Special Thanks

当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2021年10月16日土曜日

【10/17(土)予想】府中牝馬Sの全頭評価とねらい目レース(飛翼特別)

■東京11R

[1]①フィリアプーラ(武藤)

 メンバー的に流れは落ち着きそうで、3走前に0.1差④着した福島牝馬S(新潟)に近いポジション取りは期待できそうです。但し当時からメンバーが二回りは強化されているこの舞台では、当時と同じだけ走れてもキレ負けの懸念が。

[1]②スマートリアン(三浦)

 この距離で2勝しており、ワンターンの1800m自体は問題ないです。但し前走時に指摘した通り三浦Jは「キレより粘り」を引き出すタイプの騎手で、東京へのコース変わりで前進できるかと言われると…?

[2]③ローザノワール(国分恭)

 前走のクイーンSでは0.4差⑥着と一応の健闘を見せましたが、コーナーリングの関係で先行馬が有利になり得る函館でこの成績。仮にスムーズに行けたとしても東京替わりで前進の目は薄くて。

[2]④アンドラステ(岩田望)

 前走の関屋記念は初めて中3週続きの連戦で「見えない疲れがあった」(陣営談)とのこと。立て直された今回は走り時ではありますが、気性面の脆さがある馬で距離延長となる今回は折り合いの懸念があること、それを岩田望Jが御せるのかと言われるとマーメイドSの様子を見る限りではまだ望みは薄いと言わざるを得ません。

[3]⑤シゲルピンクダイヤ(和田竜)

 立ち回りの効くタイプではなく、前走函館での敗戦は仕方のないところです。以前のようなキレが鳴りを潜めている一方で折り合いには進境も見られ、好枠からすスムーズに運べれば残り目が合っても。

[3]⑥リアアメリア(丸山)

 前走新潟記念⑨着時の川田騎手「最後も一生懸命走ろうとしていました。今できることを精一杯出せていたと思います」。このコメントが全てなら、仮に条件好転してももう手は出しにくいかと。

[4]⑦シャドウディーヴァ(福永)

 昨年のこのレースはサラキアの②着。現状マイルのペースでは忙しく、この条件は絶好でしょう。ここ2週の調教の動きは抜群で、恐らく左回りで1600~1800mとなるとここが最後のチャンス。位置取りなども噛み合ってほしいところですが、ここは頭までを狙っての参戦と見ます。

[4]⑧サトノダムゼル(石橋脩)

 このコースでは昨春に準OPの初音Sで②着。当時勝ったのはサムシングジャストで、4着5着にはリープフラウミルヒ、サマーセントとその後重賞で好走する馬が複数いたメンバーでした。今回は約半年ぶりの実戦ですが、1週前にウッドで52.6-11.3の好時計をマークしており態勢は整ったと見ます。昨年の新潟記念では0.3差⑤着の実績がある通りこのクラスでやれる素地は示しており、左回りのワンターンは好相性。実績下位でも注意は必要かと。

[5]⑨レッドベルディエス(横山和)

 溜めれば切れますが、前が止まる展開にならないと勝ち切るまでは難しいところ。まだ現状のコンディションでは内前が不利になることも無いため、展開が向くのは厳しそうです。

[5]⑩ミスニューヨーク(M.デムーロ)

 好走歴の多くは上りが35秒以上かかるレースで、前走の小倉日経OPでは34秒台のレース上りでしたがメンバーが手薄だった分③着まで上げてこられました。東京では34秒台の上りはマストでメンバーも揃うここでは、流石に鞍上が変わっただけではまだ足りないかと。これで来るようでは加藤Jとは果たして…

[6]⑪アブレイズ(横山武)

 フラワーCにしろ2走前のメイSにしろ、中距離でやや時計のかかるレースで強さを発揮する牝馬らしからぬ根性の持ち主です。そのメイSの勝ちタイムが1.46.3。ここ数年は良馬場開催では1分44秒台の決着が続いているうえ、そこまでのハイペースが見込まれないここはキレ勝負になる可能性が高く、この馬の良さを生かし切れないと見ます。

[6]⑫サンクテュエール(杉原)

 前走のマーメイドSは逃げたシャムロックヒルの2番手を追走するも直線失速しての⑪着。2走前の福島牝馬S(新潟)のようにペースが恵まれてもメンバーの強いここでは…

[7]⑬マジックキャッスル(戸崎)

 2走前のヴィクトリアマイルはインの内目からロスなく運びましたが、直線では先行勢を捌くのに少し時間がかかりました。ランブリングアレーに伸び負けたのは馬場の分で、伸びない内を進んだことを考えれば2着に等しい内容でした。前走のクイーンSは4角で進路を確保しあとは前を捉えるだけという展開でしたが、外のルメールJにしてやられました。Bコース1週目でしたがコンディションとしては外伸びが効いており、結果的にはワンテンポ早かったわけですが自ら勝ちに行っての結果ですので致し方ありません。

 3歳秋以降ひ弱さが抜け、馬体の成長にも見られる通り安定して力を発揮できるようになりました。但し今回はいつものコース追いではなく坂路での調整になっている点、先を見据えての臨戦を伺わせます。斤量が54kgに戻り実績も上位ですから格好つけられると見ますが、必ずしも頭まで、という舞台でないこともまた確かで。

[7]⑭マルターズディオサ(田辺)

 前走の京成杯AHでは伸びあがるようなスタートで後方からの競馬になり0.4差⑧着。アカノニジュウイチに終始蓋をされる格好にもなり、外に持ち出せたのは直線に入ってから。キレ勝負では分が悪いだけに発馬が最後まで尾を引いたレースでした。本来は休み明けの方が走れるうえ、キレ勝負よりも立ち回りで勝負したいタイプ。この枠では良さを生かし切れない懸念があります。

[7]⑮ドナアトラエンテ(ルメール)

 このコースでは(2,2,1,0)。但し条件戦時代でのもので、当時走っていた馬の多くが今も現級で燻っている中での好成績につき強調はしきれません。前走のクイーンSでは好位2番手を追走も4角から手ごたえを無くし⑪着。陣営は今回は溜める競馬を示唆していますが、これまで先行で結果を残していた馬が脚質転換となると前走の敗因を掴みかねていることの証左でもあり、今回はどちらに振れるか注視が必要な一戦と見ます。

[8]⑯アカイイト(横山典)

 前走の垂水Sはペースも嵌っての豪快な差し切りでしたが、元々末脚の使える馬で現級で好走を続けてきました。2走前に下したクラヴェルはその後重賞で連続好走中、3走前に下したジェットモーションもOP入りと戦歴には好メンバーが揃っています。必ずしも外を回す必要は無く、内を掬っての差しも効く今の東京のコンディションであれば鞍上の魅力込みで一発の期待も可能かと。

[8]⑰デゼル(川田)

 前走のヴィクトリアマイルでは伸びきれず⑧着。同じ位置にいたランブリングアレーにキレ負けしているあたり、エンジンがかかる前に終わってしまった印象です。やはりしっかり緩むレースでないとこの馬には厳しく、ワンターンのマイルは合わないと見るべきでしょう。その点コースレイアウトは変わらずとも200m伸びる今回は中盤で一呼吸おけそうで、この馬にとって走り易い舞台設定で前進が見込めます。

[8]⑱セラピア(内田博)

 姉のサラス、妹のシャムロックヒルがいずれもマーメイドSを制している血統。しかしそれが示す通りこの血統は地元戦に強い一方で遠征で脆く、この馬自身もデビュー2戦目のフローラSでは気難しさを露呈し1番人気を裏切り(そもそも1番人気になったのがおかしいという見方もありますが)、昨年のヴィクトリアマイルでも当日に出走取消。過去、遠征競馬では4回走って掲示板にすら乗れておらず、長い休み明けを考えてもここは叩きの意味合いが強そうです。

<予想>
◎アカイイト
○デゼル
▲マジックキャッスル
△シャドウディーヴァ
△シゲルピンクダイヤ
△サトノダムゼル


■新潟12R クルークヴァール

 新潟千直と言えばこのブログでも散々取り上げている鮫島駿J。通算(6,10,5,31)で単回296、複回216と圧倒的な成績を挙げており、この馬自身もこのコースで④①③着と崩れていません。直前を坂路3Fに留め輸送に備えるスタイルは2走前の驀進特別③着時と同じで、ここを狙っての調整が問題なく進んでいると見て抜擢です。

2021年10月10日日曜日

【10/10(日)予想】W重賞の全頭評価

■東京11R

[1]①シュネルマイスター(ルメール)

 NHKマイルCで1分31秒台の時計に対応し①着、安田記念では今度は上り勝負にも対応し③着と、マイル路線で高い適性を示しました。東京芝1800mはスタート位置が200m後ろになるだけでレイアウトは1400m、1600mと共通しており、開幕週で速い時計の決着になりやすい一方で今開催はエアレーション効果もあり開幕時点でのクッション値が9.1(金曜10時時点)。東京における良馬場のクッション値は大体9~12程度の振れ幅であることを考えればかなりクッションが利き差しやすい馬場と見ることが出来ます(ちなみにNHKマイルCの日は9.2、安田記念は9.5)。

 直前はマイネルファンロンと併せて51.2-11.4をマーク。動きで言えば前走以上と見え、この次に香港マイルを予定していることからも、ここは壮行戦として一定以上のパフォーマンスは見せてくれるでしょう。但し、ここ2年の勝ち馬と違って3歳G1を勝っているため斤量は古馬と同じ56kg。3歳馬の古馬重賞勝利がトレンド化しここも人気は必至ですが、この馬に関しては恩恵無しであることに留意が必要です。

[2]②サンレイポケット(鮫島駿)

 前走の鳴尾記念時の見解が下記です。

 左回りは安定していますし長くいい脚を使えるタイプですが、直近の2つの勝ち鞍はいずれも極端に上りがかかったレースでした。前走の新潟大賞典は前半3Fが34.2とマイル戦のような流れで最後は37.6もかかりましたし、昨年のジューンSは大雨の影響でラストが37.8。中京はそれなりに上りがかかりますから好走は可能と見ますが、流れ一つで着を上げ下げしてしまうタイプなだけに極端に流れることはなさそうなこのメンバーでは取りこぼしの懸念もあります。

 その鳴尾記念は行った行ったの決着で⑥着。戦法の幅がないタイプなので総じて前有利の流れになったことはともかく、懸念していた通り上り勝負になると対応できずやはり着を落としてしまいました。昨年のこのレースで③着したときは雨の残る稍重馬場でレースの上りが35.4かかったため間に合った一面があります。開幕週で時計も速くしかも上りも速いとなるとこの馬向きの流れにはなりにくそうです。

[3]③ラストドラフト(三浦)

 毎年夏場を休養に充てており、今回も半年ぶりの実戦となりますがその休み明けは過去⑧⑦着と走れていません(いずれもOPクラス戦)。ここを叩いてアルゼンチン共和国杯に向かうのが理想と見ます。

[4]④マイネルファンロン(横山武)

 前走の新潟記念はスタートが決まらなくても無理に押さず、中団馬群から離れての追走がかえって馬の気持ちを落ち着けることに成功した要因でしょうか。コース取りの妙はあったとはいえ、必ずしもハイペースとは言えない流れをほぼ最後方からロスを承知で差し切ったのですから、潜在能力を引き出したデムーロJの好騎乗と言えるでしょう。

 折り合えるかが鍵となることから、ある程度テンが流れそうなここも問題は無いでしょう。最終追いではシュネルマイスターに遅れはしましたがこの馬自身も51.9-11.8で走れており、夏の連戦の疲れをリセットできている模様です。横山武Jが駆るだけに変に出していくとかかるリスクはありますが、上手く御せられれば食い込む余地はあるかと。人馬共にお手並み拝見の一戦となるでしょう。

[4]⑤ポタジェ(吉田隼)

 10戦のうち6戦がそのコースの開催替わり初週のレースを使われており、キレイな馬場で走らせたい陣営の意向が窺えます。前肢の掻き込みが強いタイプで、スピードの出るコンディションでこそ力を発揮するタイプでしょう。2走前の金鯱賞は重馬場に脚を取られ③着、前走の新潟大賞典は本来新潟の開幕週であるところ、急遽福島開催が中止になって連続開催の後半となったことで荒れ馬場を走らされる誤算がありながらの②着で悲観する内容ではありませんでした。但し、開幕週と言っても3走前の白富士Sの時のような硬めの馬場ではない点は考慮する必要がありそうで。

[5]⑥カデナ(田辺)

 重馬場より良馬場がいいタイプですが上り勝負は苦手で、好走歴は一瞬の脚を活かせる小回りや直線短いコースに集中しているのがその証左。昨年のようにほどほどに雨が降って恵まれるようなことがあっても相手は当時より強化されており、よくて掲示板とならざるを得ないでしょう。

[5]⑦ダノンキングリー(川田)

 前走の安田記念では最後に纏めて前を交わしましたが、まさに2年前の毎日王冠を勝った時そっくりのレースでした。東京マイルの上級戦となれば前半4Fは45秒台で流れるのが常になりつつありますが、このレースは46.4-45.3と前半がやや緩く中距離戦に近いラップで、上り勝負になったことが有利に働きました。

 状態さえ整えばしっかり上りを使えるのがこの馬の強みで、今回も4か月ぶりの実戦ですが中間はじっくり乗られ、1週前にDWで51.7-11.7をマーク。最終がBコースなのは前走同様で、調整は上々と見ます。ただ前走でG1を勝った馬がまさかここをメイチに仕上げてくるとは考えにくく、お釣りを残して秋の天皇賞かマイルCSというのが定石なはずで、額面通りの強さを発揮する舞台かと言われると何とも言えません。

[6]⑧ダイワキャグニー(石橋脩)

 昨年エプソムC、毎日王冠と連続好走を見せましたがいずれも時計のかかる馬場であったことが大きく作用しました。東京巧者ではあるものの勝ち切れるのはOPまでで、良馬場予想でメンバーの揃ったG2となると一歩足りないです。

[6]⑨ヴェロックス(浜中)

 2走前のエプソムCではコース取りも嵌って④着しましたが、逆を言えば上手く立ち回ってもG3であれが限界というのが現状です。大トビなので開幕週の馬場自体は良いのですが、メンバーが強くなるうえ馬場コンディションが良くどこを通っても伸びる状態では相対的な優位性も見出しにくいです。

[7]⑩ケイデンスコール(岩田康)

 年明けの京都金杯、中山記念と積極策で好走していた中で前走の安田記念は見せ場なく⑩着。パトロールを見る限りですが終始内に刺さるような仕草を見せており、岩田康Jが跨った最終追いでも口向きを修正しながらの登坂。気になったので中京で行われた京都金杯の映像を確認したところ、当時から口向きは課題であったようで直線で鞍上が『右に重心を寄せながら右ムチを入れる』曲芸を披露していました。


 京都金杯では内枠を引け道中ラチを頼って運べたことも大きく、今回のこの枠では安田記念同様にそれを望むのが難しそうです。となると発馬を決めて前に行くしかないのですが、ここ2戦の感じを見るとそこまでの出足もない模様で…舞台は良いはずなのですがこうした細かい点の懸念が拭えずで、買うなら次(マイルCS?)かも知れません。

[7]⑪カイザーミノル(横山典)

 普段は単走メインでじっくり仕上げる馬が、今回の最終は併せ馬で一杯に追われてきました。しかしながら馬なりの格下相手に後れを取る内容で、いくら向こうが稽古掛けすると言っても52.5-38.3-25.3-12.8と自らが失速しているわけで、現時点ではまた途上のデキでしょう。短いところの適性があるので時計の出るコンディションは歓迎ですが、このメンバーで強調できるデキでないとなると少々厳しいかと。

[8]⑫ヴァンドギャルド(福永)

 ワンターンの1800mは守備範囲で、このコースでもウェルカムS①着、東スポ杯③着とキッチリ走れています。ドバイターフ②着以来半年ぶりのレースですが8月末に帰厩しじっくり乗られ、先週・今週と2週連続でウッドで好時計をマークし動ける態勢はできていると見ます。

 何より今回の結果次第で次走はBCマイルに向かう予定とのことで、選出濃厚な情勢とはいえ負けられない一戦。マイル寄りの適性が求められる東京の開幕週なら、額面通りに走れば自ずから結果はついてくるでしょう。

[8]⑬トーラスジェミニ(丸山)

 前走の札幌記念は終始ソダシのプレッシャーを受けながらの逃げで、早めに来られ厳しい展開にもなりました。恐らく今回ダイワキャグニーは控える想定で、ノープレッシャーの逃げが叶いそうな今回は見直す手もあるでしょう。

<予想>
◎ヴァンドギャルド
○シュネルマイスター
▲ダノンキングリー
△ポタジェ
△トーラスジェミニ
△マイネルファンロン


■阪神11R

[1]①アイアンバローズ(岩田望)

 2連勝の余勢を駆っての重賞挑戦ですが、これまでの最高馬体重が498kgという馬が遠征でもないのに木曜時点で514kgというのは流石に太いのでは?と思ってしまいます。最終追いで坂路で一杯に追われていても、ラスト1Fが13.1と失速しているあたりまだ出来は途上と見ます。2400m以上の条件戦はレベルが低く軽斤の3歳馬の草刈り場となることが殆どで、3歳馬のいない春先の連勝に本質的な価値は見出しにくく現状では過剰人気の感も。

[2]②ベレヌス(斎藤)

 前走の博多Sは4角通過順がそのまま着順になるレースでの逃げ切り、2走前の阿武隈Sは内有利コンディションを2番手から運んでの③着といずれも強調できる内容ではありませんでした。そもそも芝2000mのレースで前半63秒のレースというのが珍しい部類で、そこを逃げ切っていきなりG2では家賃も高いです。

[3]③ステイフーリッシュ(川須)

 前走オールカマーの時の見解が以下です。

 前走は心房細動で無念の競走中止。この中間は久々という点も加味し、心肺機能の強化を図ってしっかり負荷をかけてきました。ただ、調教素人の意見としては一杯に追われた割に最後の1Fは動きがやや緩慢に映り、神戸新聞杯に騎乗のない藤岡佑Jが遠征することなくテン乗りの横山和Jを配した点からも、ここを叩いて次走以降が矢作厩舎の本領発揮と見るべきでしょうか。

 横山和Jが大外枠をものともせず上手く内に導き、好位のインを進んで5着。もう一伸び欲しいところではありましたが無事に走り切れたことは収穫でした。そこから中1週でここに使ってきたとなれば買いの局面なのですが、坂路での最終追いは頭が高い走り。最後の1Fで13.3と失速したのは今年の京都記念②着時と同様なので良いとしても、その時とはフォームがまるで違うことからもまだおっかなびっくり走っているように映ります。

 あと今回わからないのが川須Jを配してきた点。この馬には初騎乗です。いくら3場開催で騎手が居ないとはいえ藤岡佑Jに声をかければ乗ってくれたはずで、例えばムイトオブリガードとの二択を迫られたとしても95%の騎手はこっちを選ぶはずで声をかけていたことさえ疑問です。藤岡佑Jはこのレースでムイトオブリガードに乗ること自体はオールカマー前に決まっていましたが、矢作師の中には元々ここを使うプランはあったはずで前走でテン乗りの横山和Jを配してきたのも後腐れなく次走で関西の騎手に乗り替われるようにするためと思っていました。

 あるいは、燻っていた(?)中谷Jを引き上げた時同様に、騎乗技術以外の点の問題があり伸び悩む人材を囲い込む意図があるのかもしれませんが、普段からこの馬の調教をつけているなどの特段の接点は無い様子。仮にも在厩馬の獲得賞金額でラヴズオンリーユー・コントレイルに次ぐ3位にランクインしているこの馬を6年間重賞勝ちから遠ざかっている中堅に宛がうというのは…

[3]④モズベッロ(池添)

 中間夏負けがあり調整が狂ったことを陣営も認めていますが、だからと言ってスライドできるレースが無いこともまた事実。森田厩舎はこういう「負け戦」的な使い方をすることが少なくなく、それで馬柱が汚れた馬がラブカンプーのように大波乱を演出する要因にもなっています。今回はここを叩いての上積みに期待です。

[4]⑤ムイトオブリガード(藤岡佑)

 前走の目黒記念は終始内で蓋をされ動くに動けず。2走前の新潟大賞典はワンターン+平坦の2000mで追走に手いっぱいな中最後方から大外を回すロスの大きい競馬で0.4差⑦着。今回は4か月ぶりの実戦ですが、元々全6勝のうち4勝が2か月以上の間隔を空けてのレースでいきなりからやれるタイプ。例年ならアルゼンチン共和国杯となるところですが、今年は2回の坂越えがある阪神芝2400mでの挙行となるここへ狙いを定めてきました。良績は左回りに集中していますが、昨年の阪神大賞典では0.4差④着しているように、東京の芝2500m同様坂を2回上って道中の追走がしやすいコースで走れるという見立てもできます。

 調教の動き自体は前回も良かったですが、今回は4週連続でウッドで好時計をマークしており体調面の不安も皆無。位置を取れればこのメンバーなら十分に通用すると見ており、56kgに戻るのも好材料。東京専用機のイメージで人気しないのであればここは妙味あり。

