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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2025年4月29日火曜日

【4/29(火・祝)地方競馬予想】羽田盃の注目馬

■大井11R/羽田盃 アメージング

3走前の黒竹賞ではルクソールカフェにびっしり競られて⑤着。確勝を期して早目に仕掛けてきた相手に対し4角から応戦するも直線では失速してしまいました。それでも並みの馬ならバッタリ止まりそうなところ、ルクソールカフェの後ろから一緒に上昇してきたスナッピードレッサとの⑤着争いに踏みとどまったあたりはよく残したと言えるでしょう。前走の京浜盃にしてもリコースパローにハナを譲った分だらしない競馬になったもので、田邊J(NAR表記)もハナに行けなかったことを敗因に挙げているあたり今回はしっかり主張するはずです。スマイルマンボとの兼ね合いが鍵も、前走初の1800mでハナを切って⑤着という結果を踏まえれば向こうは控えて脚を溜めたいところで、行き切った時の強さは4走前、2走前のパフォーマンスを見れば評価できるもの。特に2走前は4角から断然人気のサムシャインにこれまたびっしり競られるも逆に返り討ちにしての勝利で、流石にルクソールカフェと比べればここはメンバーも落ち着くだけに本来の強さを発揮できる舞台と見ます。

2025年4月27日日曜日

【4/27(日)予想】フローラSの注目馬

■東京11R/サンケイスポーツ賞フローラステークス タガノアビー

昨日の東京は芝レースが5R組まれていましたが、ペースの速い遅いにかかわらずすべて差し追い込み勢が勝利。4角先頭の馬は③着が1回あったのみで、先行馬も②③着がそれぞれ1回と先行受難(しかも何れも3番人気以内)のコンディションでした。昨年同様にエアレーション作業を行い差しが効いた部分もありますが、直前の雨でもう少し末脚が削がれると思った青葉賞でさえ外差し決着、好位にいたゲルチュタール(4人気)が外差し2頭に権利を搔っ攫われてしまう展開となれば、先行有利のフローラステークスとて差し勢の台頭に留意する必要がありそうです。

牝馬にとって2000mという距離は長距離戦の部類で、ここに出てくる馬は「距離不足で差し届かなかった馬」と「スピード不足で平均速度の下がる中距離戦で先行して成績をあげる馬」に分かれると考えられます。例えばフラワーカップで言うところのゴーソーファーは前者で、勝ったレーゼドラマは後者だったと言えますが中山だからああいう結果になったという話で、これを東京でやっていたらこの2頭の着順は逆だったかもしれません。2000mを走り切れる馬が多くないという3歳牝馬同士のレースであるが故内枠先行優位に出ていますが、逆に言えば2000mを走り切れるのであればしっかり末脚を遣える馬の方が本来有利なはずで、今の東京のコンディションを考えればそういう馬を探したいと思います。

名前の出たゴーソーファーやエストゥペンダもいいのですが、過去10年の勝ち馬のうち8頭が8番枠以内の内枠。それならば毎回最速の上りを遣いつつ、距離を伸ばしながら成績を上げてきたタガノアビーの伸びしろに賭けたいです。前走の未勝利戦はスタートで挟まれ位置取りを落としたものの外々を回っての差し切り。3角から下り坂で加速する小倉(特に中距離戦)では外を回ると遠心力で余計に振られてしまうため不利なのですが、それを押し切ったのですから見た目以上のパフォーマンスと言えます。隣のロートホルンは逃げるでしょうからゲートで邪魔をされる懸念も小さく、有力どころがこぞって外目を引いた今回狙いたい存在です。

2025年4月26日土曜日

【4/26(土)予想】青葉賞の注目馬

■東京11R/テレビ東京杯青葉賞 ホウオウアートマン

過去10年で差し追い込み勢が8勝と圧倒的な後方有利レースですが、今年から開催が1週繰り上がりフローラSとともに開幕週に行われることに。トライアルという性質を考えればどの馬も行かせたくない舞台で、折り合いの懸念のあるガルダイアも池添Jとなればがっちり抑えて運びたいはず(そもそも気性面でダービーを目指すべき馬ではないと思いますが、国枝厩舎のラストイヤーなのでNHKマイルCで妥協するという選択肢はなかった様子)。一方でホウオウアートマンはここで初ブリンカー。2走前の未勝利戦は向こう正面からのまくりに応戦しながらも最後まで伸び続ける見どころのある内容で、あれを見る限りは前に行って自分のタイミングで脚を遣った方が良さそうなだけに、単騎逃げが可能&次を見据えて控える人馬が多くスローペースが見込め、かつ内前有利のコンディションが期待できる今の東京でならねらい目はあるでしょう。

2025年4月20日日曜日

【4/20(日)予想】皐月賞の全頭評価・福島牝馬Sの注目馬とねらい目レース(野島崎特別)

■中山11R/皐月賞

[1]①ニシノエージェント(津村)

ホープフルSがG1に昇格して以降の施行となる2018年以降の京成杯に顕著なのが「展開を利して勝った馬」と「力の違いを見せつけて勝った馬」の差です。具体的には前者は「先行押し切りor後方一気」で展開に乗じて勝ったケース、後者は中団につけて直線で末脚を繰り出して勝ったケースを指します。

[展開利パターン]4角位置→その後の成績
18年ジェネラーレウーノ(2番手)→皐月賞③着、セントライト記念勝ち
19年ラストドラフト(先頭)→その後平地で勝ち星なし
20年クリスタルブラック(10番手)→その後勝ち星なし(長期休養中、てかまだ抹消してなかったんだ)
21年グラティアス(2番手)→その後勝ち星なし
22年オニャンコポン(10番手)→その後勝ち星なし

[実力パターン]
23年ソールオリエンス(5番手)→皐月賞
24年ダノンデサイル(5番手)→DSC、ダービー

まとめると、極端な位置取りや戦法で展開利で勝った馬はその後多くが奮わず、逆に道中ついていくスピードに加えて脚もしっかり見せた馬はその後も活躍を続けています(ソールオリエンスはカウント上5番手ですが極端な戦法という意味では前者に該当するかも)。ニシノエージェントは4角位置こそ6番手でしたが、早目に先行馬が垂れてきた分番手が繰り上がった格好。3角11番手は実質的に追い込み競馬で勝ったもので、流石に皐月賞に出てくるメンバーはそう簡単に垂れないだけに。

[1]②エリキング(川田)

骨折休養明け。前走の京都2歳Sは川田Jが「無理やり動かした」と語るほど直線での反応が悪く、何とか間に合ったというレース。少頭数戦しか経験がないうえ器用さに欠けるところがあり、中山の内枠というのもマイナスです。

[2]③キングスコール(藤岡佑)

この馬もまた跳びが大きく不器用なところがあり、多頭数戦の内枠はマイナス材料です。前走のスプリングSは落鉄しながら③着と力はあるのですが、ここよりもダービーが楽しみな存在です。

[2]④ジュタ(坂井)

前走の弥生賞は4角でごちゃついたときに馬が止めてしまったとのこと。不器用さと繊細さをはらみ、多頭数戦の内枠では買いにくいです。

[3]⑤ジョバンニ(松山)

若葉Sでもタイム差なしの勝利だったように、常に相手なりで勝ち身に遅いところがありますが器用さと一瞬の脚で京都2歳S・ホープフルSと小回りコースを②着と健闘。立ち回りで着を拾うタイプなだけにゲートの悪さがネックでしたがそれも解消され、1週前には格下相手とはいえウッドで50秒台~しまい2Fにわたって11秒台をマークするなど動きの良さが目立つ中間。ホープフルSは現時点での完成度でクロワデュノールに完敗を喫しましたが、目下の充実度であればその差はもう少し詰まってもよいはずで。

[3]⑥マスカレードボール(横山武)

気持ちの高ぶりやすいタイプであるだけに地下馬道を通る必要が無いのはプラスに働くでしょうが、ホープフルSは荒れ馬場に脚を取られたとの話で跳びの大きいタイプはイコール大箱向きとも言え、陣営が口をそろえて語るように東京の方が良いのは事実でしょう。加えて祖母のビハインドザマスクは現役時代12~1400mを主戦場にしていたスピードタイプで、ワンターンの直線でトップスピードに乗せる走りが得意なクチなだけにここが全力かといわれると怪しく。

[4]⑦フクノブルーレイク(松岡)

重馬場が得意というよりは使える上りに限界があるタイプで、前走のスプリングSは重馬場で切れ味が削がれる展開の中で相対的に浮上できた②着でした。前半1000mが60秒を切る締まった流れを走ったのは新馬戦のみで、キャリア唯一の着外がその新馬戦となるとここは脚が溜まらない懸念が。

[4]⑧ジーティーアダマン(岩田望)

逃げて2連勝。必ずしもペースに恵まれてのものではなく、前走のすみれSは59.5の流れを自ら刻んで上りも35.1でまとめるという好内容でした。とはいえ時計が出たのは開幕初日、しかもただの開幕週ではなく約1年の休催明けという絶好のコンディションで1番枠からのイン逃げだった分もあり。母カウニスクッカも行き切ってこそというタイプだっただけに、逃げ馬クラッシャーがいる今回は楽な戦いにはならないでしょう。

[5]⑨ピコチャンブラック(石橋脩)

前走のスプリングSは結果的にラチ沿いを運んだ先行勢が潰れた上、重馬場で後ろから誰も来なかったというレース。外3番手にいたことが勝因としか言いようのないレースで、やはり本来は控えるよりも行き切ってしまった方が良さが出るタイプです。新馬戦のパフォーマンスからも持てる力は相当なはずですが、いかんせん当日のメンタル次第という馬だけにあてにはしずらく。

[5]⑩クロワデュノール(北村友)

デビューから2戦が前目からの最速上がり、前走のホープフルSは中団から運ぶもファウストラーゼンを追いかけるように4角までで好位につけて直線突き放すレースを見せ、同世代には敗けようがないと感じさせる内容。3か月半ぶりとなるここも1週前の時点で長めから併せてラストに10秒台まで加速する追い切りを見せ、中間の調整に抜かりはありません。2戦目の東スポ杯の時に+24kgと大幅な馬体増を見せた後、ここまでの過程で体重が増えている様子はないだけに成長力という点では他の馬の方が上でしょうが、この先はともかく少なくともこの段階までは現状の力を出せれば勝負になっていいでしょう。

[6]⑪ミュージアムマイル(モレイラ)

モレイラJはこのコースで(4,3,2,1)と複勝率90%。昨年②着に持ってきたコスモキュランダはその後デムーロJに手綱が戻っても今一つな成績が続いているように、プラスアルファの瞬発力を引き出すことに長けていると言え、その点でトリッキーな中山コースは向いているタイプでもあります。ミュージアムマイル自身は3戦目の黄菊賞のパフォーマンスからも距離はこのくらいの方が良く、朝日杯FSも必ずしも適距離と言えない条件でアドマイヤズームに0.4差の②着なら上出来でしょう。弥生賞は重馬場を苦にしての④着で、良馬場で鞍上強化となるここは巻き返し必至と見ます。

[6]⑫ドラゴンブースト(丹内)

京成杯は勝手に前が垂れてきたところを外から交わしての②着。それでいてさらに後ろにいたニシノエージェントに差されていることを考えれば距離が伸びてよいタイプでもなさそうで。

[7]⑬アロヒアリイ(横山和)

2走前は自身のさらに外を回ったゴーソーファーに差されて②着、前走の弥生賞もファウストラーゼンが向こう正面でまくって流れが速くなり前を行く馬が厳しくなったところを最後の最後に脚を遣っての②着。そもそもファウストラーゼンが37秒も上がりかかっているのにそれを差せない時点で上りの限界を露呈した格好で、他に脚を遣える馬がいっぱいいるここでは。

[7]⑭カラマティアノス(戸崎)

前走の共同通信杯は直線ヨレながら走るマスカレードボールに突き放されての②着。レイデオロ産駒らしく陣営はギアチェンジ能力への懸念を口にしており、調教の時も一気に加速するとその反動で苦しくなる様子。指摘されているモタれ癖もそこから来ているようで、左回りというより残り2F目のトップスピード比べとなりやすい東京コースが向いてなく、4角からじわっと加速し坂上でトップスピードになる中山の形態であればモタれずに最後まで走り切れることが期待できます。ダービーよりもここというタイプで、人気が上がり切る前の今がねらい目という考え方も。

[7]⑮ヴィンセンシオ(ルメール)

前走の弥生賞は道中ハナを切って運ぶもファウストラーゼンのまくりに遭い②着。大型馬で緩い馬場のグリップに苦労しながらも道中速くなったところも耐え、後続の追撃を封じたあたりは能力を見せました。ただ体質的に間隔を取って使いたいタイプで、これまでも3か月の間隔でレースを使われてきた経緯もあるだけに中5週で整ったかどうかは気になるところ。陣営も1週前までは前走のダメージからの立ち上げに苦労した旨を語ってもおり、若干間に合わせた感は否めません。

[8]⑯サトノシャイニング(西村淳)

前走のきさらぎ賞は前に馬を置く形をとって差し切り勝ち。②着に降したリンクスティップは桜花賞③着、③着のランスオブカオスは毎日杯を勝つなど、メンバーレベルの高い一戦でした。ただ当時は1800m戦にしてはマイルに近いペースで流れた分もあり今回距離延長で折り合いが課題となるのと、揉まれたくないだけに外目を通るとファウストラーゼンのまくりをモロに受ける懸念もあり、スムーズに走り切れるかも試練となるだけに。

[8]⑰ファウストラーゼン(杉原)

母ペイシャフェリスも前傾ラップを押し切るタイプの逃げ馬で、スタートで出ていかないこの馬が減速ラップを走り切る流れに持ち込むためにはまくりを打つのが最適という現状。やることが決まっているタイプなので結局は対応できる馬の数=道中動いてもなお最後まで脚を遣える馬がどれだけいるかで成績が変わってきます。今まではそれが居なかったかいてもクロワデュノール程度でしたが、今回はじっと我慢して最後に脚を遣えそうな馬がもう少し居そうなのとつられて引っ掛かってしまいそうな馬も出てくる懸念が。

[8]⑱マジックサンズ(佐々木)

骨折明け。前走のホープフルSは行きたがってしまい馬ごみに入れられず、ファウストラーゼンにまくられたあたりでスコーンと抜けてしまったような失速の仕方。コナブリュワーズの仔は気性面の問題が尾を引き頭打ちになるケースが多く、大外枠を引いてしまったのでは折り合いが厳しく。

<予想>
◎カラマティアノス
○ミュージアムマイル
▲クロワデュノール
△ジョバンニ
△サトノシャイニング
△ファウストラーゼン


■福島11R/福島牝馬S ホーエリート

このレースは非主流種牡馬が活躍しやすいレース。過去10年で最多の19頭を送り出したディープインパクト産駒は(0,3,3,13)で何と勝ち星なし。この間の勝ち馬を見てもSS系が4勝に対し圧倒的に出走数が少ない非SS系が6勝と優勢で、うち4勝はルーラーシップが2勝と、同じミスプロ系の種牡馬から出ています。

今回ミスプロ系はルーラーシップ産駒が2頭。中でもホーエリートはフラワーC②着と実績もあるうえ、根幹距離で(0,0,0,5)に対し非根幹距離は(2,2,1,0)と得意にしているクチ。アリスヴェリテにペイシャフラワーが絡み、セキトバイーストも早めの競馬をするとなると動き出しが早い展開になり、最後の最後で脚を遣える馬が浮上しうる流れになりそうなのもプラスでしょう。

■中山9R/野島崎特別 ピンクジン

現級で常に差のない好走を続けながらも、地味な血統と勝負服のせいかなぜか人気しない存在。昨年のこの時期には格上挑戦で福島牝馬S④着するなど立ち回り一つでここを突破できるはずで、内枠を引いたにもかかわらずシンガリ人気で放置されるようならねらい目も。

2025年4月19日土曜日

【4/19(土)予想】アンタレスSの注目馬

■阪神11R/アンタレスステークス ホウオウルーレット

ここは最内を引いた上前走のフェブラリーSで厳しい先行争いを演じたサンデーファンデーに、逃げて結果を残しているマーブルロック、さらに前走で1400mを使ったことで前進気勢が見込めるヤマニンウルスと先行タイプが揃った印象。ひとえに前がよどみなく引っ張りつつこれらの後ろを追いかけるのが理想的なポジショニングになりそうですが、内目の枠を引いたホウオウルーレットが虎視眈々と狙っているはずです。2走前のプロキオンSではインにこだわった結果位置取りを落としてしまい④着に敗れましたが、当時の反省も踏まえ今回はもう一列前を取ってくるでしょう。オメガパフュームの下という血統背景を考えれば引き続き右回りで走れるのもプラスで、実績馬が58kgを背負わされる一方斤量据え置きのここなら前進可能と見ます。

2025年4月13日日曜日

【4/13(日)予想】桜花賞の全頭評価

■阪神11R/桜花賞
※重以下のコンディションになることを想定した予想です。ただそこまで雨が降らない可能性もあるため、良・稍重ですとこの限りではないことをご容赦願います。

[1]①ヴーレヴー(浜中)

前走のエルフィンSはこの馬以外すべて1勝馬というメンバー構成で、結果的には勝って当然というレースでした。エンジンの掛かりが遅いタイプで距離はマイル以上が良さそうであるものの、2走前のファンタジーSの内容からすると馬場が重くなるのはマイナスに作用しそうです。

[1]②エリカエクスプレス(戸崎)

前走のフェアリーSはニシノラヴァンダが速めのラップを刻む中2番手を進み、直線で後続を突き放す圧勝劇。気性の危うさをはらみここまで十分に間隔を取られましたが、1週前追い切りでは単走で48秒台を出すなどここでは持てるエンジンが1段違うでしょう。ミストレスがハナを切りよどみなく流れれば折り合いは問題ないものの、前肢がスイスイ伸びるフォームからは馬場の悪化が気になるところ。特に3角は既に掘れはじめており、まとまった雨量でインを通らされるとノメる懸念が。

[2]③マピュース(田辺)

ドスローで溜めるレースでしか勝ち切れない割に使える脚に限界があり、上級戦では前が止まってくれないとなかなか浮上できない現状。新潟の新馬戦のパフォーマンスからすればもう少しやれていいはずですが、平坦巧者の可能性もありそうで。初の右回り、初輸送と超えるべきハードルは小さくありません。

[2]④ショウナンザナドゥ(池添)

前走のフィリーズレビューは前が止まったところを展開利もあって届いた格好のレース。それまでさんざん勝ちあぐねてきたところを見ると脚の遣いどころがかなり難しいタイプのようで、なおかつミスエーニョの仔となると距離延長でまともに運べるのかは怪しく。

[3]⑤ボンヌソワレ(川田)

前走のフィリーズレビューは速い流れを4番手で追いかけ、先行勢で唯一の上位入着となる③着。前が直線入り口で脱落し早目に先頭に立った分目標にされましたが、差し有利の流れを最後まで踏ん張った内容は強かったと言えます。但し自分でレースを決める脚が無いので流れ込むだけになってしまうのが難点で、美浦での最終追い後の時点で馬体重がすでに前走比マイナスというのも気になるところ。マイルは一寸長いと思われるだけに、身体が減って一押しが利かなくなる懸念が。

[3]⑥ビップデイジー(幸)

阪神JFは外差し有利展開に乗じての②着で、前走のチューリップ賞はスローを先行しおあつらえ向きの展開になったにもかかわらず③着と取りこぼしてしまいました。然るに、ペースが流れ折り合いがつけられる展開の方が走りやすいタイプで、上級戦で締まった流れになり、かつ雨量が増えインが使えないようなコンディションになればパフォーマンスは上げられるでしょう。

[4]⑦エンブロイダリー(モレイラ)


前走のクイーンCは差し決着を2番手から押し切っての勝利。手綱を取ったルメールJ曰く「切れる脚こそないもののエンジンがかかれば良い脚を遣う」とのことで、中山のサフラン賞で取りこぼしたのも頷けます。追って味のあるタイプの能力を引き出すのにかけては右に出る者はいないモレイラJが駆るとなれば無視はできませんが、上の表にあるようにアドマイヤマーズ産駒は芝での勝ち星すべてが良馬場という戦績。自身も馬場が渋るとからっきしだったように、道悪との相性の悪さも遺伝している可能性が高そうなだけに雨予報は歓迎できません。

[4]⑧ウォーターガーベラ(武豊)

馬群を割って脚を遣わせるのが向いているタイプで、前走のチューリップ賞にしても3走前のシンザン記念にしても、直線の混戦に紛れて勝負根性を発揮できるのが強みです。桜花賞の直線は団子状態になりやすく、中枠を引けた今回もうまく直線で併せる形を作れれば浮上の目も。

[5]⑨アルマヴェローチェ(岩田望)

阪神JFはこの馬向きのタフな馬場コンディションと外差し展開に乗じ差し切り勝ち。血統背景からもキレよりはパワーというタイプで良馬場の上り勝負では分が悪いですが、重馬場の札幌2歳Sでも②着しているように雨で力のいる馬場になればこの馬にはプラスでしょう。

[5]⑩トワイライトシティ(松山)

2連勝は何れもスロー戦を前目から押し切ったもの。そこからものすごい脚を遣ったとかであればまだしも、しまいにも特に見るべきところはなく。

[6]⑪ミストレス(坂井)

一本調子なところがありここ2戦はダートを使われたものの、何れも1秒以上離される敗戦。サウジダービーはともかくブルーバードCで3角からついていけなかった内容を見るに、根本的にダートには適性が無かったと見るべきでしょう。阪神外回りというコース形態からはこの手のタイプの台頭は本来難しいですが、馬場が悪化しギアチェンジの必要がそもそもないようなコンディションになった際にはいかに前に行ってそのスピードを維持できるかが重要になります。行き切ってしまえば残り目も期待できるものの、気になるのは走るたびに馬体重を減らし続けている点。デビュー時502kgだった馬体重が2走前のブルーバードCで494kg、さらに今回の調教後の時点で480kgに減っており、しっかり追えていること自体は評価できるもののこの分だと本番は470kg台で出てきそうな気配で、カイ食いの良いタイプにもかかわらず流石にデビューから30kgも減るのは疑問です。これでも出してくるのであれば陣営としては問題ないと考えているのか…?

