キレる脚が無いだけに前目で運びたいタイプですが、前走は18頭立ての大外枠と厳しいポジショニングを強いられながら⑤着に踏ん張りました。④着した4走前の奥尻特別は勝ったフィデルが既に2勝クラスも突破し、③着だったカンティプール、⑤着だったスカイフォールは共に現級卒業済。その中に交じって0.3差④着だった内容からもこのクラスはいつ抜けられてもおかしくなく、内枠を引けたうえデムーロJを配し勝負を懸けに来たここがチャンスと見ます。
■中京12R ダノンティアラ
母ザキアは08年の凱旋門賞馬・ザルカヴァの半妹という良血馬で、この馬自身も2歳10月の新馬戦を勝ち上がるなど将来を嘱望された一頭。現に3走前のデイジー賞ではルージュエヴァイユ、オンリーオピニオン等の強力メンバーに交じって0.6差⑤着と好走していましたが、集中しきれない面が目立つようになり2走前のカーネーションカップでは勝負どころでもよそ見をしながら走るなど力を出し切れていない現状。前走は半年ぶりということもありダートを使われましたが、砂を被って嫌気を出したとのことで全く参考外のレースでした。
今回初めてブリンカーを着用し、調教段階から一定の効果が出ているとのこと。また438kgでのデビュー当時大竹師をして「カイ食いが細く体が出来ていない」と言われ、走るたびに減らしていた馬体も前走では450kgにまでビルドアップ。ご存じの通り大竹厩舎は天栄で仕上げてくるタイプであり在厩では調整程度で、この増えた分は純粋な成長分と見てよいでしょう。心身のバランスが整いつつある現状で、4歳牝馬が人気の中心になるようなメンバー構成であればこの馬でも足りると見ます。
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