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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2025年7月19日土曜日

【7/19(土)予想】ねらい目レース(テレQ杯・湯浜特別)

■函館9R/湯浜特別 シンゼンカガ

使いながら仕上げる荒川厩舎。4走前の未勝利戦も叩き2走目での一変勝利で、前走の恵山特別も内前有利展開で動けず出せずの中④着を確保したのは叩き2走前の前進と評価できます。超高速馬場に仕上がったこともあり今年の函館は最後までコンディションを保てそうで、最内枠も苦にはならないはず。鞍上大幅強化で臨む今回はさらに前進可能と見ます。


■小倉11R/テレQ杯 デイトナモード

休み明けは②②①着。そのうちの1勝も含め小倉1200mでは(2,0,0,0)とパーフェクトに走れており、その両方の条件が揃ったここは好走の番と見ます。現に全3勝が1200mで挙げたもので、1400mを使われ外差し有利展開で逃げて⑧着だった前走はむしろ不適条件で健闘した部類と言え、得意舞台に戻れば見直し必至。


2025年7月13日日曜日

【7/13(日)予想】七夕賞の注目馬

■福島11R/七夕賞 ギャラクシーナイト

この馬はとにかく気分が乗るかどうかが鍵で、そのくせスタートも安定しないのでなかなかアテにしにくいタイプです。逆に言えば、ポジションが取れても取れなくても突かれたり被されたりしなければよく、実際好走した昨年のオクトーバーSは先団の外から、今年の中山金杯は無理せず最後方から脚を伸ばしており、そのあたりの勘所を心得ている菊沢Jに戻るのは好材料です。この中間は再度の障害練習を敢行し気持ちが向くように調整。昨秋も障害帰り2戦目のレインボーSで激走を果たしたように気持ち一つでこのクラス通用の力は持っており、めぼしい先行馬もおらずスムーズに好位を取れれば一発も。

2025年7月12日土曜日

【7/12(土)予想】ねらい目レース(小倉8R、HTB杯)

■小倉8R ゴールドダイアー

昇級後は1400m、1600mと忙しい距離を使われ大敗、前走は1800mに戻されたものの前が止まらない馬場となり⑦着でした。それでも4角15番手から直線だけで着を上げてきており、じっくり構えれば自分の脚は遣えるタイプ。当時先着した⑩着のオーミアレストは次走の古馬混合戦で③着しており、当時のメンバーのレベルは高いはず。向こう正面から下り坂で最後の最後に止まることも多い小倉コースなら届いても不思議はなく。


■函館10R/HTB杯 アスクドリームモア

前走のテレビ山梨杯は外枠で壁を作れずシンガリ負け。G1タイトルを獲得し今夏の再来日が予定されているキングJの唯一のアキレス腱が折り合い面で、今年の重賞好走はすべてマイル以下。京成杯のセンツブラッドやAJCCのチャックネイトも折り合わせられずに着外に敗れました。鞍上強化とは言い難いものの、最内枠を引き減量の舟山Jが駆るのであれば好位で押し切る期待も。

2025年7月6日日曜日

【7/6(日)予想】北九州記念の注目馬とねらい目レース(ジュライS)

■小倉11R/北九州記念 レッドヒルシューズ

夏の小倉は(3,1,0,0)とパーフェクト。一昨年も昨年もテンで33.0と飛ばしながら逃げ切る芸当を見せており、スピード能力はこのコース向きと言えるでしょう。このレースは毎年好位のインを追走した組から穴好走馬が生まれており、すんなりポジションが取れそうなこの枠も好都合。53kgのハンデも魅力で複穴として相手は手広く狙いたいです。


■福島11R/ジュライS コンバスチョン

芝1400mでも好走できているようにワンターンが向いているのは確かですが、ひとえにキックバックを嫌う性格なだけにごちゃつくコース形態が向かないという見方が出来ます。骨っぽい相手が大沼Sに回った分メンバーも手ごろと言え、キャリア18戦目にして初めての大外枠はプラスに向くはず。距離延長と再ブリンカーでスンナリ先行が叶えば一発も。

2025年7月5日土曜日

【7/5(土)予想】ねらい目レース(マレーシアC・TUF杯)

■小倉11R/マレーシアカップ ドットクルー

平坦コースが向いており、現級昇級後も3走前、2走前はそれぞれ京都・新潟で小差のレースが出来ています。しまいを活かすレースが板についてきた今なら前半が流れやすい小倉も歓迎のクチで、叩いてよくなるタイプでもありそろそろ走りごろでしょう。


■福島11R/TUF杯 アイアムユウシュン

このコースは新馬戦で0.5差の圧勝歴があり、中山1200mコースでも2勝を挙げているように芝スタートの右回りが合っています。この中間は直前こそ輸送を考え手控えたものの、1週前に6F78.9-4F48.2-ラスト11.5と超抜時計をマーク。これでいて最後まで加速ラップを踏んでいるのですからスピード能力は相当なもの。出方を見ながら運べる中枠も良くいきなりから。

2025年6月29日日曜日

【6/29(日)予想】函館記念・ラジオNIKKEI賞の注目馬とねらい目レース(臥牛山特別・湯の川温泉特別)

■函館11R/函館記念 マイネルメモリー

全4勝のうち3勝が「右回りコーナー4つ」のコースで挙げたもの。長い直線での末脚比べよりは小回りで決め手を活かすレースが向いているのですが、7走前にテレQ杯を勝って以降6戦続けて左回りもしくはコーナー6つ以上のレースに使われ続けており、今回は久々の好走シチュエーションでの出走となります。5走前のアルゼンチン共和国杯では展開に恵まれたとはいえ⑤着と健闘しており、流れ一つで重賞でもいい勝負ができるところを見せてくれました。牝馬2頭が54kgを背負うことから、この馬含めた55kgの牡馬3頭が実質的な最軽量ですが、アウスヴァールの昨年はホウオウビスケッツが蓋をしてくれた部分が大きく、昨年◎を打ったサンストックトンはOPでは頭打ち。マイネルメモリーにとっては今回が妙味ある舞台と見ます。


■福島11R/ラジオNIKKEI賞 アタラシイカドデニ

ハンデ戦ではあるものの、3歳の夏でクラシックに乗れなかった馬しか集まらないため実力でハンデ差をつけることが難しく、実質的には見た目の戦績で斤量を背負わさざるを得ません。基本的に1勝馬は53kg、2勝馬は55kg、リステッド連対馬が56kg、重賞連対馬が57kgといった具合で、ここからレース内容などを勘案し±1kgの調整が入っているイメージです(昨年の勝ち馬オフトレイルも白百合S②着で56kgを背負っていました)。

但し、制度の問題点か「1勝馬=53kg」としてしまったがために恵まれていると思われるのが、転入馬で1勝クラスを勝っていながら53kgに据え置かれたアタラシイカドデニです。スタートに難があるもののなぜか内田博Jが乗ると無難に出せており、同騎手が手綱を取った4走前・3走前に中山マイルで②①着としています。2走前のNZTはスタート失敗、前走の白百合Sも1800m戦にしては最初の3Fが34.0とかなり流れてしまい展開向かずの大敗でしたが何れも度外視できるもので、3走ぶりに手綱が戻った今回自分のペースに持ち込めさえすれば一変があっても。


■函館9R/臥牛山特別 マイバラード

滞在競馬と洋芝が合っており、昨年も函館で⑤③③着と滞在2戦目から連続好走。前走は開幕週で大外枠を引かされての⑥着ですから悲観する必要はなく、昨年同様に中1週で続戦するここは型どおりの前進が期待できそうです。


■函館12R/湯の川温泉特別 マルプリ

どうしても展開の助けが必要になってしまい、前走もインで詰まって全く追えずの⑧着。洋芝は1週ごとの消耗が野芝より大きく、開催3週目のここはもう少しばらけてくれるはずで、再度内枠を引いたここも我慢の競馬が出来さえすればチャンスありでしょう。

2025年6月28日土曜日

【6/28(土)予想】ねらい目レース(青函S)

■函館11R/青函S マイネルレノン

好走実績は外目の枠順に集中。特に8枠を引けたときは②②③着とパーフェクトに好走できています。何が何でもというタイプのいない今回はスンナリ好位を取れそうで、稍重とはいえ1Rの未勝利戦で1.09.4の時計が出ていることを考えればメインは7秒台の決着が見込まれます。高速決着に強いタイプでもあり、馬場の回復も後押しで。