[4]⑥ヒュミドール(幸)

 前走の小倉記念は外差し有利の展開をしっかりモノにしての②着。昇級後も差のないレースが出来ており、特に前半が60秒を超えるスローペースなら⑤⑤④②とすべて掲示板内。形の上では格上げ戦でもメンバーは小粒で、日経賞でウインマリリン、カレンブーケドール、ワールドプレミアに続く④着ならばここでもやれる素地はあると見ます。

[5]⑦ダンビュライト(松若)

 5か月ぶりのレースですが、気のいいタイプでいきなりからやれる馬。一昨年のこのレースも半年ぶりで②着、2走前の京都記念(阪神)でも4か月ぶりで③着しておりローテの不安はありません。前走の日経賞は-12kgと馬体を減らしての⑫着で、元々遠征競馬ではなかなか結果を出せていないので度外視できます。坂路でじっくり乗られるのはこの馬のいつものパターンで中間も順調。2走前のメンバーを考えればここでも評価を下げる必要はないかと。

[5]⑧マカヒキ(藤岡康)

 この馬が最後に馬券になったのは一昨年の京都記念③着時。これを含め、5年前のニエル賞以降の好走歴は道中極端に時計がかかるか上りがかかるかのいずれかのパターンに該当するレースで、年々「間に合わなく」なっているというのが正直なところ。開幕週で雨も降らないとなるとここも時計が無いと厳しいです。

[6]⑨アリストテレス(M.デムーロ)

 この馬の評価を難しくしているのが菊花賞~阪神大賞典までの戦歴です。元々距離が延びれば台頭できそうという見立てで菊花賞も4番人気に支持されての②着、そこから今年初戦のアメリカJCCでは不良馬場をものともせず勝ち切り。そこから次走の阪神大賞典では距離も馬場もこの馬に向くとみられた中で2.2差の大敗、その後は春の天皇賞④着、宝塚記念⑨着と尻すぼみの現状で、どちらが本来の姿かというのは判断が分かれるところです。

 神戸新聞杯のイクスプロージョンの項でも述べた通り、近藤英子オーナーの馬はグレースアドマイヤを基礎牝馬としておりそのルーツは欧州系。相対的に力強さを必要とする急坂コースやタフな馬場コンディション、長距離戦で力を発揮する一方キレやスピードという点では課題を持つ馬が多いです(下級条件戦は能力で押し切れても上級戦ではこうした特徴ががモロに出る)。

 しかし阪神大賞典の結果を見れば、この馬の場合あまりにタフさが求められると自身が走り切れないタイプの可能性があります。然るに「長距離」「急坂」「タフな馬場」の3つ全てが該当してしまうと厳しく、上記のうち2つが該当したアメリカJCCや春の天皇賞では好走できても、3つ該当した阪神大賞典、1つしか該当しなかった宝塚記念では走れなかったという考え方ができます。菊花賞も1つしか該当しないながら②着でしたが、正直コントレイルは3000mの馬ではないのは明らか。そこと好戦したからと言って古馬中距離路線でやっていける裏付けにはなり得ないわけで…このメンバーなら通用の余地も考えられますが、ここまで人気する馬ではないというのが正直な感想です。

[6]⑩ディアマンミノル(荻野極)

 理想は「右回りの2200m以上戦」で、助走をつけられる阪神や京都が向いています。ここ4戦は不適条件を使われ続けており、このコースでなら久々に能力全開と行けそうです。併せ馬では昨日の萬代橋特別を③着したケンハービンジャーを相手に馬なりで先着。ペース不問で自分の脚を使える点が強みで、函館記念④着の内容を考えればここは上積みあっても。

[7]⑪キセキ(和田竜)

 前走の宝塚記念では発馬は無難だったものの、出していって掛かってしまい失速。⑤着とはいえ1.2差では完敗と言ってよいでしょう。これまでは発馬が決まらないことが課題でしたが、前走もさほど遅いペースではなかったはずなのに今度は掛かってしまうという新たな問題が。実績から人気するのは仕方のないところですが、まともに走り切るための課題が続々と出てきている現状では…

[7]⑫オセアグレイト(野中)

 日経賞で0.6差⑥着の内容自体は悪くないのですが、内前有利展開に乗じてのこの馬と控えて脚を伸ばしたヒュミドールとが同じ着差となると上位に取りたいのは後者です。そもそもまっとうな中距離戦ではワンパンチ不足と言わざるを得ず、このメンバーとはいえ57kgを背負わされるのは楽ではなく。

[8]⑬ロードマイウェイ(松山)

 前走の関越Sは59kgを背負ったうえに平坦ワンターンの1800mで追走に苦労した面がありました。陣営は近走で位置取りを落としている点を考慮し、距離延長で積極策に出ることを示唆していますが元々56kg以上では勝ち切れていない馬で、2年前に勝ったチャレンジCもメンバー的にはOP特別に毛の生えた程度と言わざるを得ず当時だけ走れてもまだ足りない、という計算につき。

[8]⑭ヒートオンビート(戸崎)

 前走の目黒記念は歴史的なスローペースの中で末脚を伸ばし0.3差③着。長くいい脚を使えるタイプでない上抜け出すとソラを使うため、なし崩し的に脚を使わされる展開にならなかったことが幸いも災いもしたという言い方ができます。後ろ過ぎると届かないのでできればある程度前目につけていきたいのですが、スタートしてすぐに坂がありそこからすぐにカーブに入る阪神芝外2400mは外枠になればなるほど不利が明らかなコースです。おまけに関西重賞では今一つ消極的な戸崎Jが鞍上となると…一瞬の見せ場は作れても上位を賑わすかと言われると微妙なところです。

<予想>
◎ムイトオブリガード
○ダンビュライト
▲ディアマンミノル
△ヒュミドール
△ステイフーリッシュ
△アリストテレス

2021年10月9日土曜日

【10/9(土)予想】

■新潟2R ルミナスナイト

 前走大敗も中京1900mは元々コースレイアウト上テンが速く、後半の失速度合いも大きい牝馬にはキツイコース。勝ったルーチェットも牝馬ですがあちらが中団を追走して直線のみで勝ったのに対し、ルミナスナイトは被されまいと気合をつけて出すと掛かり、蓋をされて外に出すタイミングも失ってしまうチグハグな内容でした。

 元々このコースで現級②着の実績があり、当時勝ったアドマイヤメティスは既に3勝クラスにいる馬。外寄りの枠を引けテンの速い馬も他に見当たらないメンバー構成で、出していける丹内Jなら巻き返しの目はあるでしょう。


■阪神11R ヴェントヴォーチェ

 6戦4勝、敗れた5走前は発馬決まらず+ハイペースを追いかけ前潰れ展開の中で見せ場十分の②着、2走前は1年ぶりで+22kgながら③着といずれも原因は明らかです。タートルボウル産駒で時計対応が鍵になりますが、この距離にしてはテンが落ち着きそうなメンバーで少々発馬を手こずっても番手の外を取るには問題ないと見ます。直前の調教が控えめなのも前向きな気性故で問題なし。ここはキッチリ賞金を積む舞台と見ます。


■東京12R ディーバサンライズ

 太目残りだったデビュー戦を叩いて未勝利、1勝クラスと2連勝。特に前走函館の芝1200m戦でマークした1.08.4は、軽斤の恩恵もあったとはいえ前日の3勝クラスを0.1上回る勝ち時計でした。とはいえ番組の都合で1200m戦しか使えなかっただけで、血統背景を考えれば本来は1400~1600が理想でしょう。先週使う予定が熱発で流れたものの、最終追いはしっかり負荷をかけ格上相手に半馬身遅れは問題なし。素質で見せ場を作る可能性は高いと見ます。

2021年10月3日日曜日

【10/3(日)予想】スプリンターズSの全頭評価とねらい目レース(ポートアイランドS)

■中山11R

[1]①シヴァージ(吉田隼)

 スプリント戦では安定して末脚を繰り出せておりますが、極端な脚質故前崩れの展開にならないと浮上が難しいタイプでもあります。仮に前崩れになったとしてもこの馬の場合外を回して差してくるため、現状の中山では内を掬える差し馬の方が優勢なコンディションにつき内で渋滞が起こらない限りは着を上げるのは難しいと見ます。

[1]②ミッキーブリランテ(和田竜)

 理想は5走前の阪急杯(②着)や3走前の京王杯SC(④着)のように内に潜り込んで立ち回るレースで、2走前の函館SSはやや外を回す形になり差し届かずの③着。それでも上位勢とはタイム差なしですから、スプリント戦の適性を示した一戦でした。前走は過去結果の出ていない休み明けなうえ外を回し4角から鞭が入るチグハグなレースで度外視でき、内枠を引いたここはじっと我慢して一発に賭ける乗り方が出来そうです。

[2]③ラヴィングアンサー(岩田望)

 外差し+前崩れの条件でOPを3勝。逆にこの条件が揃わないと届かないのが現状で、内伸びかつ先行勢が強い今回はどこまで見せ場を作れるか、でしょう。

[2]④ピクシーナイト(福永)

 マイルでは明らかに掛かってしまうため夏以降はスプリント戦に路線変更。スピード能力が高い反面前半に壁を作って進めるかが課題で、ここ2戦は陣営と福永Jの試行錯誤が続いている印象です。前走のセントウルSは15番枠からのスタートで馬の後ろに入れるのに時間がかかってしまい、3角手前でやや行きたがる素振りもありました。それでも最後はレシステンシアとタイム差なしの2着まで詰めており、内枠で外から来る先行勢が揃った今回はテンの折り合いに苦労することは無さそうです。夏以降、3歳上のスプリント重賞では3歳馬が実に4勝。世代交代の旗手となる資格は十分と見ます。

[3]⑤ファストフォース(鮫島駿)

 前走の北九州記念は外からモズスーパーフレアに被されそうになるも、冷静にいったん引いて馬場の三分ところを走ったことが奏功しました。4角でもギリギリ伸びるところを選択しながら加速をつけられたことからも、やはり小倉コースが合っていると言えそうです。坂のある中山コース、斤量増と超えるべきハードルは多く、このクラスでどこまで通用するか今回は試金石となるでしょう。

[3]⑥メイケイエール(池添)

 前走のキーンランドCも結局抑えきれずに途中で先頭に立ちましたが、その瞬間にスイッチが切れてしまい⑦着。直線で垂れなかったのは再び前に馬を置く形になったことで気持ちが入ったためでしょうが、それで再度抜き返すだけの力があるのならともかく並ばれたカイザーメランジェにすら抵抗できなかったとなると、現実的に中央競馬では勝てるレースはもう無いのではないでしょうか…

[3]⑦タイセイビジョン(三浦)

 2走前のCBC賞からスプリント路線に転換してきましたが、そのCBC賞では他馬に寄られる不利があり、前走のセントウルSではゲート内でガチャガチャしているところでスタートが切られ位置を下げてしまいました。内を通らないとどうしようもないコンディションで外から脚を伸ばしての0.5差⑦着は悲観する内容ではなく、発馬が決まってしっかり内を取ることが出来れば終いは確実。ここでの変身可能性はあると見ます。

[4]⑧ビアンフェ(藤岡佑)

 今春に去勢放牧から帰ってきて取り口が安定。前走の函館SSでは自らレースを作りカレンモエ以下を競り落とし、力の違いを見せつける内容でした。但し今回は中間に頓挫がありセントウルSを回避してのぶっつけで、先週、今週と一杯に追われていることからもやや急仕上げの感は否めません。

[5]⑨クリノガウディー(岩田康)

 得意のはずの中京で前走③着。上位2騎とは力量差を感じざるを得ない内容だったのに加え右回りに変わる点もプラスとは言い難く。

[5]⑩エイティーンガール(横山和)

 この馬もまた外差し+前崩れで結果を出しているタイプで、今の中山では流れは向かなさそうです。

[6]⑪ジャンダルム(浜中)

 ここ2戦は出遅れさえなければもっとやれていいはずなのですが、どうも続けて同じ条件に使われるとズルさを出すのかなかなか成績が安定しません。過去この馬が好走しているのは4角4番手以内の時ですが、今回は4~5頭は前に行きたい馬がおり、仮にスタートが決まったとしても理想の位置を取るのは難しそうです。

[6]⑫レシステンシア(ルメール)

 ヴィクトリアマイルのレースぶりを見れば現状マイルは長く、やはりベストは1400mでしょう。スプリントが合っているとまでは言い切れないものの、1400m以下では3着以下がないという内容からも展開に左右されにくいタイプとして押さえは必要でしょう。

[7]⑬アウィルアウェイ(戸崎)

 昨年は時計がかかる馬場だった上外差し傾向が強い中で、4角最後方からのレースでも間に合いました。前走の北九州記念は直前の雨で馬場が渋り不向きな展開になったことが大きく、調教でも動きの良さが目立っていますが今年は同型も多いうえバイアスの利を受けられなさそうなコンディションにつき、自分のレースに徹してどこまで、というところでしょう。

[7]⑭ダノンスマッシュ(川田)

 春の高松宮記念を制したことで、重馬場が苦手ということではなく連戦ローテが苦手(前回重馬場を走った20年の高松宮記念は中2週、今年は2か月半ぶり)ということが判明しました。川田Jも前走のチェアマンズスプリントプライズ(香港G1)の敗因としてその点に言及しており、陣営としてベストな判断として今回もぶっつけを選んだという話でした。

 強めの追切は1週前に済ませており今週は馬なり調整でしたが、軽快な動きで好調をアピール。過去2回のスプリンターズSは間隔を詰めて③②着しており、充電が明けてのここはしっかりと勝ちを意識しての作りができていると判断します。

[8]⑮ロードアクア(田中健)

 3走前にTVh賞を勝ちましたが、当時は追いかけたケイアイサクソニーが垂れたことで4角で自然と先頭に立てた利も大きかったです。同型も多いここでは自分の形に持ち込むのは難しそうで。

[8]⑯モズスーパーフレア(松若)

 前走の北九州記念では最内を逃げあくまで自分の競馬に徹し、馬場の良い外目を通った勝ち馬と2着馬には差されましたがむしろ良く残した方と言えるでしょう。一昨年は早い時計の出る馬場で②着、昨年は時計がかかる+外差しコンディションで⑩着としており、一昨年側に振れるであろう今回はこの馬向きの展開となるでしょう。但し今回最大の難敵が(馬の側が)ハナにこだわりたいメイケイエール。出脚を使う枠順に加えて絡まれてしまうと見た目以上に前半の消耗が激しくなる懸念があり、内有利とはいえ最後までお釣りを残せるかは微妙なうえハナを譲ることがあればこの馬の本領発揮とはならない可能性があります。

<予想>
◎ピクシーナイト
○ダノンスマッシュ
▲タイセイビジョン
△レシステンシア
△ミッキーブリランテ


■中京11R フォックスクリーク

 中京芝1600mは2コーナー奥からのスタートで最初は上り坂が続くレイアウトにつき、逃げ・先行が有利です。


 上記は同コースで今年行われた古馬戦の成績です。能力差で前に行った馬が押し切ることの多い世代限定戦を除いても、15戦で逃げ3勝、先行8勝と多勢を占めています。にもかかわらず今回のメンバーではめぼしい逃げ馬が見当たらずで、ルークズネストも折り合わせたいクチで今回は控えるレースを示唆しています。

 ここは唯一ハナを主張しそうなフォックスクリークを推奨します。OP昇級後の2戦は着外ですがマイラーズCはハナを取れなかった上差し有利の展開、前走もまた外差し有利の展開につき目標にされ苦しいレースでしたが0.9差に踏みとどまったのは悪くない内容でした。ラチ沿いのコンディションも悪くなく、ハナを取り切れれば一発も。

サクソフォン中山デビュー、軽快さ活きる芝での活躍を期待


 出資馬で広尾TCのサクソフォン(牡2、美浦・田村康仁厩舎)が3(日)の中山5R・メイクデビュー中山(芝1800m)で初陣を迎えます。

 サクソフォンは父エイシンフラッシュ、母はレトロクラシック(母の父ディープインパクト)という血統。牝系はウェルシュステラに繋がる倶楽部ゆかりの血統で、母の姉には函館2歳Sを勝ったステラリードがおり、パラスアテナ(3勝C)、カイザーノヴァ(2勝C)、キングエルメス(新馬勝ち)も近親にあたります。募集価格は1,200万(2,000口募集につき1口6,000円)。牡馬としてはやや小ぶりのサイズ感ながらしなやかな脚捌きがかねてから評判で、その軽快さの活きる芝での活躍が期待されています。

 お盆に美浦トレセン入りしここまで相当量の本数を消化。1週前にはDWで併せ馬を行い53.1-12.8とまずまずの時計を出していますが、週によっては終いがバタバタになることもあり、まだ走る上でのメンタルにムラが残る現状です。時計の出方だけを見れば一本調子なタイプの可能性もありますが、こういった出し入れを教え込んでいくのもレースの役割の一つであり、この段階での実戦投入には教育的側面もあるでしょう。田村師も「調教で動けなくてもレースで走れる馬もいる、走ってみないとわからないので予定通りここで実戦を使う」というコメントをしており、一度使ったうえでさらなる成長を促してゆく方針のようです。

 鞍上には横山和Jを迎えます。まず今回は道中の追走としまいにしっかりお釣りを残せるかがポイントになり、エイシンフラッシュ産駒の傾向としてもう少し短い距離で台頭する可能性もありそうです。無事に帰ってきてくれることはもちろん、適性を測る意味でも、今回が自身にとっても周りにとっても実りの多い一戦になることを期待しています。

2021年10月2日土曜日

【10/2(土)予想】シリウスSの全頭評価とねらい目レース(秋風S)

[1]①ダノンスプレンダー(川田)

 ここ2走共に落鉄してしまい不完全燃焼。今回は接着蹄鉄に変えることでその点の心配は軽減されます。加えてメジロ血統の重厚さが活きない重・不良でのレースが3回続き⑨④④着と今一つですが、良馬場の4走前(ポルックスS)はしっかり勝ち切り、その前のカノープスSも先行勢総崩れの流れの中4角2番手から③着に残した内容は評価できます。スタートの不安がありこの枠がプラスでないこと、また追い切りの動きだけで言えば好走時からは物足りなく映る為評価を上げ切るのはもう少し先と見ますが、ここでも押さえは必要かと。

[1]②ブルベアイリーデ(福永)

 善戦こそすれもう一つ勝ち切れないところがありましたが、前走のBSN賞では終始インの3~4番手を追走し、直線でもロスなく内から進路を確保でいたことが大きかったです。新潟は直線が短いので4角で馬群がばらけやすく、インベタが奏功した面もあります。そういった意味では福永Jも良さを活かせる騎乗ができるタイプではありますが、上りのかかる中京は直線向いてのヨーイドンとなることが多いうえ、ズブさも併せ持つ馬で過去6勝の騎手内訳が「M.デムーロ2勝、戸崎2勝、ルメール1勝、松若1勝」となっており「追えるタイプ」が理想。キレを引き出すタイプの福永Jは、本質的にはこの馬には合わない懸念が大きいです。

[2]③ロードリバーサル(吉田隼)

 5走前の2勝クラス戦、前走の甲州街道Sはいずれも好位の内を進みロスなく持ち出せた分の勝利で、立ち回りの良さが生きたレースでした。被されない方が良いタイプにつき内枠に入ると出脚を使わないといけない分、末が甘くなるきらいがあり今回も外にリアンヴェリテがいることを考えればテンの消耗が激しくなる懸念があります。

[2]④エルデュクラージュ(鮫島駿)

 直近の4勝は全て東京ダート2100m。コースレイアウトこそ似てはいますが坂の勾配などは似て非なるもので、実績ある同型馬も多いこことなると楽なレースにはならなさそう。ここを叩いてブラジルCが理想でしょうか。

[3]⑤リアンヴェリテ(国分恭)

 1800m以上では(1,0,0,7)ですが、唯一勝った北山Sは国分恭Jの手綱でのもの。行き切れないと良さが出ないこの馬の性質を知ってのレース運びができるという意味では、一概に距離だけで切るのは危険かもしれません。但し今回はコンディション不良で一頓挫あっての休み明けで、2Fの距離延長となると少々酷と言えるでしょう。

[3]⑥ゴッドセレクション(中井)

 一見成績が安定しているように見えますが、2走前は行きたがるところを御しきれず明らかに距離適性の合ってないリプレーザに差し切られ、前走は控えすぎてキャッスルトップの逃げ切りを許す体たらく。馬の能力に騎手が追いついていない典型例と言えます。中井J自身はこのコース(3,1,4,25)で単回693、複回151と悪くない数値ですが多くが差しないしはまくりでのもので「嵌り待ち」というのが実情です。行き切れなくてもレースはできますが、最初の先行争いに二度の坂越えなど、クリアすべき難所の多いこのコースでこの人馬がどこまでやれるかは未知数な部分が大きいです。

[4]⑦アナザートゥルース(松山)

 前走のアンタレスSでは中間の熱発に加え熱中症と見られる症状もあり大差負け。元来馬は熱さに弱い生き物ですが、この馬の場合夏日クラスでもパフォーマンスを落とす懸念があります。運悪く台風一過の今日の中京は最高気温が30℃に達する予想で、この馬が力を出せるコンディションにはならなさそうです。

