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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2024年5月25日土曜日

【5/25(土)予想】葵Sの注目馬とねらい目レース

■京都11R/葵ステークス エポックヴィーナス

今年に入ってからの京都芝1200m戦は一部のスローペース戦を除きほとんどが差し決着となっています。ここもピューロマジックやジョーローリットといったスピードタイプのハナに立ちたい馬が揃っており平均以上の流れは必須。中団以降から運べる馬を選びたいところですが、基本的にスプリントは前に行けないとダメという馬ばかり。であればここは別路線組で一番強いレースをしているエポックヴィーナスから行きたいです。

2走前のチューリップ賞は直線で行くところ行くところ詰まってしまい脚を余しての⑤着。前走のフローラルウォーク賞は一気にスローペースに落ち折り合いが懸念されましたが、外の2番手からしっかりと折り合い完勝と言える内容でした。ここは距離短縮で位置取りは落とすでしょうが、むしろ中団から脚を遣う流れになれば自分のタイミングで追い出せるいい位置に収まりそうです。スウィープフィートがクラシックで善戦したことからもチューリップ賞だけ走れればここでは上位のハズ。


■東京11R/欅ステークス レディフォース

コーナーリングに難があり大箱の外枠が理想という馬。前走の黒船賞はよりによって高知コースの最内枠を引いてしまい④着、2走前の秋嶺Sもすぐにコーナーが来る東京1300mコースの最内枠を引き⑧着と敗因はハッキリしています。大外枠では(2,0,0,0)と結果も出しており、絶好条件のここは変わり身期待です。


2024年5月19日日曜日

【5/19(日)予想】オークスの全頭評価

■東京11R/優駿牝馬(オークス)

[1]①ミアネーロ(津村)

ダートに活路を見出したミファヴォリートを除きミスエーニョの仔(娘)は極端な早枯れ傾向が強く、姉のミスエルテ・ミアマンテは2歳に2連勝したのを最後にサッパリ。ミカリーニョ・ミディオーサも3歳夏に1勝クラスを勝ったまでで引退しており、完成度の高さでキャリア前半に最高打点を叩き出すタイプが並びます。ミアネーロの前走フラワーCにしても、中団のインを立ち回り直線で最内から進路を作って伸びてきたまでで、外を伸びた②③着馬の方が見どころのあるレースでした。ここからの上昇が見込めないとなるとごまかしの効かない東京2400mでは。

[1]②クイーンズウォーク(川田)

前走の桜花賞は終始好位のインを追走しましたが、直線入り口でなかなか進路が出来なかったうえ外が伸びるコンディションもあり⑧着。陣営は元々距離適性の観点でオークス向きと言っていましたが、器用さに欠ける面もあり広い東京コースでレースがしたいというのも本音だったでしょう。追い切りは前走時同様目立たない内容ですが、大きなストライドで登坂出来ており輸送を考えればこの程度でも問題なさそうで、末は確かなだけに馬込みを避けて運べれば。

[2]③エセルフリーダ(武藤)

2走前の1勝クラス戦はコスモキュランダ等弥生賞好走組に混ざっての⑤着健闘。1勝クラスを勝ったのは中山でしたが、3走前の東京の未勝利戦では最後の3Fでギアチェンジが必要な展開で2番手からしっかり再加速して勝ち切っており、ここに臨むだけのスタミナと末脚は十分に備えています。ショウナンマヌエラがハナを切れば目標が出来、追い出すタイミングもある程度測れるはずで、底が割れてない現状なら押さえる手も。

[2]④パレハ(田辺)

大敗した先行2頭に競られて失速した前走の忘れな草賞は参考外にしても、2走前の未勝利戦もスローを逃げ切ったまで。通用の素地は今のところ見えません。

[3]⑤コガネノソラ(石川)

しっかりと脚を引き出せる横山武J・石川Jに乗り替わって3連勝。前走のスイートピーSは展開に恵まれた面もあったとはいえ鮮やかな差し切りを決めており、近親にウインマリリンなどを持つ血統背景からも距離延長は問題ないでしょう。中2週でも調教を手控えずにやれている点も好材料で、必ずしも33秒台のキレが求められないこの舞台はビッグレッドFの牝馬が輝けるチャンス。

[3]⑥サンセットビュー(三浦)

重賞2戦は何れもいいところなし。距離は伸びた方がいいのは確かですが、控えてもレースと同じ上りしか使えていないことにも現れている通り、流れ込むだけのレースしか出来ていない現状では。

[4]⑦ステレンボッシュ(戸崎)

前走の桜花賞では栗東滞在でコンディションを整え、淀みない流れをしっかり走り切っての勝利。近年の桜花賞はスピード対応力もさることながら、道中が緩まないことからある程度の体力・スタミナも求められ距離適性がギリギリというマイラーには厳しいレースになりつつあり、アスコリピチェーノとの0.1差はその分だったとも言えます。無論2400mがベストではないですが地力は最上位。乗り替わりを差し引いても圏内には。

[4]⑧ホーエリート(原)

前走のフラワーCでは2角でハミを噛んでしまうシーンがありましたが、向こう正面で馬群が密集してからは我慢が効いていました。エンジンをふかす必要から外を回して脚を使いましたが、結果的に直線は内が伸びるコンディションで、コースロスと馬場差のぶん届かなかった格好。③着だったカンティアーモが昨日のカーネーションCを勝ち切ったようにこのレースで評価すべきは外差しに回った組で、スムーズに行かなかった中で②着に食い込んだホーエリートが最も強いレースをしたと見ています。東京コース向きのキレを持っているタイプでないことは前走時にも指摘した通りですが、それを踏まえて前を射程圏に入れるレースをするのであれば話は変わってきます。距離不安から押さえて運びたい馬が多い中、ショウナンマヌエラが逃げ、ヴィントシュティレ、エセルフリーダの番手勢を目標に仕掛けて直線半ばで先頭に立つようなレースが出来れば理想で、一発狙って乗ってくるこの鞍上なら魅力は十分です。

[5]⑨ラヴァンダ(岩田望)

前走のフローラSは好位のインを追走し、直線もギリギリまで追い出しを待ったもののアドマイヤベルに差し切られ②着。さらに距離が延びるここでは。

[5]⑩アドマイヤベル(横山武)

上にはヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリードが居る血統。勝ち上がり後は好位からのレースで好走できており、操縦性の高さはここでも武器。初の中3週がどうかも末脚は確実で押さえは必要でしょう。

[6]⑪ヴィントシュティレ(北村宏)

母ピュアブリーゼは2011年のオークスで②着の実績。ドイツ血統でスピードに欠けるところがあり勝ち切れたのは未勝利戦のみでしたが、福島牝馬Sでも③着するなど中距離戦線で見どころを作ってきました。但しこの馬の場合そこに輪をかけてモーリスをつけられたことで重厚な血統に拍車がかかり、未勝利脱出までに5戦を要しました。上がり脚を遣えず流れ込むレースしか出来ていない現状では。

[6]⑫チェルヴィニア(ルメール)

母チェッキーノは2016年のオークスで②着の実績。前走の桜花賞では大外枠を引いたうえルメールJが乗れず、アルテミスSからの直行という過程からも仕上がり途上は明らかでした。直線では挟まれたうえ口向きの悪いところを見せており、右回りも合わなかったかもしれません。ハービンジャー産駒という血統背景からも距離延長は好材料で、主戦に手が戻った以上は押さえは必要でしょう。

[7]⑬スウィープフィート(武豊)

前走の桜花賞では最後方を走っていたライトバックと一緒に流れ込んでの④着。これ自体は道中でスピードに付いて行けなかった馬を大外から拾ってのもので大きく評価はできませんが、得てしてオークスではこうして外を回せる差し馬が台頭するだけに無視は危険でしょう。

[7]⑭ライトバック(坂井)

スウィープフィート同様に桜花賞では大外を回して③着好走。アルテミスSでキレ負けしての④着があるだけにコース適性がどうかも、当時と違って長丁場で最後まで末脚を使えるかどうかが問われる舞台なら見直せてもいいでしょう。

[7]⑮サフィラ(松山)

前走のクイーンCでは輸送で大きく体を減らし⑨着。今回はそれ以来のレースになりますが、サロミナの仔らしく小頭数or外目をスムーズに運びたいタイプだけにこの枠はプラスでしょう。サラキア、サリエラと姉たちは長めの距離で良さを出しており、スムーズならここで化ける可能性も。

[8]⑯ショウナンマヌエラ(岩田康)

前走の桜花賞は行き切れたものの失速。前に行けないと良さが出ないタイプですが、流石に牝馬で2400mを逃げ切るのはハードルが高すぎます。

[8]⑰タガノエルピーダ(M.デムーロ)

前走の忘れな草賞は前の3頭が飛ばして自滅する中を離れた4番手を追走。実質的には5頭立ての平均ペースを逃げ切ったにすぎず額面通りの評価は難しいですが、外を回して脚を遣わせるデムーロJの騎乗はこのレースにはマッチするはず。押さえは必要でしょう。

[8]⑱ランスオブクイーン(横山和)

モレイラJが2回乗ってようやく未勝利を勝ったという現状で、格上挑戦且つ手替わりとなるとここでは厳しいでしょう。

<予想>
◎ホーエリート
○コガネノソラ
▲ステレンボッシュ
△チェルヴィニア
△アドマイヤベル
△クイーンズウォーク
△サフィラ
△スウィープフィート
△ライトバック
△エセルフリーダ

2024年5月18日土曜日

【5/18(土)予想】平安Sの注目馬

■京都11R/平安S カフジオクタゴン

元々ダートは大型馬有利ですが、体力比べの京都ダート1900mでは馬体重と好走率にハッキリとした相関が見て取れます。


上記はリニューアル後のこのコースにおける馬体重別成績で、500kg以上は(21,18,19,143)で複勝内率28%超のハイアベレージ。とはいえ当然ながら今回前走500kg以上の馬体重で臨戦する馬は10頭もおり、これだけでは絞れません。そこで大型馬の叩き2走目で前進が狙える実績馬カフジオクタゴンを狙いたいです。

半年ぶりの前走は+22kgと明らかな太目残り。寒い時期は絞れないこともあり今ひとつですが、元々は3歳夏に古馬2勝クラスを制しレパードSも連勝した実績馬。暑い時期の体力勝負は歓迎のクチで、型通りに絞れてくればこのメンバーでも十分やれるでしょう。

2024年5月12日日曜日

【5/12(日)予想】ヴィクトリアマイルの全頭評価とねらい目レース(栗東S、ウォッカC)

■東京11R/ヴィクトリアマイル

[1]①ライラック(戸崎)

前走の阪神牝馬Sは割とゆったり流れたにもかかわらず、加速に対応できず1.2差の⑩着。本質的に長距離の体力勝負が向いており、マイルG1に対応できるスピードとキレは?

[2]②フィアスプライド(ルメール)

前走のターコイズSはスローペースに耐えかねて途中からまくり上げるも返り討ちに遭い⑨着。溜めを作ってしっかり脚を遣いたいこの馬にとっては展開が向きませんでしたし、柔らかい馬場も合わなかった様子。良馬場で得意のマイルに戻るここは仕切り直しの一戦ですが、陣営はインから進路を探るレースをさせたい構えで、外に進路を確保して伸び伸び脚を遣わせたいルメールJと手が合うのかは疑問があります。加えて元々は前走で引退予定だったわけで、時計面の担保が乏しい中鞍上で過剰人気するのであれば一歩引いて評価すべき舞台と考えます。

[2]③スタニングローズ(西村淳)

前走の大阪杯は流石に長欠明けと言った走りで最後ガス欠の⑧着。それでも0.5差であれば悲観する必要はないでしょう。ただ秋華賞を勝ったように距離適性はマイルではなく中距離タイプで、昨年のこのレースもやや追走に苦労するところがあり見せ場なく⑫着。ここを使って距離延長になる次走(宝塚記念?)がねらい目でしょう。

[3]④コンクシェル(岩田望)

前走の中山牝馬Sは逃げての勝利、2走前の初音Sはセンタースリールの大逃げから離れての2番手追走でしたが、実質3番手集団を従えての単騎逃げに等しい形で快勝。元々アネモネSを追い込んで②着したように周りに馬のいない形で運べた時に好走できており、陣営もようやくその特性を理解してレースを組み立てるようになってきました。7走前の鞍ヶ池特別では1.32.3の時計で逃げ切っており、少々のハイペースでも自分の形に持ち込めた方が好走可能性が高いと言えるでしょう。スンナリハナが切れそうなここでも怖い存在です。

[3]⑤ウンブライル(川田)

前走の阪神牝馬Sはスローペースを追い込んでの0.1差②着と負けて強しの内容でした。昨年の春は稍重馬場でNZT・NHKマイルCを連続②着しましたが、本来は良馬場の大箱でキレを活かしたいタイプ。馬群で集中して走らせたい点からもこの枠と鞍上はプラス評価できます。但し、母ラルケットのきょうだいは3歳にピークを迎えることが多く、上のステルヴィオ、ヒシゲッコウ、グランパラディーゾと何れも3歳を最後に勝ち星から遠ざかった経緯を持つだけに、この馬にしてもそれら兄姉をなぞる戦績をたどりつつある点は気がかりです。

[4]⑥マスクトディーヴァ(モレイラ)

3走前の秋華賞の際にも指摘しましたが、祖母ビハインドザマスクは前哨戦勝利→本番のG1で凡走を繰り返した経歴の持ち主。その秋華賞も②着なら悪くはないのですが、勝ったリバティアイランドは川田Jが必勝を期して4角から仕掛けていった分最後に甘くなったわけで、力が接近しているわけではなく仕掛けたタイミングの差で最後に迫ったように見えただけと見ています。当時のイメージで人気し続けるのであれば前哨戦はともかく本番のG1では割り引いて考えたいです。

[4]⑦ハーパー(池添)

使える上りに限界があり、距離が伸びてタフさの勝負になれば浮上できますが純粋にスピードとキレという意味ではここでは厳しいでしょう。

[5]⑧サウンドビバーチェ(松山)

昨年の阪神牝馬Sはスローの前残り展開を押し切ったもの。この馬もまた使える上りに限界があり、なおかつ復帰後の2戦いずれも4角でスイッチが切れたかのように止まってしまう負け方。馬具に工夫もないここは様子見が妥当でしょう。

[5]⑨テンハッピーローズ(津村)

スローで流れてもマイルでは勝てておらず、腹を括って最後方から末脚に賭けるレースでもすれば話は別ですが、位置を取りに行くタイプの鞍上だけにその期待も薄いでしょう。

[6]⑩ナミュール(武豊)

本来は左回りの方が走りがスムーズで、前走のドバイターフ②着の走りが本来の姿と言えます。逆に3走前のマイルCSは終始外に張る面を見せながら差し切ったあたり成長を窺わせるレースぶりで、ここは間違いなく条件が好転する舞台と言えます。強いて懸念点を挙げるとすれば距離短縮となる今回位置取りを落とした時に届くのかどうかですが、そこは自在に立ち回れる鞍上に任せれば問題ないでしょう。

[6]⑪ルージュリナージュ(横山和)

OP昇級後は3戦して掲示板無し。33秒台の末脚ではこのメンバー相手に後方一気は難しいでしょう。

[7]⑫キタウイング(杉原)

OPではスピード不足なうえ末脚も繰り出せず。割と斤量に恵まれた3歳時の重賞挑戦も不発に終わり、成長もうかがえない現状では。

[7]⑬モリアーナ(横山典)

ここ3戦は先行有利の流れを⑤④③着と自分の走りは出来ていますが、本来は長くいい脚を遣うタイプではなくもう少し位置を取って好位からひと脚を繰り出すレースが理想です。それを阻んできたのは前掛かりな気性と、キャリアの前半を武藤Jで使われてきたことで馬がレースを理解するのに時間がかかったことも挙げられます。秋華賞では13秒台に落ちた2角で行きたがるシーンがあったように、淀みなく流れる東京マイルは絶好の舞台。この枠と仕掛けどころの難しさが鍵ですが、好位を取るレースが出来れば台頭も。

[8]⑭フィールシンパシー(横山琉)

5走前の紅葉Sで1.31.9の好時計で勝ったことを考えればここで通用してもおかしくはないのですが、ベーカバド産駒の不思議な特徴として「3勝クラスが全盛期」という点が挙げられます。


上記は芝レースにおけるベーカバド産駒の戦績ですが、複勝率ベースでは3勝クラスが最も高い成績を挙げている一方、そこが山の頂上という感じでそこからクラスが上下するにつれ成績が下がっていく傾向が見られます(ちなみにダートもほぼ同様)。同産駒の活躍馬としてはダブルシャープやタイセイアベニールが挙げられますが、何れも遅くに出世した一方重賞ではあと一歩という経緯をたどりました。恐らく、完成がゆっくり=新馬に弱く古馬になってから出世するので上級上級戦に強いが、重賞になると足りないというのが産駒傾向と見られ、それと同じ戦績をたどるフィールシンパシーもここで大きな期待となると?

[8]⑮ドゥアイズ(鮫島駿)

斤量54kgでは(2,4,1,0)なのに対し55kgになった途端に(0,0,0,4)。今回初の56kgを背負う点に加え、溜めればキレるもののG1では世代限定戦でも桜花賞の⑤着が限界だったように、高速決着でキレを使えるタイプでもないだけに。

<予想>
◎モリアーナ
○コンクシェル
▲ナミュール
△マスクトディーヴァ
△ウンブライル
△フィアスプライド


■京都11R/栗東S デンコウリジエール

1泊すると落ち着きすぎて走れないタイプで、前走のオアシスSは苦手の東京遠征でしたので度外視できます。間隔を詰めて調子を上げるのが荒川厩舎のスタイルで、この馬も中3週以上では(0,0,1,13)なのに対し中2週以下だと(6,1,1,11)とガラッと戦績が良化。右回り1400mの得意条件で久々に57kgを背負うとなれば見限れません。


■東京10R/JRAウルトラプレミアム ウオッカC ユイノイチゲキ

騎手起用で本気度が測れる馬で、デビューから木幡初⑤→吉田隼①→木幡初⑩→田辺①→長岡⑭と見事に上位騎手の時だけ走っています。再び田辺Jに戻ったここも本気度高い舞台で、相手関係に恵まれた感もあるここなら十分通用するはずです。

2024年5月11日土曜日

【5/11(土)予想】京王杯スプリングCの注目馬とねらい目レース(都大路S、信濃川特別)

■東京11R/京王杯スプリングカップ スズハローム

母アイラインは18年のこのレース⑫着も、紅一点の参戦でレコード決着から0.6差と舞台適性を示す内容でした。この馬もマイルで勝ってはいますがベストは1400m。昨夏のタイラントCでは1400m戦にして前半33.3の前傾ラップを4番手で追いかけ、直線では後方待機勢の追い上げをものともせず0.8差の圧勝劇を演じるなど、ハイラップでも自分の脚を遣えるのは上級戦において大きな強みです。前走のキタサンブラックCは必ずしも得意とは言えない内回りコースで外を回して差し切りましたが、内を突いて②着のブリュットミレジメとは通ったコースが違いすぎ。着差以上に強かったと言え、そのブリュットミレジメは次走の立雲峡Sでも②着とメンバーに恵まれた勝利でもありませんでした。2走前の幕張Sの大敗は輸送の失敗で、今回は1週前に美浦入りし態勢は問題なし。末脚を活かせる東京の1400m戦なら通用あっても驚けません。


■京都11R/都大路S リューベック

昨年の但馬Sを勝ちOP入りを果たすもその後5戦掲示板無し。とはいえ5走前の中山記念では0.2差⑥着と通用級の力は示しており、昨冬に復帰して以来はなかなか調子が戻らず調整も坂路主体だったのが前走のマイラーズCでは久々にウッドで最終追いと復調を見せています。そのマイラーズCは稍重馬場に脚を取られたのが大きく、良馬場で仕切り直しとなれば見限れません。


■新潟11R/信濃川特別 エイトキングゴッド

「平坦の芝2000m」に限れば④①①⑤着と崩れておらず、2勝は何れも渋った馬場で挙げているように時計の掛かるコンディションが理想です。休み明けも(2,0,0,1)と苦にしておらず、ワンターンへの対応が鍵も頭数が落ち着いたここは好位で運べれば粘り込みの目も。

2024年5月5日日曜日

【5/5(日・祝)予想】NHKマイルCの全頭評価・新潟大賞典の注目馬

■東京11R/NHKマイルC

[1]①ダノンマッキンリー(北村友)

前走のファルコンSはハイペースに加えインの大渋滞を横目にスムーズに脚を遣えた側面が大きく、額面通りの評価は難しいレースでした。朝日杯FSの時に手綱を取ったルメールJ曰く「マイルではペースが遅く引っ掛かる」ようで距離も嵌った感がありますが、その朝日杯は34.1-46.1と2歳戦であることを考えれば決して遅いペースではなく、向こう正面で引っ掛かったことを考えれば入りのスピードより4F目・5F目で12秒台に緩んだタイミングでの対応に難儀したことが原因でした。その観点で言えばNHKマイルCというレースは良馬場で行われさえすれば道中はずっと11秒台を刻むラップになるのが一般的で、この馬が走りやすいペースになることが見込まれ、距離延長だからと言って一概に嫌うべき存在ではないかと。

[1]②ノーブルロジャー(松山)

このレースには2頭のパレスマリス産駒が出走しますが、こちらは正真正銘の外国産馬(ジャンタルマンタルは持込馬)。母父モアザンレディはケンタッキーダービー④着の実績もありますが主戦場は7f戦ということで、血統背景からも前走の毎日杯の負けは度外視できるでしょう。ただ、2走前に勝ったシンザン記念が上位入着馬を除けば1勝クラスを勝つのすら苦労しているメンツであるうえ、勝った新馬戦もドスローを2番手から押し切ったもの。これで32秒台の脚を繰り出したなどであれば話は変わってきますが、実際のところ上級戦でハイパフォーマンスを繰り出せる担保はまだないと言えます。

[2]③ディスペランツァ(鮫島駿)