2025年6月22日日曜日

【6/22(日)予想お休みします】

今週は全くもってツキが無く、買った馬は来ず切った馬に来られるのを繰り返しており…良い予想を提供できないと判断しましたので、お休みさせていただきます。

2025年6月21日土曜日

【6/21(土)予想】ねらい目レース(スレイプニルS、東京12R)

■東京11R/スレイプニルステークス リチュアル

左回りが走れるタイプで、昇級後の戦績は左回りでは②④②④に対し右回りでは⑥⑥⑧③⑪となっています。今回は5戦ぶりの左回りで前進が見通せるうえ、差し込みやすい良馬場も好材料。昨年8月の名鉄杯で②着しているように暑い時期も問題なく、このコースで連勝中のカズタンジャーは何れも脚抜きの良い馬場での勝利だったことを踏まえれば、今日のコンディションで逆転まで期待したいです。


■東京12R プロスペクトパーク

前走の1勝クラス戦はダート1800m戦にして最初の入りが36秒を切る厳しいラップを2番手で追走。前が5頭が雁行状態で広がり常にプレッシャーを受ける展開で、向こう正面で勝ち馬たちが捲ってきたところで先行勢は全滅。その中でも0.8差⑥着に踏ん張った内容は評価でき、古馬混合戦でメンバーも楽になるうえワンターンの東京なら変な仕掛けをする馬もいないはずで、再度見直したい局面です。

2025年6月15日日曜日

【6/15(日)予想】宝塚記念の全頭評価とねらい目レース(パラダイスS)

■阪神11R/宝塚記念

[1]①ベラジオオペラ(横山和)

前走の大阪杯はスタートからすべてが完璧に運び、好位から抜け出すこの馬のスタイルで連覇を達成。重馬場はスプリングSで経験済で、前付けが叶えば抜け出す脚は良いものがあるだけに、今回もこの枠から好位集団のインにつけるレースが出来れば好レースでしょう。強いてケチをつけるとすれば勝ち切っているのは2000mまでで、この距離は一寸長いようには見えますが中間が緩む展開になれば心配はないでしょう。もしそういう流れにならなければ厳しいものはあるでしょうか…

[1]②ドゥレッツァ(横山武)

スタミナがある割に、JCでも②着したようにまっとうなキレ勝負でも結果を残せるタイプ。中間区間が緩んでラップの山ができるこのレースへの適性は高いタイプと見てよいでしょう。裏を返せばきれいな走りができるだけに良馬場が理想で雨残るとどうかという点と、ルメールJがアーバンシックを選んだという点で天栄勢の中での評価がさして高くないという現状をどう捉えるか。

[2]③ローシャムパーク(池添→菱田

気持ちの面での難が強くなっており、道中大人しいと伸びを欠き、前進気勢が強いとおさまりが効かない現状。池添Jが負傷で乗れなくなり、この中(鮫島駿、和田竜、吉村誠、田口etc.)では菱田Jは一番「それっぽい」選択ではありますが、そもそもこの馬がルメールJクラスでないと重賞では結果を出せないだけに(なので池添Jのままでも無印の予定でした)。

[2]④プラダリア(高杉)

今年は得意条件の京都記念でも⑥着まで。冬場の方が動ける馬でもあり、夏に近づくことはプラスでもなく。

[3]⑤チャックネイト(レーン)

重馬場以下なら2戦2勝と、他が苦にするレベルの道悪であれば相対的に浮上できます。但し想定より雨の止む時間帯が早まり、稍重以上への回復が見込まれる状況になっています。稍重で行われた前走の日経賞ではモレイラJを擁してもマイネルエンペラーの後塵を拝しているだけに、道悪でなければこの中に入って勝負するのは難しく。

[3]⑥ボルドグフーシュ(内田博)

前走の大阪杯は距離不足と考えられる中でも0.6差⑧着まで押し上げてきました。勝負所で置かれるうえ、内前有利展開を差してのものですから着差程悲観する必要はないでしょう。ただ、休養前は上り最速をバンバンマークするキレ者でしたが、復帰後はキレが無くなっているのが気になるところ。極端な道悪になればエンジンの掛かりの遅さが逆に幸いする可能性もありましたが、内回りコースでよくて稍重程度であるならばそれも望み薄で。

[4]⑦ジャスティンパレス(ディー)

前走の天皇賞(春)は早仕掛けで失速。いろいろと物議を醸した騎乗ではありましたが、本来あそこから体力勝負で残せるのがこの馬の身上だったはず。得意の長距離戦で着外に敗れてしまったのは不本意と言わざるを得ません。一方、この馬の身上であるキレを引き出すためには日本人騎手では力不足という側面も指摘でき(4走前クリスチャンJで上り3位→日本人騎手で3戦連続上り4位以下)、NHKマイルCでチェルビアットをタイム差なしの③着に導いたディーJが駆る点では無視できません。中距離戦で勝ち切れるかは微妙な存在ですが、1週前にはウッドで49秒台をマークするなど意欲的に追われ、今回はブリンカーを装着して走りに集中させる狙いも見えるだけに複穴の期待は持っても。

[4]⑧シュヴァリエローズ(北村友)

稍重以下では(0,0,0,5)。流石に良馬場までは回復しそうにないだけに。

[5]⑨ヨーホーレイク(岩田望)

前走の大阪杯では絶体絶命の位置から直線で進路をこじ開け③着。本来はもう少し前につけて壁を作りたいタイプで、距離延長かつ飛ばす逃げ馬がいるここは上手く好位につけられそうです。純粋なキレ味比べでは分が悪い一方稍重以下では①①⑤①着と崩れなく走れており(⑤着は皐月賞)、相対的にキレが求められない舞台なら。

[5]⑩リビアングラス(坂井)

切れる脚を遣えないうえ、今回はメイショウタバルが飛ばすだけに後ろも早目に被せてくるでしょう。自分の形で可愛がられる期待は持ちにくいだけに。

[6]⑪ソールオリエンス(松山)

重馬場では皐月賞①着と昨年のこのレース②着。ただ想定より馬場が回復しそうなのと、京都開催の昨年とはコースも馬場コンディションも違うだけに、あれと同程度に恵まれる期待は持ちにくく。

[6]⑫メイショウタバル(武豊)

この馬の場合、パンサラッサのように飛ばすことで良さが出るというよりは気性面の問題でどこまで我慢させられるかのせめぎあいの結果逃げているといった方が正しそうです。武豊Jが初めてコンタクトを取った前走のドバイターフではピタリと折り合ってひきつけた逃げを打てていたように鞍上の「折り合わせる能力」に依存する部分が大きく、継続騎乗となるここはもう一段階上の走りが期待できそうです。

[7]⑬アーバンシック(ルメール)

器用さに欠けるだけにきれいな馬場の方が向いていると考えられ、また中団からじわじわ伸びるタイプなので、中長距離戦でもトリッキーな中山よりは動きやすい東京・阪神のような大箱が向いています。ただ評価が難しいのが、レガレイラと違ってこの馬は古馬戦で勝ったことが無いうえ有馬記念時から斤量も2kg増、おまけにスワーヴリチャード産駒は早熟というより「早目に仕上がる」タイプなので、2歳~3歳の成績は基礎能力の高さというより他より完成度が高いことの証左であると思われます。


上の表は現4歳世代のスワーヴリチャード産駒の月次成績です。驚異的な勝ち上がり率を見せた2023年(2歳時)をピークに成績は尻すぼみで、例えばこれがキズナであればずっと勝率2桁、複勝率30%以上をキープしているような分布になるわけで、比較しても早期完成の傾向が見て取れます。3歳より強くなっているかどうかが定かでない中、馬場も込みで前進期待を持てるかというと?

[7]⑭ジューンテイク(藤岡佑)

二度の重賞好走は内枠を引きインを立ち回ってのもの。この枠、このメンバーでは上手く乗っても難しく。

[8]⑮ロードデルレイ(川田)

折り合い面の難しさがあり、ハイペースで引っ張られた方が良い走りができるタイプです。ここ4戦はデシエルトないしはメイショウタバルが引っ張るレースで②②①②着としており、ここもメイショウタバルがキップ良く飛ばせば他の馬が脚が溜まらない中でもしっかり末脚を遣えるはずです。ただ懸念は良馬場でしか走ったことが無い点。2頭の兄は何れもダートで結果を出していますが、この馬自身がそもそも右回りではコーナーリングがぎこちない面があるだけに緩い馬場が堪えるようだと?

