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2020年4月12日日曜日

【4/12(日)予想】ガチればハナどころか逃げ切りまで余裕<桜花賞レシステンシア>他


 何とか桜は持ちましたが、肝心の当日は予報通りの雨。

【ラインナップ】
福島12R(花見山特別)
中山12R
阪神11R(桜花賞)

■福島12R

昨年秋開催の河北新報杯組を上位に取ります。好枠引いた◎ヒロイックアゲンとここに照準合わせてきた○ニシノラディアントの2頭を中心視。開幕週なら逆らう必要は無いでしょう。乗れている西村淳Jの▲シャインサンデーを押さえて。

【本命】1ヒロイックアゲン
【対抗】12ニシノラディアント
【押さえ】8
馬連1-8,12
ワイド1-8,12
三連複1-8-12

■中山12R

こちらは「2020/3/22 中山12R」でサトノテラスの競争中止の煽りを受けた馬から。脚を掠められて最後方まで下げるアクシデントがありながら2着の◎アポロビビは確勝級と言っていいほど。ですがもう1頭、煽られて大きくロスがあった○オレノマニラもこのコースは得意で巻き返し可能と見ています。

【本命】12アポロビビ
【対抗】10オレノマニラ
【押さえ】11,13,14,15,16
馬連10-12
ワイド10-12
三連複10-12-11,13,14,15,16

■阪神11R

大阪杯、そして土曜の阪神牝馬Sと阪神コースは内が生きていると繰り返し述べてきました(そのいずれも馬券に繋げられていないのですが…)。かつて桜花賞と言えば、開催後半で内側が荒れるうえ出方を伺いあってドスローに陥ることで有名でしたが、今は好タイムで内目から押し切ることも可能な状態となりました。

しかしながら、これまでの古馬戦と違って経験の少ない3歳牝馬同士のレースということで不確定要素が強く、自分の肝である「過去走の相手関係」を基にした分析が難しいのが春のクラシックというもので、はっきり言って苦手です

では苦手なら苦手なりに丁寧に考えようということで、いろいろな角度から分析してみることにしました。

【展開】※過去10年


 コース改修以降直線が長くなりかつては先行馬受難のレースでしたが、路盤の質が良くなってきた近年は先行押し切りも見られるようになってきました。とはいえ、見てわかる通り馬の個体差が激しすぎるため「強い馬の勝ち方=決着の仕方」になっている側面もあり何とも言えません。

【血統】※2007年以降(コース改修後)、該当出走機会数5回以上


 勝ち馬を送り出しているのは「自身も3歳春までにG1を勝った種牡馬」ということがわかります。非サンデーのキンカメが高打率で、データが少なくここに入っていないロードカナロア産駒(アーモンドアイ)の活躍を考えれば十分に渡り合っていると言えるでしょう。

【ローテーション】※2007年以降(コース改修後)


 「3週(中2週)」はフラワーC、「4週(中3週)」はフィリーズレビュー・アネモネSが該当します。複勝率では5~8週(チューリップ賞、クイーンC等)が優勢ですが、勝率・連対率は9週以上(エルフィンS、シンザン記念、阪神JF等)が上回ります。

【臨戦過程】※2007年以降(コース改修後)、今回該当する過程のみ

 TARGETではグレード変更前後でデータが分割されるので手計算で。

 <トライアル組>
 チューリップ賞(8,7,7,34)勝率14.2%/連対率26.7%/複勝率39.2%
 フィリーズレビュー(2,0,2,67)勝率2.8%/連対率2.8%/複勝率5.6%
 アネモネS(0,0,1,29)勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率3.6%

 <別路線組>
 シンザン記念(1,0,0,0)勝率100.0%/連対率100.0%/複勝率100.0%
 クイーンC(0,3,2,19)勝率0.0%/連対率12.5%/複勝率20.8%
 エルフィンS(1,1,0,4)勝率16.7%/連対率33.3%/複勝率33.3%
 紅梅S(0,0,0,1)勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率0.0%

 上記の合計は12勝となり、残りの1勝はグランアレグリアの朝日杯FSで(1,0,0,1)。これの着外はご存知ミスエルテ。
改修以後よりマイル適性が求められるようになっており、フィリーズレビューをはじめとした距離延長組には不利な情勢となっています。ちなみにフィリーズレビュー組で複勝圏内入りを果たした4頭(レーヌミノル、アットザシーサイド、アイムユアーズ、レジネッタ)はいずれもマイルで5着以内の経験のある馬でした。

 なお、前走時点で本賞金が400万だった馬(格上挑戦で権利獲得)した馬で本番上位だったのは昨年のシゲルピンクダイヤのみでした。格上挑戦の場合3着以内に入らないと出走は不可能なためキッチリ仕上げて本番は…となりがちなのですが、それを覆してきたわけですやかやはり素質の片鱗はあるということでしょう。そのシゲルピンクダイヤもチューリップ賞2着で本賞金を加算して本番に進んでいるため、「本賞金400万」で桜花賞に臨んだ馬の3着以内実績はゼロとなります。今回のメンバーではナイントゥファイブが該当。

【馬体重】※2007年以降(コース改修後)


 正直、3歳春の馬体重なんて変動要素が大きいので関係ないだろうと思って確かめたのですが興味深いデータが。460kgを境として好走率がかなり変わってきます

 ~460kg(4,8,7,122)勝率2.8%/連対率8.5%/複勝率13.5%
 460kg~(9,5,6,70)勝率10.0%/連対率15.6%/複勝率22.2%

