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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2022年3月27日日曜日

【3/27(日)予想】高松宮記念の全頭評価とねらい目レース(マーチS)

■中京11R/高松宮記念

[1]①サリオス(石橋脩)

 1200mはおろか、1400m以下の距離自体が初。堀師は参戦の理由として「マイルでは最後に甘くなってしまう」ことを挙げ、距離短縮で走り切れるという見解を示しています。この馬はかねがね1800mがベストと言われてきましたが、2000mではややスタミナが不足し一方で1600mのペースに合わせるとお釣りが残らないという微妙な特質。昨年の国内戦は重馬場、調整の狂い等で情状酌量の余地のある敗戦でしたが、これも爪の不安などから使える機会が限られるうえ調整が難しいことを示しています。

 今回も帰厩当時は右前の爪を庇いながらの調整。直前では右手前で走れており動きも本来のものになってきましたが、スプリントのスピードにお付き合いして脚を残せるかは未知数なうえ、パンパンの良馬場までは望みにくく能力全開の舞台とはならなさそうで。

[1]②ナランフレグ(丸田)

 前走のオーシャンSで賞金加算に成功しG1初挑戦。かつては戦法が大外一気に限られていましたが、3走前のタンザナイトSでは2番枠から後方のインを進み、直線では馬群を捌いて差し切り。ここに来て操縦性が良くなり安定して力を出せるようになってきました。ただ、偶然なのかは不明ですが過去芝のレースのほとんどが良馬場で、一昨年の春雷Sで稍重が一度あるのみ(0.2差⑥着)。切れ味を身上とするこの馬にとってそれを削がれるソフトな馬場はプラスではないうえ、イン先行勢が総崩れとまでは望みにくそうです。

[2]③シャインガーネット(田辺)

 折り合いの難しいところがあり、ここ2戦の好走はいずれも外枠からスムーズに運べてのもの。ファルコンSを勝っているようにスピードと一瞬の決め手はこの舞台向きで、スプリントで掛かる面は相殺されそうであとはこの内枠でどう捌けるかでしょう。

[2]④ライトオンキュー(横山典)

 ぶっつけ本番自体は想定通りで、調教後馬体重が522kgですが20年にUHB賞を勝った時が518kgでしたから問題は無いでしょう。直前は控えめも軽快な動きで、1週前に坂路で49秒台を出しており態勢は整ったと見ます。ただしこの馬がこのくらい動くのはいつものことで、似たような臨戦過程だった昨年のシルクロードSはシヴァージの強襲に遭い0.2差の②着。メンバーも強い今回は展開を味方につけてどこまで…でしょうか。

[3]⑤レイハリア(亀田)

 昨春から4連勝。そのうちの芝3戦はいずれも前に目標を置き直線でそれを捉える、という理想的な展開でした。前走の京阪杯は外枠のせいもあり前に壁を作れずやや行きたがるシーンもあっての⑯着だけに、内枠を引いてテンの争いも激しいここでなら理想的な展開にはなりそうです。ただそれでも負かしてきた相手を考えるとこの舞台での通用可能性は未知数です。

[3]⑥サンライズオネスト(武豊)

 2走前のカーバンクルSが初の1200m戦でしたが、坂上から一気に脚を伸ばし快勝。それまで遠征競馬ではパフォーマンスを落としていましたが、前走の阪急杯でようやくデビュー時の馬体重を上回って出てこられたようにここに来て身体に芯が入ってきました。2週連続で坂路で50秒台をマークしているように状態は上向きで、今の充実度ならマークは必要でしょう。

[4]⑦レシステンシア(横山武)

 ベストは1400m故国内ではG1タイトルに恵まれないですが、上りのかかる中京芝1200mは最後の1Fでの持久力で上位に残せる強みがあります。古馬になってから3か月以上の休み明けでは(2,0,0,0)。決めきる脚には欠けるもののこの条件では安定勢力です。

 但し気になるのがこの母系の成長力。半兄のミッキーブラック、半弟のグラティアスともにデビュー2連勝ののち尻すぼみという成績で、加えてこの馬の場合父はダイワメジャー。ダイワメジャー産駒の牝馬がG1で勝負になるのは良くて4歳までで、ナックビーナス(5歳で高松宮記念③着)という変わり種はいるものの総論としては4歳以降は下降線となるのが筋で、この馬も昨年以上を望めるか?となるとやや心もとないです。

[4]⑧ジャンダルム(荻野極)

 ここ2戦を見て、一時のゲート難は騎手によるものというのがはっきりしました。しっかりゲートを出せさえすれば前走のように勝ち切る力は持っています。但しこの馬は好走後にコロッと凡走することを繰り返してきており、同じ条件や同じ鞍上が続くとズルさを出すきらいがあります。今回も同条件で荻野極Jが継続騎乗とあってはその点の懸念が残ります。

[5]⑨ロータスランド(岩田望)

 上がりのかかる展開は得意としており、時計勝負よりも適度にかかるコンディションが向いています。但し1200mは初で、この馬の好走パターンは「4角3番手以内」。スプリント戦でそこまでの追走が叶うかとなるとやや怪しく、今回は試金石の一戦となるでしょう。

[5]⑩キルロード(菊沢)

 前付けできれば好走するものの、4走前のパラダイスSは前半3Fが36.1と楽逃げがかなったもので、3走前の福島テレビOPはエレナアヴァンティの暴走を2番手で追いかけましたが4角から鞭が入るような消耗戦で、相手関係的にも他の馬に余力がなかっただけで強調できる勝利ではありませんでした。テン争いも激しくなるここでは?

[6]⑪クリノガウディー(松岡)

 5走ぶりに得意の中京に。その5走前、昨年のセントウルSは前半32.9の激流を4番手で追いかけ、レシステンシア・ピクシーナイトと0.2差の③着。負けて強しの内容でした。但し今回は陣営が脚を溜めるレースを示唆しており、過去4角で10番手以下では(0,0,0,5)と積極的に運ばないと良さの出ないタイプ。このコースでも岩田康Jとそれ以外とではパフォーマンスに差がある点からも強気にはなれずで。

[6]⑫エイティーンガール(秋山真)

 いつも自分の脚は使っていますが、外差し+前崩れの展開でないと台頭が難しい馬です。良績が右回りに集中している点も気がかりで、この舞台では恵まれうる期待も薄くて。

[7]⑬トゥラヴェスーラ(鮫島駿)

 奇しくも昨年と同じ13番枠。その昨年は上手く前で壁を作って運び0.2差の④着と見せ場を作りました。今年は阪急杯からの始動でしたが、調教中の鼻出血で昨秋のセントウルSを自重して以来のレースで+22kg。時計はいつも通りに出せていたものの、再発防止に気遣いながらの調整を余儀なくされた分体調面が不安でしたがそれでも0.1差の②着。勝ったダイアトニックの後ろでできた進路をしっかり伸び、ズブさを感じさせない動きを見せました。

 この馬は普段2週前と1週前に速めをやったうえで最終を流すのがパターンですが、今回は中3週という臨戦も考慮し速めは1週前の1本のみ。それでも調教前馬体重が510kgとなっており、リフレッシュできたうえでの立ち上げができておりここに来て馬体も充実。思ったほど内が悪くなっていない点がどうかですが、昨年の内容を考えればこのメンバーでも伍せる力はあると見ます。

[7]⑭ダイアトニック(岩田康)

 ベストは1400mも、やはりこの厩舎はスプリンターに収斂していく仕上げなようで中間も坂路で好時計。前走からさらに一段階状態は良くなったと言え、ようやくよかった頃に戻ってきました。左回りで勝ち切れてない点が気がかりですがそもそも経験が少ないのもあり、一昨年のこのレースも坂上でさあこれから、というタイミングでクリノガウディーに寄られてのものですから、本来なら①着ないしは②着でおかしくない内容。当時と同じかそれ以上まで望める今ならチャンスは十分でしょう。

[7]⑮ファストフォース(柴山)

 テンが速くないにもかかわらず、行き切れないと止めてしまう現状。前走のオーシャンSは昨年長欠明けを勝ったCBC賞時同様に大きく体を絞ってきましたが押してもハナを取れず。まっとうに57kgを背負いこの外枠では理想の展開には持ち込みにくそうで。

[8]⑯ダイメイフジ(小沢)

 距離延長やダート替わりなどで刺激を与えながら前付けして激走を繰り返したこの馬も今年で8歳。最近は前に行けても残せずで衰えは認めざるを得ず、鞍上ともども無事完走が目標になりそうです。

[8]⑰メイケイエール(池添)

 折り返し手綱の効果か、前走のシルクロードSは前に馬を置いても自分のペースを守り切って快勝。締まった流れの方が好走できるタイプで、前走での進境を思えば囲まれない外枠も今では好材料。母方がダート血統でもあり渋った馬場は問題なく、スムーズに運べればチャンスありの1頭です。

[8]⑱グレナディアガーズ(福永)

 昨年のNHKマイルCで③着だった時、川田Jは「秋は別路線になると思います」とコメントしていました。臨戦過程からそれがスプリント路線への転換を示唆していたことは明らかでしたが、何故か秋もマイルを2回使われ③⑬着。前走の阪神Cでようやく距離が短縮され折り合っての快勝を見せましたが、この馬の場合距離短縮はプラスこそあれマイナスは無いということが証明された格好でした。壁を作りにくい大外枠がキーですが、そこは壁職人・福永Jの腕前。それよりも怖いのは隣のメイケイエールの暴走でしょう。

<予想>
◎トゥラヴェスーラ
○ダイアトニック
▲グレナディアガーズ
△メイケイエール
△レシステンシア
△サンライズオネスト
△ロータスランド
△シャインガーネット


■中山11R/マーチS オメガレインボー

 気温の高低とパフォーマンスがリンクする馬で、ここ3戦は寒い時期でもありもう一つという内容。それでも昨冬と比べれば着を上げており、ここに来ての地力強化は確かです。今日の関東地方は暖かく20度超えの陽気が期待でき、パフォーマンスを上げてくる期待は大きいです。

2022年3月26日土曜日

【3/26(土)予想】ねらい目レース(中京1)

■中京1R ヤマニンパンタジア

 前走も推奨したのですが、大外枠から馬の行く気に任せた結果抑えが効かず4角で失速し最下位。道中最後方と後方2番手を追走した馬のワンツーという展開だったとはいえ何年騎手やってるんだよと突っ込みたくなる騎乗。それだけに、折り合いに定評がありダート短距離では安定勢力の藤田菜Jへの手替わりはプラスと見込みます。最終は坂路でびっしり追われ52秒台をマークするも体は減らさずに来れており、気性的にも使い詰めるよりいきなりやれていいタイプ。

2022年3月21日月曜日

【3/21(月・祝)予想】ねらい目レース(中山2・中京5)

■中山2R ビーザラキエスト

 前走の未勝利戦は直線でよく追い込むも1.2差の③着。とはいえこのレース②着だったセイゲンは次走で1.1差の圧勝、1.7差の⑥着だったエコロエースも次走で勝ち上がりとレベルの高いメンバーでした。近走成績の良い馬が多く上位人気は割れ加減ですが戦ってきた相手のレベルはこの馬が頭一つ抜けており、乗鞍を絞る傾向のある川田Jが騎乗を受けた点からも力量は素直に評価すべきと見ます。


■中京5R ユイ

 前走は7か月半ぶりの実戦。スタートから馬群の後方でじっくり進めるも、直線では行くところ行くところ進路が無くまともに追えないままの⑩着。高橋康厩舎の管理馬ですが、今回はデビューから2戦手綱を取った所属の永島Jを降ろしての一戦。非情采配は期待の表れでもあり、距離延長で上手く流れに乗れさえすれば一発も。

2022年3月20日日曜日

【3/20(日)予想】スプリングSの全頭評価とねらい目レース(阪神大賞典)

■中山11R/フジテレビ賞スプリングS

[1]①ビーアストニッシド(岩田康)

 前走の共同通信杯はうまくペースを落とせたとはいえ、外伸び馬場で目標にされる展開をよく粘りこんでの③着でした。コーナー4つの中山替わりはプラスとなる一方で、明らかにラチ沿いのコンディションが悪化しているうえ雨が残る中でこのレースの前に4回使われることを考えると、勝ち切れるかどうかは微妙なラインでしょうか。

[2]②エンギダルマ(丸山)

 初勝利を挙げた前走の未勝利戦は、前の2頭が後続を離して競り合うも自滅したおかげで3番手にいたこの馬にお鉢が回ってきた格好でした。とはいえその2頭が作ったペースは61.6と極端に速いわけではなく、それが崩れて好位勢が勝つとなると単純に前2頭のレベルが低かったわけで、実質的にはエンギダルマが62秒くらいで逃げたところをようやくしのいだといった格好でした。この内容を踏まえれば現時点で重賞でどうこうとは言えずで。

[3]③サトノヘリオス(岩田望)

 未勝利・エリカ賞とレコード勝ちしたように非凡な資質は示していますが、前走のホープフルSで全く伸びずの⑬着。陣営は中1週での臨戦で疲労の蓄積を理由にしていましたが、実際勝った2戦は中京・阪神でのもので、デビュー戦の新潟も含め長距離輸送時にパフォーマンスを落としています。輸送そのものが問題なのか、それを考慮して最終を手控えることが問題なのかは何とも言えませんが、いずれにせよその両方に該当する今回は前走同様に案外という可能性が。

[4]④グランドライン(三浦)

 2走前の葉牡丹賞では弥生賞③着のボーンディスウェイとタイム差なしの②着。前走のホープフルSは0.8差⑨着に終わりましたが、伸びない最内を終始通ってのもので着差以上に善戦したとみてよいでしょう。

 今回は6戦して唯一勝ち切っている1800m戦となりますが、下表のとおりドゥラメンテ産駒は芝1800mの成績が突出しています。


 産駒出走数の多い1600・1800・2000で比べれば一目瞭然。複勝回収値が110という点も優秀で、実績に比べまだ人気が追い付いていない段階です。

 今回陣営は控えても良いというスタンスで、ビーアストニッシドが1番枠を引いた以上ハナを譲るのはほぼ確実でしょう。2~3番手の外を回って馬場の良いところを通れれば、この馬にチャンスが回ってくる場面もありそうです。

[4]⑤サノラキ(大野)

 2か月ぶりの割には速めは2本のみ。前走中山ダート1800mで勝ち上がったタイムも1.57.3と平凡で、いかにもダートの消耗戦が合いそうなタイプ。姉にエーデルワイス賞を勝ったコーラルツッキーが居るという血統背景からも、芝適性を見込む要素は見当たらずで。

[5]⑥ドーブネ(武豊)

 2走前のききょうS組のほとんどが自己条件でも勝負になっていない現状。朝日杯の内容を見る限り上級戦では単純に力量不足でしょう。

[5]⑦ディオ(戸崎)

 前走の未勝利戦はマイル戦にして前半4Fが49.2という異次元のスローペース。一瞬の脚を持っていることは証明できましたが、流石に重賞でそこまで恵まれる展開は期待しにくいです。

[6]⑧アサヒ(田辺)

 スタートの不安は元来のもので、デビュー2戦目でもあおり気味に出ての②着でした。出遅れたときも含めこの馬自身の脚は使っているとはいえ、勝ち切るためにはいろいろと噛み合う必要があるのが現状で末脚を生かしにくいコンディションの中山で中心視するのは少々リスクが高いかと。

[6]⑨ソリタリオ(横山武)

 前走のシンザン記念ではスタートこそ五分に決めたものの、スパッと切れるタイプではなく直線ではジリジリとしか伸びず。距離延長+中山替わりはプラスで、積極策の取れる横山武Jへの手替わりも合っていると見ます。

[7]⑩アルナシーム(福永)

 前走のつばき賞は前半4Fが51.6もかかる超スローペースで、小頭数でもあり折り合いが懸念されましたが馬の後ろに入って我慢が効きました。直線では落鉄するハプニングもありながら32.9の脚を使っており、絶対的に前が有利な展開をよく追い込みました。ペースが流れ前走よりもレースがしやすくなるのは好材料で、朝日杯でも伸びない最内から唯一足を伸ばしての④着と力のある所を見せています。ここは権利取り以上の結果を求めたいところ。

[7]⑪トーセンヴァンノ(田中勝)

 初勝利がOPのコスモス賞だったため、1勝馬にもかかわらず収得賞金600万で現状オープンにしか出られず。2勝クラス(1000万下)ができるまではこれを続けるしかなく、当面は参加賞狙いのレースが続くでしょう。

[8]⑫アライバル(ルメール)

 前走の京成杯は1角でごちゃついた際にスムーズさを欠き④着。東京で新馬勝ち+新潟2歳S②着という戦績から左回りが良いのか広いコースが良いのかは判断つきかねますが、外枠を引けた今回は立ち回りの難しさはある程度相殺されうる期待は持てます。差し損ねる懸念はありますがまともなら上位の一角。

[8]⑬オウケンボルト(M.デムーロ)

 前走の水仙賞では番手からのレースでも②着し進境を見せたものの、典型的な3歳1勝クラスのスローペースで、2,3番手を追走しそのまま流れ込んだだけという展開でした。距離は長いほうがよさそうで短縮がプラスとは見えずで。

<予想>
◎アルナシーム
○グランドライン
▲ソリタリオ
△アライバル
△アサヒ
△ビーアストニッシド


■阪神11R/阪神大賞典 トーセンカンビーナ

 3走前のアルゼンチン共和国杯の時に「関東移籍は失敗」と話した通り、この馬がパフォーマンスを高められるのは阪神・京都など3・4角から助走をつけて追い込めるコースの時です。今回は一昨年の宝塚記念⑧着時以来の阪神コースで、スタートに不安のあるタイプにつきコーナー6回のレイアウトも好都合。ディープボンドは頭一つ抜けていますが、複系で妙味があるのはこの馬でしょう。

2022年3月18日金曜日

【3/19(土)予想お休みします】

 仕事につき、開催時間中外にいるため土曜の予想はお休みします。元々馬場が悪くなると全く当たらないタイプでもあるので、日曜以降も天候を見ながら検討することとします。

 強いて買うならマリーナ。

2022年3月13日日曜日

【3/13(日)予想】金鯱賞の全頭評価とねらい目レース(中山7R、東風S、灘S)

■中京11R/金鯱賞

[1]①ショウナンバルディ(岩田康)

 好走のカギは「前目につけられて」「前半が61~62秒くらいの緩いペース」になるかどうかです。2走前の中日新聞杯は強力な同型もいない中で前半61秒と理想的な流れを刻み強い勝ち方でしたが、今回は先行馬にも有力どころが多く一度逃げ切りを許している手前マークもきつくなりそうで、すんなりと運べなさそうな分だけ割引です。

[2]②ギベオン(西村淳)

 このコース自体得意にしており金鯱賞は過去3年連続で出走し⑥④①着。その勝った昨年はデアリングタクトにマークが集まる中での逃げ切りで、今回は両隣が先行馬につき控えざるを得ず、かといって決め手に欠けるだけに脚の使いどころがかなり難しくなりそうです。

[3]③ジャックドール(藤岡佑)

 プリンシパルSの後休養に入れたことが功を奏し、馬体がしっかりした中での4連勝は評価できるものでしょう。言っても重賞経験はないですし1倍台にまでなるのは過剰人気ですが、金鯱賞が前有利になる理由の一つには「実績馬が始動戦として使うことが多いため、無理に勝ちにいかずに自分のレースに徹する傾向が強い」ことが挙げられます。

 例えば今回アカイイトがエリザベス女王杯で見せたようなまくりを打ってくるかと言われればそうではないはずです。負けても気にしないという立場の実績馬に対しタイトルを取りに行く立場の上がり馬が優位になりえる舞台でもあることから、変に突かれることがなければアッサリの可能性もありますが、一方で藤岡佑Jは「自分のやりたい競馬に徹する」ところがあり、少々ペースが上がってでも前につけはするでしょうから、思った以上に序盤で競るような展開になってしまうと脆い可能性もあります。

[4]④ソフトフルート(岩田望)

 ここ3走は牝馬限定戦の2000m級のレースにつき、構造的に前崩れになりやすいレースを差して好走しているだけの現状です。それを勝ち切れない時点で問題なのですが、先行有利の舞台に相手強化と買える要素は見当たらず。

[4]⑤ポタジェ(吉田隼)

 ここ2走はひと息も、この馬は元々3走前の毎日王冠でも指摘した通り「開幕週ハンター」。2戦目から毎日王冠までずっと開催2週目以内の芝コンディションが良いタイミングを狙って使われており、昨年もこのレースに出ていましたが重馬場に脚を取られての③着。まっとうな良馬場が望める今年は前進可能で、3走前にシュネルマイスター、ダノンキングリーから0.2差の③着した実績はここでは頭一つ抜けていると言えます。

