Special Thanks

当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2024年3月31日日曜日

【3/31(日)予想】大阪杯の注目馬

■阪神11R/大阪杯 ステラヴェローチェ
※スケジュールの都合により、全頭評価は割愛させていただきます。ご容赦ください。

ご存じの通り、ドバイ遠征が日本でもポピュラーになった今において大阪杯の地位は低下傾向を続けており、キタサンブラックなどが居た頃はおろか有力馬が春へのステップとして使ってくるG2時代と比較してもどうか?というメンバー構成。一応の中心は国内で底を見せていないローシャムパークや昨年のダービー①~③着馬となるでしょうが、その中に入れば実績断然と言えるのがステラヴェローチェです。

3歳時は皐月賞でタイトルホルダーとタイム差なしの②着、ダービーでもシャフリヤール・エフフォーリアと0.2差の③着と健闘し、同年の有馬記念でもゴール前迫るところを見せ0.3差の④着の実績があります。屈腱炎から復帰した昨秋の2戦は坂路オンリーの調整過程でまだ負荷をかけきれていませんでしたが、年が明けて従来の調整パターン(1週前CW→当週坂路)に戻せており、復調を裏付けるかのように前走の大阪城Sで後続を完封。ダービーで見せたように目標を置いて走れればどこまでも伸びていくような末脚が身上で、3歳時はやや控えすぎたレースもありました。有馬記念当時も指摘しましたが本来は位置を取りに行っていい馬で、陣営も今回はハナに立つことも厭わない姿勢を見せており、確たる逃げ馬が不在となる今回は再度自分のペースで運べそうです。この手のタイプは離れたところから一瞬の末脚でかっさらっていく馬が居ると対応できないのですが、メンバーレベル、阪神芝2000mコースの性質も考えればこの馬の勝ちパターンを脅かす存在は見当たらず。それなりに人気してはいますが復活があっても不思議ではなく、実績がオッズに織り込まれていない今回は狙い時でしょう。

2024年3月30日土曜日

【3/30(土)予想お休みします】

 終日外出のため、お休みいたします。ここまで晴れたら流石に中山も回復してくれるでしょう。

2024年3月24日日曜日

【3/24(日)予想】高松宮記念の全頭評価とマーチSの注目馬

[1]①ビッグシーザー(吉田隼)

2歳から3歳にかけOP級を3連勝し将来を嘱望されましたが、古馬戦になって一見苦戦しているように見えます。しかしながら初の古馬戦となったセントウルSは休み明け+時計が速すぎた分、オパールSは直線で詰まりまくって何も出来ず、京阪杯は終始ヴァトレニに絡まれたうえ外伸び展開を内から踏ん張っての⑤着と、何れも理由のある敗戦でした。元々二の足が速くなく、前走のオーシャンSはデビュー以来初めて2桁枠番を引いてしまった分もあり位置取りを落としましたが、最後はトウシンマカオと同じだけの脚を使っての②着と力は見せました。最内枠を引け時計が求められないこの舞台であれば注意は必要かと。

[1]②マッドクール(坂井)

昨年のスプリンターズSでは好位のインを立ち回り②着。元々暑い時期が良くなくその前CBC賞では熱中症のような症状を見せ大敗、当時の最終追いも右に寄れながら逆時計を踏むラップで決して状態が良さそうには見えませんでした。レース自体もポジションを主張した先行勢が自滅する流れの中でスピードの絶対値で残せたもの。今回調整は格段に良くなっていますが、どちらかというと1400m向きの距離適性と末脚が求められるこの舞台は向いているとは言えず。

[2]③ナムラクレア(浜中)

休み明け緒戦から全力で走るタイプ故、これまで「前哨戦で高いパフォーマンス→本番で着を落とす」という戦績が続いてきました。流石に今回はぶっつけで来るのかと思いきや、よせばいいのに京都牝馬Sを叩いての参戦(②着)。その前走は明らかに余裕残しの仕上げでここに向けお釣りを残そうという陣営の意図はよくわかりましたが、その思惑通りには馬が仕上がらなかったようで1週前追い切りでは格下に後れを取る内容。見かねた長谷川師が最終追いで自ら跨り一杯に追いましたが、そもそも2週前の時点でも同様に負荷をかけており「そこまでやるか?」という調整過程。力量は認めますが、やはりこれまでと同様に前走からの上積みとなると疑問符が。

[2]④モズメイメイ(藤岡佑)

久々に1400mを使われた前走の京都牝馬Sは⑫着。陣営は距離を敗因に挙げていますが、そもそも古馬戦は5回走って何れも2桁着順と対応できるスピードが付いてきていないと考えるのが妥当でしょう。

[3]⑤トウシンマカオ(ルメール)

右回りで高いパフォーマンスを発揮できる一方で、陣営も左回りが課題と認めています。これまでは間隔を詰めてもそれなりに時計を出していましたが、今回はかなりソフトな調整過程でもあり状態面でもプラスは見込めません。

[3]⑥ルガル(西村淳)

スタートが決まれば強い馬で、現に3勝いずれも0.5差以上の大差をつけて勝っています。芝で唯一複勝圏内を外した3走前のスワンSは、ゲートで後ろに突っ張るような格好のタイミングでスタートが切られたものでやむを得ない敗戦でした。但し裏を返せばそのようなリスクを常に抱えているわけでもあり、加えて芝を使われてからは平坦コース(京都・新潟)しか経験がありません。不良馬場は橘Sで勝っているように問題にならないものの、力のいる馬場で急坂対応がどう出るかという一抹の不安は付きまといます。

[4]⑦テイエムスパーダ(富田)

中京芝1200mコースはスタートして100mほど進むとすぐに下り坂となり、最後の300m付近で急坂が待っています。故に下り坂が占める割合の大きくスタミナを削がれやすいコースで、スピードで押し切りたいタイプには不利と言えます。テイエムスパーダ自身も過去中京では(0,0,0,3)。控えて味のないタイプでもあり自分のレースをするだけですが、ビクターザウイナーが超絶スタートの上手い馬でありハナを叩くまでにかなり苦労するはずで、そこに最後の急坂となると楽ではありません。

[4]⑧ソーダズリング(武豊)

折り合いに怪しいところを抱える馬が距離短縮で力を発揮できるように。前走の京都牝馬Sにしても、スプリンター上がりのスピード自慢が上位を独占する中で中団から脚を伸ばし勝ち切った内容は評価できます。さらなる距離短縮ローテとなる点も好感ですが、一つ気がかりなのは中間の速めの本数が2本とこれまでより少ないこと。過去連戦でも3本以上は速めをやっていたことを考えると、前走の京都の馬場が想定以上にタフだった可能性もあります。時計自体はいつも通り十分すぎるほど出ているだけに判断が難しいですが、見えない疲れ云々で言い訳をされても決して文句は言えないというのは確かかと。

[5]⑨シャンパンカラー(吉田豊)

3走前のNHKマイルCでは得意の東京コースで時計がかかった分間に合ったという色合いが強く、焦らず控える選択をした内田博Jの好判断も大きい勝利でした。安田記念の敗戦を見る限りまっとうなスピード争いでは分が悪いうえ、前走フェブラリーSで復帰する過程も不透明なものでした。ここに来ての手替わりはゲートの改善を狙ってのものでしょうが、いきなり2Fの短縮となると首尾よく出せても追走は簡単ではありません。万が一ドロドロの不良馬場にでもなれば出番はありそうですが、例年と違いまた今年2週しか使われていない中京の芝コンディションも考えれば、勝負というよりはこの路線で戦えるかどうかの確認作業と見た方が良さそうです。

[5]⑩[外]ビクターザウイナー(リョン)

前走の香港G1・センテナリースプリントCを逃げ切りG1初制覇(重賞勝ち自体初めて)。ですが4走前にはジョッキークラブスプリントで香港スプリントの覇者ラッキースワイネスとタイム差なしの②着に善戦しており、元々香港スプリント戦線で主役を張れるだけの実力があったと言えます。この馬の最大の特徴はゲートセンス。スタートした瞬間1馬身は抜け出すかという抜群の出の早さと二の足を持っており、3走前の香港スプリントでもジャスパークローネがハナを叩くのに苦労するほど。それほどまでにゲートは上手いです。

しかしながら、裏を返せば控えて味が無いというタイプでもあり、実際その香港スプリントではジャスパークローネにハナを譲りましたが直線では伸びきれず0.3差の④着。近年では珍しい「スタートから先手を奪い押し切る」タイプの、一昔前のスプリンターとでも言いましょうか現状では行けてこその馬であり、ここもテイエムスパーダが何が何でもハナを叩くとなれば相当のハイペースの中で番手追走を強いられるはず。レーティングが示す通りここに入れば本来主役級の存在ですが、左回り・坂のあるコースへの対応も未知数となるとあとは相手関係でどこまで残せるかでしょう。

[6]⑪メイケイエール(池添)

左回りは絶好の舞台で、良馬場想定であれば本命も打てるかと考えましたがあいにくの空模様。加えてこの中間は逆時計を連発しており、やはり今年から折り返し手綱が使えなくなった影響は小さくなさそうです。

[6]⑫ロータスランド(岩田康)

ここ3戦は連続して8枠を引く不運に見舞われながら小差の好走。但しベストの1400m戦でも掲示板に載るか載らないかというレベルに留まっていることを考えるとやはりピークは過ぎたと言わざるを得ず、一回りメンバーが強くなるここでさらに前進となると?

[7]⑬ウインカーネリアン(三浦)

前走の東京新聞杯は得意コースに加えコーナー径の大きいDコース開催でもあり、内目の枠から自分のレースが出来た分の②着でした。ただ同じペースだった昨年はそれで逃げ切れており、やはり年齢を重ねた分の割引は必要なことに加え前走はブリンカーを着用してようやく逃げられたという現状。前半33秒台のペースはそもそも未経験で、控えて味が出るタイプでも無し。一気に2Fの短縮となると良さを出せずに終わってしまう可能性が大きいです。

[7]⑭ママコチャ(川田)

この馬もまた距離を詰めながら折り合いをつけられておりますが、昨年のスプリンターズSでは飛ばした先行勢が揃って自滅した中スピード能力の違いで押し切った格好でした。前走で1400m戦を使ったのもここで折り合わせるための逆算ローテであり敗戦自体は度外視できますが、その前走も600mが33.1とかなりのハイペースで本来流れはママコチャ向きでした。末脚が使えるタイプでなく、33秒を切るようなペースでも行きたがってしまう気性の持ち主ゆえ、それよりは落ち着くであろう中京のラップにどこまで対応できるかが鍵になりそうです。

[7]⑮ディヴィーナ(M.デムーロ)

ハルーワスウィートの一族らしく左回りは得意で、特に中京では(4,2,0,1)と抜群の成績。但し1200mは初めてで、位置取りを落とすと良さの出ないタイプでもありここで自分のパターンに持ち込むのはかなり難しいでしょう。

[8]⑯ウインマーベル(松山)

1400m戦で2連勝。以前はブリンカーを着けても馬込みを怖がる面があり苦戦していましたが、内枠でもしっかり勝てるようになり精神面での成長がうかがえます。中京では3歳時に葵Sを勝っており、前走の阪急杯のように上がりが掛かるタフな展開でも勝ち切れる脚も持っています。ただしゲート難を抱えるこの馬にとってこの外枠はプラスではなく、加えて気がかりなのが2週前までポリトラック調整で加減しておきながら1週前と日曜にウッドで速めを乗っているその調整過程。タフな馬場を走った後のダメージを気にかけたのでしょうが、結果として追い切り不足で慌てて対応した面は否めず、これまでの臨戦と比較してプラスとまでは言えない状態です。

[8]⑰マテンロウオリオン(横山典)

前走のオーシャンSが初めてのスプリント戦。スタートから特に押さず行く気に任せた格好でしたが、道中は前がかりになる面を見せながらも後方待機からひと脚を使い⑧着でした。但し前傾戦のわりに最後も止まらず、道中10番手以下の馬はショウナンハクラクの⑥着が最高だったことを踏まえれば悪くない内容でした。NHKマイルC②着など実績のある左回りに替わるのは好材料で、現に中京もシンザン記念を勝った舞台です。


加えてダイワメジャー産駒は「重>稍重>良>不良」という性質(上図)を持ち、昼からの降雨が予想されている今日の中京は重より良くなることは無さそう。体力勝負の度合いが増すコンディションで大外ポツンが嵌れば一発も。

[8]⑱シュバルツカイザー(大野)

OPでの2勝は何れも1分7秒台の勝ちタイムで、時計勝負に対応できるスピードは持っています。ただこれまでの戦歴自体がほとんど右回りで、左回りは(0,0,0,3)。ローカル回りが長く経験が少ないとも言えますが、ダークエンジェル産駒自体が右回りと左回りでは好走率がダブルスコアで違う(下図)という事実からも、ここでは推しにくいです。


<予想>
◎マテンロウオリオン
○ソーダズリング
▲ビッグシーザー
△ビクターザウイナー
△ルガル
△ナムラクレア
△ウインマーベル
△ママコチャ
△マッドクール


■中山11R/マーチS ウェルカムニュース

前走の仁川Sではスタートが良すぎて掛かり気味に。あれだけ行けるのであれば先行勢の少ない今回も楽にポジションを取れるでしょう。3走前にはペプチドナイル等を下してカノープスSを勝っているようにOP級なら上位の存在で、比較的メンバーに恵まれることの多い関東圏のOP特別を勝ってきた人気勢との比較でも上位争いは必至と見ます。

2024年3月23日土曜日

【3/23(土)予想】毎日杯の注目馬

■阪神11R/毎日杯 サトノシュトラーセ

2走前の毎日杯は差し・まくり勢が上位を占める展開を好位外目から運び0.1差の③着。勝ったシンエンペラーはもとより、当時下したメンバーも京成杯を勝ったダノンデサイル、弥生賞を勝ったコスモキュランダ、共同通信杯③着のパワーホール、スプリングS③着のルカランフィーストとかなり強力でした。重馬場も3走前の未勝利戦①着時に経験済で、頭数の落ち着いたここは外枠でもロスなく運べれば好走可能でしょう。

2024年3月17日日曜日

【3/17(日)予想】スプリングS・阪神大賞典の注目馬

■中山11R/フジテレビ賞スプリングS ログラール

近3年は稍重以下で行われてきたこのレースも、流石に今年は良馬場で開催できそうです。コーナー4つという条件自体は同じ皐月賞トライアルの弥生賞と変わりませんが、スプリングSは良馬場で行われると短距離血統の馬が活躍する傾向にあります。


良馬場で行われた2020~2014年の勝ち馬7頭を見ると、父か母父のいずれかにマイル以下を主戦場とした短距離馬が居ることがわかります(マウントロブソンの母父ミスターグリーリーは6F~7Fで重賞3勝、BCスプリント②着)。今回の出走馬で言えばチャンネルトンネル(父グレーターロンドン)とログラール(父モーリス)が該当しますが、中山で重賞勝ちもあるモーリス産駒のログラールをチョイスします。

テンションの高さが課題ですが、前走の未勝利戦は外有利展開の中抑えきれずに2番手から運び押し切ったように能力も折り紙付き。母ディアデラマドレは500万下→1000万下を2連勝して格上挑戦で挑んだエリザベス女王杯で0.6差の⑨着、その2走後にこれも格上挑戦でマーメイドSを制するなど、上級戦でペースが流れた方が力を発揮できる血統です。比較的先行して勝ってきた馬がそろったここならペースも流れそうで、壁を作って運べれば。


■阪神11R/阪神大賞典 ショウナンバシット

シルバーステート産駒が大の苦手とする東京戦を除けば決して大きく負けているわけではなく、4走前の菊花賞にしても4角で窮屈になりスムーズに動けなかった分の⑪着でありました。3走ぶりに手綱を取るデムーロJが最終追いにも騎乗し、3頭併せの内で特に動かさず後れを取る内容でしたがこれは鞍上が好調を感じ取っているサインです。阪神大賞典は逃げ残りの確率が低く控えて脚を使うタイプの方が台頭するレースでもあり、道中じっとして4角あたりから動かしていくスタイルがこのレースに嵌ると見て抜擢です。

2024年3月16日土曜日

【3/16(土)予想】フラワーC・ファルコンSの注目馬

■中山11R/フラワーカップ ホーエリート

勝ち上がり後、百日草特別・フリージア賞とクラシックを狙う有力牡馬が集まる条件戦を使われ⑥⑦着。東京向きのスパッと切れるタイプではないものの、エンジンの掛かりにやや時間がかかることから大箱の長めの距離を使われてきた背景がありました。しかしながら前走のフリージア賞では直線で最後まで前が開かず、脚を使いたくても使えない中で0.2差と小差で健闘を見せました。コーナー径が大きいうえ直線が長くコーナーから加速する必要のない東京では逆に前が開かないリスクとの戦いでもあり、4角からばらけやすい中山であればかえってレースがしやすいはず。全員が1勝馬というメンバー構成なら差はないでしょう。


■中京11R/中日スポーツ賞ファルコンS フェンダー

先週の金鯱賞の際も触れたように、今年は年始開催が無かった分中京はインが活きています。元々ファルコンS自体ここ3年連続で1桁馬番がワンツーを決めているように内枠有利の傾向があり、前に行くにしろ差すにしろ内目の進路を取りたいところ。今年は良馬場で行われるのに加え開催からの使い込みが浅いことを踏まえれば、前を取れる馬が有利になるでしょう。では誰が前を取るかですが、戦法の定まっていない段階でもあり「前走でどのようなペースを経験したか」が大きなウェイトを占めると見ており、前走で激流に見舞われたフェンダーの一発に期待します。

その前走は入りの3Fが32.6、4Fが43.4というアイビスSD並の超のつくハイペース。フェンダー自身1200mは初めてということもあり全くついていけず、最後もルメールJは鞭を入れずほぼ流しての入線でした。それでも上りはメンバー4位の34.8をマークしているようにスピード能力は高いものがあり、再ブリンカーで臨む今回は集中して走れそうです。初勝利を挙げた5走前の未勝利戦はハナを主張してハイペースを0.7差をつけての圧勝とポテンシャルは通用してもおかしくなく、今年の馬場ならチャンスはあるでしょう。

2024年3月10日日曜日

【3/10(日)予想】金鯱賞・フィリーズレビューの注目馬とねらい目レース(アネモネS、阪神8R)

■中京11R/金鯱賞 バラジ

大阪杯の前哨戦として3月施行になった2017年以降、7年のうち6回逃げ馬が③着以内(2,3,1,1)と好走しています。中山記念などにも言えることですが、古馬中距離路線のステップレースは有力馬が多く集まる一方で、先を見据えた仕上げで臨むことがほとんどであることからここを目標にしてきた馬の台頭が可能になります。加えて本番での折り合いを気にして先行馬の譲り合いが発生することで、ハナを切った馬が比較的残りやすいという土壌も生まれます。しかも今年はこれまでと違い、変則開催で「1回中京開催の開幕週」に開催される金鯱賞。「誰が逃げるか」は例年以上に重要なファクターになり得ます。

ただ今年は確固たる逃げ馬が不在。展開次第で行ってもいい馬はヤマニンサルバムなど何頭かいますが、何れも実績馬であり本番を見据えればここで出していくことは得策ではないでしょう。それであれば、ここを目標に仕上げてきた中で先行力のあるバラジのチャンスはないでしょうか。

この中間は柔軟性の改善を目的に去勢を敢行。元々身体の固いタイプで、故に大箱の中距離戦しか使えてきませんでした。その割に大箱コースに求められるキレが無く、ここ4戦は東京・新潟と末脚勝負の舞台で苦戦を強いられてきました。それでも3走前の目黒記念は差し追い込み決着を2番手追走から0.4差⑥着に踏ん張っており、2走前の新潟記念でも当時2kgのハンデ差があったノッキングポイントから0.4差の⑤着に健闘しており、OPでも通用の素地は見せていました。最終追いこそ地味だったものの、これまでは併せ馬で内を回っても遅れていたところ併入でまとめられているのはこの馬なりの進境でしょう。実績馬はそれぞれ一長一短あるメンバー構成からも、複穴として推せる価値は十分にあると見ます。