マイルに転向して2連勝中。2走前の1勝クラス戦の末脚もそうですが、驚いたのは前走のアーリントンC。入りが35.8-48.8とスローになり、レースの上りは33.2と完全な後傾戦。これを中団に控えた時点で勝つのは厳しいと思ったのですが、流石はモレイラJというべきかそこから32.4の末脚を繰り出して快勝。姉ルピナスリードは中京芝で3勝、兄ファントムシーフは共同通信杯を勝つなど直線の長いコースでエンジン全開という走りが得意な兄弟の血を受け継いだか、阪神マイルで高いパフォーマンスを見せています。流石に今の日本競馬でモレイラJ以上に末脚を繰り出すのが上手い騎手は見当たらず、誰に乗り替わっても鞍上弱化となることは明らかなのですが、その中でもインをこじ開ける騎乗の出来る鮫島駿Jに落ち着いたのはベターな部類でしょう。個人的にはデムーロJが大外を回して勝った2走前だけ走れればここでも十分勝負になると考えており、乗り替わりで余計に人気を落とすならむしろ積極的に買いたいです。

[2]④イフェイオン(西村淳)

2走前のフェアリーSが先行勢で唯一上位に残った存在として評価に値するレースでしたが、前走の桜花賞は内枠で寄られてパニックになるシーンもあって良いところなしの⑪着。現状馬群の中でレースをするのはリスクが大きいうえ、ひと脚で決めきるレースが理想につき東京コースも向かないと言わざるを得ません。

[3]⑤ボンドガール(武豊)

このレース(3,2,2,11)で複勝回収率113と相性の良いダイワメジャー産駒。阪神JF前の外傷が思いのほか重傷で復帰に時間を要したものの、途上の仕上がりかつコースも向かないと見られた前走のニュージーランドトロフィーでは②着に好走。中山コースは向こう正面に出るまでにコーナー部分を走るため流れが落ち着きやすくその部分で引っ掛かってしまいましたが、前半が直線の東京コースならスムーズに運べそうです。2走前のサウジアラビアロイヤルCもコーナーで緩んだ時に力んだ分の②着で、良馬場でペースが流れればこの馬の本来の力が発揮できるはず。スンナリ運べばここでも力は通用すると見ます。

[3]⑥ロジリオン(戸崎)

末脚が良いのは事実ですが、差し切ったのは入りの3Fが35秒台掛かった時のみ。鞍上効果か何故か穴人気の気配を漂わせていますが、京王杯2歳Sでコラソンビートに敗れていることを考えれば、ここで強調するほどとは思えず…

[4]⑦チャンネルトンネル(岩田望)

前走のアーリントンCでは上がり勝負に対応し③着好走。溜めればキレるというあたりは父のグレーターロンドンそっくりではありますが、ジュニアカップでキャプテンシーを捉えきれなかったことを踏まえるとペースが流れた時の対応に懸念が残ります。福永師が1週前に直接調教を付けている点は評価したいですが、本質的には1400mの方が向いているかもしれません。

[4]⑧エンヤラヴフェイス(菱田)

ぶっちぎったデビュー戦はドスローを前目から押し切ったもの。デイリー杯②着以降はパフォーマンスを上げられておらず、もう少し長い距離の方で前目につけた方が良いかもしれません。

[5]⑨キャプテンシー(M.デムーロ)

前走のニュージーランドトロフィーはスタートでぶつけられ、立て直そうとしたときに前が壁になりエキサイト。これではまともなレースにはならず、シンガリ負けは鞍上が流した分でもあり過度に悲観する必要はないでしょう。2走前のジュニアCの内容が良く、マイルで34.8の入りから最後も34.6の脚を遣って逃げ切り。途中の区間も11.4-11.7と緩んでおらず、勝ちタイムの1.32.5自体が今年の中山開催の勝ち時計ではトップタイ。母アドマイヤリードはヴィクトリアMの勝ち馬でもあり、初の東京コースとは言えスンナリ逃げられた際のスピード能力はここに入っても通用するはず。暴走懸念のあるシュトラウスが北村宏Jでまともなレースをしてくれることが前提ですが、自分の展開に持ち込めれば2020年のラウダシオンの再現があっても。

[5]⑩ウォーターリヒト(菅原明)

シンザン記念の③着はタフな馬場で体力勝負になった側面が強く、前走の皐月賞で付いて行けていなかったことを踏まえるとG1のまっとうなペースでは厳しいでしょう。そもそもチャンスがあると思うなら幸Jが乗りに来ているはずですし。

[6]⑪アレンジャー(横山和)

前走のアーリントンCは差し勢に混ざって②着に健闘しましたが、スローペースで位置を取りに行った鞍上の好判断も大きかったです。その横山典Jが乗りに来ない(新潟大賞典のデビットバローズに騎乗)時点で勝負度は薄いと言わざるを得ませんし、ペースが流れそうなここでは。

[6]⑫ゴンバデカーブース(モレイラ)

新馬戦は逃げ切り、サウジアラビアロイヤルCは最後方からの追い込みと、ブリックスアンドモルタルの産駒らしく極端な戦法で勝ってきました。それだけに、極端な戦法を好まないモレイラJと手が合うのかというのは疑問ですし、この中間は週末の追い切りをスキップしたうえ最終は坂路で逆時計。美浦の坂路は傾斜がきついうえこの馬自身逆時計はいつものことですが、これまで最終追いをウッドで行ってきたことを考えれば明らかにソフトな調整過程。完調とは言えないうえ流石にシンガリから追い込んで届くような馬場状態では無さそうなだけに。

[7]⑬シュトラウス(北村宏)

暴走した朝日杯FSからの距離短縮で前進を図った前走のファルコンSでしたが、馬群から離して最後方を走らせるもやはり行きたがる面は抑えられず。⑨着という結果自体は詰まったためなので度外視できるのですが、距離延長は明らかにマイナスでしかなく。

[7]⑭アスコリピチェーノ(ルメール)

③着に敗れた前走の桜花賞は位置取りがどうのという声が聞かれますが、素人目にはそこまで問題のある位置では無かったかと思います。むしろ馬群に収まってからはよく持ちこたえていましたし、阪神JFとほぼ同じ走破時計かつ上がりだったことを考えれば、単純に他の馬に成長力で追い越されたと見るのが妥当でしょう。情状酌量の余地があるとすれば、下り坂からなし崩し的に脚を遣わされたことでその分脚を溜められなかったことが考えられますが、緩まずに運ぶのはこのレースも一緒。自分のレースに徹してどこまで、という舞台になるでしょう。

[7]⑮マスクオールウィン(岩田康)

前走の桜花賞では外を突いた差し馬が上位をにぎわす中、外差しに回るも伸びず⑭着。フェアリーSは急坂の中山での体力勝負で相対有利だった②着で、本質的には1f長いでしょう。

[8]⑯ジャンタルマンタル(川田)

前走の皐月賞はまさに朝日杯FSと同じような形で、前が垂れて早目に先頭に立ってしまった分の③着。若干距離が長いと思われた中レコード決着のペースに助けられたのも事実ですが、小細工なしで2000mを走り切った内容は高いスピード能力の証明でもありました。この外枠が鍵ではありますが距離短縮となる今回は上手く目標を置いて運べそうで、あとは馬自身が直線でしっかり追い出しを我慢できるかでしょう。

[8]⑰ユキノロイヤル(石橋脩)

前走のニュージーランドトロフィーは最初の3Fを36.0とスローで入れたにもかかわらず残せずの③着。ハナにはこだわらないタイプですが控えてもキレるというほどの脚は無く、スタートの信頼度の低い鞍上も懸念点。

[8]⑱アルセナール(横山武)

前走のクイーンCでは外差し勢に混じって内から馬群を割って②着と好走。しかしながらルメールJがこのような乗り方をするのは馬の調子が良くないと感じている証左で、実際に陣営も当時はまだひ弱さが残るとコメントしていました。桜花賞をパスしたこともあり体質は改善されてきたようで、1週前にはウッドで50.5-11.3の自己ベストをマークするなど負荷をかけられるようになってきました。大外枠で壁を作れるかは課題ですが、前走以上に走れれば食い込む余地はあっても。

<予想>
◎キャプテンシー
○ディスペランツァ
▲ジャンタルマンタル
△ボンドガール
△ダノンマッキンリー
△アルセナール
△アスコリピチェーノ
△ゴンバデカーブース


■新潟11R/新潟大賞典 セルバーグ

このレースは2000mとはいえワンターンのコース形状につきペースが流れやすいのがポイントで、前半が58秒を切ることも珍しくありません。普通そんなペースで飛ばせば長い直線で垂れるわけで誰も逃げたくはないのですが、そのようなペースでこそ力を発揮しそうなのがセルバーグです。前走の小倉大賞典では前半57.2というハイペースを逃げて③着に健闘。それもただのハイペースではなく、2コーナーを立ち上がった下り坂の始まる地点で11.0とレースで最速のラップを刻んでおり、中盤が最もキツいレースをしての③着ですから評価できます。ここも前半が速くなることは必至ですが、道中が下り坂の小倉に比べれば平坦の新潟はレースがしやすいはず。先行馬は何頭かいますがどれも控えても良いタイプで、再度の単騎逃げが叶いそうなここなら狙えるでしょう。

2024年5月4日土曜日

【5/4(土・祝)予想】ねらい目レース(プリンシパルS)

■東京11R/プリンシパルS キャントウェイト

デビューからずっと厳しい相手関係で走っており、新馬戦は京都新聞杯で上位人気が目されるヴェローチェエラを下しての勝利、前走のひめさゆり賞にしても京都新聞杯で人気の一角を占めそうなキープカルムとタイム差なしの②着と健闘しました。プリンシパルSは①着にしかダービーの優先出走権を与えられず、しかも中2週での参戦が前提のトライアルにつき社台系の良血馬はハナからここを狙っての参戦はあり得ません。それでも人気してしまうのは彼らの方なわけですが、先週のスイートピーSをコガネノソラ(ビッグレッドF生産)が制したことからもこのようなレースでは非社台がその本気度から低評価を覆すことが起こり得ます。接戦してきた相手関係で言えば遜色無く、ここはねらい目になるでしょう。


2024年4月28日日曜日

【4/28(日)予想】天皇賞(春)の全頭評価とねらい目レース(スイートピーS)

■京都11R/天皇賞(春)

[1]①サリエラ(武豊)

揉まれ弱い一族でもありある程度位置取りの自由度の高い中~長距離戦に起用されていますが、京都の長距離は下り坂のロングスパートに対応する持久力も必要です。近10年で京都芝3000m以上で行われたレースでは馬体重440kg未満は(0,0,1,11)と苦戦しており(そもそも出走数が少ないのもありますが)、サリエラにしても前走のダイヤモンドSのように最後の3Fでケリをつけられる条件ならよいですが、このコースは本質的に向いていないと言えます。

[1]②ヒンドゥタイムズ(団野)出走取消

[2]③プリュムドール(和田竜)

脚元に不安を抱え休み休みのローテーション。加えて強い負荷をかけきれない中でも、復帰後は1走ごとに上昇カーブを描いています。ただ、坂があって前が止まりやすい阪神で行われた前走の阪神大賞典が④着止まりだったことを考えると、調子は上向きとはいえここはさらにメンバーが強化される舞台である程度の位置取りを求められる京都では前進は望みにくいです。

[2]④ワープスピード(三浦)

前走の阪神大賞典は文字通りの「ワープ」で向こう正面から押し上げていった結果の②着。小倉での騎乗を見ているかのような川田Jの好判断でしたが、この馬本来の性能としては3勝を挙げている東京のように最後の3F勝負になる舞台が得意なクチ。前走と比してロンスパ性能が求められるここでは。

[3]⑤ブローザホーン(菅原明)

4走前の札幌日経OPを先行策からぶっ放しての圧勝劇。なし崩し的に加速が必要な舞台は向いており、2走前の日経新春杯でも前傾戦の恩恵があったとはいえ1頭だけ違う脚を遣って完勝と言える内容でした。ただ、阪神大賞典はイン有利展開で内からじっとしての③着で、コース替わりは歓迎も同じような位置にいたテーオーロイヤルに0.8差も千切られたのはステイヤー適性の差と言わざるを得ず、さらなる距離延長でパフォーマンスを上げるかと言われると?

[3]⑥ディープボンド(幸)

近走は1秒以上の大敗が続く現状。前走の阪神大賞典も例年より2~3秒は時計がかかり流れが向くかと思われましたが⑦着敗退と往時の力を見せられておらずで。

[4]⑦タスティエーラ(モレイラ)

陣営曰く、前走の大阪杯は輸送後カイバをほとんど食べなかったそうで、体調面に何らかの問題があったことを示唆しています。有馬記念も不利を受けての⑥着だったことを思えばここ2戦は度外視できるのですが、今回も前走時と一緒の直前輸送で工夫している形跡はなく、しかもデビュー以来初めて最終追いを坂路で済ませる調整過程。堀厩舎は勝ち星の大半を地元競馬(東京・中山)で稼ぐ一方遠征で勝ち切れておらず、コメント含め正直なタイプなだけにこの調整過程を素直に読み取れば調整に苦慮していると見るのが筋でしょう。尤も、制裁点の関係でG1に全集中して乗ってくるモレイラJが駆るとあればノーマークは危険ですが…

[4]⑧ゴールドプリンセス(田口)

大箱の長距離戦は得意とは言え、前走の松籟Sは後方有利展開に乗じての差し切り勝ち。ハンデ戦で53kgだった斤量もここでは56kgとなれば、このメンバーでは荷が重いでしょう。

[5]⑨シルヴァーソニック(M.デムーロ)

昨年のこのレースは最初の1000mでアフリカンゴールドとタイトルホルダーが競り合う展開。そこからアフリカンゴールドが最初のゴール前で脱落しタイトルホルダーが代わってハナに立ちましたが、2週目の向こう正面で跛行し競走中止。しかし他の馬はその異常に気付かず、単にタイトルホルダーがペースを落としたと見たのか3角の直前で13秒台にラップが落ちました。そこで先行勢は脚を溜めることができた分最後まで残せたのは大きく、インを通ったとはいえ勝ったジャスティンパレスが4角4番手から34.9の脚を遣えたことからもその展開の特異さがうかがえます。かたやその昨年の天皇賞(春)で外を回して③着だったシルヴァーソニックは、通ったコースの差を考えれば健闘したと言えます。ただ長欠明けを叩かれての2戦目ですが、昨年までのよかった頃は最終の坂路で11秒台フィニッシュで上がれていたところ今回も53.1-12.6と物足りず(しかも逆時計)。元々休み明けは苦にしなかったタイプなだけに、戻り切っていないか年齢によるものか…今の社台RHが上級戦でデムーロJを乗せるのは勝負気配が薄いことの裏返しでもあり、OP以上では19年のエルフィンSをアクアミラビリスが勝って以来17連敗中。これら要素を鑑みればここで強調できる材料には乏しいと言わざるを得ず。

[5]⑩サヴォーナ(池添)

デビュー以来ずっと坂路中心の調整だったところ、今回は初めてウッドで最終追いを行うなど一気の攻め強化。その最終追いはスカーフェイスと併せて突き抜ける好内容で、ここに来ての充実ぶりは確かでしょう。あくまで勝ち鞍は条件戦のみで、世代重賞でも勝ち切れなかった点を見れば能力の上値に疑問符はつきますが、これまでと違う姿を見せるとすれば今回でしょう。

[6]⑪マテンロウレオ(横山典)

昨年⑤着とはいえ坂上で一呼吸を置けた分残せたもので、うまく立ち回って着を拾うというこの馬自身の性質をフルに生かしての善戦でした。ハーツクライにブライアンズタイムの肌という血統背景から長めの距離は向きますが、本質的には古馬上級戦で必要なキレを有してはおらず、前走の日経賞で出していったこと考えればここもぶっ放してどこまで、というレースになるでしょう。

[6]⑫ドゥレッツァ(戸崎)

昨夏までのローテーションと成績を見れば確かに中距離馬なのでしょうが、2走前の菊花賞では2週目の向こう正面で後続を引き付ける逃げを見せての勝利。あれは騎乗馬のスタミナに絶対的な自信が無いとできない乗り方ですし、そもそも本当に中距離馬と思っているならハナから大阪杯を狙っていたはずです。最後の4Fにわたって11秒台を刻んで勝った内容はいかにもここへの適性の高さを伺わせるもので、調子も完調ではなく世代レベル云々はありますがこのメンバーなら格好は付けられるはずです。

[7]⑬スカーフェイス(松若)

元々展開待ちのところはありますが、最近は恵まれてもOPで掲示板が精いっぱいという内容。距離適性も未知数で、恵まれてもG1ではどうか…

[7]⑭テーオーロイヤル(菱田)

前走の阪神大賞典では3番手を運び上がり最速で押し切るという強い内容。ダイヤモンドS2連覇が語る通り瞬発力も備えており、京都開催の天皇賞は待ちに待った舞台と言えます。但し気になるのは最終追い。これまで意図して負荷をかけない場合は直前は坂路を使ってきましたが、今回はウッドで3頭併せ、しかも内を通したにもかかわらず少し仕掛けた程度の格下に後れを取る内容。状態を上げたいという狙いと裏腹に動きが付いてきていない現状を見ると、この馬にとっては最大目標とは言え流石に半年間で中長距離戦を5戦するのは使いすぎだったのかもしれません。実力では最上位と言ってもおかしくないだけに外せはしませんが…

[7]⑮メイショウブレゲ(酒井)

万葉Sは実質準OPというメンバーの中で体力争いに勝ったに過ぎず、ここでどうこうというレベルではないでしょう。

[8]⑯チャックネイト(鮫島駿)

デビューが3歳の2月と遅めで、ノドの手術や去勢など順調に使えない中でもデビュー以来15戦すべてで掲示板を確保している堅実派。堀厩舎には珍しく中京で2勝を挙げるなど遠征競馬も苦にしません。やたらと①着と③着が多いことにも現れている通り勝ち切れない面はあるものの、6走前の長良川特別は上がり勝負、3走前の六社Sは抑揚のないラップを差し切り、前走のAJCCは上がりの掛かる展開と、あらゆるコンディションで勝っているのは展開の不確実性の大きい長距離戦では頼れる要素です。堀師もデビューから「晩成の長距離型」と言及していた通りここに来て成長曲線とローテが嵌りつつあり、大箱で早目にエンジンをかけるレースをしたいタイプでこのコースも向くはず。底を見せていない存在でここでも。

[8]⑰スマートファントム(岩田望)

スローの重馬場を差し切った前走の御堂筋Sの内容はなかなかでした。ただここ2戦は時計の掛かる馬場を味方につけたもので、京都コースも初めて。上りには限界のあるタイプで相手関係も含めてここは力試しといったところでしょう。

[8]⑱ハピ(浜中)

割と後方待機勢に展開が向いたはずの前走でも0.8差の⑩着止まり。元々ダートでも使える脚が一瞬で勝ち切れなかっただけに、芝の良馬場、しかも大外枠では如何ともしがたく。

<予想>
◎チャックネイト
○サヴォーナ
▲タスティエーラ
△テーオーロイヤル
△ドゥレッツァ


■東京11R/スイートピーステークス モアニ

19年の勝ち馬カレンブーケドールがオークス②着したことで何とかリステッドの体裁は保っていますが、ここ2年は勝って権利を取った馬が本番に出走すらしないという異常事態。1勝馬が中心となるメンバー構成は元からですが、そもそもハイレベルのメンバーにもまれた経験を持つ馬自体が少なく、未勝利を勝ち上がったばかりの馬よりレベルの高い条件戦を戦ってきた馬に妙味が生まれ得ます。

モアニの前走はチューリップ賞⑤着のエポックヴィーナスとタイム差なしの②着。スローで行く馬がおらず押し出されての先行策でしたが、本来は2走前のように控えて末脚を活かしたいタイプです。東京の1800mコースはほぼマイルと変わらず、1600mが走れる馬なら十分守備範囲。良馬場の末脚比べなら十分勝負可能でしょう。

2024年4月27日土曜日

【4/27(土)】青葉賞・ユニコーンSの注目馬

■東京11R/テレビ東京杯青葉賞 ショウナンラプンタ

3歳春までは長めの距離のレースは限られますが、そのレアケースである「前走2400m組」が過去10年で5勝を挙げているのが青葉賞。ここでは3頭が該当しますが、スロー展開を差し切るパフォーマンスを見せたショウナンラプンタを最上位に採ります。

この馬にここで◎を打つのは3回目…ホープフルSで盛大に掛かったところを見て前走のゆきやなぎ賞も懸念していたのですが、超スローにもかかわらず馬群の中で我慢し直線では33.4の末脚を繰り出し差し切り勝ち。特筆すべきはギアチェンジ能力の高さで、レースの4F-3Fが12.2-11.0と1秒以上も急加速する流れでは本来後ろにいる馬は物理的に不利なところ、7頭立ての5番手から前を捉えた内容はいかにも大箱向きと言えます。進境がうかがえる今なら改めて重賞でも期待できるでしょう。


■京都11R/ユニコーンS アラレタバシル

条件替わりで全く別のレースになってしまったユニコーンS。京都ダート1900mはこのブログでも再三触れていますが差し有利のコース形態で、なおかつ3歳馬だとレースの経験値が少なく「なんとなく流れに乗って勝ってきた」タイプの先行馬が多いため、余計に差しが決まりそうなレースになると見ています。

アラレタバシルはダートに転向し①②①②着と底を見せておらず、しかも敗れた2戦もタイム差はなし。前走の勝ち馬はケンタッキーダービーに挑戦するテーオーパスワード、3走前の勝ち馬は羽田盃②着のアンモシエラですから、(フォーエバーヤングは別格にしても)現状の3歳ダート戦線では上位に位置する馬と接戦を演じてきたわけです。南関3冠路線はJRA枠が少なく、2勝していないと賞金不足でトライアルすら出られません。その上澄みが走っているのがJpn1級レースと考えれば、そこに出るメンバーと接戦したこの馬の力量を素直に買いたいです。

2024年4月21日日曜日

【4/21(日)予想】フローラS・マイラーズCの注目馬とねらい目レース(福島中央テレビ杯)

