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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2023年1月29日日曜日

【1/29(日)予想】根岸S・シルクロードSの注目馬

■東京11R/根岸ステークス ホウオウアマゾン

根岸Sを読み解くうえで重要なのが「前走で使われた距離」と「ローテーション」です。


上記は過去10年の根岸Sにおける「前走距離」と成績の分布ですが、複勝率ベースでみると「短縮>同距離>延長」という相関が見て取れます。過去10年の出走馬の中で最も多く前走として使われたのはカペラSなのですが、出走馬の成績は(2,2,1,26)。一方で武蔵野S組はその半分以下の出走数ながら(3,1,1,6)と堅調で、信頼のおける臨戦過程と言えます。


こちらは前走からの間隔別の成績で、間隔が開くほど好成績となっています。武蔵野Sを使った場合「9~25週(=中8~24週)」に該当するので、前走距離のデータとリンクする内容でもあります。

その武蔵野Sと言えば、昨年はバスラットレオンが逃げ切らんとするところをレモンポップが捕まえに行き、さらにギルデッドミラーがその後ろから差してくるという決着。35.8-35.5というこの条件にしては珍しい後傾戦になりながらバスラットレオンに先着したこの2頭は強かったと言ってよく、ここで人気するのも頷けます。

と、ここまでの理屈を並べればこの2頭のいずれかに◎を打ちたいところですが、「高配当より好配当」というテーマを掲げるこのブログ的には何ともつまらない結論です。そこで、もうひと捻りの要素として「前走クラス(レース格)」を基に考えます。


当たり前ながら前走で重賞を使われた馬が好成績なのですが、注目すべきは「前走G1馬の平均人気と平均着順」。平均5.5人気に対し4.8着と人気以上の成績を挙げており、前走G3馬のそれとは逆の相関を見せています(流石に前走リステッドは1頭しか好走例が無く比較対象としては不適当なため除外)。前走が格上のレースで見た目の着順は悪くても、力のある馬がしっかり走ることで配当妙味を生み出していると考えられます。

これら「距離短縮ローテ」「中8週以上」「前走がG1」に該当するのはタガノビューティーとホウオウアマゾンですが、前者は成長力に疑問符のつくヘニーヒューズ産駒で今回初Bとはいえ4歳シーズンのような末脚は流石に期待できず。ならば芝のG1ですが前走マイルCSで該当するホウオウアマゾンのダート適性に賭ける手はあるでしょう。3歳時まではなかなか強い調教を課すことが出来ず遠征のたびに調子を崩していましたが、古馬になって併せ馬を消化するようになり体質面の強化が伺えます。加えてこの馬は切れ味勝負が苦手で、時計のかかるコンディションで好走するタイプ。現に稍重以下ではアーリントンC勝ちも含め(2,2,0,0)とパーフェクトに走れており、乾いたダートへの適性は見込めると見ます。モズアスコット、バスラットレオン等芝実績馬を条件替わりで復活に導いた矢作師の好判断が、この馬の未来を切り開くキッカケとなることを期待して。


■中京11R/シルクロードS シャインガーネット

斤量に関する改定で「ベース斤量が+1kg」というのは周知の事実ですが、もう1つ、短距離カテゴリにおけるアローワンスの改定というものがあります。

(2022年度)

(2023年度)

これまで、別定戦においては「~1600m」「1700~2100m」「2200m~」の3カテゴリで距離を区分し、距離が長くなるほど若齢馬の斤量恩恵が大きくなるように設定されてきました。しかしながら、3歳勢も早くから古馬スプリント戦に参戦する機会が増えたこともあってか今年から新たに「~1300m」の区分が登場し、「1400~1600m」と比較して斤量を1kg増とする改定がなされました。これにより、1300m以下の別定戦において「4歳1月までは古馬より1kg軽かった」という恩恵が無くなってしまったわけで、今回のシルクロードSに登場する4歳馬は本来「実質2kg増」というわけです。

このようにとらえればマッドクールは54kg相当、ナムラクレアはセックスアローワンスと相殺で56.5kg相当、前走で重賞を勝ったトウシンマカオは56.5kg相当、重賞勝ち+G1②着のウインマーベルの59kgでさえ本来なら57kg相当の評価と考えられ、総じて4歳馬の斤量は甘めと言ってよいでしょう。但しマッドクール・ウインマーベル・トウシンマカオは真ん中より外を引いてしまい、ナムラクレアは3勝全てが平坦コースというタイプにつき急坂の中京には懸念があり、一概に4歳勢に飛びつくのは難しいと考えます。

そもそもこうした経緯もあって、今回のレースでは大半の馬が前走から斤量増となります。ですが斤量減となる3頭(レイハリア、ショウナンバニラ、カイザーメランジェ)はOPでは頭打ちの感が強く、マッドクールを除く据え置きの馬の中でもエイティーンガールは雪により最終追いをダートで余儀なくされた経緯もあって強くは推せません。それならば、前走ラピスラズリS②着と走っておきながら斤量据え置きの恩恵を受けるシャインガーネットを推奨したいです。昨年のこのレースではメイケイエールに0.1差②着と迫った実績もあり、左回りの方が得意ゆえコース替わりでさらなる前進が見込めます。ここが引退レースの予定につき、お釣りを残さない調整過程も好感で好走期待です。

2023年1月28日土曜日

【1/28(土)予想】ねらい目レース(東京7R・8R)

■東京7R リゼレインボー

前走の中山戦はハナを奪うも、掛かり気味に2番手を追走したマイネルサハラに終始突かれる厳しい流れで1.6差⑩着。道中後方にいた馬たちが上位を占める決着となり仕方のない着順なうえ、⑪着に敗れたマイネルサハラは次走を快勝。逃げたい馬は他にはおらずで、良績ある東京に戻って見直せる存在です。


■東京8R ルーパステソーロ

前走の1勝クラス戦は、熾烈な先行争いの中ハナを主張し結果そのまま押し切ったというものですが、1.5F目~2.5F目のラップは11秒台を刻んでいたうえ最後の3Fは41.0秒もかかったというかなりの前傾戦。中京ダート1900m戦は得てしてこのようなラップになりやすく先行逃げ切りはかなり難しいのですが、このレースができたことは純粋に力をつけていると見てよいでしょう。充実ぶりを示すかのように中間は1週前にウッドで51.2-12.4、坂路では自己ベストとなる50.9-13.0の好時計を連発。現級好走馬も多く格下に見られがちですが、キングサーガを除けばさほど力量差の無いメンバーでもあり軽視は禁物です。

2023年1月22日日曜日

【1/22(日)予想】アメリカJCC・東海Sの注目馬とねらい目レース(豊前S)

■中山11R/アメリカジョッキークラブカップ レインカルナティオ


上記は過去5年のAJCCにおける上位入線馬の4角通過順と上がりタイムの一覧。セルの色の黄色はメンバー中1位、水色・緑がそれぞれ2位・3位となります。上がりタイム(右端)を見ると毎年必ず上り一番時計の馬が上位に入線しており、総じて上位の上がりを使える馬が台頭しているレースと言えます。昨年は船橋のキャッスルトップがレースをぶち壊した影響もありズブズブの差し有利展開になりましたが、平年並みのペースでも上がりの使える馬から入るのが得策と言えそうです。