[6]⑫リンクスティップ(M.デムーロ)

牝馬としてはスタミナとパワーに振れているタイプですが、牡馬を相手に勝ち上がりきさらぎ賞でも②着するなど健闘。特にそのきさらぎ賞で後塵を拝したサトノシャイニングは東スポ杯でクロワデュノールから0.1差の②着していた相手であり、当時③着に降したランスオブカオスは毎日杯を勝利。これら差し勢が台頭する流れを2番手から食い込んだのですから、牝馬相手となるここは力量自体は格上と見るべきでしょう。中間も1週前に好時計をマークしたのち、直前ではそれでも普通のコンディションであればキレ不足が指摘されるところ、馬場が悪化しインが使えない状況になれば話は別。デムーロJお得意の4角まくりが嵌る可能性は大いにあるでしょう。

[7]⑬チェルビアット(北村友)

前走のフィリーズレビューはハイペースの差し有利展開に乗じての②着。1400m以上では未勝利戦も勝ちあぐねた経緯を考えると、距離延長はマイナスでしかなく。

[7]⑭ダンツエラン(団野)

3走前のファンタジーSはギリギリ掘れない外を通っての辛勝。ギアチェンジで脚を遣うというより前目で流れ込むのがスタイルのため切れ味が削がれるコンディションになれば浮上の目はありますが、阪神JFでもスタートでの接触(自らが1完歩目で内によれた分)からカリカリしてしまったように気分良く走らせるハードルが高く、マイルで勝っているとはいえドスローの新馬戦で前目から押し切ったまで。依然としてもたれが解消されない現状では能力全開とまでは?

[7]⑮クリノメイ(酒井)

メンタル面が難儀な馬で、カリカリするうえソラを遣うところがあり乗りこなすのは相当難しい現状。阪神JFはゲートで突進し外枠発走になってしまい⑭着大敗も、それ以外の3戦は鞍上が何とかうまく収めながら上手く併せ馬の形に持ち込んでの勝利。ただこれらは腕もさることながら内枠を引けた分併せに行くハードルが低かったのもありました。ハクサンムーンとのコンビで重賞3勝するなど癖馬を乗りこなすことにかけては一級品の酒井Jですが、スタートからインに殺到するであろうこの舞台でこの枠からとなると収めるのは簡単ではないだけに。

[8]⑯ナムラクララ(西村淳→藤岡佑)

前走のチューリップ賞は初のマイル戦でもあり、あえて前に馬を置くポジションから運ぶも⑤着。その前のつわぶき賞、紅梅Sと違い直線でひと脚を繰り出せず、ナムラクレアの下という血統背景からしてもやはり距離が長かったと見るべきでしょう。おまけにエンブロイダリー同様アドマイヤマーズ産駒で天気の助けも望め無さそうで。

[8]⑰プリムツァール(津村)

新馬戦と前走のアネモネSは何れもトワイライトシティから0.1差の②着。どちらのレースもインを立ち回った相手に対し外を回した分で、内外が入れ替わっていれば何れもこちらが勝っていてもおかしくはありませんでした。ドーブネの下という血統背景から大箱は向くもののひと脚を繰り出せるタイプではなく、前走でも荒れ馬場に脚を取られる局面があり馬場悪化もマイナス。この枠から先行するとなると序盤にかなり脚も使いそうなだけに。

[8]⑱ブラウンラチェット(横山武)

1番人気に支持された阪神JFは428kg(-12)と大幅馬体減に加え、隣のクリノメイにつられテンションが上がってしまったこともあり全く力を出せませんでした。今回、馬体減を気にせず乗り込めるように栗東滞在を選択。木曜時点の馬体重は448kgと一見馬体回復できているように見えますが、栗東移動後の調教は併せ馬でも強い負荷はかけられてなく、馬体減を気にかけながらようやくこの程度というレベル。栗東所属馬の多くは前走時から+10kg程度の水準が多く、栗東から阪神の移動でおおよそ10kgほど減ることが見込まれるだけにアルテミスSの440kgはおろか新馬戦の438kgを維持できるかも怪しい状況です。アルテミスSで見せたエンジンの違いを考えれば能力は通用級ですが、この枠からだと立ち回りも難しく。


<予想>
◎リンクスティップ
○アルマヴェローチェ
▲エリカエクスプレス
△ウォーターガーベラ
△ビップデイジー
△エンブロイダリー
△ミストレス

2025年4月12日土曜日

【4/12(土)予想】阪神牝馬S・NZTの注目馬

■阪神11R/サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス ソーダズリング

良馬場で行われる年は上り勝負になりやすく、好枠を引きかつ上り勝負に対応できるソーダズリングから入りたいです。近走は中間の坂路で逆時計になるなど調子が上がり切っていない様子でしたが、今回はしっかり順時計を踏んでの調整過程。丁度昨年京都牝馬Sを勝った頃のいい動きが戻ってきたと見ることができ、距離延長で中団くらいの位置が取れればチャンスはあるでしょう。


■中山11R/ニュージーランドトロフィー イミグラントソング

近年のNZTは残念桜花賞の色合いが強く、今年も半数が牝馬。元々桜花賞に向かってマイラーが賞金を稼ぐインセンティブの強い牝馬が多数枠を占める一方で、最初からマイル路線を狙う牡馬であれば阪神開催のチャーチルダウンズC(アーリントンC)に向かうのが普通で、ここに出てくるのはクラシックに行ける望みのなくなった中距離馬か、アドマイヤズームのように明確な目的(遠征と一泊競馬を本番前に経験させる)をもっている馬のいずれかというパターンが大半です。

イミグラントソングは本来なら早く勝ち上がって重賞を使いたかったところでしたが、昇級初戦のひいらぎ賞はデンクマールから0.1差の②着と相手が悪すぎ、前走の平場もスローの前残りを中団から脚を伸ばしての③着とツキがありませんでした。本来ならゆうに賞金を積めていたはずでここでは力量上位。アドマイヤズームが前哨戦のレースをして差し損ねるようなら。

2025年4月6日日曜日

【4/6(日)予想】大阪杯の全頭評価

■阪神11R/大阪杯

[1]①ボルドグフーシュ(吉田隼)

長欠明けを2度使われ④④着。復帰緒戦のチャレンジCはまだ言い訳の利く内容でしたが、前走のアメリカJCCは鞍上も語っていた通り③着は欲しかった内容でした。元々勝負所でのエンジンの掛かりが悪く京都外回りのように4角からエンジンをふかして回れるコースが理想で、阪神や中山のように動き出しが早いコースでは置かれ気味。それを3Fのキレで補ってきた部分があるだけに、それを繰り出せなかった前走の内容からするといい頃のパフォーマンスを望むのは少々酷かと。

[2]②ホウオウビスケッツ(岩田康)

前走の金鯱賞はデシエルトの制御不能の大逃げを早目に捕まえに行った分、最後にクイーンズウォークの差し切りを許す格好に。本来ああいう前傾戦は得意ではなく、後半自らも加速しながら押し切るレースが理想です。今回も同じような隊形になると見られますが、前走の反省を踏まえてデシエルトはハナを叩きこそすれがっちり抑えての運びをするはずで、2番手ないしはアルナシームを前に入れての3番手のインで蓋をできそうな構成です。有力どころがドバイ遠征でごっそり居ないのもいいことに後ろがちょっかいを出さない展開を作れれば、早目のふかしから後続を完封するシーンまで。

[2]③ラヴェル(北村友)

前走の金鯱賞は重馬場にノメった分もあり⑨着。跳びがきれいなタイプで元々馬場が渋るとからっきしなのでこの結果は度外視できるでしょう。ただ不器用さ故、少頭数ないしは外目の枠を引いてスムーズに運ぶのが理想で、この内枠からだと立ち回りは苦労しそうです。

[3]④ソールオリエンス(松山)

スタートの悪さは古馬になるにつれ改善しているものの、かといって出していくと末が使えない難しさ。昨年の宝塚記念のように外差しの効く消耗戦にならないと浮上は難しく、思ったより雨も降らなかった今日のコンディションでは。

[3]⑤ベラジオオペラ(横山和)

立ち回りの上手さが身上で、昨年の大阪杯も含めこのコースは2戦2勝と最も得意とするところ。じっくり乗られてきたわりに先週まで陣営のトーンは低かったものの、最終追いの動きは十分で体制は整ったと見てよさそうです。前付けして切れを活かしたいタイプにつき、デシエルトが大逃げを打つなどで縦長馬群になった時の難しさはありますが、先行組の中では決め手は上位。中団の前目までをキープできれば争覇圏でしょう。

[4]⑥ジャスティンパレス(鮫島駿)

中距離戦では取りこぼしが多く、ひとえにまっとうなキレ勝負になると純粋な中距離適性を持つ馬に負けてしまいます。他方、一昨年の天皇賞(秋)のように超Hペースなどで体力勝負になった際にはその分の適性で浮上し得るタイプで、もしデシエルトにアルナシームが絡んで制御不能のペースになるなどした際には間に合う可能性も考えられます。それでも器用な立ち回りは不得手なタイプであり、勝ち切れるかは微妙なところ。

[4]⑦ヨーホーレイク(岩田望)

折り合いの難しいタイプですが、前走の京都記念は主張するタイプの先行勢が多いメンバー構成もありうまく押さえが利いての勝ち切り。そこから距離短縮となるうえ引っ張る存在も複数いるここは前走よりレースしやすいはずで、インで壁を作って運べればやれる力はあるはずです。

[5]⑧カラテ(和田竜)

馬場が渋った昨年の宝塚記念でも見せ場を作れずシンガリ負け。G2~G3でも2桁着順が続く現状では。

[5]⑨コスモキュランダ(丹内)

アルアインの産駒らしく、コーナー4つの右回りでは(1,4,1,2)で掲示板を外したのは1回だけ。ただその1回が遠征した京都2歳Sの⑧着で、加藤士厩舎自体が遠征を得意としていないのに加え丹内Jも京都・阪神の重賞では(0,0,2,30)と結果を残せてなく。

[6]⑩シックスペンス(横山武)

前走の中山記念はまだ本調子にない中、直線で進路ができるとまっすぐ伸びて着差以上の完勝。1分44秒台のレコードが出たことを考えてもいかに前が止まらない馬場であったかが伺え、それを中団待機から前を捉えたのですからやはりスピード能力は桁違いと言ってよいでしょう。それだけに、毎日王冠を高いパフォーマンスで勝ったことを見ても距離はマイル寄りと見られ、初遠征、初の2000m、初の中4週を考えれば絶対視できるほどの実績にはまだないと見るべきでしょう(割れ気味のオッズもそれを反映しているかとは思いますが)。

[6]⑪デシエルト(池添)

昨秋の2連勝を見るに、気持ちよく行き切った際の強さは本物でしょう。前走の金鯱賞では2角から制御不能になり自滅気味の④着でしたが、ガス抜きが出来てから臨む今回は癖馬請負人の池添Jを手配。前走の反省を踏まえがっちり抑えていくはずで、自分のペースさえ守れれば後ろは横山典・岩田康のベテラン両名が蓋をしてくれる分恵まれうる期待も。

[7]⑫ステレンボッシュ(モレイラ)

桜花賞以降は勝ち切れていないものの、前走の香港ヴァーズでは古馬、牡馬に混ざって③着と健闘。ただ当時は最大4kgの斤量差があった中のレースで、今回は牡馬相手で2kgのハンデがあるのみ。調教でも1週前から猛時計を出し、最終もウッドで49秒台を出すもしまいが鈍くなるなどややオーバーワーク気味で、これが吉と出るか否かは慎重に見極めたいです。

[7]⑬ロードデルレイ(西村淳)

前走の日経新春杯はメイショウタバルが前半57.7の超Hペースで引っ張った分、2000mに近い流れとなり圧勝。元々折り合い難があるだけに流れた方がレースはしやすく、距離も伸びるよりは2000mまでというタイプ。ただコーナーの周りが右回りだとぎこちない部分があり、なおかつコーナー4つも克服が必要。力は認めますが個人的により大きく狙いたいのは秋の天皇賞です。

[8]⑭エコロヴァルツ(M.デムーロ)

前走の中山記念はほぼ完ぺきな立ち回りでこの馬自身もレコードで走っているにも関わらず、シックスペンスに差されての②着。相手が悪すぎました。被されるとやる気をなくすので外枠は良いですが、折り合い面を考えれば距離延長かつ壁を作りにくいこの並びは試練でしょう。

[8]⑮アルナシーム(横山典)

だいぶ常識にかかってきた現状で、好位のインから前が止まったところを捕まえる勝ちパターンが板についてきました。もう少し内枠を取って死んだふりが出来ればよいのですが、この枠でかつデシエルトを前に置くとなると我慢できるかが難しく。

<予想>
◎ホウオウビスケッツ
○ベラジオオペラ
▲ジャスティンパレス
△デシエルト
△ヨーホーレイク
△ロードデルレイ
△シックスペンス
△ステレンボッシュ

2025年4月5日土曜日

【4/5(土)予想】ダービー卿CT・チャーチルダウンズCの注目馬

■中山11R/ダービー卿チャレンジトロフィー マテンロウオリオン

ここはメイショウチタンが主張するところにアサカラキングが絡む形になりそうで、自ずからペースは流れることが見込まれます。前が崩れて直線で早目にトロヴァトーレらが押し出される形になれば仕掛けのタイミングがワンテンポ早くなり、最後の最後で差し勢が届く展開も予想されます。中山マイルは重賞で2回走って②④着と何れも小差で好走。この馬のほかに追い込みタイプが居ない今回は最後方ポツンが嵌る可能性も。


■阪神11R/チャーチルダウンズカップ モンタルチーノ

前走の1勝クラス戦は距離短縮かつかなりのハイペースで流れた分もあり、追走に苦労し⑦着。再度のマイル戦となるここは好位のインでしっかり脚を溜められそうです。ツーエムクロノスが引っ張りフォルテムが付いていきそうな展開ですが、メンバーを見渡すとキレに欠けるため前々で勝負したい馬が多く、逆に直線で勝負したいのはこの馬とランスオブカオスくらいと見られます。Bコース替わり初週ということも踏まえると素直に内枠を引いたこちらから。

2025年3月30日日曜日

【3/30(日)予想】高松宮記念の全頭評価・マーチSの注目馬

■中京11R/高松宮記念

[1]①マッドクール(坂井)

昨年の覇者。その昨年は2番枠から好位のインを立ち回り、直線では荒れた見た目を気にして各馬が外を回す中インを貫き通しナムラクレアの猛追を振り切りました。スプリンターズSはピューロマジックの乱ペースについていけず、前走の阪神C(京都)は外差し有利のコンディションでナムラクレアの差し切りを許した格好で共に敗因ははっきりしています。気温が上がりすぎたり乱ペースになると良くないですが、今回は32秒台で引っ張りそうな馬は見当たらないうえ気温も10度前後の予想。おまけにこの好枠を引いたとあっては無視はできません。

[1]②ウイングレイテスト(松岡)

8歳でもスピード負けしないところは優秀で、前走のオーシャンSでも1分7秒台の決着の中を③着。ただいかんせん荒れた馬場を気にするタイプで、2走前の阪神C(京都)では連続開催終盤の荒れた芝が合わず⑰着大敗。今回も荒れ馬場、しかもインコースを走るとなると相当やりにくいはずです。

[2]③ビッグシーザー(北村友)

昨年は内枠からマッドクールの後ろを通る理想的な運びを見せましたが⑦着。格下相手のレースでは無双できても強い相手と走ると脆いところがあり、初速が付かないタイプであることを考えると位置取りを落としそうなこの枠はマイナスとなる可能性も。

[2]④トゥラヴェスーラ(丸山)

2年ぶりの出走。過去3回出走し、21年④着・22年④着・23年③着とこの舞台に高い適性を見せてきました。馬群で我慢させて直線で脚を遣うレースが得意なクチでこの枠も問題ありませんが、このブログでも再三触れてきたように常に鼻出血のリスクと戦う必要があるのに加え、追い切りの動きも流石に全盛期には及ばずの現状では。

[3]⑤オフトレイル(菱田)

鋭い決め手と折り合いの難しさが同居し、距離を詰める必要があるうえどうしても後ろからになってしまいます。前走のオーシャンSは開幕週の前有利展開に加え序盤位置を取りに行った分もあっての⑨着、2走前の東京新聞杯は距離延長で行きたがった分もあり⑧着と敗れましたが、3走前の阪神C(京都)では直線進路を切り替えるロスがありながらの③着で、それもきれいな外目ではなく荒れた内側に突っ込んで脚を遣った内容で評価できます。当時の走りから馬群を割って荒れた馬場を突っ込ませても問題ないことは証明済みで、距離不足の懸念はあるものの騎手意識が外に向きがちなこのレースで度胸良くインにこだわれれば一発も。

[3]⑥ルガル(西村淳)

昨年のスプリンターズSは超ハイペースを前目から押し切って勝利。4走前のシルクロードSでも1分7秒台の決着を圧勝していただけに、元来スピード勝負に強いタイプです。今回は荒れ馬場で時計がかかる舞台となるのと左回りの芝では勝ち切れていないだけに実績通りの評価はしにくいですが、芝の短距離では理由ありの敗戦以外は安定して走れているだけに評価は落とせません。

[4]⑦モズメイメイ(松若)

夏場に復調したかと思えば、サマースプリントシリーズ以降の4戦は再び低迷。昨年もこのレースで⑮着に敗れた後北九州記念で③着しているように、気温の上昇とともに調子を上げるタイプと推察されます。寒さが戻ってくる日曜の中京は合わないでしょう。

[4]⑧カンチェンジュンガ(武豊)

前走の阪急杯(京都)では外差し展開にも乗じての差し切り勝ち。しまいはいつも脚を遣いますが、良績は右回りの平坦コースに集中しており、距離短縮で位置取りを落とす懸念もあり。

[5]⑨キタノエクスプレス(国分恭)

3走前のCBC賞は直線で進路がカットされる不利があり⑦着、2走前のオパールSは出していった分に加え+12kgも響いて⑦着と敗れましたが、それ以外は芝1200mで(3,3,0,0)とパーフェクト。見た目のイメージより溜めた方が切れるタイプなものの、前走のように時計がかかる決着でも勝ち切れたのは収穫でした。中京ではダートで勝ち星もあり左回りや急坂を苦にすることもなく、足りない可能性はあるもののここまでの戦績だけを見れば底を見せておらずケチの付け所が無いだけに、来られてもおかしくはありません。

[5]⑩サトノレーヴ(モレイラ)

スプリンターズSは夏負けの影響が尾を引き十分な負荷がかけられなかったうえ、スタートで後手を踏み間に合わずの⑦着。前走の香港スプリントは地元勢に屈し③着も、今の香港短距離界は世界トップレベルと言っていい馬質。敵地で善戦したと言ってよいでしょう。ここに向けては1週前にモレイラJが跨り想定以上の時計が出てしまい、直前は馬体回復とのバランスを見ながらの軽めの調整。それでも坂路ではなくいつものパターンであるウッドで追えている点は心配なく、初の左回りに戸惑わなければ十分に勝負になるはずです。

[6]⑪スズハローム(佐々木)

ここ3戦は右回りで大きな着順続きも、左回りでは複勝率80%のサウスポー。4走前のCBC賞は好発から下げてしまった分ドロップオブライトを捕まえきれませんでしたが、タイム差なしの②着と適性を示しました。下り坂からの最後の急坂という中京1200mのコース形態は純粋なスプリンターには厳しく、1400mを主戦場とする馬の方が最後まで脚を遣えます。この馬も中京コースではそのCBC賞を含め1400mで①着・1200mで②着とパーフェクトに走れており、母父には09年にスプリントG1を完全制覇したローレルゲレイロを持つ血統面もプラス。もう少し内目の枠が理想でしたが、イン突きの意識を十分に持っている佐々木Jならうまく誘導できるはずで、得意舞台で巻き返す魅力は十分です。

[6]⑫トウシンマカオ(横山武)

スプリンターズSは位置取りの差で②着だっただけで、馬自身はあのような高速戦にも対応できるスピードを持っています。ただ、当時跨った菅原明J曰く左回りだとコーナーリングがスムースでないところがあり、かつきれいな馬場でスピードを活かしたいタイプ。左回りの荒れ馬場では昨秋のようにはなかなかいかなさそうで。

[7]⑬エイシンフェンサー(川又)

抜け出すとフワッとするところがあり、馬群がタイトになるローカル場や中山、あるいは内回りコースが向いています。前走のシルクロードSもハイペースで前が止まったところでいい位置につけていた分流れ込んだ中での最先着、というレースで、荒れ馬場で馬群が広がりやすい大箱では脚の遣いどころが相当難しく。

[7]⑭ナムラクレア(ルメール)

仕上がりが早くいつも前哨戦で高いパフォーマンスを見せるものの、本番では反動もあってか届かないというレースが続いてきました。陣営もその反省に立ってか今回は暮れの阪神カップから3か月ぶりのぶっつけで臨んできており、これまでのG1挑戦と比べれば状態面のプラスは確実です。坂路での最終追いは持ったままでラスト2Fともに11.7を計時する抜群の動きで、タフな馬場も荒れた馬場も苦にしないメンタルの強さは牡馬顔負け。強いて言えばルメールJなので馬群をこじ開けるようなレースはしないであろうところで、昨年のように内から何かに掬われる可能性はゼロではない分全幅とまではいきませんが、これまでで最もG1に近づいていると言えるでしょう。

[7]⑮ママコチャ(川田)

