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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2020年3月31日火曜日

【3/31(火)予想】力のいる馬場は合う<中山4Rサンシャインキッド>/ダッシュ自慢を尻目に<中山5Rカップッチョ>他


異例の続行競馬。
馬場の回復もそうですが、元々裏開催であったこと、コース替わりの境目の週とのことで諸々の波乱要素がありそうです。

【ラインナップ】
中山4R/5R/11R(マーチS)

■中山4R

芝は今週までAコースを使用。土曜の時点で明らかな外差し馬場になっていました。


3~4コーナーの傷みもそこそこ目立っており、基本的には四分どころよりも外を回って差せる馬、すなわち「外枠の差し馬」を狙いたいところです。

ここでの本命は◎サンシャインキッドとします。
この馬は前走こそダートで振るわない成績ですが、元々は昨年夏に芝でデビューし札幌の未勝利戦(芝1500m)ではアブソルティスモ、ヤマカツマーメイドと0.3差の⑤着という戦績の持ち主です。力のいる今の中山の芝も合っており、最後の一脚も使えるタイプなので坂さえこなせればここは好勝負必至でしょう。

【本命】15サンシャインキッド
【押さえ】2,7,10,11,13,14,16
単勝15
馬連15-2,7,10,11,13,14,16

■中山5R

大外から数えて3頭が逃げ候補。特に△ラフィンクロンヌは前々走クリスマスCで逃げており、元は道営の馬ですからダートでもハナを主張してくると思われます。人気のエンプティチェアのスタートが決まれば、先行争いの激化は避けられずましてや足下は締まったダート。ここは逆張りで追い込みの馬を狙いたいです。

◎はカップッチョとします。
前走初のダート戦で見せ場を作りました。ペースが流れた分もありますが、良馬場で内枠からの競馬で器用さも感じられ、条件好転するここは突き抜ける期待までしたいです。

【本命】2カップッチョ
【押さえ】5,8,9,11,14,15,16
単勝2
馬連2-5,8,9,11,14,15,16

■中山11R

当初日曜日の開催予定につき、ぐっちゃぐっちゃの雪馬場なら全く手出しが出来なさそうなので自力予想を諦めケンする予定でしたが、まともな馬場でやれるなら自分の頭でもちょっとは考える余地が出てきました。重~稍重予想ですが、サトノティターンの例は言うに及ばず、大型馬で外差しという基本的な傾向は変わらないと思います。

コマビショウの本質は「Hペース決着を切れ味で差し込む」タイプで▲ワイルドカードあたりとは真逆の特性です。こういう馬は引っ張る馬が複数いたり、足下が締まって時計の出る展開で台頭する期待がありますが、馬場がこうな上リアンヴェリテ、メイショウワザシ、テルペリオンと行きたい馬が複数おり結構ペースが流れそうなここは一発の期待が出来そうです。

相手は内のワイルドカード、▲クリンチャーを中心視。
もう1頭挙げておきたいのが△レピアーウィットです。550kgを超える超大型馬ですが、馬混みにもまれるとよくない馬で本来は外枠が良かったのですが、今回は先行馬がかなり飛ばしそうで番手の外目を取れそうな構成で、癖を知る石川Jに手が戻るのもプラス。調子さえ戻っていればここは当然に好勝負できそうです。

【本命】7コマビショウ
【押さえ】1,2,4,12,14,16
単勝7
馬連7-1,2,4,12,14,16

2020年3月29日日曜日

【高松宮記念後記】クリノガウディーは「不可抗力」?


画像だと一瞬の切り取りでしかないので出来ればパトロールビデオを観てほしいんですが、素人目には和田Jは終始右手綱開きっぱなしで外へ外へ促していたように見えました。直線入り口でも左ムチを入れており、それなりの対応はしていたように取れます。強いて言えばセイウンコウセイを交わした後に左ムチを入れられていれば…とは思いますが、ムチに頼らず手綱による扶助を第一とするやり方自体は責められるものではありません。


須田鷹雄氏は流石にちゃんと理解していて冷静ですが…



何だこのおっさん!(絶望

良くも悪くもメディアとの折り合いをつけることの大事さを分かっているからこその発言なのでしょうが流石に審議のくだりは無いですね。ただでさえ写真判定+被害馬が2頭いて影響度合いを考える必要があったのに加えて、和田Jは一定程度の扶助は行っていて、馬の癖をどこまで勘案するかのさじ加減も考慮が必要だったわけですから。

ただこのツイートの疑問を解消してくれる答えが↓


でしょうね、恐らく。ダイアトニック買ってたんでしょう。

そして先ほど裁定が下り、「実効4日間の騎乗停止」で手打ちとなりました。情状酌量なし。いろいろと踏んだり蹴ったりですね。この馬には森君以外乗せてはいけないのでしょう。

(追記)
胸糞が悪いので引用は控えますが、和田Jへの罵詈雑言や(何故か)北村友Jへの罵倒がTLに流れてきました。降着だって立派な競馬のルール。それが判らないなら競馬をやるなって話です。

やっぱりもうしばらくTwitterから離れます。

【3/29(日)結果】

■中京7R ◎エイカイキャロル→16着

このペースでも残せるかとは思いましたが…馬場が堪えましたでしょうか。先手を主張した馬はいずれも着外ですので、展開も向きませんでした。

■中京9R ◎イマジナリーライン→7着

ミナリクJで勝てたのになぜ三浦Jで勝てないのか…これも馬場でしょうか。

■中京11R ◎モズアスコット→13着

流石にダートG1勝ち馬が馬場を理由にしてほしくは無いですが…

懸念していたスタートが決まらず、ついて行けず後方から。デムーロJも促さなかったあたりから、違和感は感じていたのでしょう。個人的には、4角での離され方を見るに追走力が足りなかったと見ています。つまりは本質的なスプリント適性が欠けていたということ。申し訳程度の右ムチ2発のみでほぼノーカウントの敗戦ですが、戦前でも言った通りこの馬は気持ちが切れるとダメですから、これがトンネルの入り口にならなければよいのですが…

【3/29(日)予想】自信を取り戻した王者<高松宮記念モズアスコット>/出脚の良さに磨きかけ<中京7Rエイカイキャロル>他

このブログを書いている途中で中山が打ち切りになってしまいました。まぁ雪予報の時点で元々手を出す気はなかったのですが、恐らく明日に続行となるのでどこまで馬場が回復してくれるかが気になります。

【ラインナップ】
中京7R/9R(大寒桜賞)/11R(高松宮記念)

■中京7R

先週のスプリングSでJRA重賞初制覇を飾ったヒューイットソンJ。日本競馬への適応について色々と言われておりましたが、芝への順応も進み米国型のデッドヒートだけではなく切れ味を活かす騎乗もできるようになってきており幅が広がってきた印象です。

そんなヒューイットソンJについて自分が推したいのが「スタートの巧さ」です。



上は先週のスプリングS、下は3/8中山6Rで1着だったシェダル(1枠1番)のスタートです。他の馬と比べてスタート時の首の位置が低くなっていることがお判りいただけると思います。

加えて先週土曜の中山3Rのアシェットデセールのように、出せない馬でもしっかり先団に取り付いて折り合わせ直線で脚を使わせるというレベルの高い騎乗も見せており、流石は南米のリーディングジョッキー。「出遅れて焦って出して暴走させる」元南関トップジョッキー元ドイツリーディングジョッキーとの格の違いを見せつけるに至っています。

そのヒューイットソンJが跨る◎エイカイキャロル。元々出脚のあるタイプではありますが、前走は外差し天国の福島での逃げ、前々走も例のショウナンバニラのレースでいずれも度外視可能。スンナリハナを奪える展開となればアッサリもあり得そうです。

相手筆頭は再転入の○プラチナポセイドン。元々未勝利でもアントリューズ等骨っぽい相手と伍していた馬で、ここに入れば引けは取らないでしょう。

【本命】6エイカイキャロル
【対抗】3プラチナポセイドン
【押さえ】8,11,15,18
単勝6
馬連6-3,8,11,15,18
三連複3,6-8,11,15,18

■中京9R

7Rの話とも関係しますが、◎イマジナリーラインの手替わりはプラスでしょう。500kg近い馬体重でタフな馬場でも走れる期待大。

相手は「俺とお前の」○アカイイト。この馬も牝馬ながら500kg近い馬格で、外差しが決まるコンディションも味方しそうです。但しポツンからの4着という可能性も考慮し、複系で一考。