[4]⑧サンライズホープ(幸)

 前走のプロキオンSは元々良績の無かった1700mに加えての前傾戦で息が入らず、この馬には不向きな流れとなりました。中京はレイアウト的に中盤で息が入りやすく、13秒の区間を作ることが出来れば粘り込みは可能でしょう。

[5]⑨ケイティブレイブ(内田博)

 前走は1年ぶりのブランクを考えれば0.7差⑥着はまずまずのレースだったと言えますが、良績は地方や東京、京都など大箱で坂が無いか緩やかなコースに集中しています。過去の戦績が示す通り中京は必ずしもプラスとは言えず、賞金的にもここは叩き。末脚に賭けるレースをしたときにどこまで、というレベルと見ています。

[5]⑩ハヤヤッコ(田辺)

 レパードSを含む3度のOP勝ちは全て左回り。展開に左右される面はありますが、位置取りを主張したい馬がそれなりにいるここはじっくり自分の位置で運べそうです。状態としてはここを叩いてもう一段階上積みが見込める段階に見えますが、左回りなら見せ場は作れそうです。

[6]⑪ウェスタールンド(藤岡佑)

 ここ2戦は1700mを使われましたが、位置取りを下げやや忙しい印象でした。距離が延びるのはプラスですが、前走のエルムSは4Fが48.2-50.2という前傾戦を最後方から進んだにも拘らずゴール前で止まってしまった(ロードブレスに差し返され4着)のが気がかりです。併せ馬でソラを使う余地もないとなると、流石に年齢的なものも出てきていると言わざるを得ないでしょう。

[6]⑫サクラアリュール(藤岡康)

 昨年の②着馬。カフェファラオに0.1差という戦績は評価できるものですが、馬ごみを嫌ったカフェファラオが外を回したのに対しこの馬と③着のエイコーンはバイアス的にも有利だった内を突いての好戦で、2着以下でこの後に中央で勝ち星を挙げたのはダノンスプレンダーのみとレベル的にも疑問符が付くメンバーでした。前走のマリーンSは出遅れはあったものの結果的に3着以下は差し・追い込み勢が台頭するレースになったためここも強調は難しく、この枠では立ち回りで着を拾うのも難しそうで。

[7]⑬アシャカトブ(武藤)

 前走は半年ぶりの一戦でデビュー最高体重の522(+11)kg。息が持たなかったのも致し方ありません。1週前の併せ馬では50.9-11.7の時計をマークし状態は上がっていますが、やはり懸念材料は上級戦に極端に弱い武藤Jです。


 未だにOP未勝利(ラインカリーナの関東オークスはありますが)で、条件戦でも平場と特別戦では極端に成績が変わる点が特徴です。アシャカトブ自身も唯一のOP勝ちは戸崎Jの乗ったアハルテケS。この人馬ではここで大望は難しく。

[7]⑭テンザワールド(和田竜)

 このコースでは2勝クラス勝ちがありますがハナに行った馬が飛ばした前崩れ戦で、5走前の雅Sの0.2差④着もまた然り。リアンヴェリテのペース次第では展開利も期待できますが、他にも恵まれうる存在は多くこの馬まで順番が回ってくるかは微妙なところで。

[8]⑮エブリワンブラック(柴山)

 2走前の天の川Sは嵌ったとはいえ強い勝ち方。しかし前走の大敗が不可解ではあります。但し、思えば全兄のキタサンブラックもコロッと負けたかと思えば何事も無かったかのように次走勝つ(ダービー⑭着→セントライト記念①着、宝塚記念⑨着→秋天①着)という馬ではありました。前走で人気を落とすようであれば警戒は必要でしょう。

 ついでに言うと、3戦ぶりに手綱を取る浜中Jはこのコースで(5,3,2,12)。勝率22.7%はこのコース20回以上の騎乗経験がある中ではトップ(2位は武豊Jで21.4%、3位の川田Jは18.8%)と優秀な成績。阪神ダート2000mで3勝していることからも上りのかかるコースは大得意で、このメンバーなら台頭があっても。

[8]⑯サンデーウィザード(荻野琢)

 17年に新潟大賞典を勝った後2年近くの休養を経てダートで戦列復帰するも勝ち星には恵まれず。毎回確実に良い脚は使うもののやはりダートではよほど恵まれないと追い込み一手は厳しく、前崩れで恵まれた時に掲示板があるか、という戦績になっています。1桁着順は見込めてもそこからの前進となると何かのアシストが必要な印象です。

<予想>
◎エブリワンブラック
○サンライズホープ
▲ハヤヤッコ
△ダノンスプレンダー
△ブルベアイリーデ
△ゴッドセレクション


■中山11R ハイアーグラウンド

 前走の佐渡Sで◎抜擢して⑬着。その時の見解が以下でした。

ここ2戦は東京コースで小差のレースをしていますが、いずれも伸びない内を突いてのものでした。この馬は前に壁を作って溜めを利かせた方が走れるタイプで、前走は1番枠からイン追走、前々走は15番枠でしたが大野Jが向こう正面で内に入れてしっかり追いました。4着でしたが前が開くのが遅れた分で十分健闘と言ってよく、今の新潟はまだ内も十分に伸びるコンディション。先週日曜の最終のように馬群が広がってスムーズに捌ければチャンスありでしょう。

 結果的にこの時は掛かってしまい位置を下げ見せ場なく終わりましたが、今回はオパールシャルムが先手を主張しそうで、枠もここならうまく内に潜り込めそうです。内有利の芝コンディションを考えれば、この馬の良さが生きるのはこの舞台という可能性はあるでしょう。

2021年9月26日日曜日

【書評】水上学著「疑え、競馬常識」~ともに考える、という著者の想いを体現する良書

 少し前の刊行ですが、血統予想家としてお馴染み水上学氏の著書「疑え、競馬常識」(秀和システム刊)を購入、読了しました。

 本書のテーマは「競馬格言のウソ・ホントをデータで紐解き、馬券作戦に役立てる術を考える」というもので、

  • 「夏は牝馬」
  • 「大型馬の休み明けは割引」
  • 「最終レースは荒れる」
など、噂レベルから定説として確立しつつある「格言」と呼ばれる類のものを1つ1つ取り上げてゆく内容になっています。

 もちろん、それら自体は「TARGETで調べりゃわかること」の集合体ですし、「荒れる」と言っても単勝2~30倍の穴人気レベルから単勝万馬券クラスの全くの無印まであるわけで想像する尺度は人それぞれですが、読了してみて「なんとなく気になっていたこと」を改めて考えさせてくれるという意味において、競馬への理解を深める良書であると感じました。

 あとしばしば「著名な予想家でさえ豪語しているが、データからは全くのウソである」といった話題も出てきており「あぁ、あの専門紙の○○さんかな」と思えるような痛快な指摘も随所に散りばめられており、読んでいてなかなか胸のすくことも多い一冊でした。


 それぞれの詳らかな内容は本書に譲るとして、自分が本書において特に良いなと思った点は下記2点です。


①読者と共に考える、というスタイル

 評論家、予想家の中には「お前ら知らないだろうけど真実はこう、俺が教えてやるよ」的なスタンスの人も少なくないと感じます。それは競馬予想というものがまだアナログでロマンとともに語られていた20世紀には少なく、何もかもがデータ化され可視化され、誰もが簡単に発信を行えるようになった現代において鮮明になってきたと感じます。

 それは予想手法の進化あるいは深化によって新たな観点や価値観の発掘によるところが大きいのですが、自らの理論の追及に励むあまり、誰とは言いませんがどうも一般のファンを見下しているような物言いが目につく人もいます。マイケル・サンデル教授の言葉を借りれば「行き過ぎた実力主義」、ゆがんだメリトクラシー(G1TCの馬ではない)がこの世界にもはびこっているようにも感じています。

 水上氏と言えば自分が毎週視聴している「競馬予想TV!」(フジテレビONE)をはじめテレビ、ラジオ、Webと盛んに活躍する著名人で、表に出る機会が多い分有名税を払わされることも少なくないはずです。著名な予想家が横柄な物言いに陥りがちなのは、本質を顧みない稚拙な反論に接する機会が増えうんざりしたが故の心の動きという要因もあるかと思いますが、この本ではしばしば「調べたけど原因はわからない、なのでこれ以上は無理に論評しません」というシーンが出てきており、凡そ予想を生業とする人のプライドがいい意味で感じられないのが良いところだと考えます。

 例えば、本書の項目の一つに「海外遠征帰りの馬は軽視すべきか」というテーマがありました。結果として「海外遠征する馬はそもそも一流馬に限られ、総じて国内のレースで好成績を収めているので必要以上に軽視する必要はない」というデータが出ていたのですが「香港帰りだけは成績が悪い、しかし理由はわからない」と締めくくられています。

 予想家とファンという立場の違いをつなぐのが本書であるならば本来、予想家側の結論なりを誇示して締めくくりたいはずのところ、氏は無理にこじつけをしないで読者の想像、研究にゆだねるスタイルを取っています。わからないことは書かない、のではなく、わからないことを皆で考えるという水上氏の姿勢は「実るほど頭が下がる稲穂かな」という言葉を思い出さずにはいられません。

 これは完全に余談ですが、2年ほど前に東京競馬場に出かけた時にラジオ日本の出番の合間と思われる水上氏を目撃したことがありました。売店でコーヒーとサンドイッチを買って関係者通路に消えていったので声もかけられませんでしたが、何というか、メディア露出の多い人にありがちな威圧感めいたものが無く、いかにも人に好かれそうなオーラの持ち主だなと感じたことを覚えています。ある意味人となりがそのまま表れた著書であると思えばそれも納得です。


②「競馬の市民権」を考える視点

 これはよくツイッターなどで須田鷹雄氏も触れていますが、日本社会における競馬の見られ方というものについて「競馬の市民権を疑え」というテーマで「こっち側」にいる人間としても考えてみたい、というコラムが本書には掲載されています(著者が連載していた「競馬の天才!」内コラムの転載)。

 ご存知の通り、中央競馬は農林水産省の管轄で施行されており、利益は国庫に還元され様々な事業の財源となっています。元々馬券販売は宝くじなどと同様に、戦費の捻出や復興財源の確保、自治体における財政貢献を見込んで行われ公共性の高い事業でありますが、やはり一般的にはギャンブルの類であることは間違いなく、依存症問題などとセットでマイナスイメージで語られることの多いレジャーでもあります。

 その点、売り上げの一部が日本財団の財源となり福祉車両の購入など公益性の高い使途に充てられているボートレースは早くからそうした広報活動を積極的に展開していました。JRAがこの手のプロモーションを本格化させたのはコロナ渦になって以降で、開催継続の正当性や意義をアピールする必要性に駆られての措置と考えれば、JKA(競輪・オートレースの統括団体)と並んでこれでも遅いくらいでした(本来なら東日本大震災の時からこのようにすべきだった)。

 水上氏が本書で語っているのは主に「依存症を生むリスクを抱えるレジャーが一般社会にどこまで受け入れられているのか、たまには立ち止まって考えるべきでは」という視点でありますが、本質的には個人(=経済力や可処分所得を顧みず購入し身を窶してしまう人)の問題であって統括団体としてできることは限られるとも述べています。別に○○をすべき、という提言めいたものも無く、我々ファン一人一人が顧みる機会を持つ必要性に触れていますが、今の時代だからこそこの視点を大事にしたいと感じました。

 考えてみれば、体毛が白かったり馬産界ではレアな九州産というだけで一般ニュースに取り上げられる現代は、競馬ファンにとってはとても恵まれていると言えるでしょう。自分の好きなことにプライドを持つ、ということは大事ですが、市民権を得た趣味だと勘違いして大上段に構えてしまうと思わぬところから矢が飛んできたりするわけで、それは競馬をはじめとした公営競技のファンには特に付きまとう視点だと思います。かと言って変に縮こまったりへりくだる必要もないのですが。

 毎週楽しめていることが当たり前だと思わない、我々の愛する趣味は、様々なバランスと多くの人の努力によって成り立っている世界なんだということを自認する、この項からはそんなメッセージが聞こえてくるようでした。


 丁度昨今、単勝1倍台の馬がコロッと負けるケースが頻発しています。「当たり前を疑う」という本書のテーマが、簡単そうで難しいことなんだと、現実に改めて気づかされます。


【9/26(日)予想】オールカマーの全頭評価&ねらい目レース(神戸新聞杯)

■中山11R

[1]①ウインマリリン(横山武)

 伸びずバテずが身上の馬で、前走の天皇賞(春)もじっとしていたが故の⑤着。③着争いとは0.4離れていましたし、明らかな格下が半分を占めるメンバー構成では相対的にこのくらいの着順でないと辻褄も合いません。但しその分横山武Jの積極騎乗が嵌るタイプで、立ち回りが要求される中山で絶好の1番枠と来れば押さえは必要でしょう。

[1]②ウインキートス(丹内)

 目黒記念圧勝の余勢を駆って参戦した札幌記念では、3角で進出するタイミングを窺っていたところブラストワンピースが捲りながら内に切れ込んできたために一旦引かざるを得ませんでした。じわっと進出するこの馬の形を作れなかった上、気持ちも切れてしまったのかそこからズルズルと後退。ただそれにしても目黒記念のパフォーマンスを考えれば止まり過ぎ。やはり本質的に前半60秒前後のペースではお釣りを残せなかったと見るべきで、強力な先行馬もいるここでは恵まれは望みにくく。

[2]③セダブリランテス(石川)

 ここ2戦を含め、着外に敗れた3回はいずれもワンターンのコース。中山では18年の金杯でウインブライトを撃破しており、その前のアルゼンチン共和国杯でもスワーヴリチャードの0.6差③着とG1級との好走経験を有するなど、実績ではG1馬2頭に引けを取りません。休み休みの起用で7歳秋にしてこれがまだ10戦目ですが、今回は好走パターンのCW追いで最終調整しており、坂路調整だった過去2戦からの上昇は明らかで今年では一番の出来と言えるでしょう。ポジションを取りたい馬はいますが飛ばすタイプではなく、61秒ぐらいで運べそうなこの舞台なら通用があっても驚けません。

[2]④アドマイヤアルバ(柴田善)

 2走前の目黒記念はウインキートス同様異次元のスローペースに助けられての好走で、宝塚記念で前半が60.0で流れるといつもの通りポジションを取れませんでした。現状ではOP特別レベルでようやく掲示板に載れるかという馬で、ここで通用する根拠には乏しいです。

[3]⑤ソッサスブレイ(柴田大)

 関屋記念の内容を見れば重賞でのパンチ不足は明らか。関越Sのように良いポジションで最後に進路を作れれば一瞬の脚は持っていますが、相手も強くなりよほど作戦を工夫しないことには見せ場は作りにくいかと…

[3]⑥ランブリングアレー(戸崎)

 前走のヴィクトリアマイルでは道中後方のインでじっと構え、直線では外目を主張して進路を確保。丁度ディアンドルの通っていたあたりが伸びる/伸びないの境目で、キレで劣ると見られていた同馬をうまく導いた吉田隼Jの好騎乗もありました。

 しかしもう一つ好走要因としてあげたいのが「休み明けローテ」。過去2か月以上の間隔を空けて臨んだレースでは(2,2,1,0)とパーフェクトに走れており、昨秋のカシオペアSも2か月半ぶりの実戦でボッケリーニらを一蹴。今回は4か月半ぶりのレースですが中間入念に乗られ、最終追いではCWで馬なりで49.4-12.2と抜群の時計をマーク。本来中山向きで条件も相手関係も良くなるここでなら上位評価は必至でしょう。

[4]⑦ブレステイキング(石橋脩→内田博)

 このコースでは18年にセントライト記念④着があるものの、母シユーマの兄弟は慢性的に足下に不安を抱えこの馬以外の5頭の兄弟のうち4頭が半年以上の休養歴を持っています(1頭は1戦で引退)。上には準OPのヘリファルテが居ましたが、3度にわたる長期休養を余儀なくされ結局4歳秋の本栖湖特別が最後の勝利に。この馬も年明けに約7か月ぶりに復帰するも1秒以上負けており、ピークは過ぎたと判断せざるを得ません。

[4]⑧サトノソルタス(大野)

 前走鳴尾記念時の見解がこちら。

 この馬は休み明けでこそ走るタイプで、2か月以上の間隔を開けたレースは(1,2,2,2)に対しそれ以外は(0,0,0,4)。後者に該当する今回は前走以上のパフォーマンスは望みにくく、メンバーも落ちるわけではないここでは大きな期待は懸け難く。

 結果的に中3週の鳴尾記念は道中4番手を進むも伸びきれず1.0差の⑦着。実績で言えば昨年の金鯱賞でサートゥルナーリアの0.3差③着がありますが、前半63.6秒超スローを3番手追走でしたからむしろ差される方がおかしいレベル(勝ち馬は強いですが)。恵まれてこの程度となると、休み明けでも買えても紐程度でしょうか。

[5]⑨マウントゴールド(岩田望)

 前走の七夕賞は結果的に行ったもの勝ちのレースで、そこで1番枠を引いて4番手を進んで4着では本質的な価値は見出せません。重賞になると今一つ信頼度が落ちる岩田望Jの手綱さばきに期待するにしては先行勢が揃いすぎた印象で。

[5]⑩キングオブコージ(横山典)

 約1年ぶり。目黒記念勝ちから大箱コース得意の印象ありますが、中山は2戦2勝で立ち回りの良さを活かしてひと足で決めるレースも対応可能です。調教も休養前同様にCWでの最終追いを消化し49.8-118の好時計で動けてもいます。

 但しやはり中身がどうかという点は気になるのと、横山典Jは近年特に長欠明けの馬で無理をさせない傾向が強いのがマイナス要素です。



 上記は同騎手がデビュー以来、中49週以上で出走した馬に騎乗した際の成績です。一見すると悪くないように見えますが10勝のうち8勝は2001年以前のもので、最後に馬券内に入ったのは2015年まで遡ります。特に近年は馬本位の騎乗スタイルで、位置を無理に取りに行かないor馬と喧嘩しないことを優先するが故まるで勝負なならずに帰ってくることもしばしば(それは長欠明けの馬に限りませんが…)。ここも賞金自体は足りている故、ひと叩きして天皇賞orアル共→JCというのが理想ではないかと見ます。

[6]⑪グローリーヴェイズ(M.デムーロ)

 香港ヴァーズ勝利、昨年のJCでも3強に肉薄しての⑤着と実力は現役トップクラスであるものの、メジロ牝系らしくエンジンの掛かりはワンテンポ遅い印象で東京や京都といった大箱コースで紛れなしの勝負でこそ強さを発揮できるタイプなのも事実。事実、今年の金鯱賞ではスローに持ち込まれギベオンの逃げ切りを許し、阪神内回りの宝塚記念では大敗。トリッキーなこのコースでは紛れの憂き目に遭う可能性が高いと見ます。

[6]⑫レイパパレ(川田)

 前走の宝塚記念はそう厳しい流れではなかったものの、回復途上の馬場コンディションもあってかゴール前でユニコーンライオンに差し返されての3着。やはり阪神内回りで雨が残るとディープ系は厳しく、その中ではよく残した方と言えるかもしれません。

 ここは飛ばす馬もおらず61秒~62秒くらいの運びが出来そうですが、前走の物足りなさが56kgという斤量なのか2200mという距離なのかという可能性も否定できず、そのいずれもが再現となる今回は試金石と言えるでしょう。

[7]⑬ゴールドギア(田辺)

 前走の目黒記念はスローペースを見越し早めの進出を見せるも先行勢の返り討ちに遭って1.1差の⑤着。レースの上りが32.8となっては追い込み馬に厳しい展開だったことは事実で致し方ないにしても、2走前にメトロポリタンSを勝った時にCWで50秒、51秒を連発していたのと比べると今回の調教時計は二回りは足りず、目標はやはりアル共でしょう。

[7]⑭アールスター(長岡)

 連覇を狙った小倉記念は感冒により取り消し。立て直された今回ですが、その小倉記念の直前同様に坂路で52秒台をマークし、OP昇級後では最速の時計を出しています。但し脚質的にはどうしても展開の利がないと難しいタイプにつき、嵌り待ちの騎乗を得意とする長岡Jとの組み合わせでは信頼は置きにくいです。

[8]⑮ロザムール(三浦)

 重賞で2度の波乱を演出していますが、そのいずれもが雨の影響の残る特殊なコンディションでした。脚元が悪くても変わらずに走れるタイプであるのでそのような状態では相対的に優位に立てますが、降雨予想のない今回は望み薄でしょう。

[8]⑯ステイフーリッシュ(横山和)

 前走は心房細動で無念の競走中止。この中間は久々という点も加味し、心肺機能の強化を図ってしっかり負荷をかけてきました。ただ、調教素人の意見としては一杯に追われた割に最後の1Fは動きがやや緩慢に映り、神戸新聞杯に騎乗のない藤岡佑Jが遠征することなくテン乗りの横山和Jを配した点からも、ここを叩いて次走以降が矢作厩舎の本領発揮と見るべきでしょうか。

