Special Thanks

当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2019年12月30日月曜日

【2019年の中央競馬成績】



トータルで81%。前年(2018年)が59%だったことを考えれば、よくやった方だと思います。

昨年までは1Rでも数百円単位、馬券は単複の人気薄がメインで複勝が10倍くらいつかないと買わない、というほどだったので、今年は方針を変え複系馬券を積極的に購入、金額も増やし勝負していきました。

一応は回収100%、的中率30%を目標にしていただけに不本意な結果ではありますが、馬連一辺倒から三連複・三連単を組み入れ、得意条件と不得意条件を見極めレースを絞るやり方が少しづつ板につきつつあるので、来年は本格的に出資馬のデビューを迎えることもありより一層精進してまいります。

【12/29(日)結果】

■大井10R◎ゴールドドリーム→4着 ○オメガパフューム→1着 ▲モジアナフレイバー→3着

恐らく、ゴールドドリームはケイティブレイブを潰しにかかったのだと思います。結果的にはそのおかげで最後おつりがなく垂れてしまいましたが、個人的には前の2騎より後ろに気を遣うべき(前は放っておいても垂れる)だったと思っているので、ルメールJの判断は誤りだったと考えます。とはいえ、指摘した通りローテーションの問題もありましたし、鞍上も「息は入っていた」と語っていただけに、自信を持った乗り方ではあったのでしょう。陣営としては、納得の引退レースが出来たのではないのでしょうか。

個人的には「買うと来ない、買わないと来る」の代表格のような馬で、南部杯・東京大賞典とピンポイントで◎を打った自分の見る目のなさを呪うしかありません。

オメガパフュームは、予想記事で指摘した「1週前に坂路がなかった」件について、レース後に安田翔師が「作戦」であったことを明かしてくれていました。


あえてポリトラックでイライラさせるという作戦(どうやってイライラさせたのかの詳細は語られませんでしたが)で、一歩間違えば当日制御不能に陥るリスクもありましたが、そこを見事にエスコートしたデムーロJはじめ陣営の努力が連覇を呼び寄せました。ゴールドドリームの「突っつき」で先行勢が崩れる展開になったのも幸いしました。

ノンコノユメは直前のパドックが良かったので急遽3着候補に追加しましたが、2着まで押し上げるとは流石です。コース取りの妙もありますが、直線での脚はいまだに健在で、来年もまたフェブラリーSに来るなら狙いたいくらいです。3歳時のチャンピオンズカップ(2着)のように、内を突く競馬がまたできるようになっているのが好材料。引き続いての活躍を期待したいです。

モジアナフレイバーの4角での手ごたえは頭まであるかと思わせるほどでした。地力の差で最後は及びませんでしたが、外を回って前を捉えての3着ですから十分価値があります。ただ、南部杯も同様の手ごたえで4着となっており、最後に垂れるあたりは現状での限界であるとも言え、クリソベリルなどの新興勢力が集結する来年はここからもう一段の成長が求められるでしょう。

2019年12月29日日曜日

【12/29(日)大井競馬予想】


写真は8年前の2011年、スマートファルコン(2回目)が勝った時の現地参戦の際の1枚。実はこの時は3連単でスマートファルコン→ワンダーアキュート→2頭という2点しか買っておらず、1着の写真判定をヒヤヒヤしながら観ていた思い出があります。

昨年も現地に行っていたのですが、到着したのが発走3分前で◎ケイティブレイブからの三連複で盛大にガミったのを見届けた後の11Rで的中を収め2018年の打ち納めを決めることができたので、今年も勝負します。

<ラインナップ>
大井10R(東京大賞典)

■大井10R

中央勢の中でも一戦級と地方交流を回るレベルの馬とで別れた感じで、かつ地元勢も骨のあるメンバーが揃い、難解な一戦。実績馬の能力・調子をどう捉えるかがカギになりそうです。

◎はゴールドドリームとしました。
これが引退レースではありますが、前走チャンピオンズカップのレースぶりはほぼ勝ったも同然というところからクリソベリルにもう一枚上のギアを使われた感じ。休養明けから2戦連続しての馬体増を不安視する声もありましたが、このパフォーマンスができるならまだまだ力量はダート界では上位と言えそうです。脚の使い方が難しく勝ちきれないタイプではありますが、上位の期待値は最も高いと言えるでしょう。

心配なのはローテーション。秋3戦するローテーションの経験がなく、これまでは「南部杯」「CC(18年はJBCクラシック)」「東京大賞典」の中で多くても2つまでしか使われてきませんでした。しかも今回は新馬→500万の時以来の中3週ローテ。この時は連勝し返す刀でヒヤシンスSも制しましたが、十分な間隔を取って使われてきた馬だけに、引退ありきでローテーションが詰まってしまっているのは少し気がかりです。

○はオメガパフューム
言わずと知れた大井巧者でこのコースは連対率100%。左回りでは手前をうまく変えられずパフォーマンスを落としますが、右回り替わりでは前進期待。前々走のJBCクラシックでは浦和の2000mで中団から運ぶというなかなかタフなレースでハナ差の2着。不得手な右回りで健闘したと言えるでしょう。

しかしこちらもローテーションが気になるところ。散々左回りは不得意と言われていながらわざわざチャンピオンズカップに出さざるを得なかった事情は推察の域を得ないのでここでは触れませんが、陣営にしてみれば「余計な一戦」だったことは確かでしょう。加えてこの馬は坂路主体の調教スタイルなので、レース前には必ず「1週前と直前に坂路」をやるのですが、今回は1週前に坂路がありませんでした。


例えば、前走チャンピオンズカップのあった12/1の前にあたる「11/20」と「11/27」、前々走JBCクラシック(11/3)の前にあたる「10/23」と「10/30」のように、この馬のパターンとして「1週前からの坂路追い」は確立されたものであるだけに、今回1週前にあたる「12/18」に坂路がなかったことが気がかりです。

加えて、昨年はM.デムーロJの好騎乗によりゴールドドリームの仕掛けをワンテンポ遅らせ結果的に追撃を封じたわけですが、ルメールJも二の轍は踏まないはずで今年は上手くいくかは不透明。さらに帝王賞はインティ、昨年の東京大賞典はスーパーステションというハイペースメーカーが居ての差し切りで、今回はそこまでのハイラップが見込めない展開でどこまでやれるか、という判断で対抗としました。ただ当然アタマの可能性も考えられます。

3着候補の筆頭としての▲はモジアナフレイバーとします。前走勝島王冠ではノンコノユメ、サウンドトゥルーというG1馬相手にノーステッキの楽勝。昨年からの成長も感じられ、今回のメンバーなら一角崩しが期待できそうです。

ケイティブレイブは無印としました。前走は強い勝ち方でしたが、最内で御神本Jへの乗り替わりという幸運もあってのもの。目下の強敵だったデルマルーヴルが大外枠で乗りなれていないマーフィーJの騎乗だったことを思えば、この結果は枠と騎手の差と見ます。昨年は◎でしたが、ギリギリまで追い出しを待っても後ろの2頭にあっさり交わされてしまったレースぶりを見ると、今回は複勝県内を外してもおかしくないと捉えます。

【本命】12ゴールドドリーム
【対抗】9オメガパフューム
【押さえ】5モジアナフレイバー
3連単9,12-9,12-5予定

【12/28(土)結果】

■中山7R◎クリノオスマン→1着 ○シャイニーピース→10着

メンバーレベルにも恵まれましたが、勝ちきれないクリノオスマンをきっちり勝たせた岩本Jの好騎乗が光ったレースでした。今後も中央に来ることがあれば注目したい騎手の一人です。シャイニーピースは前半5F63.7という超スローペースで終始かかり通し、各馬が位置を上げにかかる向正面の中ほどで馬と喧嘩していてそれどころではなく4角回るころにはガス欠という散々な競馬でした。今回は経験のない若手ジョッキーのみで構成される特殊なレースで、次回以降は見直し必要でしょう。

■中山10R◎レノーア→3着 ○ルガールカルム→4着

レノーアは理想的なレース運びが出来ましたが、内前有利の馬場で前が止まらなかった分でしょう。ルガールカルムも同様で、現状ではどうしても展開頼みにはなってしまいますが引き続き警戒が必要です。

■中山11R◎ヴェルトライゼンデ→2着 ブラックホール→9着

コントレイルが前目で運ぶ展開。前半5Fも60.9とそこまでスローにはならず、うまく流れに乗ることができたことも勝因でしょう。その点、ヴェルトライゼンデはコントレイルより後ろになった時点で勝負は決したと言え、あの位置からこの馬が差すのは流石に無理がある展開でした。
後ろから行った馬の中ではワーケアが唯一3着を確保した以外は8着以下。馬群も比較的縦長になったことでブラックホールの得意な展開にはなりませんでした。