【本命】2イマジナリーライン
【相手】9アカイイト
単勝2
ワイド2-9

■中京11R

まずは結論。◎はモズアスコットです。

昨日から今日にかけて色々なメディアを観ておりますが、自分が追えている範囲で同馬を本命に掲げているのは…


この方のみでした。
どうでもいいんですが、矢作麗ってどこかで見たことある顔だよなーと思っていたら


多分これ(庄司芽生/東京女子流)。
今は足が遠のいてしまいましたが、つい数年前まではライブには必ず足を運んでいたAstalight*の端くれでした。めぃてぃん推しの自分としては何か琴線に響くところがあるタイプの造りなんですよね。但し角度に寄りますが。

そんな話はともかく、今回モズアスコットを推す理由としては

①距離短縮ローテ
②新味を引き出す舞台

の2点です。
これらはまんま自分がフェブラリーSで同馬を一銭も買わなかった理由になります。

①距離短縮ローテ

うるさいところのあるこの馬にとって、前走比で距離が短くなる時は走りやすいというのがあります。

全成績  (7,5,0,9)
 距離短縮(3,3,0,1)
 同距離 (2,1,0,4)
 距離延長(2,1,0,3)

距離短縮で1回④着がありますが、これは阪神芝2000mでデビューしたのち2戦目に阪神芝1800mを使った時のもので適性の観点から実質参考外。そもそもこの馬は1800m以上で(0,0,0,3)ですので、実質的にはパーフェクトと言えるでしょう。フランケル産駒は気持ちが乗れば走る一方で燃えやすい部分もあり、昨日のソウルスターリングはラストランで700mの距離延長に挑んだところ見事に掛かって終戦。6歳牝馬にしてまだあれなのですから、血は争えません。その裏返しとして、相対的に追走ペースが上がる距離短縮局面で好走できると言うのは頷けます。

②新味を引き出す舞台

前走後、矢作師は「終わってないというところを見せたかった」というコメントを出していました。①とも関連するのですが、惜敗が続く中で連闘での安田記念制覇、芝でもう一歩のレースが続く中でのダート転戦と、レース環境を変えてゆくことで馬に刺激を与え、新味を引き出すとともに「ズルさを出させない」使い方をしているように見えます。またこの馬(というかフランケル産駒の多くに言えることですが)は好調期は連続好走できるのに対しダメになるとズルズル引きずってしまう部分もあり、直近でイマイチだった同馬への刺激として、ダート参戦が嵌ったという見方もできるでしょう。今回は初めてのスプリント戦になりますが、この馬にとってはプラスに作用すると見ます。

加えて目下2連勝中と馬自身も状態を上げており、坂路入りの際にも他の馬を威嚇するそぶりを見せるなど、すっかり自信を取り戻している様子。こうしたコンディションの面でも今回は買いと判断します。

馬券ですが、正直3着候補まで考えるとかなりの混戦のため、本線は単勝として馬連で遊ぶくらいの気持ちでいます。

【本命】14モスアスコット
【相手】2,6,10,12,16
単勝14
馬連2,6,10,12,16

2020年3月28日土曜日

【3/28(土)結果】

■中山3R ◎ナイトコマンダー→3着

他にテンの速い馬もいたため、引いて1列後ろを追走。直線では前が垂れることを想定して外に切り替えましたが、よく頑張りました。二枚腰で戦えることを示せたことは大きいですし、出方を見て冷静に引く判断ができるところに、今年の横山和Jはやはり乗れているなと感じました。

🎯ワイド 1-15 16.0倍/13-15 13.4倍

■中山12R ◎ブラックアウト→12着

ダノンチャンスが押して進み前半3Fは33.9と流れ、先行馬は総崩れ。ショーテンシ含めこれら3頭は前半33秒台の経験こそあるものの、誰も引かなかった結果共倒れとなってしまいました。外の若手はともかく、引いて勝ったこともあったダノンチャンスについてはもう少し戦法を考えても良かったのでは?と思います(恐らく津村Jではなく陣営の判断とは思いましたが)。

結果として、控えたスナークスターが差し切り(実質)ポツンだったオルクリストが2着に差し届く展開。東京と違い中山は前が流れやすいことから、脚のある馬ならポツンがむしろ決まりやすいというのは一つ学びました。

■中京10R ◎ジャストアジゴロ→9着

1週休ませたおかげか中京の芝は依然として状態が良く、馬群が内に密集する展開。4角の出口で完全に閉じ込められてしまい、エンジンを踏むことができず馬群に沈みました。とはいえ、前が開いてからの脚にも特に見所もなく、どのみち今日の展開では厳しかったかもしれません。外人を乗せてきたときに改めて狙いたいです。

■阪神10R ◎カイザーミノル→1着 ○メイケイハリアー→2着

結果的には人気サイドの決着(メイケイハリアーがこんなに人気すると思わなかった)となり大した工夫もない印になったばかりか、3着にカヌメラビーチが残ったため馬券も外れ。意外としぶとかったですね。

それにしても、カイザーミノルは惜敗続きの戦いぶりから今日は追い出しを待っての差し切り勝ち。坂下までは当たると思っていた自分はハラハラしながら観ていましたが、松山Jも今年は自信のある乗り方が目立ちます。今日も4勝で全国リーディング4位に浮上。台風の目となるでしょうか。

【3/28(土)予想】転戦組には絶好の外枠<中山3Rナイトコマンダー>/今度は走る番<熊野特別ジャストアジゴロ>他

【ラインナップ】
中山3R/12R
中京10R(熊野特別)
阪神10R(天神橋特別)

■中山3R

今回芝からの転戦組は2頭いますが、好枠を引いた◎ナイトコマンダーのチャンスと見ます。テンの速いのは▲ジョイウインでしょうが、芝でのスピードの乗り方はこの時期の未勝利クラスなら出色で、8枠を引いたここは絶好機でしょう。

但し横山和Jはこのコースの複勝率が10%を切るレベルで走れてなく(今回の出走メンバーでは新人2人と横山武Jの4人が10%未満)、デビュー以来このコース8枠で勝ち星なし。馬は良いのですが鞍上が…ということで、3着圏内の引っ掛かりを期待して。

【本命】15ナイトコマンダー
【相手】1,9,11,13,14,16
ワイド15-1,9,11,13,14,16

■中山12R

最内を引いた▲ダノンチャンスの出方が気になるところ。前走は行きっぷり良く2着でしたが、2走前に新潟芝1000m戦を使っていたのに加えて前半35.1とスプリント戦にしては恵まれたペースとなり結果として2着に残せたという側面もあり…

それならば見え見えでも絶好枠を引いた◎ブラックアウトから狙いたいです。スピードある馬に乗せたら簡単に止まらない藤田Jで、揉まれない大外なら連勝の期待もできそうです。但し単勝はご祝儀相場で売れすぎるので、連系を中心に組み立てます。相手筆頭は○コウギョウブライト。スンナリ先行させたい馬に木幡巧Jの手は合うはずで、このクラスなら素直に実力上位と見ます。

【本命】16ブラックアウト
【対抗】12コウギョウブライト
【相手】1,7,8,9,14

馬連16-1,7,8,9,12,14
三連複12,16-1,7,8,9,14

■中京10R

ジャストアジゴロは連続好走が難しいタイプで、デビュー以来❷❶⑪❸⑤❸④❶⑤という着順をたどっています。加えて今回は2走前と同じく叩いての2走目で状態も右肩上がり。ホープフルS以外は大崩れしておらず、相手なりにやれるタイプでここでも狙いは立ちそうです。

【本命】5ジャストアジゴロ
【相手】2,3,7,10,12
単勝5
馬連5-2,3,7,10,12

■阪神10R

ここ2戦相手関係に泣かされ続けている◎カイザーミノルですが、ここもそこそこ強いメンバーが揃っているので勝ちきるまでは難しそう。複系の軸として勝負します。

相手には○メイケイハリアーを抜擢。逃げそうな馬は何頭かいますが、カヌメラビーチの前走は前半38秒と小倉1800としては超のつくスローペース。スンナリハナを切るのはこちらの方と見ます。

【本命】3カイザーミノル
【対抗】11メイケイハリアー
【押さえ】4,5,10,12
三連複3,11-4,5,10,12

2020年3月22日日曜日

【3/22(月)結果】

■阪神9R ◎ショウナンバルディ→3着 ▲ティグラーシャ→2着 ★スズカフューラー→7着

引き離して逃げたメイショウモウコが大金星。前半59秒という淀みない流れでしたが、後ろの馬はじっくり構え過ぎました。それでも前目で流れ込むことが身上のショウナンバルディを捉えたティグラーシャは勝ちに等しい内容だったと思います。逆にショウナンバルディは相手が強くても弱くてもこのような競馬しかできないので仕方ありません。