[5]⑥アカイイト(幸)

 前崩れ+外差しの展開で台頭するタイプで、今の中京のコンディションでは恵まれにくいというのが正直なところです。ここは先を見据えた一戦でもあり、無理に勝ちに行かなくてもいい局面につき。

[5]⑦シャドウディーヴァ(福永)

 昇級後は2か月以上の間隔を開けると(1,2,2,1)なのに対しそれ以下の間隔では(0,0,0,8)。ここ2戦の連戦ローテはそもそも合っていなかったと見るべきで、2か月半ぶりのこの舞台はヴィクトリアマイルから逆算しても最適と言えるしょう。元々初勝利が2000mでフローラSでもタイム差なしの②着と距離は守備範囲で、例年の金鯱賞よりもペースが流れそうな点を考えれば得意の左回りで間に合う期待は十分にあります。

[6]⑧アラタ(大野)

 この馬もまた3歳春から休養に入れたことが奏功し、体がしっかりしてから4連勝でOPまで勝利。但し自在性が高い一方で重賞に入るともうワンパンチ足りない印象で、前走の福島記念もパンサラッサに付き合った先行勢が崩れたところを中団待機から足を伸ばしての③着とすぐに次勝てるか?と言われると微妙な内容でした。ここに向けてじっくり仕上げられているのは良いですが、相手強化の分押さえまで。

[6]⑨シフルマン(荻野極)

 スローを前付けして上手く流れ込む形での好走が多く、ペースが落ち着けばノーマークでの一発に警戒は必要ですが十分に同型が揃っているここでは流石に恵まれる期待は薄いです。

[7]⑩レイパパレ(川田)

 思ったほど末脚が使えないタイプのようで、前付けして脚を使うよりかは大阪杯のように行き切ってしまった方がよいタイプ。但し陣営も鞍上もそれを良しとしないタイプであり、近走の成績不振もその方針がマイナスに作用しているように見えます。今回も中間は前に馬を置いて最後に追うという形で行っており、この馬の良さを引き出す乗り方にはならなさそうです。

[7]⑪ステラリア(M.デムーロ)

 前走のエリザベス女王杯は外差し有利の展開に乗じての②着でしたが、3角では外に膨れたウインキートスとまくり加減に進出してきたアカイイトに挟まれる不利もありそれがなければもっと際どかったでしょう。5番枠からのスタートながら上手く中団の外に誘導し壁を作って進んだ松山Jの好判断もあってのもので、今回も折り合いがカギですがもまれずに運べば再度の好走は可能でしょう。しかしよくデムーロJ空いてましたね…

[8]⑫ランブリングアレー(藤岡康)

 本来ならば昨年勝った土曜の中山牝馬Sに出ておかしくない立場なのでしょうが、今回がラストランとなるはずでレース間隔に加え斤量や輸送を考慮しての判断と見られます。但しその中2週のローテでは(0,0,0,2)。元々間隔を空けてじっくり調整された時の方が高いパフォーマンスを出せる馬で、今回は無事に完走が目標でしょう。

[8]⑬サンレイポケット(鮫島駿)

 この馬の好走条件は「左回りで上りがかかった時」で、勝ち切った新潟大賞典はワンターン2000mで前半が速くなりやすいうえ異例の連続開催でレースの上がりが37.6も掛かったため間に合ったものでした。中京2000mは構造上上りがかかりやすいとはいえ、いくら何でも良馬場のG2戦で37秒台の上がりを望むのは酷で、自身の脚は使えても勝ち切るまではどうか、でしょう。

<予想>
◎シャドウディーヴァ
○ポタジェ
▲ステラリア
△サンレイポケット
△ジャックドール
△レイパパレ
△アラタ


■中山7R ショウナンワオン

 2走前、ダート1200mの未勝利戦を逃げ切っていますがスタート直後の芝部分でのスピードがなかなかのもので、ダートにして前半33.8という芝並みのタイムで逃げ切り。昨日の最終の2勝クラス戦(芝1200m)の前半が34.0だったことを考えても、いかに速いかがわかります。

 初戦はマイルで最後はお釣りがなく、前走のオキザリス賞は3角で空馬に進路をカットされたうえ4角で挟まれ戦意喪失といった感じの⑬着。芝向きのスピードを持っているタイプと見ており、適距離に戻った今回は積極策で押し切る期待。


■中山10R/東風S グラティアス

 ドスローの京成杯を2番手から差して勝ったものの、到底クラシックで勝負になる内容ではない中で3冠を皆勤。その菊花賞以来となった前走の白富士Sでは好位追走からジャックドールの0.3差③着と好走。キャリアで初めて前半5Fが60秒を切る流れのレースでしたが対応してきたのは大きく、ハーツクライ産駒らしいここに来ての成長力もさることながら短めの距離への適性を示唆する内容であったと見ています。レシステンシアの半弟という血統背景からもこの距離短縮はプラスで、56kgで出られるのも好材料。人気必至でもここはきっちり。


■阪神10R/灘S キタノインディ

 前走の摩耶Sはバーデンヴァイラーを追いかけて負かしに行ったところを返り討ちにあっての⑦着。3走前には現級でショウナンナデシコと0.1差の③着するなどクラスの目途は立てており、立て直された今回は巻き返し可能な出来と見ます。阪神ダート2000mは先行馬受難のコースですが、人気どころがこぞって外に固まった中でまくりの直撃を受けにくい内枠を引けたのも好材料。立ち回り一つで争覇圏も見えてきます。

2022年3月12日土曜日

【3/12(土)予想】ねらい目レース(飛鳥S、中京7R、中山8R)

■阪神10R/飛鳥S リーピングリーズン

 中央での2勝はいずれもダートでのもの。一見すると無謀な芝挑戦に見えそれが人気を落とす要因ともなっていますが、これは中央競馬の競走体系上の欠陥でもあります。

 一般的に、足場の不安定なダートは体力勝負となることから牝馬より牡馬の方が好成績と言えます。これが下級条件であればまだ互角に伍せるのですが、滞留している馬の絶対数が多い3勝クラス以上になると一気に牝馬の勝率は下がります。


 上記は昨年行われた全ダート戦におけるクラス別の牝馬の勝率です。牡馬は全てのクラスで6%後半~7%後半の勝率を保っている一方で、牝馬は3勝クラスでガクッと落ちます。層が厚く牡馬の壁を破れないことを示しており、逆にこれを勝った牝馬というのは相当強いわけで、即交流重賞クラスの活躍が期待できます。

 この通り、牡馬の層が厚いことがダート牝馬の出世を狭めている一方で、「牝馬限定の3勝クラスのダート戦」というのは年に2鞍程度と極端に挙行数が少なくなっています(そもそも組まれるようになったのは昨年からで、1989年~2020年までは設定自体がありませんでした)。おまけに交流重賞も最低限3勝クラスを勝っていないと確実に除外対象になりますから、ダート牝馬というのはそもそも2勝クラスを勝ち上がるとその後の活躍が非常に難しくなります。

 すなわち、2勝クラスをダートで勝ち上がった牝馬は必然的にダートで苦戦を強いられるか、芝に活路を見出すかしかなくなるわけです。このレースに出るリーピングリーズン・アドマイヤメティスに関してはいずれもそのような事情であることが推察され人気を落としていますが、中でも前走の同級戦で善戦したリーピングリーズンの一発に期待したいです。

 前走の初音Sは皆がこぞって外を回す中、道中から最後までずっと馬場の悪い内を通った馬はいずれも2桁着順に沈んでいます。加えて外差し勢が台頭する流れにあって、道中3番手のインを進んだリーピングリーズンは⑫着大敗も0.7差に留まり、一定の評価はできるレースだったと見ています。年明けに増えた体をどこまで戻せるかがカギで良くなるのはまだ先の可能性もありますが、人気が見込まれるイズジョーノキセキと前走で0.4差だったことを考えればやれない相手関係ではないはずです。


■中京7R ナリノペッパー

 ここ2戦はスタート後に進路を失くし後手を踏んだうえ、勝ち馬がいずれも次走で連勝するレベルに強かった分余計に負けていますが、現級では既に5回の掲示板実績がありこのクラスでやれるだけの力は見せています。ゲートが速くないため芝スタートの外枠は歓迎で、元々1200mで勝っている馬なので距離短縮も問題なし。ここ2戦に比べればだいぶ与しやすいメンバー構成で、ここは通用の可能性大と見ます。


■中山8R クローリスノキセキ

 前走は中央で初のダート参戦でしたが、その後連勝で昇級したマイヨアポアに3kg減で出てこられてはどうしようもないというレース。⑥着でも0.5差は悲観しなくてよく、当時同様に先行し0.3差に粘った③④着馬は次走の自己条件で③②着と結果を出しています。使える脚が長くない分、中山でロスなく立ち回れる内枠は好材料。相手関係にも恵まれる今回は前進可能でしょう。

2022年3月6日日曜日

【3/6(日)予想】弥生賞の注目馬とねらい目レース(大阪城S、阪神12)

■中山11R/弥生賞ディープインパクト記念 ボーンディスウェイ

 2歳~3歳路線のOP以上のレースが整備された一方で、下級条件がそれに合わせて増えているわけではないため上級戦のレベルはさほど増えておらずむしろ下がってさえいます。

 例えば今年の3歳世代の先週までのレースにおける平均出走頭数は、新馬・未勝利・1勝クラスのいわゆる「下級条件」が14.1頭なのに対しOP以上のレースは11.8頭。この中にはフェニックス賞でデビューを迎えたデュガと未勝利の身で格上挑戦した馬が含まれるため、実際はもっと少なくなります。使い分けの弊害、という見方もありますがそもそも勝ち上がる馬を増やさないで上級戦ばかり増やしたのですから構造上こうなることは当たり前で、スカスカの夏競馬の下級条件戦を含む値でこれだけの差が出ていますから、世代限定の上級条件戦の戦績を鵜呑みにできないというのが現実です。

 戦歴が少なく馬柱の良い馬に人気が集まりがちな世代限定戦は、むしろ下級条件を勝ち上がってきた馬に注目すべきと考えます。今回のメンバーでそれに該当するのはアスクビクターモアのみですが、これに加えて「自己条件を勝ち上がり、上級戦で力を出し切れていない馬」を採ろうと考えたときに出てきたのがボーンディスウェイです。

 2走前の葉牡丹賞の内容が優秀。

 12.5-11.3-12.3-12.8-12.7-11.9-11.5-11.7-11.4-12.5

というラップを自ら刻んでの逃げ切りで、後半に入って連続して11秒台の脚を使っています。これは向こう正面からまくり気味に上がってきた馬が何頭かいたためで、この時上がってきた馬はそれぞれ⑦⑧着と返り討ちにあっています。前半が61.6というのは一見恵まれたように見えますが、それでいて後半を59.0でまとめたことで勝ち時計は2.00.6と水準級。しっかり自らの脚を使えるタイプの先行馬と言えそうです。

 前走のホープフルSは外有利展開をインの2番手を進んでのもので、外に進路を取った勢が台頭する中で終始インにいて0.5差の⑤着なら健闘の部類。この中間は3週連続してDWで50秒台-11秒台の好時計をマークしており、賞金的にもここで出走権を獲得しなければいけない立場で仕上げに抜かりなし。重賞好走馬が人気している中でも上位を張れておかしくありません。


■阪神11R/大阪城S バイオスパーク

 実は2年前のこのレースでも◎を打ち当時は④着。スタートでトモを落とし位置取りを悪くしてしまいました。スタートが課題なのは今も変わらないのですが、この馬は上手く内に入れられたときに好走する傾向があります。今回は久々に内目の枠を引け、昨日のチューリップ賞でも最内をついたピンハイが②着したようにインは良好なコンディション。この相手関係なら立ち回り一つで一発あっても。


■阪神12R オンリーワンスター

 9歳牝馬、もう4年9か月勝てていませんが末脚は健在で、前走の平場戦も進路を探りながらのやりにくいレースながら0.3差④着と好走しています。ペースが緩んだタイミングで少し行きたがる場面もあり、牡馬混合戦でペースが流れた方がレースしやすいはず。4kg減でもう一押しがあれば台頭の目は十分でしょう。

2022年3月5日土曜日

【3/5(土)予想】オーシャンSの注目馬とねらい目レース(中山12)

■中山11R/オーシャンS ダディーズビビッド

 世間的には案外この乗り替わりは否定的に取られているようで、前日時点でも10番人気前後となっています。確かに浜中Jはこの馬に2回騎乗して⑪⑦着。馬柱だけ見れば手が合っていないように見えるのも頷けますが、そもそもその2戦はシンザン記念と毎日杯で勝ち馬はいずれも後のG1ホース。その後距離短縮された橘Sで一発回答を見せたことを鑑みても、単純に上級戦では距離が長かったと見るべきでしょう。

 手慣れた竹之下Jが乗るようになり取り口が安定したのは事実ですが、やはり気難しさはあり3走前のオーロCでは折り合えずに⑭着大敗。前走の北九州短距離Sはソロっと出して道中は我慢が効いていましたが、直線で行き場を失くし⑩着。5番枠を引きながら詰まることの無いよう道中から外へ外へ進路を取っていたにも関わらず、です。昨年はこの馬での1勝に終わった竹之下Jから重賞2勝を含む43勝を挙げた浜中Jへの乗り替わり。戦歴を深堀すれば相性が悪いと見限るのは早計で、先行勢が揃ったうえ前走で抑えた分今回は折り合いやすくなるでしょう。

 昨年4角1番手~7番手がそのまま①~⑦着を独占したように、エアレーション・シャタリングも無く硬めの馬場で開催2週目の中山はまだまだ内前有利。逃げ馬を前に置き本来の積極策が打てれば、十分に台頭可能な相手関係と見ます。


■中山12R アキノスマート

 4角3番手以内の前目で運べた時は①①③着と崩れてなく、前走は距離延長の効果もあり久々に逃げる形を取れましたが、勝ったバーデンヴァイラーに終始つつかれる格好で3角で失速し2.2差の⑦着。但しバーデンヴァイラーが②着に0.7差、③着に1.4差をつけて圧勝したレースにつきタイム差は気にするほどではなく、当時⑧着のゼンノジャスタも次走で現級を勝ち上がり。勝ち馬以外のレベルも水準以上の一戦と言えます。


 距離適性がどうかという見方もありますが、この馬がこれまで主戦場としていた1400mはスマートファルコン産駒唯一のアキレス腱ともいえる距離(上図)で、血統背景からも息を入れられるコーナー4つのコースは向いているはずです。メンバー易化で同型の競り合いも見込まれない今回は前進あっても。

2022年2月27日日曜日

【2/27(日)予想】中山記念・阪急杯の全頭評価とねらい目レース

■中山11R/中山記念

[1]①ソッサスブレイ(柴田大)

 重賞やハイレベル戦で惨敗し、舐められた格下戦でエアポケットに入り好走するのがパターン。コーナー4つの1800mは小差で走れていますがさすがに今回は開幕週でそう簡単に好位のインは取らせてくれないでしょう。

[1]②トーラスジェミニ(西村淳)

 前走跨った横山武Jも陣営もメンタル面の問題を指摘。その前走はブリンカー効果もあり行きっぷりこそよかったものの、直線で早々とやめるような形で失速。今回は直前の調教で3頭併せを真ん中から大きく追走し、一杯に追われ最後まで集中力を持続させることを念頭に置いて調整されています。思えば、安田記念⑤着や七夕賞①着時も逃げ馬を追いかける形で好走しており、今回は逃げたい馬が他に何頭かいることから好位のインを取れそうなメンバー構成。最後まで集中して走れる期待はあります。

 加えて、一杯に追われたことによる副次的な効果として馬体が絞れて出てくれば理想です。前走時にも紹介したようにこの馬はプラス体重で出ると好走した試しがなく、それが冬場の不振につながっていると考えます。幾らか暖かくなってきたうえ攻め馬強化となれば少なくとも±0以下では出てこられそうで、4勝を挙げる得意の中山に戻って注意は必要です。

[2]③ガロアクリーク(田辺)

 コーナー4回で息を入れられるか、ゆったり流れるメンバー構成で脚を溜めるレースで好走できる馬。前走のエプソムCはそれが望めないコース形態でもありましたが、本質的には先行勢が手ぬるくなるトライアル戦が合うタイプで、古馬重賞でそこまでペースが恵まれうることは稀で今回もまずスローにはならないだけに。

[2]④ヒュミドール(M.デムーロ)

 重賞となると前半4Fが50秒を超えるようなドスローか、外差し有利の先行馬自滅展開でしか来られていません。逆にパンサラッサとコントラチェックを他の馬も深追いするような展開になれば浮上の目はありそうです。今回は主戦の吉田豊Jがそのパンサラッサに乗ることもありデムーロJがテン乗りとなりますが、流れが向く前提でロスなく運べれば。

[3]⑤パンサラッサ(吉田豊)

 3走前にオクトーバーSを逃げ切ったコンビ再結成となりますが、この馬は急坂を苦手にしており本質的にここは合わないでしょう。加えて吉田豊Jは本来逃げを得意とする騎手ではなく、坂井Jが海外遠征に行っているための代打的な意味合いが強いですが、けれんみのない逃げで活路を開いてきたこの馬と手が合うとは思えず。

 ここで「菱田Jの代打」としなかった理由についてですが、恐らく菱田Jは降ろされたのだと思います。

 広尾TCの近況更新でも乗り替わりの理由には触れられず。菱田Jは小倉で騎乗がありそちらを優先した形ではありますが、今年はG1を目指すという馬がお手馬にいながらG1未勝利の騎手が重賞もない第3場の騎乗を優先するというのは尋常に考えてあり得ないでしょう。関西の騎手だからともいえますが、それならば先週のダイヤモンドSでテーオーロイヤルに乗りに来たことと整合性がつきません。

 降板説を裏付ける状況証拠として、昨年12鞍あった矢作厩舎への騎乗が今年はまだゼロ。元々代打的な使われ方が多いので誤差の範囲とも考えられますが、昨年1月に開聞岳特別で9番人気で穴を開けたホウオウライジンでさえその後の7戦で騎乗させてもらえず。結果を出しているパンサラッサですら乗せてもらえなかったとなると、ヴィクトリアマイルの時に説明したデムーロJを冷遇する理由と同様、何かしら矢作師の逆鱗に触れることがあったのでしょう。まぁ所属騎手の顔ぶれを見ていて真面目なタイプが好きなのは明らかですし(本人は逆なのに)納得と言えば納得ですが…

[3]⑥レッドサイオン(木幡育)

 元々450~460kgで好走していた馬が去勢を経て430kg台に。そろそろ1年半になるので馬体が戻ってきてからでも手を出すのは遅くないでしょうし、そもそもその当時でもOPでは通用してなかっただけに。

[4]⑦ウインイクシード(松岡)

 戦績こそ地味ですが、前走は連続開催の5週目、2走前はAコース4週目+外回り、3走前&5走前は不得意の重・不良馬場で、4走前の関越S②着も本来ならAコース4週目+外回りで不得意なところを地力で②着に残した内容でした。昨年③着が示す通りコーナー4つの開幕週は絶好の舞台設定で、飛ばす馬の影響で後続が控える流れになればこの馬くらいのポジションの馬にチャンスが出てくるでしょう。

[4]⑧マルターズディオサ(戸崎)

 田辺Jに手綱は戻らず。斤量条件は良いのですが、今回は控える競馬を示唆しており、紫苑Sのように同世代同士のバテ合いならまだしも古馬牡馬混合戦では恵まれうる可能性は低くて。

[5]⑨ゴーフォザサミット(北村宏)

 去勢放牧明け。9か月ぶりの実戦のわりには時計を出したのが3本のみで、いくら藤沢和厩舎と言ってもさすがに運動量が足りないと言わざるを得ません。

[5]⑩ルフトシュトローム(石橋脩)

 デビューからの3連勝はいずれも中山マイル。NHKマイルC⑤着以降の3歳秋からは末脚を繰り出せず流れ込むだけのレースが続いています。OPでも通用しない現状では協調できるポイントがなく。

[6]⑪カラテ(菅原明)

 前走の東京新聞杯は完調でなかった分の③着。もう一段出来が上であれば着を上げられた可能性もありますが、④着以下との差を考えても現状の実力どおりに走れたといえるでしょう。マイル超えは久々の挑戦ですが元々初勝利は2000mで、ペースが流れそうな今回は1Fの延長があってもマイルに近い展開になる可能性があり、この挑戦に合理性はあると見ます。但しやはりこの馬は不安なくビシビシやれた時の方が結果を残しており、続戦で手控えた最終追いの様子からも今回は一枚割引が必要かと。