ではここで言う「上りを使える馬」とは誰を指すのか?ですが、一概に東京や新潟で速い脚を使えるタイプとも限らず、表にあるラストドラフトやブラストワンピース、フィエールマンのような「中山>東京」タイプも台頭していることを考えれば「異なる条件を使われ続けても安定して上位の末脚を使える馬」と考えることにしました。基準を「直近5走で上り3位以内を3回以上」で区切ると…


4回…ガイアフォース、エピファニー
3回…レインカルナティオ

となり、人気上位がちゃんとここに含まれる格好に。そのため一旦は堅く収まると見てケンする方向でありましたが、今の中山のコンディションを考えてガイアフォース鉄板ではないかもしれないと考えこの結論に至りました。

ガイアフォースは3走前の国東特別で1.56.8というレコードで圧勝、2走前のセントライト記念でも後の菊花賞馬アスクビクターモアに競り勝つなど、スピード勝負に強いタイプです。一方、今の中山は12月からの連続開催で時計がかなりかかっており、昨日の最終レース(1勝クラス)の芝2200mの勝ちタイムは2.15.4。昨年の同じレースが2.14.2でAJCCの勝ちタイムが2.12.7だったことを考えれば、キャッスルトップの影響で動き出しが早くなったことを差し引いても-2.5秒程度、すなわち2分13秒前後の決着が見込まれます。ガイアフォースのセントライト記念の勝ちタイムは2.11.8ですから、そこからすると1秒以上は時計の遅い決着が想定され、同じ条件だからと言って同じようなレースとはならないと考えます。

ではガイアフォースと同じく近5走で4度上り上位を繰り出しているエピファニーですが、こちらは小頭数戦ばかりの戦績でここで同じパフォーマンスを繰り出せるかは未知数。逆に上に名前の挙がった中でレインカルナティオは時計が速いと対応できないタイプで、前走の中山金杯は直線で挟まれる不利があり最後は流した中で0.7差の⑫着。2走前のアルゼンチン共和国杯も着順こそ⑪着でしたが、上りは33.8とメンバー4位タイで自分の脚は使えています。開催最終週で時計のかかる今のコンディションならば、脚が使える馬の中でもむしろ展開が向くのはレインカルナティオの方ではないかと見ています。


■中京11R/東海テレビ杯東海S スマッシングハーツ

前走のチャンピオンズCではこの馬らしからぬ好位からのレース運びを見せましたが、直線で行き場がなくなり外に切り替えるロスもあって0.7差⑦着。内枠を引いた時点で仕方がなかったとはいえ、本来のじっくり運ぶレースをしなかった中でこれであれば十分とも言えます。+12kgと微妙に太目が残ったこともあり今回は直前もコース追いでしっかり負荷をかけており、メンバー易化のここなら十分主役を張れます。


■小倉11R/豊前S モズピンポン

矢作厩舎の馬らしく使われて調子を上げるタイプで、中1週での小倉遠征は前走で+12kgとなった馬体を引き締める狙いもあると見ます。元々このコースは⑤②②③③着と安定して走れており、直前の調教は見習い騎手が乗って51.8-13.0とバタバタでしたがペース配分を失敗しただけでこの馬自身の動きを不安視する材料にはなりえないでしょう。本来は滞在で続戦となる次が本当の走り頃なのでしょうが、ここで好走されてしまうと次走はたちまち人気してしまいます。ハンデ戦で55kgと恵まれた今回が馬券的には狙い時かと。

2023年1月21日土曜日

【1/21(土)予想】ねらい目レース(遠州灘S)

■中京9R/遠州灘S ギブミーラブ


上記はイーガンJの今年に入ってからのダート戦の成績ですが、注目してほしいのが右端の「通過順」。半分以上のレースで最初のコーナーの入りが5番手以内になっています。立ち上がったり逸走したりと馬の癖による出遅れもありますが、多くのレースではスタートを決めたうえでしっかりと位置を取りに行っており、出ムチを入れて馬群を縫うシーンも。本国のイギリスではダート競馬が無いだけに慣れに時間がかかることも予想されましたが、来日1か月と少しで日本のダート競馬を理解し順応している様子が伺えます。

今回コンビを組むギブミーラブは4角通過順が4番手以内ならば①③⑤④①①と好走しているのですが、最近は昇級の壁もあってか位置を取れていない現状。とはいえ昨年2月に小倉で勝ち上がった時の②③着馬は何れも牡馬で既に勝ち上がり済で、全3勝を12~2月に挙げているようにこの時期の方が動けるタイプでもあります。初ブリンカーと先行意識の強い鞍上を配し、一変の可能性を秘めた一頭と見ます。

2023年1月15日日曜日

【1/15(日)予想】日経新春杯の注目馬

■中京11R/日経新春杯 モズナガレボシ

メンバーを見渡せば、JC③着のヴェルトライゼンデとオールカマーでジェラルディーナの②着だったロバートソンキーが人気を分け合うのは必至でしょう。しかしながら元はと言えば前者はG3を1勝、後者に至っては重賞タイトル自体が無いという馬同士。そもそも今回のメンバー14頭のうち重賞勝ち馬は5頭しかおらず、冷静に見れば存外低調なメンバー構成と言えるでしょう。それならば展開利を見込んで人気薄から入るのも手と見てモズナガレボシを推奨します。

このブログにも何度か登場していますが、とにかく速い上りが使えないため上がりのかかるコンディションやコース形態の後押しが無いと厳しい馬です。中京は3角から下りに入りゴール手前で急坂があるためそこで一気に上りがかかる構造となっており、おまけにスローで逃げたアブレイズが残せなかった昨日の愛知杯を見てもわかる通り、雨の影響も受け外目にバイアスが移行しつつあります。

モズナガレボシにとっては一昨年の小倉記念がこれと似たような状態で、雨の残る外差し有利馬場を味方に勝ち切ったものでした。当時は格上挑戦で53kgという軽斤量も味方につけての好走でしたが、今回もハンデ戦でヴェルトライゼンデとは4kgの差。元々大きく崩れるタイプではなく着差はまとまっており、前走の小倉記念にしても内を進んだマリアエレーナが圧勝する流れの中終始外々を回り続けた分の大敗で度外視できます。休み明けになりますが調教負荷もかなりかけられており、2週続けてメイショウヨカゼとの併せ馬で上々の動きを披露。京都開催が再開されるとこのような恵まれる条件でのハンデG2はほとんどないだけに、ここでもう一花と行きたいところです。

2023年1月14日土曜日

【1/14(土)予想お休みします】

全国的に天気が下り坂な上、小倉は開幕週で見極めも必要なため今日は静観します。天気次第ですが、明日は日経新春杯を取り上げる予定…です。

2023年1月9日月曜日

【1/9(月・祝)予想】ねらい目レース(中山12R・中京12R)

■中山12R コスモフロイデ

キレる脚が無いだけに前目で運びたいタイプですが、前走は18頭立ての大外枠と厳しいポジショニングを強いられながら⑤着に踏ん張りました。④着した4走前の奥尻特別は勝ったフィデルが既に2勝クラスも突破し、③着だったカンティプール、⑤着だったスカイフォールは共に現級卒業済。その中に交じって0.3差④着だった内容からもこのクラスはいつ抜けられてもおかしくなく、内枠を引けたうえデムーロJを配し勝負を懸けに来たここがチャンスと見ます。