★推奨のスズカフューラーは4角出口では手応えありましたが、坂の手前で脚色が同じになり最後は流れ込むだけ。レース後、予想段階で引用したデータで大事なことを書き忘れていることに気が付きました。

・2019/05/22 54.4-12.4 → 5/25 2勝クラス(芝2000)⑨人気 3着 騎手:小牧太
・2019/07/11 53.9-12.6 → 7/14 インディアT(芝2000)⑨人気 3着 騎手:小牧太
・2020/03/19 54.4-12.7 → 3/22 須磨特別(芝1800)⑨人気 7着 騎手:太宰啓介

あっ…(察し
どうも僕太宰Jと手が合わないみたいなんですよね。インテグリティーとかウォークザラインとか、買うと来ないんで。

■阪神11R ◎ドレッドノータス→10着

適性度外視で買ってる以上、文句をつける資格は無いわけで。

■阪神12R ◎ダイアナブライト→5着

内に行きたい馬が集まっており、大外枠のこの馬は無理しない位置に。結果的に後ろ過ぎたきらいはありましたが、出していって勝てたかと言えば別問題のようにも見えました。勝ち馬と2着馬はポジションと仕掛けどころが絶妙で、ドンピシャといった感じの追い出しでした。こうなると末脚のないタイプには厳しいわけで、平坦コースないしは脚抜きの良い馬場で見直しでしょう。

【3/22(日)予想】気温とともに調子上昇<須磨特別スズカフューラー>/横一線の複争いなら<阪神大賞典ドレッドノータス>他

テレビの買い替えやら取り外しやらで昨日は競馬できませんでしたが、合間に色々なデータを当たっていました。主に「騎手と調教師の組み合わせがどの程度勝率に差を生むか」をテーマにしていたのですが、結構顕著なデータがちらほらあって驚きました。取捨に生かしてまいります。

しかし反動とは怖いもので、リサーチのせいもあってか今日は買いたいレースがいっぱい。家内に「テレビ代を稼ぐ」と大見えを切った手前、きっちりJRAから預金を引き出します。

ボートレースクラシックも準優で毒島が飛んだのでもう楽しみないです…

【ラインナップ】
阪神9R(須磨特別)/11R(阪神大賞典)/12R

■阪神9R

ティグラーシャの前走は緩まないラップが得意なナルハヤの2番手について行ってのもの。人気ほどの信頼はどうかですが力は認めてよいでしょう。それ以上に相手関係から推奨したいのが◎ショウナンバルディ。ここ2戦はヒンドゥタイムズ、エングレーバーと接戦し、いずれも差し決着を残しているのですから価値があります。

この2頭が強いですが、3着に食い込む余地がある1頭として★スズカフューラーを推奨したいです。
ここ4戦は着順を落としていますが昨年の春シーズンは好調で、今回は直前追いの時計が優秀でした。好走時の兆候として「最終追いが坂路調教で、ラスト12秒台を踏み55秒以内でまとめた時」に好走しています。直近1年でこれに当てはまるラップは今回以外に2回ありましたが…

・2019/05/22 54.4-12.4 → 5/25 2勝クラス(芝2000)⑨人気 3着
・2019/07/11 53.9-12.6 → 7/14 インディアT(芝2000)⑨人気 3着
・2020/03/19 54.4-12.7 → 3/22 須磨特別(芝1800)想定⑨人気 ?着

この馬のパターンを信じて複系狙いです。

【本命】7ショウナンバルディ
【単穴】3ティグラーシャ
【注意】2スズカフューラー
ワイド2-3,7
三連単3=7-2

■阪神11R

ムイトオブリガードが休み明け走る、ともっぱらの評判ですが、そういう意味では▲キセキが本来強いはずです。相手関係の厳しいところを使っているだけで、この馬は叩いてよくなるというより1戦1戦しっかり走るのでここでもマイナスにする要素はありません。しかしながら好走こそすれ勝ちきれないというのもこの馬の特徴であって、天皇賞を見据えたローテーションであることを考えても、前哨戦として大阪杯より消耗の少ないここを選んだ経緯から察すると当然ながら完調ではないはずです。それでも、唯一のG1馬としてここは格好はつけてくれるでしょう。

一方、叩いて良くなると言えば矢作厩舎。2頭出しですがここは愛弟子を配した◎ドレッドノータスに注目です。帰厩後坂路でろくに時計を出したのが1本という状態で臨んだ前走(京都記念・8着)は完全な叩き台。中間は時計になる坂路調教を4本こなしており、状態も上向いてきました。
思えば昨年の京都大賞典(1着)も、夏場は北海道を転戦し3回使って栗東に戻して中間に坂路で時計を4本。丹頂S時には470kgと負荷をかけられないと絞れないタイプの馬ですが、-12kgで激走に導きました。正直な話力量を考えればこの馬にとって本番は「ここ」であるわけで、初距離で再度の激走があっても驚けません。

【本命】8ドレッドノータス
【相手】1,6,9
単勝8
馬連8-1,6,9
ワイド8-1,6,9

■阪神12R

昨日調べていたデータの一つに「石坂正厩舎×川田騎手」の複勝率が70%超、というものがありました。石坂正厩舎と言えばジェンティルドンナに代表されるサンデーRの主戦厩舎の一つですが、絶対数こそ多くないものの川田Jを配したときは必勝を期していると言えます。ちなみに近3年に限ればこの組み合わせのダート戦は(2,0,0,1)。

ダイアナブライトは姉がダノングレース、弟がワーケアという血統で本来であれば坂のある阪神ダートというのは血統適性とは真逆なのですが、牝馬限定戦でメンバーからも阪神替わりが明らかにプラスという馬は見当たらず…

【本命】16ダイアナブライト
単勝16

2020年3月20日金曜日

3/21(土)の予想は無しといたします

自信のあるレース、妙味を見込めるレースが見当たらなかったため、予想掲載は無しといたします。馬券も買いません。多分…

明日は過去の振り返りとか、使えそうなデータの発掘とか、テレビの修理を見守ったりとかしてます。

【3/20(金)結果】

■中山7R ◎オルダージュ→2着 ○イワネコゴシキ→3着

○を迷ったエンパイアシュアーが逃げ切り。オルダージュが逃げ切る展開しか想定していなかったので馬券は外れましたが、上位馬の取捨という意味ではしっかり抜擢は出来たと思っています。

■中山11R ◎アミークス→11着

理想通りの展開で前半5Fは59.2秒。4角から手が動く展開も織り込み済みでしたが、この馬自身が直線向いてさっぱりでした。押し上げていった3角~4角に相当する6F目、7F目はいずれも12秒台と緩んでおり、ここで脚を使って難なく前に取り付いたにもかかわらずこの結果では、純粋に力量不足だったと言わざるを得ないでしょう。

しかし勝ったアブレイズは新馬戦から大幅な進境を見せてくれました。前走は芝2000mで前半5Fが64.7というドスローを5番手追走。一転して今回は道中のペースが5秒以上も速いにも関わらず2番手から押し切るという強い内容。粗削りなところはあるようですが、奥深さを感じさせる勝ち方でした。

■阪神10R ◎アスクハードスパン→11着

良馬場で前半3F34.2とペースが流れ、このペースでセトノシャトルあたりの芝馬にまともに競られては失速も止む無し。展開読みが甘かったことを恥じるのみです。

【3/20(金)予想】二の足の違いでぶっちぎる<中山7Rオルダージュ>/溜める競馬に戻して<フラワーCアミークス>他

予想の前に…
テレビが壊れました(白目)

電源系統の問題か、パネルの問題か、バックライトが不安定になり画面が真っ暗でほとんど映りません。GC有料会員なもので、よりによって本場にもWINSにも行けないときにこの仕打ち…サービスマンの訪問は早くても土曜日とのことですが、購入から6年が経ち寿命なのかもしれません。最悪の事態も覚悟して、臨時収入を確保しなければいけません。

大本命ルメールJが居ないとはいえ、2場開催で騎手が集中し東西共に一定の騎手レベルにあることから比較的堅く収まりそうな予感はしますが…

【ラインナップ】
中山7R/11R(フラワーC)
阪神10R(夙川特別)

