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2022年12月11日日曜日

【12/11(日)予想】阪神JF・カペラSの注目馬

■阪神11R/阪神ジュベナイルフィリーズ モリアーナ

デビュー戦は最近の王道と化しつつある東京芝1600m戦。スローペースを前目で折り合い、直線坂上で後続を突き放す完勝ぶりでしたが、前後半4Fが51.2-45.7という超絶後傾ラップでこの手のパフォーマンス詐欺は少なからず存在するわけです。

しかしながらその能力を裏付けたのが前走のコスモス賞。距離延長でまともなペースを2番手で追いかけ、直線早々と抜け出しソラを使いながらも後続を完封。0.3差の②着だったドゥアイズは後に札幌2歳Sでも②着するなどルーラーシップ産駒らしくこの距離が得意なクチで、しかもこの時モリアーナは10日競馬で十分に乗り込めておらず、相手や臨戦過程を考えても額面以上の完勝と言ってよいレースでした。

裏を返せば仕上がり早なタイプで、この中間も2週前にDWで51.4-11.8を馬なりでマークして以降は2週連続で坂路調整。本数や負荷は問題にならず、サンティーテソーロが最内に入ったこともありスンナリ隊列も決まることから折り合い面の心配もありません。2歳戦で18頭立てというのは施行数自体が少なく、外を回されるロスを考えれば前付け出来て末脚が使えるタイプが有利。重賞、しかもG1で武藤Jに◎を打つのは相当なギャンブルではありますが、この馬に懸ける思いは他のそれとは違います。実力通りに走れれば最有力、との評価です。


■中山11R/カペラS レディオマジック

短距離戦らしく前に行きたい馬が集まっていますが、中でもハナを切るのはハコダテブショウでしょう。この馬はスピードに任せて「行くだけ行く」というタイプで、ダート1200m戦に7回出走していずれも前半3Fに33秒台のラップを刻んでいます(逃げなかった時を含む)。当然ながらそんなペースで飛ばされたら終いはバタバタになるわけで、4走前に勝ったブラッドストーンSでは33.0-38.1という超絶前傾ラップを刻み、最後の1Fは実に13.9も掛かっています。

ハコダテブショウの好走は「相手関係」と「馬場」にかかってくると言ってよく、例えば下級条件であればこのペースについていける馬はまずおらずで、上級条件戦でも前走のながつきSの時のようにドボドボの不良馬場でスピードが殺されない時にはその前半のアドバンテージがそのまま活きる、という格好です。では今回はどうかというところですが、パサパサの良馬場にそれなりに実績のあるメンバーが揃っており、最後の1Fで形勢逆転、となりそうな一戦と見ます。

ハコダテブショウの話をずっと書いてきましたが、◎はレディオマジックとします。

7走前の2勝クラス戦、2走前の天王寺Sと阪神で勝っていますが、いずれも最後の1Fが13秒台に突入するかなりの前傾戦でした。逆に前走の霜月Sで⑨着に敗れたように、坂がなだらかで長い東京のようなコースだと前が止まらず間に合わないわけで、急坂のある中山に加え超絶前傾ペースを形成する逃げ馬がいるここはこの馬向きの展開になると見ています。4戦ぶりに手綱を取る藤岡佑Jは戦法重視の焦らないレーススタイルで、Hペースに惑わされる他馬を尻目にじっくり構えて大外一気を狙ってくれるでしょう。


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