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2022年4月30日土曜日

【5/1(日)予想】天皇賞(春)の全頭評価とねらい目レース(ブリリアントS、阪神3)

■阪神11R/天皇賞(春)

[1]①アイアンバローズ(石橋脩)

2走前のステイヤーズSの時に紹介した通り、純粋なキレ勝負となると分が悪く道中からじわっと踏み出すようなレースの方が向いています。結果的に距離を伸ばしロングスパートが効くようになったことで、ステイヤーズS・阪神大賞典連続②着とパフォーマンスを上げてきています。前走は1週目の3角でハミをガツンと噛んだこともあり、鞍上が意図的に道中で突いたことで動き出しが早くなったのですが、こうなると本来前の馬には厳しい流れになるところこの馬は2番手から長く脚を使いディープボンド以外には抜かせませんでした。

この「後半5Fにわたって加速し続ける」能力は今回の天皇賞のキーになると考えており、タイトルホルダーが逃げるであろう展開を考えると「あのまま逃げさせてはまずい」と考えた各馬が早目に捕まえに行くことが想定され、動き出しが速くなる一方速い脚を維持できない馬は最後の坂で脱落してしまいます。道中自ら動き最後まで止まらなかった前走の内容は評価してよく、この舞台なら良さを活かせるでしょう。

[1]②ハーツイストワール(ルメール)

瞬時のギアチェンジに対応できる東京向きの馬。実際1勝~3勝クラスまでの勝ち上がりは全て東京2400mでのもので、最後の3Fの加速が求められるような舞台では好評価できますが流石にここは直線向いてからだけでは勝負にならずで。

[2]③ディバインフォース(田辺)

2走前のステイヤーズSはドスローを積極的に運んでの押し切りで、7走前に阪神2600mで勝ち上がっていますがこの時は前が潰れる超ハイペースを我関せずとばかりに最後方から運んでの追い込み。展開利を味方につけた勝ち方が目立ち、地力が求められる舞台では見劣ります。

[2]④ユーキャンスマイル(藤岡佑)

前走の阪神大賞典では久々に掲示板に載りましたが、その前は1年前の同レースでの②着でありもはやこの距離条件でしか脚が追い付かなくなりつつあります。その前走でさえ、中団から押し上げを図るもアイアンバローズを交わせなかったあたり年齢的な限界も見えつつあり、ペースが流れるであろう今回はパフォーマンスを上げる期待は持ちにくいです。

[3]⑤マカオンドール(松山)

2走前の万葉Sは格上挑戦で52kgのハンデに加えて3000m戦のわりに最初の3Fが60.3と流れたことも奏功し差し切りを決めましたが、前走の阪神大賞典では伸びきれずに④着。当時騎乗した吉田隼Jも「道中じっとしていたので最後伸びると思ったが」と語っており、本質的に距離を伸ばしてどうこうというタイプではなく。

[3]⑥メロディーレーン(岩田望)

スタミナは認めますが、現状では斤量、頭数、相手レベルと色々恵まれないと厳しいです。56kgでは3回走っていずれも2桁着順と苦戦もしている故。

[4]⑦テーオーロイヤル(菱田)

前走のダイヤモンドSは差し勢が台頭する中で3番手から押し切っての完勝。ただ元々昨年の青葉賞でも0.1差④着としているように、最後の3Fのキレが肝心の東京コースは向いていました。この4連勝を紐解くと4走前は差し有利の中京2200mで差し切り、3走前は前半1000mが64.1というスローペースを逃げ切り、3走前は前3頭がかなり飛ばした展開を離れた4番手で追いかけての勝利と展開を味方につけての勝利でありました。裏を返せばそれだけこの馬の自在性と菱田Jの判断能力が高いという証明でもあるのですが、阪神での3勝もいずれも外回りで本質的にはなし崩し的に脚を使わされる展開は向かないだけに。

[4]⑧クレッシェンドラヴ(内田博)

前走の日経賞は内前有利のコンディションを2番手で追いかけての②着。8歳シーズンを迎え目に見えてズブさを見せているだけに距離延長は歓迎ですが、速い脚が持続できるタイプではないだけに立ち回りを活かしてどこまで、という舞台になるでしょう。

[5]⑨ヒートオンビート(池添)

一瞬のキレは持っているのですが、脚の使いどころが限られるうえ抜け出すとソラを使われるという難しい馬。今回は最後の5Fにわたりなし崩し的に脚を使わされる展開が見込まれるだけに、長距離戦でもこの舞台は向かないと見ます。

[5]⑩トーセンカンビーナ(藤岡康)

前走の阪神大賞典は久々に良い条件で使えるかと思い◎にしたのですが、見せ場すら作れず1.0差の⑦着。展開を考えれば後ろ過ぎたことは確かなのですがそれでも勝負に持ち込めていたのが4歳時のこの馬でした。長くいい脚を使えるセールスポイントが薄れているのは否めず、2走前にダイヤモンドSで③着したのも一瞬の脚を活かせる展開になってのもの。キレ不足の現状では前目につけて一発を狙うやり方に賭ける程度なのでしょうが、それができる鞍上ではないだけに。

[6]⑪マイネルファンロン(松岡)

とかくこの馬は折り合って運べるかが大事で、前走のアメリカJCCも馬群から離しての追走が叶った分の②着でした。前半が61.2と決して差し勢に展開が向いたとは言い切れず、この馬のさらに後ろを走っていたキングオブコージに差されたのは仕方ないにしろ、ラスト5Fにわたって速い脚が必要な流れを3角から加速したレースぶりは評価してよいでしょう。

但しこの馬は実戦でのガス抜きが必要なタイプで、前走にしろ5走前に勝った新潟記念にしろ、その前のレースで行きたがってしまい大敗していました。陣営もその点気を遣い今回は中間単走オンリー、かつ松岡Jを乗せないというメンタルに配慮した調整が進められてきました。それでも1週前、当週とウッドで好時計をマークしており状態は問題なし。欲を言えばもっと外枠が欲しかったところですが、既にこの馬を手の内に入れた鞍上であればそう心配することはないでしょう。仮にもポタジェに先着した前走内容を考えれば、持てるポテンシャルは上位に匹敵するはずで。

[6]⑫ハヤヤッコ(武豊)

ダートのレースは最後の1Fないしは2Fで思いっきり上りがかかることが特徴で、追い込みが主体のこの馬もこうして前が止まる流れを得意としてきました。前走の日経賞は内有利展開で内を伸びての⑤着。芝でやれないことはないのでしょうが、このメンバーでこの枠に入ってしまうと立ち回りは難しく、シラユキヒメ一族も本質的には距離が伸びてよいわけではないでしょう。

[7]⑬ロバートソンキー(伊藤工)

昨年の神戸新聞杯(中京)で③着と、このメンバーで唯一ディープボンドに先着したことのある馬です。元々は東京マイルでの未勝利戦で1.33.5という好時計で勝っているようにキレとスピードを持っていますが、年齢を重ね長くいい脚を使えるようになり3走前・2走前と中京で連勝。特に2走前の長久手特別は前半5Fが62.5といかにも中京らしい先行有利ペースでしたが、これを後半5F~2Fまで11秒台を刻む中4番手の外から交わした内容は見た目以上に中身があったと言えるでしょう。ここまで大事に使われてきており中4週での臨戦はどうかという点はありますが、格上挑戦とは言え使える脚はこの舞台に向いており一概に軽視できない存在です。

[7]⑭ヴァルコス(三浦)

一昨年の青葉賞以来の不振から抜け出せていない現状。距離を伸ばして良くなったというよりかは相対的にメンバーレベルの低い長距離戦の方がまだマシというだけであって、追い切りも3歳時まではコース追いも併用されていましたが最近は坂路オンリー。負荷をかけきれない現状を抜け出すことが先決でしょう。

[7]⑮タガノディアマンテ(幸)

前走の京都記念はゲートを決め内前有利展開を味方につけての②着。アフリカンゴールドが逃げ切った中をそれについていっただけのレースにつき、本質的には評価できません。前を取れれば確かにチャンスはありますが、このメンバー、この枠では。

[8]⑯タイトルホルダー(横山和)

メンバー中唯一のG1馬で文字通りの「タイトルホルダー」。その3走前の菊花賞は生産に携わった岡田牧雄氏が「横山家の体内時計を信じた」と語ったとおり60秒-65秒-60秒という理想的なラップを刻み逃げ切り。中盤で完全に緩んだことで実質的には2000mくらいのレースをして勝ったともいえるでしょう。ただ当時は3歳馬同士のレースで距離不安から他の馬も捕まえるのが遅れた分楽に逃げ切れたという面もあり、ドゥラメンテ産駒は本質的には1800m前後が最もパフォーマンスを上げている点からも必ずしもステイヤーではないという点は注意が必要と見ています。

前走の日経賞は本番を見据えた仕上げとは言え、自分の形で逃げ切り。但し上位馬の顔ぶれからも明らかな内前有利馬場を63.5のペースで逃げさせてもらって、距離延長のボッケリーニに0.1差というのは物足りない内容です。このメンツに入れば明らかに力は上位ですが、一度逃げ切っている以上今回は中盤に楽もでき無さそうで、3コーナーまでにどれだけリードを保てるかがカギになってくるでしょう。

[8]⑰シルヴァーソニック(川田)

この馬もパンチ力不足からクラシックディスタンスより長距離重賞に出てきているクチで、一見成績は安定していますが前走の阪神大賞典は中団から運んでおきながら最後アイアンバローズを交わせずの③着。最後に地力で前を捉えられない以上、後半5Fの加速が必要なこの舞台では。

[8]⑱ディープボンド(和田竜)

この馬は長距離で真価を発揮するというよりは「それなりに強い馬の中で比較的距離適性が長め」という事情で3000m超を使われている節があります。事実、3歳時には京都新聞杯を勝ったうえ昨年の有馬記念で②着しているように中距離でも十分にやれる実力の持ち主です。結果的に、中距離G1で勝負になる馬がこの距離カテゴリに出てきたら距離さえ持てば無双できてしまうというのが実のところ。それだけ今の日本の生産界は長距離が軽視されていることの裏返しでもあります(無論、そうなったのは国内外の大レースの体系や未勝利番組の早期終了など、中距離以下スピードタイプを多く生産しなければならなくなった背景故ですが)。

それが証拠に、京都で行われた一昨年の菊花賞では最後に脚が上がっての④着。京都の3000mコースは中盤に緩み最後の3Fにギアを入れる走りが必要なためギアチェンジできるスタミナが必要で、本質的にステイヤーというわけではない点はタイトルホルダー同様に注意が必要です。そのうえで、各馬が早目にタイトルホルダーを捕まえに行くことで向こう正面からペースは必然的に速くなるはずで、速いラップを持続できるかという点においてはこの馬の持ち味が生きるレースになりそうです。

<予想>
◎マイネルファンロン
○ディープボンド
▲アイアンバローズ
△タイトルホルダー
△テーオーロイヤル
△ロバートソンキー


■阪神3R メイショウヒシャ

⑨着に敗れた前走の未勝利戦は、当時の②~⑦着馬が既に勝ち上がっているハイレベルな一戦。この馬と0.1差の前後にいた⑧⑩着馬も次走で②③着としており、自身も中1週続きで4走目だったこともあり3角から手ごたえを失くす厳しい競馬でした。立て直された今回は息の持ちも変わるはずで一発期待です。


■東京10R/ブリリアントS ホウオウスクラム

絞れてくれば走れる馬ですが、2走前に半年ぶりを叩かれたときは+28kgと太目残りが顕著。元々勝ち星は4~9月に集中しており、暖かくなって動けるようになってからが狙い時です。この中間は夏を思わせるような暑さでもありシェイプアップも進むはずで、特に今週は福島が1週遅れた影響で吾妻小富士Sと同日開催になったことで出走希望馬が分散したこともあり、メンバーも手薄な印象。斤量が54kgに戻るのも好材料で、先物買いで狙いたい1頭です。


【4/30(土)予想】青葉賞の全頭評価とねらい目レース

■東京11R/テレビ東京杯青葉賞

[1]①クワイエットホーク(岩田望)

東京芝は兎にも角にも上がりの絶対値が求められるコース。近5年の③着以内馬は全て「それまでに上り3番手以内で走った経験」がある馬で、今回のメンバーでは唯一この馬だけがその経験がありません。未勝利勝ちも阪神芝内回りの2200m戦で、立ち回りの良さを生かせるコースではありません。

[2]②サンライズエース(大野)

前走の大寒桜賞は前半淀みなく流れた展開を後方からまくり加減に上がっていくも1.3差の②着。この馬は切れる脚がない分、長めの距離で道中早めに上がっていって前を捕まえる戦法で好走を続けていますが、本来中京2200mは二度の坂超えがあり後方の馬が有利になるコース。スローとは言い切れない流れで先行した勝ち馬に1.3秒も離された(しかも8頭立て)のでは、②着と言えどもクラス通用の実力は怪しいと言わざるを得ません。

加えて今回はテン乗りの大野Jですが、デビューから4戦すべてに騎乗していた鮫島駿Jが東京にいるにもかかわらず乗り替わりというのが意図不明。「サンライズ」の松岡オーナーとも特に翻意にしている様子もなく、せいぜいフェブラリーSでサンライズホープの代打で乗った程度。初の関東になるので関東の騎手に…というのはわからなくはないのですが、大野Jの良績は福島・函館といった小回り平坦が中心で、東京での実績は下から数えた方が早いくらい。客観的に合理性のある理由は見出せません。

[3]③プラダリア(池添)

2走前の未勝利戦の内容が良く、前半62.5で運んだ逃げ・2番手の馬がそれぞれ①③着とする中で唯一差し込んでの②着。最後の2Fが11.2-11.5と速い上りが求められる中を中団から脚を伸ばしましたが、まだムチで寄れるなど若さを見せる中でのレースでした。この馬を含め当時の⑤⑥⑧着馬は次走で即勝ち上がっており、当時の勝ち馬ハイコーストも無事ならば上のクラスでやれてよかった素材の持ち主と見ています。

勝ち上がった前走の未勝利戦は1.1差の圧勝。そればかりか重馬場にして34.9の末脚を繰り出しての勝利で、当時の上がり2位が36.2ということからもエンジンの違いが伺えます。デビューから3戦いずれも内枠で上手く壁を作れた点も大きいですが今回も3番枠で折り合いは問題なし。位置取りを含めた運要素も強いダービーよりも、トライアルの性質上前半が緩んで最後の3Fの勝負になるこの舞台の方がよりこの馬には向くと見ます。

[3]④メイショウウネビ(松岡)

勝ち上がった未勝利戦はかなりの大雨で最後の3Fが38秒もかかるレース。メイショウサムソン×キングカメハメハという血統背景からもまっとうなキレ勝負になると…?

[4]⑤ダノンギャラクシー(ルメール)出走取消

[4]⑥アスクヴィヴァユー(菅原明)

芝を2回使って⑤⑥着としたのち、ダートに転じて②①着。全兄にダノンプラチナやミッキーバディーラが居る血統で本来もっと短いところの方がよさそうなものですが、東京で走った新馬戦では直線入る前から鞭が入ったり、勝ち上がった前走の未勝利戦にしても道中気合をつけながらの追走だったりと、スピードの絶対値で兄たちと比べてやや劣る部分が見られます。その分距離は持ちそうですし芝も走れるはずですが、いかんせん世界一の水はけを誇る東京競馬場ゆえ展開が恵まれても脚が間に合わない可能性が。

[5]⑦ロードレゼル(川田)

前走の水仙賞は1番枠から好位のラチ沿いをぴったり走る満点のコース取り。ほぼ何もしなくても勝てたレースで、キレを引き出せるタイプのジョッキーであればもっと楽に勝てていたかもしれません。先週のファルコニア然り、このように立ち回りのうまさで勝つタイプを走らせることにかけては川田Jは随一の技術を持っています。瞬発力勝負になったとしても内がまだ生きている東京であれば早めに前に取りつくことも可能ですし、追い切りも2週連続で好時計をマーク。勝ち切れないタイプでしょうが、押さえは必要な1頭でしょう。

[5]⑧ロンギングエーオ(石橋脩)

東京は4回走って⑨④③⑦着。前走中山で初めて稍重馬場を走ってまくりでの勝利を挙げましたが、東京向きのキレを持っている馬では無く。

[5]⑨オウケンボルト(M.デムーロ)

前走のスプリングSではゲート内でそわそわしている時にスタートが切られてしまい、後手を踏んでの⑨着で参考外。フェノーメノ産駒らしく距離は伸びた方が良く(というか2000m未満だとスピードが追い付かない)2400mへの参戦は好感ですが、そもそも勝ち切った未勝利戦は芝2000mにして前半が63.8もかかるスローペースを逃げ切ってのもの。首尾よくハナを切ったとしても最後のキレで負けてしまう可能性はあります。

[6]⑩ディライトバローズ(戸崎)

馬群に入れるとパニックになるが前に壁を作れないと折り合えないという難しい馬。それでも2走前は我慢させて直線で弾けての差し切りでしたが、前走のゆきやなぎ賞は早目に先頭に立ったところを外から差されての②着。重賞のペースの方がレースがしやすい可能性はあり、しっかり我慢させる戸崎Jの手が合う可能性は十分にあるでしょう。

[6]⑪レヴァンジル(レーン)

ドゥラメンテ産駒は東京より中山、2000m超より1600~1800mでパフォーマンスを上げる傾向にあり、3走前の1勝クラス戦はのちに弥生賞を制するアスクビクターモアとタイム差なしの②着。2走前に勝ちあがったゆりかもめ賞より評価が高いと言えるでしょう。数少ない距離実績を有する上、2年ぶりに来日するレーンJが鞍上とあって人気は必至。しかしながら前走のすみれSは中盤に13秒の区間もできるくらい逃げ馬に理想的なラップになったにも関わらずポットボレットに差されての②着。最後の4Fがずっと11秒台を刻む瞬発力勝負でキレに屈してしまった格好で、ここもキレが求められる舞台につき全幅の信頼がおけるかといわれると?

加えてレーンJは1200m、2400mでの回収率が極端に低く、逆に2000mであれば人気でも複勝回収率が100を超えるほどの安定感。この距離での信頼感は人気ほどではないというのが正直なところです。

[7]⑫エターナルビクトリ(武豊)

2連勝中。2走前の未勝利戦では馬群に入ったタイミングで頭を上げるしぐさを見せるなど落ち着かないところを見せながらの勝ち切り。前走の平場では最内枠から外目を回す大味な競馬ながら早めに進出した前をゴール前でキッチリ捉えての連勝でしたが、最後の600mでペースが速くなるのに合わせてアクセルを踏んだ格好で見た目以上に地力の高さを見せた内容でした。阪神1800mを使われた2戦の内容からは使える上りに限界がありそうにも映りますが、この距離なら置かれずに運べそうで台頭できる余地は十分でしょう。

[8]⑬ジャスティンスカイ(横山武)

こちらも2連勝中ですが、戦ってきた相手を考えると未勝利もフリージア賞も疑問符が付くレベルで、そのフリージア賞もアンビションがラチから離して掛かり気味にハナに立ち62.3のスローペース。これを単騎2番手のインを運んでアンビションが自滅しての押し切りですから、実質63秒くらいのスローを逃げ切った形に。そりゃ東京芝2000mでこんなペースで逃げさせてもらえたら大抵は勝てるはずですし、0.1差の②着したエイカイマッケンロは若葉Sで歯が立たず。馬柱と勝負服で人気するでしょうが、個人的にはここで買いたい要素は紐でさえ見出せません。

[8]⑭グランシエロ(三浦)

中盤に緩むところがなく、マイル戦のような流れだった東スポ杯での大敗以外は毎度自分の脚をしっかり使ってのレースができています。とはいえ前走のゆりかもめ賞は先行したレヴァンジルと大差ない脚しか使えておらずここでパフォーマンスを挙げられるかといわれると微妙なのですが、この中間の調教が抜群の一言。稍重のウッドで3頭併せで50.0-11.3という時計面はさることながら、先行した2頭を馬なりのままあっという間に抜き去った内容が秀逸。成長を見せているのはもちろん、この枠ならスムーズに中団の外を取れそうですし、極端にスローにでもならない限りは見せ場は作れそうな出来にはあるでしょう。

<予想>
◎プラダリア
○ロードレゼル
▲エターナルビクトリ
△ディライトバローズ
△レヴァンジル
△グランシエロ


■東京9R/横浜S ホウオウエーデル

元々関東圏か滞在競馬でしか走れてなく、前走の灘Sは苦手な輸送競馬で⑪着。2走前の金蹄Sは後傾戦で差し届かずの流れでした。重馬場程度で迎えそうな今日の馬場であれば前半が流れることでこの馬向きの流れになる期待があるうえ、レーンJはこのコースで(4,4,2,11)で単回112/複回109とベタ買いで儲かるレベル。3走前に既に現級で目途をつけていることを考えればここ2戦を度外視して買う手はあるでしょう。

2022年4月24日日曜日

【4/24(日)予想】フローラS・マイラーズCの全頭評価とねらい目レース

■東京11R/サンスポ賞フローラS

[1]①ルージュエヴァイユ(戸崎)

中山1800mで2連勝。このコースは後半5Fにわたって長く脚を使う展開になりがちで、前走のデイジー賞は前半が60.8に対し後半が59.4という後傾戦を後ろから進んでのものでしたが、最後の2Fで11.4-12.7と思いっきり前が止まっています。牝馬限定戦らしく急坂で各馬脚が上がった中この馬は最後まで走り切れており、ここら辺がジャスタウェイ産駒らしさとでも言いましょうか。そう考えるとタフさの求められる中山だったからこその連勝で、自ら向こう正面から動いたりすれば話は別ですが基本最後の3Fの争いになるフローラSでは上がりが足りない可能性が。

[2]②エリカヴィータ(田辺)

