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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2025年3月9日日曜日

【3/9(日)予想】弥生賞の注目馬とねらい目レース(総武S・大阪城S)

■中山11R/報知杯弥生賞ディープインパクト記念 レディネス

前走の新馬戦はスローペースを後方から運び、直線では進路を探しながら脚を遣いデビュー勝ち。目いっぱい追ったわけでもない中で33.7の末脚を繰り出せたあたり、持てるエンジンは相当なものを秘めています。体質の関係でデビューがここまでずれ込んだものの、現時点でここまで器用にレースができるのもスワーヴリチャード産駒らしい完成度の高さ故で、インをロスなく運べそうなこの枠も好材料。ミュージアムマイルは前走の感じからすると大箱向きの印象で(不適マイルでも②着できたのはその分だと見ています)、ファウストラーゼンは抑えきれなかったが故のぶっ放しからの距離延長が懸念点。ジュタも不器用さを抱えこのタイミングでの手替わりはプラスとは言えず、本気の権利取りを目論むこの馬にも十分チャンスはあると見ます。


■中山10R/総武ステークス ホールシバン

前走の門司Sは一見展開が嵌ったように見えて、この馬以外の掲示板は4角5番手以内の先行勢が占めており1頭だけ違う脚を遣ってのレースでした。元々素質は高く評価されていたものの鼻出血などで順調に使えなかった分キャリアは浅いですが、母のサマリーズも2歳時に全日本2歳優駿を制した後不振に陥り、賞金半減で1600万下から再起を果たし4歳夏にクラスターカップを制した経歴の持ち主。古馬になり再度伸びる機会がある血統だとすれば前走はフロックでも何でもなく、このコースは3歳時に3勝クラス戦を勝った舞台。好調持続できていればここでも。


■阪神11R/大阪城ステークス ウインエーデル

前走の洛陽Sはスタートから挟まれたりぶつけられたりとスムーズにいかないところがあり⑫着と敗れましたが、2走前のユートピアSは4角5番手までの5頭がそのままゴールになだれ込む前残り決着を強襲しまとめて差し切る強い内容。切れ味勝負の色合いが増す牝馬限定戦で差し切ったのは末脚の証明で、前走は当時の芝が掘れる京都のコンディションも合わなかったと見ています。先行馬がインに固まった今回はペースも落ち着きそうで、末脚の絶対値が求められる流れになれば紅一点のこの馬から。

2025年3月8日土曜日

【3/8(土)予想】フィリーズレビュー・中山牝馬Sの注目馬

■阪神11R/報知杯フィリーズレビュー インブロリオ

前走の紅梅Sは差し決着の中先行してもうひと脚を繰り出しての②着。道中は初めての左回りもあってか終始インに刺さり気味で、口向きの悪さを何とか矯正しながらの走りだっただけにスムーズならさらに上が見通せるレースぶりでもありました。チューリップ賞との棲み分けが成立している現代のフィリーズレビューは前傾ラップとなることは必至で、前走でタイトな流れを経験できたこともプラス。序盤の混戦に巻き込まれにくい外枠からスムースに走れれば。


■中山11R/ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス エミュー

このコースはフラワーC勝ちを含む2戦2勝。前走の小倉牝馬Sは前傾ラップの追い込みが嵌った部分も大きいですが、ブリンカーによって最後まで集中して走れていたとのこと。時計のかかるコンディションは歓迎のクチで、ここもクリスマスパレードやセキトバイーストなど快速タイプが揃いハイペースは必至。最後の急坂で前が入れ替わる展開になれば十分足りるはずで。

2025年3月2日日曜日

【3/2(日)予想】中山記念・チューリップ賞の注目馬

■中山11R/中山記念 パラレルヴィジョン

昨年ダービー卿CTを制した時以来5走ぶりに戸崎Jを迎えての一戦。ここ4戦は安田記念・関屋記念・富士Sと苦手な左回りに抱えて乗るのに向かないマーカンドJと鞍上との相性にも恵まれずの敗戦でしたが、右回りでしっかり溜められる鞍上に戻る今回は見直すには十分です。もう少し内目の枠だとベストではありましたが、メイショウチタン、マテンロウスカイといった面々を見ながら運べばスムーズに番手が取れそうで、距離短縮となるここは折り合い面の問題もなく能力発揮といけるでしょう。