[8]⑯ショウナンラプンタ(幸)

長距離を使われたここ2戦はレース上り以上の脚を遣えてなく、高野師の見立て通り距離が長かったと言えそうです。脚の遣いどころが難しいだけに阪神内回りに替わるのはプラスですが、幸Jはどちらかというと粘りや長い脚を引き出すのに長けているタイプで、この枠から外を回すようなレースになると馬の方が脚が持たず、鞍上の良さを引き出せない懸念があります(そういう意味ではワンチャンの末脚を活かせる鮫島駿Jは適任であったと考えています)。

[8]⑰レガレイラ(戸崎)

前走の有馬記念では無難にスタートを決め、それまでの大外一気のルメール戦法を改め道中からじわじわ進出しシャフリヤールとの接戦を制しました。末脚に賭けるイメージがあったもののそれは(母同様に)スタートが悪いので仕方なくという話で、エリザベス女王杯後にルメールJが降板を申し出たことからも、戸崎Jが駆った前走のようなスタイルが一番本来の力を発揮できる乗り方だと言えるでしょう。この中間は有馬記念同様に順調に乗り込まれており、骨折明けを感じさせない状態には持ってこれています。あとはアーバンシックの項で述べた通りスワーヴリチャード産駒の成長力に疑問符が付く中、当時から2kg増の斤量がどう堪えるか。跳びが大きく道悪も向かないだけに…

<予想>
◎ヨーホーレイク
○ベラジオオペラ
▲ジャスティンパレス
△メイショウタバル
△ロードデルレイ
△ドゥレッツァ
△レガレイラ


■東京11R/ウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス ゴールデンシロップ

雨が残る馬場ではあるものの前が流れれば外差しが効くコンディション。2走前のオーロCはハンデ戦ではあるものの外に持ち出し末脚を遣う理想的な内容で、1分20秒台の勝ち時計も及第点を与えられる内容。昨年のこのレースはスローに泣いて⑤着でしたが、前目につけたい馬もそろったここは淀みなく流れるはず。年齢と前走で人気しないのであれば得意コースに戻ったここがねらい目と見ます。

2025年6月14日土曜日

【6/14(土)予想】函館スプリントSの注目馬とねらい目レース(三宮S)

■函館11R/函館スプリントステークス ジューンブレア

宝塚記念の移設もあり、今年から函館の開幕初日に開催されることとなりました。痛みの早い洋芝で行われるだけに、たった1日の移設ではありますがこれまで以上に内前有利が加速するものと見られます。ジューンブレアはここまで1枠を引けば(3,0,0,0)とパーフェクト。前走のアクアマリンSでも1枠1番から前半32.7の超Hペースを押し切っており、内目を引いて自分の形に持ち込めた時の強さは重賞級と見ています。追い込み脚質のナムラクレアが人気するなら、同じく1枠を引いたカルチャーデイ共々狙ってみたいです。


■阪神11R/三宮ステークス ヴァンヤール

2走前の総武Sでは重馬場を早目にまくり上げての勝利。これを含め重馬場では(2,1,1,0)とパーフェクトに走れており、まとまった雨量が見込まれる今日の阪神で期待できる存在です。人気のダブルハートボンドはここまで4戦が全て良馬場なだけに、脚抜きの良い馬場への対応や泥被りなど未知数な点が多く、前走だけで人気を落とすのであればこちらから。



2025年6月8日日曜日

【6/8(日)予想】安田記念の全頭評価

■東京11R/安田記念

[1]①シックスペンス(ルメール)

前走の大阪杯は4角まで好位で運ぶも直線でいいところが無く⑦着。横山武Jも語るように、3F通過が34.9秒、4F通過が46.3秒とこの馬自身が経験したことない締まったペースに脚が溜まらなかった模様。そういう意味では距離が長かったというのも確かに言えるのですが、安田記念はこれと同じかそれ以上にペースが流れるレース。流れのきついマイル戦の経験がない現状でいきなり好走できるかと言われると?

[1]②ダディーズビビッド(池添)

前走の六甲Sはこれ以上ない脚の遣いどころで差し切ったもの。完璧な騎乗でようやくリステッドを勝つレベルという現状で、本質的にはマイルは若干長い馬。流石にここに入ってどうこうというのを望むのは酷で。

[2]③マッドクール(坂井)

マイル戦はデビュー以来。スプリンターでも流れがきつくなると対応できず、昨年高松宮記念を勝った時も最初の3Fは34.9という重馬場の低速戦を押し切ったもの。高速馬場、距離延長に加えて熱中症の懸念のある時期に差し掛かったこともあり強くは推せません。

[2]④ウインマーベル(松山)

昨年のマイルCSでは外目の好位を追走し③着。内枠勢がこぞって伸びあぐねるコンディションも味方しましたが、前半3Fが33.8というスプリント戦のようなハイラップになり、1400m寄りの適性を持つタイプの出番があったと見るべきでしょう。ここも1F長いというのは正直なところですが、京王杯SCで2年連続好走しているように東京は得意な舞台。精神面のもろさが解消され内枠でも安定して走れるようになった現状なら押さえは必要。

[3]⑤レッドモンレーヴ(ディー)

極上のキレが持ち味ですが上級戦では届かずの現状。格が上がると前の馬もそうそう止まらないうえ、最後まで伸び続けられるのは1400mまでという現状では展開に恵まれても厳しそうで。

[3]⑥グラティアス(横山和)

切れる脚も無く押し切れるスピードも無く、ただ流れ込むレースが続いています。東京コースはギアチェンジ能力が求められるだけにここでは。

[4]⑦ガイアフォース(吉村誠)

前走の香港は輸送で大きく体を減らしてしまい参考外の一戦。ただ以前はスピードで押し切るレースが身上でしたが、最近は出脚が付かなかったり躓いてしまったりとスタートに難がある状況。陣営は今回ブリンカーを装着し行き脚の改善を図るようですが、仮に行けたとしてもしまいまで脚が持続しなくなっている現状を見るにそろそろ芝のマイルでは厳しいかもしれません。秋の天皇賞などに出てくれば話は違うでしょうが…

[4]⑧エコロヴァルツ(M.デムーロ)

前走の大阪杯はデシエルトが飛ばしたこともあり先行勢が苦しくなったところをうまく立ち回り、ベラジオオペラの後ろで進路を確保しての④着でした。元々気持ちの難しい面がありインで壁を作れたほうが走りやすいタイプで、1桁馬番では①①②⑤⑦③①②と大崩れなく走れており、⑦着だったのはレコード決着で届かなかった皐月賞ですから仕方なし。東京は2回走って⑤⑦着も、何れもこらえきれずに前に行ったレース。マイルでしっかり脚を溜めれば見せ場は作れても。

[5]⑨シャンパンカラー(内田博)

最後に勝ったのは一昨年のNHKマイルC。その当時は稍重馬場を味方につけての勝利だっただけに。まっとうな良馬場では展開に恵まれても厳しいでしょう。

[5]⑩ジャンタルマンタル(川田)

前走の香港マイルは中間熱発で調整過程が狂ったこともあり力を出せずの大敗。高野師曰く「かなりの熱発」と表現するほどの症状で、回復途上で遠征したのも尾を引いて復帰まで時間を取ることになりました。卓越したスピード能力はNHKマイルCで証明済みで、ペースの上がる上級戦でこそ力を発揮できるタイプと見ますが、問題は状態面。ぶっつけになる分もあり、高野厩舎としては珍しく1週前に川田Jが跨りいっぱいに追われましたが、これまでこの馬が計時したことない逆時計でのフィニッシュ。見た目には仕上がっているように見えても心肺機能への影響がある可能性が懸念されますし、この中間川田Jからのコメントも無し。NHKマイルCを勝った際には「マイルの頂点に立てる」とまで評価していた馬に乗るにしてはやけにテンションが低いのが引っ掛かります。

[6]⑪サクラトゥジュール(レーン)