<予想>
◎セダブリランテス
○ランブリングアレー
▲レイパパレ
△グローリーヴェイズ
△ウインマリリン


■中京11R イクスプロージョン

 母ファシネイションは3代母グレースアドマイヤから続く名牝系なのですが、この一族は中京が得意。兄アプルーヴァル(牡6、父オルフェーヴル)は全3勝が中京芝1400mで挙げたもので、近親にはフランツ(ケフェウスS②着)、エスポワール(シンガポールTC賞)、アリストテレス(小牧特別)、アールドヴィーヴル(ローズS③着)と中京コースで好走した馬がズラリと揃います。

 中京に限らず、東京や阪神などでもよく好走する一族なのですが共通する特徴は「左回りや坂のあるコースが得意」という点。グレースアドマイヤは父トニービン、母は日本で大成功を収めた繁殖として名高いバレークイーンという血統で「エプソムダービーモデル」として上記コースを得意とする馬が多数出てきたのも頷けます。

 グレースアドマイヤの後継繁殖となった本場の2代母グローリアスデイズ(フローラS②着など)が父にサンデーを持つ関係でしばらく父はキンカメ系などに限られ、中距離以上の適性馬が多い傾向にありましたが、本馬の父オルフェーヴルやエピファネイアなど「サンデーの孫」が種牡馬入りしたことでサンデー3×3の配合が可能になり、中距離以下の活躍馬も出始めています。

 閑話休題…

 同馬のオーナーの近藤英子氏と言えば、言わずと知れた「アドマイヤ」の故・近藤利一氏の前妻ですが、セレクトセールで高額馬を競り落とす利一氏とは対照的に英子氏は自らの牝系を大事にし、配合相手などの選定を自ら行ったうえでそのほとんどを自己所有しています。同じ基礎牝馬をベースにしている以上、所有馬の傾向が似通るのは当然と言えます。そういえば利一氏の持ち馬の権利を継承した後妻の旬子氏が、某税理士に所有馬を売り渡すという噂はどうなっちゃったんですかね(すっとぼけ)

 イクスプロージョンに話を戻すと、中京芝2200mで③②①着。特に2走前の春日井特別では2番手追走から2.11.9の好タイムでの勝利でした。今年この条件で勝ちタイムが2分12秒を切ったのはこのレースを含め4レースしかなく、他3つは日経新春杯・京都新聞杯の両重賞と2勝クラスの長良川特別と格上戦ばかり。加えて上りがかかりやすい中京で自身の上りが35秒を切った勝ち馬はイクスプロージョンのみで、差しの効く舞台にして2番手から押し切った内容も評価できこの舞台への適性は相当高いと見込まれます。

 当然、今回はダービー馬シャフリヤールをめぐる争いなわけで、ダービー3着のステラヴェローチェを含めこの2頭が人気の中心になることは疑いようはありません。これが例年通り阪神芝2400mであれば波乱の余地はあまりないと思いますが、小頭数でめぼしい先行馬も居ない中でかわいがられるようなことがあれば…上記2頭と違って賞金加算・権利獲得を目指すイクスプロージョンが積極騎乗で一泡吹かせるシーンがあっても驚けません。

2021年9月25日土曜日

【9/25(土)予想】

■中山4R ゼログラヴィティ

 前走の小樽特別(札幌・芝1200m)は前半3F33.4で飛ばしたうえ4角で早くも後続を突き放した結果最後に差されるといういかにも丹内Jらしい騎乗でした。岩戸師も前走の敗因は前半の運び方にあると指摘し「普通に運べば勝機」と語っている以上、前走が「普通」ではなかったことを認めているようなものです。そこに「普通に乗ること」をモットーとする戸崎J起用となれば、めぼしい先行馬も居ないここはチャンス大でしょう。ブエナベントゥーラが居なければ1倍台もあったでしょうが、気性の関係で仕方なくこの距離を使う向こうとはスピードの絶対値が違います。頭に妙味。

2021年9月20日月曜日

【9/20(月・祝)】セントライト記念の全頭評価

[1]①ベルウッドエオ(吉田豊)

 前走の南相馬特別は福島としては珍しい前傾戦で、先行勢に不利な流れの中4角5番手以内での馬では最先着の⑥着と踏ん張りました。土曜の中山を勝ったナリノモンターニュと0.3差でもありますが、自己条件ならともかく流石に低く見積もっても2勝クラス相当のメンバーを相手にしなければいけないここでは家賃が高いです。

[2]②アサマノイタズラ(田辺)

 流石に師匠の手塚師を以てしても嶋田Jのポカをかばい切れなくなったのか、デビュー7戦目にしてようやく乗り替わり。前走のラジオNIKKEI賞はスタートから詰まらんとして外に持ち出すタイミングを窺っていたら後方に置かれてしまい、結局ノーチャンスの位置取りになったうえ4角から直線まで前が開かずちぐはぐな競馬に。減量期間中の若手ならともかく水仙賞以降このようなレースの繰り返しでは、継続騎乗させる言い訳を見つけることの方が難しいです。

 同馬の星野オーナーの活躍馬にはアユサン、ヤングマンパワー、ココロノトウダイなどがいますが、これらすべてが手塚厩舎の管理。同師への信頼も厚く、常にコンタクトを取っている所属の弟子にクラシックのチャンスをという意向も汲んで継続騎乗が許されてきた側面もあるでしょう。手塚師の「非情采配」といえば、ユーバーレーベンやつい先日のマイネルファンロンで奏功しているのは記憶に新しいところです。

 最終はDWで田辺Jがコンタクトし併せ馬。稍重のコンディションながら51.0-11.6と前週よりも大きく時計を詰めており、ここに来ての良化が窺えます。伸びしろで台頭する余地は十二分にあるかと。

[3]③ヴィクティファルス(池添)

 スプリングSまでの3戦は前半1000mが62秒ほどのゆったりした流れを中団から差し込むレース。G1で大敗した2戦は60秒ほどで流れる締まった流れで見せ場を作れませんでした。とはいえ、前走のダービーは13秒を刻む区間もあったりと緩急をつけることが出来た流れで、好位をロスなく進み直線もキレイに前が開いた割に案外だった内容からは距離適性の限界を感じるゆえ、仮に前半が緩んでも2200mではお釣りを残せるか微妙なところです。

[3]④タイムトゥヘヴン(柴田善)

 京成杯の案外なレースぶりやNHKマイルCでの健闘を踏まえれば、この馬の適性距離は2000m未満と見てよさそうです。距離短縮局面で買いたい馬につきこの条件では…

[4]⑤ノースブリッジ(岩田康)

 前走のラジオNIKKEI賞では向正面で掛った分最後止まっても③着でしたが、初めての2000m未満の距離でも自分の形に持ち込めたことは収穫でした。但しその前走はイン前が圧倒的有利になった馬場バイアスもあっての好走で、同様の期待を続けて掛けられるかどうかは難しく…

[4]⑥レインフロムヘヴン(石橋脩)

 距離があった方がいいタイプで2000m以上では大崩れなく走れています。但し前走の青葉賞は外差し有利展開に乗じて着を上げたもので、4着以下が実質1勝クラスのメンバーの中で⑥着ではここで強調できるほどではないと見ます。

[5]⑦タイトルホルダー(横山武)

 距離を気にしてか必要以上に控えたダービーでも⑥着と踏ん張りましたが、やはり行き切ってこそのタイプ。皐月賞の内容を思えばここでは力量上位は明らかですが、先行勢の隊列が読めないここでは何かにやられる可能性も捨てきれずで。

[5]⑧レッドヴェロシティ(M.デムーロ)

 前走の自己条件戦は目標にされた分の敗戦で、勝ったアラタがケフェウスSまで4連勝を決めたとあっては酌量の余地もあるレースでした。但し3走前の水仙賞は超スロー+アサマノイタズラのポカに助けられての勝利で、2走前の青葉賞も外差し有利のコンディション込みでの③着では重賞級の評価はまだ早計かと。

[6]⑨カレンルシェルブル(横山和)

 古馬相手の1勝クラスは斤量面、メンバー的にも相対的に3歳勢が有利になって当然で、ここを勝っての昇級と裏付けに乏しい現状では。

[6]⑩オーソクレース(ルメール)

 骨折休養明け。前走のホープフルSは前を走るランドオブリバティが逸走し、労せずして4角で先頭に立てたもののそこからが案外。当時だけ走ったとしても重賞級かと言われると疑問符で、ましてや完調とまでは言えない現状では。

[7]⑪ルペルカーリア(福永)

 前がかりな気性と体質的な問題から連戦よりも間隔を空けて使った方が走れるタイプで、唯一勝ち切った未勝利戦は中17週での臨戦でした。半兄サートゥルナーリアも2か月未満の間隔では(0,0,0,3)だったように、シーザリオ牝系の特徴と言えるでしょう。

 前走の京都新聞杯は若さを見せ、普通なら惨敗もあり得る掛かり具合ながら0.1差の②着と健闘。中京2200mにして前半1000mの通過が59.9秒というのは明らかなハイペースで、今年同条件で前半が60秒を切ったレースはこれを含め3つ(他の2つは1/16長良川特別、1/31美濃S)ありましたが、そのいずれもで逃げた馬は4秒差以上の大敗を喫しています。いかにルペルカーリアが異次元のエンジンを持っているかが見て取れるラップでした。

 1週前にCWで併せ馬を消化。ビッシリ追われ負荷をかけた調整が出来ている点も好材料で、気性面の問題からプールとの併用で様子見モードだった前回から気性面の成長も感じられます。毎日杯0.5差④着の内容からも通用の素地は持っており、同型が複数いる点も折り合い面ではプラス。菊花賞兄弟制覇に向けここは力を見せてくれるでしょう。

[7]⑫ソーヴァリアント(戸崎)

 失格が無ければもっと早く上のクラスに上がれていた馬で、この夏の連勝は実績を思えば当然と言える内容でした。初の重賞挑戦だった弥生賞は4角通過順がそのまま着順になるようなスローペースを唯一差し込んで0.5差④着でしたが、体重を増やしながら連勝しているようにここに来ての成長は確かでしょう。ペースが流れてほしいタイプでこのメンバー構成なら自分の末脚は使えそうで、権利取りの圏内には押さえる必要があるでしょう。

[8]⑬グラティアス(松山)

 本来苦手である瞬発力勝負となったダービーで0.6差⑧着と健闘しましたが、伸びずバテずのレースぶりは皐月賞同様。先行勢が手薄ならば京成杯の再現もあると見ますが、このレベルの先行勢に割って入って自分のレースをやり切るとなるともう一回りの成長が欲しいところです。

[8]⑭ワールドリバイバル(津村)

 前走のラジオNIKKEI賞は結果的にインを取れた馬が台頭する流れで、緩くなった馬場で後方勢の末脚が削がれたのも味方しました。但し2着に上がれたのはノースブリッジが道中掛かって最後に止まった分であり、実質的には3着相当のパフォーマンスでした。逃げなくても競馬ができるところを示せたのはこの馬自身の成長ですが、斤量増+皐月賞の内容を考えればここでは強調し辛く。

<予想>
◎ルペルカーリア
○タイトルホルダー
▲ソーヴァリアント
△アサマノイタズラ

2021年9月19日日曜日

【9/19(日)予想】ローズSの全頭評価

[1]①イリマ(幸)

 この夏2連勝しましたが、負け残った未勝利戦とレベル的に疑問符の付く古馬混合の牝馬限定戦と強調材料には乏しいです。前走にしてもだいぶスムーズに運べて直線もロスなく外に出せた分の完勝で、勝ちっぷりが評価されて穴人気するようでしたら春の実績勢を重く取りたいです。

[1]②エンスージアズム(岩田望)

 フラワーC②着から参戦した春クラシック2戦は⑧⑱着。桜花賞は道中押っ付ける場面が目立ち、その前に取りこぼした2戦も含めマイルだとやや忙しいと見てよいでしょう。オークスはパドックでは問題なかったもののレースでは発汗が目立ち、向こう正面ではやや行きたがる場面も。おまけに直線の入り口では躓くような場面があり走りのバランスを崩し鞍上も無理をさせずに流してのもので、すべてが嚙み合わなかった敗戦と言ってよいでしょう。

 フラワーCこそ上手く外に出しての②着だったものの、馬群を気にする面があり精神的な課題を克服できなかった春シーズン。今回はそのフラワーカップ以来となる単走での最終追いで、併せ馬は1週前の時点で消化。3頭併せの真ん中に入れカレンルシェルブルには遅れたものの、キングオブコージに先着したのは及第点。直前を軽くしてテンションを程よく保つことに加えブリンカーを装着して挑む今回、変わり身があっても驚けません。

[2]③アイコンテーラー(亀田)

 早苗賞は特に強調できる勝ちタイムでもなく、その早苗賞で克服していたはずの稍重馬場のラジオNIKKEI賞は見せ場なし。メンバーや斤量差も考えれば当時の内容ではここは通用可能性薄くて…

[2]④スパークル(藤岡佑)

 追い切りは好時計で動ける体制にはあるものの1勝クラス、2勝クラスと小頭数戦を先行策で押し切る内容で特筆するレベルではなく、斤量面の恩恵もある古馬戦を勝ったというのみではここで即通用かとなると微妙な部分です。

[3]⑤クールキャット(ルメール)

 メジロ牝系の大型馬らしく立ち回りに不安を残し、2走前のフローラSでは外枠からごちゃつかずに立ち回れた利も大きかったです。今回は再度内枠を引いてしまった上初の遠征、調教の動きも悪くないとはいえ自動計時導入前後の比較で考えればオークス時にはだいぶ及ばない時計で、休み明けは静観すべきタイプと見ます。

[3]⑥メイショウオニユリ(池添)

 負け残りの未勝利戦→古馬混合牝馬限定1勝クラスを連勝しての参戦で、両方ともレベルには疑問符の付くレース。以前は古馬相手に好走すればそれなりの評価を与えられる水準でしたが、降級廃止で条件戦の古馬勢の層が薄くなり特に1勝クラスは以前よりも3歳馬の台頭が容易くなった事情もあり、古馬混合戦を勝ち上がるのは半ば当たり前という状況になった昨今ではよほどのパフォーマンスや相手でもないと、いきなり重賞、という評価は下しにくいです。

[4]⑦ストゥーティ(吉田隼)

 1勝クラスを勝ったばかりですがこちらは桜花賞でHペースを形成し0.8差⑦着と見せ場を作った実績があります。但し、2走前の負けを見るに溜め逃げは性に合ってなく、ある程度飛ばしてキレ勝負に持ち込ませない方が得策なタイプでしょう。形状的にどうしても前半に時計を要しやすい中京では、自分の形に持ち込むのはやや難しいと見ます。

[4]⑧オータムヒロイン(古川吉)

 2走前の1勝クラスはこの馬含め4頭が次走で即勝ち上がるレベルの高いメンバー。そこで唯一4角10番手以下から掲示板を確保した末脚はローカル向きと言えます。但し、スクリーンヒーロー産駒は得意コースと不得意コースの差が激しく、中京2000mは不得意コースに分類されます。


 上記はスクリーンヒーロー産駒における中京芝コースの距離別成績です。何故かこのコースだけ異常なまでに不得意としており、スタート位置が200m4角寄りに伸びる2200mだと何故か勝てているという不思議。これは中京だけの話ではなく…


 東京の数字がこちら。1800mに加えスクリーンヒーロー自身がG1を勝った2400mまでもこの有様な一方で、スタート後の直線が比較的短い1400mやコーナー3つというトリッキーな2000mではベタ買いでも儲かるレベル。根幹・非根幹というわけでもないですし、中山では満遍なく好成績を収めているあたりもまた謎で。とにかく、現時点では(クールキャット含め)スクリーンヒーロー産駒をこのコースで買うのは悪手という判断にならざるを得ません。

[5]⑨タガノパッション(岩田康)

 前走のオークスでは中2週での再輸送と酷なローテーションを克服して0.3差の④着と大健闘を見せました。但しご存知の通りの外差し有利コンディションに加えて、前の馬たちが脚が上がったところを差し込んできてのものですから、強かったというよりは展開をしっかり味方につけたという言い方の方が正しいかもしれません。ここは近2戦のような流れるレースは期待でき無さそうで、賞金自体は足りてもいるので自分の競馬に徹してどこまで、という一戦になるでしょうか。

[5]⑩エイシンヒテン(松若)

 白菊賞を勝ち賞金的には優位な立場で重賞戦線に参戦したものの、その後の好走は実質1勝クラスの忘れな草賞②着のみ。自己条件で逃げても残せない現状では。

[6]⑪プリュムドール(武豊)

 未勝利+古馬1勝クラスの連勝組ですが、4走前の未勝利戦ではプログノーシス(毎日杯③着)から0.2差の②着に健闘しています。先に動いた本馬を目標に、ゴール前で離れた外からプログノーシスが差し切ったというレースで負けるのは止むを得ず、逃げたマイネルジャッカルが1.2差⑤着となる中先行集団から踏ん張った内容は評価できるものでした。

 その次の未勝利戦でも青葉賞④着のテーオーロイヤルの②着。前走は斤量に助けられたとはいえ、0.7差⑤着のシルバーエースが次走で勝ち上がり。キレで劣る分前目につけられればしぶとく、前半が緩みやすい中京は合っているでしょう。内枠に先行タイプが揃った分位置が取れるかが鍵ですが、上り馬の中で一番の惑星ならこの馬かと。

[6]⑫アンドヴァラナウト(福永)

 前走の出雲崎特別は直線で行くところ行くところ前が塞がり、まともに追えたのは400m程度でアッサリ抜け出す強い内容でした。先行勢がほぼ壊滅という流れを終始3番手で進んでの勝利も価値は高いのですが、このレースを含め近4走は1000m通過が60秒を切っており比較的よどみのない流れを好走してきています。中京芝2000mとなると前半は緩むことが多いため、エアグルーヴ牝系がこのペースに耐えられるかという意味では試金石の一戦になるでしょう。

[7]⑬コーディアル(鮫島駿)

 前走は阪神JSの叩き台だったマーニのHペースで後方勢に流れが向いたのに加え、小倉の勝ち方を知っている鮫島駿Jが4角で内を回した好騎乗もありました。全馬が勝負をかけるトライアルとなると流石に話は別で、戦績は安定しているものの上手く乗って掲示板があれば、というところでしょうか。

[7]⑭アールドヴィーヴル(松山)

 この牝系はフランツ、アリストテレス、エスポワールと本来2000m以上で本領を発揮するタイプで、マイルでの3戦は適距離とは言えない中で健闘を見せました。急坂を1.5回上る中京芝2000mコースはこの馬向きの舞台で、あとは春に減らした馬体をどこまで戻せているかがポイントでしょう。

[7]⑮オパールムーン(横山典)

 ファンタジーSでポツン炸裂の②着を見せてからは尻すぼみ。母コパノマルコリーニからは2桁人気で2勝を挙げたクリノコマチや10歳まで現役を続け引退レースの鳴尾記念で④着と健闘したサイモンラムセスといった個性派が出ており、春までの結果だけで見限るのは早計という向きもあります。しかし父のヴィクトワールピサ自身は本来はマイル寄りの適性の持ち主で、小回りでスピードが必要な皐月賞や有馬記念は勝てても大箱で持続力を要するダービーやJCでは③着が精一杯でした。今回の距離延長は少なくともプラスではなく、愛知杯のようなハイラップでポツンが利くような展開にでもならないことには…

[8]⑯タガノディアーナ(和田竜)

 春の内容ではここで強調できるほどの実績とは言えないものの、前走の糸魚川特別で先行有利の流れを差し込んでランドオブリバティの②着した内容は評価できます。2走前の小倉戦でコーナー4つも克服済で位置取りも不問。相手には押さえておきたい1頭です。

[8]⑰オヌール(川田)

 デビューからの2戦はスローを前付けして押し切っての勝利で、前走はいきなり前半5F60.2のまっとうなペースになり位置を下げてしまいました。加えて初輸送を考慮して直前も手控えるなど調整も噛み合わず。今回は最終で川田JがコンタクトしCWで52.0-11.9と上々の動きをマークしており、枠が枠だけに位置取りが鍵ですがスローからの決め手勝負になれば出番はあるでしょう。

[8]⑱レアシャンパーニュ(浜中)

 斤量的に有利であるはずの古馬混合の1勝クラスを2度も取りこぼし。未勝利からの連勝でここに来ている馬も多いこのメンバーでは伍せるとは言い難く…

<予想>
◎エンスージアズム
○アールドヴィーヴル
▲オヌール
△アンドラナヴァウト
△タガノディアーナ
△タガノパッション
△プリュムドール

2021年9月18日土曜日

【9/18(土)予想】

■中山12R マイネルデステリョ

 未明から降り続く大雨の影響を考えると、よくて重、最悪不良馬場で最終レースを迎えることになりそうです。

 マイネルデステリョの父エイシンフラッシュは、国内25戦のうち実に23戦が良馬場でのレースで、その他は稍重が2回あるのみだったのですが皐月賞③着、春の天皇賞②着といずれも好走していました。元々、その父キングズベストの産駒はトーラスジェミニをはじめとし重馬場を得意とするタイプが多く出ますが、このエイシンフラッシュの産駒については明確に「良<稍重<重<不良」という傾向が出ています。


 上記は全期間の成績で、回収率はもとより勝率、連対率、複勝率のすべてで馬場が悪いほど良くなるという珍しいまでにキレイなデータ。能力の基礎値が高くどのようなコンディションでも満遍なく走るディープ系が叩き出す数値と違って、コンディションの良し悪しが買い要素に直結すると言ってよいでしょう。

 なお、マイネルデステリョ自身は稍重以下で(1,1,0,3)。そもそも生涯で1勝しかしていないので適性を語るほどの母数でない上、畠山師は「馬場は悪くならない方がいい」と語っています。但しこの馬は切れる脚が使えずに現級で足踏みしており良馬場歓迎、というほどのタイプではないはずで、前走の札幌戦も丹内Jがのんびり構えていたところ外から先行勢が殺到し包まれ動けなくなってしまったことで位置を下げての敗戦でしたから、やはり2走前のように前前で運んだ方が現状では良さを出せると見ています。

 加えて今回気になっているのが「なぜここに使ってきたのか」という点です。

 ラフィアンのWebサイト(会員でなくても閲覧可能)では前走で北海道4連戦を終えて帰厩し、一旦ビッグレッドF鉾田TCへ放牧に出したうえで10月以降の新潟or福島開催を目指す方針とされていました(9/10時点)。しかし結局鉾田には行かず在厩で調整され、何の予告も無く中1週での中山続戦。陣営は動きが良くなってきたことをアピールしていましたが、そもそも休養予定を覆してレースに使う判断に至った理由に一切触れられていないのが謎で…(ラフィアンではこれが普通なのでしょうか?)

