一昨年のドゥラエレーデがそうであったように、G1昇格後の2017年以降では「キャリア4戦(今回が5戦目)」が穴馬を輩出するスイートスポットとなっています。同数出走している「1戦1勝馬」と比較するとその差は一目瞭然。理由はいろいろ考えられますが、やはりコーナー4つの多頭数戦となることで経験がモノを言う割合が大きくなることが一因と言えるでしょう。もちろん、経験の浅い馬でもレースセンスが高かったり実力が抜けていたりすれば克服可能ですが、そもそも朝日杯が阪神に移設されたのは冬枯れの中山を嫌う陣営が増えたことも遠因だったはず。この条件にあえて使ってくるということは距離なり輸送なりを経験させたいという来年以降を意識しての起用であり、それがより現時点での純粋な力量だけでは決まりにくいレースを作り上げているとも言えます。
今回キャリア4戦で挑むのはレーヴドロペラとリアライズオーラムの2頭。ただ牝馬同士ならともかく牡馬相手に体力勝負となる2000mを走るとなると流石にレーヴドロペラは苦しく、ここはリアライズオーラムを上に取ります。ここまで4戦何れも違う競馬場で、ハイペースもスローペースも経験。前付けしてひと脚を繰り出すレーススタイルは中山向きで、最終追いもマジックサンズを大きく追走した分の遅れでこの馬自身は早目から加速する攻めた内容で走り切れていました。大本命がいるときの複穴は得てしてこういうタイプかと。
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