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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2020年11月29日日曜日

【11/29(日)結果】

■東京12R ◎デアリングタクト→3着

 キセキの大逃げにより各馬早めに追い出さざるを得ず、最後は地力の勝負になりました。結果的にはその地力で勝るアーモンドアイが額面通りの強さを発揮し、コントレイルも想定以上に万全の走りをしてくれたというのが正直なところです。デアリングタクトは辛くも3着も守ったという感じですが、この走りを見ていると適性はもう少し短いところにあるかもしれません。

🎯三連複 2-5-6 3.0倍


■阪神12R ◎フィアーノロマーノ→1着

 想定通り前半3Fが33.8から、後半が少し早くなり34.4の上りとなりましたが重賞らしいペースになりました。勝ったフィアーノロマーノ自身は上りを33.7でまとめカレンモエをキッチリ差し切りましたが、ここも1200mしか経験のないカレンモエと長い距離を勝ってきた同馬の差が現れたのではないかと考えます(前走1400mを勝ってOP入りしたジョーアラビカを買ってないのは触れないでください…)。

🎯単勝 5.7倍
🎯馬連 10-13 15.0倍

【11/29(日)予想】プレッシャーから解き放たれ<ジャパンCデアリングタクト>/長めの距離適性が有利に<京阪杯フィアーノロマーノ>


 ただでさえジャパンCクラスになると一般のスポーツニュースにも取り上げられるほどの扱いなのですが、それは「1着賞金3億円の凄いレースがある」とか「世界中から強い馬が集まってくるから」とか、割とわかりやすいアイコンがあって成り立つ部分もあると考えています。

 今回のメンバーは確かにすごいんですが、普段から競馬を観ていない人にとっては何が「すごい」のかを理解するのは難しく、以下

・3冠馬3頭が集結
・同一年の無敗の3冠馬が2頭同時に参戦
・史上最多・JRA芝G18勝を挙げた馬の引退レース
・2年ぶりに外国馬が参戦(このご時世に!)

という要素を1つ1つ並べて話すのは少々時間がかかるというきらいがあります。そもそも「同一年に無敗の3冠馬が2頭同時に誕生する」こと自体が無かったわけですからその時点で間違いなくすごいんですが…

 と、こんな風に幾重にも重なった「すごさ」が凝縮しているのが今年のジャパンカップなわけです。ここまで来ると馬券なんてどうでもいい!という声も聞こえそうですが、やはりロマンを馬券に託すのも楽しみのひとつ。自分にとっては、小学生の頃に見た「テイエムオペラオー・メイショウドトウ・ナリタトップロード」の3頭が集結した2000年頃を彷彿とさせるマッチアップです。


【ラインナップ】

東京12R(ジャパンC)/15:40
阪神12R(京阪杯)/16:15


■東京11R

 先ほど「テイエムオペラオー・メイショウドトウ・ナリタトップロード」の話を出しましたが、この3頭が集結したレースは全6回。うち3頭で3着までを独占したのは1度(2001年天皇賞春)しかありませんでした。競馬の世界では「三強並び立たず」というのは珍しい話ではありません。

 言うまでもなくアーモンドアイ・コントレイル・デアリングタクトの三冠馬3頭の優劣を付けなければ馬券になりません。とはいえ、はっきり言って現状見せている能力を考えれば展開や位置取り次第でどのような結末もあり得るというのが自分の見解です。

 ○アーモンドアイについては、当初香港を目指していましたが直近の情勢も踏まえ海外渡航は厳しいとの見方から国内でラストランを走る方針に。間隔を考えれば有馬記念と行きたいところですが、やはりこの馬の能力を出し切れるのは広い東京コースという判断でしょう。中間も問題なく来れていますが、やはり前回取り上げた通りこの馬は1回1回が全力、というタイプであるが故この調整期間の短さがどこまで影響するか…という点で1枚割り引きました。

 ▲コントレイルはダービーのパフォーマンスを考えれば距離・舞台共に問題は無いでしょう。但し菊花賞のダメージは一定程度見て取れ、各所でも指摘されているように1週前追いきりではダノンファラオ・バスラットレオンに遅れを取っています。最終で戻してきたとはいえ、やはり参戦ありきのローテーションという印象は拭えず3番手の評価としました。

 ◎デアリングタクトは秋華賞から中5週のローテで、桜花賞からオークスの臨戦過程と全く一緒です。杉山師も「桜花賞後の調整を踏襲した」と語る通り、1週前にしっかり追って輸送を控えて直前は軽めにし、テンションが上がり過ぎないよう取り計らわれてきました。オークスと同じ競馬をしてしまうと間に合わない可能性はありますが、この馬にとって大きな目標であった「無敗の牝馬三冠」という偉業を成し遂げた後でここは挑戦者の立場。鞍上のプレッシャーもこれまでとは大きく異なるでしょうし、安全策で後方待機ではなくある程度の位置を獲りに行けるはずですから、差し遅れる可能性は低いと考えます。デキの面では上記2頭を上回ると期待し、軸はこの馬とします。

 これらに割って入ることが出来そうなのは△グローリーヴェイズ。自ら動いて勝ちきった前走は着差以上に強い内容でした。フィエールマンと接戦してきた過去を考えても狙うだけの魅力は十分にあります。

単勝5
三連複5-2,6,15


■阪神12R

 京都開催なら秋開催最終週で荒れ馬場の外差しと来るわけですが、今年は阪神開催でまだ馬場も良く、特に前半は33秒台の入りが想定されます。それでもって阪神ですから最後は坂があり、レースラップは33-35秒程度で1分9秒前後の決着となるでしょうか。スピードのみならず上りが掛かる展開で浮上できるかとなると、長めの距離の適性・実績が重要となると考えます。

 過去10年、阪神芝1200mのOP級以上で1着となった15頭のうち13頭は1400m戦以上での実績(連対もしくは重賞で3着)があった馬でした。特に2011年に中京の代替えで開催された高松宮記念は1着キンシャサノキセキ・2着サンカルロと阪神カップでお馴染みだった馬同士のワンツー。ここも長めの距離適性を持つ馬から入りたいです。

 その点不足が無いと言えるのが◎フィアーノロマーノです。2走前は初のスプリント戦で0.4差4着と見せ場を作りました。昨年のダービー卿CTのときがちょうど33.9-35.2のレースラップでこの馬自身道中3番手から34.8でまとめて勝っています。もともと前向きな気性でこの距離も向いていそうですし、真ん中あたりの枠も好都合で2つ目のタイトルに期待です。

単勝10
馬連10-2,3,9,13

2020年11月28日土曜日

【11/28(土)予想お休みします】

 2~3レースほど狙いたいのはあったのですが、メンバーや馬場状態や鞍上を勘案した結果、買おうと思っていた馬に向く展開になりにくいと判断し、今日は見送りとします。

2020年11月23日月曜日

【11/23(月・祝)結果】

 自身のあった2鞍が散々で、久々に凹む負け方でした。

■東京10R ◎キーフラッシュ→12着

 直線の入り口で置かれるのはいつものことですが、そこから盛り返す脚がありませんでした。過去、ダート2100mは一度使われて1.1差の⑤着。この時が3歳で53kgでのものと考えれば、結果的には微妙に距離が長かったのかもしれません。


