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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2025年10月26日日曜日

【10/26(日)予想】菊花賞の予想

■京都11R/菊花賞

<見解>

G1馬不在、そしてダービーからの直行馬もゼロとどの馬も距離適性を探りながらの臨戦過程となっています。こうなると道中のペースはあまり上がらなさそうで、2週目の向こう正面あたりからの持久力勝負と見ます。雨はさほどではないものの、柔らかくなった芝は午前中からかなり掘れており、跳びの大きいタイプにとってはややてこずる可能性も。

<予想>

ジョバンニ
前走の神戸新聞杯はインで詰まってしまい③着。とはいえこの馬にとって休み明けは叩きと割り切ってのもので、状態はここに向かって上昇できています。1週前にはウッドで50秒台をマークし皐月賞以来の出来にあり、走法的にもストライドの大きい方ではなく器用に立ち回れるのはこの舞台でプラス。3角から加速する差し勢はロスが大きく、脚を溜めて直線でしっかり伸びきれれば逆転まであってよい存在でしょう。

レッドバンデ
前走のセントライト記念は放馬のアクシデントがあったうえ、直線手前から狭いところに入ってしまい持ち味を出せずの③着でした。スパッと切れるタイプでない分稲城特別を勝った時のように伸び伸びと脚を使わせた方が良く、この舞台替わりと大外枠はプラスでしょう。輸送をこなせれば十分やれるはず。

エリキング
トビの大きいタイプでこの馬場はマイナスなのと、前走の神戸新聞杯で思いのほか動きすぎた分が不安でやや割引ましたが、外差しを決められる京都コースは向いています。ジョバンニ同様ここから逆算しての神戸新聞杯参戦で状態は前走以上。春は骨折明けで十分でなかったことを思えば、万全で挑める今回はまだオッズも甘いはず。

エネルジコ
中2か月はキャリア最短。青葉賞の勝ち方を見ても中距離馬という印象で道中のアップダウンがあるこの舞台が合うかは未知数ですが、キャリア4戦の伸びしろを評価して。

ショウヘイ
ダービー最先着も、イン先行で好走するのはダービーの「恵まれパターン」。神戸新聞杯の内容を見てもあれで押し切れなかったのでは距離が伸びてプラスのイメージはありません。好位につけてどこまで。

ヤマニンブークリエ
今の馬場状態を考えればインから小脚を使えるタイプにもチャンスが生まれると考えます。前走のセントライト記念の走りはまさにその作戦が嵌った形で、この枠を引いたからにはその再現があってもよいでしょう。

ミラージュナイト
札幌で連勝してきているのは地雷パターンなのですが、何れも中団から最速の上りでまとめており単なるスタミナタイプではないことを証明しています。上のマキシも中距離馬ですが、父がバゴに替わって持久力がプラスされれば面白い存在です。

2025年10月25日土曜日

【10/25(土)予想】アルテミスSの注目馬

■東京11R/アルテミスステークス ミツカネベネラ

前走の新馬戦は当時の④⑥⑨着が既に勝ち上がっているレベルの高い一戦。スタート一息から道中は先団の馬群の中でストレスをかけつつ掘れたインを通らせ、ゴール前外に出すと鋭い決め手で差し切る好内容。それでもまだフワフワしたところを残しており伸びしろを十分に感じさせるレースぶりで、モーリス産駒で距離も問題ないでしょう。1400mからの臨戦で人気はしないでしょうが、サウジアラビアRCを勝ったエコロアルバも同じパターン。決め手が問われる東京でなら人気上位勢とも差はないはずで。

2025年10月19日日曜日

【お知らせ】10月以降の予想記事について

10月より、予想プロセスの見直しを行うことといたしました。それに伴い、「G1レースの全頭評価」は当面お休みさせていただきます。 いつもご覧いただいている皆様には大変申し訳ございません。


お伝えすべきことは以上なのですが、以下、今回の判断に至った言い訳を少し書かせていただきます。


①自分にはデータを扱うのは100年早かった


今の予想スタイルは、コロナ前から契約しているデータラボの情報をTARGETで読み込んだ上で、レースレベルやコース・枠番との相性、経験してきたペース等定量定性双方の観点から狙いたい馬を絞り込み、オッズの観点も踏まえ推奨馬を決めるものです。

これは一見、データを基に冷静に判断しているかのように見えますが、実際には「自分が導きたい結論にとって都合の良いデータを紹介し、そうでないものを見ない」というやり方に陥ってしまっていたと反省しています。


例えば、自分が良くやる「この馬は外枠を引けばいつも来る」みたいな推奨も、それ自体は正しいのですが、その時に内枠を引いていた人気馬が内枠巧者だったらどうでしょうか。

本来、データを基に客観的に判断するというのは、同じレースに出る全ての馬に対し同様の検証をかけたうえで比較検討をするものです。ですが、自分の場合は「人気馬にとって有利なデータ」から目を背け「人気薄or自分が推奨したい馬にとって有利なデータ」のみを見て推奨判断をしていたわけで、正しいデータの扱い方とは言えないものでした。

100歩譲ってそれを正当化できるとしたら「今のこのコースは外有利だから」等「他の要素との掛け合わせでその判断に至る」ケースがそれですが、そういった検証もなしにチェリーピックしているに過ぎない自分の予想は「データに基づいているから主観的でない」という言い訳をしたいだけのものになっていました。


自分のこういう性格は昔からで、データラボに金を払うことによってそれを少しでも矯正できればと思って続けていたのですが、結局は「一撃大穴を当てて楽に元を取りたい」ことが優先事項になってしまい、それらしいデータを選り好みするのみに終始してしまいました。こうした思考を根本から改めない限り、時間とお金を浪費するばかりか余計に的中から遠のいてしまうと考えました。


丁度、年初に仕事でビジネススクールを受講する機会がありました。そこで学んだのは、データを用いた事業上の判断を行う際に「根拠とすべきデータを示すこと」に加え「採用に至らなかった案について、なぜボツとなったのかをデータで示すこと」の重要性でした。本来、ここまでやって初めて「データを使えた」と言える話で、果たして競馬予想において自分はそうできているか?胸に問いかける機会になりました。