■東京11R/サンケイスポーツ賞フローラS ユキワリザクラ

他のトライアルレースにも言えることですが、特にこのフローラSに関しては何らかの問題があって桜花賞に出られなかった馬が集まるわけで、G2という格に対し自ずからレベルは低くなってしまいます。それが例えばウインマリリンのように「桜花賞を目指すほどのスピードが無かった馬」であればまだしも、勝ち上がったものの気性面に課題がある、体質に不安がある等で重賞戦線で結果を残せなかったタイプが、他に適鞍も無いからとここに出てきては人気を吸って敗退するというのが一番厄介です。過去10年で1番人気が馬券圏内に来たのはわずかに3度という結果からも、このレースの見定めの難しさを実感します。今回も2戦2勝のクリスマスパレードにバロネッサ、カニキュル、アドマイヤベル等いかにも人気しそうな良血馬がズラリ。しかしながらこうした馬たちは教育的側面も踏まえ末脚を活かしたいがために控えることが多く、結果としてゴールデンハインドやジョディー等人気薄の先行馬の台頭を許す構図が繰り返されてきました。

では今年先手を取りそうな馬は?と考えましたが、前走逃げた2頭のうちエルフストラックは控える競馬を示唆。一方で前走の未勝利戦で逃げて直線差し返す勝負根性を見せたユキワリザクラは、強みを生かすためにも先行策に出ると見ました。ここまで2戦は坂路での最終追いでしたが、今回はコースで猛時計を披露。6Fのタイムが14.5-12.4-12.2-12.6-12.4-11.9と長くアクセルを踏んで止まらずに走れており、こういうタイプは自ら動いて主導権を握れば「なるべく動きたくない」騎手心理が働くトライアルでは優位に運べるはず。本番につながるかどうかはともかく、自分のレースが出来ればここでは面白い存在です。


■京都11R/読売マイラーズカップ ソーヴァリアント

前走の中山記念は陣営曰く「装鞍所からイレ込みがきつかった」とのことで、距離延長でハミを思い切り噛んでしまった分もあり大敗もやむ無し。その前のマイルCSでもゲートで隣のシュネルマイスターがガタガタしてたのに触発され落ち着きを欠き、リズムに乗れず⑫着敗退。経験自体は少ないものの3走前の富士Sで1.32.0の好時計で③着している内容からもマイル適性は高いと見ており、土曜の2勝クラス戦で1.32.1の勝ちタイムが出たことからも時計勝負は必至。立て直されたここは再度期待できる番でしょう。


■福島11R/福島中央テレビ杯 ショウナンアメリア

今開催の福島芝1200mは逃げ馬が(4,2,1,4)と圧倒。昨年の同開催では(4,1,1,10)だったことを考えれば逃げ有利に拍車がかかっており、今日午前の未勝利戦も逃げ馬が②着するなど最終週もその傾向に変わりはありません。ショウナンアメリアは前走の中山戦で前半33.4という流れを逃げて⑤着。少々無理をしても今のコンディションなら十分残せるはずで、絶好枠から逃げるのみでしょう。

2024年4月20日土曜日

【4/20(土)予想】福島牝馬Sの注目馬とねらい目レース(湘南S)

■福島11R/福島牝馬S エリオトローピオ

福島コース(3,1,1,0)に対しその他は(0,0,0,17)と絶大な当地相性を誇ります。昨年同様に格上挑戦でハンデ戦の福島民報杯を使う予定も除外になりここに回ってきましたが、3歳春までの賞金でここにいる馬も少なくないメンバー構成で近走実績と比して力の差は少ないと見ています。先週の福島はコーナー4つの芝レース(1800~2000m戦)で差し決着が4本というコンディションで、スムーズに外から進出するレースが理想。スタートが不安な鞍上には目を瞑って買いたいです。


■東京10R/湘南S シュヴェルトライテ

前走はキャリア初の1200m戦に使われスピード負けすることなく0.2差の⑥着に健闘。輸送で-18kgと大きく体を減らした中で恰好をつけられたのは大きく、陣営も今後は1200~1400m戦を主戦場にする意向を示しています。距離延長ローテでは昨年のフリーウェイS⑪着→白川郷S③着と結果を残しており、加えて良績は開催前半の良好な馬場状態の時に集中。そういった意味ではじっくり構えていては間に合わないであろう開幕週の東京1400mは絶好の条件で、流れに乗って運べればここは一発期待です。

2024年4月14日日曜日

【4/14(日)予想】皐月賞の全頭評価とアンタレスSの注目馬

■中山11R/皐月賞

[1]①サンライズジパング(菅原明)

2走前のホープフルSでは前半に意識して位置を取ったうえで差し勢が上位を独占する流れの中を③着と健闘。レガレイラに併せようとしたシンエンペラーに進路をカットされる不利もあり、その後に若駒Sを勝ち切ったことからもフロックでないことは明らかです。弥生賞をフレグモーネで回避したもののここ2週の調教を見る限り不安は皆無。最終週で緩い芝のインを引いてしまったことが悔やまれますが、立ち回り一つで進出可能な能力の持ち主と見ます。

[1]②メイショウタバル(浜中)

前走の毎日杯は自ら逃げて最後も34.4に纏め圧勝。重馬場適性の差もあったにせよ無視できないパフォーマンスで、下手に控えるより行ききったほうが良いタイプでもあるでしょう。ただし今回はホウオウプロサンゲが逃げる方針で、潰しにかかられた際にどこまで踏ん張れるかでしょう。

[2]③エコロヴァルツ(武豊)

前走の共同通信杯はスローの影響もあったにせよ終始行きたがる面を見せ、末脚を繰り出せずの⑤着。今回はもう少しペースも流れるでしょうが、ワンターンの1800mでも行きたがってしまったのは懸念材料。コスモス賞、朝日杯FSが必ずしもハイレベルでなかったことも踏まえれば、マイルで展開に恵まれた時にどうか、というレベルなのが現状です。

[2]④シリウスコルト(三浦)

前走の弥生賞では展開のスキを突いての先行策で③着。デビューは1200mでしたが短い距離で急かされると走りがバラバラになり、このくらいの距離でゆったり走らせるのが向いているタイプです。但し今回も陣営は先行策を示唆しており、折角末脚を持っているのにわざわざ馬場の悪いインを自ら取りに行くのは悪手でしょう。

[3]⑤ミスタージーティー(藤岡佑)

2走前の共同通信杯ではモロに掛かって末脚を繰り出せず⑦着、その前のホープフルSでは矢作師がハッキリと「騎乗ミス」と言及するほどの詰まり方で⑤着と敗れたレースはいずれも敗因がハッキリしています。その一方で勝ち切ったのは比較的頭数が落ち着いたレース(新馬:8頭立て、若葉S:10頭立て)でもあり、多頭数戦の捌きには不安を残します。

[3]⑥アレグロブリランテ(横山和)

前走のスプリングSは1000m通過が63.1というトライアルにしても遅すぎるペース。これを仮に勝ち切っていたとしても評価はできませんが、シックスペンスに千切られての②着。土台連対したレースは全て芝1800mで1分50秒台を回っての走破タイムで、ここでついていけるスピード能力は窺えません。

[4]⑦ルカランフィースト(松山)

2走前の若竹賞は前が止まったところを差し切り、前走のスプリングSはスローペースで流れ込んだものでしたがアレグロブリランテさえ捕まえられず。ここで通用する素地は窺えません。

[4]⑧ジャンタルマンタル(川田)

前走の共同通信杯では異次元のスローペースで前を捉えきれずの②着でしたが、道中は行きたがるところを川田Jが必死に抑えながら馬群の中を進ませていました。今回の共同会見でも明かされましたが、これは2000mを走り切ることを見越しての予行演習で、目先の勝利ではなく本番で折り合うことを目的にある意味「捨てに行ったレース」だったという解釈ができます。元々朝日杯FSでもかなり行きたがっており、直線で上手く進路が出来たことが大きかったとはいえペース的には今回の方が流れる上、中枠で馬群に上手く入れられそうなのは好材料。人馬が穏やかに走り切れれば、自ずから結果はついてくるでしょう。

[5]⑨アーバンシック(横山武)

京成杯組は③着以下が次走今ひとつという現状で、立ち回りで勝ち星を拾ったダノンデサイルより不器用ながら最後に脚を使ったアーバンシックの方が評価できるレースでした。特段スローペースでなかった中、今回の方がさらにメンバー強化となるうえ平坦の方が持ち味が生きるタイプにも見えますが、進路が出来れば脚は見せられるだけに押さえは必要でしょう。

[5]⑩レガレイラ(北村宏)

牝馬の皐月賞挑戦と言えば思い出されるのが2017年のファンディーナ(1番人気⑦着)。それまで3戦を危なげなく勝利し「怪物」とまで評されましたが、牡馬相手の締まったペースに手ごたえを失くし直線で失速。これをきっかけに自信を失くしてしまったのか、その後3戦も掲示板すら確保できず引退。主戦だった岩田康Jもこの年を最後に年々勝ち星を減らしていることも含めて、挑戦の難しさを実感した出来事でありました。

レガレイラの場合は既にホープフルSで牡馬相手にG1を勝っておりパフォーマンスを見ればそのような不安はあたらないのでしょうが、そのホープフルS自体が外有利の展開を差し切ってのものであり、アイビーSではスローペースとはいえホウオウプロサンゲに先着も許した過去。1番人気になることは理解できますが、果たして抜けた存在かと言われると疑問も残ります。それでも現状の中山も外差し優位のコンディションは明らかで、伸びどころを的確に把握できる北村宏Jであれば格好は付けられるはずでしょう。

[6]⑪ホウオウプロサンゲ(菱田)

連対したレースは何れも前半が61秒を回るスローペース。ここは無理してハナを取ると返り討ちに遭うでしょう。

[6]⑫コスモキュランダ(モレイラ)

前走の弥生賞は絶妙のタイミングでまくり上げた鞍上の好判断の賜物でしたが、前半5Fは60.4秒での通過と必ずしもスローというわけでは無く、どちらかというと馬場の悪いところを通らずに加速出来た分が大きい勝利でした。そこから中間はさらに一歩強い負荷をかけられ、鞍上も全力でG1を獲りに来るモレイラJとくれば上昇は必至。最後の3Fで決まるレースになると分が悪いですが、早目に動ける強みを活かせればここも好勝負可能でしょう。

[7]⑬ジャスティンミラノ(戸崎)

前走の共同通信杯は他の馬たちが折り合いに苦慮する中、スローと見て2番手を取ってピタリと折り合い、直線でも32.6の末脚を繰り出しての勝利。ただレース自体は新馬戦かと思うほどのペースで、デビューから2戦とも「スローの東京戦で前目から押し切っただけ」のパフォーマンスに過ぎません。締まったペースで揉まれた時に同様のレースができるかは怪しく。

[7]⑭シンエンペラー(坂井)

1頭になるとフワフワする面があり、馬群の中で運びながら併せ馬に持ち込みたいタイプです。ただそれが仇となってか、2走前のホープフルSも前走の弥生賞も内に押し込められ馬場の悪いところを走った形で、直線では外を回ってきた馬にやられての②着というレースが続きました。ホープフルSは外差し決着を思えば悪くなく、前走の弥生賞も最初のホームストレッチでトロヴァトーレにゴリゴリやられてインに追いやられたもの。相当にストレスの高いレースを経験できたのはここへ参戦することを考えれば大きく、まだ機敏さに欠ける面があり外目の枠を引けたのも好材料。兄ソットサスを物差しにする矢作師のコメントは冴えませんが、ここに入れば間違いなくNo.1を争える逸材。タイプ的に勝ち切れるかはどうかも上位候補としては信頼できる存在です。

[7]⑮サンライズアース(M.デムーロ)

前走のすみれSは、道中最もペースが緩んだタイミングでまくり上げた省エネ走法での勝利でした。コスモキュランダの弥生賞もそうですがまくりをやらせればデムーロJの右に出る者はいないと言えるほどで、ペース判断が完璧だったほかありません。逆にこの手の戦法が嵌るのは、各馬が本番を見据えた走りをするためペースが落ち着きやすい前哨戦に多く、流石にこの本番では13秒台の区間ができることは望みにくいだけに。

[8]⑯ダノンデサイル(横山典)

前走の京成杯は前目のポジションから坂上まで追い出しを待ったうえでキッチリ前を捉えた勝利でした。ゴール版から逆算しているのかと思うほどの鞍上の完璧な仕掛けタイミングの賜物で、今回はここからさらに2秒ほど時計を詰めなければいけないと考えると楽ではありません。

[8]⑰ビザンチンドリーム(ムルザバエフ)

前走のきさらぎ賞は到底届かなそうなところからの差しが決まっての勝利。メンバーレベルは確かに強調できませんが、日本競馬への適性に疑問符のあったピーヒュレクJが駆って勝ち切れたのは能力の高さを感じさせるものでした。ただ、テンションが高いことがネックなこの馬が今回初輸送。デビュー戦も厩舎装鞍せざるを得ないほどだったことを思えば、当日のテンション次第でパフォーマンスは大きく左右されかねないだけにアテにはしにくいです。

[8]⑱ウォーターリヒト(幸)

河内厩舎最後のクラシック参戦。前走のスプリングSは究極のスローペースに泣かされての⑨着でしたが、上りは33.5と自分の脚は使えていました。シンザン記念で速めの流れを差し込むレースも経験しており、どんな競馬にも対応できるのは強みでしょう。ただ、ここまで戦ってきた相手は強調しにくく。

<予想>
◎シンエンペラー
○コスモキュランダ
▲レガレイラ
△ジャンタルマンタル
△サンライズジパング
△アーバンシック
△メイショウタバル
△ビザンチンドリーム


■阪神11R/アンタレスS ケイアイパープル

サウジC・ドバイWCへの参戦が増えたことに加え、昨年まで2月に実施されていた川崎記念が4月に移行。このアンタレスSの立ち位置は年々微妙になりつつあり、実績馬と呼べる存在が少ないメンバー構成に。ケイアイパープルはご存じの通り交流重賞2勝の実績馬でここに入れば十分に威張れますが、近走は状態が整わず。ここに来てようやく体調が上向いてきたこともあって、この中間は久々に加減せずに調教が出来ており復調を伺わせます。藤岡康Jはこの馬と手が合っており、ここも無事なら乗っていたであろうことを思えば何ともやるせない気持ちになりますが、復活のチャンスがあるならここでしょう。

2024年4月13日土曜日

【4/13(土)予想】アーリントンCの注目馬

■阪神11R/アーリントンカップ ケイケイ

前走の1勝クラス戦は35.5-34.9の後傾戦を差し切ってのもので、その上で勝ち時計1.33.7はなかなか優秀。レースに集中しきれない部分がありデビュー前から去勢されたほどですが、前走はブリンカーを外しての一戦でも馬群の中でしっかり折り合い脚を使えたように、精神面での進境は目を見張るものがあります。姉にはアルテミスS・ローズS③着で秋華賞⑤着のラテュロスがいる血統で仕上がりの早さも裏付けられており、時計だけなら上位人気と引けは取りません。遠征の意欲も買って一発期待です。

2024年4月7日日曜日

【4/7(日)予想】桜花賞の全頭評価

■阪神11R/桜花賞

[1]①ワイドラトゥール(北村友)

新馬戦、紅梅Sはかなり恵まれたメンバー構成で、前走のチューリップ賞は労せずして先手を取れたかに見えましたが直線でサッパリ。紅梅Sで先着したセキトバイーストを捕らえられなかったばかりかイン有利にもかかわらず伸びが無く⑬着に敗れたあたり、現状まともにペースが流れると1600mは厳しい印象です。

[1]②クイーンズウォーク(川田)

前走のクイーンCはラスト3F目が11.1と最も速くなるラップで、後方から押し上げる馬にとっては一番キツイところで脚を遣わされたレースでした。それを外からまくり上げたこの馬(とルージュスエルテ)は強いレースをしたと言ってよく、坂下から動き出さなければいけない桜花賞に向いた走りができるタイプです。但しその前走は器用さに欠けるところを大外枠でリカバリーできた部分が大きく、昨年のリバティアイランド同様内枠からどのように立ち回るかが課題です。調教で良く見せるタイプではないとは言え1週前、最終と併せ馬で遅れたあたりも気がかりで、やはり次を見据えた仕上げであることは否めないでしょう。

[2]③イフェイオン(西村淳)

前走のフェアリーSでは外枠で壁を作れず力みながらの追走でしたが、直線で一足を使い後続を完封。この馬以外の上位馬は差し勢が独占したことからも決して展開に恵まれた勝利ではなく、好位から上手く脚を使える強みが活きました。ただ、デビューから3戦何れも直線の短いコース(京都内回り&中山)しか経験がなく、母のイチオクノホシも内回り巧者でした。この枠なので上手く立ち回れればチャンスはありますが、長い直線でどこまで脚を使えるのかは未知数という存在です。

[2]④キャットファイト(松山)

アスター賞の勝ち方からも持てるポテンシャルは高いのですがいかんせんテンションが上がりやすく、初めての関西圏での競馬となった阪神JFでもスタートが決まらず大敗。2走前のフェアリーSでもテン乗りの坂井Jで御しきれず⑥着と、関東圏+乗り慣れた鞍上(現状では大野J)が理想というタイプ。輸送に加え大野Jがアクシデントで乗り替わりとなった今回は厳しいでしょう。

[3]⑤シカゴスティング(浜中)

前走のフィリーズレビューは前半33.8のハイペースの中、控える競馬を試みましたが折り合いを欠き⑫着大敗。ファンタジーSでは上手く前に壁を作り③着に好走、阪神JFでは行く気に任せてハナを切り⑤着と、位置取りどうこうというより喧嘩せずに走れるかがポイントです。そういった意味では連勝は何れも距離短縮ローテでのもので、距離延長となるここは再び折り合いの懸念が。

[3]⑥ハワイアンティアレ(池添)

ゲートがもっさりしていて左に張る癖があり、それを何とか矯正しながら走っている現状。まともに追えない中でも新馬戦では33.8の末脚を繰り出しており力はあるのですが、真っすぐ走れないのでは馬群に入れて運ぶのはリスクが高く、この枠からだと一旦下げて直線で捌けるかどうかというレースになりそうです。前走のチューリップ賞では直線で上手く捌いて脚を使いましたが、外を回して距離ロスの大きかったスウィープフィートとは脚色の差が歴然。ゴール前で鈍っていたことを考えれば坂があるコースは現状不得手のようです。

[4]⑦スウィープフィート(武豊)

前走のチューリップ賞は開幕2週目でまだインが活きるコンディションでしたが、後方から大外を回す大味なレースで差し切り勝ち。3角で噛んでしまいスムーズさを欠いた阪神JF⑦着以外は全て③着以内という堅実派で毎度末脚は確実に使いますが、ちょっとここでは力が違ったというレベルの勝利でした。スイープトウショウの孫らしく外回り向きのエンジンを持っており、スタートが悪くてもレースを組み立てられる強みは多頭数戦向き。昨夏のデビューから2か月以内の間隔でここが7戦目というローテはプラスではないものの、動き出しが早くなり上り35秒台の決着となれば出番も。

[4]⑧コラソンビート(横山武)

前走のフィリーズレビューは陣営曰く仕上がり途上で、好位のインを進む絶好の展開ながら伸びきれず②着。元々賞金的には足りておりわざわざトライアルを使う必要のない中で、初めてでもない輸送競馬を使ったのは叩きの目的もあったと考えれば悲観する内容ではないでしょう。引き続き栗東滞在で調整された今回はコース追いに戻して動きの良さを取り戻しており、前走以上の出来にあると言えるでしょう。ただ完成度の高さを考えれば阪神JFでの上位2頭との末脚の違いは歴然で、1F延長となるここは好位を取ってどこまで、というレースになるでしょう。

[5]⑨アスコリピチェーノ(北村宏)

熱発で帰厩が遅れたとはいえ、コースを中心に熱心に追われ週ごとに時計も良化。前走の阪神JFでは道中馬群に押し込められる窮屈なレースながら我慢を利かせて直線ひと足という優等生な競馬で勝ってもおり、操縦性の高さという意味では伸びどころにきちんと誘導できる北村宏Jとも手が合っています。3歳にピークを迎えることの多いダイワメジャー産駒でもあり、現時点での完成度でも一歩リード。極端に位置を落としさえしなければ堅実に上位争いできる存在でしょう。

[5]⑩セキトバイースト(藤岡佑)

前走のチューリップ賞は想定よりも速いペースながらハナを取り切って②着好走。稍重馬場+内有利のコンディションが手伝った面は大きいものの、これまで逃げたことが無かった中で新たな一面を見せました。その前走で初コンビを組んだ藤岡佑Jがエトヴプレを蹴っての継続騎乗で、中間も2週連続で攻めに跨るなど力を込めています。デクラレーションオブウォー産駒はどういうわけか多頭数戦に弱いというデータが出ており、仮説として揉まれ弱さを内包する可能性が考えられます。そういった意味では無駄に控えるレースをしていたこれまでではなく、前走のように極端なレースをした方が気分良く走れるということも言え、引き続きハナに立つレースが出来た時には注意が必要な存在かもしれません。

[6]⑪ライトバック(坂井)

2走前のアルテミスSでは力んだ分もあり伸びきれず④着。前走のエルフィンSでも向こう正面で怪しい部分はありましたが馬群の中で辛抱して直線でも間を割っての差し切り勝ち。精神面での進境がうかがえるレース内容でした。ただ勝った2つのレースは前半の入りが36秒以上かかった平坦コースでのもので、坂のあるコース且つまともにペースが流れた時にどこまで脚を使えるかは未知数です。

[6]⑫ステレンボッシュ(モレイラ)

前走の阪神JFではデビュー以来初めて最終追いを単走で済ませての臨戦。陣営曰く、初の栗東調整でカイ食いが細ってしまったとのことでレースも-6kgでの出走でしたが、直線では進路を見つけると鋭く伸びてタイム差なしの②着に好走。ルメールJが馬群の中に進路を求めるときは調子の悪いサインで、今回は2回目の栗東で中間も順調、最終追いもウッドで併せ馬とくれば本領発揮のタイミングでしょう。

[7]⑬テウメッサ(岩田望)

2走前の未勝利戦は坂上まで進路を探りながらのレースで、いざ追い出されるとぐんぐん伸びての圧勝でした。ただ前走のアネモネSはほとんどが1勝馬という組み合わせの中キャットファイトを捉えきれずの②着で、加えて2代母のライラプスは春2冠で前哨戦好走→本番凡走を繰り返したトライアルホース。ここでの上がり目はと言われると?

