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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2020年4月29日水曜日

【4/29(水)羽田盃予想】


羽田盃に限らず今年の南関クラシックは難解です。力量が伯仲しているというのもそうですが、他地区所属の騎手が乗りに来られないため、乗り替わりを余儀なくされる馬が多いのと過去走で他地区騎手で好成績の馬を額面通りに信頼してよいのかという点において予想をさらに難しくしています。

例えば今回のメンバーでいえば全日本2歳優駿を吉原J(金沢)で制したヴァケーションが実績面では抜けてはいますが、今回はテン乗りの御神本Jに乗り替わり。もちろん御神本Jも昨年のミューチャリー(写真)をはじめ本レースを2勝しており南関屈指の実力者であることは否定しませんが、ハイレベルな争い故少しのリズムの狂いも許されない舞台でテン乗りを積極的に買えるかと言えると…となってしまいます。

同じことは吉原Jで雲取賞①着から山崎誠Jへ乗り替わるゴールドホイヤー、全日本2歳優駿を石川倭J(北海道)、京浜盃を赤岡J(高知)で連続3着し今回笹川Jが跨るティーズダンクにも言えます。ティーズダンクは全日本2歳優駿で惜しいレースでしたが、アイオライトというスプリンターが引っ張ったハイペースを外差ししてのもので、外差し決着だったにも関わらず赤岡Jを以てしてブラヴールの0.7差だった前走を見るにこのメンバーでは厳しく笹川Jですが泣く泣く切らざるを得ません

加えて「力量伯仲」と言いましたがそれは上位馬に限っての話で、重賞での実績のある馬とない馬とではっきり分かれるメンバー構成でもあります。

上記から導かれる自分なりの見解として

①主戦が騎乗を継続する実績馬
②手替わりするが実績上位の馬

の優先順位で考えたいと思います。

①主戦が騎乗を継続する実績馬→ブラヴールコバルトウィンググリーンロード

ブラヴールは京浜盃を鮮やかな末脚で快勝しましたが、元々この日の大井は外差し傾向で前後のレースで先行して上位だった馬も4角で外に持ち出していました。今の大井の馬場は内前有利が強いだけに、一筋縄ではいかなさそうです。

コバルトウィングは転入2戦目。ボンボンショコラやブレイキングバッドを見る限り、今年のJRA1勝クラスの転入馬のレベルは?となってしまいますが、先ほど取り上げた京浜盃でブラヴールと共に脚を伸ばして2着を確保。+11kgという馬体重もあり、直線半ばでは反応が鈍くこのまま馬群に沈むかと思われたところ再度の伸びを見せたあたり1回使われての上積みはありそうで、位置をとれる展開になれば自ずから上位進出は期待できるでしょう。

グリーンロードはニューイヤーC後に一頓挫あって順調さを欠き、予定していたステップが使えずやむなくクラウンCを叩いての参戦。その前走は控えて5着でしたが、行き切った時の強さは2走前で証明済みですから今回は逃げてくるでしょう。幸い他にテンの速そうなメンバーはファルコンウイング程度で、さほど先行争いで苦労することは無いと見ます。

この中ならグリーンロード>コバルトウィング>ブラヴールという序列になるでしょうか。

②手替わりするが実績上位の馬→ヴァケーションゴールドホイヤー

ヴァケーションは今年緒戦となった京浜盃を5着。好位の内を進み自身の勝ちパターンに持ち込みましたが、外差し優勢のコンディションで呑まれてしまいました。それを思えば決して悲観する成績ではなく、御神本Jならば少なくとも押さえには入れておかなくては…という感じでしょうか。

評価が難しいのがゴールドホイヤー
雲取賞は見事な立ち回りだったのですが、この日は乾燥し砂ぼこりがもうもうと立つコンディション。レース経験の浅い3歳馬にとってキックバックをもろに受けるのは厳しく、逃げ馬の直後や後方勢には難しいレースになっていました(実際逃げたファルコンウィングが2着に残っている)。その上4角で一気にポジションを取りに行ったこともこの馬には良かったのですが、この時のレースラップが

12.5-12.2-13.5-13.2-12.8-13.0-13.5-12.7-12.7

という刻み方。
実はゴールドホイヤーが差を詰めた7F目(600m-400m)というのは一番ラップが緩んだ区間であり、2番手を進んでいたスティールペガサスが後退しファルコンウィングが楽になることを見越した吉原Jが一気に差を詰めに行き好位を確保、伸びあぐねる後方勢を尻目にあとはファルコンウィングを捕まえるだけという状況を作り出したことが結果につながったと言え、鞍上の好判断の賜物でもありました。

今回は山崎誠Jに乗り替わりですが、正直な感想として勝たせるのも負かせるのも共に吉原Jのレベルにはないと。馬の力があれば素直に勝たせる力のあるジョッキーではありますが、今回はグリーンロードという「ぶっぱなし系」の逃げ馬が居る以上自力で差を詰めないと厳しいのは自明で、過去3勝は全て川崎という点もこのコースへの適性は疑問視せざるを得ず…

<で、結局どうするんだよって>

本命は◎グリーンロードとします。逃げなければ終わりますが、ここは逃げられるメンバー構成なので。前進見込める○コバルトウィングを相手筆頭に、以下▲ヴァケーション、△ブラヴールの順。ゴールドホイヤーは個人的には買えないと言う判断で、来たらごめんなさい。

枠複4-7(馬複よりつくので)
馬複5-8
三連複8-2,4,5

2020年4月26日日曜日

【4/26(日)結果】


1つ当たるとむしろ「引く」判断ができるようになって好都合。いつもできる芸当ではないですが、たまの当たりは大事にしたいものです。

■東京11R ◎エレヴァテッツァ→11着


ゲートが開いても反応せず痛恨の出遅れ。東京2000mは立ち上がってすぐにカーブがあり馬群が内に密集するので、内枠で立ち遅れると一気に前に入られてしまい取り返しのつかない差になってしまいます。加えて最後の直線が強烈な向かい風(=向う正面は強い追い風)。前半1000mが58.6秒というハイペースながら4,5番手を進んだ馬が1着・2着となる展開ですから、これを最後方で進んだ時点で勝ち目無しと言わざるを得ません。

シャンドフルールがやや掛かり気味に引っ張ったこともあり、戦前に予想していた流れとは全く異なるペースに。前後半の3Fだけを比べても35.1-35.7というトライアルには珍しい前傾戦。ウインマリリン・ホウオウピースフルはいずれも予想では無印でしたので、当ブログとしても完敗です。

上位2騎についてはこの酷なペースを前目で押し切った点において強い内容と言えますが、注目したいのは上り最速35.2の脚を使って(優先権に)わずかに届かず3着となったフアナ。2角から4角の方向に向かって強い風が吹き、外を回って追い込む馬にとっては厳しい天候条件でしたが見せ場を作りました。自己条件では当然に人気になるでしょうが、今後も注目したい1頭となりました。

ちなみに○のリヴァージュは17着(最下位)。このペースを予想できていればこうなることも想像できましたが…

■阪神11R ◎フィアーノロマーノ→除外


↑ケチらずに縦目買っとけよ自分。

【4/26(日)予想】東京向きのギアの持ち主<フローラSエレヴァテッツァ>/手ごろな頭数でスムーズに<マイラーズCフィアーノロマーノ>



昨年は大接戦となったフローラS。これをどうするかで2時間くらい悩みました。

【ラインナップ】
東京11R(フローラS)
京都11R(マイラーズC)

■東京11R

オークストライアルということで1勝馬も多く参戦。既に重賞でも実績のあるエアグルーヴ牝系2頭が人気の中心ですが、距離に自信をもって運べる馬が多くない分前半が緩くなりやすいため、最後の3Fでヨーイドンとなる流れに対応できるか、かといって開幕週なのであまりに後ろでは届かないためそれなりの位置をとれるかどうかがポイントになります。

本命は◎エレヴァテッツァとしました。

上に書いた通り、前半が緩く後半3Fの加速が求められるレースとなるため、いわゆる「ギアチェンジ」ができる馬が自ずから上位に浮上すると見ます。エレヴァテッツァの前走(未勝利)は阪神の外回り1800m戦でしたが、前半3F36.3に対しラスト3Fが34.3という典型的な後傾戦。この馬自身も33.9の上りで勝っているのですが、注目すべきはラップの変化。1F毎のラップが

