Special Thanks

当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2022年1月30日日曜日

【1/30(日)予想】根岸S・シルクロードSの全頭評価とねらい目レース(巌流島S、中京12R)

■東京11R/根岸S

[1]①オーロラテソーロ(秋山真)

 父マリブムーンはケンタッキーダービー馬オーブ等を輩出したアメリカの名種牡馬ですが、日本においては短距離に良績が集中しています。


 上記が示す通り距離は短いほどよく、逆に長くなるほど期待値は逓減していきます。オーロラテソーロの前走りんくうSはその得意の1200m戦に加え、大外枠で被されることなく先団につけられたことも幸いでした。2走前の大スポ杯では最内枠から行き切れず⑩着と被されるともろい面があり、今回も外からテンの速い馬が襲い掛かってくるであろう最内枠は歓迎できずで。

[1]②レピアーウィット(大野)

 1400mでも(2,1,0,2)と走れてはいますが条件戦時代のもの。OPのペースを考えれば距離はもう少し欲しいところで、近2走得意であるはずの中山ダート1800mで今一つの内容が続いていることからも、今回は刺激を与える意味合いが強いと見ます。被されたくないので一旦下げることになりそうですが、そこから外を回してというロスの大きい競馬で差し切れるほどの末脚を持つタイプでもないだけに…

[2]③[地]モジアナフレイバー(真島大)

 中央参戦は一昨年のフェブラリーS以来。当時は⑥着と健闘を見せましたが、先行勢が総崩れとなった中でケイティブレイブが最後方から大外一気で②着したように流れも味方した格好で額面通りの評価は難しいレースでした。最近では南関重賞でも取りこぼすシーンが目立ち、流石に7歳となり以前のようなキレが見られない現状となると一気の相手強化でどこまで通用するかは疑問符で。

[2]④スリーグランド(岩田望)

 鞍上がまともになってからは脚質の幅が広がった一方で、出していくとキレが鈍る面も見せるように。枠なり、相手なりに走るタイプですので複系の押さえにはしても良いですが、重賞の相手で勝ち切るとなると鞍上ともどももうワンパンチ足りずで。

[3]⑤オメガレインボー(横山和)

 良績は暖かい時期に集中しており、2走前の武蔵野Sも③着ではありましたが不利なく追えた割には最後に止まってしまいエアスピネルに差し返されていました。前走で1200mを使った分行き脚はつきそうですが、厳冬期、実績馬もそろったここでは他の馬との実力差はオッズほど大きくはないと見ています。

[3]⑥ジャスティン(坂井)

 昨春のサウジ遠征以降リズムを崩してしまい、芝を使うなどの打開策も実っていない現状。2走前のクラスターCでは自分の形に持ち込めましたが直線で失速しリュウノユキナからは1.0差の④着。一昨年のカペラSを58kgで制したころの勢いは無く、一本調子なところがあるので一息でレースができる1200mの方が向いている特性からも強調しにくいです。

[4]⑦ヘリオス(武豊)

 行き切るレースで結果を残していますが、OPで勝った3走はいずれも前半3Fが34.6以上かかっておりマイペースで逃げられたもの。今回は1400m戦なら33秒台で逃げるであろうリアンヴェリテがいることから楽な展開にはならなさそうで、逃げずともレースができるタイプとは言え前傾戦のキレ勝負に持ち込まれると分が悪いだけに…

[4]⑧タガノビューティー(津村)

 2走前の武蔵野Sの時にも述べましたが、とかく石橋脩Jと手が合っている馬で同騎手騎乗時が(6,1,1,2)に対しそれ以外(和田竜・松山)だと(0,3,2,3)。まず石橋脩Jが乗れない時点でマイナスと捉えるべきですが、同騎手が騎乗した中で2回の着外は5走前強力メンバーのポラリスS⑤着と前がつかえた2走前の武蔵野S⑥着。酌量の余地があるとはいえ重賞のメンバーでは恵まれないと厳しいというのが今の立ち位置であり、人気も考えれば推せても複系の相手程度が精いっぱいでしょうか。

[5]⑨ソリストサンダー(戸崎)

 交流G1でもあと一歩のところまで来ており実績は上位。前走の武蔵野Sでは前傾戦を利してエアスピネル以下を完封しましたが、チャンピオンズCを自重してここを照準に仕上げてきました。元々間隔が詰まるとよくないタイプなので休み明けは歓迎のクチで、加齢に伴い折り合えるようになったことから距離を伸ばしていますが2~4歳時に1200mを2勝しているようにこの距離も問題は無いはずで、ペースが流れれば型通りに走ってくるでしょう。

[5]⑩リアンヴェリテ(国分恭)

 行き切ってどこまで、という馬で、昨春の連続好走は1400m戦で33秒台で逃げてのもの。ここも注文を付けて行くでしょうがやはり長い直線は目標にされやすく、現状の東京ダートが差しが効く傾向なのもあり今回はペースメーカーとならざるを得ないでしょう。

[6]⑪テイエムサウスダン(岩田康)

 1400mがベストな馬ですが、昨年のこのレースでは特に目立った不利もなく1.1差の⑬着。中央に重賞が少ないのもありますが、最近の好走は実質4~5頭立ての交流重賞ばかりで中央場所の相手関係で恵まれないペースになると考えると重くは扱いにくく。

[6]⑫タイムフライヤー(M.デムーロ)

 重賞勝ちはホープフルSとエルムSでいずれも直線の短いレイアウトのコース。本質的にはキレ勝負の馬ではないのですが、出していくと末が甘くなるため控えさせて一瞬の脚を使う戦法が現状のベストです。前走の霜月Sで詰まり通しで⑨着という内容が評価されていますが、仮にスムーズだったとして長い直線で決め手を発揮するタイプではないだけに…

[7]⑬サクセスエナジー(石川)

 OP昇級後の勝ち星はいずれも平坦コース(京都と地方交流重賞)。本来ウッドとの併用で仕上げられる過程の馬が今回は坂路オンリーという点も気がかりで、実績は認めても舞台と相手関係を考えれば同型の多いここでは。

[7]⑭トップウイナー(横山琉)

 芝を叩いてここに出してくるのは昨年の目黒記念⑯着→プロキオンS②着の時と同じローテですが、あのプロキオンSは重馬場の小倉ダート1700mで前にいた馬が相対的に有利になる椅子取りゲームでした。さすがに東京1400mでは流れ込むだけでは勝負にならずで。

[8]⑮ジャスパープリンス(川田)

 前走はBCダートマイルに挑戦しましたが、もともとマイルに実績のない馬で大敗も度外視。BCデーはスプリント(1200m)かマイルを選ばなければならず、一昨年にスプリントで⑭着という実績から昨年はマイルにしたのでしょうが、本来なら1400mのレースがあると良かったはずです。

 その得意距離では2走前にエニフSを快勝。2番手外目を前半33.9というスプリント戦に近い流れで追走し上がり最速の36.2の脚で後続を抑え切ったのですから、完璧な内容でした。4走前には中山での③着もあり輸送も問題なく、タフさという意味では今回の舞台で最も残せそうな先行馬と言えるでしょう。

 あとはテン乗りの川田Jが乗るという点も気になるところ。日曜の川田Jは東京で2鞍騎乗がありますが、何と言っても一番の仕事は最終R終了後のラヴズオンリーユーの引退式でしょう。根岸Sの他ではラヴズオンリーユーと同じDMMのエールトゥヘヴンに騎乗。これはオーナーサイドの配慮もあっての乗鞍で納得なのですが、引退式の実施が発表されたのが1/13。この後に府中行きが決まったと考えれば、この時点で三浦Jが騎乗予定だったエアアルマスの代役として宛がわれるのが本来筋のはず。後述する理由でこの件は二転三転するのですが、それにもかかわらず川田Jがこの馬に乗るというのは、ある種期待の表れととることができます。

[8]⑯エアアルマス(ルメール)

 元々騎乗予定だった三浦Jがコロナ陽性、代役の予定だった菅原明Jも先週からの体調不良(?)で乗れず。そこにクロラパントゥ除外で空いたルメールJが収まったという顛末で、元々予定していたコンビではないものの注目の1頭に。そもそも出られるかわからないクロラパントゥのためにルメールJが予定を開けていたのも管理する藤沢和師の定年が近いという事情込みなわけで、ここを勝ってフェブラリーSで有終の美、という青写真も描けていただけに残念ではありますが…。

 エアアルマスに話を戻すと、すっかり有名ですが被されるのを極端に嫌う馬でここ1年ずっと内枠を引かされてきただけにこの大外枠は大歓迎というクチ。元々は芝マイルで準OPまで昇級しており、前走で控える形で結果を残せたのも大きいです。唯一、今回距離延長となることで折り合いが心配ではありますがリアンヴェリテがいるのでペースの心配は少なく、あとは鞍上がうまく導いてくれれば。

<予想>
◎ジャスパープリンス
○エアアルマス
▲ソリストサンダー
△オメガレインボー
△ヘリオス


■中京11R/シルクロードS

[1]①レッドアンシェル(和田竜)

 過去何度か取り上げていますが調整が上手くいくかがカギで、3走前に⑤着した北九州記念の時のように直前まで併せ馬を消化できるのが理想。しかし今回は1週前、最終は単走なうえこの中間は坂路オンリーでコースで負荷をかける試みも見られず。現状本調子には今一歩というジャッジです。

[1]②マイスタイル(横山典)

 血統、戦歴から1200mの馬ではないことは誰の目にも明らかなのですが、この馬の場合気持ちが前向きで折り合い難を抱えており短い距離にも対応できているという現状です。前走のタンザナイトSでは初めて1200mを使いましたが、特に注文を付けることなくペースに対応し直線でも追いにくい馬群の中で0.4差の⑧着と善戦。中京はBコース替わりの初週で内の荒れた部分がカバーされ、土曜の準メインも内をついた馬が②着するなどインベタが効くコンディションとなっています。あとは地味にメイケイエールの内側に入れたのも好材料。制御が効かなくなると外に出さざるを得ないですから、内に避難できる位置関係は良いでしょう。皆が外に進路を求めるなら内を掬っての一発があり得ます。

[2]③メイケイエール(池添)

 中間は馬具を変え頭の位置を下げるようにしたことで操縦性が高まったという話。3歳春までは絶対能力で押し切ってきましたが古馬戦ではそうもいかず、スプリンターズSは強力メンバーの中で何とか折り合えた④着でした。そこから相手弱化となるとペースも落ち着き、また折り合い難が顔をのぞかせる懸念があります。

[2]④ルッジェーロ(団野)

 OP特別で小差の好走が続いていますが、TVh賞でタイム差なしの②着したようにベストは平坦。坂があり外伸びとまでは言い切れない今の中京では恵まれる期待は薄くて。

[3]⑤タイセイアベニール(幸)

 エンジンの掛かりが遅いうえスタートに難があるため、末脚でリカバリーの利く大箱の方が合っています。ただしこの枠では後手を踏むと一気に最後方まで下げざるを得ず、2年半ぶりの騎乗となる幸Jがどこまでこの馬の特性を理解して乗れるかは未知数です。

[3]⑥ホープフルサイン(太宰)

 準OPを勝った8走前の雲雀Sも含め直近の好走はすべて東京芝1400m。左回りは合っており今回54kgとハンデが軽くなるのは良いですが、このコースの通算勝率2.2%、最後に勝ったのが5年前という太宰Jのテン乗りというのはポジティブには捉えにくく。

[4]⑦ショウナンバビアナ(川島)

 前走はインをロスなく進むも直線でドン詰まってしまいまともに追えず。スムーズなら見直す手はありますがそもそも4走前に勝ったセプテンバーSのメンバーが低調で、51kgでも背負わされすぎな印象です。

[4]⑧ミッキーワイルド(柴山)

 このコースのロードカナロア産駒は(18,6,9,54)で単回242/複回107とベタ買いで儲かるレベル。この馬は根岸Sを除外になってやむなくこちらに参戦してきましたが、元々は芝で2勝しておりエントシャイデンやワイプティアーズといったOP馬を封じた実績があります。芝でも一概には切れませんがこの馬の場合は前半が35秒台くらいで流れないとついていけず、1400mに良績が集中しているのはそのためでもあります。ビアンフェがいる今回は33秒台は必至で、この馬向きの流れにはなりにくく。

[5]⑨カレンモエ(松山)

 スピードは一級品も一本調子なところがあり、最後にもうひと脚使うということができないタイプです。34秒台前半以下の上りが求められるようなレースでは相対的に着を落としており、このコースで挙行される重賞は多くが34秒台の上がりを求められることからもこの舞台では勝ちきるまでは難しいと見ます。

[5]⑩ナランフレグ(丸田)

 戦法が限られる一方で最近では堅実さも出ており、ここ2走良績の乏しかった阪神で好走を続けているのは目を見張るものがあります。外差しとまで言い切れない現状の中京で間に合うかの懸念はありますが、得意コースに替わって前進は可能でしょう。

[6]⑪レインボーフラッグ(藤井)

 3走前のマイルCSの際にも触れましたが、この馬のベストは左回り1400m。適性からはやや短いうえ急坂もプラスではなく、ここでの前進可能性は見出しにくいです。

[6]⑫レジェーロ(小崎)

 2走前にタンザナイトSで②着がありますが、ボコボコに掘れるコンディションの最内を避けて進み直線では馬場の良い外に出せたことが大きかったです。似たような位置にいたヤマカツマーメイドが③着に残したことからも位置取りがモノを言った好走で、現状の中京ではうまく立ち回ってどこまで、という展開になりそうです。

[7]⑬エーポス(亀田)

 前走のラピスラズリSが初の1200m戦。道中馬群の中で窮屈なところはありましたが、うまくロスを避けて進めたのは大きかったです。元々フィリーズレビューを勝った時も33.4-36.0という前傾戦を差し切ってのもので、流れが向いた側面もありました。それを考えれば今回も前半は流れそうで、うまく捌けさえすれば再度の好走は可能でしょう。

[7]⑭マイネルアルケミー(国分優)

 夏の北海道では小差の好走を続けていましたが、元々平坦に良績が多くここ2戦は苦手な坂コースで着を落としています。外枠でレースがしやすくなるのは良いですがここも急坂の不適条件につき。

[7]⑮ビアンフェ(藤岡佑)

 逃げられれば強く、2走前の函館SS(札幌)では32.8の前半ラップを刻み逃げ切っているようにペースも不問というタイプです。一方で勝ち切った4戦はいずれも平坦コースで、最後の坂が堪えるという戦績からはこのコースでどこまで、という懸念は残ります。

[8]⑯シャインガーネット(田辺)

 2走前のセントウルSでは道中やや窮屈なシーンもありましたが直線で脚を使い0.5差⑥着。折り合いを考えてもベストは1400mですが、スムーズに運べそうなこの枠はかえって好材料。前が止まる流れになればチャンスはあるでしょう。

[8]⑰ジャンダルム(荻野極)

 最近は年齢のせいなのかスタートが決まらず、好走パターンである「4角4番手以内」に持ち込めていません。そのためか今回は末脚にかける戦法を示唆していますが、前走のスプリンターズS時にも指摘したように同じ条件に続けて使われるとズルさを出すタイプで、距離短縮で好走→慣れてくるとジリ貧という戦歴を重ねています。これ以上は短縮のしようがないので仕方ないですが、何か刺激を与えるような方策がないと現状打破は厳しいのでは…

[8]⑱サヴォワールエメ(酒井)

 新馬戦を除き好走は全て5番枠より内を引いたとき。この枠、このメンバーでは好位を取るのは難しく。

<予想>
◎マイスタイル
○シャインガーネット
▲カレンモエ
△ナランフレグ
△エーポス
△ビアンフェ


■小倉11R/巌流島S サンラモンバレー

 1200mは2回使われて0.4差、0.3差と小差の好走を続けています。特に前走のみちのくSでは最後の2Fが11.7→12.8と1秒以上もかかるタフな流れで最後まで脚を使い④着。4角で10番手以下だった馬はこの馬以外は⑨着以下に沈んでおり、最後に減速するラップでの強さを示しました。

 小倉芝1200mは構造上前半が下り坂を走るため流れやすく、福島芝1200mや新潟芝1000mといった最後に減速するラップ傾向を持つコースで好走している馬がよく来ます。昨日の最終で最低人気ながら③着に入ったパラティーノヒルも、昨夏に新潟芝1000mで連続好走した実績があり小倉ラップは得意な馬でした。サンラモンバレーも前走を見ればその資質はありそうで、絞れて出てくるかがカギも一発の魅力を秘めた1頭でしょう。


■中京12R ルーアン

 現級で②着4回、③着3回と通用する実力はありながら、罰ゲームかと言いたくなるような騎手起用が続き現級20戦目。主戦の太宰Jがもう1頭のお手馬であるウーゴに騎乗するため団野Jが回ってきましたが、現状では間違いなく鞍上強化でしょう。

 前走は距離延長の分もあり最後は残せず。2走前に③着したとき同様に再度1200mに距離を詰めて使ってくる今回はきっちり走り切れそうです。この馬含め前走で逃げた馬は5頭いますがうち2頭は前走が名古屋で、ほかの2頭も決してハナにこだわるタイプでもないためマイペースで運べる期待も大きく、手替わりでの一発に期待です。

2022年1月29日土曜日

【1/29(土)予想】ねらい目レース(白嶺S、伊賀S)

■東京9R/白嶺S カフェスペランツァ

 前走のJRAアニバーサリーS(中京ダ1800m)では向こう正面でワンダーエカルテのまくりの直撃を受け、4F目から5F目にかけて区間ラップが13.2→11.8と一気に早くなったタイミングで脚を使う展開に。中1週で連続しての輸送競馬で-6kg(504kg)というのも微妙にコンディションに影響した感があります。

 今回は4か月ぶりのレースですが、いずれも2か月半の休み明けだった4走前が④着、2走前が⑤着と久々は苦にしないタイプ。東京マイルで1桁馬番を引ければ①③④着と安定して走れてもおり、絶好枠を引いた今回はいきなりでも勝負できると見ます。


■中京11R/伊賀S クインズヴィヴィ

 シャマルが前走でマークした1.09.8という時計は良馬場の新潟ダート1200mでは改修後の最速。4角2番手から自力で押し切っての時計ですから非常に優秀なのですが、今回は前走で逃げた馬が5頭も出てくるうえ蟻洞の治療明け、平坦の新潟から坂のある中京替わりと危険な要素が多く、勝たれたら仕方ないですが1番人気が必至という情勢故積極的には狙いにくいです。

 それならば、今回「テンノリ」で控えさせることを示唆しているクインズヴィヴィがねらい目でしょう。中京は12~1400mを5回走って④③①③④着と大崩れなく走っておりコース適性は問題なし。3走前に不良馬場でキックバックを受けまくった影響もあってかここ2戦は頭が高かったり押しても全然進んでいかなかったりとメンタル面の課題を見せましたが、休養を経て立て直され最終の坂路では横山典Jを背に51.0-12.7と上々の時計をマーク。5走前でデンコウリジエールの③着しているように現級通用の力は既に示しており、テンが流れれば最後のひと脚で届くかと。

2022年1月23日日曜日

【1/23(日)予想】東西重賞の注目馬とねらい目レース(小倉9R、中京12R)

■中山11R/アメリカジョッキークラブC マイネルファンロン

 新潟記念をそれまでのスタイルを崩し後方一気の末脚で勝って以降、控える競馬を続けていますが奏功せず。前走の中日新聞杯も終始掛かってしまい直線でガス欠。ここ2戦の手綱を取っている松岡Jとしても試行錯誤があったと思われますが、もともとスムーズに折り合えないともろい面は陣営も自覚しており、一連の負け方から極端な戦法を取って馬を落ち着けるほうが良さそうなタイプである可能性も見えてきました。

 今回は行きそうな馬がキャッスルトップ程度で、流石にJDDの1000m通過が62.6という馬が中央の芝馬を相手にハナを叩けるかと言われると疑問符で(玉砕覚悟でそうする手もありますが、ここ2戦逃げて垂れているだけに再度同じ戦法で前進を図る可能性は限りなく低いと思います)…スローペースで馬と喧嘩するくらいなら自ら行き切ってしまおうと考えても不思議ではありません。この中間はCWでラスト11秒台を連発するなど調子も急上昇。舐められる相手関係、コンビ3戦目でそろそろ一発でしょうか。


■中京11R/東海S スワーヴアラミス

 前走のチャンピオンズカップでは後方から内を進むも、直線で内が空かず一発も鞭を使えるタイミングがない中で1.6差の⑧着。とはいえ勝ったテーオーケインズと2着のチュウワウィザードが1.0差でしたから、不向きな上がり勝負にあって直線だけでここまで差を詰めたのは健闘の部類でしょう。サンライズホープ・オーヴェルニュも居ますが、力を出し切れなかった敗戦だったこの馬が舐められた人気するようであれば注意が必要です。


■小倉9R ナンヨーローズ

 芝1200mに限れば小差で好走を続けており、ゲート難もさることながら騎手起用でだいぶ損をしている印象。唯一の勝利がゲートに定評のある藤田菜Jという事実がそれを物語っています。

 その唯一の勝利を挙げたのが小倉。中間は現地でゲート練習も行い、五分に出られれば過去2度の掲示板実績からも現級通用の力は持っています。折しも岩田康Jは現在中央通算1699勝。ここで決めてもらいましょう(ガッツポ


■中京12R コーリングローリー

 どうも単勝に大量投票があったようで現時点で15倍しかつかないのはびっくりなのですが、もう少し上がると信じて。

 中京ダート1200mのヘニーヒューズ産駒の信頼度は抜群で、近3年で(10,8,7,54)で単回75、複回103。元々どこでもダート短距離は走る血統ですが、直線に坂のある中京、中山で安定して走れており一介のスピード型とは一線を画します。この馬も新馬勝ちは中山の1200mで、前走の中山戦も着順こそ⑩着でしたが昇級後最少となる0.5差まで詰めてきており、ペース慣れ+コース替わりで前進が見込めるでしょう。鞍上に目を瞑ってでもここは狙います。