■阪神9R◎グランソヴァール→1着

馬券は相手がおらず不的中でしたが、鞍上の冷静な判断もあり前半無理しなかった分最後にキッチリ差し切ることが出来ました。見た目には脚自体は余裕がありそうで、1400~1600mなら上でも格好はつけられそうです。
2着のライトオブピースは1年近く1.0秒以上の負けが続いていた馬で流石に買えませんでしたが、最後の1Fが13.3もかかる展開でシンガリ一気戦法がようやく嵌った、という形でしょうか。先行したいメンバーが揃うときにはまた狙い目は立ちそうです。

■阪神11R◎スマハマ→2着 ○ワイルドカード→1着

スマハマを目標にしたワイルドカードがキッチリ差し切るという理想的な展開でした。3F目が13.1を刻むなど、しっかり息を入れられた展開となり、スマハマも残せました。逆にこうなると厳しいのがコマビショウ(11着)。次回以降もHペース必至の流れでは推したいです。

しかしながら、昇級初戦のデザートスネークの通用可能性を見抜けなかったのは反省でした。エピファレーヌの時にも書きましたが、松田Jは先行させたら本当にあれよあれよと残しますね。

■阪神12R◎ダノンジャスティス→9着 ブライティアレディ→6着

ダノンジャスティスは夏以来でしたが、ゆったり構えて直線でも思ったほど弾けず。+8Kgとはいえ1年前に500kgで走っていた馬の498kgですから、特段太いというわけではないはずで、この敗戦は残念でした。


上の表は、2019年の「休み明け(デビュー戦含まず)での厩舎別成績」です。中内田厩舎は初戦から仕上げてくるタイプで、勝率は全国2位、連帯率に至ってはトップです。

では2走目はどうなのかというと…


めっちゃ勝ってました。

ダノンジャスティスがどちらに転ぶかはわかりませんが、少なくともノールックで切るのは危険ということになりそうです。ただ、馬体の成長が見られなかったり、後ろから行っておきながらエイティーンガール以下の末脚しか使えていない点を考えると、「中内田×川田×ダノックス」で再び人気するようなら個人的には嫌いたいです。

2019年12月28日土曜日

【12/28(土)予想】最後はやっぱり"正義"が勝つ<阪神12Rダノンジャスティス>/除外可能性含みの調整でも…<阪神11Rスマハマ>他

【ラインナップ】
中山7R(YJ中山第1戦)/10R(立志S)/11R(ホープフルS)
阪神9R(春待月賞)/11R(ベテルギウスS)/12R(ファイナルS)

■中山7R

まるでマイネル軍団のようなジョッキーの宛がわれ方をしている◎クリノオスマンですが、成績自体は安定しており勝ちきれないまでもこのクラスで堅実に走っています。今回はYJSで首位と1ポイント差の2位につける岩本怜J(岩手)の手綱に託します。

岩本Jは2018年デビューの18歳。ここまで通算133勝、今年は84勝の躍進を見せ岩手リーディングでも5位となっている若手有望株。ちなみに今年の勝率は9.4%で、これは中央で言うと浜中J(9.3%)、岩田康J(8.3%)を上回る水準となっています。個体の実力差が大きく、一部の上位人気以外はノーチャンと言ってもいい地方競馬で必ずしも馬質に恵まれる立場ではないにもかかわらずこの成績は立派です。

馬のタイプ的に勝ちきれず、また右回りの実績が無いため頭までの信頼は置きにくいですが、今回のメンバーでは一番馬券圏内の信頼度が高いとみて勝負します。

○はシャイニーピース。4走前の阪神戦で3着しただけ走れば十分通用しますし、当時騎乗の岩田望Jが抽選で騎乗するという幸運。上位人気は必至ですが外せません。

【軸】12クリノオスマン
【相手】8シャイニーピース
【押さえ】1,3,9,14
三連複8-12-1,3,9,14

■中山10R

実質的にはレノーアルガールカルムの両方に◎を打ちたいのですが、枠の差で◎レノーアとしました。使える脚が短いので内を救って伸びたいタイプで、この枠は絶好。外差し効く馬場でルガールカルムにもチャンスありと見て、この2頭を軸にします。3番手は混戦を見込んで手広く。

【軸】1レノーア
【相手】15ルガールカルム
【押さえ】2,3,9,12,13
三連複1-15-2,3,9,12,13

■中山11R

コントレイルは前走の東スポ杯、最後までびっしり追われ後続をグングン離しての圧勝。力量に文句はないですが、東京芝1800mという舞台自体がマイラー寄りの適性を求められるコースであるが故、あの舞台でここまでのパフォーマンスとなると+1Fは必ずしもプラスでないと見ます。NHKマイルカップで観たい。

ワーケアの前走もまた東京芝1800mのアイビーS。ヨーイドンの上り勝負を制する力を持っていることは示せましたが、やはりこの馬も+1Fがプラスになりそうな雰囲気は見えません。できれば共同通信杯で観たい。

そんな中、ここないしは皐月賞で観てみたいのは◎ヴェルトライゼンデです。デビュー2連勝の内容は地味ながらも前目から長い脚を使って捕らえてのもので、後半4Fの加速が求められる中山芝2000mに向く走りを見せています。幸い今回はハナを主張しそうなのがパンサラッサくらいしか見当たらず、ペースは緩みそう。そうなると位置を取りに行くこの馬にチャンスありと見ます。

○はブラックホールとします。本来ならばもう少し外の枠が欲しかったのですが、この枠でも陣営はある程度の位置を取りに行くと言っています。中団外の位置さえ取れれば前を飲み込む力はありますし、この馬は1800mより2000m、2000mより2400mというタイプに見えます。

コントレイル、ワーケア、オーソリティは3番手の一角。あとは前走の負けでノーマークが期待されるパンサラッサに粘り込みの期待をかけて3番手に加えるとします。

【軸】5ヴェルトライゼンデ
【相手】1ブラックホール
【押さえ】2,7,9,11
単5
三連複1-5-2,7,9,11

■阪神9R

昇級戦でもこのメンバーなら◎グランソヴァールで足りると見ます。現級実績ある馬の中では○ロイヤルバローズが底を見せておらず、休み明けでも相手筆頭としたいです。ヨドノビクトリー、ヒルノサルバドール、ケイアイターコイズについては近走のメンバーが低調で、勢いある昇級馬との比較では一歩劣ると見ます。昇級組からは見所ある勝ち方をしたコマノバルーガオウケンドーンを押さえ。

【軸】14グランソヴァール
【相手】11,12,16
馬連14-11,12,16

■阪神11R

登録馬が殺到し、ヴァニラアイスやコスモカナディアン、ジョーダンキング、ヨシオ、スワーヴアラミスなども除外の憂き目にあった狭き門。人気の◎スマハマさえ出走できるかがギリギリの情勢で、多くの陣営が加減しながらの調整を強いられた故難しいレースとなりそうです。どの馬が来てもいいように三連複で買いますが、スマハマがペースメーカーとすればここは平均かスロー方向に流れると見て後傾戦に強い○ワイルドカードを対抗に据えます。

【軸】10スマハマ
【相手】7ワイルドカード
【押さえ】4,5,8,11
三連複7-10-4,5,8,11

■阪神12R

中央競馬最後のレースとのことで、最後は正義が勝つのがお約束。1200mへの高い適性を見せる◎ダノンジャスティスを本命に据えます。このコース得意な○ブライティアレディにも圏内期待。勝ち上がり方の良かったバーミーブリーズスギノヴォルケーノに巻き返し期すエイティーンガールが3番手候補と見ます。

【軸】15ダノンジャスティス
【相手】16ブライティアレディ
【押さえ】11,12,13
3連単15-16-11,12,13
   15-11,12,13-16

2019年12月22日日曜日

【12/22(日)結果】


土曜の負け、というか余計なレースに手を出し過ぎた分、マイナスを取り返すまでには至りませんでしたが、1本ヒット打てたので満足でした。

■中山9R◎ロフティフレーズ→1着 ○クリッパー→7着

ロフティフレーズは完璧な立ち回りでした。今開催の丸山Jは馬場を読み切り冴えた騎乗が目立ちます。クリッパーは理想を言えばもう1列前で競馬をしたかったところで、あの位置では他も同じだけの脚を使えてしまうため、もったいないレースでした。