12.8-11.5-12.0-12.9-13.0-12.3-11.1-11.3-11.9

となっており、6F目と7F目で1.2秒もの加速が入っています。これを後方から構えて勝つのであればわかりますが。この馬は4番手を追走してなおかつレースの上りよりも速い脚を使って勝っているところに能力の高さを感じます。内枠を引けた分置かれる懸念も少なく、父ディープ×母父トニービンというのはまさしくオークスを走るために産まれてきたようなもの。最近では父はおろか母父で名前を見ることも少なくなりましたが、クラシックディスタンス、そして東京を走る上ではこの上ない血統構成であることは間違いありません。

対抗は○リヴァージュを抜擢します。

開幕初日の東京は芝レースが5鞍あり、母数が少ないにも拘らずノヴェリスト産駒が2勝3着1回と好成績。昨日の予想でも述べましたが、エアレーション作業が施されクッション性がよくなった分軽いスピードだけでは面倒を見切れず、欧州系の重厚さが活きてくる状態となっていることも要因の一つでしょうか(母父トニービンのエレヴァテッツァにも同じことが言えますが)。
今回唯一のノヴェリスト産駒というのもありますが、この馬もまた違った意味でギアチェンジに対応できる適性を見せていることが抜擢の理由です。逃げ切った新馬戦(中山芝2000m)のラップが

13.1-11.5-13.5-13.1-13.6-11.9-12.1-12.4-11.6-12.0

という刻み方をしており、ポイントは太字の2点。

①テン→2F目
中山芝2000mは坂の下からスタートするため、最初は緩みますが坂を上り切ったところでワッっと先団が殺到しペースが早くなります。外目の枠から好スタートでハナを取り切った後ここで抜かせなかったのは、二の足の速さもさることながらラップ変化への適応能力の高さを示すものと見ます。

②5F→6F目
レースでは向こう正面にあたる地点。ここで後方にいたハラハラドキドキ・ワイルドフレーズが一気に2番手・3番手まで押し上げリヴァージュを突いたことで1.7秒もペースが早くなりましたが抜かせず、突いた側の両馬は4角で手ごたえが怪しくなり共に1.3差の4着・5着に敗れています。東京ではもう少し早くなるポイントは遅くなりますが、道中での加速に対応できると言う点では十分にその片鱗を認めることができます。

前走については軽量馬に行かせて控えた結果持ち味が出ませんでしたが、それでも皐月賞4着のウインカーネリアンから0.6差の⑤着と健闘しています。マイルからの距離延長組の出方が鍵になりますが、行き切ってしまえばけん制しあう後方勢を尻目にスルスルと残る展開が期待できそうですし、何よりこれが単勝100倍というのは舐められすぎで最後まで◎を迷いましたが、展開利が条件となるため印は一歩引きました。

▲はショウナンハレルヤ。セントポーリア賞の内容もそうですが、新馬戦(中山芝1600m)でやはりこの馬もラスト4F目12.9→3F目11.8のギアチェンジ戦を経験しており、これを2番手で上り34.1(レース上り34.2)でまとめたレースぶりに好感。

以下、スカイグルーヴレッドルレーヴの人気どころは東京向きの適性を示しては居ませんが、ある程度の位置から早い上りを使って勝っているので当然に押さえなければいけませんし、外枠鍵もレースセンス光るフアナ、東京巧者リビアーモの娘ヴォリアーモ、メジロドーベルの孫ルトロヴァイユまで押さえます。

【本命】1エレヴァテッツァ
【対抗】8リヴァージュ
【単穴】15ショウナンハレルヤ
【連下】5,9,11,12,16
単勝1
馬連1-5,8,9,11,12,15
ワイド1-8,15
三連複1-8,15-5,9,11,12,16


■京都11R

阪神開催の時代から比べると、斤量や距離の関係から有力馬のステップとしての参戦が増えた一方、頭数が落ち着いてしまいペースもスローになることが多く究極の上り勝負となることがしばしば。基本は力通り決まりそうですが、昨年のグァンチャーレのように前に行ける馬は展開を利して紛れ込むことも不可能とは言い切れません。

本命は◎フィアーノロマーノです。

無観客開催の怖さを知らしめた「ユ"ー"イ"チ"!"」事件の被害馬ですが、気が勝ったタイプで間隔を詰めて使えない弱みがあります。2か月ぶりの実戦ですがここは元々予定していたローテーションで、頭数も落ち着き外枠で揉まれる心配もなく、引き続き無観客で集中力を削がれるリスクも少ないとくれば、上位勢の中では最も信頼できる馬と言えるでしょう。

前走の敗因が明確な▲ヴァンドギャルド、香港マイルからの路線変更を余儀なくされた▲インディチャンプもここでは格好をつけられると見ます。しかしながら古馬重賞での実績に乏しい前者、急遽の参戦で仕上がり途上の後者ともに取りこぼす危険性はあると見ており、前目で運べそうな馬からもう1枚△ベステンダンクを押さえます。マークされない環境で前目につけられればスルスル残る可能性も。

【本命】11フィアーノロマーノ
【相手】1,5,7
三連複11-1,5,7

2020年4月25日土曜日

【4/25(土)結果】


刺さってないですよね…そうですよね…

■福島11R ◎フェアリーポルカ→1着 ○リープフラウミルヒ→2着

フェアリーポルカは思ったより後ろの位置取り。しかしながらいつの間にか馬群の中に入っていて、4角では一瞬窮屈になりながらも先行馬群がばらけるのをじっと待ち直線で弾ける快勝。恐らくですが、愛知杯で外を回して敗れたこともあり和田Jも意識して内をこじ開けたように見えました。時計も1.46.8と中山牝馬Sとは打って変わって高速決着。重賞勝ちがフロックではないことを証明してくれました。

そしてリープフラウミルヒが2着。よく頑張りました。
飛ばす前を見ながらの位置取りで、直線ではうまく4分どころに出して粘り込み。内を上手く立ち回った勝ち馬にこそ屈したものの、見せ場を作りました。元々スパッと切れるタイプではないだけに、前が流れて後続が早めに動き出す展開も奏功しました。それにしても同じ格上挑戦組にもかかわらず、連勝中のマルシュロレーヌが単勝20倍でこの馬が80倍というのは明らかに舐められすぎでしたが…

ランドネは行き切れなかったもののしぶとく脚を使って3着。発走直前には四肢全ての蹄鉄が外れるという珍しい?アクシデントで発走遅れの張本人となりましたが、打ち替えたばかりの蹄鉄がよほど良かったのでしょうか。そんな冗談はさておき、これまで好走実績が前半3Fが36秒台後半~37秒台に偏っていただけに、3F通過が34.8というペースで残してきたのは驚きでした。やはりローカルの西村淳Jは押さえておかないとダメですね。

🎯単勝 5.4倍
🎯馬連 216.7倍

■東京10R ◎オジョーノキセキ→8着

今日は出遅れが全てでした。テンが緩い分最後それなりに押し上げられましたが、流石に外差しが決まると言ってもあの位置ではどうしようもありません。

■京都11R ◎ロライマ→8着

4角の手応えこそ良かったですが、そこから内に入れて伸びず。ラセットのようなレースをしてほしかった、というのが本音ですが、距離短縮となった分伸びきれなかった可能性も否定できず、追走が楽になるマイル戦で見直す手はありそうです。

【4/25(土)予想】得意距離でもう一丁<福島牝馬Sフェアリーポルカ>/開幕週でも外差し狙う<彦根Sロライマ>他

福島は3週目、東京&京都は開幕週。

福島はBコース替わりとなりますが、大雨の中の開催を経て3コーナー及び4コーナーにはカバーしきれない傷みが残っています。一方東京&京都は全開催終了後にいずれもエアレーション作業を実施。クッション性が保たれていることに加え京都は1月開催のダメージを引きずっており、Cコースでありながら直線部には痛みが残っています。これをどう読むかがカギになりそうです。

【ラインナップ】
福島11R(福島牝馬S)
東京10R(府中特別)
京都11R(彦根S)

■福島11R

半数の8頭が中山牝馬Sからの転戦。ダートほどではないにせよこの路線はメンバーが固定されやすく、特殊な馬場状態になり全く力を出せなかった馬もいた一方で、正攻法の競馬をして上位に来た馬は素直に評価してよいでしょう。