②穴狙いを続けても、結局は勝てていない現状


自分は他の馬券購入者と比べても、必ずしも予算が多い方ではないと自覚しています。故に、元手の限られるプレイヤーが人並みに結果を残すためには、人並みに人気馬を買っても意味がなく、他の人が気づかない着眼点を見つけ、それを切り口に組み立てていくことが肝要だと信じ続けてきました。


近年、予想家の中にも「期待値」の考え方を持ち出す人が増えてきましたが、自分の考え方もこれに近いものです。例えば、スプリンターズSで言うならば、「日本最強スプリンターとの呼び声高いサトノレーヴが単勝で2倍もつく」と考えるか「去年のこのレースで大敗しているサトノレーヴは過剰人気」と考えるかで、馬券アプローチは大きく変わってきます。


1番人気の複勝率は約7割と言われており、3回に1回は3着内を外します。それを考えればサトノレーヴの敗戦も決して不思議ではなく、そういう意味ではここから入らなかった予想自体は「当たり」と言えるものでした。しかし最も肝心なのは「では誰が来るのか」を正しく導くことです。足下の回収率は80%に届かず、これだけ手間をかけても成果につながっていないというのは、①でも触れた通り自分のプロセスに問題があると言わざるを得ません。



③「データの民主化」による情報格差の縮小


少し前までは一部のコアなファンだけのものであったデータアナライズも、JRAの熱心なプロモーションもあり今やすっかり普及した感があります。特にコロナ禍を経て在宅競馬が一般化してからは、「以前であれば明らかに人気しなかったであろう妙味馬のオッズ低下」や「締切直前の大量投票」が特に目立つようになりました。極端な例ですが、直前まで90倍ほどだった単勝オッズが締め切り間際で28倍になった事象もありました(3/8 阪神8Rのプロテア、しかも①着)。最後の1分まで動く時代、そもそもオッズを予想ファクターに組み込む(想定人気との乖離を基に推奨する)ことの是非が揺らぐ時代になっています。


スプリンターズSにしても同様で、自分の◎だったペアポルックスは重賞実績が無いのに単勝52倍、重賞実績複数、海外G1でも好走歴のあったウインカーネリアンが50倍というオッズに。年齢や枠順、高速決着への対応など不安要素は少なくなかっただけに敬遠されるのは理解できるのですが、結果的にはスタートを決めて押し切ったウインカーネリアンに対しペアポルックスはスタート失敗し見せ場なく終了。今の日本競馬において人気格差を生むのはデータではなく、人の思い込みや感情であることが如実に表れた結果でもありました。


他の人の裏をかいていたつもりが、同じ手法を続けるあまりいつの間にか他の人と同じ結論に陥ってしまっていたというオチ。パリミュチュエル方式のギャンブルである以上、自分も常に新たなアプローチを考え続けなければいけないと感じています。



<今後について>


つらつら書きましたが、結局は


「買った馬より人気薄に勝たれたら悔しい」


という自分の心の弱さが穴狙いを増幅させ「買った穴馬は来なかったけど、人気サイドの決着だったから仕方ない」と自分を慰めてきたことが全てだと思っています。また、TARGETではリアルタイムでオッズが動くことから、その数字に一喜一憂していた部分もありました。


今後はこれまでの予想プロセスを一旦リセットし、現実のオッズやデータに縛られない形で、的中とユニークさを追求していきたいと思っています。

変わらぬお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。


【10/19(日)予想】秋華賞の予想

■京都11R/秋華賞

<見解>
近年のG1はいかに余裕を持ったローテで臨めるかがカギとなっている中、今回オークスからの直行はわずか2頭。裏を返せば、遠征経験やコース、賞金など本番前に一戦挟まざるを得ない馬が多いというのがこの路線の実情で、よく言えば混戦、悪く言えばトップクラスのレベルもさほど高くないということが言えます。その直行の2頭も、3歳以降全く結果を出せてないブラウンラチェットとオークス大敗のエンブロイダリーという組み合わせ。軸にできるほどの信頼は置きにくく、どこからでも入れるレースと考えます。

<予想>

ダノンフェアレディ

跳びが大きくじっくりとスピードに乗せたいタイプ。4走前のエルフィンSはスタートで大きく外に逃避するロスがあっての⑤着、3走前の忘れな草賞は雨馬場で④着、前走の紫苑Sは3角から坂下までインに閉じ込められ何もできずの③着と、何れも敗れた理由はハッキリしています。走法的に雨馬場は向かず良馬場は歓迎で、下り坂から直線平坦の京都コースは2走前に勝った小倉に近いこともポイントです。春の勢力を逆転できるとしたら、まともな勝負付けが済んでいないこの馬でしょう。

○カムニャック

賞金的にも問題ないのになぜかローズSを使っての参戦。おそらくは右回りの適性を試したかったのでしょうが、4角で接触がありながら完勝した内容は評価できます。その分中間を手控えているのは仕方のないところ。本質的には大箱コースが向いておりここは立ち回りが難しいですが、外枠を引けたのもかえって好都合。

▲エンブロイダリー

オークスは折り合いを欠いた分で、アドマイヤマーズ産駒という点からも距離は1800mまでのような気もしますがルメールJ継続騎乗なら見直してもよいでしょう。

△セナスタイル

前走のローズSは超Hペースにも乗じての③着確保でしたが、そもそもそれまでの2戦で超スローペースしか経験していない中でいきなりあの激流で結果を出せるあたりはポテンシャルの高さを感じます。気持ちの面への配慮もあってか中間岩田康Jが跨っていないのは気がかりですが、夏を越しての上昇度という点では一番と言える存在で。

△マピュース

古馬相手に重賞を勝っているのはこの馬だけ。力量は上位で、明らかにマイルを志向して使われてきた中でいきなり2000mはどうかとは思いますが、横山武Jがジョスランではなくこちらに乗るという重みを考えて押さえます。

