中京のスプリント戦は「距離短縮組」が有利という話をしましたが、それに加えて内枠有利の傾向が強く出ています。CBC賞は1枠と3枠が3着内を独占し、小倉2歳Sでも1番枠の未勝利馬が連対を果たすなど、枠のバイアスを無視できない近況となっています。そういう意味ではモズメイメイは絶好枠を引いたと言えるのですが、荒れた馬場への対応力が未知数なうえ最近では1400mすら長いようで完全にスプリント馬になっているあたり最後の坂に少々不安も…それならば内から順番に重賞実績のある馬を探して最初にたどり着くのがストーンリッジというわけです。
母クロウキャニオンは4歳時から15世代にわたって中央デビュー、うち14頭が勝ち上がりという驚異的な仔出しの名繁殖ですが、3歳春の重賞で好走するもその後が尻すぼみという馬が多いことがネックでした。しかしながら、晩年のディープインパクト産駒がそうなのか母の傾向が変わってきたのかは定かではないですが、ここ10年近くの子供は古馬になっても好走する例が出ており、例えば1つ下のヨーホーレイクは4歳で日経新春杯を、6歳で鳴尾記念を制するなどまだまだ元気。2つ下のダンテスヴューも4歳で3勝クラスを勝ち上がりOP在厩中で、ストーンリッジ自身も6歳シーズンで北九州記念③着と重賞戦線でやれるところを示しています。一族に付きまとう気性難故この馬も例にもれず距離を縮めて使われていますが、元々はこの兄弟がすっかりおなじみとなったきさらぎ賞の②着馬。中京スプリント戦に向く中距離実績も有しており、久々が苦にならない気性もプラス。実績馬がここまで人気にならないならブランクに目を瞑って買う手も。
■中山11R/京成杯オータムハンデキャップ セルバーグ
異次元の高速決着となっている中山芝の状況から、ここも「行ったもの勝ち」のレースになりそうです。セルバーグは明らかなハイペースを行き切って残すレースが得意で、今年の小倉記念も前半57.2という逃げを刻んで③着に残しています。おまけに番手を固めるのが岩田康Jのディオとくれば、さすがにレジェンドに失礼な絡み方はしないはず。この2頭が可愛がられる展開を想定しますが、これらにちょっかいを出せるとするなら変幻自在の横山典Jが駆るサンライズロナウド、末脚にかける柴田善Jのタイムトゥヴン、あとは距離延長ローテで前々から運びそうな内田博Jのオーキッドロマンスまで押さえたいです。競馬は5爺。
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