中でも◎フェアリーポルカに注目します。
この馬の場合前々走の愛知杯(4着)が見所十分で、効率よく内を通った上位3頭に対しこの馬は外を伸びて0.2差と差のない競馬をしています。福島コースは後ろ過ぎても届かないため、今回の頭数ならある程度の位置を取ることが求められます。モルフェオルフェ、サラキアと逃げたい馬が居る上、アロハリリー、ランドネと番手を取りたい馬もおり前は流れそうですが、この馬は前半3Fが34秒台になるような早めのペースでも位置を取れる追走力があり、ローカル向きの機動力を持つタイプと言えるでしょう。加えてルーラーシップ産駒らしく1800mは(2,0,0,0)。前走から斤量が+2kgとなる点が気がかりですが、外目をスムーズに進めれば再び勝機があっても驚けません。

同レース勢に割って入る存在として○リープフラウミルヒを抜擢します。
この馬は格上挑戦になりますが、常に善戦しており前走の美浦Sも牡馬相手に0.1差の3着。加えて暖かくなるごとに調子を上げるタイプで、昨年も2月⑤⑩着→4月③着→5月②着→6月①⑧着→8月①着ときて、休養を挟んで10月⑥着→11月⑥着→12月⑤着、今年に入り2月④着→4月③着と再び調子を上げてきています。斤量も1kg軽くなる上、全3勝を挙げる丹内Jとのコンビで一発を狙います。

中山牝馬Sで「邪魔な雪」に隠れ3着を争ったエスポワールデンコウアンジュは当然に押さえ、あとはローカルのハイラップ戦に強いカリビアンゴールド、昨年3着のダノングレース、メンバーどうかも連勝の勢い買うマルシュロレーヌまで。

【本命】14フェアリーポルカ
【対抗】5リープフラウミルヒ
【押さえ】1,6,7,8,11
単勝14
馬連14-1,5,6,7,8,11
三連複5,14-1,6,7,8,11

■東京10R

オジョーノキセキはいつもいい脚を使うのですが、展開等に阻まれなかなか勝ちきれていません。しかしながら今開催の東京はエアレーション後の開幕週で差しも十分に届くと見ます。1F延長で位置を取るのも苦にならず、スムーズに運べそうな大外枠も歓迎のクチ。鞍上には初見参となった先週の中山でも1日で順応したレーンJ。昨年勝ちまくった東京に戻れば心配はありません。外国人J4人そろい踏みで人気が割れる分、妙味出る単勝で勝負したいです。

【本命】17オジョーノキセキ
単勝17

■京都11R

冒頭で紹介したように、エアレーションに加え内側の傷みが残っている今開催の京都。外差し勢にも警戒が必要です。

ロライマは前走の幕張Sで内前有利の展開を外から差して3着と見せ場を作りました。現在の馬場を考えれば割り引く必要はなく、再度の警戒が必要と見ます。但しこの馬含め混戦模様で、単勝を少しと複系で手広く。

【本命】15ロライマ
【相手】4,5,7,10,14,16,17
単勝15
ワイド15-4,5,7,10,14,16,17

2020年4月19日日曜日

【4/19(日)結果】

■中山10R ◎ノーフィアー→6着

追い風を受けてハナを切ったヒロシゲゴールドが完璧に運んだレース。ここ3戦の内容が悪すぎたので紐にも入れませんでしたが、このくらいは本来やれる馬でしょう。

ノーフィアーは道中こそ悪くなかったものの、直線窮屈になりまともに追えたのが残り150~100mのあたりの区間のみ。ただ今日のところは勝った馬を褒めるしかないですし、上位勢は交流重賞でも好戦できるレベルの馬たち。秋を待ちたいと思います。

■中山11R ◎クリスタルブラック→16着

出だしから行きたがっておりなだめるのに精いっぱい。これではどうにもなりません。

レースは直線3分どころを抜け出してきたサリオスを大外を回したコントレイルが差すという強い内容。ここでは完成度が違ったという形でしょうが、次回距離が伸びた時に果たしてどうなるか…特にサリオスはまだ粗削りなところがあり、血統背景からは距離が伸びてもよさそうですし、まだまだ大いに盛り上げてくれそうな2頭です。

■阪神11R ◎ベストタッチダウン→14着

ゲートでトモを落としてしまい、メイショウワザシを行かせる形に。これでは持ち味を活かせないこともあり川田Jも無理をさせませんでした。ウェスタールンドは展開利もありましたが強い競馬で、2着のアナザートゥルースもトップハンデとなる58kgを背負いながらいいレースでした。クリンチャーは連戦がどうかでしたが安定したパフォーマンス。良馬場なら…と思わせる健闘ぶりでした。

もう一通り単勝を押さえていたコマビショウは5着。見た目よりペースが流れなかった分前も止まりませんでしたが、この馬のレースは出来ていました。今後も展開一つで上位進出が見込める馬ですし、引き続き追いかけていきたいです。

【4/19(日)予想】走るたびに進化<アンタレスSベストタッチダウン>/最適鞍に全力投球<京葉Sノーフィアー>他

【ラインアップ】
中山10R(京葉S)/11R(皐月賞)
阪神8R/11R(アンタレスS)

■中山10R

OPクラスの常連が揃う中、最近昇級してきた馬も何頭かおり力量比較の難しい一戦となりました。中山ダート1200mはクラスを問わず挙行数の多い条件ですが、今週は開催最終週でここが終わると次は9月の開催まで同コースの開催はありません。関西を拠点にしている馬ならまだしも、関東の場合東京1400mとは全くの別物であるが故、このコースで走れる機会を大事にしたいという馬は少なくありません。

その中でも今回は◎ノーフィアーを本命とします。
全成績(5,5,2,14)のうちこのコースでは(4,3,1,6)と抜群の成績で、全5勝が1200mでのものであるため同距離の設定がない東京では苦戦を強いられることからここに向けじっくり仕上げられてきました。中間の乗り込みも豊富で、この一戦に抜かりはありません。

相手候補には距離短縮局面で好走目立つテーオージーニアス、末脚安定のスナークライデンを抜擢。ノーフィアーと同じくこのコースで4勝を挙げているアシャカダイキも3列目に押さえます。

【本命】1ノーフィアー
【相手】3,6
【押さえ】2,7,11,14,16
単勝1
馬連1-2,3,6,7,11,14,16
3連複1-3,6-2,3,6,7,11,14,16

■中山11R

中山は水はけの改善などを目的に2014年に路盤の改修が入り、現在と同じコンディションでの開催となったのは2015年以降となります。こうなると皐月賞のみをピックアップしても母数が少ないので、一部データについては「2015年以降に中山芝2000mで施行されたレース」を対象に傾向を探ることとします。

まずは近5年の皐月賞を振り返ります。


特に近3年は好位で運んだ馬の好走が目立ちます。稍重で行われた2018年以外は上り34秒前後での決着となっており、前から競馬する馬でも一定のキレが求められます。

血統については、このレース自体ディープインパクト産駒が強いことはさんざん言われておりますが、少し解釈を広げて「中山芝2000m」全体で考えるとどうでしょうか。


んー、やはりディープが強いです。というか全体的にヘイルトゥリーズン系(=サンデー)の台頭が目立ちます。キンカメ、ロードカナロアも頑張っているのですが、今回の皐月賞にはいずれも出走がありません。

では数あるサンデー系の中で、何を基準に絞り込めばよいのでしょうか。試しに「良馬場以外」での成績で絞り込むと…


ディープの信頼度がやや落ちます。勝率は16%→8%とほぼ半減。相対的にハーツクライ、ステイゴールド等母方に欧州系の血を持つ馬が台頭してきます。

回復度合いにもよりますが、流石にお昼の時点で重のものが良まで回復するとは考えにくく、よくて稍重程度を覚悟しなければなりません。

ローテーションや距離経験についても調べましたが、近5回のみでは有意なデータとは言えないので参考程度に。弥生賞組が苦戦しているのは事実で、距離経験のない馬でもアルアインをはじめ上位台頭が可能な舞台です。但しこのコースは急坂を2回超えるため、先行馬でもパワーを備えた中距離馬が台頭しやすく、逆に平坦コースで軽快なスピードを売りにして勝ってきたような馬にはタフなコースです。