■中京12R ダノンティアラ

母ザキアは08年の凱旋門賞馬・ザルカヴァの半妹という良血馬で、この馬自身も2歳10月の新馬戦を勝ち上がるなど将来を嘱望された一頭。現に3走前のデイジー賞ではルージュエヴァイユ、オンリーオピニオン等の強力メンバーに交じって0.6差⑤着と好走していましたが、集中しきれない面が目立つようになり2走前のカーネーションカップでは勝負どころでもよそ見をしながら走るなど力を出し切れていない現状。前走は半年ぶりということもありダートを使われましたが、砂を被って嫌気を出したとのことで全く参考外のレースでした。

今回初めてブリンカーを着用し、調教段階から一定の効果が出ているとのこと。また438kgでのデビュー当時大竹師をして「カイ食いが細く体が出来ていない」と言われ、走るたびに減らしていた馬体も前走では450kgにまでビルドアップ。ご存じの通り大竹厩舎は天栄で仕上げてくるタイプであり在厩では調整程度で、この増えた分は純粋な成長分と見てよいでしょう。心身のバランスが整いつつある現状で、4歳牝馬が人気の中心になるようなメンバー構成であればこの馬でも足りると見ます。

2023年1月8日日曜日

【1/8(日)予想】ねらい目レース(ポルックスS)

■中山11R/ポルックスS ニュートンテソーロ

昇級後サッパリですが、元々集中力に欠けるところがある一方で馬込みに入れると気難しさを出すため、理想は被されずに中団外を運び進出するスタイルです。7走前の銀蹄Sではその理想通りのレースができた分強い勝ち方を見せており、3走前のジュライSも着順こそ⑧着でしたが当時の勝ち方を知る戸崎Jが跨り後方から外目を進出。平坦の福島で前が止まらない展開でしたがメンバー3位タイの37.3の脚を使えており、ここ2戦も東京を使われキレ勝負・前残りと分の悪いレースが続いていますが元来のポテンシャルは通用してよいはずです。

このような気性を示す通り、2桁馬番を引いたときは②①⑤①。⑤着だったのは3年前のレパードSで、超絶先行天国の新潟ダート1800mにあって4角10番手から追い込んだのではどうしようもなく、それを考えれば2桁馬番を引ければほぼパーフェクトに走れていると言えます。今回、7走前の銀蹄S以来となる2桁馬番を引いたここはチャンス到来で57kgもその銀蹄Sで経験済。陣営も距離延長ローテとなる今回は位置を取りに行くと明言しており、離されずに追走が叶えば一発も。

2023年1月7日土曜日

【1/7(土)予想】ねらい目レース(ニューイヤーS)

■中山11R/ニューイヤーS アオイクレアトール

昇級後着は今ひとつですが、3走前の谷川岳Sではウインカーネリアンから0.5差、ベレヌスから0.2差で走るなど着差はわずか。前走のオーロCは⑰着大敗となったものの、直線で一向に前が空かず戸崎Jも無理して進路を切り替えることをしなかった分全く脚を使えず、不完全燃焼のレースにつき参考外。勝ったウインシャーロットは次走のターコイズSで②着しておりメンバーレベル的にも水準級の一戦で、全4勝を挙げる得意の1600mに戻り見かけの着順で人気を落とすようならねらい目でしょう。

2023年1月5日木曜日

【1/5(木)予想】東西金杯の注目馬とねらい目レース(中山7R)

■中山11R/日刊スポーツ賞中山金杯 ゴールドスミス

その昔、金杯は「光物にまつわる名前の入った馬を買え」と言われていた時代もありました。その最たる例が02年の勝ち馬ビッグ「ゴールド」ですが、ステイゴールドの活躍と種牡馬としての絶大な貢献を機に「金」にまつわるワードはあちらこちらで見られるようになり、かつてほどレア度は無くなっています。

しかしながら今回のメンバーで唯一そのものズバリな名前のステイゴールド産駒ゴールドスミスが出るのでてっきり人気するのかと思いきや朝の時点で11番人気ということなので、ここから行きます。

昨年夏に1年8ヶ月の休養から復帰して以降は安定した取り口を見せており、敗れたのは復帰緒戦と二度の重賞。3走前の新潟記念は外差し決着を先行しての0.8差⑦着、前走の福島記念はユニコーンライオンが逃げ切るところを後ろから進んでこれまた0.8差⑦着と言い訳の利く敗戦でした。中山は今開催からCコースに替わりますがインの傷みはカバーしきれていないようでそこまで外枠を割り引く必要もなく、血統的にも急坂コース替わりはプラス。コンビで2勝の大野Jに手が戻る点も後押しでしょう。


■中京11R/スポーツニッポン賞京都金杯 エントシャイデン

矢作厩舎が間隔を詰めて使ってきたときは勝負度合いが高いというのはもうよく知られた話になっていますが、複数頭出しの時は鞍上にその度合いが出ていることが多く、中でも最も信頼できると言ってもいいのが所属の坂井Jを起用してきた時です。



上記は昨年一年間で矢作厩舎が中4週以内で続戦した際の騎手別成績です。坂井Jは起用数が多いにもかかわらずアベレージも回収率も優秀で、エントシャイデンとのコンビでは中2週で臨んだ一昨年のフォレ賞③着をはじめ好走歴多数。3ヶ月ぶりを叩かれ中1週のローテは想定内で、得意の左回り替りで一発期待です。


■中山7R バルサミックムーン


毎年この時期に調子を上げる馬で、4度の好走歴のうち12〜2月が3度。新馬戦ではパドックで馬っ気全開ながら圧勝した経歴の持ち主でもあり、気性面が能力発揮を妨げてきましたが去勢を経て改善。流れの忙しいローカル1700mから実績ある中山1800m替わりはプラスで、外目の枠も引けスムーズなら通用級でしょう。



2022年12月31日土曜日

【2022年の収支報告】

【2022年】
的中:45/242R(18.6%)
※本命抜擢馬の確定着順が3着以内となったレースを「的中」としています。

単勝回収率:36.8%
複勝回収率:76.1%

【本命抜擢馬と結果の一覧】(クリックで拡大します)


 自分は毎年目標を「複勝回収率80%」に置いています。馬券収支を上向かせるためにはまず、軸馬をしっかりと見定めるスキルを高めることが必要と考えています。そして、それを示す客観的な要素として最もブレが小さいのが複勝です。馬券の当たりはずれは相手のあるなしなどによって変わってきますが、ちゃんと上位に来る馬を見定められているかだけでいえば複勝が一番シンプルだからです。

 ではそれならば本来「100%」とすべきなのではないか?となりますが、複勝の払戻率は年間通じて80%に固定されているうえ、他の券種に比べてオッズの旨味が少ないため、実際の馬券勝負の上では他の券種で的中となることもあると考えた時に、概ね複勝で払戻率以上を稼げていれば年間プラスが見えてくるという見立てからです。