ジョブックコメンは勝ちきっているのは前傾戦で、スロー予想のここでは押さえまででしたが、マーフィーあっぱれ、と言える騎乗でした。

■中山10R◎ヴィルトファン→12着

前半3Fが33.0と予想通りのハイペースにもかかわらず、前の2頭が残す展開。こうなれば確かに芝でも実績あるジャスティンが残せるのは納得です。というか、ジャスパープリンスともどもそこまで強いと思ってなかったというのが正直なところです。メイショウミライはしっかり差し込んでるわけですから、完全な前残り展開とまで言えませんし…強いて言うなら、縦長すぎる馬群になってしまったことで後ろの馬には出番が無くなってしまったというところでしょうか。反省しかありません。

■中山11R◎リスグラシュー→1着 ○アーモンドアイ→8着 ▲スティッフェリオ→13着

アエロリットがどう出るかが見ものでしたが、いつも通りのハイラップ。2番手以下は追いかけませんでしたが、結果的に自ら動かなければいけない展開になったことでスティッフェリオやクロコスミアといった普段逃げている馬にとっては難しいレースになってしまいました。

リスグラシューは戦前の予想と反して後方のインでじっとする作戦。しかしながら、前に壁を作れなかったアーモンドアイが1周目のスタンド前で掛かり気味に進んでいったのを見ると、結果的にドンピシャのタイミングでの進出だったと言えるでしょう。トリッキーなコース故閉じ込められるのを嫌ったアーモンドアイは4コーナーまでは理想的でしたが、うまく脚が溜まらなかったかもしれません。

ですが例年ならば、サートゥルナーリアクラスのレースをして普通に勝てるはずですし、今年は相手が悪かった、という一言に尽きます。このようなメンバーでできるレースに巡り合えるのは、次はいつになることやら…

■中山12R◎アイルチャーム→6着

前半3Fの入りは34.0と見た目には前回より厳しいとは言えなかったのですが、残せなかったのは残念でした。敗因は測りかねますが、雨で上滑りする芝は合わなかったのかもしれません。気になるのは、前のレースでもリスグラシューが外から突っ込んできたように、外差しの傾向が始まっていること。コース替わりがあっても内枠は少し注意した方が良いかもしれません。

■阪神8R◎ゲンパチルシファー→3着 ○マンハッタンロック→4着

予想通りレオアルティメットがハナを主張する展開。前半5Fは63.9とスローでしたが、タマモアポローンの末脚は際立っていました。これは上でも楽しみといえるでしょう。ゲンパチルシファーは前受難の流れを早めに動いて3着。戦法的にも現状でのベストだったので、外有利展開を読めずソルトイブキを拾えなかったことが反省点です。

■阪神10R◎ステイオンザトップ→5着

サヴォワールエメの成長を読めなかったことがすべてでした。ここ2走はOPクラスで力量比較が難しかったというのはありますが、4番人気という世間の評価は妥当だったということでしょう。
ステイオンザトップは位置取りがズルズル下がってしまい、イチかバチか内を突く戦法。結果的に狭いところを伸び5着までは押し上げましたが、外を通ったキャンディストームの伸びを思えばそっちの手もありだったのでは…と思ってしまいます。今回に関しては乗り替わりが裏目に出たと言えるでしょう。

■阪神11R◎アールスター→3着

取りこぼしあるタイプでもあるのでこの成績には文句ないのですが、ミスディレクションがみすみす逃げ残ってしまったことが想定外でした。前走平坦の京都で前半1000m61.0で残せず5着だったレースぶりから、コース替わりはマイナスと踏んでいましたが想定以上にペースが緩んだ結果といえます。逆にそれでキッチリ差してきたインビジブルレイズは立派です。

■阪神12R◎クリノケンリュウ→3着 ○スマートダンディー1着

8Rの時も感じたのですが、雨が落ちてきて阪神ダートは外伸びの傾向が出てきていました。クリノケンリュウも本来は直線半ばまでじっとして、馬群を割ってくるようなレースが理想だったのでしょうがバイアスを踏まえ早めに外に出して自ら動いていく競馬。結果として外を伸びた2頭には先着を許しましたが、昇級初戦で自分の形でない展開で3着というのは収穫の大きい一戦だったと思います。

🎯三連複5-7-10 135.3倍

【12/22(日)予想】見え見えの前傾戦で末脚一閃<中山10Rヴィルトファン>/究極の末脚比べからの解放<阪神10Rステイオンザトップ>他


うちにはジャパンカップの日に当てたコウペンちゃんタンブラーがあります。

【ラインナップ】
中山9R(ノエル賞)/10R(2019フェアウェルS)/11R(有馬記念)/12R(クリスマスC)
阪神8R/10R(クリスマスキャロル賞)/11R(サンタクロースS)/12R(ギャラクシーS)

■中山9R ノエル賞

めぼしい先行馬が見当たらず、かなりのスローが予想されます。そこでここは本来なら東京のような後傾戦が得意な◎ロフティフレーズに本命を打ちます。2走前の中山戦でもサトノダムゼルとタイム差なしの2着。前走も差し決着を早めに進出しての2着で価値が高い内容でした。

ここでの人気はエアジーンですが、2400m→1800mの距離短縮はポカの危険性もあり半信半疑。相手筆頭には前目で運べて脚も使える○クリッパーを推奨します。

【軸】4ロフティフレーズ
【相手】10クリッパー
【押さえ】2,6,8,13,15
三連複4,10-2,6,8,13,15

■中山10R 2019フェアウェルS

一転してここは前に行きたい馬ばかり。しかも32秒台上等というタイプのリュウノユキナまで揃ってしまい、ここまでくると後方勢を軸に据えざるを得ません。

本命は◎ヴィルトファン。コンビで2勝を挙げている武藤Jに手が戻るのも好感ですが、毎回しっかり脚を使うレースでは結果を残しています。前走はペースが緩んだ分出していく形となりましたが、結果的にこの馬は展開待ちで毎回差しに回った方がよさそう、というのがわかる負け方でした。

対抗以下は自ずから先行勢も含まれてくるのですが、その中で出色だったのは○リモンディ。前に行きたいタイプなのですが、4勝目を挙げた3走前が前半33.6、2勝目だった17年9月のレースが前半33.0という消耗戦に強いタイプ。中山D1200は(3,0,0,0)とパーフェクトで不気味です。

【軸】10ヴィルトファン
【相手】2リモンディ
【押さえ】3,8,12,14,16
三連複2,10-3,8,12,14,16

■中山11R 有馬記念

アーモンドアイを基準に考えれば、ワンチャンあるとするなら前にいる馬。この馬の能力を疑う余地はないですが、ごちゃつく馬群で外を回したときにその前に誰がいるか?こうなると◎リスグラシューに頭まで期待が出来そうです。立ち回りの上手さとスピードの持続力は古馬トップクラス。スタートを懸念する向きもありますが、枠順抽選会で矢作師が「6番が欲しかった」という発言から、陣営としてもある程度前目での勝負を示唆していることは窺い知れ、意識的に位置を取ってくると思われます。

あとはこれも逃げ馬の中で一番いい枠を引いた▲スティッフェリオ。昨日のグレイトフルSの再現を丸山Jは狙っているはずです。

【軸】6リスグラシュー
【相手】9アーモンドアイ
【押さえ】4スティッフェリオ
馬連6-9、ワイド4-6

■中山12R クリスマスC

雨がひどくならない限りは内有利継続と見て◎アイルチャームから二匹目のドジョウを狙います。前に行く馬としては隣のルマーカーブルがおりますが、テンのスピードが1秒近く違うので前に出られることは無いでしょう。

楽しみな馬が何頭かいるのですが、いずれも外枠に入ったりこのコースでまるで走れていない騎手だったりで帯に短し…のため、点数を絞って勝負です。

【軸】1アイルチャーム
【相手】5サンノゼテソーロ、14ライバーバード
【押さえ】2,3
三連複1-5,14-2,3,5,14

■阪神8R

ゲンパチルシファーの2走前は勝ったメモリーコウが連勝でOP入り、2着のワンダーウマスも次走即勝ち上がりとレベルの高かった一戦。番手が取れそうなここは順当に勝機と見ます。同じく相手関係に泣かされてきた○マンハッタンロック、マイペースで運べそうな▲レオアルティメットが2列目。

【軸】9ゲンパチルシファー
【相手】16マンハッタンロック、7レオアルティメット
【押さえ】3,6,13,15
三連複9-7,16-3,6,7,13,15,16

■阪神10R クリスマスキャロル賞

ステイオンザトップは毎回32秒~33秒台の脚が使える切れ者なのですが、近走はそれ以上にキレが求められる条件が続いてしまい勝ちきれず。ペースが流れそうな今回、平均上り34秒台の阪神であれば間に合うでしょう。但し脚の使いどころの難しさもあるので、連系の軸として組み立てていきます。

