本来であれば昨春の秩父特別を勝ったときのように最後外に出して追いたかったのでしょうが、内に閉じ込められ何もできず。想定以上にマイネルカレッツァが引っ張ったのもあり縦長馬群になったことも災いしたのでしょうが、不完全燃焼のレースとなってしまいました。
■京都11R ◎グローリーヴェイズ→1着(3/17番人気)
押し出されるようにダンビュライトが逃げましたが、前半1000mは60.4秒とスローにはならず。今開催の京都はオーバーシードですが、長梅雨により野芝の生育が不揃いで特に使用頻度の大きい内側は走りにくかったこともあってか最後は外差し勢が上位を独占する結果となりました。
グローリーヴェイズは課題のスタートを決めたことで流れに乗れ、いつでも動ける好位の外をキープ。4角でキセキの追い出しを待って進出を開始し、ここでキセキが外に振られた分が最後の4分の3馬身差に繋がったとも言えるでしょう。2着のキセキもそうですが、まだ足を無くす前の段階で先行勢を捉えて勝った内容は完勝と言ってよく、実績馬が実力通りの力を示した結果でした。
3着のキングオブコージは対照的に道中じっくり構えての直線勝負。ロードカナロア産駒にして母父ガリレオという配合からタフさが強く出ており、相対的に坂のあるコースの方が走れるのでしょうが、初の57kgでG1馬を相手に自分のレースをして3着でしたから十分と言えるでしょう。G1となるともう一回り強い馬が出てくるので何とも言えませんが、東京・中山ではこのクラスで伍せるだけの実力は証明してくれました。
ちなみに執筆段階では単勝4.4倍の1番人気タイだったため「混戦につき連系・複系に妙味」と書きましたが、最終的には6.2倍の3番人気。単勝でも十分においしい配当でした。
🎯馬連 2-13 11.7倍
🎯三連複 2-3-17 32.8倍
■おまけ…毎日王冠
54kgというというチートモードのサリオスの優位は疑いようがない(=儲からない)と見て予想の対象にはしませんでしたが、馬なりでアッサリ前を交わして完勝。能力の違いを見せつけました。しかしながら、そもそもダイワキャグニーにしてもサンレイポケットにしてもやっとG3で勝負になる程度の馬であって、このメンバーで3馬身差突き放したからと言って即通用すると判断できるかは微妙なところです。
陣営はダービーで距離の壁を認識したことでマイル前後を主戦場にする方針でいますが、1600mまでであればグランアレグリアが居ますし、2000m級では今度は同じシルクのアーモンドアイと被ってしまいます。なまじ賞金を稼いでしまったためG3以下に出る可能性は低く、かといって古馬G1でどこまでやれるかは未知数…この馬の扱いは一戦ごとにメンバーを見て判断する必要がありそうです。
むしろ注目は10着に敗れたサトノインプレッサでしょう。スタートで大きく煽り競馬にならなかったことで次走も人気するのでしょうが、ダービーはまともにコントレイルを負かしに行ったわけではなく、道中ごちゃついて早めに動けなかったことが幸いし最後に脚を伸ばし4着に入ったものと見ています。
現3歳世代のレベルについてはまだ評価が定まっていませんが、夏の古馬重賞でワーケア、ブラックホールといった2歳重賞ホルダーが全く歯が立たず、皐月賞4着のウインカーネリアンは自己条件すら取りこぼす体たらく。ダートでもJDD1・2着のダノンファラオ、ダイメイコリーダも古馬戦では惨敗、カフェファラオの勝ったシリウスSはOP特別級のメンバーでしたし、少なくとも現時点では自分は強気の評価はできないと考えます。
恐らくは今後、ガロアクリークが古馬戦に出たりした時にもまた人気するのでしょうが、基本的に皐月賞にしろダービーにしろガチンコ勝負の上位2頭と、絶対能力が1枚落ちるor着狙いの末脚勝負の馬とでは同一の評価はできないと考える必要があると見ています。よって、サトノインプレッサは次走も古馬重賞級のメンバーと走るのであれば人気先行で注意したいです。
■東京12R
本来であれば現級実績断然の◎ライオネルカズマの予定でしたが、転厩後40kg近く増えているとのことで太目残りを懸念し推奨から外しました。結果としては陣営談通り+38kgで本番を迎えてしまい、ゲートの出も今ひとつで押しても進まず。それでも直線に向いたのちは盛り返さんとするシーンも見られ、中間十分に乗られただけあって中身は戻っていました。今回は1.1差9着でしたが、一度実戦を叩いて型どおり上昇すれば次走は盛り返してくれるでしょう。
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