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2020年6月28日日曜日

【6/28(日)予想】大外からの復権<宝塚記念ブラストワンピース>



 競馬ファン歴約20年。最初に好きになり今も一番好きな競走馬が、2002年の宝塚記念の覇者ダンツフレームでした。

 アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ジャングルポケットと種牡馬としても名を馳せる名馬とクラシックで渡り合い、宝塚記念をはじめ重賞3勝を挙げました。脚部不安で5歳の秋に引退し種牡馬入りの予定でしたが、スピード重視の傾向が進んでいた日本競馬においてブライアンズタイムの直系は繁殖としての需要が低下していたこともあり、一転地方競馬で現役を続行。荒尾→浦和と渡り歩くも勝ち星は挙げられず、改めて引退ののち地方競馬教養センターで訓練馬としてトレーニングを積んでいた矢先、7歳の若さで急逝。当時地元の北海道に住んでいた自分は、ついに一度も同馬に会うことは叶いませんでした。

 善戦続きだったダンツフレームがようやく制したG1。思い出深いレースであると同時に、当時に思いを馳せた時、馬券を勝っているでもなく、ましてや出資をしているわけでもないのに、自分の応援している馬が大きなレースを勝ったときの喜びというのを噛み締めていたことの不思議さに気づきました。大人になった今、またそんな馬に出会えたらいいなとふと思い返す時期でもあります。


【ラインナップ】
阪神11R(宝塚記念)/15:40


■阪神11R

 馬場もさることながら、今年は変則開催の影響をどう捉えるかが重要そうです。例年、宝塚記念は開催の最終週に行われ、Bコースに替わってから2週目となりますが、今年は夏の中京開催を阪神で賄うためもう3週開催が続き、コース替わりは今週から。そのため例年より内の状態が良く、内枠先行勢の台頭が見込める、というのが一般的な見解です。

 しかしながら、今年の阪神は3~4月の2回開催時に雨の影響を多く受け、今開催も3・4日目に雨中の挙行となり内側の芝はかなり傷んできています。コース替わりにつきいくらか良くなったとはいえ、昨日の芝レースも直線で外を回した馬の差し脚が目立っており、一概に内有利と言い切れないコンディションに見えます。


 上記は昨日の阪神11R・道頓堀S(3歳上3勝クラス、芝1200m)の直線半ばの様子です。矢印は最終着順で、芝1200m戦らしく4着までは内前の馬が独占していますが、5着のヤマニンペダラーダはかなりの後方から脚を伸ばして0.2差の⑤着に入っています。前半のペースは33.9とクラスを考えればゆったりした方なのですが、内側の各馬の足元で土が掘れている様子が見える一方で外は良い状態をキープしており、この位置を回って来られれば十分勝負になると言えるでしょう。

 ポイントとしては

 ・外目の馬場のいいところを回って来られるか
 ・急坂もあるタフな阪神コースで走り切れる強さがあるか

 この2点を中心に考えてみました。

 ○サートゥルナーリアは金鯱賞を圧勝してからの3か月半ぶりの実戦。テンションが上がりやすいきらいがあり、連戦よりフレッシュなローテの方が力を出せる馬でここに向けた仕上がりは万全です。皐月賞・神戸新聞杯の勝ちを見ても直線が短く、急坂のあるコースも問題ありません。しかしながらある程度いい位置につけたいクチで、前につけたい馬が外に多いことを考えると内に追いやられる可能性が懸念され、そうなったときに外から差してくる馬に足元をすくわれる可能性は無くは無い…と。

 逆転の可能性を託すのは、大外を引いた◎ブラストワンピースです。
 550kgに迫る馬体の持ち主故不器用さと表裏一体で、前走の大阪杯ではスタート後続々と前に入られ位置を下げ、追い出そうとしたところで外からも来られちぐはぐな競馬になってしまいました。今回は大外枠を引けたうえ、これといったペースメーカーもおらず流れが落ち着けば中団の外目を取れそうです。元々稍重の有馬記念を勝った馬でもあり、ハービンジャー産駒らしくタフなコンディションは望むところ。これで大阪杯のように内有利であれば話は別ですが、馬場も味方し逆転まであると見ます。

 春の天皇賞であわやの接戦を演じた▲スティッフェリオも侮れません。元々番手でも運べる馬で、急坂のある中山、そして先行馬受難の小倉でも重賞を勝っており、最後までしっかり走り抜くステイゴールド産駒の良いところを受け継いでいます。キレでは劣りますが、しぶとさを活かしての粘り込みは期待できそうです。

 そして牝馬2騎。△ラッキーライラックは前走進路が開いた幸運もありますが、そのチャンスをものにするキレ脚は牝馬らしさそのもの。タフな馬場はプラスとは言いにくいですが、位置が取れる強みで台頭可能と見ます。△クロノジェネシスも間隔を取ってしっかり仕上げられてきました。京都記念のレースぶりからタフな展開も苦にしませんが、勝ち星が京都・東京・小倉と全て平坦ないしは緩やかな坂のコースというのが気になるところ。坂を上がってもう一押しできれば勝ち負けですが、このメンバーでは3列目で押さえることとします。

 あとはブラストワンピースを買う以上押さえておきたいのが、同じハービンジャー産駒の★ペルシアンナイトです。


 上記は過去20年の宝塚記念の前走別成績(表内「金鯱賞」は5月開催のもののため参考外、大阪杯はG1昇格後のみ)。近年出走数は少ないですが、11番人気で①着したスイープトウショウ(当時はVMがまだなかった)を含め2勝3着1回。中2週でも見た目以上にやれています。不完全燃焼の競馬が続いていますが、元々は皐月賞・大阪杯の2着馬で距離の不安は無いはず。先行勢が少ない今回、流れに乗れれば残ってもおかしくなく、こちらも3列目に押さえます。

単勝18
馬連18-5,15
三連複18-5,15-2,5,11,15,16

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