2022年1月22日土曜日

【1/22(土)予想】ねらい目レース(鳥栖特別・小倉12)

■小倉10/鳥栖特別 グルーヴビート

 4戦ぶりに芝に戻しますが、小倉1800mでは(1,1,0,0)と好走歴があります。特に勝った昨年2月の未勝利戦では、前半1000mが62.5秒というかなりのスローペースながら中団から足を伸ばし差し切った強い内容でした。エアグルーヴの牝系らしく長くいい脚を使える分、助走のつけられる小倉コースは向いているといえそうです。

 但し気性難が災いし勝ち上がり後は低迷。なかなか真面目に走ってくれないタイプのようで、前走も騎乗した古川奈Jが終始追っつけながらの追走もやる気を見せず。今回は上記の小倉2戦でも手綱を取った川又Jに手が戻り、再び目先を変えての芝参戦。矢作厩舎はこういう起用で馬のやる気を出させることに長けており、狙うならここでしょう。


■小倉12R セリシア

 この馬は未勝利を脱出するのに実に13戦もかかったのですが、父エイシンヒカリ譲りのスピードこそあれど決め手に欠けることから惜敗が続いていました。何せ僅差先着を許したメンバーにはアナザーリリック、ストライプ、ワールドバローズ、マリーナ等現在のOP~準OPクラスがずらり。行く気に任せるとガーッっと行ってしまい脚が溜まらず、かといって控えて持ち味が出るタイプでもないため「内~中枠の好位で前に壁を作る」レースが理想です。

 前走の若手限定戦では3角・直線で2度ブレーキになる場面があり、スプリント戦であれではノーチャンス。内目の枠を引き先行勢もそれなりに揃った今回はうまくペースが流れそうで、一発の期待大です。

2022年1月16日日曜日

【1/16(日)予想】W重賞の注目馬とねらい目レース(中京9、ジャニュアリーS)

■中山11R/京成杯 ロジハービン

 前走の未勝利戦は芝2000mで61.7-60.3の後傾ラップ。中団を進むも直線では完全に前が塞がり万事休す…と思いきや垂直移動で進路を確保し右ムチ数発でスッと伸びてあっさり前を交わす強い内容でした。中間の積雪などもあり中山の芝は「稍重に近い良馬場」で、520kgを超える馬格も今のコンディションに合うはず。この馬を掴んだ戸崎J継続騎乗もプラスで、重賞でも即通用の目。


■中京11R/日経新春杯 エフェクトオン

 前走の福島記念でも◎を打ったのですが、外々を通らされた上ハイラップでなし崩し的に足を使う展開になり0.9差の⑤着。本来は一瞬の脚で決めきるレースが理想で、直線向いてから進路を確保し脚を使える中京2200mは向くはず。今の中京は昨日の愛知杯もそうであったように見た目ほど内が悪いわけではなく、この馬が3走前に勝った阿武隈Sの頃の状態に近そうで、コースロスなく差し馬を運べる秋山真Jはこの馬にも舞台にも合うと見ています。ハンデも据え置きで前がばらければ間隙をついて一発も。


■中京9R ソスピタ

 騎手に恵まれなかったといえるこれまでの戦歴。

 レーン(1,0,0,0)
 野中(0,3,2,1)
 柴田大(1,0,0,9)
 丹内(0,0,0,3)

 東京1400mで僅差の好走を続けており、過去2勝も東京・新潟。左回り1400mは合う舞台なのですが、恐らく次走で東京に戻ると成績の悪いほうの2人のいずれかに手が戻る可能性が高く、物理的に乗れないための乗り替わりとは言えデムーロJが跨るここはこの馬の力量を素直に信頼できそうです。


■中山10R/ジャニュアリーS ブランクエンド

 初めて1200mを走った前走が好内容。スタート一息で最後方から進むも直線だけで0.6差⑥着まで押し上げてきました。3走前のアハルテケSも次走重賞・リステッドで好走するようなメンバーが揃う中で0.5差の⑧着と脚を使えており、このメンバーで通用の素地は持っています。ゲート難がここ数戦続いているだけに大外枠は好材料で、スムーズに捌ければ上位勢と差はないでしょう。

2022年1月15日土曜日

【1/15(土)予想】愛知杯の注目馬とねらい目レース(中京12)

■中京11R/愛知杯 デゼル

 ペースが流れると脚が溜まらないタイプで、ヴィクトリアマイル、エリザベス女王杯は速めの流れについていけなかったのが敗因と見ています。その間の府中牝馬Sはまともにかかってしまい失速と乗り難しいところがある馬ですが、コーナー4回の左回り、形状的にペースが落ち着きやすい中京の舞台は合っています。加えて先行タイプがそれなりに揃ってはいるものの飛ばす馬はおらずで、じっくり運べそうな流れもこの馬に向きそうで久々に末脚爆発のチャンスと言えるでしょう。


■中京12R テイエムメロディー

 ここ2戦は中団から控えるも伸びずに⑧⑭着。溜めて切れるタイプではないため、3走前までのように出していって流れに乗ったほうが成績が上向くと見ます。陣営も今回は前目でのレースを示唆しており、メンバー的にも先手はすんなり取れそうでここでなら残り目があっても。


2022年1月10日月曜日

【1/10(月・祝)予想】フェアリーSの注目馬とねらい目レース(淀短距離S)

■中山11R(フェアリーS) エバーシャドネー

 新馬戦の内容が優秀で、道中4番手追走から上り最速の34.2の脚を使って差し切り。負かした②着馬は昨日シンザン記念を勝ったマテンロウオリオンですから、地力は疑いようがありません。この日この馬と同じだけの上りを使った他の2頭はいずれも10番手以下の追走で、前目につけてひと脚使えるのは今の中山では大きな武器です。中山替わりもルーラーシップ産駒なら不安も少なく、スタート五分なら順当に好勝負です。


■中京11R(淀短距離S) ジョーアラビカ

 本来なら上位に取るべき馬は他にいますが、実績馬のグルーヴィットは長欠明け+スタート難のクリスチャンJの内枠、ダディーズビビッドは先行馬不在のメンバー構成に加え竹之下Jの継続騎乗で折り合いに懸念を残し、結果的に綺麗な馬柱で昇級初戦となるスマートクラージュが人気になるという構図。それならば一昨年の京阪杯③着、昨夏も北海道シリーズで小差の好走を続けたジョーアラビカの一発が無いでしょうか。

 昨年のこのレースは1番人気に支持されましたが、スタートの失敗が響き伸びない内に入り見せ場なく⑫着に敗退。その後札幌での4戦も④⑦⑫⑪着ですがいずれも着差は0.1~0.6差に纏めており、自分の脚は使っており着順ほどは負けていません。ここ2戦は番組の都合もあり不適条件(ダート⑯着、マイル⑮着)に使われてのもので度外視でき、芝1200mに限ればスタートを決められればここでも差は無く人気の盲点と見ます。

2022年1月9日日曜日

【1/9(日)予想】シンザン記念の全頭評価とねらい目レース(新春S、ポルックスS)

[1]①ビーアストニッシド(岩田康)

 デビューの中京戦ではスタート直後から頭を上げるなど若さが目立ち、半ば中井Jも持っていかれるような形でハナに立ちお釣りを失くしての③着。案の定2戦目から岩田康Jに乗り替わって勝ち上がり+重賞②着と格好をつけていますが、勝った2走前もかなり口向きが悪く直線ではノーステッキでの辛勝。前走の京都2歳Sは距離を気にしてか他の馬も深追いせず前半5Fは62.8のスローペースで、だいぶ楽に逃げさせてもらった分もありました。折り合い面を考えれば距離短縮はプラスですが、ペースアップと最後の急坂は楽ではなく。

[2]②ラスール(ルメール)

 新馬戦は労せずしてインの好位を取れた分もあり過信はできませんが、0.9秒ちぎった③④着馬がいずれも次走で勝ち上がっている点からも一定の評価はできる内容でした。その前走は前が開く前から追い始めていたように、エンジンの掛かりに課題がありそうで距離はもう少し長い方が良いタイプと見ますが、再度好枠を引けたここはスンナリ先行からしっかり脚を使えれば牡馬相手にも引けは取らないと見ます。

 2月で定年を迎える藤沢和師ですが、実はシンザン記念への出走は過去2回しかなく(18年ファストアプローチ④着、20年サンクテュエール①着)、関東馬、しかも牝馬の参戦自体異例とも言えます。ただこれは昨今の2歳戦の整備に伴い、早めに賞金を確保しクラシックに直行する上では丁度良い時期であることも作用しており、牝馬の場合は桜花賞前に遠征を経験させられるという点も大きいと見られます。マイルで賞金加算するなら関東馬の場合牝馬同士のクイーンCがありますが、最近は有力関西馬が逆に遠征経験を積ませるために参戦するケースも増えており決して相手が易しいわけでもなくなっています。実際に一昨年のサンクテュエールもシンザン記念を勝った後は桜花賞に直行しており(⑥着)、賞金加算の算段を持っての西下と言えるでしょう。

[2]③ソリタリオ(C.デムーロ)

 モーリス産駒らしくややもっさりとしたところがあり、キレ勝負だと分が悪い現状。2戦目以降はスタートが安定し好位につけられていますが、今回そこそこ同型も揃った中でスタートにリスクを抱えるクリスチャンJの起用はプラスとは言い難く。

[3]④ジャカランダ(幸)

 芝では未勝利。前走の万両賞では後方のイン→直線で外に出す理想的なコース取りで運ぶも、同じような位置にいたマテンロウオリオンに全く抵抗できず0.7差の⑤着。相手も強くなるここはプラス評価できる要素が見当たらずで。

[3]⑤アールチャレンジ(団野)

 掛かるところがある上使える上りに限界があり、バテ合いになった2走前は最後まで走り切れたことが最大の勝因と言える内容。レースの上りが37秒くらいになってこの馬の末脚でも間に合うようになれば良いですが、天候も展開も恵まれうる余地は無さそうで。

[4]⑥カワキタレブリー(松山)

 前走のデイリー杯は出脚を使わず、先行争いが落ち着いて区間ラップが12秒台に緩んだ残り1000~600mで上手く差を詰め、直線でもガラ空きの最内を進んで7頭立ての③着を拾いました。バテないものの現状では流れ込むだけのレースになっており、ここも掲示板が現実的な目標にはなるでしょう。

[4]⑦シーズザデイ(鮫島駿)

 新馬戦は恵まれたというほどではありませんが、最後の1Fで1.5秒も時計がかかっており完全に脚は止まっていました。右にもたれる面も左回りでは不安要素な上、距離延長もプラスとは言い難く。

[5]⑧ウナギノボリ(吉田隼)

 現状左回りのマイルが合う馬で、スタートからスムーズさを欠いた2走前のデイリー杯は参考外。但し得意条件で走ったサウジアラビアRCでサンデーR勢に水をあけられた上その上位勢は次走の重賞で良いところが無く、そこから一回り下の評価となると重賞でどうか?という疑念は残ります。

[5]⑨レッドベルアーム(川田)

 前走の東スポ杯は向こう正面でまともに掛かってしまい参考外。いかにもレッドファンタジアの牝系という若さを見せている現状故距離短縮はプラスですが、ではまともに走った時にどの程度か?と言われると、好位のインをロスなく運んだ新馬戦が進路が出来ても伸びが案外という内容で評価の難しいところです。最終追いも芝で54.0-12.1とおよそ追い切りとは言えないレベルの内容で、血統でどうしても人気してしまいますが今のオッズに見合う魅力は見いだせず。

[6]⑩マテンロウオリオン(横山典)

 新馬戦は出していっての②着。通ったコースの差もありますがやや止まり過ぎな印象で、思い切ってポツンした前走の万両賞はメンバー唯一の33秒台の上りを繰り出し①着。ペースが流れ溜めたことが奏功したうえ新馬戦の時に見せた右に張る面もマシになっており、周囲に馬のいない方が気分良く走れるのかもしれません。

 今回も隊列はすんなり決まりそうで、この馬に流れが向く可能性は高そうです。口向きを考えても左回りの方が良い可能性は高く、距離延長に対応できればチャンスはありそうです。

[6]⑪デルマグレムリン(武豊)

 デビュー戦は進路確保に苦労した分で脚を余しましたが、初勝利の2戦目は外伸び馬場に前傾戦とこの馬に展開が向いた分間に合った格好です。当時のメンバーからも即重賞級かと言われると疑問符で。

[7]⑫ジャスティンヴェル(西村淳)

 新潟の新馬戦で1200m戦にして0.9の大差をつけて圧勝して以降、ここ2戦は控えて案外な結果。謎を解くカギは「新馬戦での川田Jの騎乗」にあると見ています。

 ゲートの巧拙や出脚の速さ等「やってみないとわからない」部分の大きい新馬戦は、基本的に各馬出たなりのスタートを切らせて具合を計るのが一般的ですがこの馬の新馬戦はスタートから注文を付けてハナへ。直線に入った時点で既に5馬身ほどリードを取っていましたが、ここも通常の新馬戦なら手綱を緩めて消耗を抑えるのが常なのに川田Jは最後まで一杯に追って入線。その分0.9差の大差がついたレースでもありました。

 その川田Jは新馬戦後のコメントで「素直でないところがあるので、この馬の特性を活かすレースをしました」と語っており、スピードの違いでハナに立つこともありますがこの馬の場合はハナに行くのは「特性」を活かすための判断だったと言えます。加えて川田Jと言えば某媒体で「逃げは最後の手段」と語るほど逃げ戦法を嫌うジョッキーで、若いうちに逃げさせると折り合いに悪影響が出ることを懸念する立場を取っています。その川田Jがよりによって新馬戦で注文を付けてまで逃げさせるんですから(しかも1200m戦で)、推測ですがこの馬は他馬が前や周囲にいるとやる気を失くすなどの理由で「前に行かないと駄目」なタイプと見られます。

 そのくせ出脚があまり良くないので、ここ2戦の手綱を取った松山Jは出たなりで控える競馬をさせましたが思ったより伸びず。2走前のききょう賞の日、空いているにも関わらず川田Jが乗らなかったという点もこの馬の難しさを暗に示唆しているようです(しかも師匠である安田隆師の管理馬で)。今回は安田隆師も積極策を示唆しており、西村淳Jもギベオンの金鯱賞など過去の戦法にとらわれない積極的な乗り方のできるジョッキーです。ビーアストニッシドは必ずしも逃げなくてもレースはできる馬で、新馬戦のハナを叩けさえすれば一気の押し切りまで期待できるポテンシャルはあると見ています。

[7]⑬ショウナンアメリア(池添)

 3角で狭くなる局面のあった2走前は度外視できますが、その前2戦でマイルを使い②②着。デビュー戦は後方から脚を伸ばすも最後に脚色が同じになってしまった格好で、2戦目は前目のインを確保し絶好かと思いきややはり最後は脚が鈍っており、前走を勝ちきったことからも単純に1F長いと見られます。

[8]⑭モズゴールドバレル(坂井)

 新馬戦は1番枠から五分のスタートを決め、インの3番手で絶好の運び。前が開いて瞬時に伸びましたが脚の使いどころもドンピシャだった印象で、距離が伸びたり早めから追い出していて同じ脚を使えるかとなると半信半疑な。前回と変わって8枠からのスタートも課題となります。

[8]⑮セルバーグ(和田竜)

 デビュー戦、2戦目の京王杯2歳Sともにラップの緩んだタイミングで行きたがるところを見せており、ペースが流れるであろうこの舞台はレースはしやすくなりそうです。新馬戦は掛かりながらも勝ち切り、京王杯2歳Sでは直線で鞭を落とすアクシデントもありまだ全力で走ったことが無いという点では魅力ですが、デビュー戦のメンバーを考えればここでどこまで?

<予想>
◎ジャスティンヴェル
○ラスール
▲レッドベルアーム
△マテンロウオリオン
△ソリタリオ
△ビーアストニッシド
△セルバーグ


■中京10R(新春S) ハッシュゴーゴー

 前走の道頓堀Sは直線で詰まってしまい不完全燃焼。2走前の戎橋Sが好内容の上メンバーも揃っており、現級通用の素地は既に示しています。距離延長で中団のポジションが取れれば終いは確実に脚を使えるので台頭可能でしょう。


■中山11R(ポルックスS) メイショウワザシ

 行く馬がいないメンバー構成で、久々にマイペースの単騎逃げが叶いそうです。別定戦でハンデ差も小さく奇襲を仕掛ける馬も居なさそうで、ここ3戦はポジションを取れず負けている分人気も落ち着いており格好の狙いどころでしょう。

2022年1月8日土曜日

【1/8(土)】ねらい目レース(ニューイヤーS、すばるS、鳥羽特別)

■中山11R(ニューイヤーS) グランデマーレ

 前走の京成杯AH時の見解が下記。

 前走の関屋記念は左回りのせいか道中終始スムーズさを欠いていましたが、位置をかなり下げた割には直線だけで5着まで押し上げてきました。やはり神戸新聞杯と鷹巣山特別の大敗は左回りと見てよく、右回りで番手外を取るいつものレースができれば当然にパフォーマンスは上げてこられますし、重賞タイトルに手が届く位置にいる馬であることは間違いないでしょう。但し今回は同じ藤岡でも弟の康太Jが初騎乗。関東での経験値が兄とは段違いな上乗り難しさも残すこの馬でテン乗りとなると一抹の不安は残ります。

 結果としては内枠で終始外に馬を置く形になり、エキサイトした分もあり⑪着大敗。鞍上の経験値も少なからず影響あったでしょうか。今回は同じテン乗りでも中山での経験値は十二分にある戸崎Jで、被されずに進めそうな外目の枠もプラス。3走前のストークSではユニコーンライオンに先着していたように力量は重賞でも足りてよく、ここは好勝負必至と見ます。


■中京11R(すばるS) ロイヤルパールス

 2走前のカペラS時の見解が以下。

 中1週以下だと(4,1,1,5)で中2週以上だと(1,1,1,28)。出脚がつくかが鍵で間隔を詰めて使ってきた方が反応が良くなるタイプにつき、中5週と間隔のあいたここでは強調しにくいです。

 そのカペラSでは4走前に勝った宮崎Jが被されずにエスコートした好騎乗もあり⑥着と健闘を見せましたが、中1週で挑んだ前走のりんくうSは最内枠で出脚を使う形になり⑭着と大敗。今回は絶好の大外枠を確保し、鞍上の池添Jは8走前の栗東Sで0.4差④着した際に一度騎乗しておりこの点も心強いです。中1週の続戦で前進可能でしょう。


■中京9R(鳥羽特別) ディヴィナシオン

 前走の有松特別は単騎で行き切れば強いフミロアのペースになってしまい、後方待機勢はノーチャンスというレースでした。直線で終始進路が狭くなる中で0.1差②着まで追い上げた前走の内容は十分で、元々昇級前から格上挑戦で現級2度の③着のある馬で好走がフロックされるようなら連続好走に注意が必要と見ます。

2022年1月5日水曜日

【1/5(水)予想】東西金杯の予想とねらい目レース(中山6)

■中山11R ジェットモーション

 気性面に難があり去勢で幾分良くなったものの、道中は前に壁を作り脚を溜めさせ直線で進路を求めるやり方がベストな馬です。5走前にOP入りして以降冴えませんが、巴賞は直線で進路が狭くなり、函館記念は縦長馬群でなし崩し的に脚を使わされた分、札幌日経OPは不適距離の2600m戦で、前走のディセンバーSは太め残りで直線は流しており参考外といずれも敗因があるレースでした。今回は前を主張したい馬がそれなりにおり、叩き2走目で流れに乗れれば直線で前をひと呑みできる位置にいられる期待ができます。


■中京11R バスラットレオン

 6走前のニュージーランドトロフィーが非の打ち所のないレース。当時負かしたタイムトゥヘヴンはその後の古馬重賞でも構想しており「芝マイルで逃げれば」相当強い馬のはずですが、NHKマイルCは落馬、ダービーは不適距離、京成杯AH・富士Sは待機策で不発、武蔵野Sは同型多数で共倒れといずれも噛み合わないレースが続いてきました。

 今回陣営はようやく「重賞を勝ったときのようなレースを」と逃げることを示唆。ディアンドル、シュリ、トーラスジェミニは逃げなくても競馬ができる馬ですのでハナを叩くことは問題なさそうで、ここは久々に本領発揮の舞台と言えるでしょう。


■中山6R タイセイコマンド

 前走の中京戦はハミを変えた効果もありハナを叩けたものの、掛かり気味に絡んできたエイカイファントムに突かれて息の入らない展開に。前半1000mは60.6という通過でしたが、昨年の中京2200m戦でこれより早いラップで逃げて勝った馬は皆無。京都新聞杯のルペルカーリアが0.1差の②着に残した程度で、10頭立て以上のレースではこれ以外皆1秒以上負けています。そこから考えるとその前走で0.6差⑤着というのは非常に優秀で、陣営は再度積極策を示唆しており中山替わりも好材料。強力同型も不在のここなら。

2021年12月30日木曜日

【2021年の収支報告】

【2021年】
的中:59/240R(24.5%)
※本命抜擢馬の確定着順が3着以内となったレースを「的中」としています。

単勝回収率:115.0%
複勝回収率:70.7%

【本命抜擢馬と結果の一覧】(クリックで拡大します)


 的中率はほとんど変わらずでしたが、昨年は9月以降単勝10倍以上の①着が無かったのに対し今年は比較的コンスタントに中穴を的中できた分単勝でプラスに持って行けたのが大きかったです。しかし複勝回収率が昨年以下と酷くて…特に最近は人気馬を抜擢してことごとく4着以下に敗れるというレースが多く、実績馬を素直に信頼しない悪い癖が出ています。有馬記念の◎が2年連続でそこそこ人気どころを抜擢して④着ってのは悔しいの一言。こういう天邪鬼な考えを少しでも改めながら、来年こそは複勝回収率80%を達成します。

 ちなみに実際に自分が買った馬券の年間収支がこちら。


 何と初めて年間で回収率100%を超えられました!!!

