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2020年8月10日月曜日

【8/10(月・祝)】岩手競馬予想


 ディスりから始まって申し訳ないのですが、ふじポン・オークス追放騒動以後、宗教上の理由で岩手は買わなくなりました。不遜な態度を一向に改めようとしない地元の馬主会の問題だと思っていますが、主催者側とすれば馬を引き上げられることが一番痛いので何も言えなかったりするわけで。豪華な競馬場を作ったために売り上げを上げ続けて借金返済しなければならない一方で、「単年度黒字」が存続条件の中何度も薬物混入で足を引っ張られる…それぞれの思惑のベクトルが完全に真逆を向いている現状は、いろんな意味で「金沢、笠松よりやばい」と思っています。

 とはいえ、莫大な建設費を投じただけあって盛岡競馬場は立派です。1周1600m、高低差4.4m(中山と同じ)の急坂は優勝劣敗をより鮮明にします。地方馬同士であれば直線で止まった馬を後方待機勢が交わすことも考えられますが、中央勢が加勢する戦いではまず実力通りの決着が常です。事実、クラスターカップの近5年の馬連配当は平均646円。絞らないと話になりませんので取捨を厳密に行っていきたいと思います。


【ラインナップ】

盛岡8R(JRA交流アンバー賞)/15:25
盛岡10R(クラスターC)/16:45


■盛岡8R

 自分の馬券収支を振り返って今年は地方の成績が輪をかけて悪いな…と思っていたのですが、原因がわかりました。ドル箱としていたJRA交流競走が休止されていたためです。

 交流競走は重賞に限らず、未勝利~2勝クラスの条件戦で各場に対応するクラスの地元馬と走るレースもあります。何らかの理由でデビューが遅れた強い地方馬等を除き、基本的にはここもJRA勢を買っておけば良いレースとなっており、実質的に4~5頭立てとなることが常です。


 この「アンバー賞」はJRAの未勝利馬と岩手の3歳A級(=オープン)の馬とが走るレースです。とはいえ中央勢は軽く1秒以上は負けている馬も多く力量比較が難しいように見えますが、2番の超電磁砲レールガンは岩手の3歳最高峰・東北優駿の3着馬。元々中央デビュー後2戦走って岩手に移籍した馬で、その2戦が「4.9差の15/15着」「8.5差の13/14着」ということを考えれば、そのほかの馬についても推して知るべしでしょう。

 もう一つ、条件クラスの交流競走で注目したいのが「地元騎手が乗るJRA勢」です。馬の力量が拮抗するJRA勢同士の対決にあって、癖のある地方競馬のコースはその乗り方に慣れていることがアドバンテージとなります。今回で言えばジオパークアポロパワポケプリメーロコスモケルビンヌンシーズがそれに該当します。軸はこの中から選んでいきたいですが、このように複数該当する馬がいる場合は

 ①前につけられる馬
 ②芝でそこそこの位置につけられていた馬

の順で絞るようにしています。多くの場合、地方のレースは直線が短く、位置が取れた馬のやり合いになるため前につけられることが必須条件となります。ここで言えば3走前のダート1600m戦で2番手につけた◎コスモケルビンが有力候補。単と流しで。

単6
馬連6-1,3,4,7,9
ワイド6-1,3,4,7,9


■盛岡10R

 先述した通り、基本的には強い馬(=人気上位馬)が順当に走るレースです。

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

 過去5年の傾向を基に考えます。

①地方馬は交流重賞実績ある馬

 コース紹介でも触れた通り、大箱で坂もあるため紛れが少なく、コース巧者の地元馬が人気薄で激走…というシーンはなかなか生まれません。過去5年で地方所属で入着したのはラブバレット、あとは元中央馬のブルドックボス、ポアゾンブラックの3頭で、彼らはいずれも「交流重賞での連対実績」がありました。

