Special Thanks

当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2025年4月6日日曜日

【4/6(日)予想】大阪杯の全頭評価

■阪神11R/大阪杯

[1]①ボルドグフーシュ(吉田隼)

長欠明けを2度使われ④④着。復帰緒戦のチャレンジCはまだ言い訳の利く内容でしたが、前走のアメリカJCCは鞍上も語っていた通り③着は欲しかった内容でした。元々勝負所でのエンジンの掛かりが悪く京都外回りのように4角からエンジンをふかして回れるコースが理想で、阪神や中山のように動き出しが早いコースでは置かれ気味。それを3Fのキレで補ってきた部分があるだけに、それを繰り出せなかった前走の内容からするといい頃のパフォーマンスを望むのは少々酷かと。

[2]②ホウオウビスケッツ(岩田康)

前走の金鯱賞はデシエルトの制御不能の大逃げを早目に捕まえに行った分、最後にクイーンズウォークの差し切りを許す格好に。本来ああいう前傾戦は得意ではなく、後半自らも加速しながら押し切るレースが理想です。今回も同じような隊形になると見られますが、前走の反省を踏まえてデシエルトはハナを叩きこそすれがっちり抑えての運びをするはずで、2番手ないしはアルナシームを前に入れての3番手のインで蓋をできそうな構成です。有力どころがドバイ遠征でごっそり居ないのもいいことに後ろがちょっかいを出さない展開を作れれば、早目のふかしから後続を完封するシーンまで。

[2]③ラヴェル(北村友)

前走の金鯱賞は重馬場にノメった分もあり⑨着。跳びがきれいなタイプで元々馬場が渋るとからっきしなのでこの結果は度外視できるでしょう。ただ不器用さ故、少頭数ないしは外目の枠を引いてスムーズに運ぶのが理想で、この内枠からだと立ち回りは苦労しそうです。

[3]④ソールオリエンス(松山)

スタートの悪さは古馬になるにつれ改善しているものの、かといって出していくと末が使えない難しさ。昨年の宝塚記念のように外差しの効く消耗戦にならないと浮上は難しく、思ったより雨も降らなかった今日のコンディションでは。

[3]⑤ベラジオオペラ(横山和)

立ち回りの上手さが身上で、昨年の大阪杯も含めこのコースは2戦2勝と最も得意とするところ。じっくり乗られてきたわりに先週まで陣営のトーンは低かったものの、最終追いの動きは十分で体制は整ったと見てよさそうです。前付けして切れを活かしたいタイプにつき、デシエルトが大逃げを打つなどで縦長馬群になった時の難しさはありますが、先行組の中では決め手は上位。中団の前目までをキープできれば争覇圏でしょう。

[4]⑥ジャスティンパレス(鮫島駿)

中距離戦では取りこぼしが多く、ひとえにまっとうなキレ勝負になると純粋な中距離適性を持つ馬に負けてしまいます。他方、一昨年の天皇賞(秋)のように超Hペースなどで体力勝負になった際にはその分の適性で浮上し得るタイプで、もしデシエルトにアルナシームが絡んで制御不能のペースになるなどした際には間に合う可能性も考えられます。それでも器用な立ち回りは不得手なタイプであり、勝ち切れるかは微妙なところ。

[4]⑦ヨーホーレイク(岩田望)

折り合いの難しいタイプですが、前走の京都記念は主張するタイプの先行勢が多いメンバー構成もありうまく押さえが利いての勝ち切り。そこから距離短縮となるうえ引っ張る存在も複数いるここは前走よりレースしやすいはずで、インで壁を作って運べればやれる力はあるはずです。

[5]⑧カラテ(和田竜)

馬場が渋った昨年の宝塚記念でも見せ場を作れずシンガリ負け。G2~G3でも2桁着順が続く現状では。

[5]⑨コスモキュランダ(丹内)

アルアインの産駒らしく、コーナー4つの右回りでは(1,4,1,2)で掲示板を外したのは1回だけ。ただその1回が遠征した京都2歳Sの⑧着で、加藤士厩舎自体が遠征を得意としていないのに加え丹内Jも京都・阪神の重賞では(0,0,2,30)と結果を残せてなく。

[6]⑩シックスペンス(横山武)

前走の中山記念はまだ本調子にない中、直線で進路ができるとまっすぐ伸びて着差以上の完勝。1分44秒台のレコードが出たことを考えてもいかに前が止まらない馬場であったかが伺え、それを中団待機から前を捉えたのですからやはりスピード能力は桁違いと言ってよいでしょう。それだけに、毎日王冠を高いパフォーマンスで勝ったことを見ても距離はマイル寄りと見られ、初遠征、初の2000m、初の中4週を考えれば絶対視できるほどの実績にはまだないと見るべきでしょう(割れ気味のオッズもそれを反映しているかとは思いますが)。

[6]⑪デシエルト(池添)

昨秋の2連勝を見るに、気持ちよく行き切った際の強さは本物でしょう。前走の金鯱賞では2角から制御不能になり自滅気味の④着でしたが、ガス抜きが出来てから臨む今回は癖馬請負人の池添Jを手配。前走の反省を踏まえがっちり抑えていくはずで、自分のペースさえ守れれば後ろは横山典・岩田康のベテラン両名が蓋をしてくれる分恵まれうる期待も。

[7]⑫ステレンボッシュ(モレイラ)