 自慢になっちゃうので申し訳ないですがこれは素直に嬉しいです。元々予算がごくごく少額ですし、控除率を考慮して80%を上回れば御の字だと考えてやっているので自分でも上出来以上の馬券成績でした。

 個人的に良かったと思っているのが、年間で万馬券を3回しか獲っていないこと(京王杯SC・新潟記念の馬連と宝塚記念の3連単)。昔は年間で10~20回ほど獲っていてもトータル収支はマイナスと効率が悪く、今年は連系を買う頻度を減らし単複で地味にプラスを狙っていく戦略を取った結果でもありました。一発デカいので収支を動かすのではなく、比較的コンスタントに的中を続けられたことでこの数字であれば来年もそう大きくやり方を変える必要はないかとも思っています。

 とはいえ、プラス幅は8,000円ちょっとですから30万円を年利2.5%くらいで運用していたようなものです。時間と手間を考えれば金融商品に手を出した方がよっぽど効率は良さそうですが、毎週末の考察とその答え合わせを楽しむプロセスがコロナ禍で自分の中で定着したというのもあります。

 何より競馬の世界はその結果を構成するファクターが常に変わり続けるギャンブルで、馬、人、コース、参加者の属性や傾向等様々な要因が絡み合いながらオッズと結果が出来上がるわけです。ここ1~2年他の公営競技にも参加してみたのですが、どうも自分はJKAと仲が悪いらしくボートも含めまったくもって当たりません。「着順を当てる」という目的は一緒なものの、やはり構成要素の根本が違うだけに同じようには行きません。当面は引き続き馬中心になりそうです。


 今年も毎週お付き合いいただき、ありがとうございました。

2021年12月28日火曜日

【12/28(火)】ホープフルSの予想とねらい目レース(YJS中山1)

■中山11R マテンロウレオ

 この馬に関しては陣営の並々ならぬ期待が感じられます。元々昆厩舎は2歳戦は手堅く攻めるタイプで、勝ち上がっても自己条件が基本です。これまで昆厩舎で新馬勝ちした40頭のうち、1勝馬の立場で2歳G1に挑戦したのは2例しかなく、関東に遠征したパターンとなると2006年のローレルゲレイロが朝日杯(当時中山開催)で②着したのが唯一です。但しローレルゲレイロの場合1勝馬とはいえ重賞連対実績がありれっきとしたオープン馬としての挑戦でした。

 マテンロウレオは新馬勝ちのあと京都2歳Sを使う予定でしたが歩様が乱れ自重した経緯がありますが、そもそも重賞に進ませるローテが昆厩舎としては異例な上、そこをスキップしてG1に出すというのも更に異例。中間も2週続けて古馬と併せ馬を消化し、最終追いでは一杯に追われるレッドレビンを突き放す余裕ぶり。しっかり負荷をかけていることも含め、師の本気度が伝わってきます。

 その追切に2週とも跨った横山典J。この秋は栗東に滞在し昆厩舎の馬を中心に騎乗を続けています。御存知の通り横山典Jの騎乗は「馬が第一」。望みがなければ無理に追いませんし、危ない騎乗もしないタイプ。それがこのマテンロウレオの新馬戦では、馬群の中で折り合わせ直線では前が狭くなるところを強引に割って勝利。パトロールを見れば一目瞭然ですが、並以上のメンタルの持ち主でも躊躇するようなスペースにねじ込んでいます。キッチリ戒告ももらっており、新馬戦でここまでして勝たせる騎乗をするのは異例と言って良いでしょう。

 レース自体も芝2000mで前半が63.0秒という新馬戦らしいペースで、Aコース開催4週目にして外差し勢の強襲を抑え内を突いて勝った点も評価できます。怯まないメンタルは大きな武器で、人気上位勢がパッとしないこのメンバーなら一発あっても、と思います。


■中山7R ヤップヤップヤップ

 ヤングジョッキーズシリーズというのは半分が地方競馬の騎手、しかも若手で形成されることから動き出しが早くなりやすく、上がりがかかる傾向があります。昨年のスカーフェイスや3年前のプレシャスブルーなど、ここを勝ち上がったのはやはり上がりがかかる時に走れる馬が多いです。

 ヤップヤップヤップが⑤着した5走前の函館戦は、当時の②③④⑥⑦着が既に勝ち上がり済というなかなかのレベルでした。このレースは全体の上がりが37.3秒かかり、切れる脚を持たないこの馬でも間に合ったという格好でした。それ以降の4戦は上がりが35秒台以下で出番ナシ。メンバー的にかなり微妙な相手関係で、5走前の内容を考えれば佐賀の天才・飛田Jを迎えたここでなら十分に台頭できると見ます。

2021年12月26日日曜日

【12/26(日)予想】有馬記念の全頭評価とねらい目レース(りんくうS)

■中山11R

[1]①ペルシアンナイト(C.デムーロ)

 昨年の有馬記念0.6差⑦着はメンバーを考えれば健闘の部類ですが、前半が62.2とペースが緩みマイラーでも一瞬のキレでどうにかなる流れになったことが大きかったです。何故かこの馬は最近スタートで不利を受けることが多く、今年の6走のうち実に5走でスタート後両隣の馬に進路を阻まれています。それでも横山武Jがしっかり促して位置を取った札幌記念と頭数が落ち着いたチャレンジCでは③着と善戦しましたが位置を落とすと苦戦しており、ただでさえスタートに一抹の不安を残すクリスチャンJが鞍上であるうえ、パンサラッサが57~8秒のペースで逃げることは濃厚。タフさが要求される流れにあっては台頭は難しいと見ます。

[1]②パンサラッサ(菱田)

 これまではハロン12.0秒のペースで走りきれるかどうかが結果を左右していましたが、前走でHペース逃げに転じアッサリ。元々引き付けて良さが出るタイプでもなく、2番手、3番手が2桁着順に沈んでいることからも気分良く行けるかどうかが鍵となりそうです。

 今回も前走同様のHペース逃げを宣言。他先行勢もハナを譲る構えで自分の形には持ち込めそうです。しかし某媒体でタイトルホルダーの戦法について、生産者である岡田スタッドの代表・岡田牧雄氏が「5F60秒のペースで行き、2週目の向こう正面から進出。4角では最低でも5馬身は離して後続を待て」という指示を横山和Jに出していることを紹介。こうなると力づくでも早めに来られてしまう上、キセキもスタートが決まらなければそれより早く捲りに出る可能性もあります。近走充実とはいえ中山では(0,0,0,4)と走れておらず、二度の坂越えも試練と見られます。

[2]③モズベッロ(池添)

 状態アップに時間を要していましたが、今回は2週連続で坂路で51秒台をマークするなど本来の動きを取り戻しつつあります。折り合いに苦労するところがあり、昨年の有馬記念ではスタートの遅れと道中のスローペースで競馬にならず田辺Jも最後は申し訳程度のムチのみで完全に流していたので参考外。今回はそれよりは速い流れになりそうなことから折り合いはつくと見ます。但し重馬場巧者のこの馬がG1クラスでやれるためには重・不良と他馬のパフォーマンスに大きなマイナスが出そうなコンディションになる必要があり、再度雨が降れば話は別ですが稍重程度ではアシストには少し足りないかと見ます。

[2]④メロディーレーン(岩田望)

 中間は格下の2歳馬を相手に併せ馬を消化するのみで、最終の坂路の時計も平凡以下。ステイヤーズSならまだしも古馬一線級と伍するにはもう二回りはレベルアップしてもらわないと…

[3]⑤ディープボンド(和田竜)

 フォワ賞勝ちが物語る通り持久力に秀でたタイプで、日本でも大箱コースか長距離に良績が集中。年始の金杯で⑫着に敗れたのは3~4角で押し込められ直線も前が詰まったことがありますが、昨年の皐月賞でも3角で手ごたえを失くし⑩着。進路を確保できたときにスパッと伸びられないことがウィークポイントであるわけで、このコース、この枠では能力全開とまでは難しいかと。

[3]⑥ウインキートス(丹内)

 前走のエリザベス女王杯の際の見解が下記。

 気になるのは騎手も厩舎も「関西慣れ」していない点。丹内Jは年間で数えるほどしか阪神に乗っておらず、通算でも(1,2,6,99)と実績は無いに等しいレベル。送り出す宗像師も関西で重賞を勝ったのは03年鳴尾記念のウインブレイズまで遡り、バランスオブゲームやフェイムゲームといった重賞の常連でも関西遠征では結果を残せていない厩舎です。ウインキートス自身も初の遠征、初の56kgと超えるべきハードルは多く、相手も盤石でない中チャンスがあるのは確かですがこのフォーメーションで阪神のG1となるとベストパフォーマンスを出すのは難しいと見ています。

 結果は0.7差の⑩着で、道中やや折り合いを欠くシーンがあったとはいえ馬場の悪い内に押し込められたでもなく進路が塞がったわけでもないのに同じような位置にいたステラリアはおろか馬体を併せたイズジョーノキセキにも競り負けるのは物足りないパフォーマンスでした。

 そこから好走歴のある中山に戻るにはよいのですが、テンの速い馬が揃い3番手以内を取れるかは怪しく、仮に押して前につけたとしても今度はお釣りが残りません。内枠有利でもない現状では恵まれる可能性も低いかと。

[4]⑦クロノジェネシス(ルメール)

 実績は言うまでも無く、間隔を空けた方が良いタイプでもあり5歳の暮れにしてまだ17戦目。引退レースとはいえ枯れるにはまだ早いです。ただやはり調教の動きを見ていると「本調子にない」という斎藤崇師のコメントはブラフではなさそうです。

 最終追いの相手はヒンドゥタイムズ。実は前走の中日新聞杯で◎を打つ予定だったのですが、本来良い時ならクロノジェネシスと併せて先着するくらい調教掛けする馬がやっと併入、というレベルだったので状態不安を疑い消しました。結果はご存知の通りの⑦着で、本来寒い方が動ける馬なのにまだ調子が上がり切っていないことを伺わせました。

 そのヒンドゥタイムズと併せたCWでの追い切りは、ヒンドゥタイムズ側が幾度も後ろを振り返りクロノジェネシスを待つような仕草。本来アッサリ抜いて行かれることを想定していたと考えれば、陣営の思ったほどにクロノジェネシス側の調子が上がっていないことを伺わせます。実際、宝塚記念の前は1週前に50秒で乗れていたのに今回はこの最終追いの51.8が4Fのベスト。中間ルメールJが一度もコンタクトを取っていない点も気がかりで、マイナスイメージを持たれないようにする狙いもあるのかもしれません。

 とはいえ、正直このメンバーでは多少の出来落ちがあっても格好はつけなければならず、何かに足下を掬われる可能性はあっても上位に踏みとどまれるレベルの馬とは見ています。

[4]⑧ユーキャンスマイル(藤岡佑)

 得意なはずの東京で秋2戦とも見せ場なし。G1のペースについていけていないのが実情で、不得手中山替わりでパフォーマンスを上げる期待はしにくいです。

[5]⑨ステラヴェローチェ(M.デムーロ)

 「バゴっぽくないバゴ産駒」であり末脚を活かせるタイプにつき後ろからのレースが続いていますが、本来は位置を取りに行っても良い馬です。前走の菊花賞は距離不安もあり後ろからのレースになりましたがそれでは間に合わない展開で、それでも3角から動いて④着まで押し上げたのは地力の証明でした。

 スロー想定ならば差し届かない懸念もありますが、平均以上で流れるとなると最後までバテずに脚を伸ばせる持久力が求められます。かと言って中山ではジリ脚タイプでも駄目で、「それなりの持久力とそれなりのキレ」が求められるこの舞台は、バゴの持久力とディープのキレを程よく受け継いだこの馬には絶好と言えるでしょう。人気上位に状態不安がある中、中8週以上なら(2,1,1,0)と走れているのも好材料で、最終追いでデムーロJが馬なりで済ませるのも状態の良さを感じ取っている証拠。自在に運べる分、不安要素の最も少ない実力馬と考えます。

[5]⑩エフフォーリア(横山武)

 ヴィクトワールピサのように「東京2400mは走れなくても中山2500mは走れる」ケースはあり得ます。エフフォーリアもダービーでは最後止まってしまいましたが、元々レースセンスと立ち回りの良さが身上でそこに強気に乗れる横山武Jのスタイルが合致した結果今の成績がある、と言えるでしょう。皐月賞の勝ちっぷりが示す通り、中山向きの機動力という意味では文句のつけようがありません。

 本来エピファネイアは加減速が苦手なタイプで、一度中盤で緩んだ後再度ギアを上げるというレースができないため国内ラストランとなった有馬では⑤着と取りこぼしていました。半弟のルペルカーリアがセントライト記念で沈んだのもその点と無関係とは言い切れず、現にエフフォーリアも道中で13秒台の区間のあった百日草特別ではパフォーマンスを落とし(勝ったものの重賞で通用していないレインフロムヘヴンに0.2差)、ダービーでも取りこぼしています。その点今回はパンサラッサが淀みなく運ぶうえ、タイトルホルダーやキセキが控えているとなると緩む区間は無さそうで、中山2500mでもこの弱点が相殺される可能性は高いです。

 あとは状態。入厩時に頓挫がありCWでの早めが1本少ない調整過程で、陣営も横山武Jも「天皇賞ほどではない」と口を揃えています。それでも2週続けて終いは11秒台で上々の動きを見せ、態勢は整ったと見てよさそうです。言うまでも無くコントレイル、グランアレグリアを破った天皇賞の内容は現役最強レベルで、そこまでに至らなくともこのメンバーなら…とは見ます。

[6]⑪アリストテレス(武豊)

 2走前の京都大賞典で最後の1Fが13秒かかるこの馬向きの流れになりながらマカヒキに差された時点で、現状G1で勝負できるレベルではないと判断しています。前走のジャパンカップは決して得意条件ではないうえ積極先に出ての⑨着なので着差ほど悲観することはないですが、モズスーパーフレア級にならない限りは基本的に管理馬を逃がすことに否定的な音無師があれを許したとなると、裏を返せばああでもしない限り勝機は見いだせないと捉えられている証拠でもあります。このメンバーでは打ち手も少なく、自身のレースに徹してどこまで、という舞台でしょう。

[6]⑫シャドウディーヴァ(横山典)

 中山では1800mを3回走って④①⑤。距離は今なら持つでしょうが、右回りだと内にモタれる面があり、実際過去中山での3走は2番、1番、5番という内目の枠でラチを頼りに走れた側面がありました。この枠でどううまくやるかですが、鞍上の横山典Jは中山のG1では丸6年馬券になっておらず(最後に複勝圏内に入ったのは15年の有馬記念、北村宏Jの代打でキタサンブラック③着)、マツリダゴッホが勝った時のように内がガラ空きにでもなれば。

[7]⑬アカイイト(幸)

 前走のエリザベス女王杯は前に行きたい馬が揃った結果、前半59.0秒のハイペースで流れ牝馬としては長距離の部類に入る2200m戦でバテる馬が続出。結果的に馬場の良い外目をスムーズに回ったこの馬が勝ちましたが、4,5着の顔ぶれを見ても展開利を味方につけた結果と見るべきでしょう。再度同じ流れになる可能性はありますが、流石に今回は牡馬相手で二度の坂越えは楽ではなく。

[7]⑭アサマノイタズラ(田辺)

 皐月賞で見せたように掛かるところがあり、しっかり折り合わせられた2走前のセントライト記念では展開利も味方につけ快勝。初コンビとなった田辺Jも差しを得意とする騎手でありこの起用が嵌った面もありました。

 前走の菊花賞は距離延長+初の関西遠征に加え、ヴィクトワールピサ産駒に3000mは流石に長すぎました。得意の中山に戻り距離短縮、しかもペースは流れそうと来ればセントライト記念の再現があっても驚けません。当時破ったソーヴァリアントはチャレンジCを完勝しましたがここに出ればそれなりに人気になったはずで、あの一戦だけで評価はできませんが少なくともこのメンバーなら噛み合った時に突っ込んでくる可能性は否定できません。

[8]⑮キセキ(松山)

 陣営は「出られなければ腹をくくる」としており、ゲートが決まらなければ前走同様のまくりに出るでしょう。元々角居厩舎の解散とともに引退の予定がありましたが、昨年の有馬記念が「不完全燃焼だった(下河辺牧場談)」こともありもう1年やることになったという背景。とすれば、昨年のような中途半端な進出ではオーナーサイドは納得しないということで、今年は惨敗しようが捲ってハナを取り切るレースをしてくるでしょう。スローペースを見越して結果的にそうなるのならともかく、決め打ちで捲られては前に居る馬にとってはたまったものではありませんし、そもそも前に2頭はいる想定でこれらを捲るとなると最後の1000mでかなりの脚を使うことになるので…

[8]⑯タイトルホルダー(横山和)

 結果的に前走前の横山武Jの弱気な発言はブラフだったわけで、詳細なレースプランが既に共有されており結果その通りになったという図式でした。

 パンサラッサの項で述べた通り今回も牧雄氏は「横山家の体内時計」を信じ詳細な作戦を鞍上に伝えていますが、プラン通りに運ぶなら今回は57~8秒で運ぶパンサラッサを自力で捕まえに行く必要があります。想定より早く前が止まれば大いにチャンスはありますが、1周目より2周目で加速しなければならないとなると14秒台に落とす余裕のあった菊花賞とはワケが違います。皐月賞の内容を考えればここでも有力候補ではありますが、不確定要素が大きく軸では狙いにくい舞台です。

 なお参考までに、過去重賞で「横山家同士での乗り替わり(横山和Jがデビューした2010年以降)」は(1,2,0,17)で単回26、複回44。3度の連対は全て父親に乗り替わったケースであり、兄弟間、および父→息子の乗り替わりで馬券に絡んだ例はありません。

<予想>
◎ステラヴェローチェ
○エフフォーリア
▲クロノジェネシス
△アサマノイタズラ
△タイトルホルダー
△シャドウディーヴァ


■阪神11R ロードラズライト

 阪神ダート1200mはOP級以上の挙行が少なく参考になるかは微妙なところもありますが、馬券の期待値としては「逃げ<先行」という構図が見て取れます。


 勝率・連対率・複勝率いずれも逃げ馬が上回っているのですが番手追走の馬にもチャンスがあり、サンプル数の違いを考えればこの回収率はかなり特徴的と言えます。

 今回は被されたくないエアアルマスとロイヤルパールスが内枠に入ってしまったため、気合をつけて出していくと見られます。特にエアアルマスの鮫島駿Jは逃げたいときは何が何でも、というタイプで(そのあとはお察し)、これに中井Jが応戦するとオーバーペースの懸念があり3番手以下の馬にチャンスが回ってくると見ます。

 ロードラズライトの前走は同じコースで行われた大スポ杯。大外16番枠から鮫島駿Jが出ムチを入れて先行し0.4差⑤着に残りましたが序盤で相当脚を使ったうえにコースロスも大きく、番手以下の馬がこぞって脱落した中唯一掲示板に残したのは評価できる内容でした。今回は枠順も好転し隊列もスンナリ決まりそうで、斤量も3kg軽くなるここは追走にも苦労しないでしょう。日曜に強く追って直前軽めという調整は浅見厩舎の通常パターン。状態面の不安も見られず狙いは立つはずです。

2021年12月25日土曜日

【12/25(土)予想】阪神Cの注目馬とねらい目レース(グレイトフルS)

■阪神11R ラヴィングアンサー

 OP昇級後1200mを3勝しているものの、この馬の最高のパフォーマンスは1400m、昨年の京王杯SCと考えます。掲示板に入った5頭のうち4頭は4角の1~4番手で、唯一この馬だけが11番手の外から末脚を伸ばして0.3差④着に食い込みました。この時勝ったダノンスマッシュはこののちG1を2勝し、結果的に重賞8勝という名スプリンターになったことを思えば不適距離とは言えそこに肉薄した内容は評価して良いと見ています。

 1400m戦は昨年8月の朱鷺Sで0.3差⑧着した時以来ですが、平坦の新潟より坂があり上りのかかる阪神コースの方が向いています。加えて外差し優位が進む今の阪神で、1200mからの距離延長で挑む馬や前目を取りたい馬が少なくなく、わかっていてもペースは速くなりそう。岩田望Jは差してこそのジョッキーで、重賞を勝つチャンスがあるとすれば意外とこういうタイプの馬の騎乗時かもしれません。


■中山11R ロードトゥフェイム

 マツリダゴッホ産駒らしく全3勝が中山。前走は菊花賞参戦で流石に壁は厚かったですが、自己条件で53kgで出られるここはチャンスです。今回は久々に菅原明Jに手が戻りますが、この馬の手綱を取ってきた3騎手の中山芝1800m以上(=コーナー4回以上、2018年以降)の成績はだいぶ開きがあります。


 「とりあえず行ってあとは何とか持たせる」だけの騎手ではワンターンの1600m以下はどうにかなっても、加減速を適切に行う必要のあるコーナー4回以上のコースでは成績差が出てしまうという格好。負傷休業中の木幡巧Jはともかく、丹内Jは中山にいて空いているのに乗せられなかったというのが陣営の答えでしょう(兄ほどではないにせよ岡田スタッドも比較的丹内Jを乗せる傾向が強いにも拘らず)。上位人気は必至ですが、菊花賞の着順の差でこちらの方が妙味は高いと見ます。

2021年12月19日日曜日

【12/19(日)予想】朝日杯FSの予想&ねらい目レース(寒椿賞、ディセンバーS、御影S)