[6]⑫アドマイヤハダル(横山武)

 本質的に東京ではキレ負けするタイプで、前走の白富士S②着もこの馬の適性を考えればよく頑張ったほうです。中山替わりは好材料ですがやはり3歳春の頃が最高打点でここでパフォーマンスを伸ばす期待は薄く、タバサトウショウ一族が軒並み早々と引退している点を踏まえても押さえまででしょうか。

[7]⑬ワールドリバイバル(津村)

 3走前のラジオNIKKEI賞は特殊馬場かつゆったり流れた分の恩恵もあり②着に残せましたが、元々5走前に重馬場のスプリングSで0.7差⑥着したように馬場が渋れば台頭が見込めるタイプです。内前が恵まれそうなコンディションではありますが、まっとうな良馬場では決め手に欠けるだけに。

[7]⑭コントラチェック(丸山)

 パンサラッサが注文を付けなければこの馬が行くでしょうし、距離短縮で最後までしっかり走り切れそうなのはプラスです。ゲートが開くまでわからない部分は大きいですが、行き切れば後続も深追いはしなさそうなだけにこの馬の持ち味が発揮できる公算は大きいです。

[8]⑮ダノンザキッド(川田)

 前走のマイルCSでは2走前の富士Sよりゆったり流れたにも関わらずしっかり折り合い、最後は33.0の脚を繰り出して0.2差③着の健闘を見せました。但し元々前掛りな気性ゆえ、距離延長となるローテがカギです。今回陣営は「今後のローテを占う一戦」と位置付けているだけに折り合わせようとするはずで、下手に抑えて掛かってしまうリスク(+ここで負けても賞金的には問題ない)を考えれば人気ほどの信頼は置けない場面と言えます。

[8]⑭ワールドウインズ(田中勝)

 栗東所属馬ですが遠征の方が力を出せる馬で、加えて気難しさ故逃げるか被されない位置取りが理想です。陣営は「出たなりの競馬」を示唆しており、外から被されるリスクは低いと考えます。但し開幕週で控えてどうかというのと、追い切りの動き自体は前回の方がよかっただけに、ひと叩きの変わり身という点ではまだ薄そうです。

<予想>
◎トーラスジェミニ
○コントラチェック
▲ダノンザキッド
△ウインイクシード
△ヒュミドール
△カラテ
△アドマイヤハダル


■阪神11R/阪急杯

[1]①トゥラヴェスーラ(鮫島駿)

 昨年の高松宮記念④着、京王杯SC②着と直近実績で言えば十分以上。それらレースの時にも紹介しましたが、この馬は「2週前からの意欲的な調教」「壁を作りやすい内~中枠」が好走のカギを握ります。

 先ず調教ですが、年始から入厩しじっくり乗られたうえで2週前に坂路で55.3-11.7、1週前には自己ベストとなる51.1をマークしラストも12.2とまとめており態勢は万全。そして枠は文句なしの1番枠。壁を作れないと行きたがるところがあるため、直線まで我慢させられる位置取りがキーとなるぶんこの枠は好材料です。

 但し、ここはあくまで次走への叩きであること、また昨秋の復帰予定を鼻出血(肺からのもの)で見送った経緯があるだけに、大きく勝負はしにくい局面ではあります。肺からの鼻出血はウオッカの引退の原因になったように再発の危険性が高く、レース中に発生すると出走停止のペナルティーも課されます。残念ですがノド鳴りなどと違い物理的な手術ができないため競走馬の性質上防ぎようがなく、いつ再発してもおかしくないリスクと隣り合わせということは意識して買わないといけません。

[2]②グルーヴィット(団野)

 この馬のベストは「左回り1400m」。今回は右回りに条件が変わり一歩後退するのと過去(0,0,1,3)と苦手にしている距離短縮局面につき、ここでは食指は伸びにくいです。

[3]③リレーションシップ(松田)

 2走前のスワンSで0.3差⑦着と健闘を見せましたが、当時のメンバーで次走好走したのはダノンファンタジー(阪神C③着)とギルデッドミラー(ターコイズS③着)のみ。掲示板に拡げてもホウオウアマゾン(マイルCS⑤着)、アイラブテーラー(京阪杯④着)しかおらず。格下戦に出た馬が多勢を占める中で物足りない成績で、メンバーレベル的に強調しにくくここでの通用の根拠には乏しいです。

[3]④ザイツィンガー(酒井)

 1400mはベストですが、展開的にも恵まれたはずの4走前の朱鷺Sでも0.4差⑤着が精いっぱい。好走要件は重馬場で最後の1Fが掛かる展開が理想で、良馬場の見込まれる今回は厳しそうです。

[4]⑤エイティーンガール(秋山真)

 前走の京阪杯は終始馬場の良いところを通れたうえ、2~3分どころが伸びないコンディションにあって先行勢がこぞってそこに集まったのも好都合でした。距離自体は経験がないだけでこなせる可能性はありますが、現状の馬場コンディションでは恵まれる可能性は薄いです。

[4]⑥リンゴアメ(国分優)

 1400m以上では3回走っていずれも1秒以上の大敗。得意の1200mでもOP特別で恵まれて掲示板がやっとという現状で、根本的に距離適性の面から推奨はできません。

[5]⑦ヴィジュネル(藤岡康)

 2走前にOP入りを決めた奥多摩Sは内前有利展開を利しての勝ち切り。関東の平場では信頼度抜群の戸崎Jにかかれば順当な勝利ではありました。今回は芝での先行競馬に不安を残す藤岡康Jへの手替わりで、この条件で控えて差し切るだけの決めても無いだけに…

[5]⑧サンライズオネスト(武豊)

 2走前のオーロCでは外有利展開を内前で運んで0.3差⑥着と健闘を見せ、距離を縮めて臨んだ前走のカーバンクルSは相手弱化の分もあり勝ち切れたというもの。OP級の実力は持っている馬でここもメンバー的に足りてもおかしくはないですが、距離延長局面では⑧⑪着と走れてなく展開と折り合いがカギです。何が何でも、という馬が居ないだけに…

[6]⑨タイセイビジョン(幸)

 古馬になってからスタートが決まらなくなっており、うまく馬群を捌けるか外差しなど展開が向くかしたときに浮上する近況。ただ展開が向いた2走前の京阪杯でも最後はエイティーンガールに差されたように本質的には決め手勝負に弱く、馬場バイアス的にも有利とはいえないコンディションで。

[6]⑩ダイアトニック(岩田康)

 前走の京都金杯はスムーズに前が空いた割に最後は伸びが鈍っての④着でしたが、やはりベスト距離から1F伸びた分もあったでしょう。得意距離に戻ってパフォーマンスを上げる期待は持てて当然ですが、調教ではしまいに11秒台を出す「岩田流」のトレーニングを施されながらレースでは前に行く予定というのは少しチグハグな気がします。絶好調だった4歳時と比べてキレ自体はさすがに鈍っているだけに、陣営の指示無視で控えると案外という可能性も。

[7]⑪ミッキーブリランテ(和田竜)

 近走は冴えませんが、元々スムーズに流れに乗りたい馬で1200m戦を使われ続けたローテーションのせいもありました。昨年年明けに大穴を開けたニューイヤーSも含め距離延長ローテでは④②①①④着と走れており、スムーズに外目を追走できるこの枠も好材料。今のコンディションで外を回して有利なわけではないですが、前進の目は合っても。

[7]⑫グレイイングリーン(岩田望)

 5走前のNHKマイルCでも評価していた馬なのですが、やはり1F長かったようで1400mを使って昇級。1勝クラスを勝った時に跨った松山Jも大トビである点を指摘しており、大箱コースの良馬場ならキッチリ走れてきます。加えて今回は外枠で取り回しに苦労することも無さそうで、ようやく重賞を勝った鞍上とともに強気に運べればここでも十分通用するはずです。

[8]⑬モントライゼ(藤岡佑)

 スピードの違いもあり、この馬がハナを切ることになりそうです。勝った5走前の京王杯2歳Sは実質1勝クラスのメンバーにつき参考にはなりませんが、元々北九州短距離Sを目標に仕上げられていたこともあり中間の動きは抜群。久々になりますが体は出来ており、自分の形に持ち込めそうなここなら見直す手も。

[8]⑭クリノガウディー(福永)

 元々良績は左回りに集中しているうえ、ゴリゴリの岩田仕様に仕上げられた後の福永Jというのは明らかにタイプが違う故…

<予想>
◎グレイイングリーン
○ダイアトニック
▲トゥラヴェスーラ
△サンライズオネスト
△ミッキーブリランテ
△モントライゼ


■小倉12R ネグローニ

 初勝利を挙げたのが昨夏の小倉芝1800mの未勝利戦で、当時も中2週での続戦でした。休み明けを2回叩かれ動きは良くなっており前回も惜しい④着。当時勝ったエンジェルサークルは昨日の昇級初戦をいきなり③着しておりメンバー的にも十分。間隔を詰めて良化を促すのは矢作厩舎の得意パターンで、ここも順当なら争覇権。

2022年2月26日土曜日

【2/26(土)予想】ねらい目レース(阪神4、伊丹S)

■阪神4R マイネルレノン

 気難しさがありごちゃつかない位置取りが理想。2走前の未勝利戦では2番枠ながらうまく先団がばらけたおかげでスムーズに運べた分の③着でしたが、前走は3角で外から進出してきた馬に前に入られやる気を失くし⑬着。元々このコースでの新馬戦でスタニングローズの0.6差⑤着しているように能力は確かで、一息入れた効果もあってか追い切りの動きも前走時からグンと良化。外目の枠を引けた今回は被されない位置取りから運びやすく、台頭余地は十分でしょう。


■阪神9R/伊丹S ヴォワドアンジェ

 既にこのクラスの牡馬混合戦で③②着がありクラスの目途は立てられている現状。このコースも2戦2勝と得意にしています。近走好成績の馬が多く人気が拮抗していますが、2、3走前だけ走れれば十分に伍せるはずで、前走で人気を落とすようならここは狙い時でしょう。

2022年2月20日日曜日

【2/20(日)予想】フェブラリーS・小倉大賞典の全頭評価とねらい目レース(大和S)

■東京11R/フェブラリーS

[1]①テオレーマ(ルメール)

 前提として牡馬混合のダート戦で伍せる牝馬というのは本当にまれで、大抵の牝馬は3勝クラスまではどうにかなってもそれ以上になると挙行数の少なさもあり壁に当たってしまいます。特にキレでどうにかなる短距離戦より体力勝負となる中距離戦でそれは顕著で、テオレーマにしても3勝クラスを勝ったのは小倉の1700mで不良馬場というスプリントに近い条件で前が止まる流れを追い込んだもの。Jpn1を勝ったとはいえ実質的に「牝馬限定5頭立て」のレースで、G1で前が止まるようなハイペースになってしまってはそもそも体力的に持たないでしょう。

 それでもそれなりに人気しているのが実情で、ひとえに鞍上と無関係ではないでしょう。但し、今回この馬にルメールJが乗ることになったのは「クロパラントゥに乗る予定だったので早々とカフェファラオを手放したが出られなかった(根岸S除外、バレンタインS⑮着で賞金順除外)」という特殊事情なのであって、本質的にこの馬の能力を見込んで…というチョイスではないはずです。

[1]②ダイワキャグニー(三浦)

 スンナリ先行できればしぶといですが、同じマイル戦でも芝と違ってダートは前に行きたい馬が多く揃いがちです。それが証拠に2走前の武蔵野Sでは同型3頭が共倒れとなる格好で⑧着。ダートが合わないわけではないと思いますが、中山1800mなどに出てきた時が買い時かと。

 加えて、この馬でエプソムCを含む3勝を挙げている内田Jが乗らないというのもマイナスです。実は内田Jはアナザートゥルースに騎乗予定で、賞金順で19番目だったためテーオーケインズ・マルシュロレーヌに加えてもう1頭回避が出れば出走できた状況でした。乗り慣れたダイワキャグニーではなくこちらの方がチャンスがあると踏んでいたわけで、主戦からの評価という点でもここでの通用可能性は見出しにくいでしょう。

[2]③インティ(武豊)

 年々スタートが決まらなくなっているのが課題。前走のチャンピオンズCでも案の定スタートで伸びあがりかけましたが、瞬時に武豊Jが手綱でコントロールし最小限に抑えました。内で速い馬がソダシ程度しかいなかったのもあり、理想的な位置を取れたことが好走につながりましたが本来スタートが決まりさえすれば元々あのくらいはやれる馬で、実力通りのレースだったといえるでしょう。

 但しやはり理想はハナで、その一方で陣営はハナにはこだわらない姿勢を鮮明にしています。それが加齢によるダッシュ力の衰えか、ゲート難からくるエクスキューズなのかは定かではありませんが、いずれにしても距離短縮で先行争いが厳しくなることはこの馬のベストパフォーマンスからは一歩後退する局面であることは否めません。

[2]④アルクトス(田辺)

 南部杯連覇が示す通り、左回りワンターンはこの馬のベストパフォーマンスを出せる舞台です。但しなぜかフェブラリーSは一昨年、昨年ともに⑨着。実際この馬が中央のマイル戦で勝った時は前半4Fのラップが47秒以上かかるレースで、フェブラリーSはここ2年46秒台で流れており先行勢受難のレースとなっています。しかしながら今年はスプリント戦でスピードで押し切ってきたラブバレットやマテラスカイのような馬が見当たらず、ペースは落ち着きそうなことからこの馬が走れるレンジに収まってくる可能性は高いでしょう。

[3]⑤レッドルゼル(川田)

 川田Jは常々「マイルは長い」と言ってきていますが、中央のダートG1は1600mか1800mしかないことを考えれば仕方ないですし、長年仕えてきた師匠の管理馬であり遠慮なくモノが言えるという側面もあるでしょう。前傾ラップの消耗戦ではおつりがなくなる懸念がありますが、ペースが落ち着けば昨年以上には走れる期待も。

[3]⑥カフェファラオ(福永)

 テオレーマの項で述べた事情により福永Jが初騎乗。ただこの手の乗り難しい馬は、誰が乗るかよりも手替わり自体がマイナスになる懸念があります。昨年の勝利は芝並みのハイペースで難なく折り合えたことも手伝ったとみており、得意の東京マイルに戻ってきたとはいえペースメーカーのいない今年は折り合い面の懸念が大きいです。

[4]⑦タイムフライヤー(横山武)

 前走の根岸Sでも述べましたが、出すと甘くなりかといって長くいい脚を使えるタイプでもないため好位から一瞬の脚で決めきるレースが理想です。根岸Sの⑥着は一見悪くないように見えますが、テイエムサウスダンをはじめ中団以降に構えた馬が上位に来られるスプリント寄りの一戦だったことを考えれば、芝マイルのG1ウイナーとしては本来もう少しやれてほしかったというのが本音です。引き続きの東京コースで進境は見込みにくく。

[4]⑧サンライズノヴァ(松若)

 松若Jが音無厩舎の所属として迎える最後のG1。重賞2勝を含む3勝を共にし、2歳時から騎乗してきた馬でもありますから思い入れもひとしおでしょう。松若Jと言えば、一昨年の高松宮記念で音無厩舎のモズスーパーフレアで優勝(2位入線も1位入線馬の降着による繰り上がり)しG1ジョッキーの仲間入りしたことは記憶に新しいでしょう。日本人騎手がG1を勝つ機会がめっきり減った昨今、JRA所属の平成(1989年1月8日以降)生まれでは松山J以来2人目のG1ジョッキーとなりました。先行・差しの別を問わず安定した成績を残せるタイプの騎手で、個人的にも積極的に買いたい一人です。

 それはさておきサンライズノヴァも今年で8歳。この条件がベストであることは言うまでもありませんが、中央場所ではもうワンパンチ足りないのが現状。3走前のJBCスプリントは金沢で吉原Jが跨ったチートの効果でもあり、ここは自分の走りに徹して連があれば…というのが現実的な目標になるでしょうか。

[5]⑨サンライズホープ(大野)

 シリウスSの時が非常に強い競馬だったのですが、その後チャンピオンズCまでの前にビルドアップした影響か調整が難しくなっている現状。元々マイルには良績がないうえ、追切にすら乗っていない大野Jに急遽乗り替わりとあっては、格好をつけるのが精いっぱいでしょう。

[5]⑩スワーヴアラミス(松田)

 前走の東海Sでは前が止まる流れを味方につけ、この馬のしぶとさを生かした勝利でした。馬の後ろに入れても怯むことなく走れているのは収穫で、昨年の夏以降の充実ぶりは目を見張るものがあります。但し芝を走っていたころも含めてマイルは初めてで、流石にG1となると簡単には前も止まりませんし、この馬以上に切れ味を持つ馬も多数いる故。

[6]⑪ソダシ(吉田隼)

 初ダートとなった前走のチャンピオンズCは数字以上にプレッシャーを受ける運びとなり⑫着に大敗。決してダートが合わなかったわけではないと思いますが、自分はそれ以上に気性面の危うさから本来のパフォーマンスを発揮できなくなっている点を懸念しています。今回も奇数番で先入れ。ゲート内でストレスを溜める懸念があり能力全開となるかは疑問符で。

[6]⑫[地]ミューチャリー(御神本)

 フェブラリーSには3年連続の参戦。そのいずれの年も前半4Fが46秒台と流れた中後方を進むも⑪着、⑦着。本質的にはマイル前後が良い馬ですが中央のスピード勝負にはついていけず、2走前のJBCクラシック制覇は吉原Jのこれ以上ない進路取りの賜物。自分のレースに徹してどこまででしょう。

[7]⑬ソリストサンダー(戸崎)

 前走の根岸Sでは前が塞がる時間が長く、一瞬空いたタイミングはありましたがそこで抜けられなかったことが敗因でしょう。ゴール後の感じからも脚を余した様子につき、これで続戦とくれば消耗が少ない分侮れない存在です。但し同じコースで行われ勝ち切った昨年の武蔵野Sとの比較で考えてもペースは落ち着きそうで、本質的にはローカル向きの瞬発力が持ち味故流れに左右される分押さえまででしょうか。

[7]⑭ケイティブレイブ(菅原明)

 陣営は一貫して好調をアピールしていますが、昨夏に長欠明けを叩かれてから走るごとに成績を落としています。9歳という年齢的にも既に上がり目を期待できる段階ではなく、内田博Jも捕まえられなかったここは参加賞狙いでしょう。

[8]⑮テイエムサウスダン(岩田康)

 前走の根岸Sでは控える競馬が奏功し鮮やかな差し切り。岩田康J曰く「マイルは持つと思っている」と距離適性には絶対的な自信を持っており、ここを意識して馬を作ってきたことが伺えます。

 但し、最近岩田康Jはこの手の馬が多くいるもののG1で結果を残した馬は皆無。クリノガウディー、カツジ、ケイデンスコール、ブラストワンピースと再生を手掛け一瞬輝きを放った馬は多いのですがその後が続かず。騎手なのか陣営なのか、どちらの判断かはわかりませんが結果が出なくなると乗ることもなくなってしまいます。テイエムサウスダンの前走の勝ちは道中が流れスプリント寄りの適性が求められた側面が大きく、ここにおつりが残っているかも含めて全幅の信頼は置きにくいタイミングと言えます。

[8]⑯エアスピネル(M.デムーロ)

 前走のチャンピオンズCの時に指摘した通り距離延長ローテを苦手にする馬でその前走は⑨着。一方距離短縮局面では(2,3,1,0)とキッチリ走れており、この成績には昨年のこのレース②着も含まれます。元々芝馬であり昨年と比較してペースが落ち着きそうなのは気がかりですが、芝スタートのワンターンは絶好の舞台。昨年0.1差に敗れたカフェファラオが当時ほどの状態でないことを考えれば、理想的なローテで来られたこの馬を重く取る選択肢はアリでしょう。

<予想>
◎エアスピネル
○アルクトス
▲ソリストサンダー
△レッドルゼル
△テイエムサウスダン
△カフェファラオ
△サンライズノヴァ


■小倉11R/小倉大賞典

[1]①アールスター(長岡)

 小倉は⑧①①④と新馬戦以外は崩れず走れていますが、長岡Jを乗せてそれ以外のコースでも着をまとめられていた昨冬と比べ明らかに直近でパフォーマンスが落ちている現状。一昨年の小倉記念を勝った時のような内を掬うやり方が通用しない今回はこの好枠も仇になる可能性があります。

[1]②ヴェロックス(菱田)

 大トビでキレイな馬場の方がよく、荒れ馬場のローカルコースはこの馬にとっては最悪の条件でしょう。馬場の良い外を回せれば、とも思いますがそれで面倒を見られるだけのキレは元々ない馬だけに…

[2]③レッドフラヴィア(津村)

