昨年はプリンシアコメータが快勝するも、ブランシェクールが2着に食い込み馬連56.9倍の好配当。勝つまではいかないものの特に牝馬限定戦は紛れも多く、加えて2100mという距離は牝馬限定戦では長距離にカテゴライズされ、その適性が見えにくいことも多いため、上位人気の中央勢での決着のみを想定するのは少々危険です。
◎パッシングスルー
初ダート、しかも人気の馬を抜擢するのは少々勇気がいりますが、ダート適性さえあればここはあっさりもあると見ています。紫苑S勝ちの実績はもとより、その前の1勝クラスの勝ち方に関しても文句なし。当時の福島は雨にたたられ、開催前半から力のいる馬場となっておりました。あれで古馬相手に0.5差つけられるのは地力の証でしょう。
2歳戦ならともかく、3歳秋に重賞を勝てる(しかも完調で無かったとはいえカレンブーケドールを下して)ポテンシャルは、古馬牝馬芝路線の中に入ればおのずと力量上位にカテゴライズされます。
例えば昨年の覇者プリンシアコメータが最後に中央で勝ったのは2017年の八王子特別(1000万下)。昨年のブリリアントSで2着があるものの、それ以外の好走実績は牝馬限定戦のみとなっています。人気が予想されるアンデスクイーンも、中央で勝ったのは一昨年の立志S(1600万下)が最後。すなわち、牝馬限定交流重賞は中央で準OPを勝てる馬であれば普通に通用しておかしくないと言えます。そこに重賞ウイナーが森泰斗Jを乗せて殴り込んでくるわけですから、鍵はダート適性のみ。来るか飛ぶかの買い方をしたいです。
○アンデスクイーン
末脚は安定していますし、今回は前に行きたいメンバーが多くペースも流れそう。3走前は後方待機組には不利な浦和で当日直前の乗り替わりとあってノーカウント、2走前は地方開催に不慣れなマーフィーJで仕掛け遅れ。前走から継続となるルメールJなら仕掛けタイミングはまず間違えないはずです。
▲プリンシアコメータ
実績面では文句ないですし、力量未知数のパッシングスルーを除けばここでは最上位タイ。但し繰り返しになりますが今回は行きたい馬が多く、その兼ね合いがポイントです。後ろからだと全くもって力を発揮できないタイプなだけに、クレイジーアクセル、ラインカリーナ、サルサディオーネらを上手く前に行かせて、それらを見ながら好位からのレースが出来れば残せるかとは思いますが…
あと、昨年は+18kgで勝利しましたがこれは前走(クイーン賞・10着)で-18kgだった分が戻ってのもの。変わらずに480kg後半前後をキープできていれば問題ないですが、当日の馬体重にも注意が必要です。
☆アッキー
冒頭でも述べた通り、連下に思わぬ伏兵が台頭することが多い牝馬交流重賞。ブランシェクールのようなタイプで言うならサンルイビルが面白そうですが、前走のTCK女王盃で1.8差とあってはここでの通用可能性は見出しにくく…
というわけで距離延長がプラスに働きそうなアッキーを抜擢します。
元々中央で3勝を挙げていましたが、番組編成上ダートは1900m以上のレースが少なく、長めの距離に活路を求め南関東へ移籍。勝ち星こそないものの移籍後の成績は(0,3,4,6)で、入着実績は1900~2600mと中央では番組の薄いゾーン。この馬にとっては地元で交流重賞に挑める唯一のチャンスがこのエンプレス杯でもあります。
距離の話をしましたが、実績のない馬の多くは2100mという距離を考えればあまりガツガツ行くことはしにくいはずです。距離適性を証明済のこの馬なら強気の競馬で垂れた先行勢を捕まえ、あれよあれよと残してしまうパターンも考えられます。
昨年のこのレースが柴田大Jで1.7差の5着。笹川Jが跨る今年は当然に前進が期待できます。
(その他の見解)
今回は先行受難の流れとみて、行きたい馬は全員切りました。ラインカリーナ、サルサディオーネはすんなり行ければ強いですが、こういうタイプの馬がかち合ってしまった時点で苦戦は必至でしょう。
しかもこれら外枠勢の最大の脅威は2番枠を引いたクレイジーアクセル。そのクレイジーアクセルも、55kgを背負う今回は流石に厳しいかと。行けるかはともかくとして、ピアノイッチョウ、シークレットアリアも本来は逃げたいクチですが、直近実績を考えれば大幅な変わり身が無い限りは残す目は考えにくいでしょう。
南関牝馬2冠のトーセンガーネットも、関東オークスでラインカリーナに2.5差ぶっちぎられた点を踏まえれば中央勢との勝負付けは済んだとみてよさそうです。
【本命】5パッシングスルー
【対抗】7アンデスクイーン
【押さえ】3プリンシアコメータ
【特注】4アッキー
三連複5-3,4,7(3点流し)
3連単5-3,4,7(6点流し)
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