△エリカエクスプレス

前に行きたい馬に武豊Jが乗るとなれば押さえないわけにはいきません。母父ガリレオという血統背景からは短距離馬ではなく、気性面がその出世を阻んでいるとするなら変わるのは今回かも。

△テレサ

ローズSは激流を見ながらの②着。ペースが落ち着く今回はどう収めるかが課題で、どちらかというと最後にタフさを求められる前走のような流れと急坂コースが向いているタイプ。血統背景からも条件は前走の方が良かったと思えるだけにやや割引も、このメンバーなら。

2025年10月18日土曜日

【10/18(土)予想】富士Sの注目馬とねらい目レース(東京7R)

■東京11R/富士ステークス ウォーターリヒト

昨年のこのレースの予想でも触れた通り、とにかく末脚を使う馬が好走するレースです。今年は上位人気の各馬が明らかなたたき台という臨戦過程で、しかも似たような位置取りの馬ばかり。それならば外差し勢を狙うべきと見て、本来であれば昨年の覇者であるジュンブロッサムを推奨すべきところですが陣営のトーンは上がらず。戸崎Jがシャンパンカラーに乗ることも含めここに向けたトーンは高くないと見られ、それならばこの枠からでも外差しを公言しているウォーターリヒトを狙います。2走前の安田記念は流石に前も止まらずの⑨着。前走の中京記念はスタートで躓いた上前の馬の決着になった分の⑦着。何れも敗因は明らかで、得意コースに戻って巻き返しは可能と見ます。


■東京7R アサクサヴィーナス

脚の使いどころが難しく、気性面の問題もありギリギリまで壁を作って運びたいタイプです。現状では1600mは折り合えず1200mは忙しいという状況でこの距離と枠はベスト。インが活きている開催3週目であれば好位でじっとして直線で間を割っての戦法も通用するはずで、現級通用の実績は十分で再度の好走期待。

2025年10月13日月曜日

【10/13(月・祝)地方競馬予想】マイルCS南部杯の注目馬

■盛岡12R/マイルチャンピオンシップ南部杯 リメイク

盛岡1600mコースは長い引き込み線を走るコース形状もあり、非常に時計が出やすい条件です。一昨年のレモンポップが1.33.8、4年前のアルクトスが1.32.7と芝かと思うような勝ち時計。これらは何れも稍重ですが、良馬場でも2019年のサンライズノヴァが1.34.2で走っています。逆に不良馬場で行われた3年前のカフェファラオは1.34.6、4年前のアルクトスは1.35.2と必ずしも馬場の恩恵を受けるとは限らず、このレースの特性として時計が出ると言えそうです。

このコースはコーナー径がきついうえ4角は下り坂。したがって加速がつくところで後ろや外目を回っていると遠心力で外に振られてしまうため、できれば好位のインを取って下り坂を抑えて下りたいところ。これが中距離戦であれば早目にふかしていくタイプにとって有利なわけですが、長いバックストレッチを走ってさらにコーナーで加速がついてしまうというのはスピードのない馬にとっては厳しい舞台です。加えて、下半期のダート短距離G1はこれとJBCスプリントくらいのため、1200~1400mを主戦場としてきたようなスピード自慢も集まりやすいというメンバー面の影響もあって道中が緩みにくいのもあります。ゆえにスタミナだけのタイプは厳しく、よりスプリント寄りの適性が求められるレースと言えます。過去、ヒロシゲゴールドやレディバグなど1200mで実績のある馬がたびたび穴を開けているのもその証左でしょう(裏を返せば、こことチャンピオンズCを連覇したレモンポップは化け物だったということです)。

リメイクは2年ぶりの国内参戦。マイルは2022年のユニコーンS⑥着があるのみですが、春の2戦の鞍上(川田・デットーリ)からも距離延長の進言があったとのことで、2連覇していたコリアスプリントではなくここに照準を合わせての参戦。スピードは実績的にも申し分ないもののラニ産駒で距離自体はこなせてもおかしくはなく、最内枠から立ち回れる今回はシャマルの後ろで好位のインを確保するのは容易なはず。今の臨戦過程を考えれば船橋1000mで行われるJBCスプリントには向かわない公算が大きく、ここで結果を出しておきたいところです。

以下、リピーターレースであることも加味してスピード勝負に強い○ペプチドナイル。▲シャマルは13勝のうち坂のあるコースで勝ったのは1勝(阪神)のみと不安がありやや割引。あとは帝王賞を自重し久々の△サンライズジパング、昨年のフェブラリーSの二の舞の懸念はあれど川田Jが乗りに来た△ウィルソンテソーロ、御家本Jを確保しわざわざ毎日王冠を蹴ってまでここに出てきた意欲を買って△シックスペンス。地方勢では衰えの見えるイグナイター、古馬相手に通用していないミックファイアよりも一瞬の決め手に魅力ある△エコロクラージュの紛れに警戒。

<予想>
◎リメイク
○ペプチドナイル
▲シャマル
△サンライズジパング
△ウィルソンテソーロ
△シックスペンス
△エコロクラージュ

【10/13(月・祝)予想】スワンSの注目馬とねらい目レース

※南部杯の予想は別途掲載いたします。

■京都11R/MBS賞スワンステークス ソーダズリング

調教の動きがリンクするタイプで、ちぐはぐな時は坂路で逆時計となるところ今回は加速ラップを踏んで登坂。攻め掛けするタイプではあるものの、全体時計を52.2でまとめた上で14.9-13.4-12.0-11.9と伸び続けた最終追いの内容は合格点。前走のヴィクトリアマイルは距離が長かった分で、実績ある1400mに戻ってインから捌ければ見直せるはず。

■東京11R/オクトーバーS ウインエーデル

2走前の大阪城Sでも推奨しましたが、当時は外枠で壁を作れずダラっとした走りになってしまい⑬着のブービー。前走の府中牝馬S(6月)も出遅れで最後方からの運びとなりノーチャンス。昨年のユートピアSのように五分のスタートで壁を作れれば直線は伸びてくる脚を持っており、東京なら流れやすい1800mより2000mの方が追走も楽になるでしょう。キレ自体はここに入っても遜色なく展開一つで。