桜花賞以降は勝ち切れていないものの、前走の香港ヴァーズでは古馬、牡馬に混ざって③着と健闘。ただ当時は最大4kgの斤量差があった中のレースで、今回は牡馬相手で2kgのハンデがあるのみ。調教でも1週前から猛時計を出し、最終もウッドで49秒台を出すもしまいが鈍くなるなどややオーバーワーク気味で、これが吉と出るか否かは慎重に見極めたいです。

[7]⑬ロードデルレイ(西村淳)

前走の日経新春杯はメイショウタバルが前半57.7の超Hペースで引っ張った分、2000mに近い流れとなり圧勝。元々折り合い難があるだけに流れた方がレースはしやすく、距離も伸びるよりは2000mまでというタイプ。ただコーナーの周りが右回りだとぎこちない部分があり、なおかつコーナー4つも克服が必要。力は認めますが個人的により大きく狙いたいのは秋の天皇賞です。

[8]⑭エコロヴァルツ(M.デムーロ)

前走の中山記念はほぼ完ぺきな立ち回りでこの馬自身もレコードで走っているにも関わらず、シックスペンスに差されての②着。相手が悪すぎました。被されるとやる気をなくすので外枠は良いですが、折り合い面を考えれば距離延長かつ壁を作りにくいこの並びは試練でしょう。

[8]⑮アルナシーム(横山典)

だいぶ常識にかかってきた現状で、好位のインから前が止まったところを捕まえる勝ちパターンが板についてきました。もう少し内枠を取って死んだふりが出来ればよいのですが、この枠でかつデシエルトを前に置くとなると我慢できるかが難しく。

<予想>
◎ホウオウビスケッツ
○ベラジオオペラ
▲ジャスティンパレス
△デシエルト
△ヨーホーレイク
△ロードデルレイ
△シックスペンス
△ステレンボッシュ

2025年4月5日土曜日

【4/5(土)予想】ダービー卿CT・チャーチルダウンズCの注目馬

■中山11R/ダービー卿チャレンジトロフィー マテンロウオリオン

ここはメイショウチタンが主張するところにアサカラキングが絡む形になりそうで、自ずからペースは流れることが見込まれます。前が崩れて直線で早目にトロヴァトーレらが押し出される形になれば仕掛けのタイミングがワンテンポ早くなり、最後の最後で差し勢が届く展開も予想されます。中山マイルは重賞で2回走って②④着と何れも小差で好走。この馬のほかに追い込みタイプが居ない今回は最後方ポツンが嵌る可能性も。


■阪神11R/チャーチルダウンズカップ モンタルチーノ

前走の1勝クラス戦は距離短縮かつかなりのハイペースで流れた分もあり、追走に苦労し⑦着。再度のマイル戦となるここは好位のインでしっかり脚を溜められそうです。ツーエムクロノスが引っ張りフォルテムが付いていきそうな展開ですが、メンバーを見渡すとキレに欠けるため前々で勝負したい馬が多く、逆に直線で勝負したいのはこの馬とランスオブカオスくらいと見られます。Bコース替わり初週ということも踏まえると素直に内枠を引いたこちらから。

2025年3月30日日曜日

【3/30(日)予想】高松宮記念の全頭評価・マーチSの注目馬

■中京11R/高松宮記念

[1]①マッドクール(坂井)

昨年の覇者。その昨年は2番枠から好位のインを立ち回り、直線では荒れた見た目を気にして各馬が外を回す中インを貫き通しナムラクレアの猛追を振り切りました。スプリンターズSはピューロマジックの乱ペースについていけず、前走の阪神C(京都)は外差し有利のコンディションでナムラクレアの差し切りを許した格好で共に敗因ははっきりしています。気温が上がりすぎたり乱ペースになると良くないですが、今回は32秒台で引っ張りそうな馬は見当たらないうえ気温も10度前後の予想。おまけにこの好枠を引いたとあっては無視はできません。

[1]②ウイングレイテスト(松岡)

8歳でもスピード負けしないところは優秀で、前走のオーシャンSでも1分7秒台の決着の中を③着。ただいかんせん荒れた馬場を気にするタイプで、2走前の阪神C(京都)では連続開催終盤の荒れた芝が合わず⑰着大敗。今回も荒れ馬場、しかもインコースを走るとなると相当やりにくいはずです。

[2]③ビッグシーザー(北村友)

昨年は内枠からマッドクールの後ろを通る理想的な運びを見せましたが⑦着。格下相手のレースでは無双できても強い相手と走ると脆いところがあり、初速が付かないタイプであることを考えると位置取りを落としそうなこの枠はマイナスとなる可能性も。

[2]④トゥラヴェスーラ(丸山)

2年ぶりの出走。過去3回出走し、21年④着・22年④着・23年③着とこの舞台に高い適性を見せてきました。馬群で我慢させて直線で脚を遣うレースが得意なクチでこの枠も問題ありませんが、このブログでも再三触れてきたように常に鼻出血のリスクと戦う必要があるのに加え、追い切りの動きも流石に全盛期には及ばずの現状では。

[3]⑤オフトレイル(菱田)

鋭い決め手と折り合いの難しさが同居し、距離を詰める必要があるうえどうしても後ろからになってしまいます。前走のオーシャンSは開幕週の前有利展開に加え序盤位置を取りに行った分もあっての⑨着、2走前の東京新聞杯は距離延長で行きたがった分もあり⑧着と敗れましたが、3走前の阪神C(京都)では直線進路を切り替えるロスがありながらの③着で、それもきれいな外目ではなく荒れた内側に突っ込んで脚を遣った内容で評価できます。当時の走りから馬群を割って荒れた馬場を突っ込ませても問題ないことは証明済みで、距離不足の懸念はあるものの騎手意識が外に向きがちなこのレースで度胸良くインにこだわれれば一発も。