前走のフェアリーSは4角で逃避したスプリットザシーのあおりを受けての⑩着。それ自体は度外視できる敗戦ですが、気が入りやすいタイプで距離延長はどうかという点に加え、1週前にコースで好時計を出していたにも拘らず最終は坂路で収めた点もやや気になります。仕上がり過ぎなのかどこかに不安を抱えているのか、国枝厩舎がウッドでの併せ馬以外で仕上げてきた時は何らかのマイナスを示唆していることが多くて。

[2]③パーソナルハイ(吉田豊)

桜花賞は思ったほど行き脚がつかず鞍上も無理をしませんでしたが、中団のインを確保し直線でも見せ場を作っての⑥着。距離延長で臨むここは主導権を握ってレースができそうです。4走前の赤松賞は外差し優位のコンディションでナミュールに差された分で、フラットに使える今の東京であれば十分に残り目はありそうです。

[3]④ストキャスティーク(石川)

2走前に2400mの未勝利戦を勝っていますが、3角から押し上げて前を捕まえてのもの。4走前、3走前の東京芝2000m戦は⑥⑤着と切れ味不足を露呈しており、この舞台は本質的に合わないでしょう。

[3]⑤エバーハンティング(内田博)

母エバーブロッサムは2013年の②着馬ですが、この馬の新馬戦は前半64.0という究極のスローペースを逃げ切ってのもの。前走のデイジー賞では控えましたが良いところなく1.2差の⑥着ですから、ここでどうこうというレベルではなさそうです。

[4]⑥マイシンフォニー(武豊)

アライバル、プルパレイと好戦した昨年6月の新馬戦以降、パフォーマンスを上げられていない現状。兄にマイラプソディが居ますがこれまた2歳時の3連勝が全盛期で3歳以降は低迷中につき、この一族は元々早期に完成されてしまう傾向があるようです。前走は確かに距離適性からして短すぎたことは否めませんが、条件が良くなる代わりにメンバーも強くなるので。

[4]⑦ゴールデンアワー(横山武)

前走の未勝利戦は前半62.0というスローペースを見越し向こう正面からのスパートで押し切りました。牝馬同士だからできたレースでもあり、まっとうなキレ勝負では分が悪いです。

[5]⑧キタサンシュガー(大野)

中京での新馬戦はスローの前残り展開を最後の3Fだけで差し切ったもので内容がありましたが、前走のフラワーCは3角から動き出すレースで、なし崩し的に脚を使わされるのは向いていませんでした。新馬戦の流れに近いレースとなるここはこの馬の得意な展開になるはずで、巻き返しがあって驚けません。

[5]⑨ラスール(ルメール)

兄にシャケトラが居ますが牝馬はキレに欠けるタイプが多く、モルジアナ、ザクイーン、サラーブと母サマーハの牝馬は皆ダートで勝ち上がった馬ばかり。この馬もエンジンの掛かりはやや遅く2勝は東京でのもの。今回は距離延長と得意コース替わりで、先行争いもさほど激しくならないとなればスンナリ好位から理想的な立ち回りができるでしょう。

[6]⑩ホウオウバニラ(横山和)

前走のアルメリア賞は小頭数の大外枠で前に壁を作れずの③着。勝ったのが毎日杯勝ちのピースオブエイト、②着馬がアーリントンC見せ場を作ったジュンブロッサムだったことを考えればやむなしのレースでした。元々新馬戦でも前に壁を作れずなだめながらのレースだっただけに、重賞のペースの方がレースしやすいタイプかもしれません。

但し、ドゥラメンテの牝馬はなぜかこのコースで(0,0,0,6)とからっきし。元々気性的な問題をはらむタイプが多く、産駒の主戦場は1400~1800mというのが現状。この馬も初輸送に距離延長と超えるべきハードルは低くなく。

[6]⑪トゥーサン(津村)

この馬の勝った芝2000mの新馬戦は、重馬場ということもあり前半67.1と異次元のスローペース。それを3番手から押し切ったというだけですからおよそ見どころは無く、ここ2戦の内容から1勝クラスを勝つのも相当条件が恵まれないことには…

[7]⑫モチベーション(永野)

現状適距離であろうマイル前後でここ2戦目見せ場なし。父ガルボという血統背景からも距離を伸ばして新味が出る見込みは薄くて。

[7]⑬ルージュスティリア(福永)

新潟の新馬戦で32.7の脚を繰り出し、のちの桜花賞馬スターズオンアースを封じての鮮烈デビュー。但し当時はワンターンの新潟芝1800mにして前半4F52.5、5F65.9というドスローで脚が溜まったうえ、そもそもスターズオンアースの方が速い上りを使っており単純に位置取りの差だったと見るべきでしょう。前走のチューリップ賞は確かにスタートがすべてでしたが、中団から運んだナミュールと同じだけの脚しか使えていなかったことを思えば少なくとも抜けて強い、という域には至っていないというのが感想です。敗因がはっきりしているだけにこういう馬は人気しがちですが、オッズほど抜けた存在ではなく壁職人・福永Jの手腕にかかっていると言えるでしょう。

[8]⑭シンシアウィッシュ(M.デムーロ)

半マイルが50秒に乗るようなスローペースでしか好走できておらず、全姉マリーナという血統背景からも距離延長がプラスになるイメージはありません。

[8]⑮ヴァンルーラー(藤岡佑)

これまた半マイルが50秒を刻むようなレースでしか掲示板に載れてなく、重賞で通用する根拠には乏しいです。

<予想>
◎パーソナルハイ
○キタサンシュガー
▲ラスール
△ルージュスティリア
△ルージュエヴァイユ


■阪神11R/読売マイラーズC

[1]①レインボーフラッグ(国分恭)

ベストは平坦の1400mですが、OP勝ちの実績がないため賞金が足りず使える番組を優先せざるを得ない状況。急坂のマイルではここで通用する根拠に乏しく。

[2]②ヴィクティファルス(池添)

距離1800m戦で好走を続けたのち、2000m以上を使われた皐月賞以降は良いところなし。セントライト記念などでは意図的に控える競馬を試みても弾けなかった内容を踏まえると、距離を伸ばすより縮めたほうがこの馬には合っていそうです。共同通信杯でシャフリヤールに先着したように力はある馬で、雨で適度に上りが掛かってくれればなお良いでしょう。

[2]③ファルコニア(川田)

一見戦績がまとまっているように見えますが、立ち回りの良さで着を拾っており頭より②③着というキャラクター。相手関係に恵まれれば勝ち切れもしますが、基本的には人気ほどの単勝妙味は無いタイプです。距離1800m以下で川田Jが乗れば(2,2,2,0)ですから、押さえるべき馬ではあるのですが。

[3]④カラテ(菅原明)

転厩初戦。それでも1週前、最終と濃い併せ馬を消化できており、仕上げに手ぬるさは無さそうです。昨年初めの中山での連勝が記憶に新しいですが、この馬は東京のような純粋なキレ勝負より上りがかかったほうがよく、一雨も予想される阪神コースは良さを出せる舞台です。但し前走時にオーナーが語っていた通り、爪に不安を持っており暖かくなると爪の伸びが良くなる分管理が難しくなる一面を持っています。ここ数日夏を思わせるような陽気が続いたことがマイナスになっていなければ良いのですが…

[4]⑤レッドベルオーブ(岩田望)

昨年の皐月賞後、骨折により1年近くの休養を経て復帰した前走の六甲Sは⑦着。この馬にとって鬼門の外枠を引いてしまったことで、スタート前から勝負は決していたようなものでした。2桁枠番を引いた新馬戦で取りこぼし、5番枠の未勝利戦では2歳レコードで圧勝。デイリー杯でも2番枠でホウオウアマゾンを下しまたもやレコード勝ちと、スピードは十二分に見せつけてきた故内枠を引き折り合い面の課題がクリアできるかがカギとなります。15頭立ての5番枠、調教からコンタクトを取る自厩舎の岩田望Jは現在全国リーディング2位と乗れており、お膳立ては整ったと言えるでしょう。但し好走時は決まってラチ沿いを通っており、今のコンディションではそれをやってしまうと馬場の悪いところを走らされる懸念があります。

[4]⑥ベステンダンク(鮫島駿)

流石に10歳を迎え、ここ2戦は同型もおりハナを叩ききれない現状。それでも「ハナを叩けて」「上りが掛かれば」今でも好走できるポテンシャルは持っており、実際昨年もOPで2度の④着があります。ここはこの馬以外にハナを叩きそうな馬はおらずで、天候回復の目途は無くパンパンの良馬場とはならなさそう。3着候補にマークが必要な舞台となりそうです。

[4]⑦ホウオウアマゾン(坂井)

前走の東京新聞杯は見せ場なく⑫着に終わりましたが、元々2走前の阪神Cの後はこのマイラーズCまで休養する予定でした。脚をひねった朝日杯FSと2回の遠征以外は高いパフォーマンスを見せており、いきなりでもやれる状態にはあるでしょう。ただ前向きな気性ゆえベストは1400mで、スローペースが予想される今回抑えが効くかどうかがポイントです。

[5]⑧サトノアーサー(和田竜)

7歳シーズンからは自慢の末脚が鳴りを潜めた格好で、左回り・ワンターン・1600~1800mであればまだ好走の目はありますが適性から外れる右回りにつき…

[5]⑨エアファンディタ(松山)

現役屈指の切れ者ですが、ペースが緩んでタメを作れたほうがよく流れが落ち着きそうな今回のメンバー構成は好都合と言えそうです。皆が速い上りを使える東京や新潟のような平坦コースより、坂があって他の馬の脚が止まる阪神や中京のようなコースの方が相対的に順位が上がるため、初の重賞挑戦でもこの舞台なら見せ場を作れそうです。

[6]⑩シュリ(秋山真)

気のいいタイプで内枠で壁を作って進みたいため2桁枠番は歓迎ではないうえ、少しでも渋るとパフォーマンスを落とすきらいがあり雨もマイナスです。

[6]⑪ロードマックス(松田)

左回り専用機と見ていましたが、前走の心斎橋Sでは内回りで一瞬の脚を活かしての快勝。とはいえ使える脚が一瞬ゆえ、現状では内回りの方が向いており外回りで距離延長となるこの舞台は向かない可能性が。

[7]⑫エアロロノア(幸)

昨年の⑤着馬ですが、この馬もまたエアファンディタと似たような特性の持ち主でスローで脚を溜められる時に好走できています。位置取りはこちらの方が一歩前を取れそうで、理想は良馬場ですが流れが落ち着きそうな今回は連続好走も可能でしょう。

[7]⑬ソウルラッシュ(浜中)

距離を縮めて3連勝中。ここ2戦は中山で渋った馬場を勝っていますが元々3走前に中京の良馬場で1.33.6の好時計で勝っており、馬場は不問のタイプでしょう。中3週でも2週連続でウッドでの併せ馬で好時計をマークしており状態に問題は無いですが、関西馬にして何故か今まで阪神で走ったことが一度もないのが気になるところ。何かが引っ掛かっていたのか、あるいは相手関係の観点から関西主場を避けてきたのか…

[8]⑭ダイワキャグニー(三浦)

理想は左回りの1600~1800mですが、昨年のこのレースでも0.2差④着しているように右回りでも自分の走りができれば好走可能な力量は持てています。ただ三浦Jは傾向として積極性に欠けるきらいがあり、位置を取りに行くレースができないと持ち味のしぶとさを活かし切れずに終わってしまう懸念もあります。

[8]⑮ケイデンスコール(岩田康)

前走の東京新聞杯では久しぶりに先手を奪いましたが、見せ場なく⑬着。得意の東京マイルでも走れていない状況で、この中間も岩田康Jが調教をつける様子は無し。前崩れ待ちの現状では狙えません。

<予想>
◎ヴィクティファルス
○エアファンディタ
▲レッドベルオーブ
△エアロロノア
△ホウオウアマゾン
△カラテ
△ファルコニア
★ベステンダンク


■福島3R ディーノエナジー

前走の未勝利戦は抜群のスタートから控えてしまい⑤着。その前走の②④着馬は既に次走で勝ち上がっており、メンバーレベルの高いレースでした。1800~1900m戦での垂れ具合から見るに距離は短めの方が良く、平坦小回りの1700m戦であれば好発からそのまま押し切れると見ます(思った以上に人気してしまいそうなのが気になりますが…)。

2022年4月23日土曜日

【4/23(土)予想】福島牝馬Sの注目馬とねらい目レース(飯盛山特別)

■福島11R/福島牝馬S ロザムール

見たところ行きそうな馬はおらず、この枠でもスンナリハナは叩けそうです。この馬は他の馬が苦労するような馬場でも変わらずに走れる点がセールスポイントで、スロー想定に加えて福島は2週目にして早くも上がりのかかるコンディションとなっている点も好材料です。昨年の七夕賞でタイム差なし②着しているようにコース実績も問題なく、先週アンティシペイトで圧勝劇を演じた武藤Jが再度思い切り良く乗れればチャンスでしょう。


■福島9R/飯盛山特別 グルーヴビート

前走の川俣特別では最内枠で動くに動けずの⑨着でしたが、勝ち馬とは0.3差と着順程負けていません。小倉や福島のように上がりのかかる展開が得意で、元々は新馬戦でステラヴェローチェとタイム差なしの②着していた素質馬でもあります。今回は大外枠で動きたいときに動けそうで、先行したい馬も多くゴール前で急減速するような流れになれば間に合うでしょう。

2022年4月17日日曜日

【4/17(日)予想】皐月賞・アンタレスSの全頭評価

■中山11R/皐月賞

[1]①ダノンベルーガ(川田)

今や皐月賞への最重要ステップと化した共同通信杯を快勝。ただ東京2000mでの新馬戦同様に最後の3Fだけのレースであり、おまけに馬場バイアス的にも外差し傾向が出ていた中の差し切り。今の中山、今回のメンバーを考えれば最後の1Fはぐっと時計がかかることが予想され、最内枠からの立ち回りも含め課題は大きいと見ます。

[1]②アスクビクターモア(田辺)

中山で3戦3勝。ディープインパクト産駒ながら絶対的なキレよりも早目のスパートで押し切る競馬が得意でまさしく中山向きと言えるでしょう。中山を知る田辺Jを押さえている点もここへの本気度が伺えますが、これまでの5戦で最大は13頭立て、しかも勝った3戦はいずれも7・8枠と立ち回りやすい位置関係だったことも奏功した様子です。内枠に入ったうえ中~外枠には先行したい馬が多数いるとなると、そこで囲まれてしまい動きたいときに動けなくなる懸念があります。

[2]③トーセンヴァンノ(木幡巧)

頭数・メンバーに恵まれたコスモス賞を勝った以外は見せ場を作れず。先行馬にも強力なライバルが多くここでの通用可能性は見出せません。

[2]④キラーアビリティ(横山武)

乗り難しい面がある一方でハマった時の強さは証明済。2走前の萩Sは前半が63秒もかかるスローペースでモロに行きたがってしまいましたが、アーリントンCを制したダノンスコーピオンとタイム差なしの②着に踏みとどまりました。前走のホープフルSは前半60.1とペースが流れ折り合いも問題なく運べたのが大きく、それは3走前に1.1差の圧勝を演じた小倉でも同じことが言えます。加えて前に壁を作って我慢させた方が良く、先行勢も多いレースで内枠を引けたことで再度理想的な位置取りが叶う可能性は大きいです。

ただやはり不安要素としては追い切りの物足りなさ。1週前はアンタレスSに出るバーデンヴァイラーとアーリントンC⑫着のドンフランキーとの3頭併せだったのですが、一度前に出た後にその2頭に差し返される始末。最終は馬なりで併入したものの相手は格下で、併せている以上輸送を考えて負荷をかけていないという言い訳は通用しないはず。本来の力を出し切れるコンディションなのかと言われると疑問が残ります。

[3]⑤グランドライン(三浦)

前走のスプリングSは恵まれうる舞台と踏んだのですが見せ場なく⑫着。現状このレベルで通用する根拠には乏しいです。

[3]⑥ジャスティンロック(戸崎)

前走の弥生賞では3角でロジハービンに進路をカットされブレーキを踏むシーンがあり④着。最後ジリジリ伸びてはいたものの前にいたボーンディスウェイすら交わせなかったあたり、中山向きの操縦性の高さは持ち得ていないタイプに映りました。かといって直線ズドンで勝負を決められるタイプでもないですから、コーナーから坂で加速できる阪神コースが今のところ一番合っていそうでここは適性からは外れると見ます。

[4]⑦ボーンディスウェイ(石橋脩)

前走の弥生賞の際に紹介した内容がこちら。
2走前の葉牡丹賞の内容が優秀。 12.5-11.3-12.3-12.8-12.7-11.9-11.5-11.7-11.4-12.5というラップを自ら刻んでの逃げ切りで、後半に入って連続して11秒台の脚を使っています。これは向こう正面からまくり気味に上がってきた馬が何頭かいたためで、この時上がってきた馬はそれぞれ⑦⑧着と返り討ちにあっています。前半が61.6というのは一見恵まれたように見えますが、それでいて後半を59.0でまとめたことで勝ち時計は2.00.6と水準級。しっかり自らの脚を使えるタイプの先行馬と言えそうです。 前走のホープフルSは外有利展開をインの2番手を進んでのもので、外に進路を取った勢が台頭する中で終始インにいて0.5差の⑤着なら健闘の部類。この中間は3週連続してDWで50秒台-11秒台の好時計をマークしており、賞金的にもここで出走権を獲得しなければいけない立場で仕上げに抜かりなし。重賞好走馬が人気している中でも上位を張れておかしくありません。
その弥生賞でも残り4F~2Fの区間が11秒台を刻む中で3番手で走り切り、ゴール前は前2頭に迫っての③着。ただ個人的にはもう少し前でレースしていればもっと際どかったと見ており、鞍上が意図して脚を溜めて乗った分の③着と見ます。G1ウイナーのドウデュース以外には抜かせなかったわけで、アスクビクターモアの陰に隠れていますがこの馬もこのコースへの適性は高いと見ています。

加えてこちらはホープフルS(⑤着)をはじめ上級戦や多頭数戦の経験も既にあり、皐月賞に求められる立ち回りのうまさは証明済。前走時点で最終のCWが50.2-11.8とかなり攻めていたにもかかわらず今回も中間は意欲的に追われ、いずれもCWで1週前に50.1-11.3、最終も51.9-11.5でまとめるなどここに向けた仕上げは万全。ペースを落としたい先行馬が多い中で、早目にペースアップする展開への対応力の高いこの馬が台頭するチャンスは十分にあるでしょう。

[4]⑧ダンテスヴュー(吉田隼)

勝ちに行った3走前の未勝利戦以外は溜めるレースを試すもそこまで切れず。クロウキャニオンの一族は総じて2歳時のパフォーマンスを3歳以降に更新できない馬が多く、絶対的な上がりも使えないため上がりのかかる中京に良績が多い傾向も顕著です。加えて最終追いが前回のきさらぎ賞時より軽くなっているのが気がかり。レッドジェネシスなどでも取り上げていますが、友道厩舎は馬の調子で柔軟に調教メニューを変えることが知られています。基本的には強い負荷をかける(一杯に追う、坂路やウッド、併せ馬など)時は調子が良くそれだけのトレーニングに耐えられると判断している様子で、逆に軽い(馬なり、ポリトラックや芝、単走など)とそこまでではないというジャッジ。今回はウッドに入れたものの単走馬なりで58.7-13.2とジョギング程度の最終稽古につき、びしっと仕上げていた前走以上を望むのは難しいでしょう。

[5]⑨サトノヘリオス(岩田望)

前走のスプリングSは輸送を克服しての③着。ただ道中中団のインでじっと待機し、直線でもインが空くのを待って間隙を突く内容。空いてからの伸びを考えればだいぶうまく乗った分の③着で、捌きの難易度が高くなるうえ中3週の再輸送となるここで前走以上となると?

