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2020年10月3日土曜日

【10/3(土)予想】変則開催で千載一遇<シリウスSナムラアラシ>/隠れた舞台巧者<秋風Sロライマ>

 いよいよ中央開催も次回から人数制限の上有観客開催を再開…一部飲食施設等営業の制限はあるものの、現状の最適解かと思います。馬券売り上げは目に見えて落ちているわけではないですが、現場での活動が制限される関係者や関連産業の人たちの動きにくさは影響が大きいわけで、ある程度人が往来しても大丈夫、という実証実験の側面もあるでしょう。無事に、安全に、賑わいを少しずつ取り戻していくことを願うのみです。

【ラインナップ】

・中京11R(シリウスS)/15:35
・中山11R(秋風S)/15:45


■中京11R

 「シリウスS」が中京で開催されるのは阪神の改修で日程変更があった2007年以来ですが、当時は中京も改修前でダート1700mでの開催。今回のダート1900mでは、重賞はおろかオープン特別の挙行実績も無く、3勝クラスが1回あるのみ。そのため、タイムというよりラップの傾向を重視して組み立てていきたいです。


 上記は今年の中京ダート1900m戦全10鞍(未勝利4鞍、1勝クラス5鞍、2勝クラス1鞍)の上位入着馬の位置取りとラップです。下級条件のダートにしてはかなり差しが決まっており、半分以上が差し馬の勝利。ラップを見てもらえれば一目瞭然ですが、直線部を走る最初の500mで11秒台のラップを刻みながら道中はガクンと緩みますが、前半が極端に緩んだ上から2R目のを除けば最後の3Fも13秒前後を刻みながらゴールと上りも掛かっています。

 

 それもそのはず、中京ダート1900mはスタンド前発走ながら坂の下から走り出すため、最初の先行争いとゴール前の二度坂を上る非常にタフな構造になっています。こうなると飛ばしていた馬が2回目の坂で力尽きるケースも多々あり、後方待機勢の差しが届く展開が出てくることからこのような傾向になります。

 ひとえに、軽い砂でのスピード決着や上りが36秒台以下になるような展開を利して勝ってきた馬には厳しく、例えるなら阪神ダート2000mや小倉ダート1700m等上りの掛かるコース・展開をモノにしてきた馬にチャンスを見出したいところです。

 ◎はナムラアラシとしました。
 この馬が好走するには「タフで時計が掛かる」ことが肝要で、実際今年のポルックスSは逃げ馬を各馬が速めに追いかける展開を最後の一脚で差し込んで3着。後に重賞を制するスワーヴアラミスが1着で重賞ウイナーのハヤヤッコが2着でしたから、1.0差とはいえ価値のある3着だったと言えます。仁川SやアルデバランSの勝ちにしても、先行争いが激しく最後に止まる京都ダート1900m、中京と同じく坂を2回登る阪神ダート2000mとタフなコースを味方につけての好走で、この馬の本質を表していると言えるでしょう。

 先に述べた通り、このコースで重賞が挙行されることは通常なく、この馬が得意とするであろう京都・阪神にはG1級のメンバーが揃うはずで、この開催は絶好のチャンス。久々も問題なく中間の乗り込みも豊富。中身の問題は残りますが、人気上位の3歳勢が盤石と言えない中で食い込む素地は十分です。

 前走小倉で上手く立ち回ったアルドーレ、絶好枠を引いたダイシンインディーも発馬決まれば粘り込める力はあり、相手の本線に。カフェファラオ含む3歳勢はここは見送り。特殊な流れになったとはいえダノンファラオの日本テレビ盃は残念の一言で、この世代の力量を判断するのにはもう少し時間が必要と見ています。

単勝14
馬連・ワイド14-1,4,6,7,9


■中山11R

 ◎ロライマは過去2回の中山戦でいずれも0.3差の③⑤着。春の幕張S3着後京都、阪神、東京と転戦しましたが、長くいい脚を使うより一瞬のキレを活かしたい馬で、前走の札幌1500m戦で2着好走はその適性の現われでしょう。相手は強いですが、先週から外差しが決まる中山、手綱冴える北村宏Jなら好機です。

単勝14
馬連・ワイド14-2,6,8,12,13,15

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