■阪神10R ◎ダディーズマインド→10着

 ひと叩きされて型どおりの上昇と見て取れましたが、坂でバッタリ。まさかここまで負けるとは想定外でした。逃げたサトノシャロームが2着に残していることからも決してオーバーペースではなかったはずで、ちょっとこの敗因はつかみかねます。


■東京11R ◎ドゥラヴェルデ→6着

 荒れた馬場、坂、完成度、どれが敗因かはわかりませんが、新潟のパフォーマンスを思えば物足りない内容と言わざるを得ませんでした。現状では成長待ちといったところでしょう。

【11/23(月・祝)予想】末恐ろしい未完の大器<東スポ杯ドゥラヴェルデ>/渾身の遠征鞍<晩秋Sキーフラッシュ&猪名川特別ダディーズマインド>

 

 東京の9Rに組まれている「東村山特別」は、データが取れる限り初めての施行となります。東村山と言えば故・志村けん氏のカバー版が有名な「東村山音頭」ですが、「東村山4丁目」という地名は実際に存在しないというのは最近知りました。ちなみに歌の中では「4丁目」「3丁目」「1丁目」が出てきますが、「2丁目」が無かった理由について同氏は「テンポが悪くなるから」と語っていたそうです。確かに他3つが「7音―5音」のリズムになっているので、「ニチョウメ」では語呂が悪いというのも納得です。

【ラインナップ】

東京10R(晩秋S)/14:50
阪神10R(猪名川特別)/15:05
東京11R(東京スポーツ杯2歳S)/15:25


■東京10R

 ◎キーフラッシュに騎乗する小牧Jは今日この1鞍のみのために東上。乗り替わってからの3戦で③③②着ですが「伸びずバテず」のこの馬の特長にフィットした乗り口で好走に導いています。東京戦、しかもインコースは待望の舞台で、ゴール前まで目が離せないレースに期待できそうです。

 力量断然の感すらあるヒロイックテイル・キタノオクトパスを中心に、食い込み可能性あれなら鞍上進言で距離延長のスマッシングハーツ、手替わりが吉と出た感のあるタイサイ

三連複1-3,15-3,6,8,15


■阪神10R

 ◎ダディーズマインドに騎乗する宮崎Jは今日この1鞍のみのために西下。休み明けは一息の馬ですが前走は見せ場十分の4着と格好を付けました。手ごろな頭数で先行競馬が叶えばそろそろこのクラスは突破してもおかしくないでしょう。

単勝10
馬連10-1,4,5,7,8


■東京11R

 昨年のコントレイルは言うに及ばず、活躍馬を多数輩出する出世レースとなっています。このコースの特徴として、前半の2F目とラストの2F目でそれぞれ10秒台~11秒前半のラップを刻むという点が挙げられます。すなわちテンのスピードだけでも押し切れないし、最後の瞬発力勝負であっても道中ある程度ついていけるスピード能力が求められます。古馬戦なら当たり前ですが、2歳馬の時点でこれが求められるとなると自ずからハイレベルの争いとなり、結果勝ち上がった馬が後にも活躍するというわけです。

 この特徴に嵌る勝ち上がり方をしているのは何頭かいるのですが、叩いての伸びしろも含め◎ドゥラヴェルデに期待します。この馬の新馬戦は新潟の芝1800m戦で前半の2F目が11.4、最後の2F目も10.8と速いラップ。中盤に13秒台が3F続いたのでタイムとしては上々の域を得ないですが、この馬自身の上りも33.1とかなりの脚を使っています。

 実際これと同レベルの上りで新馬勝ちした馬がどれだけいるのか調べました。

・2010年以降
・芝1800m以上の新馬戦で1着
・レースの上りが33.9以下
・自身の上りが33.1以下、かつ上り3Fの内10秒台が1区間以上

 の条件で調べると下記9頭が出てきました。

ラストドラフト(京成杯)
ロックディスタウン(札幌2歳S)
ワグネリアン(日本ダービー)
マイネルラフレシア(アイビーS、東スポ杯③着)
レプランシュ(きさらぎ賞②着)
イモータル(共同通信杯②着)
ルージュバック(毎日王冠、オールカマー等)
ダンツクロノス
ヴュルデバンダム

 となかなかのメンバー。

 しかもドゥラヴェルテの前走は直線で鞭に反応しフラフラしながらのパフォーマンスだったことを考えれば、2戦目の伸びしろも大いに期待できそうです。2,000口で1.8万なら大いに夢を見られそうです。

 相手は○モリノカンナチャン。デビュー戦(札幌芝1800m)でバスラットレオン(札幌2歳S3着)について行ってマークした上り33.6は最速タイ。前走は初のマイル戦で痛恨の出遅れでしたが最後は33.5の脚を繰り出し0.6差の8着まで差を詰めていますし、この距離で落ち着いた頭数なら通用する余地はあると見ます。

単勝1
馬連・ワイド1-9

2020年11月22日日曜日

【11/22(日)結果】

■阪神10R ◎ヒートオンビート→4着


やってしまいましたなぁ。

 福永Jに負けず劣らず、戸崎Jもリスクを顧みない馬群戦を得意とします。鞭を入れられたのは最後の100mだけで完全に脚を余して負けましたので、これは仕方ないでしょう。

 ただ気になったのが、この直前に行われた東京10Rの南武特別で鳴滝特別同タイム3着のエンデュミオンが惨敗したこと。道中はモイと並んでほぼ最後方、3角から進出しましたが脚が持たず最後はそのモイに再び交わされる始末。現級でこんなに負ける馬ではないと見ていましたが、鳴滝特別、ひいてはその前の小牧特別のレベルについてはまだ予断を許さない状況と言えそうです。


■阪神11R ◎ラウダシオン→15着

 スタートを決め理想的なレースが出来ましたが、思った以上にグランアレグリアが前で運んだこともあり数字以上にプレッシャーを受ける厳しい流れでした。アドマイヤマーズが3着に入った以外は先行勢はほぼ総崩れで、流れも向きませんでした。

 グランアレグリアは最後の200mほどで進路を確保するとあっという間に前を交わし完勝。これで短距離G1を3連勝と、返す返すも僅差の2着(3位入線)に敗れた高松宮記念が悔やまれます…ですが確かにこれなら2000mくらいまでは問題無さそうですし、やはり体も心も大きく成長しているのがレースぶりからも良くわかります。

 インディチャンプ、アドマイヤマーズも例年ならほぼ勝ったも同然のレースぶりで、相手が悪かったとしか言えません。ファインプレーだったのは4着のスカーレットカラー。スタート一息も内をスルスルと進んで4角ではいつの間にかグランアレグリアの直後まで来ていました。流石岩田父。