[5]⑩ジャスティンパレス(M.デムーロ)

前走のホープフルSでは最初のスタンド前を過ぎたところで行きたがってしまい、その分のロスもありながら②着に健闘。当時はクリスチャンJが乗っていましたが、基本的に欧米の競馬では日本をはじめとしたアジア圏のように「溜めて切れさせる」というレースをさせる習慣がないため、折り合わせることの経験値がどうしても低くなってしまいます。香港に所属するモレイラJが来日時に驚異的な成績を残せるのも、ひとえに日本の芝競馬の特徴にマッチした乗り方を普段からしているからでしょう。

その点今回は間隔を空けられ、追い切りは1週前に速い時計を出したのち最終はサラッと。ラウダシオンがそうであるように、デムーロJはコンディションが良ければ最終追いでは無理をさせないタイプにつき今回はその点も順調に言っていることを示すシグナルと言えるでしょう。ペース的には今回の方がレースはしやすいはずで、掛かっても大崩れしなかった前回の内容を考えればスムーズなら要注意の一頭です。

[5]⑪オニャンコポン(菅原明)

前走の京成杯ではそれまでと一転して溜めるレースで差し切り。ただ掛かり気味にまくったロジハービンが②着に残せたように外差し優位のレースであったうえ、前半60.9と決して速くなかったペースで残せなかった先行勢は自己条件でもまともに勝負にならない馬ばかり。理想はスローで前付けする展開であり、先手を取りたい馬も多い中では中途半端なレースになる懸念があります。

[6]⑫ドウデュース(武豊)

2走前の朝日杯FSは最後の2Fで11.2-12.1とぐっと時計がかかるキツイ展開を差し込んできてのもので、前走の弥生賞も3角でスムーズさを欠いた分の②着。中山コースでも走れる素養はあると見ますが、やはり友道厩舎が負荷の軽い調教で向かってきているのは明らかにマイナスのサインです。今回の最終はポリトラックでの単走。休み明けの前走でさえウッドで併せ馬を消化して輸送していたことを考えれば、そこから調整レベルの落ちる今回は前回以上には映りません。

[7]⑬ビーアストニッシド(和田竜)

逃げなくても競馬の出来る馬で2000mも連対実績があることから、デシエルトをマークする形での追走になるでしょう。ただこの馬もドウデュース同様に最終がポリトラックというのは気になるところ。併せた相手も条件馬ですから特に強調できる材料はなく、同型揃いの中でどこまで粘れるかになるでしょう。

[7]⑭ジオグリフ(福永)

スタートに課題がある分、多少の出遅れもカバーできる外枠は好都合でしょう。ただ快勝を見せた3走前の札幌2歳Sは早目に流れた前半後方で待機し、ペースの落ち着いた中盤以降で脚を使ってのレースで上手く乗れた部分が大きかったです。調整の良さは認めますが、ノドの不安を抱える中で晴天で距離延長となると不安要素の方が大きいです。

[7]⑮ラーグルフ(丸田)

前走の弥生賞では3角で下がってきた馬にモロに被される格好になり⑪着。元々芙蓉Sを勝ちホープフルSで0.4差③着としているようにこのコースは得意な馬です。3角から脚を使ってロングスパートに持ち込める強みは今回の展開にもハマる期待があり、外枠からスムーズに運べれば可能性はあるでしょう。

[8]⑯デシエルト(岩田康)

前進気勢が強く勝負根性もある一方で、現状そのメンタルのコントロールがなかなかできていない状況。1週前には岩田康Jを背にCWで50.6-11.0と好時計をマークしましたが、最終は馬の気が入り過ぎないようにとの理由であえて助手を乗せて済ませました。安田隆師も「心身のバランスが取れてくれば、先々ポンポンとG1を勝てる」とその素質の高さを認めつつも制御の難しい現状に言及しており、現に母のアドマイヤセプター、姉のスカイグルーヴも結果的に気性面の問題から距離短縮を余儀なくされたクチ。恐らくハナは叩けるかと思いますが、初の長距離輸送でもあり能力全開となるかは少々怪しく。

[8]⑰マテンロウレオ(横山典)

弥生賞では内に閉じ込められ何も出来ずの⑩着。再度の輸送となる今回ですが中間は非常に意欲的に追われ、ウッドでも坂路でも併せて先着する好内容。3走前のホープフルS⑥着時も含めこれまでの輸送時は控えめの調教だったことを思えば、ここに来ての攻め強化は成長と陣営の本気度を伺わせるものです。尤も、ダンテスヴューとタイム差なしの①着だったきさらぎ賞だけ走ったとしてもここで足りるかは微妙なところではあるのですが、気難しさ故馬群から離せるこの枠はむしろ良かったでしょうし、タフさの生きる流れになった際は浮上できる実力の持ち主と見ています。

[8]⑱イクイノックス(ルメール)

前走の東スポ杯2歳Sは後傾戦を32.8の末脚で差し切る圧巻の内容。ただ新潟デビューである点も含め、どちらかと言えば急坂のタフさ比べより上がりの絶対値で勝負するタイプのように映ります。しかしながら父キタサンブラックは中山で(3,1,2,0)、母シャトーブランシュは豪雨の中のローズSを追い込んで②着したようにタフさを有する血統背景で、いずれも3歳秋から本格化したこともあり陣営は先々の本格化を見据え成長を促す意味でも東スポ杯からのぶっつけを選択したという考えもできるでしょう。

しかし、だとすれば前走時482kgだった体重が調教後時点で492kgというのは少々物足りない数字に映ります。それが証拠に帰厩しての追い切りは全て馬なりオンリーで、牧場で仕上げてきたという見方もできますがビシビシ負荷をかけて急坂にも耐えさせる、という風には読み取れず、あくまで目標は次にあると推察。ここは掲示板に入って権利取りができればOKという段階で鞍上も無理しない可能性があります。

<予想>
◎ボーンディスウェイ
○ジャスティンパレス
▲マテンロウレオ
△キラーアビリティ
△アスクビクターモア
△ダノンベルーガ
△イクイノックス
△ラーグルフ


■阪神11R/アンタレスS

[1]①アナザートゥルース(松田)

寒ければ寒いほど調子を上げるタイプ。それだけにあと少しの賞金差でフェブラリーSの出走が叶わなかったのは痛く、3月の2戦は1秒以上の大敗。さらに気温の上がる今回はパフォーマンスも下がる懸念が。

[1]②ライトウォーリア(松若)

このコースで(4,0,0,0)。走りがワンペースなところがあり道中13秒台の区間ができるような阪神2000mや小回りコースでは成績を落とす分、このコースに限ってはキッチリ走れています。4走前の太秦Sでも道中ずっと促し続けた割には最後まで脚が持っており、ハナにはこだわらないものの自分のペースで走り切れるかがカギとなるでしょう。今回はペースを引き上げそうな逃げ馬はいないのですが、早目に仕掛けてくるケイアイパープルが厄介な存在。11秒台の区間を作られてしまうとそこで脱落の懸念があります。

[2]③カデナ(池添)

ダートでも目途は示したものの、前が止まる展開を追い込んで着を拾った内容につきやはり本質的には平坦小回りが向いています。

[2]④ウェスタールンド(藤岡佑)

いつもしっかり自分の脚は使ってくるタイプにつき、上りのかかるコースは得意なクチ。10歳となると流石に上がり目は無いですが、実績を考えれば56kgで出られるのは反則。実績あるこの舞台では再度注意が必要でしょう。

[3]⑤ケイアイパープル(藤岡康)

2走前の佐賀記念はメイショウカズサを自ら負かしに行く強い競馬で圧勝。ここ最近見せているように、向こう正面ないしは3角あたりから早めに動いてロングスパートに持ち込ませるのが得意な形です。ダート戦にして後半直線向く前(残り5F~3F区間)に11秒台のラップを自ら作れる先行馬というのはかなりの脅威で、人気するであろうバーデンヴァイラーやグロリアムンディといった上がり馬もこのようなペースで勝った経験はありません。当然こうなると最後の1Fは思いっきり時計がかかるので追い込み勢の台頭の余地を与えてしまう戦法なのですが、この馬自身が成績を残すためにはこれが最適解なわけです。幸い今回はそこまで脅威になりそうな追い込み馬はおらず、先行勢をねじ伏せさえできればこの舞台でも。

[3]⑥サクラアリュール(酒井)

本質的には2000m以上の距離が欲しい馬。前崩れの展開になれば自分の脚は使えているので浮上の余地はありますが、今回はこれ以外にも末脚自慢が居るメンバーにつき。

[4]⑦アルーブルト(浜中)

前走の名古屋城Sでは外目で砂を被らずに進んだ各馬が上位を占める中、馬群の中で脚を溜めての⑤着。一見馬場バイアスに抗っての好走に見えますが直線ではスッと外に出しており、むしろロスなく進んだ割に内の先行勢すら交わせなかったレースぶりには不満が残ります。(3,0,0,0)のこのコースに戻るのは有難いですが、メンバーも強くここは腕試しでしょう。

[4]⑧オメガパフューム(横山和)

急転、現役続行となったこの馬の最大の目標は4連覇中の東京大賞典をはじめとした大井のG1獲り。実は阪神コースを走るのは18年9月のシリウスS(①着)以来3年半ぶりで、中央のレースに出ること自体がそもそも約2年ぶりです。右回りには絶対的な安定感がありしまいも堅実ですが、59kgで次を見据えた仕上げと考えると頭以外の可能性も考える必要がありそうで。

[5]⑨ユアヒストリー(富田)

重賞は初挑戦ですが、このコースでは(3,1,2,0)と堅実。前走の仁川Sでは出入りの激しい展開に巻き込まれ、下がってきた馬の直撃を食らい行き場を失くすシーンもあり⑤着は健闘の部類でしょう。但しこの時は前半が60.0と流れ相対的に着を上げられた部分も大きく、本質的にはスローをまくり上げていくタイプの馬につき流れそうな今回はどうしてもハマり待ちになってしまいます。

[5]⑩ニューモニュメント(小崎)

昇級後は距離の幅を広げ、前傾戦や速いラップが途中に入る流れでスピードを生かして好走するケースが多いです。ケイアイパープルがペースを引き上げる前提で考えれば、じっとして最後の脚にかけて食い込める余地はあるはずですが、3場開催とは言えこの舞台でテン乗りの小崎Jというのは少々未知数です。

[6]⑪プリティーチャンス(柴山)

末脚が身上のハマり待ちタイプにつき今回の展開でなら恵まれうる可能性は考えられますが、全4勝を岩田望Jで挙げているように牝馬らしくキレを引き出すことに長けたタイプが合っている馬。父である岩田康Jとはまたタイプが違うだけに、2走前に乗っているとはいえ園田仕込みの柴山Jというのは少々手の合わない懸念も。

[6]⑫バーデンヴァイラー(幸)

勝つときは途中で13秒台を刻み徐々に早くなるという、ラップが理想的な山を描いています。ハナに立たなくてもレースは出来ますが、ケイアイパープルのようなペースブレイカーやオーヴェルニュのような強力な先行馬が居ると脆い懸念があり。

[7]⑬グロリアムンディ(坂井)

前走の名古屋城Sでは馬の後ろに入れたことでやや砂被りを嫌がる素振りを見せつつも、福永Jが教育とばかりに道中ずっと前に馬を置いて進めました。直線で外に出すとおとなしくなり伸び伸び走って4連勝。教えながらの好走は額面以上に評価できるものでしょう。

ダートに転戦しての4戦すべてで7枠を引いており、今回も7枠。出来過ぎにもほどがありますが、包まれない外枠は歓迎のクチ。ケイアイパープルの作るペースに付き合わないことが条件ですが、バーデンヴァイラーと違ってこちらは道中速くなる区間があっても最後までしっかり脚を使えており、戦法の自由度が高い分好走できる確率は上と見ます。

[7]⑭デュープロセス(秋山真)

良い脚が使えるのは1400mまで。流石にここは距離が長いでしょう。

[8]⑮ヒストリーメイカー(内田博)

コーナーリングに難があり交流重賞では振るわず、良績は中央の大箱に集中しています。勝負所で置かれてしまうため、向こう正面~3角でペースが上がるであろう今回はそこで脱落の懸念が。

[8]⑯オーヴェルニュ(鮫島駿)

昨年の東海Sでケイアイパープルの早仕掛けに返り討ちに遭わせた実績がありますが、その時も含めこの馬は「休み明け」「左回り」「重馬場」が好走の条件で、右回りで良馬場が見込まれるこの舞台は他を圧倒できるまでの力量差とまでは言いにくいです。恐らくは来月の平安Sを見据えての叩きのはずで、地力でどこまで踏ん張れるかの一戦になりそうです。

<予想>
◎ケイアイパープル
○グロリアムンディ
▲オメガパフューム
△ウェスタールンド
△オーヴェルニュ
△アルーブルト

2022年4月16日土曜日

【4/16(土)予想】アーリントンCの全頭評価とねらい目レース

■阪神11R/アーリントンC

[1]①キングエルメス(坂井)

骨折休養明け。前走の京王杯2歳Sでは逃げたスズカコテキタイが早目に垂れたせいで早々と先頭に立たざるを得ませんでしたが、トウシンマカオが迫ってくるともう一伸びを見せ後続を完封。そのトウシンマカオはクロッカスSを制し、③着だったラブリイユアアイズは阪神JFで②着。力のある所を見せた一戦でした。但し今回はあくまで叩きであり、中2週で向かう本番を見据えた仕上がり。個人的にはそれ以上に前走で+18kgと増えた体重がさらにどこまで増えているかが気になるところです。この一族は総じて早期にピークを迎え尻すぼみになる傾向があるので…

[1]②トゥードジボン(福永)

前半が35秒台以上でゆったりとした後傾戦で(2,0,1,0)に対し、前半が34秒以下になる前傾戦では(0,0,0,2)でいずれも1秒以上の大敗。現状ではスローペースを利しての先行馬でしかなく、1400mからの転戦組も多い今回は流れる懸念が。

[2]③ジャスパークローネ(岩田康)

最終は坂路で単走で50.6-12.4と抜群の動きを披露。ただこの動きからしてもやはり本職はスプリンターと見え、同系が多いことを踏まえても楽なレースにはならなさそうで。

[2]④アスクコンナモンダ(藤岡佑)

前走の1勝クラス戦は前傾戦でしまいを伸ばして②着でしたが、まともにレースに参加できていたのは半分程度で残りの半分は中団以降から直線でも見せ場を作れませんでした。実質7~8頭立てのレースで、ここを勝ったサーマルウインドも次走のニュージーランドTでは1.0差⑧着。芝を走った2戦は外目の枠を引けた一方、今回の内枠は捌きの面でも難しく。

[3]⑤ニシノスーベニア(松田)

アスクコンナモンダと同じ前走で④着。位置取りは上位2頭より後ろだったにもかかわらず、繰り出した末脚はその2頭に及ばずという内容。芝ではキレ不足につき。

[3]⑥メイケイバートン(幸)

前走の1勝クラス戦は芝1400mにして前半が35.9も掛かるスローペースで折り合いを欠いたのが大きく、それでも最後まで大崩れせずに走り切り⑤着なら悪い走りではありませんでした。ただこの馬の逃げ切った2走前の未勝利戦はイン有利が顕著だった中京の開幕週。そこでの勝ち上がりと考えると今回の舞台で恵まれるハードルは高いです。

[4]⑦デュガ(武豊)

最終の坂路50.1は今週の一番時計。森厩舎の馬は坂路でよく動きますが、その分適性はスプリントに寄っていることが多くこの馬もマイルは初めて。


上記は開業以来の森厩舎の成績を距離別に束ねたのもですが、短くなるほど全体の成績が良くなっています。2100~2400mで数字が良くなっていますがこれらのほとんどは2勝クラス以下の条件戦であるのに対し短距離ではマテラスカイ等重賞の常連を含む上級戦活躍馬を多く送り出しています。森師がその名をとどろかせるきっかけとなったシーキングザパールも世界を股にかけたスプリンターでした。

前走のファルコンSは流石に前半が速すぎ逃げられませんでしたが、距離延長で逃げられたとしても同型の馬が多く楽な展開は望みにくいでしょう。

[4]⑧ウナギノボリ(和田竜)

現状小頭数の1勝クラスで何とか勝負になるというレベル、このメンバーでは通用可能性は見出せません。

[5]⑨ディオ(岩田望)

2走前に勝った阪神に戻るのは好材料ですが。それにしてもその2走前は中盤が緩み切った中で先団から脚を溜められてのもの、ペースが流れるここは追走の面で不安を残します。

[5]⑩ダノンスコーピオン(川田)

前走の共同通信杯は直線で伸びを欠き⑧着。川田Jは距離を敗因にしていましたが、現に朝日杯FSのパフォーマンスを考えれば現状ではマイルまでが守備範囲と言えるでしょう。但し、本来東京芝1800mというのはコース形態からマイラーでも十分にやれるはずの舞台で、そもそも3走前には超スローペースとは言え1800mの萩Sでキラーアビリティに勝っています。この馬の敗因は距離というより、使える上りに限界がありキレ勝負の東京は合わなかったという考え方もできるはずで、そうなると前哨戦とはいえこの馬がパフォーマンスを上げられるのはむしろここ、という可能性は十分に考えられます。

[6]⑪ドンフランキー(池添)

2勝はダートですが、いずれも阪神1400m戦で前半3F34.4のペースを刻み逃げ切りと非凡なスピードを見せています。芝を使ったデビューからの2戦も差はわずかで、次走で即勝ち上がった馬も多いなかなかの好メンバー。追い切りでは3週連続で好時計をマークし、1週前にはキラーアビリティに先着、バーデンヴァイラーと併入と今週重賞に出る2頭に引けを取らない動きを披露。気のいいタイプで2勝がいずれも休み明けという点から中4週の臨戦は気がかりですが、早目のラップを刻める逃げ馬と考えれば同型勢の中でも一目置くべき存在でしょう。

[6]⑫ジュンブロッサム(吉田隼)

前走のアルメリア賞は小頭数ながら直線罰ゲームかのようにあえて狭いところを割らせての②着。勝ったピースオブエイトは直線外に進路を取ってスムーズに運べた分も大きかったですが、次走で毎日杯を勝ったように決して相手に恵まれたわけではなく、ペースが流れてもレースができた点も含め収穫の多い一戦だったと言えるでしょう。2走前の共同通信杯は差し勢の末脚に屈し④着も、切れるタイプではないだけに阪神替わりは好材料。このメンバーなら台頭可能でしょう。

[7]⑬ヒルノショパン(横山典)

総じて前残りとなった前走の阪神戦で残せず⑥着。その時よりもペースが流れそうな今回は正攻法では厳しく。

[7]⑭タイセイディバイン(松若)

前走のファルコンSでは距離を大きく詰め中団からのレースでしたが、前崩れ展開も手伝って②着に食い込む善戦を見せました。恵まれた部分もあり、ルーラーシップ産駒の傾向からして1400、1800といった非根幹距離の適性が高そうではありますが、ここでいい走りを見せられれば今後の幅も広がるだけに試金石でしょう。

[7]⑮ムーンリットナイト(浜中)

前走の未勝利戦は先団2列目を追走し、最後の2Fが10.9-12.4と脚が上がる中を最後まで伸びての勝利でした。但し本質的には②③着がそれぞれ4角先頭と2番手だったことを考えれば前にいた馬が相対的に有利だったはずで、それ以前は後ろに構え過ぎて間に合わずというレースが続いていた馬。ひと雨降ってタフさが求められるようになれば話は別でしたが…

[8]⑯ストロングウィル(鮫島駿)

中距離では今一つでしたがノドの問題を抱えており、その点から距離短縮は好材料でしょう。1週前にはCWで併せ馬を消化し50.1-11.5の好時計、最終は坂路で52.3-12.0とこれも馬なりでアルディテッツァに先着する好内容でした。但しシルバステート産駒がこのコースで(0,2,2,13)。良績は2000mに集中しており、この馬に適性があれば話は別ですがここまでのファクターから考えると走れない要素の方が多いです。

[8]⑰セルバーグ(古川吉)

前走の白梅賞が前半4F49.2の超スローを逃げて③着。恵まれてこの程度ではここでは荷が重く。

[8]⑱カワキタレブリー(藤岡康)

その白梅賞を勝ったのがこの馬ですが、やはり2番手からの恵まれた内容。先行したほかの馬が次走の自己条件で着外に敗れている点からも、ここを先行して好走したことの価値は低いです。

<予想>
◎ドンフランキー
○ジュンブロッサム
▲ダノンスコーピオン
△タイセイディバイン
△ディオ


■阪神10R/天満橋S アオイツヤヒメ

前走の中京スポーツ杯では向こう正面に強い向かい風が吹く中ハナを切って⑦着。同様に壁を作れなかった4角4番手までの馬はこの馬以外も⑨⑫⑭着と大敗。4走前に4kg減で逃げ切った永島Jをここ2戦起用してきましたが、減量のない3勝クラス戦では現状ハンデでしかないのが正直なところ。脚抜きの良い馬場は牝馬にとっては望むところで、鮫島駿Jへの乗り替わりも好感です。

2022年4月10日日曜日

【4/10(日)予想】桜花賞の全頭評価とねらい目レース

■阪神11R/桜花賞

[1]①ナムラクレア(浜中)

2走前の阪神JFは内で包まれ身動きが取れず、道中外に出したくとも出せない状況で馬群を縫っての⑤着でした。但し初のマイル戦というスタミナの問題からも道中慎重にならざるを得ない側面もあり、それだけに前走1400mに短縮となったフィリーズレビューは勝たなければいけない舞台だったのですがサブライムアンセムの末脚に屈しての②着。小倉2歳Sで0.6秒差つけたアネゴハダとも0.3差に迫られ、目立った不利も無かったことを考えれば冬を超えた成長はいま一つと言えるでしょう。おっかなびっくり乗ったのでは今の阪神では届かず。

[1]②カフジテトラゴン(古川吉)

最後の1ハロンが13秒台に入るような消耗戦で好走⇔12秒台以下の速い上りでは凡走と、いかにもなダート馬。最初の600mを34秒台で走れる脚力はあるのでハナには立ちそうですが、流石にここでは上りが使えないと厳しく。

[2]③アルーリングウェイ(藤岡佑)

エルフィンSを勝ったとはいえ、②着のママコチャは掛かりっぱなし、③着のルージュラテールは最後方待機でそもそも無理ゲーというレースで、その他のメンツを考えれば勝って当たり前という一戦。2走前の万両賞ではマテンロウオリオンとタイム差なしの②着していますが、芝1400mにして前半35.2のペースを2番手で進んでいれば本来勝ててないとおかしいくらいで、ここで強調できる要素には乏しいです。

[2]④パーソナルハイ(吉田豊)

3走前には赤松賞でナミュールと0.3差の②着があり、ここ2戦は出遅れが響いての着外。行き切れれば強い反面スタートに難があるわけですが、そもそも藤岡康Jは芝の先行馬に乗せた時の期待値はとても低く、その赤松賞でしっかり逃がした吉田豊Jに手が戻るのはプラスでしょう。今回の桜花賞は展開を作る馬が居らず、人気どころに後方待機勢が多く先行勢がカフジテトラゴンやクロスマジェスティ等人気下位が予想される馬が顔をそろえており、前方へのマークは薄くなるはず。物差しとなるナミュールがこのコースで鬼門となる大外枠であることを思えば格好の目標にされた赤松賞の0.3差は逆転すら見込め、すんなりとハナを切れた時の残り目というのは考えなければなりません。

[3]⑤ピンハイ(高倉)

前走のチューリップ賞は新馬戦以来5か月ぶりの実戦ながら見せ場十分の②着。経済コースを通ったとはいえ道中は口を割り加減の追走で、直線でも右ムチであからさまに右に寄れていたので素質だけで食い込んだと言えるでしょう。ただやはり現代においてはまともに走ったうえで中4週となるとなかなか仕上げは難しく、この中間も状態維持のための軽めの調整に終始した点は気になるところ。「広義における矢作家」である田中克師は調教師としてはこれがG1初挑戦ですが、流石に前走以上を望むのは難しく。