■阪神11R/報知杯フィリーズレビュー セシリエプラージュ

新馬戦は岩田望Jが乗り内で詰まって何も出来ず⑩着、前走の1勝クラス戦は鮫島駿Jが乗り外伸び展開で内を突いて④着と、コース取りが噛み合わずに取りこぼしたレースが2つもありました。フィリーズレビューはスピードを活かして短距離戦を勝ち上がってきた馬が多く集まるレースで、最後の直線はインが詰まりがち。昨年も直線で外に進路を取った各馬が上位を独占しており、故に勝負所で外目を上手く立ち回ってこれるかが鍵になります。その点インにこだわらないデムーロJにここで手が替わるのはプラスで、母アットザシーサイドも2016年のこのレースで②着の実績があり、内回り向きのスパッと切れる末脚は親譲り。人気どころがインでもたつくようなら一気の台頭も。


■中山11R/アネモネS ソルトクイーン

関東圏唯一の桜花賞トライアルではありますが、近年ではレース間隔を嫌って本気で桜花賞に行きたい関東馬はクイーンCやフェアリーSに回るので、以前にもましてトライアルとしての地位は低下しています。メンバーレベルが下がることで、動き出しが早くなりやすいトライアルレースでは後方待機勢が漁夫の利を得やすい展開になりがちで本来はそこを狙いたいのですが、今年は控えると明言しているのが芝で未勝利のエチャケナのみ。昨年のコンクシェルのように距離短縮で臨む馬もおらずで、次点で好走候補として狙いたいのは動き出しの早いこのレースでも耐えられる「1400m戦のようなきつめのラップを前目から勝っている馬」です。「前半34秒台のマイル戦を5番手以内から勝利」を基準にすると、該当するのはサクセスカラーとソルトクイーンですが、ここでは1800mの経験もあり、その新馬戦でベラジオボンドの③着したソルトクイーンを上に採ります。シルバーステート産駒で中山適性も見込め、母系はバブルガムフェロー、ザッツザプレンティ等を輩出したProdiceの一族。3歳からの活躍が見込める血統背景で、意欲の東上を買いたいです。


■阪神8R タイセイランナー

集中力が無く短距離しか使えず、そのうえスタートが悪く他の馬を気にする面があることから外枠が欲しいというかなり注文が多い馬。それでも大外枠を引いた5走前は④着と目途の立つ走りは出来ており、外枠を引けたうえ初ブリンカーで臨む今回は一変好走のチャンスと言えるでしょう。

2024年3月9日土曜日

【3/9(土)予想】中山牝馬Sの注目馬とねらい目レース(コーラルS、中山8R)

■中山11R/ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス アレグロモデラート

前走の愛知杯(小倉)は前半1000m通過が57.4というかなりのハイペースで、先を行った馬が3角から垂れて押し出されるようにして先頭へ。川田Jのガチ騎乗で勝ちに来たミッキーゴージャスに捕まった時点で勝負ありかと思われましたが、最後まで粘り腰を見せ0.5差の④着と健闘しました。格上挑戦でこれだけ良いレースが出来れば次は自己条件で人気必至かと思われましたが、運よくここも格上挑戦で出走が叶う形に。しかもハンデは50kgとさらに軽くなり、前走③着のコスタボニータとは5kgも差があります。距離は1800mになりますが、例年であれば60秒前後の入りとなるのがこのレースでありむしろ展開は楽になるはずで、全姉ナスノシンフォニーはホープフルS⑤着と中山適性も示す血統背景。めぼしい逃げ馬も居ないここは先手必勝で改めて期待したい舞台です。


■阪神11R/コーラルS メタマックス

2走前のカペラSは前3頭がそのまま残りそうな流れを差し込んでの③着と、OPでのめどを立てる走りが出来ました。前走のすばるSは⑨着敗退も、最終追いがテンで飛ばし終いバタバタという内容で失速もやむ無しの調整過程でした。今回は終いを伸ばす形での調教が出来ており、3走前に0.5差をつけ準OPを快勝した1400mに戻って再度期待です。


■中山8R スマートオリーブ

集中力が続かないところがあり、ブリンカーを着けこの条件に矛先を向けてから⑦②③⑬着。大敗した2戦は何れも前半33秒台のペースで揉まれまいとハナを主張し、差し有利展開を前受けしてしまったものでした。今回は隣のプラティクレールがハナを取りそうで、外の2番手が確保できそうなメンバー構成。脚抜きのいいダートでも走れており、被されずに運べれば好走可能でしょう。

2024年3月3日日曜日

【3/3(日)予想】弥生賞の注目馬とねらい目レース(大阪城S・関門橋S)

■中山11R/報知杯弥生賞ディープインパクト記念 トロヴァトーレ

昨日のチューリップ賞にもまして弥生賞は「トライアルとしての意義の低下」が顕著で、ここを使って次走皐月賞を勝ったのは2010年①着のヴィクトワールピサが最後という現状。但し出走するメンバーの質としては昨年のタスティエーラ、一昨年のアスクビクターモア、3年前のタイトルホルダーとG1馬がズラリ。皐月賞を勝てるかどうかはともかく、ここは「G1級の素質を持つ馬が活躍するレース」と考えれば、ここまでのパフォーマンスが1枚上のトロヴァトーレを素直に信頼すべき局面と考えます。

追い出してからの反応の良さが抜群で、初戦はルメールJが直線半ばまで追い出しを我慢したうえで33.8の末脚で内の各馬をまとめて交わし、2戦目の葉牡丹賞は4角から直線入り口まで前が塞がりスムーズとは言えない立ち回りの中で前が開くとスパッと伸び、こちらも33.9の末脚を繰り出し差し切り勝ち。何れも直線でフルに追っていない中でのこの上がりですから、中山コースに求められる反応の良さを備えていると言えるでしょう。1戦1戦高いパフォーマンスを見せているだけにここを使って皐月賞だと間隔が短くなる懸念があり、本番でレガレイラへの騎乗が決まっているルメールJを配してきたあたりもここはキッチリ賞金加算というのが本音のはず。シンエンペラーに加え無敗で臨む馬が4頭おりオッズも分散されることから、パフォーマンスの高さを考えれば十分買いと言える範疇でしょう。


■阪神11R/大阪城S ルージュスティリア

全4勝を福永元Jの手綱で挙げたことにも現れている通り、折り合いが難しい馬。前走の愛知杯は前半が流れたことではリズムよく運べてはいましたが、キレを引き出す騎乗が苦手なモリスJが乗っていたことに加え距離も長く最後は止まってしまいました。ワンターンの1800m、しかも最内であれば前に目標を置いて運べますし、馬場が良馬場まで回復したことも好材料。ハンデも53kgはかなり恵まれたと言え、ここは格好をつけられる舞台かと。


■小倉11R/関門橋S フィデル

2走前のウェルカムSは積極騎乗タイプのマーカンドJ騎乗で末を失くし⑪着、前走の壇之浦Sは直線で進路が開かず⑤着。それでも0.2差まで詰めてはおり、やはり新馬戦を勝ったように小倉への適性は高いと見ます。加えて坂路を50秒台で駆け上がってくる最終追いは6走前の再度山特別①着時以来で、立て直されて状態も問題なし。時計の掛かるコンディションも合っており、メンバーの落ち着いたここはチャンスでしょう。

2024年3月2日土曜日

【3/2(土)予想】チューリップ賞・オーシャンSの注目馬

■阪神11R/チューリップ賞 ショウナンマヌエラ

2歳戦の充実化に伴い、近年は牡馬・牝馬共にトライアルレースの地位低下が顕著です。かつて桜花賞への最重要ステップとされたチューリップ賞も、16年②着だったジュエラーを最後に桜花賞馬を輩出できていません。ひとえにローテーションの多様化がレベルの低下を引き起こしており、具体的には「阪神JF→チューリップ賞→桜花賞」というかつての王道ローテを歩む馬が少なくなったことが挙げられます。そしてそれはそのまま展開にも結び付いていると考えられ、レベルが高ければ瞬発力を持つ馬の出番が増える⇔逆に低ければ緩いペースで前残りになりやすい、という傾向が見て取れます。

【前走阪神JF組の頭数と③着内馬の4角通過位置】
23年 1頭 1-6-3
22年 4頭 8-8-4
21年 1頭 1-3-2
20年 4頭 2-4-1(※)
19年 3頭 3-12-10

20年だけハイレベルかつ前残りでしたが、この時は上位3頭(マルターズディオサ、クラヴァシュドール、レシステンシア)が力量が抜けていた結果であり、そこから0.2差の範囲にいた④~⑥着馬は「13-10-7」番手にそれぞれいましたので後方待機勢に向く流れであったとは言えます。

それで言うと今年は阪神JF組の参戦は「0頭」。抽選除外で朝日杯に回ったタガノエルピーダをカウントしてもわずか1頭ですから、今年は前残りの展開が期待できそうです。ただ、3歳春の段階で積極策を仕掛けるのは後の折り合いを考えるとリスクが高く、あまりやりたがる陣営は居ません。それでも先行しようとする馬はすなわち「逃げた方が良いと実績で証明している」タイプなわけで、今回のメンバーで言えば逃げて新潟2歳S②着しているショウナンマヌエラがそれに該当します。溜めて切れる脚を使えるわけではないためここも積極策を取ることが想定され、間隔を開けた方がいいタイプなだけに本番よりもむしろここでの賞金加算が本音でもあるでしょう。スタートさえ決まれば粘り込みの目も。


■中山11R/夕刊フジ賞オーシャンステークス ジュビリーヘッド

3角で挟まれたスプリンターズSと重馬場で前残りの決着となった昨年の春雷S以外はこのコースで堅実に走れており、そもそも1番人気⑤着だった昨年のこのレースでも4角から直線にかけ進路をカットされる不利を受けており、近走の着順が振るわないのも適条件に使われていないことが本質です。得意コースでG3クラスであれば十分やれるはずで、ここまで人気を落としているなら狙う価値はあるでしょう。

2024年2月25日日曜日

【2/25(日)予想】中山記念・阪急杯の注目馬とねらい目レース(小倉6R)

■中山11R/中山記念 マテンロウスカイ

開幕週に行われる重賞というだけあって、過去10年の内9年で4角4番手以内の馬が勝ち切っています。コース形態的に上がりの競馬にはなりにくいことに加え、基本的には先を見据えた馬が集まるレースになるため本番での折り合いへの影響を抑えるべく控えるレースを志向する人馬が多くなることも挙げられます。今年の場合テーオーシリウスがいますが、あの逃げについていくことは得策でないと皆わかっているため、かえって好位集団がかわいがられる展開が考えられます。

マテンロウスカイは前付けして速い脚が使えるタイプですが抑えると味がなく、2走前のリゲルSを勝った時のようにペースメーカーをおいて番手のレースができるのが理想です。前走の東京新聞杯は①~④着をラチ沿いを通った馬が独占した中で外を通っての⑤着と、重賞でも差のない力量を見せた一戦でした。今日1日中山の芝を見ましたがインは信頼して良さそうで、メインの幕張Sを勝ったニシノスーベニアのように好位からの抜け出しが決まれば頭まで。


■阪神11R/阪急杯 ルプリュフォール

前走の京都金杯はマイル戦でもペースが流れる想定で本命にしましたが、大事に乗っても3角でハミを嚙んでしまったように現状でもまだ息の入る距離は苦手で、やはり1400mが向いています。師曰く「開幕週の馬場でもあり、先入観を持たずに運んでほしい」とのことで、いつもの大外一気では間に合わないことを自覚してか位置にはこだわらない姿勢。テン乗りとなる岩田康Jの起用もその意識の表れでしょう。実際にこのコースで3勝クラス戦を勝った一昨年の斑鳩Sでは内枠から馬群の中を追走し、直線で抜け出す優等生の競馬が出来ていました。力量だけで言えば一昨年のスワンS③着に昨年のこのレースも⑥着と、メンバーの手薄な1400m戦であれば食い込める余地はあります。芝が掘れていない状態の重馬場であればなおのことコースロスを少なく回れるかが鍵となるはずで、馬場を気にして前が流れればチャンス大と見ます。


■小倉6R リルフロスト

昨夏の北海道で芝1200m戦を使われ③④④着。この3戦で先着を許した馬は既に全馬勝ち上がっており、ハイレベルなメンバーの中で善戦した経歴の持ち主です。前走で3走ぶりに芝1200m戦を使われましたが、陣営曰く4角でノメった際に蹄鉄がひしゃげてしまい、最後は流さざるを得なかったとのこと。先週の連闘も予定されていた(非抽選除外)くらいで蹄に問題は無く、この相手関係であれば力量は上位と見ます。

2024年2月24日土曜日

【2/24(土)予想】ねらい目レース(中山12R・小倉12R)

■中山12R チュウワスプリング

前走の1勝クラス戦は前半33.4という芝のスプリント戦並のハイラップを刻んでの逃げ切り。渋った馬場ではよくある話ですが、ホープフルSのあった当日は良馬場かつ4角の含水率1%台というカラカラのダート、しかも3歳牝馬が55kgを背負って過去これ以上のラップおよび勝ち時計で逃げ切った馬はなく、牡馬混合戦の1番枠(最も芝部分を走る距離が短い)でのパフォーマンスという点もポイントが高いです。昇級初戦でもここは牝馬限定戦ということもありメンバーは低調で、人気を分け合う各馬は何れも控えたいタイプ。強力な同型不在のここなら3連勝も視野に入るでしょう。


■小倉12R ホイッスルソング

ゲートで一呼吸遅れる癖がありどうしても後ろからになってしまいますが、その分4角から助走をつけられる小倉は合っています。2走前の八幡特別は外伸び馬場で内に押し込められエンジンを吹かせずの⑧着、前走の1勝クラス戦は直線で前の馬が外に張ったせいでろくに追えず0.4差④着と何れも不完全燃焼のレースで、スムーズに運べさえすれば現級突破の実力の持ち主です。内を空けなくていい今日のコンディションなら進路取りの難易度は下がるはずで、このメンバーなら十分勝負に。

2024年2月18日日曜日

【2/18(日)予想】フェブラリーSの全頭評価と小倉大賞典の注目馬

■東京11R/フェブラリーステークス

[1]①[地]イグナイター(西村淳)

キャリアのほとんどは1400m以下のレースに加え、好走歴のある盛岡ダ1600mコースはスプリンターが好走しやすいコース形態でもあります。(まともなスピードの馬が揃う)多頭数戦の経験も乏しく、この枠ですと馬群にもまれて何もできない懸念が。

[1]②シャンパンカラー(内田博)

昨秋の復帰予定が伸びた理由はハッキリとしていませんが、富士Sに特別登録を済ませたうえ当週まで追い切られていたわけで少なくとも夏負けの類ではなく、しかも木曜になって回避となると何らかのトラブルがあったのでしょう。そこから年内休養で復帰戦がダートという経緯を考えれば、およそまともに勝負を見込んでここに出してきているとは思えません。

[2]③[地]ミックファイア(矢野)

ダートは体力勝負の色が強く、当然ながら3歳馬と古馬とでは大きな差が出ます。ミックファイアにしても強いのはあくまで同世代間でのレースの話で、前走の東京大賞典2.4差⑧着というのが現在地でしょう。それでも前日時点では地方馬3頭の中で人気最上位に推されていますが少なくとも御神本Jは昨年⑥着のスピーディキックの方を上に見ているという話で、中央のスピード勝負についていける戦歴の担保もない現状では手は出しにくく。

[2]④ドゥラエレーデ(ムルザバエフ)

ここ2戦はダート最強クラス+ウィルソンテソーロの後塵を拝し連続③着ですが、何れも古馬との斤量差が1kgしかなかったことを考えれば勝ちに等しい健闘と言えます。但し元々指摘している通りこの馬はラストで切れる脚を使えるタイプではなく、ここ2戦は上がりの掛かるコースで前付けが叶っての好戦。今回初のマイル戦となり位置取りを落とすことは必至で、この馬の良さを生かし切れない懸念が大きいです。

[3]⑤オメガギネス(ルメール)

前走の東海Sは初の関西圏での競馬に加え距離延長の一戦。向こう正面で行きたがるところを良く辛抱しての②着でしたが、スローペースの1800m戦を叩いてここに向かうローテは当初からの理想だったはずです。但し、強い勝ち方を見せた2走前のグリーンチャンネルCは脚抜きの良い不良馬場。良馬場ではレパードSでライオットガールを捕まえ切れなかった経緯もあり、冬場でさらに時計の掛かる砂でどこまでの走りを見せられるかはまだ未知数です。

[3]⑥カラテ(菅原明)

この馬は爪が伸びやすく、暖かい時期になると調整が難しくなります。加えてコーナーワークに難があり、重賞3勝は何れもワンターンのコースで挙げたもの。故にこれらの条件を満たすG1はフェブラリーSとマイルCS程度しかないですが、芝よりコーナー径の小さいダートではまた話も違ってきます。一度見切りをつけたはずのマイル戦に再び戻ってくることで位置取りを落とす懸念も大きいです。

[4]⑦ガイアフォース(長岡)

昨春の始動戦で「マイラーズCか天皇賞か」という普通ならあり得ない二択に悩んだ陣営。いつぞやのキングヘイローやダンツフレームを彷彿とさせますが、その真意は「新装京都のきれいな芝でスピードを活かしたい」というものでした。3歳時に連勝した小倉と中山も3角からスピードに乗りそのまま押し切るレースの出来るこの馬にとって向いていたコースで、そこまでスピードを活かすことにこだわっていたにもかかわらず、適鞍が無さそうと見るやここに使ってきたのは理解に苦しみます。芝の二軍扱いだった昔ならまだしも、今のダート界は最初からダートで活躍することを見越した馬たちが上位を占めており、よほどの大雨でも降らない限りはこの馬の良さを出すレースにはならないでしょう。

[4]⑧セキフウ(武豊)

手前を変えなかったり暑いとやる気を出さなかったりとあてにしずらいタイプなうえ、3歳時のユニコーンS②着時以来東京遠征では大敗続き。武幸厩舎は気性面の問題を矯正するどころか悪化させる傾向があり、ドーブネやウォーターナビレラ等のOP馬も3歳時より適性距離が短くなっています。この鞍上で折り合いの心配をするのも野暮な話ですが、仮にそれがクリアされたとて、セキフウ自身がリミッターを解除してくれるかは走ってみないとわからずで。

[5]⑨ペプチドナイル(藤岡佑)

元々逃げなくても競馬ができるタイプではありましたが、2走前のベテルギウスSでは大外枠から無理をせず馬の後ろに入れて運び、最後にひと脚を使うレースで勝利し進境を見せました。マイルは初めてですが気のいい方ですから追走に手間取ることも無さそうです。ただ、近年の藤岡佑Jは戦法を決め打ちしてくる騎乗が多く、相対的に騎手レベルの低いローカル戦では無双できます(大外ぶん回しの多い丹内Jやイン突きにこだわる鮫島駿Jにも同じことが言えます)が、リーディング上位勢があの手この手のプランBを繰り出してくるメイン場では成績が低下。今年挙げた9勝も全て小倉でのもので、自分の思い通りにレースが運ばないときの脆さはジャックドールの降板劇にも現れています。これは体形などにも起因する個々の騎乗スタイルの問題なので今更どうこうという話ではなく、こういう舞台で積極的に買える騎手ではない、というのが個人的な評価です。

[5]⑩タガノビューティー(石橋脩)

前走の根岸Sは出遅れもそうですが、前半3Fが35.8、4F通過も48.3とまるで2000m戦かと見間違うくらいのスローペースで末脚を繰り出しても追いつけなかったことが痛かったです。この馬自身も35.4で上がってきており、昨年の根岸Sの35.3と大差ない脚を使えてはいました。石橋脩JはクイーンCのテリオスサラでも同様の出遅れをかましており、相対的にもスタートの信頼度が低い騎手であることは間違いないのですが、前走の結果を以てこの馬の能力を低く見積もる理由にはならないはずで、締まったペースの本番は改めて実力を発揮してくれるはずです。

[6]⑪キングズソード(岩田望)

マイルの経験はなく、それ以下の距離も1勝クラス時代に1400mで0.8差⑥着という実績があるのみです。5走前のアンタレスS③着時のように前半のペースが流れると取りこぼすタイプで、1700mの勝ち星も50kgの今村J騎乗時と「小倉の勝ち方を知る」川田Jの手腕で挙げたもの。前走の東京大賞典ではJBCクラシックの鮮やかな勝ち方がウソのような⑤着で、相当騎手を選ぶ馬であることは間違いないうえ、全兄キングズガードも東京コースの重賞(=1600m以下のレース)では(0,0,0,6)。この舞台で前進を望む要素は見当たりません。

[6]⑫[地]スピーディキック(御神本)

末脚は素晴らしいものを持っていますが、中央相手のペースだと使える脚が一瞬で直線の長い東京コースでは脚の使いどころが難しいです。昨年のこのレースでは⑥着と健闘を見せましたが、伸びかけたのは前が壁になり追い出しを待たされた分脚が溜まった結果であり、実際の上がりタイムはレースと同じ36.5でした。前走の東京シンデレラマイルも、2kgのハンデ差とは言えJBCレディスクラシックで2.9差⑧着と歯が立たなかったラブラブパイロ相手にタイム差なし、それも圧倒的な差し有利展開での辛勝だったわけでここでの通用と言われると?