 今年もその目標にはわずかに及ばず。何より昨年と比較して酷くなったのが単勝回収率の低さ。要は①着に来る馬を当てられていないわけです。自分は買い方として「単勝だけ」買うことは稀にあっても「複勝だけ」買うことはまずないため、③着以内で複勝の払い戻しを得ることに加えて①着になることで単勝の払戻金をいかに上乗せできるかで最終的な収支も変わってきます。

 実際の年間収支がこちら。


 10倍以上の複勝的中もあった序盤の勢いは続かず、88%で着地。特に今年は「人気サイドを大きく狙って失敗する」「同じ馬を複数回狙ってことごとく外す」パターンが多く、ここら辺は自分自身が我慢できるか否かの戦いなわけです。馬券は買わなければ当たらないのですが、今の自分は「何を買わないか」が決められていない、いや、心に決めているつもりではあるのですがついつい出来心で買ってしまうケースがあるが故、自分に打ち勝てていない現状が如実に結果に現れていると自省しています。

 他方、完全に自己満足とはいえこうして毎週見解を立てて検証する試みは確実に自分の力になっており、むしろ仕事より熱心にPDCAサイクルを回せていると思います(笑)。そこに競馬がある限り、毎週末の戦いは今後も続いていきます。

 今年もお付き合いいただき、ありがとうございました。

2022年12月27日火曜日

【12/28(水)予想】ホープフルSの注目馬とねらい目レース(ベテルギウスS、阪神6R)

■中山11R/ホープフルステークス ミッキーカプチーノ

前走葉牡丹賞の1.59.1という勝ち時計は、実は今年行われた中山芝2000m戦で最も速いタイムでした。皐月賞のジオグリフでさえ1.59.7。G1をコンマ6秒も上回る時計をノーステッキで叩き出したのですから、現時点での完成度が相当高いと言えるでしょう。しかもレコード決着にありがちな「捨て身の逃げ馬が潰れて上がり最速の馬が勝った」というパターンではなく、前半60.0秒という2歳戦にしてはやや速い、という程度のペースでそれなりの位置を取って自ら勝ちに行ったレースですからその価値はなおさら高いです。

元々この馬の勝った新馬戦が相当ハイレベルで、京都2歳Sの勝ち馬グリューネグリーン(③着)を筆頭に②~④着馬が全て次走で即勝ち上がり。関西馬ながらに東京デビュー~中山遠征を既に経験しており環境が変わることへの不安も皆無。何より、矢作厩舎にとって連戦はお手の物なわけです。


上記は、全国リーディングを確定させた今年のローテーション別の成績。「使いながら成績も状態も上げる」のが師のスタイルで、間隔4週(=中3週)が最も高い成績となっています。このホープフルSを含む開催は「12/24・25および28」と1節に括られており表記上は中2週となりますが、水曜日の開催ですから実質的には「間隔3.5週=中2.5週」というのが正しいでしょう。上記の表でもスイートスポットにかなり近いと言えるローテは心強く、ごちゃつきやすい内目の枠よりはゲート入りも最後になる大外は歓迎のクチ。人気は必至でも先物買いで大きく狙いたい舞台です。


■阪神11R/ベテルギウスS ルリアン

前走のブラジルカップで0.4差③着した相手は木曜の東京大賞典でも人気が予想されるウシュバテソーロ。不良馬場で前が止まらなかったラジオ日本賞を取りこぼした以外は何れも完勝で、直線向いてヨーイドンが通用する大箱コースではちょっと手も足も出ないレベルで強いです。その実績を引っ提げて挑むここは相手関係も楽になるうえ、長く脚を使えるタイプでない分コース替わりと内枠は好材料。斤量差が詰まる点をクリアできればここでも上位争い可能でしょう。


■阪神6R メイクザビート

前走の未勝利戦ではスローペースを中団で折り合いつつ、向こう正面から鞭を入れて自らまくりに行くタフなレースで勝ち切りました。前半1000mで13秒台の続いていたラップが12秒台になったタイミングで脚を使い、最後の区間はまた13秒台になっているように厳しい展開で差し切ったのは額面以上に強かったと言え、現に当時の②③着馬は次走で即勝ち上がっているようにレベルも相当なものでした。ユティタムが人気先行でこちらにオッズの旨味が。

2022年12月25日日曜日

【12/25(日)予想】有馬記念の全頭評価とねらい目レース(中山7R)

■中山11R/有馬記念

[1]①アカイイト(幸)

この馬の好走は「まくりが決まるか否か」にかかっています。まくりの決まる条件としては「先行馬がバテる距離や展開」「外有利の馬場」「平均以上のラップ」が挙げられますが、それらが全て揃ったのが昨年のエリザベス女王杯と言えます。タイトルホルダーが引っ張れば中盤で必ず緩みますから向こう正面で仕掛けていく展開にできれば確かに良いですが、割と展開の向いた今年のエリ女でも0.7差④着。距離適性の都合上バテる馬の多い牝馬戦と違い、それなりに力のある先行勢の揃ったこの舞台で、それ以上に恵まれる期待は薄いです。

[1]②イズジョーノキセキ(岩田康)

前走のエリザベス女王杯はスタート直後に2回ほど挟まれ頭を上げるシーンが。直線でお釣りを残せず1.5差の⑩着でしたが、代役のルメールJが府中牝馬Sの再現よろしく中途半端に内にこだわった分、馬場の悪いところを走らされたことも災いしました。元々重馬場では(0,0,0,2)という馬でもあり、外差し展開もあり度外視できる敗戦でした。

その点今回は最高と言ってよい枠を引け、立ち回りの巧さを活かせるこのコースは向くはず。まくり勢の直撃を避け、ギリギリまで待って内を突くレースができればアッと言わせるシーンも。

[2]③ボルドグフーシュ(福永)

スタートに課題があり、追走力にも難がある現状につき中盤までのどこかで緩むパートが無いと厳しいです。故に2000m以下のレースでは終始緩まず脚を使えませんが、2200m以上のレースに絞ることで成績が安定しています。今回もタイトルホルダー以外に行きそうな馬が居ないため中盤で緩むことが想定されることから展開は向きそうで、あとはスタートの不利をどれだけ小さくできるかがカギになってきます。福永Jはテン乗りですが中間に2度騎乗しておりある程度の傾向も掴んだとのことで、後ろからの競馬にはこだわらない姿勢を示しています。スタートを決め好位のインで立ち回ることが叶えば、違った一面を見られる可能性もあるでしょう。

一方、今回が初の遠征競馬となる点は気がかり。父スクリーンヒーローの好走歴は東京・中山・札幌と近距離輸送か滞在競馬でのもので、同馬の産駒で現役最高賞金のウインマリリンも先日のエリ女・香港で好走するまでは遠征競馬で取りこぼし続けていました(それ以前に体調の問題も大きかったですが)。代表産駒のモーリス、ゴールドアクターも関西圏の出走が少ないながら良績は自ブロックに集中しており、雪による通行止めの影響を受け14時間ほどかかってしまった点がどう出るでしょうか。

[2]④アリストテレス(武豊)