[3]⑥ウォーターナビレラ(武豊)

前走のチューリップ賞では終始包まれ直線もゴール前50mくらいまで進路が無く、何もできずの⑤着でした。この馬の場合既に賞金はあるのでトライアルとして割り切れた分、仕上がりも100%では無く度外視できる敗戦と言えるでしょう。但し2走前の阪神JFで特に不利も無く③着だったことを考えれば使える脚は短く、ベストは内回りか1400mまでと見られます。

[4]⑦サブライムアンセム(岩田望)

前走のフィリーズレビューは道中で上手く我慢させた池添Jの好騎乗で、4角で上手く持ち出しロスなく脚を使ってナムラクレアを捕らえました。元はと言えば2走前に繰り上がって勝ったのも池添J騎乗のハギノモーリスに進路を妨害されたことが原因で、この2戦は池添Jのおかげで勝ったと言えるでしょう。

3代母にハッピートレイルズのいる一族ですが、この母系の問題点は「上級戦に弱い」ということです。


上記はハッピートレイルズから分岐する同じ母系のクラス別の戦績ですが、重賞はハッピーパスの娘であるチェッキーノのフローラSとサブライムアンセムの前走の2勝のみ。いずれも3歳春の牝馬限定戦と「実質1勝クラス」程度のメンバーレベルであり、条件戦でも3勝クラスになるとぐっと勝率が下がります。総じてこの母系の傾向として「早熟」かつ「弱メン戦でしか勝ててない」点が伺え、「格だけはG2」だった前走から「紛れもないG1」への挑戦となるわけでここの壁はとても大きいと考えます。

[4]⑧スターズオンアース(川田)

重賞で連続②着と好戦が続いていますが、いずれも外差しの利くコンディションで強襲を食らってのもの。4走前に東京で未勝利勝ちした際は、秋開催の開幕日でフラットなコンディションを外差しで勝ち切り、2走前のフェアリーS・前走のクイーンCでは①・③着馬が4角10番手以下の差し勢だったのに対し4角4番手から残した内容はいずれも高く評価できるでしょう。

最終は川田Jが美浦に駆けつけ、ウッドで53.7-11.2と抜群の伸びを披露。この手の馬は脚の使いどころ一つで勝ち負けが左右されるが故、どっしり構えて乗るタイプへの乗り替わりはプラスでしょう。パーソナルハイ同様にナミュールとの位置取り差を考えれば、ここは逆転まで可能な舞台と見ます。

[5]⑨クロスマジェスティ(武藤)

前走のアネモネSは全頭が1勝馬で「名ばかりリステッド」の1勝クラス戦。ヴィズグレイスが掛かり気味に並びかけてきた中凌いだレースぶりは評価できますが、その割に前半が流れたわけでもなく時計も特に強調できるレベルにないことを思えば、ここでの通用可能性は見出しにくいです。

[5]⑩ライラック(福永)

前走のフェアリーSでは差し決着+急坂+連続開催の中山でスタミナのあるこの馬の外差しが決まったというレース。勝った後で相沢師も「本来のこの馬のレースではない」と語っていた通り、本質的にマイルでキレを活かすというタイプではないと見ており狙いは次でしょう。

加えて2代母にブルーリッジリバーを持つこの母系は早枯れの傾向があり、重賞勝ち馬にはブレイブスマッシュ(サウジアラビアRC)とブラックホール(札幌2歳S)が居ますがいずれもその後日本ではパッとせず。これ以外の馬も早期に勝ち上がったのちは条件戦で頭打ちとなっており、成長力と言う点でも不安は残ります。

[6]⑪ラブリイユアアイズ(坂井)

使うごとに体重を減らし、デビュー時448kgあった体重は阪神JF時には428kgに。賞金もあるため前走後はここへの直行を前提に休養に充てられ、調教後馬体重は452kgとしっかり回復させてきました。

その前走の阪神JFではスタート後の先行争いで接触したとたんにカッカしてしまい、最後の最後で伸びを欠き③着。2走前の京王杯2歳Sでも馬群の中で落ち着きを欠く仕草が見て取れ、使える脚に限界があるタイプでもありデビュー2連勝時のように前目でスムーズに運んだ方が良さが出そうです。その点今回は先行争いの難易度は下がるうえ、積極的に運べる坂井Jを確保できたのも大きく、輸送をクリアすれば今回も見せ場は作れそうです。

[6]⑫ベルクレスタ(吉田隼)

唯一着外に敗れた2走前の阪神JFは外枠で壁を作れず、終始行きたがり4角でやむなく早めに進出した結果最後に末を失くしました。姉のアドマイヤリードも内で壁を作って直線割って出るタイプの差し馬でした。それだけにもう少し内目の枠であれば良かったですが、外の有力勢が控えるとポジショニングが難しく、松山Jが乗れないことそれ自体もマイナス要素です。

[7]⑬ラズベリームース(池添)

クロスマジェスティの項で述べた通りアネモネSは1勝クラスの相手で、2走前のように逃げれば話は別ですが控える競馬を示唆している今回は中途半端なレースになりそうで。

[7]⑭プレサージュリフト(戸崎)

デビューからの2戦はいずれも東京コースで外から脚を伸ばしての勝利。この母系はロワアブソリューやデアレガーロ等平坦で上りを求められるコースでは高いパフォーマンスを示すものの急坂への対応力にやや見劣る点があり、それをハービンジャーで補えるかがポイントになるでしょう。後ろから行く以上かなりの脚を使えないと追いつけず、その点では食い込める余地こそ認めますが初輸送+昨日アクシデントで阪神マイルに乗れなかった戸崎J、という未知数の部分が大きく「来てもおかしくはないが、飛んでもおかしくない」タイプでしょう。

[7]⑮アネゴハダ(幸)

4走前の阪神JFでは外目の4番手を折り合って進むも⑨着。やはり現状では1F長いでしょう。

[8]⑯サークルオブライフ(M.デムーロ)

前走のチューリップ賞は内枠でもあり鞍上曰く「意図的に出していって」の③着。外枠を引いた今回は控えるはずで、調教でも前走以上のデキを見せており力は出せるでしょう。あとは展開利との兼ね合いでどこまで前と差を詰められるか。

[8]⑰フォラブリューテ(ルメール)

2走前のアルテミスSでは人気を裏切る格好になりましたが、スタート直後にトーセンシュシュと激しくぶつかり向こう正面で制御不能に陥るシーンが。直線ではお釣りも無く伸びずの⑤着でこれ自体は情状酌量の余地のある敗戦でしたが、前走の紅梅Sがかなりの低レベル戦で下した馬たちは次走で全く勝負にならず。前傾戦を差し切ったレース内容も特に見どころは無く、外差し勢の中でも序列は下位です。

[8]⑱ナミュール(横山武)

出遅れた2走前は参考外。前走のチューリップ賞は確かに鞍上が語る通りチグハグな運びでしたがそれでも勝ててしまうあたりは力の違いと言えるでしょう。ある程度位置を取るレースも可能ですが、前に壁を作って進みたいことを考えれば先行勢が手薄な今回は中団からになるでしょう。他の末脚自慢と比較して位置取りを問わない点はプラスですが、内が活きるコンディションにあっていかにロスなく運ぶか、これで勝てたら間違いなく鞍上の腕でしょう。

<予想>
◎パーソナルハイ
○スターズオンアース
▲ナミュール
△ラブリイユアアイズ
△サークルオブライフ
△プレサージュリフト


■中山4R ポップコーントーン

デビュー戦は前半64.0というドスローを控えて⑥着、2戦目は先行勢が総崩れの流れを2番手で追走して⑪着といずれも展開に抗ってのレースでした。牝馬限定の2000m戦となると間違いなくペースは落ち着くはずで、ペース判断能力に疑問のある柴田大Jからとりあえず積極的に出せる丹内Jへの乗り替わりはまだ良い方と捉えるべきでしょう。300kg台の馬体でなかなか攻めきれなかったのが、この中間しっかり負荷をかけられているのもプラス。この先の成長も見込めますが、先物買いするならここでしょう。


■阪神10R/大阪-ハンブルグC テンカハル

連続好走ができないタイプで、1走ごとに好走と凡走を繰り返す戦歴。前走の御堂筋Sは+12kgと明らかな仕上げ途上の作りで行く気に任せてぶっ放しての④着。今回はその分折り合いもついて馬体も締まるはずで、元々ホープフルSでも0.7差⑥着とやれていた馬。形式上は格上挑戦でもこの相手なら。

2022年4月9日土曜日

【4/9(土)予想】ねらい目レース(中山8R)

■中山8R マイネルデステリョ

 叩き良化型でここ2戦は調子が上がらない中での⑫⑧着。遠征から帰っての中2週というローテーションですが、良化を見込んでの予定通りの続戦です。この中間はDWで6Fから追われて51.9-11.7と、併せて遅れを取った前走から着実に動きは良くなっています。6走前の中山2000m戦で推奨した際にも触れましたが、キレ負けするタイプで時計はかかったほうがよくかといって重馬場が得意というわけでもないため、両にらみであった福島開幕週よりも時計のかかり始めた今の中山が合っていると言えます。

 加えてここは前走で逃げた馬が5頭、4角5番手以内だった馬が3頭おり、全体の過半が先行タイプ。中山のコース形態からも上りがかかるのは確実で、ヤマメをはじめこのような展開で穴を開ける小林脩Jへの乗り替わりも好都合。大きく崩れない代わりに勝ち味に遅く、頭を狙うというよりは複勝妙味で。

2022年4月3日日曜日

【4/3(日)予想】大阪杯の全頭評価とねらい目レース(阪神6)

■阪神11R/大阪杯

[1]①スカーフェイス(岩田康)

最後の1Fでぐっと時計がかかるような消耗戦が得意で、中山や阪神といった右回りの急坂コースで実績を残せています。但しその特徴は「エンジンの掛かりの悪さ」と「絶対的な上がりを使えない」ことの掛け算からきているものであり、直線の短いコースで外を回して立ち回る必要があります。必然的に、メンバーのレベルが上がったり内が良い状態だと届かないリスクと表裏一体なわけで、よほど雨が降って他の馬が脚を取られるような展開にでもならない限りは。

[1]②レッドジェネシス(藤岡康)

京都記念以来ですが、この中間はCWでの併せ馬と坂路で追われ順調に調整できています。但し重賞で好走した2戦はかなり特殊なレースで、京都新聞杯にしろ2着に下したルペルカーリアが自己条件でも苦戦している現状を考えれば、そもそもここで勝負になるレベルには達していないと考えざるを得ません。

[2]③ヒュミドール(M.デムーロ)

前走の中山記念はパンサラッサに付き合ったいわゆる「普通の」先行勢が失速したところを捉えての⑥着で、上位勢と水をあけられた着差からも現状G2クラスでは厳しいという内容でした。ここでどうこうというレベルではまだ無さそうで。

[2]④ジャックドール(藤岡佑)

金鯱賞は自らペースを作り1.57.2という段違いの時計で逃げ切り。前哨戦という性質故、競りかけられない利点もありましたが、近年の金鯱賞で好走した先行馬と違って59.3-57.9と恵まれたわけではないラップで逃げ切った点は評価してよいでしょう。

今回のメンバーにも鈴をつけそうな馬はおらず、この馬のペースで運べる公算が高いです。但しそれは必然的に「G1らしい」ペースを形成するわけで、折り合って運びたいエフフォーリアにしてみれば好都合ともいえます。

[3]⑤アカイイト(幸)

前走の金鯱賞はジャックドールが引っ張る展開でそれなりに締まったペースになり、力のない先行馬は振り落とされる流れでしたがそれでも前2頭は捉えられずの③着。直線で外に進路を取った分もあるでしょうが、明らかに本番に向けてぎりぎりまで仕掛けを待ったレイパパレにも及ばずの内容で、この舞台での逆転となると難しいでしょう。そのレイパパレの上に何頭か強い馬が居ることを考えれば…

[3]⑥エフフォーリア(横山武)

秋の天皇賞、有馬記念と古馬一線級を撃破したここ2戦の内容は文句のつけようがなく、相手関係からすれば負けられない一戦です。昨秋は古馬勢に対し2kgのハンデをもらっており今回からそれは無くなるわけですが、そもそも今回はその座を脅かすような立場の古馬はいません。

むしろこの馬にとって最大の脅威は「強力な逃げ馬」。これまでのレースで相手してきた逃げ馬はいずれもラビット的な存在で、自ら動かずとも下がってきてくれました。今回は自分から捕まえる必要のあるジャックドールとの初対戦ですが、最後の3Fが11.1-11.1-11.4という極限のレースであった天皇賞で完勝していることを思えば克服しても不思議ではありません。100%の出来ではないにせよ、格好をつけなければコントレイル、グランアレグリアにも示しがつきません。

[4]⑦ウインマリリン(松岡)

昨年のエリザベス女王杯以来の実戦ですが、そのエリザベス女王杯は手塚師も戦前語っていた通り中間に肘腫が再発し十分に調子が整わない中でのレースでした。この中間は毎週ウッドでハードな併せ馬を消化し、2週前にはセダブリランテスと併せて50.9-11.7の好時計。状態面の不安はなく臨めそうです。

中山コースで牡馬相手に重賞を2勝している実績が示す通り、立ち回りのうまさを活かして好走するタイプ。特に4走前、昨年の日経賞では最後の3Fが11.8-11.3-11.8と急坂を思えばかなりの速い上りの中を好位から押し切っており、後傾戦になりやすいこのレースに必要な「立ち回り」と「キレ」という点ではエフフォーリアに次ぐ存在と見ています。距離適性からもヴィクトリアマイルというタイプではなくここ一本のはずで、手塚師は「エフフォーリアの前にいたい」と語っており一発の色気を持っての参戦。状況に合わせて立ち回れる松岡Jならチャンスの目はあるでしょう。

[4]⑧ポタジェ(吉田隼)

前走の金鯱賞ではスタートで後手を踏み、外々を回らされる展開もたたって0.8差の④着。元々この馬はキレイな芝を走らせたいタイプで、好走してきたレースはいずれも開催2週目までの良好なコンディションで走れた時。今回は馬場自体は硬めに作られているものの連続開催で芝の傷みは進んでおり、直前の雨予報も踏まえるとパフォーマンスを落とす懸念が大きいです。

[5]⑨アリーヴォ(武豊)

いかにもな小倉巧者ですが、勝った5戦いずれも小倉の割には上りが掛かってなく(不良馬場の柳川特別は除く)前走の小倉大賞典にしても前半5Fは61.0とまっとうなローカル重賞の流れ。上りのかかる展開をものにしてきたならこの舞台での通用可能性も見出せますが、先行有利の舞台設定、ルメールJの急遽のキャンセル含め勢いだけではまだ壁は厚いと見ます。

[5]⑩ヒシイグアス(池添)

調整の難しい馬で、2走前の秋の天皇賞は中山記念からのぶっつけ+中間の頓挫がありながら0.8差の⑤着と地力を見せました。今回もQE2の招待取りやめを受け急遽目標を切り替えた形で状態に疑問がありましたが、1週前にはダービー卿②着のフォルコメンと併せてウッドで51.6-11.2と上々の動きを見せ前走以上のデキにはあります。但しこの馬の場合関西遠征が初めてで、着地後滞在のある香港とはわけが違いますからその点のクリアが課題となります。

[6]⑪ステラリア(福永)

もまれずに運べるかがカギで、外目の枠を引けたのは好都合でしょう。但し重賞での通用実績は2走前のエリザベス女王杯②着のみで、不利を受けたとはいえ外差し展開に乗じての②着ですから、恵まれないであろうこの舞台でメンバーレベルが上がるとなると苦戦は必至でしょう。

[6]⑫ショウナンバルディ(坂井)

ジャックドールが居る今回は自分のペースでの逃げは叶わず、陣営はハナにはこだわらない姿勢を見せていますが控えて良さの出るタイプではないだけに。

[7]⑬キングオブコージ(横山典)

前走のアメリカJCCは後方から運び、マイネルファンロンが同じような位置にいた分目立ちませんが実質ポツンに近いような進出を見せ1年半ぶりの重賞制覇。あれができるのは有力馬不在のG2戦だからであって、流石に強力先行勢の揃ったG1では再現は難しいでしょう。本音を言えば距離ももう少し欲しいところです。

[7]⑭レイパパレ(川田)

アカイイトの項で述べましたが、前走の金鯱賞は本番を見据えてかギリギリまで追い出しを待っての②着。自身の末脚のほどを測る目的もそうですが、ジャックドールを品定めしていた可能性もあります。ただいずれにせよこの馬については従前から繰り返している通り、行き切ったほうが良さの出るタイプと見ています。ジャックドールはスローに落とすタイプの逃げ馬ではないため恐らくは番手に落ち着くでしょうが、ユニコーンライオンに差し返された昨年の宝塚記念を見れば控えて味のないタイプなのは明らかでここもパフォーマンスを上げる期待は持ち辛いです。

[8]⑮アフリカンゴールド(国分恭)

前走の京都記念は前半61.7のペースに落としまんまの逃げ切り。皆怖さはわかっていたはずなのですが結局それを潰せる馬が居なかったという話で、ドバイを見据えていたユーバーレーベンとその他のメンバーレベルに救われた一戦でした。番手でもレースは出来ますが、今回はさすがにエフフォーリアやレイパパレが捕まえに来るはずで楽ではないだけに。

[8]⑯マカヒキ(岩田望)

2走前のジャパンカップが2.26.5の決着時計で1.8差の⑭着。3年前の同レースでは同じ2.26.5の決着時計で0.6差の④着していたのですが、昨年とでは道中のペースが2秒近く違っており、道中が遅くても上りが求められるとついていけないという近況です。流石にG1で前半が60秒回ってレースの上りが36秒以上というのは雨ごいでもしない限り厳しく。

<予想>
◎ウインマリリン
○ジャックドール
▲エフフォーリア


■阪神6R ナムラドン

既に現級では6走前に②着があり、レインカルナティオなど勝ち上がり済のメンツにも先着を果たしています。2走前は着順こそ④着もゴール前で寄られて手綱を引いた分で実質②着相当、前走の三春駒特別は4角で押し込まれ動きたいところで動けずとここ2戦スムーズに運べていませんが、一方で伸びるべき時に伸びられなかったことも事実。6走前は連続開催の新潟で、芝1800mにして最後の3Fが37.4も掛かる消耗戦。最後の3Fが11.9→12.2→13.3とバテ合いの中を好走している実績からもダートは吉と出る可能性があります。本来叩いてからの馬ではありますが、この相手関係ならいきなりがあっても。

2022年4月2日土曜日

【4/2(土)予想】ダービー卿チャレンジトロフィーの全頭評価とねらい目レース(阪神7、コーラルS)

■中山11R/ダービー卿CT

[1]①フォルコメン(M.デムーロ)

去勢後も気性難は相変わらずで、スタートしてまず外に出してストレスを与えない位置を取ることが求められるこの馬にとって先行争いの激しい中山マイルの最内枠は鬼門でしょう。1週前にウッドでヒシイグアスと合わせて51.3-11.2と好時計をマークしてはいますが、やはり外枠を引くか立ち回りやすい大箱の方がレースはしやすくこの枠では信頼度は下がります。

[1]②インテンスライト(菊沢)

勝ち味に遅いタイプで昇級初戦は(0,0,0,3)。中山コースは走れていますが買うのはOPのペースに慣れてからでよさそうで、狙いは秋の京成杯AHあたりでしょうか。

[2]③タイムトゥヘヴン(大野)

馬混みを嫌うタイプで前走も前々走も道中馬群の中で制御不能になるシーンが。今回もこの内枠では外に出そうにもロスが大きいうえ、Bコース替わりで内の痛みがカバーされた状況では外差しの期待も薄くて。

[2]④ボンセルヴィーソ(藤懸)

このコースは(1,2,4,2)。敗れた2回はマルターズアポジーの逃げについていった先行勢が潰れた京成杯AHと、まくり勢に付き合ってしまった東風Sで敗因は明らか。先行馬での好走が目立つ藤懸Jとも手が合っており、この舞台なら押さえが必要でしょう。

[3]⑤ギルデッドミラー(石橋脩)

同舞台である2走前のターコイズSで③着しましたが、外差し有利展開で外を回して不利も無く脚を使えた分で特筆すべき内容ではなかったです。前走の京都牝馬Sは被されて馬混みの中で制御不能になり0.8差の⑥着。今回もこの枠では捌くのには苦労しそうで…

[3]⑥リフレイム(野中)

左回りが良いのは実績・ローテからも明らかですが、関東メイン場に合わせて左右が変わる美浦のトラックでの追い切りでは右回りでも問題なく走れていました。時計も週ごとに詰めており出来は文句の付けようがありません。前走も時計は目立ちませんが終始ラチに突っ込まんとする口向きの悪さを見せ直線では思いっきり外に寄れてファンサービス。それでも押し切ったあたりポテンシャルに疑いようはなく、急坂と右回りを克服さえすればアッサリまであり得るでしょう。

[4]⑦ザダル(田辺)

追い切りの動きが結果に直結するタイプですが、今回は勝った前走時を上回る時計で走れており最終はウッドで併せて50.5-11.6。昨年のエプソムC①着時に近い好時計を見せ、コンディションは文句のつけようがありません。但しどちらかと言えば直線が長くエンジンを吹かせられるコースの方が合っており、立ち回りを要求される中山でエンジン全開となるか、難しいかじ取りが求められます。

[4]⑧グラティアス(三浦)

前走の東風Sは三浦Jの運びが消極的過ぎての敗戦でした。4角でのんびり構えていて直線でモタモタしているうちに間に合わなくなってしまいましたが、それでも最速の上がりで⑤着と馬自身は力を見せました。それでも三浦Jは継続騎乗でここで結果を出さなければ流石に不味いのですが、Bコース替わりで内前にアドバンテージが生まれるこの舞台でどこまでやれるでしょうか。

