刻々と変わる馬場状態。天気が持ってくれた昨日と違い今日は非常に難解でした。
スタートを決め中団の外へ。ここまでは完璧でした。しかしながら3角から手ごたえが怪しくなり馬群に呑まれ、4角で早くも脱落してしまいました。やはり乗り出しが遅れた影響は否めず、馬体重もこの3日で20kg近く絞る急仕上げぶり。輸送による自然減かと思っておりましたが、やはり詰め込み式の調整では厳しいのがこの馬。適条件と見られた舞台でここまではっきりと負けたことで、この馬は何より調整過程を重視すべき馬だということがわかりました。
勝ったクロノジェネシスはスムーズな立ち回りもさることながら、体重を10kg増やしビルドアップに成功。坂でも止まらない力強い末脚はこの効果もあったかもしれません。今後も狙ったレースを一つ一つものにしていくローテーションなら、さらにタイトルを増やせそうな雰囲気です。
キセキは無理に出さず捲り上げていく戦法。菊花賞のようなタフな馬場がハマったこともありますが、4角で馬場の悪い内を通らされた各馬を尻目にスルスルと進出。展開と馬場を冷静に読んでの好判断でした。来週もよろしくお願いします。
こうなると3着以下は誰が来てもおかしくないという状態に。モズベッロ、メイショウテンゲン共にタフな展開は得意としており、自分のレースに徹した結果が今日の好成績だったと言えるでしょう。サートゥルナーリアは道中馬場の悪い内に押し込められ、動きたくても動けないという最悪の形。4角で外に持ち出し進出を試みますが、やはり長くいい脚を使えるタイプではないだけに最後はモズベッロも捕まえられずの敗戦。気分よく行けなかった時の脆さはダービーで露見していただけに、位置をとりに行けなかったのは馬場の問題もあるのかもしれません。
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