あと、馬券は買わないのですが、ここにスワンボートが出てきたのは謎です。かれこれ5年以上勝利から遠ざかっており、そればかりか10頭立て以上のレースで一桁着順で帰ってきたのも2年半前が最後という馬。もっぱら関東で大庭J・岩部Jあたりを乗せて奨励金を持って帰ってくるのがデフォだったこの馬が、16頭立てで遠征させてまでここに出てくるというのは何か意図を感じます。そろそろ引退なのでしょうか。

【軸】12ステイオンザトップ
【相手】1,4,6,11,14
馬連12-1,4,6,11,14

■阪神11R サンタクロースS

行きそうなのはミスディレクションなのですが、ハイペースに巻き込むほどのペースメーカーではないのと、前走の垂れ方を考えれば流れはむしろスローになりそうです。こうなると前目でかわいがってもらえそうな◎アールスターがチャンスです。1勝クラスの勝ちぬけに時間がかかりましたが、強力メンバーばかりと当たり続けた運のなさもありましたので、水準級のメンバーなら出世は苦労しないはずです。

37秒台の入りを予測して、ドスローの上り勝負に対応できる馬をチョイスします。中でも大外でスムーズに運べそうな○サトノケンシロウを信頼して、あとは誰が来るかを楽しみにしたいと思います。

【軸】1アールスター
【相手】12サトノケンシロウ
【押さえ】2,5,8,11,13
三連複1-12-2,5,8,11,13

■阪神12R ギャラクシーS

クリノケンリュウは近3走で2勝、そのいずれもが人気薄ですがこの馬の好走パターンは「内の好位で脚を溜めて直線で前が空いたら突き抜ける」と相場が決まっております。ここは幸いクリノケンリュウよりも内の各馬が後ろから行きたい馬ばかりで、外枠からスズカコーズラインなどが脚を使って位置を取りに行けば、内でじっとしているこの馬に再びのチャンスが訪れると見ます。

【軸】7クリノケンリュウ
【相手】10スマートダンディー
【押さえ】3,5,6,13,15,16
単勝7
三連複7-10-3,5,6,13,15,16

2019年12月21日土曜日

【12/21(土)結果】



■中山7R◎ノーベルプライズ→2着 ○シルヴェーヌ→16着

サトノテラスが流れに乗ったのもありますが強い内容。2F目10.2から順調に減速して最後の1Fは13.0という典型的な中山D1200のラップ。ある意味、ノーベルプライズの強さはこういうパターンでも府中での上り勝負でも上位に来られる点なのでしょう。器用故勝ちきれない弱みもありますが。

シルヴェーヌについては、前走とまるで違うラップになったことがすべて。ついていけませんでした。

■中山8R◎ナリノメジャー→10着 ○スナークライデン→1着 ▲ハルサカエ→3着

恐れていた通りの展開になってしまいナリノメジャーは失速。7Rとほぼ同じ超前傾ラップの中、先行勢で一番内枠だったトウカイパシオンと芝で走っているピナクルズがこのペースに対応し格好をつけましたが、こういったペース判断が出来なくなっているのが今のデムーロJと言わざるを得ないでしょう。ナリノメジャー自身は35.0秒の末脚を使えるポテンシャルもあるだけに、今日のような展開で必ずしも前目にこだわる必要は無いはずなのですが…

とはいえ、飛ぶ前提で馬券を組み立てていたので、ショウナンカイドウの激走を読めなかったことはただただ悔いが残るとしか。

■中山11R◎ロサグラウカ→1着 ○ハナズレジェンド→7着

これはいい意味で予想通りの展開で、丸山Jも内がどのくらい残るのか、本番と同じコースで確かめたい意図もあったと思います。完璧な運びでハナ差残しましたが、相手が跳ねなかったので配当は地味目。

ハナズレジェンドは馬群が縦長になり、前に壁を作り切れず自ら動きに行く競馬を強いられ最後は甘くなりましたが、得意でない展開で7着まで押し上げられたのは地力と言えるでしょう。

■中山12R◎ニシノカツナリ→1着 ○エールグリーツ→7着 ▲ダンシングチコ→15着

ヒヤッとするスタートでしたが、外国人騎手は慌てないのが良いところ。落ち着いて馬群を捌き最後は完勝。流石にここでは力が違いました。

セイウンアカマイがぶっ飛ばした割には各馬冷静な運びを見せ、2番手グループで追いかけたクラヴィスオレア、トランスナショナルもしっかり掲示板確保。追って味のないエールグリーツは中途半端な位置取りになってしまいました。

心配なのはダンシングチコ。上り37秒台でのフィニッシュというのはデビュー以来初の事態で、アクシデントでないことを祈るほかありません。

■阪神7R◎リバプールタウン→14着

2600m戦ですが13秒台と緩むタイミングが一度もなく、最後は11.2-11.6-11.8と完全な上り勝負。これを2番手で進んだリバプールタウンは厳しいレースとなりました。好走した函館のように息の入るコースでスムーズに運べれば、このクラスでもやれる力はあるはずです。

■阪神10R◎スーパーライナー→5着

10番手で進んだ同馬より後ろの各馬が台頭する上り勝負。今日はキレ負けと判断するしかないでしょう。

■阪神11R◎マイスタイル→13着

12.3-10.5-11.1-11.3-11.4-11.3-11.5と息の入らないラップで、直線向いたころには余力がありませんでした。逆にグランアレグリアはこのラップのおかげで折り合いの心配なく進め、最後はエンジンの違いで突き抜けたという強い競馬。メイショウショウブもこのペースを2番手から進んで3着となれば、牝馬限定戦ではまた出番でしょう。

【12/21(土)予想】手替わりで絶好の買い時<阪神7Rリバプールタウン>/デムーロのペース判断力が試される<中山8Rナリノメジャー>他


いやぁ、すごいですね南野。

自分はサッカーはあまり見ないクチなんですが、欧州ビッグクラブに続々と日本人が移籍していくのを見ると、「点」で言えばワールドクラス、という人材が出始めているんだと実感します。これが「線」になっていかなきゃいけないのがサッカーの難しさなわけで。

そんなわけで、偶々狙っていた馬が人気しそうで困っております。

【ラインナップ】
中山7R/8R/11R(グレイトフルS)/12R
阪神7R/10R(摩耶S)/11R(阪神C)

■中山7R

揉まれ弱いアミュリオンがもう少し外枠に入ってくれれば&コース勝率1.5%の黛Jでなければ◎だったのですが、押さえに格下げ。ここは好枠を引いた◎ノーベルプライズからいきたいです。但し勝ちきれないところがあるクチですので、複系の軸として。
面白いのは○シルヴェーヌ。前走は転入後初のダート戦で3番手を進み0.4差の5着に踏ん張りました。芝でも現級3着の実績があり、中山コースの外枠ならスンナリ前に行けそうです。

【軸】16ノーベルプライズ
【相手本線】15シルヴェーヌ
【押さえ】2,4,6,7,9,12
三連複15,16-2,4,6,7,9,12

■中山8R

ナリノメジャーの前走は前の2頭が現級上位という仕方のないメンバー構成。ここに入れば自ずと上位でしょう。

…ただ、先週のマッチャパフェの時に指摘したように、最近のデムーロJは必要以上に先行馬を追いかけて自滅するケースが散見されます。ここもメールデゾレ、クリスタルアワード、パリテソーロに加え芝から久々転戦のピナクルズがおり、前は厳しくなりそうで抜けた存在、とまでは言えない印象。飛んでもいいような馬券の買い方をしたいです。

相手には○スナークライデンを推奨します。現級では1000mだと忙しく、1400mだと持たないというタイプ。前走は田んぼ馬場で参考外、前々走は1000m戦で追走苦労して何もできず。適条件に戻ってのここは通用するはずです。▲ハルサカエも減量+外枠でスンナリ前に行ければここでもやれると見ます。

【軸】7ナリノメジャー
【相手本線】6スナークライデン、14ハルサカエ
【押さえ】3,5,12
三連複フォーメーション6,7,12-6,7,12-3,5,6,7,12,14

■中山11R グレイトフルS

昇級組が多く判断の難しいメンバー構成ですが、内枠を取れた◎ロサグラウカが馬券の中心です。丸山Jもスティッフェリオの予行演習とばかりに前に行きたいでしょうし、今の中山芝はインを取れるかどうかがカギですので、そのまま…という展開も十分に考えられます。