[5]⑨サトノフェイバー(津村)

前走の大阪城Sは気分よくハナを切ったものの最後に失速。2番手を進んだ馬が勝ったレースで0.8差の⑥着は不甲斐ないと言わざるを得ず、古川吉Jが乗りに来ない点も含めここでの勝負度合いは低いでしょう。

[5]⑩ダーリントンホール(横山武)

前走の洛陽Sは最後エアファンディタに屈しはしたものの、先行勢で唯一上がりを33秒台でまとめてきました。前走時は栗東滞在の効果もありましたがやはりマイルは合うようです。但し、木村哲厩舎らしく休み明けの方が走れるタイプにつき、栗東から戻ってきての在厩調整でテンションを保てているかが気がかりな点。

[6]⑪カイザーミノル(横山典)

好メンバーの揃った前走の京都金杯で0.1差③着、3走前の毎日王冠もG1級を相手に0.3差⑤着と力のある所を見せています。中山では(0,0,0,2)ですが、オーシャンSは距離が短く、秋風Sは外差し決着を先行してのもので度外視できます。一発を狙いに行った天皇賞以外は堅実に走っており、位置取りを問わない馬で枠も問題なし。重賞では勝ち切れていないもののこの相手ならばアッサリがあっても。

[6]⑫トーラスジェミニ(原)

見るに堪えない惨敗が続く近況。特にここ最近はハナを切れていないこともあり、3角でスコーンと気が抜けてしまうような後退ぶり。これまでも追い切りの動きは悪くなかっただけに不思議ではあるのですが、今回の最終追いは最近の中では一番。昨年の七夕賞を勝った時のように馬なりで前の馬を交わしており、走る気が戻ってきたとも取れます。過密ローテが嫌われがちですが元々小桧山厩舎はこのくらいは普通で、勝手知ったる原Jが久々に駆るとなれば大穴にマークする価値はあるでしょう。

[7]⑬ミッキーブリランテ(内田博)

使いながら良くしていく矢作厩舎の方針通り、この馬も連戦で成績を上げてきています。ただ前走の東風Sは内目の枠を引けスローペースで積極策も奏功した恰好で、この枠と内田博Jでそれを再現できるかとなると微妙なところ。

[7]⑭インターミッション(嶋田)

逃げ馬が潰れる展開で突っ込んでくることが身上で、今回は相手も強く出来も途上。石川Jを乗せなかったあたりからもここは叩きでしょう。

[8]⑮カテドラル(戸崎)

前に壁を作ってカッカさせた方が最後に爆発する馬で、前走の東京新聞杯は壁を作れずに不完全燃焼。そういう意味ではごちゃつく中山の方が向いており、外枠が仇も上手く潜り込めればゴール前で見せ場は作れそうです。

[8]⑯ノルカソルカ(藤岡佑)

初の1800mでハナを切った前走の小倉大賞典は差し勢が台頭する中⑥着と踏ん張りました。本来もっと厳しい流れで最後の1Fが掛かる急坂コースの方が走れる馬で、舞台は好転したと言えるでしょう。この枠がカギですがポジションを取れれば十分やれていいはずです。

<予想>
◎トーラスジェミニ
○カイザーミノル
▲ボンセルヴィーソ
△カテドラル
△ザダル
△リフレイム
△ノルカソルカ


■阪神7R フェラーラ

前走の中京戦は最後に前が壁になっての⑤着。当時③着のヒヤ、⑧着のトミケンカラバティが次走で即勝ち上がっているように好メンバーが揃った一戦で、現級通用の力を示した内容でした。脚質的に展開待ちの部分はあるものの、確たる中心馬のいないここならば勝ち上がりのチャンスでしょう。


■阪神11R/コーラルS リアンヴェリテ

 全8勝のうち4勝が函館で2勝が京都・阪神と、長距離輸送のない臨戦で好走できる馬。ここ3戦は中京に府中と遠征続きだったうえ、重賞だったことを思えばようやくこの馬の本来の走りができる舞台に戻ってきたと言えるでしょう。このコースでOP2連勝中のバティスティーニにもそろそろ警戒が集まる頃で、前への意識が薄くなれば好枠から一気の押し切りも可能と見ます。

2022年3月27日日曜日

【3/27(日)予想】高松宮記念の全頭評価とねらい目レース(マーチS)

■中京11R/高松宮記念

[1]①サリオス(石橋脩)

 1200mはおろか、1400m以下の距離自体が初。堀師は参戦の理由として「マイルでは最後に甘くなってしまう」ことを挙げ、距離短縮で走り切れるという見解を示しています。この馬はかねがね1800mがベストと言われてきましたが、2000mではややスタミナが不足し一方で1600mのペースに合わせるとお釣りが残らないという微妙な特質。昨年の国内戦は重馬場、調整の狂い等で情状酌量の余地のある敗戦でしたが、これも爪の不安などから使える機会が限られるうえ調整が難しいことを示しています。

 今回も帰厩当時は右前の爪を庇いながらの調整。直前では右手前で走れており動きも本来のものになってきましたが、スプリントのスピードにお付き合いして脚を残せるかは未知数なうえ、パンパンの良馬場までは望みにくく能力全開の舞台とはならなさそうで。

[1]②ナランフレグ(丸田)

 前走のオーシャンSで賞金加算に成功しG1初挑戦。かつては戦法が大外一気に限られていましたが、3走前のタンザナイトSでは2番枠から後方のインを進み、直線では馬群を捌いて差し切り。ここに来て操縦性が良くなり安定して力を出せるようになってきました。ただ、偶然なのかは不明ですが過去芝のレースのほとんどが良馬場で、一昨年の春雷Sで稍重が一度あるのみ(0.2差⑥着)。切れ味を身上とするこの馬にとってそれを削がれるソフトな馬場はプラスではないうえ、イン先行勢が総崩れとまでは望みにくそうです。

[2]③シャインガーネット(田辺)

 折り合いの難しいところがあり、ここ2戦の好走はいずれも外枠からスムーズに運べてのもの。ファルコンSを勝っているようにスピードと一瞬の決め手はこの舞台向きで、スプリントで掛かる面は相殺されそうであとはこの内枠でどう捌けるかでしょう。

[2]④ライトオンキュー(横山典)

 ぶっつけ本番自体は想定通りで、調教後馬体重が522kgですが20年にUHB賞を勝った時が518kgでしたから問題は無いでしょう。直前は控えめも軽快な動きで、1週前に坂路で49秒台を出しており態勢は整ったと見ます。ただしこの馬がこのくらい動くのはいつものことで、似たような臨戦過程だった昨年のシルクロードSはシヴァージの強襲に遭い0.2差の②着。メンバーも強い今回は展開を味方につけてどこまで…でしょうか。

[3]⑤レイハリア(亀田)

 昨春から4連勝。そのうちの芝3戦はいずれも前に目標を置き直線でそれを捉える、という理想的な展開でした。前走の京阪杯は外枠のせいもあり前に壁を作れずやや行きたがるシーンもあっての⑯着だけに、内枠を引いてテンの争いも激しいここでなら理想的な展開にはなりそうです。ただそれでも負かしてきた相手を考えるとこの舞台での通用可能性は未知数です。

[3]⑥サンライズオネスト(武豊)

 2走前のカーバンクルSが初の1200m戦でしたが、坂上から一気に脚を伸ばし快勝。それまで遠征競馬ではパフォーマンスを落としていましたが、前走の阪急杯でようやくデビュー時の馬体重を上回って出てこられたようにここに来て身体に芯が入ってきました。2週連続で坂路で50秒台をマークしているように状態は上向きで、今の充実度ならマークは必要でしょう。

[4]⑦レシステンシア(横山武)

 ベストは1400m故国内ではG1タイトルに恵まれないですが、上りのかかる中京芝1200mは最後の1Fでの持久力で上位に残せる強みがあります。古馬になってから3か月以上の休み明けでは(2,0,0,0)。決めきる脚には欠けるもののこの条件では安定勢力です。

 但し気になるのがこの母系の成長力。半兄のミッキーブラック、半弟のグラティアスともにデビュー2連勝ののち尻すぼみという成績で、加えてこの馬の場合父はダイワメジャー。ダイワメジャー産駒の牝馬がG1で勝負になるのは良くて4歳までで、ナックビーナス(5歳で高松宮記念③着)という変わり種はいるものの総論としては4歳以降は下降線となるのが筋で、この馬も昨年以上を望めるか?となるとやや心もとないです。

[4]⑧ジャンダルム(荻野極)

 ここ2戦を見て、一時のゲート難は騎手によるものというのがはっきりしました。しっかりゲートを出せさえすれば前走のように勝ち切る力は持っています。但しこの馬は好走後にコロッと凡走することを繰り返してきており、同じ条件や同じ鞍上が続くとズルさを出すきらいがあります。今回も同条件で荻野極Jが継続騎乗とあってはその点の懸念が残ります。

[5]⑨ロータスランド(岩田望)

 上がりのかかる展開は得意としており、時計勝負よりも適度にかかるコンディションが向いています。但し1200mは初で、この馬の好走パターンは「4角3番手以内」。スプリント戦でそこまでの追走が叶うかとなるとやや怪しく、今回は試金石の一戦となるでしょう。

[5]⑩キルロード(菊沢)

 前付けできれば好走するものの、4走前のパラダイスSは前半3Fが36.1と楽逃げがかなったもので、3走前の福島テレビOPはエレナアヴァンティの暴走を2番手で追いかけましたが4角から鞭が入るような消耗戦で、相手関係的にも他の馬に余力がなかっただけで強調できる勝利ではありませんでした。テン争いも激しくなるここでは?

[6]⑪クリノガウディー(松岡)

 5走ぶりに得意の中京に。その5走前、昨年のセントウルSは前半32.9の激流を4番手で追いかけ、レシステンシア・ピクシーナイトと0.2差の③着。負けて強しの内容でした。但し今回は陣営が脚を溜めるレースを示唆しており、過去4角で10番手以下では(0,0,0,5)と積極的に運ばないと良さの出ないタイプ。このコースでも岩田康Jとそれ以外とではパフォーマンスに差がある点からも強気にはなれずで。

[6]⑫エイティーンガール(秋山真)

 いつも自分の脚は使っていますが、外差し+前崩れの展開でないと台頭が難しい馬です。良績が右回りに集中している点も気がかりで、この舞台では恵まれうる期待も薄くて。

[7]⑬トゥラヴェスーラ(鮫島駿)

 奇しくも昨年と同じ13番枠。その昨年は上手く前で壁を作って運び0.2差の④着と見せ場を作りました。今年は阪急杯からの始動でしたが、調教中の鼻出血で昨秋のセントウルSを自重して以来のレースで+22kg。時計はいつも通りに出せていたものの、再発防止に気遣いながらの調整を余儀なくされた分体調面が不安でしたがそれでも0.1差の②着。勝ったダイアトニックの後ろでできた進路をしっかり伸び、ズブさを感じさせない動きを見せました。

 この馬は普段2週前と1週前に速めをやったうえで最終を流すのがパターンですが、今回は中3週という臨戦も考慮し速めは1週前の1本のみ。それでも調教前馬体重が510kgとなっており、リフレッシュできたうえでの立ち上げができておりここに来て馬体も充実。思ったほど内が悪くなっていない点がどうかですが、昨年の内容を考えればこのメンバーでも伍せる力はあると見ます。

[7]⑭ダイアトニック(岩田康)

 ベストは1400mも、やはりこの厩舎はスプリンターに収斂していく仕上げなようで中間も坂路で好時計。前走からさらに一段階状態は良くなったと言え、ようやくよかった頃に戻ってきました。左回りで勝ち切れてない点が気がかりですがそもそも経験が少ないのもあり、一昨年のこのレースも坂上でさあこれから、というタイミングでクリノガウディーに寄られてのものですから、本来なら①着ないしは②着でおかしくない内容。当時と同じかそれ以上まで望める今ならチャンスは十分でしょう。

[7]⑮ファストフォース(柴山)

 テンが速くないにもかかわらず、行き切れないと止めてしまう現状。前走のオーシャンSは昨年長欠明けを勝ったCBC賞時同様に大きく体を絞ってきましたが押してもハナを取れず。まっとうに57kgを背負いこの外枠では理想の展開には持ち込みにくそうで。

[8]⑯ダイメイフジ(小沢)

 距離延長やダート替わりなどで刺激を与えながら前付けして激走を繰り返したこの馬も今年で8歳。最近は前に行けても残せずで衰えは認めざるを得ず、鞍上ともども無事完走が目標になりそうです。

[8]⑰メイケイエール(池添)

 折り返し手綱の効果か、前走のシルクロードSは前に馬を置いても自分のペースを守り切って快勝。締まった流れの方が好走できるタイプで、前走での進境を思えば囲まれない外枠も今では好材料。母方がダート血統でもあり渋った馬場は問題なく、スムーズに運べればチャンスありの1頭です。

[8]⑱グレナディアガーズ(福永)

 昨年のNHKマイルCで③着だった時、川田Jは「秋は別路線になると思います」とコメントしていました。臨戦過程からそれがスプリント路線への転換を示唆していたことは明らかでしたが、何故か秋もマイルを2回使われ③⑬着。前走の阪神Cでようやく距離が短縮され折り合っての快勝を見せましたが、この馬の場合距離短縮はプラスこそあれマイナスは無いということが証明された格好でした。壁を作りにくい大外枠がキーですが、そこは壁職人・福永Jの腕前。それよりも怖いのは隣のメイケイエールの暴走でしょう。

<予想>
◎トゥラヴェスーラ
○ダイアトニック
▲グレナディアガーズ
△メイケイエール
△レシステンシア
△サンライズオネスト
△ロータスランド
△シャインガーネット


■中山11R/マーチS オメガレインボー

 気温の高低とパフォーマンスがリンクする馬で、ここ3戦は寒い時期でもありもう一つという内容。それでも昨冬と比べれば着を上げており、ここに来ての地力強化は確かです。今日の関東地方は暖かく20度超えの陽気が期待でき、パフォーマンスを上げてくる期待は大きいです。

2022年3月26日土曜日

【3/26(土)予想】ねらい目レース(中京1)

■中京1R ヤマニンパンタジア

 前走も推奨したのですが、大外枠から馬の行く気に任せた結果抑えが効かず4角で失速し最下位。道中最後方と後方2番手を追走した馬のワンツーという展開だったとはいえ何年騎手やってるんだよと突っ込みたくなる騎乗。それだけに、折り合いに定評がありダート短距離では安定勢力の藤田菜Jへの手替わりはプラスと見込みます。最終は坂路でびっしり追われ52秒台をマークするも体は減らさずに来れており、気性的にも使い詰めるよりいきなりやれていいタイプ。

2022年3月21日月曜日

【3/21(月・祝)予想】ねらい目レース(中山2・中京5)

■中山2R ビーザラキエスト

 前走の未勝利戦は直線でよく追い込むも1.2差の③着。とはいえこのレース②着だったセイゲンは次走で1.1差の圧勝、1.7差の⑥着だったエコロエースも次走で勝ち上がりとレベルの高いメンバーでした。近走成績の良い馬が多く上位人気は割れ加減ですが戦ってきた相手のレベルはこの馬が頭一つ抜けており、乗鞍を絞る傾向のある川田Jが騎乗を受けた点からも力量は素直に評価すべきと見ます。


■中京5R ユイ

 前走は7か月半ぶりの実戦。スタートから馬群の後方でじっくり進めるも、直線では行くところ行くところ進路が無くまともに追えないままの⑩着。高橋康厩舎の管理馬ですが、今回はデビューから2戦手綱を取った所属の永島Jを降ろしての一戦。非情采配は期待の表れでもあり、距離延長で上手く流れに乗れさえすれば一発も。

2022年3月20日日曜日

【3/20(日)予想】スプリングSの全頭評価とねらい目レース(阪神大賞典)

■中山11R/フジテレビ賞スプリングS

[1]①ビーアストニッシド(岩田康)

 前走の共同通信杯はうまくペースを落とせたとはいえ、外伸び馬場で目標にされる展開をよく粘りこんでの③着でした。コーナー4つの中山替わりはプラスとなる一方で、明らかにラチ沿いのコンディションが悪化しているうえ雨が残る中でこのレースの前に4回使われることを考えると、勝ち切れるかどうかは微妙なラインでしょうか。

[2]②エンギダルマ(丸山)

 初勝利を挙げた前走の未勝利戦は、前の2頭が後続を離して競り合うも自滅したおかげで3番手にいたこの馬にお鉢が回ってきた格好でした。とはいえその2頭が作ったペースは61.6と極端に速いわけではなく、それが崩れて好位勢が勝つとなると単純に前2頭のレベルが低かったわけで、実質的にはエンギダルマが62秒くらいで逃げたところをようやくしのいだといった格好でした。この内容を踏まえれば現時点で重賞でどうこうとは言えずで。

[3]③サトノヘリオス(岩田望)

 未勝利・エリカ賞とレコード勝ちしたように非凡な資質は示していますが、前走のホープフルSで全く伸びずの⑬着。陣営は中1週での臨戦で疲労の蓄積を理由にしていましたが、実際勝った2戦は中京・阪神でのもので、デビュー戦の新潟も含め長距離輸送時にパフォーマンスを落としています。輸送そのものが問題なのか、それを考慮して最終を手控えることが問題なのかは何とも言えませんが、いずれにせよその両方に該当する今回は前走同様に案外という可能性が。

[4]④グランドライン(三浦)

 2走前の葉牡丹賞では弥生賞③着のボーンディスウェイとタイム差なしの②着。前走のホープフルSは0.8差⑨着に終わりましたが、伸びない最内を終始通ってのもので着差以上に善戦したとみてよいでしょう。

 今回は6戦して唯一勝ち切っている1800m戦となりますが、下表のとおりドゥラメンテ産駒は芝1800mの成績が突出しています。


 産駒出走数の多い1600・1800・2000で比べれば一目瞭然。複勝回収値が110という点も優秀で、実績に比べまだ人気が追い付いていない段階です。

 今回陣営は控えても良いというスタンスで、ビーアストニッシドが1番枠を引いた以上ハナを譲るのはほぼ確実でしょう。2~3番手の外を回って馬場の良いところを通れれば、この馬にチャンスが回ってくる場面もありそうです。

[4]⑤サノラキ(大野)

 2か月ぶりの割には速めは2本のみ。前走中山ダート1800mで勝ち上がったタイムも1.57.3と平凡で、いかにもダートの消耗戦が合いそうなタイプ。姉にエーデルワイス賞を勝ったコーラルツッキーが居るという血統背景からも、芝適性を見込む要素は見当たらずで。

[5]⑥ドーブネ(武豊)

 2走前のききょうS組のほとんどが自己条件でも勝負になっていない現状。朝日杯の内容を見る限り上級戦では単純に力量不足でしょう。

[5]⑦ディオ(戸崎)

 前走の未勝利戦はマイル戦にして前半4Fが49.2という異次元のスローペース。一瞬の脚を持っていることは証明できましたが、流石に重賞でそこまで恵まれる展開は期待しにくいです。

[6]⑧アサヒ(田辺)

 スタートの不安は元来のもので、デビュー2戦目でもあおり気味に出ての②着でした。出遅れたときも含めこの馬自身の脚は使っているとはいえ、勝ち切るためにはいろいろと噛み合う必要があるのが現状で末脚を生かしにくいコンディションの中山で中心視するのは少々リスクが高いかと。

[6]⑨ソリタリオ(横山武)

 前走のシンザン記念ではスタートこそ五分に決めたものの、スパッと切れるタイプではなく直線ではジリジリとしか伸びず。距離延長+中山替わりはプラスで、積極策の取れる横山武Jへの手替わりも合っていると見ます。

[7]⑩アルナシーム(福永)

 前走のつばき賞は前半4Fが51.6もかかる超スローペースで、小頭数でもあり折り合いが懸念されましたが馬の後ろに入って我慢が効きました。直線では落鉄するハプニングもありながら32.9の脚を使っており、絶対的に前が有利な展開をよく追い込みました。ペースが流れ前走よりもレースがしやすくなるのは好材料で、朝日杯でも伸びない最内から唯一足を伸ばしての④着と力のある所を見せています。ここは権利取り以上の結果を求めたいところ。

[7]⑪トーセンヴァンノ(田中勝)

 初勝利がOPのコスモス賞だったため、1勝馬にもかかわらず収得賞金600万で現状オープンにしか出られず。2勝クラス(1000万下)ができるまではこれを続けるしかなく、当面は参加賞狙いのレースが続くでしょう。

[8]⑫アライバル(ルメール)

 前走の京成杯は1角でごちゃついた際にスムーズさを欠き④着。東京で新馬勝ち+新潟2歳S②着という戦績から左回りが良いのか広いコースが良いのかは判断つきかねますが、外枠を引けた今回は立ち回りの難しさはある程度相殺されうる期待は持てます。差し損ねる懸念はありますがまともなら上位の一角。

[8]⑬オウケンボルト(M.デムーロ)

 前走の水仙賞では番手からのレースでも②着し進境を見せたものの、典型的な3歳1勝クラスのスローペースで、2,3番手を追走しそのまま流れ込んだだけという展開でした。距離は長いほうがよさそうで短縮がプラスとは見えずで。

<予想>
◎アルナシーム
○グランドライン
▲ソリタリオ
△アライバル
△アサヒ
△ビーアストニッシド


■阪神11R/阪神大賞典 トーセンカンビーナ

 3走前のアルゼンチン共和国杯の時に「関東移籍は失敗」と話した通り、この馬がパフォーマンスを高められるのは阪神・京都など3・4角から助走をつけて追い込めるコースの時です。今回は一昨年の宝塚記念⑧着時以来の阪神コースで、スタートに不安のあるタイプにつきコーナー6回のレイアウトも好都合。ディープボンドは頭一つ抜けていますが、複系で妙味があるのはこの馬でしょう。