■東京12R ヒルビリーエレジー

4走前、2走前のように左回りで内枠を引いたときが好走タイミングですが、要は「好位のインを取れるかどうか」にかかっています。今回のメンバーを見渡すと前に行きたい馬はせいぜいバルサミコくらいで、出遅れが無ければポジションは楽に取れそうなだけにこの枠でも問題ないと見ます。

■京都12R ミルミナーヴァ

1戦おきにスタート成功/失敗を繰り返す馬で、2走前のようにスタートを決めて流れに乗れれば掲示板内に入れる実力は見せています。今回はスタートを決める番のはずで(1,2,0,1)と良績のある京都に戻って一発。

2025年10月12日日曜日

【10/12(日)予想】アイルランドTの注目馬とねらい目レース

■東京11R/アイルランドトロフィー アンリーロード

3歳春に同舞台のカーネーションCを勝利。当時はインを進んだ馬たちが上位を占め、アリスヴェリテが折り合って運んだ勝ちパターンを外からまとめて差し切ったもので価値の高い内容でした。この時のようにギリギリまで馬群で我慢させられるレースが出来れば強く、前走の阿武隈Sもインから壁を作って直線で開けたところを伸びるという理想的な展開ではありました。ただその前走は夏バテ気味でまともに追い切りもできず、終始馬場の悪いところを進まされ良好な芝の上を走れたのは正味最後の100m程度というレース。着差以上に強いレースだったと言え、涼しくなり攻めも大幅強化で臨める今回は明らかに前走以上。レコード決着のローズSで④着した実績もあり牝馬重賞なら手が届くはずで、上手くインに入れられさえすれば。


■京都6R ランツフート

前走の英彦山特別はデムーロJが未勝利戦の成功体験にこだわりすぎたきらいもあり、2600m戦でまくって末を失くし⑦着。距離を詰めてじっくり運べば芝でもやれないことは無いと見ます。

2025年10月11日土曜日

【10/11(土)予想】サウジアラビアRCの注目馬とねらい目レース(京都12R)

■東京11R/サウジアラビアロイヤルカップ ゾロアストロ

前走で降したジーネキングがいかに強い馬かという話は先日の札幌2歳Sの記事の中で触れさせていただきました。その前走は前半が49.5と息の入るペースになり、最後はジーネキングとこの馬とのマッチレースに。直線で再加速し33.4の上りで逃げ切ろうとするジーネキングに対しノーステッキながら32.9の脚で差し切ったゾロアストロ。③着以下に大差をつけたレースぶりも含め、見た目以上のパフォーマンスだったと言えるでしょう。ジーネキングが強いという立場をとる人間としてはこの馬を買わないわけにはいきません。


■京都12R サンライズブレイク

2走前の中京戦が好内容。スタート一息もうまく被されない位置で追走し、②着争いの一角に加わるレースぶり。逆に前走は好位追走も途中で被されてしまい馬がやる気を失くしたようで、近走のちぐはぐさを考えればここは無理せず外目を回してくる戦法を採ってくることでしょう。先行~好位タイプが揃ったここは嵌る可能性。

2025年10月5日日曜日

【10/5(日)予想】毎日王冠・京都大賞典の注目馬

■東京11R/毎日王冠 シルトホルン

昨年のこのレースはインで終始詰まって何もできずの⑤着。このコースでは昨年のエプソムC②着、今年もジューンSを勝っており最も得意とするところです。今回はサトノシャイニングがハナをうかがう構えを見せており、そこにホウオウビスケッツが蓋をすればまずオーバーペースにはならないでしょう。こうなると前にいてひと脚使える馬が有利で、ギアチェンジが苦手なホウオウビスケッツ、気性面のもろさを抱えるサトノシャイニングよりも前付けでひと脚というタイプのシルトホルンの台頭余地は十分でしょう。


■京都11R/京都大賞典 ヴェルミセル

ビュッと切れるタイプではなく、前走の札幌日経OPのように道中にギアチェンジが求められるレースは得意ではありませんでした。放牧先では筋肉が落ちていたとのことで、遠征も向いていなかった様子。そこから立て直して地元戦に向け調整は順調。1週前にはウッドでしまい2F11.2-11.2という好ラップを刻み、元々本数はいらないタイプだけに当週は調整程度で問題なし。昨年冬場に2連勝→ダイヤモンドSで③着したように涼しい時期の方が良く、適度に時計の掛かる馬場コンディションも好都合。エリザベス女王杯への道を開くためにもここはぜひ賞金加算したいところです。

2025年10月4日土曜日

【10/4(土)予想】グリーンチャンネルC・オパールSの注目馬とねらい目レース(東京6R)

■東京11R/グリーンチャンネルカップ バトゥーキ

東京では(1,2,0,1)。前走のアハルテケSは落雷の影響で発走が16時10分になり、待ち時間が長かったことが影響したという陣営談。脚質的に脚抜きの良い馬場も向いてなく、良馬場想定で迎えられそうな今回は見直せる番です。


■京都11R/オパールS タマモブラックタイ

先行出来てもダラっと流れ込むようなレースが続いており、陣営はこのタイミングでの脚質転換を敢行。中間の追い切りはしまいを伸ばす形で十分に動けており、開幕週+重馬場で内前に馬が殺到すれば外目をスムーズに伸びてこられそうなこの馬の出番があっても。


■東京6R スプランドゥール

これまで中央のレースではすべて柴田大Jが騎乗。再転入後は僅差のレースを続けており、現状ではしまいを活かせる東京が向いているようです。人気の中心になりそうなピコテンダーは②③着の多いタイプで、こういう馬に対し勝ち切れるのは決め手のあるタイプ。3kg減の石神道Jに手替わりでもう一押しが効けば。

2025年9月28日日曜日

【9/28(日)予想】スプリンターズSの全頭評価とねらい目レース(ポートアイランドS)

■中山11R/スプリンターズステークス

[1]①ピューロマジック(松山)