 内に馬を置かずラチ沿いを走りたい馬で、4番枠より内を引いたときは(4,0,0,1)。今回は枠順は良いのですが内が荒れ放題で皆が「見えない内ラチ」を避けて走る展開につき、この馬の理想的なコース取りは難しい舞台でしょう。

[2]④ノルカソルカ(勝浦)

 マイルまでしか使われておらず1800mは初めて。ただ先行馬のわりに急坂コースを得意としており、全4勝のうち3勝が中京で1勝は中山。末脚勝負に持ち込まれると不利なタイプにつき、荒れ馬場+外差しの小倉は好走パターンからは遠ざかる懸念があります。

[3]⑤ダブルシャープ(酒井)

 転入後の4勝のうち3勝が小倉というコース巧者。再輸送となり、追い切りの動きは良くも悪くも変わらないという状態につきこの点が気がかりではありますが、最近では中団からのレースもできるようになり自在性が伺えます。早めに進出しロスなく追い出せればチャンスはあるでしょう。

[3]⑥スカーフェイス(団野)

 消耗戦を得意としており、ラスト200mが12秒となるレースに好走が集中しています。その点でいえば小倉でも1800mより2000mの方が消耗戦になる期待値は高く、このレースは前半が57秒くらいで飛ばす馬でもいない限りラストも11秒台で流れ込んでくるケースが多いです。直近の好走が阪神・中山に集中している点からも急坂コースの方が良さが出そうで、力量は通用可能でもオッズを考えれば様子見でよさそうで。

[4]⑦カデナ(泉谷)

 一昨年の勝ち馬。一瞬の脚を生かしたいタイプで小回りかつ平坦に条件が戻るのは有難いですが重馬場は得意ではなく、多少回復が進んだとしても稍重以下は確実な情勢につき…

[4]⑧ヴァイスメテオール(丸山)

 母シャトーブランシュは小倉での勝ち星があり、重・不良での実績も十分。この馬場を苦手にするタイプではなさそうですが、この馬自身は直線向いてからエンジンをかけるレースが合っており、4角からの加速を余儀なくされる小倉では最後まで脚が持つかの懸念があります。

[4]⑨トップウイナー(城戸)

 元々ダート馬であり荒れ馬場を苦にしないタイプであることは期待できますが、天候が回復し最低限まともには走れそうなコンディションになりそうで、後先考えずにぶっ放して漁夫の利を得る展開も期待できずで。

[5]⑩スーパーフェザー(浜中)

 5歳春に去勢し、昨春からは成績が安定。一時の折り合い難もマシになっていますが、ローカル回りが多く最近は小頭数のレースばかり。9頭立ての昨夏の小倉記念こそ鞍上のコース取りの妙もあり③着を確保しましたが、フルゲートのここはその難易度も少々上がります。うまく立ち回れるタイプが台頭しうるコンディションにつき押さえに入れますが。

[6]⑪アイスバブル(水口)

 昨夏の北海道シリーズで好走を見せましたが、いずれも馬群が密集し満足に追い出せないレースばかりでした。目黒記念②着の実績が示す通り本来は大箱でのびのび走りたいタイプですが、一方でレースの上がりが34秒台にまでなるようなキレ勝負には弱く、馬場悪化で消耗戦+馬群のばらけが見込まれる今の小倉は合っていると見ます。前走のアルデバランSは初ダートに加え59kgの酷量、+14kgと仕上がり途上のコンディションで大敗やむなし。中1週でも最終は坂路で併せ馬を消化し53.7-12.4と上々のデキ。乗り難しさ故調教段階から乗っている水口Jが手綱を取るわけですがコンビ6戦目、そろそろ結果を出したい局面です。

[6]⑫ランブリングアレー(藤岡康)

 中8週(2か月)以上の休み明けは(2,2,1,1)。唯一着外だったのは2200mを使われたオールカマーのみで、雪の中山でも重賞を勝っているように馬場コンディションは不問というタイプです。但し鞍上の藤岡康Jは小倉の芝1800mと2000mでは別人かってほどに成績が変わってしまいます。


 上記は2019年以降の近3年に絞った成績です。元々先行が得意な騎手ではなく、2000mでは最後に前が止まることから差し・追い込みで勝ち星を量産していますが1800mではそれが難しいという現状。ここは鞍上が不得手とする距離につき人気ほどの信頼は置きにくく。

[7]⑬サトノアーサー(荻野極)

 「ワンターン」「左回り」「1600~1800m」と好走条件はかなり限られ、前走の武蔵野Sで初ダートに挑戦するもシンガリ負け。今回は距離はよさそうですがコース形態の面で好走を望みにくい場面。但し、エンジンの掛かりが遅くなっている現状から助走をつけて追い込める小倉が合う可能性はあり、押さえには入れても。

[7]⑭ジェネラーレウーノ(柴山)

 前走は控える競馬を試すも良さが出ず⑭着。やはり先行策でこその馬ですが6歳以降は1秒以上、2桁着順の大敗が続いておりここも先行馬受難の馬場コンディションなだけに大望はし辛く。

[8]⑮ブラヴァス(西村淳)

 前走の福島記念の時に指摘した通り、まともに併せ馬ができないコンディションが続いており精彩を欠く近況。今回もポリトラックでの単走が2週続いており、本来のデキにはないという評価です。

[8]⑯アリーヴォ(横山和)

 ダートを使われた新馬戦と距離の長かった2走前の菊花賞を除けばオール3連対。特に小倉で(4,0,0,0)とコース巧者ぶりが光ります。特に前走の壇之浦Sは4角で狭くなるシーンがありながら直線で伸び直して快勝。戦ってきたメンバー的には強調できないものの、OP特別クラスの馬が揃ったここならいきなり通用の目もあるでしょう。

<予想>
◎アイスバブル
△ダブルシャープ
△アリーヴォ
△ランブリングアレー
△ヴァイスメテオール
△スーパーフェザー
△サトノアーサー


■阪神11R/大和S スマートアルタイル

 元々休み明けは走らない馬で、7か月半ぶりを叩いた前走のジャニュアリーSは度外視。それでも0.3差の⑦着と地力を見せました。昨春にこのコースで天王山Sを勝っており、人気どころに先行勢が多いメンバー構成も味方しここは台頭可能でしょう。

2022年2月19日土曜日

【2/19(土)予想】W重賞の注目馬とねらい目レース(背振山特別)

■東京11R/ダイヤモンドS カウディーリョ

 5走前の福島記念の予想コメントが以下。

 気持ちが入りやすく仕上がりが早い一方で、輸送距離の短い関東圏や滞在競馬の方が結果の出せるタイプです。本来来週の函館記念を予定していましたが賞金が足りない見通しにつき急遽こちらに参戦という事情で、前日入りで対策するとはいえ当日までのテンション維持に不安を残します。仮にそれだけ走れても昨年の夏2戦のパフォーマンスを見る限りここでは微妙な力関係で、1年近くの休養明けを予定を前倒しして使うという点もプラスには捉えにくく。

 その当時は結果的に0.3差の⑥着でしたが、前日までの雨が残る特殊な馬場状態で道中前目につけていた馬が上位に残る展開につき、それを道中4番手追走から着を落としたとなるとやはり遠征競馬は合わないタイプと推察されます。前走は中京を使われての0.4差⑦着、そこから東京に戻るのはプラスで、元々は19年の菊花賞でも0.6差の⑧着と健闘していた馬。加えて3場開催で騎手がばらける中デムーロJを確保できたのも大きく、力量差の小さいこのメンバーなら通用の目はあるでしょう。


■阪神11R/京都牝馬S ジュランビル

 前走のターコイズSが好内容。ミスニューヨークが大外一気を決める流れの中、先行勢で唯一掲示板となる0.5差⑤着。4角では一旦位置取りを落とし手が動くも、そこから抜群の手応えで前を捉えかけるシーンを見せました。一瞬の脚で決めたいタイプにつき阪神内回り+乗り慣れた松若Jに替わるのはプラスで、1200mがベストのアスタールビーが逃げる展開になれば先行勢はある程度かわいがられるはず。人気ほどの差はないでしょう。


■小倉9R/背振山特別 レヴォリオ

 転入2戦目。元々未勝利時代から休み明けは得意でなく、3か月半ぶりを叩かれた前走の0.3差⑥着は健闘の部類。中1週の続戦ですが、滞在で調整され単走ながら併せた前走時より動きも良化。鮫島駿Jは中央在籍時この馬で唯一連対したジョッキーで、再コンビで雪辱を期します。

2022年2月13日日曜日

【2/13(日)予想】京都記念の全頭評価とねらい目レース(共同通信杯)

■阪神11R/京都記念

[1]①タガノディアマンテ(幸)

 元々連戦ではパフォーマンスを落とすタイプで、古馬になってからは休み明けで好走→叩き2走目で凡走のパターンを繰り返しています。今回も約1年ぶりの前走中山金杯を④着しての臨戦ですが、その時からパフォーマンスを落とすと考えれば4歳勢の顔ぶれも揃っているここで着順を挙げる望みは薄いです。

[2]②マリアエレーナ(坂井)

 距離を伸ばしてから成績が安定していますが、条件戦時代は相手関係にも恵まれた部分があり2走前の新潟牝馬SにしてもおよそOPとは言いにくいメンバーの7頭立て。そもそも牝馬戦で2000m以上のレース自体が少ない中では単なる体力勝負になることも少なくなく、距離適性はここにあると思いますが牡馬を相手に重賞級の走りができるかと言われるとまだその可能性は低いと見ています。

[3]③エヒト(松田)

 前走久々の重賞挑戦となったアメリカJCCで0.7差の⑨着。道中は終始荒れた内を通らされ、直線では外に進路を求めるもいざエンジンがかかろうかというタイミングで前が塞がり半ばでブレーキ。不完全燃焼の一戦でした。阪神内回りで2勝を挙げているようにスローから一瞬の脚で決めきるレースが理想で、確たる逃げ馬不在の今回はこの馬向きのペースになることが期待できます。

[4]④レッドガラン(斎藤)

 前走の中山金杯は京都金杯を除外になり仕方なく2000mに使ってきた中で見事に折り合い快勝。それなりにハナを主張したり途中からまくり気味に進出した馬もいたことで、レース後半の溜めが作れ先行勢が崩れたことも大きいです。スロー必至の今回、さらなる距離延長となると克服は簡単ではなさそうで。

[4]⑤サンレイポケット(鮫島駿)

 勝ち切っているのは上りがかかった時で、昨秋の3戦はこの馬に向かない上がり勝負の中で毎日王冠⑥着、天皇賞④着、JC④着と大健闘を見せました。但し、特にG1の2戦はいわゆる「3強」が上位を独占したレースで、⑤着以下の馬は正直G2~G3レベルの馬たちなので得意の左回りで額面通り走ってきただけ、と考えることもできます。右回り、コーナー4つ、スローペースと不向きな条件が揃うここはパフォーマンスを落とす危険性をはらんでいます。

[5]⑥ユーバーレーベン(M.デムーロ)

 大箱でじっくり攻めるレースが向いており、東京芝2400mは絶好の舞台。前走のJC⑥着も自分の競馬に徹した分着を押し上げましたが、当時は53kgで出られていたことを考えれば今回はG1馬のため他の4歳牝馬より1kg背負わされてしまううえ、内回りコースも向いてなく。ドバイへの壮行戦として無理はできないと考えればここでその苦手を振り切るほどの本気を出し切る可能性は低いと見ています。

[5]⑦ダノンマジェスティ(和田竜)

 キレる脚が使えるタイプではないため好位から最後にちょっと差す、というレースで勝てた条件戦は良いですが重賞では決め手不足を露呈。前走の日経新春杯も比較的差し勢に展開が向いた流れを後方から運ぶも、止まった馬すら交わせずの⑩着。上りが必要なこの舞台での台頭は難しいでしょう。

[6]⑧ラーゴム(池添)

 昨春以来の酷さは脱したものの、やはり気性難との戦いで今回も単走オンリーの調整過程。前走の中日新聞杯は中盤の緩んだ区間で折り合いを欠いたことが敗因とされていますが、勝った2走前のアンドロメダSもペース的には大差なかったことを思えば、それでも何とかなる相手関係だったか否かというのが着順を分けているとみられます。今回は距離延長に加えスロー必至のメンバー構成につき、スムーズに折り合えるかと言われると疑問符で。

[6]⑨ジェラルディーナ(福永)

 前走のチャレンジCは道中折り合いを欠いた分の④着。この馬の全4勝はいずれも1800mで、距離延長+道中がかなり緩んだ分もあって抑えきれませんでした。1600mでも取りこぼしていたことを考えれば現状では1800m専用機と見られ、さらなる距離延長がプラスに出るとは思えず。

[7]⑩レッドジェネシス(藤岡康)

 調整が難しい馬ですが今回は毎週CWでの併せ馬を消化しており意欲的な内容。但し本来は叩いてからの2走目が走り頃の馬で、特殊馬場の2走前の神戸新聞杯②着を除けば休み明けは2回走っていずれも着外。開幕集の阪神では最後の1Fがかかる得意の展開も見込めずで。

[7]⑪アフリカンゴールド(国分恭)

 5走前の鳴尾記念の時に「出していくとキレ負けし、かといって溜めても差し切れるほどの脚は繰り出せない」という特徴を紹介しましたが、ここ2走はそれを味方につけての②⑤着。元々素質は買われながらも気性難がネックでしたが、マイペースで行き切らせる騎乗が奏功しており国分恭Jも特徴を掴んできた様子。スロー必至のメンバー構成で行くならこの馬でしょうし、舐められた評価なら再度の残り目に注意が必要です。

[8]⑫マカヒキ(岩田望)

 2走前の京都大賞典では前半61.6のスローペースに加え、最後の1Fで11.8→13.0と急減速するラップで間に合ったという調子。逆に言えば、道中がこのくらい緩めばまだ間に合うということでもあります。当日違って内回りになるのはマイナスですが、スローかつ向こう正面あたりから早めに動くような流れになれば最後の坂上で前が止まったところに突っ込んでくる可能性は捨てきれずで。

[8]⑬ディアマンミノル(横山典)

 追走力に課題があり、道中61秒以上かかるような中距離戦+4角から助走をつけられる阪神・京都が理想的。3走前のアルゼンチン共和国杯では道中後方2番手から直線だけで0.6差⑤着まで押し上げており、このクラスでもやれる力は示しています。ベストは外回りですが、ペースと距離はこの馬の適性範囲につき構え過ぎずに乗れれば一発も。

<予想>
◎ディアマンミノル
○アフリカンゴールド
▲エヒト
△マカヒキ
△レッドジェネシス
△ユーバーレーベン


■東京11R/共同通信杯 ビーアストニッシド

 前走のシンザン記念では距離短縮で自分の競馬ができなくなる懸念から評価を下げましたが、好位差しの形でも最後ひと脚を使って0.3差の④着と収穫のある内容でした。共同通信杯は近年クラシックへの直行を見据えた素質馬が集まるようになり、教育的な観点からも前半はスローになりがちです。特に近3年の前半4Fは49.5、50.5、49.6と東京芝1800mにしてはかなりゆったりした流れで、力のある先行馬が行き切れば普通に残せてしまうペースです。一昨年②着のアドマイヤマーズ級とまでは言いませんが、この馬も京都2歳Sではフィデル(ホープフルS④着)に先着したうえライラック(フェアリーS①着)を1.1秒もちぎっており実績は十分。離れた外を差される展開になると厳しいですが頭数も落ち着いた今回、うまく併せていく進路取りができれば会心のガッツポーズが見られるでしょう。

パラスアテナ2022年初陣、進退を賭す一戦となる覚悟で

 初出資馬である広尾TCのパラスアテナ(牝4、美浦・高柳瑞厩舎)が13日(日)の東京9R・初音S(4歳上牝3勝クラス・芝1800m)に出走、2022年の初戦を迎えます。


(出典:広尾サラブレッド倶楽部Webサイトより)

 鞍上には初コンビとなる大野Jを迎え、昨年10月の西宮S⑪着以来4か月ぶりの実戦に臨みます。中間は放牧を挟み1月上旬に帰厩、約1か月在厩で調整を続けており最終はポリトラックで併走相手を1.5秒追いかけ0.6先着という上々の動きを見せ、仕上がり自体は問題ないと見られます。

 しかしながら、昨秋以降かつての煩さが影を潜めるなどメンタル面の変化が指摘されるように。それがいい意味で大人になったということなら良いのですが、調教でも追われてからの覇気が見られず、レースに行ってもここ2戦は勝負所で無抵抗なまま流れ込む形に。体重の維持に苦労していた馬でしたが、最近では放牧先ですぐに体重が増えるようにもなったということで、当初は「ようやく成長したか」と喜んだりしたものでしたが実際昨秋以降のパフォーマンスを見ると走る方に気持ちが向いていない模様です。

 思えば、デビュー時450kgだった体重は前走で440kgに。「馬体の成長が待たれる」と思っていましたが、3歳シーズンの好走とそれ以降の低迷を考えると、デビュー時から高い完成度を有していたという可能性も考えられます。

 陣営も前向きさを出すために試行錯誤しており、今回は初めてブリンカーを装着してレースに臨みます。しかしながら、調教でもブリンカーやパシュファイヤーを装着してみたものの効果はいま一つのようで、これが実戦でどこまで活きてくるかは未知数です。


 そして、ここ1年の低迷といい頃に戻ってこない現状を考えると、5歳牝馬という立場からは今回の結果如何で「もう1年やるか否か」を判断せざるを得ないタイミングとも思っています。母ステラリードは今年で15歳、半弟のキングエルメス(父ロードカナロア)が昨年の京王杯2歳Sを制したこともありこの母系の価値が高まっているのも事実で、俱楽部ゆかりの血統馬を準OPで1年試行錯誤させるよりは、厳しいと判断すれば今年から新たな役割を…と考えるのも自然な話でしょう。

 とはいえ、当然この馬のポテンシャルがここまでとは思っていないので、無事に帰ってくることは何よりですが、狙いすました適鞍でもう一度見せ場を作ってくれることを願うのみです。骨っぽい4歳勢もいますが、一泡吹かせる走りを期待します。

2022年2月12日土曜日

【2/12(土)予想】クイーンCの注目馬とねらい目レース(帆柱山特別、小倉12R)

■東京11R ロムネヤ

 新馬戦で高センスの勝ち方を見せたもののその後2戦が今一つ。2走前のアルテミスSはスタートからハミを取らず鞍上が終始促してもやる気を見せませんでした。前走の菜の花賞ではゲート内で突っ張ってるときにスタートを切られてしまい後方からの競馬を余儀なくされ⑤着。ただこの前走は暴走気味にハナに立ったフミバレンタインが②着に残したように明らかな内前有利展開で、それを後方大外を回して0.4差まで詰めたのですからスタートがまともなら…というところでしょう。重賞とは言え1勝クラスに毛が生えた程度の今回のメンバーなら引けは取らないはずです。

 あとは今回ルメールJが乗ってきた意味を考える必要がありそうで。

 今回の出走メンバーの中でルメールJが騎乗経験を持つのはショウナンアメリア(未勝利戦⑨着)のみで、現時点で牝馬戦線で重賞級の実績を持つお手馬はいない状況。それゆえ、木村哲厩舎×サンデーR×前走大野Jという状況のプレサージュリフトをはじめ乗り馬は選べる状況であったはずなのに、現状9番人気(11時現在)のロムネヤにわざわざ乗ってくるのは少し不可解です。

 そもそもデビューから3戦すべてロムネヤの手綱を取ってきた戸崎Jがそのプレサージュリフトに騎乗。一見すると国枝厩舎×金子真人HDというアカイトリノムスメと同じコンビにも関わらず見切りをつける格好ですが、逆に考えれば「ルメールJがプレサージュリフトを選ばなかったため戸崎Jにお鉢が回ってきた」という見方もできそうです。なぜその選択になったのかは判断がつきませんが、他の上位人気馬でもスターズオンアースやラリュエルなどその気になれば乗れたはずの馬がいたわけで、それでもあえてロムネヤに乗ってきたのにはルメールJなりの算段があるものと見られます。


■小倉10R/帆柱山特別 ニルカンタテソーロ

 久々に芝を使われた3走前の雷光特別を快勝。大外枠でスタートを決め好位で壁を作れたことが好走の要因だったのは言うまでもありませんが、最後の200mでいざ内に進路を確保すると一瞬で前を捉えたように最後の1Fで時計がかかる展開が得意と見ます。2走前は内枠で参考外、前走は直線半ばまで進路を確保できず不完全燃焼の一戦で、下記の表のとおり今の小倉芝1200mは外有利で大外枠を確保できたのは大きいです。馬場の良いところを走ってひと脚使えればこのクラスでもやれるはずで。