2022年3月18日金曜日

【3/19(土)予想お休みします】

 仕事につき、開催時間中外にいるため土曜の予想はお休みします。元々馬場が悪くなると全く当たらないタイプでもあるので、日曜以降も天候を見ながら検討することとします。

 強いて買うならマリーナ。

2022年3月13日日曜日

【3/13(日)予想】金鯱賞の全頭評価とねらい目レース(中山7R、東風S、灘S)

■中京11R/金鯱賞

[1]①ショウナンバルディ(岩田康)

 好走のカギは「前目につけられて」「前半が61~62秒くらいの緩いペース」になるかどうかです。2走前の中日新聞杯は強力な同型もいない中で前半61秒と理想的な流れを刻み強い勝ち方でしたが、今回は先行馬にも有力どころが多く一度逃げ切りを許している手前マークもきつくなりそうで、すんなりと運べなさそうな分だけ割引です。

[2]②ギベオン(西村淳)

 このコース自体得意にしており金鯱賞は過去3年連続で出走し⑥④①着。その勝った昨年はデアリングタクトにマークが集まる中での逃げ切りで、今回は両隣が先行馬につき控えざるを得ず、かといって決め手に欠けるだけに脚の使いどころがかなり難しくなりそうです。

[3]③ジャックドール(藤岡佑)

 プリンシパルSの後休養に入れたことが功を奏し、馬体がしっかりした中での4連勝は評価できるものでしょう。言っても重賞経験はないですし1倍台にまでなるのは過剰人気ですが、金鯱賞が前有利になる理由の一つには「実績馬が始動戦として使うことが多いため、無理に勝ちにいかずに自分のレースに徹する傾向が強い」ことが挙げられます。

 例えば今回アカイイトがエリザベス女王杯で見せたようなまくりを打ってくるかと言われればそうではないはずです。負けても気にしないという立場の実績馬に対しタイトルを取りに行く立場の上がり馬が優位になりえる舞台でもあることから、変に突かれることがなければアッサリの可能性もありますが、一方で藤岡佑Jは「自分のやりたい競馬に徹する」ところがあり、少々ペースが上がってでも前につけはするでしょうから、思った以上に序盤で競るような展開になってしまうと脆い可能性もあります。

[4]④ソフトフルート(岩田望)

 ここ3走は牝馬限定戦の2000m級のレースにつき、構造的に前崩れになりやすいレースを差して好走しているだけの現状です。それを勝ち切れない時点で問題なのですが、先行有利の舞台に相手強化と買える要素は見当たらず。

[4]⑤ポタジェ(吉田隼)

 ここ2走はひと息も、この馬は元々3走前の毎日王冠でも指摘した通り「開幕週ハンター」。2戦目から毎日王冠までずっと開催2週目以内の芝コンディションが良いタイミングを狙って使われており、昨年もこのレースに出ていましたが重馬場に脚を取られての③着。まっとうな良馬場が望める今年は前進可能で、3走前にシュネルマイスター、ダノンキングリーから0.2差の③着した実績はここでは頭一つ抜けていると言えます。

[5]⑥アカイイト(幸)

 前崩れ+外差しの展開で台頭するタイプで、今の中京のコンディションでは恵まれにくいというのが正直なところです。ここは先を見据えた一戦でもあり、無理に勝ちに行かなくてもいい局面につき。

[5]⑦シャドウディーヴァ(福永)

 昇級後は2か月以上の間隔を開けると(1,2,2,1)なのに対しそれ以下の間隔では(0,0,0,8)。ここ2戦の連戦ローテはそもそも合っていなかったと見るべきで、2か月半ぶりのこの舞台はヴィクトリアマイルから逆算しても最適と言えるしょう。元々初勝利が2000mでフローラSでもタイム差なしの②着と距離は守備範囲で、例年の金鯱賞よりもペースが流れそうな点を考えれば得意の左回りで間に合う期待は十分にあります。

[6]⑧アラタ(大野)

 この馬もまた3歳春から休養に入れたことが奏功し、体がしっかりしてから4連勝でOPまで勝利。但し自在性が高い一方で重賞に入るともうワンパンチ足りない印象で、前走の福島記念もパンサラッサに付き合った先行勢が崩れたところを中団待機から足を伸ばしての③着とすぐに次勝てるか?と言われると微妙な内容でした。ここに向けてじっくり仕上げられているのは良いですが、相手強化の分押さえまで。

[6]⑨シフルマン(荻野極)

 スローを前付けして上手く流れ込む形での好走が多く、ペースが落ち着けばノーマークでの一発に警戒は必要ですが十分に同型が揃っているここでは流石に恵まれる期待は薄いです。

[7]⑩レイパパレ(川田)

 思ったほど末脚が使えないタイプのようで、前付けして脚を使うよりかは大阪杯のように行き切ってしまった方がよいタイプ。但し陣営も鞍上もそれを良しとしないタイプであり、近走の成績不振もその方針がマイナスに作用しているように見えます。今回も中間は前に馬を置いて最後に追うという形で行っており、この馬の良さを引き出す乗り方にはならなさそうです。

[7]⑪ステラリア(M.デムーロ)

 前走のエリザベス女王杯は外差し有利の展開に乗じての②着でしたが、3角では外に膨れたウインキートスとまくり加減に進出してきたアカイイトに挟まれる不利もありそれがなければもっと際どかったでしょう。5番枠からのスタートながら上手く中団の外に誘導し壁を作って進んだ松山Jの好判断もあってのもので、今回も折り合いがカギですがもまれずに運べば再度の好走は可能でしょう。しかしよくデムーロJ空いてましたね…

[8]⑫ランブリングアレー(藤岡康)

 本来ならば昨年勝った土曜の中山牝馬Sに出ておかしくない立場なのでしょうが、今回がラストランとなるはずでレース間隔に加え斤量や輸送を考慮しての判断と見られます。但しその中2週のローテでは(0,0,0,2)。元々間隔を空けてじっくり調整された時の方が高いパフォーマンスを出せる馬で、今回は無事に完走が目標でしょう。

[8]⑬サンレイポケット(鮫島駿)

 この馬の好走条件は「左回りで上りがかかった時」で、勝ち切った新潟大賞典はワンターン2000mで前半が速くなりやすいうえ異例の連続開催でレースの上がりが37.6も掛かったため間に合ったものでした。中京2000mは構造上上りがかかりやすいとはいえ、いくら何でも良馬場のG2戦で37秒台の上がりを望むのは酷で、自身の脚は使えても勝ち切るまではどうか、でしょう。

<予想>
◎シャドウディーヴァ
○ポタジェ
▲ステラリア
△サンレイポケット
△ジャックドール
△レイパパレ
△アラタ


■中山7R ショウナンワオン

 2走前、ダート1200mの未勝利戦を逃げ切っていますがスタート直後の芝部分でのスピードがなかなかのもので、ダートにして前半33.8という芝並みのタイムで逃げ切り。昨日の最終の2勝クラス戦(芝1200m)の前半が34.0だったことを考えても、いかに速いかがわかります。

 初戦はマイルで最後はお釣りがなく、前走のオキザリス賞は3角で空馬に進路をカットされたうえ4角で挟まれ戦意喪失といった感じの⑬着。芝向きのスピードを持っているタイプと見ており、適距離に戻った今回は積極策で押し切る期待。


■中山10R/東風S グラティアス

 ドスローの京成杯を2番手から差して勝ったものの、到底クラシックで勝負になる内容ではない中で3冠を皆勤。その菊花賞以来となった前走の白富士Sでは好位追走からジャックドールの0.3差③着と好走。キャリアで初めて前半5Fが60秒を切る流れのレースでしたが対応してきたのは大きく、ハーツクライ産駒らしいここに来ての成長力もさることながら短めの距離への適性を示唆する内容であったと見ています。レシステンシアの半弟という血統背景からもこの距離短縮はプラスで、56kgで出られるのも好材料。人気必至でもここはきっちり。


■阪神10R/灘S キタノインディ

 前走の摩耶Sはバーデンヴァイラーを追いかけて負かしに行ったところを返り討ちにあっての⑦着。3走前には現級でショウナンナデシコと0.1差の③着するなどクラスの目途は立てており、立て直された今回は巻き返し可能な出来と見ます。阪神ダート2000mは先行馬受難のコースですが、人気どころがこぞって外に固まった中でまくりの直撃を受けにくい内枠を引けたのも好材料。立ち回り一つで争覇圏も見えてきます。

2022年3月12日土曜日

【3/12(土)予想】ねらい目レース(飛鳥S、中京7R、中山8R)

■阪神10R/飛鳥S リーピングリーズン

 中央での2勝はいずれもダートでのもの。一見すると無謀な芝挑戦に見えそれが人気を落とす要因ともなっていますが、これは中央競馬の競走体系上の欠陥でもあります。

 一般的に、足場の不安定なダートは体力勝負となることから牝馬より牡馬の方が好成績と言えます。これが下級条件であればまだ互角に伍せるのですが、滞留している馬の絶対数が多い3勝クラス以上になると一気に牝馬の勝率は下がります。


 上記は昨年行われた全ダート戦におけるクラス別の牝馬の勝率です。牡馬は全てのクラスで6%後半~7%後半の勝率を保っている一方で、牝馬は3勝クラスでガクッと落ちます。層が厚く牡馬の壁を破れないことを示しており、逆にこれを勝った牝馬というのは相当強いわけで、即交流重賞クラスの活躍が期待できます。

 この通り、牡馬の層が厚いことがダート牝馬の出世を狭めている一方で、「牝馬限定の3勝クラスのダート戦」というのは年に2鞍程度と極端に挙行数が少なくなっています(そもそも組まれるようになったのは昨年からで、1989年~2020年までは設定自体がありませんでした)。おまけに交流重賞も最低限3勝クラスを勝っていないと確実に除外対象になりますから、ダート牝馬というのはそもそも2勝クラスを勝ち上がるとその後の活躍が非常に難しくなります。

 すなわち、2勝クラスをダートで勝ち上がった牝馬は必然的にダートで苦戦を強いられるか、芝に活路を見出すかしかなくなるわけです。このレースに出るリーピングリーズン・アドマイヤメティスに関してはいずれもそのような事情であることが推察され人気を落としていますが、中でも前走の同級戦で善戦したリーピングリーズンの一発に期待したいです。

 前走の初音Sは皆がこぞって外を回す中、道中から最後までずっと馬場の悪い内を通った馬はいずれも2桁着順に沈んでいます。加えて外差し勢が台頭する流れにあって、道中3番手のインを進んだリーピングリーズンは⑫着大敗も0.7差に留まり、一定の評価はできるレースだったと見ています。年明けに増えた体をどこまで戻せるかがカギで良くなるのはまだ先の可能性もありますが、人気が見込まれるイズジョーノキセキと前走で0.4差だったことを考えればやれない相手関係ではないはずです。


■中京7R ナリノペッパー

 ここ2戦はスタート後に進路を失くし後手を踏んだうえ、勝ち馬がいずれも次走で連勝するレベルに強かった分余計に負けていますが、現級では既に5回の掲示板実績がありこのクラスでやれるだけの力は見せています。ゲートが速くないため芝スタートの外枠は歓迎で、元々1200mで勝っている馬なので距離短縮も問題なし。ここ2戦に比べればだいぶ与しやすいメンバー構成で、ここは通用の可能性大と見ます。


■中山8R クローリスノキセキ

 前走は中央で初のダート参戦でしたが、その後連勝で昇級したマイヨアポアに3kg減で出てこられてはどうしようもないというレース。⑥着でも0.5差は悲観しなくてよく、当時同様に先行し0.3差に粘った③④着馬は次走の自己条件で③②着と結果を出しています。使える脚が長くない分、中山でロスなく立ち回れる内枠は好材料。相手関係にも恵まれる今回は前進可能でしょう。

2022年3月6日日曜日

【3/6(日)予想】弥生賞の注目馬とねらい目レース(大阪城S、阪神12)

■中山11R/弥生賞ディープインパクト記念 ボーンディスウェイ

 2歳~3歳路線のOP以上のレースが整備された一方で、下級条件がそれに合わせて増えているわけではないため上級戦のレベルはさほど増えておらずむしろ下がってさえいます。

 例えば今年の3歳世代の先週までのレースにおける平均出走頭数は、新馬・未勝利・1勝クラスのいわゆる「下級条件」が14.1頭なのに対しOP以上のレースは11.8頭。この中にはフェニックス賞でデビューを迎えたデュガと未勝利の身で格上挑戦した馬が含まれるため、実際はもっと少なくなります。使い分けの弊害、という見方もありますがそもそも勝ち上がる馬を増やさないで上級戦ばかり増やしたのですから構造上こうなることは当たり前で、スカスカの夏競馬の下級条件戦を含む値でこれだけの差が出ていますから、世代限定の上級条件戦の戦績を鵜呑みにできないというのが現実です。

 戦歴が少なく馬柱の良い馬に人気が集まりがちな世代限定戦は、むしろ下級条件を勝ち上がってきた馬に注目すべきと考えます。今回のメンバーでそれに該当するのはアスクビクターモアのみですが、これに加えて「自己条件を勝ち上がり、上級戦で力を出し切れていない馬」を採ろうと考えたときに出てきたのがボーンディスウェイです。

 2走前の葉牡丹賞の内容が優秀。

 12.5-11.3-12.3-12.8-12.7-11.9-11.5-11.7-11.4-12.5

というラップを自ら刻んでの逃げ切りで、後半に入って連続して11秒台の脚を使っています。これは向こう正面からまくり気味に上がってきた馬が何頭かいたためで、この時上がってきた馬はそれぞれ⑦⑧着と返り討ちにあっています。前半が61.6というのは一見恵まれたように見えますが、それでいて後半を59.0でまとめたことで勝ち時計は2.00.6と水準級。しっかり自らの脚を使えるタイプの先行馬と言えそうです。

 前走のホープフルSは外有利展開をインの2番手を進んでのもので、外に進路を取った勢が台頭する中で終始インにいて0.5差の⑤着なら健闘の部類。この中間は3週連続してDWで50秒台-11秒台の好時計をマークしており、賞金的にもここで出走権を獲得しなければいけない立場で仕上げに抜かりなし。重賞好走馬が人気している中でも上位を張れておかしくありません。


■阪神11R/大阪城S バイオスパーク

 実は2年前のこのレースでも◎を打ち当時は④着。スタートでトモを落とし位置取りを悪くしてしまいました。スタートが課題なのは今も変わらないのですが、この馬は上手く内に入れられたときに好走する傾向があります。今回は久々に内目の枠を引け、昨日のチューリップ賞でも最内をついたピンハイが②着したようにインは良好なコンディション。この相手関係なら立ち回り一つで一発あっても。


■阪神12R オンリーワンスター

 9歳牝馬、もう4年9か月勝てていませんが末脚は健在で、前走の平場戦も進路を探りながらのやりにくいレースながら0.3差④着と好走しています。ペースが緩んだタイミングで少し行きたがる場面もあり、牡馬混合戦でペースが流れた方がレースしやすいはず。4kg減でもう一押しがあれば台頭の目は十分でしょう。

2022年3月5日土曜日

【3/5(土)予想】オーシャンSの注目馬とねらい目レース(中山12)

■中山11R/オーシャンS ダディーズビビッド

 世間的には案外この乗り替わりは否定的に取られているようで、前日時点でも10番人気前後となっています。確かに浜中Jはこの馬に2回騎乗して⑪⑦着。馬柱だけ見れば手が合っていないように見えるのも頷けますが、そもそもその2戦はシンザン記念と毎日杯で勝ち馬はいずれも後のG1ホース。その後距離短縮された橘Sで一発回答を見せたことを鑑みても、単純に上級戦では距離が長かったと見るべきでしょう。

 手慣れた竹之下Jが乗るようになり取り口が安定したのは事実ですが、やはり気難しさはあり3走前のオーロCでは折り合えずに⑭着大敗。前走の北九州短距離Sはソロっと出して道中は我慢が効いていましたが、直線で行き場を失くし⑩着。5番枠を引きながら詰まることの無いよう道中から外へ外へ進路を取っていたにも関わらず、です。昨年はこの馬での1勝に終わった竹之下Jから重賞2勝を含む43勝を挙げた浜中Jへの乗り替わり。戦歴を深堀すれば相性が悪いと見限るのは早計で、先行勢が揃ったうえ前走で抑えた分今回は折り合いやすくなるでしょう。

 昨年4角1番手~7番手がそのまま①~⑦着を独占したように、エアレーション・シャタリングも無く硬めの馬場で開催2週目の中山はまだまだ内前有利。逃げ馬を前に置き本来の積極策が打てれば、十分に台頭可能な相手関係と見ます。


■中山12R アキノスマート

 4角3番手以内の前目で運べた時は①①③着と崩れてなく、前走は距離延長の効果もあり久々に逃げる形を取れましたが、勝ったバーデンヴァイラーに終始つつかれる格好で3角で失速し2.2差の⑦着。但しバーデンヴァイラーが②着に0.7差、③着に1.4差をつけて圧勝したレースにつきタイム差は気にするほどではなく、当時⑧着のゼンノジャスタも次走で現級を勝ち上がり。勝ち馬以外のレベルも水準以上の一戦と言えます。


 距離適性がどうかという見方もありますが、この馬がこれまで主戦場としていた1400mはスマートファルコン産駒唯一のアキレス腱ともいえる距離(上図)で、血統背景からも息を入れられるコーナー4つのコースは向いているはずです。メンバー易化で同型の競り合いも見込まれない今回は前進あっても。

2022年2月27日日曜日

【2/27(日)予想】中山記念・阪急杯の全頭評価とねらい目レース

■中山11R/中山記念

[1]①ソッサスブレイ(柴田大)

 重賞やハイレベル戦で惨敗し、舐められた格下戦でエアポケットに入り好走するのがパターン。コーナー4つの1800mは小差で走れていますがさすがに今回は開幕週でそう簡単に好位のインは取らせてくれないでしょう。

[1]②トーラスジェミニ(西村淳)

 前走跨った横山武Jも陣営もメンタル面の問題を指摘。その前走はブリンカー効果もあり行きっぷりこそよかったものの、直線で早々とやめるような形で失速。今回は直前の調教で3頭併せを真ん中から大きく追走し、一杯に追われ最後まで集中力を持続させることを念頭に置いて調整されています。思えば、安田記念⑤着や七夕賞①着時も逃げ馬を追いかける形で好走しており、今回は逃げたい馬が他に何頭かいることから好位のインを取れそうなメンバー構成。最後まで集中して走れる期待はあります。

 加えて、一杯に追われたことによる副次的な効果として馬体が絞れて出てくれば理想です。前走時にも紹介したようにこの馬はプラス体重で出ると好走した試しがなく、それが冬場の不振につながっていると考えます。幾らか暖かくなってきたうえ攻め馬強化となれば少なくとも±0以下では出てこられそうで、4勝を挙げる得意の中山に戻って注意は必要です。

[2]③ガロアクリーク(田辺)

 コーナー4回で息を入れられるか、ゆったり流れるメンバー構成で脚を溜めるレースで好走できる馬。前走のエプソムCはそれが望めないコース形態でもありましたが、本質的には先行勢が手ぬるくなるトライアル戦が合うタイプで、古馬重賞でそこまでペースが恵まれうることは稀で今回もまずスローにはならないだけに。

[2]④ヒュミドール(M.デムーロ)

 重賞となると前半4Fが50秒を超えるようなドスローか、外差し有利の先行馬自滅展開でしか来られていません。逆にパンサラッサとコントラチェックを他の馬も深追いするような展開になれば浮上の目はありそうです。今回は主戦の吉田豊Jがそのパンサラッサに乗ることもありデムーロJがテン乗りとなりますが、流れが向く前提でロスなく運べれば。

[3]⑤パンサラッサ(吉田豊)

 3走前にオクトーバーSを逃げ切ったコンビ再結成となりますが、この馬は急坂を苦手にしており本質的にここは合わないでしょう。加えて吉田豊Jは本来逃げを得意とする騎手ではなく、坂井Jが海外遠征に行っているための代打的な意味合いが強いですが、けれんみのない逃げで活路を開いてきたこの馬と手が合うとは思えず。

 ここで「菱田Jの代打」としなかった理由についてですが、恐らく菱田Jは降ろされたのだと思います。

 広尾TCの近況更新でも乗り替わりの理由には触れられず。菱田Jは小倉で騎乗がありそちらを優先した形ではありますが、今年はG1を目指すという馬がお手馬にいながらG1未勝利の騎手が重賞もない第3場の騎乗を優先するというのは尋常に考えてあり得ないでしょう。関西の騎手だからともいえますが、それならば先週のダイヤモンドSでテーオーロイヤルに乗りに来たことと整合性がつきません。

 降板説を裏付ける状況証拠として、昨年12鞍あった矢作厩舎への騎乗が今年はまだゼロ。元々代打的な使われ方が多いので誤差の範囲とも考えられますが、昨年1月に開聞岳特別で9番人気で穴を開けたホウオウライジンでさえその後の7戦で騎乗させてもらえず。結果を出しているパンサラッサですら乗せてもらえなかったとなると、ヴィクトリアマイルの時に説明したデムーロJを冷遇する理由と同様、何かしら矢作師の逆鱗に触れることがあったのでしょう。まぁ所属騎手の顔ぶれを見ていて真面目なタイプが好きなのは明らかですし(本人は逆なのに)納得と言えば納得ですが…

[3]⑥レッドサイオン(木幡育)

 元々450~460kgで好走していた馬が去勢を経て430kg台に。そろそろ1年半になるので馬体が戻ってきてからでも手を出すのは遅くないでしょうし、そもそもその当時でもOPでは通用してなかっただけに。

[4]⑦ウインイクシード(松岡)