[7]⑬レッドルゼル(北村友)

間隔を開けた臨戦で好走するタイプで、昨年のフェブラリーSも3か月の休み明けで②着と善戦。前走の武蔵野Sは夏負けが尾を引き完調ではなかった中で③着と力を見せており、まだまだここで走れるだけの力量は持っています。本質的にマイルは長いうえ戦法が限られることからどうしても展開や馬場の助けが必要ですが、ダート経験が少なかったり被されたくない馬が内枠に多い今回は前半からそれなりにペースが流れることが想定され、良馬場想定もこの馬には向いてくれるでしょう。但し、この年にして調教で相当行きたがっている面を見せているのは距離延長局面では懸念材料で、陣営もテンションに配慮して木曜追いでソフトに仕上げざるを得なかった点は少なからず割引が必要です。安田隆厩舎最後のG1にもかかわらず、川田JがG1を勝ってもいないサトノグランツの遠征(それもカタールのG3)を優先したあたりもここへの気合の入り方が透けて見えるだけに。

[7]⑭ウィルソンテソーロ(松山)

チャンピオンズCはスタートで出遅れるもレモンポップから0.1差の②着、東京大賞典は積極策でウシュバテソーロから0.2差の②着という戦績を考えれば、ここでは能力最上位というのは疑いないでしょう。そもそも交流重賞3勝、ダートでは掲示板を外したことが無かっただけに「実力馬が実力通りに走った」というだけの話ですが、それでもここ2戦がそれぞれ12番人気、6番人気と伏兵扱いされていたのは、この馬自身にG1経験が無かったこともそうですが重賞未勝利の原Jが鞍上だったということが全てでした。確かに明らかにマイナスな乗り替わりもある中、原Jをはじめ「実力が過小評価されている」タイプの騎手は配当面では妙味しかなく積極的に狙いたいですが、(騎乗経験のある戸崎Jでないのは何故、というツッコミはさておき)実績十分の松山Jが乗るとなればボーナスタイムは終了。この人気が本来のこの馬の実力を示しているというべきで、むしろこれでもまだオメガギネスのお蔭で2番人気に甘んじているという考え方もできます。

[8]⑮ドンフランキー(池添)

33秒台も厭わない速いペースで入り、最後は止まりながらも押し切るという典型的なダートのスプリンターです。ダートではマイル経験はなく、1800mで1.0差⑦着が一度あるのみで距離適性の裏付けには乏しいうえ、直線の長い東京で37秒台の上がりでは間に合わないでしょう。

[8]⑯アルファマム(キング)

折り合い面の課題もあり、良績は1300m以下に集中。2走前の霜月Sはかなりのハイペースで差し有利展開になって届いたもので、今回同じ展開になったとしても初のマイル戦で脚が持つかどうかは未知数です。

<予想>
◎ウィルソンテソーロ
○タガノビューティー
▲レッドルゼル
△オメガギネス
△ドゥラエレーデ


■小倉11R/小倉大賞典 マイネルファンロン

この馬は調教の動きと調子が直結するタイプで、この中間はウッドで長めから時計を出し5F65.2-12.1をマーク。6F以前から時計を出しつつ5F65秒台をマークするのは、21年の新潟記念を勝った時以来の好時計です。障害から戻ってのここ2戦は着順こそ⑦⑩着と地味ですが、2走前の中日新聞杯は0.5差と着差程負けてはおらず、前走の中山金杯にしても最後まで進路が開かなかった中0.7差まで押し上げており力量差はわずか。最終週で直線馬群がばらければあとは伸びるのみで、年齢で軽視するのは危険でしょう。

2024年2月17日土曜日

【2/17(土)予想】ダイヤモンドS・京都牝馬Sの注目馬

■東京11R/ダイヤモンドS ハーツイストワール

最後の3Fでギアチェンジするレースが得意なタイプで、東京コースは(3,6,0,3)と良績が集中。得てして長距離戦は残り1000mくらいから加速が始まるレースが多いですが、その多くは阪神や京都といった3~4角の下り坂でラップの上がるコースで行われていることに起因します。ここはめぼしい逃げ馬も見当たらず、かつ距離に不安のある馬ばかり。淡々と流れて最後の直線勝負になりそうな流れはこの馬に向くはずです。


■京都11R/京都牝馬S シングザットソング

ここも主戦場が1200mだったり左回りの方が向いている馬が多く、1400mの重賞を勝っているのはこの馬を含め3頭だけ。うちメイケイエールは右回りで信頼度が一枚落ちるタイプで、ロータスランドは流石に7歳という年齢に加えて今年も大外枠を引いてしまい、前付けしたいこの馬にとってはマイナスな条件です。それならばここに来て折り合いに進境を見せている昨年のフィリーズレビューの覇者を狙いたいです。

2走前のオパールSで初めて1200mを使われ、控える競馬から脚を伸ばし0.1差の②着。前走の京阪杯も中団後ろで折り合えましたが、直線で行くところ行くところ進路が塞がれ不完全燃焼の⑨着でした。陣営も今ならば1400mに戻しても良いと手ごたえを得ており、今開催の京都ならば最後の直線も馬群がばらけ捌きには苦労しないはず。得意距離での巻き返しに賭ける手はあるでしょう。


2024年2月11日日曜日

【2/11(日・祝)予想】共同通信杯の注目馬とねらい目レース(北九州短距離S)

■東京11R/共同通信杯(トキノミノル記念) ベラジオボンド

先週のきさらぎ賞の時にも話題にした通り、近年皐月賞への重要ステップレースとして有力馬の出走が増えているのが共同通信杯です。東京芝1800mというコース自体はワンターンでマイルに近い適性が求められますが、このレースに限って言えばより長いレースを志向する馬たちの集まりということもあり、中盤がしっかり緩んで最後の3Fが11秒台前半の上がり勝負になるという中距離戦らしいラップを刻みます。今回の出走メンバーの中で「最終3Fが全て11.5以下のレースを勝った経験がある馬」はベラジオボンドとジャスティンミラノの2頭。ただジャスティンミラノの勝った東京戦は1400m区間までずっと12秒台を刻んだただのドスローなのに対し、ベラジオボンドの阪神戦は36.0-37.4-34.1としっかり緩急のついたペースで脚を使えており、こちらの方が共同通信杯の適性が高いと見て本命にします。何かと株を下げるレースが続いている岩田望Jですが、余計に嫌われている今が買い時でもあるでしょう。


■小倉11R/北九州短距離S カリボール

短期免許期間を1か月残し帰国したイギリスのモリスJ。結局(1,3,7,60)という散々な成績で日本競馬への適性は証明できませんでした。彼の最大の問題は「自分の(=欧州流の)騎乗を証明したい」というスタンスで終始日本のレースに臨んでいた点に尽きると考えています。馬場も馬の造りも欧州と全く違う日本の競馬では明らかに早仕掛けと思えるレースを連発(これはバシュロJ等他の欧州組にも言えることですが)しており、それを修正する気もないのであれば関係者の信頼を得られないのは当然です。

そのモリスJが前走跨ったカリボールも、本来出していくと甘くなるタイプ。それでも前走は内有利馬場のお蔭で0.4差⑥着に粘りましたが、理想は昨年のこのレースで0.2差⑧着した時のようにじっくり溜めるレースです。今の小倉なら1分8秒台で差しの決まるレースが期待でき、この馬の持ち時計でも十分対応可能。久々に最終をコース追いでやれており状態も心配なさそうで、中枠に先行タイプが多いこの並びからも前崩れ期待で狙います。


※京都記念は人気どころに信頼を置けず、台頭を期待できる伏兵も見当たらないことから予想は見送りといたします。

2024年2月10日土曜日

【2/10(土)予想】クイーンCの注目馬とねらい目レース(紫川特別)

 ■東京11R/デイリー杯クイーンカップ  コスモディナー

前走の阪神JFでは輸送で−22kgと大きく体重を減らした上、最内枠で押し込まれストレスの掛かる競馬に。それでもゴール前で併せる形になるともう一伸びを見せた内容は悪くなく、まともなら掲示板は伺えるかと思わせるレースぶりでした。この中間2週にわたりウッドで好時計を連発したところを見ると身体は問題なさそうで、関東圏に戻って万全の状態で走れれば一発の魅力は十分です。

■小倉11R/紫川特別  アカノストロング

中央再転入後は⑦⑪着(交流除く)と地味な成績ですが、⑪着の前走はハイペースの中ヤマニンウルスを追いかけて失速したもの。⑦着だった1勝クラス戦にしても外の好位を取るまでに時間がかかった分で、直線でも下がらなかった内容を見れば外枠を引ければ変わる余地はあると見ています。上記2戦はメンバーも強く、今回絶好枠から無理せず好位の外目を取れればやれてもおかしくはありません。

2024年2月4日日曜日

【2/4(日)予想】東京新聞杯・きさらぎ賞の注目馬とねらい目レース(白嶺S)

■東京11R/東京新聞杯 ホウオウビスケッツ

過去10年で逃げ切りが3回、逆に4角10番手以下からの差し切りが2回しかなく、切れ味勝負になりやすい東京で行われる重賞としては少々特殊な傾向があります。2月の東京は芝の生育面で春や秋の開催に劣るうえ、Dコース開催でコーナー径が最も大きい時期に開催されることもあり外を回るロスが大きくなってしまいます。故に、好発を決めた逃げ先行勢がポジション的に優位になるわけですが、それでもレースの上がりは34秒台が水準。行った行ったのレースで勝つタイプでは駄目で、速い上りで走り切れる能力が求められます。

今回の上位人気を見渡すとマスクトディーヴァ、ウンブライル、ジャスティンカフェと見事に後ろから行くタイプだらけ。しかしジャスティンカフェは昨年取りこぼしたようにこの時期の東京は合ってなく、4歳牝馬2騎はリバティアイランドやブレイディヴェーグのお蔭で人気していますがレベルが高いのはそれら一部のトップクラスのみで、現4歳世代が5頭出走した昨年のターコイズSはソーダズリングの④着が最高と、斤量差を以てしても壁を崩せていません。本当に強い可能性もありますが、世代限定戦のみの経験で買われているのは少々過剰人気かと。それならば適条件に戻ってくるホウオウビスケッツに期待したいです。

実際、牡馬も上がり馬のドゥレッツァが菊花賞を制したりクラシックホース2騎が有馬記念で及ばなかったように、レベルとして疑問符がつくことは事実です。しかしながら、5走前にフリージア賞をレコード勝ちしたようにスピードを生かしたいホウオウビスケッツについては、ここ4戦は不適条件に使われ続けたおかげで着を落としていると踏んでいます。スプリングS・皐月賞は重馬場の中山、ダービーは距離が長いうえコーナー4つ、中日新聞杯もコーナー4つの急坂コースで、ベラジオオペラくらいしか相手がいなかったスプリングS②着も含め敗因はハッキリしています。その中でもダービーはパクスオトマニカがハナを主張し出がけに思いっきり引っ掛かった中、坂上まで見せ場を作っての0.2差⑥着。最後脚が上がりながらも3Fを34.0でまとめてきたところにはやはり高いスピード能力がうかがえます。

今回はそのフリージア賞以来のワンターンで折り合い面も不安なく、先行優位の今の東京も味方につけられると見ています。極めつけは中間3週連続で岩田康Jが駆けつけ調教をつけている点。ノースブリッジに代表されるように在厩調整に定評のある奥村武厩舎ですが、その3週ともウッドで52-11秒台の加速ラップを刻み、負荷のかけ方としては過去一と言ってよいレベル。夏負けで毎日王冠を見送った経緯もあり、気候的にもこの時期の方が力を出せそうでここは大きく狙いたい局面です。


■京都11R/きさらぎ賞 テイエムリステット

昔のきさらぎ賞と言えばスペシャルウィーク、ナリタトップロード、ネオユニヴァース等クラシックに直結する出世レースでした。しかし元々この時期の重賞は頭数が揃いにくいことに加え、2歳路線の整備により有力馬がここで賞金を加算する意義が薄れたこともありメンバーは年々手薄に。2月の京都は雨や雪など天候に恵まれないことも多く荒れた馬場を避けたいという理由に加え、最近ではトライアルを使わず春のクラシックを見据えた遠征をこの時期に経験させたいという関西陣営の思惑もあり、今や出世レースの座は共同通信杯に取って代わられています。

それで何が起こっているかと言えば「非ディープのよくわからない穴馬が突っ込む」ケース。京都開催の2020年以前を見ても、20年の勝ち馬は7番人気のコルテジア(父シンボリクリスエス)、19年も②着に6番人気タガノディアマンテ(父オルフェーヴル)、③着に7番人気ランスオブプラーナ(父ケープブランコ)と非ディープ系の善戦が見られます。メンバーが揃わない=社台系の主流血統馬が少ないということでもあり、それは決着時計の遅さに現れています(16年にサトノダイヤモンドが勝った時は1.46.9、以降は1.48以下の勝ち時計)。今の京都のような馬場ならなおさら、ディープを持たないクラシックを見据えた3歳春の重賞ではいかにも人気しないような馬でもチャンスがあると言えるわけです。

モーリス産駒のテイエムリステットは前走のシンザン記念で0.6差⑥着。ノーブルロジャー、ウォーターリヒトといった上位陣が外を回す中ラチ沿いの轍を進んで小差の健闘を見せた内容は評価してよく、ダートで勝ち上がった実績もあり痛みの進んだ今の京都の芝は合っています。ここ2戦はゲートで飛んでいきそうになったり芝の切れ目に驚いたりとまだ若さを存分に見せながらも結果を残しており、空き巣レースで手堅く賞金を稼ぎに来た藤原英厩舎のファーヴェントを除けば抜けた実績馬は見当たらず。この相手関係なら食い込める余地はあるでしょう。


■東京10R/白嶺S カズプレスト

再転入後連を外したのは距離不適の1800m戦とスタートで躓いた6走前の麦秋Sのみ。カレンブラックヒル産駒らしくワンターンでスピードを活かすレースが合っており、再転入後の2勝は何れも今回と同じ左回り+芝スタート+ワンターンの中京1400m戦。狙いすました東上で(0,3,0,0)の津村Jに手が戻るのも好材料。上位争いは必至と見ます。

2024年2月3日土曜日

【2/3(土)予想】ねらい目レース(アルデバランS、春菜賞、テレビ山梨賞)

■東京9R/春菜賞 キャンシーエンゼル

前走のファンタジーSはインを突いた馬が上位を占める中、終始外を回らされる苦しい展開。前に壁も作れず力みながらの走りで最後はガス欠というレースでした。小頭数の内枠であればスムーズなレースが可能なはずで、小倉2歳Sで牝馬最先着の③着という内容はここでは一枚上。前走大敗で人気を落とすようならここは妙味アリと見ます。


■東京10R/テレビ山梨賞 アルママ

約7か月ぶりの前走は輸送で大きく体を減らし-12kgでの出走。好位から直線では見せ場なく下がってしまい⑩着でしたが、0.8差に踏ん張れたのは収穫でした。休み明けを叩かれ府中に戻る今回は見直せてよく、前走現級で掲示板が3頭、昇級初戦が1頭という低調メンバーなら十分通用しても。


■京都11R/アルデバランS ゼットリアン

地元競馬が合うタイプ。3歳時のヒヤシンスSでは-14kg、前走の師走Sも-8kg遠征競馬では大きく体重を減らしてしまい力を発揮できませんでした。距離を延ばしてからは安定して末脚を使えてもおり、最後に前が止まりやすい京都1900mコースは2走前に観月橋Sで勝っている格好の舞台です。人気どころも一長一短というメンバー構成で、人気どころのスンナリ先行を許さじと各馬が早めに動く展開にもなれば頭まで。

2024年1月27日土曜日

【1/28(日)予想】根岸S・シルクロードSの注目馬

■東京11R/根岸ステークス タガノビューティー

中央競馬でダート1400mの重賞というのはそもそもプロキオンSとこのレースの2つしかなく、地方交流競走は枠も限られることから実績馬が揃う上、ペースも流れやすい舞台設定となっています。イメージとしては34秒台で入り35秒台で出てくるようなスピードとキレが求められ、故に上り37秒くらいでスピードだけで押し切るタイプや、前半の位置取りを落とす他力本願の末脚特化型の馬は厳しくなります。

かつては末脚特化型だったタガノビューティーですが、昨年のこのレースからブリンカーを装着し速い流れでもついていき確実に末脚を使うようになってから成績が安定。その昨年こそ強い上位勢の前に④着に屈しましたが、その後コーラルSで2年ぶりの勝利を挙げるとかしわ記念でも②着、昨年の武蔵野Sでも②着に好走。連を外した2走前の南部杯は前が止まらない短距離馬向きの展開の中④着、その前のプロキオンSは異常歩様で参考外と言えます。元々朝日杯FSでも④着の実績がありスピード勝負に対応しうる素地はある上、東京コースでは5勝の実績。強力先行勢の中でも確実に脚を使える存在として、人気でも中心視でしょう。


■京都11R/シルクロードS トゥラヴェスーラ

連続開催の京都は先週・今週とBコースを使用。重馬場の先週ほどではないにせよ依然として時計は掛かっており、今日の最終レースの1.21.7という勝ち時計は昨秋の開催最終盤の2歳未勝利戦と同水準の勝ちタイム。京都開催のシルクロードSは年を追うごとに時計がかかっており、前回2020年のアウィルアウェイの1.09.0という水準を考えれば、限りなく1分10秒台に近い決着が見込まれます。

トゥラヴェスーラのここ3戦は1分7秒台前半の決着が続き④⑥④着。大きくは負けていないものの時計面の限界もあり善戦どまりとなっています。過去3年、重以下で行われた高松宮記念で④④③着と時計の掛かる決着は得意とするところで、かつドリームジャーニー産駒で荒れたタフな馬場にも実績十分で、左回りかつもう少し内目の枠がベストでしたが今回は久々に時計的には間に合うチャンスと見ます。9歳馬に重賞未勝利の鞍上と人気を落とす要素は満載も、決して弟子への温情ではなく師が「今なら合う」と満を持して永島Jを起用してきました。2週前、1週前と坂路で好時計からの当週軽めはいつものパターン。鼻出血持ちのこの馬にとっては一戦一戦が落とせないレースで、陣営の本気度を見誤らずに狙いたいです。

