府中が不良馬場になるほど間断なく雨が降り続いた昨日の関東地方。今朝は小雨ですが、雨が止まってくれれば少なくともズブズブの不良馬場は脱することが出来そうです。
【ラインナップ】
函館8R
函館9R
阪神11R(マーメイドS)
東京11R(エプソムC)
■函館8R
◎アラスカは昨夏の函館で未勝利を脱出すると、返す刀で昇級初戦も②着。その後は一息ですが、リリサイドの一族は小倉のように加速が続くタフな流れより機動力と加速力を活かしたコースが向いています。
(出典:JRA「ムーニーバレー競馬場」)
姉のリスグラシューが制したレースの1つに、オーストラリアの大レース「コックスプレート」があります。開催されるムーニーバレー競馬場(上図)は「縦長の長方形」をしており、最後の直線は200mもありません。コーナーから加速できること、そして膨らまずに回れることが求められ、世界の一流レースでそれをやってのけた血統背景からもここは期待のできる舞台と言えます。
馬連8-4,5,7,9
■函館9R
こちらも洋芝でしか走らない◎ファンシャンを狙います。本州以南(0,0,0,7)に対し北海道では(1,1,3,3)。ちなみに唯一本州以南で掲示板に載ったのは19年3月の小倉の1勝クラス。重馬場+オーバーシードでの施行でしたので、やはり適性はこちら側。前走で直千を使ったことで行きっぷりも期待できそうです。
馬連9-1,3,11,12
■阪神11R
過去10年で3勝をマークする藤岡康Jが居ないのが残念ですが、ご多分に漏れず今年も混戦となりました。その過去10年で見ると、決着パターンとして「先行×差し」および「差し×差し」となったのが9回(着順不同)。「先行×先行」となったのは10年前、2010年のブライティアパルス―セラフィックロンプの年で、この時は先手を主張した2頭が4角で後ろを突き放しワンツーというレースでした。流石に最近ではここまで楽に行かせるレースは無くなってきており、先行馬受難の流れとなっています。
即ち、連に絡む馬のうち1頭以上は差し馬が来るうえ、差し馬同士の決着も十分にあり得るレースになっています。いくつか理由は考えられますが、まず牝馬のレースで2000mというのは長距離に分類されるということ。世代限定戦を除けば2000m以上のレースはエリザベス女王杯、愛知杯とこのレースのみとなり、上級条件に駒を進める馬はマイル前後で成績を残しているケースが多く、この距離になると最後に脚が止まるということもままあります。そうなると、この距離カテゴリーで先行して実績を残している馬か、末脚でまとめて面倒みられる馬が台頭しますが、前者は相対的に数が少ないため必然的に後者がこのレースで上位を占めるという構図にあると考えます。加えて、ハンデ重賞らしく多くの年で直線で馬群が密になっており、先行ないしは外を回してソーシャルディスタンスを確保して進める馬にチャンスがあるレースでもあります。
とはいえ、今年は中距離準OPで結果を残してきた先行馬も多く、それらを全切りするのは危険と見ています。ナルハヤ、エアジーンあたりは準OPでこれだけやれていればここでも期待できますし、前走好内容だったリープフラウミルヒも斤量据え置きで引き続き好勝負可能でしょう。一方で、今回49kgのオスカールビーがハナを主張すると見られ、リュヌルージュ、ナルハヤ、サマーセントあたりも前目につけたいクチ。
最後に前が止まる可能性を踏まえて、本命は◎パルクデラモールとしました。
過去好走実績は全て直線で坂のあるコース(東京・中山・福島)でのもので、そもそもローテーションもそれ前提で組まれている馬です(全22戦のうち平坦コース起用は2回のみ)。上級条件は牝馬限定戦の施行場が限られるため前走は平坦コースを走りましたが、前も止まらず1.0差の9着。坂のあるコースならこの馬の末脚がハマるという算段に加え、勝てなかったことでハンデも50kgと恵まれました。
この馬の母はレディシャツィという馬で、生産国「秘国」って書いてあったので何かと調べたらペルー(秘露)の馬。母国では牝馬にしてダービーを制し年度代表馬にも選ばれた名牝ですが、ペルーはダート開催で血統背景もダマスカス×ボールドルーラーと本格的なダート馬のそれ。平坦の切れ味勝負では分が悪く、パワーの要るコースや展開で台頭するこの馬の個性と何となくリンクしています。2000mという距離、坂のあるコース、軽ハンデ、そして馬場状態とこの馬にプラスになる要素が多く、16番人気ならば喜んで買いたい馬です。
他、差し勢ではセンテリュオ、ミスマンマミーアを押さえます。斤量の差でパルクデラモールを上に取りましたが、末脚比べなら十分に台頭すると見ます。
単勝・複勝12
※ただし複勝の代わりにワイド総流しを買った方が配当が高いのでそちらで
馬連12-3,6,7,8,14
■東京11R
不良馬場の前提で行くのであれば、ステイゴールド系を重視するのが良さそうです。それも踏まえて◎はソーグリッタリングとしました。元々勝ち味に遅いタイプでいつも誰かにやれられるというレースが続いていますが、好位から競馬できる強みとこの馬場で切れ者の台頭を気にしなくてよい点はプラスです。加えて鞍上は1800mの鬼・藤井J。これ以上ない代役と言えるでしょう。
昇級の壁を感じさせないレースを続けるピースワンパラディ、G3級の相手関係なら牡馬と伍せるシャドウディーヴァ、オルフェーヴル牝駒アンドラステが相手候補。穴ではマイネルファンロン。三浦Jらしい思い切った騎乗で前目で運べばチャンスありと見ます。
単勝1
馬連1-5,8,12,16
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