上記は2015年以降のこのコースにおける脚質別成績ですが、マクリの決まり率が高いのもこのコース形状がもたらす傾向と言えるでしょう。

さらに言えば、かつての皐月賞は砂ぼこりがモクモクと巻き起こる荒れ馬場で施行されるイメージでしたが、路盤改修と芝の生育技術の進化に伴い内外の有利不利が無くなってきました。但し今年に限って言えば中山は雨や雪にたたられ続け、いくらBコース替わりとはいえ内側はかなりの荒れ具合となっています。キレイに内を回ろうとするとやはり厳しいと言わざるを得ません。

そして今年のメンバーですが、ある程度の位置を取っていきたい馬がほとんどで、特に立ち回りの難しいコントレイルなどは出していかないと最後に内を突かなければならず苦しくなります。他の馬も出来るならば馬場の悪い内は通りたくないが、かといって外を回されては届かないというタイプが多いため、全体的なペースは速くなることが想定されます。

この展開を逆手にとってひとマクリを決められる存在として、今回は◎クリスタルブラックと心中したいと思います。

元々新馬戦を勝った時から「京成杯では絶対買う」と個人的に決めていた存在なのですが、その京成杯ではスカイグルーヴが勝つ流れを直線だけで決着させる強い内容でした。こういうパフォーマンス先行型の馬は得てして過剰人気しがちなのですが、そもそもの新馬戦(12/15中山芝1800m)が断然内有利のコンディションの中同様に外を回して差し切ったもので、急坂を加速しながら登ってこられるのは今回の舞台設定から考えれば大きなアドバンテージです。

加えて、有力馬の多くが展開から逆算して早めに動くことが予想される中、この馬は幸か不幸か気難しさ故外を回す大味な競馬しかできないクチ。逆に言えば、展開を変に気にすることなく自分の競馬に徹することが期待でき、ある意味「これで負けたら仕方ない」というレースをしてくれるはずです。道中の追走力を疑問視する声もありますが、どのみち前に行く戦法は取れないわけで、キメラヴェリテ等前に行きたい馬が外にいるのも好都合。ロスなく外を回せればこの馬が台頭してもおかしくないと見ます。

相手には同じくスムーズに外を回して前進可能なヴェルトライゼンデ、距離延長はプラスであろうサリオス、タフな弥生賞を豪快に差し切ったサトノゴールド、内枠でも完成度の高いコントレイルを中心視。穴なら共同通信杯組。ダーリントンホールビターエンダーも面白い存在です。

【本命】11クリスタルブラック
【相手】1,5,7,13,17,18
単勝11
馬連11-1,5,7,13,17,18

■阪神11R

ベストタッチダウンは3連勝の内容が良く、いずれも逃げ切りながら1戦ごとに前半5Fが62.8→60.9→59.8と時計を詰めているのが特徴です。目下の充実度を考えれば、ここもアッサリ通過しておかしくありません。

そのベストタッチダウンに北山Sで食い下がったリワードアンヴァルもその後キッチリ勝ち上がりここに駒を進めてきました。昨年一緒に条件戦を戦ったナムラカメタローは既に重賞ウイナー。ここで存在感を示しておきたいところです。

ベストタッチダウンの出るレースの特徴として、他の先行馬を掃除してしまうため差し馬の台頭が期待できることが挙げられます。実績馬ウェスタールンドは言うに及ばず、Hペースを得意とするコマビショウの巻き返しにも再度警戒です。

【本命】7ベストタッチダウン
【対抗】15リワードアンヴァル
【押さえ】3,4,8,9,16
三連単7-15=3,4,8,9,16
単勝9

パラスアテナ初勝利、見違えるような行きっぷり


自分の一口初出資馬であるパラスアテナ(父ルーラーシップ/母ステラリード、美浦・高柳瑞厩舎)が今日の福島4Rの3歳未勝利戦(牝馬限定、芝2000m)で1着となり、一口馬主としての初勝利を飾ってくれました。

まずは、今日の開催を無事に挙行するにあたり尽力されたJRAの皆様、吉田隼人J、厩舎・牧場スタッフの皆様、広尾TCの皆様、そして出資者はじめこの馬を応援するすべての皆様に心から御礼と祝福を申し上げたいと思います。

アクシデントや不運により競争生活を全うできなかった同期もいる中で、まずは1つ勝ち星を挙げてくれたことは何よりの感慨です。願わくば現地で見届けたかった初勝利でしたが、今はただ開催が元通りになることを願うのみです。


さて、そのレースですが今日は3戦目にして初めての芝。

相変わらずスタートはやや後手を踏んだものの、鞍上のアクションにスッと応えてインの3番手を確保。これまでは道中の行きっぷりが課題で位置を落としてしまっていましたが、前走の芝スタートで見せた行き脚はやはり本物でした。

前半1000mは61.8と落ち着き、逃げたエルバルーチェは前走2200mを逃げて3着している馬だったこともあり前を捉えられるかが不安でしたが、4角で動くと直線でしっかりと伸び、一瞬モタれるシーンこそあったものの最後まで脚を使い2着に0.9差をつけての快勝となりました。

ステラリードの仔は上に3頭の姉がいますがいずれも中央未勝利に終わり、この馬が初めての勝ち上がりとなったのも、この1勝をより印象付けるエピソードとなりました。実は自分は入会の当初、この馬の下にあたるカイザーノヴァ(父モーリス)への出資も検討していたのですが、そうこうしているうちに締め切られてしまい…否が応にも弟への期待もより高まります。

この後は「帰厩後の様子を見ながら検討」することとなっていますが、元々クラシック登録も無いですし久々のレースでも結果を出してくれたように気性が前向きで一戦一戦しっかり走れるタイプなだけに、適度な間隔をあけて昇級戦を見定める形になりそうです。ブロック移動制限が継続すると仮定すれば、中4週で5/16(土)東京のカーネーションC(芝1800m)あたりが候補になるでしょうか。元々陣営は復帰戦に1800mを想定していた経緯もあり、恐らくはここを中心に調整されるものと見られます。

コロナ禍の終息が見通せない中、明るい話題を届けてくれたパラスアテナに改めて感謝です。雨中のレース、まずはしっかり疲れを癒してください。

2020年4月18日土曜日

【4/18(土)結果】

■福島12R ◎タガノスカイハイ→5着

こういう馬場は合わないのか、まったく出足がついていませんでした。それでも最後ここまで押し上げるあたりは流石です。まともなら好勝負出来る馬として引き続き注意が必要でしょう。

■阪神10R ◎ロードラズライト→14着

被されるのを嫌ったのか意識的に出していきましたが終いをなくすというグダグダぶり。何がしたかったのか全く分かりません。

■阪神11R ◎ボンオムトゥック→4着

坂を上がってから最後まで伸びているのでこの馬のレースは出来ていましたが、馬場の回復も進んでおり上位勢はスピードに勝る馬ばかり。マイルではもう一歩スピードが足りない印象でした。

【4/18(土)予想】非根幹キャラの走り頃<川俣特別タガノスカイハイ>/特殊ラップ×重馬場で浮上<アーリントンCボンオムトゥック>他

パラスアテナの応援してたら予想が後回しに。こんな馬場なので今日は金額も控えめにしておきます。

【ラインアップ】
福島12R(川俣特別)
阪神10R(陽春S)/11R(アーリントンC)

■福島12R

タガノスカイハイは典型的なルーラーシップ産駒で、根幹距離(0,0,0,7)に対し非根幹距離(1,2,0,2)と良績が偏っています。ここ3戦は連続④着ですが、1800m戦の3走前はタイム差なし、2走前は0.2差なのに対し2000m戦の前走は同じ④着でも1.1差とかなり離されてしまいました。ラストの一脚で決着する福島も合っており(0,1,1,0)。勝ち味に遅いタイプではありますが、ここなら信頼できそうです。但し2着、3着の可能性も十分にあり、連系・複系はかなり手広く行かなければいけなさそうなので、単勝に比べ売れてない複勝で行きたいと思います。

【本命】15タガノスカイハイ
複勝15

■阪神10R

阪神はお昼の時点で不良馬場。テルモードーサ等前に行きたい馬が何頭かいるメンバーで脚抜きの良いダートなら前半33秒台まで覚悟しなければならず、芝短距離の血統が台頭する余地が生まれます。