 強いてこれまでと違う点を挙げるとすれば、戸崎Jがこの馬に初めて乗るというところでしょうか。戸崎Jは今年ラフィアン系列(ラフィアン、ビッグレッドF、ウイン名義)の馬に20鞍騎乗していますが(①着は無し)、その8割にあたる16鞍が故・岡田繁幸氏の逝去後にあたる5月以降に集中しています。いわゆる「お抱え騎手」の重用は岡田氏自身の指示ではないと言われているものの、グループ内に絶対的な影響力を持った同氏が不在となったことで柔軟性が出てきたことはやはり事実でしょう。

 ただ、仮に戸崎Jが確保できたことが出走の理由だとしても、これまでのラフィアンの騎手起用の方針からしてそのような物言いは当然できないはずです(フラワーCのユーバーレーベンは直前の騎乗停止という止む無き事情もあるでしょう)。在厩していたのも様子を見たうえで「プランB」の可能性を探っていたからと考えられ、理由なき続戦はひとえに適鞍でトップジョッキーを確保できるチャンスが出来た(丹内JはコスモビューFのロッソモラーレに騎乗)という解釈が妥当ではないかと考えます。メンバー的にも上位勢は力量差が無く、台頭の余地は十分でしょう。

2021年9月12日日曜日

【9/12(日)予想】京成杯AHの全頭評価とねらい目レース(中京2、セントウルS)

■中山11R

[1]①グレナディアガーズ(川田)

 前走のNHKマイルCでは先行勢の中で唯一踏ん張りました。道中は折り合いに苦労し、4角でもあえて外を回して控えさせましたが、結果的に内前の先行勢が全滅したことからもあのコース取りは正解でした。

 但し川田Jはレース後「秋は別路線になると思います」とコメントしており、距離適性の限界を示唆していました。タフな流れを残せるスピード能力はある一方で本質的にテン中終いを揃えられるタイプの馬ではないため、トロワゼトワルのように後ろをちぎる逃げを打てるタイプの馬でもいないとこの馬向きの展開にはなりにくい懸念もあります。

[1]②カテドラル(戸崎)

 外枠で壁を作れなかった安田記念から一変、前走の中京記念では後方でしっかり溜めを作るこの馬の好走パターンに持ち込めました。4角でメイケイダイハードに張られたロスもあり、スムーズなら頭までと思わせる内容でした。一瞬の脚を使える強みは中山向きで、この内枠でうまく捌けるかは鍵ですが馬群で溜めさせることにかけては戸崎Jの真骨頂。展開利は欲しいですが相手にはマーク必要と見ます。

[2]③ベステンダンク(武藤)

 流石に9歳となりキレに劣る分、重馬場などで時計がかかった際には台頭できますが開幕週の良馬場となると呑まれる可能性が高いと見ます。

[2]④グランデマーレ(藤岡康)

 前走の関屋記念は左回りのせいか道中終始スムーズさを欠いていましたが、位置をかなり下げた割には直線だけで5着まで押し上げてきました。やはり神戸新聞杯と鷹巣山特別の大敗は左回りと見てよく、右回りで番手外を取るいつものレースができれば当然にパフォーマンスは上げてこられますし、重賞タイトルに手が届く位置にいる馬であることは間違いないでしょう。但し今回は同じ藤岡でも弟の康太Jが初騎乗。関東での経験値が兄とは段違いな上乗り難しさも残すこの馬でテン乗りとなると一抹の不安は残ります。

[3]⑤ステルヴィオ(横山武)

 メンタル面と喉の不調が長引く現状。新味を狙ったダート参戦も不発に終わり、7か月半ぶりの実戦は久々のマイル戦。この距離はおととし6月の安田記念以来となりますが、当時は超豪華メンバーの中で0.4差⑧着と善戦しており、やはりこの馬の最高のパフォーマンスは1600m~1800mだと見ています。

 この中間は追うごとに時計を詰め、毎週の併せ馬で気持ちを乗せることにも努めたと陣営。中身がどうかは走ってからにはなるものの、右回りのこの距離は復活にはうってつけの舞台。これで走れば本当に「岩戸最強」と言っても良いのでしょうが…果たして。

[3]⑥レイエンダ(津村)

 前走のダービー卿CTではスタートで躓いた際に走りのバランスが崩れ、鞍上も無理をさせずに流しただけのレースになりました。気持ちの面で難しいことろがあったことからもこの中間に去勢を施し、今回は5か月ぶり+調教再審査を経ての1戦となりますがもとよりスピード比べは得意ではなく、開幕週の馬場でパフォーマンスを上げられる期待は薄いです。

[4]⑦マルターズディオサ(田辺)

 前走のヴィクトリアマイルでは終始馬群の中で窮屈な運びになってしまい、スパッと切れるタイプではないため位置を上げられませんでした。加えて連戦よりも休み明けのほうが走れる気性で、今回楽に立ち回れる外目の枠が取れればねらい目はあるかと思いましたがこの枠と斤量では少々微妙で、外から行きたい馬もある程度いる今回のメンバー構成で上手く好位外を取れるかがポイントでしょう。

[4]⑧ワイドファラオ(柴田善)

 芝は2年ぶり。元々ニュージーランドTの勝ち馬であり適性を疑う余地はありませんが、前走は久々にこの馬の良さを出せそうかと思った小倉の高速馬場で0.9差⑧着。結局のところ中央のダート重賞ではユニコーンSを勝ったのを最後に馬券になっていません。かしわ記念はいろいろな事情があり恵まれた一戦で、4歳以降のパフォーマンスを見るとここで取捨を検討するレベルにはないというのが見方です。

[5]⑨コントラチェック(大野)

 恐らくは本来なら丸山Jが乗る予定だったのが急遽の乗り替わり。乗り難しい部分があるだけにテン乗りはプラスではなく、前向きな気性故距離短縮で結果を残しているだけに久々の距離延長となるローテも微妙です。

[5]⑩カラテ(菅原明)

 爪不安明けの安田記念は参考外。前走の関屋記念は最終の坂路で51.9-12.7と、50秒台をマークした東京新聞杯ほどではないものの調教でも動けており②着好走と復調を見せました。但し今回は強めに追って53.3-12.9と強調できる時計ではなく、この馬のパフォーマンスを発揮できるかは微妙なところです。

[6]⑪バスラットレオン(藤岡佑)

 ニュージーランドTは実質2勝クラスのメンバーとはいえ、逃げて上り最速をマークする日の打ちようのないレース。馬券に絡めなかったのは「冬場」「不適距離」「落馬」と敗因がハッキリしており、54kgの斤量は相当恵まれたと言ってよいでしょう。陣営は仕上がり途上であることを強調していましたが、最終追いは坂路でミッキーブリランテを突き放し自己ベストの50.2をマークするなどさらなる成長を見せています。控えさせることを示唆しているのでそこで我慢が利けば、という条件付きにはなりますが、力量通り走れば圧勝まであっても。

[6]⑫カレンシュトラウス(池添)

 脚元の不安から攻めきれないジレンマがあり、以前は早い時計は直前に1本出すのが精一杯という状態だったのが、昨冬の休養を経て馬が変わってきました。この連勝中は1週前、最終と負荷をかけて仕上げられており、その中でも体重を増やして勝っているのは好材料。今回は1週前・直前と一杯に追われており状態に不安は無いと見ます。但しここ3戦は後傾戦を速い上りで勝っており、テンが速くなることが必至の今回、重賞のペースでどこまで対応できるかが課題。充実度で突破する可能性も十分にあり得ますが…

[7]⑬スマートリアン(三浦)

 ここ2戦はリステッド戦で連続②着。いずれも勝ち馬には上手く乗られたものでこの馬の力は出せていたと見ています。但し今回久々に三浦Jが騎乗する点はやや気がかり。キズナ産駒のこの馬のキレを引き出すとなると手が合わない可能性も考えられます。


 上記は「2016年以降の芝レースで三浦Jがヘイルトゥリーズン系の父を持つ産駒に乗った際の成績」です。複勝率の上位を占めるのはステイゴールドやSS直系など見事に「非ディープ」の馬ばかり。ディープインパクト産駒自体は能力の元値が高いのでそれなりの数字ですが、キズナ産駒は下から数えた方が早くディープブリランテ・ブラックタイド(ディープの全きょうだい)に至っては下からワンツー。

 元々今年の勝ち鞍も芝14勝(うちディープの仔or孫は3勝)に対しダートで32勝と、粘り強く追った時に味の出るジョッキー。芝のスピード比べに偏重した中央競馬のG1を勝てないのも仕方ないと思える部分もありますが…

[7]⑭マイスタイル(横山和)

 6歳シーズン以降は「休み明け好走→続戦で凡走」のパターンを繰り返しており、前走の関屋記念は休み明けローテも嵌っての0.2差④着好走でした。続戦ローテの今回は望み薄で。

[8]⑮アカノニジュウイチ(横山典)

 それまで3勝は後傾戦を速い上りで制していただけに、スプリントらしい前傾戦となった前走のテレビユー福島賞で勝ち切ったのは意外でした。元々東京芝1400mの新馬戦で1頭だけ違う脚を使って差し切ったように、マイル前後での活躍が期待されていた馬。本来もう少し前半はゆっくり入った方が良く、マイルへの参戦はプラスに働く期待があります。横山典Jの進言でここに使ったというのも不気味で、開幕週となるとどうしてもイメージは逃げ・先行有利ですが前がごった返すと差し追い込み勢の台頭もあり得るのが秋の中山。シャタリング効果でポツンからの大外一気でも届く可能性が。

[8]⑯スマイルカナ(柴田大)

 春2戦は休み明けにもかからわず昨秋より体重を減らしての臨戦で、本来のデキにありませんでした。中間はじっくり乗られ馬体も回復、復調気配をうかがわせる調整過程となっています。逃げ馬にとって中山芝1600mの大外枠はマイナスでしかないですが昨年も大外枠から②着しており、55kgが鍵もハナにこだわらなくていい今なら克服もできるかと。

<予想>
◎アカノニジュウイチ
○バスラットレオン
▲ステルヴィオ
△カレンシュトラウス
△カテドラル
△グランデマーレ
△マルターズディオサ
△スマイルカナ


■中京2R ベルマレット

 前走は結果的に距離が長く、目標にされた分キレ負けする格好に。距離短縮は好材料で、矢作厩舎の中2週×ルメールJで手ごろな人気なら狙う手はあるでしょう。


■中京11R クリノガウディー

 前走後は一息入れて立て直し、最終は坂路で53.5-11.6と態勢は整いました。鞍馬Sの前から岩田康Jがつきっきりで調教をつけ手の内に入れての2連勝。人気上位勢がスプリンターズSへの通過点としてここを使ってくる中この馬は重賞タイトルが欲しいところで、スピードタイプの先行馬も揃ったここなら折り合いの不安も無く運べそうです。ここを勝てば流石にオーバーなガッツポーズをしても許されるはずで。

2021年9月11日土曜日

【9/11(土)予想】紫苑Sの全頭評価

 [1]①スルーセブンシーズ(大野)

 2走前のミモザ賞は重馬場で前が飛ばす特殊展開。外差し優位のコンディションも相まって派手な勝利でしたが、その次のオークスでは先行勢総崩れの流れの中で後方待機から0.7差⑨着と物足りない内容。内が伸びなかったとはいえ、コースロスも無く直線ではポッカリ前が開いたにも関わらず伸びなかった点を考えれば、現状同じ3歳牝馬同士のレースでは劣勢と言わざるを得ません。

[1]②トウシンモンブラン(三浦)

 2走前に小倉の1勝クラス戦で②着した際の勝ち馬ジェラルディーナは2勝クラスを連勝。この馬も次走で直ぐに勝ち上がったように一定の評価ができるレースでした。但しその時も含めここ2戦は、小倉の乗り方を知っている松山Jが冷静に捌いてロスなく導いての好走。発馬は今一つにつき、フルゲートで外の先行勢にドッと来られると窮屈になる懸念があります。助走をつけて加速できる阪神や小倉のようなコースが向いているタイプで、急加速が求められる中山も特性を発揮しにくく。

[2]③ミスフィガロ(津村)

 2走前の未勝利勝ちはスローペースを自ら動き前を潰しに行ったもので、前走は一転1分58秒台の決着を中団から差し切る内容。ペースもコースも違う舞台で2連勝は素質開花を伺わせるものです。ウッドでの追い切りができていない点はもう1段階の成長を待ちたいところですが、1週前に速めの時計を出し直前に軽く、という調教パターン自体は連勝中のここ2戦と同じで好調を維持できている模様。但しこの枠では序盤に包まれる懸念があり、これまで福永、武豊、ルメール、川田とトップクラスの各騎手が跨ってこれだけの結果を残せている中津村Jがどこまでうまく捌けるか、でしょう。

[2]④エクランドール(ルメール)

 デビュー2連勝で4か月ぶりの一戦。前走の1勝クラス戦は8頭のうち4頭が未勝利馬というメンバー構成で、前半61.8秒のスローペースを2番手から押し切る楽な内容で正直ここで強調できるレベルにはありません。但し春に比べ楽に調教時計が出るようになっている点は成長を伺わせ、ポジションを取れさえすれば通用の目はあっても。

[3]⑤キヨラ(内田博)

 地元(盛岡/水沢)所属の牝馬がオパールCを勝ったのは2001年のセイントリーフ(セイクリムズンの姉)以来20年ぶりという快挙でした。ただセイントリーフは福島3歳S(2000年、旧馬齢表記)でも②着するほどの実績があったのに対し、キヨラの中央在籍時の新馬・未勝利の2戦はいずれも1秒以上の大敗。格上挑戦組が多いとはいえ、流石にこのメンバーで伍せるかと言われると…

[3]⑥シャーレイポピー(鮫島駿)

 初の1800m戦となった前走は前残りの流れを4番手から流れ込んでの④着と特に強調できる内容ではありませんでした。0.1差で③着だったハギノアレスと5kgの斤量差があったことを思えばそれと同じだけの脚しか遣えなかったのでは、距離延長はプラスではなかったと見るべきでしょう。さらなる距離延長に初のコーナー4つのコースと、克服すべきハードルは多くて。

[4]⑦パープルレディー(田辺)

 初戦の新潟内回り戦以降は全て東京の2000m以上戦を使われ、気性面・器用さで乗り難しさを残す現状。前走のオークスは調整過程も順調でなかったですが根本的にペースについていけてなかった印象で、よほど時計がかからないことにはこの距離では忙しいかと。

[4]⑧メイサウザンアワー(石橋脩)

 前走のカーネーションCは前半4Fが50.0秒のスローペースを2番手から押し切ったもので、どこから行っても33秒台の上りを使えた馬が上位に来るというレース。それよりは2走前のフローラSの0.2差④着の方が評価できる内容で、直線でスライリーに進路をカットされ切り替えるロスもあった中での接戦でした。外の先行勢との兼ね合いが鍵ですが、好位を取れれば粘り込みの目はあっても。

[5]⑨アイリッシュムーン(富田)

 2勝はいずれも1800m戦。2000mではポジションを取れても取れなくても末が甘くなる現状で、適距離からは外れているという見解です。

[5]⑩エイシンチラー(M.デムーロ)

 前走の三面川特別は前半4Fが49.5秒とかなりのスローで、本来なら後方待機勢にはノーチャンスのレースを差し切った強い内容でした。但し新潟の芝1800mはワンターンで実質的に1600mに近いレイアウト。リアルインパクト産駒が得意とする「左回りのマイル」とほぼほぼイコールのコースと見ることもできます。3走前のミモザ賞は特殊な馬場で飛ばした逃げ馬を追いかけすぎたもので仕方ないにしても、本来の適性を考えれば距離延長はプラスとは言い難く。

[6]⑪ファインルージュ(福永)

 一部ではルメールJが秋波を送っている?とも噂のこの馬ですが、本番に乗れない(サトノレイナスに騎乗予定)前提で乗り替わることは流石にありませんでした。

 状態面の不安を語っていたオークス時と違い今回は1か月前から十分に乗られ、日曜には坂路で53.2-11.9をマーク。最終もウッド3頭併せの真ん中で先着し素軽い動きを見せました。元々クイーンCを勝っているとはいえ桜花賞では促しながら追走するシーンがあるなどマイルはやや忙しく、状態面の不安もない今回は改めての期待をかけられそうです。

 加えて今回は岩戸厩舎への転厩初戦。調教停止となった木村師の管理馬が移って3週間ほどになりますが、元木村厩舎の所属馬の成績がこちら。


 転厩前後の戦績比較ができない新馬戦は除いているうえサンプルが少ないので何ともですが、この平均人気にしてこの複勝回収率は驚異的。オレンジフィズ以外は2か月以上の休み明けであり、オーナーサイドで上位騎手を引っ張ってこられるようになった結果とも言えますが、美浦で仕上げて新潟に輸送するケースでも安定して走れている点は図らずも「登録師」との格の違いと見てよいでしょう。ここも人気ですが素直に信頼できる1頭と見ます。

[6]⑫アビッグチア(嶋田)

 3勝クラスで走った経験があるのはこの馬だけで、水無月Sの0.3差⑤着はまずまずの内容。但しフラワーCでの自滅を見れば1400mから2000mへの一気の距離延長はプラスとは言い難く、アサマノイタズラでさえポカを繰り返した嶋田Jが鞍上では御せる期待は薄いと言わざるを得ず…

[7]⑬ハギノピリナ(藤懸)

 オークスはペースが緩い3角の内に進出を開始し、直線でも馬場の良い大外に出せたことが好走要因でした。2走前の矢車賞に続いて藤懸Jの好判断が光った内容でしたが、外差し優勢の馬場にも助けられた感は否めずで、デビュー以来阪神と東京でしか走ってこなかった点を考えても中山に求められる急加速という点ではやや物足りない現状です。2月のデビューから3か月で5戦を消化したのち、初の休み明けという点も不確定要素です。

[7]⑭ホウオウイクセル(丸田)

 小柄な馬体を活かした立ち回りの良さがセールスポイントで、コーナー4つのコースでは2戦2勝。いずれも1800mにつきルーラーシップ産駒のスイートスポットという見方もできますが、ワンターンで流れてしまう展開よりは息の入るこの舞台の方がパフォーマンスを上げられるでしょう。調子や展開のアヤがあったとはいえフラワーCではユーバーレーベン、クールキャットに先着しており、久々も先週そして今週とウッドで意欲的に併せ馬を消化。最終調整が坂路で単走だった桜花賞時とは歴然の出来と見え、再度の重賞好走が期待できるでしょう。

[7]⑮スライリー(石川)

 折り合いが難しい一方でスムーズに前目を取れればしぶとく、2走前のフローラS②着はもとより4走前の菜の花賞もアナザーリリックやストゥーティといった骨っぽいところを相手に勝利。やや急仕上げの感はありますが気の良いタイプで仕上がりは早く、嵌った時の走りはここでも通用するはずで押さえに。

[8]⑯クリーンスイープ(戸崎)

 前走は唯一の3歳牝馬でただ貰いの側面が強かったレースでした。2走前のカーネーションCを見れば、内をロスなく立ち回って直線もうまく前が開いたにもかかわらずいったんは交わしたメイサウザンアワーに差し返されるという物足りない内容。最後の100m位で急に内にモタれる仕草もあり、本質的にはやや距離が長かったかもしれません。追い切りの動きは悪くないものの、マイルで切れ味を活かしたいタイプと見ています。

[8]⑰ホウオウラスカーズ(横山和)

 ここ2戦は安定した取り口で2連勝。4角3番手以内であれば(3,1,0,0)で、スムーズに運べそうな外枠は好材料です。但し2走前は外枠から荒れた内をうまく避けての運びで、前走は最内からロスなく運んでの勝利。いずれも枠とコースコンディションが嵌った部分もあり、今回は開幕週の外枠+距離延長につき折り合って運べるかが鍵となります。直前が強めであったことでかえって馬に気が入り過ぎなければ良いのですが…

[8]⑱プレミアエンブレム(横山武)

 前走は上手く立ち回れた分の快勝でしたが2走前の1勝クラス戦がハイレベルで、この馬と当時の③④⑦⑨着がいずれも勝ち上がり済。コース経験もあり位置取りは問いませんが理想は前目で、この枠なら無理せずポジションを取れそうで、条件馬同士の比較でなら上位にランクできるでしょう。

<予想>
◎ファインルージュ
○ホウオウイクセル
▲プレミアエンブレム
△スライリー
△メイサウザンアワー

2021年9月5日日曜日

【9/5(日)予想】新潟記念の全頭評価とねらい目レース(新潟8、丹頂S)

■新潟11R

[1]①サトノアーサー(石川)

 前走の関屋記念は半年ぶりのレースで頓挫明けと強気になれない臨戦過程で0.7差の⑪着。ですが道中は手ごたえ十分にガッチリ折り合い、直線でも一向に前が開かずまともに追えなかった中で33.9の末脚で上がってきた点は密かに評価できるレースだったと考えます。中2週での再輸送がどうかですが、18年のエプソムC①着時もメイSから中2週で再輸送して勝っており苦にしないタイプ。菊花賞以降ワンターンのコースにこだわって使われており距離も問題なく、直線でばらけそうなここは脚の使いどころひとつでチャンスでしょう。

[1]②ザダル(石橋脩)

 ローテありきで間隔の詰まった菊花賞以外は崩れずに走れており、今回も2か月の休養ののち先月中旬に帰厩。その時点ではまだ手塚厩舎の管理下でしたが順調に登坂を重ね、大竹厩舎に戻った1週前には南DWで併せ51.6-11.5をマーク。但し、前走のエプソムC(①着)時は1週前の時点で同じ南DWでの併せ馬で50.6-11.8で走っており、自動計時が導入されて以後の時計の出方を考えれば一回りから二回りは物足りない数字です。直前は輸送を考慮しての軽めと割り切っても、斤量が57.5kgに増えることも加味すると前走以上とは?

