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2020年10月24日土曜日

【10/25(日)予想】3000mという距離の持つ意味<菊花賞コントレイル>


 土曜日が全くかすりもしなかったことから、今週は大人しくしといた方が良さそうと判断。出資馬マミリアスの新馬戦以外はここだけにします。

【ラインナップ】

京都11R(菊花賞)/15:40


■京都11R

 少し前はフルゲート集まらないこともあった三冠最終章ですが、ここ最近はスピード血統全盛の中スタミナ血統馬が一泡吹かせようかと言わんばかりに上り馬の登録が多く、今年も抽選の末18頭が駒を進めました。

 (当たるかどうかは別として)天邪鬼っぷりに定評のあるこのブログですが、ここは◎コントレイルの力量が抜けているという判断です。距離が延びることは決してプラスとは思っていませんが、たかだか600m距離が伸びたからと言ってこの馬を逆転できる同世代馬はいないだろうというのが率直な感想です。

 アメリカのようなテンから全力のマッチレースならまだしも、キレ味の生きる日本の芝コースではやはり最後のスピードが無いと通用しません。ダービーでコントレイルがサリオス以下につけた差は決定的と言え、そのサリオスでさえ毎日王冠のパフォーマンスを見るに本質はあのあたりの距離にあったわけです。そこで離された3着集団の一角に過ぎないヴェルトライゼンデ以下の馬がここで逆転できる要素は見当たらず、かといって上り馬の中でも力だけでコントレイルをねじ伏せられるほどの馬は見当たらない、という見解です。

 とはいえ個人的には、「コントレイル三冠」というのがメディアで半ば既定路線的に語られているのには違和感があります。誰が勝つかなんてわからないのがスポーツなのに、「コントレイルが勝つ以外の結末」を認めないかのような空気が醸成されることは、スポーツジャーナリズムの観点、そして真剣勝負を前提とするギャンブルの姿としてどうなのかという思いはあります。ディープインパクトが有馬記念で負けた際に「もう1回やり直してほしい」と発言した某芸人は散々叩かれましたが、それさえを正当化するかのようなニュアンスが、先週そして今週と続いているのに、自分はどうも溶け込めません。

 「最も強い馬が勝つ」という格言は、このレースの特徴をよく表していると思います。だからと言ってミホノブルボンやネオユニヴァースが強くなかったとは全く思いませんが、この世代においてコントレイルが頭一つ抜けた存在であることは明らかです。ここは逆らっても良いことは無いと判断します。

 未知の距離に挑む18頭。2番手以下は誰にでもチャンスありと思いますが、展開から浮上するのは△ディープボンドではないでしょうか。

 恐らく、コントレイルが勝つにあたって最も恐れているのはスローになり前が残るパターンでしょう。要は「誰かに差される心配がない分、物理的に差し届かない展開にだけはなってほしくない」はずです。キメラヴェリテが飛ばすとはいえ、強力先行型のバビットが居る以上、出鼻をくじくだけでは不十分で早めに脚を使わせる展開に持ち込めれば理想でしょう。

 では誰がそれをやるのか。最も適任と言えるのが、好位からのしぶとい末脚で京都新聞杯を制した同じ前田一族のディープボンド、という見立てです。軽快に飛ばすバビットを2週目の向こう正面辺りから捕まえにかかり、重賞実績ある馬が早めに動くことでその他の人気馬にもなし崩し的に脚を使わせる、こうすれば、直線に入った頃には多くの馬がだいぶ脚を使った状態になり、外を回してコントレイルが差せば歴史的名馬の出来上がり、ということになるでしょう。是非はともかく、ディープボンド自身のレーススタイルからもこれに近しい先方になることは必至で、多少なりともコントレイルのアシストにもなるわけですから早めに前を潰しに行くことは容易に想像できます。

 △としたのは、間違っても勝ってはいけない、という立場であるためです。コントレイル自身にアクシデントでもない限り、歴史に名を刻むチャンスを同じオーナーの馬が潰しては何とも言えない気まずさが残りますし、それで勝てるのであればそもそもダービーももうちょっとやれてていいはずです。

 では上記のような妄想が成立したとして、勝気にはやるヴェルトライゼンデは潰れる側に回ることでしょう。コントレイル同様最後の直線に勝負をかけたい馬として推奨したいのが★ロバートソンキーです。

 神戸新聞杯がそうであったように、展開待ちタイプとはいえスタミナ勝負で末脚比べになれば良いものを持っています。この馬のタイプ的に早めに動いてしまっては末を無くすため、有力馬がいかに早く動こうとも、あわてず騒がずの直線勝負に持ち込むはずです。コントレイルやしぶとさが身上のディープボンドには勝てなくても、その他の馬には勝てる可能性がありますから、ここで名を上げる意味でもひそかに狙っているはずです。

 そもそもこのブログで2020年最初に取り上げたのが1/5の中山1R、正真正銘2020年最初のJRA競走でした。オイデヤスダイジンが1着となり約15分間にわたり全国リーディング単独トップの座についたのが伊藤J。今年は彼から始まった年なのです。京都競馬場の改築に合わせ「伊藤工務店秋の大感謝フェア」が開催されてもおかしくはありません。

馬連・ワイド3-8
三連複3-8-13

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