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2022年10月9日日曜日

【10/9(日)予想】毎日王冠の全頭評価とねらい目レース(オパールS)

■東京11R/毎日王冠

[1]①レッドベルオーブ(幸)

距離を詰めても折り合いがどうにもならず、前走の小倉日経OPではついに大逃げを敢行。結果的に気分良く行けたぶん残せましたが、実績あるOP馬は消耗を避ける傾向にある昨今ではOP特別~リステッドのレースレベルの地盤沈下が激しく、このレースもメンバーに恵まれたうえだいぶかわいがられたペースでの結果と言えます。一気の相手強化でノースブリッジのマークもあるであろう今回、色気を出して控えたりすればまた制御不能に陥る恐れもあります。

[2]②ノースブリッジ(岩田康)

逃げなくてもレースができる点は成長で、流れれば控えられるし緩めば行ってもいいというタイプ。一方3走前のように後ろから行っても見せ場がなかったように、本来キレ勝負では分が悪く東京の開幕週で天候悪化が無いとなるとこの馬にとってはやりにくいコンディションと言えます。

[3]③サリオス(松山)

3歳秋以降の戦績を見ると、内目の枠を引いたときに崩れており逆に外枠を引いたときには前走の安田記念③着を含め走れているという現状です。単に被されないというだけであれば下げて後ろを回しても良いのですが、開幕週の東京でそこまでのリスクを負えるかどうか…

[4]④ダノンザキッド(戸崎)

2走前の安田記念、前走の関屋記念と絶対的な上がりが求められる舞台で勝ち切れず。G1勝ちは冬の中山でのものでもあり、本質的に瞬発力勝負には向いていないと見ています。狙うべきはマイルCSでしょう。

[5]⑤レイパパレ(川田)

川田Jはダノンザキッドではなくこちらへ。恐らくですが、川田JはマイルCSでダノンスコーピオンに乗ることからダノンザキッドは前哨戦段階から本番を見据えた騎手起用をしたかった意図もあり戸崎J、もう1頭のお手馬でエリザベス女王杯を見据えるレイパパレに川田Jが収まったと見ます。

それはさておき、レイパパレに関しては本来変に控えるより大阪杯を勝った時のように行き切ったほうが良さが出るタイプと見ています。スタートで落馬寸前の躓きがあった前走のヴィクトリアマイルは参考外としても、前哨戦で思い切るレースは絶対にしないでしょうからここは控えてキレ負けの懸念です。

[6]⑥ポタジェ(吉田隼)

元々「開幕週ハンター」でキレイな馬場を走りたいタイプ。3歳秋からの4連勝はいずれも開幕2週目以内の荒れていない芝を走ってのもので、昨年もこのレースに参戦しシュネルマイスター・ダノンキングリーと0.2差の③着。今週のコンディションは絶好と言えるでしょう。

但し気になるのがOP昇級してから控える競馬を志向するようになっている点。元々レースの上がりから-0.5秒程度の末脚しか使えていないにも関わらず正攻法では上級戦を戦えないと考えているのか、4走前のアメリカJCCも3走前の金鯱賞も控えて不発。ポジションを取りに行って結果を残しているだけに不可解ですが、今回も陣営は控える構え。調子は良いので台頭は可能かと思いますが、ここは天皇賞を見据えた舞台でもあるだけに。

[7]⑦キングストンボーイ(ルメール)

長くいい脚を使うタイプで、青葉賞②着の戦績が示す通り東京コースは向いています。前走の関越Sは道中でインに入れたことで直線前が空かず、進路を探しながらのレースになり前を捉えきれず。実質脚を使えたのは最後の200mのみでしたがそれでも33.5の脚で鋭く追い込んできたあたり、手ごろな頭数+開幕週のキレ勝負となるこの舞台でさらなる上昇が見込めます。

[7]⑧キングオブコージ(横山武)

主戦の横山典Jが乗れないうえ距離不足に映るローテーションですが、これはノドに配慮してのもの。前走の宝塚記念も直線でノドの異常を認め最後は流しての入線で、手綱を使って制御をかけたりができない中でレースに出る現状。ワンペースで道中運べたとしても、東京での重賞勝ちは開催終盤の目黒記念でもあり絶対的な上がり勝負では分が悪いです。

[8]⑨ジャスティンカフェ(福永)

2走前の湘南Sでは32.9の末脚で直線だけで前の14頭を交わし切っての勝利。勝ち時計も1.32.3と今年の安田記念と同タイムで、重賞級のポテンシャルの持ち主であることは疑いようがありません。前走のエプソムCは昼に大雨が降りだいぶ水分を含んた芝コースに切れ味を削がれましたが、開幕週の切れ味勝負ならこの馬の出番でしょう。

しかしながら、やはり懸念は横山典Jからの乗り替わり。これは福永Jがどうこうというのではなく、キングオブコージにも同じことが言えます。


上記は今年「前走で横山典Jが騎乗していた馬の次走成績」です。御覧の通り、継続騎乗であれば高いパフォーマンスが見込める一方で乗り替わってしまうと極端に成績が悪くなります。さらにこれを「前走の位置取り別」に見ていくと、問題の本質が見えてきます。


前走の位置取りが「後方」であった馬は2勝を挙げているものの複勝率は極端に悪く、期待値的にはとても割に合いません。機械的な集計のため厳密には区分けできませんがこの「後方」にはもちろん「ポツン」も含まれます。

以前某メディアのインタビューで「ポツン」をする理由について同騎手は「気性面などを考慮しそれが一番チャンスがあると判断するから」という趣旨のコメントをしていましたが、訳せば「馬込みで掛かるリスクを避け、リラックスして自分のリズムでギアを上げさせたい」という意図が見えます。つまり、ポツンというのは馬にストレスをかけずに勝つ可能性を高めるための戦法であって、決して「折り合わせる」とか「脚を溜めさせる」といった教育の類ではないということです。

しかしながら安田翔師はこの点を勘違いしているようで、例えば先週のシリウスSで⑩着に敗れたハセドンも元々はポツンで青竜Sを勝った馬でしたが「春の経験を活かして秋は少し位置を上げて」と鮫島駿Jでポジションを取りに行った結果、折り合いに苦労し直線でも全く弾けずというレースでした(そもそも鮫島駿Jが折り合いに長けたタイプではないというのもありますが)。ポツンの結果はあくまでポツンでのパフォーマンスであって、そういう意味では横山典Jの起用は後戻りできない「片道切符」なわけです。馬群内で競馬をさせても同じように走れると思っているのであればそれは間違いですし、優等生騎乗をモットーとする福永Jへの手替わりは額面以上に分が悪いと見ています。

[8]⑩ハッピーアワー(川又)

3年前のファルコンSを勝って以降は掲示板にすら入れておらず、理想のローテを組めない現状。ワンターンの1800mなら守備範囲かとは思いますが、ここは出られることを優先しての起用でしょうし無事完走で手当てをもらって帰ってくることが最優先です。

<予想>
◎キングストンボーイ
○ポタジェ


■阪神11R/夕刊フジ杯オパールS スマートリアン

前走のCBC賞では初めての6F戦に臨みましたが、前半が31.8という異次元のペースについていけず。それでも最後まで脚を使っての④着と格好は付け、今回は引き続いての1200m参戦に加え絶好枠も後押し。好位のインからロスなくひと脚を使えればこのメンバーなら十分伍せるはずです。

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