前走のダイヤモンドS時も本命だったのですが、従前にも言及した通りこの馬は気負いやすく遠征競馬や使い詰めができないタイプです。その前走は中京遠征から中5週でしたが、デムーロJ鞍上で最初の正面直線前でまともに引っ掛かってしまい消耗、結果的にはレース中に骨折。そこから休養を挟んで今回が9か月半ぶりの実戦となります。
この中間は木・日・木・日・木と精力的に併せ馬を消化。格下相手とは言え馬なりでしっかり動けていますので、陣営も言う通り息は出来ていると見てよいでしょう。元々4歳夏にも骨折歴があり、そこから10か月半ぶりだった昨年の七夕賞は苦手の遠征競馬ながら0.3差⑥着と健闘。メンバーの揃いやすい中距離路線での実績を考えれば、半分OP特別と言ってもいいここでは力量自体は足りてよいはずです。
あとはテン乗りの田辺Jにも期待。昨年はディバインフォースを駆りこのレースを制しましたが、カウディーリョの連対時の騎手は「藤岡佑2勝、大野1勝②着1回、石橋脩1勝、モレイラ1勝」と日本競馬を理解した折り合えるジョッキーがずらり。田辺Jもまた好位で折り合わせる意識の強いジョッキー故、気持ちの難しいところのあるカウディーリョには手が合うはずでしょう。
■阪神11R/チャレンジC ビーアストニッシド
先週からBコースに替わった阪神は内外の差がなくなり、直線で馬群が広がる割にはそこまで外が絶対的に有利とも言えない状況。但しペースを考えずに飛ばせば普通に潰れるので、好位でインも取れる馬にチャンスが巡ってくる舞台と見ています。
今回それに最も近そうなのがビーアストニッシド。展開的には折り合い面から逃げたいレッドベルオーブ、こちらも逃げで自分の形を作りたいニホンピロスクーロ、また一本調子なため前に行かないと味が無いタイセイモンストルと行きたい馬がズラリと揃っており、好位のインを確保することは難しくないはずです。4走前の皐月賞は絶対的にイン不利の展開、ダービー、神戸新聞杯、菊花賞はいずれも不適距離で、コーナー4つの1800~2000mが今のところ適性と見られます。
この中間は3週前、1週前、最終と岩田康Jが稽古をつけ、1週前は坂路で51.3-12.8の好時計をマーク。先週の京阪杯のプルパレイはスタートが決まらず不発でしたが、入念な闘魂注入は期待の現れ。この秋も存在感を見せる3歳世代唯一の出走馬として格好は付けてくれるはずです。
■中京7R ナンヨーローズ
もう2年近く勝利から遠ざかっていますが、調子の波が大きいうえに調子のよいときに限っていろいろと噛み合わないレースが続いています。この馬は調教での動きがパフォーマンスと直結するタイプで、この中間DWの全体時計が52秒を切ってきたのは好調のサイン。加えてラスト2Fを24.0以内に纏めてきた時が走り頃で、これは今年5月の新潟の栃尾特別で1.0差⑧着した時以来。当時は馬場の荒れが進行していたこともあり1200m戦にして35.3-34.4というドスローを最後方から進み、3角で一旦最内に入れたのち直線では外に持っていくという極めてロスの大きい競馬で当然勝てるはずもなかったのですが、上り自体はメンバー最速の33.3を使っており噛み合えばこのクラスでやれる力はあるはずと見ています。
前走は4Fの距離延長も堪えました。マイルに戻して改めて見直したいですし、丸山Jは詰まり覚悟でインを突ける騎手。インが活きている開幕週の中京であれば、直線でばらけた馬群を突いての一発に期待です。
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