 サリオスはじっくり構え過ぎたかもしれませんが、グランアレグリアがあの位置でレースをするなら早めに動き出した先行勢を最後に捕らえて…という狙いもあったかもしれません。いずれにせよ今日の展開、馬場ではあの位置では無理でしょう(昨日も同じようなこと言った気が…)。


■阪神12R ◎ブランメジェール→16着

 スタートは問題なく自分の形に持ち込みましたが、休み明けの分もあってか流石に最後は呑まれてしまいました。尤もこのコースで逃げ切った時は上りが38.5とかなり恵まれてのもので、このクラスではまずお目にかかれない水準なわけですからこの時の再現を望むのは酷という話でしょう。見立てを誤りました。

【11/22(日)予想】春の再現<マイルCSラウダシオン>/即通用の器<西宮Sヒートオンビート>この距離で伸び伸びと<妙見山特別ブランメジェール>

【ラインナップ】

阪神10R(西宮S)/15:00
阪神11R(マイルCS)/15:40
阪神12R(妙見山特別)/16:20


■阪神10R

 ◎ヒートオンビートの前走は直線で一度進路をカットされる不利がありました。普通ならそこで終戦、となるところを再度伸びなおして勝ったもので、ポテンシャルは相当高いと踏んでいます。2走前にはご存知「世紀のヒール役者まであと一歩」に迫ったアリストテレスと0.2差の3着。昇級初戦でも即通用でしょう。但し同様の考えの方が多いのか相当人気する模様ですので、馬券は久々のアーデントリーとの連とします。この馬の前走(湾岸S6着)は1,2,5,7,8着馬が既にOP入りしており、勝ったキングオブコージは目黒記念も制したというレベルの高さ。ここに入っても通用の素地は持っています。

馬連・ワイド4-10


■阪神11R

 阪神マイルは東京マイルとの相関関係が強く、同コースでの過去好走馬の多くが東京1600~2000で実績を持つ馬でした。該当コースのG1勝ち馬が5頭出ていますが、G3で着が精一杯という現状のケイアイノーテックを除く4頭が争覇圏と見ます。

 妙味含め頭に取りたいのが◎ラウダシオン。春のNHKマイルCではレシステンシアをターゲットにキッチリ負かすレースぶりで強さを見せましたが、やはりこの馬のポテンシャルを物語るのは4走前のクロッカスS。逃げて最後の3Fを「11.3-11.0-11.2」でまとめたエンジンの良さはマイルでも通用すると見ていました。OP以上で「レースと自身の上りが共に33.9以下で1着」の実績を持つのが今回取り上げる4頭の共通項ですが、これを逃げてマークしているのはラウダシオンのみ。高速決着が目される阪神開催で最も適性を発揮してくれるのはこの馬と見ています。

 前走は+16kgと明らかに叩きの一戦で、差し勢の目標にされる厳しい展開を踏ん張っての2着。その時敗れたヴァンドギャルドに対し今回は斤量が1kg軽くなるわけで、上昇度を鑑みてもこの時以上のパフォーマンスが期待できるでしょう。

 差はない対抗が○グランアレグリア。前走のパフォーマンスが圧巻でしたが、元々春の安田記念が完璧に近いレースでした。距離延長+続戦でテンションが鍵となりますが時計勝負も問題なく、力を出せるレースになればここも上位争いは必至と見ます。

 スプリンターズSを回避した▲インディチャンプはここを目標に仕上げられ、昨年に近いコンディション。休み明けの割引を鑑みても昨年のG12勝+安田記念の落鉄を思えばここでは力量上位です。スワンSを叩いて上昇見せる△アドマイヤマーズはメンバーで唯一グランアレグリアに勝っている馬(しかも2勝)。叩き2戦目のローテは3度のG1を含め(4,0,0,0)。川田Jの続戦、1400mを叩いての臨戦過程も吉と出そうです。

 中間に頓挫あったサリオスは人気面含めここは見送り。来週のコントレイルのオッズにも影響する一戦ではありますが、G3レベルのメンバーだった毎日王冠を圧勝しただけではまだ古馬G1で通用するかのジャッジは下せない、という判断です。

単勝6
馬連・ワイド6-4,7,8


■阪神12R

 ◎ブランメジェールの前走は故障馬の煽りを受け後退したもので参考外。久々の1400m戦となりますが阪神1400mは1勝クラスを勝った舞台で、内目の枠ながらスタートダッシュを決めて楽勝というレース。過去ダートでは10回馬券になっていますがそのうちの9回が今回と同じ芝スタートのコース。距離延長で伸び伸び行ければここでも差はないと見ます。

単勝8
馬連・ワイド8-3,14,15,16

2020年11月21日土曜日

【11/21(土)結果】

■東京11R ◎ボーダーオブライフ→14着

 発馬決まり理想的な展開、直線では見せ場十分でしたが流れ・馬場が完全に外差し有利となっていました。それにしてももう少し何とかしてほしいところではありましたが、前走がそうであったように出して行くと最後が甘くなるきらいがあるようで、どこかでまた控える競馬を試してもらいたいものです。予想にも書いた通り現級を突破する力はあるだけに、あとは展開一つでしょう。


■阪神11R ◎フランツ→12着

 戦法通りとはいえかなり消極的な競馬で、結果的にこれで大外を回しては今の阪神では届きません。3着に入ったレイホーロマンスが内を突いて差してきたことからも、今の阪神は内が生きていますから今日の位置取りでは勝負になりませんでした。

【11/21(土)予想】本番でもBが効く<奥多摩Sボーダーオブライフ>/阪神替わりで再び<アンドロメダSフランツ>


 日本で新型コロナウイルスの感染者数や致死率が他国に比べて低いのは、衛生面や医療の充実度もそうですが「マスクの着用率」が高いというのも1つの理由だと思います。先日、WHO(世界保健機構)が「欧州でマスクの着用率が95%になればロックダウン(都市封鎖)は必要ない」という見解を示しましたが、約6割にとどまると言われる欧州平均のマスク着用率の低さを憂慮しての発言とされています。今や外を歩けば全員マスク。未曽有の感染症に対する不安がいつ晴れてくれるのか、気をもむ日々が続きます。

 奥多摩に紅葉でも観に行きたいですねぇ。高尾でもいいですが。

【ラインナップ】

東京11R(奥多摩S)/15:35
阪神11R(アンドロメダS)/15:45


■東京11R

 マイル前後の準OPは短距離と中距離の間ということもあって頭数が多くなりがちで、故にレベルが高くなる傾向があります。長くこのクラスにいる馬も決して能力が劣っているなどではなく、現級で揉まれながら勝ち上がりのチャンスをうかがっている馬が多いです。

 このブログでも何度か取り上げている◎ボーダーオブライフも現級17戦目(降級前を含む)を迎えます。現級での入着歴こそありませんが内11回が0.5差以内の僅差の敗戦とこのクラスで通用するメドは付いています。ここ数戦は発馬が決まり好位からのレースが出来ているうえ、前走から調教中にブリンカーをするようになった効果が表れていると陣営談。前走の道頓堀Sは0.4差9着も先行勢に厳しい展開を踏ん張ったもの。今回は本番でもブリンカーを着用することとなり、発馬を決めて集中できれば見せ場以上はありそうです。