集中力を欠く点があり、武豊Jの跨った3戦ではいずれも控える競馬を試みましたが⑨⑥⑰着。元々グレースアドマイヤの牝系は上りの速さよりタフさに強みを持つタイプが多く、2500mを走って最後に急坂という有馬記念の舞台は適性が高いはずです。それでも昨年の京都大賞典のようにかなり展開が向いた中でも勝ち切れなかったことを思えばG1でどうこうというレベルではないのですが、今回から着用するブリンカーの効果が大きいようでポジションが取れるとなれば鞍上込みで侮れない存在です。

[3]⑤ジェラルディーナ(C.デムーロ)

輸送障害の難を逃れ前日昼前に中山入りを果たした数少ない1頭。ここ2戦は正直馬場バイアスに乗っかっての勝利だと見ていますが、それをものにできるのはこの馬の機動力の高さ故で、真っ向勝負の舞台より紛れのあるこういうコースの方が相対的に走れるという部分もあります。

加えて心強いのが鞍上。クリスチャンJは今回の免許期間(約1か月)でエリ女を含む19勝の固め打ち。土曜日も3勝2着2回と高い馬質を確実に馬券にしています。但し今回の免許期間中に2回の騎乗停止を受けたため、制度上今回の免許期間(~12/28)の終了後1年間は次回の免許が交付されないことから実質的に来年は日本での騎乗が不可能となります。逆を言えば、今からどれだけ荒っぽい騎乗をしても騎乗停止を受けるのは2節後ですから本人にとってはノーダメージ。後先を考えない騎乗ができるという意味では最も怖い鞍上と言えるでしょう。

[3]⑥ヴェラアズール(松山)

前走のJCではペースが落ち着いた分、外を回していたら間に合わない可能性があった中でここしかない、という進路を見事に伸びてきました。その前の京都大賞典で末脚は証明済であったわけですが、やはり日本人ではあのような詰まり覚悟の進路取りは出来ないですからムーアJの起用は大正解だったと言えるでしょう。故に東京や阪神の外回りのようにしっかり末脚を使える舞台でこそ力を発揮でき、中山では5走前にサンシャインSで③着と取りこぼしているように本質的に間に合いません。一昨年のように良い時の松山Jであれば中を割ってくる騎乗も期待できますが、トリッキーな中山でそこまで器用なレースができる馬ではそもそも無いだけに。

[4]⑦エフフォーリア(横山武)

闘争心を呼び戻すためブリンカーを着けて臨んだ前走の宝塚記念も見せ場を作れず⑨着。この中間も2週にわたり3頭併せの中で追われ、調子自体は春よりは良いという陣営コメントであるものの、直前の追い切りに跨った鞍上からは「以前の姿を求めるのではなく、現状を受け入れたい」という後ろ向きな談話も。実績馬にとって気持ちの問題は身体よりも大きく、併せてファイトバックしてこない現状を見ると復活にはまだ遠く。

[4]⑧ウインマイティー(和田竜)

好走歴のほとんどは牝馬限定戦で「牝馬の中では2000m超に対応できる体力がある」という点から相対的に着順を上げている側面があります。京都大賞典の③着も、④着以下は正直G3レベル以下のメンバーが揃う中で差し勢としては内を進めた分の好走で、この馬自身の力で着をもぎ取った印象は持てませんでした。ここはメンバーも強く、他に恩恵を受けられる馬も多いだけに。

[5]⑨イクイノックス(ルメール)

血統的には中山で走れておかしくはないのですが、高いパフォーマンスを見せたのは東京コース。ダービーでは距離もあってか最後止まりましたが、前走の天皇賞(秋)では32秒台の鬼脚で歴史に残る差し切り勝ちを見せました。ただ、有馬記念に求められるのは「中距離向きのスピード」というよりは「上手く立ち回れる機動力」なわけで、皐月賞のパフォーマンスも考えると急坂の中山+距離延長は必ずしもプラスではないでしょう。自分の競馬をして直線でどこまで、というタイプにつき頭固定の買い方はしにくいかと…

[5]⑩ジャスティンパレス(マーカンド)

前走の菊花賞では好位から前を捉えきれず③着でしたが、4角でビーアストニッシドとディナースタが壁になり一度ブレーキを踏むロスがありました。ロングスパートを身上とするこの馬にとって加速を遮られるのは痛く、最後ボルドグフーシュに差し返されたのもスムーズに脚を使えなかった分と見ます。

昨年のホープフルSで掛かりながらも②着したように、早目の進出からタフさが求められる中山コースは向いており、前走からの距離短縮ローテで折り合い面の心配もありません。初騎乗となるマーカンドJも好位を取って運ぶ構えを見せており、この馬の良さを活かせる騎乗をしてくれるはずです。実績面は一枚劣るも舞台適性はピカイチ。輸送をこなせれば一発も。

[6]⑪ラストドラフト(三浦)

この秋はオクトーバーS、アルゼンチン共和国杯と2度使われいずれも0.2差で②⑤着。冬場に調子を上げる馬らしく体調は上向きですが、最近は展開頼みの部分が強く中山では間に合わない可能性が高いです。仮に脚を使えたとしても、他にも末脚自慢はいっぱいいるだけに。

[6]⑫ポタジェ(吉田隼)

馬場の良いインを通って押し切るタイプで、ここ2戦は苦手な瞬発力勝負に持ち込まれ良いところを出せず。イン有利の馬場は良いのですが、この枠からだとポジションを取るのに苦労しそうです。

[7]⑬タイトルホルダー(横山和)

やりにくいパンサラッサが居ない分スンナリハナは叩けそうで、そうなると菊花賞や天皇賞(春)のように中盤でしっかり落として逃げ込みを図るラップが刻めるでしょう。尋常に考えれば昨年以上が見込める舞台ではありますが、前走タフな馬場を走った影響がどこまでかは推し量るのが難しいところです。中間も入念に乗り込んではいますが、相手は基本的に格下で併入・先着して当たり前というメンバー。加えて今回はアカイイトがまくり戦法を示唆しており、タイミングによっては直撃を受ける可能性もあり最後の最後で止まる可能性も考える必要があると見ます。

[7]⑭ボッケリーニ(浜中)

切れる脚が無い分スローの決め手比べは分が悪いですが、かといって道中が流れると脚を溜められず。流れにくく上がりのかかる中山2500m自体は合うのですが、過去中3週以下の連続遠征の経験が無く、調教負荷自体も前回が併せ馬だったのに対し今回の最終は単走。前走以上を見込めない臨戦過程で相手強化となると?