 13回中9回、しかも直近で7年連続して460kg以上の馬が勝っています。ちなみに対象期間の出走馬の平均は『452.7kg』。おおよそ全体感とリンクしてきます。これは推測ですが、やはりフルゲートのレースになると馬群で怯まない、弾かれない馬格が求められるというのはありそうです。かといって500kg超えのグラマーとなると今度は早熟性を疑われます(カノヤザクラ、ミスパンテール等)。勝ち馬の最軽量は08年レジネッタの432kg、最重量は16年ジュエラーの494kgで、レジネッタを除けば450~500kgの範疇に収まります。

【騎乗経験】※2007年以降(コース改修後)

 意外なことに今回テン乗りが3人もいるので一応調べました。

 騎乗経験あり(11,12,11,156)勝率5.7%/連対率12.1%/複勝率17.8%
 テン乗り(2,1,2,36)勝率4.9%/連対率7.3%/複勝率12.2%

 有意とまでは言い切れませんが、やはりそれなりの差はありました。基本的にG1本番でテン乗りとなると「短期免許の外人」か「騎乗停止の代打」を除けば「主戦が他にいい馬を選んだ」ケースが大抵ですから、自ずから成績は低調になりがちです。

【距離経験】※2007年以降(コース改修後)

 引用するまでもないですが1400m以下しか経験のない馬は複勝圏内ゼロ。今回のメンバーではケープゴッドが該当します。望来、ゴメン。

 ちなみにマイル経験のない馬では2011年3着のトレンドハンター1例のみ。ですがフラワーCからのローテにつき、距離不安は無い状態でした。


とここまでは過去の桜花賞から導かれる傾向。ここからは今年の桜花賞で想定される展開からヒントを探します。

①レシステンシアorスマイルカナが引っ張ってついて来れるか
 →前半600mを34秒切るペースで好走(3着以内)できている馬

 ナイントゥファイブ、マルターズディオサ、クラヴァシュドール、マジックキャッスル、ヤマカツマーメイド、レシステンシア、エーポス

 レースで表現すればファンタジーS、阪神JF、フィリーズレビューの3つ。なおお判りかと思いますがスマイルカナは34秒未満のペースの経験がありません。世間では逃げ馬がかち合って共倒れという予測も出ていますが、本気で飛ばしたらレシステンシアにとってスマイルカナは脅威ではありません。

②稍重以下の馬場で好走した経験がある馬

 ナイントゥファイブ、マルターズディオサ、フィオリキアリ、インターミッション、ヤマカツマーメイド、ケープゴッド、レシステンシア、エーポス

 ①②両方に該当する馬は太字にしました。このうち先に述べた「本賞金400万円」のナイントゥファイブを除く4頭から考えることにします。

マルターズディオサ
 チューリップ賞◎で頂いたこともあって自分の中で赤丸急上昇なのですが、前で逃げ馬を追いかけて馬場の内目を伸びる前走の勝ち方は今回の本番に繋がるものでした。レシステンシアがハイペースを刻んだ阪神JFも2着に踏ん張っており、ペース不問の安定勢力です。
 問題は体調面。栗東滞在にも関わらず調教後時点で438kgと前走時(444kg)から減っており、450kgを割ることは濃厚。調教も前走の直前は坂路でしっかり時計を出しているのに今回は終始CWでのソフト調教に徹しており、思うように負荷をかけられていないもどかしさがにじみます。

ヤマカツマーメイド
 こちらはフィリーズレビューの◎でした。姉のヤマカツグレースが阪神1400mでしか走らない馬ということもあり注目していたのですが、最低限の走りはしてくれました。その血統背景から距離延長がプラスとは言い切れませんが阪神JFでも5着と大崩れしておらず、今回の最終追いとなった坂路では自己ベストを更新するタイム。ここに向け仕上げてきたという意味では怖い存在です。

レシステンシア
 前走で溜め逃げが不向きなことがわかり今回は飛ばすであろうこの馬。武豊Jに逃げをさせれば右に出るものは居ないのですが、阪神JFまでの伏兵扱いと主役を張る今回では注目度がまるで違うことを考慮に入れる必要があります。それでもなし崩し的に脚を使わせた阪神JFではマルターズディオサに0.8差をつける圧勝を演じており、自分の形に持ち込めるかが全てでしょう。

エーポス
 エルフィンSでは荒れた内を通らされデアリングタクトらの強襲に遭い4着。一転前走は外から脚を伸ばす戦法でヤマカツマーメイドを捕らえて重賞制覇。しかしながらこの時の末脚が35.1。2017年に4番手から押し切ったレーヌミノルですら35.4の上りを使っており、前回同様の位置からだと33秒台の脚が無いと逆転は難しいところです。

 ここでこの4頭の中で足し引きをした結果、状態不安のマルターズディオサ、そもそものスペック的に前を捉えるのが難しそうなエーポスを外し、距離の面でヤマカツマーメイドを一枚割り引いた結果、やはりレシステンシアで良さそうという判断になりました。差し勢が怖いというのはありますが現状ではポジションを取れる馬を中心に考えるのが妥当という結論で、誰かが差し込んできても当たるように買おうと思います。

【本命】17レシステンシア
【対抗】15ヤマカツマーメイド
馬連15-17
ワイド15-17

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