[7]⑭ショウナンマヌエラ(岩田康)

前走のチューリップ賞は出遅れが全ての敗戦でしたが、切り替えて後ろから脚を遣い上り34.9はメンバー中3位。但しハワイアンティアレ同様坂で鈍っていたのに加え、新潟・東京での2戦はキレ負けを露呈してのもの。位置取りが改善すれば見せ場は作れそうですが、阪神外回り向きの末脚は現状見せられておらずで。

[7]⑮エトヴプレ(藤岡康→鮫島駿)

前走のフィリーズレビューでは前半3F33.8のハイペースを逃げ切り勝ち。イン有利のコンディションに加えてコラソンビートが本調子になかったなどアシスト要素はありましたが、スプリント戦とあまり変わらないペースで押し切ったのはスピード能力を示した一戦でした。父のトゥーダーンホットはドバウィ産駒で、デットーリJを背にサセックスSを制するなど1400~1600mで活躍した快速馬。ここはセキトバイーストがハナに立つと見られ下手に競り合ってしまうと共倒れの懸念がありましたが、元来逃げを好まない鮫島駿Jへの手替わりで状況は一変。元々番手からのレースで勝っており、2番手で折り合い後続に蓋をする役目が果たせればセキトバイーストのアシストになるばかりか自身も残せる可能性が。

[8]⑯セシリエプラージュ(M.デムーロ)

前走のフィリーズレビューは内有利の馬場コンディションながら外を回して脚を遣い③着に好走。インがごちゃつく中で外に進路を取った鞍上の判断が嵌った格好ですが、不自由なく追えた割にはもうひと足が欲しかったところ。母アットザシーサイドも4勝中3勝が平坦コースであったように、本来は2走前に上がり最速をマークした京都や前走のような内回りコースなどの方が向いているタイプ。ここも外枠は歓迎ですが、坂で鈍る分をカバーするという乗り方は出来ない鞍上だけに。

[8]⑰マスクオールウィン(津村)

500kg近い馬体の持ち主で、前走のフェアリーSでは急坂向きのパワーが活きての②着。先行馬が止まった分でもあり、お構いなしに脚を使えるメンバーが揃ったここでは前進は難しいでしょう。

[8]⑱チェルヴィニア(ムルザバエフ)

父ハービンジャー、母はフローラS勝ちのチェッキーノという血統背景からも適性がマイルにないのは明らかで、代役の選定が抽選結果が出るまでずれ込んだのも「ここで勝つため」のチョイスではなく「手戻りする前提でいかにスムーズにやり過ごせるか」を模索した線が強く、手は合っていそうですがここで全力、という態勢では無いでしょう。

<予想>
◎ エトヴプレ
◯ステレンボッシュ
▲セキトバイースト
△アスコリピチェーノ
△スウィープフィート
△クイーンズウォーク
△チェルヴィニア
△コラソンビート

2024年4月6日土曜日

【4/6(土)予想】ニュージーランドT・阪神牝馬Sの注目馬とねらい目レース(船橋S)

■中山11R/ニュージーランドトロフィー ドリーミングアップ

開催終盤の中山は得てして差しが利きやすくなりますが、ここも出走馬の約半数が先行タイプでよどみなく流れそう。器用さにこそ欠けるものの末脚は確実で、昇級後はシックスペンスやチャンネルトンネルといった重賞好走馬とも小差のレースをしています。前走のフローラルウォーク賞は最後方から運ぶも直線で終始進路が出来ずノーステッキで④着。ほとんどレースをしていない中でも33.6の末脚を使えており、馬群がばらけそうな今回は内枠もプラスに働きそう。理想は良馬場ですがこれ以上雨が降らなければ対応可能と見ます。


■阪神11R/サンケイスポーツ賞阪神牝馬ステークス モズゴールドバレル

前走の京都牝馬Sでは差し有利展開の中で先行馬最先着となる0.4差⑧着。元々叩き良化型で休み明けの敗戦は度外視できるうえ、2走前の秋色Sではコレペティトールを下して勝ってもおり重賞でも通用級のパフォーマンスは既に見せています。ここは4歳勢VS古馬勢という構図ですが、牡馬牝馬共に現4歳世代が今ひとつ人気に応えきれていない現状からすれば、近走実績からも相対的に売れにくい古馬勢に妙味アリと見ます。その中でも有馬記念からいきなりのマイル戦というローテで位置取りを落としそうなライラックよりは、落ち着いた流れの中で位置を取れそうなモズゴールドバレルを取りたいです。


■中山10R/船橋S ブルースピリット

過去1桁馬番ではG1を含め掲示板を外しておらず(2,3,1,3)と安定した成績。ここ2戦は外目の枠を引き⑥⑦着も着差はわずかで、昨夏の北海道シリーズで2度の②着という戦歴から時計の掛かる馬場も合っています。抜けた存在のいないここなら十分に通用するはずで。

2024年3月31日日曜日

【3/31(日)予想】大阪杯の注目馬

■阪神11R/大阪杯 ステラヴェローチェ
※スケジュールの都合により、全頭評価は割愛させていただきます。ご容赦ください。

ご存じの通り、ドバイ遠征が日本でもポピュラーになった今において大阪杯の地位は低下傾向を続けており、キタサンブラックなどが居た頃はおろか有力馬が春へのステップとして使ってくるG2時代と比較してもどうか?というメンバー構成。一応の中心は国内で底を見せていないローシャムパークや昨年のダービー①~③着馬となるでしょうが、その中に入れば実績断然と言えるのがステラヴェローチェです。

3歳時は皐月賞でタイトルホルダーとタイム差なしの②着、ダービーでもシャフリヤール・エフフォーリアと0.2差の③着と健闘し、同年の有馬記念でもゴール前迫るところを見せ0.3差の④着の実績があります。屈腱炎から復帰した昨秋の2戦は坂路オンリーの調整過程でまだ負荷をかけきれていませんでしたが、年が明けて従来の調整パターン(1週前CW→当週坂路)に戻せており、復調を裏付けるかのように前走の大阪城Sで後続を完封。ダービーで見せたように目標を置いて走れればどこまでも伸びていくような末脚が身上で、3歳時はやや控えすぎたレースもありました。有馬記念当時も指摘しましたが本来は位置を取りに行っていい馬で、陣営も今回はハナに立つことも厭わない姿勢を見せており、確たる逃げ馬が不在となる今回は再度自分のペースで運べそうです。この手のタイプは離れたところから一瞬の末脚でかっさらっていく馬が居ると対応できないのですが、メンバーレベル、阪神芝2000mコースの性質も考えればこの馬の勝ちパターンを脅かす存在は見当たらず。それなりに人気してはいますが復活があっても不思議ではなく、実績がオッズに織り込まれていない今回は狙い時でしょう。

2024年3月30日土曜日

【3/30(土)予想お休みします】

 終日外出のため、お休みいたします。ここまで晴れたら流石に中山も回復してくれるでしょう。

2024年3月24日日曜日

【3/24(日)予想】高松宮記念の全頭評価とマーチSの注目馬

[1]①ビッグシーザー(吉田隼)

2歳から3歳にかけOP級を3連勝し将来を嘱望されましたが、古馬戦になって一見苦戦しているように見えます。しかしながら初の古馬戦となったセントウルSは休み明け+時計が速すぎた分、オパールSは直線で詰まりまくって何も出来ず、京阪杯は終始ヴァトレニに絡まれたうえ外伸び展開を内から踏ん張っての⑤着と、何れも理由のある敗戦でした。元々二の足が速くなく、前走のオーシャンSはデビュー以来初めて2桁枠番を引いてしまった分もあり位置取りを落としましたが、最後はトウシンマカオと同じだけの脚を使っての②着と力は見せました。最内枠を引け時計が求められないこの舞台であれば注意は必要かと。

[1]②マッドクール(坂井)

昨年のスプリンターズSでは好位のインを立ち回り②着。元々暑い時期が良くなくその前CBC賞では熱中症のような症状を見せ大敗、当時の最終追いも右に寄れながら逆時計を踏むラップで決して状態が良さそうには見えませんでした。レース自体もポジションを主張した先行勢が自滅する流れの中でスピードの絶対値で残せたもの。今回調整は格段に良くなっていますが、どちらかというと1400m向きの距離適性と末脚が求められるこの舞台は向いているとは言えず。

[2]③ナムラクレア(浜中)

休み明け緒戦から全力で走るタイプ故、これまで「前哨戦で高いパフォーマンス→本番で着を落とす」という戦績が続いてきました。流石に今回はぶっつけで来るのかと思いきや、よせばいいのに京都牝馬Sを叩いての参戦(②着)。その前走は明らかに余裕残しの仕上げでここに向けお釣りを残そうという陣営の意図はよくわかりましたが、その思惑通りには馬が仕上がらなかったようで1週前追い切りでは格下に後れを取る内容。見かねた長谷川師が最終追いで自ら跨り一杯に追いましたが、そもそも2週前の時点でも同様に負荷をかけており「そこまでやるか?」という調整過程。力量は認めますが、やはりこれまでと同様に前走からの上積みとなると疑問符が。

[2]④モズメイメイ(藤岡佑)

久々に1400mを使われた前走の京都牝馬Sは⑫着。陣営は距離を敗因に挙げていますが、そもそも古馬戦は5回走って何れも2桁着順と対応できるスピードが付いてきていないと考えるのが妥当でしょう。

[3]⑤トウシンマカオ(ルメール)

右回りで高いパフォーマンスを発揮できる一方で、陣営も左回りが課題と認めています。これまでは間隔を詰めてもそれなりに時計を出していましたが、今回はかなりソフトな調整過程でもあり状態面でもプラスは見込めません。

[3]⑥ルガル(西村淳)

スタートが決まれば強い馬で、現に3勝いずれも0.5差以上の大差をつけて勝っています。芝で唯一複勝圏内を外した3走前のスワンSは、ゲートで後ろに突っ張るような格好のタイミングでスタートが切られたものでやむを得ない敗戦でした。但し裏を返せばそのようなリスクを常に抱えているわけでもあり、加えて芝を使われてからは平坦コース(京都・新潟)しか経験がありません。不良馬場は橘Sで勝っているように問題にならないものの、力のいる馬場で急坂対応がどう出るかという一抹の不安は付きまといます。

[4]⑦テイエムスパーダ(富田)

中京芝1200mコースはスタートして100mほど進むとすぐに下り坂となり、最後の300m付近で急坂が待っています。故に下り坂が占める割合の大きくスタミナを削がれやすいコースで、スピードで押し切りたいタイプには不利と言えます。テイエムスパーダ自身も過去中京では(0,0,0,3)。控えて味のないタイプでもあり自分のレースをするだけですが、ビクターザウイナーが超絶スタートの上手い馬でありハナを叩くまでにかなり苦労するはずで、そこに最後の急坂となると楽ではありません。

[4]⑧ソーダズリング(武豊)

折り合いに怪しいところを抱える馬が距離短縮で力を発揮できるように。前走の京都牝馬Sにしても、スプリンター上がりのスピード自慢が上位を独占する中で中団から脚を伸ばし勝ち切った内容は評価できます。さらなる距離短縮ローテとなる点も好感ですが、一つ気がかりなのは中間の速めの本数が2本とこれまでより少ないこと。過去連戦でも3本以上は速めをやっていたことを考えると、前走の京都の馬場が想定以上にタフだった可能性もあります。時計自体はいつも通り十分すぎるほど出ているだけに判断が難しいですが、見えない疲れ云々で言い訳をされても決して文句は言えないというのは確かかと。

[5]⑨シャンパンカラー(吉田豊)

3走前のNHKマイルCでは得意の東京コースで時計がかかった分間に合ったという色合いが強く、焦らず控える選択をした内田博Jの好判断も大きい勝利でした。安田記念の敗戦を見る限りまっとうなスピード争いでは分が悪いうえ、前走フェブラリーSで復帰する過程も不透明なものでした。ここに来ての手替わりはゲートの改善を狙ってのものでしょうが、いきなり2Fの短縮となると首尾よく出せても追走は簡単ではありません。万が一ドロドロの不良馬場にでもなれば出番はありそうですが、例年と違いまた今年2週しか使われていない中京の芝コンディションも考えれば、勝負というよりはこの路線で戦えるかどうかの確認作業と見た方が良さそうです。

[5]⑩[外]ビクターザウイナー(リョン)

前走の香港G1・センテナリースプリントCを逃げ切りG1初制覇(重賞勝ち自体初めて)。ですが4走前にはジョッキークラブスプリントで香港スプリントの覇者ラッキースワイネスとタイム差なしの②着に善戦しており、元々香港スプリント戦線で主役を張れるだけの実力があったと言えます。この馬の最大の特徴はゲートセンス。スタートした瞬間1馬身は抜け出すかという抜群の出の早さと二の足を持っており、3走前の香港スプリントでもジャスパークローネがハナを叩くのに苦労するほど。それほどまでにゲートは上手いです。

しかしながら、裏を返せば控えて味が無いというタイプでもあり、実際その香港スプリントではジャスパークローネにハナを譲りましたが直線では伸びきれず0.3差の④着。近年では珍しい「スタートから先手を奪い押し切る」タイプの、一昔前のスプリンターとでも言いましょうか現状では行けてこその馬であり、ここもテイエムスパーダが何が何でもハナを叩くとなれば相当のハイペースの中で番手追走を強いられるはず。レーティングが示す通りここに入れば本来主役級の存在ですが、左回り・坂のあるコースへの対応も未知数となるとあとは相手関係でどこまで残せるかでしょう。

[6]⑪メイケイエール(池添)

左回りは絶好の舞台で、良馬場想定であれば本命も打てるかと考えましたがあいにくの空模様。加えてこの中間は逆時計を連発しており、やはり今年から折り返し手綱が使えなくなった影響は小さくなさそうです。

[6]⑫ロータスランド(岩田康)

ここ3戦は連続して8枠を引く不運に見舞われながら小差の好走。但しベストの1400m戦でも掲示板に載るか載らないかというレベルに留まっていることを考えるとやはりピークは過ぎたと言わざるを得ず、一回りメンバーが強くなるここでさらに前進となると?

[7]⑬ウインカーネリアン(三浦)

前走の東京新聞杯は得意コースに加えコーナー径の大きいDコース開催でもあり、内目の枠から自分のレースが出来た分の②着でした。ただ同じペースだった昨年はそれで逃げ切れており、やはり年齢を重ねた分の割引は必要なことに加え前走はブリンカーを着用してようやく逃げられたという現状。前半33秒台のペースはそもそも未経験で、控えて味が出るタイプでも無し。一気に2Fの短縮となると良さを出せずに終わってしまう可能性が大きいです。

[7]⑭ママコチャ(川田)

この馬もまた距離を詰めながら折り合いをつけられておりますが、昨年のスプリンターズSでは飛ばした先行勢が揃って自滅した中スピード能力の違いで押し切った格好でした。前走で1400m戦を使ったのもここで折り合わせるための逆算ローテであり敗戦自体は度外視できますが、その前走も600mが33.1とかなりのハイペースで本来流れはママコチャ向きでした。末脚が使えるタイプでなく、33秒を切るようなペースでも行きたがってしまう気性の持ち主ゆえ、それよりは落ち着くであろう中京のラップにどこまで対応できるかが鍵になりそうです。

[7]⑮ディヴィーナ(M.デムーロ)

ハルーワスウィートの一族らしく左回りは得意で、特に中京では(4,2,0,1)と抜群の成績。但し1200mは初めてで、位置取りを落とすと良さの出ないタイプでもありここで自分のパターンに持ち込むのはかなり難しいでしょう。

[8]⑯ウインマーベル(松山)

1400m戦で2連勝。以前はブリンカーを着けても馬込みを怖がる面があり苦戦していましたが、内枠でもしっかり勝てるようになり精神面での成長がうかがえます。中京では3歳時に葵Sを勝っており、前走の阪急杯のように上がりが掛かるタフな展開でも勝ち切れる脚も持っています。ただしゲート難を抱えるこの馬にとってこの外枠はプラスではなく、加えて気がかりなのが2週前までポリトラック調整で加減しておきながら1週前と日曜にウッドで速めを乗っているその調整過程。タフな馬場を走った後のダメージを気にかけたのでしょうが、結果として追い切り不足で慌てて対応した面は否めず、これまでの臨戦と比較してプラスとまでは言えない状態です。

[8]⑰マテンロウオリオン(横山典)

前走のオーシャンSが初めてのスプリント戦。スタートから特に押さず行く気に任せた格好でしたが、道中は前がかりになる面を見せながらも後方待機からひと脚を使い⑧着でした。但し前傾戦のわりに最後も止まらず、道中10番手以下の馬はショウナンハクラクの⑥着が最高だったことを踏まえれば悪くない内容でした。NHKマイルC②着など実績のある左回りに替わるのは好材料で、現に中京もシンザン記念を勝った舞台です。


加えてダイワメジャー産駒は「重>稍重>良>不良」という性質(上図)を持ち、昼からの降雨が予想されている今日の中京は重より良くなることは無さそう。体力勝負の度合いが増すコンディションで大外ポツンが嵌れば一発も。

[8]⑱シュバルツカイザー(大野)

OPでの2勝は何れも1分7秒台の勝ちタイムで、時計勝負に対応できるスピードは持っています。ただこれまでの戦歴自体がほとんど右回りで、左回りは(0,0,0,3)。ローカル回りが長く経験が少ないとも言えますが、ダークエンジェル産駒自体が右回りと左回りでは好走率がダブルスコアで違う(下図)という事実からも、ここでは推しにくいです。


<予想>
◎マテンロウオリオン
○ソーダズリング
▲ビッグシーザー
△ビクターザウイナー
△ルガル
△ナムラクレア
△ウインマーベル
△ママコチャ
△マッドクール


■中山11R/マーチS ウェルカムニュース

前走の仁川Sではスタートが良すぎて掛かり気味に。あれだけ行けるのであれば先行勢の少ない今回も楽にポジションを取れるでしょう。3走前にはペプチドナイル等を下してカノープスSを勝っているようにOP級なら上位の存在で、比較的メンバーに恵まれることの多い関東圏のOP特別を勝ってきた人気勢との比較でも上位争いは必至と見ます。

2024年3月23日土曜日

【3/23(土)予想】毎日杯の注目馬

■阪神11R/毎日杯 サトノシュトラーセ

2走前の毎日杯は差し・まくり勢が上位を占める展開を好位外目から運び0.1差の③着。勝ったシンエンペラーはもとより、当時下したメンバーも京成杯を勝ったダノンデサイル、弥生賞を勝ったコスモキュランダ、共同通信杯③着のパワーホール、スプリングS③着のルカランフィーストとかなり強力でした。重馬場も3走前の未勝利戦①着時に経験済で、頭数の落ち着いたここは外枠でもロスなく運べれば好走可能でしょう。

2024年3月17日日曜日

【3/17(日)予想】スプリングS・阪神大賞典の注目馬

■中山11R/フジテレビ賞スプリングS ログラール

近3年は稍重以下で行われてきたこのレースも、流石に今年は良馬場で開催できそうです。コーナー4つという条件自体は同じ皐月賞トライアルの弥生賞と変わりませんが、スプリングSは良馬場で行われると短距離血統の馬が活躍する傾向にあります。


良馬場で行われた2020~2014年の勝ち馬7頭を見ると、父か母父のいずれかにマイル以下を主戦場とした短距離馬が居ることがわかります(マウントロブソンの母父ミスターグリーリーは6F~7Fで重賞3勝、BCスプリント②着)。今回の出走馬で言えばチャンネルトンネル(父グレーターロンドン)とログラール(父モーリス)が該当しますが、中山で重賞勝ちもあるモーリス産駒のログラールをチョイスします。

テンションの高さが課題ですが、前走の未勝利戦は外有利展開の中抑えきれずに2番手から運び押し切ったように能力も折り紙付き。母ディアデラマドレは500万下→1000万下を2連勝して格上挑戦で挑んだエリザベス女王杯で0.6差の⑨着、その2走後にこれも格上挑戦でマーメイドSを制するなど、上級戦でペースが流れた方が力を発揮できる血統です。比較的先行して勝ってきた馬がそろったここならペースも流れそうで、壁を作って運べれば。


■阪神11R/阪神大賞典 ショウナンバシット

シルバーステート産駒が大の苦手とする東京戦を除けば決して大きく負けているわけではなく、4走前の菊花賞にしても4角で窮屈になりスムーズに動けなかった分の⑪着でありました。3走ぶりに手綱を取るデムーロJが最終追いにも騎乗し、3頭併せの内で特に動かさず後れを取る内容でしたがこれは鞍上が好調を感じ取っているサインです。阪神大賞典は逃げ残りの確率が低く控えて脚を使うタイプの方が台頭するレースでもあり、道中じっとして4角あたりから動かしていくスタイルがこのレースに嵌ると見て抜擢です。

2024年3月16日土曜日

【3/16(土)予想】フラワーC・ファルコンSの注目馬

■中山11R/フラワーカップ ホーエリート

勝ち上がり後、百日草特別・フリージア賞とクラシックを狙う有力牡馬が集まる条件戦を使われ⑥⑦着。東京向きのスパッと切れるタイプではないものの、エンジンの掛かりにやや時間がかかることから大箱の長めの距離を使われてきた背景がありました。しかしながら前走のフリージア賞では直線で最後まで前が開かず、脚を使いたくても使えない中で0.2差と小差で健闘を見せました。コーナー径が大きいうえ直線が長くコーナーから加速する必要のない東京では逆に前が開かないリスクとの戦いでもあり、4角からばらけやすい中山であればかえってレースがしやすいはず。全員が1勝馬というメンバー構成なら差はないでしょう。


■中京11R/中日スポーツ賞ファルコンS フェンダー

先週の金鯱賞の際も触れたように、今年は年始開催が無かった分中京はインが活きています。元々ファルコンS自体ここ3年連続で1桁馬番がワンツーを決めているように内枠有利の傾向があり、前に行くにしろ差すにしろ内目の進路を取りたいところ。今年は良馬場で行われるのに加え開催からの使い込みが浅いことを踏まえれば、前を取れる馬が有利になるでしょう。では誰が前を取るかですが、戦法の定まっていない段階でもあり「前走でどのようなペースを経験したか」が大きなウェイトを占めると見ており、前走で激流に見舞われたフェンダーの一発に期待します。

その前走は入りの3Fが32.6、4Fが43.4というアイビスSD並の超のつくハイペース。フェンダー自身1200mは初めてということもあり全くついていけず、最後もルメールJは鞭を入れずほぼ流しての入線でした。それでも上りはメンバー4位の34.8をマークしているようにスピード能力は高いものがあり、再ブリンカーで臨む今回は集中して走れそうです。初勝利を挙げた5走前の未勝利戦はハナを主張してハイペースを0.7差をつけての圧勝とポテンシャルは通用してもおかしくなく、今年の馬場ならチャンスはあるでしょう。