高齢馬らしく連続好走が出来なくなっている一方で、唸るような行きっぷりは年齢を重ねてなお盛んに。それゆえに凡走後や休み明けなど反動のないタイミングでの激走が期待できるタイプです。2走前の京都金杯ではウォーターリヒトやロジリオンを降しており、昨年の東京新聞杯では後にG1で好走するウインカーネリアンやホウオウビスケッツにも勝っています。当時の勝ちタイム1.32.1は一昨年の安田記念のソウルラッシュ(1.32.2:⑨着)より上で、このメンバーの時計勝負であれば十分に対応可能と見ます。うまく内に入れられれば一発があっても。

[6]⑫ロングラン(岩田康)

前走のマイラーズCは少頭数と外差し展開が嵌っての勝利。この馬自身力をつけていることは確かですが、良績は右回りに集中。左回りは3度使われて何れも2桁着順と走れてなく、上り勝負には限界もあるだけに。

[7]⑬ソウルラッシュ(浜中)

前走のドバイターフでロマンチックウォリアーを撃破。クリスチャンJの狙いすました好騎乗もありますが、元々長めの距離を走ってきたこと、また時計勝負になりにくいコンディション(ドバイターフの勝ち時計は1.45.8、一方前走の中山記念③着時の走破タイムは1.45.0、勝ったシックスペンスとは0.2差)という背景も味方した勝利でした。元々上り勝負は得意ではなく、昨年のマイルCSでもレースの上りが34.5という環境で外目をまっとうに走れた分の快勝。この馬自身にケチをつけるつもりはありませんが、サクラトゥジュールの項でも述べた通りこの馬を中心視するのであれば必然的に1分32秒台の決着を見込むことになるわけで、そうなると伏兵勢に十分チャンスが生まれ得る水準となるだけに。

[7]⑭ウォーターリヒト(菅原明)

押せ押せで使われた中であった昨年のNHKマイルCを除けば東京で3戦3勝。そのいずれもが最速の上りを遣っての勝利ですから、戦法的にも府中の大箱は合っています。今回は石橋守厩舎への転厩緒戦で、河内厩舎時代は押せ押せローテの影響もあり坂路オンリーでしたがこの中間はウッドでも負荷をかけられ好時計をマーク。その分ウッドでの時計が控えめになった点がどうかですが、長く脚を遣う必要のある東京コースでそれがプラスに出れば今回のメンバーなら台頭の目が合っても。

[7]⑮ホウオウリアリティ(丹内)

11走前に勝った魚沼Sは不良馬場の2000m戦。適性を探っているのでしょうがそもそもスピードが足りません。

[8]⑯トロヴァトーレ(横山武)

3歳時に柔らかい馬場で取りこぼした弥生賞と距離不適の青葉賞で敗れたのを除けばオール連対。ルメールJがシックスペンスを選んだのはおそらく次のジャックルマロワ賞とセットでの依頼だったからで、ルメール、マーカンド、モレイラとタイプの異なる鞍上で結果を出せている点からも手替わりが問題にはならなさそうです。長く脚を遣うというよりは一瞬の加速に秀でたタイプで本音を言えばもう少し内枠の方が競馬しやすい感はあるものの、飛ばしていきそうな馬が見当たらない今回のメンバー構成であれば好位にはつけられそうで、あとは壁を作って運べるかどうか。それがうまく行きさえすればスピードは十分通用するはずで。

[8]⑰ジュンブロッサム(武豊)

スタートの悪さは解消されてきたものの、跳びが大きく不器用なため大箱で外を回す競馬が向いているクチ。4走前の富士Sはまさに理想的な競馬だったと言えるでしょう。過去3度の8枠発走では④①①着。唯一の着外は少頭数スローの前残りだった3年前の1勝クラス戦でのもので、まっとうに流れて末脚が活きる展開になればチャンスはあるでしょう。

[8]⑱ブレイディヴェーグ(戸崎)

この馬もまた器用さに欠けるので大箱で走りたい上、一走ごとの消耗が大きく続けて使えないタイプ。ヴィクトリアマイルでは前走のドバイターフから中5週しか取れないこともあり、ここに照準を合わせてきました。しかしながらそのドバイでは熱中症になって戻ってきたとのことで、中間は回復に努めながらの調整となってしまったのは割引材料。今回は溜める競馬を示唆していますが、ローズSはそれで取りこぼした前科もあり。そもそも重賞勝ちは牝馬限定戦のみでマイル戦で勝ったこと自体無いにも関わらず、イメージで人気しているのであれば戦略的に軽視したいです。

<予想>
◎サクラトゥジュール
○ソウルラッシュ
▲エコロヴァルツ
△ジュンブロッサム
△トロヴァトーレ
△ウインマーベル
△ジャンタルマンタル
△ウォーターリヒト

2025年6月7日土曜日

【6/7(土)予想】ねらい目レース(東京8R)

■東京8R キョウエイフロイデ

ちょいちょい牡馬混合戦に出るため戦歴は安定しませんが、牝馬限定戦に限れば⑧⑤④①②⑥③③と大崩れせず走れています。前走は牡馬混合戦だったうえ追い込み勢にとって超絶不利な新潟ダート1800m戦で、4角6番手までの馬が①~⑥着を独占する中14番手から直線だけで⑦着まで押し上げてきました。トモの嵌りに時間がかかりワンターンで置かれる懸念はあるものの、直線向いてから脚を遣える東京に替わるのはプラス。相手関係が易化するこのタイミングで狙ってみたいです。


2025年6月1日日曜日

【6/1(日)予想】日本ダービーの全頭評価・目黒記念の注目馬

■東京11R/東京優駿(日本ダービー)

[1]①リラエンブレム(浜中)

前走の毎日杯は直線で全く反応せずの⑦着。陣営も不可解な負けと語るほかないレースでしたが、過去2走は道中前に馬を置いて走れていたのに対し、馬群に入れられず前が開いた状態で走っていたことが一因と考えられます。勝った新馬戦とシンザン記念では前が開くと馬が自分でわかっているかのように加速しており、前向きな気性面もあり道中でしっかり我慢させられるかがポイントになる馬といえるでしょう。そういった意味ではこの枠は絶好。好位のインでファウストラーゼンのまくりの直撃を回避することが出来ればチャンスはあるでしょう。

[1]②ショウヘイ(ルメール)

前走の京都新聞杯はドスローを2番手から押し切った内容。再度スローペースが見込まれるとはいえ、調教負荷も前走以下という臨戦過程では強くは推せず。

[2]③エリキング(川田)

骨折明けを一度使われたとはいえまだ良化はスロー。勝ってきた3戦は何れも10頭立て以下のレースで、不器用な面を残す中この内枠も痛いです。

[2]④ドラゴンブースト(丹内)

2走前の京成杯は位置取りで着を拾ったまで。前走の皐月賞でも全く見せ場を作れず、瞬発力勝負に距離延長と条件はさらに悪くなるだけに。

[3]⑤レディネス(横山典)

2走前の弥生賞は渋った馬場も合わず⑧着。前走のプリンシパルSで一変したように、きれいな馬場で走らせれば相当な末脚を持っています。スワーヴリチャード産駒でもあり左回りの方がパフォーマンスを出せるはずで、前走のように内を突いて伸びてこられる点も強み。まくりで中盤からレースが動く展開になり内が開けば昨年のダノンデサイルの再現も。

[3]⑥ファンダム(北村宏)

3連勝中。前走の毎日杯はガルダイアが逃げ切らんとする流れを次元違いの末脚で差し切り、持てるエンジンは世代でもトップといえるでしょう。一方で気性面が課題で、行きたい馬も見当たらない今回は相当苦労するはず。天栄なら本来ここでルメールJの出番となるところ、デビューから手綱を取る北村宏Jが継続騎乗してきた点にもその懸念が見て取れます。その鞍上も新馬戦後「短いところが合っている」と語っており、辻師も中間は距離不安を吐露。にもかかわらずNHKマイルCではなくここに来たのは、オーナーサイドの意向もあるでしょうが続けて使うことが難しく都度リフレッシュを入れざるを得ない気性面に起因する選択と見られます。折り合いを保てれば最後は脚を遣って来られるだけに、ギリギリまでテンションを見極めて取捨をしたい馬です。

[4]⑦ミュージアムマイル(レーン)

