平坦の京都開催は切れる脚を持つタイプが台頭する一方で、最後に坂のある阪神は後半5~6Fにかけての加速が求められます。ジャスティンパレスは典型的な「切れる脚を使えないタイプ」で春2冠は出番がありませんでしたが、中京開催の神戸新聞杯でレースラップに合わせて加速する形で完勝。周りが速くなるところで脚を使うと本来は苦しくなるところで、実際同レースの②③着は道中後方を進んだヤマニンゼストとボルドグフーシュ。ああいう競馬しかできないボルドグフーシュはともかく、最後の最後まで脚の使いどころを待ったヤマニンゼストが②着に食い込むレースなのですから、好位を進んだ馬にとってどれだけタフなレースだったかは推して知るべしでしょう。
それでも世間的にはダービー③着のアスクビクターモアを下したガイアフォースのセントライト記念の方が評価が高く、全体的に神戸新聞杯組自体が低評価。3角から下り坂となりロングスパートが必要なこの舞台で、春2冠とは全く違う適性が求められるとくればこの馬を見直すのはありでしょう。デビュー8年目の鮫島駿Jにとっても初G1の大きなチャンス、この流れに乗ってもらいたいものです。
■新潟6R マイネルデステリョ
使われながら良くなるタイプで、3か月ぶりの前走は叩きと割り切れます。元々陣営はこのレースから使い始める予定だったのを2週前倒ししたのが前走で、柴田大Jで叩きを使いここに和田竜Jを配することができたのはひとえに畠山師の計らいもあったでしょうか。若手主体の今週の新潟に1000勝ジョッキーが混ざっていること自体かなり異例(新潟牝馬Sのストリクトコード騎乗のため)ですが、ここは格の違いを見せつけてほしいものです。
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