人気はそこそこですが臨戦過程から注目したいのが○ハナズレジェンド。広尾補正と言われればそれまでですが、矢作厩舎が間隔を詰めて使ってくるときは勝負度合いが高い証です。前走は内に閉じ込められて何もできず。降級を挟んでかれこれ3年近く現級を走っておりますが、進路が空きさえすればいつでも突っ込んでこられる実力の持ち主です。

【軸】3ロサグラウカ
【相手】1,5,6,8,9,10,12
馬連3-1,5,6,8,9,10,12

■中山12R

前走が格上挑戦でしかも好メンバーの中で3着という◎ニシノカツナリは疑いようがない軸馬ですが、アーリントンC4着という戦績からも勝ち切れなさを露見させており、頭鉄板!のような買い方は向かないタイプです(原稿執筆の10:40時点でも単勝2.5倍ついてますし)。

相手には内枠の先行馬ということで○エールグリーツと、丸田Jで好戦続く▲ダンシングチコが本線。3列目で面白いのは☆セイウンアカマイ。内枠だったら本命でもいいくらいでしたが、大外でもここならテンのスピードが違います。内前残り期待で一発。

【本命】14ニシノカツナリ
【相手本線】4エールグリーツ、15ダンシングチコ
【押さえ】1,5,8,16
三連複フォーメーション14-4,15-1,4,5,8,15,16

■阪神7R

遂に◎リバプールタウンが手替わりを迎えました。とはいえ乗り替わったのは亀田J。なんとも評価しがたいところですが、元々この阪神芝2600mというのは年間で数回あるかないかのレアコース。芝2400と同じスタート地点から外回りコースを使うのですが、経験ある騎手もほとんどいないという状況。ここは減量と積極騎乗、相手軟化で食い込みを期待します。相手を手広くとってワイドで勝負。

【本命】9リバプールタウン
【相手】1,2,5,6,7,8,10,11,12
ワイド9-1,2,5,6,7,8,10,11,12

■阪神10R 摩耶S

好走歴のほとんどが10-3月に集中しているという典型的な冬馬の◎スーパーライナー。昇級初戦でもマスターフェンサー以外はパッとしないメンバー構成。そのマスターフェンサーも春先の走りを見るに、ポンポンと昇級できるという信頼を置けるかは個人的には微妙ですが、デルマルーヴルと接戦できるほどの力量の持ち主であれば少なくとも準OP級では相手以下には落とせません。

【本命】14スーパーライナー
【相手】2,5,7,9,13,15
馬連14-2,5,7,9,13,15

■阪神11R 阪神C

まずこの阪神カップというクソダサレース名どうにかならんのですか。これを将来的にG1にするとかいう話も聞きますが…少なくとも創設時の狙いはそのような意図もあったというおぼろげな記憶。

それはさておき、距離短縮ローテで折り合いの不安なく進める◎マイスタイルを軸として信頼したいです。テンの速い馬も少し枠が離れましたし、昨年の京都金杯のようにインの好位で我慢すれば自ずから上位争い可能。

グランアレグリアはもう少し外目の枠だったら問題なく信頼したかったのですが、ここは外から何頭かに被されそうで、それを嫌って早めに出していくような展開になれば、折り合いを欠くか最後ガス欠するかの懸念はあります。それならば位置取りに注文つかないロジクライやレッツゴードンキのほうが妙味ありと見ます。あとは調教が抜群に良かったノーワンまで含めて、手広く勝負します。

【本命】1マイスタイル
【相手】2,3,5,6,8,12,17
馬連1-2,3,5,6,8,12,17

2019年12月15日日曜日

【12/15(日)結果】



■中山3R◎マッチャパフェ→11着

想定が外れ、ルドラクシャが先行争いで応戦する展開。最初の3Fは11.8-10.1-10.9と2歳戦じゃなくても酷な流れ。元々デムーロJはペース判断でどうこうするタイプの馬ではないとはいえ、岩部Jにお付き合いしてしまったレースぶりはいただけません。好走のカギは同型不在のメンバー構成と手替わりと言えそうです。

■中山9R◎アイアムハヤスギル→3着

位置が取れず中団からの運び。前が残る流れを地力で3着までもって来て、馬も人もよくやった方です。引き続きまともな鞍上なら順番は遠くないでしょう。

■中京8R◎ペレ→3着

逃げたナルハヤが2着。馬群で脚を溜めうまく乗ってくれましたが、勝ち馬にうまく乗られました。

■中京9R◎グッドレイズ→9着

どうも最終週にして依然として3分どころくらいも生きている馬場だったようで、流石に外を回し過ぎました。この馬のレース、鮫島駿Jの乗り方はしてくれていたので、あとは嵌り待ちといったところでしょうか。

■阪神1R◎ジュンジュン→8着

2歳は走る相手によって時計はガラッと変わるので軽視していましたが、やはりテンテキセンセキの前走はフロックではなかったということが証明された一戦でした。とはいえそれ以外の馬は大したことなかったはずで、2着から1.3秒差というのは現時点での力量差と言わざるを得ないでしょう。

■阪神11R◎ラウダシオン→8着

直線向くまでは良かったですが、いざ追い出しというところで少し窮屈になってしまいました。スムーズに運べたサリオスが能力全開の走りで文句なしの快勝を挙げた中、あれがなければ勝てたかと言われれば微妙なところですが、少なくとも今回の結果がこの馬の強さの限界ではないということは言えると思います。

ちなみに追加で単勝を勝っていた☆タガノビューティーは4着。3角からの手ごたえは抜群であわや突き抜けるかという勢いでしたが、動き出しが早かった分か、坂で止まってしまいました。それでも初めての芝でここまでまともなレースが出来れば及第点。芝路線も視野に入ってくる健闘と言えるでしょう。

【12/15(日)予想】ルメール「乗りたい」の真意とは?<朝日杯FSラウダシオン>/距離延長は向くグッドレイズ/コース替わりで前進見込めるペレ他


【ラインナップ】
中山3R/9R(舞浜特別)
中京8R/9R
阪神1R/11R(朝日杯FS)

■中山3R

前に行きそうなのはミラノジェントルですが、ここは枠にも恵まれた◎マッチャパフェを狙いたいです。前走は二の足で先団に取り付き5着。今回は2番枠ですが1番枠に入ったルドラクシャは手綱を取る岩部Jがデビュー当時から口向きの悪さを指摘しており、気性難を抱えています。教育的観点から積極的に出していくとは思えず、デムーロJならスンナリ先行してそのまま押し切ってくれるでしょう。逆に、キャリア未勝利の小林Jに逃げ切りを許すようでは…かつての「ミルコ・デムーロ」はどこへ行ってしまったのかという結論にならざるを得ません。

【軸】2マッチャパフェ
単勝2

■中山9R 舞浜特別

アイアムハヤスギルは相手関係に泣かされてきた分もありますが、正直もう少しまともな騎手配置であれば出世も早かった気がします。5倍未満で突っ込むべき騎手でないのも事実ですが、前走も大出遅れのニシノジャガーズが4着に突っ込む不良馬場で先行し2着。力量通りに走れば確勝と言えるでしょう。

【軸】9アイアムハヤスギル
単勝9

■中京8R

順当なら○ナルハヤの勝機ですが、最終週で最内に押し込められるのは必ずしもプラスとは言い切れません。ここは前走の札幌で先行勢に割って入っての2着、外差し馬場を味方につけられる◎ペレの頭まであるとみて、馬券はこの2頭で勝負します。

【軸】◎9ペレ
【相手】1
馬連1-9

■中京9R

グッドレイズは今回1Fの延長。いい脚を使えるタイプですが1200mはやはり少々忙しい印象で、追走楽になるここはチャンスと見ます。母父ジャングルポケットという血統構成も中京での好走を後押し。

【軸】12グッドレイズ
【相手】6,10,11,13,16
馬連12-6,10,11,13,16

■阪神1R

ジュンジュンは初ダートの前走、進路を切り替えるロスがあり5着。4角からの手ごたえは抜群で、継続騎乗の高田Jなら巻き返し可能と見ます。

【軸】5ジュンジュン
単勝5

■阪神11R 朝日杯FS

サリオス週中のブログでも取り上げたように、内枠でテンの速い馬に囲まれるとどうなるかという懸念点があります。内枠の上、近くにはビアンフェ、マイネルグリットと短いところで結果を出してきた馬たち、そして外からはメイショウチタンが飛ばしてくると考えると、これまでのようなスンナリ好位…というわけにはいかないでしょう。当然それらをやり過ごして上位に来る力量はあると見ますが…

レッドベルジュールはキレを生かしたいタイプで、この乗り替わりはプラスとは言えなさそう。そのユタカの乗るタイセイビジョンは折り合いに気を使うタイプで、この1F延長はやはりプラスではないと見えます。