前回のレースぶりに味をしめたのか、それともここに来て精神面が大人になったのか、陣営は控える競馬を示唆しています。この馬自身への評価は後で述べるとして、このレースのペースが結果にどのように関わるのかを考えたいと思います。

<前後半のペースと上位3頭の4角通過順>
24年 32.1-34.9(前傾2.8) ③⑥⑫
23年 33.3-34.7(前傾1.4) ②④⑦
22年 32.7-35.1(前傾2.4) ②⑨⑫
21年 33.3-33.8(前傾0.5) ②④⑤
20年 32.8-35.5(前傾2.7) ⑮④⑯

前半ラップが32秒台を刻むような超ハイペースになると流石に4角2桁番手の馬でも届きますが、基本的には中団までにいないと厳しいレースになっています。近年はこの馬然りモズスーパーフレア然りといったハイペースを刻むタイプの逃げ馬がペースメイクしてきましたが、今年のメンバーでハナを主張しそうなのは大外枠のウインカーネリアンくらい。それもビュンビュン飛ばすというタイプでもなく、単騎で行かせれば33秒台の前半になることはほぼ間違いなさそうです。

ではそうなったときに控えたピューロマジックがうまく脚を使えるのかと言われると、個人的には非常に懐疑的です。そもそも前走自体がこれまで折り合いを欠いてきたこの馬にとって「禁じ手」とも言える千直への参戦で、テイエムスパーダなど相対的に速い馬が多く折り合いに苦労しなかった恩恵が大きすぎました。過去10年で距離延長で臨んだ馬は(0,0,0,3)という相性の悪さもさることながら、もまれ弱さから逃げ戦法を取り続けてきた(前走にしても千直で馬が外に密集する中真ん中を通ってストレスフリーだった)経緯からしても「何が何でも控えろ」となってしまうとスムーズにいかない懸念が。

[1]②ヨシノイースター(内田博)

勝ち切れているのは1分8秒台の決着の時のみ。重賞であと一歩という内容からは最高峰の舞台で強調はしにくく。

[2]③ダノンマッキンリー(横山典)

前走のチェアマンズスプリントプライズは⑬着大敗も鼻出血で参考外。ただ元々がオンとオフの切り替えの難しいタイプで、マイルではかかり1200mでは「オフ」のタイミングを作ることができないという課題があります。重賞2勝が何れも1400mというのは偶然ではなく、スプリント並みのペースとマイル同様のメリハリが求められるカテゴリというのがこの馬に合っていると見ることができ、ワンペースになりやすい中山1200mでは。

[2]④ママコチャ(岩田望)

前走のセントウルSは496kgと、一昨年にこのレースを勝った490kgと比べればまだ皮1枚分厚い感じの中時計にも対応し②着。以前は気持ちが前向きすぎてやむなく距離短縮せざるを得なかった馬が、ここに来て落ち着きを見せ連戦が可能になっているのは成長と見ることができるでしょう。前目から速い脚を使えるのが身上で、今回極端なハイペースにならなさそうな中でこの枠を引けたのは好材料。早仕掛けのきらいがある岩田望Jという点に一抹の不安はありますが、溜めて末脚を使わせるタイプでもないだけに遅れずについていければ今年も上位候補。

[3]⑤カンチェンジュンガ(坂井)

前走のセントウルSはカルチャーデイとテイエムスパーダが前半33.0のハイラップを演出。ママコチャ、トウシンマカオが明らかな叩きという仕上げの中外差しでの勝利は一見恵まれたようにも見えますが、直線では一瞬追い出しを待たされる場面もあった中で馬群を割って伸びており、この馬よりもスムーズに外に進路を取れたティニアが⑧着だったことも考えれば展開利とは言い切れない勝利でした。ただ、昇級後は位置を取ると脚が鈍る面があり、必然的に後方からのレースを強いられている現状。今回の想定ペースを考えればこの馬の位置取りでは厳しいと言わざるを得ません。

[3]⑥ナムラクレア(ルメール)

1回1回全力で走るタイプで、陣営もその対策として昨年の阪神Cからは3か月間隔での臨戦を続けています。このレースも4年連続の参戦で⑤③③着としていますが、過去3年は何れも中4週ないしは中5週でのレースでした。臨戦を工夫し挑む今年はその過去3年ほどにはハイペースにならなさそうな想定で、道中置かれ加減になるこの馬にとってはペースが向きそうな期待が。

[4]⑦サトノレーヴ(モレイラ)

高松宮記念を制した後はチェアマンズスプリントプライズ、QE2ジュビリーS(英国)を転戦し何れも②着。特に今スプリント界では世界最高峰とも言える香港の地で、13連勝中のカーインライジングの②着した香港での走りは日本代表ともいえるパフォーマンス。そもそも来年の免許に影響するので余計に制裁点を稼ぎたくないモレイラJがわざわざ1か月だけ来日(期間中のG1はここだけ)して乗りに来るくらいには力が入っているという見方もでき、中山コース自体も昨年の春雷Sで1.07.1の好タイムで勝利しており問題なし。昨年は超が付くハイペースで物理的に間に合いませんでしたが、33秒台の前半で入れば十分間に合うはずで。

[4]⑧ペアポルックス(松若)

このコースでは①②着。そのいずれもが1.07.2で先頭ないしは2番手で走り切ってのもので、高速決着は得意とするところです。きれいな馬場で走れるかが鍵で、キャリアでも着外に敗れている3度は何れも渋った馬場か最終の荒れ馬場かという戦歴。今回の中山は良馬場想定で問題なく、葵Sでピューロマジックの②着しているように前半のハイペースも経験済。自分で行くかウインカーネリアンを行かせるかはその時の判断でしょうが、いずれにしても自ら1分7秒台前半で走り切れる走力を持っているという点ではここに入っても十分に通用するはずで。

[5]⑨ドロップオブライト(丹内)