 前走は詰まって勿体ないレースだった○アンブロジオを相手筆頭に。

単勝8
ワイド8-5,6,7,10,13,16,17


■阪神11R

 アドマイヤビルゴが断然の人気の模様ですが、前走メンバーのうち既に次走を走った馬の成績が(0,0,0,13)。掲示板内もわずか3頭と、現級で通用していないメンバーが相手で54kgで0.2差の勝ちとなると過信は危険と判断します。

 前走の負けでかなり人気を落としている様子の◎フランツですが、坂上の瞬発力勝負+稍重馬場で行った行ったの決着となった前走はこの馬の出番ではありませんでした。阪神の馬場は状態が引き続き良く、現級実績もあるこの馬から入りたいです。

 手替わりどうかもハンデ恵まれたワイプティアーズ、得意の2000mに戻ってナイママの一発に期待して相手とします。

単勝2
ワイド2-7,13

2020年11月15日日曜日

【11/15(日)結果】

■東京10R ◎クレマンダルザス→11着

 初めての1400mで少し追走に手間取っていた印象です。それにしても最後は他馬と同じ脚になってしまい、単純についていけなかっただけではなさそうな気もしますが…追いかけていましたがいったんリセットし、復調を確認してから買うのでも良さそうです。


■福島11R ◎バイオスパーク→1着


 理想通りのレースをしてくれました。何も言うことはありません…かれこれ1年追いかけてきたバイオスパークがついに重賞を勝ってくれて嬉しいの一言です。内が良かった分前も止まらず追い込み馬には苦しい展開になってしまいましたが、ヴァンケドミンゴも上手く立ち回ってタイム差無しの2着。人気サイドの妥当な決着でしたが、今の福島の馬場を考えれば仕方ないところでしょう。

🎯単勝 6.4倍
🎯馬連 3-9 11.3倍


■東京11R ◎アフランシール→10着

 こちらは最内枠が仇になってしまいました。馬場が悪いのを避けて外に持ち出したところあっという間にポジションを悪くし直線では何もできず。3角でケイデンスコールに前に入られたタイミングでインを主張できていればまだ違ったでしょうし、過去3角10番手以下では(0,0,0,5)の戦績が示す通り直線だけで面倒みられるタイプでも無いですから、今日は完全に裏目だったとしか言えません。


■京都11R ◎エスポワール→17着

 武豊J曰く「ペースが上がった時にキツくなった」とのこと。大逃げで沈んだノームコアにすら負けるんですから、このクラスを走る力量が無かったという話でしょう。完敗です。

【11/15(日)予想】この条件に希望の光<エリザベス女王杯エスポワール>/立ち回りが報われる馬場<福島記念バイオスパーク>他


 ウインザー朝4代目の君主であるイギリスのエリザベス2世は大馬主としても知られ、名繁殖として日本でも有名なハイクレアも女王の持ち馬でした。しかしこれほどの権威と財を有しながら、英ダービーには縁が無いというのもまた不思議です。「一国の宰相になるよりダービー馬のオーナーになる方が難しい」という名言は、彼女の下で首相を務めたこともある故ウィンストン・チャーチルの遺したものですが、実際に日本ではコントレイル第87回のダービー馬なのに対し菅首相第99代の内閣総理大臣ですので、あながち間違った指摘ではありません。


【ラインナップ】

東京10R(秋色S)/15:01
福島11R(福島記念)/15:20
東京11R(オーロC)/15:30
京都11R(エリザベス女王杯)/15:40


■東京10R

 前走も推しましたが改めて◎クレマンダルザスを狙います。その前走は直線で前が塞がる不利があり6着と不完全燃焼のレースでした。4走前(6着)、3走前(5着)で自身より上位に入った5頭は全てOP入り。続けて使えないところがあるこの馬にとっては一戦一戦が勝負掛かりで、そろそろ順番でしょう。

単・複5


■福島11R

 3週目にして早くも最終週を迎えましたが、今年は開催中天気にも恵まれ福島の芝は良好な状態です。極端に内有利ではないにせよ、内も外もフラットにチャンスがある馬場と言えるでしょう。

 ◎バイオスパークの2走前(函館記念3着)は外差し馬場に泣かされてのもので、前走(今京都大賞典9着)は流石に距離が長かったです。それでも直線入り口では一瞬見せ場を作る走りを見せており、ここに来ての充実ぶりが伺えました。内を回しても通用する今年の状態であればこのタイプにも勝機があると見て抜擢します。

 相手には外差し勢を。二度あることは三ドゥオーモ(言いたいだけ)を筆頭に、コース巧者レッドローゼスヴァンケドミンゴマイネルサーパスへ。加えて押さえたいのはロードクエスト。前走の小倉記念は4角から捲る積極策で最後止まりましたが、小倉であの乗り方したら止まるのは当たり前です。0.8差8着に踏みとどまったのはむしろ健闘の部類で、内を回せばこの馬にもチャンスありでしょう。

単3
馬連3-1,9,12,15,16


■東京11R

 「オーロ」とは盛岡競馬場の愛称(ORO Park)。かねてから東京競馬場は岩手競馬と提携しており、場内に専用の売り場も設置されています。

 この距離に戻って買いたい◎アフランシール。全4勝のうち3勝を挙げている上全て5着以内と、芝1400mでは抜群の安定感を誇ります。同じく芝1400m巧者のプールヴィルを相手に。

単1
ワイド1-12


■京都11R

 外枠は不利ですが積極策でハナまで取れそうな◎エスポワールを本命にします。兄は青葉賞を制したアドミラブル、近親にもアリストテレス、フランツ等「キレよりタフさ」を身上とするタイプが多い一族で、阪神の内回り2200mで行われる今年のエリザベス女王杯は最適と言える舞台。古馬牝馬のレースとしては最長距離であり、底力が試されるここはこの馬の出番ありでしょう。手替わりがどうかも折り合えれば信頼できるラッキーライラック、こちらも距離延長は歓迎のソフトフルートを相手に絞って狙います。

単17
馬連・ワイド17-4,18

【11/15(土)結果】

■福島6R ◎インペリアルフィズ→4着

 善戦すれど一押しが足りないタイプなので溜めていったのは正解でしたが、流石にあの位置では頭までとはなりませんでした。脚質的に今後もこういうレースが続きそうな感じなので、複系の相手扱いが妥当かもしれません。


■東京11R ◎レピアーウィット→10着

 前後半の3Fが34.2-36.4という前傾ラップ。前半はここ10年ではワイドバッハが勝った2014年と並んで最も速く、前傾幅2.2秒というのもこの時に次いで大きいギャップでした。息を入れて進みたかった同馬にとって、これに巻き込まれてしまってはどうしようもありません。とはいえ、元々気性・体調的にムラっぽいところのある馬で、これで評価を落とす必要は無いと見ています。