■阪神11R ヴィアドロローサ

 前走の京王杯2歳Sではスタート直後に隣の馬がヨレた影響を大きく受けて後方からのレースを強いられ、道中は荒れた最内を進み直線も進路を探しながら追いにくい中33.5の脚を使い⑧着まで押し上げました。レース自体が前に居た馬同士の決着だったことを考えれば仕方ない展開で、最後まで脚を使っていた点から距離延長にも対応できました。加藤征師が「スタートの不利が無ければ勝てていた」といつもの調子で語れば、手綱を取った横山武Jも「あれが無ければ勝負になった」と同調。当時③着のラブリイユアアイズが先週の阪神JFで②着したことを考えれば京王杯組は不当に評価が低いと思いますし、デビュー2連勝で完成度の高さも証明済み。この舞台でも伍せる力は持っていると見ます。

 ホープフルSが出来てからというもの、このレースには距離適性の短い馬が多く集まるようになり、スピードが求められるようになりました。


 事実阪神に移行した2014年から3年間は1分34~35秒台の決着だったのが、2017年にホープフルSがG1に昇格し距離適性の長めの馬が別路線に行くようになったことで1分33秒台の決着が常態化。スピードを活かせる馬が台頭するようになり、昨年は1600m以上で勝ち星のなかったグレナディアガーズが1分32秒3の2歳レコードで勝利。特にここ2年は前半半マイルが45秒台と流れており、そのスピードについていけないと難しいレースになりつつあります。一昨年の②着馬タイセイビジョンは前半45秒台で流れた函館2歳Sの②着馬、③着グランレイも1400mの未勝利戦を勝っての参戦でした。

 今回のメンバーで4F45秒台のレースを経験しているのはヴィアドロローサとカジュフェイスの2頭だけ。カジュフェイスも押さえますが逃げでしか勝っていないことを踏まえれば、前走で戦法の幅を見せたヴィアドロローサを上位に取りたいです。


■中京10R スマートプレジール

 ダート1200mの新馬戦を0.8差で圧勝したのち挑んだ前走のファンタジーSではシンガリ負け。芝がダメだったという見方もありますが、3,4コーナーで外に逃避するようなシーンがあり必要以上に負けた側面もあります。新馬戦の危なげない走りからすれば現状ダートの左回りがベストであり、現級で3着以内の経験のある馬がいないここなら巻き返せると見ます。


■中山11R サトノクロニクル

 過去何度か言及していますが、藤井Jのスイートスポットは「芝の14,18」です。


 相変わらずこの距離条件では高い回収率を挙げており、サトノクロニクル自身も元々重賞で3度の②着がある実力馬。行きたい馬もおり外差し傾向の出ている今の中山で、この相手関係なら久々にチャンスありと見ます。


■阪神12R ファシネートゼット

 このコースで2勝しており、叩き4戦目となりますが使われながら内容も良くなっています。前走の銀嶺Sは先行馬の目標にされる厳しい内容を粘り込んで0.4差⑥着。斤量が2kg減となる上内目の枠を引け、人気どころが外に集中したことも手伝い自分のレースが出来そうな今回は走り時でしょう。

2021年12月18日土曜日

【12/18(土)予想】ターコイズSの予想

■中山11R スマートリアン

 前走の府中牝馬Sでは距離延長で行きたがる面を見せたうえ、道中は荒れた内を通らされ直線でも早めに仕掛けざるを得ない展開で⑥着。むしろ0.5差はよく踏ん張った方でした。距離短縮ローテでは(3,1,0,0)で、京成杯AHで0.1差④着した内容からも中山マイルも問題なし。加えて今回は池添Jに手が戻るわけで、オルフェーヴルに代表されるようにステイゴールド血族のイメージですが芝でキズナ産駒のキレを引き出すことにかけては抜群の成績を誇ります。


 上記は今回出走する騎手の芝でのキズナ産駒騎乗時の成績。前任者の三浦Jと比較してもそうですが、複勝率55%で複回230というのは驚異的(この平均人気で単回複回100超えのルメールJも凄い)。この馬騎乗時も(2,1,0,0)であるように手が合っており、相手関係も前走とさほど変わらないと来ればここは順当に上位争いと見ます。

2021年12月12日日曜日

【12/12(日)予想】カペラSの全頭評価とねらい目レース(阪神JF、阪神12)

■中山11R

[1]①リュウノユキナ(石橋脩)

 6歳シーズンになり取り口が安定。1200mでは6戦し4勝2着2回とパーフェクトに走れています。前走のJBCスプリントは良績のない1400m(この馬の好走は1300m以下のみ)で距離自体は度外視できますが、この馬よりも内を突いたレッドルゼルやサンライズノヴァに差された上同様に1400mが向いているわけではないモジアナフレイバーに外から差されたのは流石に負けすぎで、一連の出来からはやや落ちているのかな?という印象はぬぐえません。

[1]②ゲンパチフォルツァ(武藤)

 今年の3歳ダート戦線はかなり低レベルという話は何度かさせていただきましたが、この馬もご多分に漏れず春先の世代限定戦を勝ち上がってきたクチ。ここ2戦は古馬の壁に跳ね返されている印象で、コース相性はよくとも相手関係的には強調しにくく。

[2]③アポロビビ(吉田豊)

 全5勝すべてがこのコースでのもの。ただここ2戦はテンの速さに戸惑っている様子で、前走のながつきSも0.3差⑨着とはいえ本来得意なはずの上りのかかる展開をモノにできず。3走前の千葉S①着時のように1分11秒台で足りるようなレースが理想で、時計対応に課題を残します。

[2]④ダンシングプリンス(三浦)

 8か月ぶりの実戦。中間の坂路の時計は50秒、51秒をマークしていたここ2戦に比べるとかなり見劣りする現状で、馬体も530kg前後となるとこれはまだ仕上がり切っていないと考えた方が良さそうで…

[3]⑤デュアリスト(戸崎)

 連を外した2戦はいずれも前半3Fが34秒を切るペース。中央で勝った3戦はいずれも前半3Fが35.0秒以上。ペース的に恵まれにくそうなここでは。

[3]⑥スマートダンディー(大野)

 1200mは初挑戦。この馬の最高のパフォーマンスはやはり阪神ダート1400m戦時で、距離短縮で控えることはできても1200mのペースで溜めを作るのは難しいでしょう。

[4]⑦ミッキーワイルド(田中勝)

 前走の霜月Sでは直線半ばまで進路が出来ない中最後のひと脚で③着を確保しました。ロスなく運べはしましたが恵まれたわけではなく、人気薄でしたが復調を印象付ける好走でした。但し溜めを作れない1200mでは良績が無く、適鞍が無い以上仕方ないですがこの舞台でパフォーマンスを上げる期待は持ちにくく。

[4]⑧ロイヤルパールス(宮崎)

 中1週以下だと(4,1,1,5)で中2週以上だと(1,1,1,28)。出脚がつくかが鍵で間隔を詰めて使ってきた方が反応が良くなるタイプにつき、中5週と間隔のあいたここでは強調しにくいです。

[5]⑨オメガレインボー(岩田康)

 前走の武蔵野S時に「暑いと走り、涼しいと今一つ」という特徴を挙げましたが結果的には③着を確保しました。但し満足に追えなかったエアスピネルにも差されてしまうあたり気温の低下とともにパフォーマンスが下がっていると見ることが出来そうで、さらに気温が下がるこの舞台、初の1200mとなると実績ほどには信頼しにくいです。

[5]⑩ヨシオ(勝浦)

 かつては先行策で好成績を残してきましたが、ここ最近は行けなくなっており末脚に賭けて展開待ち、というレースが続いています。ここまで75戦を消化した戦歴にも表れている通り、使われながら調子を上げるタイプでここはいったん様子見の一戦になりそうです。

[6]⑪メイショウテンスイ(江田照)

 1400m戦で好位につけるレースで安定した成績だったのが昨年の秋。砂を被れずに運べればこのクラスでもやれる素地はありますがそれでも1400mで掲示板が精一杯という現状で、阪神・東京の1400mとは明らかに適性の違う中山1200mでは買い要素は見出しにくく。

[6]⑫ミスズグランドオー(田辺)

 3歳馬ですが3月に1勝クラスを勝ち上がった後は4か月の放牧に出され、古馬を相手に勝ち上がり。この馬は直前の調教負荷と成績がリンクする傾向にあり

前走:併せ一杯…①着
2走前:併せ馬なり…②着
3走前:併せ馬なり…②着
4走前:併せ一杯(+金曜にも併せ)…①着

という状況。今回も1日、4日と併せ馬で一杯、最終も併せ馬で強めに追われ十分に負荷をかけられている状況につきパフォーマンスを上げられる調整過程と見ます。

 前走は2番手から直線余裕で抜け出し、大勢が決してからのステッキ1発で0.4差突き放す強い競馬。ハナを切る必要は無く外目の好位を取れそうなここはいきなり通用の目があっても。

[7]⑬トウカイエトワール(石川)

 このコースで(3,0,1,0)とよく走っており、前走のNST賞はスタートから前が狭くなりポジションを取れずで参考外。但し休み明けは(0,0,1,3)で使いながら仕上げてくるタイプ。転厩初戦ということもあり本領発揮は次以降と見ます。

[7]⑭ディサーニング(横山武)

 去勢後は取り口が安定し、1200mで②①④①着。気性的にも休み明けは苦にしないタイプで、1週前には南のウッドで50.7-11.6の好時計をマーク。軽いダートもプラスでいきなりがあっても。

[8]⑮ミッキーブリランテ(菅原明)

 切れるタイプではないのでダートが合う可能性はあり、芝を走る距離の長い外枠も好都合。加えてこの馬自身も休み明けより使われて調子を上げる傾向にあり、中1週の続戦となるここはローテーション的には狙いたい局面です。

[8]⑯モズスーパーフレア(松若)

 ダートは過去2回JBCスプリントで走ったのみで、それが④③着だからと言って適性を評価できる内容かと言われると微妙なところです。そもそも前走は自分の形に持ち込みながらさらに内を2頭に掬われて0.7差ですから完敗と言ってよい内容で、それをダートに求めるのか距離に求めるのかは判断が分かれますが、ただでさえ斤量が1kg増えるこの舞台で枠だけで人気するようでは少々危険かと。

<予想>
◎ミスズグランドオー


■阪神11R ナムラクレア

 前走のファンタジーSは行きたがるのをなだめながらのレースで、ウォーターナビレラとの0.1差は折り合いひとつで逆転可能と見ます。今回は中間追い切り時にメンコを装着し敏感な面をカバー。そのかいあってか最終の坂路では52.2-11.6と2歳馬離れした好時計をマーク。元々小倉2歳Sでも控えて勝っているだけに今回も控えて運びたいクチで、外差し優勢の今の阪神のコンディションに加え、距離適性が短めな馬の多いこの舞台は機動力も重要。代打騎乗からチャンスをつかんだ浜中Jが連続騎乗となれば、人気馬が外枠に集中したこの構成で中を割って一矢報いるシーンに期待です。


■阪神12R カムカム

 人気上位は皆先行タイプ。その中心と目されるのはもちろんレモンポップですが、休養中に当時戦った馬たちの評価はダダ下がり。前走のカトレア賞で下したタケルペガサスはなぜか日本馬が良く走るUAEダービーで④着に入ったものの、鳳雛Sでは牝馬ウェルドーンに完敗。そのウェルドーンはご存知の通りJDDでキャッスルトップにすら勝てずで、ラペルーズやゲンパチフォルツァ同様早い時期に勝ち上がった馬は皆振るわないのが現状です。

 昨日の中日新聞杯のように人気薄が先行すると「どうせ垂れるだろう」と見られて仕掛けが遅くなる傾向にありますが、上位人気が先行するとその逆でそのまま行かせてはマズいという心理から仕掛けは早くなりがちです。但しカムカムは展開に合わせて動き出しを変えることが出来ないタイプの馬で、ペースがどうなろうと後方からじっくり運ぶしかなく最後に前が止まるかどうかで成績が変わります。その点を踏まえれば今回は早めに動き出した各馬の脚が止まる坂上でグングン脚を伸ばす展開が期待でき、上位台頭のチャンスと見ています。

2021年12月11日土曜日

【12/11(土)予想】中日新聞杯の注目馬とねらい目レース(境港特別、師走S)

■中京11R ショウナンバルディ

 前走のケフェウスSは控える競馬で全く良さが出ず⑧着。この馬は前につけられて前半が62秒程度の緩いペースになった時に力を出せるタイプで、コーナー4つに坂登り2回の中京2000mは本来この馬の得意条件です。岩田康Jが乗った時に行き切らないレースばかりなのが気がかりですが、前走までは連戦で使い詰めの影響もありリフレッシュした今回は直前も一杯に負荷をかけられており力は出せる態勢にあると見ます。めぼしい先行馬が見当たらないここでなら、ひきつけて逃げても最後まで持たせる期待は高いです。


■阪神10R モイ

 小柄な馬体を活かした立ち回りが身上で、その分詰まりと表裏一体というリスクを併せ持ちます。頭数は少ない方がありがたく、9頭以下のレースでは④②④着でいずれも0.4差以内に纏めています。16頭立ての前走・三陸特別も追えるスペースが出来ずまともに鞭を入れたのは最後の150m程度でしたが0.3差④着と善戦しており、勝ち切るまでは難しくともこのメンバーなら3着内は十二分にあっても。


■中山11R レピアーウィット

 マーチSの際に取り上げた通り、この馬のような大型馬に強い石橋脩Jに手が戻るのは好材料。元々揉まれたくないタイプで器用さも無いため、内枠・小回り・中枠と不利条件が続いたここ3戦は度外視できます。今回は15番枠な上、隣の大外はゲート難が定着してしまったバレッティにつきほぼ間違いなく被されずに運べそうです。57kgでも2勝しており、このメンバー唯一の古馬ダート重賞勝ちを有し実績も断然。1週前の抜群の動きからも状態に不安は無く、買わない理由は見当たりません。

2021年12月5日日曜日

【12/5(日)予想】チャンピオンズカップの全頭評価とねらい目レース(中京8、ギャラクシーS)

■中京11R

[1]①ソダシ(吉田隼)

 適性や枠の話は他の方にお任せするとして、自分がこの馬を買わない理由は「ゲート難が表れ始めている」ことに尽きます。母ブチコはゲート難により引退に追い込まれた経緯があり、この馬も前走ゲート内で前歯をぶつけて出血しているように、段々と気性的な危うさが顔を覗かせている現状です。そこに初ダートで最内枠、よりによって隣は逃げたい馬となると、かなりの確率で後手を踏む可能性がありそれ自体が不利となってしまいます。

[1]②カジノフォンテン(M.デムーロ)

 中央初参戦。交流G1の2勝はいずれも左回りで、カジノドライヴ産駒もこのコース自体はよく走れています。但しこの馬個体で考えた時に坂のあるコースへの対応力は不透明で、母ジーナフォンテンも中央在籍時の唯一の入着は新潟芝でのもの。先行馬の多いメンバー構成を考えても恵まれにくい展開になりそうで。

[2]③サンライズノヴァ(松若)

 今なら距離自体はこなせるかとは思いますが、良績はマイル以下のワンターンに集中しておりこの舞台自体がそもそも合わないと見るべきでしょう。

[2]④インティ(武豊)

 このコースでは(2,0,2,1)。唯一の着外は苦手としている不良馬場でのもので、乾いたダートならキッチリ走ってきます。ただここ数戦気になるのが、ゲートが開いたときに伸びあがるような仕草を見せる点。それもありかしわ記念・南部杯では控える競馬で③⑤着と着をまとめていますが、いずれも実質的には5~6頭立てのレースであり能力の絶対値的にこのくらいの着順にならないとおかしいという話でもあります。再度内枠を引いた今回、スタートが決まらないことにはここ2年のようなレースは望みにくく。

[3]⑤エアスピネル(藤岡康)

 距離短縮ローテでは(2,3,1,0)とキッチリ走れている一方距離延長時は(0,0,2,6)。適鞍が無いので仕方ないですが、ローテーションからして買えるタイミングではないということ、加えてムーアJを手配していたにもかかわらず急遽乗れなくなり止む無く藤岡康Jがテン乗りという背景も手を出し辛く。

[3]⑥テーオーケインズ(松山)

 JBCクラシックでは④着に敗れましたが、4角で外を取ったミューチャリー・オメガパフュームのワンツーに対し内に潜ったチュウワウィザードとこの馬は馬場差で後れを取った格好で、悲観する内容ではありませんでした。3歳春までは砂被りを嫌う側面もありましたが、ここに来て馬の後ろでもレースができるようになったのは成長で、好位を取りたいタイプにつき自在性を活かせる戦法を取りやすくなったことが好成績につながっていると推察されます。

 一方で、近年のこのレースはレース自体の上りが36秒前後かそれを切るくらいになることが多く、勝ち馬には軒並み35秒台~36秒前半の上りが求められています。この馬が36秒台前半の末脚を使ったのは3回あるのですが、平坦の京都、坂が緩く直線の長い東京とスローペースになった阪神でのもので、中京コースでは2回走って1400m戦の36.7が最高。このレースはテンよし・中よし・終いよしの総合力が問われ、良馬場でよどみなく流れかつ上りを求められる展開では一抹の不安が残ります。

[4]⑦サンライズホープ(幸)

 前走のシリウスSの勝ち時計の1.57.4は、中京ダ1900mの良馬場としては史上2番目に早い時計でした。1番は昨年の白川郷Sでハギノアレグリアスがマークした1.56.3ですが、このレースはまるでスペースシャトルの打ち上げかの如く前が次々と入れ替わる展開で、中団待機していたこの馬が好時計で差し切ったもの。3着以下は1秒以上離されたレースにつき少々特殊な時計で、サンライズホープの上記の時計は2番手から押し切ったレースで十分に評価できます。

 そもそもシリウスSの舞台である中京ダート1900mコース自体が、テンが速くなりやすく先行馬にとって不利なレイアウトですがそれを勝ったという時点で高く評価でき、同じくホームストレッチ一杯に先行争いが繰り広げられる阪神ダート2000mでも4走前に勝っているように自分のポジションを取れれば簡単には崩れません。勝ち方が地味な故人気しにくいですが枠と相手関係から今回も2~3番手が取れそうで、乾いた馬場で内前有利のセオリーならば残り目は大きいと見ています。

[4]⑧スワーヴアラミス(松田)

 前走のみやこSは直線でなぜか馬のいるところに突っ込む謎采配もありましたが、スタートが決まらず後手を踏んだのもあり終始窮屈なレースになってしまいました。6走前の平安Sのようにそれなりに周りも流れるレースになると現状では苦しく、ここも位置を取るのは厳しいと見ます。

[5]⑨オーヴェルニュ(福永)

 間隔を詰めると良くないタイプではありますが、前走のみやこSは陣営もここを意識しての叩きであることを明言しており、中身が出来ていないという感じの失速の仕方で⑫着。そもそも米国遠征で福永・川田の両ジョッキーが居ない中で使う時点で本気度の違いは明白でした。中京では3戦3勝でここに向けての仕上げも順調そのものですが、自らが速い上りを使えるタイプではないため逃げ馬が止まるような高速馬場で良績を残してきました。3走前の平安Sでは重馬場+前が止まりやすい中京1900mで余計に圧勝した側面もあり、1800mで良馬場となるとそこまでのパフォーマンスは期待できないでしょう。

[5]⑩ケイティブレイブ(内田博)

 美浦転厩後4戦目で陣営は状態の良さをアピールしていますが、良かったころの好走歴自体が平坦コースに集中しており坂のある中京に変わることはプラスではありません。前走金沢で行われたJBCクラシックでも流れ込むだけのレースで、このメンバーでも足りるとは言い切れず。

[6]⑪アナザートゥルース(坂井)

 前走のみやこSは気温低下によりコンディションが上向いた分もあり逃げて見せ場たっぷりの③着でした。向こう正面でエクスパートランが捲ってきた時に2番手以降の各馬が速めに動き出したこともあり差し決着になりましたが、その中で唯一手綱を動かさなかったのがアナザートゥルースの松山J。好発から行き切り、直線向いてもギリギリまで追い出しを待った分残た格好で先行勢総崩れの流れの中で残したことは価値は高いですが、ラップ自体は前半にしっかり緩んでおり鞍上の好判断も込みでの結果と評価すべきでしょう。逃げなくてもレースのできるタイプとは言え前走のように流れが向くとは言い切れず、先行勢も強力なここでは。

[6]⑫クリンチャー(川田)

 左回りでは芝も含めて(0,0,0,4)。現状の賞金では東京大賞典に出られないためやむなくここに向かってきたと推察されますが、それだけに賞金加算をもくろんでの参戦だったはずの前走・みやこSで⑥着に敗れたのは不可解でした。アナザートゥルースの項で述べた通り早めに動き出す展開になった分苦しかったのはありますが、この馬の場合そのような持久力勝負をモノにしてきたクチなだけにもう少し残せるかと思っていました。中央の相手関係では少しずつ苦しくなっている現状を伺わせ、左回り替わりとなると強調はしにくいかと。

[7]⑬チュウワウィザード(戸崎)

 昨年のこのレースでは強豪相手に完勝と言えるレースぶり。その前が大井で2戦連続で③着に敗れていたことを考えても、左回りでこその馬と評価できるでしょう。今年もJBCクラシックを叩いての参戦ですが、テーオーケインズの項で述べた通り着差はコース取りの差であり中身のあるレースでした。

 ただその昨年は最終が坂路で併せ馬を消化していたのに対し今年は単走。追い切りの映像を見る限りでは終始右に張っている様子で、まっすぐ走れていた昨年との比較でも状態が前年以上には見えないのが正直なところです。メンバー差を考えればここでも上位争いは必至でしょうが、現状の出来でどこまで、というレースになりそうです。

[7]⑭ダノンファラオ(横山武)