■中山7R

外枠にダッシュ効く馬も見当たらないことから、このメンバーなら◎オルダージュが単騎で行けるでしょう。ここしばらく同型とかち合うレースが続いており戦績は冴えませんが、やはりこのコースが合う馬。相手関係的にもここは決めたいところです。

対抗候補が2頭おり悩みました。ミナリクJのイワネコゴシキか、ミナリクJから乗り替わった丸田Jのエンパイアシュアーかでしたが…


このコースでの戦績が圧倒的に違うので⑤を抜擢です。

【本命】1オルダージュ
【対抗】5イワネコゴシキ
【押さえ】4,6,10,14,16
三連単1-5=4,6,10,14,16

■中山11R

フラワーCに限らず、この時期の中山は3歳牝馬にとってはタフなコースです。それを理由にフェアリーSでは馬格あり洋芝で勝ち上がったポレンティアを抜擢(3着)しましたが、ここでも基本的には馬体重重視の方向性は変わらないと見ます。

しかしながら、今回のメンバーを見ると確たる逃げ馬が不在かつほとんどの馬が「前走で4角3番手以内」で走っており、それをトレースすれば4角で団子状態になるのは目に見えています。マイルならまだしも1800mという距離を考えれば、坂上で逆転があってもおかしくは無さそうで、先行馬を見ながら進められる馬から入りたいです。

というわけで本命は◎アミークスにしました。

前走クイーンC11着で世代での勝負付けが済んだ感はありますが、この時はテン乗りの岩田Jが勝ったミヤマザクラの後ろに拘りインの4番手からレースを進めました。元々33秒台の切れ味が身上の馬ですが、このレースはあいにく前半が12.1-11.0-11.2-11.4というペースでここで前に取り付くために脚を使ったためか坂上で脚をなくしてしまいました。ミヤマザクラはともかく、2~8着はアミークスより後ろにいた馬が差し込んできていたのですから展開・戦法が向かなかったのは明らかです。継続騎乗となるここは特性を見極めてしっかり溜める競馬をしてくれると見ての抜擢です。

相手はどこからでも入れそうですが、前走好内容だったクリスティシーズンズギフトが本線。デイジー賞組からは道中速くなるタイミングで押し上げて着を拾ったフラワリングナイトも面白い存在です。ちょうど今は無観客競馬ですからPATでしか馬券買えないですからねぇ…

\PAT長って言ったやつ誰だ!/

【本命】4アミークス
【相手】8,11,12
単勝4
ワイド4-8,11,12

■阪神10R

型どおりに良化していれば◎アスクハードスパンが安定勢力でしょう。3走前、2走前は大幅馬体減の影響から調子を落としていましたが前走でキッチリ戻してきました。中間も坂路で2週連続で好時計を連発しており、不安なく追える体調なら問題は無いと見ます。

何故か阪神では走れないオンザロックス、歴戦の相手関係から強調しにくいドウドウキリシマは押さえまでの評価。相手候補には浜中Jに手が戻るサンキューと、こちらは逆に阪神でよく走るサトノゲイルを中心視したいです。あとは良馬場なら大崩れないケイアイビリジアン、去勢明けにつき押さえまでですがまともならダンケシェーンの台頭まで期待したいです。

【本命】5アスクハードスパン
【相手】1サンキュー、2サトノゲイル
【押さえ】6,8,9,11
三連複5-1,2-1,2,6,8,9,11

2020年3月16日月曜日

【3/15(日)結果】

■中山9R ◎ハナズレジェンド→8着

0.5差なので着差ほど負けてないですし、4角でナイママに締められてしまった分ブレーキをかけざるを得なかったのは事実ではありますが、直線で前が開いてからの伸びは今ひとつ。今回はある程度の位置を取りに行きましたが、出していくと末が甘くなる部分がありそうです。かといってあまりに後ろだと内を突けないというリスクもあるわけで…典型的な「嵌り待ち」タイプを追いかけるうえではこういうことも織り込まなければなりません。とはいえ、いつ来るかわからないのですが…

■中山10R ◎シャイニービーム→4着 ○ストーミーシー→1着 ▲ジャンダルム→10着

好枠を利したうえ、他に強力な先行馬もいなかったことからストーミーシーが上手く立ち回り押し切りました。横山家のDNAのなせる業でしょうか。シャイニービームも外差しは間に合わないと見て内に切り替え最後は良く脚を使っていましたが、荒れた内を通った分もう一伸びが足りませんでした。これは致し方ありません。

ジャンダルムは…ちょっと敗因を掴みかねる負け方です。+1kgでここまで変わるとは思えませんし、勝った前走よりも前半が速かったとはいえもっと速い昨年の京成杯AHで3番手から3着しているわけですからそれも説明になりません。強いて言うなら、連続して好走が出来ないタイプという可能性。絶対能力の違いでどうにかなる2歳~3歳春と違い、古馬戦は1戦1戦の消耗も大きくこうした部分を持つ馬は少なからず存在します(プロスパラスデイズなど)。となれば次は好走の番ですが、都大路Sあたりに出てくるなら注目です(東京では全く走れてないので)。

■中京9R ◎ギンコイエレジー→7着

直前のレースでバリバリ前が残っていたので、予想以上に馬場の回復が進んでいたようです。結局このレース以降は良馬場変更で勝ち馬も前からスルスルと残りましたが、2~4着が差し・追い込み勢だったことを考えればもう少しやれて欲しかったというのが本音です。全く荒れてない大外を走っていたので。

■阪神10R ◎ウラノメトリア→10着

前も横も塞がれ、内にねじ込む暇もなく直線では追えずしまい。残り200m程度でようやく前が開きましたが、加速のついた他馬に対抗できる余地はなく最後は流してフィニッシュ。大きく離れた最後方を追走していたメイショウマトイにすら先着を許すのですから、ほとんど競馬していませんし相手も悪かったです。ナムラカメタロー、マスターフェンサー、リワードアンヴァルと現級のめぼしいところはこれで一通り勝ち上がりましたので、再来週の名古屋城Sあたり出てくるなら狙ってみたいです。

しかし坂井Jは先週のハナズレジェンドを見ているような詰まりっぷりでした。ノーワンの時のようにねじ込む隙間があればまだやれるのでしょうが、あれは被害馬が小牧Jという理解ある方だった分救われた面もあるでしょうし…

2020年3月15日日曜日

【3/15(日)予想】矢作厩舎の「本気ローテ」<スピカSハナズレジェンド&甲南Sウラノメトリア>/惜敗続きの「哀歌」にピリオド<中京9Rギンコイエレジー>他


昔「ギンザの恋」ってドラマあったなぁ、という話をふと思い出しました。トータス松本がめっちゃ楽しそうにしてたのと、主題歌がベイ・シティ・ローラーズの「I only wanna be with you(二人だけのデート)」だったことしか思い出になかったのですが、調べたらあまりの低視聴率に10回予定の放送が7回になっちゃったりと不遇の作品だった模様です。そりゃその程度しか記憶に残ってないわけだ。

【ラインナップ】
中山9R(スピカS)/10R(東風S)
中京9R
阪神10R(甲南S)

■中山9R

昨年リーディング2位、今年も4位と好調の矢作厩舎。この厩舎の強みは「コンスタントに使える」ところにあると見ます。


上の表は昨年の成績順に並べた調教師成績です。表内「前勝率」は前年(2019年)の勝率を指します。

例えば昨年1位だった安田隆厩舎は勝率が17.8%だったのに対し、矢作厩舎のそれは10.3%とだいぶ水をあけられています。一方で出走数では安田隆厩舎の204回に対し矢作厩舎は377回と倍近くのレースを使っており、勝利数の積み上げに貢献しています。ちなみに近年好調の堀、中内田、木村といった各厩舎の平均が130回程度であることからも、その多さが際立っていることがわかります。

とはいえ、ただ酷使して手当やらなんやらを稼いでるだけではなく、リスグラシューの活躍は言うに及ばず数多くのタイトルホルダーを送り出しているように上位の馬はしっかりしたローテーションで確実に成績をあげています。ここで言いたいのは「その馬が結果を出すためならローテーションはいとわない」という厩舎の姿勢です。以前某局のインタビューに対し師は