2024年3月10日日曜日

【3/10(日)予想】金鯱賞・フィリーズレビューの注目馬とねらい目レース(アネモネS、阪神8R)

■中京11R/金鯱賞 バラジ

大阪杯の前哨戦として3月施行になった2017年以降、7年のうち6回逃げ馬が③着以内(2,3,1,1)と好走しています。中山記念などにも言えることですが、古馬中距離路線のステップレースは有力馬が多く集まる一方で、先を見据えた仕上げで臨むことがほとんどであることからここを目標にしてきた馬の台頭が可能になります。加えて本番での折り合いを気にして先行馬の譲り合いが発生することで、ハナを切った馬が比較的残りやすいという土壌も生まれます。しかも今年はこれまでと違い、変則開催で「1回中京開催の開幕週」に開催される金鯱賞。「誰が逃げるか」は例年以上に重要なファクターになり得ます。

ただ今年は確固たる逃げ馬が不在。展開次第で行ってもいい馬はヤマニンサルバムなど何頭かいますが、何れも実績馬であり本番を見据えればここで出していくことは得策ではないでしょう。それであれば、ここを目標に仕上げてきた中で先行力のあるバラジのチャンスはないでしょうか。

この中間は柔軟性の改善を目的に去勢を敢行。元々身体の固いタイプで、故に大箱の中距離戦しか使えてきませんでした。その割に大箱コースに求められるキレが無く、ここ4戦は東京・新潟と末脚勝負の舞台で苦戦を強いられてきました。それでも3走前の目黒記念は差し追い込み決着を2番手追走から0.4差⑥着に踏ん張っており、2走前の新潟記念でも当時2kgのハンデ差があったノッキングポイントから0.4差の⑤着に健闘しており、OPでも通用の素地は見せていました。最終追いこそ地味だったものの、これまでは併せ馬で内を回っても遅れていたところ併入でまとめられているのはこの馬なりの進境でしょう。実績馬はそれぞれ一長一短あるメンバー構成からも、複穴として推せる価値は十分にあると見ます。


■阪神11R/報知杯フィリーズレビュー セシリエプラージュ

新馬戦は岩田望Jが乗り内で詰まって何も出来ず⑩着、前走の1勝クラス戦は鮫島駿Jが乗り外伸び展開で内を突いて④着と、コース取りが噛み合わずに取りこぼしたレースが2つもありました。フィリーズレビューはスピードを活かして短距離戦を勝ち上がってきた馬が多く集まるレースで、最後の直線はインが詰まりがち。昨年も直線で外に進路を取った各馬が上位を独占しており、故に勝負所で外目を上手く立ち回ってこれるかが鍵になります。その点インにこだわらないデムーロJにここで手が替わるのはプラスで、母アットザシーサイドも2016年のこのレースで②着の実績があり、内回り向きのスパッと切れる末脚は親譲り。人気どころがインでもたつくようなら一気の台頭も。


■中山11R/アネモネS ソルトクイーン

関東圏唯一の桜花賞トライアルではありますが、近年ではレース間隔を嫌って本気で桜花賞に行きたい関東馬はクイーンCやフェアリーSに回るので、以前にもましてトライアルとしての地位は低下しています。メンバーレベルが下がることで、動き出しが早くなりやすいトライアルレースでは後方待機勢が漁夫の利を得やすい展開になりがちで本来はそこを狙いたいのですが、今年は控えると明言しているのが芝で未勝利のエチャケナのみ。昨年のコンクシェルのように距離短縮で臨む馬もおらずで、次点で好走候補として狙いたいのは動き出しの早いこのレースでも耐えられる「1400m戦のようなきつめのラップを前目から勝っている馬」です。「前半34秒台のマイル戦を5番手以内から勝利」を基準にすると、該当するのはサクセスカラーとソルトクイーンですが、ここでは1800mの経験もあり、その新馬戦でベラジオボンドの③着したソルトクイーンを上に採ります。シルバーステート産駒で中山適性も見込め、母系はバブルガムフェロー、ザッツザプレンティ等を輩出したProdiceの一族。3歳からの活躍が見込める血統背景で、意欲の東上を買いたいです。


■阪神8R タイセイランナー

集中力が無く短距離しか使えず、そのうえスタートが悪く他の馬を気にする面があることから外枠が欲しいというかなり注文が多い馬。それでも大外枠を引いた5走前は④着と目途の立つ走りは出来ており、外枠を引けたうえ初ブリンカーで臨む今回は一変好走のチャンスと言えるでしょう。

2024年3月9日土曜日

【3/9(土)予想】中山牝馬Sの注目馬とねらい目レース(コーラルS、中山8R)

■中山11R/ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス アレグロモデラート

前走の愛知杯(小倉)は前半1000m通過が57.4というかなりのハイペースで、先を行った馬が3角から垂れて押し出されるようにして先頭へ。川田Jのガチ騎乗で勝ちに来たミッキーゴージャスに捕まった時点で勝負ありかと思われましたが、最後まで粘り腰を見せ0.5差の④着と健闘しました。格上挑戦でこれだけ良いレースが出来れば次は自己条件で人気必至かと思われましたが、運よくここも格上挑戦で出走が叶う形に。しかもハンデは50kgとさらに軽くなり、前走③着のコスタボニータとは5kgも差があります。距離は1800mになりますが、例年であれば60秒前後の入りとなるのがこのレースでありむしろ展開は楽になるはずで、全姉ナスノシンフォニーはホープフルS⑤着と中山適性も示す血統背景。めぼしい逃げ馬も居ないここは先手必勝で改めて期待したい舞台です。


■阪神11R/コーラルS メタマックス

2走前のカペラSは前3頭がそのまま残りそうな流れを差し込んでの③着と、OPでのめどを立てる走りが出来ました。前走のすばるSは⑨着敗退も、最終追いがテンで飛ばし終いバタバタという内容で失速もやむ無しの調整過程でした。今回は終いを伸ばす形での調教が出来ており、3走前に0.5差をつけ準OPを快勝した1400mに戻って再度期待です。


■中山8R スマートオリーブ

集中力が続かないところがあり、ブリンカーを着けこの条件に矛先を向けてから⑦②③⑬着。大敗した2戦は何れも前半33秒台のペースで揉まれまいとハナを主張し、差し有利展開を前受けしてしまったものでした。今回は隣のプラティクレールがハナを取りそうで、外の2番手が確保できそうなメンバー構成。脚抜きのいいダートでも走れており、被されずに運べれば好走可能でしょう。

2024年3月3日日曜日

【3/3(日)予想】弥生賞の注目馬とねらい目レース(大阪城S・関門橋S)

■中山11R/報知杯弥生賞ディープインパクト記念 トロヴァトーレ

昨日のチューリップ賞にもまして弥生賞は「トライアルとしての意義の低下」が顕著で、ここを使って次走皐月賞を勝ったのは2010年①着のヴィクトワールピサが最後という現状。但し出走するメンバーの質としては昨年のタスティエーラ、一昨年のアスクビクターモア、3年前のタイトルホルダーとG1馬がズラリ。皐月賞を勝てるかどうかはともかく、ここは「G1級の素質を持つ馬が活躍するレース」と考えれば、ここまでのパフォーマンスが1枚上のトロヴァトーレを素直に信頼すべき局面と考えます。

追い出してからの反応の良さが抜群で、初戦はルメールJが直線半ばまで追い出しを我慢したうえで33.8の末脚で内の各馬をまとめて交わし、2戦目の葉牡丹賞は4角から直線入り口まで前が塞がりスムーズとは言えない立ち回りの中で前が開くとスパッと伸び、こちらも33.9の末脚を繰り出し差し切り勝ち。何れも直線でフルに追っていない中でのこの上がりですから、中山コースに求められる反応の良さを備えていると言えるでしょう。1戦1戦高いパフォーマンスを見せているだけにここを使って皐月賞だと間隔が短くなる懸念があり、本番でレガレイラへの騎乗が決まっているルメールJを配してきたあたりもここはキッチリ賞金加算というのが本音のはず。シンエンペラーに加え無敗で臨む馬が4頭おりオッズも分散されることから、パフォーマンスの高さを考えれば十分買いと言える範疇でしょう。


■阪神11R/大阪城S ルージュスティリア

全4勝を福永元Jの手綱で挙げたことにも現れている通り、折り合いが難しい馬。前走の愛知杯は前半が流れたことではリズムよく運べてはいましたが、キレを引き出す騎乗が苦手なモリスJが乗っていたことに加え距離も長く最後は止まってしまいました。ワンターンの1800m、しかも最内であれば前に目標を置いて運べますし、馬場が良馬場まで回復したことも好材料。ハンデも53kgはかなり恵まれたと言え、ここは格好をつけられる舞台かと。


■小倉11R/関門橋S フィデル

2走前のウェルカムSは積極騎乗タイプのマーカンドJ騎乗で末を失くし⑪着、前走の壇之浦Sは直線で進路が開かず⑤着。それでも0.2差まで詰めてはおり、やはり新馬戦を勝ったように小倉への適性は高いと見ます。加えて坂路を50秒台で駆け上がってくる最終追いは6走前の再度山特別①着時以来で、立て直されて状態も問題なし。時計の掛かるコンディションも合っており、メンバーの落ち着いたここはチャンスでしょう。

2024年3月2日土曜日

【3/2(土)予想】チューリップ賞・オーシャンSの注目馬

■阪神11R/チューリップ賞 ショウナンマヌエラ

2歳戦の充実化に伴い、近年は牡馬・牝馬共にトライアルレースの地位低下が顕著です。かつて桜花賞への最重要ステップとされたチューリップ賞も、16年②着だったジュエラーを最後に桜花賞馬を輩出できていません。ひとえにローテーションの多様化がレベルの低下を引き起こしており、具体的には「阪神JF→チューリップ賞→桜花賞」というかつての王道ローテを歩む馬が少なくなったことが挙げられます。そしてそれはそのまま展開にも結び付いていると考えられ、レベルが高ければ瞬発力を持つ馬の出番が増える⇔逆に低ければ緩いペースで前残りになりやすい、という傾向が見て取れます。

【前走阪神JF組の頭数と③着内馬の4角通過位置】
23年 1頭 1-6-3
22年 4頭 8-8-4
21年 1頭 1-3-2
20年 4頭 2-4-1(※)
19年 3頭 3-12-10

20年だけハイレベルかつ前残りでしたが、この時は上位3頭(マルターズディオサ、クラヴァシュドール、レシステンシア)が力量が抜けていた結果であり、そこから0.2差の範囲にいた④~⑥着馬は「13-10-7」番手にそれぞれいましたので後方待機勢に向く流れであったとは言えます。

それで言うと今年は阪神JF組の参戦は「0頭」。抽選除外で朝日杯に回ったタガノエルピーダをカウントしてもわずか1頭ですから、今年は前残りの展開が期待できそうです。ただ、3歳春の段階で積極策を仕掛けるのは後の折り合いを考えるとリスクが高く、あまりやりたがる陣営は居ません。それでも先行しようとする馬はすなわち「逃げた方が良いと実績で証明している」タイプなわけで、今回のメンバーで言えば逃げて新潟2歳S②着しているショウナンマヌエラがそれに該当します。溜めて切れる脚を使えるわけではないためここも積極策を取ることが想定され、間隔を開けた方がいいタイプなだけに本番よりもむしろここでの賞金加算が本音でもあるでしょう。スタートさえ決まれば粘り込みの目も。


■中山11R/夕刊フジ賞オーシャンステークス ジュビリーヘッド

3角で挟まれたスプリンターズSと重馬場で前残りの決着となった昨年の春雷S以外はこのコースで堅実に走れており、そもそも1番人気⑤着だった昨年のこのレースでも4角から直線にかけ進路をカットされる不利を受けており、近走の着順が振るわないのも適条件に使われていないことが本質です。得意コースでG3クラスであれば十分やれるはずで、ここまで人気を落としているなら狙う価値はあるでしょう。

2024年2月25日日曜日

【2/25(日)予想】中山記念・阪急杯の注目馬とねらい目レース(小倉6R)

■中山11R/中山記念 マテンロウスカイ

開幕週に行われる重賞というだけあって、過去10年の内9年で4角4番手以内の馬が勝ち切っています。コース形態的に上がりの競馬にはなりにくいことに加え、基本的には先を見据えた馬が集まるレースになるため本番での折り合いへの影響を抑えるべく控えるレースを志向する人馬が多くなることも挙げられます。今年の場合テーオーシリウスがいますが、あの逃げについていくことは得策でないと皆わかっているため、かえって好位集団がかわいがられる展開が考えられます。

マテンロウスカイは前付けして速い脚が使えるタイプですが抑えると味がなく、2走前のリゲルSを勝った時のようにペースメーカーをおいて番手のレースができるのが理想です。前走の東京新聞杯は①~④着をラチ沿いを通った馬が独占した中で外を通っての⑤着と、重賞でも差のない力量を見せた一戦でした。今日1日中山の芝を見ましたがインは信頼して良さそうで、メインの幕張Sを勝ったニシノスーベニアのように好位からの抜け出しが決まれば頭まで。


■阪神11R/阪急杯 ルプリュフォール

前走の京都金杯はマイル戦でもペースが流れる想定で本命にしましたが、大事に乗っても3角でハミを嚙んでしまったように現状でもまだ息の入る距離は苦手で、やはり1400mが向いています。師曰く「開幕週の馬場でもあり、先入観を持たずに運んでほしい」とのことで、いつもの大外一気では間に合わないことを自覚してか位置にはこだわらない姿勢。テン乗りとなる岩田康Jの起用もその意識の表れでしょう。実際にこのコースで3勝クラス戦を勝った一昨年の斑鳩Sでは内枠から馬群の中を追走し、直線で抜け出す優等生の競馬が出来ていました。力量だけで言えば一昨年のスワンS③着に昨年のこのレースも⑥着と、メンバーの手薄な1400m戦であれば食い込める余地はあります。芝が掘れていない状態の重馬場であればなおのことコースロスを少なく回れるかが鍵となるはずで、馬場を気にして前が流れればチャンス大と見ます。


■小倉6R リルフロスト

昨夏の北海道で芝1200m戦を使われ③④④着。この3戦で先着を許した馬は既に全馬勝ち上がっており、ハイレベルなメンバーの中で善戦した経歴の持ち主です。前走で3走ぶりに芝1200m戦を使われましたが、陣営曰く4角でノメった際に蹄鉄がひしゃげてしまい、最後は流さざるを得なかったとのこと。先週の連闘も予定されていた(非抽選除外)くらいで蹄に問題は無く、この相手関係であれば力量は上位と見ます。

2024年2月24日土曜日

【2/24(土)予想】ねらい目レース(中山12R・小倉12R)

■中山12R チュウワスプリング

前走の1勝クラス戦は前半33.4という芝のスプリント戦並のハイラップを刻んでの逃げ切り。渋った馬場ではよくある話ですが、ホープフルSのあった当日は良馬場かつ4角の含水率1%台というカラカラのダート、しかも3歳牝馬が55kgを背負って過去これ以上のラップおよび勝ち時計で逃げ切った馬はなく、牡馬混合戦の1番枠(最も芝部分を走る距離が短い)でのパフォーマンスという点もポイントが高いです。昇級初戦でもここは牝馬限定戦ということもありメンバーは低調で、人気を分け合う各馬は何れも控えたいタイプ。強力な同型不在のここなら3連勝も視野に入るでしょう。


■小倉12R ホイッスルソング

ゲートで一呼吸遅れる癖がありどうしても後ろからになってしまいますが、その分4角から助走をつけられる小倉は合っています。2走前の八幡特別は外伸び馬場で内に押し込められエンジンを吹かせずの⑧着、前走の1勝クラス戦は直線で前の馬が外に張ったせいでろくに追えず0.4差④着と何れも不完全燃焼のレースで、スムーズに運べさえすれば現級突破の実力の持ち主です。内を空けなくていい今日のコンディションなら進路取りの難易度は下がるはずで、このメンバーなら十分勝負に。

2024年2月18日日曜日

【2/18(日)予想】フェブラリーSの全頭評価と小倉大賞典の注目馬

■東京11R/フェブラリーステークス

[1]①[地]イグナイター(西村淳)

キャリアのほとんどは1400m以下のレースに加え、好走歴のある盛岡ダ1600mコースはスプリンターが好走しやすいコース形態でもあります。(まともなスピードの馬が揃う)多頭数戦の経験も乏しく、この枠ですと馬群にもまれて何もできない懸念が。

[1]②シャンパンカラー(内田博)

昨秋の復帰予定が伸びた理由はハッキリとしていませんが、富士Sに特別登録を済ませたうえ当週まで追い切られていたわけで少なくとも夏負けの類ではなく、しかも木曜になって回避となると何らかのトラブルがあったのでしょう。そこから年内休養で復帰戦がダートという経緯を考えれば、およそまともに勝負を見込んでここに出してきているとは思えません。

[2]③[地]ミックファイア(矢野)

ダートは体力勝負の色が強く、当然ながら3歳馬と古馬とでは大きな差が出ます。ミックファイアにしても強いのはあくまで同世代間でのレースの話で、前走の東京大賞典2.4差⑧着というのが現在地でしょう。それでも前日時点では地方馬3頭の中で人気最上位に推されていますが少なくとも御神本Jは昨年⑥着のスピーディキックの方を上に見ているという話で、中央のスピード勝負についていける戦歴の担保もない現状では手は出しにくく。

[2]④ドゥラエレーデ(ムルザバエフ)

ここ2戦はダート最強クラス+ウィルソンテソーロの後塵を拝し連続③着ですが、何れも古馬との斤量差が1kgしかなかったことを考えれば勝ちに等しい健闘と言えます。但し元々指摘している通りこの馬はラストで切れる脚を使えるタイプではなく、ここ2戦は上がりの掛かるコースで前付けが叶っての好戦。今回初のマイル戦となり位置取りを落とすことは必至で、この馬の良さを生かし切れない懸念が大きいです。

[3]⑤オメガギネス(ルメール)

前走の東海Sは初の関西圏での競馬に加え距離延長の一戦。向こう正面で行きたがるところを良く辛抱しての②着でしたが、スローペースの1800m戦を叩いてここに向かうローテは当初からの理想だったはずです。但し、強い勝ち方を見せた2走前のグリーンチャンネルCは脚抜きの良い不良馬場。良馬場ではレパードSでライオットガールを捕まえ切れなかった経緯もあり、冬場でさらに時計の掛かる砂でどこまでの走りを見せられるかはまだ未知数です。

[3]⑥カラテ(菅原明)

この馬は爪が伸びやすく、暖かい時期になると調整が難しくなります。加えてコーナーワークに難があり、重賞3勝は何れもワンターンのコースで挙げたもの。故にこれらの条件を満たすG1はフェブラリーSとマイルCS程度しかないですが、芝よりコーナー径の小さいダートではまた話も違ってきます。一度見切りをつけたはずのマイル戦に再び戻ってくることで位置取りを落とす懸念も大きいです。

[4]⑦ガイアフォース(長岡)

昨春の始動戦で「マイラーズCか天皇賞か」という普通ならあり得ない二択に悩んだ陣営。いつぞやのキングヘイローやダンツフレームを彷彿とさせますが、その真意は「新装京都のきれいな芝でスピードを活かしたい」というものでした。3歳時に連勝した小倉と中山も3角からスピードに乗りそのまま押し切るレースの出来るこの馬にとって向いていたコースで、そこまでスピードを活かすことにこだわっていたにもかかわらず、適鞍が無さそうと見るやここに使ってきたのは理解に苦しみます。芝の二軍扱いだった昔ならまだしも、今のダート界は最初からダートで活躍することを見越した馬たちが上位を占めており、よほどの大雨でも降らない限りはこの馬の良さを出すレースにはならないでしょう。

[4]⑧セキフウ(武豊)

手前を変えなかったり暑いとやる気を出さなかったりとあてにしずらいタイプなうえ、3歳時のユニコーンS②着時以来東京遠征では大敗続き。武幸厩舎は気性面の問題を矯正するどころか悪化させる傾向があり、ドーブネやウォーターナビレラ等のOP馬も3歳時より適性距離が短くなっています。この鞍上で折り合いの心配をするのも野暮な話ですが、仮にそれがクリアされたとて、セキフウ自身がリミッターを解除してくれるかは走ってみないとわからずで。

[5]⑨ペプチドナイル(藤岡佑)

元々逃げなくても競馬ができるタイプではありましたが、2走前のベテルギウスSでは大外枠から無理をせず馬の後ろに入れて運び、最後にひと脚を使うレースで勝利し進境を見せました。マイルは初めてですが気のいい方ですから追走に手間取ることも無さそうです。ただ、近年の藤岡佑Jは戦法を決め打ちしてくる騎乗が多く、相対的に騎手レベルの低いローカル戦では無双できます(大外ぶん回しの多い丹内Jやイン突きにこだわる鮫島駿Jにも同じことが言えます)が、リーディング上位勢があの手この手のプランBを繰り出してくるメイン場では成績が低下。今年挙げた9勝も全て小倉でのもので、自分の思い通りにレースが運ばないときの脆さはジャックドールの降板劇にも現れています。これは体形などにも起因する個々の騎乗スタイルの問題なので今更どうこうという話ではなく、こういう舞台で積極的に買える騎手ではない、というのが個人的な評価です。

[5]⑩タガノビューティー(石橋脩)

前走の根岸Sは出遅れもそうですが、前半3Fが35.8、4F通過も48.3とまるで2000m戦かと見間違うくらいのスローペースで末脚を繰り出しても追いつけなかったことが痛かったです。この馬自身も35.4で上がってきており、昨年の根岸Sの35.3と大差ない脚を使えてはいました。石橋脩JはクイーンCのテリオスサラでも同様の出遅れをかましており、相対的にもスタートの信頼度が低い騎手であることは間違いないのですが、前走の結果を以てこの馬の能力を低く見積もる理由にはならないはずで、締まったペースの本番は改めて実力を発揮してくれるはずです。

[6]⑪キングズソード(岩田望)

マイルの経験はなく、それ以下の距離も1勝クラス時代に1400mで0.8差⑥着という実績があるのみです。5走前のアンタレスS③着時のように前半のペースが流れると取りこぼすタイプで、1700mの勝ち星も50kgの今村J騎乗時と「小倉の勝ち方を知る」川田Jの手腕で挙げたもの。前走の東京大賞典ではJBCクラシックの鮮やかな勝ち方がウソのような⑤着で、相当騎手を選ぶ馬であることは間違いないうえ、全兄キングズガードも東京コースの重賞(=1600m以下のレース)では(0,0,0,6)。この舞台で前進を望む要素は見当たりません。

[6]⑫[地]スピーディキック(御神本)

末脚は素晴らしいものを持っていますが、中央相手のペースだと使える脚が一瞬で直線の長い東京コースでは脚の使いどころが難しいです。昨年のこのレースでは⑥着と健闘を見せましたが、伸びかけたのは前が壁になり追い出しを待たされた分脚が溜まった結果であり、実際の上がりタイムはレースと同じ36.5でした。前走の東京シンデレラマイルも、2kgのハンデ差とは言えJBCレディスクラシックで2.9差⑧着と歯が立たなかったラブラブパイロ相手にタイム差なし、それも圧倒的な差し有利展開での辛勝だったわけでここでの通用と言われると?