[2]③ショウナンバルディ(戸崎)

 前走の小倉記念は外差しに振り切った2頭のワンツー決着。それを思えば0.9差⑤着とはいえ3着争いからは0.4差と悲観する内容ではありませんでした。但しこの馬は前半ゆったり入れた方が良いタイプにつき、ワンターンの新潟2000mでテンが流れるとなるとパフォーマンスを上げる期待は薄いです。

[2]④レッドサイオン(杉原)

 昨春にOP入りするまでは順調だったのですが、自分で止めてしまうような点が出てきてしまい昇級後わずか2戦で去勢。その後障害を3戦するも走るたびに着を落とし結局平地に戻しましたが、前走の札幌日経OP(函館)では4角で抜いた相手に直線で抜き返される始末でまだ戻っているとは言えない状況。去勢から1年になり、馬体が戻ってくればポテンシャルを取り戻せる期待はありますが元々それ以前もOPでの好走歴は無いだけに、検討は馬体回復を待ってからでも。

[3]⑤リアアメリア(川田)

 前走VM(⑬着)時の見解がこちら↓

 昨年のローズS勝ち、オークス4着と世代上位の実績の持ち主ではありますが2歳時に勝ったアルテミスS含め「途中で一呼吸置けるレース」ではしっかりギアを入れて走れる一方、ワンターンのマイルなど息が入らず流れるレースでは苦戦しています。前走の反省からある程度ポジションを取りに来るでしょうが、流石にアルテミスSのような緩い流れは期待できずで。

 結果的に終始11秒台以下のラップでは末脚を繰り出せず。あれでも近年のVMと比べれば緩んだ方ではありましたが…今回は距離が延びる点は良いものの、ワンターンの新潟2000m戦ではやはり息を入れにくい故、嵌り待ちという舞台にはなってしまいます。

[3]⑥パルティアーモ(横山武)

 新潟では(3,1,1,1)。理想は溜めてひと脚、で前走はスローを見越してか意識的に出していった分最後に捕まりましたが勝ちに行っての競馬で好内容でした。ただ相手関係としては必ずしも強調できるほどではない上、ここ2戦手綱を取ったルメールJが重賞も新馬戦も無い札幌での騎乗を優先したという点は気になり、この人気で買うべき馬ではない可能性もあると見ます。

[4]⑦マイネルサーパス(柴田大)

 パフォーマンスのピークはアンドロメダSを勝った3歳秋で、ハンデを背負わされるようになってからは今一つの内容。休み明けをひと叩きした今回、久々に56kgに戻る点は良いですが動きも今年の金杯(⑯着)とさほど変わらずで強調材料には乏しいです。

[4]⑧ギベオン(岩田望)

 切れる脚に欠ける分3走前のように舐められた逃げが打てれば良いのですが、流石にここは頭数も揃っており斤量も背負わされる分プラス評価はしにくいです。

[5]⑨アドマイヤポラリス(三浦)

 前走目黒記念(⑬着)時の評価がこちら↓

 純粋な切れ味勝負では分が悪いものの、道中でじわっと進出し直線で前を捉えるレースが得意なタイプでこの2連勝も自分の持ち味を発揮したレースでした。詰めの甘さも解消されつつあり、外回りコースだった2走前の阪神2400m戦で34.2で上りをまとめていることからもここにきての充実度は目を見張るものがあります。ただ今回はスロー必至のメンバー構成で、似たような位置から切れ味を繰り出せる同型馬も少なからずおりどこまで踏ん張れるかが鍵でしょう。

 このレースは4角でどこにいたかが大事で、後ろだと物理的に届かないので必然的に先行orまくり勢が着を上げたのですが、この馬に関しては6番手にいたにもかかわらず急加速が苦手なため4角で呑まれてしまい、直線では前も開かずに終わってしまいました。結果的に、離れた3番手集団を進んだことで自らヨーイドンの流れに入ってしまったことが敗因でしょう。多少時計がかかってくれそうなのは幸いですが、本来はもう少し距離があった方が良いタイプでワンターンの2000mでパフォーマンスを上げてくるイメージは湧きにくいです。

[5]⑩ラーゴム(池添)

 元来の気性難で、きさらぎ賞までは相手のレベルにも助けられ何とかなっていましたが流石にクラシックではごまかし切れませんでした。「いくらかマシになった」と陣営は語っているものの、現状併せ馬ができておらずこの中間は単走5Fで時計を出すのが精一杯。動きは良いですしワンターンの2000mで流れる分にはいいですが、G1のペースでも掛かってしまうようではこの距離では信頼は置きにくいかと。

[6]⑪ラインベック(津村)

 母系譲りの気の良さで逃げるとしぶとく、理想は前走や5走前のようにひきつけた逃げが打てる展開です。一方で多頭数のレースを苦手にしており、9頭立て以下では(3,0,2,0)なのに対し10頭立て以上だと(1,0,0,6)(←①着時は11頭立て)と成績の差が顕著に出ます。ひきつければ切れ味のある馬にかっさらわれ、かといって飛ばすと持たない、というタイプにつき今回は流れが向かない懸念が大きいです。

[6]⑫ヤシャマル(菅原明)

 前走初の重賞挑戦となったエプソムCは一気の相手強化の上定量戦。加えて差し決着を3番手で進む厳しい展開を0.7差⑨着ですから健闘の部類でしょう。今回は控える競馬を示唆していますが、前目につけたい馬は何頭か他にもいるうえ時計がかかりそうなコンディションは好都合。この中間も十分に乗られ、併走相手のザスリーサーティ(土曜新潟12Rで②着)が一杯に追うところを馬なりで併入と仕上がりも良好。斤量減も後押しに押さえは必要と見ます。

[7]⑬クラヴェル(横山典)

 ひと押しに欠ける一方自在性が強みで、横山典Jはまさに手が合っていると言えるでしょう。ただ今回は開催最終週につき内を突くオプションは難しく、ポツンからの大外一気も馬群がばらけると不発の懸念があります。理想は先行して33秒台の脚を繰り出せればよいのですが、出すと甘くなるタイプにつき勝ち切れるかと言われると…

[7]⑭エフェクトオン(木幡巧)

 新潟での2勝はいずれも内回り2400mでのもの。前走の阿武隈Sは空いた内を巧くついた田辺Jの好騎乗が大きく、本来は一瞬の脚で決めきるレースが理想です。

 この馬の全4勝のうち3勝が田辺Jなのですが、今回同騎手は新潟記念に騎乗なし。元々53kgはギリギリの斤量で、2016年以降の5年間で僅か6回しか騎乗がありません。


 基本的にG1ないしは勝負が見込める上位人気馬でないと乗っておらず(ゴールドギアは謎ですが同年の目黒記念で三浦Jに乗り替わって⑤着した経緯もあったかと)、今回に関しては見込み薄と判断したと推察されます。かと言ってこの成績を見る限りでは乗ってきたところで有力、とまでも言い切れないのですが…。

[8]⑮プレシャスブルー(柴田善)

 馬体を増やせるかが鍵になる馬で、理想は450kg近くまで持ってこれればよいのですがこの中間夏負けしたとの言及があり、ここ数日で涼しくはなったもののどこまで増やせるかは少々疑問符です。前走(442kg)からいくらかでも増えていれば紐にはあっても。

[8]⑯マイネルファンロン(M.デムーロ)

 前走の函館記念はまともに掛かってしまったうえ、レッドジェニアルに絡まれレースになりませんでした。この中間は美浦に戻り、最終は重めの南DWで単走馬なりで51.8-12.7をマークしており体調も上々です。力量的にどこまで、というのはあるのですが、手塚師がデムーロJを手配するのは「手替わりさえすれば勝ってくれそう」という見込みがあるサインです(ユーバーレーベンはまさにその例)。手塚厩舎の馬の騎手別成績を調べたところ

 M.デムーロ(5-3-6-12)勝率19.2% 複勝率53.8% 単回112/複回113
 ルメール(33-15-17-49)勝率28.9% 複勝率57.0% 単回77/複回82
 ※何れも短期免許での騎乗(~2014年)を含む。

となっており、信頼度が高いばかりか馬券的には寧ろおいしいというレベルになっています。社台系の有力馬も多く抱える厩舎につき絶対的な騎乗数は多くないですが、逆に言うとデムーロJが手塚厩舎の馬に乗るときは陣営の推薦に基づく起用と見てよいでしょう(実際オークス以降ラフィアン系列の騎乗依頼が急増しましたがすべて他厩舎で、手塚厩舎のラフィアン馬に乗るのはオークス以来)。

 事実、この馬にあれだけ乗っている柴田大Jが(1,2,3,6)で丹内Jが(1,2,0,6)なのに対し、たった2回しか乗っていないモレイラJが(2,0,0,0)というのがこの馬の現状を雄弁に物語っています。時計がかかればより良いですが、この乗り替わりだけでも十分に買う価値はあると見ています。

[8]⑰トーセンスーリヤ(横山和)

 前走の函館記念は前の2頭(レッドジェニアル・マイネルファンロン)が勝手に飛ばして労せずに折り合えた上、勝手に潰れたおかげでギリギリまで追い出しを我慢できた分最後は突き放す余裕を見せての勝利。おそらくこの馬自身は59秒くらいの前半通過だったとみられますが、馬場とクラスを考えれば速いというほどではなく丁度7走前に勝った新潟大賞典に近い展開に持ち込めたのも大きかったです。

 ただ今回もラインベック・ショウナンバルディあたりを行かせて見ながらの追走が期待できるうえ、宝塚記念の内容を見れば斤量に泣くことも無さそう。渋った馬場は割引も出来は良く再度の好走も可能と見ます。

<予想>
◎マイネルファンロン
○サトノアーサー
▲トーセンスーリヤ
△ザダル
△ヤシャマル
△クラヴェル
△リアアメリア


■新潟8R アイスナイン

 初勝利となった昨年1月の未勝利戦は雪の舞うコンディションの中2.0差の圧勝。現級でも④⑤着の経験はあり能力はある一方で、ここ2戦は途中で気持ちが切れたかのように失速してしまいレースになっていませんでした。

 4月の新潟戦後に去勢を敢行。今回は5か月ぶりのレースとなりますが、8月頭に帰厩しプールも併用しながら丹念に乗られてきました。最終追いは昨日の古町Sにも出走した格上のアーバンイェーガーに食らいつき併入。ラスト2F目のラップが11.9となっており、坂路の区間ラップが12秒を切るのはこの馬史上初めて。動き自体は現級入着していた年始の頃に戻っていると見えます。あとは馬体を減らさずに来れるかが鍵ですが、中間も調整を手控えてない点からもクリアできそうです。

 シュルードアイズを除く上位人気勢は前半4Fが50秒台に乗るようなスローで先行したりダート未経験の未勝利馬と不確定要素が多く、馬場と隊列を読んだ手綱さばきが光る大庭Jの起用も力量差の小さい条件戦ではプラス。狙うならここでしょう。


■札幌11R アイスバブル

 前走の札幌記念(⑦着)で本命抜擢しましたが、インを進むも3角でステイフーリッシュが脱落してしまいそのあおりを受けて最後方まで下げるロスがありました。伸びなおしての脚は見どころありで、やはり洋芝は合う模様です。続戦で丹頂Sに出てくれれば買いたいと思っていただけにまさに(個人的な)念願かなっての参戦。今年芝で(0-1-0-27)の水口Jが乗るにしても人気は必至でしょうが、好戦は可能な舞台です。

2021年9月4日土曜日

【9/4(土)予想】

■札幌9R タイセイグラシア

 ダートは2回目ですが、最初に走った6走前の未勝利戦は不良馬場の前傾戦+外差し勢のワンツーの展開を2番手で進んで③着。②着だったサトノテンペストは次走勝ち上がり、そして勝ったリプレーザは兵庫CS勝ち、JDDも0.1差の⑤着と実績を挙げており、一定のレベルにはあったレースでした。芝短距離でも先行できるスピードはありながら、切れる脚を使えずに善戦止まりが続いているだけにダート替わりはプラスで、被されずに運べそうな枠も好材料。


■新潟10R シーリアスラブ

 新潟は雨が残っており芝は稍重スタート。終日曇りで夕方以降雨予報もあるコンディションでは回復は望め無さそうです。2000mで2分台に乗るような時計のかかる馬場が理想のこの馬にとっては丁度いい具合と言えます。今春の転厩後、左回りでは③④④④着と安定して走れているうえこれまで連戦時は中間馬なりオンリーだったのが今回はしっかり負荷をかけられており、厩舎側も手ごたえをつかんだのかはたまた馬が変わってきたのか、とにかく今は調子が良いと見えます。4走前はロータスランドから0.3差に好戦しており現級突破の資格は十分。最終週の馬場に手を焼くことが無ければ一発の期待も。


2021年8月29日日曜日

【8/29(日)予想】キーンランドCの全頭評価とねらい目レース(RKB賞、朱鷺S)

■札幌11R

[1]①ロードアクア(団野)

 OP昇級後はパッとしないレースが続いていましたが2走前にTVh賞を勝利。但し当時は追いかけたケイアイサクソニーが垂れたことで4角で自然と先頭に立てた利も大きく、前走はハンデ戦でトップハンデを背負わされたことを考えても同斤のタイセイアベニールと比べると物足りない内容でした。同型も増えるここで斤量据え置きとなると強調はしにくいです。

[1]②ソロユニット(古川吉)

 道営所属で昨年のエーデルワイス賞(Jpn3)の勝ち馬。先日は盛岡で行われた地方全国交流のハヤテスプリント(岩手M2)を勝っており、1200m戦は5戦負けなしと高いスピード能力は折り紙付きです。但し芝は初めてにつき未知数なのと、そもそもアジアエクスプレス産駒は出走数の違いを加味しても圧倒的に芝<ダート、という結果が出ています。

・アジアエクスプレス産駒
 芝  (1-1-3-59)  勝率1.6%/複勝率7.8%
 ダート(23-24-23-231)勝率7.6%/複勝率23.3%

 ちなみに芝の1勝もキモンブラウンの勝ったはやぶさ賞(新潟芝1000m)で、本質的な芝適性を示すものとは言い難く…

[2]③アストラエンブレム(吉田隼)

 ソラを使うところがあり勝ちにくいタイプでしたが、中距離路線からマイルにシフトした谷川岳Sとさらに距離を詰めたラピスラズリSで勝利。但し「併走相手に困らない多頭数で」「さほど時計が速くなく」「それでいて前が止まる」というお膳立てが無いと厳しく、この馬自身も昨年の夏以降パフォーマンスを上げているわけではないため、現状で足りるかとなると…

[2]④タイセイアベニール(藤岡佑)

 この夏は北海道に滞在するも函館をスキップしこれが4戦目。コーナーリングに難があるうえエンジンのかかりに時間を要すタイプにつき、コーナーの緩い札幌を狙ってのローテが組める今年の変則開催はうってつけだったでしょう。函館SS、TVh賞の前半2戦は不利もあり不完全燃焼でしたが、前走は前残りの流れを大外枠から長く良い脚を使い②着。それでも脚を余しましたが…

 このような特性から、外差しに回らざるを得ないのがこの馬。開催が進み外差し優位の今のコンディションは合うはずで、4度目の洋芝で今度こそ、の期待は大きいです。

[3]⑤メイケイエール(武豊)

 元々1200mでも前に馬がいると我慢が利かない馬で、そこを武豊Jがだましだましやってきたのが2歳時のレースでした。チューリップ賞はメンバーレベルに助けられての勝利で、やはり現状では1200mでしか現実的には走らせられないでしょう(返し馬で難儀するので、スタート地点まで1km歩く新潟芝1000mコースはゲートインできない、とのこと)。

 意図的に下げても前に馬がいる限りは抑えが効かず、かといってその気に任せて行かせてしまうと先頭に立った時点でスイッチが切れるという気性の持つ主につき、まともに掛かるロスは覚悟の上で前半は抑えていかないとレースにならないのが現状。1分09秒を切るか切らないか程度の決着と考えれば、小倉2歳Sと同じだけ走ったとしても若干足りない計算で…

[3]⑥カツジ(横山武)

 前走は思い切った最後方からの競馬で目を見張る伸び脚を見せ0.1差⑤着。カツジ復活の立役者である岩田康Jはクラウンドマジックで新潟2歳Sに乗る為不在で、横山武Jは初騎乗となります。陣営は後方もやむなしとしていますが、本来の横山武Jのスタイルとしてはある程度位置を取ってロスなく運びたいクチにつき、また中途半端に位置を取るようでは凡走の目が。

[4]⑦ヒロイックアゲン(秋山稔)

 実は芝1200mに限れば2年以上、13戦にわたって0.3差以内の好走を続けている隠れた善戦マン。1000mでも勝っているようにスピードはあるのですが切れる脚が無いため周回コースでは勝ち切れずにいますが、春のオーシャンSも0.3差④着と好走。函館SSの上位組であったカレンモエ、ビアンフェと接戦しており、7歳になっても衰えは見られません。末脚勝負になると分が悪いですが、それなりに引っ張る馬も居て開催終盤で時計がかかるとなれば浮上の目はあっても。

[4]⑧セイウンコウセイ(勝浦)

 重賞しか走れないため着順の見栄えは悪いですが、行き脚も衰えておらずスタートさえ決まれば粘り込める実力は持っています。但し近年左回りしか使われておらず、右回りを使われるのは1年半ぶり。先行勢の中では実績断然も勝ち切るまでは?