「馬主も厩務員もそして馬も、レースがあって初めて評価され賞金が手に入る。馬が仕上がっていて走れる状態にあるなら、連闘や短い間隔でもどんどん使っていく」

と公言しており、その姿勢が出走回数、そして好成績に繋がっているというわけです。

近年では厩舎間の格差が拡大しており一部の有力厩舎に入厩希望が殺到し、さらにその中でも上位と下位の使われ方の格差が問題となっています。どこの厩舎とは言いませんが中堅以下のクラブや個人の馬主の馬が「トレセン→入厩して1走→トレセン」という使い方をされ実質的に10日程度の餌やりしかしていない上位厩舎も存在するわけで…こういうのは一口馬主を始めたことでよくわかりました。特に矢作厩舎は、広尾やDMM等小口のクラブ馬を多く預かっていることから「稼ぎ方」の重要性をとてもよく理解していると思っています。かつて海外遠征のパイオニアとして名を馳せた森師にも通ずる部分を感じます。

前置きが長くなりましたが、要するに矢作厩舎においては間隔を詰めて使ってくることは稀ではなく、特に条件戦クラスでは休み明けに叩いてから間隔を詰めて2走目、3走目で成績が上向くパターンが多く、厩舎の「勝ちパターン」となりつつあります。

今回連闘で出走する◎ハナズレジェンドもまさにこの「矢作ローテ」で出世を重ねた7歳馬で、既に41戦を消化しておりますが準OPで善戦を重ねています。先週の但馬Sは中2週で愛弟子坂井Jを配しての必勝態勢でしたが、直線で二度も挟まれる不運に見舞われ5着。この馬は馬群の中で集中力を蓄えてゴール前で一脚を使う戦い方が向いており、小回りで内枠で小頭数というのは絶好の条件。あとは石川Jがこの馬のことを理解してくれているか、そして直線で前がばらけてくれるか、もうそこは運しだいでしょう…

【本命】1ハナズレジェンド
単勝1
馬連1-2,8
三連複1-2,8-2,3,7,8,9,10

■中山10R

馬場がどこまで回復するかにもよりますが良まではいかないと見ており、基本的には外差し有利でニューイヤーSの再現と考えます。

シャイニービームは前走も本命だったのですが、今回はその時勝った▲ジャンダルムとの斤量差が2kgに広がるので逆転可能と見ています。この2頭に割って入るとするなら○ストミーシー。中間の調教が抜群で、一瞬のキレならOPでも引けは取りません。

ちなみにカツジは無印。この記事を読んだ以上、ここはとてもじゃないですが勝負に出ているとは見えません。

【本命】14シャイニービーム
【対抗】2ストーミーシー
【単穴】12ジャンダルム
ワイドBOX2,12,14

■中京9R

冒頭に触れた通り、ここは◎ギンコイエレジーの復帰戦。昨日の開催で内が悪くなったところで外からの差しも届くと見ます。

相手の中で面白いのは★シャイニードライヴ。平地で頭打ちののち障害に転向しましたが飛越のたびに右往左往し他馬にも迷惑をかける始末。5戦して二度の競争中止ののちに平地に戻ってきました。2走前の阪神戦では56kgを背負い0.5差の7着で、プライドランド、パトリック、アーデントリーなどと僅差の接戦を演じています。54kgで出られるここは手ごろなメンバーで一発の期待が出来そうです。

【本命】7
【相手】4,9,12,14,16
単勝7
馬連7-4,9,12,14,16
ワイド7-4,9,12,14,16

■阪神10R

スピカSの見解と同じで◎ウラノメトリアです。中2週に加えてこちらは坂井Jの騎乗と、さらに本気度アップのローテーションで、人気ではありますがここは通過点でしょう。人気次第ですが混戦につき単勝1点で。

【本命】2ウラノメトリア
単勝2

2020年3月14日土曜日

【3/14(土)結果】


「邪魔な雪です。」(至言)

■中山10R ◎シセイタイガ→8着

既に大粒の雪が降る中のレースで、いつも通りのテンの入り方をしたため先行勢は全滅。中団から脚を溜めた馬も坂上で失速。シセイタイガもテンに無理しなかった分この着順なわけで、いつも通り前に出していたら大惨敗していたことでしょう。

ショウナンバニラが差し切ったにもかかわらずさらにその後ろにいた馬に差されるというレース結果が、この馬場の異常さを物語っていると言えるでしょう。

■中山11R ◎レッドランディーニ→12着

10Rの結果を踏まえ当初想定していたインからの差しは到底効かないと思い、マーメイドSの再現とばかりに51kgのレッドランディーニを抜擢したわけですが、みんなソロっと出していったら最軽量の大穴がぬくぬくと前残りというこれまた極端な決着。こういう傾向も読んで予想しないといけないですが、直前まで見てないとこんなの思いつかないですから…

特に今日の中山に関しては後半は参考外と見てよいでしょう。

【3/14(土)予想】中山のセオリーに反して<房総特別シセイタイガ>/十分強いのに恵まれた<中山牝馬Sメイショウグロッケ>

予想の楽しさと難易度は別次元。

頭ひねって色々考えることは楽しいですが、要はそれだけ難しいってこと。妙味を見出すと一見ひらめいたように思えますが、それが嵌る確率というのはそんなに高くないと見られているから「妙味」に繋がっているわけで。ここら辺の間隔がつかめてこないと、浪漫派馬券で散財を繰り返すわけで、ここら辺が昨春からの大失速(下図)の原因なわけですから、冷静さを保ちながら回収率も保っていきたいです。


【ラインナップ】
中山10R(房総特別)/11R(中山牝馬S)

■中山10R

一応の中心はフォッサマグナになりそうですが、共同通信杯の感じを見るとマイルですら長そうで距離短縮自体は問題ないと思います。ただ、2回の重賞挑戦で歯が立たなかったことを踏まえるとあまりテンから急かされるのも向かなさそうで…

それ以外となると大混戦。ですが現級で実績のある馬が多く、どこからでも入れそう。それならば復帰した三浦Jを迎え入れた◎シセイタイガを狙いたいです。本来中山1200mはコース形状から内枠が有利となりますが、この馬自身は外目からスムーズに運んだ方が成績が良いタイプで中山1200mで1桁馬番なら(0,0,0,2)なのに対し2桁馬番だと(0,1,1,0)と安定して走れています。4戦ぶりに外枠を引けたここは好勝負必至と見ます。

相手筆頭は○ライバーバードです。芝転戦後⑤⑨⑧着ですがいずれも0.2、0.5、0.3差と小差の接戦。元々ダートも走れていた分馬場悪化は問題なく、1分9秒台後半の決着が見込まれるここならやれそうです。

紐で面白いのは△マッスルマサムネ。小倉巧者のイメージがありますが、前目で流れに乗れれば現級でも十分にやれる器です。先週の騎乗を見ましたがヒューイットソンJはゲートが上手く、じわっとアクセルを踏ませたいこの馬のようなタイプにはうってつけと見ています。

【本命】14シセイタイガ
【相手】1,3,6,7,8,9,13
単勝14
馬連14-1,3,6,7,8,9,13
三連複9-14-1,3,6,7,8,13

■中山11R

この時期の古馬重賞は4歳勢が人気するのは仕方ないのですが、今年に関しては既に古馬重賞を勝っているコントラチェックがおり、人気に拍車がかかっています。しかし「行けないと脆い」ことが戦績からもはっきりしているうえ、今回は元スプリンターのモルフェオルフェもおりハナはほぼ不可能と見ています。ここはこの馬の勝ちパターンにはならないと見て馬券を組み立てたいです。

ハンデ戦らしく直線は馬群がごちゃつき混戦になりやすく、かといってコース形態的に大外をぶん回して届くわけではなく、昨年のフロンテアクイーンのようにスムーズな立ち回りができる馬を中心視したいです。

本命は◎メイショウグロッケとしました。
昨秋のユートピアS以降、内枠で窮屈な競馬を強いられながらも最後までしっかり脚を使いターコイズS⑤着、京都牝馬S③着と重賞でも格好をつける走り。馬込みを苦にしない芯の強さはメイショウサムソン産駒らしいと言え、内目の枠を引けた今回も道中「死んだふり」から直線でもう一脚を使う競馬が出来ればこのメンバーでも上位の期待ができるでしょう。斤量が52kgと、③着した前走より2kgも軽くなるのもチャンスです。

相手には紫苑S2着の実績を買って○フェアリーポルカを抜擢。勝ったパッシングスルーはダートでももう一つの競馬でしたが、ここが一つの試金石となるでしょう。本質的にはメイショウグロッケ同様好位から一脚を使いたいタイプで、この枠もプラスです。