前走のオーシャンSは完調とは言い切れない中でも勝ち切り、スピード適性の高さを見せつける内容。ただ暑い時期の方が調子を上げるタイプで、昨年は雨もあり動ききれずの⑧着でしたが今年も気温は低そうで。

[8]⑯バルサムノート(亀田)

マイルでは長いものの、スタートが悪くゲートが命のスプリント戦では安定しない現状。ベストは左回りの1400mで、内に潜り込むことも難しそうなこの枠からでは。

[8]⑰ドロップオブライト(幸)

3走前のCBC賞では最内枠からこれ以上ない立ち回りで後続を完封。コース適性はあるものの前走の淀短距離S(中京)のように外枠からだと良さが出ず、今回も外枠を引いてしまった故。

[8]⑱ペアポルックス(岩田康)

自分でレースを決める脚が無い分前目で流れに乗りたいところですが、かといってあまりにハイペースだとその脚も繰り出せないという難しさ。絶対ハナというタイプは今回見当たらないだけに果敢に先手を主張する可能性はありますが、序盤の下り坂で脚を遣いすぎると残せない懸念が。

<予想>
◎スズハローム
○オフトレイル
▲ナムラクレア
△マッドクール
△サトノレーヴ
△ルガル
△キタノエクスプレス


■中山11R/マーチS キタノリューオー

寒い時期に調子を上げるタイプですが、昨年のこのレースでは⑫着。当時原Jは「外に進路を求めたが案外だった。馬群の中で詰まってカッカさせた方が脚を遣える」とのコメントを残しており、内枠を引いたうえその原Jが1年ぶりに手綱を取るとなれば好走パターンの再現が期待できます。脚抜きが良く差しが決まりにくいコンディションは気がかりも、ここはピュアキアンが先手を主張し流れは速くなりそう。最後に前の脚が止まる展開になれば一発も。

2025年3月29日土曜日

【3/29(土)予想】日経賞・毎日杯の注目馬

■中山11R/日経賞 マイネルクリソーラ

昨年の中山金杯で③着した後は転厩による環境の変化もあり、調子が今一つでした。しかしながらここに来てウッドで好タイムを記録するなど調子が上向きに。11秒台前半のフィニッシュを3週連続で記録するのは自身初と、目下の充実ぶりが伺える中間の動きを見せています。今開催の中山は序盤の雨もありラチ沿いの痛みが進行し、特に2500m戦で加速が始まる3~4角のインは痛みが激しくなっています。こうなるとこの区間でスムーズに外を回せるタイプが有利で、枠の並び的にも中団外からうまく脚を遣えそうなこの馬にチャンスが生まれると見ました。


■阪神11R/毎日杯 ガルダイア

前走の京成杯は前に壁を作れず、ぶっ放してしまった分最後に止まってのシンガリ負け。その前のベゴニア賞も前残り展開を差しての③着と情状酌量の余地のある敗戦でした。新馬戦を4角先頭から最速の上りで押し切った内容から世代重賞ならやれるはずで、直前はテンションに配慮しての2頭併せも動きは抜群。行き切って良さの出たヴォラヴィア、あるいは瞬発力勝負に持ち込みたくないウォータークラークがここは先手を主張しそうで、折り合って運べれば力は上位。


2025年3月23日日曜日

【3/23(日)予想】阪神大賞典・愛知杯の注目馬とねらい目レース(鳴門S・中山12R)

■阪神11R/阪神大賞典 ウィープディライト

調教時からやんちゃな気性面が邪魔をし、3歳にして去勢を敢行。去勢放牧明けで調教代わりの側面もあった復帰緒戦を除けば①③①と安定した取り口を見せています。唯一敗れた本栖湖特別は少頭数のドスローを最後方から最速の上りを遣って追い込んだもので力は見せました。同じ長距離戦でも直線が平坦でロングスパート能力を求められる京都と違い、阪神は二度の急坂超えがありゴール前の末脚が求められる舞台。レースの上り3Fの上位3頭までで複勝率77.4%と絶対的な上りが求められる点から、ショウナンラプンタ・ヴェローチェエラ共々鋭い末脚で突っ込んでくる可能性は十分で。


■中京11R/愛知杯 セントメモリーズ

今年から芝1400mで挙行され、ヴィクトリアマイルへのステップとしての性格を持つこととなったこのレース。昨年までの京都牝馬Sは2月開催で高松宮記念をも視野に入れるスプリンターの参戦も少なくなかったですが、高松宮記念の前の週、加えて前後にはオーシャンSや阪神牝馬Sもあることを考えればここに出てくるのは自ずと「賞金の足りないスプリンター」か「マイルは微妙に長いけどスプリンターでもない」という馬になってきます。こうなるとペースを作るのは前者になりますが、3角から下り坂でゴール前に急坂のある中京だとスピードだけで押し切るのは難しく、後者側の適性を持つ馬が最後に上がってくると見てまだ底を見せていないセントメモリーズを抜擢したいです。

前走のシルクロードSではスタート前にゲート内で突進し外枠発走に。鞍上曰くこの時点でメンタルが崩れてしまいレースにならなかったとのことで度外視できます。左回り1400mは3戦3勝とパーフェクトで、テイエムスパーダ以外の先行勢が外枠に集まったのも好都合。スンナリ好位を取れればやれてよいはずです。


■阪神10R/鳴門ステークス ゼウスバイオ

阪神コースでは全3勝を挙げているばかりか②①④①①④④④着と抜群の安定感。阪神以外で(0,0,0,11)という成績からもコース巧者ぶりが伺えます。前走の北山Sは5か月ぶりの実戦で粘りを欠きましたが、元々が叩いてよくなるタイプ。スタートが良くなっている現状なら距離短縮で粘りが増せばここでも通用するはずです。


■中山12R アパイシュナール

前走の中山戦は休み明けかつ牡馬相手のレースで、勝ったソーニーイシューに早目に来られてしまった分もあり失速。現級実績馬が乏しい牝馬限定戦で相手関係が易化するのに加え、叩いての上積みも見込めるここはねらい目十分でしょう。

2025年3月22日土曜日

【3/22(土)予想】フラワーC・ファルコンSの注目馬

■中山11R/フラワーカップ レーゼドラマ

桜花賞トライアルが終わった後に挙行されるレースであり、マイルに対応できるスピードが無いためにマイル以下のレースへの起用を見送られてきた馬が多く集まります。一方もう少し待てば2000mのフローラSがあり距離が欲しい馬なら本来そちらを選ぶべきですが、東京向きの切れる脚が無いと厳しい舞台でもあり、タフな展開を押し切りたい馬にとっては必ずしも流れが向くとは限りません。結果、その谷間であるフラワーカップ(や忘れな草賞)に出てくる馬というのは一部の調整遅れの素質馬を除けば「マイルに対応できるスピードはないけど、かといって東京向きの切れる脚も無い馬」が多勢を占めるようにならざるを得ません。そうなるとラップの緩急が付きにくく、ギアチェンジ能力に長けた大箱向きの馬というよりはだらっとした流れを押し切れるタフさが求められるレースと考えられます。

レーゼドラマは2走前の未勝利戦の内容が秀逸。前半60秒フラットと決して先行有利ではないラップを刻みながら、2番手から直線では後続を0.9差突き放す圧勝劇。デビュー戦は京都、前走のゆりかもめ賞は東京でのレースで切れ味が求められ今一歩だった一方、中京の急坂をしっかり加速して脚を伸ばせたのは大きく中山の舞台も合うはずです。


■中京11R/中日スポーツ賞ファルコンステークス キャッスルレイク

前走のフィリーズレビューは直線で完全に詰まったこともそうですが、スタートで挟まれ3角手前では寄られて内に押し込められるなど全くスムースで無い競馬でした。2走前の紅梅Sは後方有利展開かつ3角からインブロリオに内に押し返され動けなかったのが大きく、4走前のファンタジーSは不良馬場の前有利展開を中団外に控えて0.4差なら悲観する内容ではありません。本来スムーズならもっとやれてよく、前走大敗でここまで人気が落ちるようなら。

2025年3月16日日曜日

【3/16(日)予想】スプリングS・金鯱賞の注目馬

■中山11R/スプリングステークス レーヴブリリアント

本番に向けて長く間隔を取ることが一般的になり、クラシック競走のレースレベルが年々下がっていることは衆目の一致するところでしょう。その中でも「本番までの間隔が長い方>短い方」という図式になりつつあり、スプリングSは弥生賞よりも一枚下のメンバーというのが正直なところです。それを表すデータとして「前走クラス別の成績」が挙げられます。


上記は過去10年のスプリングSにおける前走クラス別の成績ですが、最も多く勝ち馬を輩出しているのは前走で1勝クラス(500万下)を使ってきた馬たち。重賞を含むOP競走組と比較しても勝率・連対率はダブルスコアとなっています。ここ数年は2歳戦の整備が進みレベルの低い上級戦が多くなっていることに加え、重賞経験のある馬でも有力馬はもっと早いタイミングのステップレースであったり皐月賞に直行するのが普通で、前走で重賞を使っておきながらここに来ざるを得なかったという時点で力量としては一枚劣ると言わざるを得ず、それがこの成績に現れていると考えます。

ゆえにここは前走で1勝クラスを使った馬、なおかつその前走を勝っていれば(6,4,2,18)で単回207・複回100と妙味的にも優秀で、それに該当する中で人気のないレーヴブリリアントを狙います(もう1頭はマテンロウバローズ)。2走前のシンザン記念は外枠で壁を作れず3角から暴走気味にまくり上げて失速、その前のベゴニア賞は前残り展開を上り最速の脚で追い込んでの④着で、前走の1勝クラス戦で前残り展開をゴール前で差し切ったように中山向きの鋭い脚を持っています。近親にリスグラシューがいる血統で渋った馬場も問題ないはずで、重賞好走歴を持つ馬が不在のメンバー構成なら。


■中京11R/東海テレビ賞金鯱賞 ホウオウビスケッツ

岩田康Jのお手馬が激突しますが、行かないと良さが出ないデシエルトではなく控えてもレースができるホウオウビスケッツを選んだ格好に。こうなれば番手で蓋をして早目にデシエルトにちょっかいを出しに行く形をとるはずですが、そうはいってもデシエルトには稀代のペースメーカー武豊Jが跨るわけでそう簡単に止まりはしないでしょう。ここは2頭のマッチレースになると見て、後ろから差しに行くホウオウビスケッツに利があるかと。

2025年3月15日土曜日

【3/15(土)予想お休みします】

リステッド2競走が頭数が落ち着いてしまい、波乱の目を探るのも難しそうなメンバー構成につき、今日は予想をお休みさせていただきます。

2025年3月9日日曜日

【3/9(日)予想】弥生賞の注目馬とねらい目レース(総武S・大阪城S)

■中山11R/報知杯弥生賞ディープインパクト記念 レディネス

前走の新馬戦はスローペースを後方から運び、直線では進路を探しながら脚を遣いデビュー勝ち。目いっぱい追ったわけでもない中で33.7の末脚を繰り出せたあたり、持てるエンジンは相当なものを秘めています。体質の関係でデビューがここまでずれ込んだものの、現時点でここまで器用にレースができるのもスワーヴリチャード産駒らしい完成度の高さ故で、インをロスなく運べそうなこの枠も好材料。ミュージアムマイルは前走の感じからすると大箱向きの印象で(不適マイルでも②着できたのはその分だと見ています)、ファウストラーゼンは抑えきれなかったが故のぶっ放しからの距離延長が懸念点。ジュタも不器用さを抱えこのタイミングでの手替わりはプラスとは言えず、本気の権利取りを目論むこの馬にも十分チャンスはあると見ます。


■中山10R/総武ステークス ホールシバン

前走の門司Sは一見展開が嵌ったように見えて、この馬以外の掲示板は4角5番手以内の先行勢が占めており1頭だけ違う脚を遣ってのレースでした。元々素質は高く評価されていたものの鼻出血などで順調に使えなかった分キャリアは浅いですが、母のサマリーズも2歳時に全日本2歳優駿を制した後不振に陥り、賞金半減で1600万下から再起を果たし4歳夏にクラスターカップを制した経歴の持ち主。古馬になり再度伸びる機会がある血統だとすれば前走はフロックでも何でもなく、このコースは3歳時に3勝クラス戦を勝った舞台。好調持続できていればここでも。


■阪神11R/大阪城ステークス ウインエーデル

前走の洛陽Sはスタートから挟まれたりぶつけられたりとスムーズにいかないところがあり⑫着と敗れましたが、2走前のユートピアSは4角5番手までの5頭がそのままゴールになだれ込む前残り決着を強襲しまとめて差し切る強い内容。切れ味勝負の色合いが増す牝馬限定戦で差し切ったのは末脚の証明で、前走は当時の芝が掘れる京都のコンディションも合わなかったと見ています。先行馬がインに固まった今回はペースも落ち着きそうで、末脚の絶対値が求められる流れになれば紅一点のこの馬から。

2025年3月8日土曜日

【3/8(土)予想】フィリーズレビュー・中山牝馬Sの注目馬

■阪神11R/報知杯フィリーズレビュー インブロリオ

前走の紅梅Sは差し決着の中先行してもうひと脚を繰り出しての②着。道中は初めての左回りもあってか終始インに刺さり気味で、口向きの悪さを何とか矯正しながらの走りだっただけにスムーズならさらに上が見通せるレースぶりでもありました。チューリップ賞との棲み分けが成立している現代のフィリーズレビューは前傾ラップとなることは必至で、前走でタイトな流れを経験できたこともプラス。序盤の混戦に巻き込まれにくい外枠からスムースに走れれば。


■中山11R/ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス エミュー

このコースはフラワーC勝ちを含む2戦2勝。前走の小倉牝馬Sは前傾ラップの追い込みが嵌った部分も大きいですが、ブリンカーによって最後まで集中して走れていたとのこと。時計のかかるコンディションは歓迎のクチで、ここもクリスマスパレードやセキトバイーストなど快速タイプが揃いハイペースは必至。最後の急坂で前が入れ替わる展開になれば十分足りるはずで。

2025年3月2日日曜日

【3/2(日)予想】中山記念・チューリップ賞の注目馬

■中山11R/中山記念 パラレルヴィジョン

昨年ダービー卿CTを制した時以来5走ぶりに戸崎Jを迎えての一戦。ここ4戦は安田記念・関屋記念・富士Sと苦手な左回りに抱えて乗るのに向かないマーカンドJと鞍上との相性にも恵まれずの敗戦でしたが、右回りでしっかり溜められる鞍上に戻る今回は見直すには十分です。もう少し内目の枠だとベストではありましたが、メイショウチタン、マテンロウスカイといった面々を見ながら運べばスムーズに番手が取れそうで、距離短縮となるここは折り合い面の問題もなく能力発揮といけるでしょう。


■阪神11R/チューリップ賞 ルージュナリッシュ

昨年の小倉記念の勝ち馬・リフレーミングを送り出す鮫島一師は定年引退前最後の重賞出走。しかしながら同厩舎の馬に一番多く騎乗(467鞍、現役で次点の鮫島良Jは217鞍とダブルスコア)し、リフレーミングとのコンビでもここぞの時に勝利してきた川田Jはこちらを優先。主戦の横山和Jに先約があるのかとも思いましたが、中山記念はグラティアスに騎乗とどうも中山を優先した風でもなさそうです。

ルージュナリッシュの国枝師は来年が定年。そのため今年が最後のクラシック挑戦になりますが、ここまで現3歳世代の牝馬で勝ち上がったのはこの馬のみ。牡馬も本賞金400万組しかおらず、ダービー参戦を目されたアロンズロッドは無念の戦線離脱で最悪春クラシックの出走がゼロという危機にあります。関西の重賞で関東馬に騎乗することがあまり多くない川田Jがあえてここを選んできたとなれば、国枝厩舎最後のクラシック挑戦に向けた権利獲得のミッションを負っていると考えてよさそうでしょう。先を見据えたレースをしてくるであろうここは勝ち切るまでは微妙も、このオッズで買えるなら複軸で。

2025年3月1日土曜日

【3/1(土)予想】オーシャンSの注目馬

■中山11R/オーシャンステークス ウインモナーク

3走前、そして前走ともに中山の高速決着の中を①③着。速い流れでもポジションを取れ、一瞬の脚を活かすスタイルは中山、特に開幕週のコンディションに合っています。新馬勝ちを含め休み明けも苦にしないタイプで、前走の相手関係からここでも十分威張れるはずです。欲を言えばもう少し内目の枠が欲しかったものの、真ん中にテイエムスパーダがいるこの位置関係なら好発からスッと前目を取れるでしょう。中間の状態もよく、本番を見据えた実績馬がもたつくようなら。

2025年2月23日日曜日

【2/23(日)予想】フェブラリーSの注目馬

※おことわり

本日は外出につき、G1全頭評価は割愛させていただきます。

■東京11R/フェブラリーステークス  サンデーファンデー

このレースが圧倒的に末脚優位なのは周知のところですが、その根本にあったのは「ハイペースを演出する短距離馬の存在」でした。例えば昨年ならドンフランキーのように本来1400m以下を主戦場とするスピードタイプが参戦し全体のペースを引き上げていましたが、近年短距離馬はリヤドダートスプリントへの参戦を選ぶケースが増え、スピードタイプが揃うことが少なくなりつつあります。実際インティは35秒台のペースで逃げ切ったわけで、ペースが緩みさえすれば先行勢にもチャンスのあるレースです。

今回前に行きそうな馬は5頭ほど居ますが、34秒台以下で逃げ切った経験のある馬はゼロ。各馬ともハナにこだわらない姿勢を見せているうえ、ブリンカー着用で行く気を見せているミトノオーも逃げを好まない田辺Jの騎乗となると無理して押していくような真似はしないはずで、前に行く馬にとってはペース的にも恵まれることが想定されます。

サンデーファンデーはここ2戦徹底先行が板についての②①着。距離短縮、ワンターンなど越えるべきハードルは多いですがそれは他の逃げ馬も同じこと。逃げたい馬の中では近走最もタフなレースを経験しており、ゲートが決まりさえすれば先行自体は容易いはずでしょう。あとは有力どころに差し馬が揃ったことでペースが恵まれれば一発も。

2025年2月22日土曜日

【2/22(土)予想】ダイヤモンドS・阪急杯の注目馬

■東京11R/ダイヤモンドステークス マイネルケレリウス

4勝全てが左回りでのもの。前走のステイヤーズSは1年半ぶりの右回りでしたが、0.4差⑦着と長距離適性を示してくれました。スローでじっくり運んで長く脚を遣わせたいタイプなので、必然的に東京や新潟外回りといったコース形態が向くわけですが、あまりに緩いと折り合いの懸念も。今回はジャンカズマがいる分ペースは流れそうで、前に目標を置いて早目に踏み出せれば簡単には止まらないはず。


■京都11R/阪急杯 シュバルツカイザー


G1の前哨戦の間隔が長くとられることに伴い、今年から2月の京都開催となる阪急杯。京都で施行されるのは実に30年ぶりということで、当然ながら近年のデータはありません。上記は「近10年の京都芝1400mの古馬重賞における前走距離別成績」を抽出したものですが、基本的に距離短縮組が好走していることが見て取れます。今回距離短縮で臨む馬は(障害帰りのヴァトレニを除き)4頭いますが、下が荒れていると走らないオオバンブルマイ、先行タイプで位置取りを落とす懸念のあるセッション、締まった流れではついていけないドナベティは軽視し京都金杯⑦着から臨戦のシュバルツカイザーを推したいです。

年齢的なものもあり現状では1400mが合っている様子。前走は流石に距離が長く、やや時計のかかる今の京都のコンディションも味方しそうです。インで我慢させて空いたところを突きたいタイプですから、岩田康Jの戦法ともがっちり嵌るはず。重賞としてはメンバーにも恵まれた感があり、3走前、2走前とこの距離で小差好走している実績を考えればやれても。

2025年2月16日日曜日

【2/16(日)予想】京都記念・共同通信杯の注目馬とねらい目レース(東京7R)

■京都11R/京都記念 リビアングラス

バビットが注文を付けて出していけば隊列はすんなり決まりそうですが、ここは明らかな叩きという実績馬が多くペースはあまり上がらないと思われます。前走の八坂Sは弟のインザモーメントとの叩き合いを制して押し切り、3歳時には京都新聞杯で③着している通りこのコースは得意としており、速い上がりが求められない今の京都であれば十分対応できるはずで展開利を見込んで狙いたいです。


■東京11R/共同通信杯 ワンモアスマイル

3走前は京都2歳Sの勝ち馬エリキング&ホープフルS②着のジョバンニの③着、2走前は阪神JF②着のビップデイジーの②着と相手関係に泣かされるレースが続いています。前走ぶっちぎられたナグルファルもちょっとエンジンが違うという勝ち方で、実質的にここ3走ずっと重賞級の走りをしていると言っても過言ではありません。冬の東京は上りの絶対値もさることながらポジションを取って運べるかが重要で、ここもスロー必至の流れから前目で脚を遣えるこの馬のチャンスは十分と見ます。


■東京7R ロードブライト

中央未勝利ながら2月の東京は④③④着と堅実。この時期は体調が良いようで、前走もやや置かれ気味の追走から直線で脚を遣い③着とタイム無しまで追い上げてきました。喉の問題もあり稽古で攻めきれない分前走は+20kgとやや余裕も感じ、一度使っての上積みも期待できるここは再度の好走期待。

2025年2月15日土曜日

【2/15(土)予想】クイーンCの注目馬

■東京11R/デイリー杯クイーンカップ ギフテッド

3歳重賞を制したファントムシーフ、ディスペランツァの下に当たる血統。前走のジュニアカップは発馬が決まらず後方から運びましたが、前残り展開にも泣き⑧着でした。それを度外視すればまだ見限るには早く、重賞好走実績も少ないこのメンバーなら発馬さえ決まれば勝負できるはずです。わざわざ東上し関東馬の重賞に騎乗する岩田康Jというのも不気味で。

