冬場のダートは砂が重く時計がかかるというのを根拠に東京大賞典でスピードタイプのミッキーファイトの印を下げたところ、案の定7歳馬のディクテオンに差されて②着。この結果からも冬場はスピードよりタフさを重視すべきというのは傾向として間違いではないかと思います。となればそれよりも時計が2〜3秒は速くなることもザラではない夏場の帝王賞では、スピードタイプが相対的に有利になると言えます。
ただし、それがそのまま前有利になるかと言われればそうとも言い切れないところ。特に足抜きが良くなればスイスイ流れる分、絡まれたりすると最後は止まりやすくなってしまいます。かつて快速で鳴らしたインティもそれまで8連続連対していた中、重馬場の帝王賞では⑥着に沈んでしまいました。特に今回は折り合い面の都合から逃げる形になりそうなナチュラルライズ、徹底先行で結果を残してきたサントノーレ、前走川崎記念を逃げ切ったカゼノランナーといったメンツに加え、ミッキーファイト、ロードクロンヌ、アウトレンジと番手を固める好位勢も強力。おまけにミッキーファイトはここで再度戸崎Jに手綱が戻るとくれば、直線ズドンのルメールスタイルではなくじわっとポジションを上げるレースをしてくるはず。集中力が課題と陣営が語る中で先行馬群から離れるレースはしないはずで、またも1倍台に支持されそうな大本命がそばでエンジンを吹かしていたら他の先行勢からすればたまったものではありません。
こういう時に「漁夫の利狙い」に徹しそうなのが吉原J。セラフィックコールは2走前のプロキオンSでロードクロンヌから0.5差の⑤着に走れており、デビュー5連勝でみやこSを制したように素質は折り紙付き。そのデビュー当初はゲート難から追い込み一手でしたが、古馬になりスタートが安定した代わりに爆発力も鳴りを潜めた格好に。プロキオンSでは久々に後方からのレースになりましたが、先行勢の決着の中4角二桁番手勢としては最先着を果たしており、やはり嵌り待ちでもこういう形が合っているように思えます。流石に実質4〜5頭立ての交流重賞では途中から動かさないと間に合わないので早め早めのレースになりがちですが、締まった流れに大井2000mという舞台設定であれば腹を括って終い勝負が出来るはず。中央の上位人気3頭は1800mがベストのタイプに見え、「厳しいペースを最後まで走り切れそうな追い込み馬」「一発狙った乗り方をしてきそうな鞍上」「移籍してまで出たかったこの舞台」というこの馬の持つピースがピタリとハマりそうな予感。
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