[5]⑨エイティーンガール(横山和)

 外差し展開をうまく活用できた昨年は満点のレースでしたが、展開に左右されるきらいは相変わらず。雨の望みが薄く斤量が+1kgとなる今年はハマってどこまで。

[5]⑩シュウジ(丹内)

 芝で良いパフォーマンスを見せたのは3年前までさかのぼる上、長欠明けに転厩初戦、1年半ぶりの芝と強調材料に乏しいここでは。

[6]⑪ミッキーブリランテ(和田竜)

 発馬が不安定でアテにしにくいところはあるものの、流れに乗れれば最後まで良い脚を使えます。但し古馬になってから休み明けは3回使われていずれも2桁着順。本音を言うとひと叩きが理想につき、ここを使ってセントウルSに出てきたら矢作厩舎の買いパターンと言えますが…

[6]⑫レイハリア(亀田)

 時計勝負への対応を見せた前走は評価できるもので、当時の2着馬・3着馬も次走で重賞勝ちと快進撃の続く葵S組でもあります。同レース組でも牡馬は自己条件ですらまともに走れていない惨状ですが、牝馬は斤量差も活かし古馬重賞で食い込める素地はあると見ていいでしょう。今年の北海道シリーズ、芝1200m戦で【単回162/複回135】の亀田Jが乗るとなれば要注意。

[7]⑬ダイアトニック(池添)

 デビュー以来大崩れなく走っていた中、キーンランドCとスプリンターズSで連続して1秒以上の敗戦。雨中の高松宮記念の後でさえ変わりなく走れていたにも関わらず突然の大崩れは原因を掴みかねるもので、地力は認めても中身も含めて戻っているかは一度静観してもよさそうです。

[7]⑭カイザーメランジェ(菱田)

 重賞ウイナーと言ってもいわゆる「カカオ問題」で僅か7頭で争われた函館SSでのもので、前走はラップの緩んだ4角で上手くポジションを上げられたのが大きかったです。不完全燃焼で終わった他の馬との比較を考えれば、今回56kgを背負わされるのはプラスとは言い難く。

[8]⑮マイネルアルケミー(黛)

 前走は直線で前が開かずろくに追えなかった割には0.3差と小差の善戦。2勝クラス・3勝クラスを勝った時は15番枠・13番枠と外目から運んでいましたが、昇級後の札幌での3戦は2番・1番・4番といずれも内枠で窮屈なレースを強いられたのも大きかったです。外枠替わりは買いたいですが、黛Jは毎年北海道に参戦している割に最後に札幌の芝で勝ったのは2016年。馬質の問題もあるとはいえ流石に勝てなさすぎで厚く買うには。

[8]⑯ジョーアラビカ(大野)

 前走は4角でスムーズさを欠いた分伸びきれませんでしたが、その前の2戦は後方外目から助走をつけて加速する形。着順の違いは時計の違いで、開催前半で時計の出る馬場だと力のない先行勢が脱落する(ビアンフェやカレンモエは別格ですが)分間に合いますが、時計がかかるとそれなりに前も残る為相対的に届きにくくなるという図式です。ここも開催終盤で前走程度の時計が見込まれる舞台につき、嵌り切るかどうかは怪しいです。

<予想>
◎タイセイアベニール
○ヒロイックアゲン
▲セイウンコウセイ
△レイハリア
△マイネルアルケミー


■小倉10R モズピンポン

 2か月半の休み明けを叩いて③着から中1週での続戦。年始の小倉開催でも2か月半の休み明けを叩いて⑤着→中1週の続戦で②着しているように「使いながら仕上げる」矢作厩舎の得意パターンに嵌っており、コース実績もあるここなら。


■新潟10R アフランシール

 左回り芝1400mは(2,0,1,4)ですが着外のうち3度は④⑤⑤着。⑩着に敗れた昨秋のオーロCは鞍上が過剰に外を回すロスの大きいレースで止む無しの敗戦でした。小回りコースで一瞬の脚を活かしたいタイプで、ここ数戦に比べれば相手関係も大幅に楽になるチャンス。人気が外枠勢に集中するなら妙味です。

2021年8月28日土曜日

【8/28(土)予想】

■新潟4R リュヌダムール

 前走の福島戦は内枠が災いし包まれる格好に。その前3走で連続③着しているように、好位外目ないしは行き切れれば最後まで脚は使える馬です。2走前、3走前の②着馬は既に勝ち上がり、3走前の②着馬は惜敗続きのマイヨアポアと、順番待ちの立場であることは明白。内過ぎない枠も引けたので、外の先行勢を行かせて番手を確保できれば。


■新潟7R ピッツベルニナ

 このレース、この時期の未勝利戦にしてはかなりの低レベルで、前走2桁着順の馬が8頭もいる上芝1200mで入着経験があるのは4頭のみ。当然に前を取れる馬が人気するのですが、どの馬も勝ちを急ぐあまり仕掛けが早くなる傾向にあるのがこの時期の未勝利戦の特徴でもあり、これら人気の先行勢を見ながら進める馬に一発の期待を見出したいです。

 ピッツベルニナは今回初めての芝なのですが、デビュー戦は水の浮く不良ダートで全く進まず、前走は乾いたダートで終始キックバックを気にしてレースにならず。コーナーリングに難がある馬でもあり内枠も向いていませんでした。芝替わりないしは外枠を引いてその懸念が和らぐ条件なら期待できると見ていましたがその両方(初芝+7枠13番)に該当するここはチャンスありと見ます。


■札幌11R ココニアル

 人気が予想されるアンティシペイトはスパッと切れる脚の無いタイプで、行き切るか距離長いところに好走が集中していることからも本質的にローカルの2000m前後のレースは不向きと見ています。ソルドラードも10か月ぶりで去勢明け初戦、その他中穴以下も定量戦のここではなかなか推しにくく、舐められた人気になるなら頭の期待が掛けられるこの馬からいきたいです。

 昨夏の北海道でも②①②着とまとめて好走しており、洋芝とコーナー4つコースの適性は証明済み。前走は中1週の滞在競馬ながら+8kgと馬体を増やし、過去最高の馬体重(452kg)で勝ち切っているのも充実ぶりを伺わせます。番組的に今年の北海道はこれがラストになるはずで、休み明けとはいえ勝ち切るまで期待できるでしょう。

2021年8月22日日曜日

【8/22(日)予想】W重賞の全頭評価とねらい目レース

■札幌11R

[1]①ステイフーリッシュ(坂井)

 連戦ローテで使いながら結果を出すのが矢作厩舎ですが、この馬は過去6回の休み明けで①⑤③②③④着と崩れずに走れています(元々大崩れしないタイプではありますが)。今回も1週前に坂路でビッシリ追われてから札幌入りし芝で3頭併せを消化。昨年以降取り口が安定しており、出遅れずに運べれば常に重賞戦線で好走できています。勝ちきるにはワンパンチ足りないタイプですが、ここでも上位を窺う力はあると見ます。

[2]②サトノセシル(ルメール)

 欧州血統らしく、前走は雨で上りのかかる展開で浮上してきました。それまで結果を出せていなかった待機策で好走できた点も含め、やや展開に恵まれた印象で再度恵まれてもこのメンバーではさすがに、といったところです。

[3]③マイネルウィルトス(団野)

 前走の函館記念は休み明けの分割引が必要との見解でしたが、陣営が懸念していた通り馬体を減らして(-6kg)の出走となりました。しかし着順は8着とはいえ2着から8着は0.1差の中にひしめいており、コース差を考えれば実質的には2着相当の走りではあったと見ています。団野Jに手替わりになる点は買いたいですが、前走が特に強調できるレースレベルでもなかったことを考えればそこから大きな上積みが無いことにはこのメンバーではどうかというところです。

[4]④ラヴズオンリーユー(川田)

 遠征帰りの久々の一戦になりますが、1週前に併せ馬を消化し直前に単走というパターンは京都記念①着時と同じ調整過程です。こちらも本来連戦で仕上がってくる矢作厩舎でどちらかと言えばこの馬は間隔が空き過ぎない方が成績が良いのですが、今回はBCフィリー&メアターフを見据えての前哨戦であり結果を出す仕上げが見込まれるはず。矢作師の「よくないところが無い」というコメントは完調ではないというニュアンスもうかがわせますが、このメンバーでは一応の格好はつけられそうで。

[4]⑤トーラスジェミニ(横山和)

 丸1年の休養から復帰した3歳秋以降に関して言えば、馬体の増減が結果に直結しているのが現状です。

 プラス体重(0,0,0,6)
 増減なし(2,0,0,2)
 マイナス体重(4,0,1,5)

 傾向として、絞れにくい秋冬にプラス体重で出てきて凡走⇔暖かい時期に絞れて好走という相関が見て取れ、今回の最終追いも「あまりやり過ぎたくなかった」という陣営の意向からダートで単走。当日の馬体重には注意も、型通りに減らしてこられれば再度の好走は期待大でしょう。

[5]⑥バイオスパーク(池添)

 この馬は内枠で立ち回りの良さを活かせる小回りコースだと良く、前走の函館記念もうまく内に入れられた結果の好走でした。条件戦時代も阪神では取りこぼしが多かったように大箱コースでは信頼度は今一つで、コーナー径の大きい札幌替わりで相手も強くなるとなると良くて押さえまででしょうか。

[5]⑦ペルシアンナイト(横山武)

 前走の鳴尾記念は結果的に3角~4角でもう1列ポジションを上げられていれば…というレースでしたが、そもそもスタートで挟まれて後手に回らざるを得ない不利もあり直線でもワンテンポ追い出しを待たされた割にはよく伸びてきました。昨年2着の実績が示す通り洋芝は合っており、昨年のメンバーを考えても今年も通用余地はあると見ます。

[6]⑧ユーキャンスマイル(藤岡佑)

 道中の追走力に難があるタイプで、長距離であったり重馬場などで時計がかかった時に何とか間に合って好走する、という近況です。加えて左回りの方が周りもスムーズで、そのどちらも期待できないこの舞台では。

[6]⑨アイスバブル(水口)

 前走は直線で前が壁になりブレーキを踏む瞬間がありながら鋭く伸びて上り最速をマーク。正直驚きました。洋芝は初めてで、過去2回の稍重馬場でいずれも上り3番手以内の脚を使えていることからも適性が高かったということでしょう。ただそれを差し引いても決して展開が向いたわけではなかっただけに、かなり強い競馬だったと言えます。

 続戦もこの中間はさらに調子を上げており、最終は重たい函館のウッドで54.7-12.6。2歳馬との2頭併せのはずが外を走る他厩舎の馬と実質3頭併せになったのも幸いでした。本質的にはコーナーからの加速がしやすい札幌の方がレースがしやすいはずで、引き続きマークが手薄になるようであれば再度の一発も警戒が必要と見ます。

[7]⑩ディアマンミノル(泉谷)

 この馬もアイスバブル同様距離不足と見られる中での函館記念好走でしたが、前が詰まるシーンのあったアイスバブルとは対照的に4角から外を回し支障なく伸びられた分もありました。札幌替わりは歓迎であるものの、前走を見る限りではやはりもう少し距離があった方が与しやすいタイプなだけに…

[7]⑪ウインキートス(丹内)

 前走は説明不要の超スローペースに助けられての勝利で、不利のあった日経賞以外は大崩れなく走れているとはいえ斤量増でもある今回は強調できる材料には乏しいです。重賞勝ち後で注目を集めるここよりは、評価も落ち着くであろう秋以降のG1で改めて評価したい馬です。

[8]⑫ブラストワンピース(岩田康)

 勝った昨年のこのレースにしろ前走にしろ、1番枠から最高の立ち回りで好結果を残しているのがこの馬の近況です。馬体重については先月末に函館に入厩した時点で562kgとのことで、1か月かけてじっくり絞れていれば心配はありませんが立ち回りの面で不安を残す今回は上手く内に入れてどこまで…というレースになりそうです。

[8]⑬ソダシ(吉田隼)

 壁を作って折り合わせたかったこの馬にとっては最悪の枠を引いてしまいました。先行タイプは何頭かいるので番手は取れそうですが、この距離がどちらに転ぶかは未知数なうえ母ブチコも一度ケチがついた後は結局最後まで気性面の矯正が叶わなかった経緯があるだけに、初黒星の後でキッチリ立て直してこられるかここが試金石でしょう。

<予想>
◎アイスバブル
○トーラスジェミニ
▲ラヴズオンリーユー
△ステイフーリッシュ
△ペルシアンナイト
△マイネルウィルトス
△ソダシ

 水口Jは今年まだ芝で勝てていないのですが、アイスバブルの全妹であるレースガーデンとのコンビで2勝を挙げており、しかもいずれも北海道(函館、札幌で各1勝)でのもの。この血統を手の内に入れていることを踏まえ、実績度外視で本命抜擢。人気の牝馬に勝たれたらその時はごめんなさいということで…


■小倉11R

[1]①ボンセルヴィーソ(富田)

 1200mは2回走って(0,0,0,2)。昨年の淀短距離Sは0.3差5着と一見走れているように見えますが、前半が34.8とマイル戦に近い流れでこの馬でも通用したという事情があり、下手をすれば32秒台になりかねない小倉芝1200m戦では厳しいと見ます。最近のレースぶりからは1400mすら怪しくなりつつある現状ではなおさら…

[1]②エングレーバー(浜中)

 京王杯SCでは見せ場なく敗れましたが、やはりその前の心斎橋Sのほうが出来が良かったことに加えて、その心斎橋Sは4角まで前に壁を作れていましたが前走は終始壁を作れず気持ちのオンオフを切り替えられなかったことも敗因として考えられます。今回は上手く壁を作れそうな内枠に加えてさらなる距離短縮、そして3か月ぶりのレースであり気持ちも入り過ぎないと来ればここは好走のチャンスと見ます。

[2]③コンパウンダー(荻野極)

 このコースで2勝を挙げており相性は良いですが、いずれも小倉の条件戦らしく上りがかかる(=最後に前が止まる)レースでの好走につき重賞で33秒台の上りが求められるとなるとワンパンチ不足の感は否めずで。

[2]④ノーワン(川又)

 基本的には、下記前走の評価通りと見ており、頭数も増えメンバーも同等以上が揃うここでは。

 かれこれ2年4か月勝ってないものの、終いは必ず一脚を使えるタイプで着差ほど負けているレースは多くはありません。但し、助走をつけて長く良い脚を使うタイプではなく馬群の中で脚を溜めて最後の一脚で決めるレースが理想で、阪神1400mのようなレイアウトのほうが力が発揮できるだけにこのコース、この枠では脚の使いどころが難しいと見ます。

[3]⑤ロジクライ(秋山真)

 前走アイビスSDは大事を取っての取り消しでしたが、影響はないとのことでここに参戦。しかしながら芝でまともに走ったのは昨年の春まで遡るうえ、ここ2戦はダートで先行はできていても残せない、というレースを続けており、ハーツクライ産駒で加齢を考えても距離短縮で良さが出るかと言われると…

[3]⑥ファストフォース(鮫島駿)

 CBC賞は行き切ったことが奏功し日本レコードでの快勝。このコースも2戦2勝で相性は問題ないですが、前走は空前のハイラップで体力で劣る牝馬が脱落しての結果でもあり、現に13頭中牡馬の出走は僅か4頭だったにもかかわらずワンツーフィニッシュに加えタイセイビジョンも4着と3頭が掲示板に載っています。流石に今回は昨日の佐世保Sが1.07.8の決着だった上、雨が見込まれることからタイムは落ち着きそう。前走と違い今回は中間で3Fからしか時計を出しておらず、まともに追ったのは最終追いのみ。斤量も55kgに戻るここは割引要素が多く、前走内容で人気するならここは少々危険かと。

[4]⑦ジャンダルム(福永)

 クラシック大敗後はマイル路線に転向しましたが、ムラ駆け傾向があり好走してからの続戦でもコロッと大敗したりしていました。前がかりな気性と併せてこの辺りは母Believe(米国繋養につき横文字ですがあのビリーヴ)の特性とも言える部分でしょう。それが証拠に距離短縮で挑んだ4走前(1400m)と前走(1200m)は前付けからしっかり勝てているうえ、前半ペースが33秒台になると(1,0,1,0)とペースが流れた時に持ち味を発揮しています。好走後の次走がアテにできないタイプではあるものの、前が流れそうなここは再度の好走も可能な舞台でしょう。

[4]⑧メイショウケイメイ(藤懸)

 最後に掲示板に載ったのは2年前のフィリーズレビューの⑤着。賞金はOPなので番組の都合上1400mにこだわると出られるところが無いため適性外のところにも出ざるを得ないという状況で、3歳以降はハンデで恵まれても良いところが無い現状では…

[5]⑨シゲルピンクルビー(和田竜)

 前走の函館SS時は「内枠の短距離戦が苦手な泉谷J」を理由に割り引きましたが、案の定スタートを決められず後手を踏み、前が閊えて最後まで何もできずに終わってしまいました。前傾戦のフィリーズレビューの内容からも適性は短いところにあると見ており、中枠替わりで和田竜Jに戻る今回は見直せる舞台でしょう。

[5]⑩メイショウカリン(酒井)

 今年このコースで3戦していますが、①着だった巌流島Sは32.6-35.7とバッタバタの前傾戦を4角16番手から差し切ったもので、それよりも上りが速くなった北九州短距離S、CBC賞では見せ場なく敗れています。ここも33秒台の上りは必須と見られ、雨で時計がかからない限りは厳しいかと。

[6]⑪アウィルアウェイ(松山)

 前走のCBC賞は32.3-33.7のラップで、末脚を身上にするこの馬にとってしてみれば32秒台を出さないと勝てない状況につき「物理的に間に合わなかった」レースと見るべきでしょう。普通前半が32秒台になるレースは後半が34秒くらいになるはずで、前走が特殊だっただけで本来前傾戦は大得意なクチ。多少馬場が渋ってもメンバー的に前半は流れるはずで、全体時計が緩む今回は前走以上が期待できます。

[6]⑫モズスーパーフレア(松若)

 前走の高松宮記念では先行勢で唯一掲示板に残しました。重馬場が得意というよりかはダッシュ力が段違いな分、追い込みが届かない展開で前に居られるメリットを活かせるレースで浮上するタイプと言えます。32秒台で先行しても残せる点は強みですが、昨年は夏の小倉が短かったのに対し今年の夏は3週のインターバルを置いての連続開催でそれなりに芝の痛みも進んでおり、馬場の恩恵を受けにくい点は若干割引必要かと。

[7]⑬ファンタジステラ(藤井勘)

 直線で詰まった2走前を度外視すれば準OPで連続好走していますが、いずれも好位の内目を取って直線でスッと抜け出すレース。外差し傾向が出ており外枠を引いてしまった今回は得意な形に持ち込むのは少々ハードルが高そうです。

[7]⑭レッドアンシェル(武豊)

 調整の難しさは相変わらずで、今回もCBC賞を目標にしておきながらコンディション不良で立て直しての一戦。その効果もあってか今回は2週前からしっかり時計を出せており、直前は併せ馬を消化し順調に来られています。こういった過程もあり福永Jが乗れない点は残念ですが、大敗後の巻き返しもあり得る出来にあると見ます。

[7]⑮メイショウキョウジ(斎藤)

 福島テレビOP⑯着後は短期放牧に出され立て直しを図られましたが、中間はまだ太目を残している点と陣営曰く覇気に欠ける様子とのことで、コース実績は認めるもののこの距離このメンバーでどうかというところです。

[8]⑯アスコルターレ(藤岡康)

 マーガレットSはその後の過程を見れば2勝クラス相当と見るべきで、斤量を含めて考えても格下感は否めません。母母リッスンという血統背景からも、スピード比べよりは時計のかかった方が良い印象で…

[8]⑰ヨカヨカ(幸)

 前走のCBC賞では内の好位を進みうまく運んだかに見えましたが、直線では右に左にフラフラしておりお釣りが無くなったようでした。5着という結果をどう考えるかですが、この下が長期スランプ馬や条件馬ばかりであることを考えれば額面通りに評価はしにくいのが正直なところです。前回を異次元のペースだったと割り切って評価する考え方もできますが、強かったと言うには物足りない内容につきメンバーも強化される今回、痛恨の外枠もプラスとは言い難く。

[8]⑱ボンボヤージ(岩田望)

 前走のマレーシアCは7頭立ての小頭数な上1分6秒台が出るレースで、物理的に前に居ないとどうしようもないレースでした。確かに小倉は(2,1,0,0)で安定していますが、18頭立ての大外枠となる今回は楽なレースは望め無さそうで。

 加えて気になるのが、コンビで2勝を挙げる川須Jが乗らないという点。川須Jは日曜は新潟なのですが乗鞍は僅かに2鞍で、メインのNST賞でテン乗りのロードラズライトに乗るのと3Rの新馬戦でダイシンアキラという馬に乗るのみ。このダイシンアキラは先月からずっと調教をつけている馬で梅田師の期待も高い1頭なのですが、それにしても近年ジリ貧は否めない同騎手の立場にあって重賞勝ちが狙える鞍ではなく新馬を優先するというのは、前者に見込みがないのか後者によほど期待しているのか…

<予想>
◎シゲルピンクルビー
○アウィルアウェイ
▲エングレーバー
△ジャンダルム
△レッドアンシェル
△モズスーパーフレア


■新潟11R ノンライセンス

 芝に使われた前走と3走前を除けば大崩れなく走れている上、牝馬らしく脚抜きの良い馬場の方が良いタイプ。2走前の京葉S(重)ではダンシングプリンス、ジャスパープリンスとOP実績のある牡馬に交じって2着と好走しており、クラスの目途も立てられている現状でこのメンバーなら。


2021年8月21日土曜日

【8/21(土)予想】

■小倉7R セラヴィー

 前走は初の芝1200m戦でしたが、4角で前の馬が内に切れ込んできてブレーキを踏まざるを得ず、加えて直線では前が詰まり鞭を1発も使えず流しての入線。2走前はダート、3走前は後方有利展開を4角3番手から進んだもので度外視できます。元々はカバーガールやゴタイリキなどメンバーの揃ったところで差のないレースをしてきた馬。外枠変わりでスムーズに運べれば前進期待です。


■新潟7R ハイレジリエンス

 外傷明けで8か月ぶりのレースですが、頭の高い走りをする馬で前がかりなところもあり休み明け+距離短縮は好材料。前走はモロに掛かってしまい直線でお釣りなく、2走前も前半掛かりっぱなしでしたが向こう正面で捲られるとピタリと折り合い4着に残した内容を見るに、前に馬を置いて折り合える戸崎Jの起用もプラスに働くと見ます。但し実力通りならマイヨアポアがアッサリでもおかしくないレース故、馬券は複勝狙いで。