[7]⑬レッドルゼル(北村友)

間隔を開けた臨戦で好走するタイプで、昨年のフェブラリーSも3か月の休み明けで②着と善戦。前走の武蔵野Sは夏負けが尾を引き完調ではなかった中で③着と力を見せており、まだまだここで走れるだけの力量は持っています。本質的にマイルは長いうえ戦法が限られることからどうしても展開や馬場の助けが必要ですが、ダート経験が少なかったり被されたくない馬が内枠に多い今回は前半からそれなりにペースが流れることが想定され、良馬場想定もこの馬には向いてくれるでしょう。但し、この年にして調教で相当行きたがっている面を見せているのは距離延長局面では懸念材料で、陣営もテンションに配慮して木曜追いでソフトに仕上げざるを得なかった点は少なからず割引が必要です。安田隆厩舎最後のG1にもかかわらず、川田JがG1を勝ってもいないサトノグランツの遠征(それもカタールのG3)を優先したあたりもここへの気合の入り方が透けて見えるだけに。

[7]⑭ウィルソンテソーロ(松山)

チャンピオンズCはスタートで出遅れるもレモンポップから0.1差の②着、東京大賞典は積極策でウシュバテソーロから0.2差の②着という戦績を考えれば、ここでは能力最上位というのは疑いないでしょう。そもそも交流重賞3勝、ダートでは掲示板を外したことが無かっただけに「実力馬が実力通りに走った」というだけの話ですが、それでもここ2戦がそれぞれ12番人気、6番人気と伏兵扱いされていたのは、この馬自身にG1経験が無かったこともそうですが重賞未勝利の原Jが鞍上だったということが全てでした。確かに明らかにマイナスな乗り替わりもある中、原Jをはじめ「実力が過小評価されている」タイプの騎手は配当面では妙味しかなく積極的に狙いたいですが、(騎乗経験のある戸崎Jでないのは何故、というツッコミはさておき)実績十分の松山Jが乗るとなればボーナスタイムは終了。この人気が本来のこの馬の実力を示しているというべきで、むしろこれでもまだオメガギネスのお蔭で2番人気に甘んじているという考え方もできます。

[8]⑮ドンフランキー(池添)

33秒台も厭わない速いペースで入り、最後は止まりながらも押し切るという典型的なダートのスプリンターです。ダートではマイル経験はなく、1800mで1.0差⑦着が一度あるのみで距離適性の裏付けには乏しいうえ、直線の長い東京で37秒台の上がりでは間に合わないでしょう。

[8]⑯アルファマム(キング)

折り合い面の課題もあり、良績は1300m以下に集中。2走前の霜月Sはかなりのハイペースで差し有利展開になって届いたもので、今回同じ展開になったとしても初のマイル戦で脚が持つかどうかは未知数です。

<予想>
◎ウィルソンテソーロ
○タガノビューティー
▲レッドルゼル
△オメガギネス
△ドゥラエレーデ


■小倉11R/小倉大賞典 マイネルファンロン

この馬は調教の動きと調子が直結するタイプで、この中間はウッドで長めから時計を出し5F65.2-12.1をマーク。6F以前から時計を出しつつ5F65秒台をマークするのは、21年の新潟記念を勝った時以来の好時計です。障害から戻ってのここ2戦は着順こそ⑦⑩着と地味ですが、2走前の中日新聞杯は0.5差と着差程負けてはおらず、前走の中山金杯にしても最後まで進路が開かなかった中0.7差まで押し上げており力量差はわずか。最終週で直線馬群がばらければあとは伸びるのみで、年齢で軽視するのは危険でしょう。

2024年2月17日土曜日

【2/17(土)予想】ダイヤモンドS・京都牝馬Sの注目馬

■東京11R/ダイヤモンドS ハーツイストワール

最後の3Fでギアチェンジするレースが得意なタイプで、東京コースは(3,6,0,3)と良績が集中。得てして長距離戦は残り1000mくらいから加速が始まるレースが多いですが、その多くは阪神や京都といった3~4角の下り坂でラップの上がるコースで行われていることに起因します。ここはめぼしい逃げ馬も見当たらず、かつ距離に不安のある馬ばかり。淡々と流れて最後の直線勝負になりそうな流れはこの馬に向くはずです。


■京都11R/京都牝馬S シングザットソング

ここも主戦場が1200mだったり左回りの方が向いている馬が多く、1400mの重賞を勝っているのはこの馬を含め3頭だけ。うちメイケイエールは右回りで信頼度が一枚落ちるタイプで、ロータスランドは流石に7歳という年齢に加えて今年も大外枠を引いてしまい、前付けしたいこの馬にとってはマイナスな条件です。それならばここに来て折り合いに進境を見せている昨年のフィリーズレビューの覇者を狙いたいです。

2走前のオパールSで初めて1200mを使われ、控える競馬から脚を伸ばし0.1差の②着。前走の京阪杯も中団後ろで折り合えましたが、直線で行くところ行くところ進路が塞がれ不完全燃焼の⑨着でした。陣営も今ならば1400mに戻しても良いと手ごたえを得ており、今開催の京都ならば最後の直線も馬群がばらけ捌きには苦労しないはず。得意距離での巻き返しに賭ける手はあるでしょう。


2024年2月11日日曜日

【2/11(日・祝)予想】共同通信杯の注目馬とねらい目レース(北九州短距離S)

■東京11R/共同通信杯(トキノミノル記念) ベラジオボンド

先週のきさらぎ賞の時にも話題にした通り、近年皐月賞への重要ステップレースとして有力馬の出走が増えているのが共同通信杯です。東京芝1800mというコース自体はワンターンでマイルに近い適性が求められますが、このレースに限って言えばより長いレースを志向する馬たちの集まりということもあり、中盤がしっかり緩んで最後の3Fが11秒台前半の上がり勝負になるという中距離戦らしいラップを刻みます。今回の出走メンバーの中で「最終3Fが全て11.5以下のレースを勝った経験がある馬」はベラジオボンドとジャスティンミラノの2頭。ただジャスティンミラノの勝った東京戦は1400m区間までずっと12秒台を刻んだただのドスローなのに対し、ベラジオボンドの阪神戦は36.0-37.4-34.1としっかり緩急のついたペースで脚を使えており、こちらの方が共同通信杯の適性が高いと見て本命にします。何かと株を下げるレースが続いている岩田望Jですが、余計に嫌われている今が買い時でもあるでしょう。


■小倉11R/北九州短距離S カリボール

短期免許期間を1か月残し帰国したイギリスのモリスJ。結局(1,3,7,60)という散々な成績で日本競馬への適性は証明できませんでした。彼の最大の問題は「自分の(=欧州流の)騎乗を証明したい」というスタンスで終始日本のレースに臨んでいた点に尽きると考えています。馬場も馬の造りも欧州と全く違う日本の競馬では明らかに早仕掛けと思えるレースを連発(これはバシュロJ等他の欧州組にも言えることですが)しており、それを修正する気もないのであれば関係者の信頼を得られないのは当然です。

そのモリスJが前走跨ったカリボールも、本来出していくと甘くなるタイプ。それでも前走は内有利馬場のお蔭で0.4差⑥着に粘りましたが、理想は昨年のこのレースで0.2差⑧着した時のようにじっくり溜めるレースです。今の小倉なら1分8秒台で差しの決まるレースが期待でき、この馬の持ち時計でも十分対応可能。久々に最終をコース追いでやれており状態も心配なさそうで、中枠に先行タイプが多いこの並びからも前崩れ期待で狙います。


※京都記念は人気どころに信頼を置けず、台頭を期待できる伏兵も見当たらないことから予想は見送りといたします。

2024年2月10日土曜日

【2/10(土)予想】クイーンCの注目馬とねらい目レース(紫川特別)

 ■東京11R/デイリー杯クイーンカップ  コスモディナー

前走の阪神JFでは輸送で−22kgと大きく体重を減らした上、最内枠で押し込まれストレスの掛かる競馬に。それでもゴール前で併せる形になるともう一伸びを見せた内容は悪くなく、まともなら掲示板は伺えるかと思わせるレースぶりでした。この中間2週にわたりウッドで好時計を連発したところを見ると身体は問題なさそうで、関東圏に戻って万全の状態で走れれば一発の魅力は十分です。

■小倉11R/紫川特別  アカノストロング

中央再転入後は⑦⑪着(交流除く)と地味な成績ですが、⑪着の前走はハイペースの中ヤマニンウルスを追いかけて失速したもの。⑦着だった1勝クラス戦にしても外の好位を取るまでに時間がかかった分で、直線でも下がらなかった内容を見れば外枠を引ければ変わる余地はあると見ています。上記2戦はメンバーも強く、今回絶好枠から無理せず好位の外目を取れればやれてもおかしくはありません。

2024年2月4日日曜日

【2/4(日)予想】東京新聞杯・きさらぎ賞の注目馬とねらい目レース(白嶺S)

■東京11R/東京新聞杯 ホウオウビスケッツ

過去10年で逃げ切りが3回、逆に4角10番手以下からの差し切りが2回しかなく、切れ味勝負になりやすい東京で行われる重賞としては少々特殊な傾向があります。2月の東京は芝の生育面で春や秋の開催に劣るうえ、Dコース開催でコーナー径が最も大きい時期に開催されることもあり外を回るロスが大きくなってしまいます。故に、好発を決めた逃げ先行勢がポジション的に優位になるわけですが、それでもレースの上がりは34秒台が水準。行った行ったのレースで勝つタイプでは駄目で、速い上りで走り切れる能力が求められます。

今回の上位人気を見渡すとマスクトディーヴァ、ウンブライル、ジャスティンカフェと見事に後ろから行くタイプだらけ。しかしジャスティンカフェは昨年取りこぼしたようにこの時期の東京は合ってなく、4歳牝馬2騎はリバティアイランドやブレイディヴェーグのお蔭で人気していますがレベルが高いのはそれら一部のトップクラスのみで、現4歳世代が5頭出走した昨年のターコイズSはソーダズリングの④着が最高と、斤量差を以てしても壁を崩せていません。本当に強い可能性もありますが、世代限定戦のみの経験で買われているのは少々過剰人気かと。それならば適条件に戻ってくるホウオウビスケッツに期待したいです。

実際、牡馬も上がり馬のドゥレッツァが菊花賞を制したりクラシックホース2騎が有馬記念で及ばなかったように、レベルとして疑問符がつくことは事実です。しかしながら、5走前にフリージア賞をレコード勝ちしたようにスピードを生かしたいホウオウビスケッツについては、ここ4戦は不適条件に使われ続けたおかげで着を落としていると踏んでいます。スプリングS・皐月賞は重馬場の中山、ダービーは距離が長いうえコーナー4つ、中日新聞杯もコーナー4つの急坂コースで、ベラジオオペラくらいしか相手がいなかったスプリングS②着も含め敗因はハッキリしています。その中でもダービーはパクスオトマニカがハナを主張し出がけに思いっきり引っ掛かった中、坂上まで見せ場を作っての0.2差⑥着。最後脚が上がりながらも3Fを34.0でまとめてきたところにはやはり高いスピード能力がうかがえます。

今回はそのフリージア賞以来のワンターンで折り合い面も不安なく、先行優位の今の東京も味方につけられると見ています。極めつけは中間3週連続で岩田康Jが駆けつけ調教をつけている点。ノースブリッジに代表されるように在厩調整に定評のある奥村武厩舎ですが、その3週ともウッドで52-11秒台の加速ラップを刻み、負荷のかけ方としては過去一と言ってよいレベル。夏負けで毎日王冠を見送った経緯もあり、気候的にもこの時期の方が力を出せそうでここは大きく狙いたい局面です。


■京都11R/きさらぎ賞 テイエムリステット

昔のきさらぎ賞と言えばスペシャルウィーク、ナリタトップロード、ネオユニヴァース等クラシックに直結する出世レースでした。しかし元々この時期の重賞は頭数が揃いにくいことに加え、2歳路線の整備により有力馬がここで賞金を加算する意義が薄れたこともありメンバーは年々手薄に。2月の京都は雨や雪など天候に恵まれないことも多く荒れた馬場を避けたいという理由に加え、最近ではトライアルを使わず春のクラシックを見据えた遠征をこの時期に経験させたいという関西陣営の思惑もあり、今や出世レースの座は共同通信杯に取って代わられています。

それで何が起こっているかと言えば「非ディープのよくわからない穴馬が突っ込む」ケース。京都開催の2020年以前を見ても、20年の勝ち馬は7番人気のコルテジア(父シンボリクリスエス)、19年も②着に6番人気タガノディアマンテ(父オルフェーヴル)、③着に7番人気ランスオブプラーナ(父ケープブランコ)と非ディープ系の善戦が見られます。メンバーが揃わない=社台系の主流血統馬が少ないということでもあり、それは決着時計の遅さに現れています(16年にサトノダイヤモンドが勝った時は1.46.9、以降は1.48以下の勝ち時計)。今の京都のような馬場ならなおさら、ディープを持たないクラシックを見据えた3歳春の重賞ではいかにも人気しないような馬でもチャンスがあると言えるわけです。

モーリス産駒のテイエムリステットは前走のシンザン記念で0.6差⑥着。ノーブルロジャー、ウォーターリヒトといった上位陣が外を回す中ラチ沿いの轍を進んで小差の健闘を見せた内容は評価してよく、ダートで勝ち上がった実績もあり痛みの進んだ今の京都の芝は合っています。ここ2戦はゲートで飛んでいきそうになったり芝の切れ目に驚いたりとまだ若さを存分に見せながらも結果を残しており、空き巣レースで手堅く賞金を稼ぎに来た藤原英厩舎のファーヴェントを除けば抜けた実績馬は見当たらず。この相手関係なら食い込める余地はあるでしょう。


■東京10R/白嶺S カズプレスト

再転入後連を外したのは距離不適の1800m戦とスタートで躓いた6走前の麦秋Sのみ。カレンブラックヒル産駒らしくワンターンでスピードを活かすレースが合っており、再転入後の2勝は何れも今回と同じ左回り+芝スタート+ワンターンの中京1400m戦。狙いすました東上で(0,3,0,0)の津村Jに手が戻るのも好材料。上位争いは必至と見ます。

2024年2月3日土曜日

【2/3(土)予想】ねらい目レース(アルデバランS、春菜賞、テレビ山梨賞)

■東京9R/春菜賞 キャンシーエンゼル

前走のファンタジーSはインを突いた馬が上位を占める中、終始外を回らされる苦しい展開。前に壁も作れず力みながらの走りで最後はガス欠というレースでした。小頭数の内枠であればスムーズなレースが可能なはずで、小倉2歳Sで牝馬最先着の③着という内容はここでは一枚上。前走大敗で人気を落とすようならここは妙味アリと見ます。


■東京10R/テレビ山梨賞 アルママ

約7か月ぶりの前走は輸送で大きく体を減らし-12kgでの出走。好位から直線では見せ場なく下がってしまい⑩着でしたが、0.8差に踏ん張れたのは収穫でした。休み明けを叩かれ府中に戻る今回は見直せてよく、前走現級で掲示板が3頭、昇級初戦が1頭という低調メンバーなら十分通用しても。


■京都11R/アルデバランS ゼットリアン

地元競馬が合うタイプ。3歳時のヒヤシンスSでは-14kg、前走の師走Sも-8kg遠征競馬では大きく体重を減らしてしまい力を発揮できませんでした。距離を延ばしてからは安定して末脚を使えてもおり、最後に前が止まりやすい京都1900mコースは2走前に観月橋Sで勝っている格好の舞台です。人気どころも一長一短というメンバー構成で、人気どころのスンナリ先行を許さじと各馬が早めに動く展開にもなれば頭まで。

2024年1月27日土曜日

【1/28(日)予想】根岸S・シルクロードSの注目馬

■東京11R/根岸ステークス タガノビューティー

中央競馬でダート1400mの重賞というのはそもそもプロキオンSとこのレースの2つしかなく、地方交流競走は枠も限られることから実績馬が揃う上、ペースも流れやすい舞台設定となっています。イメージとしては34秒台で入り35秒台で出てくるようなスピードとキレが求められ、故に上り37秒くらいでスピードだけで押し切るタイプや、前半の位置取りを落とす他力本願の末脚特化型の馬は厳しくなります。

かつては末脚特化型だったタガノビューティーですが、昨年のこのレースからブリンカーを装着し速い流れでもついていき確実に末脚を使うようになってから成績が安定。その昨年こそ強い上位勢の前に④着に屈しましたが、その後コーラルSで2年ぶりの勝利を挙げるとかしわ記念でも②着、昨年の武蔵野Sでも②着に好走。連を外した2走前の南部杯は前が止まらない短距離馬向きの展開の中④着、その前のプロキオンSは異常歩様で参考外と言えます。元々朝日杯FSでも④着の実績がありスピード勝負に対応しうる素地はある上、東京コースでは5勝の実績。強力先行勢の中でも確実に脚を使える存在として、人気でも中心視でしょう。


■京都11R/シルクロードS トゥラヴェスーラ

連続開催の京都は先週・今週とBコースを使用。重馬場の先週ほどではないにせよ依然として時計は掛かっており、今日の最終レースの1.21.7という勝ち時計は昨秋の開催最終盤の2歳未勝利戦と同水準の勝ちタイム。京都開催のシルクロードSは年を追うごとに時計がかかっており、前回2020年のアウィルアウェイの1.09.0という水準を考えれば、限りなく1分10秒台に近い決着が見込まれます。

トゥラヴェスーラのここ3戦は1分7秒台前半の決着が続き④⑥④着。大きくは負けていないものの時計面の限界もあり善戦どまりとなっています。過去3年、重以下で行われた高松宮記念で④④③着と時計の掛かる決着は得意とするところで、かつドリームジャーニー産駒で荒れたタフな馬場にも実績十分で、左回りかつもう少し内目の枠がベストでしたが今回は久々に時計的には間に合うチャンスと見ます。9歳馬に重賞未勝利の鞍上と人気を落とす要素は満載も、決して弟子への温情ではなく師が「今なら合う」と満を持して永島Jを起用してきました。2週前、1週前と坂路で好時計からの当週軽めはいつものパターン。鼻出血持ちのこの馬にとっては一戦一戦が落とせないレースで、陣営の本気度を見誤らずに狙いたいです。

【1/27(土)予想】ねらい目レース(東京8R、小倉12R)

■東京8R キタサンドーシン

右回りで(0,0,0,4)に対し左回りで(2,2,2,4)。着外の内1回は⑤着、2回は芝、ダートで⑧着に敗れた東京戦も他の馬に寄られて向こう正面で位置を下げる不利があってのものでした。右回りの前走は度外視でき、力のいる良馬場も得意にしています。北村宏J・永野Jいずれも負傷により、6戦ぶりに手綱を取る岩田康Jは今日この1鞍のためだけに東京へ。園田時代を含めても「東京遠征で平場1鞍だけの騎乗」はこれが初めてで、勝機を意識しての東上にも期待です(逆にこれで勝てなければ、今の同騎手の立ち位置はこんなものという証明にもなってしまいますが…果たして)。


■小倉12R ロードリライアブル

いつも自分の脚は使えるのですが、周りも速い上りを使われてしまうと間に合わないというタイプ。前走の1勝クラス戦は前半まともに掛かってしまいレースにならずで、距離短縮で臨む今回は折り合いもマシになるうえ、良馬場且つ荒れ馬場の今の小倉であれば最後に周りが止まって間に合う期待大。

2024年1月21日日曜日

【1/21(日)予想】AJCC・東海Sの注目馬とねらい目レース(京都7R)

■中山11R/アメリカジョッキークラブカップ クロミナンス

人気を分け合うのが「今や宝塚記念へのステップレースとしての意義を失い伝統だけの空き巣G2」である目黒記念を勝ったボッケリーニとマイネルウィルトス、チャックネイト等重賞未勝利のメンバー。反動の大きいタイプでもあるボッケリーニは前走タイム差なし②着の後の中6週でどこまでパフォーマンスを戻せるかが未知数ですし、マイネルウィルトスは馬場適性は認めてもトリッキーな中山コースへの対応が鍵。チャックネイトは近2走何れも差し有利展開に乗じての好走で、スローペース+末脚を削がれるであろうこの舞台に適応できるかが課題という現状です。

クロミナンスは明け7歳。前走のノベンバーSでようやくOP入りしましたが、これまで3度の骨折があり順調に使えてこなかったこともありまだキャリアはわずかに10戦。前走は東京でキレ勝負を制しましたが、元々中山でも2勝しており好位から勝負できるタイプです。今回のメンバーを見渡すと控えたい馬が多く、場合によってはこの馬が逃げる可能性も。ゲートが開いて瞬時の判断で前につけられる可能性があるこの鞍上であれば、今日の展開利を最も享受できる存在と見ました。


