Special Thanks

当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2020年5月10日日曜日

【5/10(日)予想】逃げ馬の上りではない<NHKマイルCラウダシオン>/「ついていける強み」が光る<新潟大賞典インビジブルレイズ>

【ラインナップ】
新潟11R(新潟大賞典)
東京11R(NHKマイルC)

■新潟11R

新潟芝2000mコースはよく東京と類似しているように思われがちですが、半分正解で半分間違いというのが個人的な見解です。直線向いてからの加速が求められる東京に対し、3コーナーから下り坂になっている新潟は600mの直線に加えてその前からの加速について行けるかが求められ、すなわち「後半1000mで加速しながら勝てるか」が問われます。

ここに強いと見た◎インビジブルレイズを本命とします。
2連勝中ですが、2走前のサンタクロースSも前走の白富士Sもラスト5F目から加速が始まっており、後半にいい脚を使って勝っています。特筆すべきはその位置取り。サンタクロースSのコーナー通過順は【9-9-4-4】と、速くなるタイミング(1000m通過時点)で加速して進出を開始できている点が好印象で、白富士Sでも【7-7-5】と4角で位置取りを上げて勝っています。このように、位置が取れて最後まで11秒台の末脚をキープできる馬はここでは外せないと見ます。

最後まで◎を迷いましたが、○はケイデンスコールとしました。
新潟に強いのは言うまでもなく、前走もサートゥルナーリアが異次元だっただけで本来ならば前残りの競馬を後ろから行っての0.9差7着なら悲観する内容ではありません。個人的には中谷Jが外にこだわり過ぎなければもう少し着は拾えたかと思うのですが…

そんな中谷Jを何故ここで抜擢するのか。インビジブルレイズの項で「後半5Fから加速できる馬」の話をしましたが、これは騎手にも同じことが言えると思います。和田Jほどではないにしろ、長くいい脚を引き出すタイプの騎手もいれば、一瞬の切れ味を引き出すのに長けた騎手もいます。そこで、後半1000mの加速が求められやすい「東京・新潟・京都・阪神の芝中距離戦」での戦績を探りました。但し、このレースの好走条件である「長くいい脚を使える」という条件を突き詰めたいので後方待機及び小頭数の戦績は除いています。

※検索条件
 ・2018年以降
 ・東京・新潟・京都・阪神
 ・芝1800~2400m
 ・14頭以上
 ・3角&4角で9番手以内

インビジブルレイズの吉田隼Jを含め上位3人は勝率・連対率・複勝率全てで全体平均を上回ります。複勝率でソートすると4番手に中谷Jが居ますが、母数が少ないので参考にはなりません。しかしながらその下の各位の成績もあまり強調できるものではなく…即ち「21年間一度も重賞勝ってないからといって相対的に腕がないとは言い切れない」という話です(それでもそれなりに騎乗数あってやれてない鮫島駿J、松若J、岩田望J、内田J、石川Jは買うの躊躇するレベルですが)。

あくまで競馬は「指定された条件で着順を競う」ゲームであり「相対的に強ければよい」のであって、この枠順ならギベオンを通せんぼする心配もないわけですから中谷Jだからと言って買わないのは危険と判断します。

以下、「騎手が良くても馬が…」枠からエアウィンザー、その逆パターンからギベオンブラヴァスアトミックフォースを押さえます。あとは上述の適性には合致しませんが、先行馬を見ながら進めそうなトーセンスーリヤを一枚。加えて前走で大変お世話になった広尾のドゥオーモ。直近の好走は小倉で上りの掛かる展開につき、今回求められる適性は未知数。とはいえ、そもそも前走が初めての重賞で経験がないだけであり、本質的にはディープ産駒でリファールの4*4持ちと瞬発力が求められる展開がこなせない背景でもなく、53kgなら切るのは危険と見ています。

カツジは最後の2Fで加速するレースでは好成績なのですが、今回のように長く脚を使わされるレースは不向きと見ています。事情が事情だけに仕方ないですが、松山Jが乗らない時はこの馬の買い時ではないとも思いますので。あとはレッドガラン、ダイワキャグニーは騎手で消しました。そもそもインビジブルレイズに白富士Sで負けているのにそこから上昇する要素も見当たらず…

【本命】4インビジブルレイズ
【対抗】15ケイデンスコール
【押さえ】2,3,7,9,11,12
馬連4-2,3,7,9,11,12,15
三連複4,15-2,3,7,9,11,12

■東京11R

クラシックを目指していた馬の路線変更も多く、そういう馬は早くから賞金を積んでいますから出走自体は容易なものの、2歳時からパフォーマンスを上げられていなかったりすると危険な人気馬になりがちです。一方で、そういった馬には良血馬も多くブランドもあることから、ハナから短距離路線を歩み重賞で好走していても人気になりにくい馬が居ることもまた事実です。今回はこのゾーンに該当するであろう馬から入ろうと思います。

かれこれ小倉2歳Sから6戦連続の本命となる◎ラウダシオン。もみじSやクロッカスSでは有難い的中を頂きましたが、そのクロッカスSのパフォーマンスが出色だった、というのが推奨の理由です。


上記は今年の1回開催での東京芝1400m戦のラップタイムです。
ここで言いたいのは、別に夏目さんばりのラップ理論でもなんでもなく、最も上りが優秀だったのがクロッカスSという点です。前半が落ち着いた分後半で速くなるのは当たり前ですが、このレースでラウダシオンは逃げ切っており「クロッカスSのラップ=ラウダシオンの刻んだラップ」と考えれば、いくら前半楽だったとはいえラスト3Fが33.5というのは一端の逃げ馬の出せるラップではありません。ちなみに表中上から3列目、古馬2勝クラスも逃げ切り(ブルスクーロ)で決着したレースでしたが最初の3Fも最後の3Fもラウダシオンの方が上回っています。

「前走1400mを使った馬は来ない」とか「デムーロJは出遅れが怖い」等の理由もあり人気は無いですが、たまたまクロッカスSは勝ちに行く競馬をして最善の判断として前に行っただけでこの馬自身は逃げる必要はありません。距離に関しては陣営もギリギリであることを認めていますが、クロッカスSの「テンよし、中よし、終いよし」の走り方、そしてリアルインパクト産駒はこのコースの成績も良いことから、他のコースはともかく東京のマイルには適性が高いと見ています。

相手には牝馬から○シャインガーネットを抜擢。赤松賞は良いメンバーが揃った中でも早めの押上げから33.6の脚で快勝。この舞台への適性は高く戦績的には格下でも十分渡り合えると判断します。同枠の▲ギルデッドミラーも福永Jへの手替わりで末脚が活きると見ます。

今年2戦は物足りないパフォーマンスも、額面通り走れば当然に上位のレシステンシア、不利がありながらニュージーランドTを制したルフトシュトロームを押えに。穴の期待はハーモニーマゼラン。クロッカスSで4番手追走から最速となる33.4の上りで2着に来ており、前目のインを取れれば一発あるかも…です。

【本命】11ラウダシオン
【対抗】5シャインガーネット
【単穴】6ギルデッドミラー
【押さえ】3,10,14
単勝11
馬連11-3,5,610,14
ワイド11-3,5,6,10,14

0 件のコメント:

コメントを投稿