【1/27(土)予想】ねらい目レース(東京8R、小倉12R)

■東京8R キタサンドーシン

右回りで(0,0,0,4)に対し左回りで(2,2,2,4)。着外の内1回は⑤着、2回は芝、ダートで⑧着に敗れた東京戦も他の馬に寄られて向こう正面で位置を下げる不利があってのものでした。右回りの前走は度外視でき、力のいる良馬場も得意にしています。北村宏J・永野Jいずれも負傷により、6戦ぶりに手綱を取る岩田康Jは今日この1鞍のためだけに東京へ。園田時代を含めても「東京遠征で平場1鞍だけの騎乗」はこれが初めてで、勝機を意識しての東上にも期待です(逆にこれで勝てなければ、今の同騎手の立ち位置はこんなものという証明にもなってしまいますが…果たして)。


■小倉12R ロードリライアブル

いつも自分の脚は使えるのですが、周りも速い上りを使われてしまうと間に合わないというタイプ。前走の1勝クラス戦は前半まともに掛かってしまいレースにならずで、距離短縮で臨む今回は折り合いもマシになるうえ、良馬場且つ荒れ馬場の今の小倉であれば最後に周りが止まって間に合う期待大。

2024年1月21日日曜日

【1/21(日)予想】AJCC・東海Sの注目馬とねらい目レース(京都7R)

■中山11R/アメリカジョッキークラブカップ クロミナンス

人気を分け合うのが「今や宝塚記念へのステップレースとしての意義を失い伝統だけの空き巣G2」である目黒記念を勝ったボッケリーニとマイネルウィルトス、チャックネイト等重賞未勝利のメンバー。反動の大きいタイプでもあるボッケリーニは前走タイム差なし②着の後の中6週でどこまでパフォーマンスを戻せるかが未知数ですし、マイネルウィルトスは馬場適性は認めてもトリッキーな中山コースへの対応が鍵。チャックネイトは近2走何れも差し有利展開に乗じての好走で、スローペース+末脚を削がれるであろうこの舞台に適応できるかが課題という現状です。

クロミナンスは明け7歳。前走のノベンバーSでようやくOP入りしましたが、これまで3度の骨折があり順調に使えてこなかったこともありまだキャリアはわずかに10戦。前走は東京でキレ勝負を制しましたが、元々中山でも2勝しており好位から勝負できるタイプです。今回のメンバーを見渡すと控えたい馬が多く、場合によってはこの馬が逃げる可能性も。ゲートが開いて瞬時の判断で前につけられる可能性があるこの鞍上であれば、今日の展開利を最も享受できる存在と見ました。


■京都11R/東海テレビ杯東海S オーロイプラータ

先ず一言。
中京でやらないなら東海S名乗るのやめてくれませんかねぇ…紛らわしいことこの上ない。

今回G1級の古馬の参戦はなく、3歳時から古馬相手に善戦してきた馬がその成長力で伍する可能性は十分にあると考えています。その筆頭はオメガギネスですが、前走のグリーンチャンネルカップは②着のベルダーイメルと実に5kgの斤量差があっての0.6差勝ち。単純に1kg=0.2秒と考えれば実はベルダーイメルに負けてしまっているわけで額面通りの評価はできず、加えてワンターンの前走と今回とでは舞台条件も全く異なるうえ、大和田厩舎は関西以西で(1,4,7,112)と極度の遠征下手。勝ち星の大半は東京・中山で、開業以来京都の平地では勝ち星がありません。オメガギネス自身も唯一の遠征競馬となった2走前のレパードSはライオットガールに不覚を取っており、泥をかぶりたくないと考える各馬が好位を取ろうと先行争いが激化すると前半の消耗が大きくなる懸念もあります。

こうなると、末脚タイプかつ大外枠を引いたオーロイプラータに期待したいです。前走のカノープスSではインを立ち回った上位2騎に対し外を回して③着と力を見せ、斤量も勝ったウェルカムニュースとは1kg差。今回も5歳以上馬との斤量差は1kgのままですから、成長と展開利が加算されれば十分足りてよく、ハイペースで最後に前が止まる流れになれば。


■京都7R ブリタニア

芝に転向した前々走・前走で掲示板に載った馬たちは何れも次走で入着。特に前走を勝ったマイネルエンペラーに至っては昇級初戦の尾張特別を連勝しており、ハイレベルなメンバーの中で善戦しています。元々はダートで新馬勝ちしておりこの2戦は良馬場のキレ勝負についていけていない感じでしたが、今日の馬場コンディションなら英国産種牡馬ハービンジャーの血が騒ぐはずで。

2024年1月20日土曜日

【1/20(土)予想】ねらい目レース(中山6R・東雲賞)

■中山6R クラート

ここ2戦は格上挑戦で、自己条件(未勝利)に戻るのは3戦ぶり。2歳の1勝クラスやOPは頭数が少なくなりがちで、ミルファームや田頭氏の所有馬、また森厩舎の管理馬などが多く格上挑戦していました。その多くは⑨着(OPなら⑩着)以内に進呈される出走奨励金(1着賞金の2%~)目当てで、特に以前はOP競走ならタイムオーバーでも満額支給されていたので出るだけで得だったのですが、2019年から未勝利馬に限りタイムーオーバーの場合は支給されなくなりました(発端となった事象は「ヘヴィータンク事件」を参照ください)。これによりおよそ勝負にならない馬は出しても意味がないため、以前より未勝利馬のOP挑戦は減ってしまいました。それが何だという話ですが、このクラートはミルファームの馬でデビュー戦で⑨着したのち未勝利の身でダリア賞に挑戦し、2.8差の⑨着で出走奨励金+特別出走手当+内国産馬奨励賞の173万5,000円を満額ゲット。前走の芙蓉Sでも1.6差の⑧着で同額を持ち帰っており、「OPでもタイムオーバーにならない程度の実力」は持っているどころか逆にタイム差を縮めており、ミルファームの伝統芸と片づけられないレベルの健闘を見せています。

加えてデビュー以来なかなか負荷をかけられてこれませんでしたが、この中間は古馬を相手にウッドで1.3秒先着するなど急上昇。減り続けていた身体も戻っており、ようやく本領発揮となれば未勝利では侮れません。


■中山10R/東雲賞 マイネルニコラス

前走の初日の出賞は微妙に距離が長かったことに加え、3角でまくってきた馬の直撃を受けハミをかむ場面もあり最後に止まってしまいました。前に馬を置いて折り合わせる形なら見直せてよく、戸崎Jがグランドラインでなくこちらを選んだ背景も加味すれば好勝負必至でしょう。

2024年1月14日日曜日

【1/14(日)予想】日経新春杯・京成杯の注目馬とねらい目レース(中山5R・8R)

■京都11R/日経新春杯 ヒンドゥタイムズ

前走の京都大賞典は開幕週でイン有利の展開を外を回して0.2差④着と悪くない内容。去勢して幾らかマシになったとはいえやはり寒い時期の方が調子を上げる馬で、ハービンジャー産駒らしく力のいる馬場も得意とするところです。人気薄での好走が目立つルメートルJへの手替わりもプラスで、前走だけ走れればここでも十分通用するはずです。


■中山11R/京成杯 ダノンデサイル

前走の京都2歳Sはシンエンペラーから0.1差の④着。直線では進路を切り替えるロスもあり、ゴール前の末脚だけならこの馬が一番見どころがありました。安田翔厩舎は昨年オメガリッチマンを遠征させ②着しているようにこのレースをターゲットにしており、横山典Jを配してきた今回は勝負気配でしょう。


■中山5R メイパワー

関東馬にもかかわらず阪神の新馬戦におろして⑤着。16番枠からのスタートで終始壁を作れず、メリハリのない競馬になってしまった割には最後まで頑張りました。


上記の通り、元々ファインニードル産駒は阪神コースを鬼門としており、最も出走数が多いにもかかわらず唯一勝利がありません。中山替わり、内枠替わりで好転は必至で、好発から壁を作って進めれば。


■中山8R プラウドヘリテージ

過去6戦すべてダートを使われていますが、今回と同じダートスタートで(2,0,0,0)に対し芝スタートでは(0,0,0,4)。前走の2勝クラス戦も芝スタートの東京ダ1600mで、芝部分の行き脚はひと息。デビュー戦は1700mを逃げ切っておりコーナー4つの1800m戦なら守備範囲と見られ、近走逃げた馬が居ないメンバー構成からもスンナリが叶えば一発。

2024年1月13日土曜日

【1/13(土)予想】愛知杯の注目馬とねらい目レース(淀短距離S、ニューイヤーS、中山6R)

■小倉11R/愛知杯 アレグロモデラート

2走前の能勢特別の内容を評価したいです。当時は56kgを背負い、55kgで②着だった3歳牡馬アスクドゥポルテを完封。後半4F11秒台が続くラップを押し切っており、向こう正面から下り坂が続く小倉のコース形態もこれに似たラップを刻むことから舞台適性は高いと見ています。このレースは修学院S組から3頭が出ていますが、当時の斤量差で言えば勝ち馬ミッキーゴージャスと0.7差⑥着だったこの馬は同斤で、今回3kg(=約3馬身≒0.6差)の斤量差は妥当と言えるでしょう。その上で、当時⑤着だったセントカメリアに対しては斤量差が1kg→3kgに拡がるので計算上は優位に立っていること、器用な立ち回りが要求される小倉2000mコースで内目の枠を引けたことを踏まえれば人気差ほどの力量差は無いはずです。


■京都11R/淀短距離S キャプテンドレイク

冬場に良績が集中する馬で、かつ休み明けは太目が残りやすく走らないタイプ。前走のタンザナイトSは+16kgとお釣りを残した仕上がりでしたが、最後方から0.5差⑥着まで押し上げてきました。芝が脆く先行勢がスピードを生かしにくい今の京都の馬場ならば間に合ってよく、得意時季、叩き2走目の前進期待です。


■中山11R/ニューイヤーS フィールシンパシー

中山マイルで崩れずに走れていますが、2走前の紅葉Sでは1.31.9の勝ち時計をマークしており時計勝負への対応力も見せています。月曜の最終レースで1.32.5の時計が出たように今の中山は高速決着が見込まれ、メンバー中唯一マイルで1分31秒台の時計を持っているこの馬の出番と見てよいでしょう。


■中山6R バビロン

過去2戦とも東京の1800m戦に使われ⑥⑦着。前走の未勝利戦は直線で進路を探しながらの分もありましたが、何れも速い上りに対応できていませんでした。現3歳世代が初年度となる父アルアインは現役時代皐月賞・大阪杯と上がり勝負になりにくいG1を2勝しており、サンプルは少ないながらも東京芝は延べ15頭が出走し(0,1,0,14)と苦手な様子。半兄のワセダインブルー、ハイエストピーク、ダイワチャーチルも揃って東京で勝てず→中山で未勝利勝ちという経歴をたどった兄弟で、この舞台替わりが吉と出れば。

2024年1月8日月曜日

【1/8(月・祝)予想】シンザン記念の注目馬とねらい目レース(寿S)

■京都11R/日刊スポーツ賞シンザン記念 デルシエロ

今開催の京都は昨秋の傷み自体は残っていないものの、オーバーシードされた洋芝の根付きが悪いようで良馬場にも拘らず金杯デーからボコボコと芝がめくれていました。その結果、その金杯こそ岩田康Jのお家芸が炸裂するほどイン有利だったのが日曜になり表面の掘削が進み差し有利馬場に一変。昨日の最終レースも田口Jのグランツベリーが難なくハナを奪い、前半3F34.4という無難なペースからも勝ちパターンかと思われましたが、最後は差し勢の台頭に遭い⑤着。差しの効く馬場になっていることは明らかですがかといって外が有利かと言われるとそうでもなく、掘れ方からして恐らく馬場の五分どころあたり(下記画像緑枠)までオーバーシードされていると思われ、さらにその外を回そうとすればかなりのコースロスを覚悟しなければなりません。


加えて上がりも相当かかっており、例えば前開催で最後のマイル戦となった3勝クラスの清水Sのレース上りは33.6、最速は③着だったスズハロームの32.6でした。一方昨日行われた同じ3勝クラスの新春Sは清水Sより1F短く速い上りが出てもおかしくない条件にも拘らず、レース上りは35.5、上がり最速で勝ったサンライズロナウドでさえ34.4と2秒ほど上りを要しています。こうも上りが掛かると、人気になるであろう東京勝ち上がり組やノーザンファーム生産のキレキレタイプよりタフなタイプを狙うのが理にかなっているでしょう。

本命を打ったデルシエロは徹底した昼夜放牧で鍛え上げられた岡田スタッドの生産馬(ちなみに隣のノーブルロジャーはノルマンディーですが外国産馬)。レイデオロ産駒らしくキレキレというよりはタフさで勝負するタイプで、ここ2戦は距離不足で位置取りを落としていた分もありました。距離延長で位置取りは楽になるうえ元々はマイルの新馬戦を勝っており、適度に時計の掛かる今の京都も合っています。18頭立てで内目の枠を引けた利も大きく、積極騎乗が板についてきた坂井Jの手綱なら侮れません。


■京都10R/寿S エーデルブルーメ

前走の魚沼Sは雨中の不良馬場で進みが悪かったのに加え、ラチ沿いを進んだ2頭が①③着に残す決着でラチから離れての追走で④着。平坦のコーナー4つは向いており、8枠スタートも過去(2,1,0,0)と得意にしています。定年の近い師匠・安田隆師の管理馬に乗る機会も残り少なくなった川田Jが手綱を取るここは頭期待。

2024年1月7日日曜日

【1/7(日)予想】フェアリーSの注目馬とねらい目レース(中山7R)

■中山11R/フェアリーステークス テリオスサラ

前走の赤松賞では外を突いた上り上位の3頭が台頭する中、次走阪神JFで②着するステレンボッシュから0.2差②着と健闘しました。2000m、1800mと距離を縮めながら好走できており、上りの求められる東京からタフさが求められる中山への舞台替わりは好材料です。父のロジャーバローズも短い現役生活の中で34秒以下の上がりを使えた試しが無く、ダービーを先行押し切りで制したように本質的にはキレ勝負よりパワーを兼ね備えた資質が求められるレースに向いていました。スタートにケチがつくタイプでもなく、好位をスムーズに取れれば好戦可能と見ます。


■中山7R ネオシルバー

前走のプラタナス賞は先行2騎の決着で、しかも勝ったイーグルノワールが次走で兵庫ジュニアGP制覇、一緒に追い込んで③着したアマンテビアンコも次走でカトレアSを勝つ等レベルの高い一戦でした。元々デビュー戦はこのコースで勝っており、前半64秒のスローペースをまくり気味に押し切った内容も評価できるもの。新馬勝ちの舞台に戻って順当に好勝負と見ます。

2024年1月6日土曜日

【1/6(土)予想】東西金杯の注目馬

本年もよろしくお願いいたします。

■中山11R/日刊スポーツ賞中山金杯 リカンカブール

シルバーステート産駒の珍しい特徴として「東京コースが苦手」という点が挙げられます。


上記は昨年末時点での同産駒の芝コースにおける開催場別成績。御覧のように北海道・東京・九州で極端に成績が悪く、中山・中京で高い成績を挙げています。これは京都金杯に出走するセッションにも言えることですが、末脚に限界があるタイプで上りの絶対値が求められる東京のような舞台は向いていないと考えられます。故に急坂で上がりの速さが求められない中山へのコース替わりはプラスで、昨年暮れの開催がイン有利だったことを考えればCコース替わりの内枠はだいぶ有利と考えてよいでしょう。終い一手を好まない津村Jへの手替わりで位置取りが改善すればこのメンバーでも通用するはずで。


■京都11R/スポーツニッポン賞京都金杯 ルプリュフォール

今年で8歳ですがこれがまだキャリア28戦目。過去27戦の内17戦で上がり最速をマークしている切れ者ですが、折り合い難を抱えており終い一手&短い距離しか使えず、追い込むも届かないというレースが続いています。元々京都芝1600m戦は2戦2勝(内回り・外回りで1勝ずつ)と相性が良く、テンに行きたがることも無い今なら距離が問題になる可能性は少ない(=折り合えるのに1400mにこだわり続けてきただけ)と見ます。大外一気のイメージが強いですが今の京都ではそれは難しく、陣営も「上手く捌いてほしい」と馬群内でのレースプランを描いている模様です。

4戦連続で手綱を取る秋山真Jは末脚のある馬でしか成績を残せないタイプで、エイティーンガールの京阪杯やダイメイプリンセスの北九州記念など大外を回すロスの大きい騎乗も厭わないスタイルではありますが、(改修で調整されたとはいえ)京都コースは4角で前がばらけやすくインで腹を括れば最短距離を伸びてこられます。同騎手が最後に京都で勝ったのは20年1月の寿S(ウインクルサルーテ)で、この時も後方からのレースを強いられた中インで我慢し直線前が開いたところを突き抜けたもの。距離延長で内枠を引いた以上極端に引かない限りはそこそこの位置からのレースになるはずで、有力馬がこぞって外目を引きペースも流れる想定なら末脚で足りるはずです。

2023年12月31日日曜日

【2023年の狙い馬成績】

 今年も1年お付き合いいただき、ありがとうございました。

■全成績(6,16,13,166)
 勝率3.0% 複勝率17.4%
 単勝回収率33 複勝回収率104

 毎年言っている気がしますが、自分の推奨馬戦略における目標は「複勝回収率80%(=控除率20%を差し引いた払戻率80%を上回ること)」に置いています。まずはしっかり馬券に絡む軸馬選びが出来てこそと考えているので、ひとまずそのラインをクリアできたのは良かったです。

 但し、的中率が2割を割っていることからもわかる通り、何回かの大きな配当が回収率を底上げしているというのが実態で、安定的に的中させるという点では納得のいく一年ではありませんでした。特に秋シーズンは穴予想ありきの考察に走ってしまうことが多々あったなと反省。謙虚さと大胆さを兼ね備え、来年こそは「複勝率2割&複勝回収率80%」の達成に向け努力します。

※なお、今年は諸般の事情でClub-JRA Netの全期間データが抽出できないため、馬券収支の公開は割愛させていただきます。申し訳ございません。ただ1つ言えることは、確実に負けています。体感70%くらいでしょうか?