ここは大外を引きましたがルメールJの跨る◎ラウダシオンを狙います。

「乗りたい」発言の真意はさておき、本来であればクラシックを意識できるサリオスには短期免許の外国人ではなく通年騎乗できるジョッキーが乗るのが筋というところ。加えて乗ろうと思えばタイセイビジョンにも乗れた立場だったはずですが、ラウダシオンに乗るという判断の向こうには、ここはこの馬で獲る、という鞍上及び陣営の思惑も透けて見えます。

正直、ここまでの3戦はこの馬の適性を伺わせる選択ではありませんでした。小倉2歳S(3着)の際に騎乗した武豊Jも「1200は忙しい」旨の発言をしており、あの時点での着順がここでの序列とリンクしないのは、外々を回らされてもなお最後まで脚を使って3着まで追い上げたレースぶりを見ても明らかでしょう。前走にしても台風馬場で参考外ではありますが、同日の古馬2勝クラス(芝1800)より前半3Fが2秒も早かったにも関わらず同水準の上りを使えたというレースぶりは、現時点での完成度の高さを感じさせます。

激しく脚を取られる不良馬場の前走でバテずに最後まで伸びたわけですから、1F延長は問題なくむしろプラスになるとも踏んでいます。この馬の上には準OPのアンブロジオがいますが、ごちゃつくとやる気をなくすタイプで大外枠はむしろ歓迎のクチ。メイショウチタンが早めに前に行けば、ロスのない位置取りも叶うはず。

相手は3,6,7,12まで拾いたいですが、紛れもありそうでここは頭で狙いたいです。

なお☆タガノビューティーは芝適性があれば圧勝でしょうし、なければ飛ぶのみですので、単勝を少し。

【軸】16ラウダシオン
単勝14,16予定

2019年12月14日土曜日

【12/14(土)結果】

■中山11RターコイズS ◎ディメンシオン→11着

前目につけるでもなく、道中は中団追走からまくり加減に進出する展開。トロワゼトワルは最初から行かず、マイペースで進んだコントラチェックに押し切られる結果となりました。内有利の傾向は分かっていた話なので、前目につけて内を進むのかと思いましたが結果的には外に回すというロスの多い運び方で、これで勝ったらむちゃくちゃ強いと言わざるを得ません。

とはいえ、元々比較的右回りではパフォーマンスを落とす傾向もあり、相手が悪かったとも言える一戦でした。東京新聞杯などで改めて狙ってみたいです。


■中京2R ◎トゥインクルリーフ→4着

誰も行かないから自分が…という形で押し出されてハナへ。シャルロッテミノル等に終始プレッシャーをかけられる展開で、最後の1ハロンで脚が上がってしまいました。それでも園田からの再転入初戦でここまでやれたのは収穫で、次はさらに前進見込めるでしょう。


■中京8R ◎ベストチャーム→3着

直線で外に出すのに時間がかかってしまいました。鮫島克Jは外を回したり大胆に先行するのは上手いと思うのですが、馬群捌きには苦労している様子です。


■中京11R三河S ◎デンバーテソーロ→16着

スタートで位置が取れなかったうえ先行勢壊滅の流れとなってしまい、いいところ全くなし。もろさが垣間見えた一戦と言えるでしょうし、展開を読み違えた自分の判断ミスです。


■阪神7R ◎テンノカガヤキ→5着

前回よりペースは緩みましたが、位置を取りに行った分前走と同じ脚しか使えず。この馬のレースは出来ているだけに、相手次第で上位浮上の期待は引き続き持てそうです。


※ちなみに的中したのは中京7R・エピファレーヌの単勝でした。個人的に松田Jはあまり評価していないのですが、ああやって先行して内でじっとするレースは本当に上手いですね。

【12/14(土)予想】文字通り「次元」が違うディメンシオン/勝ち癖ついたトゥインクルリーフ他

【ラインナップ】
中山11R(ターコイズS)
中京2R/8R/11R(三河S)
阪神7R

■中山11RターコイズS

前走変態ペースで逃げたトロワゼトワルが大外16番枠からスタート。少し内の13番枠には春のフラワーCで圧勝劇を演じたコントラチェックが秋華賞以来の出走。両者にとって、お互いが目の上のたんこぶという構成となりました。

トロワゼトワルはタイムはえげつないですが、誰も付いていかないことでマイペース(?)の独走劇が叶ってしまった側面もあり。ではコントラチェックが黙っているかというと、やはりこの馬も逃げたいクチなので引っ張って控えることは出来なさそうです。

ここはその変態ペースの京成杯AHをまともな競馬して2着の◎ディメンシオンを推します。

比較的ゆったり流れた時の末脚勝負を勝ってきた馬が多い中で、この馬自身京成杯は前半3F33.3から上りで34.2という脚を使っています。近い位置で共にトロワゼトワルを追いかけたプールヴィルの上りが35.2と踏ん張り切れなかったことを踏まえても、速めに刻むラップに適性があると見ます。

先週土曜に降雨のあった中山はエアレーション×雨で芝が踏み固められ、ラチ沿いのコンクリート化が進行しつつあります。比較的位置が取れて、内でじっとできる馬を相手に、手広く勝負してみたい一戦です。

【軸】15ディメンシオン
【相手】1,3,6,8,9,11
馬連15-1,3,6,8,9,11予定

■中京2R

◎トゥインクルリーフは再転入初戦。中央時代と同じくまくりで園田で2勝し帰ってきました。未勝利馬が上位人気する低調メンバーで、勝ち癖ついた今なら通用があっても驚けません。詰めの甘さを初ダートで補いたい〇ブライティアセルバが相手の中心。

【軸】3トゥインクルリーフ
【相手】1,5,7,11,12
ワイド3-1,5,7,11,12

■中京8R

◎ベストチャームは前走が骨っぽい相手。特に勝ったヒラソールは現級で相手関係に泣かされ続けた馬で、勝ち抜けは時間の問題でした。逃げたメイプルグレイトはキッチリ捕らえての2着で、フロック視は危険と見ます。
相手は混戦で、挙げるならば2,6,10,11,14ですがここは臨戦過程からベストチャームが一歩抜けていると判断し、単勝一点が妥当と考えます。

【本命】7ベストチャーム
単勝7予定

■中京11R三河S


ちわーっす!三河屋でーす!(渾身のギャグ)

美浦の斎藤誠師は酒屋の家に生まれたそうで。ですがこのレースには斎藤厩舎の馬も、ましてや中京にいるはずの息子の新Jの騎乗馬もおりません。

普通の結論ですが、◎はデンバーテソーロからとします。

前走の大スポ杯はご存知ビックリシタナモーが突っ込む前傾戦。ダートのくせして前半3Fが34.4という展開を前受しての5着、4着リュウノユキナから0.1差なら悲観する内容ではありません。内の2頭が前目につけたいタイプで、スンナリ番手の外目もとれそうです。

相手は後方勢をチョイス。特に〇メイショウギガースは揉まれ弱い馬で、前走は痛恨の最内枠。条件好転のここは見直せます。☆タイセイプレシャスは2戦凡走で人気も元通りですが、嵌ればいつでも上位に顔を出せる実力の持ち主。

【軸】3デンバーテソーロ
【相手】6,7,10,12,16
馬連3-6,7,10,12,16予定

■阪神7R

前走ハイレベルなメンバー構成だった転入2戦目の2頭が中心です。〇シーシャンティは9か月ぶりの分割り引きましたが、勝ったジョーアラビカは既に準OP、6着・8着の馬も既に勝ち上がっており、楽ではないメンバー構成でした。
◎はテンノカガヤキとしました。前走は1800m戦にして前半3F35.0秒と締まった流れ。阪神1800mの平均が35.9秒であることを鑑みればクラスの割には流れた方で、5番手追走から最後も35.2でまとめていて着順以上に力を認めていい印象です。

【軸】11テンノカガヤキ
【相手】1,7,9,12,13
馬連11-1,7,9,12,13予定

2019年12月12日木曜日

<朝日杯FS>無敗で挑む3頭について考えてみた

と言いつつ自然な形でタガノビューティー考察の記事を書こうとしたことがモロバレな中身。

たぶんここまで真面目にタガノビューティーの考察するの、ここくらいのものでは?ってくらい他2頭とはボリュームが違ってますが、ご笑納ください(全日本二歳優駿観に行きたかったマン)。

■サリオス

父ハーツクライ×母サロミナ

半姉にはサラキアがあるがあちらはディープ産駒。ハーツを付けた仔はサリオスが初めてとなりますが、3頭の上のうち2頭は新馬勝ち(サロニカ、サラキア)と完成度が高い牝系と言えるでしょう。血統的にはほとんど素人なのであまり深入りした見解はできませんが、ニジンスキー系の母に欧州血統入りのハーツですから、距離は伸びてもよさそうな雰囲気です。