ロードラズライトはロードカナロア産駒ですが、ダート短距離に路線変更して成績が安定。ここ2戦は終いを活かす形で②③着しており、2走前先着したスナークライデンは既にOP入り。この馬の順番も遠くはありません。

ヘリオス、サトノギャロスは出来れば自分でレースを作りたい馬で、逃げ馬のペースに巻き込まれる可能性があるここは人気ほどの信頼は無いと見ます。それならば外枠を引いて被されずに進めそうな○メイショウミライの巻き返しに期待です。

【本命】4ロードラズライト
【対抗】13メイショウミライ
単勝4
馬連4-13
ワイド4-13

■阪神11R

先週の桜花賞と同じ、Bコースの芝外1600mで行われるアーリントンカップ。3月開催の時代は皐月賞を目指す馬も出てきていましたが、2018年から施行時期が繰り下がりNHKマイルCのトライアルとなり、短距離路線からマイルを目指す馬も多く出てくるように。このため本レース単体での過去傾向などはほとんど当てにならないため、同じコースで行われるレース全体での傾向から考えることとしました。

一つ面白かったのが平均ラップのデータです。コース改修と路盤変化を踏まえ2018年以降のデータを抽出しましたが

全体平均:12.68-11.19-11.85-12.19-12.11-11.38-11.36-12.00
古馬平均:12.68-11.18-11.77-11.99-11.85-11.25-11.31-12.00
3歳平均:12.59-11.08-11.78-12.20-12.21-11.55-11.40-12.11

前半3Fはむしろ3歳戦の方がキツく、下級条件では差し馬の勝利が過半を占めます。これは能力の個体差が大きいと言うのが一番の理由ですが、裏を返せば本質的にこのコースを前目で押し切れる力があるかないかという話になってきます。先週の桜花賞は結果的にデアリングタクトの外差し決着でしたが、2着のレシステンシアや3着のスマイルカナは既にマイルで重賞を勝っている馬で能力の裏付けはありました。逆にフィリーズレビュー組が全く太刀打ちできなかった点を考えれば、「マイルがギリギリ」という馬ではなくそこを既にクリアしている馬から入ることが近道と考えます。おまけにこういう馬場ならなおさら。

前置きが長くなりましたが、本命は◎ボンオムトゥックとします。
ここまで4戦は全て牝馬限定戦で今回が初の牡馬相手のレースとなりますが、昨年10月の台風の日の京都で芝1600mの未勝利戦を追い込んで3着。その後は1800mを使われて未勝利・君子蘭賞を連勝。特に未勝利戦では36.3-33.5の流れを2番手で進んで自身も33.4で上がりをまとめた内容のあるレースで、ここで人気を下げる要素は無いと見ています。

ブロック移動制限の影響もあり予定外の乗り替わりを強いられる馬も多く、今回のメンバーの中では8頭がテン乗り。人気どころでもノルカソルカ、ギルデッドミラー、グランレイ等はここまでの乗り役から比べると…となってしまいます。人気の中心であろうタイセイビジョンも、既に十分に賞金は足りておりここで無理して消耗させる必要は無いと見ています。これが先行馬でうっかり残っちゃったとかならまだしも、後ろからレースをする馬だとそれも期待できません。そういう意味ではプリンスリターンが浮上しますが、既に1750万を持った「永世OP馬」につきここはやはり叩きに映ります。

ということで、先ほども触れたようにタフさを求めればボンオムトゥックと同じ米国血統
トリプルエースの巻き返し、そして初芝にはなりますがデュードヴァンが気になります。この人気なら手堅くワイドで。

【本命】7ボンオムトゥック
【相手】2デュードヴァン、4トリプルエース
ワイド7-2,4

2020年4月12日日曜日

【4/12(日)結果】

本命はちゃんと来てるんだけど一銭にもなってない…

■福島12R ◎ヒロイックアゲン→1着 ○ニシノラディアント→着 ▲シャインサンデー→着

最近は先に抜け出して捉えられるレースが続いていましたが、うっぷんを晴らすかの如くG前強襲で最内から抜け出し。前が開いた幸運もありましたがしっかり我慢したのが生きました。

一方で相手の1頭だったシャインサンデーは直線狭くなって不完全燃焼。次に向けて狙いは立ちました。

■中山12R ◎アポロビビ→1着 ○オレノマニラ→9着

アポロビビは流石の末脚。前が止まらずナリノメジャーが勝つ流れだったにも関わらず、よくあそこから差してきました。やはりこのコースが合うということと、現級では力が一枚違いました。

オレノマニラについては、前走位置取れなかったのは不利を受けたせいかと思っておりましたが、今日の落ち着いた流れでも前に行けないとなると厳しそうです。

■阪神11R ◎レシステンシア→2着 ○ヤマカツマーメイド→18着

雨足は衰えることなく最終的に重馬場での開催。17着のナイントゥファイブと18着のヤマカツマーメイドは距離がギリギリだったうえ脚を取られるレースで厳しくなってしまったのが露わに。1F長かったと割り切るしかないでしょう。

デアリングタクトはこのタフな流れで最後まで脚を伸ばして立派なレースぶり。重馬場専用機というわけでもなさそうですし、先々に期待ができる勝利でした。

それにしてもレシステンシアは何に遠慮したのかがよくわからないレースでした。Twitterにも書きましたが、これでは何のためにチューリップ賞であのようなレースをさせ今回北村友Jを降ろしたのかがわかりません。

【4/12(日)予想】ガチればハナどころか逃げ切りまで余裕<桜花賞レシステンシア>他


 何とか桜は持ちましたが、肝心の当日は予報通りの雨。

【ラインナップ】
福島12R(花見山特別)
中山12R
阪神11R(桜花賞)

■福島12R

昨年秋開催の河北新報杯組を上位に取ります。好枠引いた◎ヒロイックアゲンとここに照準合わせてきた○ニシノラディアントの2頭を中心視。開幕週なら逆らう必要は無いでしょう。乗れている西村淳Jの▲シャインサンデーを押さえて。

【本命】1ヒロイックアゲン
【対抗】12ニシノラディアント
【押さえ】8
馬連1-8,12
ワイド1-8,12
三連複1-8-12

■中山12R

こちらは「2020/3/22 中山12R」でサトノテラスの競争中止の煽りを受けた馬から。脚を掠められて最後方まで下げるアクシデントがありながら2着の◎アポロビビは確勝級と言っていいほど。ですがもう1頭、煽られて大きくロスがあった○オレノマニラもこのコースは得意で巻き返し可能と見ています。

【本命】12アポロビビ
【対抗】10オレノマニラ
【押さえ】11,13,14,15,16
馬連10-12
ワイド10-12
三連複10-12-11,13,14,15,16

■阪神11R

大阪杯、そして土曜の阪神牝馬Sと阪神コースは内が生きていると繰り返し述べてきました(そのいずれも馬券に繋げられていないのですが…)。かつて桜花賞と言えば、開催後半で内側が荒れるうえ出方を伺いあってドスローに陥ることで有名でしたが、今は好タイムで内目から押し切ることも可能な状態となりました。

しかしながら、これまでの古馬戦と違って経験の少ない3歳牝馬同士のレースということで不確定要素が強く、自分の肝である「過去走の相手関係」を基にした分析が難しいのが春のクラシックというもので、はっきり言って苦手です

では苦手なら苦手なりに丁寧に考えようということで、いろいろな角度から分析してみることにしました。

【展開】※過去10年


 コース改修以降直線が長くなりかつては先行馬受難のレースでしたが、路盤の質が良くなってきた近年は先行押し切りも見られるようになってきました。とはいえ、見てわかる通り馬の個体差が激しすぎるため「強い馬の勝ち方=決着の仕方」になっている側面もあり何とも言えません。

【血統】※2007年以降(コース改修後)、該当出走機会数5回以上


 勝ち馬を送り出しているのは「自身も3歳春までにG1を勝った種牡馬」ということがわかります。非サンデーのキンカメが高打率で、データが少なくここに入っていないロードカナロア産駒(アーモンドアイ)の活躍を考えれば十分に渡り合っていると言えるでしょう。

【ローテーション】※2007年以降(コース改修後)


 「3週(中2週)」はフラワーC、「4週(中3週)」はフィリーズレビュー・アネモネSが該当します。複勝率では5~8週(チューリップ賞、クイーンC等)が優勢ですが、勝率・連対率は9週以上(エルフィンS、シンザン記念、阪神JF等)が上回ります。