2025年2月10日月曜日

【2/10(月)予想お休みします】

稍重が残るようであれば1頭推奨を予定していたのですが、良馬場まで回復したので取り下げさせていただきます。

皆様良い月曜日をお過ごしください。

2025年2月9日日曜日

【2/9(日)予想】東京新聞杯の注目馬

■東京11R/東京新聞杯 マテンロウスカイ

昨年はインを立ち回り馬群を縫って伸びてきたサクラトゥジュールが①着、先行したウインカーネリアンとホウオウビスケッツが②③着、2番枠からラチ沿いを運んだアスクコンナモンダが④着と内前を取った馬の上位決着でした。それだけこの時期の東京はポジション取りが重要で、その展開を外枠から運び昨年⑤着したマテンロウスカイは最も展開に抗ったレースだったと言えます。

元々ギアチェンジが苦手なタイプというのはここで何度も取り上げている通りですが、決して早い脚が使えないわけではなく2走前の天皇賞でも33秒台の脚で⑤着と健闘しています。セオが大外枠を引きメイショウチタンも往時の行きっぷりにない現状ではハナを主張しそうな馬はおらず、この枠でも前につけることはたやすいでしょう。前目から速い上がりで流れ込む展開にできれば。


■京都10R/令月ステークス エティエンヌ

凍結防止剤の入ったダートは乾きが遅いうえ、水分と違って塩化カルシウムは粘り気を持つため稍重でも脚抜きの良い馬場とはならず、力のいるコンディションになることが予想されます。1200m戦につきどうしてもポジション争いが激しくなりがちですが、こういう時こそ末脚で着の拾えるタイプを狙いたいです。

エティエンヌは前走のカペラSで激流を控えての⑤着。ただその前走は馬体重400kg台の中型馬が台頭するスピード戦であり、500kg超のこの馬に1分10秒台の決着は少し忙しかった印象です。力のいる馬場でなら間に合うはずで、前がやりあってくれれば突き抜けても。


2025年2月8日土曜日

【2/8(土)予想】ねらい目レース(RKB賞・早春S)

■小倉10R/RKB賞 トーアライデン

今日の小倉は晴れ間はあっても気温が低く回復が望めない芝コンディション。切れる脚が無く渋った馬場が合っているトーアライデンにチャンスが巡ってきたと言えるでしょう。昨年の冬に小倉で1勝クラスを卒業しており舞台適性も問題なく、近走はダートを使われた分見栄えしない成績ですが元々は現級③着の実績の持ち主。じわっと好位のインを取れるこの枠なら見せ場は作れるかと。


■東京11R/早春ステークス マイネルカンパーナ

スローの瞬発力勝負で前目から脚を遣うことに長けたタイプ。今回のメンバーを見渡すと見事に誰も行かなさそうでドスローは確定的。前目への意識の強い津村Jでポジションを取りに行ってくれそうな点も頼もしく、誰かがまくりでペースを乱すことが無ければここは残り目があっても。

2025年2月2日日曜日

【2/2(日)予想】根岸S・シルクロードSの注目馬

■東京11R/根岸ステークス ショウナンライシン

8枠を引けたときは(2,2,0,0)とパーフェクト。馬混みを避けてレースがしたいタイプですが、3走前のグリーンチャンネルCでは馬群を避けて後方のインを進み差し切る競馬を見せており「末脚を遣える先行馬」と言えます。とにかくこの根岸Sというレースはラスト3Fで鋭い脚を遣えないと勝負にならず、ここも末脚自慢が揃った一戦となりました。一方、脚抜きの良いコンディションなだけに後ろ過ぎると届かない懸念もあり、位置を取って運べてひと脚を持っているショウナンライシンにとってはうってつけの舞台でしょう。ドンフランキー、メイショウテンスイあたりが先団を形成するならその外3番手が取れそうで、それらが止まるのを待って追い出せば残り目も。


■京都11R/シルクロードステークス マイヨアポア

例年と違い1月に使われなかった京都。その分芝は良い状態で、今日も稍重発表ながらクッション値は9.5(9が標準で数字が大きいほど硬い)とスピードが出るコンディションになっています。ピューロマジックが飛ばすであろうここは33秒台前半~32秒台の流れも想定されますが、これについていける存在を考えればのルミエールADで前半32.0のペースからしまいに31.7の脚を繰り出して差し切ったマイヨアポアが挙げられます。

芝での勝ち星は千直の2勝のみ。コーナーありのコースは向いていないようにも見えますが、母が千直で3勝を挙げたエバーローズという血統背景もあり千直以外に使われる機会が極端に少なかっただけで、1200mがダメというのは早計に思えます。6走前の多摩川Sの1400mは流石に長かったと見るべきで、芝1200mは新馬戦で③着がありますが、この時も前半それなりに流れた中で先頭・2番手が①②着するところで4角12番手から鋭い脚を遣って食い込んできただけに、ハイペースで光る末脚を持っておりこれを以てすればコーナー2つの1200mでも十分に対応できるはずです。この中間はウッドで自己ベストの49.9-11.5という猛時計を出しており、引退レースとだけあって調教も手抜き無し。何れも前走で手綱を取ったクファシル、ダノンタッチダウンではなくこちらに乗ってくる北村友Jも不気味なだけに。

2025年2月1日土曜日

【2/1(土)予想】ねらい目レース(白富士S)

■東京11R/白富士ステークス グリューネグリーン

実はこのコースでは③④⑤着と崩れてなく、トモに疲れがたまりやすいようでじっくり立て直されてきたのは好材料でしょう。京都2歳Sを勝ったものの元々陣営も先々良くなってくるとの見立てで、稽古が地味なのもいつものこと。てっきりアルゼンチン共和国杯④着のアドマイヤハレーに乗るものと思っていた田辺Jがこちらを選択したのも気になるところで、中団からしまいを遣うレースが嵌りそうな舞台で一発期待です。


2025年1月26日日曜日

【1/26(日)予想】AJCC・プロキオンSの注目馬とねらい目レース(壇ノ浦S)

■中山11R/アメリカジョッキークラブカップ ボーンディスウェイ

一瞬のキレには劣るものの道中からじわっと加速できるタイプで、弥生賞③着など中山に良績が多いのも納得です。前走の中山金杯は差し決着の中を前目で踏ん張っての③着と力を見せました。好位外目を取れるかが好走のカギなだけに、再度の外枠も問題ありません。アウスヴァールが先手を主張して道を作ってくれればスンナリポジションが取れるはずで、変なまくりに出そうな人馬も居ないメンバー構成ならここに入っても自分のレースができるでしょう。


■中京11R/プロキオンステークス ホウオウルーレット

コンビを組んで④①②①着と手が合う岩田康Jに戻っての一戦。前走のベテルギウスSは前で運んだ馬の決着となり流れも向きませんでしたが、この馬自身も最終追いがいつものウッドではなく坂路とソフトでした。今回はウッドで3頭併せを敢行。遅れはしたものの元々稽古は地味な馬で問題視する必要はなく、好位のインを取れそうなこの枠も好材料。とにかく今の中京ダートはインを取って運んだ馬がバンバン上位に来るコンディションで、理想はハナを主張するであろうサンデーファンデーの後ろあたり。スリーエイチの2頭はゲートが速いとはいえず、その外にも差し勢がずらりと並んだ今回は「岩田ポジション」が取れるチャンスでしょう。


■小倉11R/壇ノ浦ステークス ダークエクリプス

冬の小倉開催は3年連続の参戦。一昨年は別府特別①着、昨年はこのレースで②着と得意にしており、前走の函館戦からここを目標にじっくり作られてきました。昨年は最後に止まったところを差されてしまいましたが、今の小倉芝のコンディションであれば平均ペースなら止まらないはず。芝中距離の3勝クラス戦はここを逃すと最終週の関門橋Sまで無いため、陣営としてもここで決めたいはずで。


2025年1月25日土曜日

【1/25(土)予想】小倉牝馬Sの注目馬とねらい目レース(初富士S)

■小倉11R/小倉牝馬ステークス セントカメリア

いくら馬場がいいとはいえ、このメンツでは前半57秒くらいのペースになることは必至でしょう。そんな乱ペースの2000mを走り切れる牝馬というのも決して多くはなく、おそらく直線では先行勢が垂れてインが渋滞になることが予想されます。ここで狙いたいのは「ハイペースを差せる馬」かつ「外目を回してきそうな馬」です。今回のメンバーの中で前半57秒台のレースでの好走経験がある馬は何頭かいますが、脚質的に外を回さざるを得ないであろうセントカメリアから入りたいです。

前走のターコイズSは距離短縮で折り合えたとは言え、結果的に前目につけていた馬たちでの決着となり流れが向きませんでした。再度2000mを使うとなると折り合いが鍵ですが、乱ペース必至のこの舞台であれば問題ないはず。4走前の小倉記念(中京)では前半57.1の流れから、レコードで勝ったリフレーミングと同じ上がり34.1の脚を遣い0.3差⑤着と健闘。当時先着したコスタボニータも出ていますが、前付けしてひと脚、というタイプで今回は位置取りに苦労しそうなだけにチャンスが生まれ得るのはこちらでしょう。


■中山11R/初富士S ロジマンボ

前走の常総Sは痛恨の出遅れで⑬着。前目での決着となった中でも最後は脚を遣えており、使われながら確実に良化しています。元々が連戦で調子を上げるタイプで、未勝利勝ちは7戦目、1勝クラス勝ちは叩き3走目、2勝クラス勝ちも叩き4走目。発馬が鍵も外枠ならリカバリーもたやすく、叩き4走目となるここで人気しないのであれば。


2025年1月19日日曜日

【1/19(日)予想】京成杯・日経新春杯の注目馬とねらい目レース(ジャニュアリーS)

■中山11R/京成杯 センツブラッド

キャリアの薄い馬同士の争いとなる世代限定戦は正確な能力比較が難しいのですが、一つ幸いなのは京成杯がクラシックに直結するレースになりつつあることです。いかに本番までの間隔を取るか、という使われ方が一般的になりつつある中で、ここで賞金加算に成功すれば皐月賞に直行できるわけです。かつては仕上がり早の馬がタイトルを取るだけ取ってクラシックでは用無し、というケースも多かったのですが、最近はホープフルSを自重したうえでクラシックを逆算して使ってくる馬が増えました。クラシックを志向する水準の馬が集まるだけに、「スローペースしか経験していない馬」よりは「ミドル以上のペースを経験している馬」を評価したいですし、その中でも「ハイペースを差した馬」よりは「ハイペースを前目で頑張った馬」をより上位に取りたいです。

センツブラッドの前走は芝2000m戦にして前半が59.8と流れ、4角からの立ち上がりで早目に先頭に立って押し切ったレース。2歳戦で最長距離となる2000m戦でこのペースで前目につけ押し切れるのは能力の証ですが、前が垂れてしまった分早目に先頭に立たざるを得なかったわけで本来はもう少し壁を作って運びたいはずです。ミニトランザットがペースを作りそうなここは番手のインが取れそうで、中山巧者のルーラーシップ×マーメイドS勝ちのサマーセントであれば坂も問題ないはず。ここまでのパフォーマンスから買うならこの馬でしょう。


■中京11R/日経新春杯 ショウナンラプンタ

スタートから正面直線を目いっぱい走る中京芝2200mコースは、クラスが上がって前半が流れると途端に差し有利のコースになりがちです。


上記は2020年以降にこのコースで行われた重賞(良馬場)の③着内馬の一覧ですが、差し馬が2頭以上、多いときは3頭すべて差し馬というレースも見られます。


また、2021~23年の中京開催を抜き出すと、「距離短縮組」が最も良い成績をあげています。そのため、序列としては「前走で2400m以上を使ってきた差し馬」が最上位と考えることができます。

ショウナンラプンタは気性面の課題と向き合いながら前走の菊花賞で④着。引っ張る馬がおり距離も詰まるここは折り合いの不安なく臨める舞台で、実質的に4歳牡馬同士の争いとなるここなら平坦でしか勝ち星のないヴェローチェエラやダービー以来久々のサンライズアース、逃げるしかないメイショウタバルとの比較で自ずから上位となるはずです。


■中山10R/ジャニュアリーステークス サーマルウインド

ハコダテブショウが控える競馬を示唆しており、完全に逃げ馬不在のレースになってしまいそうです。こうなると直近芝のスプリント戦で速い入りを経験しているサーマルウインドがスピードの違いで前に行きそうですが、実は520kgという馬格はこのメンバーの中で五指に入る立派なもの。


上記は昨年12月からの連続開催における同コースの馬体重別成績。特に今年は12月に全く雨が降らなかったこともあってか、力のいるダートとなり短距離戦でも520kg超が優秀な複勝率を叩きだしています。サーマルウインドは初ダートですが、元々芝でも稍重以下なら(3,0,0,1)と力のいるコンディションに強く、前に行ってそのまま、というシーンがあっても。

2025年1月18日土曜日

【1/18(土)予想】ねらい目レース(カーバンクルS、中京5R、中山12R)

■中山11R/カーバンクルステークス ジャスティンスカイ

依然として時計が出るコンディションにあって、昨年の鞍馬Sを1.06.9で制したように時計勝負に強いジャスティンスカイの出番があると見ています。前走のタンザナイトSでは位置を取るレースをして⑥着でしたが、2か月半ぶりの実戦でデビュー最高タイの540kgと絞り切れなかった分もありました。距離を詰めて使われ続けているようにテンションに課題があり、調教で絞るのには限界があるためひと叩きされたここは上積みも見込めるはず。内前有利ではあるもののゴール前はインの芝が掘れはじめており、最後のひと脚で決まる展開になれば頭まで。


■中京5R シャルクハフト

前走は1コーナー手前の落馬事象を回避して減速する不利。しかも4角5番手までの馬が掲示板を独占する前残り決着を追い込んで⑥着なら十二分に評価できる内容でした。本来はもっと位置を取って運べる馬で、初速のつかないタイプの多い今回のメンバー構成なら好位から運んで好走可能でしょう。


■中山12R パストラーレ


シルバーステート産駒にとって鬼門の東京で小差の好走。上記のデータが示す通り、東京と中山では連対率が倍も違います(芝ダートともに同様の傾向)。今回は主導権を取ることを企図しての距離延長ですが、人気のトライデントスピアが先団で蓋をすれば逃げを打った馬にチャンスが生まれ得ると見ます。

2025年1月13日月曜日

【1/13(月・祝)予想】シンザン記念の注目馬とねらい目レース(ニューイヤーS・中京7R)

■中京11R/日刊スポーツ賞シンザン記念 アクルクス

昨日の淀短距離Sは1枠のソンシとバルサムノートのワンツー決着。③着も逃げたグランテスト、④⑤着にもインを立ち回り直線でラチ沿いを伸びてきたホープフルサイン・エトヴプレが入るなど、特に短距離戦ではいかにインを走れるかが重要な舞台になっています。それだけに、内枠に実績馬が入るとだいぶオッズにも織り込まれている様子でこのレースも例にもれずインに入ったマイネルチケット・タイセイカレント・リラエンブレムといった顔ぶれが人気の一角に。ここまで極端であれば、オッズ的に軽視されている内枠勢を買っても良いのではないでしょうか。

アクルクスはここまで2戦とも京都を使われましたが、右回りでは内にもたれる面があり実際に新馬戦は直線でまっすぐ走らせるのが精いっぱいという内容で勝ち切りました。前走の秋明菊賞は1400m戦にして前半3Fが36.9という超スローペースを差しての⑤着。もたれは相変わらずも前に馬を置いて折り合い自分の脚は遣えていただけに、距離延長と左回り替わりで前進の余地は残していると見ます。実績馬も多く足りない可能性はありますが、見限る要素も無いだけに内枠でここまで人気が無いのであれば。


■中山11R/ニューイヤーステークス イフェイオン

体質的になかなか続けて使えない一方、休み明け緒戦はどうしても気合が入りすぎてしまうのがネック。実際に初勝利は新馬を叩いて中3週の未勝利戦で、同様に3か月振りの実戦だった桜花賞から中3週のNHKマイルCでも⑤着と好走しています。大外枠がどうかも、これら好走時と同じ叩き2走目の中3週で走りごろでしょう。


■中京7R ダノンブリザード

気難しいタイプで、前に壁を作ってメリハリをつけて走らせたい馬。実際過去2桁馬番を引いたときは(0,0,0,3)なのに対し1桁馬番では(1,2,3,2)。1桁馬番で臨んだ直近2走が着外ですが、2走前は芝短距離でしか結果を残せていないドイルJ、前走は騎手抽選レースで昨年未勝利の土田Jに当たってしまった分でした。まともな鞍上に戻るここは再度見直せるはずです。

2025年1月12日日曜日

【1/12(日)予想】フェアリーSの注目馬とねらい目レース(淀短距離S)

■中山11R/フェアリーステークス ニシノラヴァンダ

デビューの早期化が進む中、3歳重賞においては「どれだけ間隔を取ってレースに臨めるか」が重要な要素になりつつあります。


上記は2023年以降の3歳重賞の「前走間隔別成績」になります。数の少ない連闘と半年以上明けは別として、一番数の多い「9~25週(2~6か月)」が全てにおいてよい数値になっています。早期デビュー可能な育成施設を有する社台系の生産馬が底上げしている事実もありますが、特にフェアリーSのように1勝馬が多数を占める構成のレースになると目標レースから逆算して調整できるメリットがより顕著に出ます。


こちらはフェアリーS単体の過去10年における間隔別成績です。「中4週」というのは阪神JFからここに来る馬が中心で、そもそもそこで好走した馬は来ないですから凡走馬の巻き返しで数値が良くなっている部分があります。その特殊要因を考慮しなければ、そもそもフェアリーS自体も2か月以上の休み明けの馬が有利なレースと言えます。

ニシノラヴァンダはちょうど半年ぶりのレース。前走の函館2歳Sで②着した後、馬体の成長を促すため秋は全休。今回は20kgほど増えてきそうとのことですが、元々が420kg前後の小柄な馬なのでビルドアップは問題ないでしょう。今回のメンバーで唯一牡馬相手に重賞連対の実績があり、Cコース替わり初週の時計の出る馬場であればスッと前付けできるスピードは大きな武器。人気の盲点となりそうなここがねらい目と見ます。


■中京11R/淀短距離ステークス バルサムノート

折り合いに難があるうえ右回りではモタレてしまうことから、3走前に朱鷺Sで①着したように現状では左回りの1400m以下がベターという馬です。重賞ではパンチ不足もOP級では(2,0,0,1)と実績は十分。ここ2戦はメンバーや距離、回りなど合わずの敗戦で度外視可能なだけに、OP特別、左回り、1200m、好位を取れそうな内枠と条件の揃った今回はチャンスでしょう。

2025年1月11日土曜日

【1/11(土)予想】ねらい目レース(迎春S)

■中山11R/迎春S ファンタジア

堀厩舎の主戦の座を射止めた佐々木J。しかしながら序列として一番上なのはモレイラJ・レーンJをはじめとする短期免許勢です。先週の京都金杯でも「ずっと待っていた」キングJを鞍上に迎えたサクラトゥジュールでキッチリ勝利。中山に佐々木Jが居ながらキングJを迎えるファンタジアは、2走前の中山牝馬Sでも1.0差にまとめるなど準OPでは既に上位の力量を示しています。キレに欠けるだけにじわっと動ける長丁場も向いており、早目にふかせられる中山2200mなら能力全開でしょう。

2025年1月6日月曜日

【1/6(月)予想】ねらい目レース(万葉S・サンライズS)

■中京11R/万葉ステークス サンライズソレイユ

2勝クラス在級(=2階級格上挑戦)にして52kgというのはやや見込まれた感もありますが、そもそも前走のグッドラックHは勝ったスティンガーグラスが抜けており負けて強しといったところ。その前のステイヤーズSでスローペースを押し上げての⑥着も評価できる内容でした。その2走前に一緒に走ったゴールデンスナップ(牝馬)やメイショウブレゲとは当時はハンデが2kg差だったところ、今回は4kg差とさらに有利な状況に。キレる脚が使えない分上がりのかかりやすい中京開催は好都合で、人気でも妙味は十分かと。


■中山11R/サンライズステークス マイネルレノン

昨日の中山は芝1200mの1勝クラス戦で1.07.1の決着時計。昨年末の開催に続き時計の速い馬場となっています。マイネルレノンは高速決着に強く、前走の南総Sも1.07.4で走り②着に好走。当時は勝ったカピリナをはじめ出走メンバーのほとんどが牝馬で、比して斤量を背負う立場の牡馬の中では最先着。牡馬中心のメンバー構成のここは改めて。

2025年1月5日日曜日

【1/5(日)予想】東西金杯の注目馬とねらい目レース(中山8R)

 本年もよろしくお願いいたします。皆様の2025年が幸運と的中に満ち溢れますことを祈念いたします。

■中山11R/日刊スポーツ賞中山金杯 エアファンディタ

前走のチャレンジCは2000m戦にしては少し流れたものの、その分最後に差しが決まる展開にもなり③着好走を果たせました。急かさずに我慢できる武豊Jとも手が合っていた印象ですが、前回指摘した通り元々毎回自分の脚は遣えており8歳になっても衰えはありません。ここは先手を取りたいギャラクシーナイトに対し大外のホウオウビスケッツがどこまで競りに行くかに加え。クリスマスパレードの出方によってはかなり前半が流れる展開になることが予想されます。再度この馬の末脚が嵌る可能性に期待しても。


■中京11R/スポーツニッポン賞京都金杯 メイショウチタン

中京開催の金杯はとにかく内前を取れるかが鍵で、セルバーグが再度の積極策を示唆している今回すんなり2番手を取れそうなメイショウチタンにチャンスが回ってくると見ます。2走前の朱鷺Sは熱中症で参考外、前走のキャピタルSでもまだ尾を引いていたところで今回ようやく立ち直ってきたタイミングにテン乗りの横山典J。1週前の追い切りにも騎乗し坂路を49秒台で駆け上がってくるなど推進力を取り戻した様子で、他にお手馬がいたにも関わらず6年ぶり2回目の手綱となるこの馬を選んだとなれば要警戒です。


■中山8R ディオアステリア

既に現級では2度の③着がありクラス通用の力は示しています。前走の尾張特別でも中団のインをうまく運べていましたが、直線で待って内を突けばいいものをなぜか外に外に進路を求めて結果まともに追えずの⑩着。レースに参加していないに等しく、4走前に④着しているこのコースで仕切り直しは可能でしょう。

2024年12月29日日曜日

【12/29(日)予想】東京大賞典の注目馬

■大井9R/東京大賞典 フォーエバーヤング

こういう結論になった理由は「フォーエバーヤング以外に必ず③着内に入ると思える存在がいない」という観点からです。

先ず、ウィルソンテソーロは一説によると東京大賞典を自重しようとした小手川師と了徳寺オーナーとで意見の相違が生じ、同馬を含め全頭を引き揚げさせたというのが顛末だそうです。秋4戦目、前走のチャンピオンズCもタフな競馬で頑張っただけにここに向けてのお釣りはあまりないと見るべきでしょう。ウシュバテソーロも7歳。今春の引退予定を撤回し走り続けていますが今年は未勝利。叩きの日テレ杯②着からBCクラシックでは⑩着と、往時の勢いにないのは明らかでしょう。今の大井は砂の入れ替えによってだいぶ時計が速くなっており、追走力の面でもベテラン勢には厳しい舞台です。

クラウンプライドはスムーズに運びたいだけに外枠を引けたのは良かったですが、こちらも勝負所での加速についていけていないのが現状。今回はメンバー的にも4角から動きがありそうで、よほどいい位置を取れれば…といったところでしょう。デルマソトガケも3歳春のUAEダービーを最後に勝ててなく、2走前の日テレ杯では56kgと斤量も手ごろだったにもかかわらず残せずの⑤着。展開にも左右されるだけに複軸としての信頼度は?