■京都11R ◎カイザーノヴァ→5着

 思いの外発馬が決まり、宥めて中団を進む形に。結果的にレコード決着ペースにあって脚を溜められなかったのが敗因でしょう。頭数が揃い時計の掛かる展開の方が力が出せそうで、朝日杯に向けての巻き返しは十分狙えると考えます。

2020年11月14日土曜日

【11/14(土)予想】ここ目標の仕上げで<武蔵野Sレピアーウィット>/魔神皇帝の末脚<デイリー杯カイザーノヴァ>他

 遂にアーモンドアイがジャパンカップでラストラン、コントレイル・デアリングタクトの直接対決に参戦で大盛り上がりの今週の競馬界。同じ時代にこれだけの役者がそろった奇跡、日本の競馬史に残りうる「ACD対決」が、否応なしに注目されるのは必然でしょう。

 しかし社台もなかなか粋ですね。「マエコーVSまきお」という生産界の大物同士の対決も十分面白いのですが、そこに割って入ってまさしく雌雄を決せんとする姿勢、(自分のところの三冠馬じゃないからというのもあるでしょうが)久々にいいものを見ました。人気含めどうなるかが楽しみです。

【ラインナップ】

福島6R/12:35
東京11R(東京中日スポーツ賞武蔵野S)/15:30
阪神11R(デイリー杯2歳S)/15:45


■福島6R

 平坦コースで見直したいのが◎インペリアルフィズ。新潟、福島、あるいは坂の緩い東京に好走歴が集中しており、前走の中山戦は度外視できるでしょう。

 加えてテン乗りとなる鮫島駿Jについて面白いデータが。「今回乗り替わり」で「1周半以上走るコース」だと単回247・複回176と優秀な成績。代表的なのは各場の芝2600m、ダートの2400mがありますが、昨年11月のノーチカルチャート(⑭人気1着)をはじめ福島芝2600mコースでは度々穴を開けています。人気の盲点になるようなら頭まで。

単15
馬連・ワイド15-2,8,12


■東京11R

 被されたくない◎レピアーウィットにとっては絶好の8枠15番。有力馬の多くがこの先を見据えての一戦となるのに対し陣営はここを獲りに行く仕上げを明言しており、中間も乗り込み量は十分。元々芝で②②④着という実績から芝スタートも問題ないはずです。

 叩いて上向きの昨年覇者○ワンダーリーデル、脚の使いどころが鍵もレースぶり進境見える▲タイムフライヤーを相手本線に、実績馬モズアスコットサンライズノヴァまで。

単15
馬連・ワイド15-2,6,8,11


■京都11R

 昨年の勝ち馬レッドベルジュールを兄に持つレッドベルオーブが人気の中心。しかし例年と違っての阪神開催で、先週のファンタジーS同様に末脚が確かなタイプを狙いたいです。

 ◎カイザーノヴァは距離延長となりますが、夏の函館では追走に苦労しながら直線だけで面倒を見るレースぶりで2勝。モーリス産駒の評判馬が苦しむ中で稼ぎ頭となる活躍を見せています。前走のクローバー賞で降したラヴケリー(2着)・ジャンカズマ(3着)はいずれも次走の重賞で掲示板を確保しており、レースレベルとしても評価できるものでした。

 走っても走っても舐められた人気なのは半姉のパラスアテナそっくり。軽視した人たちに「魔神皇帝の怒り」を思い知ってもらいましょう。

 ゴールに向かって加速するラップを踏んだ前走で差し切ったスーパーホープを相手に。

単6
馬連・ワイド3-6

2020年11月8日日曜日

【11/8(日)結果】

■東京2R ◎サンミラー→4着

 勝ち馬の通ったコースを後ろから伸びてきましたが、最後は脚が上がった感じ。特に強調できるレースでもなかったことから、いずれ勝てるでしょうが順番を待つしかなさそうです。


■阪神8R ◎ブルーコンパクタ→4着

 道中は後方待機。他の馬が動き出してもじっと我慢し、4角で内を通して一気にポジションを押し上げることに成功。一瞬やったかと思いましたが、休み明けの分もあってか最後は食らいつくのがやっとという態勢。上手く立ち回っても最終的に0.9差となるとまだこのクラスでは掲示板を確保できるかどうかというレベルでしょう。


■東京11R ◎ゴールドギア→9着

 縦長の馬群、直線入り口での一瞬の迷い等もありましたが、直線の半ばでだいぶ置かれてしまいました。あとは垂れてきた先行勢を交わすのみで、正直斤量差を考えれば見所のないレースでした。これで3連続で53kgのハンデ重賞に出ましたが今回は言い訳の利く敗戦でなく、現級では厳しいと言わざるを得ません。


■阪神11R ◎ヒストリーメイカー→2着

 一見ベストタッチダウンが単騎で逃げられているように見えましたが、終始プレッシャーを受ける厳しい流れで最後は失速。エアアルマスが早めに潰しにかかりましたが、これも最後の坂でバッタリ。結果的にタフな流れになり、クリンチャーやヒストリーメイカーといった「タフな差し馬」に展開が向いたレースと言えるでしょう。3着のエイコーンにしても、東京大賞典で5着しているように力のいる馬場や展開で力を発揮できるタイプで、この辺りは阪神替わりの恩恵をモロに受けたと言えるでしょう。

 相手に指名したマグナレガーロは5着。エアアルマス共々先行勢の一角で厳しいレースとなりましたが、後方待機で一瞬良い手応えを見せたテーオーエナジーには抜かせず格好は付くレースになりました。5歳馬ですが休養が長くこれがまだキャリア8戦目。まだまだ伸びしろが期待できます。


■福島12R ◎トモジャドット→2着

 単勝しか持って無かったので、ゴール前は本当にオヌシナニモノ!!!と叫びたくなりました。今朝の時点では単勝9倍程度でしたが最終的には単勝27倍、複勝8倍ですから複も十分旨味ありましたね…

 大外枠から好スタートを決め道中は3番手。大型馬の休み明けということで息持ちが心配されましたが直線でもしっかり脚を使い、差されはしたもののしぶとさを見せた味のある内容。やはり控えて良い馬ではないので、積極騎乗タイプの菅原明Jとも手が合っていました。今回のように「行ける条件」が揃えば、今日の再現は容易いでしょう。

【11/8(日)予想】53kgでも乗る覚悟<アルゼンチン共和国杯ゴールドギア>/結果を求める一戦<みやこSヒストリーメイカー>

【ラインナップ】

東京2R/10:30
阪神8R/14:01
東京11R(アルゼンチン共和国杯)/15:35
阪神11R(みやこS)/15:45
福島12R(西郷特別)/16:01


■東京2R

 東京芝1400mで驚異的な回収率を誇るのがトーセン軍団の産駒たち。2010年以降の同コース成績が

 トーセンホマレボシ(6,3,0,39)単749/複182
 トーセンダンス(2,1,1,15)単663/複224(現役馬なし)
 トーセンラー(3,0,0,19)単297/複83