前走の京成杯AHはインを通ったもの勝ちのレース。最内を突いたホウオウラスカーズはすべてがうまくいった結果であり、内枠から先行して②着したこの馬にとっては運が無かったというべき内容でした。しかしながらここまで5勝全てが1200mという馬がこのタイミングでマイルを走り連対するとなると、6歳を迎え距離適性は伸びてきていると考えるのが自然でしょう。再度激流のスプリント戦に参戦するとなると位置取りを落とすのは必至で、それでもまだ得意とする左回り×内枠であれば評価の目もありますが…

[5]⑩ラッキースワイネス(リョン)

G1を4勝、23年シーズンには6連勝を記録するなど香港スプリント界のトッププレイヤーの1頭。昨春の故障で休養が長引き、約1年ぶりに復帰してからは⑥④②着と叩かれつつ良化を示しています。日本の高速決着に対応できるかが鍵ですが、前走のハンデ戦でさえカーインライジングの②着と、普段から戦っている相手が違います。能力の素地だけで言えば香港組はやはり1枚上の評価をしなければなりません。

[6]⑪トウシンマカオ(横山武)

器用なタイプではないものの、昨年のこのレースでは内枠からうまく動いての②着。大箱コースか極端な枠が向いているだけに中山でこの中枠は微妙なところですが、どこからでも末脚を使えるのが強み。本質的には右回りの方が良く、高松宮記念からもう一歩上積みがあるとすればここでも有力候補でしょう。

[6]⑫ヤマニンアルリフラ(団野)

2走前の北九州記念は3F通過32.5という超が付くハイペースで、前が止まったところを差してのもの。このメンバーではなかなか前は止まってくれませんでしょうし、芝では平坦コースでしか勝ち星がないのも気になるところ。ここは試金石という位置づけでしょう。

[7]⑬ジューンブレア(武豊)

過去7回の掲示板内は何れも1桁馬番or千直の2桁馬番。内目を通れるかどうかが好走のカギとなる馬で、この枠からだといい位置を取ろうにも脚を使ってしまう懸念が。

[7]⑭カピリナ(戸崎)

この馬もまた勝ち切れているのは1桁馬番の時。前走の函館スプリントSにしても、ジューンブレアがインを開けなければ勝ち筋はありませんでした。この枠からの立ち回りが鍵となるだけに。

[8]⑮ルガル(川田)

前走急遽の乗り替わりでコンビを組んだだけの川田Jがこの秋、ママコチャを蹴ってこの馬とのコンビ継続を決断。西村淳Jが復帰したにもかかわらずです。それだけ鞍上も手ごたえを感じている現れでしょう。昨年のこのレースはピューロマジックの超Hペース逃げを番手で追いかけ、抜け出すタイミングもドンピシャという勝利でした。ただ骨折明けという臨戦過程を考えればそのパフォーマンスは額面以上で、高松宮記念では2年連続で凡走しているように本質的にはスピード比べで能力を発揮できる馬。香港より時計の出やすい中山に帰れば見直せるはずです。

[8]⑯ウインカーネリアン(三浦)

自分で決める脚が無いので短い距離で押し切った方が良いという現状。8歳でも衰えはなくスプリント戦でもハナを切れるだけのスピードはありますが、1分7秒台前半の決着は未経験なだけにこの枠から脚を使って前についたとて残せるかは未知数で。

<予想>
◎ペアポルックス
○サトノレーヴ
▲ルガル
△ラッキースワイネス
△トウシンマカオ
△ナムラクレア
△ママコチャ


■阪神11R/ポートアイランドステークス トゥデイイズザデイ

8番枠を引いたときは①②着。2走前のジューンSが理想的な内容で、外枠からスムーズに先行ししぶとさを見せました。前走はスタートでいけなかったのが全てで、再度得意な外枠を引いた今回は見直せる番です。

2025年9月27日土曜日

【9/27(土)予想】シリウスSの注目馬とねらい目レース(中山6R)

■阪神11R/シリウスステークス ルクスフロンティア

2走前の平安Sでも推奨しましたが、その根拠はこの馬の内枠特性でした(ダートで6番枠以内なら連対率100%)。残念ながら⑩着となりましたが、稍重の馬場にして前半4Fが50秒近くかかるスローペースで出番がありませんでした。それ以前に、最近の岩田康Jはインにこだわるあまり位置取りを疎かにしがちで、流石に4角14番手では勝負になりませんから、その騎乗ぶりもマッチしなかったと見るべきでしょう。ここは再度内枠を引け相性の良い武豊Jに戻っての一戦で、近走大敗続きで人気が落ち着くなら。


■中山6R キョウエイタイコ

ダートに限れば大きく崩れてはなく、前走の1勝クラス戦にしても4角の通過順がそのまま着順になるようなスローペースで仕方なし。牡馬混合戦で牝馬最先着の⑦着だったことは評価してよく、当時シンガリ負けだったリバースザトレンド(牝馬)も次走の牡馬混合戦で0.2差④着に好走しています。牝馬限定戦で相手関係も落ち着いたここなら。

2025年9月23日火曜日

【9/23(火・祝)地方競馬予想】テレ玉杯ASの注目馬

■浦和11R/テレ玉杯オーバルスプリント サンライズフレイム

人気になりそうなのは最内枠のムエックス。ただ本をただせば中央3勝クラスで頭打ちになったのち南関東移籍でOPまで上り詰めた存在。直近の勢いは認めますが、前走のさきたま杯は超が付く不良馬場で位置取りとコース適性が問われたもの。立ち回りを理解した人馬の貢献が大きく、まっとうな馬場で走るとなるとまた話は変わってきます。それならば4歳で上り目もあるティントレットを重く取りたいです。

一方、中央勢はモレイラJが駆るエートラックスが一応の中心。ただ重賞での好走は地方交流競走に限られ、真の実力がどこまでかは未知数の面が大きいです(中央では未勝利勝ちしかないハッピーマンも同様)。ガビーズシスターは良績がダート1200mのみで、初の1400m+周回コースと超えるべきハードルは低くありません。それならば、中央の1400m重賞でもキッチリ入着しているサンライズフレイムが能力的には最右翼と見ることができるでしょう。