■阪神11R/チューリップ賞 ルージュナリッシュ

昨年の小倉記念の勝ち馬・リフレーミングを送り出す鮫島一師は定年引退前最後の重賞出走。しかしながら同厩舎の馬に一番多く騎乗(467鞍、現役で次点の鮫島良Jは217鞍とダブルスコア)し、リフレーミングとのコンビでもここぞの時に勝利してきた川田Jはこちらを優先。主戦の横山和Jに先約があるのかとも思いましたが、中山記念はグラティアスに騎乗とどうも中山を優先した風でもなさそうです。

ルージュナリッシュの国枝師は来年が定年。そのため今年が最後のクラシック挑戦になりますが、ここまで現3歳世代の牝馬で勝ち上がったのはこの馬のみ。牡馬も本賞金400万組しかおらず、ダービー参戦を目されたアロンズロッドは無念の戦線離脱で最悪春クラシックの出走がゼロという危機にあります。関西の重賞で関東馬に騎乗することがあまり多くない川田Jがあえてここを選んできたとなれば、国枝厩舎最後のクラシック挑戦に向けた権利獲得のミッションを負っていると考えてよさそうでしょう。先を見据えたレースをしてくるであろうここは勝ち切るまでは微妙も、このオッズで買えるなら複軸で。

2025年3月1日土曜日

【3/1(土)予想】オーシャンSの注目馬

■中山11R/オーシャンステークス ウインモナーク

3走前、そして前走ともに中山の高速決着の中を①③着。速い流れでもポジションを取れ、一瞬の脚を活かすスタイルは中山、特に開幕週のコンディションに合っています。新馬勝ちを含め休み明けも苦にしないタイプで、前走の相手関係からここでも十分威張れるはずです。欲を言えばもう少し内目の枠が欲しかったものの、真ん中にテイエムスパーダがいるこの位置関係なら好発からスッと前目を取れるでしょう。中間の状態もよく、本番を見据えた実績馬がもたつくようなら。

2025年2月23日日曜日

【2/23(日)予想】フェブラリーSの注目馬

※おことわり

本日は外出につき、G1全頭評価は割愛させていただきます。

■東京11R/フェブラリーステークス  サンデーファンデー

このレースが圧倒的に末脚優位なのは周知のところですが、その根本にあったのは「ハイペースを演出する短距離馬の存在」でした。例えば昨年ならドンフランキーのように本来1400m以下を主戦場とするスピードタイプが参戦し全体のペースを引き上げていましたが、近年短距離馬はリヤドダートスプリントへの参戦を選ぶケースが増え、スピードタイプが揃うことが少なくなりつつあります。実際インティは35秒台のペースで逃げ切ったわけで、ペースが緩みさえすれば先行勢にもチャンスのあるレースです。

今回前に行きそうな馬は5頭ほど居ますが、34秒台以下で逃げ切った経験のある馬はゼロ。各馬ともハナにこだわらない姿勢を見せているうえ、ブリンカー着用で行く気を見せているミトノオーも逃げを好まない田辺Jの騎乗となると無理して押していくような真似はしないはずで、前に行く馬にとってはペース的にも恵まれることが想定されます。

サンデーファンデーはここ2戦徹底先行が板についての②①着。距離短縮、ワンターンなど越えるべきハードルは多いですがそれは他の逃げ馬も同じこと。逃げたい馬の中では近走最もタフなレースを経験しており、ゲートが決まりさえすれば先行自体は容易いはずでしょう。あとは有力どころに差し馬が揃ったことでペースが恵まれれば一発も。

2025年2月22日土曜日

【2/22(土)予想】ダイヤモンドS・阪急杯の注目馬

■東京11R/ダイヤモンドステークス マイネルケレリウス

4勝全てが左回りでのもの。前走のステイヤーズSは1年半ぶりの右回りでしたが、0.4差⑦着と長距離適性を示してくれました。スローでじっくり運んで長く脚を遣わせたいタイプなので、必然的に東京や新潟外回りといったコース形態が向くわけですが、あまりに緩いと折り合いの懸念も。今回はジャンカズマがいる分ペースは流れそうで、前に目標を置いて早目に踏み出せれば簡単には止まらないはず。