■京都11R/東海テレビ杯東海S オーロイプラータ

先ず一言。
中京でやらないなら東海S名乗るのやめてくれませんかねぇ…紛らわしいことこの上ない。

今回G1級の古馬の参戦はなく、3歳時から古馬相手に善戦してきた馬がその成長力で伍する可能性は十分にあると考えています。その筆頭はオメガギネスですが、前走のグリーンチャンネルカップは②着のベルダーイメルと実に5kgの斤量差があっての0.6差勝ち。単純に1kg=0.2秒と考えれば実はベルダーイメルに負けてしまっているわけで額面通りの評価はできず、加えてワンターンの前走と今回とでは舞台条件も全く異なるうえ、大和田厩舎は関西以西で(1,4,7,112)と極度の遠征下手。勝ち星の大半は東京・中山で、開業以来京都の平地では勝ち星がありません。オメガギネス自身も唯一の遠征競馬となった2走前のレパードSはライオットガールに不覚を取っており、泥をかぶりたくないと考える各馬が好位を取ろうと先行争いが激化すると前半の消耗が大きくなる懸念もあります。

こうなると、末脚タイプかつ大外枠を引いたオーロイプラータに期待したいです。前走のカノープスSではインを立ち回った上位2騎に対し外を回して③着と力を見せ、斤量も勝ったウェルカムニュースとは1kg差。今回も5歳以上馬との斤量差は1kgのままですから、成長と展開利が加算されれば十分足りてよく、ハイペースで最後に前が止まる流れになれば。


■京都7R ブリタニア

芝に転向した前々走・前走で掲示板に載った馬たちは何れも次走で入着。特に前走を勝ったマイネルエンペラーに至っては昇級初戦の尾張特別を連勝しており、ハイレベルなメンバーの中で善戦しています。元々はダートで新馬勝ちしておりこの2戦は良馬場のキレ勝負についていけていない感じでしたが、今日の馬場コンディションなら英国産種牡馬ハービンジャーの血が騒ぐはずで。

2024年1月20日土曜日

【1/20(土)予想】ねらい目レース(中山6R・東雲賞)

■中山6R クラート

ここ2戦は格上挑戦で、自己条件(未勝利)に戻るのは3戦ぶり。2歳の1勝クラスやOPは頭数が少なくなりがちで、ミルファームや田頭氏の所有馬、また森厩舎の管理馬などが多く格上挑戦していました。その多くは⑨着(OPなら⑩着)以内に進呈される出走奨励金(1着賞金の2%~)目当てで、特に以前はOP競走ならタイムオーバーでも満額支給されていたので出るだけで得だったのですが、2019年から未勝利馬に限りタイムーオーバーの場合は支給されなくなりました(発端となった事象は「ヘヴィータンク事件」を参照ください)。これによりおよそ勝負にならない馬は出しても意味がないため、以前より未勝利馬のOP挑戦は減ってしまいました。それが何だという話ですが、このクラートはミルファームの馬でデビュー戦で⑨着したのち未勝利の身でダリア賞に挑戦し、2.8差の⑨着で出走奨励金+特別出走手当+内国産馬奨励賞の173万5,000円を満額ゲット。前走の芙蓉Sでも1.6差の⑧着で同額を持ち帰っており、「OPでもタイムオーバーにならない程度の実力」は持っているどころか逆にタイム差を縮めており、ミルファームの伝統芸と片づけられないレベルの健闘を見せています。

加えてデビュー以来なかなか負荷をかけられてこれませんでしたが、この中間は古馬を相手にウッドで1.3秒先着するなど急上昇。減り続けていた身体も戻っており、ようやく本領発揮となれば未勝利では侮れません。


■中山10R/東雲賞 マイネルニコラス

前走の初日の出賞は微妙に距離が長かったことに加え、3角でまくってきた馬の直撃を受けハミをかむ場面もあり最後に止まってしまいました。前に馬を置いて折り合わせる形なら見直せてよく、戸崎Jがグランドラインでなくこちらを選んだ背景も加味すれば好勝負必至でしょう。

2024年1月14日日曜日

【1/14(日)予想】日経新春杯・京成杯の注目馬とねらい目レース(中山5R・8R)

■京都11R/日経新春杯 ヒンドゥタイムズ

前走の京都大賞典は開幕週でイン有利の展開を外を回して0.2差④着と悪くない内容。去勢して幾らかマシになったとはいえやはり寒い時期の方が調子を上げる馬で、ハービンジャー産駒らしく力のいる馬場も得意とするところです。人気薄での好走が目立つルメートルJへの手替わりもプラスで、前走だけ走れればここでも十分通用するはずです。


■中山11R/京成杯 ダノンデサイル

前走の京都2歳Sはシンエンペラーから0.1差の④着。直線では進路を切り替えるロスもあり、ゴール前の末脚だけならこの馬が一番見どころがありました。安田翔厩舎は昨年オメガリッチマンを遠征させ②着しているようにこのレースをターゲットにしており、横山典Jを配してきた今回は勝負気配でしょう。


■中山5R メイパワー

関東馬にもかかわらず阪神の新馬戦におろして⑤着。16番枠からのスタートで終始壁を作れず、メリハリのない競馬になってしまった割には最後まで頑張りました。


上記の通り、元々ファインニードル産駒は阪神コースを鬼門としており、最も出走数が多いにもかかわらず唯一勝利がありません。中山替わり、内枠替わりで好転は必至で、好発から壁を作って進めれば。


■中山8R プラウドヘリテージ

過去6戦すべてダートを使われていますが、今回と同じダートスタートで(2,0,0,0)に対し芝スタートでは(0,0,0,4)。前走の2勝クラス戦も芝スタートの東京ダ1600mで、芝部分の行き脚はひと息。デビュー戦は1700mを逃げ切っておりコーナー4つの1800m戦なら守備範囲と見られ、近走逃げた馬が居ないメンバー構成からもスンナリが叶えば一発。

2024年1月13日土曜日

【1/13(土)予想】愛知杯の注目馬とねらい目レース(淀短距離S、ニューイヤーS、中山6R)

■小倉11R/愛知杯 アレグロモデラート

2走前の能勢特別の内容を評価したいです。当時は56kgを背負い、55kgで②着だった3歳牡馬アスクドゥポルテを完封。後半4F11秒台が続くラップを押し切っており、向こう正面から下り坂が続く小倉のコース形態もこれに似たラップを刻むことから舞台適性は高いと見ています。このレースは修学院S組から3頭が出ていますが、当時の斤量差で言えば勝ち馬ミッキーゴージャスと0.7差⑥着だったこの馬は同斤で、今回3kg(=約3馬身≒0.6差)の斤量差は妥当と言えるでしょう。その上で、当時⑤着だったセントカメリアに対しては斤量差が1kg→3kgに拡がるので計算上は優位に立っていること、器用な立ち回りが要求される小倉2000mコースで内目の枠を引けたことを踏まえれば人気差ほどの力量差は無いはずです。


■京都11R/淀短距離S キャプテンドレイク

冬場に良績が集中する馬で、かつ休み明けは太目が残りやすく走らないタイプ。前走のタンザナイトSは+16kgとお釣りを残した仕上がりでしたが、最後方から0.5差⑥着まで押し上げてきました。芝が脆く先行勢がスピードを生かしにくい今の京都の馬場ならば間に合ってよく、得意時季、叩き2走目の前進期待です。


■中山11R/ニューイヤーS フィールシンパシー

中山マイルで崩れずに走れていますが、2走前の紅葉Sでは1.31.9の勝ち時計をマークしており時計勝負への対応力も見せています。月曜の最終レースで1.32.5の時計が出たように今の中山は高速決着が見込まれ、メンバー中唯一マイルで1分31秒台の時計を持っているこの馬の出番と見てよいでしょう。


■中山6R バビロン

過去2戦とも東京の1800m戦に使われ⑥⑦着。前走の未勝利戦は直線で進路を探しながらの分もありましたが、何れも速い上りに対応できていませんでした。現3歳世代が初年度となる父アルアインは現役時代皐月賞・大阪杯と上がり勝負になりにくいG1を2勝しており、サンプルは少ないながらも東京芝は延べ15頭が出走し(0,1,0,14)と苦手な様子。半兄のワセダインブルー、ハイエストピーク、ダイワチャーチルも揃って東京で勝てず→中山で未勝利勝ちという経歴をたどった兄弟で、この舞台替わりが吉と出れば。

2024年1月8日月曜日

【1/8(月・祝)予想】シンザン記念の注目馬とねらい目レース(寿S)

■京都11R/日刊スポーツ賞シンザン記念 デルシエロ

今開催の京都は昨秋の傷み自体は残っていないものの、オーバーシードされた洋芝の根付きが悪いようで良馬場にも拘らず金杯デーからボコボコと芝がめくれていました。その結果、その金杯こそ岩田康Jのお家芸が炸裂するほどイン有利だったのが日曜になり表面の掘削が進み差し有利馬場に一変。昨日の最終レースも田口Jのグランツベリーが難なくハナを奪い、前半3F34.4という無難なペースからも勝ちパターンかと思われましたが、最後は差し勢の台頭に遭い⑤着。差しの効く馬場になっていることは明らかですがかといって外が有利かと言われるとそうでもなく、掘れ方からして恐らく馬場の五分どころあたり(下記画像緑枠)までオーバーシードされていると思われ、さらにその外を回そうとすればかなりのコースロスを覚悟しなければなりません。


加えて上がりも相当かかっており、例えば前開催で最後のマイル戦となった3勝クラスの清水Sのレース上りは33.6、最速は③着だったスズハロームの32.6でした。一方昨日行われた同じ3勝クラスの新春Sは清水Sより1F短く速い上りが出てもおかしくない条件にも拘らず、レース上りは35.5、上がり最速で勝ったサンライズロナウドでさえ34.4と2秒ほど上りを要しています。こうも上りが掛かると、人気になるであろう東京勝ち上がり組やノーザンファーム生産のキレキレタイプよりタフなタイプを狙うのが理にかなっているでしょう。

本命を打ったデルシエロは徹底した昼夜放牧で鍛え上げられた岡田スタッドの生産馬(ちなみに隣のノーブルロジャーはノルマンディーですが外国産馬)。レイデオロ産駒らしくキレキレというよりはタフさで勝負するタイプで、ここ2戦は距離不足で位置取りを落としていた分もありました。距離延長で位置取りは楽になるうえ元々はマイルの新馬戦を勝っており、適度に時計の掛かる今の京都も合っています。18頭立てで内目の枠を引けた利も大きく、積極騎乗が板についてきた坂井Jの手綱なら侮れません。


■京都10R/寿S エーデルブルーメ

前走の魚沼Sは雨中の不良馬場で進みが悪かったのに加え、ラチ沿いを進んだ2頭が①③着に残す決着でラチから離れての追走で④着。平坦のコーナー4つは向いており、8枠スタートも過去(2,1,0,0)と得意にしています。定年の近い師匠・安田隆師の管理馬に乗る機会も残り少なくなった川田Jが手綱を取るここは頭期待。

2024年1月7日日曜日

【1/7(日)予想】フェアリーSの注目馬とねらい目レース(中山7R)

■中山11R/フェアリーステークス テリオスサラ

前走の赤松賞では外を突いた上り上位の3頭が台頭する中、次走阪神JFで②着するステレンボッシュから0.2差②着と健闘しました。2000m、1800mと距離を縮めながら好走できており、上りの求められる東京からタフさが求められる中山への舞台替わりは好材料です。父のロジャーバローズも短い現役生活の中で34秒以下の上がりを使えた試しが無く、ダービーを先行押し切りで制したように本質的にはキレ勝負よりパワーを兼ね備えた資質が求められるレースに向いていました。スタートにケチがつくタイプでもなく、好位をスムーズに取れれば好戦可能と見ます。


■中山7R ネオシルバー

前走のプラタナス賞は先行2騎の決着で、しかも勝ったイーグルノワールが次走で兵庫ジュニアGP制覇、一緒に追い込んで③着したアマンテビアンコも次走でカトレアSを勝つ等レベルの高い一戦でした。元々デビュー戦はこのコースで勝っており、前半64秒のスローペースをまくり気味に押し切った内容も評価できるもの。新馬勝ちの舞台に戻って順当に好勝負と見ます。

2024年1月6日土曜日

【1/6(土)予想】東西金杯の注目馬

本年もよろしくお願いいたします。

■中山11R/日刊スポーツ賞中山金杯 リカンカブール

シルバーステート産駒の珍しい特徴として「東京コースが苦手」という点が挙げられます。


上記は昨年末時点での同産駒の芝コースにおける開催場別成績。御覧のように北海道・東京・九州で極端に成績が悪く、中山・中京で高い成績を挙げています。これは京都金杯に出走するセッションにも言えることですが、末脚に限界があるタイプで上りの絶対値が求められる東京のような舞台は向いていないと考えられます。故に急坂で上がりの速さが求められない中山へのコース替わりはプラスで、昨年暮れの開催がイン有利だったことを考えればCコース替わりの内枠はだいぶ有利と考えてよいでしょう。終い一手を好まない津村Jへの手替わりで位置取りが改善すればこのメンバーでも通用するはずで。


■京都11R/スポーツニッポン賞京都金杯 ルプリュフォール

今年で8歳ですがこれがまだキャリア28戦目。過去27戦の内17戦で上がり最速をマークしている切れ者ですが、折り合い難を抱えており終い一手&短い距離しか使えず、追い込むも届かないというレースが続いています。元々京都芝1600m戦は2戦2勝(内回り・外回りで1勝ずつ)と相性が良く、テンに行きたがることも無い今なら距離が問題になる可能性は少ない(=折り合えるのに1400mにこだわり続けてきただけ)と見ます。大外一気のイメージが強いですが今の京都ではそれは難しく、陣営も「上手く捌いてほしい」と馬群内でのレースプランを描いている模様です。

4戦連続で手綱を取る秋山真Jは末脚のある馬でしか成績を残せないタイプで、エイティーンガールの京阪杯やダイメイプリンセスの北九州記念など大外を回すロスの大きい騎乗も厭わないスタイルではありますが、(改修で調整されたとはいえ)京都コースは4角で前がばらけやすくインで腹を括れば最短距離を伸びてこられます。同騎手が最後に京都で勝ったのは20年1月の寿S(ウインクルサルーテ)で、この時も後方からのレースを強いられた中インで我慢し直線前が開いたところを突き抜けたもの。距離延長で内枠を引いた以上極端に引かない限りはそこそこの位置からのレースになるはずで、有力馬がこぞって外目を引きペースも流れる想定なら末脚で足りるはずです。

2023年12月31日日曜日

【2023年の狙い馬成績】

 今年も1年お付き合いいただき、ありがとうございました。

■全成績(6,16,13,166)
 勝率3.0% 複勝率17.4%
 単勝回収率33 複勝回収率104

 毎年言っている気がしますが、自分の推奨馬戦略における目標は「複勝回収率80%(=控除率20%を差し引いた払戻率80%を上回ること)」に置いています。まずはしっかり馬券に絡む軸馬選びが出来てこそと考えているので、ひとまずそのラインをクリアできたのは良かったです。

 但し、的中率が2割を割っていることからもわかる通り、何回かの大きな配当が回収率を底上げしているというのが実態で、安定的に的中させるという点では納得のいく一年ではありませんでした。特に秋シーズンは穴予想ありきの考察に走ってしまうことが多々あったなと反省。謙虚さと大胆さを兼ね備え、来年こそは「複勝率2割&複勝回収率80%」の達成に向け努力します。

※なお、今年は諸般の事情でClub-JRA Netの全期間データが抽出できないため、馬券収支の公開は割愛させていただきます。申し訳ございません。ただ1つ言えることは、確実に負けています。体感70%くらいでしょうか?

■以下、推奨馬と成績





2023年12月29日金曜日

【12/29(金)予想】東京大賞典の注目馬

■大井9R/東京大賞典 ノットゥルノ

秋の砂入れ替えで大井の馬場は夏までとは全くの別物になってしまいました。2000mで行われたG1級レースの勝ちタイムを比較すると

6/28 帝王賞(メイショウハリオ) 2.01.9
7/12 JDD(ミックファイア) 2.04.6
11/3 JBCクラシック(キングズソード) 2.05.1

と古馬G1級同士で3秒以上の差がついています。キングズソードのJBCクラシックは楽勝故もっと追っていれば時計は詰まっていた可能性はありますが、実際に大井所属馬で夏秋を跨いで1200m戦を連勝している馬でも勝ち時計は2秒ほど遅くなっており、個体差では説明のつかない時計の掛かり具合となっています。元々中央と地方では砂の深さが違うため適性が分かれる傾向にありましたが、今の大井は特に適性の差が顕著に出ると考えてよく、中央の軽い砂や海外の土に近いダートなど、時計の出やすい馬場で好走してきた馬は信頼しにくいコンディションです。

そうなると、JBCクラシックを圧勝したキングズソードが当然に浮上します。馬自身の成長もありますが、キャリア序盤の騎手起用がもっとまともであれば3歳からダート重賞に顔を出せたレベルのはずです(兄のキングズガードは川田Jに手が替わって3歳の内に準OPまで昇級)。ただ、常に間隔を開けて使われてきた馬で前走の激走から2か月という間隔が十分なのかは確証が持てず、前走時より最終追いが軽くなっているのもやや気がかり。それならば従前から連戦ローテで結果を出しており、新旧両方の大井の馬場で好走しているノットゥルノの妙味を狙いたいです。中央場所では完全にスピード不足を露呈しておりますが、地方の右回りでは(1,3,0,1)と抜群の相性。位置取りも悪かった前走のチャンピオンズCは度外視してよく、再び②番枠を引けた今回は2走前の再現が可能と見ます。内枠2騎の争いと見て狙い打ちます。

2023年12月27日水曜日

【12/28(水)予想】ホープフルSの注目馬とねらい目レース(ベテルギウスS、ファイナルS)

■中山11R/ホープフルS ショウナンラプンタ

前走の東京スポーツ杯2歳Sではスタートで前が狭くなり、無理をさせず後方から進めましたが脚を余しての④着。新馬戦の好内容から本命に挙げていましたが、現状では器用さに欠けゲートで出遅れるとリカバリーが効かないと言えるでしょう。この中間は2週連続で発馬練習を施したことに加え、今の中山が内有利なのは重々承知のうえですが外目の枠を引けたことは馬群でごちゃつきたくないこの馬にとってはむしろプラスに働くと見ます。1頭だけ33秒台の脚を使った前走の内容からもやはり素質は確かで、スタートが決まりさえすれば前回も今回も勝負になっておかしくなくこの人気なら。


■阪神11R/ベテルギウスS ビヨンドザファザー

人気実力ともに最右翼なのは隣のハピ。しかし同馬は使える脚が短く、加えて理想は左回りの内枠ですが今回は右回りの外目。川田Jですから位置を取りに行き直線で見せ場は作るでしょうが、ゴール前で止まったところを差してくるのは後方待機組の役目と見ます。ビヨンドザファザーは3走前の三宮Sでキングズソードから0.2差の④着しており、ここ2戦は過去好走歴のない休み明けで度外視できます。本来の走りが出来ればOP特別なら通用してよく、ハピを目標に追い込むレースが出来れば頭まで。


■中山12R/2023ファイナルS トランキリテ

前走の紅葉Sは10頭立てにもかかわらずかなりの縦長隊列で、33.4の脚を以てしても④着が精いっぱいというレースでした。時計勝負は問題ないものの使える上りに限界があり、本来東京は向いてなくダート含む過去3勝は何れも阪神・中京と急坂コースでのもの。「時計の出る中山」という今のコンディションを味方につけられれば前進可能でしょう。

2023年12月24日日曜日

【12/24(日)予想】有馬記念の全頭評価とねらい目レース(りんくうS、ジングルベル賞、冬至特別)

■中山11R/有馬記念

[1]①ソールオリエンス(川田)

前走の菊花賞は前半しっかり我慢させた分最後まで走り切っての③着で、機動力に課題があった春先と違って優等生な走りができるようになってきました。流石に距離が長かった印象で2500mも必ずしもベストとは言い切れませんが、ここは最内から好位のインを取って進めるはずで好走可能でしょう。但し、皐月賞・ダービーのパフォーマンスを見る限りでは外に馬を置かない方が伸び伸び走れるタイプという可能性もあり、秋3戦目のローテーションも考えると爆発力が削がれる懸念も。

[1]②シャフリヤール(松山)

香港を除外され、中間は中山に滞在し調整。しかし最終追いは芝コースで4F単走という調整程度のもので、調子を窺い知ることが難しいです。そもそも藤原厩舎がこのように極軽の調教を施すときは基本的に訳ありで、20年のヴィクトリアマイルにディメンシオンを送り込んだ際も中間曳き運動のみ→跛行で出走取消という顛末。無事出走できればよいのですが、出られたとしても香港にピークを合わせてからの惰性での出走では食指は動きにくいです。

[2]③ホウオウエミーズ(田辺)

重馬場巧者で鳴らしていた馬が近走は良馬場でも安定した戦績を残しており、前走の福島記念ではまくり気味の進出から押し切って重賞初制覇。但しこの勝ち方にも現れている通り基本的にキレで勝負するタイプではなく、距離延長に加え直線でもギアの加速が求められるこの舞台では。

[2]④タイトルホルダー(横山和)

前走のジャパンカップは1.3差の⑤着。目視ですがおよそ60秒くらいのペースでこの馬は走れており、鞍上の意図したレースは出来ていた模様です。問題は上位2頭が思いのほか前を追いかけ、天皇賞のガイアフォース同様プレッシャーを受ける位置取りになってしまった点につきます。キレが求められる東京でまっとうに末脚比べをしては勝てないのも当然で、この馬としては大健闘の掲示板でありました。当然中山コース替わりはプラスですが、懸念はその消耗度。見た目には時計は出ていますが、デビュー以来最短の中3週というローテーションも含め、出走ありきで進められてきた感は否めずで。

[3]⑤ドウデュース(武豊)

秋3戦目。ポリトラックでの最終追いは④着だった前走のジャパンカップと同じですが、この馬は前日の火曜日にもウッドに入れており55.7-13.3とそこそこの負荷をかけています。このルーティーンも前走と同じで、その時は59.9-13.9と今回の方が火曜の負荷は強め。ジャパンカップ後も当週木曜からコースに入っており、連戦でもここに至るまでの調整過程に問題は無さそうです。内有利展開の京都記念を外から突き抜けたようにタフなレースが向いており、切れ味勝負だったここ2戦を度外視して買う手はあるでしょう。

[3]⑥ディープボンド(マーカンド)

一昨年の②着馬ですが、昨年の阪神大賞典以降勝ち星なし。得意の長距離戦でも善戦が精いっぱいという近況に加え、近走位置が取れなくなっている中でブリンカーを装着するとなると前からのレースを志向しているのは明白。持久力争いで脱落した馬を交わして着を確保する戦略を採らないのであればここでは望み薄でしょう。

