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2024年12月1日日曜日

【12/1(日)予想】チャンピオンズCの全頭評価

■中京11R/チャンピオンズカップ

[1]①クラウンプライド(横山武)

3歳時にUAEダービー勝利など賞金を稼ぎまくったせいもあり、その後は上級戦にしか出られず勝ち切ったのはG3格付けのレースのみ。とはいえその間に敗れたレースも明確な理由があってのもので額面以上に悲観する必要はないのですが、そのかしわ記念は泥んこ馬場で機嫌を損ねたのか4秒差の大敗。一昨年にこのレースで②着した際も気難しさを見せながらのレースで、機嫌を損ねるとやる気をなくす面がネックにつき最内枠でごちゃついてしまうと制御不能になる懸念が。いつもは坂路で済ます最終追いも過去最も軽いポリトラックとなると強くは推せずで。

[1]②レモンポップ(坂井)

引退レース。前走の南部杯は調整過程で不安がささやかれる中何とか押し切りましたが、ここに来てのパフォーマンスの低下は否めません。前走からの状態維持が最優先なのか、OP昇級後ずっと併せ馬でやってきた最終追いが今回は単走。距離とメンバーで何とかなった前走と違い1F伸びる今回は押し切れるかは微妙なところ。

[2]③ハギノアレグリアス(岩田望)

シリウスSを連覇。阪神開催の昨年を勝った時は「前が止まる展開に乗じての差し切り」と見て高く評価はしませんでしたが、中京開催の今年はオメガギネスをマークする形で位置を取って勝ちに行ったもの。しかも直線入り口でカフジオクタゴンにぶつけられ一度進路を阻まれたもののそこから再度伸び返した内容は着差以上で、前付けから馬群を捌くセンスはこのレースで好走するために必要なスキル。7歳にしてこのレースができるというのは流石岡田スタッドの成長力とでも言いましょうか、⑥着だった昨年以上の走りが期待できるでしょう。

[2]④ペプチドナイル(藤岡佑)

年々行きっぷりがよくなっており、最近好走できているのは距離短縮か同じ距離のレースに出た時。フェブラリーSも前半33.9というスプリント戦をも上回るハイペースで折り合いがついたおかげでした。距離延長となるここは行き脚はつくでしょうがコントロールが課題で、前走本調子になかったレモンポップを交わせなかったあたりは現状の限界でしょうか。

[3]⑤ペイシャエス(横山和)

前走の武蔵野Sはドルチェモアが33.8で飛ばす流れを追いかけての④着。そのドルチェモアが10秒差以上の大敗を喫したほか先行勢が総崩れになった展開を考えればよく踏ん張りました。元々ユニコーンSを勝っているとはいえ、息の入るコーナー4つのコースの方が競馬しやすいタイプでここは前進可能ですが、関東の下位厩舎あるあるの「遠征下手」は小西厩舎にも当てはまるようで、関東以北ではだいたい7~8%程度の勝率が中京以西では4%台以下に。グロリアスノアやケンシンコウといった実績馬も含め、開業以来中京以西の重賞で(0,1,0,14)という成績ではここでは強くは推しにくく。

[3]⑥ドゥラエレーデ(ムーア)

レースを決める脚が無く流れ込むだけという特徴は散々指摘した通りですが、体力で走るタイプでスタミナが問われるダートの上級戦でこそ好走できるタイプ。昨年はここと東京大賞典で連続③着しているうえ、元々2歳時にホープフルSを勝っているように冬場は動けます。日曜にはしまい重点ながらウッドでラスト2Fを22.1(11.0-11.1)でまとめるキレを見せており、うまく前目にさえつければ今年も残り目が。

[4]⑦セラフィックコール(C.デムーロ)

暑い時期が苦手なようで、帰厩後状態が整わず白山大賞典を回避。結果的にぶっつけ本番にはなりましたが、元々詰めて使うと走れないだけにこれはかえって正解だったかもしれません。器用さに欠け大味な競馬になってしまう欠点を補うため、今回は位置を取りに行く目的でブリンカーを着用。敗れた3戦は中3週に苦手な夏場と敗因は明確で、まともに走った際に足りる可能性が捨てきれないことからここは押さえておくのがベターかと。

[4]⑧ウィルソンテソーロ(川田)