■京都11R/阪急杯 シュバルツカイザー


G1の前哨戦の間隔が長くとられることに伴い、今年から2月の京都開催となる阪急杯。京都で施行されるのは実に30年ぶりということで、当然ながら近年のデータはありません。上記は「近10年の京都芝1400mの古馬重賞における前走距離別成績」を抽出したものですが、基本的に距離短縮組が好走していることが見て取れます。今回距離短縮で臨む馬は(障害帰りのヴァトレニを除き)4頭いますが、下が荒れていると走らないオオバンブルマイ、先行タイプで位置取りを落とす懸念のあるセッション、締まった流れではついていけないドナベティは軽視し京都金杯⑦着から臨戦のシュバルツカイザーを推したいです。

年齢的なものもあり現状では1400mが合っている様子。前走は流石に距離が長く、やや時計のかかる今の京都のコンディションも味方しそうです。インで我慢させて空いたところを突きたいタイプですから、岩田康Jの戦法ともがっちり嵌るはず。重賞としてはメンバーにも恵まれた感があり、3走前、2走前とこの距離で小差好走している実績を考えればやれても。

2025年2月16日日曜日

【2/16(日)予想】京都記念・共同通信杯の注目馬とねらい目レース(東京7R)

■京都11R/京都記念 リビアングラス

バビットが注文を付けて出していけば隊列はすんなり決まりそうですが、ここは明らかな叩きという実績馬が多くペースはあまり上がらないと思われます。前走の八坂Sは弟のインザモーメントとの叩き合いを制して押し切り、3歳時には京都新聞杯で③着している通りこのコースは得意としており、速い上がりが求められない今の京都であれば十分対応できるはずで展開利を見込んで狙いたいです。


■東京11R/共同通信杯 ワンモアスマイル

3走前は京都2歳Sの勝ち馬エリキング&ホープフルS②着のジョバンニの③着、2走前は阪神JF②着のビップデイジーの②着と相手関係に泣かされるレースが続いています。前走ぶっちぎられたナグルファルもちょっとエンジンが違うという勝ち方で、実質的にここ3走ずっと重賞級の走りをしていると言っても過言ではありません。冬の東京は上りの絶対値もさることながらポジションを取って運べるかが重要で、ここもスロー必至の流れから前目で脚を遣えるこの馬のチャンスは十分と見ます。


■東京7R ロードブライト

中央未勝利ながら2月の東京は④③④着と堅実。この時期は体調が良いようで、前走もやや置かれ気味の追走から直線で脚を遣い③着とタイム無しまで追い上げてきました。喉の問題もあり稽古で攻めきれない分前走は+20kgとやや余裕も感じ、一度使っての上積みも期待できるここは再度の好走期待。

2025年2月15日土曜日

【2/15(土)予想】クイーンCの注目馬

■東京11R/デイリー杯クイーンカップ ギフテッド

3歳重賞を制したファントムシーフ、ディスペランツァの下に当たる血統。前走のジュニアカップは発馬が決まらず後方から運びましたが、前残り展開にも泣き⑧着でした。それを度外視すればまだ見限るには早く、重賞好走実績も少ないこのメンバーなら発馬さえ決まれば勝負できるはずです。わざわざ東上し関東馬の重賞に騎乗する岩田康Jというのも不気味で。

2025年2月10日月曜日

【2/10(月)予想お休みします】

稍重が残るようであれば1頭推奨を予定していたのですが、良馬場まで回復したので取り下げさせていただきます。

皆様良い月曜日をお過ごしください。

2025年2月9日日曜日

【2/9(日)予想】東京新聞杯の注目馬

■東京11R/東京新聞杯 マテンロウスカイ

昨年はインを立ち回り馬群を縫って伸びてきたサクラトゥジュールが①着、先行したウインカーネリアンとホウオウビスケッツが②③着、2番枠からラチ沿いを運んだアスクコンナモンダが④着と内前を取った馬の上位決着でした。それだけこの時期の東京はポジション取りが重要で、その展開を外枠から運び昨年⑤着したマテンロウスカイは最も展開に抗ったレースだったと言えます。

元々ギアチェンジが苦手なタイプというのはここで何度も取り上げている通りですが、決して早い脚が使えないわけではなく2走前の天皇賞でも33秒台の脚で⑤着と健闘しています。セオが大外枠を引きメイショウチタンも往時の行きっぷりにない現状ではハナを主張しそうな馬はおらず、この枠でも前につけることはたやすいでしょう。前目から速い上がりで流れ込む展開にできれば。


