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2020年7月5日日曜日

パラスアテナ初の重賞挑戦、楽しみは続く


 一口馬主として初の出資馬である広尾TCのパラスアテナ(牝3、高柳瑞厩舎)が日曜福島メインのラジオNIKKEI賞(G3)に出走、1番人気の支持を受けましたが、結果は4着となりました。

 前走のカーネーションC(1着)から短期放牧を挟み、中5週での参戦。テンションに配慮して中間も軽めの調教ながら仕上がりは良く、コンディションについては各方面から高評価を受けていました。デビューから馬体重が増えなかったことを個人的に心配していたので、今回の+10kgは「やっと増えたか!!!」という気持ち。牝馬は1992年のシンコウラブリイ以来このレースを勝っていませんが、結果的には無敗のグレイトオーサーを差し置いて1番人気に支持され、否が応にも期待の高まる一戦となりました。

 レースはバビットが早々と先行争いを制し、アルサトワ、パンサラッサは控えて番手から。途中スローを嫌ったグレイトオーサーが突いて前半1000mは59.6とスローにはなりませんでしたが、カギとなったのはそのグレイトオーサーが前を突いた2コーナーと後続が差を詰め始めた残り1000m地点。

 このレースのラップは

 12.0-10.8-12.6-11.9-12.3-11.9-11.9-11.6-12.3

 となっており、①3-4F目【12.6-11.9】と②5-6F目【12.3-11.9】で加速が入っています。

 ①で加速したのは、突いた張本人のグレイトオーサーをはじめコスモインぺリウム、ルリアン、そしてパラスアテナ。続いて②のポイントで加速したのはグレイトオーサー、ルリアン、パラスアテナ、コンドゥクシオン。②の段階でコスモインぺリウムは失速が始まり、グレイトオーサー、コンドゥクシオンも4角で手応えが尽き後退。ルリアンは鞍上の叱咤に最後まで応えましたがG前で力尽き5着。勝ったバビットがこれらのシーンでいずれも脚を使うことなくやり過ごせた一方で、ラップに合わせて加速した馬の中で最後まで脚を伸ばしていたのがパラスアテナだったと考えれば、着差ほど悲観する必要は無いと考えます。

 4角から追い通しにもかかわらず2着を確保したパンサラッサは、馬場が合ったのもそうですが成長を感じる走りでしたし、3着のディープキングはギリギリまで追い出しを待った分切れ味を引き出せた印象(次新潟の自己条件出てきたら断然人気でしょうね)。回復途上の福島の馬場にあって、正攻法で外を回して敗れたのであれば仕方ないと割り切れる敗戦でもあります。手綱を取ってくれた武豊Jも「軽い脚捌きをするタイプで、馬場が良ければもっと…」という感触だったようで、敗因は明白と分析してくれています。


 今後については続戦もあり得ますが、馬場を敗因と考えるなら、せっかく馬体も増えたことですし一息入れて梅雨明けの新潟or札幌という選択肢もあるかもしれません。「まだ弱いところがある」と陣営も認めている中、掲示板を確保する走りを見せてくれて本当に頭が上がりませんし、今回の4着で獲得賞金が1,800万円となり、募集額(1,680万円)を上回る実績となりました(ここからは二重に源泉徴収される…)。秋に向けて大きな夢を見られる挑戦となり、陣営はじめ関係者の皆様、そしてわざわざ乗りに来てくれた武豊Jに改めて感謝です。

 まずは無事に帰ってきてくれますように。夢の続きを一緒に見ましょう。

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