ペースが流れて折り合えれば▲エスポワールも当然に上位候補。展開利を活かせそうな△デンコウアンジュ、軽量組からは昨年3着のアッフィラートを導いた武藤J、差し脚ある△ロフティフレーズ

【本命】4メイショウグロッケ
【対抗】3フェアリーポルカ
【押さえ】5,9,16
単勝4
馬連4-3,5,9,16
三連複4-3,9-3,5,9,16

(15:25追記)
10Rの結果を受け、馬場がめちゃくちゃになっており外を回しても届く展開となってしまっている以上何が来るかわからないため上記予想を取消し、①レッドランディーニの単とワイド総流しとします。

2020年3月10日火曜日

【お知らせ】当面ブログメインで発信させていただきます。


Twitterというツールの性質上、どうしてもデマや雑音というものの流入が防げない側面があり、ただでさえ競馬の界隈は変なアカウントから「フォロー→リムーブ繰り返し攻撃」を受けたり「なんちゃらオンラインサロン」みたいな悪徳商法まがいの話が横行していて辟易していたところに、昨今の感染症に関し玉石混淆の言説が飛び交う事態となり、流石にTLを眺めるのが疲れてしまいました。

もちろん、フォロワーさんを全員入れたリストを作成しそちらで追うようにはしていたのですが(「○○さんがいいねしました」や「○○さんが返信しました」みたいなTwitterによる勝手なおススメが入らないように)、リストでは「リツイート非表示」ができないため、どうしてもフォロワーさんでない方の発言が入る余地は残ります。

そもそも(そのためのツールがあるとはいえ)何でこっちがそんなめんどいことしてまで運用せにゃならんのだという話で、文句言ってまで使うくらいなら離れてみてもいいんじゃないかということで、当面はブログ更新の際の投稿のみに留めることといたしました。絶命したわけでも、競馬に関する何かを辞めるわけでもないので、ご理解いただければ幸いです。

とはいえ、@igagaga_sport アカウントでのお付き合いは9割5分がTwitter上のみでの接点なので、ここを無くしてしまうと元も子もないのでアカウント自体は継続稼働しております。ブログ更新の投稿も手動でやっているので、その隙にリスト拝見して楽しませていただけたらと思うので、引き続きよろしくお願いいたします。

無いとは思いますが、直接のコンタクトをご希望の場合は、DMまたは下記までいただければ幸いです。





ブログ各記事へのコメントも歓迎しております。
今後ともごひいきにしてくださりましたら幸いです。

2020年3月8日日曜日

【3/8(日)結果】

■中山11R ◎パンサラッサ→9着

雨が降り続いたことで馬場を考えて仕掛けが早くなりましたが、結果的に4角の位置取りが勝負を分けたと言っていいでしょう。サトノフラッグは鞍上の判断込みの勝ち方ですが、明らかにこのような馬場は不向きで絶対能力の違いを見せつけました。ワーケアも器用な立ち回りが求められた展開でよく頑張りましたし、ダービーに向けては非常に楽しみになったと言っていいでしょう。

パンサラッサに関しては番手で進むのは織り込み済みにしても、3角手前で寄られたのは想定外でした。とはいえ、仮にここで権利が取れたとしても本番もまた雨乞いしなければならなかったので、今日の結果は結果として立て直しに期待です。案外夏の北海道とか面白いかもしれません。

■阪神10R ◎グランソヴァール→3着

理想的な立ち回りで最後も脚を使えていました。勝ったデターミネーションは昨秋の台風の日に不良馬場の2勝クラスを勝った馬で、このようなコンディションへの適性の高さ故離されましたが、2着のサンライズナイトとも0.1差ですし昇級初戦としては内容のあるレースでした。

🎯複勝 2.8倍

■阪神11R ◎バイオスパーク→4着


ゲート内でガチャガチャしてしまい後手を踏む厳しい展開。道中ガラ空きの内を突いて中団まで押し上げた分掲示板を確保できましたが、ゲートがスムーズならあわや…と思わせる惜しいレースでした。

※取り消した中京8Rですが、◎予定のアングルティールは2着で複勝自体は的中となりました。しかしながら執筆時点で2.2倍あった複勝は最終的に1.5倍にまで押し下げられてしまい…
1番人気の複勝を勝って「的中!」と喜ぶのも何だかなぁ…なので、これはこれで仕方なかったかと思います。

【3/8(日)予想】充実一途で54kgなら<大阪城Sバイオスパーク>/雨の中京は外差しを狙う<中京9Rアングルティール>他

【ラインナップ】
中山11R(弥生賞ディープインパクト記念)
中京9R
阪神10R(播磨S)/11R(大阪城S)

■中山11R

実は他のレースを書ききった後につけ足したのがこのレース。週中の想定より雨足が長く、馬場の悪化が進んでいることから◎パンサラッサの残り目に注意したいです。

歴史的大差勝ちとなった未勝利戦のパフォーマンスは記憶に新しいですが、この馬自身は決して逃げなければいけないタイプではなく、ペースも62~3秒くらいを刻みたいクチ。ですが今回は行きたい馬がウインカーネリアンくらいしか見当たらず、トライアルという性質を考えれば少なくとも向こう正面まではみんな大人しくするはずです。考えられるとすればオーソリティのまくりですが、これは失敗するとかなりリスキーで来日2日目のヒューイットソンJがそこまで強気に攻められるかは未知数です。

サトノフラッグは良馬場でキレを活かしたいタイプ、ワーケアも本来なら東京など広いコースで伸び伸びと走らせた方が良さそうで、能力だけで展開利を覆せるほどの器とはまだ断定できません。それならば小頭数で揉まれないレースが合いそうな★メイショウボサツの食い込みを期待したいです。

【本命】3パンサラッサ
【相手】7
単勝3
馬連3-7
ワイド3-7

■中京9R

中京は路盤改修以後、開催序盤でも差しが決まりやすい馬場となりました。また排水性の観点から、雨が降ると内より外の方が走りやすくなる傾向があります。実際今週はまだ開催2周目ですが、3コーナーあたりは既にラチ沿いの芝がボコボコし始めています。中外枠で外目を運べる馬に狙いを定めたいです。

格好の出番となりそうなのが◎アングルティール。内から行きたい馬が何頭か揃っている今回はペースも流れそうで、中京コースに良績のある点も評価したいです。人気が割れているので連系を狙おうと思ったのですが、この馬からの馬連はどれも結構売れているので、3着リスクも考慮した買い方にしようと思います。

【本命】16アングルティール
複勝16

(13:58追記)
あまりに馬場が悪くなり差し届かない懸念に加え、複勝オッズが2倍を切り人気面でも抜けつつあることから妙味と期待値のバランスを鑑み外しました。

■阪神10R

ここは昇級初戦の馬が6頭もいるうえ、現級経験のある馬も近走がパッとせず抜けた存在が居ないメンバー構成。本来ダート準OPは層が厚く、昇級馬がいきなり現級の壁を打ち破るのは難しいのですが、ただでさえ冬場は調整が難しいうえ、ダートの上級条件は自然と大型馬が多いですから、近況冴えない現級馬よりは昇級馬の勢い、調子を買いたいと思います。

それで言うと連勝でここに臨む馬が2頭おりますが、中でも狙いたいのが◎グランソヴァールです。元々芝でも好走していたので足元の締まったダートは問題なく、連勝後リフレッシュを挟んで状態も問題無さそう。ペイシャネガノ、アユツリオヤジあたりが先団を形成すれば馬場を考えてもスローは考えにくく、外からまとめて交わし切る前走の再現があっても驚けません。

とはいえ、冒頭で申した通り混戦模様につき、相手選びが非常に難航しました…ここもこの馬が来るか来ないかで組み立てます。

【本命】14グランソヴァール
単勝14
複勝14

■阪神11R

いつもならサイモンラムセスが引っ張るので平均~ハイ寄りのラップを想定すればよいのですが、前走でランスオブプラーナにハナを譲りながら前半1000mが60.3という小倉にしては普通のペースに落ち着いたところを見ると、往時の行きっぷりには無い可能性があります。仮にサイモンラムセスが行けないとなるとハナを切りそうなのはグローブシアターあたりになりますが、そうなるとかなりのスローが見込まれます。

今回の出走馬で人気どころに多いのが「前半60秒以下のハイペース戦で切れ味を活かすタイプ」です。センテリュオしかりサトノアーサーしかりフランツにしてもです。サイモンラムセスがいつもの行きっぷりを取り戻していれば彼らの出番になりますが、阪神にいるにもかかわらず小牧Jが乗らないあたりを見ると、その可能性は低そうです。馬場も踏まえれば62~3秒台の流れも想定しなければなりません。