前走の東スポ杯では直線で外からクラヴァシュドールが迫るとさらに突き放す強い内容。より速い上り勝負になった時にどうなるかという疑念はありますが、先手につけられればまず見せ場は作ってくれるでしょう。

少し前までは、ハーツは晩成というイメージがありましたが、元々10%前後だった2歳戦の勝率がここ2世代は15%程度となってきており、仕上がり早の産駒を多く送り出すようにもなってきました。加えて、短期免許で来日する外国人にとって粘り強く追うことで持ち味が出るハーツの血統は合うようで、参戦が増えたことでハーツ産駒への騎乗機会が増えたことも大きいと見ます。今回はR・ムーア騎手を従え堀厩舎の必勝態勢。前目につけられるレースセンスも好感です。

唯一懸念点があるとすれば、デビュー戦は8頭立て、東スポ杯は9頭立てと小頭数戦しか経験がない点。仮に内枠でダッシュ力のある馬に囲まれるような配置になった時に、うまく運べるか…というのは未知数と言えます。

■レッドベルジュール


父ディープインパクト×母レッドファンタジア

全姉のベルローズ、ベルディエスともに2歳で勝ち上がり、重賞でも活躍する産駒を送り出す母馬から初めての牡馬となります。
前走のデイリー杯は+28kgでパドックをざわつかせましたが、終わってみればモノの違う末脚で快勝。一気に主役候補に躍り出ました。

気になるのは、ここ2年の朝日杯が前目での決着となっていること(アドマイヤマーズ、ダノンプレミアム)。この時期の芝の状態が良くなったこともあり、内を通ってもハンデになりにくい印象です。加えて、今開催ではAコース部分が張替え後初めて使われていることもあり、内有利傾向に拍車をかけている状況。外回りでは4角でバラけにくく、前走のような後方戦になると外を回して間に合うか…となるため、位置取りがカギを握ると言ってよいでしょう。

この馬自身の能力にケチはつけられませんが、少なくとも今回の舞台では相対的に信頼を置きにくいというのは言えます。

■タガノビューティー

JRAでも主要な出走馬に取り上げられていないため写真は割愛。
ダートでも無敗は無敗なのでちゃんと取り上げます。

父ヘニーヒューズ×母スペシャルディナー

ヘニーヒューズは日本での供用開始後、既にワイドファラオなどを輩出しダートで存在感を示しています。一方でマル外時代にはファルコンS含め芝で5勝を挙げたヘニーハウンドも送り込んでおり、芝にも通用するスピード型の種牡馬であることがうかがえます。
母のスペシャルディナーは芝で新馬勝ち。兄にはNHKマイルCで大穴を演出したタガノブルグ、若葉Sを勝ったアイトーンがおり、この馬自身芝がダメという構成ではなさそう。

特筆すべきはここ2戦の内容。


デビューは新潟のダート1800m戦。この新馬戦は年に1回しか行われず、過去にはルヴァンスレーヴ、エピカリスなども勝っているレースです。

このコースは超がつくほどの先行有利で、通常なら直線に入った時点の1,2番手で決まるのが相場ですが、向正面で最後方にいたタガノビューティーは3角から捲り加減に進出し、4角時点でもまだ10馬身ほどあった前との差を350mの直線だけで逆転するという芸当。

とはいえ、このレース自体は前半1000mが64.7秒というスローで、楽な流れだったにもかかわらずこの馬以外の全馬が上り40秒台だったこともあり、「相対的に強く見えただけ」という見方も少なからず存在しました。

それを払拭したのが2戦目のプラタナス賞。


ここもダート1600m、稍重の馬場を加味すれば1000m通過が62.2秒と落ち着いた流れ。

例によって最後方から一気の差し切りを見せますが、この時のラスト3Fは34.8秒と圧巻の内容。過去、2歳のダート戦で上りが35秒を切ったのは2例しかなく、いずれも1200m以下で34.9秒というのが最高。このレースは2番手を進んだセランが2着、逃げたニシノレオニダスが3着と前残りの決着だったにもかかわらず、4角最後方から直線だけで後続に2馬身半の差をつける快勝。一気に注目されるきっかけとなりました。

当初目標としていた全日本二歳優駿で補欠2番手となり(同賞金の馬が多数登録していて抽選になったため)、やむなくここに回った臨戦過程はプラスとは言えませんが、芝スタートの前走で鞍上の石橋脩Jが「行きっぷりが良かったのであえて抑えた」というコメントもしており、血統面からも芝適性の高さを覗わせる要素は十分です。

課題はレッドベルジュール同様で、今の阪神が外差しで面倒見切れない可能性があること。また新馬戦ではスタート直後に挟まれてあわや戦意喪失?という下がり方もしていたので、外枠を引くかスタートして下げるかで馬込みをやり過ごすこともカギとなりそうです。

余談ですが、芝とダートでは平均の上りタイムが約2~3秒変わってきます。
机上の計算ではタガノビューティーが東京芝1600mを走れば32秒台の末脚も繰り出せる可能性はありますが、この馬にそこまでの回転とバネがあるかは勿論別問題なわけで。裏を返せば、もしそうだった場合は大外を回されても末脚であっと言わせるシーンがあって驚けません。

最終的には枠順も含めた判断になりますが、上位人気が予想される2頭とは別の意味で楽しみな無敗馬と言えるでしょう。

2019年12月9日月曜日

【12/8(日)結果】


振り返りたくはないけど、これも記録なので。

■中山9R チバテレ杯◎フーズサイド→12着

良馬場になりましたが前半3Fは37.3。やはりこのクラスでは追走力の点でどうしても後ろになってしまうのが現状。この馬自身も脚は使えていますが、成長待ちといったところでしょうか。勝ったフィードバックは文句なしの内容。カナシバリ、スピアザゴールドも順番はすぐでしょう。

■中山11R カペラS◎ドリュウ→8着

先行した3頭はそろって複勝圏外。そこまではよかったのですが、それらを見て進んだコパノキッキングやシュウジが冷静で、きっちり残してきました。テーオージーニアスは突っ込んできただけに、ここは展開読みと選定を間違えたというところでしょう。

ドリュウ自身も腹を括っての後方待機からインを伸びて35.1の脚を使っていますので、自分のレースはできたかと。それでも6Fはやや忙しい印象で、根岸Sで改めて狙いたいところです。

■中山12R ◎クインズサン→12着

4角でついていけずに後退してしまったのは、+12kgのせいもあるかもしれません。ただ中山が後半の晴れで馬場の回復が進み、内枠有利と化していたのも事実で、外目の枠もよくなかった印象です。まともならこのクラスで勝負できるだけの実力はあるだけに、状態を注視しながら引き続き狙いたいです。

■中京9R ◎ギンコイエレジー→8着

直線大外から猛然と追い込んできたホッコーメヴィウスに進路をカットされる不利。それが無かったら勝てたか?と言われると微妙ですが、それでも0.4差まで詰めているあたりやはりこの条件は走る馬です。今回はスローとまでは言いませんが平均的な流れで前も止まらずの分。続戦で1400以下起用なら引き続き一発狙いたいです。

■中京11R 飛騨S◎アバルラータ→11着

中京芝1400は通常2F目に11秒を切っても3F目は11.4程度が平均なのですが。この日は10.9-10.8と全く緩まず。同様のペースで走った新潟芝1400戦は見せ場なく惨敗しているだけに、テンでしっかり溜められる展開でないと厳しいのでしょう。流れはどうしようもないですから、度外視して次走もペースを見定めつつ狙いたいです。

■中京12R 栄特別◎リッカローズ→16着

優先権が取れずこのまま抹消コースが濃厚なため割愛しますが、流石にレベルが厳しかった感。

2019年12月7日土曜日

【12/8(日)予想】冬の中山にヘルシェイクコールが響き渡る<中山9Rフーズサイド>/中京芝14絶対走るウーマン<中京9Rギンコイエレジー>他


画像と明日のレースは関係ありません、たぶん。

【ラインナップ】
中山9R(チバテレ杯)/11R(カペラS)/12R
中京9R/11R(飛騨S)/12R(栄特別)

■中山9R チバテレ杯

土曜の中山ダートは稍重。ヨシオが馬鹿逃げした師走Sはともかく、同条件で行われた古馬1勝クラスは前半3Fが38.1。さしたる先行馬も見当たらないため、雨の影響が残る前提でも恐らく入りは38秒を切るか切らないかくらいと思われます。