【臨戦過程】※2007年以降(コース改修後)、今回該当する過程のみ

 TARGETではグレード変更前後でデータが分割されるので手計算で。

 <トライアル組>
 チューリップ賞(8,7,7,34)勝率14.2%/連対率26.7%/複勝率39.2%
 フィリーズレビュー(2,0,2,67)勝率2.8%/連対率2.8%/複勝率5.6%
 アネモネS(0,0,1,29)勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率3.6%

 <別路線組>
 シンザン記念(1,0,0,0)勝率100.0%/連対率100.0%/複勝率100.0%
 クイーンC(0,3,2,19)勝率0.0%/連対率12.5%/複勝率20.8%
 エルフィンS(1,1,0,4)勝率16.7%/連対率33.3%/複勝率33.3%
 紅梅S(0,0,0,1)勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率0.0%

 上記の合計は12勝となり、残りの1勝はグランアレグリアの朝日杯FSで(1,0,0,1)。これの着外はご存知ミスエルテ。
改修以後よりマイル適性が求められるようになっており、フィリーズレビューをはじめとした距離延長組には不利な情勢となっています。ちなみにフィリーズレビュー組で複勝圏内入りを果たした4頭(レーヌミノル、アットザシーサイド、アイムユアーズ、レジネッタ)はいずれもマイルで5着以内の経験のある馬でした。

 なお、前走時点で本賞金が400万だった馬(格上挑戦で権利獲得)した馬で本番上位だったのは昨年のシゲルピンクダイヤのみでした。格上挑戦の場合3着以内に入らないと出走は不可能なためキッチリ仕上げて本番は…となりがちなのですが、それを覆してきたわけですやかやはり素質の片鱗はあるということでしょう。そのシゲルピンクダイヤもチューリップ賞2着で本賞金を加算して本番に進んでいるため、「本賞金400万」で桜花賞に臨んだ馬の3着以内実績はゼロとなります。今回のメンバーではナイントゥファイブが該当。

【馬体重】※2007年以降(コース改修後)


 正直、3歳春の馬体重なんて変動要素が大きいので関係ないだろうと思って確かめたのですが興味深いデータが。460kgを境として好走率がかなり変わってきます

 ~460kg(4,8,7,122)勝率2.8%/連対率8.5%/複勝率13.5%
 460kg~(9,5,6,70)勝率10.0%/連対率15.6%/複勝率22.2%

 13回中9回、しかも直近で7年連続して460kg以上の馬が勝っています。ちなみに対象期間の出走馬の平均は『452.7kg』。おおよそ全体感とリンクしてきます。これは推測ですが、やはりフルゲートのレースになると馬群で怯まない、弾かれない馬格が求められるというのはありそうです。かといって500kg超えのグラマーとなると今度は早熟性を疑われます(カノヤザクラ、ミスパンテール等)。勝ち馬の最軽量は08年レジネッタの432kg、最重量は16年ジュエラーの494kgで、レジネッタを除けば450~500kgの範疇に収まります。

【騎乗経験】※2007年以降(コース改修後)

 意外なことに今回テン乗りが3人もいるので一応調べました。

 騎乗経験あり(11,12,11,156)勝率5.7%/連対率12.1%/複勝率17.8%
 テン乗り(2,1,2,36)勝率4.9%/連対率7.3%/複勝率12.2%

 有意とまでは言い切れませんが、やはりそれなりの差はありました。基本的にG1本番でテン乗りとなると「短期免許の外人」か「騎乗停止の代打」を除けば「主戦が他にいい馬を選んだ」ケースが大抵ですから、自ずから成績は低調になりがちです。

【距離経験】※2007年以降(コース改修後)

 引用するまでもないですが1400m以下しか経験のない馬は複勝圏内ゼロ。今回のメンバーではケープゴッドが該当します。望来、ゴメン。

 ちなみにマイル経験のない馬では2011年3着のトレンドハンター1例のみ。ですがフラワーCからのローテにつき、距離不安は無い状態でした。


とここまでは過去の桜花賞から導かれる傾向。ここからは今年の桜花賞で想定される展開からヒントを探します。

①レシステンシアorスマイルカナが引っ張ってついて来れるか
 →前半600mを34秒切るペースで好走(3着以内)できている馬

 ナイントゥファイブ、マルターズディオサ、クラヴァシュドール、マジックキャッスル、ヤマカツマーメイド、レシステンシア、エーポス

 レースで表現すればファンタジーS、阪神JF、フィリーズレビューの3つ。なおお判りかと思いますがスマイルカナは34秒未満のペースの経験がありません。世間では逃げ馬がかち合って共倒れという予測も出ていますが、本気で飛ばしたらレシステンシアにとってスマイルカナは脅威ではありません。

②稍重以下の馬場で好走した経験がある馬

 ナイントゥファイブ、マルターズディオサ、フィオリキアリ、インターミッション、ヤマカツマーメイド、ケープゴッド、レシステンシア、エーポス

 ①②両方に該当する馬は太字にしました。このうち先に述べた「本賞金400万円」のナイントゥファイブを除く4頭から考えることにします。

マルターズディオサ
 チューリップ賞◎で頂いたこともあって自分の中で赤丸急上昇なのですが、前で逃げ馬を追いかけて馬場の内目を伸びる前走の勝ち方は今回の本番に繋がるものでした。レシステンシアがハイペースを刻んだ阪神JFも2着に踏ん張っており、ペース不問の安定勢力です。
 問題は体調面。栗東滞在にも関わらず調教後時点で438kgと前走時(444kg)から減っており、450kgを割ることは濃厚。調教も前走の直前は坂路でしっかり時計を出しているのに今回は終始CWでのソフト調教に徹しており、思うように負荷をかけられていないもどかしさがにじみます。

ヤマカツマーメイド
 こちらはフィリーズレビューの◎でした。姉のヤマカツグレースが阪神1400mでしか走らない馬ということもあり注目していたのですが、最低限の走りはしてくれました。その血統背景から距離延長がプラスとは言い切れませんが阪神JFでも5着と大崩れしておらず、今回の最終追いとなった坂路では自己ベストを更新するタイム。ここに向け仕上げてきたという意味では怖い存在です。

レシステンシア
 前走で溜め逃げが不向きなことがわかり今回は飛ばすであろうこの馬。武豊Jに逃げをさせれば右に出るものは居ないのですが、阪神JFまでの伏兵扱いと主役を張る今回では注目度がまるで違うことを考慮に入れる必要があります。それでもなし崩し的に脚を使わせた阪神JFではマルターズディオサに0.8差をつける圧勝を演じており、自分の形に持ち込めるかが全てでしょう。

エーポス
 エルフィンSでは荒れた内を通らされデアリングタクトらの強襲に遭い4着。一転前走は外から脚を伸ばす戦法でヤマカツマーメイドを捕らえて重賞制覇。しかしながらこの時の末脚が35.1。2017年に4番手から押し切ったレーヌミノルですら35.4の上りを使っており、前回同様の位置からだと33秒台の脚が無いと逆転は難しいところです。

 ここでこの4頭の中で足し引きをした結果、状態不安のマルターズディオサ、そもそものスペック的に前を捉えるのが難しそうなエーポスを外し、距離の面でヤマカツマーメイドを一枚割り引いた結果、やはりレシステンシアで良さそうという判断になりました。差し勢が怖いというのはありますが現状ではポジションを取れる馬を中心に考えるのが妥当という結論で、誰かが差し込んできても当たるように買おうと思います。

【本命】17レシステンシア
【対抗】15ヤマカツマーメイド
馬連15-17
ワイド15-17

2020年4月11日土曜日

【4/11(土)結果】

馬連買えば3着、ワイド買えば4着…
買い目を盗み見されているとしか思えない外し方で疲れます。

■福島7R ◎タガノオボロ→4着

出足は悪くなかったものの、体がまた減ってしまっていた影響か直線踏ん張り切れませんでした。理想を言えばもう1F長い方がレースしやすそうな気もしますが…

■福島11R ◎レコンキスタ→10着

スタートこそ悪くありませんでしたが、内の各馬に良いポジションを取られ外々を回らされる展開。向う正面では早めに被され4角では早くもおつりが無くなってしまいました。ひと叩き後の得意条件でこれでは厳しい。