 戦績こそ地味ですが、前走は連続開催の5週目、2走前はAコース4週目+外回り、3走前&5走前は不得意の重・不良馬場で、4走前の関越S②着も本来ならAコース4週目+外回りで不得意なところを地力で②着に残した内容でした。昨年③着が示す通りコーナー4つの開幕週は絶好の舞台設定で、飛ばす馬の影響で後続が控える流れになればこの馬くらいのポジションの馬にチャンスが出てくるでしょう。

[4]⑧マルターズディオサ(戸崎)

 田辺Jに手綱は戻らず。斤量条件は良いのですが、今回は控える競馬を示唆しており、紫苑Sのように同世代同士のバテ合いならまだしも古馬牡馬混合戦では恵まれうる可能性は低くて。

[5]⑨ゴーフォザサミット(北村宏)

 去勢放牧明け。9か月ぶりの実戦のわりには時計を出したのが3本のみで、いくら藤沢和厩舎と言ってもさすがに運動量が足りないと言わざるを得ません。

[5]⑩ルフトシュトローム(石橋脩)

 デビューからの3連勝はいずれも中山マイル。NHKマイルC⑤着以降の3歳秋からは末脚を繰り出せず流れ込むだけのレースが続いています。OPでも通用しない現状では協調できるポイントがなく。

[6]⑪カラテ(菅原明)

 前走の東京新聞杯は完調でなかった分の③着。もう一段出来が上であれば着を上げられた可能性もありますが、④着以下との差を考えても現状の実力どおりに走れたといえるでしょう。マイル超えは久々の挑戦ですが元々初勝利は2000mで、ペースが流れそうな今回は1Fの延長があってもマイルに近い展開になる可能性があり、この挑戦に合理性はあると見ます。但しやはりこの馬は不安なくビシビシやれた時の方が結果を残しており、続戦で手控えた最終追いの様子からも今回は一枚割引が必要かと。

[6]⑫アドマイヤハダル(横山武)

 本質的に東京ではキレ負けするタイプで、前走の白富士S②着もこの馬の適性を考えればよく頑張ったほうです。中山替わりは好材料ですがやはり3歳春の頃が最高打点でここでパフォーマンスを伸ばす期待は薄く、タバサトウショウ一族が軒並み早々と引退している点を踏まえても押さえまででしょうか。

[7]⑬ワールドリバイバル(津村)

 3走前のラジオNIKKEI賞は特殊馬場かつゆったり流れた分の恩恵もあり②着に残せましたが、元々5走前に重馬場のスプリングSで0.7差⑥着したように馬場が渋れば台頭が見込めるタイプです。内前が恵まれそうなコンディションではありますが、まっとうな良馬場では決め手に欠けるだけに。

[7]⑭コントラチェック(丸山)

 パンサラッサが注文を付けなければこの馬が行くでしょうし、距離短縮で最後までしっかり走り切れそうなのはプラスです。ゲートが開くまでわからない部分は大きいですが、行き切れば後続も深追いはしなさそうなだけにこの馬の持ち味が発揮できる公算は大きいです。

[8]⑮ダノンザキッド(川田)

 前走のマイルCSでは2走前の富士Sよりゆったり流れたにも関わらずしっかり折り合い、最後は33.0の脚を繰り出して0.2差③着の健闘を見せました。但し元々前掛りな気性ゆえ、距離延長となるローテがカギです。今回陣営は「今後のローテを占う一戦」と位置付けているだけに折り合わせようとするはずで、下手に抑えて掛かってしまうリスク(+ここで負けても賞金的には問題ない)を考えれば人気ほどの信頼は置けない場面と言えます。

[8]⑭ワールドウインズ(田中勝)

 栗東所属馬ですが遠征の方が力を出せる馬で、加えて気難しさ故逃げるか被されない位置取りが理想です。陣営は「出たなりの競馬」を示唆しており、外から被されるリスクは低いと考えます。但し開幕週で控えてどうかというのと、追い切りの動き自体は前回の方がよかっただけに、ひと叩きの変わり身という点ではまだ薄そうです。

<予想>
◎トーラスジェミニ
○コントラチェック
▲ダノンザキッド
△ウインイクシード
△ヒュミドール
△カラテ
△アドマイヤハダル


■阪神11R/阪急杯

[1]①トゥラヴェスーラ(鮫島駿)

 昨年の高松宮記念④着、京王杯SC②着と直近実績で言えば十分以上。それらレースの時にも紹介しましたが、この馬は「2週前からの意欲的な調教」「壁を作りやすい内~中枠」が好走のカギを握ります。

 先ず調教ですが、年始から入厩しじっくり乗られたうえで2週前に坂路で55.3-11.7、1週前には自己ベストとなる51.1をマークしラストも12.2とまとめており態勢は万全。そして枠は文句なしの1番枠。壁を作れないと行きたがるところがあるため、直線まで我慢させられる位置取りがキーとなるぶんこの枠は好材料です。

 但し、ここはあくまで次走への叩きであること、また昨秋の復帰予定を鼻出血(肺からのもの)で見送った経緯があるだけに、大きく勝負はしにくい局面ではあります。肺からの鼻出血はウオッカの引退の原因になったように再発の危険性が高く、レース中に発生すると出走停止のペナルティーも課されます。残念ですがノド鳴りなどと違い物理的な手術ができないため競走馬の性質上防ぎようがなく、いつ再発してもおかしくないリスクと隣り合わせということは意識して買わないといけません。

[2]②グルーヴィット(団野)

 この馬のベストは「左回り1400m」。今回は右回りに条件が変わり一歩後退するのと過去(0,0,1,3)と苦手にしている距離短縮局面につき、ここでは食指は伸びにくいです。

[3]③リレーションシップ(松田)

 2走前のスワンSで0.3差⑦着と健闘を見せましたが、当時のメンバーで次走好走したのはダノンファンタジー(阪神C③着)とギルデッドミラー(ターコイズS③着)のみ。掲示板に拡げてもホウオウアマゾン(マイルCS⑤着)、アイラブテーラー(京阪杯④着)しかおらず。格下戦に出た馬が多勢を占める中で物足りない成績で、メンバーレベル的に強調しにくくここでの通用の根拠には乏しいです。

[3]④ザイツィンガー(酒井)

 1400mはベストですが、展開的にも恵まれたはずの4走前の朱鷺Sでも0.4差⑤着が精いっぱい。好走要件は重馬場で最後の1Fが掛かる展開が理想で、良馬場の見込まれる今回は厳しそうです。

[4]⑤エイティーンガール(秋山真)

 前走の京阪杯は終始馬場の良いところを通れたうえ、2~3分どころが伸びないコンディションにあって先行勢がこぞってそこに集まったのも好都合でした。距離自体は経験がないだけでこなせる可能性はありますが、現状の馬場コンディションでは恵まれる可能性は薄いです。

[4]⑥リンゴアメ(国分優)

 1400m以上では3回走っていずれも1秒以上の大敗。得意の1200mでもOP特別で恵まれて掲示板がやっとという現状で、根本的に距離適性の面から推奨はできません。

[5]⑦ヴィジュネル(藤岡康)

 2走前にOP入りを決めた奥多摩Sは内前有利展開を利しての勝ち切り。関東の平場では信頼度抜群の戸崎Jにかかれば順当な勝利ではありました。今回は芝での先行競馬に不安を残す藤岡康Jへの手替わりで、この条件で控えて差し切るだけの決めても無いだけに…

[5]⑧サンライズオネスト(武豊)

 2走前のオーロCでは外有利展開を内前で運んで0.3差⑥着と健闘を見せ、距離を縮めて臨んだ前走のカーバンクルSは相手弱化の分もあり勝ち切れたというもの。OP級の実力は持っている馬でここもメンバー的に足りてもおかしくはないですが、距離延長局面では⑧⑪着と走れてなく展開と折り合いがカギです。何が何でも、という馬が居ないだけに…

[6]⑨タイセイビジョン(幸)

 古馬になってからスタートが決まらなくなっており、うまく馬群を捌けるか外差しなど展開が向くかしたときに浮上する近況。ただ展開が向いた2走前の京阪杯でも最後はエイティーンガールに差されたように本質的には決め手勝負に弱く、馬場バイアス的にも有利とはいえないコンディションで。

[6]⑩ダイアトニック(岩田康)

 前走の京都金杯はスムーズに前が空いた割に最後は伸びが鈍っての④着でしたが、やはりベスト距離から1F伸びた分もあったでしょう。得意距離に戻ってパフォーマンスを上げる期待は持てて当然ですが、調教ではしまいに11秒台を出す「岩田流」のトレーニングを施されながらレースでは前に行く予定というのは少しチグハグな気がします。絶好調だった4歳時と比べてキレ自体はさすがに鈍っているだけに、陣営の指示無視で控えると案外という可能性も。

[7]⑪ミッキーブリランテ(和田竜)

 近走は冴えませんが、元々スムーズに流れに乗りたい馬で1200m戦を使われ続けたローテーションのせいもありました。昨年年明けに大穴を開けたニューイヤーSも含め距離延長ローテでは④②①①④着と走れており、スムーズに外目を追走できるこの枠も好材料。今のコンディションで外を回して有利なわけではないですが、前進の目は合っても。

[7]⑫グレイイングリーン(岩田望)

 5走前のNHKマイルCでも評価していた馬なのですが、やはり1F長かったようで1400mを使って昇級。1勝クラスを勝った時に跨った松山Jも大トビである点を指摘しており、大箱コースの良馬場ならキッチリ走れてきます。加えて今回は外枠で取り回しに苦労することも無さそうで、ようやく重賞を勝った鞍上とともに強気に運べればここでも十分通用するはずです。

[8]⑬モントライゼ(藤岡佑)

 スピードの違いもあり、この馬がハナを切ることになりそうです。勝った5走前の京王杯2歳Sは実質1勝クラスのメンバーにつき参考にはなりませんが、元々北九州短距離Sを目標に仕上げられていたこともあり中間の動きは抜群。久々になりますが体は出来ており、自分の形に持ち込めそうなここなら見直す手も。

[8]⑭クリノガウディー(福永)

 元々良績は左回りに集中しているうえ、ゴリゴリの岩田仕様に仕上げられた後の福永Jというのは明らかにタイプが違う故…

<予想>
◎グレイイングリーン
○ダイアトニック
▲トゥラヴェスーラ
△サンライズオネスト
△ミッキーブリランテ
△モントライゼ


■小倉12R ネグローニ

 初勝利を挙げたのが昨夏の小倉芝1800mの未勝利戦で、当時も中2週での続戦でした。休み明けを2回叩かれ動きは良くなっており前回も惜しい④着。当時勝ったエンジェルサークルは昨日の昇級初戦をいきなり③着しておりメンバー的にも十分。間隔を詰めて良化を促すのは矢作厩舎の得意パターンで、ここも順当なら争覇権。

2022年2月26日土曜日

【2/26(土)予想】ねらい目レース(阪神4、伊丹S)

■阪神4R マイネルレノン

 気難しさがありごちゃつかない位置取りが理想。2走前の未勝利戦では2番枠ながらうまく先団がばらけたおかげでスムーズに運べた分の③着でしたが、前走は3角で外から進出してきた馬に前に入られやる気を失くし⑬着。元々このコースでの新馬戦でスタニングローズの0.6差⑤着しているように能力は確かで、一息入れた効果もあってか追い切りの動きも前走時からグンと良化。外目の枠を引けた今回は被されない位置取りから運びやすく、台頭余地は十分でしょう。


■阪神9R/伊丹S ヴォワドアンジェ

 既にこのクラスの牡馬混合戦で③②着がありクラスの目途は立てられている現状。このコースも2戦2勝と得意にしています。近走好成績の馬が多く人気が拮抗していますが、2、3走前だけ走れれば十分に伍せるはずで、前走で人気を落とすようならここは狙い時でしょう。

2022年2月20日日曜日

【2/20(日)予想】フェブラリーS・小倉大賞典の全頭評価とねらい目レース(大和S)

■東京11R/フェブラリーS

[1]①テオレーマ(ルメール)

 前提として牡馬混合のダート戦で伍せる牝馬というのは本当にまれで、大抵の牝馬は3勝クラスまではどうにかなってもそれ以上になると挙行数の少なさもあり壁に当たってしまいます。特にキレでどうにかなる短距離戦より体力勝負となる中距離戦でそれは顕著で、テオレーマにしても3勝クラスを勝ったのは小倉の1700mで不良馬場というスプリントに近い条件で前が止まる流れを追い込んだもの。Jpn1を勝ったとはいえ実質的に「牝馬限定5頭立て」のレースで、G1で前が止まるようなハイペースになってしまってはそもそも体力的に持たないでしょう。

 それでもそれなりに人気しているのが実情で、ひとえに鞍上と無関係ではないでしょう。但し、今回この馬にルメールJが乗ることになったのは「クロパラントゥに乗る予定だったので早々とカフェファラオを手放したが出られなかった(根岸S除外、バレンタインS⑮着で賞金順除外)」という特殊事情なのであって、本質的にこの馬の能力を見込んで…というチョイスではないはずです。

[1]②ダイワキャグニー(三浦)

 スンナリ先行できればしぶといですが、同じマイル戦でも芝と違ってダートは前に行きたい馬が多く揃いがちです。それが証拠に2走前の武蔵野Sでは同型3頭が共倒れとなる格好で⑧着。ダートが合わないわけではないと思いますが、中山1800mなどに出てきた時が買い時かと。

 加えて、この馬でエプソムCを含む3勝を挙げている内田Jが乗らないというのもマイナスです。実は内田Jはアナザートゥルースに騎乗予定で、賞金順で19番目だったためテーオーケインズ・マルシュロレーヌに加えてもう1頭回避が出れば出走できた状況でした。乗り慣れたダイワキャグニーではなくこちらの方がチャンスがあると踏んでいたわけで、主戦からの評価という点でもここでの通用可能性は見出しにくいでしょう。

[2]③インティ(武豊)

 年々スタートが決まらなくなっているのが課題。前走のチャンピオンズCでも案の定スタートで伸びあがりかけましたが、瞬時に武豊Jが手綱でコントロールし最小限に抑えました。内で速い馬がソダシ程度しかいなかったのもあり、理想的な位置を取れたことが好走につながりましたが本来スタートが決まりさえすれば元々あのくらいはやれる馬で、実力通りのレースだったといえるでしょう。

 但しやはり理想はハナで、その一方で陣営はハナにはこだわらない姿勢を鮮明にしています。それが加齢によるダッシュ力の衰えか、ゲート難からくるエクスキューズなのかは定かではありませんが、いずれにしても距離短縮で先行争いが厳しくなることはこの馬のベストパフォーマンスからは一歩後退する局面であることは否めません。

[2]④アルクトス(田辺)

 南部杯連覇が示す通り、左回りワンターンはこの馬のベストパフォーマンスを出せる舞台です。但しなぜかフェブラリーSは一昨年、昨年ともに⑨着。実際この馬が中央のマイル戦で勝った時は前半4Fのラップが47秒以上かかるレースで、フェブラリーSはここ2年46秒台で流れており先行勢受難のレースとなっています。しかしながら今年はスプリント戦でスピードで押し切ってきたラブバレットやマテラスカイのような馬が見当たらず、ペースは落ち着きそうなことからこの馬が走れるレンジに収まってくる可能性は高いでしょう。

[3]⑤レッドルゼル(川田)

 川田Jは常々「マイルは長い」と言ってきていますが、中央のダートG1は1600mか1800mしかないことを考えれば仕方ないですし、長年仕えてきた師匠の管理馬であり遠慮なくモノが言えるという側面もあるでしょう。前傾ラップの消耗戦ではおつりがなくなる懸念がありますが、ペースが落ち着けば昨年以上には走れる期待も。

[3]⑥カフェファラオ(福永)

 テオレーマの項で述べた事情により福永Jが初騎乗。ただこの手の乗り難しい馬は、誰が乗るかよりも手替わり自体がマイナスになる懸念があります。昨年の勝利は芝並みのハイペースで難なく折り合えたことも手伝ったとみており、得意の東京マイルに戻ってきたとはいえペースメーカーのいない今年は折り合い面の懸念が大きいです。

[4]⑦タイムフライヤー(横山武)

 前走の根岸Sでも述べましたが、出すと甘くなりかといって長くいい脚を使えるタイプでもないため好位から一瞬の脚で決めきるレースが理想です。根岸Sの⑥着は一見悪くないように見えますが、テイエムサウスダンをはじめ中団以降に構えた馬が上位に来られるスプリント寄りの一戦だったことを考えれば、芝マイルのG1ウイナーとしては本来もう少しやれてほしかったというのが本音です。引き続きの東京コースで進境は見込みにくく。

[4]⑧サンライズノヴァ(松若)

 松若Jが音無厩舎の所属として迎える最後のG1。重賞2勝を含む3勝を共にし、2歳時から騎乗してきた馬でもありますから思い入れもひとしおでしょう。松若Jと言えば、一昨年の高松宮記念で音無厩舎のモズスーパーフレアで優勝(2位入線も1位入線馬の降着による繰り上がり)しG1ジョッキーの仲間入りしたことは記憶に新しいでしょう。日本人騎手がG1を勝つ機会がめっきり減った昨今、JRA所属の平成(1989年1月8日以降)生まれでは松山J以来2人目のG1ジョッキーとなりました。先行・差しの別を問わず安定した成績を残せるタイプの騎手で、個人的にも積極的に買いたい一人です。

 それはさておきサンライズノヴァも今年で8歳。この条件がベストであることは言うまでもありませんが、中央場所ではもうワンパンチ足りないのが現状。3走前のJBCスプリントは金沢で吉原Jが跨ったチートの効果でもあり、ここは自分の走りに徹して連があれば…というのが現実的な目標になるでしょうか。

[5]⑨サンライズホープ(大野)

 シリウスSの時が非常に強い競馬だったのですが、その後チャンピオンズCまでの前にビルドアップした影響か調整が難しくなっている現状。元々マイルには良績がないうえ、追切にすら乗っていない大野Jに急遽乗り替わりとあっては、格好をつけるのが精いっぱいでしょう。

[5]⑩スワーヴアラミス(松田)

 前走の東海Sでは前が止まる流れを味方につけ、この馬のしぶとさを生かした勝利でした。馬の後ろに入れても怯むことなく走れているのは収穫で、昨年の夏以降の充実ぶりは目を見張るものがあります。但し芝を走っていたころも含めてマイルは初めてで、流石にG1となると簡単には前も止まりませんし、この馬以上に切れ味を持つ馬も多数いる故。

[6]⑪ソダシ(吉田隼)

 初ダートとなった前走のチャンピオンズCは数字以上にプレッシャーを受ける運びとなり⑫着に大敗。決してダートが合わなかったわけではないと思いますが、自分はそれ以上に気性面の危うさから本来のパフォーマンスを発揮できなくなっている点を懸念しています。今回も奇数番で先入れ。ゲート内でストレスを溜める懸念があり能力全開となるかは疑問符で。

[6]⑫[地]ミューチャリー(御神本)

 フェブラリーSには3年連続の参戦。そのいずれの年も前半4Fが46秒台と流れた中後方を進むも⑪着、⑦着。本質的にはマイル前後が良い馬ですが中央のスピード勝負にはついていけず、2走前のJBCクラシック制覇は吉原Jのこれ以上ない進路取りの賜物。自分のレースに徹してどこまででしょう。

[7]⑬ソリストサンダー(戸崎)

 前走の根岸Sでは前が塞がる時間が長く、一瞬空いたタイミングはありましたがそこで抜けられなかったことが敗因でしょう。ゴール後の感じからも脚を余した様子につき、これで続戦とくれば消耗が少ない分侮れない存在です。但し同じコースで行われ勝ち切った昨年の武蔵野Sとの比較で考えてもペースは落ち着きそうで、本質的にはローカル向きの瞬発力が持ち味故流れに左右される分押さえまででしょうか。

[7]⑭ケイティブレイブ(菅原明)

 陣営は一貫して好調をアピールしていますが、昨夏に長欠明けを叩かれてから走るごとに成績を落としています。9歳という年齢的にも既に上がり目を期待できる段階ではなく、内田博Jも捕まえられなかったここは参加賞狙いでしょう。

[8]⑮テイエムサウスダン(岩田康)

 前走の根岸Sでは控える競馬が奏功し鮮やかな差し切り。岩田康J曰く「マイルは持つと思っている」と距離適性には絶対的な自信を持っており、ここを意識して馬を作ってきたことが伺えます。

 但し、最近岩田康Jはこの手の馬が多くいるもののG1で結果を残した馬は皆無。クリノガウディー、カツジ、ケイデンスコール、ブラストワンピースと再生を手掛け一瞬輝きを放った馬は多いのですがその後が続かず。騎手なのか陣営なのか、どちらの判断かはわかりませんが結果が出なくなると乗ることもなくなってしまいます。テイエムサウスダンの前走の勝ちは道中が流れスプリント寄りの適性が求められた側面が大きく、ここにおつりが残っているかも含めて全幅の信頼は置きにくいタイミングと言えます。

[8]⑯エアスピネル(M.デムーロ)

 前走のチャンピオンズCの時に指摘した通り距離延長ローテを苦手にする馬でその前走は⑨着。一方距離短縮局面では(2,3,1,0)とキッチリ走れており、この成績には昨年のこのレース②着も含まれます。元々芝馬であり昨年と比較してペースが落ち着きそうなのは気がかりですが、芝スタートのワンターンは絶好の舞台。昨年0.1差に敗れたカフェファラオが当時ほどの状態でないことを考えれば、理想的なローテで来られたこの馬を重く取る選択肢はアリでしょう。

<予想>
◎エアスピネル
○アルクトス
▲ソリストサンダー
△レッドルゼル
△テイエムサウスダン
△カフェファラオ
△サンライズノヴァ


■小倉11R/小倉大賞典

[1]①アールスター(長岡)

 小倉は⑧①①④と新馬戦以外は崩れず走れていますが、長岡Jを乗せてそれ以外のコースでも着をまとめられていた昨冬と比べ明らかに直近でパフォーマンスが落ちている現状。一昨年の小倉記念を勝った時のような内を掬うやり方が通用しない今回はこの好枠も仇になる可能性があります。

