現役唯一の出資馬である広尾TCのパラスアテナ(牝3、高柳瑞厩舎)が、土曜東京のカーネーションカップ(3歳牝1勝クラス、芝1800m)に出走。中団待機から坂上で鋭く伸びて前を捕らえ、2連勝を飾りました。
前走(4月の未勝利戦)もそうでしたが、未曽有の緊急事態の中でもこうして開催を続けてくれるJRA及び開催にあたる皆様、騎手や厩舎関係者の皆様に感謝申し上げるとともに、広尾TCならびに会員の皆様と、喜びを分かち合いたいと思います。
レースはヤマニンプレシオサが飛ばし、前半1000mは58.8で通過。とはいえ2番手以降はタイムにして約1秒は離れており、先頭以外は平均~スローペースという感じ。個人的には、前目から馬場の良い内を確保して後続を封じる…というレースを想定していたのですが縦長の馬群となり外を回す形に。それでも坂上から満を持して追い出すと素軽い伸びを見せ、最後は上りを33.3でまとめ1着。重賞実績のあるセイウンヴィーナス、特別戦で掲示板に載ったシベール、カインドリー等小頭数ながらメンバーが揃った一戦を見事に制してくれました。
見ていて気になったのが、セイウンヴィーナスを交わした後再度手前を変えてゴール前で一伸びしていたこと。理想的なレースが出来たこともあり、抜き去ってからは手綱を緩める余裕ぶり。トビの大きい父ルーラーシップに似つかず「小脚の使えるタイプ」(高柳瑞師)ということもあり広いコースでのキレ勝負は不安でしたが、杞憂を吹き飛ばすパフォーマンスでした。
位置取りにこだわらずペース判断の上進めた鞍上の好騎乗が大きいことはもとより、「自在性があり、追って伸びる馬。能力がありそう」(武豊J)と言わせしめたポテンシャルには、もはや個人的な事情抜きで高い理想を期待してしまいます。今後について師は「無理をせず、成長に合わせて使いたい」とのことで一休みが濃厚。テンションが高くなりやすい馬で休み明けの今日もパドックはギリギリ持ちこたえていた程度でしたから、リフレッシュと成長を促していくことになりそうです。馬格を考えると今後もしばらくは同世代とのレースにしてあげた方が良さそうで、個人的にはラジオNIKKEI賞を思い描いていましたが、秋の楽しみを育てるのも悪くありません。
募集額1,600万のパラスアテナはこの勝利で、獲得本賞金を1,800万としてくれました。もちろん進上金などを加味すれば一口馬主の収支としてはマイナスですが、孝行な馬ですホント。心身のリフレッシュに努め、さらなる成長を期待したいです。お疲れ様、そして本当にありがとうございました。
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