 前走のJBCクラシックは押し出されての逃げで1.9差の⑦着と大敗を喫しましたが、金沢ではご法度とされるラチ沿いを進んでのもの。カジノフォンテンに押し込められたのもありますが道中の位置取りからして単に鞍上が金沢を知らなかっただけと見られ度外視できるでしょう。但しこの馬の良績は左回りと平坦コースに集中しており、左回り替わりは良いものの急坂のある中京は必ずしもプラスとは言えずで。

[8]⑮メイショウハリオ(浜中)

 脚質的に嵌り待ちにならざるを得ず、前走のみやこSも結果的には嵌りましたが、内枠でスタート後窮屈になりそうなタイミングにも浜中Jは引かずにポジションを主張し中団から運びました。3角から追っていた割には最後ようやく届いた、という印象で、中京1900mや阪神2000mでパフォーマンスを上げるタイプと見ます。同じくみやこSで差して上位に食い込んだ中では④着だったプリティーチャンスが先日のクイーン賞で1.2差③着。流れを利しての好走という見方は否定できずでここでも恵まれないことには。

[8]⑯カフェファラオ(ルメール)

 気性的な問題故ペースは流れてほしいですし揉まれないのがベスト。そういう意味ではこの大外枠自体は歓迎ですが、前半3Fが36秒を切るようなペースでないとストレスが溜まってしまいます。強い馬が揃い決着タイムも速かった昨年でさえ36.5という入りで、今年がそれ以上になる期待は薄いです。そもそもその昨年も1角でちゃんと外に持ち出せておきながら不発だったことを考えれば大外枠の効果も限定的と見られ、あとはブリンカーでどこまで変われるか…でしょうか。

<予想>
◎サンライズホープ
○テーオーケインズ
▲チュウワウィザード
△オーヴェルニュ
△カフェファラオ


■中京8R ラフダイヤモンド

 3走前の中京芝2000m戦⑥着がなかなかの内容。牝馬限定戦ながらそれなりにメンバーが揃っており、当時の②,④着馬も既に勝ち上がり済。4角5番手以内の馬が3着までを占める展開で大外18番枠のスタートから脚を伸ばして1.0差まで押し上げてきました。前走はダート、2走前は平坦の新潟で、3走前だけ走れればここでも通用の目はあります。

 中京芝2200mはスタート位置が4角方向に200mズレるだけですが、坂下からのスタートになる上最初の直線が長くなるため先行勢がバテやすく特に下級条件では差しが利くようにもなり得ます。逃げたい馬もおりペースは平均程度が見込まれ、混戦になれば位置取りひとつで食い込みあっても。


■阪神11R バティスティーニ

 このコースで良馬場なら③②②着。いずれもOPでの成績で、特に2走前・3走前は逃げ切り決着を追い込んでの②着と相性の良さを見せています。今回もメイショウウズマサが行き切りそうな構成ですが、積極策で開花したケイアイターコイズをはじめ位置を取りたい馬は多く、最後に前が止まれば今度こそ差し切れるでしょう。


2021年12月4日土曜日

【12/4(土)予想】ステイヤーズS・チャレンジCの予想とねらい目レース(阪神12)

■中山11R アイアンバローズ

 5か月の休み明けを叩かれ3戦目。2走前の京都大賞典は+18kgもあってかポジションを取れずで、前走のアルゼンチン共和国杯はそこから-6kgと多少絞れてはきたものの、本質的に末脚比べは合わずで東京ではキレ負けの格好。3走前の緑風S①着時のように道中からじりじりとラップが上がるレースの方が得意で舞台適性も見込め、斤量増も57kgで2勝しており不安はありません。重賞勝ち馬が1頭しかいないというメンバー構成も近2走からすると大幅に恵まれるわけで、ここでなら足りる存在と見ます。


■阪神11R カツジ

 中間に障害練習を行い試験にも合格。2000m級のレースに使うのは昨年の新潟大賞典以来1年半ぶりで、短距離中心に使われてきたこともあり3000m前後の障害競走に使う上での足慣らし的な側面が強いと見られていますが、私はその見解には懐疑的な立場です。そもそも障害練習自体がトモの強化や集中力アップと言った副次的な効果で平地での成績改善を狙って行われることが少なくなく、「調教が試験を兼ねる」ことも珍しくありません。たまたま飛ばしてみたらセンスがあり平地力もある馬なので受かっただけの可能性もあり、障害試験に合格したという事実だけを以てここが叩きと見るのは早計だと考えます。

 しかも今回は岩田康Jを鞍上に迎えます。ご存知の通りこの馬に岩田康Jが乗ったのは、8走前のスワンS①着と4走前の函館SS0.1差⑤着の2度。極端な競馬で馬のやる気を引き出し好走に導いており、もし本当に今回「とりあえず無事に回ってきてほしい」という意図での参戦ならば、もっと安全に回ってこられる騎手にお願いするはずでしょう。

 この馬は母父ホワイトマズルが強く出ており、極端なレースをさせたり距離を変えるなどして目先を変えることでパフォーマンスを取り戻してきました。ここ最近は短距離で追い込むレースをさせていましたが、Bコース替わりの初日でめぼしい逃げ馬も居ない今回、一気の距離延長で今回は前目につけることが考えられ、小頭数で内回りと恵まれうる要素も十分で一発の警戒が必要な舞台と見ます。


■阪神12R アラゴネーゼ

 前走からブリンカーを装着。おかげで行きっぷりは改善されましたが内枠で押し込められてしまい道中頭を上げるシーンが。それでも直線に向いてからは伸びなおすところを見せ、スムーズなら掲示板はあったレースでした。前走で掲示板に載ったのが3頭しかおらず力量は拮抗気味で、人気どころが外に集中したのも好都合。発馬を決めて被されない位置を取れれば見せ場は十分に作れるはずで。


2021年11月28日日曜日

【11/28(日)予想】ジャパンC・京阪杯の全頭評価とねらい目レース(オリエンタル賞、カノープスS)

■東京12R

[1]①ムイトオブリガード(柴田善)

 この馬は位置を取りに行って好成績を残してきた馬で、4角通過順が5番手以内なら(5,0,0,4)なのに対しそれ以下だと(1,4,1,14)。前目で一脚を使う戦法に持ち込むのが得意なだけに、ここ最近は出脚が鈍く位置を取れていないのが気がかりです。最終追いはウッドで先着も2歳未勝利馬と併せてのもので強調できる時計でも無く、ここに来てのさらなる良化は望みにくい現状です。

[1]②コントレイル(福永)

 前走の天皇賞ではスタートの後手も響き、エフフォーリアを見ながらの運び。本来自身がやりたかったレースを勝ち馬にされる格好で、それでも上手く目標を前において直線を迎えられましたが、最後はハイペースを前目で運んで止まったグランアレグリアを交わすのが精一杯。前回とのメンバー差を考えればここでは実績上位になりますが、前走が必勝を期して臨んだだけにそこからの上積みは?で、なおかつ距離延長も歓迎材料ではなく。

[2]③ブルーム(ムーア)

 今年のサンクルー大賞(仏G1)を制し、地元アイルランド以外での初めての重賞勝ちがG1となったうえ前走はBCターフ(米G1)で0.1差の②着。地盤が柔らかく時計がかかる欧州に比べ、アメリカの芝は比較的日本に近いスピード馬場で同レースの2400mの決着タイムは2.25.9。同馬が2走前に②着したフォワ賞(仏G2)が2.31.8だったことを考えれば1000mで3秒ほどはタイムの違う馬場を高いレベルで走破しており、能力は一級品でしょう。

 この馬はキャリアで2回だけ2桁着の大敗を喫しているのですが、2走前の凱旋門賞⑪着は悪天候で決着タイムが2.37.6という超スロー。昨年のロングディスタンスC(英G2)⑬着は経験のない12f(3190m)戦でのもので、これ以外のレースは全て⑥着以上に纏めています。欧州外の国際G1で好走しているのはポイントで、父Australia(英)の母ウィジャボードが06年にBCフィリー&メアターフを制し次走のジャパンCでも③着に入るなど高速馬場への高い適性を有しているのも好材料。このメンバーであっても無視できない存在でしょう。

[2]④シャフリヤール(川田)

 前走の神戸新聞杯はやはり雨の影響が大きく、キレを身上とするこの馬にとっては不向きなコンディションで度外視できます。中間は疲労回復ののち立ち上げ、1週前に速めをやって直前は確認程度に留める調整はダービー時と一緒。ダービーを勝っているとはいえ、2400mへの適性で勝ったというよりは能力の絶対値や位置取り、鞍上の舞台経験などが噛み合ってのもの。本来は1800~2000m程度の馬であまり大味な競馬はしたくないはずで、ロスなく立ち回れるこの枠は好材料でしょう。

 但し3戦ぶりに手綱を取る川田Jのテンションはあまり上がらず。「この馬の長所は?」という問いに対し「ダービー馬であること」という、某元環境相を彷彿とさせるような言い回し。普通は「最後のキレ」とかそれっぽいことを言うべきところですし、仮にも毎日杯騎乗時は日本レコードで勝っているにも関わらず、です。「春から成長している」という話もしていましたが、何が?と聞けば「まとまりが出てバランスが良くなった」というこれまたけむに巻いたようなコメント。デビュー時450kgだった馬体は神戸新聞杯でも452kgで目に見えた成長を見せているわけでもなく、曲解すれば「長所らしい長所が無い」と捉えているのかもしれません。

 距離のことも考えればあまり積極的なレースにはならないはずで、キセキが奇跡的にスタートを決めない限りはメンバー的にもスローが予想されます。そうなると前が垂れるというよりかは自分で決めに行く脚が必要なわけで、長く良い脚を使うタイプではないだけに仕掛けどころを見定めている内に前に居る馬に押し切られる可能性も考えなければなりません。

[3]⑤キセキ(和田竜)

 6歳シーズンからゲート難が顕著になり、ここ2戦は出していくも今度は掛かるという問題点が。気分良く行かせることが非常に難しいのですが前走の京都大賞典は久々にまともなレースが出来ての②着でした。但しあのメンバーだから②着で済んだという見方もでき、好走のためにはキレ勝負でなくなし崩し的に脚を使わせるレースになる必要があります。スタートさえ決まれば自ら逃げてその形を作れますが、微妙に内側の枠に入ってしまいスタートにシビアにならざるを得ない点が悩ましく。

[3]⑥グランドグローリー(C.デムーロ)

 仏G1であるジャンロマネ賞を2走前に制しG1初制覇。前走のオペラ賞(仏G1、イカットも参戦し⑬着)でもタイム差なしの②着と充実ぶりが光ります。欧州ではセックスアローワンスが日本より牝馬にきつく、これまでのレースの斤量は56~59.5kg。今回55kgを背負ってレースに出ること自体が初めてで、牡馬との2kg差も欧州に比べれば有利にはなります。

 但しこの馬の場合、勝ち星が2100mまでしかないことに加え芝の良馬場で勝ったことがない点が気がかり。加えて追い込み一手の脚質では今回の流れでは不発に終わる可能性が高く、自分のレースをしてどこまで、という舞台になるでしょう。

[4]⑦オーソリティ(ルメール)

 府中は(3,1,0,0)。コース巧者なのは言うまでもないですが今回は中2週での臨戦がポイント。1週前から時計を出し始め、直前は3頭併せの一番外で52.4-11.6を馬なりでマークしており態勢は整ったと見ます。但し中間が馬なり3本のみという点からはやはり状態維持が最優先となっている背景が窺えるうえ、前走も強いレースでしたがそもそも2着以下は重賞でろくに勝負になっていない馬ばかりで実質G3~OP特別程度のメンバーでした。人気2頭に付け入るすきありと見てかそれなりに人気になっていますが、元々連戦(=天栄仕上げでない)が得意でない木村厩舎の特性を考えても懸念の残る舞台ではあります。


 上記は木村厩舎の連戦時成績(2018年~)。そもそも3連戦以上のローテ自体が極端に少なく、複勝回収率を見れば使うごとに期待値が下がっていくのが一目瞭然です。比較対象として下記に矢作厩舎のデータを載せますが、方針が違うので一概に比較はできないものの馬質に大差のないことを考えればやはり厩舎力という点で差異は小さくないと考えます。


[4]⑧ウインドジャマー(北村宏)

 藤沢和厩舎最後のジャパンCですが、登録があったのはこの馬と繰り上がり次点のゴーフォザサミットの2頭。芝での実績を考えれば後者の方が望みはありそうですが、藤沢師はあえてウインドジャマーを回避させずに出走という判断をしました。

 馬主の多田信尊氏は元大樹ファームのレーシングマネージャーで、同厩舎の活躍馬でもあるタイキシャトルをはじめとした各馬の海外遠征や、セリ市での購買を長年にわたりサポートしている方です。仲介が本業につき自身の持ち馬よりはペルーサ等他の馬主名義の活躍馬の方が有名で、自身の所有馬はマイナーな牧場の生産馬が殆どですがその中でも17年のキーンランドCを9歳にして制したエポワス等がいます。同厩舎を長らく支えた功労者という側面もあり、芝未勝利での参戦には記念出走の側面が無いとは言い切れないでしょう。

 但し時計がかかるようになっている点は好材料で、鞍上の北村宏Jは開催後半の馬場の伸びどころを的確に把握できる騎手でもあります。先週のレースぶりなどを見ていても上手く内から2~3頭目の位置に誘導しようという意図が感じられ、位置を取ることが出来れば掲示板くらいはあっても。

[5]⑨アリストテレス(横山武)

 コントレイルと接戦した菊花賞は完全に向こうの不得意条件で、中距離に戻ればやはりレベル差は認めざるを得ません。前走の京都大賞典にしても最後の1Fが13.0秒かかるタフな流れになったにもかかわらずマカヒキに差されてしまうあたりは現状の限界で、上りが求められるこの舞台に変わるのはプラスではありません。

[5]⑩ロードマイウェイ(三浦)

 2走前の京都大賞典は展開・メンバーに恵まれてのものでそれでも⑤着が精一杯。前走のアルゼンチン共和国杯は引き続いての56kgで前進を見込みましたがやはり道中の追走からして良かったころの姿にはないという判断で、メンバー強化+距離短縮のここでは。

[6]⑪シャドウディーヴァ(横山典)

 前走同様に終いを伸ばす形で「距離は持つ」という話ですが、その前走の府中牝馬Sもアンドラステの仕掛けがワンテンポ早かったために届いた側面もあり、自滅待ちの期待の薄いこのメンバーでは自身のレースをしてどこまで、という舞台になるでしょう。

[6]⑫サンレイポケット(鮫島駿)

 前走の天皇賞では高速上りに対応し33.6の脚を使い④着と健闘を見せましたが、やはりベストなのはワンターンかつ上りのかかる展開。このコースで勝ちがあるとはいえ2.33.1も時計のかかる不良馬場でのもので、まっとうな芝コンディションではもうワンパンチに欠けるところです。

[7]⑬モズベッロ(池添)

 多少時計がかかるとはいえ、良馬場の範疇ではやはり東京コースでは苦手な上り勝負にならざるを得ません。叩かれながらの上昇は認めますが、掛かりやすいタイプで距離延長も歓迎ではないクチで。

[7]⑭ユーバーレーベン(M.デムーロ)

 前走の秋華賞は一頓挫あってのぶっつけであったうえ、明らかに向いていない阪神内回り2000mという条件で度外視できます。舞台変わりと叩いての良化は好感持てるものの、オークスは同世代間での争いで元から2400mではまともに勝負になる馬がほとんどいない中での勝利で、それをこの舞台で通用するよりどころにはなかなかしにくいというのが正直なところです。

[7]⑮マカヒキ(藤岡康)

 前走の京都大賞典は前半61.6秒のスローペースに加え、最後の1Fが13.0と大きく失速したことで結果的に間に合いました。阪神2400mコースで重賞が挙行されるチャンスは少ないだけに、メンバーにも恵まれ上手くチャンスをモノにした格好でした。多少時計がかかるとはいえ、良馬場であれば2分23秒台の決着はほぼ確実で間に合うのは難しいかと。

[8]⑯ユーキャンスマイル(藤岡佑)

 年々追走力が衰えており、昨年は2.23.0の決着についていけず2.0差の⑫着。ここ2年は阪神大賞典でしか馬券に絡めていない点からも、まっとうな流れでは現状苦しいでしょう。

[8]⑰ワグネリアン(戸崎)

 前走の富士Sは壁を作って進めたもののキレで勝負するタイプではないため、もう少し前でレースが出来れば、という運びでした。距離延長で臨む今回はもう少し前で運べそうで、過去距離延長ではダービー①着・JC③着を含め(1,1,1,1)で、唯一の着外は雨が残った昨年の宝塚記念でそれ以外は確実に走れています。

 但し今回は中間で頓挫があり1週前がポリトラックでの追い切り。最終でウッドで併せ馬を消化しましたが格下に遅れを取る内容で、完調とは行かない点が懸念です。

[8]⑱ジャパン(武豊)

 G1を連勝したのは2年前。5歳シーズンはここまでG3を2勝しているのみで、アメリカのG1でタイム差なしの②着があるものの54.5kgで出られたもの。今回は帯同馬としての性質が強く、日本のような高速馬場への適性も未知数です。

<予想>
◎ブルーム
○シャフリヤール
▲コントレイル
△キセキ


■阪神12R

[1]①アウィルアウェイ(荻野極)

 2走前の北九州記念は上滑りする馬場で末脚を活かせず。前走のスプリンターズSは内しか伸びないコンディションでやはりこの馬には向きませんでした。今の阪神の外伸び馬場は向きそうですが、痛恨の最内枠を引いたうえこの夏から急激に体重が増えているのが気になるところ。ひと間隔開くも強めの本数は少なく、番組ありきの参戦に映るのも気がかりです。

[1]②エイティーンガール(秋山真)

 好走パターンは外差し+前崩れ展開でのもので、前走のスプリンターズSはそれが叶わなかった分の敗戦でした。馬場的にはこの馬に向きそうですがインから持ち出すとなるとロスを覚悟する必要があり、鞍上がうまく捌いてどこまで、というレースになるでしょう。

[2]③ラヴィングアンサー(岩田望)

 終いは確かですがどうしても展開頼みになる馬で、上りのかかるレースに好走歴が集中しています。今回は最後の直線の坂で上りのかかる阪神ですから浮上の余地はありますが、その脚質故多頭数の内枠は鬼門。OP入り後の3勝はいずれも8番枠より外でのもので、この枠では立ち回りが難しい懸念も。

[2]④オールアットワンス(石川)

 前走アイビスSDを勝ったものの、元々2走前の葵Sではレイハリア、ヨカヨカに続く③着で力のあるところは見せていました。目立っていく馬も居ないだけにこの馬が主導権を握りそうですが、最後の1Fで1秒近く時計がかかる阪神芝1200mではどこまでこらえられるか、今後トラックコースでの重賞を戦っていくうえで真価の問われる一戦になりそうです。

[3]⑤タイセイビジョン(幸)

 前走のスプリンターズSではスタートしてメイケイエールにぶつけられ最後方からのレースを余儀なくされました。ただでさえ出脚に難があるだけにここは負けても仕方ありません。スプリントの追走力に課題はありますがスムーズなら重賞でもやれてよい馬で、2走前のセントウルSもスタートタイミングが合わず後方からになった分の敗戦で内有利展開を0.5差⑦着なら決して悲観する内容ではありません。捌き一つで巻き返しは可能かと。

[3]⑥シヴァージ(吉田隼)

 前走のスプリンターズSではそれまでと一転して内目でポジションを取る競馬。1番枠で腹をくくった側面もあるのでしょうが、内しか伸びないコンディションも相まってレシステンシアとタイム差なしの③着は十分に評価できるものでした。今回はこの馬本来の戦法の活きる外伸び馬場で条件・相手関係も大きく好転。「出そうと思えば」位置を取れるタイプにつき枠順の不安も少なく、順当に上位争い可能でしょう。

[4]⑦ファストフォース(小崎)

 この夏の連続好走はともに小倉でのもので、前走坂のある中山ではぱったり止まってしまいました。日本レコードで勝ったCBC賞も究極の体力勝負になった面が大きく、まっとうに時計のかかる馬場では恩恵を受けにくく他馬の台頭余地も大きいだけに。

[4]⑧サヴォワールエメ(松若)

 短距離で前付けするレースで2連勝。但し軽い斤量と内目の枠に恵まれた格好もあり、斤量増+8番枠で同様のレースができるかは少々疑ってかかる必要がありそうです。

[5]⑨ミッキーブリランテ(坂井)

 キレはしないものの好位で脚を溜めてじわじわ追い込むタイプで、位置を取るのに苦労しない中枠は歓迎のクチ。但しこの馬というか矢作厩舎は休み明けの成績が芳しくなく、この馬も中2週以下で(3,1,2,2)に対し中3週以上空くと(2,1,2,12)と好走確率がガクッと下がります。ここが勝負というよりは、ここを叩いて阪神Cあたりが理想でしょうか。

[5]⑩レッドアンシェル(団野)

 重賞を2勝しているように力はあり、とにかくこの馬の場合体調が整うかが最大のポイントです。2走前の北九州記念時はCBC賞をコンディション不良で自重しての参戦で、中間2週にわたり坂路で速めと併せ馬を消化し体調は整っていましたが馬場の悪いところに押し込められた上58kgを背負い0.3差の⑤着。斤量差が出やすい短距離戦で勝ったヨカヨカと7kg差とあっては仕方ありません。

 今回は放牧明けで2か月半ぶりの実戦ですが、この馬にしては珍しく中間はウッドも取り入れ3週連続でハードに追われ、体調面の不安は無さそうです。最終こそ格下に遅れを取りましたが時計的には問題なく、その前2週にわたってウッドでしっかり負荷をかけてきており、前走が中2週で本数も少なかったことも思えばコンディションはそれ以上と窺えます。実績もあり外差し展開もプラス。台頭あっても驚けません。