中央のダート1400m重賞はわずか2つしかなく(根岸S、プロキオンS→東海S)、必然的にその路線のトップクラスが出走する構図になります。サンライズフレイムが戦ってきた相手もコスタノヴァやエンペラーワケア、ヤマニンウルスなど重賞の常連ばかりで、ここのメンバーの中では経験値が違います。何より額面上の重賞実績が無いため54kgで出られるのはチートと言えるほど恵まれたハンデで、斤量面の後押しも考えればここは勝っておきたい舞台でしょう。

2025年9月21日日曜日

【9/21(日)予想】オールカマー・神戸新聞杯の注目馬とねらい目レース(中山8R)

■中山11R/産経賞オールカマー リビアングラス

トビが大きく器用さに欠け、スムーズに先行できる形が向いています。前走の札幌記念はホウオウビスケッツを見るような形で控えて⑥着。後方待機勢が上位を独占する中で粘り通した方と言ってよく、頭数が手ごろになり強引にハナを主張するタイプも居ない今回は逃げないしは好位を楽に取れそうです。元はと言えばG1馬3頭が上位を独占した菊花賞の④着馬。元値の高さは証明済みで、ホーエリートが蓋をして後ろが大事に乗る形になればチャンスありでしょう。


■阪神11R/神戸新聞杯 ジョバンニ

このレースは23年連続でダービー出走組が連対を果たしており(20勝、②着13回)、昨年も4頭が出走しその中で最先着(⑩着)だったジューンテイクが②着と好走。勝ったのはダービー取消となったメイショウタバル、③着も2番目に着順の良かった(⑭着)ショウナンラプンタでしたから、ダービーにたどり着けたという事実とその実績から組み立てるべきレースと言えます。

今回は1桁着順に好走した3頭が該当。最先着(③着)のショウヘイは好位のインを回って直線だけ外に出すというお手本のような競馬が叶った分でもありました。一方エリキングは後方から脚を伸ばし直線だけで掲示板を確保しましたが、川田Jは「動かす必要があるとき」以外は無理をさせないタイプ。賞金獲得の必要があった京都2歳Sで「無理をして動かしました」と言っていた通り元々ズブさがあり、ダービーも不器用故内枠からうまく立ち回れずあのような位置取りになったと考えられます。今回、少頭数の外枠を引けたのは良かったですが、あくまで本番はこの先(中4週となる菊花賞に行くなら直行でよかったはずで、個人的には次はJCに行くような気がします)。「無理をして動かす必要はない」レースと見て、◎はジョバンニとします。

前走のダービーは鞍上曰く「いつもの反応が無かった」とのこと。陣営も「皐月賞がピーク」と言っていた通り流石に春3戦目でお釣りが無かったうえ、直線でも進路に迷うシーンがありました。今回は休みを挟んで立て直されての一戦。一瞬のキレよりしぶとく伸びるタイプなだけにじわっと加速できる阪神の外回りは向くはずで、ボンドロアが変な逃げさえ打たなければ。


■中山8R イコノスタシス

1枠を引けたときは(1,1,0,1)。唯一の着外だったフィリーズレビューはスタート後手、ボコボコの芝を走らされた上外差し決着と三重苦での敗戦で度外視できます。現級でも2度の掲示板があり、相手関係も落ち着いた今回距離短縮で上手く中団くらいから運べれば。


2025年9月20日土曜日

【9/20(土)予想】イサ殿下来場記念・大スポ杯の注目馬とねらい目レース(阪神6R)

■中山11R/バーレーン王国イサ・ビル・サルマン・アルカリファ殿下来場記念 キョウエイブリッサ

ダートは新馬戦以来。その新馬戦は東京1400mコースで先行して36.9の脚を使って押し切ったレースでした。新馬戦で前目につけた馬が押し切るレースはよくありますが、たいていは最後までしっかり脚を使えていないケースが多く36秒台でまとめたのは地味ながら評価できる内容です。この水準(勝ち時計1.26.6以下、3・4角5番手以内、上り36秒台以下)で良馬場の東京ダ1400m戦を勝ち上がった新馬は2001年のコースリニューアル後でも12頭しかなく、現OP馬のペンヌ、全日本2歳優駿②着のコンバスチョン、昇竜Sを勝ったグレートサンドシーなどのちの活躍馬に匹敵する水準です。

キョウエイブリッサ自身も全4勝を中山ないしは東京で挙げており、坂のあるコースでのパワー比べは歓迎のクチ。ここ2戦は暑さに加えキレが求められるレース(エプソムC、関屋記念)で見せ場を作れませんでしたが、気温が落ち着いた今日の中山であれば問題ないでしょう。過去2回とも②①着と変わり身を見せている休み明け2戦目で一発。


■阪神11R/大阪スポーツ杯 フェルヴェンテ

このコースでは①②②③⑤着。唯一の着外だった4走前の天満橋Sは差し有利展開を先行した分に加え、下がってきた馬の影響で3角をスムーズに運べなかった影響もありました。既に現級で②着2回③着3回とめどは立てており、好調時には連続好走できるタイプ。ここは決めたい番です。


■阪神6R ゴールドダイアー

前走の小倉戦でも推奨しましたが、勢いがついたところで進路が狭くなってしまい不完全燃焼の⑨着でした。現状では小脚を使わせるよりも伸び伸びと脚を使った方が良さそうで、追わせる馬に合っている和田竜Jへの手替わりもプラスと見ます。

2025年9月15日月曜日

【9/15(月・祝)予想】セントライト記念の注目馬

■中山11R/朝日杯セントライト記念 レッドバンデ

ここ3年はG1馬ないしはのちのG1馬が出てくるようになりレースレベルがかなり上がったセントライト記念。レベルは上りの質に繋がってきますが、特に中山のこのコースの場合外回りコースの形状の関係から残り1000m地点からペースアップし、かつレベルの高いレースではそれが最後まで維持される(=止まりにくい)ようになります。近3年の上位③着以内の馬のうち必ず2頭は「中山での勝利経験がある」馬が入っており、コース経験の有無で舞台適性を測るのが得策と言えます。それだけで絞ると6頭該当するのですが、ここから「5F以上減速しないラップを踏んで勝った馬」を選ぶとレッドバンデとエーオーキングの2頭に限られます。