■新潟10R シャイニーブランコ

 昇級初戦の前走で3着と目途はつけたものの、現状では1400mだとやや末が甘くなるところがあり、ベストは1200mでしょう。3走前に接戦だったデンコウリジエールは既にOP入り。通用級の実力の持ち主であり前走がフロック視されるならここはチャンスと見ます。

2021年8月15日日曜日

【8/15(日)予想】W重賞の全頭評価とねらい目レース(UHB賞)

■新潟11R

[1]①グランデマーレ(藤岡佑)

 2回走った左回りで大敗しているのですが、神戸新聞杯(中京)は10か月の休み明け、そこから続戦の鷹巣山特別(東京)はそれまでの戦法を覆して抑えての道中で力を発揮できずのレースでした。いずれも訳ありの敗戦につきこれら2戦からは決して左回りがダメという結論は下せないのですが、勝ってきたレースはいずれも好位外の2~3番手をスムーズに進めてのもの。この枠で長い直線もあるレイアウトをいかにして被されずに進めるか、舵取りは容易ではないと見ます。

[1]②ベストアクター(柴田善)

 休み明けは苦にしないタイプですが、直前の動きは前走程度でその前走で大きな不利も無く見せ場を作れなかったとなるとプラス評価は難しいところです。マイルに実績が無い点も気になります。

[2]③シャドウディーヴァ(福永)

 左回り得意のイメージが強いですが、前走、前々走と右回りでも小差で走れています。OP昇級後は距離短縮ローテで(1,1,1,1)。折り合いの不安なく臨める点は良く、あとはやや外差しに振れている今の新潟のバイアスをどう活かすか。新潟芝ではほぼ2回に1回は複勝圏に来る福永Jですから、うまくやってくれるとは思いますが。

[2]④ラセット(秋山真)

 脚の使いどころが難しい馬で、キレはあるもののそれを長く使えない面がネックです。阪神や京都のように下り坂があり4Fくらいから加速するコースなら最後の一脚で決めきれますが、東京や新潟のように長く良い脚を使えることが求められるコースでは持たない懸念があります。

[3]⑤アトミックフォース(武藤)

 マイルを使った2戦は④⑤着と着順は悪くないものの、東風Sは行った行ったの決着で残せず0.7差、ダービー卿CTは前崩れのレースを控えての0.6差でさして強調できる内容ではないと見ています。ワンターンのコース自体は合っているものの、マイルに対応できるスピードという点では少々物足りないかと。

[3]⑥ロータスランド(田辺)

 前走の中京記念(小倉)は早々に手ごたえが怪しくなったものの、そこからしぶとさを見せての0.4差⑤着。その前までの連勝の内容からも上りのかかる馬場や展開で上位に来れるタイプとは見ていますが、流石にワンターンのマイルで重賞となるとペースが流れそうで追走力という点では不安が残ります。

[4]⑦ハッピーアワー(丸田)

 前走は⑪着とはいえ久々に1秒差以内に走りをまとめてきました。この馬なりに復調が伺えますが、3歳以降パフォーマンスを上げられていない点は気がかりで。

[4]⑧アンドラステ(岩田望)

 前走は鞍上の好騎乗もありましたが、折り合いに難がある馬で距離短縮局面でしっかり折り合えたことが大きかったです。その点今回はさらなる距離短縮で条件は良いですが、2戦続けて中3週での続戦というのはキャリア初で、気のいい分この臨戦がどう出るかは半信半疑でもあります。

[5]⑨ソッサスブレイ(柴田大)

 ここ2戦が小差の好内容。特に前走の関越Sは新潟外回りのごまかしがきかない舞台でしっかり末脚を伸ばして0.1差③着と健闘しました。但し直線入り口まで壁を作れ、スッと外に出して差すことのできた展開利も大きかったです。再度恵まれればとは思うものの、マイルへの距離短縮に加え相手も一気に強くなる分どうかと…

[5]⑩ブランノワール(丸山)

 ラスト4Fから加速し最後の1Fで他が止まったところを差す形のレースが得意で、4勝中3勝を阪神で挙げているのも3角からの坂を巧く使えるからだと言えます。一方で600m地点でギアチェンジしてゴールまで加速するようなレースは向いておらず、新潟外回りは明らかな後者につき。

[6]⑪ソングライン(池添)

 2走前の桜花賞は向こう正面でメイケイエールの不利を受け、人馬共に気持ちが切れての⑮着。前走のNHKマイルCはスムーズな競馬が叶ったものの、抜け出してソラを使ったところをシュネルマイスターに捕まり惜しい②着。敗因はハッキリしているうえ前走で苦杯をなめたシュネルマイスターは次走の安田記念で③着とし、世代レベルの高さを証明してくれました。

 前走が示す通り勝ちにくいタイプであり頭で狙うのはやや心もとないですが、仮に1頭になるシーンがあったとしてもこれを負かすレベルの末脚を持つ馬がどの程度いるのかという点を考えれば、軸としては最適と言えるでしょう。

[6]⑫サトノアーサー(戸崎)

 昨年は後方待機から進路ができたタイミングでスパッと伸びてきましたが、今年に入ってややエンジンのかかりが遅くなっている印象があります。前走の東京新聞杯にしても、前が開かなかったことはありますが盛んに追われた割に良い伸びを見せたのは最後の200mからでした。その上中間頓挫があってのぶっつけでこことなると、力を発揮してどこまで…というのが正直なところです。

[7]⑬カラテ(菅原明)

 前走は爪不安明けで明らかな調整途上という一戦で参考外でした。今回は最終の坂路で51.5-12.7と、50秒台をマークした東京新聞杯ほどではないにしろ動きは大きく良化してきました。最終2Fに最速となるのは連勝当時のこの馬のいつものパターンで、好位で壁を作り直線で抜け出すパターンを取りやすい新潟コースなら巻き返しの目はあっても。

[7]⑭クリスティ(M.デムーロ)

 テンにゆとりを持てるかが鍵となる馬で、前半3Fが34.9秒以下だと(0,0,0,3)※いずれも掲示板外⇔それ以上かかれば(5,2,0,2)※2回の着外は④⑤着。稍重で開催された2014年を含め、関屋記念は過去10年で7度が前半34秒台以下の入りとなっており、マイスタイルがペースを作りそうな今回も速い方に振れる可能性が高いと見ます。

[7]⑮ミラアイトーン(津村)

 3走前のニューイヤーSではのちに重賞でも連続好走するミッキーブリランテより1kg重いハンデを背負いタイム差なしの③着。前走はスタートの失敗が全てで、昨年0.4差⑤着した実績もあるこのレース。発馬を決めさえできれば圏内の可能性はあるでしょう。

[8]⑯プールヴィル ※出走取消

[8]⑰マイスタイル(横山典)

 折り合い難のある馬で、中長距離戦で逃げる競馬をした後で距離短縮するといずれも好走しています。

 17年菊花賞(3000m)逃げて⑱着→18年福島民報杯(2000m)②着
 18年中日新聞杯(2000m)逃げて⑧着→19年京都金杯(1600m)②着
 19年函館記念(2000m)逃げて①着→19年スワンS(1400m)③着
 21年新潟大賞典(2000m)逃げて⑭着→21年関屋記念(1600m)?着

 1年ぶりのレースとなった前々走のダービー卿CTも果敢に逃げ、外差し決着を0.4差④着に残しており力の衰えは見られません。ムラな面がありアテにしにくい分、ローテーション的に狙える今回は妙味も見込めそうです。

[8]⑱パクスアメリカーナ(内田博)

 左回りは過去2回走って④⑥着。主戦だった川田Jはおろか前走(と言っても一昨年のマイラーズCですが)で騎乗した藤岡佑Jに至っては同レースで別の馬に乗るわけで、テン乗りの内田博Jで明らかに結果の出ていない条件を使われる意図が不明です。乗り込み量は十分ですが直前の動き自体は前走時には及んでおらず、いくら中内田厩舎といえど流石に今回は叩きの側面が強いと見ます。個人的にはG1級の素材であると見込んでいるので、順調にマイルCSまで行ってくれることを願うのみです。

<予想>
◎ソングライン
○マイスタイル
▲シャドウディーヴァ
△ロータスランド
△アンドラステ
△ミラアイトーン
△カラテ


■小倉11R

[1]①アールスター ※出走取消

[2]②ファルコニア(川田)

 前走のエプソムCは3角で内に進路を取った川田Jの好判断が光りました。ここ2戦と同様に良い位置を取れる自在性を強みに、直線ではコーナーワークだけで先団に取りつくことができました。そこから押し切れないのが足りないポイントでもあり、前走だけでOPで通用するとは言い切れないのですが、今回は半分準OPのようなメンバーにつき前回同様に内を捌ければ再度見せ場は作れそうです。

[3]③グランスピード(和田竜)

 前走の不知火Sでは初めてブリンカーを装着し、スタートから真一文字に伸びてハナを取り切りタイム差なしの②着でした。位置を取れなければ脆いですが前走のようにしっかり前付けができれば大崩れは無く、4角3番手以内なら(3,2,1,1)。この頭数、メンバーなら残り目はあるでしょう。

[4]④テーオーエナジー(藤岡康)

 この馬のピークはOPを連勝した3歳冬~4歳春シーズンで既に3年半前の話。その後はダートでも見せ場を作れておらず、先週のエルムSを除外されての参戦で強調はできません。9頭立てになったここは無事完走すれば170万円が手当として入りますので、無理をしない走りに徹するでしょう。

[5]⑤ショウナンバルディ(岩田康)

 結果的に前走も前半が60.8という平均以下のペースでついていけた格好でしたが、控えて脚を伸ばす形で結果を残せたのは大きかったです。今回は何が何でも、というメンバーはおらずペースは落ち着きそうで、ここ2戦とのメンバー差を考えれば押さえは必要でしょう。

[6]⑥ダブルシャープ(酒井)

 追い込み馬ですが純粋なキレ勝負では分が悪く、元々上りのかかる小倉は向いているうえ雨で馬場が重くなればその分さらに時計がかかるので差し届きやすくなるタイプです。天候の回復を考えても準OPと大差ないこのメンバーなら引き続いて警戒必要でしょう。

[7]⑦ヒュミドール(幸)

 ここ2戦は外を回したことが仇となり、前がつかえたり距離ロスが大きいレースになってしまいました。吉田豊Jは開催後半の芝コースではまず内を通さないため、前走のエプソムCもファルコニアのポジションを取れれば2着もあったと見ています。それが幸Jになってどこまで、というのはありますが、日経賞の内容からもOPでやれる素地はある馬でこのメンバーなら要警戒です。

[7]⑧ヴェロックス(浜中)

 デビュー戦を圧勝した舞台ということで小倉が得意なように見られていますが、大トビな馬で4角で加速がつく小回りの小倉は本来この馬には不向きな舞台と見ています。前走のエプソムCでは④着と格好はつけましたが、得意の大箱コースでも伸びきれなかったのを見れば往時のキレには程遠い現状と言わざるを得ず、この馬に関して言えば人気も見込まれるため「このメンバーでも」買いたいとは言いにくいのが正直なところです。

[8]⑨モズナガレボシ(松山)

 芝に転戦後上りのかかるレースばかりを使われていましたが、前走の佐渡Sはレースの上りが初めて35秒以下となるペースにも拘らずそれを克服して③着に残しました。アナザーリリック、ゴルトベルクと後方待機勢が1,2着する中で4角5番手から残した内容は評価でき、2走前の阿武隈Sも直線で進路をカットされる不利があっての敗戦で悲観するものではありません。4kg減の斤量も味方し一押しが効けば下剋上もあり得るでしょう。

[8]⑩スーパーフェザー(武豊)

 年齢を重ねて折り合いがマシになっており、これまで先行かまくりでしか好走できていなかった中で前走は控えて最後に脚を使う収穫のある内容でした。不知火S組の上位3頭がそのまま出てくる格好となり、相手関係を考えれば無視はできないかと。

<予想>
◎モズナガレボシ
○ヒュミドール
▲ファルコニア
△グランスピード
△ショウナンバルディ
△ヴェロックス
△スーパーフェザー

 見た目ほど力量差が無いと考えますが意外と何を買ってもさほど配当は跳ねなさそうなので、軸だけ決めて手広く流そうと。


■札幌11R タイセイアベニール

 前々走の函館スプリントSではスタートでノメった上4角で挟まれる不利があっても0.5差まで脚を伸ばしました。雪辱を期したはずの前走のTVh賞は直線で挟まれまたも0.5差。次は手替わりなら…と思っていたところまさかのルメールJ。実はこの馬の初勝利はこのコースでルメールJが跨った未勝利戦人気は必至ですが昨年のセントウルS④着など実績はここに入れば断然で、この枠なら挟まれようも無く能力全開と来れば頭まで。

2021年8月14日土曜日

【8/14(土)予想】

■札幌9R レコレータ

 間隔を空けた方が良い馬で、唯一掲示板を外したのは中2週で挑んだデビュー2戦目の未勝利戦。前走も中1週でベストとは言えない臨戦過程ながら0.2差2着に踏ん張ったあたりはこのクラスでもやれる素地を示したレースでした。

 中間は函館開催をスキップし中6週でここへ参戦。単走だった前走と違って最終は併せ馬で負荷をかけられており、状態面の不安も無く挑めるここは中心視。


■新潟11R グッドマックス

 ここ2戦はスタートのタイミングが合わず位置を下げての敗戦。元々上りのかかる展開は得意で、3走前のアクアマリンSでは水しぶきの上がる不良馬場を4着に残しています。今日の新潟も雨量が多くコンディションの悪化が懸念され、皆が前に殺到する直千競馬であればこの馬の良さが生きる舞台と見ます。

2021年8月9日月曜日

マミリアス、船橋の交流戦へ。今回ばかりは結果にシビアに


 出資馬である広尾TCのマミリアス(牡3、美浦・根本厩舎)が、10(火)の船橋9Rナイスレイン特別(ダ1600m)に出走。未勝利脱出へラストかもしれないチャンスに挑みます。

 前走、7/4の福島戦(7着)以降は在厩で調整。出走機会が得られることを最優先しての陣営の意向もあり、次走予定が確定しない中でも暑い中緩めずにここまで来ました。この時期は他陣営も考えることは一緒で、月初に予定されていた金沢の交流戦は30頭超の申し込みがあり補欠にすら入れず。そのような状況の中、よく船橋に滑り込めたというのが正直なところです。

 ここまでのマミリアスのレースを見るに、ダートだと1800mはやや長いという感触。前走で試した1700mももう一つ踏ん張り切れなかったことを考えれば、コーナー4つで1600mは丁度こなせそうな範囲でしょうか。逆に言えば今の時期の中央未勝利戦は芝は大渋滞、ダートだと1000,1200,1700,1800の4つしか距離設定が無いため出る番組に困るという状態であったため、この出走が叶ったのも運が味方したと言えます。

 中央からはマミリアス含め7頭が参戦しますが、ほぼほぼ未勝利戦で1秒差で負けている馬の集まりといった感じでしょうか。鞍上は大井の矢野J。前回の交流戦(森J)といい、力量差がなく混戦の中トップ級の騎手を確保できたことは非常に心強いです。



 中央の未勝利戦は9/5(日)で終了。残り4節となり優先権持ち以外は現状でも4節空けないと出られない状況で、出走間隔を考えればこれがラストチャンスでしょう。デビュー戦であと一歩着を拾えていたら…優先権を持って挑んだ中山戦で挟まれなければ…等タラレバを上げればきりが無いですが、それも含めてここまでの結果を甘受すべきなのが競馬であり一口馬主であると考えます。

 次に繋がるレースを、と願ってきましたが、この期に及んでは2着も殿も同じ、としか言いようがありません。これまでの経緯から決して楽観はできない舞台ではありますが、チャンスを持って挑めるということがまずは何より。コンディションや鞍上の手配など陣営のこれまでの尽力がなんとか報われるよう、出資者としてはただ祈るのみという状況。きっとマミリアスは結果で応えてくれると信じています。


 発走は19:05。明日ばかりは早めに上がらせてもらって、未来に繋がる走りを応援しようと思います。

【8/9(月・休)予想】クラスターCの全頭評価

■盛岡10R

[1]①シークザトゥルース(小林)

 あたかもキョウエイトルースの子供っぽい名前ですが全く関係は無く、ビッグレッドFの生産で牝系を辿ればノーザンドライバーがいる血統。中央未勝利、岩手のOPで距離1000m超えでは頭打ちの現状を考えれば計算はしにくいです。

[2]②サマニー(村上)

 中央時代の良績は左回りダートの短距離に集中しており、転出後の3勝もいずれも盛岡ダートですのでこの馬にとっては良い移籍であったでしょう。但しそれでも中央では1勝クラスの馬、加えて最近は位置が取れなくなっているのか1400m以上でないと残せておらず、1分10秒を切るのがほぼ確実のこの舞台では。

[3]③サイクロトロン(松山)

 ダートでは良馬場(4,0,0,1)に対し稍重以下では(0,1,1,4)。降水確率90%のここでは不利なコンディションになることが見込まれるうえ、3連勝中の相手もダート短距離にしてはかなり恵まれた方で、重賞実績馬と伍するにはやや時期尚早の感も。

[3]④ジャスティン(坂井)

 海外を転戦ののち前走は芝を使われ、国内のダートは今年初出走です。前走を見る限り出脚の衰えは無さそうですが、長らく変則的な調教を余儀なくされた分戦える状態にあるのかが不透明です。過去7-8月の出走自体が無いため夏場への対応も未知数な上、58kg自体は勝ち星もあるものの他馬との比較で考えれば有利とはいえない条件です。

[4]⑤レールガン(高橋)

 今回のメンバーの中では地元勢で一番の実力馬となりますが、地元でも重賞を勝てないレベルとなるとさすがにここで勝負になる計算はできないかと。

[4]⑥ウインルーカス(木村)

 毎年夏場に調子を上げてくるタイプですが、昨年ほどのキレを見せられていない現状では一発台頭の望みは薄いと見ます。

[5]⑦スティンライクビー(坂口)

 3歳時に岩手で3連勝し、中央再転入後準OPまで出世した馬ですが準OP時の好走は軽ハンデ(52,52,49kg)でのもの。斤量の恩恵も無いうえ直近は地元で1秒以上の負けが続く現状では。

[5]⑧リュウノユキナ(柴田善)

 元々ムラ駆け傾向の強かった馬なのですが、昨秋からは発馬も安定しそれが好成績につながっているように映ります。前走は平坦コースでヒロシゲゴールドを捉えきれませんでしたが、盛岡は300mの直線に坂があり地方でも随一のタフなコースと言えます。前々走で不良馬場の東京スプリントを勝ったように馬場が渋っても問題なし。55kgで出られるここはチャンスでしょう。

[6]⑨ボタニーク(山本聡)

 前走は末脚勝負で2着に食い込んだとはいえ、6馬身前にいたキラットダイヤは中央2勝クラスで全く歯が立たなかった馬。力量的に計算は立ちません。

[6]⑩ヒロシゲゴールド(幸)

 左回りは(2,2,0,0)とパーフェクト連対中。中央の左回りでダート1200mを取れるのが新潟のみで適鞍が限られるという事情に加え、OP級となるとせいぜい新潟で年1~2回行われるOP特別かクラスターCしかなくなってしまいます。昨年のこのレースを2着した後、中1週の強行軍で新潟のNST賞に出たのも、この馬の得意条件を逃したくないという事情も手伝ったものでしょう。

 それだけにここに向けてはしっかり乗り込まれており、2週連続で栗東坂路で50秒台を出すなど動きは万全。外のマテラスカイは控えてもOKな馬で、自分の形に持ち込めばここも十分好戦は可能でしょう。

[7]⑪メイショウオオゼキ(関本玲)

 地元の条件戦でも2秒差で負けている現状では、よほど恵まれないことには…

[7]⑫マテラスカイ(武豊)

 昨年のこのレースではヒロシゲゴールドに行かせて直線で前を捉えるレースで勝ち切り進境を見せました。元々スピード勝負は望むところで脚抜きの良い馬場もOK。帰国後2か月にわたって乗り込まれており、昨年同様に50秒台を連発しているように状態も問題なくメンバーも大きく変わらないとなれば今年も好勝負は必至と見ます。

[8]⑬ツルオカボルト(菅原辰)

 水沢のOPであればまだ流れ込めますが、直線でのエンジンが必要な盛岡では前走の内容を見る限り地元勢でもやや厳しい近況かと…

[8]⑭ナリタスターワン(高松)

 今回の地元勢では唯一の中央OP馬ですが、岩手転入後の3度の2着は重馬場の水沢850mと盛岡芝1000mが2回。やはり本質的には芝馬で、交流競走でも今回出る中央勢との勝負付けは済んでいると考えます。

<予想>
◎ヒロシゲゴールド
○マテラスカイ
▲リュウノユキナ

 実質5頭立ての上、重賞実績のないサイクロトロンと臨戦過程から不確定要素の大きいジャスティンを除いた3頭で組み立てるとなると、変に紐荒れを狙うより絞った方が良さそうに思えます。