グランブリッジは距離は合っているとはいえ、全7勝は牝馬限定戦でのもの。帝王賞から比べてメンバーの層も厚くなっており、前進できるかと言われると微妙なところ。地方勢筆頭のサヨノネイチヤは前走の勝島王冠でキングストンボーイの②着。そのキングストンボーイは中央時代はダートではOP②着が最高。ここにいるダート実績勢とは差があると言わざるを得ません。グランデマーレはダート適性を感じず、キングブザナイルは中央1勝クラスで名古屋のA級でも苦戦する現状では…

となると最後の希望はハイレベル3歳世代からもう1頭参戦のラムジェット。早目にポジションを上げていくレースぶりが板についていますが、前走のJDCではフォーエバーヤングにそれが通用せず、逆にはじき返されての④着。ユニコーンS、東京ダービーで②着したサトノエピックの現状からは強調しにくく、前走で+12kgと馬体を増やしてきた中型どおり良くなっていれば前進は可能でしょうが、すべては三浦Jがしまいを我慢させられるかにかかっています。

このようにみるとどの馬も信頼には至らず、たとえ8割でもウッドで50秒を切ってくる異次元のエンジンを積んだフォーエバーヤングは敗けようがない、というのが自分の見解です。

2024年12月28日土曜日

【2024年の狙い馬成績】

今年も1年お付き合いいただき、ありがとうございました。

【当ブログで取り上げた本命馬の年間成績】
的中:37/195R(18.9%)
※本命抜擢馬の確定着順が3着以内となったレースを「的中」としています。

単勝回収率:44.6%
複勝回収率:111.4%

【本命抜擢馬と結果の一覧】(クリックで拡大します)


中山金杯の的中から始まった今年も、目標である「的中率20%」にはあと一歩届かず。複勝回収率も先週の一撃が無ければお寒い状況だったでしょう。もし、私の記事を見て複穴候補の参考にされている方がいらっしゃいましたら、頼りない予想となりましたことをお詫び申し上げます。ちなみにClub JRA-netがまだ締まっていないので確定成績は出ていませんが、今週分を加味した年間回収率は80%ちょいで着地しそうです。

個人的には、こんなにもルメール・川田がG1勝てない=穴党にとって最高なシーズンにも関わらず成績が上がらず、もっと拾えたのではないか?という反省があります。ここ数年、騎乗馬選択が神がかっていた2人なだけに、特に秋シーズンの前半まではそこに引きずられてしまい無駄撃ちするケースもあったと自覚しています。

一方、年々単複の難易度が高くなっていると感じることも増えました。コロナを機にネット投票が爆発的に普及したのは事実で、締め切り直前の大量投票もよく見られるようになりました。その結果、元々の分母が小さい単複(特に単勝)はオッズの急激な変化が増え、例えば締め切り5分前に10倍ついていた単勝が確定票数で5倍台になっていたり(しかも来ない)というケースもありました。

もちろん「来そうと思って買うんだからオッズなんて関係なくない?」という意見もあると思いますが、自分はあくまで力量とメンバー、見込まれた人気を勘案して美味しいと思ったら買う、そうでなければ買わない、というスタンスにつきリターンが見込んでいたより少ないとなると「そもそもここではなく別のレースに投票した方がよいのでは」という判断にもなり得ます。1日の予算を決め少額でやっているので、たとえ効率が悪いとわかっていても複勝の代わりにワイド総流しに切り替えることもできません。データ全盛の時代、まるで資産運用かの如く資金配分を行うようなAIも存在し単複派には世知辛い世の中になりつつありますが、現実的な資金の範囲で最大限のリターンを求めるためにはやはり人力で情報を集めて判断する、これを繰り返すほかないと考えています。

来年も「好配当への最短距離」を目指し精進します。変わらぬお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

【12/28(土)予想】ホープフルSの注目馬

■中山11R/ホープフルステークス リアライズオーラム


一昨年のドゥラエレーデがそうであったように、G1昇格後の2017年以降では「キャリア4戦(今回が5戦目)」が穴馬を輩出するスイートスポットとなっています。同数出走している「1戦1勝馬」と比較するとその差は一目瞭然。理由はいろいろ考えられますが、やはりコーナー4つの多頭数戦となることで経験がモノを言う割合が大きくなることが一因と言えるでしょう。もちろん、経験の浅い馬でもレースセンスが高かったり実力が抜けていたりすれば克服可能ですが、そもそも朝日杯が阪神に移設されたのは冬枯れの中山を嫌う陣営が増えたことも遠因だったはず。この条件にあえて使ってくるということは距離なり輸送なりを経験させたいという来年以降を意識しての起用であり、それがより現時点での純粋な力量だけでは決まりにくいレースを作り上げているとも言えます。

今回キャリア4戦で挑むのはレーヴドロペラとリアライズオーラムの2頭。ただ牝馬同士ならともかく牡馬相手に体力勝負となる2000mを走るとなると流石にレーヴドロペラは苦しく、ここはリアライズオーラムを上に取ります。ここまで4戦何れも違う競馬場で、ハイペースもスローペースも経験。前付けしてひと脚を繰り出すレーススタイルは中山向きで、最終追いもマジックサンズを大きく追走した分の遅れでこの馬自身は早目から加速する攻めた内容で走り切れていました。大本命がいるときの複穴は得てしてこういうタイプかと。

2024年12月22日日曜日

【12/22(日)予想】有馬記念の全頭評価

■中山11R/有馬記念

[1]①ダノンデサイル(横山典)

京成杯は坂上からのひと脚、ダービーはインベタからの突き抜けと、器用さと加速の早さで勝ってきました。前走の菊花賞は出入りの激しい展開となったうえインに閉じ込められ動くに動けず。⑥着に敗れはしたものの悲観する必要はないと考えます。本来中山2500m戦、かつ有馬記念は3コーナーからの加速が求められるためロンスパ適性が必要ですが、インを立ち回って直線でひと脚を遣うレースに持ち込めれば話は別。ペースを乱すような逃げ馬も見当たらず、自分のリズムを守れればここでも通用しておかしくないはずです。

[1]②ドウデュース(武豊) 出走取消

取り消したので予想ではないですが…
「秋古馬三冠」を制したのは20年前のゼンノロブロイが最後。一戦ごとの消耗度が大きい現代競馬ではこれら3つすべてを制すことはおろか、出走することすら難しいのが実情です。仮に無事に出てきていたとしても何かが起こる可能性は否定できないと思っていただけに、残念ではあるもののこの先のことを考えれば「跛行で済んでよかった」というのが個人的な本音です。

[2]③アーバンシック(ルメール)

器用さに欠けるものの、エンジンがかかってからは長くいい脚を遣えるタイプ。春まではゲートに課題がありましたが、秋になって極端なレースをしなくてよくなり能力全開。セントライト記念・菊花賞と動きたいところで動けているのが大きな勝因でしょう。ウィークポイントが解消されつつある現状で、ロングスパート能力が求められるこの舞台も合っているはずであとは相手関係のみ。

[2]④ブローザホーン(菅原明)

前走のジャパンカップ時は宝塚記念時程度には中間動けていましたし、苦手なキレ勝負でも自分の脚は遣えてはいました。ただ、この中間はまた動きが後退。併せ馬では後れを取り坂路でも加速しきれずという内容で、大雨でも降らない限りは厳しいでしょう。

[3]⑤ベラジオオペラ(横山和)

長くいい脚、というよりは前付けしてここぞのタイミングで末脚と勝負根性を活かすレースが向いています。この中間は天皇賞が終わったあとの金曜から乗り出しを開始し、約2か月じっくりと作られてきました。ノメって脚を遣えなかった皐月賞以外は0.4差以内で常に走れており、器用さもあるタイプで位置をしっかりとり切れればここも大崩れなく走れる期待は持てるでしょう。

[3]⑥ローシャムパーク(マーカンド)

折り合わせたい馬御用達のルメール・戸崎の両Jを以てしても一筋縄ではいかない馬。4走前の大阪杯では途中で折り合いを諦めたかのような向こう正面での進出から残しての②着でしたが、相手に恵まれた部分が大きくここで同じことができるとは思えません。加えてアグレッシブ騎乗を是とするマーカンドJへの手替わりとなると…

[4]⑦スターズオンアース(川田)

前走のJCはスローペースを見越して前付けしたものの残せずの⑦着。戦前指摘した追い不足が示す通り、まだ本調子にはなかったと見られます。そこからの上積みがあればとは思いましたが、この中間も大して負荷は増えてなく最終は単走。前走以上は望め無さそうな状況です。

[4]⑧レガレイラ(戸崎)

母譲りのゲートの悪さか、必ず一完歩目に出遅れるため戦法が極端にならざるを得ない現状。それでもホープフルSは直線だけでシンエンペラーなどを差し切りましたし、その後は前残り展開やボコボコの芝、明らかな叩きレースなど敗因がはっきりしています。前走のエリザベス女王杯ではウッドの本数が少ないことから状態を疑いましたが、実際のレースでもルメールJが調子の悪いときに取る馬群に突っ込ませる戦法に出て⑤着とそれを裏付ける結果になりました。今回は従来のルーティーンに戻って週中と週末にウッドを消化する調教を積めており、少なくとも状態面ではこの秋一番と言えるはず。このメンバーで中山で33秒台の脚を遣った経験があるのはアーバンシックとこの馬だけ。前半に急かされない流れになれば自分の脚は遣えるはずで、いかに「我慢の騎乗」が出来るかがカギとなるだけに唯一無二の代打と言えるでしょう。

[5]⑨ディープボンド(幸)

速い脚が使えないのは元からそうで、ロンスパの持久力勝負になればいつでもやれる力は持っています。ここも上りがかかれば十分出番になるかとは思いますが、そのためには好走した21年のパンサラッサのように前半ぶっ放す逃げ馬がいることが理想。流石にシャフリヤールが自滅気味の逃げを打つとは思えず、末脚が求められる流れになることが見込まれるだけに。

[5]⑩プログノーシス(三浦)

能力は認めますが気難しさが同居するタイプで、スムーズに運べるかがカギとなります。それを表すデータとして、川田Jが乗ると(7,1,1,2)なのに対しその他の騎手だと(0,3,1,1)と勝ち切れず。追い切りラップが示すように瞬時のギアチェンジができる馬で、ゆえにコーナー4つの芝2000mがベスト条件。距離・舞台への対応力もさることながら、金鯱賞を勝った時に「今年はG1を勝てる」とまで言い切った川田Jが乗らないというのは…

[6]⑪ジャスティンパレス(坂井)

秋2戦は何れもスローの上り勝負になり④⑤着。差は詰めているものの末脚の限界という負け方で、やはりこの馬が中距離戦で台頭するためには過酷なハイペースで消耗戦になるほかありません。もとより器用に立ち回るのは苦手で、一昨年のこのレースではインから先行して⑦着、昨年は出遅れて最後方から大外を回して④着と中山コースは(0,1,0,3)。コーナーからの加速が難しいタイプでここは難しい運びが要求されるだけに。

[6]⑫シュトルーヴェ(鮫島駿)

かつてエスポワールシチーの主戦だった佐藤哲三元騎手が語っていたエピソードとして、駐立が悪い同馬がゲートで後手を踏まないために「鼻先をゲート下部に押し付ける」ことをしていたのだそう。普通、ゲート内の馬は開いたときに瞬時に対応できるよう極力前を向かせるのがセオリーですが、この馬の場合はこうすることでゲートが開いた瞬間にぐっと前を向いて走りだせるんだそうで、後を受けて8歳シーズンに手綱を取り南部杯・JBCスプリントを勝った故・後藤浩輝元騎手にもこれを教えたとのことでした。

ゲートの悪い馬というのは少なくなく、実際に同馬も逃げ馬にもかかわらずデビュー時点からゲートの課題を指摘されていました。それでも、数々の大舞台で勝利に導いた名手たちは工夫し、時にはこのケースのように「その馬にしかない解」を導き出してきたわけです。大舞台の手綱を任される乗り役というのは、どんな時でもより良い状態でスタートを切らせられる存在だと思います。あれだけ沢山G1に乗っているルメール、川田、武豊といった面々がそうしたトラブルに見舞われることが少ないのは、ゲートが開く前からの行動も違うのだと思っています。ジャパンカップのシュトルーヴェ・阪神JFのクリノメイと、たまたま自分が◎を打った馬が2週連続でスタートで終戦してしまったのは偶然ではないでしょう(反省)。鮫島駿Jは昨日までで今年99勝と、キャリア初の年間100勝に王手をかけて中山に乗り込みます。進路判断と馬を動かす力は間違いなく成長しているだけに、こうした「ゲートが開く前」の作業がレベルアップするともっともっと活躍の機会は増えるはずです。

さて、前置きが長くなりましたがシュトルーヴェは前走のJCが案外という内容。出遅れもそうなのですが、直線で追い出されるもいつもの脚が使えず、ダノンベルーガに差し返されたのは不満です。今年の日経賞を勝っているとはいえ、35秒台の脚で間に合ったのはメンバーレベルによるところも大きかったです。ロングスパートよりギアチェンジというタイプなだけにスタートを決めて直線ひと脚、が出来ればよいのですが、出していくと末が無くなるというのが前走で露見しただけに、ここでは純粋に足りないという評価です。

[7]⑬スタニングローズ(ムーア)

前走のエリザベス女王杯は相当メンバーに恵まれての①着でした。牝馬同士の体力勝負なら十分に伍せるわけですが、さすがに牡馬が相手となると…

[7]⑭ダノンベルーガ(松山)

1800m前後の流れが向いているだけに、さすがに前走のジャパンカップは距離が長すぎました。そこから距離延長とはなるものの、トリッキーな中山2500mコースではスピードも必要なため少なくとも前走よりは前進できるかと思います。但し、小脚の遣えるタイプではないうえに国内で馬券になったのは一昨年の天皇賞(秋)が最後。前走に続いてムーアJにもクリスチャンJにも選ばれなかったというのがこの馬の立ち位置でしょう。

[8]⑮ハヤヤッコ(吉田豊)

道中の追走力に課題があり、かといってスタミナ比べで勝てるわけでもないため大箱でだらっと流れるレースが向いています。前走のアルゼンチン共和国杯は外差しバイアスに得意の左回りという要素もあって勝ち切りましたが、右回り替わり+3角からのペースアップに対応できるかは課題です。

[8]⑯シャフリヤール(C.デムーロ)

昨年は香港で現地入り後に除外となり、直接中山に入厩しての調整。万全とは言えない中でも0.3差⑤着と地力は見せました。とはいえ中間はまともに時計を出したのは先週のウッドのみ、最終は芝コースでの追い切りと本気度を疑う調整内容。これが藤原厩舎と言えばそれまでですし、クリスチャンJが乗ると①④⑤②⑤③②③着と掲示板を外していないだけに来ても不思議はないのでしょうが…

<予想>
◎レガレイラ
○アーバンシック
▲ダノンデサイル
△ベラジオオペラ
△シャフリヤール

2024年12月21日土曜日

【12/21(土)予想】阪神Cの注目馬とねらい目レース(京都8R)

■京都11R/阪神カップ ダノンスコーピオン

今春に京王杯SCで④着しているように、現状では1400mがベストという馬。前走のスワンSも直線で進路をカットされる不利がありながら0.4差⑨着と差を詰めており、スムーズならもっとやれたと思える内容でした。緩急が付く流れよりも一息で走り切る方が向いており、かといって1200mだと忙しすぎるという難しい適性なだけに、前を主張しそうな馬がいるだけにテンが流れそうな1400m戦というのはまさにこの馬向きの流れが期待できます。


■京都8R ハイクライテリア

前走は中央復帰後初めてのダート戦で⑨着。ただ3~4角で内で窮屈になり追い出しを待たされたうえ、直線でも満足に進路が出来なかった中でのレースですから、スムーズならもっとやれたはずです。元々未勝利時代には現級②着2回のナゲットモンスターにも先着しており、ダート短距離でやれる素地は持っています。最内枠が鍵ですがスムーズなら。

2024年12月15日日曜日

【12/15(日)予想】朝日杯FSの注目馬

■京都11R/朝日杯フューチュリティステークス テイクイットオール

先週の阪神JF同様京都外回りでの開催。戦歴が浅いうえこの条件で施行される2歳戦自体が少なく、京都外回りに求められる「4Fの加速力」から適性を導くことを前提に考えます。

後半4F以上の区間で加速(但し、最後の1Fは減速しても11秒台をキープしていればOK)して勝った馬は5頭いますが、その中でスローペースの新馬戦を33.2で差し切ったテイクイットオールは高いマイル適性が伺えます。前走の京都2歳Sは外を回った馬が上位を独占する中ラチ沿いを通って⑥着。距離も一寸長かった印象で、マイルに戻って本来の走りができれば人気ほど差はないはずです。

2024年12月14日土曜日

【12/14(土)予想】ターコイズSの注目馬とねらい目レース(タンザナイトS)

■中山11R/ターコイズステークス セントカメリア

2走前の府中牝馬Sは流石にG1級のメンバーが揃ったうえ、32秒台の脚が無いと厳しいレースで⑫着。前走のアンドロメダS、4走前のマーメイドSは距離延長で引っ掛かってしまい参考外。それでも⑤⑥着と大きく負けていないあたり、OPでも目途を立てる内容と言えるでしょう。3走前の小倉記念(中京)ではレコード決着から0.3差の⑤着と速い流れへの対応は出来ており、ペイシャフラワーが主張するであろう速い流れで折り合えれば末脚でまとめて面倒を見れそうです。


■京都11R/タンザナイトステークス ヤクシマ

展開待ちのタイプですがしっかり我慢すれば末は確実。今年は小倉でOP入りを決め春には鞍馬Sでも⑤着するなど、平坦右回りは現状最も力を出せる舞台でしょう。内回りコースでもあり、外を回らされ過ぎない枠も好材料。前走千直起用で行き脚にも期待でき、ここは好走チャンスと見ます。

2024年12月8日日曜日

【12/8(日)予想】阪神JF・カペラSの注目馬

■京都11R/阪神ジュベナイルフィリーズ クリノメイ
 ※戦歴の浅い2歳戦は全頭評価を割愛させていただきますこと、ご容赦願います。

京都で2歳G1が開催されるのは、前身の阪神3歳S(牡牝混合)が1990年に施行されて以来34年ぶり。当時の勝ち馬はのちにNHK杯(G2)を制し菊花賞②着、春の天皇賞でも③着と活躍したイブキマイカグラでした。当時の騎手の顔ぶれを見ると調教師となったりJRAを追放されたりと既にほとんどがステッキを置いている中、当時デビュー4年目の武豊Jが未だ現役で第一線というのはつくづく驚かされます。そんなわけで、過去の京都開催のデータというのは無いに等しく、また阪神開催とも求められる適性が異なることを踏まえ、持てるポテンシャルと想定人気からの妙味を勘案してクリノメイを狙い打ちます。

デビュー2連勝中の馬が前日時点で14番人気とは舐められたものですが、勝ち方が地味だったり時計が目立たなかったり冠名だったり鞍上だったりと理由はわからなくはありません。実際、新馬→1勝クラスと2連勝してここに来て惨敗した馬はごまんといます。しかしこの馬の場合、普段ウッドではラスト2Fを11秒台でまとめられるだけの鋭い脚を持っていながらレースでそれを出し切れていないところを見ると、単に相手なりに走るタイプだという可能性が考えられます。この手の馬は派手さが無く人気しにくいものの、相手が強くなっても勝負根性でそこそこ走れてしまうケースが少なくありません。実際前走のサフラン賞では前残り必至とみられた流れを外から差し切っており、持てるポテンシャルは水準以上と伺えます。流れに乗ってレースが出来さえすれば台頭の資格は十分でしょう。