[4]⑦アイアンバローズ(石橋脩)

前走のステイヤーズSは一見思い切った逃げに見えますが、中間でしっかり13秒台の区間を作れたことが勝機に繋がりました。年齢を重ねて切れ味が使えなくなってもおり、距離短縮局面で流れに乗れるかも半信半疑。

[4]⑧ライラック(戸崎)

牝馬同士の体力勝負では上位に来られる資質の持ち主ですが、牡馬相手ではだいぶ展開が向いたはずの今年の日経賞で④着が限界。中山コースは得意としていますが、前走からさらにメンバーが強化されるここでは。

[5]⑨ヒートオンビート(坂井)

使える脚が短く、前走のアルゼンチン共和国杯にしてもハンデ戦の団子状態から坂上のひと脚でようやく④着というレースぶり。動き出しが早く急坂のある中山では。

[5]⑩ジャスティンパレス(横山武)

昨年のこのレースでは悪手となるラチ沿いを進んで直線失速の⑦着。機動力に欠ける部分があり、ゆったり走れた長距離戦と小頭数ワンターンの前走では高いパフォーマンスを見せましたが(それだけに宝塚記念の③着はよく頑張りました)、それとは別にこの馬自身に成長とともにディープ産駒らしいキレが出てきたと言えるでしょう。中山芝2500mコースは上級戦になればなるほど動き出しが早く、縦長の展開になった時にロングスパートを決められるとすればこの馬が最も近い存在になりえます。ただ、中間短期放牧を挟んだにもかかわらず本格的に時計を出したのは1週前からという点に天皇賞の消耗度が現れているようにも見え、前走が最高打点だとすれば立ち回りの難しい中山に変わる点も含めて難しい捌きが求められます。

[6]⑪ハーパー(岩田望)

牝馬3冠+エリザベス女王杯を皆勤し④②③③着。上りに限界のあるタイプで勝ったのは暮れの阪神(未勝利戦)と冬の東京(クイーンカップ)と、純粋なキレ勝負にならない舞台が向いています。そういった意味ではリバティアイランドが独占し王道の瞬発力勝負となったにもかかわらず、牝馬3冠レース(+差し決着になったエリザベス女王杯)すべてで好走したこの馬は元々の能力の絶対値が高いと言えます。加えてこれまで二度の遠征時は最終追いを坂路で済ませていたところ、今回は2週にわたってウッドで時計を出す意欲的な調整過程。33秒台の脚が無くても通用するこの舞台は向いており、これまでと全く違う適性が求められる舞台でなら前進も可能と見ます。

[6]⑫ウインマリリン(モリス)

5走前に勝った香港ヴァーズは相対的に切れ者が多くなく(日本から参戦したのもしぶといタイプのグローリーヴェイズ)、外差し一気が嵌った格好でした。今回はその再現を狙うと言いますが、何から何まで違うこの舞台では。

[7]⑬タスティエーラ(ムーア)

この中間は3週にわたってウッドで併せ馬を消化し50秒台をマークする抜群の動きを披露。5走前の共同通信杯は中間12秒台の区間を作られ押し切られたもの、3走前の皐月賞は後ろから展開を味方につけたソールオリエンスに差し切られ、前走の菊花賞は距離不安の中4角で手ごたえが怪しくなるも底力で走り切ったものでいずれも敗因はハッキリしています。好位から脚を使えるレースができるのはダービーでも証明済で、掘師が信頼を寄せるムーアJをこの年末の3日間だけのために呼び寄せたのも勝負度の証。古馬相手に2kg減で挑める今回はチャンス大です。

[7]⑭プラダリア(ムルザバエフ)

3歳時は好位からひと脚を使うレースで青葉賞を制するなどディープ直仔らしい走りでしたが、古馬になり成長が今ひとつなのか前半緩むレースでも脚を使えなくなっています。前走の京都大賞典は開幕週の重馬場で先手を取れたことが大きく、0.4差⑥着した宝塚記念も後方有利展開から流れ込んできただけで脚は使えてなく、流石に35秒台の末脚ではここでは間に合わないでしょう。

[8]⑮スルーセブンシーズ(池添)

宝塚記念では直線で進路を切り替えるロスがありながらもイクイノックスに迫っての②着。凱旋門賞でもエースインパクト、ウエストオーバーといった世界の強豪に迫っての④着と5歳を迎え充実。父ドリームジャーニーも宝塚記念・有馬記念を同一年で制覇したように急坂コースが得意なのに加え、2歳時に朝日杯FS(当時は中山開催)を制したのち5歳シーズンにグランプリを連覇と成長力も折り紙付き。この中間は1週前にウッドで49.8-11.4と猛時計を出したのをはじめ、3週連続で鋭い動きを披露。枠は懸念も位置取り自体は問わないタイプで、坂でも止まらない末脚はロングスパートが求められるこの舞台でこそ力を発揮するはずです。既に父の現役時代を上回る馬格に成長しており、馬ごみのレースも問題なし。その父は小柄故種付けに苦労し、実質的にはスルーセブンシーズを含む現5歳世代がラストクロップ。有馬記念親子制覇の数少ない希望として、勝負強い鞍上とともに悔いのない走りを。

[8]⑯スターズオンアース(ルメール)

前走のジャパンカップでは不利を避けようと17番枠からでも4番手を確保し③着。爪不安で天皇賞を回避した経緯を考えれば、前目から上位勢を負かしに行ったレースぶりは評価できます。本来スピード&瞬発力勝負は得意でなく、ヴィクトリアマイルは距離不足、秋華賞・大阪杯は位置取りを落とし取りこぼしたもの。スタートが課題ですが大外枠なら逆に出たなりのレースができるはずで、枠で人気しないのであれば要注意です。

<予想>
◎スルーセブンシーズ
○タスティエーラ
▲スターズオンアース
△ドウデュース
△ジャスティンパレス
△ハーパー
△タイトルホルダー
△ソールオリエンス


■阪神8R フォーチュンコード

前走のローズSは最内枠から馬群に閉じ込められ、動きたいところで動けず外差し決着の流れの中で⑥着。当時②着のブレイディヴェーグがエリザベス女王杯を制し、勝ったマスクトディーヴァも秋華賞で②着、⑧着に下したソーダズリングは次走で3勝クラスを制するなど自己条件に戻れば上位を張れるメンバーが揃っていました。当時の③④着馬もいますが、2走前に勝った1勝クラスのレベルも高く人気ほど力の差は無いはずで複系妙味。


■中山8R/冬至特別 セイウンハルカニ

中山ダ1200mコースで2桁枠番を引けた際は(2,1,0,1)と安定して走れており、唯一敗れたのは後方有利のハイペースを逃げた時のもの。番手でもレースは出来るタイプで、8枠の2騎はテンのダッシュに課題が。すんなり先行できれば巻き返し可能と見ます。


■阪神11R/りんくうS クロジシジョー

先行馬が多く揃った中、この馬は控える競馬でOP特別2度の②着と通用する脚は持っています。2走前は芝で好位から引いて何も出来なかったレースで参考外、前走も0.3差⑪着と大きく負けてはおらず、3勝クラスを勝った際の菱田Jに手綱が戻るここでなら展開利も味方につけ善戦可能と見ます。


■阪神12R/ジングルベル賞 アルママ

過去半年以上の休み明けでは②③④着。気のいいタイプで折り合いの難しさを抱えており、小差で好走できている1400m戦の続戦と石川Jへの手替わりはプラスです。内枠勢は控えたい馬も多く、スンナリ好位を取れれば好走期待です。


2023年12月23日土曜日

【12/23(土)予想】中山大障害・阪神Cの注目馬

■中山10R/中山大障害 ビレッジイーグル

春の中山GJを勝ったイロゴトシが不在、昨年の覇者ニシノデイジーは以降勝ち星なしでにわかに混戦模様ですが、ここは前走で平地の萬代橋特別を逃げ切ったビレッジイーグルの脚力に期待したいです。通常、元々の競走数が少ない障害馬が平地競争を使うのは叩き目的で、無理をしない程度に回ってくるため勝負にならないケースがほとんどです。その前走は新潟の最終週+重馬場で明らかに外有利の展開だったにもかかわらず0.4差をつけての逃げ切りで、当時②着同着だったサイブレーカーは次走で1勝クラスを勝ち上がり。平地に入っても通用する脚力を証明したうえ、このレースは2年連続で⑤着している舞台。ペガサスJSを連覇しているように中山コースはも得意にしており、強敵不在の今年のメンバーなら改めて。

■阪神11R/阪神カップ ミッキーブリランテ

前走の阪神Cは60kgを背負わされたこともあり、道中流れに乗れず1秒差の⑩着。距離短縮が鍵ですが今回は58kgになるうえ昨年0.2差⑦着の舞台。有力馬がこぞって外枠に回ったこともプラスで、インからリズムよく運べればここでも十分に通用するはずで、連系・複系で押さえたい一頭です。

2023年12月17日日曜日

【12/17(日)予想】朝日杯FSの注目馬とねらい目レース(六甲アイランドS)

■阪神11R/朝日杯フューチュリティステークス クリーンエア

2走前の新潟2歳Sでは先週の阪神JFを勝ったアスコリピチェーノと0.3差の③着。平坦の新潟はキレで勝る牝馬が活躍しやすい舞台で、着差はそのまま勝ち馬との上がりの差でもありました。④着以下を離しての入線で、当時⑤着のシリウスコルトは次走で芙蓉Sを勝利と決してメンバーに恵まれたわけでもありませんでした。当時⑦着に下したエンヤラヴフェイスがデイリー杯②着しての臨戦で人気では逆転されていますが、そのデイリー杯は荒れた内を通らされてリズムに乗れずの⑧着。本来の走りが出来ればG1馬と好戦した実績はこのメンバーでも引けをとらないはずで、前走でここまで人気を落とすようなら狙いは十分に立ちます。


■阪神10R/六甲アイランドステークス リヴェール

名前の意味はフランス語で「冬」。その名の通り寒い時期に活躍する馬で、3勝中2勝が12月に挙げたもの。母のリトルゲルダはセントウルS勝ちなど阪神内回りコースを得意とし、この馬もまた阪神芝1400mで(1,4,0,1)と好相性。唯一崩れた3走前のストークSは後脚を突っ張った時にゲートが切られ出遅れたうえ、暑い6月に行われたレースで度外視できます。ひと叩きされた今回、53kgとハンデも恵まれ一発期待です。

2023年12月16日土曜日

【12/16(土)予想】ターコイズSの注目馬とねらい目レース

■中山11R/ターコイズS ルージュエクレール

ハンデ戦につき成績自体はハンデ上位の馬が有利ですが、回収率の側面では軽ハンデ馬に妙味が生まれます。


上記は過去10年の斤量別成績で、昨年③着のフィアスプライド(53kg)含め好走馬は少なくありません。様々な路線から集まるうえ3歳馬と古馬が相まみえるレースにつき力量比較が難しく、特に53kgを背負わされることの多い3勝クラスを勝ち上がったばかりの古馬は相対的に戦績的にも人気を集めにくいという事情もあります。

ただ、フローラS②着+3勝クラス勝ちで収得賞金2,350万の3歳馬ソーダズリングが53kgというのに対し、3勝クラス勝ちで収得賞金2,400万の4歳馬ルージュエクレールがそれよりも軽い52kgというのは恵まれた感があります。大きく崩れたのは遠征競馬になった2走前の佐渡Sのみで、前走の秋風Sではスタート決まらず後方からも4角で外に持ち出す大味な競馬になるも直線だけでまとめて料理する強い内容。昨年12番人気で穴を開けたフィアスプライドと同じローテというのも好感で、最内で脚を溜められれば勝機でしょう。

■阪神10R/甲東特別 ワンダーキサラ

前走のtvk賞は差し決着の中を2番手追走で⑦着。ただこの当時の出走メンバーは多くが次走でも好走しており、当時逃げたアマイが次走②着、3番手追走のマイネルヒッツェも次走③着と、展開に恵まれなかった先行馬が続々結果を残しています。2走前の御宿特別は0.1差の④着とクラス通用の目途は立てており、3歳馬に埋もれて人気しないのであれば狙う手も。

2023年12月10日日曜日

【12/10(日)予想】阪神JFの注目馬

■阪神11R/阪神ジュベナイルフィリーズ ルシフェル

過去10年の阪神JFの出走馬の「前走距離」(下表)に着目すると、「前走から距離短縮となる馬」が好成績を挙げています。


かつてフェアリーSが12月開催で芝1200mで行われていたころは、マイルは長いと見られた短距離馬はそちらに流れていた側面もありました。現在ではこのレースが年内最後の2歳牝馬の重賞であり、様々な距離適性の馬が集まっている結果スタミナ切れを起こす出走馬が増えていると言えます。加えて、そうした短距離志向の馬が多く出走するとなると必然的にペースは速くなり、ぬるいペースでマイルを勝ってきた馬よりもスタミナの裏付けのある1800m以上経験馬の方がより好成績になるという理屈でもあります。但し、そもそも2歳牝馬で1800m以上を使うとなると必然的に牡馬混合戦を走るわけですから母数は少ないうえ、本当に勝負になると踏んで出てくるケースは限られます。故に、上の表通り「10年で14頭」と出てくること自体が結構レアで、該当馬にはソウルスターリングやクロノジェネシス、ジェラルディーナと大物がズラリ。今回も2頭しかおらず、うち前走が東スポ杯⑩着のテリオスルルは1勝クラスすら勝ち切れていないことを考えれば、前走萩Sを勝ったルシフェル一択ということになります。中間は3週続けてキラーアビリティと併せ馬を消化し気配も良好。逃げタイプは少ないですが先行馬が多く、動き出しが早くなる展開を利しての好走は十分期待できます。

2023年12月9日土曜日

【12/9(土)予想】中日新聞杯の注目馬

■中京11R/中日新聞杯 スパイダーゴールド

4連勝中は何れも好位の外目からひと脚を使うレースで勝利。2走前の新潟大賞典は不良馬場で参考外、前走の関越Sは最内枠から外に出せず不完全燃焼のレースでした。外枠を引けた今回は立ち回りは改善しそうで、中京2000mは前半が緩みやすく先行馬優位のコース。昇級後底を見せておらず、連勝時と同じ走りが出来れば巻き返しの期待。

2023年12月3日日曜日

【12/3(日)予想】チャンピオンズCの全頭評価

■中京11R/チャンピオンズカップ

[1]①メイクアリープ(幸)

前走のみやこSでは今後のことも考えてか控えるレースをさせようと試みましたが、周囲に馬が居ると露骨に気にする様子を見せスタート後はフラフラ。道中も結局馬の後ろに入れることは出来ず、好位からじわっと進出する形で②着と好走はしましたが気性面の課題は未だくすぶっている様子でした。2走前のように被されるのを嫌って行き切ろうとすればペースを上げざるを得ず、この1枠は試練でしょう。

[2]②メイショウハリオ(浜中)

前走のJBCクラシックは陣営曰く「いかにも休み明けという行きっぷり」だったそうですが、見た目には身体は出来ているように見え、消耗度の大きい大井の砂質も影響した様子でした。右回りの方が良いのは事実な上立ち回りの難しい枠に入りましたが、叩いての上積みが見込めるタイプでもあり押さえは必要でしょう。

[2]③ジオグリフ(ビュイック)

前走の南部杯の敗因を陣営は「速い馬場と小回りが合わなかった」と見ていますが、皐月賞を勝った馬がその言い訳はないでしょうと…ただでさえノド鳴りを抱え冬場は危ないのと、地方より砂の浅い中央のダートで前進できる見込みはないでしょう。

[3]④テーオーケインズ(松山)

昨年のJBCクラシックを勝ったのを最後に取りこぼし続けている現状からは衰えを指摘せざるを得ません。前走のJBCクラシックも休み明けという言い訳は立ちますがノットゥルノに差し返されたのはだいぶ不満で、昨年時より調子が良いことは確かなのでしょうが現状の出来で勝ち切れるかと言われると怪しく。

[3]⑤ドゥラエレーデ(ムルザバエフ)

ローテの都合もあるとはいえホープフルS以降勝ち星なし。末脚のないタイプでもあり流れ込むだけでは古馬ダートG1では通用し得ません。

[4]⑥グロリアムンディ(ルメール)

昨年のこのレースでは2番人気に支持されるも、1番枠から痛恨の出遅れで⑫着大敗。ダート転向後は(6,2,0,1)ですが、敗れたのはこの時と間隔の詰まったアンタレスS②着、それに遠征競馬のコリアC②着と何れも敗因がハッキリしています。繊細なところがあり被されると力を出せなかったり、連戦や遠征が苦手だったりと注文がつきますが、しっかりと間隔を取られて好位~中団で被されないレースが出来れば確実に走れておりここも見直せるでしょう。但しパワータイプでどちらかというと地方の深い砂の方が合っており、ダイオライト記念圧勝のイメージをそのまま中京に持ち込むのは危険かもしれません。

[4]⑦ウィルソンテソーロ(原)

川田Jが乗れないのは仕方ないとして、騎乗経験のある三浦、戸崎、鮫島駿、菅原明J何れも空いていたにも関わらずテン乗りの原Jが鞍上。目を疑うような騎手起用ですが、直近で了徳寺健二HDの馬で穴を開けまくっている実績を買われての抜擢でしょう。重賞は(0,0,0,15)、G1騎乗はこれが2回目と経験不足は否めませんが、一昨年の東風Sで当日急遽乗り替わったトーラスジェミニで逃げ切るなど、位置取りと進路のチョイスにハートの強さが現れています。

この馬もまたダート転向後(7,0,0,2)でオール掲示板。前走の東京大賞典は時計の掛かる馬場に苦慮した様子で、5走前の名古屋城Sはスタートで隣の馬と接触したうえ最初のホームストレッチで何度も接触、進路カットの憂き目に遭いまともにレースが出来ない中の⑤着とやはり敗因はハッキリしています。その2戦の間に交流重賞を3連勝しており、特に3走前のマーキュリーCは重馬場で0.6差の圧勝を見せ時計勝負への対応力を証明しました。馬場の合わなかった前走と鞍上でここまで嫌われるのであれば拾う手も。

[5]⑧アーテルアストレア(横山武)

JCダート時代から数えて23回の歴史の中で牝馬の勝ち馬はサンビスタのみという事実が示すように、一般に体力勝負となるダートでは圧倒的に牡馬優位です。このコースで5戦4勝、牝馬ながらに今春の名鉄杯を制したこの馬は別格と見ることもできますが、昨年のこのレースがそうであった通り基本的に冬の中京はイン有利のため、外差し勢の受けるハンデは小さくありません。

[5]⑨クラウンプライド(川田)

前走のコリアCはグロリアムンディしか相手が居なかったとはいえ圧巻の走り。UAEダービーを制して以降は海外・地方を転戦していますが、陣営も語る通りここに来てようやく完成されてきた印象です。決めきる脚が無いため何かに差される懸念はありますが、3歳にして②着に入った昨年の内容、そして取るべき位置取りをわかっている川田Jが駆るとなれば、ここでは中心を張り得る存在でしょう。

[6]⑩ノットゥルノ(松若)

好走は何れも右回り。前走のJBCクラシックにしても時計の掛かる大井の砂が幸いした格好で、左回りのスピード勝負に戻るここでは。

[6]⑪ハギノアレグリアス(岩田望)

前走のシリウスSでは前残りの流れを唯一36秒台の脚を使い差し切りましたが、阪神2000mコースというのは最初のホームストレッチで先行争いが激化し、最後の坂で差し勢の一押しが決まりやすいコース形態でもあります。先述の通り今の中京はイン有利で外差し勢は受難ですが、コースロスを避けた進路取りが出来れば台頭も。

[7]⑫セラフィックコール(M.デムーロ)

これだけ短期免許勢が来ておきながらよく乗り替わらなかったな…というのが正直な感想です。近年のノーザンFは完全にデムーロJを軽視しており、G1で勝負になりそうな馬に乗ること自体が非常に珍しくなってしまいました。この馬自身は前走のみやこSでそれまでのまくり戦法でなく4角11番手から驚異の末脚で差し切っており確実に成長を見せてはいるのですが、やはり重賞1勝のみでは東京大賞典に出るのは難しいと踏んだのか相手強化+中3週での参戦はプラスとは言えません。繰り返しになりますが差し馬の台頭が難しい今の中京では人気ほどの信頼は置けず、ここで来るようなら完全に化け物としか。

[7]⑬ケイアイシェルビー(藤懸)

2100mでも勝ち星があるように距離自体は守備範囲ではありますが、本来は広いコースのワンターンが理想です。決め脚に欠けるタイプでもあり、最終追いが坂路で逆時計になった点からも坂でもうひと脚が効くかは未知数で。

[8]⑭アイコンテーラー(モレイラ)

先行勢不利のシリウスSで②着と健闘した内容からも、前走のJBCレディスクラシックの圧勝は約束されたようなものでした。ただ当時3kgあった牡馬との斤量差がここでは2kgに縮まるうえ56kg自体も初経験で、レモンポップの出方次第でペースは大きく変わりそう。スンナリ行ければ期待は持てますが、メイクアリープの位置取りも含めて不確定要素が大きいです。

[8]⑮レモンポップ(坂井)

前走の南部杯はスピードの違いでハナに立ち押し切りましたが、元来盛岡ダ1600mコースというのは長い引き込み線を走るワンターンでスプリント戦に近い資質が求められます。今年の②③着馬は何れも1400m以下を主戦場とするイグナイター・レディバグで、22年の②③着馬ヘリオス・シャマル、21年の②着馬ヒロシゲゴールドにも同じことが言え、特に脚抜きの良い馬場になるとなおさらです。すなわちレモンポップが前走で示したのは「スピードの違い」であり、この点は他の追随を許さないにしてもコーナー4つの1800mで同じレースができるかと言われると疑問が残ります。前走を除く8勝は全て東京でのもので、急坂コースの阪神・中京では1400m戦も取りこぼしており、相手強化のここは春からの王座防衛というより改めて力試しと見るのが妥当でしょう。

<予想>
◎ウィルソンテソーロ
○クラウンプライド
▲グロリアムンディ
△ハギノアレグリアス
△メイショウハリオ
△テーオーケインズ
△アイコンテーラー
△レモンポップ
△セラフィックコール