ここはペース不問の安定勢力として◎バイオスパークを推します。
前半60秒のレースでも65秒のレースでも連対実績があるのがこの馬の特徴で、幅広いラップへの対応能力が伺えます。近走の充実ぶりには見るべきところがあり、勝ち上がった前走も5着だったテーオービクトリーが次走で勝ち上がる等レベルの高いメンバーでした(2~4着は以後未出走)。

加えて今回は斤量面でも恵まれました。サイモンラムセスの52kgに次いで軽い54kgがこの馬を含め4頭おりますが、センテリュオとサトノワルキューレは牝馬につき実質56kg。もう1頭の54kg▲ジェシーは既にOPで2戦しており、それも踏まえての値付けでしょう。ブラックムーンやエアアンセムが過去の実績で57kgを背負わされていることを考えると値頃感が強い斤量と言え、抜けた馬の居ないここでの通用可能性は見出せそうです。

【本命】9バイオスパーク
【相手】1,3,4,6,11,12,14
単勝9
馬連9-1,3,4,6,11,12,14

2020年3月7日土曜日

【3/7(土)結果】

■中京7R ◎マイネルレンカ→6着

前走のロケットスタートが嘘のようなゲートで後方から。キレる脚が無いのでこの馬にとっては苦しい位置取りとなってしまいました。それでも最後に脚を使ってレースに参加できていただけマシでしょうか。こればかりは買う時点では何とも言えないので、次回以降はスタートをマトモに出てくれることを祈るのみです。

■阪神7R ◎リバプールタウン→3着

僅差の3着ではありましたが、4着以下には8馬身の差をつけておりここでは実力上位だったことを証明できたとは思います。しかしながら4角出口、そしてゴール前と前が狭くなり追いにくかった時間が長かったことが悔やまれます。最後の50mほどは鞍上のアクションに応えてよく伸びていただけに、次回は当然に前進が見込めるでしょう。あとは引き続きマトモな鞍上を配してくれれば…です。

ちなみに馬券はよりによってワイドの相手に買ってない5,11で決まってしまいまさかの払い戻し0円。これなら複勝で良かったですね。

■阪神8R ◎ウォークザライン→12着

スタートの出負けはともかくとして、追っても反応がなく最後の直線では遥か後方を進んでいたセンスオブワンダーにまで交わされる始末。異常事態としか思えませんが、何もないとしたら気持ちの問題でしょうか。いずれにせよ続報を待つしかありません。

【3/7(土)予想】外枠からノビノビと<阪神9Rウォークザライン>/前走に見所あり<中京8Rマイネルレンカ>他

悩んでいたらもうこんな時間に。

【ラインナップ】
中京8R
阪神8R/9R(摂津特別)

■中京8R

マイネルレンカの前走は勝ったパイロテクニクスもそうですが、逃げて2着のシングシングシングもこのクラスの安定勢力で、展開に恵まれたものではなくよく残しました。直線では一旦チェリートリトンに交わされるもゴール前でもう一伸びを見せ差し返す強さ。先行馬ですが追って味の出るタイプで、同型もいますがゲートの速さでこの馬が一歩前に出る展開になりそうで、さしたる強敵も見当たらないここは前進期待できそうです。

【本命】6マイネルレンカ
【押さえ】1,2,8,11,12
単勝6
馬連6-1,2,8,11,12

■阪神8R

このブログ2度目の登場となる◎リバプールタウン。久々のダート戦となりますが、芝ではもうワンパンチ足りない印象でしたので、ここでダートを試すのは良いと思います。なんといっても鞍上は坂井J。混戦ですが人気は下から数えた方が早い順序で、複系でも狙う価値はありそうです。

【本命】2リバプールタウン
【押さえ】1,3,4,6,7
単勝2
ワイド2-1,3,4,6,7

■阪神9R

こちらも2回目の登場の◎ウォークザラインから。前回書いた通り前走はスタートで被されてしまい後方からのレースを余儀なくされた中で0.2差の7着と健闘しました。頭数も落ち着き外目の枠を引いた今回はスムーズに運べそうで、まだまだ妙味ありと見ます。

【本命】10ウォークザライン
【押さえ】2,3,5,7,8,11,12
単勝10
ワイド10-2,3,5,7,8,11,12

※あとがき

前の記事で取り上げたオーマオですが、微妙に人気しそうなのと力量的に誰が勝ってもおかしくなさそうなのでここでは取り上げないこととしました。笹川J自身は新馬戦で向う正面からの追い通しで3着に残すなど一定の適応は見せているので応援の意味を込めて単勝を少しだけ買うかもですが…

2020年3月6日金曜日

土曜の中山はヒューイットソンより笹川を買いたい、これだけの理由

今週の中央競馬は、今回が初免許となる南アフリカの若手、ライル・ヒューイットソンJの話題で持ちきりです。弱冠22歳にして早くも当地のG16勝、そして香港での騎乗経験もある(活躍したとは言ってない)点、何よりノーザンFのバックアップに恵まれ良い馬が集まりそう等、早くも話題に事欠かない状態となっています。

昨春、ダミアン・レーンJが初めて日本の地を踏んだ際にも、最初は様子見ムードが漂っていましたが、来日して2日目に早くも4勝の固め打ち、3日目となる4/29には新潟に転戦し、メールドグラースで新潟大賞典を制するなど日本のファンと関係者のハートをガッチリ射抜き、のちに大活躍を収めたことは言うに及びません。

唯一違うのは、レーンJの初日(4/27)は全6鞍のうち単勝10倍未満の馬が1頭のみ。ヒューイットソンJは土曜日に中山で7鞍に騎乗しますが、恐らく3~4頭は10倍未満、1番人気に推されるレースもあるかもしれません。昨今の「カタカナ競馬」の流れから過剰人気のきらいもありますが、バックアップ体制を考えれば初日は様子見のうえ、どこまでやれるかで買い方を判断しても良いとは思います。流石にこのメンバーで箸にも棒にも引っかからないようでは、ローカルドサ回りしか小銭稼ぎの手段が無くなってしまいますので…

と、ここで書きたいのは彼ではなくもう一人明日中山に参戦する、大井の笹川翼Jについてです。あまり表明したことはありませんが、自分が今南関で一番推しているジョッキーと言っても過言ではありません。


【出典】地方競馬全国協会(NAR)

新潟県出身の笹川Jは1994年生まれの25歳。デビューからの7年で800勝以上を挙げ、2015年から4年連続で年間100勝を達成、昨年は南関東リーディング3位となる175勝を挙げています。

※ちなみに1位の森泰斗J(船橋)は360勝、2位の矢野貴之J(大井)も270勝とこの2人が突き抜けており勝利数自体はだいぶ水をあけられていますが、勝率(騎乗数不問)でも南関所属騎手全体の9位に入っており、まずまずの数字と言えます。

近年頭角を現しつつある若手と言えますが、ここまでJRAでの騎乗成績は(0,2,1,36)と勝ち星なし。今回は昨年3月以来の参戦で、オーシャンSのナリタスターワン(船橋)をはじめ計8鞍に騎乗します。

上位人気が見込まれる馬も1~2頭いますが、殆どは人気が無さそうです。馬自身の能力からして厳しいパターンが多勢を占めますが、ヒューイットソンJをはじめ人気どころと迷うようなことがあれば、あえて笹川Jに賭けてみたいと思えるポイントをいくつか取り上げます。


①「追える」タフネスさ

地方競馬の馬は2~3歳の若駒を除けばほとんどは「中央での通用見通しが立たない」馬です(南関東はまだレベルの高い方ですが)。追っても進んでいかない、そもそものスピードの絶対値が高くない馬が多く、また最後の直線だけで前をまとめて交わせるだけの末脚の持ち主というのも稀な存在です。

それゆえ、地方競馬のレースではスタートしてからの位置取りがとても重要で、逃げるかある程度の好位につけるかのレースが出来なければほぼノーチャンス。自ずから、ジョッキーには馬を動かすための「追う技術」そして「ズブい馬でも動かせるタフさ」が要求されます。