[6]⑪アストラエンブレム(西村淳)

 ズルさのある馬で中距離戦を使っていたころはなかなか勝ち切れず、距離短縮で目先を変えることで馬がやる気になり好走するもそれに慣れるとまた善戦マンに逆戻り、という戦歴を繰り返しています。これで1400m以下のレースに使うのは6戦連続ですが、一番いい走りをしたのはやはり最初に1200mを走った5走前のラピスラズリS。末脚自体は健在ですがやる気を出さないことには好走の目は薄くて。

[6]⑫アイラブテーラー(浜中)

 昨年の高松宮記念に無理遣いをしたことがたたってか、それ以降はゲート難+追走難が付きまとうように。距離を伸ばし1400mに使ったここ2戦は0.4差の接戦でしたが、再度1200m戦となると置かれる懸念が大きく。

[7]⑬シゲルピンクルビー(高倉)

 間隔が詰まると良くないというのもあり、前走のセントウルSは見せ場のない内容に。2走前の北九州記念も荒れた内に押し込められての0.2差④着で、休み明けで立て直された今回は馬の出来としては見直せる機会です。先週のハーフバックをはじめここ最近短距離戦で穴を開けまくっている高倉Jに乗り替わって、馬場の良い外目を通れれば侮れません。

[7]⑭ソーグリッタリング(藤井)

 止める面が出ており、引き続いてブリンカーを着ける上距離短縮で臨む一戦。ただ元々併せないとソラを使う特性があり、集中力が持続しないのは今に始まったことではありません。流石に7歳を迎え体力的な上り目も薄いとなるとこのショック療法でどこまでの伸びしろが見込めるかは…。

[8]⑮レイハリア(亀田)

 33.2-34.9の前傾戦を2番手で押し切った2走前の葵Sが評価できる内容。今回はさらに上りがかかりそうな阪神替わりでプラスではないですが、53kgの斤量で出られるのは好材料。時計勝負では分が悪いだけに適度に掛かる今の阪神も合っており、そういう意味ではこの枠も決して悪くはありません。出たなりでポジションを落とさなければ再度の善戦も。

[8]⑯ライトオンキュー(古川吉)

 鼻出血明けで高松宮記念以来の実戦。陣営は様子を見ながら慎重に調整しており、週ごとに負荷を上げ最終では坂路でイーサンパンサーと併せ51.2-12.2の好時計をマーク。稽古駆けするタイプとはいえ及第点の時計ではありました。但しその分馬体はまだ太目残りの懸念があり、休み明けも苦にしないもののどちらかと言えば平坦コースの方が合っているクチで58kgも酷な印象。今回は無事に走ってどこまで、という舞台でしょうか。

<予想>
◎シゲルピンクルビー
○レッドアンシェル
▲シヴァージ
△レイハリア
△タイセイビジョン
△エイティーンガール


■東京9R メイショウボサツ

 現級でも②着1回③着2回の実績があり昨年の青葉賞でも⑤着している実績馬ですが、気難しさを孕み外目を取って被されずに運ぶのが理想なタイプ。今回はキャリアで初めて8枠をゲット。ワンターンの東京なら序盤にごちゃつく不安も少なく、リズムよく運べればここでも十分やれるはずで。


■阪神11R シャンパンクーペ

 このレースのカギを握るのがまくり芸でお馴染みのエクスパートラン。恐らく一旦下げてから向こう正面で上げていくはずで、前走のみやこSでは同馬の動きでペースが一気に早くなり差し勢が台頭する流れを作りました。シャンパンクーペは元々「最後に前が止まるコース」が得意な馬で、良績は「阪神2000m」「京都・中京1900m」とスタートしてホームストレッチが長く先行争いで脚を使うコースに集中しています。前走の東京戦はその真逆と言ってよいコースでこの馬の持ち味が活かせませんでしたが、今回は得意コースに戻り引き立て役もいるとなればここは一発に警戒です。

2021年11月27日土曜日

【11/27(土)予想】ねらい目レース(阪神8、茨木S、キャピタルS)

■阪神8R ハイパーステージ

 中1週以下だと(2,0,0,1)。唯一の着外は芝でのもので連戦の方が力を出せる馬ですが体質の問題でなかなか理想のローテが実現しませんでした。7か月半ぶりとなった前走は強い勝ち馬に上手く乗られた分の②着で、立ち回りや末脚を見ても勝ちに等しい評価を与えられるレースだったと見ます。中1週で使えるここは前進が見込める上、人気の中心はレベルに疑問符の付く20年もちの木賞組。(1,2,0,1)と実績あるこのコースなら。


■阪神10R メイショウヨカゼ

 このコースで⑥④④②①①③⑤着と大崩れなく走れており、3走前のオークランドRCTでは日本テレビ盃⑤着のメイショウダジンと0.2差と現級の目途は既についている状態です。2走前の柳都Sでは位置を取れずで、4角はブレーキをかけながらの進出。あれでは平坦コースは間に合わないのも当たり前でした。前走の奥羽Sもやはり後方からのレースで、良い脚は見せましたが⑩着。いずれもテン乗りの鞍上だったこともあり不完全燃焼のレースが続いていますが、今回はコンビで(2,2,0,1)の浜中Jに手が戻る上、ゲートの良くないこの馬にとっては外枠は歓迎材料です。

 ここも人気の中心は8R同様もちの木賞組。但しダノンハーロックは今回初めて距離短縮となり、タフさが売りな反面位置が取れないと3走前のようにサッパリ(1勝クラス戦でラペルーズと1.1差⑤着)という可能性も。ハンディーズピークも2走前は実質2頭立てというレースで、前走にしても勝負が決まりかけたところを差し込んできただけで0.9差⑤着を額面通りには評価できず。上位勢が信頼しにくい状況であればこの馬の出番があるのではないかと。


■東京11R スライリー

 前走の秋華賞時に「デビュー時から馬体が増えていない」点を懸念材料として挙げましたが、輸送があってもデビュー時と同じ432kgまで増えてきたのは好感でした。その名が示す通りレースでは2角まで頭を上げるやんちゃぶりを見せるも、直線では馬群の中をしっかり伸びて0.5差⑤着。タイム差なしの⑥着だったステラリア同様ストレスのかかる展開で良く辛抱しましたし、今回は距離短縮でレースもしやすくなるでしょう。

 先週からCコースに変わった東京は例年同様の内前有利馬場となっていますが、現時点で良く伸びるのは内から2~3頭分くらいのラインと見ています。好位の2~3番手につけたいこの馬にとっても絶好のコンディションで、和製ムーア・石川Jの面目躍如に期待です。

2021年11月21日日曜日

【11/21(日)予想】マイルチャンピオンシップの全頭評価とねらい目レース(福島7)

■阪神11R

[1]①ホウオウアマゾン(坂井)

 前走のスワンSでは初の1400mでも行き脚がついてハナを切っての③着。他の先行勢が残せていないことを考えれば額面以上に価値のあるレースでした。ただこの馬の場合間隔を空けて使った方が良く、連戦ローテとなったG1戦は2回走っていずれも⑨着。そもそも前走が半年ぶりで+22kgと余裕を残しながらの参戦でありながら、この中間は1週前に速めを1本乗ったのみ。開催が進み内が残せない馬場になりつつある点もマイナスで。

[1]②クリノガウディー(岩田望)

 前がかりな気性故、古馬になってからは1400m以下を使われておりここでの距離延長はプラスとは言えず。しかも相手強化+右回り替わりに加え、この馬を手の内に入れかけた岩田康Jからの乗り替わりとなっては買える要素は見当たらず。

[2]③シュネルマイスター(横山武)

 前走の毎日王冠は坂上で絶望的な位置からダノンキングリーを捉えての①着。最後の50mでソングラインを捉えたNHKマイルCを彷彿とさせるキレを見せました(あれはソングラインがヨレたのもありますが)。実際最後の3Fは11.3-11.4-11.9と決して前が止まっているわけでもなく、ダノンキングリーも早め先頭から33.7の末脚を使っていただけに決して恵まれたものではないでしょう。

 おまけにこの馬は56kgを背負っての勝利。3歳馬の毎日王冠優勝は19年ダノンキングリー、20年サリオスに続き3年連続でしたが、前2年の2頭は54kgでのものであり、斤量面でも一回り上の評価を与えられるレースでした。今回は春の安田記念から考えればグランアレグリアとの斤量差が-1kg→+1kgとなり決して楽な戦いではないですが、この馬のセールスポイントは「上りのかかる展開で差し込んでくる末脚」にあると見ています。事実敗れた2戦は距離が長くレース上りと同じだけの脚しか遣えなかった弥生賞②着とレース上り自体が33秒台の安田記念③着。今の阪神では高速決着は望むべくもなく、小頭数+スローで上り勝負になった先週のデイリー杯でさえレースの上りは33.8。16頭立てで前も流れるここは34秒以上はかかることが見込まれ、この馬向きの展開になる期待は大きいです。

[2]④サリオス(松山)

 古馬戦では毎日王冠以外馬券になっておらず早熟という見方もできますが、前走の安田記念は右トモを気遣いながらの調整でそもそもまともな状態でなく、2走前の大阪杯は重馬場に脚を取られる格好で最後はラチ沿いをやや苦しそうに走っていました。3走前、昨年のマイルCSはご存知の通りまず届かない位置から末脚だけで⑤着という内容。もし今年昨年と同じレースをすれば嵌る可能性はありますが、今回はブリンカーを装着するとのことで陣営はある程度位置を取るレースを画策していると見られます。時計がかかりそうなコンディション自体は歓迎も、内に押し込められると動きたいところで動けずになる懸念もあります。

[3]⑤サウンドキアラ(武豊)

 前走のスワンSではゴール前鋭い末脚を見せ②着。勝ち馬との差は前が詰まって追い出しが遅れた分で、復調を示すレースでした。一叩きされた今回は最終の坂路で51.7-12.2をマークし、昨年ヴィクトリアマイルで②着したとき(51.6-12.3)に近いデキにまで来ており引き続きこの馬の力は出せるでしょう。ただ当時と同じだけ走れたとしてもアーモンドアイには完敗しているわけで、6歳秋で成長を見込むのが厳しいとなるとそれなりにメンバーの揃ったここでどこまででしょうか。

[3]⑥ケイデンスコール(岩田康)

 前走の毎日王冠では内を突くも進路が開かず、鞍上もろくに追うことなく⑨着。元々2か月以上の間隔が空くと(0,0,0,6)ですから、安田記念以来となったここは織り込み済みだったのかもしれません。

 今回は1週前に坂路で51.8-11.9の好時計をマークし、直前も馬なりで終いを12.0に纏めてきました。前走時に口向きの悪さを指摘しましたが、しっかり動かした1週前は真っすぐ登坂できており力を出せる状態にはあると見ます。とはいえ春に好走した重賞のメンバーはG1ではまるで通用しておらず、紛れなしの阪神で一線級が相手となると敷居は高そうで。

[4]⑦インディチャンプ(福永)

 安田記念からマイルCSへ直行するのは去年と同じですが、陣営としては本来は叩き良化型であることは認識していて「休み明け云々と言われないように仕上げてきた」というニュアンスのコメント。できればどこかを叩きたかったという本音が透けて見えます。

 高松宮記念でも③着しておりスピードは衰えていないと見ますが、キレという意味ではやはり一昨年の頃にはない様子。坂路調教でも前がかりな気性故最後から2F目が最速になることが常態化しており、近年の中では唯一昨年のマイルCS(グランアレグリアから0.1差の②着)の時が加速ラップを踏めていました。事実その時が最高打点であったと考えればその時以下の調教で、時計のかかるコンディションというのもスピードで押し切りたいこの馬にとってはプラスにはならなさそうです。

[4]⑧ダーリントンホール(和田竜)

 発馬に課題を残す馬で、前走の富士Sでもいつも通りスタートでふらつき後手を踏みました。馬群が比較的横に広がり丁度真ん中を進めたことでポジショニングを落とさずに済み、直線では伸びる外を選択し丁度良く前も空いたのでしっかり追えましたがそれでも⑤着。さらにメンバーが強化される今回、初の関西遠征というのも課題です。

[5]⑨グレナディアガーズ(池添)

 NHKマイルC終了後、川田騎手が「秋は別路線になると思います」とコメントしており1600mは長いのかと思われましたが、秋初戦には京成杯AHを選択。控える競馬から直線は外に出してカテドラルと0.1差の②着と見せ場を作りました。

 但しこの時の中山は開幕週に関わらず差しの効くコンディションで、終盤にかけて踏み固められたインが有利な傾向が進んでいったという格好。マイルでもG1勝ちはありますが世代限定戦はスプリント路線からの参戦もあるためペースが流れやすく、事実朝日杯もNHKマイルCも前半3Fは33.7とスプリント寄りの速い流れになり力を発揮できた側面が大きいです。前半35秒前後が見込まれる今回は中距離寄りの適性が求められ、池添Jの手腕を以てしてどこまで。

[5]⑩ロータスランド(田辺)

 前走の富士Sでは内が悪くなった東京で押し出される格好でハナに立たされ、終始つつかれた上轍の上を走る格好に。外に出すこともできず終始消耗の大きい競馬で、輸送も踏まえて+10kgとやや余裕残しだったことも影響したかもしれません。それを考えれば0.9差の⑩着は健闘の部類と言えるでしょう。

 この馬は上りのかかる展開やコンディションを得意としており、入りも上りも35秒を回るくらいが理想と言えます。今の阪神はいずれもに該当するコンディションであり、このコースでも3勝を挙げる巧者ぶり。最終追いは前走と同じく坂路で馬なり調整も、全体時計を大きく詰め型通り良化。一線級との対戦経験が鍵も、時計のかかる今年の阪神は最大のチャンスであるはずです。

[6]⑪カテドラル(戸崎)

 前走の京王杯AHでは後方の内で脚を溜め、コーナーリングで上手くポジションを上げてきました。直線は一瞬前が詰まるシーンもありましたがかえってそこで馬が上手くエキサイトして最後の爆発力に繋がったとも言えるでしょう。開幕週の馬場を思えば本来はコントラチェックが残している展開で、着差以上に強かったレースでした。

 この馬もまたレース自体の上りが33秒台になるようなレースでは厳しく、上りのかかるレースで鋭いキレを見せるタイプ。出していくとダラっと脚を使ってしまうだけに、継続騎乗の戸崎Jが上手く壁を作って運べば再度チャンスでしょう。

[6]⑫グランアレグリア(ルメール)

 昨年のこのレースは緩めのペースを5番手で折り合い完勝。今年は思ったより勝ち星を積み上げられていませんが負けたレースには理由があり、前走の天皇賞にしても出たなりの位置を選択しましたが結果として人気2騎の目標にされる形になってしまいました。それでも似たような位置にいた馬がこぞって脱落する中、後半3Fが11秒台前半を刻み続けるラップでも最後まで持ちこたえたのはやはりスピード能力の高さを証明したと言えるでしょう。

 この馬の場合はやはりローテーションが懸念点。中3週以下では⑤②着といずれも取りこぼしており、春の連戦と違って今回は輸送が発生する点もポイント。追い切りは変わらずに負荷をかけられていますが、2000mのタフなコンディションを走った後の回復具合はやはり未知数ではあります。加えて、10月まで京都開催があり馬場状態が比較的良かった昨年に対しロングラン開催の今年は時計がかかる傾向に。スプリント向きの流れにはなりにくい点も歓迎とは言えず、ラストランとはいえ信頼を置くのはやや心もとない一戦です。

[7]⑬ダノンザキッド(川田)

 マイルに活路を見出そうと参戦した前走の富士Sは着順こそ④着と、骨折明けで+22kgを考えれば及第点でしたが、もともと520kgで東スポ杯を勝った馬ですから526kgが特に太いということはないはずです。終始馬場の良い外を回り直線でも満を持して追い出せたにもかかわらず、後ろにいたソングライン、タイムトゥヘヴンに差されており2歳時からの成長を見せたとは言えない内容でした。やはり促成栽培のツケがここに来て相対的な成長力となって表れている格好で、短距離王国安田隆厩舎を以てしてもこの馬の再生は難しいのではないのでしょうか。

[7]⑭リプレーザ(幸)

 恐らくこの鞍上でなかったら確実にシンガリ人気であったでしょう…芝では1200mの1勝クラス戦を勝ったのみで、兵庫CSで1870m戦を勝っているとはいえ低レベルの3歳ダート戦線で相対的に強かっただけで、距離適性の裏付けとはなりにくいです。前走のカシオペアSでも4F49.4の流れで4角から手ごたえが怪しくなった点からもマイルすら怪しく、本質的には1400mまでの馬と見ます。

[8]⑮サウンドカナロア(藤岡康)

 中央での勝ち星は1200m以下のみ。ハナは切れそうですがここ3戦は1200m戦でハナを切っても大敗する現状で、イン有利というわけでもないこの格上挑戦に勝算は見込めず無事完走して手当ゲットが現実目標でしょう。

[8]⑯レインボーフラッグ(小崎)

 ベストは左回り1400mですが、この路線は登録が殺到するためもう2年半勝っていないこの馬は出走順の算出では不利となり、使いたいレースに使えない現状。近走の成績からも使えることを優先する方針自体は間違っては無く、この馬もまた無事完走+目指せ1桁着順が現実ラインでしょう。

<予想>
◎ロータスランド
○シュネルマイスター
▲グランアレグリア
△カテドラル
△インディチャンプ
△サリオス
△グレナディアガーズ


■福島7R ヒットザシーン

 折り合いに難を抱える馬で、2走前の粟島特別は引っ張り通しの中でひと足を使い0.3差の⑥着。前走の土湯温泉特別は上手く壁を作れていましたが、外枠を引き内が止まらずの⑥着。徐々に成長が窺える中で今回は若手騎手限定競走で森裕Jへの手替わり。昨日の若手騎手競走でも丹内Jからの乗り替わりで11番人気のマイネルタイムリーで見事①着。流石にこちらは人気でしょうが、最終週の時計を要す馬場も合っておりここはチャンスです。

2021年11月20日土曜日

【11/20(土)予想】ねらい目レース(東京12、阪神3)

■阪神3R ヤマニンパンタジア

 人には誰しも「得手不得手」というものが存在します。この馬の前走はスタートで挟まれレースにならずの⑮着。その前走の手綱を取った永島まなみJは、スプリント戦を不得手とする傾向が顕著です。


 唯一1200mで勝ったのはホワイトターフの新馬戦。この時もゲート自体は平均以下でしたが、8頭立てでスタート後のプレッシャーもさほどでもなくすんなり運べました。基本的に下級条件の1200m戦は多頭数であり、ゲートの良さもそうですし馬群を的確に捌く技術が求められます。個人的には「差せる女子」として推したい騎手ではあるのですが、どうしても新人の頃は下級条件の短距離戦が主戦場になる為、成績を伸ばしにくい側面があります。古川奈Jと騎乗馬を総とっかえしたらお互いにぐんといい成績になりそうな気も…

 それはさておき、上記の戦歴から「永島Jで1200m戦を走った馬の次走」の成績を調べると…

【前走距離1200m】
(3,2,2,34)単回62/複回80

+乗り替わり
(3,1,2,26)単回79/複回97

+前走9番人気以内
(3,1,1,13)単回141/複回103

 元々見込まれていなかった馬はともかく、それなりの実力を見込まれていた馬(=9人気以内)の場合乗り替わりによって好成績を収めるケースが多く、今回のヤマニンパンタジアも上記全てに該当します。2走前は3角で行きたがった分お釣りを残せず、3走前の新馬戦では前残り展開を差し込んで0.2差④着。今回は前走で4角5番手以内だった馬が7頭おりペースも流れそうで、スムーズに外を回せれば好機です。


■東京12R ルージュアドラブル

 5か月ぶりの実戦。これまで出走時馬体重が390~392kgだった馬が今回は410kg程度で出られそうとのことで、成長が見込めるコンディションで出てこられそうなのは何よりです。前走は4角で自ら止めてしまうような動きがあり、最後は流しての大敗ですから悲観する内容ではなかったもののどうも明らかに戸崎Jとは手が合わない模様です。2走前にテンバガーと0.1差③着した三浦Jとのコンビ復活で挑む今回は、2週前、1週前とウッドで併せ馬を消化し好時計をマーク。まともに走ればこのクラスなら突き抜ける実力はあるだけに、フルゲートを上手く克服してくれればいきなりも。

2021年11月14日日曜日

【11/14(日)予想】両重賞の全頭評価

■阪神11R

[1]①レイパパレ(ルメール)

 前走のオールカマーでは人気を裏切り④着。最後止まったのは距離という見方もできますが、逃がさなかったことが大きいと見ます。川田Jは教育的観点からも逃がすのに否定的で、前走の宝塚記念も主張する馬が居たので番手から運びましたがユニコーンライオンに差し返されての③着で、前か後か思い切って運ぶレースをした方が良さが出るタイプと見ます。

 今回は絶好枠を引きましたが、ルメールJは「2200mは少し長い、誰かの後ろにつけて末脚を活かせれば」というコメントをしていました。前に行く馬もそれなりにいるメンバー構成で控えることはほぼ確定で、この馬の良さを引き出すレースにはならない懸念があります。

[1]②クラヴェル(横山典)

 前走の新潟記念は牡馬相手に健闘の③着。中団馬群から離しての追走で「準ポツン」が叶ってのレース運びでしたが、トーセンスーリヤを見ながら溜めて運んだ割にはスパッと切れず。斤量差を思えば2着は欲しかったところで、やはり勝ち切れなさと表裏一体の馬ではあります。メンバーレベルの低い条件戦では何とかなっても、一線級との戦いでは中団待機からの末脚では間に合っておらず末脚に賭けるレースが続く最近。それでもG3を勝ち切れないとなると、メンバーの揃ったここで着を上げる期待は懸け難いです。

[2]③アカイトリノムスメ(戸崎)