[3]⑥ルガル(西村淳)

昨年のスプリンターズSは超ハイペースを前目から押し切って勝利。4走前のシルクロードSでも1分7秒台の決着を圧勝していただけに、元来スピード勝負に強いタイプです。今回は荒れ馬場で時計がかかる舞台となるのと左回りの芝では勝ち切れていないだけに実績通りの評価はしにくいですが、芝の短距離では理由ありの敗戦以外は安定して走れているだけに評価は落とせません。

[4]⑦モズメイメイ(松若)

夏場に復調したかと思えば、サマースプリントシリーズ以降の4戦は再び低迷。昨年もこのレースで⑮着に敗れた後北九州記念で③着しているように、気温の上昇とともに調子を上げるタイプと推察されます。寒さが戻ってくる日曜の中京は合わないでしょう。

[4]⑧カンチェンジュンガ(武豊)

前走の阪急杯(京都)では外差し展開にも乗じての差し切り勝ち。しまいはいつも脚を遣いますが、良績は右回りの平坦コースに集中しており、距離短縮で位置取りを落とす懸念もあり。

[5]⑨キタノエクスプレス(国分恭)

3走前のCBC賞は直線で進路がカットされる不利があり⑦着、2走前のオパールSは出していった分に加え+12kgも響いて⑦着と敗れましたが、それ以外は芝1200mで(3,3,0,0)とパーフェクト。見た目のイメージより溜めた方が切れるタイプなものの、前走のように時計がかかる決着でも勝ち切れたのは収穫でした。中京ではダートで勝ち星もあり左回りや急坂を苦にすることもなく、足りない可能性はあるもののここまでの戦績だけを見れば底を見せておらずケチの付け所が無いだけに、来られてもおかしくはありません。

[5]⑩サトノレーヴ(モレイラ)

スプリンターズSは夏負けの影響が尾を引き十分な負荷がかけられなかったうえ、スタートで後手を踏み間に合わずの⑦着。前走の香港スプリントは地元勢に屈し③着も、今の香港短距離界は世界トップレベルと言っていい馬質。敵地で善戦したと言ってよいでしょう。ここに向けては1週前にモレイラJが跨り想定以上の時計が出てしまい、直前は馬体回復とのバランスを見ながらの軽めの調整。それでも坂路ではなくいつものパターンであるウッドで追えている点は心配なく、初の左回りに戸惑わなければ十分に勝負になるはずです。

[6]⑪スズハローム(佐々木)

ここ3戦は右回りで大きな着順続きも、左回りでは複勝率80%のサウスポー。4走前のCBC賞は好発から下げてしまった分ドロップオブライトを捕まえきれませんでしたが、タイム差なしの②着と適性を示しました。下り坂からの最後の急坂という中京1200mのコース形態は純粋なスプリンターには厳しく、1400mを主戦場とする馬の方が最後まで脚を遣えます。この馬も中京コースではそのCBC賞を含め1400mで①着・1200mで②着とパーフェクトに走れており、母父には09年にスプリントG1を完全制覇したローレルゲレイロを持つ血統面もプラス。もう少し内目の枠が理想でしたが、イン突きの意識を十分に持っている佐々木Jならうまく誘導できるはずで、得意舞台で巻き返す魅力は十分です。

[6]⑫トウシンマカオ(横山武)

スプリンターズSは位置取りの差で②着だっただけで、馬自身はあのような高速戦にも対応できるスピードを持っています。ただ、当時跨った菅原明J曰く左回りだとコーナーリングがスムースでないところがあり、かつきれいな馬場でスピードを活かしたいタイプ。左回りの荒れ馬場では昨秋のようにはなかなかいかなさそうで。

[7]⑬エイシンフェンサー(川又)

抜け出すとフワッとするところがあり、馬群がタイトになるローカル場や中山、あるいは内回りコースが向いています。前走のシルクロードSもハイペースで前が止まったところでいい位置につけていた分流れ込んだ中での最先着、というレースで、荒れ馬場で馬群が広がりやすい大箱では脚の遣いどころが相当難しく。

[7]⑭ナムラクレア(ルメール)

仕上がりが早くいつも前哨戦で高いパフォーマンスを見せるものの、本番では反動もあってか届かないというレースが続いてきました。陣営もその反省に立ってか今回は暮れの阪神カップから3か月ぶりのぶっつけで臨んできており、これまでのG1挑戦と比べれば状態面のプラスは確実です。坂路での最終追いは持ったままでラスト2Fともに11.7を計時する抜群の動きで、タフな馬場も荒れた馬場も苦にしないメンタルの強さは牡馬顔負け。強いて言えばルメールJなので馬群をこじ開けるようなレースはしないであろうところで、昨年のように内から何かに掬われる可能性はゼロではない分全幅とまではいきませんが、これまでで最もG1に近づいていると言えるでしょう。

[7]⑮ママコチャ(川田)

前走のオーシャンSは完調とは言い切れない中でも勝ち切り、スピード適性の高さを見せつける内容。ただ暑い時期の方が調子を上げるタイプで、昨年は雨もあり動ききれずの⑧着でしたが今年も気温は低そうで。

[8]⑯バルサムノート(亀田)