■以下、推奨馬と成績





2023年12月29日金曜日

【12/29(金)予想】東京大賞典の注目馬

■大井9R/東京大賞典 ノットゥルノ

秋の砂入れ替えで大井の馬場は夏までとは全くの別物になってしまいました。2000mで行われたG1級レースの勝ちタイムを比較すると

6/28 帝王賞(メイショウハリオ) 2.01.9
7/12 JDD(ミックファイア) 2.04.6
11/3 JBCクラシック(キングズソード) 2.05.1

と古馬G1級同士で3秒以上の差がついています。キングズソードのJBCクラシックは楽勝故もっと追っていれば時計は詰まっていた可能性はありますが、実際に大井所属馬で夏秋を跨いで1200m戦を連勝している馬でも勝ち時計は2秒ほど遅くなっており、個体差では説明のつかない時計の掛かり具合となっています。元々中央と地方では砂の深さが違うため適性が分かれる傾向にありましたが、今の大井は特に適性の差が顕著に出ると考えてよく、中央の軽い砂や海外の土に近いダートなど、時計の出やすい馬場で好走してきた馬は信頼しにくいコンディションです。

そうなると、JBCクラシックを圧勝したキングズソードが当然に浮上します。馬自身の成長もありますが、キャリア序盤の騎手起用がもっとまともであれば3歳からダート重賞に顔を出せたレベルのはずです(兄のキングズガードは川田Jに手が替わって3歳の内に準OPまで昇級)。ただ、常に間隔を開けて使われてきた馬で前走の激走から2か月という間隔が十分なのかは確証が持てず、前走時より最終追いが軽くなっているのもやや気がかり。それならば従前から連戦ローテで結果を出しており、新旧両方の大井の馬場で好走しているノットゥルノの妙味を狙いたいです。中央場所では完全にスピード不足を露呈しておりますが、地方の右回りでは(1,3,0,1)と抜群の相性。位置取りも悪かった前走のチャンピオンズCは度外視してよく、再び②番枠を引けた今回は2走前の再現が可能と見ます。内枠2騎の争いと見て狙い打ちます。

2023年12月27日水曜日

【12/28(水)予想】ホープフルSの注目馬とねらい目レース(ベテルギウスS、ファイナルS)

■中山11R/ホープフルS ショウナンラプンタ

前走の東京スポーツ杯2歳Sではスタートで前が狭くなり、無理をさせず後方から進めましたが脚を余しての④着。新馬戦の好内容から本命に挙げていましたが、現状では器用さに欠けゲートで出遅れるとリカバリーが効かないと言えるでしょう。この中間は2週連続で発馬練習を施したことに加え、今の中山が内有利なのは重々承知のうえですが外目の枠を引けたことは馬群でごちゃつきたくないこの馬にとってはむしろプラスに働くと見ます。1頭だけ33秒台の脚を使った前走の内容からもやはり素質は確かで、スタートが決まりさえすれば前回も今回も勝負になっておかしくなくこの人気なら。


■阪神11R/ベテルギウスS ビヨンドザファザー

人気実力ともに最右翼なのは隣のハピ。しかし同馬は使える脚が短く、加えて理想は左回りの内枠ですが今回は右回りの外目。川田Jですから位置を取りに行き直線で見せ場は作るでしょうが、ゴール前で止まったところを差してくるのは後方待機組の役目と見ます。ビヨンドザファザーは3走前の三宮Sでキングズソードから0.2差の④着しており、ここ2戦は過去好走歴のない休み明けで度外視できます。本来の走りが出来ればOP特別なら通用してよく、ハピを目標に追い込むレースが出来れば頭まで。


■中山12R/2023ファイナルS トランキリテ

前走の紅葉Sは10頭立てにもかかわらずかなりの縦長隊列で、33.4の脚を以てしても④着が精いっぱいというレースでした。時計勝負は問題ないものの使える上りに限界があり、本来東京は向いてなくダート含む過去3勝は何れも阪神・中京と急坂コースでのもの。「時計の出る中山」という今のコンディションを味方につけられれば前進可能でしょう。

2023年12月24日日曜日

【12/24(日)予想】有馬記念の全頭評価とねらい目レース(りんくうS、ジングルベル賞、冬至特別)

■中山11R/有馬記念

[1]①ソールオリエンス(川田)

前走の菊花賞は前半しっかり我慢させた分最後まで走り切っての③着で、機動力に課題があった春先と違って優等生な走りができるようになってきました。流石に距離が長かった印象で2500mも必ずしもベストとは言い切れませんが、ここは最内から好位のインを取って進めるはずで好走可能でしょう。但し、皐月賞・ダービーのパフォーマンスを見る限りでは外に馬を置かない方が伸び伸び走れるタイプという可能性もあり、秋3戦目のローテーションも考えると爆発力が削がれる懸念も。

[1]②シャフリヤール(松山)

香港を除外され、中間は中山に滞在し調整。しかし最終追いは芝コースで4F単走という調整程度のもので、調子を窺い知ることが難しいです。そもそも藤原厩舎がこのように極軽の調教を施すときは基本的に訳ありで、20年のヴィクトリアマイルにディメンシオンを送り込んだ際も中間曳き運動のみ→跛行で出走取消という顛末。無事出走できればよいのですが、出られたとしても香港にピークを合わせてからの惰性での出走では食指は動きにくいです。

[2]③ホウオウエミーズ(田辺)

重馬場巧者で鳴らしていた馬が近走は良馬場でも安定した戦績を残しており、前走の福島記念ではまくり気味の進出から押し切って重賞初制覇。但しこの勝ち方にも現れている通り基本的にキレで勝負するタイプではなく、距離延長に加え直線でもギアの加速が求められるこの舞台では。

[2]④タイトルホルダー(横山和)

前走のジャパンカップは1.3差の⑤着。目視ですがおよそ60秒くらいのペースでこの馬は走れており、鞍上の意図したレースは出来ていた模様です。問題は上位2頭が思いのほか前を追いかけ、天皇賞のガイアフォース同様プレッシャーを受ける位置取りになってしまった点につきます。キレが求められる東京でまっとうに末脚比べをしては勝てないのも当然で、この馬としては大健闘の掲示板でありました。当然中山コース替わりはプラスですが、懸念はその消耗度。見た目には時計は出ていますが、デビュー以来最短の中3週というローテーションも含め、出走ありきで進められてきた感は否めずで。

[3]⑤ドウデュース(武豊)

秋3戦目。ポリトラックでの最終追いは④着だった前走のジャパンカップと同じですが、この馬は前日の火曜日にもウッドに入れており55.7-13.3とそこそこの負荷をかけています。このルーティーンも前走と同じで、その時は59.9-13.9と今回の方が火曜の負荷は強め。ジャパンカップ後も当週木曜からコースに入っており、連戦でもここに至るまでの調整過程に問題は無さそうです。内有利展開の京都記念を外から突き抜けたようにタフなレースが向いており、切れ味勝負だったここ2戦を度外視して買う手はあるでしょう。

[3]⑥ディープボンド(マーカンド)

一昨年の②着馬ですが、昨年の阪神大賞典以降勝ち星なし。得意の長距離戦でも善戦が精いっぱいという近況に加え、近走位置が取れなくなっている中でブリンカーを装着するとなると前からのレースを志向しているのは明白。持久力争いで脱落した馬を交わして着を確保する戦略を採らないのであればここでは望み薄でしょう。

[4]⑦アイアンバローズ(石橋脩)

前走のステイヤーズSは一見思い切った逃げに見えますが、中間でしっかり13秒台の区間を作れたことが勝機に繋がりました。年齢を重ねて切れ味が使えなくなってもおり、距離短縮局面で流れに乗れるかも半信半疑。

[4]⑧ライラック(戸崎)

牝馬同士の体力勝負では上位に来られる資質の持ち主ですが、牡馬相手ではだいぶ展開が向いたはずの今年の日経賞で④着が限界。中山コースは得意としていますが、前走からさらにメンバーが強化されるここでは。

[5]⑨ヒートオンビート(坂井)

使える脚が短く、前走のアルゼンチン共和国杯にしてもハンデ戦の団子状態から坂上のひと脚でようやく④着というレースぶり。動き出しが早く急坂のある中山では。

[5]⑩ジャスティンパレス(横山武)

昨年のこのレースでは悪手となるラチ沿いを進んで直線失速の⑦着。機動力に欠ける部分があり、ゆったり走れた長距離戦と小頭数ワンターンの前走では高いパフォーマンスを見せましたが(それだけに宝塚記念の③着はよく頑張りました)、それとは別にこの馬自身に成長とともにディープ産駒らしいキレが出てきたと言えるでしょう。中山芝2500mコースは上級戦になればなるほど動き出しが早く、縦長の展開になった時にロングスパートを決められるとすればこの馬が最も近い存在になりえます。ただ、中間短期放牧を挟んだにもかかわらず本格的に時計を出したのは1週前からという点に天皇賞の消耗度が現れているようにも見え、前走が最高打点だとすれば立ち回りの難しい中山に変わる点も含めて難しい捌きが求められます。

[6]⑪ハーパー(岩田望)

牝馬3冠+エリザベス女王杯を皆勤し④②③③着。上りに限界のあるタイプで勝ったのは暮れの阪神(未勝利戦)と冬の東京(クイーンカップ)と、純粋なキレ勝負にならない舞台が向いています。そういった意味ではリバティアイランドが独占し王道の瞬発力勝負となったにもかかわらず、牝馬3冠レース(+差し決着になったエリザベス女王杯)すべてで好走したこの馬は元々の能力の絶対値が高いと言えます。加えてこれまで二度の遠征時は最終追いを坂路で済ませていたところ、今回は2週にわたってウッドで時計を出す意欲的な調整過程。33秒台の脚が無くても通用するこの舞台は向いており、これまでと全く違う適性が求められる舞台でなら前進も可能と見ます。

[6]⑫ウインマリリン(モリス)

5走前に勝った香港ヴァーズは相対的に切れ者が多くなく(日本から参戦したのもしぶといタイプのグローリーヴェイズ)、外差し一気が嵌った格好でした。今回はその再現を狙うと言いますが、何から何まで違うこの舞台では。

[7]⑬タスティエーラ(ムーア)

この中間は3週にわたってウッドで併せ馬を消化し50秒台をマークする抜群の動きを披露。5走前の共同通信杯は中間12秒台の区間を作られ押し切られたもの、3走前の皐月賞は後ろから展開を味方につけたソールオリエンスに差し切られ、前走の菊花賞は距離不安の中4角で手ごたえが怪しくなるも底力で走り切ったものでいずれも敗因はハッキリしています。好位から脚を使えるレースができるのはダービーでも証明済で、掘師が信頼を寄せるムーアJをこの年末の3日間だけのために呼び寄せたのも勝負度の証。古馬相手に2kg減で挑める今回はチャンス大です。

[7]⑭プラダリア(ムルザバエフ)

3歳時は好位からひと脚を使うレースで青葉賞を制するなどディープ直仔らしい走りでしたが、古馬になり成長が今ひとつなのか前半緩むレースでも脚を使えなくなっています。前走の京都大賞典は開幕週の重馬場で先手を取れたことが大きく、0.4差⑥着した宝塚記念も後方有利展開から流れ込んできただけで脚は使えてなく、流石に35秒台の末脚ではここでは間に合わないでしょう。

[8]⑮スルーセブンシーズ(池添)

宝塚記念では直線で進路を切り替えるロスがありながらもイクイノックスに迫っての②着。凱旋門賞でもエースインパクト、ウエストオーバーといった世界の強豪に迫っての④着と5歳を迎え充実。父ドリームジャーニーも宝塚記念・有馬記念を同一年で制覇したように急坂コースが得意なのに加え、2歳時に朝日杯FS(当時は中山開催)を制したのち5歳シーズンにグランプリを連覇と成長力も折り紙付き。この中間は1週前にウッドで49.8-11.4と猛時計を出したのをはじめ、3週連続で鋭い動きを披露。枠は懸念も位置取り自体は問わないタイプで、坂でも止まらない末脚はロングスパートが求められるこの舞台でこそ力を発揮するはずです。既に父の現役時代を上回る馬格に成長しており、馬ごみのレースも問題なし。その父は小柄故種付けに苦労し、実質的にはスルーセブンシーズを含む現5歳世代がラストクロップ。有馬記念親子制覇の数少ない希望として、勝負強い鞍上とともに悔いのない走りを。

[8]⑯スターズオンアース(ルメール)

前走のジャパンカップでは不利を避けようと17番枠からでも4番手を確保し③着。爪不安で天皇賞を回避した経緯を考えれば、前目から上位勢を負かしに行ったレースぶりは評価できます。本来スピード&瞬発力勝負は得意でなく、ヴィクトリアマイルは距離不足、秋華賞・大阪杯は位置取りを落とし取りこぼしたもの。スタートが課題ですが大外枠なら逆に出たなりのレースができるはずで、枠で人気しないのであれば要注意です。

<予想>
◎スルーセブンシーズ
○タスティエーラ
▲スターズオンアース
△ドウデュース
△ジャスティンパレス
△ハーパー
△タイトルホルダー
△ソールオリエンス


■阪神8R フォーチュンコード

前走のローズSは最内枠から馬群に閉じ込められ、動きたいところで動けず外差し決着の流れの中で⑥着。当時②着のブレイディヴェーグがエリザベス女王杯を制し、勝ったマスクトディーヴァも秋華賞で②着、⑧着に下したソーダズリングは次走で3勝クラスを制するなど自己条件に戻れば上位を張れるメンバーが揃っていました。当時の③④着馬もいますが、2走前に勝った1勝クラスのレベルも高く人気ほど力の差は無いはずで複系妙味。


■中山8R/冬至特別 セイウンハルカニ

中山ダ1200mコースで2桁枠番を引けた際は(2,1,0,1)と安定して走れており、唯一敗れたのは後方有利のハイペースを逃げた時のもの。番手でもレースは出来るタイプで、8枠の2騎はテンのダッシュに課題が。すんなり先行できれば巻き返し可能と見ます。


■阪神11R/りんくうS クロジシジョー

先行馬が多く揃った中、この馬は控える競馬でOP特別2度の②着と通用する脚は持っています。2走前は芝で好位から引いて何も出来なかったレースで参考外、前走も0.3差⑪着と大きく負けてはおらず、3勝クラスを勝った際の菱田Jに手綱が戻るここでなら展開利も味方につけ善戦可能と見ます。


■阪神12R/ジングルベル賞 アルママ

過去半年以上の休み明けでは②③④着。気のいいタイプで折り合いの難しさを抱えており、小差で好走できている1400m戦の続戦と石川Jへの手替わりはプラスです。内枠勢は控えたい馬も多く、スンナリ好位を取れれば好走期待です。


2023年12月23日土曜日

【12/23(土)予想】中山大障害・阪神Cの注目馬

■中山10R/中山大障害 ビレッジイーグル

春の中山GJを勝ったイロゴトシが不在、昨年の覇者ニシノデイジーは以降勝ち星なしでにわかに混戦模様ですが、ここは前走で平地の萬代橋特別を逃げ切ったビレッジイーグルの脚力に期待したいです。通常、元々の競走数が少ない障害馬が平地競争を使うのは叩き目的で、無理をしない程度に回ってくるため勝負にならないケースがほとんどです。その前走は新潟の最終週+重馬場で明らかに外有利の展開だったにもかかわらず0.4差をつけての逃げ切りで、当時②着同着だったサイブレーカーは次走で1勝クラスを勝ち上がり。平地に入っても通用する脚力を証明したうえ、このレースは2年連続で⑤着している舞台。ペガサスJSを連覇しているように中山コースはも得意にしており、強敵不在の今年のメンバーなら改めて。

■阪神11R/阪神カップ ミッキーブリランテ

前走の阪神Cは60kgを背負わされたこともあり、道中流れに乗れず1秒差の⑩着。距離短縮が鍵ですが今回は58kgになるうえ昨年0.2差⑦着の舞台。有力馬がこぞって外枠に回ったこともプラスで、インからリズムよく運べればここでも十分に通用するはずで、連系・複系で押さえたい一頭です。

2023年12月17日日曜日

【12/17(日)予想】朝日杯FSの注目馬とねらい目レース(六甲アイランドS)

■阪神11R/朝日杯フューチュリティステークス クリーンエア

2走前の新潟2歳Sでは先週の阪神JFを勝ったアスコリピチェーノと0.3差の③着。平坦の新潟はキレで勝る牝馬が活躍しやすい舞台で、着差はそのまま勝ち馬との上がりの差でもありました。④着以下を離しての入線で、当時⑤着のシリウスコルトは次走で芙蓉Sを勝利と決してメンバーに恵まれたわけでもありませんでした。当時⑦着に下したエンヤラヴフェイスがデイリー杯②着しての臨戦で人気では逆転されていますが、そのデイリー杯は荒れた内を通らされてリズムに乗れずの⑧着。本来の走りが出来ればG1馬と好戦した実績はこのメンバーでも引けをとらないはずで、前走でここまで人気を落とすようなら狙いは十分に立ちます。


■阪神10R/六甲アイランドステークス リヴェール

名前の意味はフランス語で「冬」。その名の通り寒い時期に活躍する馬で、3勝中2勝が12月に挙げたもの。母のリトルゲルダはセントウルS勝ちなど阪神内回りコースを得意とし、この馬もまた阪神芝1400mで(1,4,0,1)と好相性。唯一崩れた3走前のストークSは後脚を突っ張った時にゲートが切られ出遅れたうえ、暑い6月に行われたレースで度外視できます。ひと叩きされた今回、53kgとハンデも恵まれ一発期待です。

2023年12月16日土曜日

【12/16(土)予想】ターコイズSの注目馬とねらい目レース

■中山11R/ターコイズS ルージュエクレール

ハンデ戦につき成績自体はハンデ上位の馬が有利ですが、回収率の側面では軽ハンデ馬に妙味が生まれます。


上記は過去10年の斤量別成績で、昨年③着のフィアスプライド(53kg)含め好走馬は少なくありません。様々な路線から集まるうえ3歳馬と古馬が相まみえるレースにつき力量比較が難しく、特に53kgを背負わされることの多い3勝クラスを勝ち上がったばかりの古馬は相対的に戦績的にも人気を集めにくいという事情もあります。

ただ、フローラS②着+3勝クラス勝ちで収得賞金2,350万の3歳馬ソーダズリングが53kgというのに対し、3勝クラス勝ちで収得賞金2,400万の4歳馬ルージュエクレールがそれよりも軽い52kgというのは恵まれた感があります。大きく崩れたのは遠征競馬になった2走前の佐渡Sのみで、前走の秋風Sではスタート決まらず後方からも4角で外に持ち出す大味な競馬になるも直線だけでまとめて料理する強い内容。昨年12番人気で穴を開けたフィアスプライドと同じローテというのも好感で、最内で脚を溜められれば勝機でしょう。

■阪神10R/甲東特別 ワンダーキサラ

前走のtvk賞は差し決着の中を2番手追走で⑦着。ただこの当時の出走メンバーは多くが次走でも好走しており、当時逃げたアマイが次走②着、3番手追走のマイネルヒッツェも次走③着と、展開に恵まれなかった先行馬が続々結果を残しています。2走前の御宿特別は0.1差の④着とクラス通用の目途は立てており、3歳馬に埋もれて人気しないのであれば狙う手も。

2023年12月10日日曜日

【12/10(日)予想】阪神JFの注目馬

■阪神11R/阪神ジュベナイルフィリーズ ルシフェル

過去10年の阪神JFの出走馬の「前走距離」(下表)に着目すると、「前走から距離短縮となる馬」が好成績を挙げています。


かつてフェアリーSが12月開催で芝1200mで行われていたころは、マイルは長いと見られた短距離馬はそちらに流れていた側面もありました。現在ではこのレースが年内最後の2歳牝馬の重賞であり、様々な距離適性の馬が集まっている結果スタミナ切れを起こす出走馬が増えていると言えます。加えて、そうした短距離志向の馬が多く出走するとなると必然的にペースは速くなり、ぬるいペースでマイルを勝ってきた馬よりもスタミナの裏付けのある1800m以上経験馬の方がより好成績になるという理屈でもあります。但し、そもそも2歳牝馬で1800m以上を使うとなると必然的に牡馬混合戦を走るわけですから母数は少ないうえ、本当に勝負になると踏んで出てくるケースは限られます。故に、上の表通り「10年で14頭」と出てくること自体が結構レアで、該当馬にはソウルスターリングやクロノジェネシス、ジェラルディーナと大物がズラリ。今回も2頭しかおらず、うち前走が東スポ杯⑩着のテリオスルルは1勝クラスすら勝ち切れていないことを考えれば、前走萩Sを勝ったルシフェル一択ということになります。中間は3週続けてキラーアビリティと併せ馬を消化し気配も良好。逃げタイプは少ないですが先行馬が多く、動き出しが早くなる展開を利しての好走は十分期待できます。