(参考)2022年の小倉開催における芝1200m戦の枠順別成績(先週まで)



■小倉12R キョシンタンカイ

 過去3回芝を使われていますが、明らかに距離の長かった1800m戦を除けば0.4差、0.6差といずれも現級で目途の立つ内容でした。出していくと末が甘くなる分ダートでそれを補おうとしましたが3走前、2走前のように溜めてひと脚を使わせた方が現状ではよさそうで、そうなると後方一気の決まりにくいダートよりも芝の方が活路を見出せそうです。

 ローカルの短距離戦は基本的に芝もダートも登録が多く、小倉の場合ダートは1000mか1700mになってしまうためこの馬の適性を考えれば芝1200mに出すのは決して悪い選択ではないでしょう。直近の成績だけで人気を落とすようであればこの起用は狙いたいです。

2022年2月6日日曜日

【2/6(日)予想】東京新聞杯の全頭評価とねらい目レース(東京7、由布院特別、小倉12、東京12)

■東京11R/東京新聞杯

[1]①アオイクレアトール(内田博)

 このコースで(3,3,2,0)と堅実に走れており、昇級初戦となった前走のキャピタルSでもここに出ていれば1番人気であっただろうプリンスリターンに0.3差の③着とクラスのめどをつけています。ただし速い脚が使えるタイプではないためある程度の位置につけて前が止まるような馬場・展開になることが理想で今の速い時計の出るコンディションはどうかというのと、内田博Jはマイルとそれ以外で信頼度が変わってくる点も気がかりです。


 上記は2019年以降の芝での距離別成績で、最も騎乗機会の多いマイルでの勝率が根幹距離の中では最も低く、1400mや1800mと比べても下回っています。内田博JとG1を勝ったコンビといえば、ゴールドシップやノンコノユメに代表されるようにとにかく「追って追って」という馬が多く、ズブかったりブレーキのない馬には手が合っている一方で「押し引き」が必要なレースを苦手にする傾向があります。

 1400mまでの距離は比較的ひと息で行き切ってしまえることが多く、逆に1800m以上では構造上コーナーが4つあることがほとんどなため自然と息が入るようになっています。1600mは多くの場合ワンターンで、行き脚と溜めのバランスが必要なためこの点の加減が上手くできないと直線でガス欠、ということになってしまいます。マイルでの戦績がへこんでいるのはそうした特性に起因していると考えます(中央の芝マイルG1は3勝していますが、ペースを落とさずに行き切って勝てるヴィルシーナと追い込み一手のピンクカメオなので押し引き不要のレースと言えます)。

 前走は外枠でスタートが決まらなかった分前に壁ができ、ラストの切れを引き出せた側面もありました。最内を引いた今回、馬群に囲まれて溜めは作れそうですがそうなると重賞で差し切れるだけのキレはないとみているだけに…

[2]②ワールドバローズ(和田竜)

 全4勝は中京でのもの。馬柱はキレイですがここ7戦はマイルにして前半4Fが47~8秒台と緩い流れを番手で進めたレースで着順をまとめられています。小頭数のレースも多く前走の長篠Sは7頭立て。現状重賞で通用するだけの力量は見出せず、人気先行の感もあり今回は様子見が妥当と見ます。

[2]③ディアンドル(石川)

 スムーズに行けると強い一方で、早めに来られたり被されたりするとやる気をなくしてしまうタイプ。前走の京都金杯ではブリンカーを装着し外目から運びましたが、早めに他馬に来られたうえ直線入り口で挟まれ戦意喪失のシンガリ負け。その前の福島記念もパンサラッサに行かれてしまい早めに寄られる展開で⑬着とここ2戦は自分の形に持ち込めていないことが敗因でした。

 昨年のヴィクトリアマイルで0.8差(②着馬とは0.1差)の④着、福島(新潟)牝馬Sで逃げ切り勝ちを収めているように「ワンターンの左回り」は絶好の舞台。早めに来られない、という意味では直線が長く後続の動き出しが遅い東京は特性的にも向いています。ブリンカーを外して臨む一戦、速めの時計が出る今のコンディションならこの馬のスピードが活かせるでしょう。

 社台系クラブの牝馬は6歳の3月で引退。とはいえ最近の繁殖事情を考えれば、遅くとも2月の頭までには引退して体づくりの時間を取りたいところ。相手が強くなることを承知でここに使ってくるとなると、恐らくこれがラストラン。スタートさえしっかり決まればこの相手でも遜色は無いはずで、舐められた人気なら狙う価値はあると見ます。

[3]④マルターズディオサ(松岡)

 好位をうまく立ち回っての好走パターンが多いだけに内枠を引けたのは良いですが、乗り難しいところがあるので田辺Jからの乗り替わりは歓迎ではないうえ、55kg以上を背負って③着以内に入ったことがないだけにこの斤量が堪える可能性があります。

[3]⑤トーラスジェミニ(横山武)

 前走の京都金杯では全くやる気を見せず⑬着。4角3番手以下では(0,0,0,6)という馬につき注文を付けてでも行くのがスタイルですが、3走前の札幌記念の時にも指摘しましたが冬季は絞れにくいため凡走傾向が見られます。今回は調教段階からブリンカーを装着し、陣営の言う通りメンタルの問題であればここで一変の可能性もありますが上記の理由であれば根本的に暖かくならないと難しいでしょう。

[4]⑥ファインルージュ(ルメール)

 前走の秋華賞では小差の②着。内をうまく立ち回ったアカイトリノムスメとは位置取りの差が出た印象で、この馬自身も理想通りのレースはできていました。前半61.2というペースを考えれば阪神内回りで4角10番手はかなり厳しく、それを外を回して前に迫った内容は勝ちに等しいと言えるでしょう。

 クラシック戦線での走りを見ても現状1600~1800mがベストで、木村哲厩舎に戻ったこともあり天栄仕上げの初戦なら身体は出来ているでしょう。ただしこの中間はツメの不安と付き合いながらの調整を余儀なくされており、寒い時期で乾燥もあることからやや番組ありきの参戦に映る点は気がかりで、あくまでヴィクトリアマイルを見据えてということを考えればここは無理をして勝ちに行く状況ではないだけに。

[4]⑦ケイデンスコール(石橋脩)

 G2を勝ってしまったため使える番組が限られ、ここも59kgを覚悟のうえで適鞍を狙ってきたという格好でしょう。調教自体は動けており、2走前のマイルCSも同水準で走れていた中0.7差の⑩着。メンバーを考えれば健闘の部類と言えますが、最近は斤量なのか年齢なのか位置を取れなくなっているのが気がかり。得意の左回りマイルに戻るのは良いですが、59kgを克服できるかも課題です。

[5]⑧ドナアトラエンテ(M.デムーロ)

 この馬もサンデーRにつき来月までで引退となり、東京に良績が集中していることを考えてもここが実質的にラストランになりそうです。昇級後は福島(新潟)牝馬Sでタイム差なしの②着、府中牝馬Sで0.3差④着と左回りの重賞でのみ走れており、舞台適性を踏まえての参戦でしょう。

 但し、乗り難しさのある馬でスタートの期待値が高くないデムーロJのテン乗りというのはリスクもあり、あとこの馬の場合調教パターンも微妙に好走パターンに影響していると見ています。

 昇級後の最終追い切りを見ると…

 府中牝馬S 南W併せ 内 ④着
 クイーンS 函館W併せ ⑪着
 福島牝馬S 南W併せ  ②着
 中山牝馬S 南W併せ  ⑨着

 併せ馬では外を走ったほうが当然コースロスは大きく、その分負荷をかけることにもつながります。国枝厩舎はトラックコースでの併せ馬を多用することで有名ですが、ドナアトラエンテの場合は併せ馬の外で負荷をかけられる時の方が好走しており、陣営のコンディション評価とリンクしていることが考えられます。

 今回の最終追い切りは南Wで併せ馬の。状態に関するトーンも上がらずで、無事に帰ってくることが最優先でしょうか。

[5]⑨カラテ(菅原明)

 坂路で52秒台のラップで動けた前走のニューイヤーSを58kgを背負って差し切り。元々昨年もこの時期に3連勝したように冬場は得意なようで、加速ラップを踏んで登坂出来ているのも好調の証拠。昨年の方が出来は良かったと思いますが、相手関係も大きく変化のないことからここも順当に上位争いでしょう。

[6]⑩エイシンチラー(柴田大)

 古馬相手に条件戦を勝ち上がっていますがいずれも52kgでのもの。リアルインパクト産駒らしく左回りのワンターンは合っており、3走前の三面川特別のようなレースが理想ですが現状の東京マイルでは大外一気は決めにくく、溜めを作ることの難しい柴田大Jがテン乗りとあっては手は出しにくいです。

[6]⑪イルーシヴパンサー(田辺)

 ペースの異なるレースを差し切っての3連勝は評価でき、前に馬を置くと一生懸命走る一方抜け出して甘くなる面があるようでメンバー強化しても相手なりに走れているのと表裏一体と考えられます。馬場の良い今の段階であればうまく馬込で目標を置いて走れそうで、離され過ぎずの追走ができればここも勝負になるでしょう。

[7]⑫ヴェロックス(三浦)

 メンバーレベルを落とした分大崩れせず走れていますが、流れ込むだけのレースが続いている現状。有利不利バイアスの少ない今のコースコンディションでは、よほど恵まれないと厳しいでしょう。

[7]⑬ホウオウアマゾン(坂井)

 控えても良い馬ですがこの枠では後手を踏む可能性があるうえ、当初春まで休ませる予定だったのが急遽の参戦というのも気になります。本来調整の難しいところがあり輸送のないマイラーズCなどが目標であったと推察されますが、わざわざ中5週で東京に連れてくる意図が見えずで。

[8]⑭カテドラル(戸崎)

 この枠ですので思い切って下げて前に壁を作りながら進むことになるでしょう。2走前に京成杯AHで見せたように坂を上がってから前を捉えられるキレを持っている馬で、極端なスローが見込まれないこの舞台は再度好走可能と見ます。

[8]⑮カレンシュトラウス(津村)

 前走はレース中の鼻出血で参考外。今回は改めての力試しとなりますが、この中間は肺を気遣っての調教となっており動きは良くても中身ができているかが微妙なところ。鼻出血は再発のリスクも高く、レースで動けることを確認してから手を出してもよさそうです。


<予想>
◎ディアンドル
○カテドラル
▲カラテ
△イルーシヴパンサー
△ファインルージュ


■東京7R ライヴクラッカー

 ホッコータルマエ産駒は東京ダートで(10,7,5,56)、単回316/複回163と抜群の相性。挙行数の多いほかのコースとの比較でも、阪神と並んで高い信頼度がうかがえます。


 ライブクラッカーの前走は直線でやや窮屈になる位置取りから進路を探しながらの④着。ひと叩きして東京ダート1300mに出してくるのは初勝利を挙げた7走前と同様のローテーションで狙ってのもの。津村Jへの手替わりも含めてここは走りごろでしょう。


■小倉10R/由布院特別 マイネルレンカ

 現代ではダートでのみ挙行される1700m戦は全てローカル開催のため、その条件で好走する馬というのが少なからず存在します。マイネルレンカはこれが50戦目ですが、過去ダート1700mに使ったときは⑤④④③①着と崩れていません。4走前に勝った福島戦はうまく4角から助走をつけての差し切りで、コースロスを抑えられる最内枠は好材料。富田Jはこのコースの勝率は低いながら単回102/複回92と人気薄での好走が目立ち、53kgのハンデも後押しに食い込みを期待したいです。


■小倉12R シシリエンヌ

 小倉芝1200mの好走条件となる「新潟芝1000mでの好走歴」を持ち(19年5月に未勝利戦を③着)、このコースでは勝てていませんが0.2差⑧着、0.4差③着と現級でも小差の接戦を演じています。道中はロスなく進み最後に外に出す形が理想で、好枠と52kgで牝馬限定戦なら差はないでしょう。


■東京12R グローサーベア

 昇級後やや低迷していますが、折り合いを重視して意図的に抑える競馬を試していました。元々は先行策で勝ち上がった経緯もあり、今回は陣営が「馬の気に任せる」と宣言。1300m戦にしては珍しく見たところ前に行きそうな馬はほとんどおらず、スタートしてすぐにコーナーになる東京のコース形状もありスムーズに前目につければ一変があっても。

2022年2月5日土曜日

【2/5(土)予想】ねらい目レース(アルデバランS、中京1R、小倉12R)

■中京1R イエローウィン

 坂井Jはこのコースで(8,9,11,50)、単回87/複回118と優秀な成績なのですが、特に昨年の5月を境に何かを掴んだのか成績がガラリ一変。昨年5月以降に限れば(6,4,7,15)で単回193/複回169と成績が跳ね上がり、しかもこれを未勝利クラスに限定すれば(4,2,4,1)で複勝率90.9%(複回307)ともはやバグ。ベタ買いで儲かるレベルの乗り替わりにつき、複勝厚めで狙いたいです。


■中京11R/アルデバランS メイショウエイコウ

 メイショウワザシが逃げる形が予想され、人気の中心であろうダノンハーロックは外枠から好位を確保できそう。しかしながらこのレースにはまくり巧者であるエクスパートランがおり、アンセットヴァウ、ニューモニュメントもまくる形で結果を残しておりダノンハーロックを早めに捕まえに行く展開が見込まれます。こうなるとスタート直後のホームストレッチが長い中京ダート1900mでは最後に前が止まり追い込み勢の台頭が期待できる流れになりえます。

 メイショウエイコウのここ最近は敗因がはっきりしており、前走の門司S・3走前のベテルギウスSは前残り、2走前・4走前は芝レースでのもの。同じく前が止まりやすい阪神ダート2000mや京都ダート1900mでも好走しており、久々に恵まれうる展開のここは一発期待です。


■小倉12R コスモサンレミ

 前走の同舞台のレースでは12番枠から先手を取り切り0.7差⑥着。上りのかかるこのコースでは新潟直線1000mでの好走実績がモノを言うという話は先週も取り上げましたが、今回のメンバーではコスモサンレミが③着の経験があるのみ。先行馬の少ないメンバー構成+内を嫌う流れでペースが落ち着けば枠順好転で前進可能でしょう。

2022年1月30日日曜日

【1/30(日)予想】根岸S・シルクロードSの全頭評価とねらい目レース(巌流島S、中京12R)

■東京11R/根岸S

[1]①オーロラテソーロ(秋山真)

 父マリブムーンはケンタッキーダービー馬オーブ等を輩出したアメリカの名種牡馬ですが、日本においては短距離に良績が集中しています。


 上記が示す通り距離は短いほどよく、逆に長くなるほど期待値は逓減していきます。オーロラテソーロの前走りんくうSはその得意の1200m戦に加え、大外枠で被されることなく先団につけられたことも幸いでした。2走前の大スポ杯では最内枠から行き切れず⑩着と被されるともろい面があり、今回も外からテンの速い馬が襲い掛かってくるであろう最内枠は歓迎できずで。

[1]②レピアーウィット(大野)

 1400mでも(2,1,0,2)と走れてはいますが条件戦時代のもの。OPのペースを考えれば距離はもう少し欲しいところで、近2走得意であるはずの中山ダート1800mで今一つの内容が続いていることからも、今回は刺激を与える意味合いが強いと見ます。被されたくないので一旦下げることになりそうですが、そこから外を回してというロスの大きい競馬で差し切れるほどの末脚を持つタイプでもないだけに…

[2]③[地]モジアナフレイバー(真島大)

 中央参戦は一昨年のフェブラリーS以来。当時は⑥着と健闘を見せましたが、先行勢が総崩れとなった中でケイティブレイブが最後方から大外一気で②着したように流れも味方した格好で額面通りの評価は難しいレースでした。最近では南関重賞でも取りこぼすシーンが目立ち、流石に7歳となり以前のようなキレが見られない現状となると一気の相手強化でどこまで通用するかは疑問符で。

[2]④スリーグランド(岩田望)

 鞍上がまともになってからは脚質の幅が広がった一方で、出していくとキレが鈍る面も見せるように。枠なり、相手なりに走るタイプですので複系の押さえにはしても良いですが、重賞の相手で勝ち切るとなると鞍上ともどももうワンパンチ足りずで。

[3]⑤オメガレインボー(横山和)

 良績は暖かい時期に集中しており、2走前の武蔵野Sも③着ではありましたが不利なく追えた割には最後に止まってしまいエアスピネルに差し返されていました。前走で1200mを使った分行き脚はつきそうですが、厳冬期、実績馬もそろったここでは他の馬との実力差はオッズほど大きくはないと見ています。

[3]⑥ジャスティン(坂井)

 昨春のサウジ遠征以降リズムを崩してしまい、芝を使うなどの打開策も実っていない現状。2走前のクラスターCでは自分の形に持ち込めましたが直線で失速しリュウノユキナからは1.0差の④着。一昨年のカペラSを58kgで制したころの勢いは無く、一本調子なところがあるので一息でレースができる1200mの方が向いている特性からも強調しにくいです。

[4]⑦ヘリオス(武豊)

 行き切るレースで結果を残していますが、OPで勝った3走はいずれも前半3Fが34.6以上かかっておりマイペースで逃げられたもの。今回は1400m戦なら33秒台で逃げるであろうリアンヴェリテがいることから楽な展開にはならなさそうで、逃げずともレースができるタイプとは言え前傾戦のキレ勝負に持ち込まれると分が悪いだけに…

[4]⑧タガノビューティー(津村)

 2走前の武蔵野Sの時にも述べましたが、とかく石橋脩Jと手が合っている馬で同騎手騎乗時が(6,1,1,2)に対しそれ以外(和田竜・松山)だと(0,3,2,3)。まず石橋脩Jが乗れない時点でマイナスと捉えるべきですが、同騎手が騎乗した中で2回の着外は5走前強力メンバーのポラリスS⑤着と前がつかえた2走前の武蔵野S⑥着。酌量の余地があるとはいえ重賞のメンバーでは恵まれないと厳しいというのが今の立ち位置であり、人気も考えれば推せても複系の相手程度が精いっぱいでしょうか。

[5]⑨ソリストサンダー(戸崎)

 交流G1でもあと一歩のところまで来ており実績は上位。前走の武蔵野Sでは前傾戦を利してエアスピネル以下を完封しましたが、チャンピオンズCを自重してここを照準に仕上げてきました。元々間隔が詰まるとよくないタイプなので休み明けは歓迎のクチで、加齢に伴い折り合えるようになったことから距離を伸ばしていますが2~4歳時に1200mを2勝しているようにこの距離も問題は無いはずで、ペースが流れれば型通りに走ってくるでしょう。

[5]⑩リアンヴェリテ(国分恭)

 行き切ってどこまで、という馬で、昨春の連続好走は1400m戦で33秒台で逃げてのもの。ここも注文を付けて行くでしょうがやはり長い直線は目標にされやすく、現状の東京ダートが差しが効く傾向なのもあり今回はペースメーカーとならざるを得ないでしょう。

[6]⑪テイエムサウスダン(岩田康)

 1400mがベストな馬ですが、昨年のこのレースでは特に目立った不利もなく1.1差の⑬着。中央に重賞が少ないのもありますが、最近の好走は実質4~5頭立ての交流重賞ばかりで中央場所の相手関係で恵まれないペースになると考えると重くは扱いにくく。

[6]⑫タイムフライヤー(M.デムーロ)

 重賞勝ちはホープフルSとエルムSでいずれも直線の短いレイアウトのコース。本質的にはキレ勝負の馬ではないのですが、出していくと末が甘くなるため控えさせて一瞬の脚を使う戦法が現状のベストです。前走の霜月Sで詰まり通しで⑨着という内容が評価されていますが、仮にスムーズだったとして長い直線で決め手を発揮するタイプではないだけに…

[7]⑬サクセスエナジー(石川)

 OP昇級後の勝ち星はいずれも平坦コース(京都と地方交流重賞)。本来ウッドとの併用で仕上げられる過程の馬が今回は坂路オンリーという点も気がかりで、実績は認めても舞台と相手関係を考えれば同型の多いここでは。

[7]⑭トップウイナー(横山琉)

 芝を叩いてここに出してくるのは昨年の目黒記念⑯着→プロキオンS②着の時と同じローテですが、あのプロキオンSは重馬場の小倉ダート1700mで前にいた馬が相対的に有利になる椅子取りゲームでした。さすがに東京1400mでは流れ込むだけでは勝負にならずで。

[8]⑮ジャスパープリンス(川田)

 前走はBCダートマイルに挑戦しましたが、もともとマイルに実績のない馬で大敗も度外視。BCデーはスプリント(1200m)かマイルを選ばなければならず、一昨年にスプリントで⑭着という実績から昨年はマイルにしたのでしょうが、本来なら1400mのレースがあると良かったはずです。