[1]②ヴェロックス(菱田)

 大トビでキレイな馬場の方がよく、荒れ馬場のローカルコースはこの馬にとっては最悪の条件でしょう。馬場の良い外を回せれば、とも思いますがそれで面倒を見られるだけのキレは元々ない馬だけに…

[2]③レッドフラヴィア(津村)

 内に馬を置かずラチ沿いを走りたい馬で、4番枠より内を引いたときは(4,0,0,1)。今回は枠順は良いのですが内が荒れ放題で皆が「見えない内ラチ」を避けて走る展開につき、この馬の理想的なコース取りは難しい舞台でしょう。

[2]④ノルカソルカ(勝浦)

 マイルまでしか使われておらず1800mは初めて。ただ先行馬のわりに急坂コースを得意としており、全4勝のうち3勝が中京で1勝は中山。末脚勝負に持ち込まれると不利なタイプにつき、荒れ馬場+外差しの小倉は好走パターンからは遠ざかる懸念があります。

[3]⑤ダブルシャープ(酒井)

 転入後の4勝のうち3勝が小倉というコース巧者。再輸送となり、追い切りの動きは良くも悪くも変わらないという状態につきこの点が気がかりではありますが、最近では中団からのレースもできるようになり自在性が伺えます。早めに進出しロスなく追い出せればチャンスはあるでしょう。

[3]⑥スカーフェイス(団野)

 消耗戦を得意としており、ラスト200mが12秒となるレースに好走が集中しています。その点でいえば小倉でも1800mより2000mの方が消耗戦になる期待値は高く、このレースは前半が57秒くらいで飛ばす馬でもいない限りラストも11秒台で流れ込んでくるケースが多いです。直近の好走が阪神・中山に集中している点からも急坂コースの方が良さが出そうで、力量は通用可能でもオッズを考えれば様子見でよさそうで。

[4]⑦カデナ(泉谷)

 一昨年の勝ち馬。一瞬の脚を生かしたいタイプで小回りかつ平坦に条件が戻るのは有難いですが重馬場は得意ではなく、多少回復が進んだとしても稍重以下は確実な情勢につき…

[4]⑧ヴァイスメテオール(丸山)

 母シャトーブランシュは小倉での勝ち星があり、重・不良での実績も十分。この馬場を苦手にするタイプではなさそうですが、この馬自身は直線向いてからエンジンをかけるレースが合っており、4角からの加速を余儀なくされる小倉では最後まで脚が持つかの懸念があります。

[4]⑨トップウイナー(城戸)

 元々ダート馬であり荒れ馬場を苦にしないタイプであることは期待できますが、天候が回復し最低限まともには走れそうなコンディションになりそうで、後先考えずにぶっ放して漁夫の利を得る展開も期待できずで。

[5]⑩スーパーフェザー(浜中)

 5歳春に去勢し、昨春からは成績が安定。一時の折り合い難もマシになっていますが、ローカル回りが多く最近は小頭数のレースばかり。9頭立ての昨夏の小倉記念こそ鞍上のコース取りの妙もあり③着を確保しましたが、フルゲートのここはその難易度も少々上がります。うまく立ち回れるタイプが台頭しうるコンディションにつき押さえに入れますが。

[6]⑪アイスバブル(水口)

 昨夏の北海道シリーズで好走を見せましたが、いずれも馬群が密集し満足に追い出せないレースばかりでした。目黒記念②着の実績が示す通り本来は大箱でのびのび走りたいタイプですが、一方でレースの上がりが34秒台にまでなるようなキレ勝負には弱く、馬場悪化で消耗戦+馬群のばらけが見込まれる今の小倉は合っていると見ます。前走のアルデバランSは初ダートに加え59kgの酷量、+14kgと仕上がり途上のコンディションで大敗やむなし。中1週でも最終は坂路で併せ馬を消化し53.7-12.4と上々のデキ。乗り難しさ故調教段階から乗っている水口Jが手綱を取るわけですがコンビ6戦目、そろそろ結果を出したい局面です。

[6]⑫ランブリングアレー(藤岡康)

 中8週(2か月)以上の休み明けは(2,2,1,1)。唯一着外だったのは2200mを使われたオールカマーのみで、雪の中山でも重賞を勝っているように馬場コンディションは不問というタイプです。但し鞍上の藤岡康Jは小倉の芝1800mと2000mでは別人かってほどに成績が変わってしまいます。


 上記は2019年以降の近3年に絞った成績です。元々先行が得意な騎手ではなく、2000mでは最後に前が止まることから差し・追い込みで勝ち星を量産していますが1800mではそれが難しいという現状。ここは鞍上が不得手とする距離につき人気ほどの信頼は置きにくく。

[7]⑬サトノアーサー(荻野極)

 「ワンターン」「左回り」「1600~1800m」と好走条件はかなり限られ、前走の武蔵野Sで初ダートに挑戦するもシンガリ負け。今回は距離はよさそうですがコース形態の面で好走を望みにくい場面。但し、エンジンの掛かりが遅くなっている現状から助走をつけて追い込める小倉が合う可能性はあり、押さえには入れても。

[7]⑭ジェネラーレウーノ(柴山)

 前走は控える競馬を試すも良さが出ず⑭着。やはり先行策でこその馬ですが6歳以降は1秒以上、2桁着順の大敗が続いておりここも先行馬受難の馬場コンディションなだけに大望はし辛く。

[8]⑮ブラヴァス(西村淳)

 前走の福島記念の時に指摘した通り、まともに併せ馬ができないコンディションが続いており精彩を欠く近況。今回もポリトラックでの単走が2週続いており、本来のデキにはないという評価です。

[8]⑯アリーヴォ(横山和)

 ダートを使われた新馬戦と距離の長かった2走前の菊花賞を除けばオール3連対。特に小倉で(4,0,0,0)とコース巧者ぶりが光ります。特に前走の壇之浦Sは4角で狭くなるシーンがありながら直線で伸び直して快勝。戦ってきたメンバー的には強調できないものの、OP特別クラスの馬が揃ったここならいきなり通用の目もあるでしょう。

<予想>
◎アイスバブル
△ダブルシャープ
△アリーヴォ
△ランブリングアレー
△ヴァイスメテオール
△スーパーフェザー
△サトノアーサー


■阪神11R/大和S スマートアルタイル

 元々休み明けは走らない馬で、7か月半ぶりを叩いた前走のジャニュアリーSは度外視。それでも0.3差の⑦着と地力を見せました。昨春にこのコースで天王山Sを勝っており、人気どころに先行勢が多いメンバー構成も味方しここは台頭可能でしょう。

2022年2月19日土曜日

【2/19(土)予想】W重賞の注目馬とねらい目レース(背振山特別)

■東京11R/ダイヤモンドS カウディーリョ

 5走前の福島記念の予想コメントが以下。

 気持ちが入りやすく仕上がりが早い一方で、輸送距離の短い関東圏や滞在競馬の方が結果の出せるタイプです。本来来週の函館記念を予定していましたが賞金が足りない見通しにつき急遽こちらに参戦という事情で、前日入りで対策するとはいえ当日までのテンション維持に不安を残します。仮にそれだけ走れても昨年の夏2戦のパフォーマンスを見る限りここでは微妙な力関係で、1年近くの休養明けを予定を前倒しして使うという点もプラスには捉えにくく。

 その当時は結果的に0.3差の⑥着でしたが、前日までの雨が残る特殊な馬場状態で道中前目につけていた馬が上位に残る展開につき、それを道中4番手追走から着を落としたとなるとやはり遠征競馬は合わないタイプと推察されます。前走は中京を使われての0.4差⑦着、そこから東京に戻るのはプラスで、元々は19年の菊花賞でも0.6差の⑧着と健闘していた馬。加えて3場開催で騎手がばらける中デムーロJを確保できたのも大きく、力量差の小さいこのメンバーなら通用の目はあるでしょう。


■阪神11R/京都牝馬S ジュランビル

 前走のターコイズSが好内容。ミスニューヨークが大外一気を決める流れの中、先行勢で唯一掲示板となる0.5差⑤着。4角では一旦位置取りを落とし手が動くも、そこから抜群の手応えで前を捉えかけるシーンを見せました。一瞬の脚で決めたいタイプにつき阪神内回り+乗り慣れた松若Jに替わるのはプラスで、1200mがベストのアスタールビーが逃げる展開になれば先行勢はある程度かわいがられるはず。人気ほどの差はないでしょう。


■小倉9R/背振山特別 レヴォリオ

 転入2戦目。元々未勝利時代から休み明けは得意でなく、3か月半ぶりを叩かれた前走の0.3差⑥着は健闘の部類。中1週の続戦ですが、滞在で調整され単走ながら併せた前走時より動きも良化。鮫島駿Jは中央在籍時この馬で唯一連対したジョッキーで、再コンビで雪辱を期します。

2022年2月13日日曜日

【2/13(日)予想】京都記念の全頭評価とねらい目レース(共同通信杯)

■阪神11R/京都記念

[1]①タガノディアマンテ(幸)

 元々連戦ではパフォーマンスを落とすタイプで、古馬になってからは休み明けで好走→叩き2走目で凡走のパターンを繰り返しています。今回も約1年ぶりの前走中山金杯を④着しての臨戦ですが、その時からパフォーマンスを落とすと考えれば4歳勢の顔ぶれも揃っているここで着順を挙げる望みは薄いです。

[2]②マリアエレーナ(坂井)

 距離を伸ばしてから成績が安定していますが、条件戦時代は相手関係にも恵まれた部分があり2走前の新潟牝馬SにしてもおよそOPとは言いにくいメンバーの7頭立て。そもそも牝馬戦で2000m以上のレース自体が少ない中では単なる体力勝負になることも少なくなく、距離適性はここにあると思いますが牡馬を相手に重賞級の走りができるかと言われるとまだその可能性は低いと見ています。

[3]③エヒト(松田)

 前走久々の重賞挑戦となったアメリカJCCで0.7差の⑨着。道中は終始荒れた内を通らされ、直線では外に進路を求めるもいざエンジンがかかろうかというタイミングで前が塞がり半ばでブレーキ。不完全燃焼の一戦でした。阪神内回りで2勝を挙げているようにスローから一瞬の脚で決めきるレースが理想で、確たる逃げ馬不在の今回はこの馬向きのペースになることが期待できます。

[4]④レッドガラン(斎藤)

 前走の中山金杯は京都金杯を除外になり仕方なく2000mに使ってきた中で見事に折り合い快勝。それなりにハナを主張したり途中からまくり気味に進出した馬もいたことで、レース後半の溜めが作れ先行勢が崩れたことも大きいです。スロー必至の今回、さらなる距離延長となると克服は簡単ではなさそうで。

[4]⑤サンレイポケット(鮫島駿)

 勝ち切っているのは上りがかかった時で、昨秋の3戦はこの馬に向かない上がり勝負の中で毎日王冠⑥着、天皇賞④着、JC④着と大健闘を見せました。但し、特にG1の2戦はいわゆる「3強」が上位を独占したレースで、⑤着以下の馬は正直G2~G3レベルの馬たちなので得意の左回りで額面通り走ってきただけ、と考えることもできます。右回り、コーナー4つ、スローペースと不向きな条件が揃うここはパフォーマンスを落とす危険性をはらんでいます。

[5]⑥ユーバーレーベン(M.デムーロ)

 大箱でじっくり攻めるレースが向いており、東京芝2400mは絶好の舞台。前走のJC⑥着も自分の競馬に徹した分着を押し上げましたが、当時は53kgで出られていたことを考えれば今回はG1馬のため他の4歳牝馬より1kg背負わされてしまううえ、内回りコースも向いてなく。ドバイへの壮行戦として無理はできないと考えればここでその苦手を振り切るほどの本気を出し切る可能性は低いと見ています。

[5]⑦ダノンマジェスティ(和田竜)

 キレる脚が使えるタイプではないため好位から最後にちょっと差す、というレースで勝てた条件戦は良いですが重賞では決め手不足を露呈。前走の日経新春杯も比較的差し勢に展開が向いた流れを後方から運ぶも、止まった馬すら交わせずの⑩着。上りが必要なこの舞台での台頭は難しいでしょう。

[6]⑧ラーゴム(池添)

 昨春以来の酷さは脱したものの、やはり気性難との戦いで今回も単走オンリーの調整過程。前走の中日新聞杯は中盤の緩んだ区間で折り合いを欠いたことが敗因とされていますが、勝った2走前のアンドロメダSもペース的には大差なかったことを思えば、それでも何とかなる相手関係だったか否かというのが着順を分けているとみられます。今回は距離延長に加えスロー必至のメンバー構成につき、スムーズに折り合えるかと言われると疑問符で。

[6]⑨ジェラルディーナ(福永)

 前走のチャレンジCは道中折り合いを欠いた分の④着。この馬の全4勝はいずれも1800mで、距離延長+道中がかなり緩んだ分もあって抑えきれませんでした。1600mでも取りこぼしていたことを考えれば現状では1800m専用機と見られ、さらなる距離延長がプラスに出るとは思えず。

[7]⑩レッドジェネシス(藤岡康)

 調整が難しい馬ですが今回は毎週CWでの併せ馬を消化しており意欲的な内容。但し本来は叩いてからの2走目が走り頃の馬で、特殊馬場の2走前の神戸新聞杯②着を除けば休み明けは2回走っていずれも着外。開幕集の阪神では最後の1Fがかかる得意の展開も見込めずで。

[7]⑪アフリカンゴールド(国分恭)

 5走前の鳴尾記念の時に「出していくとキレ負けし、かといって溜めても差し切れるほどの脚は繰り出せない」という特徴を紹介しましたが、ここ2走はそれを味方につけての②⑤着。元々素質は買われながらも気性難がネックでしたが、マイペースで行き切らせる騎乗が奏功しており国分恭Jも特徴を掴んできた様子。スロー必至のメンバー構成で行くならこの馬でしょうし、舐められた評価なら再度の残り目に注意が必要です。

[8]⑫マカヒキ(岩田望)

 2走前の京都大賞典では前半61.6のスローペースに加え、最後の1Fで11.8→13.0と急減速するラップで間に合ったという調子。逆に言えば、道中がこのくらい緩めばまだ間に合うということでもあります。当日違って内回りになるのはマイナスですが、スローかつ向こう正面あたりから早めに動くような流れになれば最後の坂上で前が止まったところに突っ込んでくる可能性は捨てきれずで。

[8]⑬ディアマンミノル(横山典)

 追走力に課題があり、道中61秒以上かかるような中距離戦+4角から助走をつけられる阪神・京都が理想的。3走前のアルゼンチン共和国杯では道中後方2番手から直線だけで0.6差⑤着まで押し上げており、このクラスでもやれる力は示しています。ベストは外回りですが、ペースと距離はこの馬の適性範囲につき構え過ぎずに乗れれば一発も。

<予想>
◎ディアマンミノル
○アフリカンゴールド
▲エヒト
△マカヒキ
△レッドジェネシス
△ユーバーレーベン


■東京11R/共同通信杯 ビーアストニッシド

 前走のシンザン記念では距離短縮で自分の競馬ができなくなる懸念から評価を下げましたが、好位差しの形でも最後ひと脚を使って0.3差の④着と収穫のある内容でした。共同通信杯は近年クラシックへの直行を見据えた素質馬が集まるようになり、教育的な観点からも前半はスローになりがちです。特に近3年の前半4Fは49.5、50.5、49.6と東京芝1800mにしてはかなりゆったりした流れで、力のある先行馬が行き切れば普通に残せてしまうペースです。一昨年②着のアドマイヤマーズ級とまでは言いませんが、この馬も京都2歳Sではフィデル(ホープフルS④着)に先着したうえライラック(フェアリーS①着)を1.1秒もちぎっており実績は十分。離れた外を差される展開になると厳しいですが頭数も落ち着いた今回、うまく併せていく進路取りができれば会心のガッツポーズが見られるでしょう。

パラスアテナ2022年初陣、進退を賭す一戦となる覚悟で

 初出資馬である広尾TCのパラスアテナ(牝4、美浦・高柳瑞厩舎)が13日(日)の東京9R・初音S(4歳上牝3勝クラス・芝1800m)に出走、2022年の初戦を迎えます。


(出典:広尾サラブレッド倶楽部Webサイトより)

 鞍上には初コンビとなる大野Jを迎え、昨年10月の西宮S⑪着以来4か月ぶりの実戦に臨みます。中間は放牧を挟み1月上旬に帰厩、約1か月在厩で調整を続けており最終はポリトラックで併走相手を1.5秒追いかけ0.6先着という上々の動きを見せ、仕上がり自体は問題ないと見られます。

 しかしながら、昨秋以降かつての煩さが影を潜めるなどメンタル面の変化が指摘されるように。それがいい意味で大人になったということなら良いのですが、調教でも追われてからの覇気が見られず、レースに行ってもここ2戦は勝負所で無抵抗なまま流れ込む形に。体重の維持に苦労していた馬でしたが、最近では放牧先ですぐに体重が増えるようにもなったということで、当初は「ようやく成長したか」と喜んだりしたものでしたが実際昨秋以降のパフォーマンスを見ると走る方に気持ちが向いていない模様です。

 思えば、デビュー時450kgだった体重は前走で440kgに。「馬体の成長が待たれる」と思っていましたが、3歳シーズンの好走とそれ以降の低迷を考えると、デビュー時から高い完成度を有していたという可能性も考えられます。

 陣営も前向きさを出すために試行錯誤しており、今回は初めてブリンカーを装着してレースに臨みます。しかしながら、調教でもブリンカーやパシュファイヤーを装着してみたものの効果はいま一つのようで、これが実戦でどこまで活きてくるかは未知数です。


 そして、ここ1年の低迷といい頃に戻ってこない現状を考えると、5歳牝馬という立場からは今回の結果如何で「もう1年やるか否か」を判断せざるを得ないタイミングとも思っています。母ステラリードは今年で15歳、半弟のキングエルメス(父ロードカナロア)が昨年の京王杯2歳Sを制したこともありこの母系の価値が高まっているのも事実で、俱楽部ゆかりの血統馬を準OPで1年試行錯誤させるよりは、厳しいと判断すれば今年から新たな役割を…と考えるのも自然な話でしょう。

 とはいえ、当然この馬のポテンシャルがここまでとは思っていないので、無事に帰ってくることは何よりですが、狙いすました適鞍でもう一度見せ場を作ってくれることを願うのみです。骨っぽい4歳勢もいますが、一泡吹かせる走りを期待します。

2022年2月12日土曜日

【2/12(土)予想】クイーンCの注目馬とねらい目レース(帆柱山特別、小倉12R)

■東京11R ロムネヤ

 新馬戦で高センスの勝ち方を見せたもののその後2戦が今一つ。2走前のアルテミスSはスタートからハミを取らず鞍上が終始促してもやる気を見せませんでした。前走の菜の花賞ではゲート内で突っ張ってるときにスタートを切られてしまい後方からの競馬を余儀なくされ⑤着。ただこの前走は暴走気味にハナに立ったフミバレンタインが②着に残したように明らかな内前有利展開で、それを後方大外を回して0.4差まで詰めたのですからスタートがまともなら…というところでしょう。重賞とは言え1勝クラスに毛が生えた程度の今回のメンバーなら引けは取らないはずです。

 あとは今回ルメールJが乗ってきた意味を考える必要がありそうで。

 今回の出走メンバーの中でルメールJが騎乗経験を持つのはショウナンアメリア(未勝利戦⑨着)のみで、現時点で牝馬戦線で重賞級の実績を持つお手馬はいない状況。それゆえ、木村哲厩舎×サンデーR×前走大野Jという状況のプレサージュリフトをはじめ乗り馬は選べる状況であったはずなのに、現状9番人気(11時現在)のロムネヤにわざわざ乗ってくるのは少し不可解です。

 そもそもデビューから3戦すべてロムネヤの手綱を取ってきた戸崎Jがそのプレサージュリフトに騎乗。一見すると国枝厩舎×金子真人HDというアカイトリノムスメと同じコンビにも関わらず見切りをつける格好ですが、逆に考えれば「ルメールJがプレサージュリフトを選ばなかったため戸崎Jにお鉢が回ってきた」という見方もできそうです。なぜその選択になったのかは判断がつきませんが、他の上位人気馬でもスターズオンアースやラリュエルなどその気になれば乗れたはずの馬がいたわけで、それでもあえてロムネヤに乗ってきたのにはルメールJなりの算段があるものと見られます。


■小倉10R/帆柱山特別 ニルカンタテソーロ

 久々に芝を使われた3走前の雷光特別を快勝。大外枠でスタートを決め好位で壁を作れたことが好走の要因だったのは言うまでもありませんが、最後の200mでいざ内に進路を確保すると一瞬で前を捉えたように最後の1Fで時計がかかる展開が得意と見ます。2走前は内枠で参考外、前走は直線半ばまで進路を確保できず不完全燃焼の一戦で、下記の表のとおり今の小倉芝1200mは外有利で大外枠を確保できたのは大きいです。馬場の良いところを走ってひと脚使えればこのクラスでもやれるはずで。

(参考)2022年の小倉開催における芝1200m戦の枠順別成績(先週まで)



■小倉12R キョシンタンカイ

 過去3回芝を使われていますが、明らかに距離の長かった1800m戦を除けば0.4差、0.6差といずれも現級で目途の立つ内容でした。出していくと末が甘くなる分ダートでそれを補おうとしましたが3走前、2走前のように溜めてひと脚を使わせた方が現状ではよさそうで、そうなると後方一気の決まりにくいダートよりも芝の方が活路を見出せそうです。

 ローカルの短距離戦は基本的に芝もダートも登録が多く、小倉の場合ダートは1000mか1700mになってしまうためこの馬の適性を考えれば芝1200mに出すのは決して悪い選択ではないでしょう。直近の成績だけで人気を落とすようであればこの起用は狙いたいです。