2023年12月9日土曜日

【12/9(土)予想】中日新聞杯の注目馬

■中京11R/中日新聞杯 スパイダーゴールド

4連勝中は何れも好位の外目からひと脚を使うレースで勝利。2走前の新潟大賞典は不良馬場で参考外、前走の関越Sは最内枠から外に出せず不完全燃焼のレースでした。外枠を引けた今回は立ち回りは改善しそうで、中京2000mは前半が緩みやすく先行馬優位のコース。昇級後底を見せておらず、連勝時と同じ走りが出来れば巻き返しの期待。

2023年12月3日日曜日

【12/3(日)予想】チャンピオンズCの全頭評価

■中京11R/チャンピオンズカップ

[1]①メイクアリープ(幸)

前走のみやこSでは今後のことも考えてか控えるレースをさせようと試みましたが、周囲に馬が居ると露骨に気にする様子を見せスタート後はフラフラ。道中も結局馬の後ろに入れることは出来ず、好位からじわっと進出する形で②着と好走はしましたが気性面の課題は未だくすぶっている様子でした。2走前のように被されるのを嫌って行き切ろうとすればペースを上げざるを得ず、この1枠は試練でしょう。

[2]②メイショウハリオ(浜中)

前走のJBCクラシックは陣営曰く「いかにも休み明けという行きっぷり」だったそうですが、見た目には身体は出来ているように見え、消耗度の大きい大井の砂質も影響した様子でした。右回りの方が良いのは事実な上立ち回りの難しい枠に入りましたが、叩いての上積みが見込めるタイプでもあり押さえは必要でしょう。

[2]③ジオグリフ(ビュイック)

前走の南部杯の敗因を陣営は「速い馬場と小回りが合わなかった」と見ていますが、皐月賞を勝った馬がその言い訳はないでしょうと…ただでさえノド鳴りを抱え冬場は危ないのと、地方より砂の浅い中央のダートで前進できる見込みはないでしょう。

[3]④テーオーケインズ(松山)

昨年のJBCクラシックを勝ったのを最後に取りこぼし続けている現状からは衰えを指摘せざるを得ません。前走のJBCクラシックも休み明けという言い訳は立ちますがノットゥルノに差し返されたのはだいぶ不満で、昨年時より調子が良いことは確かなのでしょうが現状の出来で勝ち切れるかと言われると怪しく。

[3]⑤ドゥラエレーデ(ムルザバエフ)

ローテの都合もあるとはいえホープフルS以降勝ち星なし。末脚のないタイプでもあり流れ込むだけでは古馬ダートG1では通用し得ません。

[4]⑥グロリアムンディ(ルメール)

昨年のこのレースでは2番人気に支持されるも、1番枠から痛恨の出遅れで⑫着大敗。ダート転向後は(6,2,0,1)ですが、敗れたのはこの時と間隔の詰まったアンタレスS②着、それに遠征競馬のコリアC②着と何れも敗因がハッキリしています。繊細なところがあり被されると力を出せなかったり、連戦や遠征が苦手だったりと注文がつきますが、しっかりと間隔を取られて好位~中団で被されないレースが出来れば確実に走れておりここも見直せるでしょう。但しパワータイプでどちらかというと地方の深い砂の方が合っており、ダイオライト記念圧勝のイメージをそのまま中京に持ち込むのは危険かもしれません。

[4]⑦ウィルソンテソーロ(原)

川田Jが乗れないのは仕方ないとして、騎乗経験のある三浦、戸崎、鮫島駿、菅原明J何れも空いていたにも関わらずテン乗りの原Jが鞍上。目を疑うような騎手起用ですが、直近で了徳寺健二HDの馬で穴を開けまくっている実績を買われての抜擢でしょう。重賞は(0,0,0,15)、G1騎乗はこれが2回目と経験不足は否めませんが、一昨年の東風Sで当日急遽乗り替わったトーラスジェミニで逃げ切るなど、位置取りと進路のチョイスにハートの強さが現れています。

この馬もまたダート転向後(7,0,0,2)でオール掲示板。前走の東京大賞典は時計の掛かる馬場に苦慮した様子で、5走前の名古屋城Sはスタートで隣の馬と接触したうえ最初のホームストレッチで何度も接触、進路カットの憂き目に遭いまともにレースが出来ない中の⑤着とやはり敗因はハッキリしています。その2戦の間に交流重賞を3連勝しており、特に3走前のマーキュリーCは重馬場で0.6差の圧勝を見せ時計勝負への対応力を証明しました。馬場の合わなかった前走と鞍上でここまで嫌われるのであれば拾う手も。

[5]⑧アーテルアストレア(横山武)

JCダート時代から数えて23回の歴史の中で牝馬の勝ち馬はサンビスタのみという事実が示すように、一般に体力勝負となるダートでは圧倒的に牡馬優位です。このコースで5戦4勝、牝馬ながらに今春の名鉄杯を制したこの馬は別格と見ることもできますが、昨年のこのレースがそうであった通り基本的に冬の中京はイン有利のため、外差し勢の受けるハンデは小さくありません。

[5]⑨クラウンプライド(川田)

前走のコリアCはグロリアムンディしか相手が居なかったとはいえ圧巻の走り。UAEダービーを制して以降は海外・地方を転戦していますが、陣営も語る通りここに来てようやく完成されてきた印象です。決めきる脚が無いため何かに差される懸念はありますが、3歳にして②着に入った昨年の内容、そして取るべき位置取りをわかっている川田Jが駆るとなれば、ここでは中心を張り得る存在でしょう。

[6]⑩ノットゥルノ(松若)

好走は何れも右回り。前走のJBCクラシックにしても時計の掛かる大井の砂が幸いした格好で、左回りのスピード勝負に戻るここでは。

[6]⑪ハギノアレグリアス(岩田望)

前走のシリウスSでは前残りの流れを唯一36秒台の脚を使い差し切りましたが、阪神2000mコースというのは最初のホームストレッチで先行争いが激化し、最後の坂で差し勢の一押しが決まりやすいコース形態でもあります。先述の通り今の中京はイン有利で外差し勢は受難ですが、コースロスを避けた進路取りが出来れば台頭も。

[7]⑫セラフィックコール(M.デムーロ)

これだけ短期免許勢が来ておきながらよく乗り替わらなかったな…というのが正直な感想です。近年のノーザンFは完全にデムーロJを軽視しており、G1で勝負になりそうな馬に乗ること自体が非常に珍しくなってしまいました。この馬自身は前走のみやこSでそれまでのまくり戦法でなく4角11番手から驚異の末脚で差し切っており確実に成長を見せてはいるのですが、やはり重賞1勝のみでは東京大賞典に出るのは難しいと踏んだのか相手強化+中3週での参戦はプラスとは言えません。繰り返しになりますが差し馬の台頭が難しい今の中京では人気ほどの信頼は置けず、ここで来るようなら完全に化け物としか。

[7]⑬ケイアイシェルビー(藤懸)

2100mでも勝ち星があるように距離自体は守備範囲ではありますが、本来は広いコースのワンターンが理想です。決め脚に欠けるタイプでもあり、最終追いが坂路で逆時計になった点からも坂でもうひと脚が効くかは未知数で。

[8]⑭アイコンテーラー(モレイラ)

先行勢不利のシリウスSで②着と健闘した内容からも、前走のJBCレディスクラシックの圧勝は約束されたようなものでした。ただ当時3kgあった牡馬との斤量差がここでは2kgに縮まるうえ56kg自体も初経験で、レモンポップの出方次第でペースは大きく変わりそう。スンナリ行ければ期待は持てますが、メイクアリープの位置取りも含めて不確定要素が大きいです。

[8]⑮レモンポップ(坂井)

前走の南部杯はスピードの違いでハナに立ち押し切りましたが、元来盛岡ダ1600mコースというのは長い引き込み線を走るワンターンでスプリント戦に近い資質が求められます。今年の②③着馬は何れも1400m以下を主戦場とするイグナイター・レディバグで、22年の②③着馬ヘリオス・シャマル、21年の②着馬ヒロシゲゴールドにも同じことが言え、特に脚抜きの良い馬場になるとなおさらです。すなわちレモンポップが前走で示したのは「スピードの違い」であり、この点は他の追随を許さないにしてもコーナー4つの1800mで同じレースができるかと言われると疑問が残ります。前走を除く8勝は全て東京でのもので、急坂コースの阪神・中京では1400m戦も取りこぼしており、相手強化のここは春からの王座防衛というより改めて力試しと見るのが妥当でしょう。

<予想>
◎ウィルソンテソーロ
○クラウンプライド
▲グロリアムンディ
△ハギノアレグリアス
△メイショウハリオ
△テーオーケインズ
△アイコンテーラー
△レモンポップ
△セラフィックコール

2023年12月2日土曜日

【12/2(土)予想】ステイヤーズS・チャレンジCの注目馬とねらい目レース(中京6R・妙見山S)

■中山11R/ステイヤーズS ジェットモーション

年齢を重ねて折り合い面の不安がなくなり、3走前の巴賞、2走前の札幌日経OPでは向こう正面から進出する形のレースで⑥④着。以前はギリギリまで溜めざるを得ず中距離カテゴリではキレ不足で勝ち切れませんでしたが、ポジションを取ってじわっと進出できる今ならこの距離で良さが出る可能性が考えられます。併せ馬は遅れたものの52.7-11.8と止まっているわけではなく、相手がスリープレスナイトの孫というスピード馬で見劣りした分。馬群の中で気持ちを維持できる戸崎Jへの乗り替わりは大きなプラスで、このメンバーなら見限れません。


■阪神11R/チャレンジC イズジョーノキセキ

前走のエリザベス女王杯では痛恨の出遅れでポジションが取れず。それでも最後は良く差を詰めて0.5差の⑧着と健闘しました。再度内枠を引けたうえハナを主張したいテーオーシリウスが大外を引いたこともあり、多少のスタート劣勢は挽回できるポジションと言えるでしょう。秋2戦の内容からここでは能力上位で、スタートさえまともなら巻き返し可能でしょう。


■中京6R ストームサージ

再転入後4戦とも着外ですが、近2走のダート戦と3走前の不良馬場は参考外。4走前の新潟戦はスタートで後手を踏んだうえ、インを避ける吉田豊Jということもあり外に進路を求めたところ前の馬も外に張ってきて二重にロスが大きいレースとなりましたが⑧着と健闘。今回外枠を引きましたが、中京1600mコースはスタートが悪いとインで包まれるためスムーズに運べる点で有利と言え、66.6-12.2の最終追いは再転入後の自己ベストをマークしており状態も問題なし。前走現級で掲示板に載った馬が2頭しかいない組み合わせなら台頭も十分です。


■阪神10R/妙見山S ジゲン

昨年は妙に外枠を引くことが多く、10戦したうち実に6戦で8枠に入り(0,3,2,1)。元々好位につけて流れ込むレースが得意ですが今回は1年ぶりに8枠を引け、加えて初ブリンカーで行き脚対策を施してきました。現級で2・3着が実に12回と天性の勝ち切れなさを持っていますが、変わるなら今回でしょう。

2023年11月26日日曜日

【11/26(日)予想】ジャパンCの全頭評価・京阪杯の注目馬

■東京12R/ジャパンカップ

[1]①リバティアイランド(川田)

中5週は既に阪神JF・オークスで経験済。特にオークスは桜花賞で絶体絶命の位置から差し切った異次元のパフォーマンスからの中5週+遠征を乗り切ったという点で高い評価ができるレースでした。古馬とは初対決ですが、ここは古馬牡馬と4kgのハンデ差のある舞台で逆転可能なことに加え、今の東京が「上りの絶対値が求められる舞台」である点も後押ししています。


上記は東京芝レースにおける上り1位の馬の成績(良馬場のみ)を集計したものですが、11月開催における成績は群を抜いて良く、近5年の通年成績も上回っています。上がり最速の馬は東京コースでは確実に上位に入ってくるので連対率・複勝率で見るとさほど大きな差はないですが、勝ち切れているパーセンテージが高いというのが大きいです。他にも上がりの使える馬は居ますが、ここは切れ味と軽斤量を最大限に活かせる舞台と言えるでしょう。

[1]②イクイノックス(ルメール)

前走の天皇賞では3番手追走で先行勢にプレッシャーをかけながら直線でアッサリ交わす横綱相撲。この馬より前にいたジャックドール、ガイアフォースが最後バタバタになっていたのに加え②③着が最後方待機の2頭だったことを見ても、近くにいた馬にとっては相当に脅威だったはずです。栗東滞在で完調とは言えなかった宝塚記念でも勝ち切っており、ここも中3週ではありますが週中のウッドに加え週末にも坂路で時計を出すなど体調面の不安なくやれている様子がうかがえ、能力発揮に不安はありません。

[2]③タイトルホルダー(横山和)

この馬のパフォーマンスの高さは「ラスト1000mで加速できる」という点にあります。通常、逃げ馬というのは離して逃げるか、引き付けて逃げてギリギリのところで二枚腰を発揮するかのどちらかなのですが、菊花賞を「60-63-60」という芸術的なラップで逃げ切ったようにこの馬はロングスパートができるため、後続が気付かないうち(=このペースで行かせるとまずいと気づいた人馬が早目に仕掛けだす前)に逃げ切り態勢に持ち込めるのがセールスポイントです。

とはいえ今回はパンサラッサがおり、自身がペースを作るレースにはならなさそう。そこでもう一つの武器が岡田牧雄氏を唸らせた「横山家の体内時計」です。

群れて走る中団以降の馬たちは周りを見て走っていればよいですが、恐らく明日はパンサラッサが大きなリードを取り、単独の2番手をこの馬が追走、そこからまた離れて3番手以下の集団、という馬群になると見られます。この時一番難しいのが、玉砕覚悟の逃げ馬を2番手から追いかけるタイトルホルダーの仕掛けタイミングですが、上記の通り早目にアクセルを踏める馬ですから恐らく3角手前あたりで加速して捕まえに行くでしょう。距離が長いと見られているパンサラッサを自ら捕まえに行くのは尋常に考えればリスクが大きく、人気2頭を含めて勝手に垂れてくれることを待ちたいのが本音でしょう。しかしその騎手心理にタイトルホルダーのチャンスが生まれるとすれば、垂れたパンサラッサを交わしてもそのはるか前にロンスパ得意のタイトルホルダーが居るという構図になるでしょう。やはり今週の東京は例年のJC週の通りインが活きており、一番コースバイアスの恩恵を受けられる可能性があるはずです。

[2]④スタッドリー(マーカンド)

良績は内回り、小回り、ローカルコースに集中しており東京では2度の重賞挑戦でいずれも1秒差以上の大敗。このメンバーでは恵まれようもなく。

[3]⑤ドウデュース(戸崎)

前走の天皇賞では急遽の乗り替わりの影響もあってか、終始折り合いを欠き自分のレースが出来ませんでした。ただ、そもそもジャックドールが飛ばし気味に逃げた中、馬群の中でレースをさせることに長けている戸崎Jを以てしても折り合えなかったというのは相当気性面が難しい馬だということが露見した格好で、今まで武豊Jが相当うまくやっていたのかもしれませんがいずれにしてもマイナスでしかなく、引き続きキレ勝負の東京で前走以上を見込むのは難しいでしょう。

[3]⑥フォワードアゲン(黛)

良績は右回りの小回りコースに集中しており、唯一左回りで勝った東京の未勝利戦は不良馬場。スピード勝負では分が悪いうえ、1年以上掲示板に入れていない現状では。

[4]⑦[外]イレジン(M.ヴェロン)

G1勝ちは小頭数のものと3100m戦。フランス国内でしか実績が無く、日本の高速馬場への対応は未知数で。

[4]⑧パンサラッサ(吉田豊)

当初は9月のアイルランドチャンピオンSを予定していましたが、繋靭帯炎の影響で復帰が伸びる形に。ギリギリまでチャンピオンズCとの両にらみであったことからも中間の状態面のジャッジにかなり慎重になっていたのが窺えますが、そもそも矢作師の話として「2400mは長いが、かといって日本のダートへの適性に不安もある」という難しい選択を迫られていたことも事実。玉砕覚悟で逃げるここは無事完走が第一目標でしょう。

[5]⑨ヴェラアズール(H.ドイル)

昨年のこのレースを勝って以降は小回り、ダート、内回り、重馬場と末脚を自慢の発揮できない舞台が続いており、久々に適条件に戻ってきたのは好材料です。

但し問題は直前で乗り替わりになったH.ドイルJ。


昨年の来日以降、とにかく逃げでしか成績を残せておらず中団以降からのレースでは壊滅的。この馬の鞍上を託すという意味では適任ではないでしょう。

[5]⑩ダノンベルーガ(モレイラ)

前走の天皇賞ではドウデュースの後ろにつけましたが、直線では思ったほど弾けず。陣営はもう少し長めの距離を走らせたい意向ですが、単純なスタミナどうこうというより現状では2000mのキレ勝負に対応できないというのが実情なのかもしれません。ここは距離は伸びるものの前回以上に切れ者が揃った印象で…

[6]⑪トラストケンシン(荻野極)

比較的後方待機勢に恵まれた昨年のJCで1.3差の⑬着。昨年比でメンバーも大幅に強化され、もう2年掲示板に載れていない現状では。

[6]⑫[地]チェスナットコート(田中学→田辺)

中央重賞で好戦していたのは5年前の話。前走のオールカマーの大敗を見ると現状芝でどうこうというレベルにはなく…

[7]⑬[地]クリノメガミエース(吉村)

勝ち星はダートの新馬戦と笠松の3歳戦のみ。一昨年の札幌2歳Sの内容を見れば芝のペースについていけるかどうかも怪しく、無事完走を祈るのみです。

[7]⑭ディープボンド(和田竜)

3角から手が動くような持久力比べでは押さえが必要ですが、ラスト3Fの勝負になると苦しいです。パンサラッサを早目に交わして無理やりそういう展開に持ち込むことも出来はするのでしょうが、強力な同型もいるだけに。

[7]⑮ショウナンバシット(M.デムーロ)

使える上りに限界があり、切れる脚を使えるのは緩いペースで溜めた時。にもかかわらず皐月賞以降は行けないのか行かないのか後方からのレースばかり。世代限定戦の重賞でもやれていない現状は。

[8]⑯インプレス(三浦)

一瞬の決め手を活かしたいタイプで、好走してきたのは緩く流れる長距離条件戦やイン突きで一瞬の脚に賭けた新潟記念③着のみ。優等生三浦Jにそういう乗り方を期待するのも難しく。

[8]⑰スターズオンアース(ビュイック)

オークスのパフォーマンスだけを比較すれば、馬群を縫って楽に抜け出したリバティアイランドより大外から差し切ったこの馬の方が上と考えることはできます。牡馬相手に②着と善戦した大阪杯も道中進路をカットされる不利や前残り展開のアヤで敗れたまでで、先行勢が上位を占める中で最も強いパフォーマンスでした。ただ今回は爪不安で天皇賞を回避し再仕上げというロスの中、この枠から理想の位置取りに収めるのは難易度が高いでしょう。

[8]⑱ウインエアフォルク(藤田菜)

東京コースは(0,0,0,6)。中央での2勝は何れもローカル2600m戦で後ろから行ってのもので、速い上りの使えることが求められる東京2400m戦では苦しいです。

<予想>
◎タイトルホルダー
○リバティアイランド
▲イクイノックス


■京都12R/京阪杯 エクセトラ

今年に入っての連勝中は何れも中団の外を取り、いつでも動ける態勢を確保していました。一方ここ2戦は馬群に押し込められ動きたいところで動けず、特に前走のスワンSは最内枠で馬場の悪いところを通らされたことも響きました。外枠を引けたのはプラスで、この中間は連勝時同様に逆時計にならずに追い切りを消化できているのも好材料。絶対的な中心馬が居ないメンバー構成でここまで人気を落とすのであれば。