 その得意距離では2走前にエニフSを快勝。2番手外目を前半33.9というスプリント戦に近い流れで追走し上がり最速の36.2の脚で後続を抑え切ったのですから、完璧な内容でした。4走前には中山での③着もあり輸送も問題なく、タフさという意味では今回の舞台で最も残せそうな先行馬と言えるでしょう。

 あとはテン乗りの川田Jが乗るという点も気になるところ。日曜の川田Jは東京で2鞍騎乗がありますが、何と言っても一番の仕事は最終R終了後のラヴズオンリーユーの引退式でしょう。根岸Sの他ではラヴズオンリーユーと同じDMMのエールトゥヘヴンに騎乗。これはオーナーサイドの配慮もあっての乗鞍で納得なのですが、引退式の実施が発表されたのが1/13。この後に府中行きが決まったと考えれば、この時点で三浦Jが騎乗予定だったエアアルマスの代役として宛がわれるのが本来筋のはず。後述する理由でこの件は二転三転するのですが、それにもかかわらず川田Jがこの馬に乗るというのは、ある種期待の表れととることができます。

[8]⑯エアアルマス(ルメール)

 元々騎乗予定だった三浦Jがコロナ陽性、代役の予定だった菅原明Jも先週からの体調不良(?)で乗れず。そこにクロラパントゥ除外で空いたルメールJが収まったという顛末で、元々予定していたコンビではないものの注目の1頭に。そもそも出られるかわからないクロラパントゥのためにルメールJが予定を開けていたのも管理する藤沢和師の定年が近いという事情込みなわけで、ここを勝ってフェブラリーSで有終の美、という青写真も描けていただけに残念ではありますが…。

 エアアルマスに話を戻すと、すっかり有名ですが被されるのを極端に嫌う馬でここ1年ずっと内枠を引かされてきただけにこの大外枠は大歓迎というクチ。元々は芝マイルで準OPまで昇級しており、前走で控える形で結果を残せたのも大きいです。唯一、今回距離延長となることで折り合いが心配ではありますがリアンヴェリテがいるのでペースの心配は少なく、あとは鞍上がうまく導いてくれれば。

<予想>
◎ジャスパープリンス
○エアアルマス
▲ソリストサンダー
△オメガレインボー
△ヘリオス


■中京11R/シルクロードS

[1]①レッドアンシェル(和田竜)

 過去何度か取り上げていますが調整が上手くいくかがカギで、3走前に⑤着した北九州記念の時のように直前まで併せ馬を消化できるのが理想。しかし今回は1週前、最終は単走なうえこの中間は坂路オンリーでコースで負荷をかける試みも見られず。現状本調子には今一歩というジャッジです。

[1]②マイスタイル(横山典)

 血統、戦歴から1200mの馬ではないことは誰の目にも明らかなのですが、この馬の場合気持ちが前向きで折り合い難を抱えており短い距離にも対応できているという現状です。前走のタンザナイトSでは初めて1200mを使いましたが、特に注文を付けることなくペースに対応し直線でも追いにくい馬群の中で0.4差の⑧着と善戦。中京はBコース替わりの初週で内の荒れた部分がカバーされ、土曜の準メインも内をついた馬が②着するなどインベタが効くコンディションとなっています。あとは地味にメイケイエールの内側に入れたのも好材料。制御が効かなくなると外に出さざるを得ないですから、内に避難できる位置関係は良いでしょう。皆が外に進路を求めるなら内を掬っての一発があり得ます。

[2]③メイケイエール(池添)

 中間は馬具を変え頭の位置を下げるようにしたことで操縦性が高まったという話。3歳春までは絶対能力で押し切ってきましたが古馬戦ではそうもいかず、スプリンターズSは強力メンバーの中で何とか折り合えた④着でした。そこから相手弱化となるとペースも落ち着き、また折り合い難が顔をのぞかせる懸念があります。

[2]④ルッジェーロ(団野)

 OP特別で小差の好走が続いていますが、TVh賞でタイム差なしの②着したようにベストは平坦。坂があり外伸びとまでは言い切れない今の中京では恵まれる期待は薄くて。

[3]⑤タイセイアベニール(幸)

 エンジンの掛かりが遅いうえスタートに難があるため、末脚でリカバリーの利く大箱の方が合っています。ただしこの枠では後手を踏むと一気に最後方まで下げざるを得ず、2年半ぶりの騎乗となる幸Jがどこまでこの馬の特性を理解して乗れるかは未知数です。

[3]⑥ホープフルサイン(太宰)

 準OPを勝った8走前の雲雀Sも含め直近の好走はすべて東京芝1400m。左回りは合っており今回54kgとハンデが軽くなるのは良いですが、このコースの通算勝率2.2%、最後に勝ったのが5年前という太宰Jのテン乗りというのはポジティブには捉えにくく。

[4]⑦ショウナンバビアナ(川島)

 前走はインをロスなく進むも直線でドン詰まってしまいまともに追えず。スムーズなら見直す手はありますがそもそも4走前に勝ったセプテンバーSのメンバーが低調で、51kgでも背負わされすぎな印象です。

[4]⑧ミッキーワイルド(柴山)

 このコースのロードカナロア産駒は(18,6,9,54)で単回242/複回107とベタ買いで儲かるレベル。この馬は根岸Sを除外になってやむなくこちらに参戦してきましたが、元々は芝で2勝しておりエントシャイデンやワイプティアーズといったOP馬を封じた実績があります。芝でも一概には切れませんがこの馬の場合は前半が35秒台くらいで流れないとついていけず、1400mに良績が集中しているのはそのためでもあります。ビアンフェがいる今回は33秒台は必至で、この馬向きの流れにはなりにくく。

[5]⑨カレンモエ(松山)

 スピードは一級品も一本調子なところがあり、最後にもうひと脚使うということができないタイプです。34秒台前半以下の上りが求められるようなレースでは相対的に着を落としており、このコースで挙行される重賞は多くが34秒台の上がりを求められることからもこの舞台では勝ちきるまでは難しいと見ます。

[5]⑩ナランフレグ(丸田)

 戦法が限られる一方で最近では堅実さも出ており、ここ2走良績の乏しかった阪神で好走を続けているのは目を見張るものがあります。外差しとまで言い切れない現状の中京で間に合うかの懸念はありますが、得意コースに替わって前進は可能でしょう。

[6]⑪レインボーフラッグ(藤井)

 3走前のマイルCSの際にも触れましたが、この馬のベストは左回り1400m。適性からはやや短いうえ急坂もプラスではなく、ここでの前進可能性は見出しにくいです。

[6]⑫レジェーロ(小崎)

 2走前にタンザナイトSで②着がありますが、ボコボコに掘れるコンディションの最内を避けて進み直線では馬場の良い外に出せたことが大きかったです。似たような位置にいたヤマカツマーメイドが③着に残したことからも位置取りがモノを言った好走で、現状の中京ではうまく立ち回ってどこまで、という展開になりそうです。

[7]⑬エーポス(亀田)

 前走のラピスラズリSが初の1200m戦。道中馬群の中で窮屈なところはありましたが、うまくロスを避けて進めたのは大きかったです。元々フィリーズレビューを勝った時も33.4-36.0という前傾戦を差し切ってのもので、流れが向いた側面もありました。それを考えれば今回も前半は流れそうで、うまく捌けさえすれば再度の好走は可能でしょう。

[7]⑭マイネルアルケミー(国分優)

 夏の北海道では小差の好走を続けていましたが、元々平坦に良績が多くここ2戦は苦手な坂コースで着を落としています。外枠でレースがしやすくなるのは良いですがここも急坂の不適条件につき。

[7]⑮ビアンフェ(藤岡佑)

 逃げられれば強く、2走前の函館SS(札幌)では32.8の前半ラップを刻み逃げ切っているようにペースも不問というタイプです。一方で勝ち切った4戦はいずれも平坦コースで、最後の坂が堪えるという戦績からはこのコースでどこまで、という懸念は残ります。

[8]⑯シャインガーネット(田辺)

 2走前のセントウルSでは道中やや窮屈なシーンもありましたが直線で脚を使い0.5差⑥着。折り合いを考えてもベストは1400mですが、スムーズに運べそうなこの枠はかえって好材料。前が止まる流れになればチャンスはあるでしょう。

[8]⑰ジャンダルム(荻野極)

 最近は年齢のせいなのかスタートが決まらず、好走パターンである「4角4番手以内」に持ち込めていません。そのためか今回は末脚にかける戦法を示唆していますが、前走のスプリンターズS時にも指摘したように同じ条件に続けて使われるとズルさを出すタイプで、距離短縮で好走→慣れてくるとジリ貧という戦歴を重ねています。これ以上は短縮のしようがないので仕方ないですが、何か刺激を与えるような方策がないと現状打破は厳しいのでは…

[8]⑱サヴォワールエメ(酒井)

 新馬戦を除き好走は全て5番枠より内を引いたとき。この枠、このメンバーでは好位を取るのは難しく。

<予想>
◎マイスタイル
○シャインガーネット
▲カレンモエ
△ナランフレグ
△エーポス
△ビアンフェ


■小倉11R/巌流島S サンラモンバレー

 1200mは2回使われて0.4差、0.3差と小差の好走を続けています。特に前走のみちのくSでは最後の2Fが11.7→12.8と1秒以上もかかるタフな流れで最後まで脚を使い④着。4角で10番手以下だった馬はこの馬以外は⑨着以下に沈んでおり、最後に減速するラップでの強さを示しました。

 小倉芝1200mは構造上前半が下り坂を走るため流れやすく、福島芝1200mや新潟芝1000mといった最後に減速するラップ傾向を持つコースで好走している馬がよく来ます。昨日の最終で最低人気ながら③着に入ったパラティーノヒルも、昨夏に新潟芝1000mで連続好走した実績があり小倉ラップは得意な馬でした。サンラモンバレーも前走を見ればその資質はありそうで、絞れて出てくるかがカギも一発の魅力を秘めた1頭でしょう。


■中京12R ルーアン

 現級で②着4回、③着3回と通用する実力はありながら、罰ゲームかと言いたくなるような騎手起用が続き現級20戦目。主戦の太宰Jがもう1頭のお手馬であるウーゴに騎乗するため団野Jが回ってきましたが、現状では間違いなく鞍上強化でしょう。

 前走は距離延長の分もあり最後は残せず。2走前に③着したとき同様に再度1200mに距離を詰めて使ってくる今回はきっちり走り切れそうです。この馬含め前走で逃げた馬は5頭いますがうち2頭は前走が名古屋で、ほかの2頭も決してハナにこだわるタイプでもないためマイペースで運べる期待も大きく、手替わりでの一発に期待です。

2022年1月29日土曜日

【1/29(土)予想】ねらい目レース(白嶺S、伊賀S)

■東京9R/白嶺S カフェスペランツァ

 前走のJRAアニバーサリーS(中京ダ1800m)では向こう正面でワンダーエカルテのまくりの直撃を受け、4F目から5F目にかけて区間ラップが13.2→11.8と一気に早くなったタイミングで脚を使う展開に。中1週で連続しての輸送競馬で-6kg(504kg)というのも微妙にコンディションに影響した感があります。

 今回は4か月ぶりのレースですが、いずれも2か月半の休み明けだった4走前が④着、2走前が⑤着と久々は苦にしないタイプ。東京マイルで1桁馬番を引ければ①③④着と安定して走れてもおり、絶好枠を引いた今回はいきなりでも勝負できると見ます。


■中京11R/伊賀S クインズヴィヴィ

 シャマルが前走でマークした1.09.8という時計は良馬場の新潟ダート1200mでは改修後の最速。4角2番手から自力で押し切っての時計ですから非常に優秀なのですが、今回は前走で逃げた馬が5頭も出てくるうえ蟻洞の治療明け、平坦の新潟から坂のある中京替わりと危険な要素が多く、勝たれたら仕方ないですが1番人気が必至という情勢故積極的には狙いにくいです。

 それならば、今回「テンノリ」で控えさせることを示唆しているクインズヴィヴィがねらい目でしょう。中京は12~1400mを5回走って④③①③④着と大崩れなく走っておりコース適性は問題なし。3走前に不良馬場でキックバックを受けまくった影響もあってかここ2戦は頭が高かったり押しても全然進んでいかなかったりとメンタル面の課題を見せましたが、休養を経て立て直され最終の坂路では横山典Jを背に51.0-12.7と上々の時計をマーク。5走前でデンコウリジエールの③着しているように現級通用の力は既に示しており、テンが流れれば最後のひと脚で届くかと。

2022年1月23日日曜日

【1/23(日)予想】東西重賞の注目馬とねらい目レース(小倉9R、中京12R)

■中山11R/アメリカジョッキークラブC マイネルファンロン

 新潟記念をそれまでのスタイルを崩し後方一気の末脚で勝って以降、控える競馬を続けていますが奏功せず。前走の中日新聞杯も終始掛かってしまい直線でガス欠。ここ2戦の手綱を取っている松岡Jとしても試行錯誤があったと思われますが、もともとスムーズに折り合えないともろい面は陣営も自覚しており、一連の負け方から極端な戦法を取って馬を落ち着けるほうが良さそうなタイプである可能性も見えてきました。

 今回は行きそうな馬がキャッスルトップ程度で、流石にJDDの1000m通過が62.6という馬が中央の芝馬を相手にハナを叩けるかと言われると疑問符で(玉砕覚悟でそうする手もありますが、ここ2戦逃げて垂れているだけに再度同じ戦法で前進を図る可能性は限りなく低いと思います)…スローペースで馬と喧嘩するくらいなら自ら行き切ってしまおうと考えても不思議ではありません。この中間はCWでラスト11秒台を連発するなど調子も急上昇。舐められる相手関係、コンビ3戦目でそろそろ一発でしょうか。


■中京11R/東海S スワーヴアラミス

 前走のチャンピオンズカップでは後方から内を進むも、直線で内が空かず一発も鞭を使えるタイミングがない中で1.6差の⑧着。とはいえ勝ったテーオーケインズと2着のチュウワウィザードが1.0差でしたから、不向きな上がり勝負にあって直線だけでここまで差を詰めたのは健闘の部類でしょう。サンライズホープ・オーヴェルニュも居ますが、力を出し切れなかった敗戦だったこの馬が舐められた人気するようであれば注意が必要です。


■小倉9R ナンヨーローズ

 芝1200mに限れば小差で好走を続けており、ゲート難もさることながら騎手起用でだいぶ損をしている印象。唯一の勝利がゲートに定評のある藤田菜Jという事実がそれを物語っています。

 その唯一の勝利を挙げたのが小倉。中間は現地でゲート練習も行い、五分に出られれば過去2度の掲示板実績からも現級通用の力は持っています。折しも岩田康Jは現在中央通算1699勝。ここで決めてもらいましょう(ガッツポ


■中京12R コーリングローリー

 どうも単勝に大量投票があったようで現時点で15倍しかつかないのはびっくりなのですが、もう少し上がると信じて。

 中京ダート1200mのヘニーヒューズ産駒の信頼度は抜群で、近3年で(10,8,7,54)で単回75、複回103。元々どこでもダート短距離は走る血統ですが、直線に坂のある中京、中山で安定して走れており一介のスピード型とは一線を画します。この馬も新馬勝ちは中山の1200mで、前走の中山戦も着順こそ⑩着でしたが昇級後最少となる0.5差まで詰めてきており、ペース慣れ+コース替わりで前進が見込めるでしょう。鞍上に目を瞑ってでもここは狙います。


2022年1月22日土曜日

【1/22(土)予想】ねらい目レース(鳥栖特別・小倉12)

■小倉10/鳥栖特別 グルーヴビート

 4戦ぶりに芝に戻しますが、小倉1800mでは(1,1,0,0)と好走歴があります。特に勝った昨年2月の未勝利戦では、前半1000mが62.5秒というかなりのスローペースながら中団から足を伸ばし差し切った強い内容でした。エアグルーヴの牝系らしく長くいい脚を使える分、助走のつけられる小倉コースは向いているといえそうです。

 但し気性難が災いし勝ち上がり後は低迷。なかなか真面目に走ってくれないタイプのようで、前走も騎乗した古川奈Jが終始追っつけながらの追走もやる気を見せず。今回は上記の小倉2戦でも手綱を取った川又Jに手が戻り、再び目先を変えての芝参戦。矢作厩舎はこういう起用で馬のやる気を出させることに長けており、狙うならここでしょう。


■小倉12R セリシア

 この馬は未勝利を脱出するのに実に13戦もかかったのですが、父エイシンヒカリ譲りのスピードこそあれど決め手に欠けることから惜敗が続いていました。何せ僅差先着を許したメンバーにはアナザーリリック、ストライプ、ワールドバローズ、マリーナ等現在のOP~準OPクラスがずらり。行く気に任せるとガーッっと行ってしまい脚が溜まらず、かといって控えて持ち味が出るタイプでもないため「内~中枠の好位で前に壁を作る」レースが理想です。

 前走の若手限定戦では3角・直線で2度ブレーキになる場面があり、スプリント戦であれではノーチャンス。内目の枠を引き先行勢もそれなりに揃った今回はうまくペースが流れそうで、一発の期待大です。

2022年1月16日日曜日

【1/16(日)予想】W重賞の注目馬とねらい目レース(中京9、ジャニュアリーS)

■中山11R/京成杯 ロジハービン

 前走の未勝利戦は芝2000mで61.7-60.3の後傾ラップ。中団を進むも直線では完全に前が塞がり万事休す…と思いきや垂直移動で進路を確保し右ムチ数発でスッと伸びてあっさり前を交わす強い内容でした。中間の積雪などもあり中山の芝は「稍重に近い良馬場」で、520kgを超える馬格も今のコンディションに合うはず。この馬を掴んだ戸崎J継続騎乗もプラスで、重賞でも即通用の目。


■中京11R/日経新春杯 エフェクトオン

 前走の福島記念でも◎を打ったのですが、外々を通らされた上ハイラップでなし崩し的に足を使う展開になり0.9差の⑤着。本来は一瞬の脚で決めきるレースが理想で、直線向いてから進路を確保し脚を使える中京2200mは向くはず。今の中京は昨日の愛知杯もそうであったように見た目ほど内が悪いわけではなく、この馬が3走前に勝った阿武隈Sの頃の状態に近そうで、コースロスなく差し馬を運べる秋山真Jはこの馬にも舞台にも合うと見ています。ハンデも据え置きで前がばらければ間隙をついて一発も。


■中京9R ソスピタ

 騎手に恵まれなかったといえるこれまでの戦歴。

 レーン(1,0,0,0)
 野中(0,3,2,1)
 柴田大(1,0,0,9)
 丹内(0,0,0,3)

 東京1400mで僅差の好走を続けており、過去2勝も東京・新潟。左回り1400mは合う舞台なのですが、恐らく次走で東京に戻ると成績の悪いほうの2人のいずれかに手が戻る可能性が高く、物理的に乗れないための乗り替わりとは言えデムーロJが跨るここはこの馬の力量を素直に信頼できそうです。


■中山10R/ジャニュアリーS ブランクエンド

 初めて1200mを走った前走が好内容。スタート一息で最後方から進むも直線だけで0.6差⑥着まで押し上げてきました。3走前のアハルテケSも次走重賞・リステッドで好走するようなメンバーが揃う中で0.5差の⑧着と脚を使えており、このメンバーで通用の素地は持っています。ゲート難がここ数戦続いているだけに大外枠は好材料で、スムーズに捌ければ上位勢と差はないでしょう。

2022年1月15日土曜日

【1/15(土)予想】愛知杯の注目馬とねらい目レース(中京12)

■中京11R/愛知杯 デゼル

 ペースが流れると脚が溜まらないタイプで、ヴィクトリアマイル、エリザベス女王杯は速めの流れについていけなかったのが敗因と見ています。その間の府中牝馬Sはまともにかかってしまい失速と乗り難しいところがある馬ですが、コーナー4回の左回り、形状的にペースが落ち着きやすい中京の舞台は合っています。加えて先行タイプがそれなりに揃ってはいるものの飛ばす馬はおらずで、じっくり運べそうな流れもこの馬に向きそうで久々に末脚爆発のチャンスと言えるでしょう。


■中京12R テイエムメロディー

 ここ2戦は中団から控えるも伸びずに⑧⑭着。溜めて切れるタイプではないため、3走前までのように出していって流れに乗ったほうが成績が上向くと見ます。陣営も今回は前目でのレースを示唆しており、メンバー的にも先手はすんなり取れそうでここでなら残り目があっても。


2022年1月10日月曜日

【1/10(月・祝)予想】フェアリーSの注目馬とねらい目レース(淀短距離S)