尋常に考えれば、フィードバックに逆らう手はありません。4戦2勝とキャリアは浅いながらも中山D1800で②着①着。勝ったレースは前半の入りが37.0で自身の上りが37.8(レース全体38.8)と脚力もあります。ただ1点引っかかるのが、騎乗経験のある三浦Jがいるうえ、社台ですしその気になればデムーロJにだって頼めるはずなのに、横山典J起用という点。何か狙いがあるのでしょうか。

というふわっとした理由ながらフィードバックを疑う前提で行くなら、本命はフーズサイドとします。

このフーズサイドも乗り替わり。こちらも主戦の武士沢Jは元気に中山で騎乗しているのに、です。この乗り替わりが強烈で、なんと南関東リーディング2位の名手・矢野貴之Jを捕まえてきたのです。

矢野Jについてはこちら↓
矢野貴之‐Wikipedia

高崎出身、通算1400勝以上を誇る南関のトップジョッキー。内田博J、戸崎Jの去った今では名実ともに大井ナンバーワンと言って差し支えないでしょう。昨年の東京ダービーをハセノパイロで制したのも記憶に新しいところです。

そんな矢野騎手は後述するカペラSにダノングッド(大井・宗形厩舎)で参戦するために中山に乗りに来ており、乗鞍はそのカペラSとここの2つのみ。正直な話、ダノングッドが現状のコンディションで昨年(0.5差7着)以上のパフォーマンスを発揮できるかは怪しく…恐らくは、本番前にコースの下見も兼ねて宛がわれたいわば「偵察レース」とは思われますが、何せここまで乗ったジョッキーとは追える技術という点では大きな差がある故、期待せざるを得ません。

フーズサイド自身も中山D1800は②着①着。上りは39.0が最高で前崩れの展開に救われた感はありますが、じんわりアクセルを踏みたいこの馬にとってラスト3Fのキレが求められたここ2戦は明らかに適性外。見直す手はあるでしょう。

[軸]14フーズサイド
[相手]2,5,8,10,12
ワイド14-2,5,8,10,12

■中山11R カペラS

ゴールドクイーン、コパノキッキング、レッドアネラ、ヒロシゲゴールドと前に行きたい馬がズラリ。そこに元芝馬のシュウジが絡んで足下は締まったダート…となると、今日の結果を見るまでもなくブレーキをしっかり踏まないととてもじゃないけど持ちません。

但し、これらの馬にまたがる騎手にそれができるかというと…

個人的には何人か怪しいと踏んでいますので、ペースはハイになると見ます。既に今日の時点でも大外ブン回しで差し込んだ例が散見されてますし。

というわけで、本命はドリュウにします。

遂にデムーロJがミルファームの馬に…と書くと世間的には何かネガティブなイメージで語られますが、夏の新潟直千に出し過ぎて頭数合わせのために寄せ集められる若手とはわけが違うのです。

この馬はいつも安定して力を発揮するので、あとは展開が嵌るか嵌らないかというわかりやすいタイプ。前走の霜月Sも好位を進んだミッキーワイルドから0.4差と善戦の域。最内枠を引いたからにはもう下げて外を回すしかありませんので、こちらも腹を括って心中します。

相手は先に挙げた先行勢4頭(シュウジ除く)。あとはズブズブの差し決着になった場合に備えてハニージェイド、テーオージーニアスを押さえます。

[軸]1ドリュウ
[相手]4,7,10,11,12,15
馬連1-4,7,10,11,12,15

■中山12R

クインズサンの近3戦は条件戦としてはかなり骨っぽい相手。ここも人気はユナカイトでしょうが、現級で十二分な実績あるこの馬の上位は揺るがないと見ます。

[軸]13クインズサン
[相手]2,3,6,9,10,11,14
馬連13-2,3,6,9,10,11,14

■中京9R

格上挑戦してでも芝1400にこだわりたい◎ギンコイエレジーにとって、ここは狙いすました舞台でしょう。過去中京の芝1400は①着、0.2差⑦着、0.1④着とすべて僅差の好走。特に④着だった3月のレースは高松宮記念の日。内を通ったショウナンアンセムが3着に食い込むなど内有利の馬場バイアスの中、17頭立てで大外から伸びてのもの。勝ったアンリミットは既に準OPの身で価値のある内容でした。

中日新聞杯を見るに、既に中京は外差しが決まるようになっています。前回より状態が好転する上、前回同様に-3kgの減量騎手を配したここは勝機でしょう。

[軸]16ギンコイエレジー
[相手]4,7,10,13,15
単勝16
ワイド16-4,7,10,13,15

■中京11R 飛騨S

9Rと同様、外差し前提で◎アバルラータとします。前走は1400mに関わらず前半の入りが36秒台という瞬発力勝負で脚色が一緒になってしまいました。やはりこのクラスになるとメイン場では32秒台の脚を使う馬はごまんといるわけで、ローカル開催に移ったここはチャンスと見ます。

[軸]16アバルラータ
[相手]1,3,4,11,12
馬連16-1,3,4,11,12

■中京12R 栄特別

戦前の本命は夏の北海道で好内容を見せたリバプールタウンだったのですが、減量解除後の勝率が1.5%という長岡J継続騎乗につき泣く泣く切り。

ここは未勝利でも◎リッカローズを推します。

実は未勝利戦時代もちょいちょい買っていたのですが、ついに8月までに勝ち星を挙げられず。ここで推す理由はずばり「直近で小倉戦の実績がある」ことです。


上図は芝2000mの平均ラップをグラフにしたものです。茶色が小倉、緑が中京、比較で東京のもの(黄緑)を入れています。下に行くほど速くなるので、各競馬場で「右肩下がりになる瞬間」が違うことがおわかりいただけたかと思います。

東京や新潟等直線の長いコースは、最後の3区間(600m)に入るところで一気にギアが入ります。一方、小倉は2コーナーが最も標高が高く、そこから下り坂に入るため残り4区間(800m)地点から加速が始まります。中京も向正面の中腹が最も標高が高く、残り800mの地点で加速が始まります。つまり小倉同様にトップスピードの持続力が求められます。

直近で小倉で好成績を残した馬が現級馬に見当たらず前走の未勝利戦で2着だったリッカローズを抜擢したわけですが、この時勝ったルベリエは元々セラピアやリトミカメンテといった現級実績馬と接戦していた馬で、リッカローズ自身も2度の2着は中京と小倉の2000mでのものと、このコースへの高い適性を覗わせています。

小倉はそのコース形状から下級条件ではバテた先行勢を後方組が差し切るシーンが散見されますが、この馬の前走は終始2番手で進んで踏ん張ったもので、そこも価値を認めたいポイント。恐らく人気はないですが、食い込み余地十分と見ます。

[軸]6リッカローズ
[相手]2,3,9,12,14,16
ワイド6-2,3,9,12,14,16

※おまけ…阪神JF

堅そうなので買いませんが、オッズによっては◎クラヴァシュドールの単勝が美味しいかもしれません。

ブログ開設にあたって


 今まで何度もブログを立てては潰してきたこの自分が、改めてブログをやる動機とは。

 ブログという言葉の由来は「ウェブログ(Weblog)」で、ログ(log)=記録であるわけです。中学生のころから競馬に親しんできた自分が、一口馬主という新たな関わり方を始めるにあたり、やはりその足跡を残していきたい、まさに「記録を取っておきたい」と思ったことが最大の理由です。

 私自身は、都内のIT企業に勤めるごくごく一般的なサラリーマンです。家族は妻と息子の3人暮らし、東京から電車で1時間以上かかるベッドタウンに買ったマンションに住んでいるという状況で、趣味に大金を費やせるほどの余裕はありません。
 それでも出資を決めたのは、周囲に一口馬主ライフをエンジョイしている友人が多かったこと、またそんな話を妻にしたところ

「あなたもやってみればいいじゃない?」

とごくごく軽いノリで賛成されたこともきっかけでした。

 一応、一口馬主というものが営利目的では到底回らない代物であることも重々承知しております。自分の財布からは一口ウン十万という馬代金は出せないし、携帯電話の料金を上回るような維持費も出せません。「自分にできる範囲からエンジョイする」というスタート地点から、最初にお世話になることに決めたのが広尾TCでした。まさしく「スモールスタート」の足跡を、このブログに記していこうと思います。


 なお、ブログではちょいちょい馬券予想も書きます。

 但し、これは事前に出した結論を自分で勝手に変えないようにするための「拘束力」としての意味合いが強く、決して誰かの役に立ったり、感謝されたり、ましてや小銭を稼ごうという気は一切ないですし、その自信もありません。なので文句を言われる筋合いもありませんので、その点だけご留意頂ければ幸いです。