2023年11月25日土曜日

【11/25(土)予想】ねらい目レース(東京2R・京都12R)

■東京2R エウロス

デビュー戦は杉原Jが跨り、最後インからいい脚を見せての⑤着と上々のデビュー戦でした。しかしここ2戦は馬群内で運ばせるのが下手な岩部Jが跨り、掛かる気性も考慮してか最後方から大外を回すロスの大きい競馬で④⑪着。流石に菅原明Jに手が替われば位置取りはまともになるはずで、新馬戦の距離に戻れば見直せます。

■京都12R スマートルシーダ

3走前の湯の川温泉特別の際も取り上げましたが、気のいいタイプで休み明けがねらい目という馬。気性のせいかいつも調教が逆時計になるので毎回人気しないのですが、その3走前はルメールJ騎乗で8番人気②着と好走しています。京都コースは初めてとなるものの良績は平坦コースに集中しており、Cコース替わりで先行タイプは俄然有利に。力量拮抗の混戦模様ですが、位置を取れる松山Jであれば期待大でしょう。

2023年11月19日日曜日

【11/19(日)予想】マイルCSの全頭評価

■京都11R/マイルチャンピオンシップ

[1]①ソウルラッシュ(モレイラ)

純粋な時計比べは苦手ですが、機動力に長け馬場も不問というタイプ。近10年の内京都開催で勝ち馬の最速の上りは2015年モーリスの33.1ですが、これは中間に12.5と極端に緩む区間があった分。次点のトーセンラー(2013年)が33.3で、安田記念や近3年の阪神開催が32秒台の末脚が必要な舞台だったことを考えれば「ここ数年のマイルG1で好走できていなかった馬にもチャンスがある」と考えられます。この馬自身古馬になってからは安定して33.5前後の末脚を毎回使えてはおり、あとは相手関係やペース的にそれで間に合うかというところが着順を左右している現状。ここはセルバーグが絶対ハナ宣言をしており中間が緩むことはまず無さそうで、レースの上がりが34秒台に突入することが見込まれるこの舞台なら台頭可能でしょう。

[1]②ビーアストニッシド(和田竜)


2019年産(現4歳世代)が最初のアメリカンペイトリオット産駒は「2歳>3歳>4歳」という成績の現状。仕上がりが早い一方で早期に稼いだ賞金に見合う成長を見せられておらず、この馬も多分に漏れず展開が嵌った2走前の安土城S以外はスプリングS以降掲示板にすら載れていません。適性はここにあるかと思いますが、この鞍上では巧妙に内を突くようなセコイ騎乗も期待できなさそうで。

[2]③ダノンスコーピオン(団野)

陣営が語る通り、右トモを気にしている様子で近走は成績もついてこず。右回り、坂の上り下りがある京都コースでは現状力を発揮するのは難しそうです。

[2]④エエヤン(M.デムーロ)

3勝は全て中山。その3戦いずれもが前半35秒以上を要する緩い流れのレースで、それを切ると(0,0,0,2)。かといってペースを鑑みて距離を延ばすと脚が使えず。この舞台では苦しいです。

[3]⑤ジャスティンカフェ(坂井)

毎回前週の金曜にしっかり負荷をかけたうえで最終追いに臨むスタイルですが、前回の毎日王冠は折り合い面も重視してか最終追いをソフトに。ただレースではいつもの爆発力が見られず⑦着に敗れてしまいました。距離自体はエプソムCでもこなせているだけに気持ちの問題なのか、陣営は今回あえて最終追いでも気持ちを乗せた追い切りにシフト。ただ個人的にそれ以上に気になるのはこれまでよかった頃は金曜→当週をウッド→ウッドでこなしていたところ坂路→ウッドとしている点。従前ほどびっしりやれなくなっている点を見ると心と体がフィットしていない様子がうかがえ、騎乗経験者も複数いるのにここに来てわざわざテン乗りの坂井Jというのも少々不可解。

[3]⑥ダノンザキッド(北村友)

能力はG1級ですがみなぎる気合が空回りするタイプで、今年も休み明けの中山記念で⑪着と大敗した後連戦となった大阪杯・QE2で③⑤と好走し、中7週で臨んだ宝塚記念は⑬着。休み明けでみなぎっている今回は見送りが妥当でしょう。

[4]⑦エルトンバローズ(西村淳)

前走の毎日王冠は苦手な左回りが懸念でしたが、ラチ沿いを走れたこともあってかスムーズで、後続の仕掛け遅れに助けられた分もあって勝ち切りました。右回り替わりはプラスでマイルにも適性はありますが、上位人気勢が本気で勝ちに来るレースをしていたらどうだったかというレースの結果を基に3番人気になってしまうのは少々押し上げられすぎかと…

[4]⑧ソーヴァリアント(池添)

メンタル面で難しい馬がリングバミとチークピーシーズで素直に走るように。前走の富士Sは初のマイル戦でしたが流れに対応し、直線では外に持ち出しての③着と格好は付けました。ただこのレース自体が最後外を回した馬による上位独占という決着で、ナミュール・レッドモンレーヴとの脚色の差は明らかでした。今回も同様のレースをするはずですが、大箱タイプの大型馬だけに前走以上のパフォーマンスというのは半信半疑です。

[5]⑨シュネルマイスター(ルメール)

持てる脚は一級品。前が開くか、時計勝負になるかというところで惜しいレースも多いですが、いつも自分の脚は使えています。3走前のマイラーズCでは新設コースで時計の速い芝コースで差しきっており、内に閉じ込められる不利がなければここも確実に差しては来るでしょう。ただ、どうしても脚質的に運の要素が強いと言う点では先週のブレイディヴェーグと同様で。

[5]⑩マテンロウオリオン(横山典)

溜めても古馬戦で差しきれるだけの脚はなく、かと言って位置を取りに行くと甘くなる現状。この枠ではインを立ち回るのも難しく。

[6]⑪セリフォス(川田)

前走の安田記念はレーンJが先行策を選択。折り合えてはいたものの外差し有利の馬場には抗えず②着に敗れましたが、あれだけの脚を使えるのであれば京都コースでは間に合ったはずで、今回シュネルマイスターとの比較で前を取れるのはプラス。ただし、あくまでもここは香港マイルへの壮行戦。叩いて良化という概念を好まない中内田厩舎には珍しく「何とか間に合った」という表現をしており、最終追い切り後の川l田Jのコメントも同様でした。力はあるので外せはしませんが、言い訳の立つ一戦であることもまた事実です。

[6]⑫レッドモンレーヴ(横山和)

最終追いを手控えるのは2走前の安田記念⑥着時と同様。エアグルーヴ牝系で左回りの大箱向きという特性からもここでは強調できません。

[7]⑬セルバーグ(松山)

前走の関屋記念は逃げたレースとしては初めて着外に沈む結果に。陣営は引き付ける逃げを打ったことが敗因とコメントしており、今回は後ろに脚を遣わせる狙いから遠慮なく飛ばしていくとのこと。京都は構造上中間が元々緩みにくく、必要以上に飛ばしてしまうと4角の下り坂もあり最後に止まってしまう懸念があります。同型こそ居ませんが二の脚の速いバスラットレオンを意識して飛ばしてしまうと3F目まで10秒台が続く消耗戦になる可能性すらあり、流石にこうなるとマイルでしか逃げきっていないこの馬には苦しいでしょう。

[7]⑭バスラットレオン(鮫島駿)

芝のレースを使うのは2月のサウジ①着以来。昨年ゴドルフィンマイルを勝って以来ダート参戦も増えましたが国内線では芳しくなく、やはり海外の土に近いダートでスピードを活かすのが合っており、本質的にダート馬というわけではないのでしょう。鍵を握るのは6走前の阪神C。3F目まで10秒台が続くスプリント戦に近いラップを先行し0.2差の④着しましたが、今回セルバーグが飛ばせばこのようなラップになることが想定されます。今回のメンバーで同様のラップを経験した馬はこの馬含め3頭(シュネルマイスター/スプリンターズS⑨着、マテンロウオリオン/スワンS⑦着)と少なく、しかも掲示板内に好走したのはバスラットレオンのみ。前走のJBC スプリントは空馬に邪魔されまともにレースができなったこともあり度外視して良く、セルバーグを深追いしすぎずに番手をスムーズに運べれば押しきりも。

[8]⑮イルーシヴパンサー(岩田望)

得意の左回りでも末脚を繰り出せなくなっている現状。立て直しに時間がかかっている様子で、ここも大望は難しく。

[8]⑯ナミュール(藤岡康)

前走の富士Sでは外差し有利展開も相まってきっちり差し切り。ただ元々左回りが得意なタイプで、この舞台代わりだけならまだしもムーアJが乗れなくなってしまったのは完全に想定外。一瞬の切れを活かしたいがゆえ本来の理想は内目の枠でもあり、藤岡康Jにとっては久々のG1チャンスとはいえ乗りこなすハードルは低くありません。

〈予想〉
◎バスラットレオン
◯ソウルラッシュ
▲シュネルマイスター
△セリフォス
△ナミュール
△エルトンバローズ

2023年11月18日土曜日

【11/18(土)予想】東スポ杯2歳Sの注目馬とねらい目レース(キビタキS・東京12R)

■東京11R/東京スポーツ杯2歳S ショウナンラプンタ

前走の新馬戦はコーナー4つの2000m戦で終始外を回らされた中で、スローペースをものともせず仕掛けられると一瞬で前を捉える強い内容。当時②着のサトノシュトラーセは次走で即勝ち上がり、2.0秒離された⑤着のリチャードバローズも次走②着と力を見せており、先行押し切りの勝ち上がりをしてきたメンバーが多い中勝ち方的にもメンバーレベル的にも高く評価できるものでした。ドスローになった時の懸念はありますが、早目に押し上げたいガイアメンテ×マーカンドJという組み合わせもおりヨーイドンのレースにはならなさそうで、脚の使いどころさえ間違えなければ好勝負できるはずです。


■福島11R/キビタキS ドーバーホーク

1200mでは(3,1,0,0)。前走の白秋Sでは久々に1400mを使われたうえ、苦手な高速戦で度外視できる敗戦でした。最終週+稍重のコンディションで福島芝1200mは1分10秒を切るか切らないかくらいの決着時計が予想され、この馬の好走ゾーンに該当する可能性が高く巻き返しは必至でしょう。


■東京12R エンデミズム

普通、デビューから①③②着と来ていて平場の条件戦でルメールJが乗ったら1倍台も覚悟しなければいけませんが、お昼の時点で単勝は6倍もついています。なぜならこのレースには桜花賞③着のペリファーニアがおり、こちらが断然の1番人気となっているためです。しかしながらご存じの通りペリファーニアは折り合いに不安のあるタイプで、上級戦の方がレースがしやすくむしろレベルの落ちる自己条件で制御がつくかという問題があります。しかも思い入れの深い血統のはずの横山武Jが乗らない(おそらくキャロットの意向で乗り替わり)という点でもマイナスで、ここは逆転の余地があると見ます。

2023年11月12日日曜日

【11/12(日)予想】エリザベス女王杯の全頭評価

■京都11R/エリザベス女王杯

[1]①ブレイディヴェーグ(ルメール)

4戦すべてで最速上りをマークしており、前走のローズSはスタート決まらなかったうえ3角で挟まれる不利もあった中32.9の脚を繰り出して②着。ほぼ直線だけでレースをしたものですから、京都2200mコースが合わないことは無いでしょう。ただこれまで十分な間隔を取られて使われてきたところ今回は最短の中7週での臨戦で、そのパフォーマンスの高さ故1戦1戦の消耗が激しいことは想像に難くなく体調面の不安が考えられます。おまけにこれまでの2勝が何れも東京という点からも見える通り器用さに欠けるうえ、取りこぼした2戦が何れも4/13番、5/17番と何れも内目のごちゃつく枠を引いてしまった時。最内の1番枠を引いてしまったのもマイナスで、ルメールJの手腕を以てしてもどこまでリカバリーできるかは展開や運の要素が大きく、軸として信頼に足るタイプではないでしょう。

[2]②ルージュエヴァイユ(松山)

ごちゃつくのを嫌ったり折り合いが難しかったりと気を遣って走らなければいけない馬で、4勝を挙げているとはいえ壁を作りたいタイプの戸崎Jとの相性は必ずしも良くないと考えます。ここ2戦は東京1800mの重賞でいずれもテン乗りの鞍上を迎え連続②着。ここでの手替わり自体は問題無いでしょうが、過去距離延長時は(0,0,0,3)と全く走れておらず、唯一の遠征経験も愛知杯で1.8差の⑫着大敗。内枠+距離延長でコーナー4つの京都コースというのは流石にマイナス要素が多すぎます。

[2]③ハーパー(川田)

牝馬3冠で④②③着と世代ナンバー2の地位を築きつつあります。この馬自身は好位から粘り強く脚を遣わせた方が良いタイプで、直線向いてから脚を遣わせるルメールJとの相性は良くなかったと考えますが地力と成長力で毎回好走を続けてきました。今回4戦ぶりに川田Jに手が戻るのはプラスで、本来の勝負根性を引き出せる騎乗ができるでしょう。ただ1週前にコースで一杯に追われていたここ3戦と違って、遠征も無いのに2週にわたって坂路で馬なり調整という点では前走以上は望みにくく。

[3]④ローゼライト(和田竜)

前走の新潟牝馬Sでは前半62.7と比較的ゆったり流れた中を先行したにもかかわらず、後方待機勢に交わされ③着。京都含む平坦コースは向いていますが切れる脚が無く、重賞で力比べとなると根本的に向いていないでしょう。

[3]⑤イズジョーノキセキ(岩田康)

府中牝馬Sを勝っての参戦だった昨年は主戦の岩田康Jが天皇賞でお行儀の悪いレースをして騎乗停止だったためルメールJが代役騎乗しましたが、内へのこだわり方が中途半端だったうえ雨の中馬場の悪いところを走らされてしまい⑩着大敗。手綱が戻った有馬記念では2番枠から④着に好走しており、乗り方ひとつでこのクラスでもやれる力は示しました。しかしその後は5戦の内4戦が2桁馬番、唯一1桁馬番を引けたのは距離不足のヴィクトリアマイルで、5番枠を引いた今回は久々に好走できる条件が整ったと言えます。特筆すべきはこの中間の動きで、1週前にウッドで速めをやり最終を坂路で仕上げるルーティーンは昨秋の好走時以来。その1週前のウッドでは4Fを51.5でまとめながら最後の2Fで11.4-11.3と極上のキレを披露。今日は終始低い気温でしたが、リニューアル効果か水が順調に抜けて良に回復。今日も降雨の心配はなさそうで、良馬場回復なら一発の期待は十分です。

[3]⑥ディヴィーナ(M.デムーロ)

母のヴィルシーナがそうであったように、駄目なときはトコトン駄目ですが良い時は連続して好走できるタイプです。特にデムーロJに手が替わってからは別馬のような好走を続けており④②②①着とついに重賞を制するまでに。調教での動きの良さは今に始まったことではありませんが、好位を取れるようになりスムーズなレースが出来ていることが好走に繋がっており、血統的にも2200mは守備範囲。今の勢いなら押さえる手も。

[4]⑦ジェラルディーナ(ムーア)

昨年のこのレースでは馬場の悪い内を避けてのコース取りも冴えての勝利でしたが、2走前の宝塚記念では早目に動いた中で唯一の掲示板となる④着。イクイノックス、スルーセブンシーズと0.2差と考えれば改めてG1級の力量を示したレースでした。ただ、この時にしても昨年連続好走したレースにしても阪神・中山と急坂コースでのもの。調教時計自体は出ているもののレースでは昨年ほどの終いのキレを見せられてなく、平坦の京都に替わる点はプラスでは無さそうで。

[5]⑧シンリョクカ(木幡初)

賞金がギリギリ1700万のオープン馬につき、「出たい」レースより「出られる」レースを優先せざるを得ない現状。前走の府中牝馬Sは終始落ち着きを欠き伸びきれずの⑩着で、馬体増自体は成長分も精神面に課題を残しました。オークス⑤着の実績はあれど最後の脚は他の上位勢とは差があり、同世代の体力比べでは相対優位も古馬も含むとまだパワー不足と言った現状です。

[5]⑨アートハウス(坂井)

骨折明けで8か月ぶりの実戦。この中間はウッドで負荷をかけられており、元々体質的に続けて使えないタイプで気性的にも久々は苦にしませんが、この距離延長に対応できるかが鍵です。母からのゆかりのある血統にもかかわらず川田Jがこちらに乗らないという点でも割引は必要で。

[6]⑩ククナ(浜中)

キレはするものの使える脚が一瞬で、だらっと流れる長距離の条件戦か、小回り平坦でインを突く七夕賞のようなレースが得意です。この枠は必ずしも良いとはいえず、外回りコースに替わるのもプラスではなく。

[6]⑪ライラック(戸崎)

以前は気性面の問題から後方待機のレースをせざるを得ず、故に最後に前が止まる急坂コースや重馬場で良績を残していました。しかしながら前走の府中牝馬Sでは5番手を追走し最後も良い脚を見せ③着。これまでと違った姿を見せました。精神面の成長もそうですが、しっかり馬群の中で我慢をさせられる戸崎Jと手が合っていたとも言えます。連続好走できないタイプなのは気がかりですが、1週前に49.6-11.8と抜群の動きを披露。出来なら十分に勝負になってよく、噛み合えば昨年以上も。

[7]⑫ゴールドエクリプス(岩田望)

斤量的にだいぶ恵まれたはずの重賞2戦でいずれも0.6差をつけられ④③着。使える脚の限界も見えた格好で、京都コースは合ってはいますが過去距離延長ローテで(0,0,0,2)といずれも結果を出せていない点からもここでの強調は難しいです。

[7]⑬サリエラ(マーカンド)

前走の新潟記念は挫石明けの復調途上で、ゲートの駐立も怪しくスタートが決まらず⑦着。サロミナ一族らしく揉まれるのもマイナスだったはずで、ルメールJが馬の不調時に見せる「馬群に突っ込ませる形で促していったレースぶり」からも完全に参考外の一戦でした。立て直された今回、外枠を引けたこともあり当然見直しは必要ですが、過去最終調教で(3,0,0,0)となっている「最終が南Wで3頭併せ」ではなかった点(しかも外を回されたククナに後れを取っている)、また積極先行タイプのマーカンドJが溜めるレースができるのかという点で、持てる能力は認めてもここで全開を望むのはまだハードルが高いと見ます。

[8]⑭マリアエレーナ(三浦)

前走のオールカマーではタイトルホルダー、ゼッフィーロにタイム差なしの④着。外枠ながら割とラチに近い位置を取れたことも幸いし、この馬が得意とするしっかり壁を作ってのレースが出来ました。相手関係からはここも期待は出来ますが、圧倒的に遠征競馬の経験が少ない三浦Jが引き続き跨るという点と、本来暑い方が調子の上がるタイプで気温の低下はパフォーマンスにプラスでない分、引き続きの外枠のハンデを跳ね返せるかは不透明です。

[8]⑮ビッグリボン(西村淳)

ルーラーシップ産駒らしく馬場が渋ると力の出せないタイプで、重馬場で行われた前走の京都大賞典は度外視できる敗戦でした。ただこの馬の場合牝馬同士の中距離戦でスタミナを活かしての好走が得意で、上級戦で求められるキレに欠ける分平坦の福島牝馬Sでは伸びきれず②着と取りこぼしています。インが壊滅している状況ならまだ外を回ってのバテ合いで何とかなりますが、そこまでではない現状では恵まれる可能性は低いです。