■京都10R/令月ステークス エティエンヌ

凍結防止剤の入ったダートは乾きが遅いうえ、水分と違って塩化カルシウムは粘り気を持つため稍重でも脚抜きの良い馬場とはならず、力のいるコンディションになることが予想されます。1200m戦につきどうしてもポジション争いが激しくなりがちですが、こういう時こそ末脚で着の拾えるタイプを狙いたいです。

エティエンヌは前走のカペラSで激流を控えての⑤着。ただその前走は馬体重400kg台の中型馬が台頭するスピード戦であり、500kg超のこの馬に1分10秒台の決着は少し忙しかった印象です。力のいる馬場でなら間に合うはずで、前がやりあってくれれば突き抜けても。


2025年2月8日土曜日

【2/8(土)予想】ねらい目レース(RKB賞・早春S)

■小倉10R/RKB賞 トーアライデン

今日の小倉は晴れ間はあっても気温が低く回復が望めない芝コンディション。切れる脚が無く渋った馬場が合っているトーアライデンにチャンスが巡ってきたと言えるでしょう。昨年の冬に小倉で1勝クラスを卒業しており舞台適性も問題なく、近走はダートを使われた分見栄えしない成績ですが元々は現級③着の実績の持ち主。じわっと好位のインを取れるこの枠なら見せ場は作れるかと。


■東京11R/早春ステークス マイネルカンパーナ

スローの瞬発力勝負で前目から脚を遣うことに長けたタイプ。今回のメンバーを見渡すと見事に誰も行かなさそうでドスローは確定的。前目への意識の強い津村Jでポジションを取りに行ってくれそうな点も頼もしく、誰かがまくりでペースを乱すことが無ければここは残り目があっても。

2025年2月2日日曜日

【2/2(日)予想】根岸S・シルクロードSの注目馬

■東京11R/根岸ステークス ショウナンライシン

8枠を引けたときは(2,2,0,0)とパーフェクト。馬混みを避けてレースがしたいタイプですが、3走前のグリーンチャンネルCでは馬群を避けて後方のインを進み差し切る競馬を見せており「末脚を遣える先行馬」と言えます。とにかくこの根岸Sというレースはラスト3Fで鋭い脚を遣えないと勝負にならず、ここも末脚自慢が揃った一戦となりました。一方、脚抜きの良いコンディションなだけに後ろ過ぎると届かない懸念もあり、位置を取って運べてひと脚を持っているショウナンライシンにとってはうってつけの舞台でしょう。ドンフランキー、メイショウテンスイあたりが先団を形成するならその外3番手が取れそうで、それらが止まるのを待って追い出せば残り目も。


■京都11R/シルクロードステークス マイヨアポア

例年と違い1月に使われなかった京都。その分芝は良い状態で、今日も稍重発表ながらクッション値は9.5(9が標準で数字が大きいほど硬い)とスピードが出るコンディションになっています。ピューロマジックが飛ばすであろうここは33秒台前半~32秒台の流れも想定されますが、これについていける存在を考えればのルミエールADで前半32.0のペースからしまいに31.7の脚を繰り出して差し切ったマイヨアポアが挙げられます。

芝での勝ち星は千直の2勝のみ。コーナーありのコースは向いていないようにも見えますが、母が千直で3勝を挙げたエバーローズという血統背景もあり千直以外に使われる機会が極端に少なかっただけで、1200mがダメというのは早計に思えます。6走前の多摩川Sの1400mは流石に長かったと見るべきで、芝1200mは新馬戦で③着がありますが、この時も前半それなりに流れた中で先頭・2番手が①②着するところで4角12番手から鋭い脚を遣って食い込んできただけに、ハイペースで光る末脚を持っておりこれを以てすればコーナー2つの1200mでも十分に対応できるはずです。この中間はウッドで自己ベストの49.9-11.5という猛時計を出しており、引退レースとだけあって調教も手抜き無し。何れも前走で手綱を取ったクファシル、ダノンタッチダウンではなくこちらに乗ってくる北村友Jも不気味なだけに。

2025年2月1日土曜日

【2/1(土)予想】ねらい目レース(白富士S)

■東京11R/白富士ステークス グリューネグリーン

実はこのコースでは③④⑤着と崩れてなく、トモに疲れがたまりやすいようでじっくり立て直されてきたのは好材料でしょう。京都2歳Sを勝ったものの元々陣営も先々良くなってくるとの見立てで、稽古が地味なのもいつものこと。てっきりアルゼンチン共和国杯④着のアドマイヤハレーに乗るものと思っていた田辺Jがこちらを選択したのも気になるところで、中団からしまいを遣うレースが嵌りそうな舞台で一発期待です。