マイルでは長いものの、スタートが悪くゲートが命のスプリント戦では安定しない現状。ベストは左回りの1400mで、内に潜り込むことも難しそうなこの枠からでは。

[8]⑰ドロップオブライト(幸)

3走前のCBC賞では最内枠からこれ以上ない立ち回りで後続を完封。コース適性はあるものの前走の淀短距離S(中京)のように外枠からだと良さが出ず、今回も外枠を引いてしまった故。

[8]⑱ペアポルックス(岩田康)

自分でレースを決める脚が無い分前目で流れに乗りたいところですが、かといってあまりにハイペースだとその脚も繰り出せないという難しさ。絶対ハナというタイプは今回見当たらないだけに果敢に先手を主張する可能性はありますが、序盤の下り坂で脚を遣いすぎると残せない懸念が。

<予想>
◎スズハローム
○オフトレイル
▲ナムラクレア
△マッドクール
△サトノレーヴ
△ルガル
△キタノエクスプレス


■中山11R/マーチS キタノリューオー

寒い時期に調子を上げるタイプですが、昨年のこのレースでは⑫着。当時原Jは「外に進路を求めたが案外だった。馬群の中で詰まってカッカさせた方が脚を遣える」とのコメントを残しており、内枠を引いたうえその原Jが1年ぶりに手綱を取るとなれば好走パターンの再現が期待できます。脚抜きが良く差しが決まりにくいコンディションは気がかりも、ここはピュアキアンが先手を主張し流れは速くなりそう。最後に前の脚が止まる展開になれば一発も。

2025年3月29日土曜日

【3/29(土)予想】日経賞・毎日杯の注目馬

■中山11R/日経賞 マイネルクリソーラ

昨年の中山金杯で③着した後は転厩による環境の変化もあり、調子が今一つでした。しかしながらここに来てウッドで好タイムを記録するなど調子が上向きに。11秒台前半のフィニッシュを3週連続で記録するのは自身初と、目下の充実ぶりが伺える中間の動きを見せています。今開催の中山は序盤の雨もありラチ沿いの痛みが進行し、特に2500m戦で加速が始まる3~4角のインは痛みが激しくなっています。こうなるとこの区間でスムーズに外を回せるタイプが有利で、枠の並び的にも中団外からうまく脚を遣えそうなこの馬にチャンスが生まれると見ました。


■阪神11R/毎日杯 ガルダイア

前走の京成杯は前に壁を作れず、ぶっ放してしまった分最後に止まってのシンガリ負け。その前のベゴニア賞も前残り展開を差しての③着と情状酌量の余地のある敗戦でした。新馬戦を4角先頭から最速の上りで押し切った内容から世代重賞ならやれるはずで、直前はテンションに配慮しての2頭併せも動きは抜群。行き切って良さの出たヴォラヴィア、あるいは瞬発力勝負に持ち込みたくないウォータークラークがここは先手を主張しそうで、折り合って運べれば力は上位。


2025年3月23日日曜日

【3/23(日)予想】阪神大賞典・愛知杯の注目馬とねらい目レース(鳴門S・中山12R)

■阪神11R/阪神大賞典 ウィープディライト

調教時からやんちゃな気性面が邪魔をし、3歳にして去勢を敢行。去勢放牧明けで調教代わりの側面もあった復帰緒戦を除けば①③①と安定した取り口を見せています。唯一敗れた本栖湖特別は少頭数のドスローを最後方から最速の上りを遣って追い込んだもので力は見せました。同じ長距離戦でも直線が平坦でロングスパート能力を求められる京都と違い、阪神は二度の急坂超えがありゴール前の末脚が求められる舞台。レースの上り3Fの上位3頭までで複勝率77.4%と絶対的な上りが求められる点から、ショウナンラプンタ・ヴェローチェエラ共々鋭い末脚で突っ込んでくる可能性は十分で。


■中京11R/愛知杯 セントメモリーズ

今年から芝1400mで挙行され、ヴィクトリアマイルへのステップとしての性格を持つこととなったこのレース。昨年までの京都牝馬Sは2月開催で高松宮記念をも視野に入れるスプリンターの参戦も少なくなかったですが、高松宮記念の前の週、加えて前後にはオーシャンSや阪神牝馬Sもあることを考えればここに出てくるのは自ずと「賞金の足りないスプリンター」か「マイルは微妙に長いけどスプリンターでもない」という馬になってきます。こうなるとペースを作るのは前者になりますが、3角から下り坂でゴール前に急坂のある中京だとスピードだけで押し切るのは難しく、後者側の適性を持つ馬が最後に上がってくると見てまだ底を見せていないセントメモリーズを抜擢したいです。

前走のシルクロードSではスタート前にゲート内で突進し外枠発走に。鞍上曰くこの時点でメンタルが崩れてしまいレースにならなかったとのことで度外視できます。左回り1400mは3戦3勝とパーフェクトで、テイエムスパーダ以外の先行勢が外枠に集まったのも好都合。スンナリ好位を取れればやれてよいはずです。


■阪神10R/鳴門ステークス ゼウスバイオ

阪神コースでは全3勝を挙げているばかりか②①④①①④④④着と抜群の安定感。阪神以外で(0,0,0,11)という成績からもコース巧者ぶりが伺えます。前走の北山Sは5か月ぶりの実戦で粘りを欠きましたが、元々が叩いてよくなるタイプ。スタートが良くなっている現状なら距離短縮で粘りが増せばここでも通用するはずです。


