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2024年10月27日日曜日

【10/27(日)予想】天皇賞の全頭評価とねらい目レース(ペルセウスS)

■東京11R/天皇賞(秋)

[1]①ベラジオオペラ(横山和)

極悪馬場のハイペースに巻き込まれた皐月賞以外は安定した走り。ダービーも④着とはいえ前が押し切る展開を4角11番手から33.0の末脚を使ったものですから、決して力負けではありませんでした。小回り向きの脚質であり、その後の古馬とのレースも正直なところ相手関係に恵まれた面が大きいですが、前付けしてひと脚、というレースができる強みは流れ込むタイプの先行馬が多い今回のメンバーの中でなら評価できるはずです。ただし今回は父親が乱ペースに巻き込む可能性があるだけに…

[2]②マテンロウスカイ(横山典)

ギアチェンジができないので、行き切るよりも前に目標を置いた方がよいタイプ。但し前向きな気性故なかなかそれが難しいという現状で、飛ばす馬の後ろが理想ではありますが今回のメンバーではそれは難しそう。となれば7走前のケフェウスS同様ぶっ放してペースをかき乱すだけの存在になる可能性もあり…

[2]③ステラヴェローチェ(佐々木)

ダービー③着が示すように長く良い脚を遣えるタイプ。前走の札幌記念③着も、コーナー径の大きいコースでじわっと加速できたのが向いていたとみてよいでしょう。内枠も引け狙いたいところですが、気になるのは2走前の須貝師のコメント。「脚元に爆弾を抱えており注意しながらになるが、次は天皇賞を目指したい」と語っていた割には中4週でオールカマーに参戦し⑥着。最初から出るつもりならわざわざ間に挟まなかったはずですし、最近騎乗が増えているとはいえテン乗りの佐々木Jが乗る経緯というのも後付けの感。元々2か月以内の間隔で連戦したことが無いだけに、何もなければよいのですが…

[3]④タスティエーラ(松山)

ソラを遣うタイプで皐月賞は離れた外から差されての②着、最後までうまく合わせられたダービーは勝ち切りました。ゆえに小回りの舞台で操縦性の高さを活かしたいクチで、切れ味勝負のこの舞台は分が悪く。

[3]⑤ノースブリッジ(岩田康)

前走の札幌記念は、函館記念の再現かの如くアウスヴァールを行かせて絶妙なタイミングで捉える内容でレースぶりとしては完璧でした。但し、函館記念もそうでしたが2番手で蓋が出来たのはあくまで「馬の力量差が大きい」「ローカルの顔触れで岩田康Jにちょっかいを出せる騎手がいなかった」「プログノーシスの不発」という好条件が重なってのものであり、騎手も馬もレベルが上がるG1戦線で再現が難しいのはこれまでの戦績が物語るところでもあります。

[4]⑥ソールオリエンス(横山武)

器用さに欠けるだけにワンターンの舞台は合っており、新馬勝ち、ダービー②着が示す通り広い東京コースも向いています。ハイペースから脚を遣う競馬は皐月賞で経験済みで、菊花賞で手ごたえの割に止まってしまったあたりからも中距離向きで、このメンバーでどうかという観点はありますが前進は可能な局面でしょう。ただしどうしても序盤置かれてしまうだけに、こちらも父親に引っ掻き回されると間に合わない懸念が。

[4]⑦ドウデュース(武豊)

前走の宝塚記念では思ったより重馬場適性が無いことが露呈しての⑥着。昨年同様秋3戦のローテで、中間も昨年と同様に順調なわけですが、その昨年は急遽の代打を任された戸崎Jでも相当折り合いに苦労し⑦着でした。やはりかなりの乗り難しさがある馬だけに、今年は無事武豊Jが乗れそうな点はプラスと見てよいでしょう。気性的に同じコースで距離が延びるJCは折り合いが難しくなることから、実質的にはここと有馬記念が勝負度合い高めと取れます。まだ人気が上がり切らないここがむしろねらい目かもしれません。

[5]⑧キングズパレス(シュタルケ)

ソラを遣う気性面から出世が遅れましたが、OP入りしてからも②②③着とその勝負弱さは健在。裏を返せばどんなメンバーでも善戦できるのが持ち味で、単なる根性特化型ではなく33秒台の決着でも好走できる鋭い末脚を持っているがゆえに上級戦でもやれています。4勝は何れも中山or東京の地元競馬で、4戦ぶりに地元で走れるここは一概には。

[5]⑨ホウオウビスケッツ(岩田望)