4角5番手以内

 通過順欄でお分かりの通り、3着以内馬は「4角通過順位が5番手以内」となっています。地方の中では長い方とはいえ直線は300mですからあまりに後ろでは届きようもなく、逃げ・先行、もしくは昨年のヤマニンアンプリメのようにコーナーから押し上げられる馬が理想的です。

逃げ切り、あるいは4角6番手以内から上り1位で勝った経験あり

 中央馬の取捨においては、基本的には重賞実績ある馬が順当に上位に来ます(賞金ないと出られないので当然ですが)が、その中でもこの舞台に合ったタイプで言えば「逃げ切れる馬」あるいは「前目から良い脚を使える馬」に注目です。過去上位入着実績馬は、逃げ切り勝ちあるいは「4角通過順位6番手以内から上り1番時計で1着」の経験がありました。

ダート1200mでの勝利経験

 中央馬・元中央馬に関してもう一つ挙げれば、入着経験馬は全て過去にダート1200mでの勝利経験がありました。


 ここまでで残ったのは①②③⑦⑨⑫の6頭。ヒロシゲゴールドかマテラスカイのどちらかが逃げるとなれば、向う正面をいっぱいに使うコース形態からも前半は34秒台を予想。このタイム水準だと②アユツリオヤジは逃げられず、⑦メイショウアイアンも脱落すると見て、残りの4頭で考察していきます。

ヒロシゲゴールド

 前走の京葉Sは向う正面の追い風に乗って前半32.9の超高速ラップで逃げそのまま押し切り。2着馬が4角11番手、3着馬も4角10番手と差し勢が台頭する流れを封じたそのスピードは本格化したと言っていいでしょう。今回もコース形態的にスピードをつけて逃げられそうで、前走の再現があってもおかしくありません。

ブルドックボス

 2016年2着、2017年1着、2019年5着とこのレースの常連。ですがベストは1400mで、北海道に一時移籍していた昨年7月の門別の特別戦を除けば1200mでの勝ち星は2017年のこのレース以来なし。末脚は健在ですが前半のペースが速くなると厳しく、昨年のJBCスプリントのように前が崩れる展開になれば一押し効きそうですが…

マテラスカイ

 気づけば2年間勝ち星から遠ざかっていますが、圧倒的なスピードは衰え知らず。行き切れば強いですが行き切れない時の脆さも併せ持っており、ヒロシゲゴールドが最内枠を引いた今回はスンナリハナへ…とはいかない可能性も。となると、17年のかしわ記念でコパノリッキーを6番手から勝利へと導いた「ユタカマジック」の再現の可能性も無きにしも非ず…と考えます。3歳の頃は後方からの競馬で結果を残していただけに、玉砕覚悟の逃げを打つくらいなら最後まで競馬の形を保ってあげた方がこのメンバーでは得策という判断も一理あるでしょう。

トップウイナー

 重賞初挑戦となった前走は2番手追走からの5着。終始後ろからのプレッシャーを受ける厳しい流れを思えば及第点でした。今回は逆に前の馬が強力なため、それを負かしに行くレースが出来ればチャンスはあるでしょう。


  上記の取捨を踏まえて印の順を考えました。

 ◎ヒロシゲゴールド
 トップウイナー
 マテラスカイ
 ブルドックボス

 好枠を利してヒロシゲゴールドがダッシュを効かせ、そのまま押し切る可能性が高いと見ました。昨年のヤマニンアンプリメのようにそれを差すとしたらトップウイナー。マテラスカイも行き切れば強いですが、まともにやりあえば玉砕の可能性もあるのと最後の一押しが効かないタイプのため控えても味が出るとは見えにくく、2,3着付けの候補としました。ブルドックボスは59kgが鍵ですが、2016年にダノンレジェンドが60kgで制したように実力馬に逆らうのは得策と言えないレースなので押さえておきます。

馬連1-12
ワイド1-12
三連単1=12-3,9、1-12=3,9、12-1=3,9

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