■中山11R/カペラステークス ナムラフランク

中山ダート1200mは芝を走る区間の長い外枠が有利というのは定説ですが、このレースは1番枠が(3,3,1,9)で複勝率43.8%と断トツ(カペラSとして12月に開催されるようになった2008年以降。但しガーネットSとして1月開催していた時期を含めても複勝率33.3%)。単回393/複回153と配当面でも優秀で、14年に12番人気で勝ったダノンレジェンド(後の活躍を思えば評価が低すぎただけではありますが)をはじめ穴好走も演出しています。ナムラフランクの前走は好位を立ち回るも直線入り口からゴールまで全く進路が出来ず追えなかったがための⑦着で、先行勢が崩れた中で健闘の部類でした。再度インからうまく立ち回れればここも好走可能でしょう。

2024年12月7日土曜日

【12/7(土)予想】中日新聞杯の注目馬

■中京11R/中日新聞杯 ジェイパームス

左回りでは前走の富士Sを除いて6回走ってすべて掲示板内。その前走は初のマイル戦で位置取りを落としたうえ、直線で進路をカットされる不利もあって⑫着に敗れましたが、再加速しながらも33秒台の脚を遣えており力を示す内容でした。半兄は一昨年のこのレースを勝ったキラーアビリティという血統からも距離が延びるのは好都合で、デシエルトが引っ掛かり気味に逃げそうなここなら外差し勢の出番と見ました。

2024年12月1日日曜日

【12/1(日)予想】チャンピオンズCの全頭評価

■中京11R/チャンピオンズカップ

[1]①クラウンプライド(横山武)

3歳時にUAEダービー勝利など賞金を稼ぎまくったせいもあり、その後は上級戦にしか出られず勝ち切ったのはG3格付けのレースのみ。とはいえその間に敗れたレースも明確な理由があってのもので額面以上に悲観する必要はないのですが、そのかしわ記念は泥んこ馬場で機嫌を損ねたのか4秒差の大敗。一昨年にこのレースで②着した際も気難しさを見せながらのレースで、機嫌を損ねるとやる気をなくす面がネックにつき最内枠でごちゃついてしまうと制御不能になる懸念が。いつもは坂路で済ます最終追いも過去最も軽いポリトラックとなると強くは推せずで。

[1]②レモンポップ(坂井)

引退レース。前走の南部杯は調整過程で不安がささやかれる中何とか押し切りましたが、ここに来てのパフォーマンスの低下は否めません。前走からの状態維持が最優先なのか、OP昇級後ずっと併せ馬でやってきた最終追いが今回は単走。距離とメンバーで何とかなった前走と違い1F伸びる今回は押し切れるかは微妙なところ。

[2]③ハギノアレグリアス(岩田望)

シリウスSを連覇。阪神開催の昨年を勝った時は「前が止まる展開に乗じての差し切り」と見て高く評価はしませんでしたが、中京開催の今年はオメガギネスをマークする形で位置を取って勝ちに行ったもの。しかも直線入り口でカフジオクタゴンにぶつけられ一度進路を阻まれたもののそこから再度伸び返した内容は着差以上で、前付けから馬群を捌くセンスはこのレースで好走するために必要なスキル。7歳にしてこのレースができるというのは流石岡田スタッドの成長力とでも言いましょうか、⑥着だった昨年以上の走りが期待できるでしょう。

[2]④ペプチドナイル(藤岡佑)

年々行きっぷりがよくなっており、最近好走できているのは距離短縮か同じ距離のレースに出た時。フェブラリーSも前半33.9というスプリント戦をも上回るハイペースで折り合いがついたおかげでした。距離延長となるここは行き脚はつくでしょうがコントロールが課題で、前走本調子になかったレモンポップを交わせなかったあたりは現状の限界でしょうか。

[3]⑤ペイシャエス(横山和)

前走の武蔵野Sはドルチェモアが33.8で飛ばす流れを追いかけての④着。そのドルチェモアが10秒差以上の大敗を喫したほか先行勢が総崩れになった展開を考えればよく踏ん張りました。元々ユニコーンSを勝っているとはいえ、息の入るコーナー4つのコースの方が競馬しやすいタイプでここは前進可能ですが、関東の下位厩舎あるあるの「遠征下手」は小西厩舎にも当てはまるようで、関東以北ではだいたい7~8%程度の勝率が中京以西では4%台以下に。グロリアスノアやケンシンコウといった実績馬も含め、開業以来中京以西の重賞で(0,1,0,14)という成績ではここでは強くは推しにくく。

[3]⑥ドゥラエレーデ(ムーア)

レースを決める脚が無く流れ込むだけという特徴は散々指摘した通りですが、体力で走るタイプでスタミナが問われるダートの上級戦でこそ好走できるタイプ。昨年はここと東京大賞典で連続③着しているうえ、元々2歳時にホープフルSを勝っているように冬場は動けます。日曜にはしまい重点ながらウッドでラスト2Fを22.1(11.0-11.1)でまとめるキレを見せており、うまく前目にさえつければ今年も残り目が。

[4]⑦セラフィックコール(C.デムーロ)

暑い時期が苦手なようで、帰厩後状態が整わず白山大賞典を回避。結果的にぶっつけ本番にはなりましたが、元々詰めて使うと走れないだけにこれはかえって正解だったかもしれません。器用さに欠け大味な競馬になってしまう欠点を補うため、今回は位置を取りに行く目的でブリンカーを着用。敗れた3戦は中3週に苦手な夏場と敗因は明確で、まともに走った際に足りる可能性が捨てきれないことからここは押さえておくのがベターかと。

[4]⑧ウィルソンテソーロ(川田)

昨年②着。当時は実質まだ底を見せていなかったにもかかわらず臨戦過程と鞍上で人気を落としすぎていただけの話で、その後も超ハイペースを2番手で追いかけたフェブラリーS⑧着と行きっぷりに乏しかったドバイWC④着を除けばオール連対の安定株です。昨年同様に中3週となる中でもしっかり負荷をかけられており、コンビで(4,2,0,0)という川田Jが跨るとなれば今年も中心視できるでしょう。

[5]⑨テーオードレフォン(三浦)

脚質的に流れ込める展開にならないと厳しく、なおかつ相手がOPレベルであるうちは良いのですが強力な同型も多くペースが流れそうなここでは。

[5]⑩アーテルアストレア(菱田)

基本的な体力が違う牡牝の差が顕著に出るのがダート中距離戦。既に牝馬重賞を3勝しており実績は言うまでもありませんが、得意コースのはずの昨年のこのレースで⑨着と牡馬の壁に阻まれました。昨年名鉄杯を勝ってはいますが、当時のメンバーでその後平地で勝ち星を挙げたのはウェルカムニュースだけというレベルでもありここでの通用可能性を見出すには至りません。

[6]⑪ミトノオー(松山)

ハナを取り切ってこその馬ですが、前走のみやこSは重馬場で前が止まりにくいはずながら3角で早々と競りこまれ⑭着大敗。良いころのような抵抗ができていない現状で、良馬場想定の明日のコンディションで急坂を超えられるかは怪しく。

[6]⑫サンライズジパング(武豊)

そのみやこSでアウトレンジが押し切ろうとするところを、外を回して差し切ったこの馬のポテンシャルは高いと見ています。向こう正面から追い通しに近い競馬になりながらも、最後の1Fが12.9かかる苦しい区間まで走り切れた体力はダートの上級戦で求められる資質そのものと言えます。しかも当時は古馬と1kg差だったところ今回は2kg差とむしろハンデが有利になる条件。ラムジェットが居ない中でも世代レベルの高さを証明する存在としては十分でしょう。

[7]⑬ミックファイア(ルメール)

現3歳世代のダート馬のレベルには疑問符が付くうえ、東京大賞典以降古馬一線級との争いでは差を感じる内容。超ハイペースのフェブラリーSこそ後ろにいた分で⑦着と差を詰めてこられましたが、良馬場でキタノヴィジョンにも先着を許してしまった前走の内容などを見ると流石にこの鞍上でも実力差を埋めるのは難しいと見ます。

[7]⑭スレイマン(斎藤)

姉のジェンティルドンナは全10勝のうち上り最速で勝ったのはわずか3回だけ。それでも抜群の勝負根性で牡馬をねじ伏せてきました。この馬もまた決める脚が無いので前付けして併せ馬に持ち込みたいタイプですが、実は中京ダートでは(3,0,0,1)と崩れていません。唯一⑤着に敗れた三宮Sは中3週での臨戦で、元々トモに疲れがたまりやすく中4週以下だとこれを含め(0,0,0,3)と走れていませんでした。前走のテレ玉杯OSはキャリア初の1400m戦で追走に苦労しながらも最後に脚を遣って②着と進境を見せた内容。この馬の場合集中力に課題があり、上級戦でペースが流れた方が好都合。2走前のプロキオンSでも3角から手が動く展開をヤマニンウルスの②着と粘り通したのは地力強化の表れで、重賞で差のないレースを続けていながらここまで人気が無いようであれば拾う手も。

[8]⑮グロリアムンディ(北村宏)

昨年のこのレースはルメールJが必要以上に控えてしまい、良さを出せずに⑬着と大敗。手が合っていなかったのもそうですが、中京ダートは下り坂で加速する4角から直線で渋滞が起こりやすく、ゆえに器用さが求められる舞台です。前走はゆったり運べる東京2100mのブラジルCだから良かったようなものの、テンも速くなるここでは位置取りを落とし間に合わない懸念が。

[8]⑯ガイアフォース(長岡)

フェブラリーSでは芝レースのような超ハイペースへの適性も奏功し②着。昨秋の天皇賞⑤着、安田記念でも④着しているようにワンターンでスピードを活かす競馬が合っており、いくら大外とはいえコーナー4つのこのコースは良さを活かせる舞台とは思えません。但し長岡Jは過去4回のG1騎乗で3度掲示板に入っており、大舞台で人気以上の働きをするという点においては見限れず。

<予想>
◎スレイマン
○ウィルソンテソーロ
▲サンライズジパング
△ハギノアレグリアス
△ドゥラエレーデ
△ペプチドナイル
△レモンポップ
△セラフィックコール
△ガイアフォース

2024年11月30日土曜日

【11/30(土)予想】ステイヤーズS・チャレンジCの注目馬とねらい目レース(姫路S)

■中山11R/スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス サンライズソレイユ

芝は2回走って④④着。しかしながら2回とも東京の芝2400m戦で、追走力とキレの無さで一歩及ばなかったというレースでした。3歳の段階では長距離戦の適鞍が少なくダート中距離を使わざるを得なかったものの、ユニコーンSでは東京ダービーの①②着馬、レパードSの勝ち馬に続く④着と健闘。3走前、2走前は何れもイン有利展開で外を回してノーチャンス。切れ勝負の東京ではなく早目に追い出していける中山替わりも合っており、層の薄い長距離戦なら2階級の格上挑戦でも見劣りはしません。


■京都11R/チャレンジカップ エアファンディタ

2走前の京成杯AHは速い流れについていけずの⑭着、前走の毎日王冠はワンターンながらスローペースで全馬が33秒台の上りを遣うキレ勝負となり、位置取りがそのまま着順になった格好の⑭着でした。何れもメンバーや展開が向かなかっただけで自身の脚は見せられており、昨年に都大路Sを勝っているように京都コースも問題なし。外差し展開になれば出番は十分です。


■京都10R/姫路ステークス フラップシグナス

ダート1200mなら(2,5,2,2)と安定していますが、前走は1400mで脚が溜まらず⑫着。展開に左右されるタイプなのは事実ですが、かといって出していくとしまいが使えないので現状では1200mが合っています。2走前に⑤着した上越Sの当時の②③着は次走で勝ち上がり。得意条件に戻ってこの馬も出世に目途をつけたいところです。

2024年11月24日日曜日

【11/24(日)予想】ジャパンCの全頭評価・京阪杯の注目馬

■東京12R/ジャパンカップ

[1]①[外]ゴリアット(スミヨン)

日本の馬が何度やっても凱旋門賞を勝てないのと同じように、現代の日本と欧州とでは芝コースの質が違いすぎて全く別物の競技になりつつあります。参戦にあたりオーナーサイドは「世界最高の芝レースは欧州にある」との考えから参戦したと語っていますが、もはやどちらが優れているかという話ではなく求められる強さが違うという話です(ゆえに自分は日本の馬が凱旋門賞に挑戦するのは無謀と考えています)。ゴリアットが2走前に勝ったキングジョージにしても芝2390mの走破タイムが2.27.4(良)となると府中の芝2400m戦では5秒は短縮しないといけない計算で、さすがにスピードが違いすぎます。

[2]②ブローザホーン(菅原明)

古馬になってからあまり併せ馬でよく見せなくはなってきましたが、前走の京都大賞典では1週前に先着した相手に週末の併せ馬で遅れるという調整過程でシンガリ負け。中間は在厩でみっちり調教を積まれ、直前こそ軽めも2週前の併せ馬は宝塚記念の時くらいには動けています。但し、仮に復調していたとしてもそもそもこの馬はキレが求められない北海道ローカルや重い馬場向きの特性の持ち主につき、この舞台で前進する要素は見当たらず。

[3]③ドウデュース(武豊)

前走の天皇賞では最後方から折り合い、まさに異次元の末脚で前を捉え差し切り。レースの上りが33.7であり決して前が止まったわけでもないのに、この馬自身の上りが32.5。溜めに溜めて、という戦法が嵌ったにせよこの馬の持つポテンシャルは疑いようがないことが再確認できました。能力だけなら間違いなく最上位ですが、やはりここは同じコースで距離が延びることに加え確たる逃げ馬が不在でペースが落ち着きそうなのが懸念点。気性的に連続好走できないタイプということも踏まえれば、ここでガス抜きして有馬記念で再度好走というイメージも描けるだけに過信はしにくい場面かと。

[3]④ジャスティンパレス(C.デムーロ)

勝ち鞍は長距離ですが体力があるので高速決着自体は問題なく、昨秋の天皇賞でも1.55.6の時計で走れたように他の馬が脱落するようなハイペースの中距離戦になれば台頭可能です。ただ今回はペースが落ち着きそうなだけに、まっとうに末脚を遣えるタイプでないこの馬にとっては展開が向かない懸念が。

[4]⑤シュトルーヴェ(鮫島駿)

キレを活かしたいタイプで前走の宝塚記念は参考外。2走前の目黒記念で繰り出した32.9の脚もさることながら、この馬の持ち味は高いギアチェンジ能力にあると見ています。当時、残り4F目のラップが12.3だったところから次の区間で一気に11.2-11.2-11.4と加速する究極の上り勝負に。本来目黒記念は坂を2回登るレイアウトにつきゴール前は止まりやすいレースなのですが、スローで流れたこともあり上りがかからず。それをほぼ最後方に近い位置から差し切ったのは、モレイラJの腕っぷしもさることながらこの馬の高い能力の証左と言えるでしょう。スローからのギアチェンジが必要になりそうな今回、これを活かすためには今回内枠が欲しかったところでここであれば許容範囲。進路が出来なければ終戦ですが、そこをこじ開けられる鞍上だけに警戒は必要でしょう。

[4]⑥ダノンベルーガ(松山)

昨年も香港を本線としながら選出されずやむなくJCに回っての⑥着。好走歴も1800~2000mに限られるうえ、調教から気難しさをのぞかせる現状で距離延長は歓迎とは言えません。おまけに堀厩舎の看板馬にも関わらずクリスチャンJもムーアJも騎乗してくれないとなると…

[5]⑦シンエンペラー(坂井)

時計が求められる上級戦になると善戦どまりという現状。前走の凱旋門賞は馬場が悪すぎたので度外視してよいのでしょうが、ホープフルS②着、ダービー③着はあくまで同世代の体力勝負。古馬相手に同じパフォーマンスを繰り出せるかは未知数ですし、消耗戦からの帰国緒戦となると手は出しにくく。

[5]⑧[外]オーギュストロダン(ムーア)

通用の物差しとして考えられるのは昨年のBCターフ①着。当時③着に降したシャフリヤールは既に国内の高速決着に対応できなくなっている馬とはいえ、比較的日本に近い芝馬場での実績があるのはやはり血は争えないといったところでしょうか。それでもまだ1~2秒は時計を詰める必要があるうえ、当時は経済コースを回り直線でうまく進路が空いた幸運にも恵まれました。外国馬の中では一番期待できる存在ではあるものの、勝ち切るまでのインパクトは見いだせず。

[6]⑨チェルヴィニア(ルメール)

前走の秋華賞は苦手と見られていた右回り×小回りを克服して勝ち切りました。癖が強くて乗り難しい馬ゆえに乗り替わった桜花賞こそ取りこぼしましたが、それ以外はパーフェクト。この馬もやはりオークスの走りにギアチェンジ能力の高さが現れており、ラスト4F目から13.4-12.2-11.5-11.4という2段階の加速ラップを4角10番手から差し切ったパフォーマンスは3歳離れ。跳びの大きさもあり大箱コースでこそという馬だけに、ここでもう一段上昇できればいい勝負になっても。

[6]⑩ドゥレッツァ(ビュイック)

3歳時にホンコンJCTを32.7の脚で勝っているように、本来はキレる脚をもっているタイプです。春は調子が整わないままで、前走は初の海外遠征で暑さにも強くない中⑤着と恰好を付けました。テンションに配慮してか最終追いはあえての単走も、中距離戦なら折り合いの不安もマシになるはずで侮れません。

[7]⑪カラテ(杉原)

毎回自身の脚は使っているものの限界があり、結果として時計がかからないと間に合わないというタイプ。今回も良馬場の上り勝負が予想されるだけに。

[7]⑫ソールオリエンス(横山武)

前走の天皇賞では前残り展開で33.3の脚を繰り出し、0.4差まで迫っての⑦着と復調気配をアピール。不器用なタイプ故ワンターンがあっているのは確かですが、逆に前半が流れると置いて行かれるのでペースが緩んで追走が楽になりそうなここはチャンスが生まれ得るでしょう。但し馬込みに突っ込めないだけにスローで外を回して届くのかという問題はあり、ペースが速くても遅くてもダメという好走ゾーンの狭さが付きまとうが故。

[8]⑬[外]ファンタスティックムーン(ピーヒュレク)

勝ち鞍はほとんどがドイツ国内でのもので、唯一国外で勝利した3歳時のニエル賞は7頭立て。良馬場がいいのは事実でしょうが、2走前のバーデン大賞も2.28.0(良)となるとやはり5秒は時計を詰めないといけない計算が故。

[8]⑭スターズオンアース(川田)

共同会見で川田Jが指摘したヨレ癖、もたれ癖は3歳時からの課題。うまく併せ馬の体勢に持ち込めれば強いものの、腕っぷしに定評のある石橋脩Jや言わずもがなのトップクラスであるルメール・川田の両Jを以てしても善戦ウーマンを抜け出せていない戦歴がその難しさを物語ります。故に現地でのルメールJのアクシデントで急遽乗り変わりになった前走のドバイシーマクラシックの大敗は致し方ありません(デットーリJが悪いのではなく、乗りなれた騎手から事前に何のコンタクトもないテン乗り外国人騎手になったということ自体がこの馬にとってはマイナス)。直前の動き自体は問題なく、昨年もほぼ似たようなローテで③着ですから長欠明け自体は気にする必要もありませんが、その昨年は10月中旬からコースで負荷をかけていたのに対し今回コース追いは直前の3週のみ。しっかり疲れを取る目的から長い休養となりましたが、その割に追い本数が昨年と比較して少ないとなるとやはり良いころの状態にはまだ届いていないと見るのが妥当でしょう。

<予想>
◎シュトルーヴェ
○チェルヴィニア
▲ドウデュース
△ドゥレッツァ
△ジャスティンパレス
△スターズオンアース
△ソールオリエンス


■京都12R/京阪杯 グレイトゲイナー

森秀厩舎らしく坂路追いの全体時計が速いのはいつものことですが、逆時計とはいえ最後の2Fを24.3でまとめてきたのは昨年のこのレース⑥着時以来。当時も②着のルガルと0.3差だったことを思えば悪くない内容で、前付けしてバテないスピードを活かせる京都コースは向いています。飛ばしていきたい馬を見ながらの位置で上手く捌ければ簡単には止まらないはずで。

2024年11月23日土曜日

【11/23(土・祝)予想】ねらい目レース(キャピタルS)

■東京11R/キャピタルS エアロロノア

最後に勝ったのは12走前の六甲S。そこから実に3回のG1挑戦を含む11走連続で重賞を使われ②着が1回あるのみ。しかしながらこの馬はペースが流れると脚が溜まらないため、元々上級戦では苦戦するタイプ。重賞でも毎回自分の脚は使えており、リステッドを2勝しているようにぬるいペースなら好走可能。久々に相手関係に恵まれたここなら。

2024年11月17日日曜日

【11/17(日)予想】マイルCSの全頭評価

■京都11R/マイルチャンピオンシップ

[1]①コムストックロード(幸)

平坦コースでひと脚使うレースが得意とはいえ、好走歴は1400m以下に集中。短距離OP~G3のレベルと古馬マイルG1とではメンバーレベルも相当違いますし、遠征競馬を苦手とする宗像厩舎の仕上げにも一抹の不安が。

[1]②ブレイディヴェーグ(ルメール)

昨年のエリザベス女王杯は中7週で2回の関西遠征をこなしての勝利。今回は中4週と間隔は詰まりますが、ローズSを叩いた昨年と違い今年は府中牝馬Sを使っての遠征ですから中間も十分に負荷をかけられています。その昨年は栗東滞在していたこともあり2頭併せでのウッド調整でしたが、今年は美浦のウッドコースで3頭併せを2週にわたって敢行。前走が6~7分の出来の中で勝ったとなればここに向けて型どおりに上昇していると考えてよいでしょう。