前走の皐月賞は先に動いたクロワデュノールをうまく目標にしたレースで快勝。確かにマイルが短いというのは事実でしょうが、朝日杯のレースぶりを見るにズブさがあり、新馬戦・弥生賞と幸Jで取りこぼしたように日本人には動かし切れないタイプに見えます。その点今回はレーンJに乗り替わることから再度末脚全開の期待は持てますが、皐月賞で着順を上げたのはスタミナ面というより1600mではエンジンがかかりにくかったからということが考えられます。皐月賞の上り34.1という時計はメンバー4番手で、必ずしも脚を長く使うタイプではなく「使える脚が短く点火に時間がかかり、マイルではそれが間に合わない」馬だからこそ「マイル並みのスピードで流れる2000m戦」を勝つことができたと考えられます。長い直線、なおかつ道中からレースが動いて仕掛けどころが難しくなると、やはり長く脚を遣えるタイプの方が有利になるはずで。

[4]⑧エムズ(戸崎)

京都新聞杯ではショウヘイの後ろからつけての②着。前にいた勝ち馬と同じだけの脚しか使えなかった点を見ても上りに限界のあるタイプで、瞬発力勝負の東京では分が悪いです。おそらく戸崎Jもそれがわかっているので積極的なレースをするはずで、ファウストラーゼンの目標にされる点からも難しい立ち回りが要求されます。

[5]⑨ジョバンニ(松山)

前走の皐月賞では向こう正面で挟まれるシーンがありながらも盛り返し④着。立ち回りで着を拾えるメリットを最大限に活かしたレースでした。舞台が変わって広い東京ではそうはいかないのと、長く脚を遣うレースも向いていないだけに。

[5]⑩トッピボーン(岩田望)

前走の京都新聞杯では折り合えず④着。それでも最速の脚を遣って追い込んでいるだけに力はあるのでしょうが、勝った2戦は何れも前が止まる展開を味方につけたものでありました。さらに距離が延びるここは運びが難しいのと、そうした難しさを抱え、かつ松島家の馬にもかかわらず武豊Jが選ばなかったというのも引っ掛かる点で。

[6]⑪ニシノエージェント(津村)

前走の皐月賞は前が止まる展開にもかかわらず見せ場を作れずの⑬着。京成杯のレベルを考えても、距離が伸びてよいタイプには見えずで。

[6]⑫カラマティアノス(池添)

前走の皐月賞では馬群の中で難しいレースにもなり⑩着。勝ち切ってきたのは1桁頭数の少頭数戦という経歴からはごちゃつかない方が走れそうなのですが、前走でも指摘したようにトップスピードに入ると寄れる癖があり、特に直線ではラチ沿いを走らせたいという矛盾。末脚比べの東京は明らかに前走より舞台が悪くなる(だから皐月賞で◎を打ったのですが)うえ、少頭数でばらける展開にならないと好走できないとなれば、自ずからクラシックでの健闘は期待できません。

[7]⑬クロワデュノール(北村友)

前走の皐月賞ではファウストラーゼンのまくりを受けてスムーズさを欠き、前崩れで早目に先頭に押し出されたところをミュージアムマイルに計ったように差されて②着。勝ちに行った分、また目標にされた分の敗戦であり、持てるエンジンの違いは2歳時の3戦で証明済み。成長力の懸念は残るも、他路線組がパッとしない現状では改めて好走が期待できるはずで。

[7]⑭ホウオウアートマン(田辺)

ここ2戦は特殊なコンディションの中で健闘。青葉賞0.3差⑥着に1勝クラス勝ちと目下の充実度は窺えますが、その前走にしても前半62秒の流れから35.0の末脚で押し切ったレースとなると流石にスピード不足は否めず。明日まで雨が残るようなら話は別ですが、そもそも前日これだけ降っても稍重にしかならない府中の水はけを考えると厳しそうで。

[7]⑮ファウストラーゼン(M.デムーロ)

前走の皐月賞ではまくり切った後の抵抗をかわせず⑮着。やることが決まっている馬なので鞍上どうこうでは無いとは思いつつも、上級戦での経験が少ない杉原Jからの手替わりは致し方のないところ。ただ、この舞台ではまくり切ったとてそこから脚を遣う距離が長すぎるうえ、使える上りに限界のあるタイプでは後続を封じるのは相当難しいだけに。

[8]⑯ファイアンクランツ(佐々木)

キング・モレイラ両Jを以てしても伸び負けてしまったここ3戦を見るに、控えても使える脚に限界があるタイプのよう。実際勝ち切った新馬戦は札幌の重馬場で、タフさや体力を活かした消耗戦でこそ力を発揮できるはずです。行儀よく流れるレースになると厳しいものの、逆に今回乱ペースが見込まれることはこの馬にとって吉兆となる可能性も。

[8]⑰マスカレードボール(坂井)

皐月賞では1角の入りでごちゃつくなど道中スムーズにいかない中で直線だけで③着と力を見せました。前走は陣営が散々泣いていただけに舞台替わりのここは見え見えの人気する局面で、テンションに気を使うタイプで地下馬道の懸念や距離の不安はあれど、ここまで東京では明らかに違う走りを見せているだけに、コーナー4つを克服すれば走ってきても。

[8]⑱サトノシャイニング(武豊)

前走の皐月賞では1コーナーの入りでぶつけられるなど不利があった中、直線向いてからの脚は流石という内容の⑤着。コーナーでもたつくところがあり広い東京コース替わりはプラスで、前走からさらに1段階攻め馬を強化できているのも好材料。距離適性よりも絶対能力が問われる舞台でなら、皐月賞からの前進も可能でしょう。

<予想>

◎リラエンブレム
○レディネス
▲マスカレードボール
△クロワデュノール
△サトノシャイニング
△ファイアンクランツ
△ミュージアムマイル
△ファンダム


■東京12R/目黒記念 マキシ

前走は脚を取られる馬場、2走前はスタートの失敗と敗因が明らか。目黒記念はスタート直後に坂を登ることもあってか最初の4Fが50秒近くかかるレースでもあり、スローで前付けして速い脚を遣える性能はこのレースに向いています。輸送減りするタイプですが4走前の六社Sは-12kgと体を減らしながらも勝利しており、中間攻めすぎなかったのもそれを見越してと考えられます。今の東京の芝は3分どころあたりを避けて通るコンディションですがラチ沿いは生きており、他が外に散ってコースロスを避けて走れれば。

















2025年5月31日土曜日

【5/31(土)予想】葵Sの注目馬とねらい目レース(アハルテケS)

■京都11R/葵ステークス カワキタマナレア

前走のマーガレットSはレース中の鼻出血で⑦着。それを除けば芝1200mでは2戦2勝と底を見せていません。2勝が何れも昨年の札幌だったことを考えれば、暖かい時期の平坦コースは向いていると見られます。一瞬の脚を活かすタイプで内回りコースは引き続き歓迎のクチで、前走で人気急落局面なら。


■東京11R/アハルテケS エルゲルージ

重賞初挑戦となった前走の武蔵野Sで⑥着と健闘。芝に比べ施行数が限られるダート重賞における実績はOP級においては重視すべきで、中間も半年ぶりを感じさせない絶好の動きを披露。過去にも8か月ぶりで②着、9か月ぶりで③着と実績があり、長欠明けは苦にしないタイプです。スタートを決めて流れに乗れればここでも。

2025年5月25日日曜日

【5/25(日)予想】オークスの全頭評価とねらい目レース(韋駄天S)

■東京11R/優駿牝馬(オークス)

[1]①アルマヴェローチェ(岩田望)

前走の桜花賞では上り最速の脚を繰り出し②着。ベストのレースは出来たとはいえ、相手に走られすぎたというのが本音でしょう。ただ今回もまた渋化馬場の恩恵を受けられそうな立場であるうえ、血統的にもマイルよりこちらの方が力は出せるはず。オークスは過去10年なんだかんだ言って桜花賞組が7勝を挙げており、鬼門の内枠とはいえ今回も別路線組に脅威となる存在が見当たらない以上は有力視不可避でしょう。

[1]②レーヴドロペラ(大野)

