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2021年10月2日土曜日

【10/2(土)予想】シリウスSの全頭評価とねらい目レース(秋風S)

[1]①ダノンスプレンダー(川田)

 ここ2走共に落鉄してしまい不完全燃焼。今回は接着蹄鉄に変えることでその点の心配は軽減されます。加えてメジロ血統の重厚さが活きない重・不良でのレースが3回続き⑨④④着と今一つですが、良馬場の4走前(ポルックスS)はしっかり勝ち切り、その前のカノープスSも先行勢総崩れの流れの中4角2番手から③着に残した内容は評価できます。スタートの不安がありこの枠がプラスでないこと、また追い切りの動きだけで言えば好走時からは物足りなく映る為評価を上げ切るのはもう少し先と見ますが、ここでも押さえは必要かと。

[1]②ブルベアイリーデ(福永)

 善戦こそすれもう一つ勝ち切れないところがありましたが、前走のBSN賞では終始インの3~4番手を追走し、直線でもロスなく内から進路を確保でいたことが大きかったです。新潟は直線が短いので4角で馬群がばらけやすく、インベタが奏功した面もあります。そういった意味では福永Jも良さを活かせる騎乗ができるタイプではありますが、上りのかかる中京は直線向いてのヨーイドンとなることが多いうえ、ズブさも併せ持つ馬で過去6勝の騎手内訳が「M.デムーロ2勝、戸崎2勝、ルメール1勝、松若1勝」となっており「追えるタイプ」が理想。キレを引き出すタイプの福永Jは、本質的にはこの馬には合わない懸念が大きいです。

[2]③ロードリバーサル(吉田隼)

 5走前の2勝クラス戦、前走の甲州街道Sはいずれも好位の内を進みロスなく持ち出せた分の勝利で、立ち回りの良さが生きたレースでした。被されない方が良いタイプにつき内枠に入ると出脚を使わないといけない分、末が甘くなるきらいがあり今回も外にリアンヴェリテがいることを考えればテンの消耗が激しくなる懸念があります。

[2]④エルデュクラージュ(鮫島駿)

 直近の4勝は全て東京ダート2100m。コースレイアウトこそ似てはいますが坂の勾配などは似て非なるもので、実績ある同型馬も多いこことなると楽なレースにはならなさそう。ここを叩いてブラジルCが理想でしょうか。

[3]⑤リアンヴェリテ(国分恭)

 1800m以上では(1,0,0,7)ですが、唯一勝った北山Sは国分恭Jの手綱でのもの。行き切れないと良さが出ないこの馬の性質を知ってのレース運びができるという意味では、一概に距離だけで切るのは危険かもしれません。但し今回はコンディション不良で一頓挫あっての休み明けで、2Fの距離延長となると少々酷と言えるでしょう。

[3]⑥ゴッドセレクション(中井)

 一見成績が安定しているように見えますが、2走前は行きたがるところを御しきれず明らかに距離適性の合ってないリプレーザに差し切られ、前走は控えすぎてキャッスルトップの逃げ切りを許す体たらく。馬の能力に騎手が追いついていない典型例と言えます。中井J自身はこのコース(3,1,4,25)で単回693、複回151と悪くない数値ですが多くが差しないしはまくりでのもので「嵌り待ち」というのが実情です。行き切れなくてもレースはできますが、最初の先行争いに二度の坂越えなど、クリアすべき難所の多いこのコースでこの人馬がどこまでやれるかは未知数な部分が大きいです。

[4]⑦アナザートゥルース(松山)

 前走のアンタレスSでは中間の熱発に加え熱中症と見られる症状もあり大差負け。元来馬は熱さに弱い生き物ですが、この馬の場合夏日クラスでもパフォーマンスを落とす懸念があります。運悪く台風一過の今日の中京は最高気温が30℃に達する予想で、この馬が力を出せるコンディションにはならなさそうです。

[4]⑧サンライズホープ(幸)

 前走のプロキオンSは元々良績の無かった1700mに加えての前傾戦で息が入らず、この馬には不向きな流れとなりました。中京はレイアウト的に中盤で息が入りやすく、13秒の区間を作ることが出来れば粘り込みは可能でしょう。

[5]⑨ケイティブレイブ(内田博)

 前走は1年ぶりのブランクを考えれば0.7差⑥着はまずまずのレースだったと言えますが、良績は地方や東京、京都など大箱で坂が無いか緩やかなコースに集中しています。過去の戦績が示す通り中京は必ずしもプラスとは言えず、賞金的にもここは叩き。末脚に賭けるレースをしたときにどこまで、というレベルと見ています。

[5]⑩ハヤヤッコ(田辺)