そうなるとやはり課題になるのが、果たしてこの舞台が合っているのか?という点。東京で行われる安田記念は最後の3Fのギアチェンジが勝負になることが多い一方で、京都外回りで行われるマイルCSはコーナーを回りながらラップが上がるため、直線向いてからだけの末脚では間に合わない懸念があります。この馬の持つ不器用さ、またこれまでのレースのペースを考えれば位置取りは後ろにならざるを得ず、ペースを考えて前につけようとすると今度は同じような脚が使えるのか?馬群の中で立ち回れるのか?といったあたりが未知数なだけに、牝馬相手の体力勝負で勝手に他が止まるエリ女とは勝手が違うと考えられます。

[2]③バルサムノート(北村友)

古馬になってからの勝利は1400mのみ。1800mでも2勝してはいますが新馬戦は超スローペース、白百合Sも8頭立てでの勝利でそもそもマイルが持つかどうかの根拠としては乏しいです。

[2]④ナミュール(C.デムーロ)

前走の安田記念の際に「暑い時期の調整に苦労しているのではないか」との見解を話しましたが、結果として中2週の臨戦から②着と力を示しました。当日は雨が降りさほど暑くもならなかったというのもあったでしょうが、やはりその前のヴィクトリアマイルが海外遠征帰りで苦労した分と見るべきでしょう。最近の高野厩舎はレースを使って仕上げる方針にシフトしてきていますが、今回陣営は直行を選択。元々休み明けは(3,3,0,1)と崩れずに走れておりローテの問題はなく、これまで同様に坂路での単走でしまい重点の内容で好時計をマーク。昨年と大きく変わらないメンバーであれば今年も十分に中心視できるでしょう。

[3]⑤ジュンブロッサム(戸崎)

前走の東京新聞杯はこの馬の最も得意とするところの上り勝負で快勝。32秒台の末脚を軽々と繰り出せるのが身上で、ラスト3Fの上りの絶対値が要求される舞台では確実に見せ場を作ってくれます。ただこれはスタートの悪さが生んだ必然でもあり、前走はうまくいったものの2走前の関屋記念では出がけからなかなか自分のリズムに乗れず位置取りを落としてしまい、新潟の直線をもってしても届かずの③着と取りこぼしています。このコースでの理想は3走前のようにある程度の位置を取って脚を遣うレースで、当時1.31.5の高速時計で快勝しているように時計勝負は得意とするところ。ゲートに左右されるうえ馬場が渋ってしまうと良さが削がれる懸念はありますが、条件が揃えばここでも(なお馬主は裁判中)。

[3]⑥オオバンブルマイ(武豊)

前走のスプリンターズSは32秒台のペースについていけず⑪着。そこから距離延長となる今回は流石に追走は楽になるはずで、息の長い末脚が求められる舞台も合っています。ただ発馬がよくない分位置取りが後ろになる懸念があり、想定よりも雨が降らなかった場合に流れが向かないリスクも付きまとうだけに、可能な方は直前の天候・馬場状態を踏まえて押さえの判断をした方がよいかと(丁度レース直前のピンポイントで雨が降る予報につき)…

[4]⑦マテンロウスカイ(横山典)

前走の天皇賞はインベタが奏功しての⑤着。こちらも逃げてインを回ったホウオウビスケッツが③着に残したように、ペースの問題よりインが活きる馬場状態が作用したレースでもありました。元々ギアチェンジが苦手なタイプで東京よりは京都外回りが向いており、かつ前向きな気性故過去距離短縮ローテでは②③④①着と走れています。決め切る脚がないだけに頭はどうかも複の相手で押さえる手は。

[4]⑧フィアスプライド(シュタルケ)

使える脚が短くソラを遣うだけに、直線が長いコースでは工夫して乗ることが求められます。それだけに本来は乗りなれた鞍上が理想ですがテン乗りのシュタルケJというのは評価が難しく、国枝厩舎の本気モードと言えるウッド3頭併せに至らなかった(中間含め1回も無し)点も割り引かざるを得ません。

[5]⑨ニホンピロキーフ(田口)

5走前のマイラーズCは後方有利展開に乗じての③着。重賞のペースでは使える脚に限界がある現状で、4Fの加速が求められる舞台でも結果を出せておらずで。

[5]⑩レイベリング(津村)

結果的に2勝クラス以降は1500m以下でしか勝てておらず、マイルで走れるかの裏付けに乏しいのが現状です。先行力、速い脚ともに何れも平均以上のモノは持っているのですが自分でレースを決め切る武器に乏しく、絶対能力の違いで押し切れる新馬戦などは別として個性豊かなメンバーが揃うOPまで来てしまうと別の意味で展開待ちになってしまうだけに。

[6]⑪チャリン(ムーア)

前走のQE2の時計(1.45.9)が強調されがちですが、3走前のジャックルマロワ賞で1.33.9で走れており水準級のスピードは持っていると判断できます。もちろん馬場が重くなった方が歓迎なのは間違いありませんが、60kgを背負って勝ってきた経緯からも力は認めてよいでしょう。しかし壁になるのが日本の芝とレースの質の違い。QE2にしても前半団子状態から最後ゴール前での伸び比べといういかにも欧州らしいレース展開で、日本のような縦長馬群になった時にうまく勝負根性を発揮できるかという点では少々戸惑うことも考えられるだけに。

[6]⑫アルナシーム(藤岡佑)

ペースが速すぎると脚を失くし、かえってペースが遅いと引っ掛かってしまうという難しい馬。ペースが流れる小倉は別として右回りワンターンの1800mが理想で、この舞台条件では脚が溜まらない懸念が。

[7]⑬ソウルラッシュ(団野)

3Fの切れ勝負では分が悪いものの、時計勝負自体は対応可能なクチ。安田記念を勝てるような32秒台の脚を繰り出せないというだけの話で、世間で言われているほど「馬場が渋らないと来ない」というタイプではないと考えます。ここ2戦は末脚自慢にやられているだけで、下り坂で加速しその持続力が求められる京都はこの馬向きの舞台。天候を問わず有力視できる1頭でしょう。

[7]⑭ウインマーベル(松山)

1400mの重賞を3勝。スプリントではやや忙しい印象もあり、陣営はマイルを選択。ただこの馬の1400mの走りはスピードの持続力を活かしての押し切りであり、スプリント寄りの体力勝負ではそれでよいのですが、息が入りまっとうに末脚を必要とするマイル戦には向いていない懸念があります。

[8]⑮セリフォス(川田)

前走の富士Sでは力みながらの走りとなり④着。直前までそれなりに負荷をかけていた前走と違い、陣営は今回最終追いを4Fにとどめる策を選択。1週前の好時計→直前軽めというのは2走前の安田記念と同じパターンですが、跳びのきれいなタイプでできればきれいな馬場、且つ東京のようなギアチェンジが求められる舞台が合っています。京都開催では割り引きたいところですが力は認めるだけに、テンションに配慮した走りができれば。

[8]⑯タイムトゥヘヴン(柴田善)

一瞬の脚で決着をつけたいタイプで、団子状態になりやすくかつ坂があって前が止まる中山が向いています。なし崩し的に脚を遣う京都は向いていないでしょう。

[8]⑰エルトンバローズ(西村淳)

昨年の毎日王冠を勝ってはいますが、左回りでは走りがぎこちなく本来は右回りの方が向いています。2走前の中京記念(小倉)ではHペース巧者のアルナシーム・エピファニーへの対応を誤ったため③着に敗れましたが、右回りの良馬場であればその時と昨年のこのレース④着を含め(2,2,1,1)と崩れなし。昨年のこのレースではペース対応力への懸念に言及しましたが、中京記念で4F45秒台のレースも経験。例年と違いBコース継続の今年であれば大外枠も大きなマイナスではなく、前に目標を置きながら加速するレースが出来ればリベンジも。

<予想>
◎エルトンバローズ
○ソウルラッシュ
▲ナミュール
△セリフォス
△ジュンブロッサム
△マテンロウスカイ
△ブレイディヴェーグ
△オオバンブルマイ

2024年11月16日土曜日

【11/16(土)予想】ねらい目レース(西郷特別・晩秋S)

■福島10R/西郷特別 チュウワスプリング

行き切れないと脆いタイプですが、外枠を引けた今回は近2走で逃げた馬がゼロというメンバー構成で久々に単騎逃げが叶いそうです。このコースでは2走前に番手競馬で④着と実績もあり、テン争いがスンナリ収まればここで通用するだけのスピードはあるはずで。


■東京10R/晩秋ステークス ハッスルダンク

どうしてもゲートで一完歩遅れることが多く位置取りが後ろになりがちなうえ、キャリア初の関西遠征となった前走の白川郷Sではそのままインに留まればよいものをわざわざ3角で外を回して大きくロスをする競馬。向こう正面から下り坂になっている中京の構造を知っていればあそこで無理に動く必要が無いことは自明なのですが、なにぶん杉原Jは中京で年に数回しか乗らない騎手ですから仕方ありません。東京戻り、鞍上強化で一発期待です。

2024年11月10日日曜日

【11/10(日)予想】エリザベス女王杯の全頭評価と福島記念の注目馬

■京都11R/エリザベス女王杯

[1]①ホールネス(坂井)

新潟牝馬Sはこの馬を含め上位3頭は格上挑戦馬が占める結果に。とてもリステッドとは言えないメンバーでイヤサカが飛ばした分中団待機勢に流れが向くレースになったのも幸いしました。2走前のマーメイドSにしても逃げ切ったアリスヴェリテに紛れていますが、58秒台のペースで他の先行馬は総崩れした中で着を拾っての③着でした。戦績的に底を見せてないとはいえ流石に今回ここまで恵まれる期待は薄いうえ調整も軽め。藤原厩舎は調子が悪いとあからさまに調教をセーブするきらいがあり、上積みが望めない点も含めて人気ほどの信頼は置けずで。

[1]②ライラック(石川)

今年に入ってから直線でエンジンの掛からないレースが続いており、前走の府中牝馬Sでも道中ハミを噛んでしまい直線でも流れ込むだけの⑬着と見せ場のない内容。そこからの距離延長となると折り合いの懸念もあるだけに。

[2]③ルージュリナージュ(池添)

良績は左回りに集中。得意なはずの東京1800mで行われた前走の府中牝馬Sで⑤着が精いっぱいとなるとここでさらに上というのは難しく、宗像厩舎が鬼門としている遠征競馬もマイナスです。

[2]④コンクシェル(岩田望)

気性的に思い切ったレースをしないと良さが出ないタイプ。中山牝馬Sまでは逃げればパーフェクトという成績でしたが、ここ2戦は行き切るも粘れずという内容。確かに前走の府中牝馬Sは前半4Fが46.9とハイペースを刻んだのは事実ですが、過去にはこれより速いペースで逃げ切ったこともあっただけにここに来てのピークアウトは否めずで…

[3]⑤モリアーナ(岩田康)

前走の府中牝馬Sでは終始力んだ走りになってしまい自慢の末脚を繰り出せず⑧着。現状ではやはり距離が延びるのはプラスではなく、そもそも「マイルくらいがいい」と鞍上も言っていたにもかかわらずここに参戦。継続騎乗とはいえ前走と違い中間は乗っておらず、上向く要素は見当たりません。

[3]⑥ピースオブライフ(団野)

芝は1勝クラスで2回走るも1秒以上の大敗。牝馬限定のダート中距離戦は他路線と比べてレベル差が大きい条件であり、そこでの実績をもって古馬芝中距離のG1で通用するかと言われると…

[4]⑦レガレイラ(ルメール)

皐月賞0.5差⑥着、ダービーでも0.7差⑤着という実績はここに入れば十分大いばりできるもので、前走のローズSにしてもハナからトライアルと割り切ったレースをしての⑤着ですから悲観する内容ではありませんでした。ただそのローズSは上位入着勢が軒並み秋華賞で見せ場なく敗れ、その他もその後1勝クラスさえ勝ち切れないというメンバー。そこからの上積みを期待したいところではあるのですが、どうも陣営のトーンは上がらず。前走時はウッドに週2で入っていたところこの中間は週1回に留まっており、見た目には仕上がっているものの完調と言えるほどではないと見るべきでしょう。尤もこのメンバーですからアッサリ勝たれても不思議はないですが…

[4]⑧シンリョクカ(木幡初)

自分のペースで行ければ強く、実際に前走の新潟記念も前半58秒台とやや速目のペースを2番手で追走したものの、直線で後続を封じる完勝。ただ、この時もそうですし2歳時に阪神JFでリバティアイランドの②着に入った時も共通するのがワンターンの競馬だという点。同じようなペースで行けた今年の日経新春杯では⑩着と止まっており、コーナー4つにこの距離と乗り越えるべきハードルは小さくありません。

[5]⑨キミノナハマリア(鮫島駿)

キャリアで大敗したのは遠征競馬となったフローラS・オークスと故障馬の影響を受けた福島牝馬Sのみ。良績が北海道と京都に集中していることにも現れている通り坂は苦手で、切れる脚も無いため出世が遅れてきましたがその分スタミナは豊富。前走の札幌日経OPでも牡馬に交じって③着(勝ったショウナンバシットとは2kg差で実質同斤)するなど健闘を見せています。外回りとはいえ末脚勝負では分が悪いので後ろ過ぎるとノーチャンスですが、前目で立ち回って体力勝負に持ち込めた際には浮上の目があっても。何より、牝馬重賞の主流が1400~2000mである以上この馬の力量を測るのにちょうどいいレースが無く、力量差がマスキングされている今が買い時という考え方もできるわけで(もちろん普通に足りない可能性もありますが)。

[5]⑩エリカヴィータ(藤岡佑)

3歳時にフローラSを勝ってから長いトンネルを抜け出せておらず、前走の新潟牝馬Sは格下の条件馬の後塵を拝する⑥着。気性面の難しさも相変わらずで距離延長のここでは。

[6]⑪スタニングローズ(C.デムーロ)

この馬もまた昨年の秋華賞以来勝ち星から見放されていますが、直後のエリザベス女王杯は紫苑S・秋華賞からの続戦で状態がギリギリだった中での⑭着で、以降も長期休養明けだったり牡馬混合戦に使われたりと理由は明らかなものでした。クイーンSを使ってからここまでじっくり仕上げるローテは織り込み済みで、強い相手とやってきた分戦績はさえませんがここに入れば十分通用の目はあるでしょう。

[6]⑫シンティレーション(マーカンド)

前走の府中牝馬Sでは32.8の末脚を繰り出して②着。どこにこんなギアを隠し持っていたんだというのが正直な感想ですが、翻って戦績をさかのぼるとほぼ徹底して芝1800mに使われ続け(4,3,2,2)の成績。遠征競馬は3走前にパールSで⑥着と今一つで、今回は距離も未知の2200m。このメンバーでこの戦績なら人気にならざるを得ませんが、ひと溜めさせたいタイプでもありアグレッシブ騎乗を是とするマーカンドJとの相性もあまり良いとは言え無さそうで。

[7]⑬サリエラ(ムーア)

3走前のダイヤモンドSでタイム差なしの②着と健闘したかと思ったら、次走の天皇賞で⑫着大敗。当時騎乗した武豊Jは「コーナー6回の競馬に慣れていない」との見解を示していましたが、元々この一族が不器用さもありなし崩し的に脚を遣うより直線でしっかりキレを活かすレースが向いているタイプ。最後の3Fだけ脚を遣えばいい東京と下り坂で加速が必要な京都とでは求められる適性は異なるわけで、後者に必要なロンスパ適性に欠けるだけにここでは強調できません。

[7]⑭ハーパー(武豊)

好位から粘り強く脚を遣えるのがセールスポイントでしたが、今年に入ってから馬が走る気を失くしたかのようなレースが続いています。前走の府中牝馬Sにしても4角から促すも全く反応せずブービーから大きく離されての最下位といいところがなく、今回は初めてブリンカーを着用。1週前のウッドでの3頭併せは素晴らしい動きでこの雰囲気だけなら狙いたいところではあるのですが…

[8]⑮ゴールドエクリプス(田口)

昨年のこのレースでも指摘した通り、使える脚に限界があり重賞では伸びきれません。OP入り後は斤量の恩恵も無くなり苦戦している現状では。

[8]⑯ラヴェル(川田)

リバティアイランドに先着した唯一の牝馬。ただ好走するには「左回り」「マイル前後の距離」「カイ食いの具合」など諸々がかみ合う必要があり、前走のオクトーバーSは馬体増で左回りと好条件が揃っての⑥着。折り合いの難しさもある馬で距離延長、右回りと条件は良くなく、川田Jが乗ると選択した以外に買い要素は見当たりません。

[8]⑰コスタボニータ(松山)

前付けして最後にひと脚、というレースが得意なタイプで、OP入りを決めた初音Sにしても4走前の福島牝馬Sにしても直線まで前を射程圏に入れて運びゴール前で捕らえる理想形で勝ち切っています。2走前の小倉記念(中京)では前半57.6という中京にしてはかなりのハイペースを2番手で追いかけレコード決着から0.1差の②着と健闘、しかも当時56kgを背負っており57kgの勝ち馬より実質重いハンデでのこれですから価値は高いです。この距離が持つかは鍵ですが、距離延長ローテかつこの枠なら好位の外目をスンナリ取れそうなだけに一概に軽視は出来ないでしょう。

<予想>
◎コスタボニータ
○キミノナハマリア
▲スタニングローズ
△レガレイラ
△ラヴェル
△ハーパー
△モリアーナ


■福島11R/福島記念 エンパイアウエスト

前走の函館記念では滞在競馬が合わなかったのか-8kgと体を減らし、スタートから行きっぷりも悪く⑮着敗退。そこから新潟を自重して立て直された今回は、最終追いを併せ馬で消化するなどいつもの順調さを取り戻しています。位置を主張したい馬がいるのでそれらを行かせて好位集団のインを運ぶ競馬が理想で、暑くない時期に機動力を活かしたいこの馬にとってはここが絶好の舞台と言えるでしょう。

2024年11月9日土曜日

【11/9(土)予想】武蔵野Sの注目馬とねらい目レース(オキザリス賞)

■東京11R/東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス ショウナンライシン

ワンターンの東京ダート1600mらしく差し追い込みが有利なレース。過去10年で逃げ・先行はわずか2勝にとどまり、4角10番手以下が4勝もしていることからもここは素直に後ろから行く馬を狙いたいです。但しここで重要なのは「前半が流れても末脚を遣えるか」で、今回差し追い込みタイプが揃ったものの前半が緩んだ時にしか脚を遣えないタイプが少なくありません。「前半3Fが35秒以下のレースを4角10番手以下から差し切った馬」で絞るとビヨンドザファザーとショウナンライシンの2頭が該当しますが、ビヨンドザファザーは鬼門の内枠に入った分割り引かざるを得ず、軸として信頼したいのはショウナンライシンの方でしょう。柴田善Jに手替わりして以来①②①着と覚醒。ここに来て動きの迫力が増しており、前走、今回と1週前にウッドで好時計をマーク。前回坂路で単走だった最終追いも今回は併せ馬で一段と負荷をかけられており、今の充実ぶりなら重賞でも。


■東京9R/オキザリス賞 サノノワンダー

2歳のダート戦は番組数の制約から仕方ないのですが、1200~1400mを勝ってきた馬がスタミナ不足を露呈し案外、というケースが少なくありません。事実過去10年のオキザリス賞では距離延長組(2,2,4,44)、同距離組(4,5,6,64)に対し距離短縮組が(4,3,0,18)で単回103/複回100と回収率も優秀。ここは今回唯一の距離短縮ローテに該当するサノノワンダーが狙い目です。


2024年11月3日日曜日

【11/03(日・祝)予想】アルゼンチン共和国杯・みやこSの注目馬

■東京11R/アルゼンチン共和国杯 アドマイヤハレー

昨日そこそこの雨量があったにもかかわらず、朝6:30の時点で東京の芝は既に良馬場発表。日中は気温も上がる想定で、かなり良いコンディションになっていくことが見込まれます。これなら、上位人気勢に匹敵する末脚を有しながらなぜか人気していないアドマイヤハレーから入りたいです。

東京コースでは(2,1,2,1)と安定した取り口で、唯一の着外も一昨年の鷹巣山特別でジャスティンスカイから0.4差⑥着なら悲観する内容ではありません。ペースが速くても遅くても33秒台の脚を遣えるのがセールスポイントで、ここ最近は暑いのが苦手なのと番組の都合もあり中山や札幌でのレースが続いていましたが、本来は最後の600mで勝負を決められる東京コースが持ち味を最大限に発揮できる舞台です。2走前の日経賞では途中から動く形になりながらもシュトルーヴェから0.4差の⑥着と健闘しており、ここも流れ一つで台頭余地はあると見ます。


■京都11R/みやこステークス ミッキーヌチバナ

馬群を縫って伸びてこられる強みがある馬なのですが、元来スタートがあまり良くなかった面がありどうしてもロスの大きい競馬を強いられてきました。2走前のアンタレスSでは中団外を走っていたところ、3角で前を走るヴィクティファルスが外に張ったことで太宰Jが内を選択。この判断が奏功し直線で追い比べに持ち込んでの勝利でした。前走の平安Sでは安全運転の後方外目追走からの⑥着でしたが、前残り展開を0.5差まで追い上げたのであれば力は示したと言ってよいでしょう。デムーロJの弟来日ブーストにも期待して。

2024年11月2日土曜日

【11/2(土)予想】ファンタジーSの注目馬とねらい目レース(神奈川新聞杯)

■京都11R/KBC京都賞ファンタジーステークス ラヴェンデル

ザナの仔は渋った馬場が得意な馬が多く、稍重の中山牝馬Sを逃げ切ったコンクシェル、雨のフローラSで③着に粘ったシンシアウィッシュ、重・不良で(3,0,0,0)だったマリーナと重馬場巧者揃いの血統です。良馬場のデビュー戦ではそこまで目立つパフォーマンスではなかったものの、この天候を味方につけられれば通用の目は十分でしょう。