札幌2歳Sはアルマヴェローチェから1秒以上離されての⑤着。芙蓉S②着の実績はあれど当時買ったジェットマグナムはその後OPで苦戦を強いられ、③着に降したミッキーマドンナも1勝クラスすら勝てていない現状。距離に魅力はあったとて、根本的に牝馬の中で伍せるだけのスピードが不足していると言わざるを得ません。

[2]③パラティレーヌ(丹内)

前走のフラワーCは伸びあがるようなスタートから挟まれ後方から。それでも脚を見せての②着と力量を感じさせる走りではありました。ただ、出遅れの原因となったゲート内の駐立にも現れていたように、精神面の成長が途上で環境の変化に敏感なタイプ。初の東京に地下馬道、スタンド前の大歓声と危うい要素は少なくなく、前走駆った川田Jが来ないというのも現状での評価を表しているだけに。

[2]④アイサンサン(北村宏)

緩いペースのマイルでしか走れてなく、ここでの通用根拠は見いだせません。

[3]⑤リンクスティップ(M.デムーロ)

前走の桜花賞ではスタート後にぶつけられ後方から。3角最後方からのまくりで③着まで押し上げましたが、マイル戦であれだけ後ろからになってしまってはあれが限界でしょう。鞍上もエンジンの掛かりに課題があることを指摘していたように、コース替わりは間違いなくプラス。前走時にも触れたとおりきさらぎ賞の相手関係を考えれば牝馬クラシックでは主役を張れる存在で、外差しの決まりやすいオークスという舞台にも手が合う鞍上で改めて。

[3]⑥ビップデイジー(幸)

割と流れた桜花賞でもハミを噛んでしまい⑪着。さらに距離が延びるここはこらえさせるだけでも厳しく。

[4]⑦レーゼドラマ(坂井)

前走のフラワーCでは4角から加速をつけての快勝。ただ逃げ切って勝ったこのレースの上りは35.4。2走前のゆりかもめ賞では33秒台の上りについていけず⑥着に敗れており、早目に踏んでいくレースが出来るかがカギとなります。直線の長い東京では33秒台を繰り出せる馬も少なくないだけに、外差し有利のコンディションで2秒以上のセーフティリードを作れるかとなると?

[4]⑧サタデーサンライズ(田辺)

ドゥーラやハギノピリナのようにマイル実績のない馬が穴を開けるパターンは決まって外差しです。これらの馬たちは、中距離戦を差して勝ってきた経歴がありギアチェンジの競馬に対応できる素地があります。対して平場を前目で押し切る程度のスピードしかないようではこの舞台ではそもそも厳しく、サタデーサンライズはまさにそのタイプに当てはまるだけに好走の目は薄いでしょう。

[5]⑨エンブロイダリー(ルメール)

前走の桜花賞では直線半ばでアルマヴェローチェに来られるともうひと脚を繰り出して完封。アドマイヤマーズ産駒が芝の稍重以下で勝ったのはこれが初めてで、血統のカルマを超えて勝ち切れるとなると相当な実力があると考えてよさそうです。父父であるダイワメジャーの産駒はマイルまでとそれ以上で戦績がくっきり分かれる傾向があり、この馬にとってもベストではない可能性こそあるものの能力の絶対値を考えれば印は回さざるを得ません。

[5]⑩タイセイプランセス(石橋脩)

前走のフローラSは権利獲得まであと一歩の③着。小柄なタイプで開幕週のきれいな馬場が合っているうえ、実質1勝クラス戦のメンバーで前半が流れ差し決着になった点も大きかったです。馬場が重くなるのは歓迎できず、前走の見た目でこんなに人気するのは少々危険かと。

[6]⑪ウィルサヴァイブ(団野)

勝ち切ったのはスローの短距離戦のみ。ここで通用する論拠は見いだせません。

[6]⑫ブラウンラチェット(レーン)

前走の桜花賞は出ムチが入るも出ていけず⑨着。エンジンの掛かりが遅く距離延長はプラスになりそうなものの、ちょっとここ2戦が別馬のような負け方。鞍上で人気しているものの調教後馬体重も前走からさらに減らしており馬体の成長が無いのは明らかで、それでいて気性面がどんどん難しくなっているというのは…

[7]⑬タガノアビー(藤岡佑)

2走前(!?)のフローラSでは内枠があだとなり直線外に持ち出せず⑤着。スタートが悪いうえ器用さが無いため、外目を回して脚を遣わせたいタイプなだけにこの枠はプラスでしょう。前走の矢車賞は超スローを最後方(といっても6頭立てですが)から差し切っており、ギアチェンジの競馬にも対応可能。3走前の未勝利戦のように上りの掛かるコンディションでも走れており、すべてがスムーズに来た時には要警戒。

[7]⑭サヴォンリンナ(北村友)

サンライズジパングの下という血統。ただ前走の忘れな草賞は前半62.7のスローペースを押し切ったまでで、ここで通用するスピードは窺えず。

[7]⑮カムニャック(シュタルケ)

前走のフローラSはトライアルにしてはそれなりに流れた分もあり、課題の折り合いも何とかなっての差し切りでした。追い込み有利の展開で中団から33.4の脚を遣えたのはレベルの違いを感じさせ、締まった流れの方が走れる現状なら上級戦もプラス。友道厩舎らしく1週前に猛時計を出しており調整過程に抜かりもなく、別路線組最大の惑星ならこの馬でしょう。

[8]⑯ゴーソーファー(津村)

前走のフローラSでは馬群でハミを取らず⑯着大敗。未勝利戦は逃げ切り、3走前の1勝クラス戦は最後方からの差し切りと、器用さが無く極端なレースしかできない現状です。ここも後方外からのレースをせざるを得ず、32秒台の脚が使えるとかでもない限り。

[8]⑰ケリフレッドアスク(ディー)

切れる脚が使えず前目で粘るレースしかできない現状。差し有利のオークスの展開にも不向きで、藤原厩舎お得意の舐めた仕上げでは(シャフリヤールのような元値の高い馬ならともかく)上り目も乏しく。

[8]⑱エリカエクスプレス(戸崎)

前走の桜花賞は最内枠も考慮しての積極策でしたが、最後に止まっての⑤着。フローラSまでは1週前のウッドで順時計でこらえられていたところ、前走の1週前は逆時計。行きたがる面が出ていたのもそのためだった可能性があり、今回も1週前が逆時計となると折り合いは厳しいでしょう。

<予想>
◎リンクスティップ
○アルマヴェローチェ
▲エンブロイダリー
△タガノアビー
△カムニャック


■新潟11R/韋駄天S ロードベイリーフ

3年以上勝ってないとはいえ芝短距離戦では善戦を続けており、千直もその多くが内枠を引いてしまったもの。本来は叩いてからのタイプですがこの中間は障害練習を行っていたもので、普通の休養とは区別して考えてよいでしょう。この絶好枠を引いてこの人気にとどめ置かれるようなら狙いたいです。

2025年5月24日土曜日

【5/24(土)予想】平安Sの注目馬とねらい目レース(欅S)

■京都11R/平安S ルクスフロンティア

ダートで6番枠以内の内枠なら(3,2,0,0)。前走のブリリアントSは13番枠から枠なりのレースとなり、馬群に入れられなかったのが響いての大敗でしたが、再度内枠を引いた上インにこだわる岩田康Jへの手替わりは大きなプラス。1900m戦は先に動き出した馬が最後に止まるコース故、インを立ち回ってゴール前に足を伸ばすレースが出来れば一発も。


■東京11R/欅S コパノニコルソン

このコースは2回走って①⑤着。⑤着だった昨年のこのレースはコスタノヴァ、エンペラーワケアが①②着したレースで、離されたのも致し方ありません。前走はいきなりの距離延長で不発だったものの、元々昨年の鎌倉Sではロードフォンスやバグラダスに先着しておりこのメンバーで通用する素地はあるはず。走りなれたこの距離で一変があるなら。

2025年5月18日日曜日

【5/18(日)予想】ヴィクトリアマイルの全頭評価

■東京11R/ヴィクトリアマイル

[1]①クリスマスパレード(石川)

昨日の東京は大雨にもかかわらず、メインの六社Sは外差し決着。驚異的な水はけを前に前有利展開が生まれる余地は小さく、加えて気温上昇や天候回復で馬場が乾いてくるとなるとその恩恵は傾斜の高い外側から出てきます。この枠ですので行くしかないこの馬にとっては厳しい条件が重なるだけに。