レッドバンデ(未勝利戦:中山芝2200m)
12.6-10.7-12.5-13.0-12.7-12.6-12.6-12.4-11.8-11.5-11.4

エーオーキング(水仙賞:中山芝2200m)
12.6-10.9-12.5-13.1-13.8-13.4-13.0-12.5-12.3-11.3-11.1

エーオーキングは自ら逃げて刻んだラップで、特にラスト3F12.3→2F11.3という加速性能は素晴らしいのですがいかんせん中間に13秒台の区間が多く、サクラファレルもいるここは流石にここまで楽はさせてもらいないでしょう。一方レッドバンデは7Fにかけて減速なしで勝ったこのレースもそうですし、青葉賞も後半5Fが加速するレースを0.1差④着、その後の稲城特別も後半5Fずっと11秒台を刻む流れを3番手から脚を遣って勝っており、ロンスパ能力を証明する戦績を見せています。青葉賞組は出走13頭のうち11頭が次走を経験済でこの馬を含む7頭が勝ち上がり、勝ったエネルジコも新潟記念で②着とレベルの高いメンバーでした。G1馬はいますがここは本番に向けても結果が欲しいところで。


【9/15(月・祝)特別企画】JRAアニバーサリーキャンペーン:全24レースの注目馬<午後11~12R分>

■阪神11R/JRAアニバーサリーステークス エレクトリックブギ

ダート転向後④⑪着。ギアの掛かりが遅いところがあり、前走は福島戦で適応しきれなかった部分もありました。2走前の東京戦で走れているように大箱コースで前進余地あり。

■阪神12R ラフォン

前走の1勝クラス戦は先行馬に厳しい展開となりシンガリ負け。ただ当時4角5番手以内で走っていた馬の次走は②④⑤②着と、先行勢が実力を発揮できなかったレースであったと考えれば悲観する必要はないと見ます。見かけの着順で人気が急落するようなら。

■中山12R ワンダラー

1200mでは①②②着。前走下したメンバーは③④着馬が次走で勝ち上がり、⑦⑧着馬も次走②着とハイレベル。未勝利馬も混ざるメンバー構成のここなら。

※セントライト記念は「重賞注目馬」として別掲いたします。

【9/15(月・祝)特別企画】JRAアニバーサリーキャンペーン:全24レースの注目馬<午後9~10R分>

 ■阪神9R/新凉特別 ヤマニンシュラ

ダートの良馬場では(2,1,3,0)とパーフェクトに走れており、前走のように行き切った方が良いタイプなのであれば大外枠も好都合。競りかけそうな同型馬もいなさそうなここは連勝期待。

■中山9R/鋸山特別 ロッシニアーナ

8枠を引けば2戦2勝。好位外からの運びが叶いそうな今回は引き続き好走期待です。

■阪神10R/2015メモリアルモーリスカップ トーアライデン

気難しいところがあり、前走のWASJではルメールJに当たりながらも抑えきれず。万策尽きたかに思えましたが陣営は距離短縮の荒療治に出ました。マイルでも入着経験がありスピードは問題ないはずで、実質的にまともに勝負になるメンバーが4~5頭しかいないここなら。

■中山10R/2005メモリアルディープインパクトカップ フレミングフープ

じっくり控えた方が脚を遣えるタイプで、前走の長久手特別は仕掛けの早いバデルJも合いませんでした。モレイラJへの手替わりはプラスで本来の動きを取り戻せれば。

※以降のレースは追って更新します。

【9/15(月・祝)特別企画】JRAアニバーサリーキャンペーン:全24レースの注目馬<午後5~8R分>

■阪神5R アイガーリー

モズアスコット産駒の新馬戦回収率は単複100超え(芝184/113、ダート30/209)でベタ買いで儲かる水準です。このレースには2頭いますが、エイシンティザーの上は新馬戦でからっきしなのに対しこちらは上にいる2頭で①④着。ウッドで好時計もマークしておりいきなり動ける態勢と見て。

■中山5R アースヴィンチ

近親にタッチミーノットやピークトラムがいる血統。中間は1週前にしまい重点、直前にテンから飛ばす追い切りを消化し本番で動ける態勢を作ってきたと見ます。父アルアイン、母父ステイゴールドという血統からもいかにも中山で走りそう。

■阪神6R アスクコモンタレヴ

おそらくすぐ隣のオニムシャがハナを主張しそうで、その後ろを取ることは容易でしょう。あとはここぞの末脚を鞍上が引き出してくれれば決められるはず。

■中山6R モーゲンセン

このコースはストームキャット系が好相性。メンデルスゾーンの産駒はまだサンプル数が少なく評価が難しいところですが、管理する斎藤誠厩舎はこのコースでの近3年成績が(10,7,2,58)で単複回収率も100超え。1週前にはウッドで51.5-11.8の好時計をマークしており、態勢は整ったと見ます。

■阪神7R ウィンターガーデン

前走の中京戦は(レースになっていなかったシゲルオトヒメを除けば)実質最後方から直線だけで④着に持ってきたレースでした。元々使いながら良くなるタイプで、叩き2走目の前進に期待。

■中山7R ランスノーブル

前走の函館戦で⑦着。⑥着までの6頭は既に次走を走っており、勝ったライフゲートがFビレッジ特別で③着したのをはじめ2頭が勝ち上がりとなかなかの好メンバー。牡馬混合戦で牝馬最先着を果たしたのは額面以上に評価してよく、牝馬限定戦のメンバーなら。

■阪神8R フェイトライン

昇級戦だった前走で先着を許したインヴォークはその次の2勝クラスを連勝。相手が悪かったと思えばここは再度好走期待。

■中山8R クラッチプレイヤー

前走は返し馬で蹴られての除外。ダメージはなく引き続き再ブリンカーで臨みます。ハイペースを前目から押し切った4走前の未勝利戦の内容が良く、ロンスパ能力が試されるこの条件は合うと見ます。

※9R以降は後程更新します。