2025年1月26日日曜日

【1/26(日)予想】AJCC・プロキオンSの注目馬とねらい目レース(壇ノ浦S)

■中山11R/アメリカジョッキークラブカップ ボーンディスウェイ

一瞬のキレには劣るものの道中からじわっと加速できるタイプで、弥生賞③着など中山に良績が多いのも納得です。前走の中山金杯は差し決着の中を前目で踏ん張っての③着と力を見せました。好位外目を取れるかが好走のカギなだけに、再度の外枠も問題ありません。アウスヴァールが先手を主張して道を作ってくれればスンナリポジションが取れるはずで、変なまくりに出そうな人馬も居ないメンバー構成ならここに入っても自分のレースができるでしょう。


■中京11R/プロキオンステークス ホウオウルーレット

コンビを組んで④①②①着と手が合う岩田康Jに戻っての一戦。前走のベテルギウスSは前で運んだ馬の決着となり流れも向きませんでしたが、この馬自身も最終追いがいつものウッドではなく坂路とソフトでした。今回はウッドで3頭併せを敢行。遅れはしたものの元々稽古は地味な馬で問題視する必要はなく、好位のインを取れそうなこの枠も好材料。とにかく今の中京ダートはインを取って運んだ馬がバンバン上位に来るコンディションで、理想はハナを主張するであろうサンデーファンデーの後ろあたり。スリーエイチの2頭はゲートが速いとはいえず、その外にも差し勢がずらりと並んだ今回は「岩田ポジション」が取れるチャンスでしょう。


■小倉11R/壇ノ浦ステークス ダークエクリプス

冬の小倉開催は3年連続の参戦。一昨年は別府特別①着、昨年はこのレースで②着と得意にしており、前走の函館戦からここを目標にじっくり作られてきました。昨年は最後に止まったところを差されてしまいましたが、今の小倉芝のコンディションであれば平均ペースなら止まらないはず。芝中距離の3勝クラス戦はここを逃すと最終週の関門橋Sまで無いため、陣営としてもここで決めたいはずで。


2025年1月25日土曜日

【1/25(土)予想】小倉牝馬Sの注目馬とねらい目レース(初富士S)

■小倉11R/小倉牝馬ステークス セントカメリア

いくら馬場がいいとはいえ、このメンツでは前半57秒くらいのペースになることは必至でしょう。そんな乱ペースの2000mを走り切れる牝馬というのも決して多くはなく、おそらく直線では先行勢が垂れてインが渋滞になることが予想されます。ここで狙いたいのは「ハイペースを差せる馬」かつ「外目を回してきそうな馬」です。今回のメンバーの中で前半57秒台のレースでの好走経験がある馬は何頭かいますが、脚質的に外を回さざるを得ないであろうセントカメリアから入りたいです。

前走のターコイズSは距離短縮で折り合えたとは言え、結果的に前目につけていた馬たちでの決着となり流れが向きませんでした。再度2000mを使うとなると折り合いが鍵ですが、乱ペース必至のこの舞台であれば問題ないはず。4走前の小倉記念(中京)では前半57.1の流れから、レコードで勝ったリフレーミングと同じ上がり34.1の脚を遣い0.3差⑤着と健闘。当時先着したコスタボニータも出ていますが、前付けしてひと脚、というタイプで今回は位置取りに苦労しそうなだけにチャンスが生まれ得るのはこちらでしょう。


■中山11R/初富士S ロジマンボ

前走の常総Sは痛恨の出遅れで⑬着。前目での決着となった中でも最後は脚を遣えており、使われながら確実に良化しています。元々が連戦で調子を上げるタイプで、未勝利勝ちは7戦目、1勝クラス勝ちは叩き3走目、2勝クラス勝ちも叩き4走目。発馬が鍵も外枠ならリカバリーもたやすく、叩き4走目となるここで人気しないのであれば。


2025年1月19日日曜日

【1/19(日)予想】京成杯・日経新春杯の注目馬とねらい目レース(ジャニュアリーS)

