Special Thanks

当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2020年5月31日日曜日

【5/31(日)予想】稀代の切れ者に真っ向勝負<日本ダービー サリオス>/軽ハンデで噛み合う<目黒記念ゴールドギア>/平坦なら前走以上<安土城Sリバティハイツ>


大きなレースほど、直近の傾向が色濃くオッズに反映されるものだなと前売りを見て感じました。やはり理由はなくとも1枠は押さえるという心理が、ある程度透けて見えます。競馬は賭け事であり、他者の支持するところが妥当か否かの判断が馬券的な勝ち負けに直結するゲームですから、他の馬にしてもそうですが「この売れ方が妥当なのか」はより一層吟味していきたいです。

【ラインナップ】
東京11R(日本ダービー)/12R(目黒記念)
京都10R(安土城S)


■東京11R

NHKマイルC組の活躍がそこそこあった頃はペースが速くなる傾向がありましたが、リオンリオンが玉砕覚悟の大逃げを打った昨年以外は落ち着いた流れが多く、16~18年は後傾ラップの瞬発力勝負で決着しています。今年は18頭中皐月賞を使った馬が13頭(うち直行は11頭)。今年の皐月賞は59.8-60.9と前傾ラップで運びましたが、キメラヴェリテが注文を付けて逃げた分で、2番手のウインカーネリアン以降の通過タイムは+0.5秒ほどでほぼほぼイーブンでしょうか。

なのでこれを差してきた馬をペースの恩恵と判断するのは危ないですが、一方でキメラヴェリテが3コーナーで失速し押し出された後前目で踏ん張った馬にも一定の評価ができるレースでした。人気どころで言えば前者はコントレイル、後者はサリオス。3着以下の着差を考えても、この2頭がこの舞台でどう走るかを考えるところから自分の始まりました。

本命は◎サリオスとしました。

ほぼ並ぶ間もなく交わされた前走を見れば、距離が伸びたからと言って逆転できるというほどではなさそうですが、注目したのは皐月賞でのコース取り。


上記は4コーナーでのコントレイル(白)及びサリオス(水色)のコース取り。外を回して馬場の良いところで加速をつけたコントレイルに対し、内に押し込められたサリオスは動くに動けず。約540kgの馬体でこの混雑を捌くこと自体がそもそも難しく、この後内が1頭分空いた瞬間に抜け出ますが、エンジンの温まったコントレイルにはわずかに及ばず。それでも0.1差に踏みとどまった点からもこの馬の能力の高さは疑いようがなく、良馬場の府中は持続力に長けたハーツクライの血が騒ぐ舞台と言えるでしょう。

コントレイルは対抗評価。上記見解からサリオスに逆転される可能性はあるものの、よほど後ろに居なければ坂上だけで前を交わせるだけの脚はある馬です。

三番手評価は▲コルテジア
皐月賞では内枠が災いし次々と前に割って入られ位置を下げる形に。ラップが緩んだ向こう正面でも内に押し込められ全く動けず。そして3,4角でも馬場の悪い内(上の写真では丁度サリオスの後ろ)を通らざるを得ずやむなく直線は内を選択。加えて直線向いたところではヴェルトライゼンデに進路をカットされまともに追えたのは300mにも満たないくらい。本来長くいい脚を使えるタイプなのですが自分の形に全く持ち込めず、それでも最後まで脚を使い7着と健闘を見せました。前目を進んだ4着のウインカーネリアンとは0.3差で、そのウインカーネリアンも直線では外に持ち出していたことを思えば、この差は逆転可能と見ます。陣営も前走で位置取りを下げてしまったのをかなり気にしており、中枠を引いた今回は「いつでも動ける位置」でレースをしたいとのこと。他馬より少し早めに動き出すようなレースが出来れば理想的。

前走前目からプリンシパルSを押し切った△ビターエンダーも位置取り次第で浮上可能と見ます。めぼしい逃げ馬がいない今回は単騎が叶いそうな△ウインカーネリアンも押さえ。弥生賞組のレベル的に微妙なところですが東京コースの適性を見込んで直行の△ワーケアまで。

◎12サリオス
○5コントレイル
▲10コルテジア
△3ワーケア、8ビターエンダー、18ウインカーネリアン

単勝12
馬連12-3,8,10,18
三連複12-5,10-3,5,8,10,18


■東京12R

スタート地点が正面スタンド前というのは変わらないのですが、100m伸びるだけで最初の先行争いでスピードに乗ってしまうため前半が速くなりがちで、かつスタート直後とゴール手前で坂を2回登るためスタート直後で脚を使うとお釣りが無くなります。なので2400mを先行して押し切っているようなタイプだと最後に止まる可能性が。後半でしっかり脚を使える馬、どちらかと言えばステイヤー向きの馬が好走するレースでもあり、イメージとしてはダイタクバートラムみたいなのが居れば迷わず本命にするのですが(古い)。

この相手関係と斤量なら狙いは立つと見て本命は◎ゴールドギアにします。

準OPにいた期間が長く、昨年には函館記念にも挑戦(11着)していましたが好走実績は中山と北海道が中心で、一瞬のキレで勝負するタイプの馬でした。しかしながら前走で東京の2400m戦を差し切って快勝。3角から進出し直線で前を捕らえる理想的なレースぶりで、5歳シーズンで馬がいい意味でズブくなってきているのかもしれませんが、これができるようになったのは大きいです。相手は強くなりますが斤量は最軽量の53kg。100mの延長は前を捕まえる立場のこの馬にとっては好都合で2500m自体も(0,0,2,0)と崩れていません。コース替わりで内が良いのは承知の上で、自分のレースに徹してくれればチャンスはあります。

超絶鞍上強化の○オセアグレイト、ここは試金石も勢いある▲キングオブコージも上位争い。コース実績ある△タイセイトレイル、△ノーブルマーズもノーマークにはできません。大穴で狙いたいのは△ミュゼエイリアン。勝ち星は1800m以下のみですが、2015年の菊花賞では0.9差8着の実績もあり距離自体の壁は無いはずです。8歳になっても先行力は健在で、前が落ち着く流れなら粘り込みの目も。

◎12ゴールドギア
○16オセアグレイト
▲5キングオブコージ
△1タイセイトレイル、2ノーブルマーズ、7ミュゼエイリアン

単勝12
馬連12-1,2,5,7,16
ワイド7-12
三連複12-16-1,2,5,7


■京都10R

阪神牝馬Sで0.4差6着と好戦した◎リバティハイツを中心視。昨年のこのレースではダイアトニックとタイム差無しの2着と走れており、距離短縮+平坦+OP特別の相手関係なら頭まで期待します。再び間隔を詰めて使ってきた○エントシャイデンもこの相手関係なら見直せますし、この距離合う▲ドナウデルタ、京都では崩れていない△ラセットまで押さえます。

1400mと言えばプールヴィル、ですが鞍上の藤岡康太Jは芝レースで108連敗中(2/15~5/29)。京都新聞杯の時にも取り上げましたが、今年は20勝を挙げているもののうち16勝がダート、芝での勝率はわずか2.6%と軸どころか紐で買うのも躊躇するレベル(一方でダートの勝率は10%を超えており信頼度はそれなりに高い)。元々勝ち味に遅いタイプではあるので連に絡む可能性は十分にあるのですが、ちょっとこの鞍上では掲示板も怪しいかもしれません。

◎11リバティハイツ
○4エントシャイデン
▲10ドナウデルタ
△5ラセット

単勝11
馬連11-4,5,10

0 件のコメント:

コメントを投稿