■中山12R アパイシュナール

前走の中山戦は休み明けかつ牡馬相手のレースで、勝ったソーニーイシューに早目に来られてしまった分もあり失速。現級実績馬が乏しい牝馬限定戦で相手関係が易化するのに加え、叩いての上積みも見込めるここはねらい目十分でしょう。

2025年3月22日土曜日

【3/22(土)予想】フラワーC・ファルコンSの注目馬

■中山11R/フラワーカップ レーゼドラマ

桜花賞トライアルが終わった後に挙行されるレースであり、マイルに対応できるスピードが無いためにマイル以下のレースへの起用を見送られてきた馬が多く集まります。一方もう少し待てば2000mのフローラSがあり距離が欲しい馬なら本来そちらを選ぶべきですが、東京向きの切れる脚が無いと厳しい舞台でもあり、タフな展開を押し切りたい馬にとっては必ずしも流れが向くとは限りません。結果、その谷間であるフラワーカップ(や忘れな草賞)に出てくる馬というのは一部の調整遅れの素質馬を除けば「マイルに対応できるスピードはないけど、かといって東京向きの切れる脚も無い馬」が多勢を占めるようにならざるを得ません。そうなるとラップの緩急が付きにくく、ギアチェンジ能力に長けた大箱向きの馬というよりはだらっとした流れを押し切れるタフさが求められるレースと考えられます。

レーゼドラマは2走前の未勝利戦の内容が秀逸。前半60秒フラットと決して先行有利ではないラップを刻みながら、2番手から直線では後続を0.9差突き放す圧勝劇。デビュー戦は京都、前走のゆりかもめ賞は東京でのレースで切れ味が求められ今一歩だった一方、中京の急坂をしっかり加速して脚を伸ばせたのは大きく中山の舞台も合うはずです。


■中京11R/中日スポーツ賞ファルコンステークス キャッスルレイク

前走のフィリーズレビューは直線で完全に詰まったこともそうですが、スタートで挟まれ3角手前では寄られて内に押し込められるなど全くスムースで無い競馬でした。2走前の紅梅Sは後方有利展開かつ3角からインブロリオに内に押し返され動けなかったのが大きく、4走前のファンタジーSは不良馬場の前有利展開を中団外に控えて0.4差なら悲観する内容ではありません。本来スムーズならもっとやれてよく、前走大敗でここまで人気が落ちるようなら。

2025年3月16日日曜日

【3/16(日)予想】スプリングS・金鯱賞の注目馬

■中山11R/スプリングステークス レーヴブリリアント

本番に向けて長く間隔を取ることが一般的になり、クラシック競走のレースレベルが年々下がっていることは衆目の一致するところでしょう。その中でも「本番までの間隔が長い方>短い方」という図式になりつつあり、スプリングSは弥生賞よりも一枚下のメンバーというのが正直なところです。それを表すデータとして「前走クラス別の成績」が挙げられます。


上記は過去10年のスプリングSにおける前走クラス別の成績ですが、最も多く勝ち馬を輩出しているのは前走で1勝クラス(500万下)を使ってきた馬たち。重賞を含むOP競走組と比較しても勝率・連対率はダブルスコアとなっています。ここ数年は2歳戦の整備が進みレベルの低い上級戦が多くなっていることに加え、重賞経験のある馬でも有力馬はもっと早いタイミングのステップレースであったり皐月賞に直行するのが普通で、前走で重賞を使っておきながらここに来ざるを得なかったという時点で力量としては一枚劣ると言わざるを得ず、それがこの成績に現れていると考えます。

ゆえにここは前走で1勝クラスを使った馬、なおかつその前走を勝っていれば(6,4,2,18)で単回207・複回100と妙味的にも優秀で、それに該当する中で人気のないレーヴブリリアントを狙います(もう1頭はマテンロウバローズ)。2走前のシンザン記念は外枠で壁を作れず3角から暴走気味にまくり上げて失速、その前のベゴニア賞は前残り展開を上り最速の脚で追い込んでの④着で、前走の1勝クラス戦で前残り展開をゴール前で差し切ったように中山向きの鋭い脚を持っています。近親にリスグラシューがいる血統で渋った馬場も問題ないはずで、重賞好走歴を持つ馬が不在のメンバー構成なら。


■中京11R/東海テレビ賞金鯱賞 ホウオウビスケッツ

岩田康Jのお手馬が激突しますが、行かないと良さが出ないデシエルトではなく控えてもレースができるホウオウビスケッツを選んだ格好に。こうなれば番手で蓋をして早目にデシエルトにちょっかいを出しに行く形をとるはずですが、そうはいってもデシエルトには稀代のペースメーカー武豊Jが跨るわけでそう簡単に止まりはしないでしょう。ここは2頭のマッチレースになると見て、後ろから差しに行くホウオウビスケッツに利があるかと。

2025年3月15日土曜日

【3/15(土)予想お休みします】

リステッド2競走が頭数が落ち着いてしまい、波乱の目を探るのも難しそうなメンバー構成につき、今日は予想をお休みさせていただきます。

2025年3月9日日曜日

【3/9(日)予想】弥生賞の注目馬とねらい目レース(総武S・大阪城S)