コーナー2回の競馬では①③②着と底を見せていません。ダービーの時にも取り上げましたがこの馬の持ち味は後半でハイラップを刻みながら走れる点にあり、フリージア賞は後半5Fずっと11秒台のラップを刻み逃げ切り。ダービーも後半4Fにわたって11秒台で0.2差⑥着、東京新聞杯は2F目から最後まで11秒台の流れで③着、巴賞は後半4F11秒台で逃げ切り、前走の毎日王冠も後半5Fのうち800-600mの区間だけ12.0がありましたがそれ以外ずっと11秒台で②着と、ゴールまで速い流れが続くときに持ち味を発揮しています。

その前走の毎日王冠は道中ハナに立って一息置いたことでキレに勝るシックスペンスの台頭を許してしまった格好で、後先考えず自ら早目に動いてつぶしにかかっていれば話は違ったかもしれません。キレで負けているのは百も承知ですが、得意と言い切れないコーナー4つのコースで完勝と言ってよい内容だった函館記念の時より状態は上と陣営は語ります。マテンロウスカイがぶっ放すとすれば早目に動き出す展開になることが想定され、スピードの持続力が試される流れになった際には台頭の目が合ってもおかしくないでしょう。

[6]⑩ダノンベルーガ(C.デムーロ)

春のドバイターフ③着以来。昨年は札幌記念から始動しここをステップに香港という青写真でしたが、選出されずJCに回った経緯があります。今年は夏をスキップしここが緒戦ですが、中間はトモが硬くなるなど順調さを欠く過程で実力は認めても強調材料には乏しいです。

[6]⑪ジャスティンパレス(坂井)

昨年の③着は末脚勝負に徹した分、バテた先行馬を交わせた結果でした。前走は馬場が合わず大敗しましたが、兄がアイアンバローズという血統面からもスタミナは豊富で昨年のような消耗戦になれば浮上の目はあります。ただ、これまで中間はウッドと坂路の併用だったのが今回は時計を出しているのは坂路オンリー。トラックコースでマトモに時計を出していないのは気がかりで、もしかしたらここを叩いてJCを見据えている可能性も。

[7]⑫リバティアイランド(川田)

末脚は語るまでもなく、またイメージに反して意外とちゃんと位置もとれるというのを昨秋は見せてくれました。昨年のJCは三冠を走り切った後のお釣りのないコンディションの中で早目の競馬でイクイノックスの②着に食らいつき、現役最強に最も近い位置にいることをアピールする内容でした。帰国後一頓挫あったとはいえ、1週前のウッドでの併せ馬は十分な動きで体調面にケチをつける余地はなく、やはり鍵は久々で気持ちが乗ってきてくれるかでしょう。速目に流れることを考えれば桜花賞のような位置取りでは間に合わない可能性もあり

[7]⑬シルトホルン(大野)

キレる脚が使えないため流れ込んでどこまで、というレースになりがちで、同型も多いここでは自分のレースができたとしても直線で吞まれる懸念が。

[8]⑭レーベンスティール(ルメール)

前走のオールカマーは絶体絶命という進路からゴール前わずかに空いた馬群をこじ開けるように伸びての①着。しかも後半5Fずっと11秒台のラップを刻む流れで前を捉えたのですから、一介の切れ者ではない点は中距離G1に必要な末脚の持久力も示した内容でした。鍵はやはりこの外枠。これまでの5勝は6番枠より内で挙げたもので、まだまだ追い切りでも前進気勢が強い現状でいかにスムーズに内に入れられるかがポイント。尤もこの鞍上でそれを心配するのは野暮な話ではあり、スタートもいい馬であり前が飛ばしてばらければ取るべきポジションには収まるはずで。

[8]⑮ニシノレヴナント(田辺)

勝ち鞍はすべて2400m以上。スタミナ型というより緩い流れでスパッと切れるレースをしたいタイプで、ここは道中の追走が苦しくなりそうです。

<予想>
◎ホウオウビスケッツ
○レーベンスティール
▲ドウデュース
△リバティアイランド
△キングズパレス


■東京12R/ペルセウスステークス ベルダーイメル

東京ダート1400mはスプリンターからマイラーまで多くの馬が参戦する条件で、その割に現状で重賞は根岸Sしか組まれていません。今回のメンバーの中で今年の根岸Sにも出てきた馬は5頭いますが、ベルダーイメルはスタートで後手を踏んだうえ道中では挟まれ頭を上げる場面もあった中前残りの展開を⑥着なら悪くはない内容でした。賞金持ちでハンデがきつくなる傾向にある中、ハンデ戦のここは57.5kgに収まったのは許容範囲。一昨年の福島民友Cを勝った時のように好位のインをうまく立ち回れば勝機があっても。

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