■中山7R ◎ニシノミンクス→3着

後からの競馬は織り込み済みでしたが、思ったより長くいい脚が使えました。外に持ち出すロスの分捉えきれませんでしたが、枠順次第で着はひっくり返せそうな雰囲気は感じられました。
三連複を買っていれば…

■阪神11R ◎メジェールスー→11着

重賞レベルの他馬とは二の足が違ったうえ、直線では包まれ何もできずの敗戦。度外視できる負けではありましたが、牝馬OP戦は1400~1800に集中しているため、今後のローテーションは難しくなってきました。

【4/11(土)予想】母娘制覇の偉業に挑む<阪神牝馬Sメジェールスー>/得意距離に戻って一発<福島中央TV杯レコンキスタ>他

今週も日本の第一次産業に貢献するために国庫支出金を貢ぐ週末がやってきました。

【ラインナップ】
福島7R/11R(福島中央TV杯)
中山7R
阪神11R(阪神牝馬S)

■福島7R

逃げたいであろう馬の中では一番内に入った◎タガノオボロから。福島ダート1150mは基本的に短距離血統に逆らわない方が吉で、ロードカナロア産駒は芝もダートも信頼出来うる成績を残しています。最終追いでも坂路で最後まで伸びるラップを示しており、相手関係が楽なここで決めておきたいところです。

【本命】5タガノオボロ
【相手】1,2,4,8,16
単勝5
ワイド5-1,2,4,8,16

■福島11R

レコンキスタはダート1700mで(3,2,1,7)、それ以外の距離では(0,1,1,12)と完全にこの距離を手の内に入れています。4戦ぶりの得意距離、過去2勝を挙げている福島コースに戻るのはチャンス。

【本命】15レコンキスタ
【相手】3,4,5,6,7,9
単勝15
馬連15-3,4,5,6,7,9

■中山7R

最内に入ってしまいましたが◎ニシノミンクスは本来ある程度の位置を取りたいタイプ。
田辺Jへの乗り替わりでマトモにスタートが切れれば、最後の一脚で間に合う可能性に期待したいです。

【本命】1ニシノミンクス
【相手】2,3,4,10,12,14,16
単勝1
馬連1-2,3,4,10,12,14,16

■阪神11R

先週の大阪杯の際にも触れましたが、今開催の阪神は内が活きており外回りとはいえBコースは十分に先行馬が活躍できる状態です。騎手もそれが判っているため必然的に内に馬が集まりやすく、さながら地方競馬のようなポジション争いが繰り広げられます。先週のラッキーライラックのように内を突いて伸びるのが理想ですが、この手のコースではしばしば直線で渋滞が発生しやすく、G1の前哨戦という性質を考えれば差し馬が無理をして着を獲りに行くシーンは想像しずらいものがあります。ましてや賞金が足りている馬ならなおさら。

というわけで、今回楽にポジションが取れそうな◎メジェールスーを狙います。
勝ち鞍は芝1400mまで、マイルは3走前に1回走って0.5差7着がありますが、外目の枠で位置を取り切れず本来のレースが出来なかった中末脚だけで流れ込んできたもの。今回は2F延長になりますが、その分ポジションはスンナリ獲れそうです。カギとなるのはトロワゼトワルの出方ですが、こちらは必ずしも逃げなければいけない馬ではなく、テン乗り藤岡康Jが様子見で番手に控えれば3番手以下の良い蓋になるでしょう。

ロードカナロア産駒の良さの一つに「距離適性の幅が広い」ことが挙げられます。
短距離に適応したスピードを伝えるとともに、配合相手の距離適性を引き出す柔軟性も持ち合わせています。例えば、アーモンドアイの母フサイチパンドラはエリザベス女王杯を制しオークスも2着。マイルからクラシックディスタンスをこなす三冠牝馬を生み出しました。

メジェールスーの母は2008年のヴィクトリアマイルを制したエイジアンウインズ。前哨戦として当時1400mで施行されていた阪神牝馬Sを制して臨んだ同レースでは初距離ということもあり5番人気に甘んじましたが鮮やかな勝ち方を見せ、結果的にこれが引退レースとなった馬でした。思えば父ロードカナロアも2013年の安田記念を制しましたが、この当時まだマイルで勝ち星は無く(1戦して2着)、適性が未知数と言われた中で中団から豪快に差し切っての勝利でした。牝馬限定戦となるここは適性を測るにはもってこいの舞台で、(恐らく)史上初となる阪神牝馬S親子制覇に期待です。

人気どころには賞金持ちが多く、前哨戦もきっちり獲りに行く中内田厩舎の△ダノンファンタジー以外は取りこぼしても不思議はない構成。サウンドキアラトロワゼトワルスカーレットカラーも力量上位につき押さえはしますが、ここに食い込むならマイルは得意なブランノワール。武豊Jが流れなりのポジションを取ってくれればここでも引けは取らないはずです。

【本命】3メジェールスー
【相手】2,8,12,13,15
単勝3
馬連2,8,12,13,15

2020年4月5日日曜日

【4/5(日)結果】


そろそろ手間と見返りが釣り合わなくなってきた…

■阪神11R ◎ワグネリアン→5着

ダノンキングリーが押し出される格好でハナへ。元々スタートさえ決まれば前で運べる馬ではありましたが、サトノソルタスが控えたことで11頭を従えてハナへ。ジナンボーと共に向う正面で引き離しながらも前半5Fは60.4秒と早過ぎないペース。息を入れたいジナンボーには厳しい展開でしたが、厳しい流れを差し込んできたダノンキングリーにとってはわけないペースでこのまま逃げ切るかとも思いました。

勝ったラッキーライラックは確かにイチかバチかの位置取りではあったものの、先に述べた通りこのペースでジナンボーは残せないのでそこまで読んでのコース取りであったならデムーロJのファインプレーと言うべきでしょう。クロノジェネシスが早めに外の4~5番手を取っていたこともあり、あそこから外に持ち出したりしていては間に合わなかったでしょう。そのクロノジェネシスも、早めに良い位置に取り付けたことが奏功しました。皆が内を意識するあまり馬群が膨れなかったため進出時のロスも小さく、際どく差を詰めてきました。

ワグネリアンはスタートから終始内に押し込められ、4角で各馬が動いた時も動けず後ろから2番目まで位置を下げてしまいあそこから割って出るのは流石に厳しいという展開に。ラッキーライラックの後ろを進んで最後は差を詰めましたが、ゴール前ではカデナにも交わされる始末。本来ならクロノジェネシスあたりのポジションを取っていたかったはずですが、今回は内枠が逆に仇になった格好に。不完全燃焼のレースでした。

「4角を前で回れた馬が台頭する」レースであることは予想の段階で述べた通りですが、実際に誰が前に行くのかはゲートが開かないとわからないわけで、逆を述べればこういう形態のレースは考えるだけ無駄なのかもしれません。荒れる気配もなかったので個人的な馬券購入も少額に留めましたが、大阪杯含めこのコースで行われる重賞(チャレンジC、鳴尾記念、マーメイドS)は控えめにしても良いかもしれないとすら感じたレースでした。

【4/5(日)予想】全てが好転、復権の時<大阪杯ワグネリアン>


競馬場に入れないため、G1開催当日に競馬場でしか買えないG1グッズ(レースタオル、名入りボールペンなど)もWebで販売されることに。グリーンチャンネルでも何度も紹介されていたのですが、解せないのが「大阪」だからなのか阪神タイガースカラーだということ。大阪に本拠地を置くプロ野球球団はオリックス・バファローズただ1つなわけで、日本に3人しかいないオリックスハァンの中の1人である自分としてはこういう扱いに触れるにつけやるせない気持ちになってしまうのです。

これ枠連2-5のサインなのでは…

【ラインナップ】
阪神11R(大阪杯)

■阪神11R

"産経"大阪杯の時代にトーホウドリームの大駆けがあったりと、あっと驚く末脚決着のイメージもあるこのレースですが、G1に昇格してからの3回は4角4番手以内の馬が勝利を収める「先行内有利」レースとなっています。


