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2023年4月23日日曜日

【4/23(日)予想】フローラS・マイラーズCの注目馬

■東京11R/サンケイスポーツ賞フローラステークス バロッサヴァレー

全兄にJC等を制したスワーヴリチャードが居る血統ですが、同馬以降の兄弟に共通するのが「左回り巧者」というポイントです。言わずもがなスワーヴリチャードは東京コースでパフォーマンスを上げるタイプでしたし、姉のルナステラは左回り(2,3,1,0)で生涯連対率100%、その下のルナシオンも全3勝が東京コースと左回りにめっぽう強い血統です。バロッサヴァレー自身も中京の新馬戦を勝った後は牡馬相手にエリカ賞⑤着、あすなろ賞④着と右回りで小差のレースを続けており、特にその前走あすなろ賞は61.1-59.7という小倉らしいラップの中で向こう正面からまくり気味に進出、後半5Fが12.1-12.0-11.9-11.9-11.8と加速し続ける流れの中で自ら動いて一番きついレースをしたと言ってよく、控える競馬をしたアウフヘーベンに差されたのはやむを得ないところ。むしろ0.3差に踏みとどまったのは長く脚を使える適性を示した点で収穫の大きいレースでした。左回り+直線の長い東京コースに替わるのは間違いなくプラスで、差しの利く芝コンディションも好材料。中団外目をスムーズに回って脚を使えれば権利取り圏内は十分期待できます。


■京都11R/読売マイラーズC マテンロウオリオン

京都の外回りコースはきつい勾配で知られていますが、基本的なレイアウト自体はリニューアル前と変わりません。今回唯一コースの作りで変更があったのはこの3~4コーナーの内ラチの角度が緩やかになった点。坂を下りながらコーナーを曲がるのは阪神なども同じですが京都のコーナーは径が小さく、これまでは角度のキツイコーナーで馬群がばらけることで外に振られたり内ががら空きになったりしていましたが、緩やかになったことでより加速を付けながらコーナーを回りやすくなったと言えるでしょう。東京や阪神と言った大箱では直線向いてヨーイドン、のレースで間に合いますが、加速を付けながらコーナーを回り直線が平坦な京都ではそれなりの位置にいないと差しも厳しくなります。直線が長いのでそういった大箱の実績がイコールになりそうに見えますが、実は適性的には中山のようなタイトにコーナーを回るスキルが求められ、かつそれなりに長く脚を使えるタイプだとなお良いと言ったおころでしょう。これに合致するのがマテンロウオリオンであるわけです。

前走のダービー卿CTでは4角13番手というかなり厳しい位置から脚を使い④着まで追い上げましたが、加速をつけて直線入り口に入ったところで前が塞がり伸びない内に入れざるを得なかった経緯がありました。同じコースのニュージーランドトロフィーでは②着の実績もあり中山向きの機動力を持つ一方で、NHKマイルCでダノンスコーピオンとタイム差なしの②着と長くいい脚も使えるタイプ。この両者の特性が発揮できる京都マイルは能力全開の舞台のはずで、スムーズなら通用してもおかしくありません。

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