■東京9R/神奈川新聞杯 ピュアキアン

ダート中距離戦における上級戦と下級戦の違いは「強力な先行馬がいるかどうか」に現れます。芝レースのような後方一気が決まりにくく体力勝負の色合いが強いダート中距離以上の条件では、体力に劣る展開待ちの後方待機タイプより自らペースを作って勝負に持ち込める先行馬が先に出世しがちです。結果として上級条件では強力な先行馬が揃いがちで、ピュアキアンも早々に2勝したがためにここ2戦は重賞を走って自分の形に持ち込めませんでした。3戦ぶりに自己条件に戻るここはスンナリ先行が叶いそうで。

2024年10月27日日曜日

【10/27(日)予想】天皇賞の全頭評価とねらい目レース(ペルセウスS)

■東京11R/天皇賞(秋)

[1]①ベラジオオペラ(横山和)

極悪馬場のハイペースに巻き込まれた皐月賞以外は安定した走り。ダービーも④着とはいえ前が押し切る展開を4角11番手から33.0の末脚を使ったものですから、決して力負けではありませんでした。小回り向きの脚質であり、その後の古馬とのレースも正直なところ相手関係に恵まれた面が大きいですが、前付けしてひと脚、というレースができる強みは流れ込むタイプの先行馬が多い今回のメンバーの中でなら評価できるはずです。ただし今回は父親が乱ペースに巻き込む可能性があるだけに…

[2]②マテンロウスカイ(横山典)

ギアチェンジができないので、行き切るよりも前に目標を置いた方がよいタイプ。但し前向きな気性故なかなかそれが難しいという現状で、飛ばす馬の後ろが理想ではありますが今回のメンバーではそれは難しそう。となれば7走前のケフェウスS同様ぶっ放してペースをかき乱すだけの存在になる可能性もあり…

[2]③ステラヴェローチェ(佐々木)

ダービー③着が示すように長く良い脚を遣えるタイプ。前走の札幌記念③着も、コーナー径の大きいコースでじわっと加速できたのが向いていたとみてよいでしょう。内枠も引け狙いたいところですが、気になるのは2走前の須貝師のコメント。「脚元に爆弾を抱えており注意しながらになるが、次は天皇賞を目指したい」と語っていた割には中4週でオールカマーに参戦し⑥着。最初から出るつもりならわざわざ間に挟まなかったはずですし、最近騎乗が増えているとはいえテン乗りの佐々木Jが乗る経緯というのも後付けの感。元々2か月以内の間隔で連戦したことが無いだけに、何もなければよいのですが…

[3]④タスティエーラ(松山)

ソラを遣うタイプで皐月賞は離れた外から差されての②着、最後までうまく合わせられたダービーは勝ち切りました。ゆえに小回りの舞台で操縦性の高さを活かしたいクチで、切れ味勝負のこの舞台は分が悪く。

[3]⑤ノースブリッジ(岩田康)

前走の札幌記念は、函館記念の再現かの如くアウスヴァールを行かせて絶妙なタイミングで捉える内容でレースぶりとしては完璧でした。但し、函館記念もそうでしたが2番手で蓋が出来たのはあくまで「馬の力量差が大きい」「ローカルの顔触れで岩田康Jにちょっかいを出せる騎手がいなかった」「プログノーシスの不発」という好条件が重なってのものであり、騎手も馬もレベルが上がるG1戦線で再現が難しいのはこれまでの戦績が物語るところでもあります。

[4]⑥ソールオリエンス(横山武)

器用さに欠けるだけにワンターンの舞台は合っており、新馬勝ち、ダービー②着が示す通り広い東京コースも向いています。ハイペースから脚を遣う競馬は皐月賞で経験済みで、菊花賞で手ごたえの割に止まってしまったあたりからも中距離向きで、このメンバーでどうかという観点はありますが前進は可能な局面でしょう。ただしどうしても序盤置かれてしまうだけに、こちらも父親に引っ掻き回されると間に合わない懸念が。

[4]⑦ドウデュース(武豊)

前走の宝塚記念では思ったより重馬場適性が無いことが露呈しての⑥着。昨年同様秋3戦のローテで、中間も昨年と同様に順調なわけですが、その昨年は急遽の代打を任された戸崎Jでも相当折り合いに苦労し⑦着でした。やはりかなりの乗り難しさがある馬だけに、今年は無事武豊Jが乗れそうな点はプラスと見てよいでしょう。気性的に同じコースで距離が延びるJCは折り合いが難しくなることから、実質的にはここと有馬記念が勝負度合い高めと取れます。まだ人気が上がり切らないここがむしろねらい目かもしれません。

[5]⑧キングズパレス(シュタルケ)

ソラを遣う気性面から出世が遅れましたが、OP入りしてからも②②③着とその勝負弱さは健在。裏を返せばどんなメンバーでも善戦できるのが持ち味で、単なる根性特化型ではなく33秒台の決着でも好走できる鋭い末脚を持っているがゆえに上級戦でもやれています。4勝は何れも中山or東京の地元競馬で、4戦ぶりに地元で走れるここは一概には。

[5]⑨ホウオウビスケッツ(岩田望)

コーナー2回の競馬では①③②着と底を見せていません。ダービーの時にも取り上げましたがこの馬の持ち味は後半でハイラップを刻みながら走れる点にあり、フリージア賞は後半5Fずっと11秒台のラップを刻み逃げ切り。ダービーも後半4Fにわたって11秒台で0.2差⑥着、東京新聞杯は2F目から最後まで11秒台の流れで③着、巴賞は後半4F11秒台で逃げ切り、前走の毎日王冠も後半5Fのうち800-600mの区間だけ12.0がありましたがそれ以外ずっと11秒台で②着と、ゴールまで速い流れが続くときに持ち味を発揮しています。

その前走の毎日王冠は道中ハナに立って一息置いたことでキレに勝るシックスペンスの台頭を許してしまった格好で、後先考えず自ら早目に動いてつぶしにかかっていれば話は違ったかもしれません。キレで負けているのは百も承知ですが、得意と言い切れないコーナー4つのコースで完勝と言ってよい内容だった函館記念の時より状態は上と陣営は語ります。マテンロウスカイがぶっ放すとすれば早目に動き出す展開になることが想定され、スピードの持続力が試される流れになった際には台頭の目が合ってもおかしくないでしょう。

[6]⑩ダノンベルーガ(C.デムーロ)

春のドバイターフ③着以来。昨年は札幌記念から始動しここをステップに香港という青写真でしたが、選出されずJCに回った経緯があります。今年は夏をスキップしここが緒戦ですが、中間はトモが硬くなるなど順調さを欠く過程で実力は認めても強調材料には乏しいです。

[6]⑪ジャスティンパレス(坂井)

昨年の③着は末脚勝負に徹した分、バテた先行馬を交わせた結果でした。前走は馬場が合わず大敗しましたが、兄がアイアンバローズという血統面からもスタミナは豊富で昨年のような消耗戦になれば浮上の目はあります。ただ、これまで中間はウッドと坂路の併用だったのが今回は時計を出しているのは坂路オンリー。トラックコースでマトモに時計を出していないのは気がかりで、もしかしたらここを叩いてJCを見据えている可能性も。

[7]⑫リバティアイランド(川田)

末脚は語るまでもなく、またイメージに反して意外とちゃんと位置もとれるというのを昨秋は見せてくれました。昨年のJCは三冠を走り切った後のお釣りのないコンディションの中で早目の競馬でイクイノックスの②着に食らいつき、現役最強に最も近い位置にいることをアピールする内容でした。帰国後一頓挫あったとはいえ、1週前のウッドでの併せ馬は十分な動きで体調面にケチをつける余地はなく、やはり鍵は久々で気持ちが乗ってきてくれるかでしょう。速目に流れることを考えれば桜花賞のような位置取りでは間に合わない可能性もあり

[7]⑬シルトホルン(大野)

キレる脚が使えないため流れ込んでどこまで、というレースになりがちで、同型も多いここでは自分のレースができたとしても直線で吞まれる懸念が。

[8]⑭レーベンスティール(ルメール)

前走のオールカマーは絶体絶命という進路からゴール前わずかに空いた馬群をこじ開けるように伸びての①着。しかも後半5Fずっと11秒台のラップを刻む流れで前を捉えたのですから、一介の切れ者ではない点は中距離G1に必要な末脚の持久力も示した内容でした。鍵はやはりこの外枠。これまでの5勝は6番枠より内で挙げたもので、まだまだ追い切りでも前進気勢が強い現状でいかにスムーズに内に入れられるかがポイント。尤もこの鞍上でそれを心配するのは野暮な話ではあり、スタートもいい馬であり前が飛ばしてばらければ取るべきポジションには収まるはずで。

[8]⑮ニシノレヴナント(田辺)

勝ち鞍はすべて2400m以上。スタミナ型というより緩い流れでスパッと切れるレースをしたいタイプで、ここは道中の追走が苦しくなりそうです。

<予想>
◎ホウオウビスケッツ
○レーベンスティール
▲ドウデュース
△リバティアイランド
△キングズパレス


■東京12R/ペルセウスステークス ベルダーイメル

東京ダート1400mはスプリンターからマイラーまで多くの馬が参戦する条件で、その割に現状で重賞は根岸Sしか組まれていません。今回のメンバーの中で今年の根岸Sにも出てきた馬は5頭いますが、ベルダーイメルはスタートで後手を踏んだうえ道中では挟まれ頭を上げる場面もあった中前残りの展開を⑥着なら悪くはない内容でした。賞金持ちでハンデがきつくなる傾向にある中、ハンデ戦のここは57.5kgに収まったのは許容範囲。一昨年の福島民友Cを勝った時のように好位のインをうまく立ち回れば勝機があっても。

2024年10月26日土曜日

【10/26(土)予想】スワンS・アルテミスSの注目馬

■京都11R/MBS賞スワンステークス スズハローム

このレースは直近10年でディープインパクト産駒が5勝を挙げており、前走1200m参戦組が過半の9頭を占めるメンバー構成からもここはスピードの裏付けが求められる舞台です。とはいえ今年は直仔の参戦はゼロ。父父ディープインパクトが2頭いますが流石にピンハイはここでは厳しく、サトノダイヤモンド産駒のスズハロームを抜擢します。前走のCBC賞ではインの狭いところを割っての②着。馬群の中での振る舞いに課題があった中、スムーズなら突き抜けていたかと思わせる末脚はやはり重賞級と言えるでしょう。引き続き得意の地元競馬なら人気でも軸は堅いと見ます。


■東京11R/アルテミスS マピュース

前走の新馬戦はスローペースを後方に構えての差し切り。完全に先頭・2番手で決まるかというところを割って抜けてきた末脚と気持ちの強さ、しかも新潟の開催終盤で芝の荒れているところを伸びてきた点はこの時期の牝馬としては武器になるはずです。近親にはレッドルゼルがいる血統でもあり芝の高速決着への対応が鍵ですが、これよりも遅いペースを前から押し切ったに過ぎないブラウンラチェットが人気するのであればこちらから入っても文句はないはずです。

2024年10月20日日曜日

【10/20(日)予想】菊花賞の全頭評価とねらい目レース(新潟牝馬S・ブラジルC)

■京都11R/菊花賞

[1]①ピースワンデュック(柴田善)

東京・新潟で3連勝中。父グレーターロンドンで母父がジャングルポケットですから、いかにも左回りの大箱が合っていそうなタイプ。前走の阿賀野川特別にしてもスタート直後インに入れようとして嫌がる仕草を見せており、鞍上の腕で何とかしてきていますが基本的にごちゃつくのは不向き。3連勝は何れも4角でいったん緩む流れで最後の直線のキレで面倒を見ているという内容で、ロンスパ適性が求められるこの舞台に合っているかと言われると。

[1]②ノーブルスカイ(池添)

2勝は何れも起伏のないラップを流れ込んで勝ったもので、小倉の未勝利戦が芝2000mで2.00.7、前走の札幌戦はいくら重馬場とはいえ62.7-61.2の緩いラップを逃げ切りと強調材料に乏しい現状。時計がかかる決着で浮上する余地はありますが、さすがにG1では重馬場でもそれなりのタイムが求められるだけに。

[2]③アスクカムオンモア(北村友)

稍重以下で(3,0,0,1)と走れていますが、ブリックスアンドモルタル産駒らしく極端なレースが合っているタイプ。前走のtvk賞は7頭立ての6番手から差し切りましたが、最後の3Fまで脚をためて切れ味を活かしたいクチなだけにこの舞台で後ろからとなると流石に間に合わない懸念が。

[2]④ダノンデサイル(横山典)

ダービーではコースロスなくインを立ち回り、早目に動き出す外の各馬を尻目にインが空いたところをキッチリ抜けて完勝。ダービーのレースレベル自体は相当高く、③着のシンエンペラーが愛チャンピオンS③着、⑨着のシックスペンスが毎日王冠を制するなど古馬相手にも伍せるだけの世代レベルがあるとみてよいでしょう。ただ、ダービーにしろその前の京成杯にしろ鞍上が脚の遣いどころを間違えなかったことが勝因として大きく、ここもインベタを運んで最後にひと脚、というレースができるかが鍵になるだけに、展開に左右されやすいタイプでここまで人気してしまうと扱いが難しい、というのが正直なところです。

[3]⑤ハヤテノフクノスケ(岩田望)

速い脚が使えないタイプで、道中から動いていく形が合っているのは長丁場向き。しかしゴールまで12秒台が続いた2勝クラス戦でも勝ち切れないとなると、確実にそれ以上のペースを求められるこの舞台では。

[3]⑥ミスタージーティー(坂井)

昨年のこのレースは丁度折り返し地点を過ぎた8F目から12F目まで5Fにわたって加速が続き、最後の3Fもずっと11秒台が続くタフな流れ。強い逃げ馬がいるでもない限りは菊花賞はこのようなロンスパ適性が求められる舞台で、実際昨年の上位3頭は何れも「5F以上にわたって減速しないラップを勝ち切った経験」がある馬です。特に勝ち馬ドゥレッツァは山吹賞で3F目からゴールまで8Fにわたって減速しないラップを押し切った経験を持っており、メンバー中屈指のロンスパ適性を有していました。

今回のメンバーで上記条件に該当する馬は5頭いますが、ミスタージーティーの若葉Sはその中でも最長の6Fにわたって減速なしのラップでの勝利。ホープフルSでは脚を余して負けたようにエンジンがかかるのに時間は要しますが、スムーズに伸びられれば世代上位と伍せるだけの力はあると見ます。

[4]⑦ビザンチンドリーム(シュタルケ)

ゲートや折り合いに難がある馬で、春先はどうしても大味な競馬しかできませんでした。一方できさらぎ賞を大外から差し切ったように末脚の破壊力も秘めていましたが、前走の神戸新聞杯では折り合って運べたたうえ馬場の良い外目を回ってこれた割に弾けずといった内容。中距離で嵌り待ちという現状で距離延長は?

[4]⑧ウエストナウ(西村淳)

2走前の京都新聞杯は中間でキッチリ緩む区間を作っての②着で、額面通りの評価は難しいところです。かつ跳びの大きなタイプで、前走の神戸新聞杯はソフトな馬場が合わず⑪着といいところなし。明日も雨が残るとなるとパンパンの良馬場は難しく、そうでなくても開催序盤の雨の影響でインが荒れ始めている今の京都は厄介です。

[5]⑨コスモキュランダ(M.デムーロ)

ルメールJやモレイラJがキレを引き出す騎乗に長けているのと対照的に、ノビを活かす戦法を得意とするのがデムーロJです。十八番のまくり戦法が嵌った弥生賞はその象徴ですが、ビッグレッドFの馬は総じて伸びとパワーの方向に能力を伸ばす育成を施されることから、馬の特性と中山コースの形態、騎手の戦法がマッチしたと言えます(丹内Jも「キレよりノビ」という点では合っていますが)。そういう意味では本来取りこぼしていけなかった前走のセントライト記念で、不器用なアーバンシックの差し切りを許してしまったのは成長力に疑問符が付く内容でした。春の実績馬を無理に嫌う必要はないものの、距離が伸びてアーバンシックを逆転できるかと言われると?

[5]⑩メイショウタバル(浜中)

前走の神戸新聞杯は無理に押して出たわけではないながらも、自然とハナに立つ形でそのまま押し切り。鞍上は休養を挟んで精神面もフレッシュだった点を勝因に挙げており、逆に言えば気分よく行った次走で距離延長というのは御しにくい舞台です。ラップ的にも3~4角で一息入れたいタイプで、ロングスパートで押し切れるかは未知数なだけに。

[6]⑪ショウナンラプンタ(鮫島駿)

前走の神戸新聞杯は4角1,2番手がそのまま①②着という流れの中、後方から脚を遣う競馬に徹し③着。但し陣営としては前走を「春の悪癖が解消されているか」を確認する局面ととらえており、長らく指摘されてきた口向きの悪さや折り合いがマシになっていた点を評価。すでに賞金的には菊花賞出走に問題ないレベルだったこともあり、勝ちにいかず結果は二の次のレースだったと見てよいでしょう。

新馬戦で3F目から8F目(残り400m区間)まで加速し続け、最後の2Fもともに11秒台を刻むラップでデビュー勝ち。当時から長めの適性は見せていたものの、前進気勢の強すぎるところが上級戦での活躍を妨げてきました。操縦性が高まった今なら能力的に十分通用してよい舞台ですし、2勝はデビュー戦と2か月半の休み明けのゆきやなぎ賞という経緯から間隔が詰まる点がどうかですが、叩き良化型の調整にシフトチェンジしてきた今の高野厩舎であれば嫌う必要はないでしょう。

[6]⑫シュバルツクーゲル(松山)

前走はそれまでの先行策から一転して後方からのレースで差し切りを決めましたが、Hペースの前崩れ展開に乗じた面は否めません。元々青葉賞の時点で「距離が長い」と指摘されていた馬で、控えるにしろ前をごぼう抜きできるロングスパートのスキルは見受けられないだけに。

[7]⑬アーバンシック(ルメール)

前走のセントライト記念はコスモキュランダの勝ちパターンを粉砕する末脚で快勝。右回りは手前変換のぎこちなさが残りかつ器用さに欠けるだけに、トリッキーな中山コースは鬼門と見られていた中で予想以上のパフォーマンスを見せたのは成長と調教の成果と見てよいでしょう。本質的に使って上向くスワーヴリチャード産駒だけに前走からの上積みも期待でき、中間は格下相手とは言え間隔が詰まる中でも1週前、当週と3頭併せを敢行。輸送さえこなせればここも走れておかしくないでしょう。

[7]⑭メリオーレム(川田→藤岡佑)

勝ったレースはラスト3Fのうち1区間以上で12秒台が入ったときのもので、3F以上11秒台のラップを刻むレースでは取りこぼしていることからも本質的に速い上がりが求められる上級戦での戦いに向いていないと見るべきでしょう。前走について川田Jは馬場が敗因と語っていましたが、もしそうだとすればパンパンの良馬場が望みにくい今回も厳しい戦いになるでしょう。

[7]⑮エコロヴァルツ(岩田康)

3歳シーズンはすべて遠征競馬。前向きな気性のこの馬にとっては試練の連続でしたが、前走のセントライト記念ではピタリと折り合って③着。成長を感じる内容でした。ただ先に被されてしまうと走る気を失くしてしまうようで、好位のインでじっとして最後にもうひと脚、という競馬を身上とする鞍上とこの距離で呼吸が合うかは未知数で。

[8]⑯ヘデントール(戸崎)

青葉賞は日本の芝レースへの適性のなかったオシェアJで引っ掛かってしまい参考外。その他5戦はルメールJが乗って(4,1,0,0)と準パーフェクトの戦績ですが、勝ってきたラップを見るとロンスパというよりは自由自在、ラスト3Fの勝負もできるし中間で緩んだり速くなったりした時でもギアを切り替えられるのが身上のよう。タイプ的にはドゥレッツァに近い感じでしょうか。そうなると優等生騎乗の戸崎Jでは好走パターンに導けない懸念もあり、ルメールJが乗らないのはマイナスと見るべきでしょう。

[8]⑰アドマイヤテラ(武豊)

前走の茶臼山高原特別は後半6Fずっと11秒台が続くラップで勝ち切りましたが、ルメールJが無駄に動かず内が空いたところをキッチリ伸びてきた側面もありました。友道厩舎は1週前にしっかり負荷をかけ直前は軽めにするのが定番ですが、その1週前は骨折明けのストーンズに遅れを取る内容。当のストーンズは土曜の1勝クラス戦で取りこぼしたことからも、間隔が詰まることも含めここではまだ騎手の腕で掲示板を取れるか…という段階でしょう。

[8]⑱アレグロブリランテ(横山和)

速い流れは苦手な馬で、スプリングSのようにスローで流れて前残りを狙うのが精いっぱいな現状。当時の前半が63.1ですが流石に3000mとはいえこれより速くなることは必至なだけに。

<予想>
◎ミスタージーティー
○ショウナンラプンタ
▲アーバンシック
△ダノンデサイル
△コスモキュランダ
△ヘデントール
△アドマイヤテラ


■新潟11R/新潟牝馬ステークス グランスラムアスク

新潟コースは⑤①①①⑤着と好相性。2走前の関越Sは長くいい脚を遣う牡馬に展開が向いたレースで、先行かつ一瞬の脚を活かしたいこの馬にとっては必ずしも流れが向いたと言えない中で掲示板を確保しました。ここは内回りで脚の遣いどころの難易度が下がるうえ、牝馬限定戦ということもあり積極策を仕掛ける同型は見当たらず。まだインが活きている今の新潟なら十分やれるでしょう。


■東京11R/ブラジルカップ ペプチドソレイユ

6戦4勝。敗れた2回は発馬に失敗したものですが、被されずに進めれば走れる馬です。事実2走前の天橋立Sでもスタートで後手を踏みましたが、後方外から被されずにそろそろと位置を上げ、向こう正面からの進出で押し切る勝ち方を見せています。然るにスタートの巧拙が影響しにくい大外枠はプラスで、メイプルリッジより前につけられれば押し切りまで。