[1]②ステレンボッシュ(戸崎)

前走の大阪杯は陣営も首をひねる大敗。輸送を経てマイナス4キロという身体は今思えばギリギリだったのかもしれませんが、仮にも桜花賞を勝った馬が今になって輸送に敗因を求めるのは無理があります。暮れの香港ヴァーズは53kgで出られた分も大きく、デビュー時456kgだった体重は前走でも460kgとほとんど変わらず。完成度と好騎乗でカバーできていた3歳春までの戦歴で人気するようなら疑ってかかりたいです。

[2]③アルジーヌ(レーン)

前走の阪神牝馬Sは後方インを立ち回り直線では上手く前が開いたもののスパッと伸びきれず②着。+12kgといかにも叩きという仕上げもありましたが、元々が立ち回りで着を拾うタイプなので中山や京都、ローカル場の方が向いておりここでは切れ負けの懸念があります。

[2]④サフィラ(松山)

サロミナの仔らしく、被されずに外を立ち回るレースが理想。前走の阪神牝馬Sは好位2番手から直線で上手く馬場のいいインに入り、外枠勢の追撃をしのぐ完璧な立ち回りでした。ただ好走を続けているここ4戦は何れも半マイル48秒くらいの緩い流れを前付けしたもので、ここは下手をすると45秒くらいで流れることも想定されるだけに内取りを落とす懸念があります。そうなるとこの内枠はあだとなる可能性があるだけに。

[3]⑤ラヴェル(津村)

府中のマイルは2歳時にアルテミスSを勝利。世界の強豪に挑み続け香港でそのあまりに短い生涯を終えたリバティアイランドに、牝馬で唯一先着したのがこの馬です。跳びが大きく大箱がベターなタイプなので舞台替わりは見直したいですが、まだ完調手前といったところでテン乗りの津村Jが駆るという点でも本当に狙えるのはここを使ってからの府中牝馬S(旧マーメイドS)でしょうか。

[3]⑥ミアネーロ(ディー)出走取消

[4]⑦ワイドラトゥール(北村友)

前走の愛知杯は前が止まった流れにも乗じて差し切り勝ち。テイエムスパーダが飛ばし前半が32.7とG1でも見ないような超絶ハイラップになった分恵まれたのは事実ですが、そこについて行って末脚を繰り出す能力が備わっているというのは同様にハイラップが見込まれるこの舞台で評価できるポイントでしょう。世間的にはマイルが長いとも見られがちですが、そもそも新馬勝ちはマイルでのもの。桜花賞も直線で前が開かず進路を探しながらの0.3差、ステレンボッシュとほぼ変わらない上りを遣えていたのは評価するべきで、例によって藤原厩舎らしい舐めた仕上げで人気しないでしょうが前が流れて外差しバイアスが出てくれば格好の走り時。

[4]⑧シンリョクカ(木幡初)

加減速が苦手なようでワンターンが向いており、5走前の新潟記念もワンターンのコースでワンペースの押し切りが叶ったものでした。距離もコースも合ってはいるもののギアチェンジの上でキレが求められるこの舞台では。

[5]⑨アドマイヤマツリ(田辺)

前走の福島牝馬Sでは好位のインを立ち回り直線で外に持ち出す理想的な内容で完勝。レースセンスの高さが光りますがいかんせんマイルは未経験で、ここでハイペースに巻き込まれたときにどこまで脚を遣えるかは未知数です。

[5]⑩ボンドガール(武豊)

キレはあるのですが長くいい脚を遣うタイプではなく、勝ち切るには展開の助けが必要になってきます。ただ今回は前が飛ばして早めに垂れた際に後続がどこで脚を遣うかといったレースになることが予想され、それを心得た鞍上なら浮上の目も。

[6]⑪シングザットソング(斎藤)

前走の愛知杯は得意距離でインをうまく立ち回るも②着まで。外差し展開に泣かされたのは事実ですが、この馬の場合元々1400mでも上手く立ち回ってなんぼというタイプで、ワイドラトゥールなどと違って距離が伸びてよくなるタイプとは言い難く。

[6]⑫シランケド(M.デムーロ)

大事に使われながら3連勝。元々初勝利が1400mだったように短距離自体は問題なく、しまいは必ずいい脚を遣ってきます。2走前の魚沼Sを見る限り、直線いっぱいに脚を遣えるタイプでこの舞台替わりもプラスなはずで、前崩れの際に仕掛けるタイミングが難しくなるのがどうかも外差しが効くコンディションなら押さえは必要ではないでしょうか。知らんけど。

[7]⑬ビヨンドザヴァレー(菱田)

リリーオブザヴァレーの仔は2000m以上の実績が多いのですが、この馬はイスラボニータの影響かマイル前後に適性を有します。ただ使える上りに限界があるようで、位置取りを落とした時に勝ち切れないのもそこから。今回は前付けしたとて末脚が求められる舞台なだけに。

[7]⑭マサノカナリア(横山典)

前走の立雲峡Sは時計的には評価できるものでしたが、好位を立ち回り直線で上手く外に出せた分の勝利でもあります。マイルでは掲示板までという戦歴に加え勝ち上がり後は○×ホースと化しており、今回は凡走の番。

[7]⑮ソーダズリング(坂井)

前走の阪神牝馬Sではスローペースにしびれを切らした後続が早めに上がってきたのに合わせる形で脚がダレてしまい⑥着。折り合いが難しいタイプなだけに、しっかり我慢させて自分のタイミングで動けることが必要です。そういった意味では締まった流れかつ直線でゴーサインを出せるこの舞台は向いており、この中間も前走同様に好調をキープ。フローラSで②着があるように東京コースも問題なく、短距離の差し馬が台頭する今のコンディションなら。

[8]⑯クイーンズウォーク(川田)

左回りは①④①①着。唯一の敗戦は昨年のオークスですからやむ無しでしょう。フランケル産駒の兄グレナディアガーズと違い成長はまだまだこれからといった感じで、雄大な馬体を持て余す分現状は大箱の方が向いておりここは適条件でしょう。ただ久々のマイル戦につき位置取りを落とすことはやむを得ず、不器用故外を回してという競馬になると間に合うかどうかは時の運。

[8]⑰アスコリピチェーノ(ルメール)

前走の1351ターフスプリントは、短いところを使って気合を入れたい陣営の意図もあった模様。勝ち切った以上にスピード競馬への対応を証明した点で、ここに向けてよいステップになったと見られます。京成杯AHで見せたように早目に流れても溜めればキレる脚を持っており、外枠も含めて好材料が揃った今回は上位争い必至でしょう。

[8]⑱アリスヴェリテ(池添)

前走の福島牝馬Sは出たなりの競馬で④着。結局、ぶっ放す戦法は折り合えなかったがための善後策で、その前走は内前有利展開で届かずもがっちり抑えられる騎手が乗れば外を回して脚を遣わせるレースができるということがわかりました。ラヴェルの勝ったアルテミスSで③着した実績からもコース替わりは問題なく、クリスマスパレードをあまり深追いしすぎずがっちり折り合えれば一発も。

<予想>
◎ソーダズリング
○ワイドラトゥール
▲アスコリピチェーノ
△アリスヴェリテ
△ボンドガール
△シランケド
△クイーンズウォーク

2025年5月17日土曜日

【5/17(土)予想】新潟大賞典の注目馬とねらい目レース(立川特別)

■新潟11R/新潟大賞典 マイネルメモリー

まっとうなキレ勝負では分が悪いものの、上りの掛かるコンディションを苦にしないタイプで今の新潟のコンディションは合っています。元来ゴールドシップ産駒は馬場による成績差が少ないとはいえ、流石に重賞となると単に粘り強いだけでなくある程度の位置から末脚を遣うことが求められます。前が止まらなくなるローカル重馬場の乗り方を心得ている丹内Jが駆るとなれば無視できません。


■東京10R/立川特別 ヨゾラノムコウニ

全2勝は何れも重馬場。4走前のように外目を被されずに進出するのが理想で、脚抜きの良いコンディション且つ外枠を引けた今回はチャンスでしょう。現級善戦レベルが数頭程度のこのメンバーなら狙えるはずで。

2025年5月11日日曜日

【5/11(日)予想】NHKマイルCの全頭評価

■東京11R/NHKマイルカップ

[1]①モンドデラモーレ(戸崎)