[8]⑮ブレークアップ(戸崎)

前走のアルゼンチン共和国杯はキングオブドラゴンのアクシデントをうまく避け、緩んだ中盤区間でしっかり溜めを作れた分もあり後続を完封。戦前、手綱を取った田辺J曰く距離適性は半信半疑のところもあったとのことでしたが、ここに来ての成長を感じるレースでもありました。一方、好位を取れるかがカギとなる馬で4角4番手以下なら(0,0,1,4)。先行争いの上では最悪の枠を引いてしまったとも言え、強力な同型もいるここでは。

[8]⑯ディープボンド(川田)

タイトルホルダーの項で述べた通り、アカイイトの早仕掛けがあったとすればタフなレースになりこの馬の強みが活きる展開になる期待はあります。但し、この枠を引いてしまった以上その際にまくりの直撃を受ける可能性が高く、ここからインを取るのはいくら川田Jと言えど難易度は相当高いはずです。

<予想>
◎ジャスティンパレス
○ジェラルディーナ
▲イクイノックス
△タイトルホルダー
△ボルドグフーシュ
△アリストテレス
△イズジョーノキセキ


■中山7R クリノパイソン

デビューが3歳秋にずれ込み、園田でデビュー2連勝ののち中央転入という変わり種。連続騎乗の秋山稔Jが徐々に手の内に入れており、使われながらレースぶりが良化しています。前走は前半が64.6という超スローペースを中団から脚を伸ばして0.6差の④着しており、息を入れながら運べるこのコースも合うタイプ。ポジションを取りたい馬が何頭かいるメンバー構成で展開も向く期待ありで穴に。


2022年12月24日土曜日

【12/24(土)予想】阪神Cの注目馬

■阪神11R/阪神カップ ルチェカリーナ

前走の奥多摩Sは前半が35.2と芝1400m戦としてはかなりのスローペース。それを中団外で待機し差し切ったのですが、直線では馬なりで差を詰めて追い出したのは坂を上ってから。実質本気で走ったのは半分程度ながら33.3の最速上りをマークしており、相手に恵まれたこともありましたがポテンシャルの高さを伺わせる内容でした。元々芝1400mでは(2,2,2,0)と崩れてなく、前傾戦・後傾戦いずれでも勝っているようにペースも不問。混戦模様のメンバーであればいきなり通用の目もあるでしょう。

2022年12月18日日曜日

【12/18(日)予想】朝日杯FSの注目馬

■阪神11R/朝日杯フューチュリティステークス スズカダブル


本命と矛盾するデータですが、阪神開催となった2014年以降の朝日杯では1枠が3勝、3~5枠がそれぞれ1勝ずつしており、外枠勢受難の傾向です。加えて今開催の阪神は見た目ほどラチ沿いは悪くなく、昨日のタンザナイトSも5番-6番-2番のイン決着。逃げたアスタールビーが1.1差⑬着ですので逃げ馬が有利とまでは言い切れませんが、勝ったグルーヴィットが岩田康J騎乗というのにも現れている通り、最後の直線でインを取れるポジションを確保できるかがカギになってきます。

今回はスタートさえ決まればスピードの違いでフロムダスクがハナに立つのは間違いなく、デビューから3戦すべてで逃げているオールパルフェ、前走アッと言わせたグラニットをはじめ先行勢も比較的揃っています。特にホープフルSがG1になって以降、中距離馬がそちらに行くようになり以前にもましてスピードタイプが顔をそろえるようになった結果、同程度のスピードを持っていれば内枠にいた方が良いポジションを取れるわけですから内枠の成績が良くなるのも当然という話です。しかしながら、位置取りを左右するのは枠もそうですが鞍上の意識も大事で、その意味で抜擢したいのが鮫島駿Jの騎乗するスズカダブルです。

ここ2戦は1800m戦を使われ③⑤着ともう一つの成績ですが、2戦とも押し出されるようにハナに立たされ目標にされる厳しい競馬。理想としては初勝利を挙げた3走前のように、前に馬を置いてひと脚を使うレース。その3走前は東京芝1600m戦で直線馬なりで先頭に立ち後続を0.5秒突き放す強い内容で、距離短縮+逃げ馬の揃ったこの舞台でなら理想のレースができるでしょう。出来ればもう少し内枠が欲しかったところですが、そこは馬場を理解し枠のロスを最小限に抑える鮫島駿Jの手腕。高松宮記念のトゥラヴェスーラもそうですが、インが良いと判断したら外枠からでもしっかりポジションを取りに行くタイプです。フロムダスクに行かせて他の先行勢が様子見しているうちに好位を確保できれば、今年のメンバーなら1勝馬でもチャンスは十分でしょう。

2022年12月17日土曜日

【12/17(土)予想】ターコイズSの注目馬

■中山11R/ターコイズステークス アブレイズ

前走の天皇賞(秋)でも本命にしましたが、パンサラッサの大逃げが決まり上がりを持たないとどうしょうもない展開に。それでも0.8差⑩着は大健闘の部類で、やはりここに来ての地力強化が見て取れます。ベストはコーナー4回の1800〜2000mですが、中山コースはフラワーC勝ちも含めて(1,1,0,1)。唯一の大敗は雨中の不良馬場だった昨年の中山牝馬Sで、まともなコンディションの得意舞台なら見直し可能でしょう。

2022年12月11日日曜日

【12/11(日)予想】阪神JF・カペラSの注目馬

■阪神11R/阪神ジュベナイルフィリーズ モリアーナ

デビュー戦は最近の王道と化しつつある東京芝1600m戦。スローペースを前目で折り合い、直線坂上で後続を突き放す完勝ぶりでしたが、前後半4Fが51.2-45.7という超絶後傾ラップでこの手のパフォーマンス詐欺は少なからず存在するわけです。

しかしながらその能力を裏付けたのが前走のコスモス賞。距離延長でまともなペースを2番手で追いかけ、直線早々と抜け出しソラを使いながらも後続を完封。0.3差の②着だったドゥアイズは後に札幌2歳Sでも②着するなどルーラーシップ産駒らしくこの距離が得意なクチで、しかもこの時モリアーナは10日競馬で十分に乗り込めておらず、相手や臨戦過程を考えても額面以上の完勝と言ってよいレースでした。

裏を返せば仕上がり早なタイプで、この中間も2週前にDWで51.4-11.8を馬なりでマークして以降は2週連続で坂路調整。本数や負荷は問題にならず、サンティーテソーロが最内に入ったこともありスンナリ隊列も決まることから折り合い面の心配もありません。2歳戦で18頭立てというのは施行数自体が少なく、外を回されるロスを考えれば前付け出来て末脚が使えるタイプが有利。重賞、しかもG1で武藤Jに◎を打つのは相当なギャンブルではありますが、この馬に懸ける思いは他のそれとは違います。実力通りに走れれば最有力、との評価です。


■中山11R/カペラS レディオマジック

短距離戦らしく前に行きたい馬が集まっていますが、中でもハナを切るのはハコダテブショウでしょう。この馬はスピードに任せて「行くだけ行く」というタイプで、ダート1200m戦に7回出走していずれも前半3Fに33秒台のラップを刻んでいます(逃げなかった時を含む)。当然ながらそんなペースで飛ばされたら終いはバタバタになるわけで、4走前に勝ったブラッドストーンSでは33.0-38.1という超絶前傾ラップを刻み、最後の1Fは実に13.9も掛かっています。

ハコダテブショウの好走は「相手関係」と「馬場」にかかってくると言ってよく、例えば下級条件であればこのペースについていける馬はまずおらずで、上級条件戦でも前走のながつきSの時のようにドボドボの不良馬場でスピードが殺されない時にはその前半のアドバンテージがそのまま活きる、という格好です。では今回はどうかというところですが、パサパサの良馬場にそれなりに実績のあるメンバーが揃っており、最後の1Fで形勢逆転、となりそうな一戦と見ます。