 前走の秋華賞はオークス以来5か月ぶりのぶっつけ。終始壁を作れず折り合いに腐心しながらのレースになりましたが、戸崎Jは無理に内に入れるのでなくあくまで位置を落とさないように導きました。結果的に包まれることなく動きたいところで動けたことが勝因で、鞍上の腕もさることながら精神面での成長を感じるレースとなりました。

 課題は中3週での再輸送で、前走後も1週間は馬体の回復を優先。速いところは先週、今週の2本のみで流石に前走の時のように50秒台の時計を出すレベルの調教は施せていませんが最終はDWで併せて52.4-11.9の好時計。コンディションの維持はできている様子で、5歳世代の主力がごっそり抜けた今年はここでも食い込めるチャンスはあるでしょう。

[2]④イズジョーノキセキ(和田竜)

 前走の西宮Sは直線で外に出す正攻法も、併せたジェラルディーナに伸び負けての②着。ジェラルディーナは世代戦では阪神JFで0.5差の⑦着、エルフィンSでも0.6差の⑩着と勝ち切れなかった馬で、同馬自身の成長もあるかと思いますがここに出ている3歳馬との力量比較でも強調はできないです。多頭数で馬群捌きの懸念もある現状では。

[3]⑤ステラリア(松山)

 前走の秋華賞では内で囲まれ、1角前では頭を上げるシーンも。それでも何とか折り合いをつけて運び、4角からの手ごたえは見どころもありました。スタート後の入りがスムーズなら掲示板もあったでしょうし、この馬なりの成長は感じられたレースでした。

 ただ今回も前走同様に「多頭数の内枠」となってしまい、スタート後の捌きが課題になります。先行馬が多く縦長の馬群になりそうなのは救いですが、この枠で外からの圧をかわすためにはある程度下げて進めることになるのでうまくやり過ごしたうえで前が止まる流れになってくれるかが鍵となります。

[3]⑥ランブリングアレー(吉田隼)

 前走のオールカマーでは、実績のある中山で休み明けローテと買える条件が揃った中で⑦着。しっかり前に壁を作り直線でも進路が出来ましたが、思いのほか伸びませんでした。ここは距離の問題かもしれず、叩き2戦目、引き続いての2200m参戦でメンバー強化となると買い要素には乏しいです。

[4]⑦シャムロックヒル(団野)

 2走前のマーメイドSは最内枠で50kgという恩恵がやはり大きく、前走のクイーンSは55kgで外枠で前に行けずの敗戦。今回も枠は悪くないですが他に速い馬もおり、さらに斤量増となると手は出し辛く。

[4]⑧テルツェット(M.デムーロ)

 前走のクイーンSでは直前からかなりの雨が降る特殊なコンディションを差し切りました。道中はじっとして脚を溜め、外を回さず馬群を縫って伸びてきたのは詰まりのリスクも考えなければいけませんが、雨によるコンディション変化に加え、手ごろな頭数で捌けると踏んだルメールJの好判断が導いた勝利でした。毎回これをやって勝てるわけではなく、この乗り方を見ればやはり距離は1600mが現状ベストと見るべきでしょうか。

[5]⑨ウインマリリン(横山武)

 前走のオールカマーでは1番枠から絶好位を取って理想通りの運び。一瞬直線で前が狭くなっても問題ありませんでした。キレる脚がない代わりにバテることも無く、馬ごみでもレースができるタフさ故牡馬相手でも良績を残せている面があります。

 ただこの馬は体質の弱さがネックで、昨秋もオークス後の頓挫で秋華賞をぶっつけで戦わざるを得なかった経緯があります。今回も肘腫の話はともかくとして中間熱発で乗り出しが遅れた分陣営のトーンも低めで、1週前にマイネルファンロンと併せて遅れたこともあってか最終追いはウッドで単走。本来もっと仕上げていきたいのであればここは併せ馬であったはずで、輸送を控えてのバランスを考慮しての調整となると今回は微妙に歯車がかみ合っていない印象です。

[5]⑩ムジカ(秋山真)

 末脚は堅実な一方勝ち切れなさを抱えるタイプで、メンバーや流れに恵まれるかどうかで着順が変わってきます。差し馬に流れは向きそうかと思いますが、坂のあるコースでこのメンバー相手ではよほど恵まれないことには。

[6]⑪ソフトフルート(岩田望)

 昨秋は秋華賞③着→エリザベス女王杯⑥着とブレイクのキッカケを作りましたが、その後自己条件に戻ってからが今一つ。8走前、夕月特別での圧勝当時は3歳馬で52kgと斤量にも恵まれたうえ当時のメンバーでその後現級を突破したのは1頭のみと、レベル的には決して協調できないレースでした。2走前のマーメイドSにしても前が残る流れを4角2番手で進んだのに0.8差⑧着と返り討ちに遭っており、昨秋以降パフォーマンスを更新できていない現状では。

[6]⑫デゼル(武豊)

 決め手はあるものそれを引き出すためには道中で溜めを作れるペースになるのが必要で、ワンターンのコースで4勝しているものの本質的には上級戦のマイルでペースが流れると末脚を爆発させられないタイプです。春に連勝した初音S・阪神牝馬Sは入りの3Fが35秒台で落ち着いた一方、2走前のヴィクトリアマイルでは3F34.3-4F46.0と同馬にとって過去最も速い流れで対応しきれませんでした。

 前走の府中牝馬Sはペースは落ち着いたものの出がけから掛かってしまい壁を作れず、やや急仕上げという背景もあってか最後は伸びきれませんでした。ガス抜きして臨む今回は型通りの上昇は見込めますが、阪神牝馬Sでは1週前、最終と馬なりの調整だったのが今回は2週連続で負荷をかけての調整というのがやや気になります。1週前強めに追って併せ馬を消化したのでは足りないという判断で日曜、水曜と一杯に追われたとするならば、まだ完調とまでは行かない可能性も含めてみるべきでしょう。

[7]⑬リュヌルージュ(富田)

 だいぶラップに起伏をつけて運んだ前走の新潟牝馬Sでさえ残せず0.7差⑥着(7頭立て)。重賞での好走はいずれも53kg以下で、まともな斤量を背負う重賞では。

[7]⑭ロザムール(池添)

 今年重賞で2度の②着がありますが、いずれも雨の残る特殊なコンディションでの好走。「他が苦にする馬場を苦にしない」というのが特徴で、皆がフェアに走れそうな良馬場予想のこの舞台では。

[7]⑮ウインキートス(丹内)

 前走のオールカマーでは中団のインを進み、直線でも脚を伸ばしウインマリリンとのワンツー。この馬についてがこれまで散々「目黒記念は恵まれただけ」という見方で全く評価してこなかったのですが、前走で前半60.7と重賞らしいペースで好走したのは想定外で完全に見くびっていました。

 この2頭の着順を分けたのは「進路取り」だったと見ています。


 直線向いて少しのところ(画像上)で、染分帽のウインキートスの前にはグローリーヴェイズがおり進路取りは2つのパターンがありました。①に飛び込めば伸びるインを確保できますが、内で詰まっているウインマリリンを塞いでしまいます。外に出せば安全ですが当時の中山のイン伸び傾向を考えれば得策とは言えません。しかし丹内Jは外=②を選択。結果的に空いた①にはマリリンが飛び込み、馬場の利も活かして勝ち切り。キートスは②着でした。

 これをどう考えるか。単純に勝負師としての判断であったならやはり丹内Jは買えない、ということにならざるを得ないでしょうが、人気差や厩舎などを考えればやはりあそこで①を選ぶのは色んな意味でリスキーだったでしょう。ここで①に飛び込める人が世間的には「勝てる」「上手い」と言われる部分もあって、丹内Jは恫喝したり返し馬で幅寄せして後輩にネチネチ文句を言わない代わりにここには飛び込めない騎手というわけです。

 相手がレイパパレとかグローリーヴェイズとかのG1馬だったわけですから、当然に上位評価できるレースであるのですが、やはり気になるのは騎手も厩舎も「関西慣れ」していない点。丹内Jは年間で数えるほどしか阪神に乗っておらず、通算でも(1,2,6,99)と実績は無いに等しいレベル。送り出す宗像師も関西で重賞を勝ったのは03年鳴尾記念のウインブレイズまで遡り、バランスオブゲームやフェイムゲームといった重賞の常連でも関西遠征では結果を残せていない厩舎です。ウインキートス自身も初の遠征、初の56kgと超えるべきハードルは多く、相手も盤石でない中チャンスがあるのは確かですがこのフォーメーションで阪神のG1となるとベストパフォーマンスを出すのは難しいと見ています。

[8]⑯アカイイト(幸)

 前走の府中牝馬Sでは重賞の壁に跳ね返された印象の⑦着。脚は使えていますが、じっくり行かせても33.4という程度ではポツン騎乗には応えきれずで、現時点ではこのクラスでは力量差があると見るべきでしょう。

[8]⑰コトブキテティス(柴田善)

 ハービンジャー産駒らしく2000m以上で4勝。いずれも牡馬に交じってのものでここに入れば馬力は上位ですが、勝ったのは東京・新潟と左回りで坂のきつくないコースばかり。中山などでは勝ちあぐねていることからも坂で止まる懸念はあり、恵まれて掲示板、というレベルでしょうか。

<予想>
◎アカイトリノムスメ
△ステラリア


■福島11R

[1]①ゴールドギア(永野)

 3走前にメトロポリタンSを勝った時は直前のウッドで50秒、51秒と好時計を連発。出来の良さが成績に繋がるタイプなのですが今回は1週前に一杯に追われて52.0がやっと。本来適鞍であったはずのアルゼンチン共和国杯を自重して不得手な小回りに参戦するのも解せずで。

[1]②ココロノトウダイ(丸山)

 福島では(3,1,0,0)。姉のフェアリーポルカ同様に立ち回りの巧さで着を拾うタイプで、内目の枠を引けたここは中心視できるでしょう。

[2]③ブラヴァス(岩田康)

 春の3戦は精彩を欠く内容。前走の鳴尾記念も直前の併せ馬ではフライライクバードに大きく後れを取る内容で、コンディション面も整ってなかったと見ます。放牧で立て直された今回、復調なれば中心視出来得る存在ですが、最終がポリトラックなのはいつものことで良いのですが前走と違って1週前が単走だったという点で当時以上の出来とはまだ見えず。

[2]④ヴァンケドミンゴ(酒井)

 2走前の七夕賞ではそれまで(4,1,1,0)だった福島で初めて3着を外しました(⑫着)が、雨の影響が残る特殊な馬場で後方待機勢には出番のないレースになってしまいました。前走のカシオペアSはここに向けての叩きでしたが内を掬ってタイム差なしの②着。そこからの中1週は予定通りで、直前もウッドで50.3-12.1で併せ馬を消化するなど体調はさらに上向き。ここに入っても実績は十分で引き続いての好走期待です。

[3]⑤ディアンドル(菅原明)

 中距離に参戦し取り口が安定。3走前の福島牝馬S(新潟)の①着はもとより、2走前のヴィクトリアマイル④着が充実ぶりを示す内容でした。ただ前走の中京記念がハナを切れたものの残せず⑧着という内容で、実質トップハンデとなる55kg(最重量はボッケリーニの57kg)は少々厳しかったでしょうか。重賞を勝ってしまった以上今後もこのハンデを克服しなければならず、牝馬限定戦に再度出てくれば期待と言ったところです。

[3]⑥サトノエルドール(横山和)

 前走のオクトーバーSでは前半に溜めを作れず失速。元々大箱コースの切れ味勝負より小回りでの早めのスパートで結果を残しており、3走前の巴賞はスローペースを捲っての勝利。2走前の函館記念も前が飛ばす中を捲り上げて0.5差⑤着なら悲観する内容ではありません。横山和Jは5走前に乗って勝っており、逃げ馬の揃ったここは折り合い面の不安も少なく見直しが必要でしょう。

[4]⑦モズナガレボシ(西村淳)

 上りのかかる展開、馬場、コースが得意で、前走の小倉記念は53kgの軽量もあり完璧なレースを見せました。但しこの時はスローなのに外差しという特殊な展開で、小頭数で多少もたついても間に合ったという恩恵もありました。フルゲートで芝の状態も良いとなると紛れなしの展開になりそうで、地力の試される一戦となります。

[4]⑧パンサラッサ(菱田)

 重馬場巧者のイメージですが精密機械という言葉がぴったりの馬で、2000m戦ならキッチリ2.00.0前後で走ってきます。事実2.00.0で勝ったことが2回もあり、ハロン12秒を基準としてタイムが±0.5秒程度の範疇なら(2,3,0,0)と好成績。但し今年の福島は春開催休止の影響もあって例年よりも芝の状態が良く、日曜の1勝クラスの時点で2.00.6が出ています。コントラチェック、ディアンドルもいるここは時計が1.59秒台前半以下になるのは必至で、自分のペースを刻むのは難しい舞台と見ます。

[5]⑨ステイフーリッシュ(坂井)

 G3戦に出るのは2年ぶり。その間強い相手と戦って善戦していますが、ここ2戦はまだ調子が戻っていない印象です。今回の最終追いも時計は悪くないのですがアクションの割に伸びず、併走相手を待たせる内容。この馬の良い時にはまだ戻っていないという印象です。

[5]⑩アラタ(大野)

 4連勝中。距離も馬場もコースも違う中で勝ってきたのは価値が高く、4歳秋で身が入ってきたことで自在性の高さが存分に発揮できるようになってきました。スローペースを前目につけての勝利も多く、切れ味勝負でどこまでやれるかという部分は未知数も極端にバイアスのない今の福島なら立ち回りで再度の好戦も可能でしょう。

[6]⑪エフェクトオン(亀田)

 2走前の阿武隈Sは前残りの流れを最内から突き抜けて快勝。当時⑤着だったモズナガレボシも含め後方待機勢が苦戦する中、一瞬の脚で決めきれるタイプで福島は合っています。前走の新潟記念は直線が長くこの馬向きではない上、伸びない内に入ってしまい外差し勢とは脚色に差がついてしまいましたがそれでも0.5差の⑧着と力のあるところを見せました。ハンデが引き続き53kgなのは好材料で、ハンデ戦らしく直線で馬群が広がれば立ち回りで一発の期待も。

[6]⑫ヒュミドール(吉田豊)

 2走前の小倉記念は外差し優位の展開を上手く味方につけての②着。それ以前にも重賞では好戦しており力の下地はあるのですが、吉田豊Jは荒れ馬場を避ける騎手で今の福島だとほぼ間違いなく外を回してくるでしょう。コース形状から早めに進出する馬も多い福島の重賞では直線で馬群が横に広がるため、それで外を回そうものなら相当なロスは覚悟は必要で、見た目の印象ほど外差しというわけではない現状では届かない懸念も。

[7]⑬バイオスパーク(泉谷)

 昨年の勝ち馬。当時からは+2kgとなりますが、同じ57kgを背負った2走前の函館記念で③着。インを取りたい馬なので外枠で軽視しましたが、想定以上にペースが流れ縦長馬群で労せずして好位を取れたことが大きかったでしょう。但しテン乗りとなる泉谷Jは差しで結果を残すタイプで、詰まりのリスクを負う先行策は苦手につきこの起用がマッチするかは微妙なところです。

[7]⑭マイネルファンロン(松岡)

 前走の毎日王冠はG1級のメンバーが揃い、流石に相手が強すぎました。2走前の新潟記念をフロック視する向きもありますが、あくまで展開に合わせた騎乗をした結果の後方一気であり、4走前の巴賞や一昨年の函館記念で②着しているように本来は折り合いさえつけばもう少し前でも問題ない馬です。

 主張したい馬も揃ったここは折り合い面の不安も軽減でき、重賞でも引き続いての56kgは恵まれた方。このレースは3年連続の参戦ですが過去2年はポジション取りを焦って行きたがってしまいレースにならず。外目の枠からソロっと出して折り合えば、松岡Jに快気祝いをプレゼントしてくれるでしょう。ってこれを書いてたら10Rのウインマーベルが勝ったので無いかも…

[8]⑮フェアリーポルカ(三浦)

 前走のクイーンSは4角で前が開きドンピシャの展開かと思われましたが、外差し勢に有利なコンディションであと一歩残せませんでした。とはいえこれまでの古馬重賞に比べればメンバーも分厚く、善戦と言ってよいレース内容ではありました。ただ弟のココロノトウダイ同様に立ち回りの良さで一脚を使いたいタイプで、この外枠は歓迎材料とは言い切れず。

[8]⑯コントラチェック(北村宏)

 先行策が叶うかという点が鍵ですが、この枠に加え同型もいる中どこまでハナを主張するかが難しいところです。北村宏Jは恐らく調教では数多く乗っていると思われますがレースでは初騎乗で、実績のない2000mで強引にでも行くかと言われると…

<予想>
◎エフェクトオン
○マイネルファンロン
▲ヴァンケドミンゴ
△ココロノトウダイ
△アラタ
△サトノエルドール

2021年11月13日土曜日

【11/12(土)予想】武蔵野Sの全頭評価とねらい目レース(奥羽S、阪神12)

■東京11R

[1]①タガノビューティー(石橋脩)

 このコースでは(3,2,1,1)。唯一着外に敗れた昨年のユニコーンSはスタートで躓きリズムを崩したものでそれ以外はパーフェクトで、待ちに待った舞台と言えます。

 3歳シーズンは伸び悩んだ時期もありヘニーヒューズ産駒の成長力の限界かと思われましたが、振り返ってみればデビュー2連勝に導いた石橋脩Jが降ろされた3戦目以降(0,3,2,3)だったのに対し、鞍上を戻してからは(4,2,0,1)。単に手が合っていたか否かという問題だったと見るべきでしょう。重賞級の馬との相手関係が鍵も、適性で見せ場は十分作れるはずです。

[1]②リアンヴェリテ(国分恭)

 勝ち上がって以降は地元戦か滞在競馬の函館でしか好走できていない現状。距離短縮はプラスですが今回は先行勢が多く、単騎逃げが叶っても直線での追い上げを凌ぐのはかなりのハードルでしょう。

[2]③ワンダーリーデル(横山典)

 叩き2戦目に最高打点を叩き出すタイプなのは既に周知のところで、加えて今年は56kgで出られるという点もプラス。グリーンチャンネルCを叩いてここに臨むローテは一昨年にこのレースを勝った時と一緒で、好走の条件は整ったと見てよいでしょう。

 但しその前走が1.4差の大敗。過去、叩き初戦でもほとんど1秒差以内に纏めていたこの馬にとって、不得手な小回りだった昨年の黒船賞(高知・⑤着)以来となる1秒差以上の敗戦でした。いつものポツンで59kgを背負いながら上りは最速だったものの、8歳の秋となりある程度の衰えは織り込まなければいけない段階に差し掛かったと見るべきかも知れません。

[2]④テイエムサウスダン(岩田康)

 勝ち星は全て1400m以下。大箱のマイル戦は明らかに不向きの条件で加えて出足のある先行勢も多いここでは苦戦は免れないでしょう。

[3]⑤ヒロシゲゴールド(亀田)

 前走のマイルCS南部杯では初の1600mにも順応し②着と健闘を見せました。元々短いところを使われておりワンターンの競馬は得意なクチ。近走ではハナを切らなくてもレースのできる自在性を見せており、ここも先行勢は多いですが楽に追走できるという点ではライバルに対し優位なポイントで、近しい相手関係の交流重賞で善戦してきた経緯からもここも注意が必要です。

[3]⑥スリーグランド(津村)

 1600mは初参戦。太宰Jが乗っていたころと違って戦法に幅が出た今ならこなせないことは無さそうですが、うまく流れに乗ることが鍵となります。5走前に勝ったバレンタインSは戦法を一変させての逃げ切りでスムーズに運んだ分再現性に乏しく、先行馬の多いここでどう運ぶか、課題は少なくないと見ます。

[4]⑦レピアーウィット(横山武)

 ヘニーヒューズ産駒ではありますが、被されずに進みたいタイプにつきコーナー4回で息を入れられる中山が向いているタイプです。OP昇級後はこのコースで2戦して⑪⑩着。外枠からスムーズに運べそうなら話は別ですが、中枠で外にも速い馬が揃ったここでは追走に懸念を残します。

[4]⑧バスラットレオン(菅原明)

 札幌の新馬戦で33.6という驚異的な上りを使ったこの馬は、前向きな気性から逃げる競馬で結果を残してきましたが陣営は差しを覚えさせる方向に馴致を施してきました。しかし結果的には気分良く行けないと能力を発揮できない馬であり、前走の富士Sは無理に抑えた結果向こう正面で制御不能に陥り大敗。2走前の京成杯AHは出遅れで見どころ無し、3走前のダービーは流石に距離が長すぎ、4走前のNHKマイルCは落馬とここ最近まともに走れていません。

 そのまともに走った5走前のニュージーランドトロフィーでは富士S③着のタイムトゥヘヴンを0.9秒ちぎる圧勝劇。3歳世代のダート馬の層の薄さは先週のメイショウムラクモの時に紹介した話ですが、芝となれば話は別。あとはこの馬自身にダート適性があるかの話ですが、スピードというよりはパワーで走るタイプで母母のザミリア(=母バスラットアマルのきょうだい)からはザマンダ、ゴールドスミスとダートでの勝ち馬が出ています。スタートで躓かなければ芝スタートでダッシュも容易く、行き切れればこの中では一番強い可能性すらあります。行き切れれば…

[5]⑨スマッシャー(坂井)

 ユニコーンSの勝ち馬で2走前のJDDは明らかに距離が長かったものですが、前走のグリーンチャンネルCでは目立った不利も無い中単純に決め脚比べでの敗戦でした。現状では3歳重賞を勝っても古馬戦で伍せる実力の裏付けにはならず、展開は向いても前走以上の相手になるここでは。

[5]⑩ブルベアイリーデ(丸山)