■中山11R/報知杯弥生賞ディープインパクト記念 レディネス

前走の新馬戦はスローペースを後方から運び、直線では進路を探しながら脚を遣いデビュー勝ち。目いっぱい追ったわけでもない中で33.7の末脚を繰り出せたあたり、持てるエンジンは相当なものを秘めています。体質の関係でデビューがここまでずれ込んだものの、現時点でここまで器用にレースができるのもスワーヴリチャード産駒らしい完成度の高さ故で、インをロスなく運べそうなこの枠も好材料。ミュージアムマイルは前走の感じからすると大箱向きの印象で(不適マイルでも②着できたのはその分だと見ています)、ファウストラーゼンは抑えきれなかったが故のぶっ放しからの距離延長が懸念点。ジュタも不器用さを抱えこのタイミングでの手替わりはプラスとは言えず、本気の権利取りを目論むこの馬にも十分チャンスはあると見ます。


■中山10R/総武ステークス ホールシバン

前走の門司Sは一見展開が嵌ったように見えて、この馬以外の掲示板は4角5番手以内の先行勢が占めており1頭だけ違う脚を遣ってのレースでした。元々素質は高く評価されていたものの鼻出血などで順調に使えなかった分キャリアは浅いですが、母のサマリーズも2歳時に全日本2歳優駿を制した後不振に陥り、賞金半減で1600万下から再起を果たし4歳夏にクラスターカップを制した経歴の持ち主。古馬になり再度伸びる機会がある血統だとすれば前走はフロックでも何でもなく、このコースは3歳時に3勝クラス戦を勝った舞台。好調持続できていればここでも。


■阪神11R/大阪城ステークス ウインエーデル

前走の洛陽Sはスタートから挟まれたりぶつけられたりとスムーズにいかないところがあり⑫着と敗れましたが、2走前のユートピアSは4角5番手までの5頭がそのままゴールになだれ込む前残り決着を強襲しまとめて差し切る強い内容。切れ味勝負の色合いが増す牝馬限定戦で差し切ったのは末脚の証明で、前走は当時の芝が掘れる京都のコンディションも合わなかったと見ています。先行馬がインに固まった今回はペースも落ち着きそうで、末脚の絶対値が求められる流れになれば紅一点のこの馬から。

2025年3月8日土曜日

【3/8(土)予想】フィリーズレビュー・中山牝馬Sの注目馬

■阪神11R/報知杯フィリーズレビュー インブロリオ

前走の紅梅Sは差し決着の中先行してもうひと脚を繰り出しての②着。道中は初めての左回りもあってか終始インに刺さり気味で、口向きの悪さを何とか矯正しながらの走りだっただけにスムーズならさらに上が見通せるレースぶりでもありました。チューリップ賞との棲み分けが成立している現代のフィリーズレビューは前傾ラップとなることは必至で、前走でタイトな流れを経験できたこともプラス。序盤の混戦に巻き込まれにくい外枠からスムースに走れれば。


■中山11R/ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス エミュー

このコースはフラワーC勝ちを含む2戦2勝。前走の小倉牝馬Sは前傾ラップの追い込みが嵌った部分も大きいですが、ブリンカーによって最後まで集中して走れていたとのこと。時計のかかるコンディションは歓迎のクチで、ここもクリスマスパレードやセキトバイーストなど快速タイプが揃いハイペースは必至。最後の急坂で前が入れ替わる展開になれば十分足りるはずで。

2025年3月2日日曜日

【3/2(日)予想】中山記念・チューリップ賞の注目馬

■中山11R/中山記念 パラレルヴィジョン

昨年ダービー卿CTを制した時以来5走ぶりに戸崎Jを迎えての一戦。ここ4戦は安田記念・関屋記念・富士Sと苦手な左回りに抱えて乗るのに向かないマーカンドJと鞍上との相性にも恵まれずの敗戦でしたが、右回りでしっかり溜められる鞍上に戻る今回は見直すには十分です。もう少し内目の枠だとベストではありましたが、メイショウチタン、マテンロウスカイといった面々を見ながら運べばスムーズに番手が取れそうで、距離短縮となるここは折り合い面の問題もなく能力発揮といけるでしょう。


■阪神11R/チューリップ賞 ルージュナリッシュ

昨年の小倉記念の勝ち馬・リフレーミングを送り出す鮫島一師は定年引退前最後の重賞出走。しかしながら同厩舎の馬に一番多く騎乗(467鞍、現役で次点の鮫島良Jは217鞍とダブルスコア)し、リフレーミングとのコンビでもここぞの時に勝利してきた川田Jはこちらを優先。主戦の横山和Jに先約があるのかとも思いましたが、中山記念はグラティアスに騎乗とどうも中山を優先した風でもなさそうです。

ルージュナリッシュの国枝師は来年が定年。そのため今年が最後のクラシック挑戦になりますが、ここまで現3歳世代の牝馬で勝ち上がったのはこの馬のみ。牡馬も本賞金400万組しかおらず、ダービー参戦を目されたアロンズロッドは無念の戦線離脱で最悪春クラシックの出走がゼロという危機にあります。関西の重賞で関東馬に騎乗することがあまり多くない川田Jがあえてここを選んできたとなれば、国枝厩舎最後のクラシック挑戦に向けた権利獲得のミッションを負っていると考えてよさそうでしょう。先を見据えたレースをしてくるであろうここは勝ち切るまでは微妙も、このオッズで買えるなら複軸で。

2025年3月1日土曜日

【3/1(土)予想】オーシャンSの注目馬

■中山11R/オーシャンステークス ウインモナーク

3走前、そして前走ともに中山の高速決着の中を①③着。速い流れでもポジションを取れ、一瞬の脚を活かすスタイルは中山、特に開幕週のコンディションに合っています。新馬勝ちを含め休み明けも苦にしないタイプで、前走の相手関係からここでも十分威張れるはずです。欲を言えばもう少し内目の枠が欲しかったものの、真ん中にテイエムスパーダがいるこの位置関係なら好発からスッと前目を取れるでしょう。中間の状態もよく、本番を見据えた実績馬がもたつくようなら。