■中山11R/京成杯 センツブラッド

キャリアの薄い馬同士の争いとなる世代限定戦は正確な能力比較が難しいのですが、一つ幸いなのは京成杯がクラシックに直結するレースになりつつあることです。いかに本番までの間隔を取るか、という使われ方が一般的になりつつある中で、ここで賞金加算に成功すれば皐月賞に直行できるわけです。かつては仕上がり早の馬がタイトルを取るだけ取ってクラシックでは用無し、というケースも多かったのですが、最近はホープフルSを自重したうえでクラシックを逆算して使ってくる馬が増えました。クラシックを志向する水準の馬が集まるだけに、「スローペースしか経験していない馬」よりは「ミドル以上のペースを経験している馬」を評価したいですし、その中でも「ハイペースを差した馬」よりは「ハイペースを前目で頑張った馬」をより上位に取りたいです。

センツブラッドの前走は芝2000m戦にして前半が59.8と流れ、4角からの立ち上がりで早目に先頭に立って押し切ったレース。2歳戦で最長距離となる2000m戦でこのペースで前目につけ押し切れるのは能力の証ですが、前が垂れてしまった分早目に先頭に立たざるを得なかったわけで本来はもう少し壁を作って運びたいはずです。ミニトランザットがペースを作りそうなここは番手のインが取れそうで、中山巧者のルーラーシップ×マーメイドS勝ちのサマーセントであれば坂も問題ないはず。ここまでのパフォーマンスから買うならこの馬でしょう。


■中京11R/日経新春杯 ショウナンラプンタ

スタートから正面直線を目いっぱい走る中京芝2200mコースは、クラスが上がって前半が流れると途端に差し有利のコースになりがちです。


上記は2020年以降にこのコースで行われた重賞(良馬場)の③着内馬の一覧ですが、差し馬が2頭以上、多いときは3頭すべて差し馬というレースも見られます。


また、2021~23年の中京開催を抜き出すと、「距離短縮組」が最も良い成績をあげています。そのため、序列としては「前走で2400m以上を使ってきた差し馬」が最上位と考えることができます。

ショウナンラプンタは気性面の課題と向き合いながら前走の菊花賞で④着。引っ張る馬がおり距離も詰まるここは折り合いの不安なく臨める舞台で、実質的に4歳牡馬同士の争いとなるここなら平坦でしか勝ち星のないヴェローチェエラやダービー以来久々のサンライズアース、逃げるしかないメイショウタバルとの比較で自ずから上位となるはずです。


■中山10R/ジャニュアリーステークス サーマルウインド

ハコダテブショウが控える競馬を示唆しており、完全に逃げ馬不在のレースになってしまいそうです。こうなると直近芝のスプリント戦で速い入りを経験しているサーマルウインドがスピードの違いで前に行きそうですが、実は520kgという馬格はこのメンバーの中で五指に入る立派なもの。


上記は昨年12月からの連続開催における同コースの馬体重別成績。特に今年は12月に全く雨が降らなかったこともあってか、力のいるダートとなり短距離戦でも520kg超が優秀な複勝率を叩きだしています。サーマルウインドは初ダートですが、元々芝でも稍重以下なら(3,0,0,1)と力のいるコンディションに強く、前に行ってそのまま、というシーンがあっても。

2025年1月18日土曜日

【1/18(土)予想】ねらい目レース(カーバンクルS、中京5R、中山12R)

■中山11R/カーバンクルステークス ジャスティンスカイ

依然として時計が出るコンディションにあって、昨年の鞍馬Sを1.06.9で制したように時計勝負に強いジャスティンスカイの出番があると見ています。前走のタンザナイトSでは位置を取るレースをして⑥着でしたが、2か月半ぶりの実戦でデビュー最高タイの540kgと絞り切れなかった分もありました。距離を詰めて使われ続けているようにテンションに課題があり、調教で絞るのには限界があるためひと叩きされたここは上積みも見込めるはず。内前有利ではあるもののゴール前はインの芝が掘れはじめており、最後のひと脚で決まる展開になれば頭まで。


■中京5R シャルクハフト

前走は1コーナー手前の落馬事象を回避して減速する不利。しかも4角5番手までの馬が掲示板を独占する前残り決着を追い込んで⑥着なら十二分に評価できる内容でした。本来はもっと位置を取って運べる馬で、初速のつかないタイプの多い今回のメンバー構成なら好位から運んで好走可能でしょう。