笹川Jに限った話ではありませんが、地方競馬出身のジョッキーはこの点で中央のジョッキーと圧倒的な経験・力量の差が出てきます。促せばすぐに動きノーステッキで勝てることもザラにある中央の芝馬と比べれば、その難易度は歴然です。事実、安藤勝、岩田、内田博、戸崎各ジョッキーのように、移籍後にリーディング獲得ないしは上位に入る活躍を見せた地方競馬の騎手が多く存在することからも、こうしたバックグラウンドの違いが好成績を生む要因の一つにあると自分は考えます。

笹川Jの場合、タフネスさが騎乗数にも表れています。
昨年の騎乗数は1461回。年間の開催数が多い南関東とはいえ、この数は森泰斗Jの1669回に次ぐ多さ。厩舎所属の若手であることを考えれば、その合間に調教をつける等の「仕事」もあるわけで、かなりのハードスケジュールであることが見て取れます。


②前付けできる積極性

https://www.nicovideo.jp/watch/sm34396848

上記は一昨年の東京大賞典の年に自分が現地で観戦したレースで、正面スタンドのゲート付近で観ていました。笹川J騎乗のセンプレフォールは当時5番人気でしたが、出ムチをくれる積極策でハナに立つと直線でもリードを保ち1着となりました。

普段中央競馬しか観ていなかった自分にとって、出ムチ=注文を付けたい馬の最後の手段という認識しかなく、「逃げろ」という指示を出された若手がスタート悪くて焦って鞭をふるい直線で失速するパターンを多く見てきたため、ここも沈むのかと思いきやまさかの逃げ切り。その後もしばらく見ていましたが、ゲートからの積極性はかなりのものでこれ以外にも出ムチをくれてまで逃げようとするパターンを多く見てきました。

この辺りは主観によるところもありますが、例えば中山や新潟のダートではチンタラ後方を走っていては間に合いません。特に下級条件なら突き抜けて強い馬でもない限り、なおのこと位置取りがモノを言います。地方競馬の騎手にとって、中山のダートは比較的与しやすい舞台なのかもしれません。


③過剰人気しなさそう

中央で目立った実績も無く、大レースではリーディング上位勢に加え御神本Jや吉原J等の陰に隠れている笹川J。強いて言えば昨年の日本テレビ盃でノンコノユメに騎乗(2着)したことはありますが、それも目立つほどのトピックではなく恐らく「ネームで売れる」という状態にはまだないと思います。

それゆえ、例えば同じ力量の馬が2頭いたとして、ヒューイットソンJとの二者択一だったらどちらを取るか?恐らく大多数のファンはヒューイットソンJを選ぶでしょう。しかし、少なくとも実力がはっきりしていない段階で決め打ちするほどの実績の持ち主とは私には思えず、それならばケースによっては笹川Jを選んだ方が期待値は高いのではないか?と考えています。


で、結局何が言いたいのか?

狙い目は明日の8R(1勝クラス、D2400m)の◎オーマオです。
近走実績も似たような馬が多く、恐らく人気はルメールJのスコルピウスでしょう。しかしこの馬、タイムだけ見れば近2走は1秒前後の差で負けており、着差ほどの実力を感じないうえ他の馬との力量差もさほどないと見ます。ダート2400という条件も合っており、馬柱だけで人気しないのであればこの馬のチャンスと見ます。

果たして、笹川Jにとって記念すべき1日となるのか?テレビの向こうから応援したいと思います。

2020年3月5日木曜日

【3/5(木)エンプレス杯予想】


昨年はプリンシアコメータが快勝するも、ブランシェクールが2着に食い込み馬連56.9倍の好配当。勝つまではいかないものの特に牝馬限定戦は紛れも多く、加えて2100mという距離は牝馬限定戦では長距離にカテゴライズされ、その適性が見えにくいことも多いため、上位人気の中央勢での決着のみを想定するのは少々危険です。

パッシングスルー

初ダート、しかも人気の馬を抜擢するのは少々勇気がいりますが、ダート適性さえあればここはあっさりもあると見ています。紫苑S勝ちの実績はもとより、その前の1勝クラスの勝ち方に関しても文句なし。当時の福島は雨にたたられ、開催前半から力のいる馬場となっておりました。あれで古馬相手に0.5差つけられるのは地力の証でしょう。

2歳戦ならともかく、3歳秋に重賞を勝てる(しかも完調で無かったとはいえカレンブーケドールを下して)ポテンシャルは、古馬牝馬芝路線の中に入ればおのずと力量上位にカテゴライズされます。

例えば昨年の覇者プリンシアコメータが最後に中央で勝ったのは2017年の八王子特別(1000万下)。昨年のブリリアントSで2着があるものの、それ以外の好走実績は牝馬限定戦のみとなっています。人気が予想されるアンデスクイーンも、中央で勝ったのは一昨年の立志S(1600万下)が最後。すなわち、牝馬限定交流重賞は中央で準OPを勝てる馬であれば普通に通用しておかしくないと言えます。そこに重賞ウイナーが森泰斗Jを乗せて殴り込んでくるわけですから、鍵はダート適性のみ。来るか飛ぶかの買い方をしたいです。

アンデスクイーン

末脚は安定していますし、今回は前に行きたいメンバーが多くペースも流れそう。3走前は後方待機組には不利な浦和で当日直前の乗り替わりとあってノーカウント、2走前は地方開催に不慣れなマーフィーJで仕掛け遅れ。前走から継続となるルメールJなら仕掛けタイミングはまず間違えないはずです。

プリンシアコメータ

実績面では文句ないですし、力量未知数のパッシングスルーを除けばここでは最上位タイ。但し繰り返しになりますが今回は行きたい馬が多く、その兼ね合いがポイントです。後ろからだと全くもって力を発揮できないタイプなだけに、クレイジーアクセル、ラインカリーナ、サルサディオーネらを上手く前に行かせて、それらを見ながら好位からのレースが出来れば残せるかとは思いますが…

あと、昨年は+18kgで勝利しましたがこれは前走(クイーン賞・10着)で-18kgだった分が戻ってのもの。変わらずに480kg後半前後をキープできていれば問題ないですが、当日の馬体重にも注意が必要です。

アッキー

冒頭でも述べた通り、連下に思わぬ伏兵が台頭することが多い牝馬交流重賞。ブランシェクールのようなタイプで言うならサンルイビルが面白そうですが、前走のTCK女王盃で1.8差とあってはここでの通用可能性は見出しにくく…

というわけで距離延長がプラスに働きそうなアッキーを抜擢します。
元々中央で3勝を挙げていましたが、番組編成上ダートは1900m以上のレースが少なく、長めの距離に活路を求め南関東へ移籍。勝ち星こそないものの移籍後の成績は(0,3,4,6)で、入着実績は1900~2600mと中央では番組の薄いゾーン。この馬にとっては地元で交流重賞に挑める唯一のチャンスがこのエンプレス杯でもあります。

距離の話をしましたが、実績のない馬の多くは2100mという距離を考えればあまりガツガツ行くことはしにくいはずです。距離適性を証明済のこの馬なら強気の競馬で垂れた先行勢を捕まえ、あれよあれよと残してしまうパターンも考えられます。

昨年のこのレースが柴田大Jで1.7差の5着。笹川Jが跨る今年は当然に前進が期待できます。

(その他の見解)

今回は先行受難の流れとみて、行きたい馬は全員切りました。ラインカリーナ、サルサディオーネはすんなり行ければ強いですが、こういうタイプの馬がかち合ってしまった時点で苦戦は必至でしょう。

しかもこれら外枠勢の最大の脅威は2番枠を引いたクレイジーアクセル。そのクレイジーアクセルも、55kgを背負う今回は流石に厳しいかと。行けるかはともかくとして、ピアノイッチョウ、シークレットアリアも本来は逃げたいクチですが、直近実績を考えれば大幅な変わり身が無い限りは残す目は考えにくいでしょう。

南関牝馬2冠のトーセンガーネットも、関東オークスでラインカリーナに2.5差ぶっちぎられた点を踏まえれば中央勢との勝負付けは済んだとみてよさそうです。

【本命】5パッシングスルー
【対抗】7アンデスクイーン
【押さえ】3プリンシアコメータ
【特注】4アッキー

三連複5-3,4,7(3点流し)
3連単5-3,4,7(6点流し)

2020年3月1日日曜日

【3/1(日)結果】

■中山11R ◎ウインブライト→7着


そんなんじゃ届かんて……

流石にこれは勝てない流れに自ら身を投じてしまったようなものです。

ミナリクJのアビリティ
「出遅れる」
「短距離戦では買えない」
「差し競馬に向いてない」
「折り合えない」
「ペース判断ができない」←New!!