2025年2月23日日曜日

【2/23(日)予想】フェブラリーSの注目馬

※おことわり

本日は外出につき、G1全頭評価は割愛させていただきます。

■東京11R/フェブラリーステークス  サンデーファンデー

このレースが圧倒的に末脚優位なのは周知のところですが、その根本にあったのは「ハイペースを演出する短距離馬の存在」でした。例えば昨年ならドンフランキーのように本来1400m以下を主戦場とするスピードタイプが参戦し全体のペースを引き上げていましたが、近年短距離馬はリヤドダートスプリントへの参戦を選ぶケースが増え、スピードタイプが揃うことが少なくなりつつあります。実際インティは35秒台のペースで逃げ切ったわけで、ペースが緩みさえすれば先行勢にもチャンスのあるレースです。

今回前に行きそうな馬は5頭ほど居ますが、34秒台以下で逃げ切った経験のある馬はゼロ。各馬ともハナにこだわらない姿勢を見せているうえ、ブリンカー着用で行く気を見せているミトノオーも逃げを好まない田辺Jの騎乗となると無理して押していくような真似はしないはずで、前に行く馬にとってはペース的にも恵まれることが想定されます。

サンデーファンデーはここ2戦徹底先行が板についての②①着。距離短縮、ワンターンなど越えるべきハードルは多いですがそれは他の逃げ馬も同じこと。逃げたい馬の中では近走最もタフなレースを経験しており、ゲートが決まりさえすれば先行自体は容易いはずでしょう。あとは有力どころに差し馬が揃ったことでペースが恵まれれば一発も。

2025年2月22日土曜日

【2/22(土)予想】ダイヤモンドS・阪急杯の注目馬

■東京11R/ダイヤモンドステークス マイネルケレリウス

4勝全てが左回りでのもの。前走のステイヤーズSは1年半ぶりの右回りでしたが、0.4差⑦着と長距離適性を示してくれました。スローでじっくり運んで長く脚を遣わせたいタイプなので、必然的に東京や新潟外回りといったコース形態が向くわけですが、あまりに緩いと折り合いの懸念も。今回はジャンカズマがいる分ペースは流れそうで、前に目標を置いて早目に踏み出せれば簡単には止まらないはず。


■京都11R/阪急杯 シュバルツカイザー


G1の前哨戦の間隔が長くとられることに伴い、今年から2月の京都開催となる阪急杯。京都で施行されるのは実に30年ぶりということで、当然ながら近年のデータはありません。上記は「近10年の京都芝1400mの古馬重賞における前走距離別成績」を抽出したものですが、基本的に距離短縮組が好走していることが見て取れます。今回距離短縮で臨む馬は(障害帰りのヴァトレニを除き)4頭いますが、下が荒れていると走らないオオバンブルマイ、先行タイプで位置取りを落とす懸念のあるセッション、締まった流れではついていけないドナベティは軽視し京都金杯⑦着から臨戦のシュバルツカイザーを推したいです。

年齢的なものもあり現状では1400mが合っている様子。前走は流石に距離が長く、やや時計のかかる今の京都のコンディションも味方しそうです。インで我慢させて空いたところを突きたいタイプですから、岩田康Jの戦法ともがっちり嵌るはず。重賞としてはメンバーにも恵まれた感があり、3走前、2走前とこの距離で小差好走している実績を考えればやれても。

2025年2月16日日曜日

【2/16(日)予想】京都記念・共同通信杯の注目馬とねらい目レース(東京7R)

■京都11R/京都記念 リビアングラス

バビットが注文を付けて出していけば隊列はすんなり決まりそうですが、ここは明らかな叩きという実績馬が多くペースはあまり上がらないと思われます。前走の八坂Sは弟のインザモーメントとの叩き合いを制して押し切り、3歳時には京都新聞杯で③着している通りこのコースは得意としており、速い上がりが求められない今の京都であれば十分対応できるはずで展開利を見込んで狙いたいです。


■東京11R/共同通信杯 ワンモアスマイル

3走前は京都2歳Sの勝ち馬エリキング&ホープフルS②着のジョバンニの③着、2走前は阪神JF②着のビップデイジーの②着と相手関係に泣かされるレースが続いています。前走ぶっちぎられたナグルファルもちょっとエンジンが違うという勝ち方で、実質的にここ3走ずっと重賞級の走りをしていると言っても過言ではありません。冬の東京は上りの絶対値もさることながらポジションを取って運べるかが重要で、ここもスロー必至の流れから前目で脚を遣えるこの馬のチャンスは十分と見ます。


■東京7R ロードブライト

中央未勝利ながら2月の東京は④③④着と堅実。この時期は体調が良いようで、前走もやや置かれ気味の追走から直線で脚を遣い③着とタイム無しまで追い上げてきました。喉の問題もあり稽古で攻めきれない分前走は+20kgとやや余裕も感じ、一度使っての上積みも期待できるここは再度の好走期待。

2025年2月15日土曜日

【2/15(土)予想】クイーンCの注目馬

■東京11R/デイリー杯クイーンカップ ギフテッド

3歳重賞を制したファントムシーフ、ディスペランツァの下に当たる血統。前走のジュニアカップは発馬が決まらず後方から運びましたが、前残り展開にも泣き⑧着でした。それを度外視すればまだ見限るには早く、重賞好走実績も少ないこのメンバーなら発馬さえ決まれば勝負できるはずです。わざわざ東上し関東馬の重賞に騎乗する岩田康Jというのも不気味で。

