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2020年11月1日日曜日

【11/1(日)予想】タイトルより称号を<天皇賞秋クロノジェネシス>

 今の京都競馬場に行ったのは今年の2月、京都記念の日が最初で最後となりました。冷たい雨が降るクッソ寒い中での観戦となりましたが、見晴らしが良いのと周りが戸建て中心の住宅街ということもあり、とにかくコースが広く見えました。とはいえ、外見はともかく中は確かに年季を感じさせる作りで、新スタンドの完成が今から楽しみだったりします。

 ちなみにその時勝ったのがクロノジェネシス。エリ女の負けから半信半疑で買い目に入れてすらいませんでしたが…


【ラインナップ】
東京11R(天皇賞・秋)/15:40


■東京11R

 過去、国際セリ名簿基準委員会(ICSC)が定義するG1(遡及含む)の最多勝利記録は7勝(シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナ、キタサンブラック)。こうした錚々たるメンツに肩を並べたのがアーモンドアイですが、世代交代の波を乗り越え2年~3年にわたってG1で主役を張り続けるというのは本来とても難しいことです。

 上記6頭の内、牡馬に関しては「G1の1勝目から7勝目までの期間」が最長でも2年2か月(キタサンブラック:15年10月菊花賞~17年12月有馬記念)。意図的に早く現役を切り上げた馬も居ますが、テイエムオペラオーの例を見ていても競走馬の旬というのはそうそう長くは続かないものなのでしょう。逆に牝馬ではジェンティルドンナが足掛け2年8か月にわたりG1を7勝(12年4月桜花賞~14年12月有馬記念)。牝馬限定戦に出られることもあり勝ち星数を稼ぎやすいという側面はありますが、ダービーを制したウオッカ然り、この馬も引退レースの有馬記念を勝っていることから、いずれも牡牝問わず通用する力量の持ち主であったことは疑いようもありません。「牝馬は成長のピークアウトが早い」というのは昔の話でしょう。

 そのアーモンドアイですが、中間について各関係者が口々に「どっしりしてきた」「落ち着いてきた」というコメントを残しています。操縦性が高くなり、調教でもしっかり集中して走っているということで、これを評して「いよいよ完成形か」と語るメディアもいるくらいです。

 しかし、自分が引っかかっているのがシルクの米本代表がある媒体に語った内容。概要としては「夏に牧場で見かけた時は別馬のように萎んでいたが、数週間で元に戻った」というもの。確かに前走は初の中2週で不覚を取ったもので、連戦のダメージが相当であったことは想像に難くありません。しかし、これまでにも秋華賞→ジャパンCのローテや掛かってレースにならなかった有馬記念等消耗が激しいであろうレースはあったはずで、このようなコメントが出てくるというのは、それら過去と比較してもはっきりと見て取れるほどのダメージがあったことを窺わせます。

 とはいえ、中間で特に調教をセーブしているわけではなく、いつもの調子に持っていけている様子なのはひとまず安心といったところ。古馬中距離路線の層の薄さも手伝い、頭数も手ごろとなったここは無事に回ってくれば格好はつけられるでしょう。


 ではその「格好をつける」女王に真っ向から挑む馬はいるのか?と考えた時に、勝負付けの済んだキセキを基準とすると成長力でこれを上回る期待が持てそうなのがクロノジェネシスでした。この馬も連戦が出来ない馬で、過去中7週以下のローテでは(1,2,2,1)に対し中8週以上ではG12勝を含め(4,0,0,0)。内3勝は稍重以下の馬場状態であったため道悪適性がモノを言っての勝利かという声もありますが、JC2着のカレンブーケドールを3度も下しているうえ、道悪の菊花賞を制したキセキも前走で完封していることから、この馬自身の成長も伴っての躍進であると捉えています。ここも中17週で挑む万全のローテーションで、今の成長ぶりなら2着はおろか頭もあり得ると見て抜擢します。

 そもそもクロノジェネシスはここではなく、阪神芝2200mで行われるエリザベス女王杯に出ていれば実質タダ貰いだったはずです。それをあえてここに出してくるということはアーモンドアイへの宣戦布告であるわけで、「実より名を取る」ために勝ちに行くレースをしてくれるでしょう。

 三番手候補にはそのキセキとコース巧者のダイワキャグニー。あとは外差し有利の展開で食い込みそうなのがスカーレットカラー。昨年の府中牝馬Sが完璧なレースで、頭数少ない今回は捌きやすそうで上位の目も。

三連単7=9-3,8,10

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