とサンプル数が少ないものの優秀な成績。ご存知の通り、島川オーナーは一昔前は高額馬を続々と購入し注目を集めましたが、今は当時の購入馬を中心に自家生産(エスティファーム)にも乗り出しており、「トーセン同士の子ども」も目にするようになってきました。高額馬=折り紙付きの血統ということですから仮に競争成績が振るわなくても繁殖として優秀ということは珍しくなく、血統表こそ地味に映りますが実は走るということでしばしば高配当を演出してくれます。

 トーセンの馬ではありませんが、ここで該当するのが◎サンミラー。前走は参考外の不良馬場で、まともに走れる馬場であれば見直し可能です。

単・複11


■阪神8R

 ◎ブルーコンパクタの前走はスタートで躓く不利がありながらも5着まで押し上げた内容のあるもので、本来得意とは言えない脚抜きの良い馬場を思えばクラスに目途が付くレースでした。当時の1,2着馬が既に現級を突破している相手関係からもここはチャンスです。

単・複3


■東京11R

 懲りずに3連続で◎ゴールドギア。田辺Jは近年53kg以下での騎乗は年1~2回程度ですが53kg以下で重賞騎乗したケースでは(1,0,3,10)で単回368、複回195と優秀な成績。全17回中11回は人気より上の着順に持ってきています。なお、ここから制度上斤量が軽くならざるを得ない牝馬の騎乗成績を除くと(1,0,2,6)で単回696、複回287とますます好成績です。2015年の京成杯AHのフラアンジェリコ(⑬人気1着)がここに含まれますが、やはり厳しい減量が強いられるケースは当然ながら望みのある場合に限られます。

 ゴールドギアとのコンビでは(1,0,1,0)。3着に敗れた2月のサンシャインSは中山2500mでは無理筋と言わざるを得ない追い込み策を採ったもので、負けて強しの内容。G1好走レベルのユーキャンスマイルはともかくとして、他のメンバーを見ればハンデ差で逆転があっても…という気配です。

 連の相手はサンレイポケット。とにかく左回りはよく走りますし、それが55kgで出られるなら引き続き好戦期待。

単17
ワイド8-17


■阪神11R

 ◎ヒストリーメイカーは3年ぶりに北村友Jが騎乗。再転入後の成績をある角度で切り取ると…

 畑端J(2,0,2,6)
 それ以外(2,0,0,0)※いずれも藤岡佑J騎乗

 数字だけでは優劣が判りにくいですが、畑端Jの2勝は平場(1勝C・2勝C)で藤岡佑Jは上級の特別戦(摩耶S・仁川S)。現に畑端Jはこの馬を含め今年(0,3,3,25)で未だ勝ち星なし。流石にここから北村友Jに乗り替わるのでは大幅に鞍上強化と言わざるを得ないでしょう。逆にこのタイミングで乗り替わったからには、ここで結果を出さなければ長くコンビを組んだ相方を降ろした意味が無くなってしまいます。久しぶりに小頭数で走れるのもこの馬にとってはプラスのはずで、巻き返しを期しての一発に期待です。

 楽しみなのはマグナレガーロ。平安SではG1級のメンバーを相手に真っ向勝負で6着でしたが、3走前の舞鶴Sで2着に降したウインユニファイドは既にOP勝ち。このメンバーなら通用可能性は十分と見ます。

単7
ワイド2-7


■福島12R

 大外枠を引いた◎トモジャドットが面白いです。3走前に既にこのクラスの中山D1200mで3着があり、その時と同じ芝スタートの外枠という好条件。前走、前々走は控えて持ち味の出ない競馬になってしまいましたが、他に遠慮することのない外枠で思い切って先行してくれれば残り目は十二分と見ます。

単16

2020年11月7日土曜日

【11/7(土)結果】

■阪神8R ◎スエルテミノル→4着

 出走メンバー中3頭しかいなかった3歳馬が1~3着を独占する結果に。リネンファッション、プリティーチャンスの人気2頭はともかく、ソングオブザハートの逃げは想定外でした。マジェスティックウォリアー産駒がこの距離で積極的な運びをして残すとは…

 スエルテミノルは向う正面で鞭が入るズブさながら最後までよく脚を使いました。藤岡康Jはトーセンカンビーナ、ソフトフルートもそうですがこういうタイプが合っています。


■東京11R ◎ユングウィ→3着

 差し比べになり最後は屈しましたが、理想的とは言えない展開の中でも力のあるところを見せました。本来ならもう少し前で運んで押し切るようなレースをした方が良いのかもしれませんが、今日は教育の意味合いもあったでしょう。この感じなら1600mでもやれそうです。

 一方でモントライゼは結果的に持たせたものの、スピードの違いで押し切った感じで本来は1200mの方が良いかもしれません。最近のこのレースがスプリンターを輩出するレースになっていることからも、古馬になってからの活躍に期待できそうです。

 相手の期待を賭けたリフレイムは5着。追い出したいところで前にユングウィ、横にロードマックスが居て閉じ込められたこともあり、脚を使ったのは最後の150mほどでしょう。道中次々と被される展開も良くなかったかもしれません。


■阪神11R ◎オパールムーン→2着

 坂で止まると見たメイケイエールが押し切り。掛かりながらあれで押し切るのでは自分の想像を超えた強さだったということで納得です。

 そしてオパールムーンもこれぞノリさん、というポツン騎乗で2着。本来であればあの戦法を採った側が突き抜けてもおかしくないシチュエーションだっただけに、今日は勝ち馬を称えるほかありません。一方でラヴケリーは早めの仕掛けから粘り通して3着。距離不安がない分強気で乗れたというのもありますが、このような自在性もまた強みでしょう。現時点の完成度でリードしている分今後の成長がどうかですが、現状ではこのクラスでも引き続きやれそうです。

🎯ワイド 6-9 16.7倍

【11/7(土)予想】狙うは北海道組<ファンタジーSオパールムーン>/選ばれし皇帝の仔<京王杯2歳Sユングウィ>


 ジャパンカップに向かって5回東京開催がスタート。国をまたぐ移動が難しい情勢にも拘らず、そのジャパンカップには2年ぶりに外国馬が参戦予定となる上、コントレイル・デアリングタクトと2頭の無敗3冠馬も参戦を表明。面白くなってきました。

【ラインナップ】

阪神8R/14:05
東京11R/15:35
阪神11R/15:45


■阪神8R

 溜めれば弾ける◎スエルテミノルの変わり身に期待です。阪神ダート1800mでは過去3戦して⑧⑤②着ですが唯一の掲示板外は逃げて沈んだ未勝利戦時代のもの。再転入後は末脚を活かす競馬が板についており、ごちゃつかない大外枠もプラスです。

単14
ワイド14-7,13


■東京11R

 昨年の勝ち馬タイセイビジョンは朝日杯FS2着、NHKマイルC4着。一昨年の2着馬アウィルアウェイはスプリンターズS3着、3年前の勝ち馬タワーオブロンドンはスプリンターズSを制する等、後にG1戦線で活躍する馬を輩出する出世レースとなりつつある京王杯。