■中山11R(フェアリーS) エバーシャドネー

 新馬戦の内容が優秀で、道中4番手追走から上り最速の34.2の脚を使って差し切り。負かした②着馬は昨日シンザン記念を勝ったマテンロウオリオンですから、地力は疑いようがありません。この日この馬と同じだけの上りを使った他の2頭はいずれも10番手以下の追走で、前目につけてひと脚使えるのは今の中山では大きな武器です。中山替わりもルーラーシップ産駒なら不安も少なく、スタート五分なら順当に好勝負です。


■中京11R(淀短距離S) ジョーアラビカ

 本来なら上位に取るべき馬は他にいますが、実績馬のグルーヴィットは長欠明け+スタート難のクリスチャンJの内枠、ダディーズビビッドは先行馬不在のメンバー構成に加え竹之下Jの継続騎乗で折り合いに懸念を残し、結果的に綺麗な馬柱で昇級初戦となるスマートクラージュが人気になるという構図。それならば一昨年の京阪杯③着、昨夏も北海道シリーズで小差の好走を続けたジョーアラビカの一発が無いでしょうか。

 昨年のこのレースは1番人気に支持されましたが、スタートの失敗が響き伸びない内に入り見せ場なく⑫着に敗退。その後札幌での4戦も④⑦⑫⑪着ですがいずれも着差は0.1~0.6差に纏めており、自分の脚は使っており着順ほどは負けていません。ここ2戦は番組の都合もあり不適条件(ダート⑯着、マイル⑮着)に使われてのもので度外視でき、芝1200mに限ればスタートを決められればここでも差は無く人気の盲点と見ます。

2022年1月9日日曜日

【1/9(日)予想】シンザン記念の全頭評価とねらい目レース(新春S、ポルックスS)

[1]①ビーアストニッシド(岩田康)

 デビューの中京戦ではスタート直後から頭を上げるなど若さが目立ち、半ば中井Jも持っていかれるような形でハナに立ちお釣りを失くしての③着。案の定2戦目から岩田康Jに乗り替わって勝ち上がり+重賞②着と格好をつけていますが、勝った2走前もかなり口向きが悪く直線ではノーステッキでの辛勝。前走の京都2歳Sは距離を気にしてか他の馬も深追いせず前半5Fは62.8のスローペースで、だいぶ楽に逃げさせてもらった分もありました。折り合い面を考えれば距離短縮はプラスですが、ペースアップと最後の急坂は楽ではなく。

[2]②ラスール(ルメール)

 新馬戦は労せずしてインの好位を取れた分もあり過信はできませんが、0.9秒ちぎった③④着馬がいずれも次走で勝ち上がっている点からも一定の評価はできる内容でした。その前走は前が開く前から追い始めていたように、エンジンの掛かりに課題がありそうで距離はもう少し長い方が良いタイプと見ますが、再度好枠を引けたここはスンナリ先行からしっかり脚を使えれば牡馬相手にも引けは取らないと見ます。

 2月で定年を迎える藤沢和師ですが、実はシンザン記念への出走は過去2回しかなく(18年ファストアプローチ④着、20年サンクテュエール①着)、関東馬、しかも牝馬の参戦自体異例とも言えます。ただこれは昨今の2歳戦の整備に伴い、早めに賞金を確保しクラシックに直行する上では丁度良い時期であることも作用しており、牝馬の場合は桜花賞前に遠征を経験させられるという点も大きいと見られます。マイルで賞金加算するなら関東馬の場合牝馬同士のクイーンCがありますが、最近は有力関西馬が逆に遠征経験を積ませるために参戦するケースも増えており決して相手が易しいわけでもなくなっています。実際に一昨年のサンクテュエールもシンザン記念を勝った後は桜花賞に直行しており(⑥着)、賞金加算の算段を持っての西下と言えるでしょう。

[2]③ソリタリオ(C.デムーロ)

 モーリス産駒らしくややもっさりとしたところがあり、キレ勝負だと分が悪い現状。2戦目以降はスタートが安定し好位につけられていますが、今回そこそこ同型も揃った中でスタートにリスクを抱えるクリスチャンJの起用はプラスとは言い難く。

[3]④ジャカランダ(幸)

 芝では未勝利。前走の万両賞では後方のイン→直線で外に出す理想的なコース取りで運ぶも、同じような位置にいたマテンロウオリオンに全く抵抗できず0.7差の⑤着。相手も強くなるここはプラス評価できる要素が見当たらずで。

[3]⑤アールチャレンジ(団野)

 掛かるところがある上使える上りに限界があり、バテ合いになった2走前は最後まで走り切れたことが最大の勝因と言える内容。レースの上りが37秒くらいになってこの馬の末脚でも間に合うようになれば良いですが、天候も展開も恵まれうる余地は無さそうで。

[4]⑥カワキタレブリー(松山)

 前走のデイリー杯は出脚を使わず、先行争いが落ち着いて区間ラップが12秒台に緩んだ残り1000~600mで上手く差を詰め、直線でもガラ空きの最内を進んで7頭立ての③着を拾いました。バテないものの現状では流れ込むだけのレースになっており、ここも掲示板が現実的な目標にはなるでしょう。

[4]⑦シーズザデイ(鮫島駿)

 新馬戦は恵まれたというほどではありませんが、最後の1Fで1.5秒も時計がかかっており完全に脚は止まっていました。右にもたれる面も左回りでは不安要素な上、距離延長もプラスとは言い難く。

[5]⑧ウナギノボリ(吉田隼)

 現状左回りのマイルが合う馬で、スタートからスムーズさを欠いた2走前のデイリー杯は参考外。但し得意条件で走ったサウジアラビアRCでサンデーR勢に水をあけられた上その上位勢は次走の重賞で良いところが無く、そこから一回り下の評価となると重賞でどうか?という疑念は残ります。

[5]⑨レッドベルアーム(川田)

 前走の東スポ杯は向こう正面でまともに掛かってしまい参考外。いかにもレッドファンタジアの牝系という若さを見せている現状故距離短縮はプラスですが、ではまともに走った時にどの程度か?と言われると、好位のインをロスなく運んだ新馬戦が進路が出来ても伸びが案外という内容で評価の難しいところです。最終追いも芝で54.0-12.1とおよそ追い切りとは言えないレベルの内容で、血統でどうしても人気してしまいますが今のオッズに見合う魅力は見いだせず。

[6]⑩マテンロウオリオン(横山典)

 新馬戦は出していっての②着。通ったコースの差もありますがやや止まり過ぎな印象で、思い切ってポツンした前走の万両賞はメンバー唯一の33秒台の上りを繰り出し①着。ペースが流れ溜めたことが奏功したうえ新馬戦の時に見せた右に張る面もマシになっており、周囲に馬のいない方が気分良く走れるのかもしれません。

 今回も隊列はすんなり決まりそうで、この馬に流れが向く可能性は高そうです。口向きを考えても左回りの方が良い可能性は高く、距離延長に対応できればチャンスはありそうです。

[6]⑪デルマグレムリン(武豊)

 デビュー戦は進路確保に苦労した分で脚を余しましたが、初勝利の2戦目は外伸び馬場に前傾戦とこの馬に展開が向いた分間に合った格好です。当時のメンバーからも即重賞級かと言われると疑問符で。

[7]⑫ジャスティンヴェル(西村淳)

 新潟の新馬戦で1200m戦にして0.9の大差をつけて圧勝して以降、ここ2戦は控えて案外な結果。謎を解くカギは「新馬戦での川田Jの騎乗」にあると見ています。

 ゲートの巧拙や出脚の速さ等「やってみないとわからない」部分の大きい新馬戦は、基本的に各馬出たなりのスタートを切らせて具合を計るのが一般的ですがこの馬の新馬戦はスタートから注文を付けてハナへ。直線に入った時点で既に5馬身ほどリードを取っていましたが、ここも通常の新馬戦なら手綱を緩めて消耗を抑えるのが常なのに川田Jは最後まで一杯に追って入線。その分0.9差の大差がついたレースでもありました。

 その川田Jは新馬戦後のコメントで「素直でないところがあるので、この馬の特性を活かすレースをしました」と語っており、スピードの違いでハナに立つこともありますがこの馬の場合はハナに行くのは「特性」を活かすための判断だったと言えます。加えて川田Jと言えば某媒体で「逃げは最後の手段」と語るほど逃げ戦法を嫌うジョッキーで、若いうちに逃げさせると折り合いに悪影響が出ることを懸念する立場を取っています。その川田Jがよりによって新馬戦で注文を付けてまで逃げさせるんですから(しかも1200m戦で)、推測ですがこの馬は他馬が前や周囲にいるとやる気を失くすなどの理由で「前に行かないと駄目」なタイプと見られます。

 そのくせ出脚があまり良くないので、ここ2戦の手綱を取った松山Jは出たなりで控える競馬をさせましたが思ったより伸びず。2走前のききょう賞の日、空いているにも関わらず川田Jが乗らなかったという点もこの馬の難しさを暗に示唆しているようです(しかも師匠である安田隆師の管理馬で)。今回は安田隆師も積極策を示唆しており、西村淳Jもギベオンの金鯱賞など過去の戦法にとらわれない積極的な乗り方のできるジョッキーです。ビーアストニッシドは必ずしも逃げなくてもレースはできる馬で、新馬戦のハナを叩けさえすれば一気の押し切りまで期待できるポテンシャルはあると見ています。

[7]⑬ショウナンアメリア(池添)

 3角で狭くなる局面のあった2走前は度外視できますが、その前2戦でマイルを使い②②着。デビュー戦は後方から脚を伸ばすも最後に脚色が同じになってしまった格好で、2戦目は前目のインを確保し絶好かと思いきややはり最後は脚が鈍っており、前走を勝ちきったことからも単純に1F長いと見られます。

[8]⑭モズゴールドバレル(坂井)

 新馬戦は1番枠から五分のスタートを決め、インの3番手で絶好の運び。前が開いて瞬時に伸びましたが脚の使いどころもドンピシャだった印象で、距離が伸びたり早めから追い出していて同じ脚を使えるかとなると半信半疑な。前回と変わって8枠からのスタートも課題となります。

[8]⑮セルバーグ(和田竜)

 デビュー戦、2戦目の京王杯2歳Sともにラップの緩んだタイミングで行きたがるところを見せており、ペースが流れるであろうこの舞台はレースはしやすくなりそうです。新馬戦は掛かりながらも勝ち切り、京王杯2歳Sでは直線で鞭を落とすアクシデントもありまだ全力で走ったことが無いという点では魅力ですが、デビュー戦のメンバーを考えればここでどこまで?

<予想>
◎ジャスティンヴェル
○ラスール
▲レッドベルアーム
△マテンロウオリオン
△ソリタリオ
△ビーアストニッシド
△セルバーグ


■中京10R(新春S) ハッシュゴーゴー

 前走の道頓堀Sは直線で詰まってしまい不完全燃焼。2走前の戎橋Sが好内容の上メンバーも揃っており、現級通用の素地は既に示しています。距離延長で中団のポジションが取れれば終いは確実に脚を使えるので台頭可能でしょう。


■中山11R(ポルックスS) メイショウワザシ

 行く馬がいないメンバー構成で、久々にマイペースの単騎逃げが叶いそうです。別定戦でハンデ差も小さく奇襲を仕掛ける馬も居なさそうで、ここ3戦はポジションを取れず負けている分人気も落ち着いており格好の狙いどころでしょう。

2022年1月8日土曜日

【1/8(土)】ねらい目レース(ニューイヤーS、すばるS、鳥羽特別)

■中山11R(ニューイヤーS) グランデマーレ

 前走の京成杯AH時の見解が下記。

 前走の関屋記念は左回りのせいか道中終始スムーズさを欠いていましたが、位置をかなり下げた割には直線だけで5着まで押し上げてきました。やはり神戸新聞杯と鷹巣山特別の大敗は左回りと見てよく、右回りで番手外を取るいつものレースができれば当然にパフォーマンスは上げてこられますし、重賞タイトルに手が届く位置にいる馬であることは間違いないでしょう。但し今回は同じ藤岡でも弟の康太Jが初騎乗。関東での経験値が兄とは段違いな上乗り難しさも残すこの馬でテン乗りとなると一抹の不安は残ります。

 結果としては内枠で終始外に馬を置く形になり、エキサイトした分もあり⑪着大敗。鞍上の経験値も少なからず影響あったでしょうか。今回は同じテン乗りでも中山での経験値は十二分にある戸崎Jで、被されずに進めそうな外目の枠もプラス。3走前のストークSではユニコーンライオンに先着していたように力量は重賞でも足りてよく、ここは好勝負必至と見ます。


■中京11R(すばるS) ロイヤルパールス

 2走前のカペラS時の見解が以下。

 中1週以下だと(4,1,1,5)で中2週以上だと(1,1,1,28)。出脚がつくかが鍵で間隔を詰めて使ってきた方が反応が良くなるタイプにつき、中5週と間隔のあいたここでは強調しにくいです。

 そのカペラSでは4走前に勝った宮崎Jが被されずにエスコートした好騎乗もあり⑥着と健闘を見せましたが、中1週で挑んだ前走のりんくうSは最内枠で出脚を使う形になり⑭着と大敗。今回は絶好の大外枠を確保し、鞍上の池添Jは8走前の栗東Sで0.4差④着した際に一度騎乗しておりこの点も心強いです。中1週の続戦で前進可能でしょう。


■中京9R(鳥羽特別) ディヴィナシオン

 前走の有松特別は単騎で行き切れば強いフミロアのペースになってしまい、後方待機勢はノーチャンスというレースでした。直線で終始進路が狭くなる中で0.1差②着まで追い上げた前走の内容は十分で、元々昇級前から格上挑戦で現級2度の③着のある馬で好走がフロックされるようなら連続好走に注意が必要と見ます。

2022年1月5日水曜日

【1/5(水)予想】東西金杯の予想とねらい目レース(中山6)

■中山11R ジェットモーション

 気性面に難があり去勢で幾分良くなったものの、道中は前に壁を作り脚を溜めさせ直線で進路を求めるやり方がベストな馬です。5走前にOP入りして以降冴えませんが、巴賞は直線で進路が狭くなり、函館記念は縦長馬群でなし崩し的に脚を使わされた分、札幌日経OPは不適距離の2600m戦で、前走のディセンバーSは太め残りで直線は流しており参考外といずれも敗因があるレースでした。今回は前を主張したい馬がそれなりにおり、叩き2走目で流れに乗れれば直線で前をひと呑みできる位置にいられる期待ができます。


■中京11R バスラットレオン

 6走前のニュージーランドトロフィーが非の打ち所のないレース。当時負かしたタイムトゥヘヴンはその後の古馬重賞でも構想しており「芝マイルで逃げれば」相当強い馬のはずですが、NHKマイルCは落馬、ダービーは不適距離、京成杯AH・富士Sは待機策で不発、武蔵野Sは同型多数で共倒れといずれも噛み合わないレースが続いてきました。

 今回陣営はようやく「重賞を勝ったときのようなレースを」と逃げることを示唆。ディアンドル、シュリ、トーラスジェミニは逃げなくても競馬ができる馬ですのでハナを叩くことは問題なさそうで、ここは久々に本領発揮の舞台と言えるでしょう。


■中山6R タイセイコマンド

 前走の中京戦はハミを変えた効果もありハナを叩けたものの、掛かり気味に絡んできたエイカイファントムに突かれて息の入らない展開に。前半1000mは60.6という通過でしたが、昨年の中京2200m戦でこれより早いラップで逃げて勝った馬は皆無。京都新聞杯のルペルカーリアが0.1差の②着に残した程度で、10頭立て以上のレースではこれ以外皆1秒以上負けています。そこから考えるとその前走で0.6差⑤着というのは非常に優秀で、陣営は再度積極策を示唆しており中山替わりも好材料。強力同型も不在のここなら。

2021年12月30日木曜日

【2021年の収支報告】

【2021年】
的中:59/240R(24.5%)
※本命抜擢馬の確定着順が3着以内となったレースを「的中」としています。

単勝回収率:115.0%
複勝回収率:70.7%

【本命抜擢馬と結果の一覧】(クリックで拡大します)


 的中率はほとんど変わらずでしたが、昨年は9月以降単勝10倍以上の①着が無かったのに対し今年は比較的コンスタントに中穴を的中できた分単勝でプラスに持って行けたのが大きかったです。しかし複勝回収率が昨年以下と酷くて…特に最近は人気馬を抜擢してことごとく4着以下に敗れるというレースが多く、実績馬を素直に信頼しない悪い癖が出ています。有馬記念の◎が2年連続でそこそこ人気どころを抜擢して④着ってのは悔しいの一言。こういう天邪鬼な考えを少しでも改めながら、来年こそは複勝回収率80%を達成します。

 ちなみに実際に自分が買った馬券の年間収支がこちら。


 何と初めて年間で回収率100%を超えられました!!!

 自慢になっちゃうので申し訳ないですがこれは素直に嬉しいです。元々予算がごくごく少額ですし、控除率を考慮して80%を上回れば御の字だと考えてやっているので自分でも上出来以上の馬券成績でした。

 個人的に良かったと思っているのが、年間で万馬券を3回しか獲っていないこと(京王杯SC・新潟記念の馬連と宝塚記念の3連単)。昔は年間で10~20回ほど獲っていてもトータル収支はマイナスと効率が悪く、今年は連系を買う頻度を減らし単複で地味にプラスを狙っていく戦略を取った結果でもありました。一発デカいので収支を動かすのではなく、比較的コンスタントに的中を続けられたことでこの数字であれば来年もそう大きくやり方を変える必要はないかとも思っています。

 とはいえ、プラス幅は8,000円ちょっとですから30万円を年利2.5%くらいで運用していたようなものです。時間と手間を考えれば金融商品に手を出した方がよっぽど効率は良さそうですが、毎週末の考察とその答え合わせを楽しむプロセスがコロナ禍で自分の中で定着したというのもあります。

 何より競馬の世界はその結果を構成するファクターが常に変わり続けるギャンブルで、馬、人、コース、参加者の属性や傾向等様々な要因が絡み合いながらオッズと結果が出来上がるわけです。ここ1~2年他の公営競技にも参加してみたのですが、どうも自分はJKAと仲が悪いらしくボートも含めまったくもって当たりません。「着順を当てる」という目的は一緒なものの、やはり構成要素の根本が違うだけに同じようには行きません。当面は引き続き馬中心になりそうです。


 今年も毎週お付き合いいただき、ありがとうございました。

2021年12月28日火曜日

【12/28(火)】ホープフルSの予想とねらい目レース(YJS中山1)

■中山11R マテンロウレオ

 この馬に関しては陣営の並々ならぬ期待が感じられます。元々昆厩舎は2歳戦は手堅く攻めるタイプで、勝ち上がっても自己条件が基本です。これまで昆厩舎で新馬勝ちした40頭のうち、1勝馬の立場で2歳G1に挑戦したのは2例しかなく、関東に遠征したパターンとなると2006年のローレルゲレイロが朝日杯(当時中山開催)で②着したのが唯一です。但しローレルゲレイロの場合1勝馬とはいえ重賞連対実績がありれっきとしたオープン馬としての挑戦でした。

 マテンロウレオは新馬勝ちのあと京都2歳Sを使う予定でしたが歩様が乱れ自重した経緯がありますが、そもそも重賞に進ませるローテが昆厩舎としては異例な上、そこをスキップしてG1に出すというのも更に異例。中間も2週続けて古馬と併せ馬を消化し、最終追いでは一杯に追われるレッドレビンを突き放す余裕ぶり。しっかり負荷をかけていることも含め、師の本気度が伝わってきます。

 その追切に2週とも跨った横山典J。この秋は栗東に滞在し昆厩舎の馬を中心に騎乗を続けています。御存知の通り横山典Jの騎乗は「馬が第一」。望みがなければ無理に追いませんし、危ない騎乗もしないタイプ。それがこのマテンロウレオの新馬戦では、馬群の中で折り合わせ直線では前が狭くなるところを強引に割って勝利。パトロールを見れば一目瞭然ですが、並以上のメンタルの持ち主でも躊躇するようなスペースにねじ込んでいます。キッチリ戒告ももらっており、新馬戦でここまでして勝たせる騎乗をするのは異例と言って良いでしょう。

 レース自体も芝2000mで前半が63.0秒という新馬戦らしいペースで、Aコース開催4週目にして外差し勢の強襲を抑え内を突いて勝った点も評価できます。怯まないメンタルは大きな武器で、人気上位勢がパッとしないこのメンバーなら一発あっても、と思います。