■中山12R パストラーレ


シルバーステート産駒にとって鬼門の東京で小差の好走。上記のデータが示す通り、東京と中山では連対率が倍も違います(芝ダートともに同様の傾向)。今回は主導権を取ることを企図しての距離延長ですが、人気のトライデントスピアが先団で蓋をすれば逃げを打った馬にチャンスが生まれ得ると見ます。

2025年1月13日月曜日

【1/13(月・祝)予想】シンザン記念の注目馬とねらい目レース(ニューイヤーS・中京7R)

■中京11R/日刊スポーツ賞シンザン記念 アクルクス

昨日の淀短距離Sは1枠のソンシとバルサムノートのワンツー決着。③着も逃げたグランテスト、④⑤着にもインを立ち回り直線でラチ沿いを伸びてきたホープフルサイン・エトヴプレが入るなど、特に短距離戦ではいかにインを走れるかが重要な舞台になっています。それだけに、内枠に実績馬が入るとだいぶオッズにも織り込まれている様子でこのレースも例にもれずインに入ったマイネルチケット・タイセイカレント・リラエンブレムといった顔ぶれが人気の一角に。ここまで極端であれば、オッズ的に軽視されている内枠勢を買っても良いのではないでしょうか。

アクルクスはここまで2戦とも京都を使われましたが、右回りでは内にもたれる面があり実際に新馬戦は直線でまっすぐ走らせるのが精いっぱいという内容で勝ち切りました。前走の秋明菊賞は1400m戦にして前半3Fが36.9という超スローペースを差しての⑤着。もたれは相変わらずも前に馬を置いて折り合い自分の脚は遣えていただけに、距離延長と左回り替わりで前進の余地は残していると見ます。実績馬も多く足りない可能性はありますが、見限る要素も無いだけに内枠でここまで人気が無いのであれば。


■中山11R/ニューイヤーステークス イフェイオン

体質的になかなか続けて使えない一方、休み明け緒戦はどうしても気合が入りすぎてしまうのがネック。実際に初勝利は新馬を叩いて中3週の未勝利戦で、同様に3か月振りの実戦だった桜花賞から中3週のNHKマイルCでも⑤着と好走しています。大外枠がどうかも、これら好走時と同じ叩き2走目の中3週で走りごろでしょう。


■中京7R ダノンブリザード

気難しいタイプで、前に壁を作ってメリハリをつけて走らせたい馬。実際過去2桁馬番を引いたときは(0,0,0,3)なのに対し1桁馬番では(1,2,3,2)。1桁馬番で臨んだ直近2走が着外ですが、2走前は芝短距離でしか結果を残せていないドイルJ、前走は騎手抽選レースで昨年未勝利の土田Jに当たってしまった分でした。まともな鞍上に戻るここは再度見直せるはずです。

2025年1月12日日曜日

【1/12(日)予想】フェアリーSの注目馬とねらい目レース(淀短距離S)

■中山11R/フェアリーステークス ニシノラヴァンダ

デビューの早期化が進む中、3歳重賞においては「どれだけ間隔を取ってレースに臨めるか」が重要な要素になりつつあります。


上記は2023年以降の3歳重賞の「前走間隔別成績」になります。数の少ない連闘と半年以上明けは別として、一番数の多い「9~25週(2~6か月)」が全てにおいてよい数値になっています。早期デビュー可能な育成施設を有する社台系の生産馬が底上げしている事実もありますが、特にフェアリーSのように1勝馬が多数を占める構成のレースになると目標レースから逆算して調整できるメリットがより顕著に出ます。


こちらはフェアリーS単体の過去10年における間隔別成績です。「中4週」というのは阪神JFからここに来る馬が中心で、そもそもそこで好走した馬は来ないですから凡走馬の巻き返しで数値が良くなっている部分があります。その特殊要因を考慮しなければ、そもそもフェアリーS自体も2か月以上の休み明けの馬が有利なレースと言えます。

ニシノラヴァンダはちょうど半年ぶりのレース。前走の函館2歳Sで②着した後、馬体の成長を促すため秋は全休。今回は20kgほど増えてきそうとのことですが、元々が420kg前後の小柄な馬なのでビルドアップは問題ないでしょう。今回のメンバーで唯一牡馬相手に重賞連対の実績があり、Cコース替わり初週の時計の出る馬場であればスッと前付けできるスピードは大きな武器。人気の盲点となりそうなここがねらい目と見ます。