 前走のシリウスSでは持ち味であり立ち回りの良さを見せ、サンライズホープの後ろを取っての③着確保でしたがやはり距離は微妙に長い印象で、急坂もあり最後は伸びきれませんでした。やはり1400~1600mがベストでしょう。このコースでは④①⑤①②着で負けても0.4差。得意条件に戻るここは前進あるでしょう。

 ただ懸念点は久々の騎乗となる丸山J。


 元々「ローカル」>>>「関東主場」>「関西主場」という成績傾向の騎手ではありますが、ダートではそれが顕著に出ます。相対的に上位騎手が少ないローカルでは社台系の有力馬が宛がわれることが多く馬質の違いという考え方もできますが、日本競馬の王道は「芝中距離」である以上、社台系とのパイプの恩恵を受けにくいダートでここまで成績に差が出ているとなると、単純に「前付けして早めに追い出す乗り方が合っており、大箱の末脚勝負には向かない」という見方が出来ます。

 今回のメンバーを考えればブルベアイリーデは控えざるを得ず、そうなったときに手が合うタイプなのかと言われると…

[6]⑪オメガレインボー(横山和)

 控える競馬が板についてきており、前走のエルムSも勝ったスワーヴアラミスに内を掬われたことを考えれば勝ちに等しい内容でした。ただこの馬の傾向として気温の上昇とともに成績を上げる点があり、4-9月が(4,4,1,3)に対し10-3月が(1,1,0,8)。ここ3戦とは変わって涼しい時期のレースでパフォーマンスを上げられるかは課題です。

[6]⑫ワイドファラオ(柴田善)

 結局中央では2年前のユニコーンS以来馬券になれておらず、前走の南部杯にしても不良馬場で前に行った馬が残る中で3番手追走から足を伸ばせずインティにも差されての⑤着。着差こそわずかですが本来ならもう2つ3つ着順を上げられるはずの内容で、前付けはできてもそこからのひと脚に欠ける現状では。

[7]⑬サトノアーサー(岩田望)

 7歳シーズンを迎え、ややエンジンの掛かりが遅くなっているタイミングでの初ダート。前走は距離が長かったもので、ワンターンの1600mはベストの条件ではあります。但し、前肢の駆動で走るタイプであり不良馬場に苦慮していた点も見るとダートでパフォーマンスを上げられるかと言われると微妙なところで。

[7]⑭エアスピネル(田辺)

 ダート転向後(地方交流除く)は前半3Fが34秒台以下だと(0,2,1,0)に対し35秒以上かかると(0,0,0,2)。前走の南部杯は直線で前が狭くなりまともに追えない不利があっての⑥着で、今回はその南部杯をアルクトスで制した田辺Jに乗り替わります。鮫島駿JもフェブラリーSの②着などよく乗ってはいますがこの馬はいい脚を長く使わせたいタイプで、内を突いて一瞬の脚を活かすことを重視する一方助走をつけて追い出すような乗り方には向いていなかったと言えます。この馬自身、意外にも過去27戦で上り最速だったのは僅か2戦。差しの名手に乗り替わってもう一皮むける期待は持てそうです。

[8]⑮ダイワキャグニー(内田博)

 初ダート。昨年のエプソムCで不良馬場をこなしたように、小脚の使えるタイプでダート自体はこなせそうです。但し先行してナンボ、という馬で同型の多いここでは。

[8]⑯ソリストサンダー(戸崎)

 昨年の②着馬。その昨年は46.1-48.9のかなりの前傾戦で、差し決着に恵まれた点が大きいです。2勝クラス以降勝ち切っているのは全てローカルのダート1700mという成績が示す通り、本質的には切れ味勝負より小回りで早めのスパートから押し切りたいタイプです。ただ今年もかなり先行馬が揃ったメンバー構成につき再度恵まれうる期待も。

<予想>
◎エアスピネル
○ソリストサンダー
▲タガノビューティー
△バスラットレオン
△ヒロシゲゴールド
△ワンダーリーデル


■福島11R ライジングドラゴン

 元々現級でソリストサンダーと好戦するなど通用級の実績があり、夏の北海道2戦は調子を落とすも放牧で立て直されてきました。今回陣営は控えるレースを示唆しており、アルーフクライのまくりで動き出しが早くなりそうなレース展開につきじっくり構えた方が嵌る期待はありそうです。粘り強く追える小牧Jのテン乗りにも期待で。


■阪神12R ヴォイスオブジョイ

 いつも終いは堅実なのですが、ローカルで馬が密集して上手く追えなかったり、短距離戦は多頭数になりがちで捌ききれなかったりと乗り難しさを抱えるタイプ。そこにラフィアン×水野厩舎となるとなかなか騎手起用でも打開策を作れなかったのですが、久々にデムーロJを配したここは1400mの実績で抜けて強いメンバーもおらず立ち回り一つで通用可能。内も外も差しの効く今のコンディションであれば、インで壁を作って直線抜け出す展開に期待です。

2021年11月7日日曜日

【11/7(日)予想】W重賞の全頭評価

[1]①レクセランス(戸崎)

 小頭数のすみれSを勝ち上がってしまい、以降はクラスの壁に跳ね返されている現状。2走前の大阪-ハンブルグCは久々に掲示板を確保しましたが、差し決着の流れを後方待機から流れ込んでのもので展開利もありました。道中置いて行かれるので距離延長自体は歓迎も、再度重賞のメンバーになるここでは。

[2]②オウケンムーン(団野)

 デビュー時に466kgだった体重が6歳秋の前走で440kgと、成長を見せられていない現状。国枝師もその点を気にしてあまり攻め過ぎないようにしている旨言及があり、現に5月のメイS以降馬体を減らし続けている点も気になります。それでも近2走は④⑤着とまとめられていますが、元々勝った18年の共同通信杯は同レースとしては稀な低レベル戦(13~17年まで5年連続で勝ち馬が後にG1を勝つも、この年はこの馬含め出走全馬G1未勝利)で、そこからの成長が無いとなるとやはり古馬重賞でどうこうというレベルではないかと。

[2]③サトノソルタス(大野)

 オウケンムーンの勝った共同通信杯の②着馬。元々休み明けの方が走れるタイプにつき、叩き2戦目のここは前走(オールカマー⑥着)のパフォーマンスを上回る期待は薄いです。

[3]④ロードマイウェイ(岩田康)

 前走の京都大賞典は初めての2400m戦で0.3差⑤着と健闘を見せました。但し陣営は距離延長によって位置を取る競馬を示唆していたものの、結局はそれまでと変わらず最後方に近い位置取りでのレースになったあたり追走力の点で良かったころからの陰りは否定できない現状です。但し東京芝2500mは2回の坂越えがある為前が止まりやすく、前走同様のパフォーマンスを見せられれば仕掛けどころ1つで食い込めるメンバーではあります。

[3]⑤フライライクバード(岩田望)

 阪神2400m、中京2200mといずれも2回の坂越えがあり差しが利くコースを勝ってきており、このコースに求められる適性という点では引けを取りません。但し昨春の青葉賞では0.8差⑧着。関西圏でしか結果を出せていない点も含め、久々の重賞が遠征競馬という点は気がかりです。

[4]⑥アイアンバローズ(石橋脩)

 前走の京都大賞典では1角で強引にヒュミドールに前に入られリズムを悪くしたのは確かですが、そもそも最内から特にポジションを主張するでもなく前に行かなかった時点で、この馬のレースにならなかったというのが本音でしょう。デビュー以来最高となる504kgの馬体はやはりまだ太かったでしょうしキッチリ絞れてくれば変わり身はあっても良さそうですが、前走の時にも触れた通り3歳馬のいない春先の条件戦を連勝したとて力量の裏付けにはなりにくいのが今のレース体系で、ここはまず重賞で見せ場を作るところからでしょうか。

[4]⑦アドマイヤアルバ(吉田豊)

 前走のオールカマーではスタートから促していくもついていけず、4角でペースが早くなるタイミングでも置かれ加減でした。それでも0.7差⑧着に踏みとどまれたのは進んでいかないがためにずっとインでじっとしていた分、最後に外に持ち出した他馬に比べて馬場のいいインの恩恵を最後まで受けられたものでした。極端なバイアスもない上普通に流れれば前付けするのも厳しい現状では。

[5]⑧アイスバブル(三浦)

 3走前の函館記念では不得意と目されていた小回りコースで②着激走。洋芝適性もあったのでしょうが、元々ディープインパクトの直仔の割に「キレより伸び」を身上とするタイプで目黒記念2年連続②着などタフさが求められるコースでの好走歴を思えば納得の走りでした。

 昨年は目黒記念で0.1差②着、京都大賞典で0.5差⑧着とこのクラスでもやれるだけの力は持っており、鞍上にはテン乗りの三浦Jを迎えます。ダービー卿CTの時にも触れた通り三浦Jは「キレより伸び」を引き出すタイプ。実際にアイスバブル自身も好走歴はモレイラ、アブドゥラ、マーフィー、レーン等伸びを引き出す外人ジョッキーの騎乗時で川田、福永、浜中と言った日本のリーディング上位(≒末脚のキレを得意とする)騎手が乗った時は凡戦しており、この人選は当たりの可能性があります。

[5]⑨ディアマンミノル(荻野極)

 前走の京都大賞典では0.3差④着に健闘。流石に開幕週で外差しは厳しかったですが、4角から助走をつけて追い上げる自分の形のレースが出来た分の好走でした。2回坂を超えるコースは良いですが、阪神や中京と比べて上りの絶対値が求められる東京では末脚比べになると分が悪く、春のメトロポリタンSでも理想的なレース運びで③着どまりだったことを思えばこのメンバーで勝ち負けまでとなるとやや厳しい印象です。

[6]⑩オーソリティ(ルメール)

 骨折(1年ぶり2回目)からの半年ぶりの実戦となります。昨年はそのぶっつけでここを勝ちましたが当時は54kg。今回は57.5kgのトップハンデを背負わされる上、今回は久々の分割引が必要と(天栄仕上げの木村厩舎にしては珍しく)休み明けの割に弱気なコメント。そもそも2回も骨折していては理想的な成長曲線を描けないのも無理はありませんし、実績は認めてもここは様子見が妥当かと。

[6]⑪ゴースト(鮫島駿)

 前走の丹頂SではOP昇級後初めて複勝圏内を確保しましたが、縦長馬群でスペースには苦労しなかった割に追い出してからの伸びはもう一つですぐ前に居たボスジラすら捕らえられませんでした。6走前の準OP勝ちもスローペースを味方につけての押し切りで、重賞では恵まれないと現状厳しそうで。

[7]⑫マイネルウィルトス(M.デムーロ)

 このメンバーに入れば前走の札幌記念④着は大威張りできる臨戦過程です。その前走ではペルシアンナイトの後ろを通って進路を作って伸びてきましたがメンバーと動きにくさを考えれば0.4差は健闘の部類で、4角手前でもう少しスムーズにポジションを上げられていれば上の着順もあったかもしれません。

 春の福島民報杯の圧勝で道悪巧者という見方もありますが、元々準OPの頃から良馬場でもランブリングアレーやポタジェと言った重賞の常連と好戦しており、前走では位置を下げても最後に盛り返す末脚を見せ、戦法が限られるタイプでもないことは証明済み。意外にも2000m超えの距離は初となりますが、父スクリーンヒーロー×母父ロージズインメイという血統背景からはこなせないわけは無く、折り合いの関係で長い距離を使えなかった側面が大きいです。さらなる鞍上強化で臨めるここは絶好の舞台でしょう。

[7]⑬ボスジラ(田辺)

 このレースは丹頂Sからの参戦組が5頭いるのですが、アイスバブルやトーセンカンビーナと言った明らかに大箱向きのタイプと違ってこの馬に関しては札幌2600mで(2,2,0,0)としている通り前走がベスト舞台でした。昨年の目黒記念で0.7差⑨着に入っていますが、道中最後方追走から直線で1頭だけ大外に持ち出して伸び伸び走らせた結果で、不利を受けてないばかりか外差し馬場の恩恵を受けて54kgであそこまで、となると56kgを背負わされるわけで、丹頂Sを連覇できなかったことを考えても当時以上のパフォーマンスを繰り出せるかとなると疑問符が付きます。

[8]⑭トーセンカンビーナ(石川)

 最高のパフォーマンスを見せたのは昨春の阪神大賞典②着~天皇賞(春)⑤着のタイミングで、その前の4勝も京都・阪神で2勝ずつという戦歴を考えても4角から助走をつけて追い出すレースがこの馬には合っています。昨秋に東京で2戦していますがいずれも2秒近くの大敗で、解散に伴う移籍なので仕方ないとはいえ関東への転厩は完全に間違いだったと言わざるを得ません。

[8]⑮アンティシペイト(横山武)

 前走でOP入りしたばかりの馬に重賞連対馬と同じ55kgを背負わせるのは少々見込まれた感もありますが、前走のオホーツクSではそれまでの勝ちパターンと違って中団から足を伸ばす競馬で勝ち切りました。それ自体は外差し展開を上手く味方につけた部分もありましたが、自在性の高さを証明する勝ち方でもあったことから今回横山武Jへの手替わりはプラスと言えます。上りの速さでは見劣るものの、メンバー的に強力な先行勢も少なそうな今回はチャンスありでしょう。

<予想>
◎マイネルウィルトス
○アイスバブル
▲アンティシペイト
△オーソリティ
△フライライクバード
△ロードマイウェイ


■阪神11R

[1]①アンセッドヴァウ(池添)

 前走の平城京Sではペースが流れたこともあり後方から運び、前がバッタリ止まる展開を4角まくりでしのぎ切りました。道中ほぼ最後方にいた馬が2,3着に来ていることからも鞍上の好判断でモノにした一戦であり、重賞でそうそう前も止まらないとなると再現性は疑問で。

[1]②ロードゴラッソ(酒井)

 ここ数戦は前に行けなくなっており、良かったころの正攻法の競馬が出来ない現状。かと言って末脚が使えるタイプでもないため追いつかない程度の追い込みしかできず、恵まれても掲示板がやっとでしょう。

[2]③メイショウハリオ(浜中)

 脚質的に嵌り待ちにならざるを得ないタイプですが、前走の太秦Sは先行馬2頭の決着になりかけたところを内を突いて②着。いかにも岩田康Jらしい騎乗のおかげもありました。但し①着のライトウォーリアはそれまでOPで掲示板にも載れてなく、③着だったサンライズソアもこの3年ろくにレースに使えてなかった7歳馬で、ここに割って入ったと言ってもこのメンバーでどうかと言われると…

[2]④ヴェンジェンス(幸)

 この夏に長期休養から1年ぶりに復帰しての2戦はいずれも大敗。エルムSにしろ白山大賞典にしろ不向きな小回りコースでのもので、本来の力を発揮できる舞台出なかったことは事実です。ただそれでもこれまで2度しかなかった1.0差以上での負けを2回も続けている現状を考えると、調子の問題もあるのでしょうが長欠明けの8歳馬というので割引は必要と考えるべきでしょうか。

[3]⑤アナザートゥルース(松山)

 前走のシリウスS当日の中京は最高気温が29度(15時観測)にまで上昇し、暑さに弱いこの馬にとっては厳しいコンディションになりました。元々陣営は白山大賞典ないしは日本テレビ杯を目標にしておりハンデ戦で斤量面の不利が見込まれるここを使うのには消極的でしたが、出走枠が限られる地方交流は出走が厳しく、止む無くここに出たという経緯でありこの敗戦自体は無視できるものでしょう。

 1月の東海Sではオーヴェルニュより1kg重いハンデで0.3差の②着、昨年のアンタレスSではクリンチャーより1kg重いハンデで先着しており、暑くない時期においてはここの人気どころと互角の勝負を演じています。幸い明日の宝塚地方は最高気温20度という予報な上、この馬よりも内枠の各馬は控えるタイプにつき注文通りの位置取りが叶いそうで巻き返すには十分な舞台と見ます。

[3]⑥ロードブレス(坂井)

 前走のエルムSはトップウイナーが飛ばし、48.2-50.2の前傾ラップでタフさが試される展開になりました。ズブいことでお馴染みのスワーヴアラミスで間に合った内容がそれを物語っていますが、ロードブレスは2角と4角で位置取りを落とし鞍上が促してついて行っていた様子でした。函館はコースレイアウト的にコーナーの角度がキツく、距離延長+大箱替わり+斤量減となるこの舞台は見直せる要素は十分です。あとはここに入っての相手関係がどうか。

[4]⑦スワーヴアラミス(松田)

 ズブさが顕著になっており、鞍上も終始追い通しがデフォルトという昨今。この馬を手の内に入れた松田Jの継続騎乗で近走は安定したパフォーマンスを見せており、キレのない分脚抜きが良くなると着を落としますが良馬場見込みの今回はその心配も無さそう。近走は相手関係に恵まれた感もありますが、今の充実ぶりなら台頭可能で押さえは必要かと。

[4]⑧ニューモニュメント(藤岡康)

 追い込み一手につき嵌り待ちである上、脚抜きの良い馬場の方が着を上げるタイプ。飛ばす馬がいて距離がもう1F長ければまだしも、良馬場の阪神ダート1800mでは恵まれにくいと考えます。

[5]⑨オーヴェルニュ(和田竜)

 今年の重賞2勝が強い勝ち方で、先行して直線で突き放すという危なげないパフォーマンス。58kgも平安Sで克服済で当然にここでは中心視してしかるべき存在なのですが、陣営は暮れに向けてのたたき台であることを明言しており完調でないことは明らか。年明けに東海Sを勝った後中3週で挑んだフェブラリーS、平安Sを勝った後に挑んだ帝王賞いずれも大敗しており、連戦ローテを苦手としていることからも今回はG1に向け中身を整えることが目的のはず。福永・川田の両ジョッキーが居ないことを承知の上で使ってくる以上は勝負気配は薄く、地力でどこまで…という一戦でしょう。

[5]⑩メイショウムラクモ(柴田善)

 前走のレパードSでは鞭を落としても勝ってしまうという内容で、今の3歳勢の中では頭一つ抜けている印象です。但し、その3歳ダート戦線(特に牡馬)のレベル自体が今年は相当低く、伏竜Sで先着を許したゴッドセレクションはJDDでキャッスルトップの大駆けを許す体たらく。そもそもキャッスルトップ自体「南関クラシックに乗り遅れた組」で東京ダービーにすら出られておらず、戸塚記念、ダービーGPでは東京ダービーで着外だった馬たちにすら跳ね返されています。

 前走のレパードSにしても、2着でOP入りしたスウィープザボードはブラジルCで0.8差⑧着、3着以下でも自己条件に戻って勝ったのはタイセイアゲインのみ(その後の3勝クラス戦は大敗)という現状で、このレース自体が2勝クラスに毛が生えてるかどうかすら怪しいレベル感。2勝クラスを勝ってここに来ていたメイショウムラクモにとっては勝って当然というレースで、古馬重賞の水準には達していないと見ます。

[6]⑪クリンチャー(武豊)

 芝時代の実績からも力のいる馬場の方が走れるタイプで、前走の帝王賞③着と6走前の太秦S④着は軽いダートで差し勢が台頭する流れになった分でもありました。4走前のチャンピオンズC⑪着にしても元々芝時代から左回りは走れていなかったので度外視できる敗戦。阪神ダートでは(1,3,1,0)と崩れておらず、凱旋門賞以来3年ぶりに武豊Jを鞍上に迎えたここは連覇に向け視界良好でしょう。

[6]⑫ラストマン(小牧)

 後半がかかる条件戦の流れが向いている馬で、前走の日テレ盃もその流れになりましたがサルサディオーネを捉えきれずの④着。一気の相手強化となるここではペース的にも恵まれにくく。

[7]⑬アシャカトブ(秋山真)

 前走のシリウスSの時にも触れましたが、武藤Jは上級戦になると途端に勝てなくなってしまいます。まだ若手ですので馬質の問題とも言えますが、現にこの馬は5走前、武藤Jが騎乗停止につき戸崎Jに乗り替わったアハルテケSでキッチリ勝ち切っており、手替わりで前進が見込める素質の持ち主と見ています。

 元々ノーザン系の外厩でもないため休み明けは絞り切れずに出てくることが多く、2走前のBSN賞はデビュー以来最高の522kgでの出走となり⑪着大敗。前走のシリウスSでは510(-12)kgと額面上は減らせたものの、アハルテケS時(500kg)のフォルムと比較してもまだ絞れそうな体つきでした。休み明けを2度使われ体調は型通りに上向いており、調教でも坂路で仕掛けられると鋭く反応。この馬の力を出せる出来になっており、理想はOP特別程度の相手関係ですが手替わりとなればここで狙ってみたいです。

[7]⑭エクスパートラン(藤懸)

 長岡Jのワンダーエカルテと並んで「向こう正面捲り」のコンビとしてお馴染みの藤懸Jとこの馬。前がバテる条件戦であればこれでも良いですが、重賞で先行勢も手厚い構成となるとなかなか難しく。

[8]⑮ダンビュライト(松若)

 母系を見ればダートを走らせたくなるのも頷けますが、クリンチャーと違って力のいる馬場で成績を落としているのが現状です。戦績からは先物買いとまでは踏み切れず。

[8]⑯プリティーチャンス(藤岡佑)

 脚質的に嵌り待ちのタイプではありましたが、前走の内房Sでは3角から動いて逃げ込みを図るノーブルシルエットを捉えての勝利。展開次第で動ける自在性を見せました。但しこのレースはノーブルシルエット以外の先行勢が止まる前傾戦で、3着以下も差し・追い込み勢が占めるようなレースにつき本質的な評価は高くはありません。マルシュロレーヌの例をはじめ牝馬のダート戦線も年々層が厚くなってはいるものの、ここで伍せるかとなるとまだ様子見が妥当でしょうか。

<予想>
◎アシャカトブ
○クリンチャー
▲アナザートゥルース
△オーヴェルニュ
△スワーヴアラミス
△ロードブレス