昨年②着。当時は実質まだ底を見せていなかったにもかかわらず臨戦過程と鞍上で人気を落としすぎていただけの話で、その後も超ハイペースを2番手で追いかけたフェブラリーS⑧着と行きっぷりに乏しかったドバイWC④着を除けばオール連対の安定株です。昨年同様に中3週となる中でもしっかり負荷をかけられており、コンビで(4,2,0,0)という川田Jが跨るとなれば今年も中心視できるでしょう。

[5]⑨テーオードレフォン(三浦)

脚質的に流れ込める展開にならないと厳しく、なおかつ相手がOPレベルであるうちは良いのですが強力な同型も多くペースが流れそうなここでは。

[5]⑩アーテルアストレア(菱田)

基本的な体力が違う牡牝の差が顕著に出るのがダート中距離戦。既に牝馬重賞を3勝しており実績は言うまでもありませんが、得意コースのはずの昨年のこのレースで⑨着と牡馬の壁に阻まれました。昨年名鉄杯を勝ってはいますが、当時のメンバーでその後平地で勝ち星を挙げたのはウェルカムニュースだけというレベルでもありここでの通用可能性を見出すには至りません。

[6]⑪ミトノオー(松山)

ハナを取り切ってこその馬ですが、前走のみやこSは重馬場で前が止まりにくいはずながら3角で早々と競りこまれ⑭着大敗。良いころのような抵抗ができていない現状で、良馬場想定の明日のコンディションで急坂を超えられるかは怪しく。

[6]⑫サンライズジパング(武豊)

そのみやこSでアウトレンジが押し切ろうとするところを、外を回して差し切ったこの馬のポテンシャルは高いと見ています。向こう正面から追い通しに近い競馬になりながらも、最後の1Fが12.9かかる苦しい区間まで走り切れた体力はダートの上級戦で求められる資質そのものと言えます。しかも当時は古馬と1kg差だったところ今回は2kg差とむしろハンデが有利になる条件。ラムジェットが居ない中でも世代レベルの高さを証明する存在としては十分でしょう。

[7]⑬ミックファイア(ルメール)

現3歳世代のダート馬のレベルには疑問符が付くうえ、東京大賞典以降古馬一線級との争いでは差を感じる内容。超ハイペースのフェブラリーSこそ後ろにいた分で⑦着と差を詰めてこられましたが、良馬場でキタノヴィジョンにも先着を許してしまった前走の内容などを見ると流石にこの鞍上でも実力差を埋めるのは難しいと見ます。

[7]⑭スレイマン(斎藤)

姉のジェンティルドンナは全10勝のうち上り最速で勝ったのはわずか3回だけ。それでも抜群の勝負根性で牡馬をねじ伏せてきました。この馬もまた決める脚が無いので前付けして併せ馬に持ち込みたいタイプですが、実は中京ダートでは(3,0,0,1)と崩れていません。唯一⑤着に敗れた三宮Sは中3週での臨戦で、元々トモに疲れがたまりやすく中4週以下だとこれを含め(0,0,0,3)と走れていませんでした。前走のテレ玉杯OSはキャリア初の1400m戦で追走に苦労しながらも最後に脚を遣って②着と進境を見せた内容。この馬の場合集中力に課題があり、上級戦でペースが流れた方が好都合。2走前のプロキオンSでも3角から手が動く展開をヤマニンウルスの②着と粘り通したのは地力強化の表れで、重賞で差のないレースを続けていながらここまで人気が無いようであれば拾う手も。

[8]⑮グロリアムンディ(北村宏)

昨年のこのレースはルメールJが必要以上に控えてしまい、良さを出せずに⑬着と大敗。手が合っていなかったのもそうですが、中京ダートは下り坂で加速する4角から直線で渋滞が起こりやすく、ゆえに器用さが求められる舞台です。前走はゆったり運べる東京2100mのブラジルCだから良かったようなものの、テンも速くなるここでは位置取りを落とし間に合わない懸念が。

[8]⑯ガイアフォース(長岡)

フェブラリーSでは芝レースのような超ハイペースへの適性も奏功し②着。昨秋の天皇賞⑤着、安田記念でも④着しているようにワンターンでスピードを活かす競馬が合っており、いくら大外とはいえコーナー4つのこのコースは良さを活かせる舞台とは思えません。但し長岡Jは過去4回のG1騎乗で3度掲示板に入っており、大舞台で人気以上の働きをするという点においては見限れず。

<予想>
◎スレイマン
○ウィルソンテソーロ
▲サンライズジパング
△ハギノアレグリアス
△ドゥラエレーデ
△ペプチドナイル
△レモンポップ
△セラフィックコール
△ガイアフォース

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