 戦歴が浅いため、血統や勝ちっぷりなど不確定な要素で推さざるを得ないレースとなりがちです。好走するタイプとしては過去10年のデータですが

 ・前走が1400m以上
 ・3角5番手以内(逃げ・先行)
 ・上り3位以内

の馬が(3,3,5,10)で単回132、複回270と優秀です。これに該当する馬が今回は3頭いますが、中でも道中2番手からノーステッキで上り1番時計を叩き出した◎ユングウィを狙います。

 父は2014年の新潟2歳Sを制したミュゼスルタン。骨折での長期休養やオーナーを巡るゴタゴタに巻き込まれながらも初ダートの復帰戦を快勝。今後が期待された中志半ばでスタッドインとなりましたが、初年度となる今年の2歳では3頭が血統登録されました(なおいずれも同じ馬主)。キングマンボ系×フレンチデピュティという血統構成なら確かに芝ダート両方でもやれそうで、加えて仕上がりが早い産駒を出せるとなると普通に肌馬が集まりそう感じです。

 そういった意味でも現状の出世頭であるユングウィには注目したいですし、メンバーレベルの差はあれどスッと前につけて突き放す前走の勝ち方はレースセンスを感じさせるものでした。相手は強化されますが、前有利の傾向からもここで買いたい1頭です。

 色々話題のリフレイムも、広い東京コースで能力全開なら前走に引き続きアッサリのシーンも。

単16
馬連・ワイド11-16


■阪神11R

 例年なら京都で開催されるレースが阪神に替わることで、一番気を付けたいのが「坂の有無」です。牝馬の2歳戦や下級条件では前につけてスピードで押し切る馬が台頭することが多いですが、今回坂のある阪神で行われることでゴール前で形勢逆転、というシーンにも気を付けなければいけません。特に今回はスタートから下り坂の小倉1200mを勝ち上がってきた馬が人気の中心で、平坦の京都ならまだしも阪神開催で過信は出来ないと見ています。

 狙いはしまいにひと脚使えるタイプでかつ1400m以上を使われた馬。中でも新馬戦でククナを抑えて勝った◎オパールムーンに期待です。恐らく距離延長のモンファボリが行かざるを得ないメンバー構成で、人気馬を目標にして運べるこの馬がゴール前で差し切るシーンまで期待できそうです。同様に札幌1500m戦を勝ったラヴケリーも侮れず。

単6
馬連・ワイド6-9

2020年11月3日火曜日

【11/3(火・祝)JBC4競走予想】


 基本的に、興行的な観点からはG1レースを固めて開催するより分散させた方が売り上げ的には良いというデータが出ています。諸外国の競馬が生産者やオーナーの晴れ舞台であるのに対し、日本の競馬は戦時下の軍馬選抜・戦費捻出から財源としての国営賭博とその目的を変遷させてきた歴史的経緯からも、売り上げの最大化という側面が重要視されがちです。

 それでも、生産界最大の栄誉としてJBCが位置付けられ、その存在感を年々大きくしている点は素晴らしく、一種の「お祭り」として同日開催のスタンスを変えないでいるのは立派なことです。頭数の関係から開催場が限られるのが残念なところですが、やはり日本においては我々ファンがどれだけ馬券で貢献できるかが興亡を握っているわけですから、積極的に応援したいレースの一つです。


【ラインナップ】

大井8R(JBCレディスクラシック)/16:30
大井9R(JBCスプリント)/17:20
門別9R(JBC2歳優駿)/17:50
大井10R(JBCクラシック)/18:30


■大井8R

 矢作厩舎の躍進には2つのキーがあると思っています。1つは「使いながら仕上げる」ことの巧さ、もう一つは「馬の可能性を拡げるレース選択」です。モズアスコットなどに代表されるように、結果を出すことを前提とした連闘や中1週ローテの組み込みに積極的で、生涯獲得賞金の最大化の観点から特にクラブ馬にとっては有難い調教師であると言えます。やはり相対的に比較して束になった方が良い馬を買える可能性は高くなるわけですから、良質なクラブ馬が集まるのもまぁ頷ける話です。

 レース選択についても然りで、実績のある馬でも伸び悩みの傾向が出たらスパッとダートを試す、等新味を求めることを躊躇しない姿勢が見て取れます。広尾のハナズレジェンドやパンサラッサといったOP馬も、実現こそしていませんが師はかねがねよりダート転戦プランを温めていると聞きます。

 ◎マルシュロレーヌも準OPでもう一歩(とはいえタイム差なしの2着もあり勝ち上がりは時間の問題と見られていましたが)というレースを続ける中で9月にダート転向。いきなり豪快な差し切りでOP入りを決めると、返す刀でレディスプレリュードも圧勝。マドラスチェックやプリンシアコメータといった実績馬を置き去りにする末脚を見せました。これはコンバートが成功したと見て良さそうで、初顔の相手も何頭かいますが頭は堅いでしょう。

 相手には森泰斗Jを迎えたマドラスチェック、被されずに進めそうな枠を引いたローザノワール。あまり付かなさそうなので絞ります。

三連単13→2,14


■大井9R

 絶好枠を引いたヒロシゲゴールドと何が何でも前に行きたいノブワイルドのテン争いを見ながら進めそうな◎ジャスティンから。ハナを叩かなくてもレース出来た前走を評価します。ここにマテラスカイ、モズスーパーフレアが絡めばハイペースは必至で、復帰後今一つとはいえ大井の勝ち方を知る戸崎Jを迎え態勢は万全と見ます。相手は差し勢と見ますが、中でもブルドックボスはここに向け仕上げられた出来の良さで、連覇があっても驚けないでしょう。

馬連11-14


■門別9R

 現状ではJpn3なので北海道2歳優駿を改称したに過ぎないのですが、函館2歳Sで2着だったルーチェドーロの参戦により一定程度のレーティングは得られそうで将来的な格上げ(とはいえ全日本2歳優駿がこの後あるのであってもJpn2まででしょうが)に含みを持たせるメンバー構成ではあります。

 但し勝ち方については中央勢にあまり強調できる馬はおらず、いずれも前目からそのまま流れ込むor押し切るタイプの勝ち上がりで相手関係で圧勝したという感じではあります。そもそも中央のこのカテゴリでダートのレースの絶対数が少ないため、1勝馬もポテンシャルを見込まれて人気することは多いのですが、昨年のタガノビューティーみたいに圧倒的な先行有利コースを差し切るくらいのインパクトがあるわけではないため過信は出来ませんし、それならば完成度で勝る地元道営勢を狙いたいです。

 ここは陣営が手ごたえを感じている◎オタクインパクトを抜擢します。

 JBCは国内の生産振興を目的とした賞であるため、出走条件として「父馬がJBC協会に種牡馬登録されていること」が定められています。通常、JRA競走馬として種牡馬及び繁殖牝馬としての用に供される場合はジャパン・スタッドブック・インターナショナルへ「繁殖登録」を行う必要がありますが、これとは別に種牡馬はJBC協会に登録を行うことで産駒がJBC競争に出走できるようになります。オタクインパクトの父はご存知ウインバリアシオンですが、JBC協会への登録が行われていいなかったため追加登録料(60万円)を支払ってここに参戦しており、陣営がやれる手ごたえを感じている証左でしょう。