ハコダテブショウの話をずっと書いてきましたが、◎はレディオマジックとします。

7走前の2勝クラス戦、2走前の天王寺Sと阪神で勝っていますが、いずれも最後の1Fが13秒台に突入するかなりの前傾戦でした。逆に前走の霜月Sで⑨着に敗れたように、坂がなだらかで長い東京のようなコースだと前が止まらず間に合わないわけで、急坂のある中山に加え超絶前傾ペースを形成する逃げ馬がいるここはこの馬向きの展開になると見ています。4戦ぶりに手綱を取る藤岡佑Jは戦法重視の焦らないレーススタイルで、Hペースに惑わされる他馬を尻目にじっくり構えて大外一気を狙ってくれるでしょう。


2022年12月10日土曜日

【12/10(土)予想】中日新聞杯の注目馬とねらい目レース(中京1R)

■中京11R/中日新聞杯 イクスプロージョン

上りのかかる展開が得意なタイプで、全5勝はいずれも最後の1ハロンが12秒台かかるタフなレース。内3勝は中京コースで、3角からなだらかな下り坂が続き最後の直線で急坂が待っているレイアウトが必然的に上りの時計を要求しています。前走の新潟記念はレースの3Fが33.8というキレ勝負で出番がありませんでしたが、得意コースに替わったここは浮上の目。


■中京1R レヴィアタン

姉にクリスティが居るという血統で、力のいる、上りのかかる展開を得意にするタイプにつき初めてダート短距離を使われた前走で③着と前進。パサパサの良馬場+急坂の中京であればもう一歩前進があっても良いでしょう。

加えて推奨としたいのは、テン乗りの岩田康Jの「1Rの成績」です。


上記は今年の成績をレース番号別に出したものなのですが、異常なまでに1Rで成績が良いです。1Rとなるとだいたいが未勝利戦で、勝ち上がってない馬同士というのは「もう少しで勝てそう~全く無理そう」と力量の差が激しく騎手の腕だけではどうにもならないことも多い中でこの数字。朝一でガッツポーズを決めたい鞍上の執念が透けて見え、ベタ買いで儲かるレベルの指標につき。

2022年12月4日日曜日

【12/4(日)予想】チャンピオンズCの全頭評価とねらい目レース(ラピスラズリS)

■中京11R/チャンピオンズカップ

[1]①グロリアムンディ(ムーア)

ダートで(4,1,0,0)。唯一土()がついた2走前のアンタレスSは外目を立ち回り理想的なレースができたものの、オメガパフュームの強襲に遭い0.1差の②着。斤量差も考えれば手放しでは喜べませんが、自分のレースでG1ウイナーに肉薄した点は評価できます。但しこのレースも含めダートでは5戦すべて7枠を引いており、好位の外目をスムーズに進むレース運び。4走前の雅Sではスタート直後両隣から馬が来た途端に頭を上げてしまうシーンもあり、本来馬群の中でレースさせたくはないタイプ。いくらムーアJとはいえこの捌きは非常に難しいでしょう。尤も、行き切ってしまえば話は別ですが…

[1]②サンライズホープ(幸)

前走のみやこSではスタート直後に伸びあがるようなしぐさを見せ、鞍上も無理をさせなかったのか後ろからのレース。結果的に向こう正面から12秒台前半のラップが続き先行勢に厳しい展開となった中でスムーズに外を回せたことが奏功した格好で、これと同じ戦法をたどるとなるとこの枠は厳しいです。

[2]③ハピ(横山典)

使える脚が意外と短く、デビュー3連勝のあとは外に出して最後止まる、というレースを繰り返してきました。しかしながらそもそも馬込みがダメな馬ではなく、5走前の鳳雛Sではあえて馬群に突っ込ませて直線で抜け出すレースで勝っています。ここ2戦も鞍上がレースを教えるかの如く馬群に入れて運んでおり、2走前のシリウスSは前がつかえて最後の100mほどしかまともに追えなかった中で②着を確保。前走のみやこSは前が開いてからが案外でしたが、(2,1,1,0)の左回りに対し右回りは(1,0,0,2)とスムーズさを欠く傾向にあり、左回りに戻るここは巻き返せると見ます。何より今の中京ダートは内有利傾向が顕著で、陣営もロスなく運ぶことを目標にしており近隣に逃げ馬も不在。スムーズに好位を取れれば最後のひと脚で間に合う可能性は高いかと。

[2]④スマッシングハーツ(鮫島駿)

決め手を活かせるときに好走するタイプで、もっぱら直線が長く末脚比べになりやすい東京での良績が目立ちますがやはり展開の恩恵があるかないかで着順は左右されます。中京1900mでも勝鞍はありますが、これも最初のホームストレッチ一杯の先行争いで多くの馬が最後にバテるコース適性を活かしての差し切りで、1800mでは前も止まりにくく。

[3]⑤ジュンライトボルト(石川)

使える上りに限界があり、行き脚も末脚もややズブいところのあるこの馬にとってダート転向は大正解でした。ダートでもテンから促していかなければいけないのは相変わらずですが、37秒の脚がコンスタントに使えれば勝ち負けできる世界につきそれが上手く嵌っている近況です。前走のシリウスSは内で詰まり通しだったハピを除けば展開利に乗じた後方待機勢が上位を占めたレースでメンバー的には強調できるものではないですが、時計が求められないコンディションにつき通用の目はあっても。

[3]⑥レッドガラン(斎藤)

初ダート。この馬の場合OP勝ちしている適性範囲が1800~2000mと狭く、既に重賞を2勝もしてしまっているのでG2以上の適鞍が中山記念まで無いという事情もありここに使ってきたのは理解できますが、昔のように芝のG3クラスが太刀打ちできるほど今のダート路線の層は薄くないだけに。

[4]⑦オーヴェルニュ(ルメール)

この馬は「休み明け」「左回り」「脚抜きの良い馬場」が揃って好走するタイプですが、今回は中3週で良馬場見込みにつき「左回り」しか該当せず。昨年もほぼ同様のローテーションを辿って②着馬と0.4差⑥着だった点を考えれば当時の②~④着馬のいない今回は順当であれば着は上げられるはずですが…位置を取り切るようなレースをした時は怖いです。

[4]⑧サンライズノヴァ(松若)

年齢的に距離延長にも対応できるようにはなっており、昨年は直線勝負で1.3差の⑤着まで押し上げてきました。ただ今の中京はイン有利が顕著なため、追い込み一手で垂れてくる先行勢を拾うレースでは掲示板が精いっぱいでしょう。

[5]⑨ノットゥルノ(武豊)

2走前のJDDは不良馬場で理想的な外3番手の位置が取れたことによる勝利で、伏竜Sで牝馬に負けたり兵庫CSでブリッツファングに1.3秒の大差をつけられたように、基本的にはここでやるだけの力量は足りない馬と見ています。広いコースに替わって見直せる期待こそありますが、フルゲートでしたらもう少し外枠が欲しかったところでもあります。

[5]⑩クラウンプライド(福永)

休み明けは走らない馬で、3か月半ぶりを叩かれた5走前のヒヤシンスSは⑥着、2走前の日本テレビ杯も4か月半ぶりを叩かれフィールドセンスに不覚を取る②着。叩き2走目の前走のJBCクラシックでは主導権を握り、テーオーケインズには屈したもののその他を封じ②着を確保。叩かれて型通りに上向いており、中間も2週連続で併せ馬を消化し出来も問題なし。世代間の力量を測る物差しとしては妥当に評価すべき存在と見ます。