 レパードSを含む3度のOP勝ちは全て左回り。展開に左右される面はありますが、位置取りを主張したい馬がそれなりにいるここはじっくり自分の位置で運べそうです。状態としてはここを叩いてもう一段階上積みが見込める段階に見えますが、左回りなら見せ場は作れそうです。

[6]⑪ウェスタールンド(藤岡佑)

 ここ2戦は1700mを使われましたが、位置取りを下げやや忙しい印象でした。距離が延びるのはプラスですが、前走のエルムSは4Fが48.2-50.2という前傾戦を最後方から進んだにも拘らずゴール前で止まってしまった(ロードブレスに差し返され4着)のが気がかりです。併せ馬でソラを使う余地もないとなると、流石に年齢的なものも出てきていると言わざるを得ないでしょう。

[6]⑫サクラアリュール(藤岡康)

 昨年の②着馬。カフェファラオに0.1差という戦績は評価できるものですが、馬ごみを嫌ったカフェファラオが外を回したのに対しこの馬と③着のエイコーンはバイアス的にも有利だった内を突いての好戦で、2着以下でこの後に中央で勝ち星を挙げたのはダノンスプレンダーのみとレベル的にも疑問符が付くメンバーでした。前走のマリーンSは出遅れはあったものの結果的に3着以下は差し・追い込み勢が台頭するレースになったためここも強調は難しく、この枠では立ち回りで着を拾うのも難しそうで。

[7]⑬アシャカトブ(武藤)

 前走は半年ぶりの一戦でデビュー最高体重の522(+11)kg。息が持たなかったのも致し方ありません。1週前の併せ馬では50.9-11.7の時計をマークし状態は上がっていますが、やはり懸念材料は上級戦に極端に弱い武藤Jです。


 未だにOP未勝利(ラインカリーナの関東オークスはありますが)で、条件戦でも平場と特別戦では極端に成績が変わる点が特徴です。アシャカトブ自身も唯一のOP勝ちは戸崎Jの乗ったアハルテケS。この人馬ではここで大望は難しく。

[7]⑭テンザワールド(和田竜)

 このコースでは2勝クラス勝ちがありますがハナに行った馬が飛ばした前崩れ戦で、5走前の雅Sの0.2差④着もまた然り。リアンヴェリテのペース次第では展開利も期待できますが、他にも恵まれうる存在は多くこの馬まで順番が回ってくるかは微妙なところで。

[8]⑮エブリワンブラック(柴山)

 2走前の天の川Sは嵌ったとはいえ強い勝ち方。しかし前走の大敗が不可解ではあります。但し、思えば全兄のキタサンブラックもコロッと負けたかと思えば何事も無かったかのように次走勝つ(ダービー⑭着→セントライト記念①着、宝塚記念⑨着→秋天①着)という馬ではありました。前走で人気を落とすようであれば警戒は必要でしょう。

 ついでに言うと、3戦ぶりに手綱を取る浜中Jはこのコースで(5,3,2,12)。勝率22.7%はこのコース20回以上の騎乗経験がある中ではトップ(2位は武豊Jで21.4%、3位の川田Jは18.8%)と優秀な成績。阪神ダート2000mで3勝していることからも上りのかかるコースは大得意で、このメンバーなら台頭があっても。

[8]⑯サンデーウィザード(荻野琢)

 17年に新潟大賞典を勝った後2年近くの休養を経てダートで戦列復帰するも勝ち星には恵まれず。毎回確実に良い脚は使うもののやはりダートではよほど恵まれないと追い込み一手は厳しく、前崩れで恵まれた時に掲示板があるか、という戦績になっています。1桁着順は見込めてもそこからの前進となると何かのアシストが必要な印象です。

<予想>
◎エブリワンブラック
○サンライズホープ
▲ハヤヤッコ
△ダノンスプレンダー
△ブルベアイリーデ
△ゴッドセレクション


■中山11R ハイアーグラウンド

 前走の佐渡Sで◎抜擢して⑬着。その時の見解が以下でした。

ここ2戦は東京コースで小差のレースをしていますが、いずれも伸びない内を突いてのものでした。この馬は前に壁を作って溜めを利かせた方が走れるタイプで、前走は1番枠からイン追走、前々走は15番枠でしたが大野Jが向こう正面で内に入れてしっかり追いました。4着でしたが前が開くのが遅れた分で十分健闘と言ってよく、今の新潟はまだ内も十分に伸びるコンディション。先週日曜の最終のように馬群が広がってスムーズに捌ければチャンスありでしょう。

 結果的にこの時は掛かってしまい位置を下げ見せ場なく終わりましたが、今回はオパールシャルムが先手を主張しそうで、枠もここならうまく内に潜り込めそうです。内有利の芝コンディションを考えれば、この馬の良さが生きるのはこの舞台という可能性はあるでしょう。

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