 先行押し切り型の馬が多い中で、この馬の2連勝の内容は好位~中団からマクリ加減に押し上げる強い内容。前走門別1800mで記録した1.54.8(重)のタイムはサンライズCの1.56.4(稍重)と比較しても遜色なく、数発のムチでぶっちぎったレースぶりからもこの距離は合っていそうです。

 相手も同様のレースぶりで勝ち上がってきたサハラヴァンクールから。前走の門別1700m1.48.9(重)のタイムはブリーダーズGJの1.51.0(良)、サッポロクラシックCの1.49.4(重)にも匹敵するもの。逃げて勝ってきた馬たちが相手レベルの強化で時計対応を迫られる中、その対応力を既に示しているのは魅力です。人気は全くありませんが食い込む余地は十分と見ます。

単勝4
ワイド4-14


■大井10R

 前走の圧勝によりサウジCがただの誤算だったことが明らかになった◎クリソベリルがここも崩れないと見ます。昨年のチャンピオンズCの勝ち方を考えても正直国内ではしばらく負けるシーンが想像できません。大井巧者の○オメガパフュームも昨年と同じローテーションで浦和で行われた昨年以上のパフォーマンスを出せれば2着は堅いでしょう。3着候補には妙味を狙ってデルマルーヴルノンコノユメミューチャリー

三連単5-1-10,11,13

【11/1(日)結果】

■東京11R ◎クロノジェネシス→3着


 北村友Jも言ってましたが、スタートで挟まれたのが痛かったです。本来であればアーモンドアイより前に居たかったはずなのですが、あの位置取りになっては分が悪く、キレで勝るフィエールマンにも交わされ3着。とはいえ動き出しの差を考えれば積極的に負かしに行っての結果ですから、やはり力をつけていることは明らかでしょう。

 アーモンドアイは外目の枠、小頭数も手伝い危なげないレース。ルメールJの涙に、彼と彼女が背負ってきた大きなプレッシャーを感じずにはいられませんでした。快挙、快挙と騒ぐことがいいことばかりではないのかとも思いつつも、こんな歴史的な名馬に巡り合えたことへの感謝の方が大きいかも知れません。

 馬券は◎を1~2着で付けていたのでハズレましたが、納得のレースでした。

2020年11月1日日曜日

【11/1(日)予想】タイトルより称号を<天皇賞秋クロノジェネシス>

 今の京都競馬場に行ったのは今年の2月、京都記念の日が最初で最後となりました。冷たい雨が降るクッソ寒い中での観戦となりましたが、見晴らしが良いのと周りが戸建て中心の住宅街ということもあり、とにかくコースが広く見えました。とはいえ、外見はともかく中は確かに年季を感じさせる作りで、新スタンドの完成が今から楽しみだったりします。

 ちなみにその時勝ったのがクロノジェネシス。エリ女の負けから半信半疑で買い目に入れてすらいませんでしたが…


【ラインナップ】
東京11R(天皇賞・秋)/15:40


■東京11R

 過去、国際セリ名簿基準委員会(ICSC)が定義するG1(遡及含む)の最多勝利記録は7勝(シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナ、キタサンブラック)。こうした錚々たるメンツに肩を並べたのがアーモンドアイですが、世代交代の波を乗り越え2年~3年にわたってG1で主役を張り続けるというのは本来とても難しいことです。

 上記6頭の内、牡馬に関しては「G1の1勝目から7勝目までの期間」が最長でも2年2か月(キタサンブラック:15年10月菊花賞~17年12月有馬記念)。意図的に早く現役を切り上げた馬も居ますが、テイエムオペラオーの例を見ていても競走馬の旬というのはそうそう長くは続かないものなのでしょう。逆に牝馬ではジェンティルドンナが足掛け2年8か月にわたりG1を7勝(12年4月桜花賞~14年12月有馬記念)。牝馬限定戦に出られることもあり勝ち星数を稼ぎやすいという側面はありますが、ダービーを制したウオッカ然り、この馬も引退レースの有馬記念を勝っていることから、いずれも牡牝問わず通用する力量の持ち主であったことは疑いようもありません。「牝馬は成長のピークアウトが早い」というのは昔の話でしょう。

 そのアーモンドアイですが、中間について各関係者が口々に「どっしりしてきた」「落ち着いてきた」というコメントを残しています。操縦性が高くなり、調教でもしっかり集中して走っているということで、これを評して「いよいよ完成形か」と語るメディアもいるくらいです。

 しかし、自分が引っかかっているのがシルクの米本代表がある媒体に語った内容。概要としては「夏に牧場で見かけた時は別馬のように萎んでいたが、数週間で元に戻った」というもの。確かに前走は初の中2週で不覚を取ったもので、連戦のダメージが相当であったことは想像に難くありません。しかし、これまでにも秋華賞→ジャパンCのローテや掛かってレースにならなかった有馬記念等消耗が激しいであろうレースはあったはずで、このようなコメントが出てくるというのは、それら過去と比較してもはっきりと見て取れるほどのダメージがあったことを窺わせます。

 とはいえ、中間で特に調教をセーブしているわけではなく、いつもの調子に持っていけている様子なのはひとまず安心といったところ。古馬中距離路線の層の薄さも手伝い、頭数も手ごろとなったここは無事に回ってくれば格好はつけられるでしょう。


 ではその「格好をつける」女王に真っ向から挑む馬はいるのか?と考えた時に、勝負付けの済んだキセキを基準とすると成長力でこれを上回る期待が持てそうなのがクロノジェネシスでした。この馬も連戦が出来ない馬で、過去中7週以下のローテでは(1,2,2,1)に対し中8週以上ではG12勝を含め(4,0,0,0)。内3勝は稍重以下の馬場状態であったため道悪適性がモノを言っての勝利かという声もありますが、JC2着のカレンブーケドールを3度も下しているうえ、道悪の菊花賞を制したキセキも前走で完封していることから、この馬自身の成長も伴っての躍進であると捉えています。ここも中17週で挑む万全のローテーションで、今の成長ぶりなら2着はおろか頭もあり得ると見て抜擢します。

 そもそもクロノジェネシスはここではなく、阪神芝2200mで行われるエリザベス女王杯に出ていれば実質タダ貰いだったはずです。それをあえてここに出してくるということはアーモンドアイへの宣戦布告であるわけで、「実より名を取る」ために勝ちに行くレースをしてくれるでしょう。

 三番手候補にはそのキセキとコース巧者のダイワキャグニー。あとは外差し有利の展開で食い込みそうなのがスカーレットカラー。昨年の府中牝馬Sが完璧なレースで、頭数少ない今回は捌きやすそうで上位の目も。

三連単7=9-3,8,10

【10/31(土)結果】

■東京10R ◎ロライマ→10着

 スタートで1完歩ほど出遅れ後方から、直線も馬場の真ん中で進路を失い内に切り替えざるを得ないちぐはぐな競馬でした。