3走前の札幌2歳Sは向こう正面で先に出てしまった分後ろの目標にされ④着。2走前のジュニアCはスローペースでファンダムの後ろから追いかけて②着、前走のファルコンSは大外枠からのスタートで道中何度か寄られて外に張るロスもありながらの②着と、何れも中身のあるレースをしています。特にジュニアCで好戦したファンダムは(個人的には)ダービーに出てもいい勝負になると踏んでいる存在で、それに迫った内容は評価してよいでしょう。久々に1桁枠番を引けた今回は好位のインから直線で外に出すレースができるはずで、我慢させられる戸崎Jへの手替わりは要注意。

[1]②ショウナンザナドゥ(池添)

前走の桜花賞は柔らかい馬場の影響もあって⑩着。ミスエーニョの仔らしいといえばそれまでですが、そもそもが脚の遣いどころの難しいタイプで東京替わりはプラスでないうえ、大味な競馬の方が向いているだけにこの枠も難しいです。

[2]③チェルビアット(ディー)

桜花賞は後方待機組に展開が向いた中でも⑥着。リンクスティップがまくった時に進路をカットされたシーンはありましたが、ではそれが無ければそこからずっと伸びて勝ち負けだったか?というとそうは見えず。フィリーズレビューの勝ち方を見ても33秒台で長く伸びることが求められる東京は向いていないと見られるだけに。

[2]④ヤンキーバローズ(岩田望)

前走のファルコンSは後方のインから直線入り口で外に進路を切り替え差し切り勝ち。父親ならあそこでインにこだわって詰まることが想定されるだけに、ここら辺は中央の芝レースに上手く順応していると言えます。裏を返せば鞍上が相当上手く乗った分届いたとも言え、ここから1Fの延長、なおかつごまかしの利かない東京となると上昇は?

[3]⑤ランスオブカオス(吉村誠)

昨年の金杯の時にも触れた「東京が苦手なシルバーステート産駒」というのは継続していて、いまだに函館と東京だけ異常に成績が悪いです。


出走数の7割が芝レースなので上記は芝のみ抽出しての比較ですが、全場で唯一複勝率2割以下に沈んでいるのが東京。産駒の出走履歴を見ると、どうやら使える上りに限界のあるタイプが多く600mを伸び続ける適性のない馬が多いことが原因とみられます。前目で脚を遣えるタイプで阪神外回りも勝っているだけにこの舞台が合わないとは言い切れませんが、血統面からは割り引きたい存在です。

[3]⑥イミグラントソング(ルメール)

前走のNZTはアドマイヤズームを射程にドンピシャの仕掛けで差し切り。ただ石川Jも語る通りいかにも中山向きという反応の良さとキレがある一方、東京でそれをやろうとすると直線半ばまで前を射程に入れられる位置で構える必要があります。4走前の未勝利戦がまさにそういう勝ち方でラスト400mだけ加速すればよいレースだったのに対し、2走前の1勝クラス戦はラストの3Fがずっと11秒台前半で流れ取りこぼしています。流石にG1の流れでそんなやわなレースになることは期待しにくく、よほど位置取りがうまくいった上で馬群がばらけるなどすれば浮上の目も。

[4]⑦トータルクラリティ(北村友)

朝日杯FS以降は気持ちの問題がモロに出るようになり結果につながらず。初ブリンカーが刺激になればというところですが、勝った新潟2歳Sにしても伸び返したというより相手が垂れた結果の押し切りといった方が良さそうで、ここで強調できるレベルにはないのではないかという見立てです。

[4]⑧アドマイヤズーム(川田)

母ダイワズームは初勝利に7戦を要し、3歳の春にようやく勝ち上がった後そこから500万下、スイートピーSと3連勝でオークスに駒を進めた(⑪着)経歴の持ち主。この馬自身も新馬戦を取りこぼした後で未勝利→朝日杯FSと連勝するなど叩き良化型のDNAを受け継いでいる模様で、前走のNZTも明らかな叩きと割り切ることができるでしょう。正直最後の3Fの加速の仕方だけを見ればイミグラントソングと大差なく、東京の600mを目いっぱい走り切るのが向いているようには見えません。それでも父モーリス、母父ハーツクライという晩成血統にして現時点でのパフォーマンスの高さは出色で、戦歴以上のポテンシャルを秘めた存在と考えればここも有力視。

[5]⑨マイネルチケット(横山武)

東京での2戦は稍重馬場で速い上がりが求められなかった分の③②着。ダノンバラード産駒が33秒台の上り勝負に対応できるとは思えず…

[5]⑩マジックサンズ(武豊)

前走の皐月賞は4角から早目の進出で見せ場たっぷりの⑥着。骨折休養明けでも折り合い面の進境が感じられ、止まったのは距離と急坂の分と考えれば舞台は好転します。一方で当時の皐月賞は内前がほぼ総崩れという展開でそこに乗じた点は否めず、デビュー2連勝は何れも平坦で直線の短い函館・札幌だったことを考えれば600mを伸びきる走りに向いているかどうかは懐疑的です。コナブリュワーズの子供は早枯れ傾向も見て取れ、骨折期間を挟んだこの間の成長度も?

[6]⑪パンジャタワー(松山)

昨日のエプソムCの上位3頭は2000mの勝ち鞍のある馬が揃う結果に。ワンターンなのでマイル寄りのスピードが必要なのに加えその距離を走り切れるスタミナの裏付けも必要なレースでした。パンジャタワーは朝日杯の止まり方を見る限り距離は1400mまでが限界と見られ、外差しが嵌った時の複穴候補までか。

[6]⑫マピュース(田辺)

前走の桜花賞では前が止まった展開にも乗じて④着。とはいえインをうまく立ち回ったうえ稍重馬場も味方した形。最後方から大外を回したリンクスティップとは着差以上の力量差があると考えるべきで、前走でも指摘した通り高速決着への対応力も未知数です。

[7]⑬ミニトランザット(鮫島駿)

新馬戦は逃げ切り、京成杯とチャーチルダウンズCは後方からしまいを活かして③着。2走前のきさらぎ賞でいいところなく⑧着と敗れた際鮫島駿Jは「馬混みで競馬(を経験)していなかったのが響いたのか…」とのコメント。姉のイフェイオンも好位外につけて被されないレースをした方が力を出せるタイプで、もまれずに運べるかどうかがカギになると言えるでしょう。この枠であれば好位外のレースができるのが理想ですが、馬も鞍上もスタートがアテにならないタイプなだけに…

[7]⑭ティラトーレ(木幡巧)

自分で決める脚が無く、牝馬限定戦で先行力と体力を活かして粘りこむタイプ。末脚も求められるこの舞台では?

[7]⑮アルテヴェローチェ(佐々木)

折り合いの難しさを抱えながらも最後は自分の脚を遣えており、前残り展開にも泣いた朝日杯FS⑤着以外はオール連対。締まった流れの方がレースしやすいタイプで、4走前のサウジアラビアロイヤルCを見る限りは直線の長い東京も向くはず。あとは速い上がりが使えるかがカギなだけに、なるだけいい位置でレースをさせてあげられれば。

[8]⑯サトノカルナバル(レーン)

正直共同通信杯の走りを見る限りは距離が伸びてよいタイプには見えず、外差しでしまいに賭けるという戦法ができる馬でもなさそう。鞍上が鞍上だけに押さえる必要はあるとは思いますが…

[8]⑰ヴーレヴー(浜中)

前走の桜花賞は最内を引いたこの馬に向かないコンディションや展開にもなり⑧着。割り引く敗戦ではないと考えますが、それでも2走前のエルフィンSが4F48秒とかなり落ち着いたラップの2番手から押し切ったまでとなるとここでのスピード不足は否めません。

[8]⑱コートアリシアン(菅原明)

トータルクラリティの項でも述べましたが、長く脚を遣えるタイプではなく一瞬のキレで決めたいところ。それだけに前走のNZTは中山コースも向いた格好で、再び末脚全開の東京に戻るのはマイナスでしょう。

<予想>
◎モンドデラモーレ
○アルテベローチェ
▲アドマイヤズーム
△マジックサンズ
△ランスオブカオス
△マピュース
△パンジャタワー
△ミニトランザット