[6]⑪バーデンヴァイラー(レーン)

中間でしっかり緩み13秒台半ばの区間ができるようなレースでは好走できますが、脚抜きが良くなったりメンバーレベルが上がって締まった流れになると脆いところがあります。2走前に勝ったマーキュリーCも道中でテリオスベルが捲っていけるくらいペースが緩んだことも幸いしたもので、G1のまっとうな流れになるとまだ対応力で課題を残します。

[6]⑫テーオーケインズ(松山)

35秒台の末脚で決めきる強さを有し、シニスターミニスター産駒らしくスピード勝負に対応可能。故に時計のかかる展開やコースでは取りこぼしがあり得、帝王賞やJBCクラシックは地方の深い砂が合わなかったと見る向きもあります(昨年の帝王賞は重馬場、前走のJBCクラシックはその帝王賞よりも速い時計を求められた)。パサパサのダートは決して合うわけではないのですが、中央の砂はスピード勝負になる傾向が強くこの馬の力を出しやすいレースにはなるでしょう。但し、内有利のコンディションでこの枠を引いてしまったことに加え、1走1走全力で走るタイプにつき中3週での仕上げには課題を残します。

[7]⑬シャマル(川田)

器用に立ち回れるタイプで、スタートさえ決まればいつも好走できています。ただ、やはりスピードを活かしたレースが向いておりOP昇級後の5戦のうち4戦は重馬場以下。距離が伸びてもコーナー4つの中京1800mは良いのですが、まっとうな良馬場で押し切るとなるとハードルは高いでしょう。

[7]⑭タガノビューティー(石橋脩)

前走の武蔵野Sは得意コースで最後前が空いたにもかかわらず伸びを欠き⑥着。流石にヘニーヒューズ産駒でこれ以上の成長を望むのは難しく、距離延長でキレなさを補ったとしてもこのメンバーでは。

[8]⑮サクラアリュール(酒井)

OP昇級後の良績はG3クラスまで。内に潜り込めればチャンスは無くはないものの、この枠ではそれも難しく。

[8]⑯レッドソルダード(丸山)

中央で勝ち星を挙げた3勝は何れも最後の1Fが13秒台に突入するスタミナ比べでのもの。このレースでそのような展開になるとすれば先行勢が大きく飛ばした時で、それはすなわちこの馬にとって苦しい展開を意味します。

<予想>
◎ハピ
○クラウンプライド
▲テーオーケインズ
△グロリアムンディ
△ジュンライトボルト
△オーヴェルニュ


■中山11R/ラピスラズリS モントライゼ

元々時計勝負には強い馬ですが、ここ2戦は内容が良化し復調を窺わせます。2走前の北九州記念はこれから伸びようかというところをボンボヤージに進路を塞がれての⑤着、前走のセントウルSもペースこそ向きましたが勝ち馬に32.9の脚を使われる異次元のレースとなり⑥着。いずれも相手を考えれば善戦で、重賞ばかり使われてきた中で今回は芝では初めてOP級を使われます。相手関係はぐんと楽になり、なかなか成長が見られなかった馬体も今年に入り500kg台を維持するように。充実ぶりがうかがえる今なら見直せます。

2022年12月3日土曜日

【12/3(土)予想】ステイヤーズS・チャレンジCの予想とねらい目レース(中京7R)

■中山11R/スポーツニッポン賞ステイヤーズS カウディーリョ

前走のダイヤモンドS時も本命だったのですが、従前にも言及した通りこの馬は気負いやすく遠征競馬や使い詰めができないタイプです。その前走は中京遠征から中5週でしたが、デムーロJ鞍上で最初の正面直線前でまともに引っ掛かってしまい消耗、結果的にはレース中に骨折。そこから休養を挟んで今回が9か月半ぶりの実戦となります。

この中間は木・日・木・日・木と精力的に併せ馬を消化。格下相手とは言え馬なりでしっかり動けていますので、陣営も言う通り息は出来ていると見てよいでしょう。元々4歳夏にも骨折歴があり、そこから10か月半ぶりだった昨年の七夕賞は苦手の遠征競馬ながら0.3差⑥着と健闘。メンバーの揃いやすい中距離路線での実績を考えれば、半分OP特別と言ってもいいここでは力量自体は足りてよいはずです。

あとはテン乗りの田辺Jにも期待。昨年はディバインフォースを駆りこのレースを制しましたが、カウディーリョの連対時の騎手は「藤岡佑2勝、大野1勝②着1回、石橋脩1勝、モレイラ1勝」と日本競馬を理解した折り合えるジョッキーがずらり。田辺Jもまた好位で折り合わせる意識の強いジョッキー故、気持ちの難しいところのあるカウディーリョには手が合うはずでしょう。


■阪神11R/チャレンジC ビーアストニッシド

先週からBコースに替わった阪神は内外の差がなくなり、直線で馬群が広がる割にはそこまで外が絶対的に有利とも言えない状況。但しペースを考えずに飛ばせば普通に潰れるので、好位でインも取れる馬にチャンスが巡ってくる舞台と見ています。

今回それに最も近そうなのがビーアストニッシド。展開的には折り合い面から逃げたいレッドベルオーブ、こちらも逃げで自分の形を作りたいニホンピロスクーロ、また一本調子なため前に行かないと味が無いタイセイモンストルと行きたい馬がズラリと揃っており、好位のインを確保することは難しくないはずです。4走前の皐月賞は絶対的にイン不利の展開、ダービー、神戸新聞杯、菊花賞はいずれも不適距離で、コーナー4つの1800~2000mが今のところ適性と見られます。

この中間は3週前、1週前、最終と岩田康Jが稽古をつけ、1週前は坂路で51.3-12.8の好時計をマーク。先週の京阪杯のプルパレイはスタートが決まらず不発でしたが、入念な闘魂注入は期待の現れ。この秋も存在感を見せる3歳世代唯一の出走馬として格好は付けてくれるはずです。


■中京7R ナンヨーローズ

もう2年近く勝利から遠ざかっていますが、調子の波が大きいうえに調子のよいときに限っていろいろと噛み合わないレースが続いています。この馬は調教での動きがパフォーマンスと直結するタイプで、この中間DWの全体時計が52秒を切ってきたのは好調のサイン。加えてラスト2Fを24.0以内に纏めてきた時が走り頃で、これは今年5月の新潟の栃尾特別で1.0差⑧着した時以来。当時は馬場の荒れが進行していたこともあり1200m戦にして35.3-34.4というドスローを最後方から進み、3角で一旦最内に入れたのち直線では外に持っていくという極めてロスの大きい競馬で当然勝てるはずもなかったのですが、上り自体はメンバー最速の33.3を使っており噛み合えばこのクラスでやれる力はあるはずと見ています。

前走は4Fの距離延長も堪えました。マイルに戻して改めて見直したいですし、丸山Jは詰まり覚悟でインを突ける騎手。インが活きている開幕週の中京であれば、直線でばらけた馬群を突いての一発に期待です。