2025年2月10日月曜日

【2/10(月)予想お休みします】

稍重が残るようであれば1頭推奨を予定していたのですが、良馬場まで回復したので取り下げさせていただきます。

皆様良い月曜日をお過ごしください。

2025年2月9日日曜日

【2/9(日)予想】東京新聞杯の注目馬

■東京11R/東京新聞杯 マテンロウスカイ

昨年はインを立ち回り馬群を縫って伸びてきたサクラトゥジュールが①着、先行したウインカーネリアンとホウオウビスケッツが②③着、2番枠からラチ沿いを運んだアスクコンナモンダが④着と内前を取った馬の上位決着でした。それだけこの時期の東京はポジション取りが重要で、その展開を外枠から運び昨年⑤着したマテンロウスカイは最も展開に抗ったレースだったと言えます。

元々ギアチェンジが苦手なタイプというのはここで何度も取り上げている通りですが、決して早い脚が使えないわけではなく2走前の天皇賞でも33秒台の脚で⑤着と健闘しています。セオが大外枠を引きメイショウチタンも往時の行きっぷりにない現状ではハナを主張しそうな馬はおらず、この枠でも前につけることはたやすいでしょう。前目から速い上がりで流れ込む展開にできれば。


■京都10R/令月ステークス エティエンヌ

凍結防止剤の入ったダートは乾きが遅いうえ、水分と違って塩化カルシウムは粘り気を持つため稍重でも脚抜きの良い馬場とはならず、力のいるコンディションになることが予想されます。1200m戦につきどうしてもポジション争いが激しくなりがちですが、こういう時こそ末脚で着の拾えるタイプを狙いたいです。

エティエンヌは前走のカペラSで激流を控えての⑤着。ただその前走は馬体重400kg台の中型馬が台頭するスピード戦であり、500kg超のこの馬に1分10秒台の決着は少し忙しかった印象です。力のいる馬場でなら間に合うはずで、前がやりあってくれれば突き抜けても。


2025年2月8日土曜日

【2/8(土)予想】ねらい目レース(RKB賞・早春S)

■小倉10R/RKB賞 トーアライデン

今日の小倉は晴れ間はあっても気温が低く回復が望めない芝コンディション。切れる脚が無く渋った馬場が合っているトーアライデンにチャンスが巡ってきたと言えるでしょう。昨年の冬に小倉で1勝クラスを卒業しており舞台適性も問題なく、近走はダートを使われた分見栄えしない成績ですが元々は現級③着の実績の持ち主。じわっと好位のインを取れるこの枠なら見せ場は作れるかと。


■東京11R/早春ステークス マイネルカンパーナ

スローの瞬発力勝負で前目から脚を遣うことに長けたタイプ。今回のメンバーを見渡すと見事に誰も行かなさそうでドスローは確定的。前目への意識の強い津村Jでポジションを取りに行ってくれそうな点も頼もしく、誰かがまくりでペースを乱すことが無ければここは残り目があっても。

2025年2月2日日曜日

【2/2(日)予想】根岸S・シルクロードSの注目馬

■東京11R/根岸ステークス ショウナンライシン

8枠を引けたときは(2,2,0,0)とパーフェクト。馬混みを避けてレースがしたいタイプですが、3走前のグリーンチャンネルCでは馬群を避けて後方のインを進み差し切る競馬を見せており「末脚を遣える先行馬」と言えます。とにかくこの根岸Sというレースはラスト3Fで鋭い脚を遣えないと勝負にならず、ここも末脚自慢が揃った一戦となりました。一方、脚抜きの良いコンディションなだけに後ろ過ぎると届かない懸念もあり、位置を取って運べてひと脚を持っているショウナンライシンにとってはうってつけの舞台でしょう。ドンフランキー、メイショウテンスイあたりが先団を形成するならその外3番手が取れそうで、それらが止まるのを待って追い出せば残り目も。


■京都11R/シルクロードステークス マイヨアポア

例年と違い1月に使われなかった京都。その分芝は良い状態で、今日も稍重発表ながらクッション値は9.5(9が標準で数字が大きいほど硬い)とスピードが出るコンディションになっています。ピューロマジックが飛ばすであろうここは33秒台前半~32秒台の流れも想定されますが、これについていける存在を考えればのルミエールADで前半32.0のペースからしまいに31.7の脚を繰り出して差し切ったマイヨアポアが挙げられます。

芝での勝ち星は千直の2勝のみ。コーナーありのコースは向いていないようにも見えますが、母が千直で3勝を挙げたエバーローズという血統背景もあり千直以外に使われる機会が極端に少なかっただけで、1200mがダメというのは早計に思えます。6走前の多摩川Sの1400mは流石に長かったと見るべきで、芝1200mは新馬戦で③着がありますが、この時も前半それなりに流れた中で先頭・2番手が①②着するところで4角12番手から鋭い脚を遣って食い込んできただけに、ハイペースで光る末脚を持っておりこれを以てすればコーナー2つの1200mでも十分に対応できるはずです。この中間はウッドで自己ベストの49.9-11.5という猛時計を出しており、引退レースとだけあって調教も手抜き無し。何れも前走で手綱を取ったクファシル、ダノンタッチダウンではなくこちらに乗ってくる北村友Jも不気味なだけに。