■中京11R/淀短距離ステークス バルサムノート

折り合いに難があるうえ右回りではモタレてしまうことから、3走前に朱鷺Sで①着したように現状では左回りの1400m以下がベターという馬です。重賞ではパンチ不足もOP級では(2,0,0,1)と実績は十分。ここ2戦はメンバーや距離、回りなど合わずの敗戦で度外視可能なだけに、OP特別、左回り、1200m、好位を取れそうな内枠と条件の揃った今回はチャンスでしょう。

2025年1月11日土曜日

【1/11(土)予想】ねらい目レース(迎春S)

■中山11R/迎春S ファンタジア

堀厩舎の主戦の座を射止めた佐々木J。しかしながら序列として一番上なのはモレイラJ・レーンJをはじめとする短期免許勢です。先週の京都金杯でも「ずっと待っていた」キングJを鞍上に迎えたサクラトゥジュールでキッチリ勝利。中山に佐々木Jが居ながらキングJを迎えるファンタジアは、2走前の中山牝馬Sでも1.0差にまとめるなど準OPでは既に上位の力量を示しています。キレに欠けるだけにじわっと動ける長丁場も向いており、早目にふかせられる中山2200mなら能力全開でしょう。

2025年1月6日月曜日

【1/6(月)予想】ねらい目レース(万葉S・サンライズS)

■中京11R/万葉ステークス サンライズソレイユ

2勝クラス在級(=2階級格上挑戦)にして52kgというのはやや見込まれた感もありますが、そもそも前走のグッドラックHは勝ったスティンガーグラスが抜けており負けて強しといったところ。その前のステイヤーズSでスローペースを押し上げての⑥着も評価できる内容でした。その2走前に一緒に走ったゴールデンスナップ(牝馬)やメイショウブレゲとは当時はハンデが2kg差だったところ、今回は4kg差とさらに有利な状況に。キレる脚が使えない分上がりのかかりやすい中京開催は好都合で、人気でも妙味は十分かと。


■中山11R/サンライズステークス マイネルレノン

昨日の中山は芝1200mの1勝クラス戦で1.07.1の決着時計。昨年末の開催に続き時計の速い馬場となっています。マイネルレノンは高速決着に強く、前走の南総Sも1.07.4で走り②着に好走。当時は勝ったカピリナをはじめ出走メンバーのほとんどが牝馬で、比して斤量を背負う立場の牡馬の中では最先着。牡馬中心のメンバー構成のここは改めて。

2025年1月5日日曜日

【1/5(日)予想】東西金杯の注目馬とねらい目レース(中山8R)

 本年もよろしくお願いいたします。皆様の2025年が幸運と的中に満ち溢れますことを祈念いたします。

■中山11R/日刊スポーツ賞中山金杯 エアファンディタ

前走のチャレンジCは2000m戦にしては少し流れたものの、その分最後に差しが決まる展開にもなり③着好走を果たせました。急かさずに我慢できる武豊Jとも手が合っていた印象ですが、前回指摘した通り元々毎回自分の脚は遣えており8歳になっても衰えはありません。ここは先手を取りたいギャラクシーナイトに対し大外のホウオウビスケッツがどこまで競りに行くかに加え。クリスマスパレードの出方によってはかなり前半が流れる展開になることが予想されます。再度この馬の末脚が嵌る可能性に期待しても。


■中京11R/スポーツニッポン賞京都金杯 メイショウチタン

中京開催の金杯はとにかく内前を取れるかが鍵で、セルバーグが再度の積極策を示唆している今回すんなり2番手を取れそうなメイショウチタンにチャンスが回ってくると見ます。2走前の朱鷺Sは熱中症で参考外、前走のキャピタルSでもまだ尾を引いていたところで今回ようやく立ち直ってきたタイミングにテン乗りの横山典J。1週前の追い切りにも騎乗し坂路を49秒台で駆け上がってくるなど推進力を取り戻した様子で、他にお手馬がいたにも関わらず6年ぶり2回目の手綱となるこの馬を選んだとなれば要警戒です。


■中山8R ディオアステリア

既に現級では2度の③着がありクラス通用の力は示しています。前走の尾張特別でも中団のインをうまく運べていましたが、直線で待って内を突けばいいものをなぜか外に外に進路を求めて結果まともに追えずの⑩着。レースに参加していないに等しく、4走前に④着しているこのコースで仕切り直しは可能でしょう。