デビューの早期化が進む中、3歳重賞においては「どれだけ間隔を取ってレースに臨めるか」が重要な要素になりつつあります。
上記は2023年以降の3歳重賞の「前走間隔別成績」になります。数の少ない連闘と半年以上明けは別として、一番数の多い「9~25週(2~6か月)」が全てにおいてよい数値になっています。早期デビュー可能な育成施設を有する社台系の生産馬が底上げしている事実もありますが、特にフェアリーSのように1勝馬が多数を占める構成のレースになると目標レースから逆算して調整できるメリットがより顕著に出ます。
こちらはフェアリーS単体の過去10年における間隔別成績です。「中4週」というのは阪神JFからここに来る馬が中心で、そもそもそこで好走した馬は来ないですから凡走馬の巻き返しで数値が良くなっている部分があります。その特殊要因を考慮しなければ、そもそもフェアリーS自体も2か月以上の休み明けの馬が有利なレースと言えます。
ニシノラヴァンダはちょうど半年ぶりのレース。前走の函館2歳Sで②着した後、馬体の成長を促すため秋は全休。今回は20kgほど増えてきそうとのことですが、元々が420kg前後の小柄な馬なのでビルドアップは問題ないでしょう。今回のメンバーで唯一牡馬相手に重賞連対の実績があり、Cコース替わり初週の時計の出る馬場であればスッと前付けできるスピードは大きな武器。人気の盲点となりそうなここがねらい目と見ます。
■中京11R/淀短距離ステークス バルサムノート
折り合いに難があるうえ右回りではモタレてしまうことから、3走前に朱鷺Sで①着したように現状では左回りの1400m以下がベターという馬です。重賞ではパンチ不足もOP級では(2,0,0,1)と実績は十分。ここ2戦はメンバーや距離、回りなど合わずの敗戦で度外視可能なだけに、OP特別、左回り、1200m、好位を取れそうな内枠と条件の揃った今回はチャンスでしょう。
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