芝の生育管理が進み開催後半でも内枠が活きるようになっていることに加え、本来このくらいの距離のG1に出てくる馬は秋天やダービー等王道の距離を勝てるような馬が多いわけで、彼らの本質は「直線の瞬発力勝負に強い」タイプであって、内回りを器用に立ち回ることが得意とは限りません。有力馬と言われる馬の多くがじっくり構えて進んだ結果、キタサンブラックが押し切った2017年以外の2回は前半が61秒台とG1としてはスローな流れが出来上がり、結果的に内を立ち回った先行馬、最後に内を突いて伸びる馬の活躍をアシストするわけでもあります。

今年のメンバーは、例年にも増して先行争いが牽制合戦になりそうでスローの様相を呈しています。前走積極策で手ごたえを得たサトノソルタスが一応はハナを取りそうですが、その後ろには番手を取りたい馬たちがいっぱいいるわけで、サートゥルナーリアに刺された後の事だけ考えればいい前走と、終始このプレッシャーを受けながら進む今回ではスムーズさは全然違ってきます。

となると、やはりある程度の位置を取れる馬から狙いたいところ。枠順も考えて本命は◎ワグネリアンとしました。
ダービー以来勝ち星から遠ざかってはいますが、昨年の大阪杯とJCは超絶内有利馬場を差しての3着、札幌記念は落鉄、秋天は相手関係が悪すぎと敗因ははっきりしています。JCは若干着差もありますが、これは馬場も影響してのものでしょう。デビュー戦で32秒台の脚を使って勝っていることからも本質的にはキレを持ち合わせている馬ではありますが、アエロリットのドSペースを中団で追いかけ5着に差し込んだ秋天が示す通りスピードの持続力にも長けており、それがダービーのような好走の原動力になっていると見ます。この辺りは母父キングカメハメハの良さが出ています。

サトノソルタスを見ながら進める内枠、良馬場見込み、相手関係も好転と条件は近走の中で最もいいはず。体質的に多くレースを使えない分、1戦1戦が勝負。今回もここに全力投球で、ダービー馬復権の時がやって来たと見ます。

相手筆頭は○ラッキーライラックとします。
その手綱さばきをして「スミヨン砲」と評されたエリ女の激走は言うに及ばず、この馬はキレを引き出す剛腕タイプが合っているようです。デビューから長くパートナーを組んだ石橋脩J然り、今回継続騎乗となるデムーロJ然り、です。前走こそダノンキングリーに屈しましたが、頭数も引き続き手ごろなここは上位は堅いと見ます。

ダノンキングリーは3番手までとしました。今回は前走とは先行勢の層の厚さがまるで違うわけで、かといって外を回して届くのかというとそういう馬場ではなく…馬券上の扱いはよくて3着。

あとは上手く立ち回れれば札幌記念の再現あるブラストワンピース、前走はスタートに泣かされたロードマイウェイ、イン突きもあると見てステイフーリッシュ、このコースではディープ産駒と互角の成績を誇るキンカメ直仔のレッドジェニアルまで。

【本命】4ワグネリアン
【対抗】5ラッキーライラック
【押さえ】1,3,6,7,8
枠連4-5
三連複4,5-1,3,6,7,8
三連単4-5-1,3,6,7,8

2020年4月4日土曜日

【4/4(土)結果】

■中山9R ◎グロンフォール→6着

向正面でペースが上がったところで置いて行かれてしまいました。準OPではこのくらいのペースチェンジは普通にあるわけで。これについて行けないようでは現状このクラスの芝では厳しいと言わざるを得ません。東京2400mの方がまだ与しやすいかもしれません。

■中山10R ◎ゴールドギア→5着 ○ヴァンケドミンゴ→7着

両頭とも最後はいい脚で伸びてきていたのですが、中盤ガッツリ緩んだおかげで先行勢に息が入ってしまいました。それでも残せなかったヴィッセンを考えれば、勝ったキングオブコージ及び2着のレッドアステルはなかなか強かったと言えるでしょう。

■中山11R ◎カツジ→8着

思っていた以上に内が生きており、上手く立ち回って4角でも我慢した馬が最後に伸びてくる展開。こうなると外を回す馬は届きません。とはいえ、松山Jもこの馬の良さを引き出す騎乗をしたうえでの結果ですので、買った側としても納得の敗戦ではありました。

意外だったのは3着のレイエンダ。道中緩むところがなく追走力のないこの馬には厳しい展開かと思いましたが、馬群の中で我慢して最後に差し込むという優等生のような競馬を見せてくれました。ドスロー専用機のイメージを覆す好走で、ちょっと見直す必要がありそうです。

【4/4(土)予想】イチかバチかの乗り方で<ダービー卿CTカツジ>/ちぐはぐなレース続きで妙味<安房特別グロンフォール>他

一夜明け大変なことになってきましたが、提示された条件を基に馬券を考えるという行い自体は変わらないと信じています。心配なのは、これにより勝ち上がり機会を奪われる馬たちの今後です。日本において競馬は国家が管理する一つの産業でもあるので、他国のように簡単に中止にはしないでしょうが(それが疾病対策の観点から正しいのかは別として)、「やる限りは楽しむ」、それが我々にできる競馬産業、ひいては農水畜産業に対するせめてもの恩返しなのかもしれません。

【ラインナップ】
中山9R(安房特別)/10R(湾岸S)/11R(ダービー卿CT)

■中山9R

グロンフォールはこれが芝転戦4戦目ですが、初芝となった3走前は前残り決着を最後方からで届かず、2走前は積極策も目標にされ失速、前走は後ろからではノーチャンのミナリクJでノーカウント。色々噛み合わないレースが続いていますが、丸山Jを配したここは順当に前進と見ます。

【本命】10グロンフォール
【相手】3,4,6,8
ワイド10-3,4,6,8

■中山10R

この条件・距離にして17頭というのは珍しく、しかも先行したい馬が勢ぞろい。坂を2回超えるタフなコースであることを考えれば、ここは素直に外を回して差してこれる馬を狙いたいです。

◎はゴールドギアとします。とはいっても勝ちきる期待はありませんが。今回は▲キングオブコージをはじめ内枠に行きたい馬が固まり、先行争いは自ずから激化しそう。最後の一脚は確実な馬なので、ここで差し込んできて後はどこまで前を交わせるかです。

相手筆頭は○ヴァンケドミンゴ。3度の重賞挑戦以外は0.6差以内で走っている堅実派。田辺騎手はテン乗りとなりますがキャリア3勝は全てテン乗りで、ルーラーシップ産駒をここで買わないわけにはいきません。むしろ頭で買うならこちらの方が魅力。

ちなみに「ドミンゴ」とは「日曜日」の意味なのですが、先に述べたキャリア3勝は全て土曜日のレース。不思議なものですね。

【本命】10ゴールドギア
【対抗】14ヴァンケドミンゴ
【押さえ】2,5,13,17
単勝14
馬連10-2,5,10,13,17
三連複10,14-2,5,13,17

■中山11R

先日の東風Sの際に「ここは勝負気配に見えない」と評した◎カツジ。前走はキャリアで初めて松山J以外の手綱で6着。展開、そして丸1年ぶりのレースであることを考えれば悲観する成績ではありませんが、この馬は勝ったニュージーランドTにしても4着に好走したマイルCSにしても最後方から追い込むような極端な競馬のほうが合っているタイプ。前走のようになし崩し的に脚を使わされる展開では実力を出し切れません。かといって使える脚に限りがあるため、東京のような純粋な追い比べよりは一瞬のキレでカタをつけられる中山・京都といったコースが向いています。

加えて今回松山Jは重賞ウイナーであるサクセスエナジーのコーラルSを蹴って参戦。ひと叩きしてのローテも相まってここはタイトルを獲りに来たと見ます。

牝馬で56kgと実質トップハンデの▲プリモシーン、昨年から+1.5kgの▲マイスタイルは相手までの扱い。プリモシーンは直線捌けるか、そしてマイスタイルは距離延長で折り合えるかがポイントになりそうです。

押さえは枠順好転の△ジャンダルム、調教が引き続き好調な△ストーミーシー、あとは年明けから大きな着順続きも小差で走っている△ブラックムーンも狙いたいです。穴なら★ナインテイルズ。9歳にして相変わらず坂路の動きは好調で、連続騎乗の野中Jならここは引いて後ろからの戦法を採ると見ています。最後の脚に賭けた時の食い込みに警戒です。

【本命】15カツジ
【相手】1,2,3,7,9,16
単勝15
馬連15-1,2,3,7,9,16
ワイド15-1,9