■中山7R ヤップヤップヤップ

 ヤングジョッキーズシリーズというのは半分が地方競馬の騎手、しかも若手で形成されることから動き出しが早くなりやすく、上がりがかかる傾向があります。昨年のスカーフェイスや3年前のプレシャスブルーなど、ここを勝ち上がったのはやはり上がりがかかる時に走れる馬が多いです。

 ヤップヤップヤップが⑤着した5走前の函館戦は、当時の②③④⑥⑦着が既に勝ち上がり済というなかなかのレベルでした。このレースは全体の上がりが37.3秒かかり、切れる脚を持たないこの馬でも間に合ったという格好でした。それ以降の4戦は上がりが35秒台以下で出番ナシ。メンバー的にかなり微妙な相手関係で、5走前の内容を考えれば佐賀の天才・飛田Jを迎えたここでなら十分に台頭できると見ます。

2021年12月26日日曜日

【12/26(日)予想】有馬記念の全頭評価とねらい目レース(りんくうS)

■中山11R

[1]①ペルシアンナイト(C.デムーロ)

 昨年の有馬記念0.6差⑦着はメンバーを考えれば健闘の部類ですが、前半が62.2とペースが緩みマイラーでも一瞬のキレでどうにかなる流れになったことが大きかったです。何故かこの馬は最近スタートで不利を受けることが多く、今年の6走のうち実に5走でスタート後両隣の馬に進路を阻まれています。それでも横山武Jがしっかり促して位置を取った札幌記念と頭数が落ち着いたチャレンジCでは③着と善戦しましたが位置を落とすと苦戦しており、ただでさえスタートに一抹の不安を残すクリスチャンJが鞍上であるうえ、パンサラッサが57~8秒のペースで逃げることは濃厚。タフさが要求される流れにあっては台頭は難しいと見ます。

[1]②パンサラッサ(菱田)

 これまではハロン12.0秒のペースで走りきれるかどうかが結果を左右していましたが、前走でHペース逃げに転じアッサリ。元々引き付けて良さが出るタイプでもなく、2番手、3番手が2桁着順に沈んでいることからも気分良く行けるかどうかが鍵となりそうです。

 今回も前走同様のHペース逃げを宣言。他先行勢もハナを譲る構えで自分の形には持ち込めそうです。しかし某媒体でタイトルホルダーの戦法について、生産者である岡田スタッドの代表・岡田牧雄氏が「5F60秒のペースで行き、2週目の向こう正面から進出。4角では最低でも5馬身は離して後続を待て」という指示を横山和Jに出していることを紹介。こうなると力づくでも早めに来られてしまう上、キセキもスタートが決まらなければそれより早く捲りに出る可能性もあります。近走充実とはいえ中山では(0,0,0,4)と走れておらず、二度の坂越えも試練と見られます。

[2]③モズベッロ(池添)

 状態アップに時間を要していましたが、今回は2週連続で坂路で51秒台をマークするなど本来の動きを取り戻しつつあります。折り合いに苦労するところがあり、昨年の有馬記念ではスタートの遅れと道中のスローペースで競馬にならず田辺Jも最後は申し訳程度のムチのみで完全に流していたので参考外。今回はそれよりは速い流れになりそうなことから折り合いはつくと見ます。但し重馬場巧者のこの馬がG1クラスでやれるためには重・不良と他馬のパフォーマンスに大きなマイナスが出そうなコンディションになる必要があり、再度雨が降れば話は別ですが稍重程度ではアシストには少し足りないかと見ます。

[2]④メロディーレーン(岩田望)

 中間は格下の2歳馬を相手に併せ馬を消化するのみで、最終の坂路の時計も平凡以下。ステイヤーズSならまだしも古馬一線級と伍するにはもう二回りはレベルアップしてもらわないと…

[3]⑤ディープボンド(和田竜)

 フォワ賞勝ちが物語る通り持久力に秀でたタイプで、日本でも大箱コースか長距離に良績が集中。年始の金杯で⑫着に敗れたのは3~4角で押し込められ直線も前が詰まったことがありますが、昨年の皐月賞でも3角で手ごたえを失くし⑩着。進路を確保できたときにスパッと伸びられないことがウィークポイントであるわけで、このコース、この枠では能力全開とまでは難しいかと。

[3]⑥ウインキートス(丹内)

 前走のエリザベス女王杯の際の見解が下記。

 気になるのは騎手も厩舎も「関西慣れ」していない点。丹内Jは年間で数えるほどしか阪神に乗っておらず、通算でも(1,2,6,99)と実績は無いに等しいレベル。送り出す宗像師も関西で重賞を勝ったのは03年鳴尾記念のウインブレイズまで遡り、バランスオブゲームやフェイムゲームといった重賞の常連でも関西遠征では結果を残せていない厩舎です。ウインキートス自身も初の遠征、初の56kgと超えるべきハードルは多く、相手も盤石でない中チャンスがあるのは確かですがこのフォーメーションで阪神のG1となるとベストパフォーマンスを出すのは難しいと見ています。

 結果は0.7差の⑩着で、道中やや折り合いを欠くシーンがあったとはいえ馬場の悪い内に押し込められたでもなく進路が塞がったわけでもないのに同じような位置にいたステラリアはおろか馬体を併せたイズジョーノキセキにも競り負けるのは物足りないパフォーマンスでした。

 そこから好走歴のある中山に戻るにはよいのですが、テンの速い馬が揃い3番手以内を取れるかは怪しく、仮に押して前につけたとしても今度はお釣りが残りません。内枠有利でもない現状では恵まれる可能性も低いかと。

[4]⑦クロノジェネシス(ルメール)

 実績は言うまでも無く、間隔を空けた方が良いタイプでもあり5歳の暮れにしてまだ17戦目。引退レースとはいえ枯れるにはまだ早いです。ただやはり調教の動きを見ていると「本調子にない」という斎藤崇師のコメントはブラフではなさそうです。

 最終追いの相手はヒンドゥタイムズ。実は前走の中日新聞杯で◎を打つ予定だったのですが、本来良い時ならクロノジェネシスと併せて先着するくらい調教掛けする馬がやっと併入、というレベルだったので状態不安を疑い消しました。結果はご存知の通りの⑦着で、本来寒い方が動ける馬なのにまだ調子が上がり切っていないことを伺わせました。

 そのヒンドゥタイムズと併せたCWでの追い切りは、ヒンドゥタイムズ側が幾度も後ろを振り返りクロノジェネシスを待つような仕草。本来アッサリ抜いて行かれることを想定していたと考えれば、陣営の思ったほどにクロノジェネシス側の調子が上がっていないことを伺わせます。実際、宝塚記念の前は1週前に50秒で乗れていたのに今回はこの最終追いの51.8が4Fのベスト。中間ルメールJが一度もコンタクトを取っていない点も気がかりで、マイナスイメージを持たれないようにする狙いもあるのかもしれません。

 とはいえ、正直このメンバーでは多少の出来落ちがあっても格好はつけなければならず、何かに足下を掬われる可能性はあっても上位に踏みとどまれるレベルの馬とは見ています。

[4]⑧ユーキャンスマイル(藤岡佑)

 得意なはずの東京で秋2戦とも見せ場なし。G1のペースについていけていないのが実情で、不得手中山替わりでパフォーマンスを上げる期待はしにくいです。

[5]⑨ステラヴェローチェ(M.デムーロ)

 「バゴっぽくないバゴ産駒」であり末脚を活かせるタイプにつき後ろからのレースが続いていますが、本来は位置を取りに行っても良い馬です。前走の菊花賞は距離不安もあり後ろからのレースになりましたがそれでは間に合わない展開で、それでも3角から動いて④着まで押し上げたのは地力の証明でした。

 スロー想定ならば差し届かない懸念もありますが、平均以上で流れるとなると最後までバテずに脚を伸ばせる持久力が求められます。かと言って中山ではジリ脚タイプでも駄目で、「それなりの持久力とそれなりのキレ」が求められるこの舞台は、バゴの持久力とディープのキレを程よく受け継いだこの馬には絶好と言えるでしょう。人気上位に状態不安がある中、中8週以上なら(2,1,1,0)と走れているのも好材料で、最終追いでデムーロJが馬なりで済ませるのも状態の良さを感じ取っている証拠。自在に運べる分、不安要素の最も少ない実力馬と考えます。

[5]⑩エフフォーリア(横山武)

 ヴィクトワールピサのように「東京2400mは走れなくても中山2500mは走れる」ケースはあり得ます。エフフォーリアもダービーでは最後止まってしまいましたが、元々レースセンスと立ち回りの良さが身上でそこに強気に乗れる横山武Jのスタイルが合致した結果今の成績がある、と言えるでしょう。皐月賞の勝ちっぷりが示す通り、中山向きの機動力という意味では文句のつけようがありません。

 本来エピファネイアは加減速が苦手なタイプで、一度中盤で緩んだ後再度ギアを上げるというレースができないため国内ラストランとなった有馬では⑤着と取りこぼしていました。半弟のルペルカーリアがセントライト記念で沈んだのもその点と無関係とは言い切れず、現にエフフォーリアも道中で13秒台の区間のあった百日草特別ではパフォーマンスを落とし(勝ったものの重賞で通用していないレインフロムヘヴンに0.2差)、ダービーでも取りこぼしています。その点今回はパンサラッサが淀みなく運ぶうえ、タイトルホルダーやキセキが控えているとなると緩む区間は無さそうで、中山2500mでもこの弱点が相殺される可能性は高いです。

 あとは状態。入厩時に頓挫がありCWでの早めが1本少ない調整過程で、陣営も横山武Jも「天皇賞ほどではない」と口を揃えています。それでも2週続けて終いは11秒台で上々の動きを見せ、態勢は整ったと見てよさそうです。言うまでも無くコントレイル、グランアレグリアを破った天皇賞の内容は現役最強レベルで、そこまでに至らなくともこのメンバーなら…とは見ます。

[6]⑪アリストテレス(武豊)

 2走前の京都大賞典で最後の1Fが13秒かかるこの馬向きの流れになりながらマカヒキに差された時点で、現状G1で勝負できるレベルではないと判断しています。前走のジャパンカップは決して得意条件ではないうえ積極先に出ての⑨着なので着差ほど悲観することはないですが、モズスーパーフレア級にならない限りは基本的に管理馬を逃がすことに否定的な音無師があれを許したとなると、裏を返せばああでもしない限り勝機は見いだせないと捉えられている証拠でもあります。このメンバーでは打ち手も少なく、自身のレースに徹してどこまで、という舞台でしょう。

[6]⑫シャドウディーヴァ(横山典)

 中山では1800mを3回走って④①⑤。距離は今なら持つでしょうが、右回りだと内にモタれる面があり、実際過去中山での3走は2番、1番、5番という内目の枠でラチを頼りに走れた側面がありました。この枠でどううまくやるかですが、鞍上の横山典Jは中山のG1では丸6年馬券になっておらず(最後に複勝圏内に入ったのは15年の有馬記念、北村宏Jの代打でキタサンブラック③着)、マツリダゴッホが勝った時のように内がガラ空きにでもなれば。

[7]⑬アカイイト(幸)

 前走のエリザベス女王杯は前に行きたい馬が揃った結果、前半59.0秒のハイペースで流れ牝馬としては長距離の部類に入る2200m戦でバテる馬が続出。結果的に馬場の良い外目をスムーズに回ったこの馬が勝ちましたが、4,5着の顔ぶれを見ても展開利を味方につけた結果と見るべきでしょう。再度同じ流れになる可能性はありますが、流石に今回は牡馬相手で二度の坂越えは楽ではなく。

[7]⑭アサマノイタズラ(田辺)

 皐月賞で見せたように掛かるところがあり、しっかり折り合わせられた2走前のセントライト記念では展開利も味方につけ快勝。初コンビとなった田辺Jも差しを得意とする騎手でありこの起用が嵌った面もありました。

 前走の菊花賞は距離延長+初の関西遠征に加え、ヴィクトワールピサ産駒に3000mは流石に長すぎました。得意の中山に戻り距離短縮、しかもペースは流れそうと来ればセントライト記念の再現があっても驚けません。当時破ったソーヴァリアントはチャレンジCを完勝しましたがここに出ればそれなりに人気になったはずで、あの一戦だけで評価はできませんが少なくともこのメンバーなら噛み合った時に突っ込んでくる可能性は否定できません。

[8]⑮キセキ(松山)

 陣営は「出られなければ腹をくくる」としており、ゲートが決まらなければ前走同様のまくりに出るでしょう。元々角居厩舎の解散とともに引退の予定がありましたが、昨年の有馬記念が「不完全燃焼だった(下河辺牧場談)」こともありもう1年やることになったという背景。とすれば、昨年のような中途半端な進出ではオーナーサイドは納得しないということで、今年は惨敗しようが捲ってハナを取り切るレースをしてくるでしょう。スローペースを見越して結果的にそうなるのならともかく、決め打ちで捲られては前に居る馬にとってはたまったものではありませんし、そもそも前に2頭はいる想定でこれらを捲るとなると最後の1000mでかなりの脚を使うことになるので…

[8]⑯タイトルホルダー(横山和)

 結果的に前走前の横山武Jの弱気な発言はブラフだったわけで、詳細なレースプランが既に共有されており結果その通りになったという図式でした。

 パンサラッサの項で述べた通り今回も牧雄氏は「横山家の体内時計」を信じ詳細な作戦を鞍上に伝えていますが、プラン通りに運ぶなら今回は57~8秒で運ぶパンサラッサを自力で捕まえに行く必要があります。想定より早く前が止まれば大いにチャンスはありますが、1周目より2周目で加速しなければならないとなると14秒台に落とす余裕のあった菊花賞とはワケが違います。皐月賞の内容を考えればここでも有力候補ではありますが、不確定要素が大きく軸では狙いにくい舞台です。

 なお参考までに、過去重賞で「横山家同士での乗り替わり(横山和Jがデビューした2010年以降)」は(1,2,0,17)で単回26、複回44。3度の連対は全て父親に乗り替わったケースであり、兄弟間、および父→息子の乗り替わりで馬券に絡んだ例はありません。

<予想>
◎ステラヴェローチェ
○エフフォーリア
▲クロノジェネシス
△アサマノイタズラ
△タイトルホルダー
△シャドウディーヴァ


■阪神11R ロードラズライト

 阪神ダート1200mはOP級以上の挙行が少なく参考になるかは微妙なところもありますが、馬券の期待値としては「逃げ<先行」という構図が見て取れます。


 勝率・連対率・複勝率いずれも逃げ馬が上回っているのですが番手追走の馬にもチャンスがあり、サンプル数の違いを考えればこの回収率はかなり特徴的と言えます。

 今回は被されたくないエアアルマスとロイヤルパールスが内枠に入ってしまったため、気合をつけて出していくと見られます。特にエアアルマスの鮫島駿Jは逃げたいときは何が何でも、というタイプで(そのあとはお察し)、これに中井Jが応戦するとオーバーペースの懸念があり3番手以下の馬にチャンスが回ってくると見ます。

 ロードラズライトの前走は同じコースで行われた大スポ杯。大外16番枠から鮫島駿Jが出ムチを入れて先行し0.4差⑤着に残りましたが序盤で相当脚を使ったうえにコースロスも大きく、番手以下の馬がこぞって脱落した中唯一掲示板に残したのは評価できる内容でした。今回は枠順も好転し隊列もスンナリ決まりそうで、斤量も3kg軽くなるここは追走にも苦労しないでしょう。日曜に強く追って直前軽めという調整は浅見厩舎の通常パターン。状態面の不安も見られず狙いは立つはずです。

2021年12月25日土曜日

【12/25(土)予想】阪神Cの注目馬とねらい目レース(グレイトフルS)

■阪神11R ラヴィングアンサー

 OP昇級後1200mを3勝しているものの、この馬の最高のパフォーマンスは1400m、昨年の京王杯SCと考えます。掲示板に入った5頭のうち4頭は4角の1~4番手で、唯一この馬だけが11番手の外から末脚を伸ばして0.3差④着に食い込みました。この時勝ったダノンスマッシュはこののちG1を2勝し、結果的に重賞8勝という名スプリンターになったことを思えば不適距離とは言えそこに肉薄した内容は評価して良いと見ています。

 1400m戦は昨年8月の朱鷺Sで0.3差⑧着した時以来ですが、平坦の新潟より坂があり上りのかかる阪神コースの方が向いています。加えて外差し優位が進む今の阪神で、1200mからの距離延長で挑む馬や前目を取りたい馬が少なくなく、わかっていてもペースは速くなりそう。岩田望Jは差してこそのジョッキーで、重賞を勝つチャンスがあるとすれば意外とこういうタイプの馬の騎乗時かもしれません。


■中山11R ロードトゥフェイム

 マツリダゴッホ産駒らしく全3勝が中山。前走は菊花賞参戦で流石に壁は厚かったですが、自己条件で53kgで出られるここはチャンスです。今回は久々に菅原明Jに手が戻りますが、この馬の手綱を取ってきた3騎手の中山芝1800m以上(=コーナー4回以上、2018年以降)の成績はだいぶ開きがあります。


 「とりあえず行ってあとは何とか持たせる」だけの騎手ではワンターンの1600m以下はどうにかなっても、加減速を適切に行う必要のあるコーナー4回以上のコースでは成績差が出てしまうという格好。負傷休業中の木幡巧Jはともかく、丹内Jは中山にいて空いているのに乗せられなかったというのが陣営の答えでしょう(兄ほどではないにせよ岡田スタッドも比較的丹内Jを乗せる傾向が強いにも拘らず)。上位人気は必至ですが、菊花賞の着順の差でこちらの方が妙味は高いと見ます。

2021年12月19日日曜日

【12/19(日)予想】朝日杯FSの予想&ねらい目レース(寒椿賞、ディセンバーS、御影S)

■阪神11R ヴィアドロローサ

 前走の京王杯2歳Sではスタート直後に隣の馬がヨレた影響を大きく受けて後方からのレースを強いられ、道中は荒れた最内を進み直線も進路を探しながら追いにくい中33.5の脚を使い⑧着まで押し上げました。レース自体が前に居た馬同士の決着だったことを考えれば仕方ない展開で、最後まで脚を使っていた点から距離延長にも対応できました。加藤征師が「スタートの不利が無ければ勝てていた」といつもの調子で語れば、手綱を取った横山武Jも「あれが無ければ勝負になった」と同調。当時③着のラブリイユアアイズが先週の阪神JFで②着したことを考えれば京王杯組は不当に評価が低いと思いますし、デビュー2連勝で完成度の高さも証明済み。この舞台でも伍せる力は持っていると見ます。

 ホープフルSが出来てからというもの、このレースには距離適性の短い馬が多く集まるようになり、スピードが求められるようになりました。


 事実阪神に移行した2014年から3年間は1分34~35秒台の決着だったのが、2017年にホープフルSがG1に昇格し距離適性の長めの馬が別路線に行くようになったことで1分33秒台の決着が常態化。スピードを活かせる馬が台頭するようになり、昨年は1600m以上で勝ち星のなかったグレナディアガーズが1分32秒3の2歳レコードで勝利。特にここ2年は前半半マイルが45秒台と流れており、そのスピードについていけないと難しいレースになりつつあります。一昨年の②着馬タイセイビジョンは前半45秒台で流れた函館2歳Sの②着馬、③着グランレイも1400mの未勝利戦を勝っての参戦でした。

 今回のメンバーで4F45秒台のレースを経験しているのはヴィアドロローサとカジュフェイスの2頭だけ。カジュフェイスも押さえますが逃げでしか勝っていないことを踏まえれば、前走で戦法の幅を見せたヴィアドロローサを上位に取りたいです。


■中京10R スマートプレジール

 ダート1200mの新馬戦を0.8差で圧勝したのち挑んだ前走のファンタジーSではシンガリ負け。芝がダメだったという見方もありますが、3,4コーナーで外に逃避するようなシーンがあり必要以上に負けた側面もあります。新馬戦の危なげない走りからすれば現状ダートの左回りがベストであり、現級で3着以内の経験のある馬がいないここなら巻き返せると見ます。


■中山11R サトノクロニクル

 過去何度か言及していますが、藤井Jのスイートスポットは「芝の14,18」です。


 相変わらずこの距離条件では高い回収率を挙げており、サトノクロニクル自身も元々重賞で3度の②着がある実力馬。行きたい馬もおり外差し傾向の出ている今の中山で、この相手関係なら久々にチャンスありと見ます。


■阪神12R ファシネートゼット

 このコースで2勝しており、叩き4戦目となりますが使われながら内容も良くなっています。前走の銀嶺Sは先行馬の目標にされる厳しい内容を粘り込んで0.4差⑥着。斤量が2kg減となる上内目の枠を引け、人気どころが外に集中したことも手伝い自分のレースが出来そうな今回は走り時でしょう。