<予想>
◎イズジョーノキセキ
○ライラック
▲ジェラルディーナ
△サリエラ
△ハーパー
△ディヴィーナ
△ブレイディヴェーグ

2023年11月11日土曜日

【11/11(土)予想】武蔵野S・デイリー杯2歳Sの注目馬

■東京11R/東京中日スポーツ杯武蔵野S タガノビューティー

全6勝のうち4勝を東京で挙げているコース巧者。最近は惜しいレースが続いていますが、左回りのマイルで負けているのはレモンポップ、ギルデッドミラー、デシエルトなどG1馬もしくは無事ならG1に手が届いていたはずの馬ばかり。その他G3クラスのメンバーとは僅差の接戦を続けており、前走の南部杯にしてもJBCスプリントを制したイグナイターから0.2差の④着。位置取りの差を考えれば互角の戦いだったと言ってよいでしょう。人気の中心は3歳馬ですが、近年はダート戦線の層が厚く歴戦の古馬が力を示すケースが続いており、3歳馬の上位入着は2017年②着のサンライズソアまで遡ります。それ以前もノンコノユメ、ゴールドドリーム、ベストウォーリア等G1クラスの勝ち馬ばかり。ここで古馬を逆転するハードルは高く、上級戦で好走しているこの馬に人気の妙。


■京都11R/デイリー杯2歳S カンティアーモ

京都開催のデイリー杯は近3年の阪神開催にもまして速い上りが求められ、2013~19年の7年間で実に5回が「上り上位3頭で③着内独占」という極端な結果に。かといって後方有利とは限らず、後ろにいるにしても前につけるにしても速い上りが求められるのは同様です。こうなると位置取りやペースによる展開有利は望みにくく、純粋に力のある馬が上位に来るレースと考えた方が良いでしょう。

カンティアーモの前走は下した馬の内③④着が次走で勝ち上がり、②⑤着馬も次走②着を確保しているレベルの高いメンバーで、同斤量の牡馬との混合戦で勝ち上がったのも評価できます。ここは牝馬が1kg貰いとなる舞台で、人気上位でもオッズが割れるなら十分妙味です。

2023年11月5日日曜日

【11/5(日)予想】アルゼンチン共和国杯・みやこSの注目馬

■東京11R/アルゼンチン共和国杯 アーティット

東京芝2500mで行われるレースはあまり多くなく、稀に条件戦が組まれることもありますが基本的にはダービーデーの目黒記念とこのレースの年間2鞍のみ。故にペースはメンバーに大きく左右され、先行争いが早々に決着(=ハロン11秒台以下の区間が5.5F目までで終わる)すれば後半5Fにわたって11秒台が続くロンスパ戦に、逆に先行争いが長く(=7.5F目以降まで11秒台区間が続く)なれば直線向いてからの3Fが勝負になります。アフリカンゴールドは行き切れないと良さが出ない一方、ディアスティマは番手からもレースができるので今年は恐らく前者、先行争いは早々に決着し後半5Fにわたって速いラップが刻める馬の台頭が期待できそうです。

今回のメンバーで「後半5Fずっと11秒台のレースを勝った経験のある馬」はゼッフィーロとアーティットの2頭。ともに春の目黒記念に出走しそれぞれ③⑩着でしたが、後方を回し差し有利展開に乗じたゼッフィーロに対し向こう正面でセファーラジエルに交わされ早目に動かざるを得なくなったアーティットは自分のレースが出来ませんでした。前走のケフェウスSにしてもマテンロウスカイがハイペースで飛ばす中を単独3番手で追走する難しい展開で、先行勢で唯一掲示板に残ったのは健闘の部類と言え、自分のタイミングで発進が出来れば巻き返せる余地はあります。この中間は意欲的に追われ状態は前走以上、改めて期待できる舞台です。


■京都11R/みやこS タイセイドレフォン

前走の太秦Sは後方待機組が上位を占めた一方で、終始先団に取りつき0.2差の②着に踏ん張りました。平坦コースは(2,2,0,1)と得意にしており、加えて良馬場で1桁枠順を引ければ(3,4,0,2)でオール掲示板。好走要件が2つ揃ったここは順当に上位争いでしょう。

2023年11月4日土曜日

【11/4(土)予想】京王杯2歳S・ファンタジーSの注目馬

■東京11R/京王杯2歳ステークス アスクワンタイム

2歳戦の内、1400mで施行される重賞は今週の2重賞のみですが東京で行われる京王杯はスピード勝負の色合いが濃く、前走から距離延長で臨んできた馬が好成績を収めています。

同距離(4,2,3,41)勝率8.0/複勝率18.0
距離短縮(1,3,3,26)勝率3.0/複勝率21.2
距離延長(5,5,4,39)勝率9.4/複勝率26.4

中でも優秀なのは小倉2歳S組で、過去11頭が出走し(3,1,2,5)。今回該当は勝ったアスクワンタイムと②着だったミルテンベルクですが、瞬発力勝負になる東京でならより後ろから脚を使えるアスクワンタイムが引き続き有利と見ます。全兄ファンタジストもこのレースを制しており兄弟制覇の期待大でしょう。


■京都11R/KBS京都賞ファンタジーS ピューロマジック

同じ1400mの2歳重賞でも、京王杯と違いこちらは距離短縮組が有利です。

同距離(1,4,3,36)勝率2.3/複勝率18.2
距離短縮(3,3,2,13)勝率14.3/複勝率38.1
距離延長(3,0,2,23)勝率10.7/複勝率17.9

但し、前走でこれを超える距離を使ってきた馬というのはそもそも多くなく、今回のメンバーではヒヒーン、テラメリタ、ワイドラトゥールの3頭のみ。回収率の観点で見れば短縮組が単回69/複回79なのに対し延長組が単回378/複回167と圧倒。馬券妙味を考えれば「激走しそうな距離延長組」を狙うのが近道と言えるでしょう。距離延長=前走芝1200mを使っているとなるとほぼほぼ小倉か北海道に限られるのですが、うち「北海道開催で前走0.6以上千切って勝ってきた馬」は(1,0,1,0)と2例とも好走(17年ベルーガ①着、15年ブランボヌール③着)していました。

それに唯一該当するピューロマジックの前走は、先行勢で唯一荒れた内側を通りながら直線では後ろを振り返る余裕を見せ1.7差の圧勝。馬場が良くなるにつれパフォーマンスを上げている点からも今の京都の馬場は向いており、母メジェルダも15年のこのレースで②着。1400m迄なら守備範囲と見ます。

2023年11月3日金曜日

【11/3(金・祝)予想】JBC4競走の注目馬

■門別11R/JBC2歳優駿 サンライズジパング

2歳戦の早期化が進む一方で、供給が追い付いていないこともあり多くのレースは10頭以下、地方や中央の1勝クラス戦では5~6頭というレースも珍しくはありません。一方このレースは来月の全日本2歳優駿に繋がるステップとして、中央馬VS道営馬の構図となり多くの馬が集まります。前身の北海道2歳優駿の時代を含めた近5年で見ると、それまでに10頭立て以上のレース経験が無かった馬では2018年のミヤケの③着が最高。中央馬にしろ地方(道営)馬にしろ、多頭数の経験がある馬を優先して買いたいレースです。

実質的に中央勢VS道営勢というレースですが、道営勢で人気が予想されるサンライズC組の2頭は何れも9頭以下の小頭数戦しか経験が無く、いきなりの多頭数戦は少々不安。となると中央勢を上に見たいところではあるものの、フォーエバーヤングは矢作厩舎でダートの新馬戦を勝った馬は次走(0,2,0,9)とほぼ壊滅状態の中強くは推しにくく、折り合えない育成の武幸四郎厩舎の2頭はこの距離でどうか、芝の小頭数戦しか勝っていないモアリジットも未知数となれば、大外枠でもサンライズジパングとなるでしょう。当時下したアンモシエラは次走ですぐ勝ち上がりとレースレベルも決して低くなく、4角で膨れたようにまだ若さを見せつつも勝ち切った内容は十分に評価できます。1週前にはウッドで51.4-11.7の好時計でノットゥルノに先着するなど状態も問題なく、軸として信頼。


■大井9R/JBCレディスクラシック ラブラブパイロ

レースクラッシャー・テリオスベルの参戦で一筋縄ではいかなさそうなメンバー構成。人気が予想されるアイコンテーラーを含め、JRA勢の多くは前から行きたい馬ばかりでテリオスベルが行き切った後で3角あたりから動こうとすれば大井の重い砂に消耗する可能性が高いです。唯一アーテルアストレアは控えてレースが出来ますが、菱田J→武豊Jと相次いで怪我で乗れなくなり、運悪く騎乗経験ある騎手全員がアメリカ、門別、先約で乗れずテン乗りのデムーロJに乗り替わり。ベストは左回りでもありここでのパフォーマンスが未知数なだけに、地方馬にもチャンスある舞台と見ます。牝馬大将格はもちろんフェブラリーS⑥着のスピーディキックですが、元々使える脚が一瞬で好位からひと脚というタイプにつき、先行馬が下がってくるのをどう交わすかという課題もあります。

それならば近走で強い競馬が光るラブラブパイロの一発に期待する手はないでしょうか。4走前のベガ賞(B2B3)では37.1の脚を繰り出して1.8差の圧勝でしたが、このレースは向こう正面から先頭に立ってなお最後まで伸び続けたという強い内容。そもそも37.1という上り自体大井では稀にみるレベルの切れ味で、それを1600mのレースで出しているのですから今の充実ぶりは本物でしょう。2走前に2000m戦を勝っており距離も問題なく、馬込みを嫌うタイプですから外枠を引けたのも好材料。基本前に行った時しか好走できない西J(サルサレイアに騎乗)からテン乗りとは言え今節人気薄での好走が目立つ藤田Jに乗り替わりはプラスと見てよく、前半上手く押さえが効けば末脚で台頭余地あると見ます。


■大井10R/JBCスプリント リメイク

ドンフランキーが居ない以上、この条件では不動の軸です。他の馬もリメイク未満のメンバーの交流重賞で力量の限界を露呈している馬ばかりで、「地元じゃ負け知らず」状態の上がり馬も見当たりません。


■大井11R/JBCクラシック ケイアイパープル

コーナー4つ以上の舞台で早めのスパートからタフな勝負に持ち込むのが身上で、砂の入れ替えでタフになった今の大井の馬場はこの馬に味方するはずです。ウィルソンテソーロの位置取りが鍵ですが、これまでは中団から自然にこぼれてくる先行勢を受け止めればよかったのに対しケイアイパープルのような脚の使い方をされると厄介なはずです。メイショウハリオ、テーオーケインズの実績馬も次を見据えたレースでもあり早目に動くことは無いはずで、ワンチャンを狙う他の馬がそれらの動きを待つような展開になればあれよあれよの好走も。

2023年10月29日日曜日

【10/29(日)予想】天皇賞の全頭評価とねらい目レース(秋嶺S)

■東京11R/天皇賞(秋)

[1]①ノースブリッジ(岩田康)

前走のオールカマーでは半ば強引にインの3番手を取りに行くも、直線で伸びを欠き0.5差⑦着。+12kgで自己最高の500kgという馬体重を見れば決してメイチの仕上げでは無かったでしょうが、春にAJCCを勝った舞台で、先行争いで押し込んだガイアフォースにさえ先着できなかったパフォーマンスはこの馬の現状でしょう。時計勝負に巻き込まれるこの舞台に替わるのもプラスではなく。

[2]②エヒト(横山和)

一瞬の脚を上手く活かすタイプで、良績は内回りやローカルコースに集中しています。長くいい脚を使えることが求められる東京向きではないうえ、11頭立てのここは1頭交わして10着を確保すればそれだけで440万円~の出走奨励金が手に入る舞台。森師の狙いは明らかで、後方インで垂れ待ちでしょう(ただ今回のメンバーはそれすらも難しそうではありますが…)。

[3]③ドウデュース(武豊)

昨年のダービーでイクイノックスを封じましたが、朝日杯FSを制した経歴からも本来ベストは2000m前後でしょう。2走前の京都記念も格下相手とは言え良化途上の中内有利展開を1頭だけ大外を回しての楽勝。春のドバイターフを取り消して以来のレースですが、中間は2週前、1週前とウッドで併せ馬を消化し負荷をかけられており体調面に問題は無さそう。最後の3Fで速い脚を使い続けられるタイプで、あとはダービーの時のようにイクイノックスより前で追い出せれば好勝負は必至でしょう。

[4]④ダノンベルーガ(モレイラ)

前走の札幌記念はここに向けての叩きの意味合いが強く、良化途上の出来の中で特殊な馬場コンディションもあり④着に終わりました。この中間は昨年の皐月賞・ダービーの時のように50秒を切るまでは行かないものの、1週前にウッドで50.0-11.2の動きを披露。陣営は香港を見据えているとのことですが、過去連戦で結果を残せていない点からもまずはここで恰好をつけることが先決のはずで、距離・舞台共に絶好のここは押さえは必要でしょう。

[5]⑤ガイアフォース(西村淳)

前走のオールカマーではスタート直後にインを取りに来たノースブリッジに進路をカットされるなど、道中スムーズさを欠き⑤着。元々道中からスピードに乗って押し切るタイプのレースが身上で自分のタイミングで行けないと難しいのに加え、セントライト記念を勝っているとはいえ急坂を2回上る中山のレイアウトも必ずしも合っているとは言えませんでした。やはり本領を発揮したのは3走前のマイラーズCであり2走前の安田記念で、ワンターンで平坦or緩い坂でスピードに乗れるコースが合っていることを証明しました。今回は距離こそ違えどほぼワンターンのコース設定で、最後の3Fにわたって11秒台前半クラスの末脚が求められる天皇賞のレース傾向を踏まえれば、位置を取ったうえで長くスピードに乗ったレースができるこの馬のチャンスも十分に考えられます。今回、デビュー以来初めてウッドで時計を出しており状態は文句なし。鞍上も前々からのレースを公言しており、2強が互いをけん制しあう展開になれば前で利を得る可能性も。

[6]⑥ジャスティンパレス(横山武)

器用な立ち回りができるタイプではなく、前走の宝塚記念も道中位置取りを落としてしまい③着。それでも3歳時の皐月賞や有馬記念で見せ場を作れなかったことを考えれば成長を感じるレースで、ワンターンの大箱に替わることはプラス。遠征競馬ではなかなか結果を残せていませんが、スピードを持続させられる能力は菊花賞・春の天皇賞で証明済で、あとはコースを知る鞍上がどう導くか。地力では引けは取りません。

[6]⑦イクイノックス(ルメール)

前走の宝塚記念は必ずしも完調とは言えないコンディションの中で、後方から運んでタイム差なしの勝利。②着のスルーセブンシーズは直線で不利を受け切り替えたロスがあってのもので、相手がスムーズならどうだったかというのはありましたがその後スルーセブンシーズは凱旋門賞で④着。改めて世界レベルの水準を示したレースであったことが証明されましたし、今回は時計の出方も昨年の天皇賞や有馬記念の時に近く体調も問題なし。32秒台の脚も持っているだけに、少なくとも実力勝負でこのコースで複勝圏内を外す姿は考えられません。あるとすれば、皐月賞・ダービーの時のように前にいる馬を捉えきれなかったパターンで、敵はドウデュース一択と狙い撃ちした時に他の誰かにやられる可能性くらいでしょうか。

[7]⑧ヒシイグアス(松山)

この中間はいつになく熱心に負荷をかけられていますが、堀厩舎のこのやり方は動きに納得がいっていない時の調整です。最終追いもタイムは出ていましたが、外を通ったダノンベルーガに手応えで劣る内容。タイプ的にも中山や阪神内回りなどで一瞬の脚を活かしたいクチで、ワンターンの瞬発力勝負では分が悪く。

[7]⑨プログノーシス(川田)

前走の札幌記念の価値をどう見るかで評価が分かれますが、現状としては春の金鯱賞のパフォーマンスが参考に。上がりの掛かる中京で33.9の脚で外から差し切った内容は、G2クラスでは一歩抜けた力を示したといってよいでしょう。折り合いに難がありペースが流れるのは好材料で、同じようなレーススタイルのイクイノックス、ドウデュースに混ざってどこまでやれるか、試金石の一戦でしょう。

[8]⑩ジャックドール(藤岡佑)

昨年の天皇賞はパンサラッサを行かせたのは良いとしても、離れた3番手集団につけて最後は瞬発力勝負に巻き込まれ④着。いきなりよそ行きの競馬をした藤岡佑Jへの批判が殺到したことは記憶に新しいですが、今回はそれ以来の騎乗。このコースは得意ではありますが今回はノースブリッジの出方も気にする必要がありますし、速いラップを維持出来るガイアフォースの仕掛けに耐えたうえで後ろの人気馬を待つというのは見た目以上に大変なレースなはずで。

[8]⑪アドマイヤハダル(菅原明)

前走の毎日王冠は溜めに溜めて上がり最速の33.1の脚を繰り出し④着。これだけ見れば距離が伸びてチャンスがあるかに見えますが、流れがきつくなる本番で前回以上に溜められる保証はなく、善戦が続いているとはいえもう2年半勝てていない点から成長力という点でも疑問の現状では。

<予想>
◎ガイアフォース
○ドウデュース
▲イクイノックス
△プログノーシス
△ジャスティンパレス
△ダノンベルーガ


■東京12R/秋嶺S レーヴリアン

左回りに良績が集中しており、1400mだとやや甘くなる面がありベストはこの条件です。毎年9~11月の涼しい時期が合う馬でもあり同時期は(3,3,0,1)でオール掲示板。1週前に速めをやり直前を流すのは毎回のパターンで、その中でも坂路でいずれも加速ラップを踏めているのも好調の証。得意条件のここは好勝負必至です。


2023年10月28日土曜日

【10/28(土)予想】アルテミスS・スワンSの注目馬

■東京11R/アルテミスS ライトバック

G3格付けを得た14年以降、良馬場で行われた8回の内上がり最速の馬は(6,2,0,0)。一にも二にも末脚がモノを言うレースになっています。逆に上がり最速でなかったにもかかわらず勝ったのは16年のリスグラシューと20年のソダシで、先行策で勝てるのは歴史的名牝クラスというわけです。ここはチェルヴィニアが番手から抜け出すレースをしに来るでしょうが、これに出し抜けを食らわせられる存在を考えた時に浮上するのが新潟の新馬戦を32.8の末脚で差し切ったライトバックです。

その新馬戦はスタートで寄れて後方から。終始後方馬群の中で我慢させるレースをさせ、直線でも進路を確保したのは内回りとの合流点を過ぎた300m少々の地点。そこから鋭く伸びたレースぶりは評価してよく、また前走で1800mを経験しているのも好材料。過去10年で距離短縮馬は(5,1,3,20)で勝率17.2%/複勝率31.0%で同距離(勝率6.7%/複勝率22.7%)・距離延長(勝率0.0%/複勝率10.0%)よりも結果の出るローテーションとなっており、大箱の末脚比べならここでも引けは取らないはずで。


■京都11R/MBS賞スワンステークス インダストリア

この馬は爆発力がある一方ダラっと脚を使ってしまうところがあり、理想としては3走前のダービー卿CTのようにギリギリまで追い出しを我慢する競馬が向いています。馬群でレースできる戸崎Jとは手が合っていましたが、ここ2戦の手綱を取ったルメールJはストレスフリーで伸び伸びと脚を使わせる競馬が得意なタイプ。エプソムCは馬場の影響があったとしても前走の京成杯AHのように外を回って進出するような優等生競馬をされてしまい、結果として末脚不発に終わりました。

で、今回はテン乗り丸山Jが宮田厩舎の2頭(新馬戦とスワンS)に乗るためだけに京都遠征。サンデーRの覚えのいい同騎手ですが、騎乗スタイルは「詰まり上等の馬群突っ込み」が特徴です。芝でもダートでも安易に外に出そうとせず馬群をこじ開けるレースができるタイプですが、それだけに末脚の絶対値の高い社台系の有力馬で取りこぼすシーンも少なくありません。ただ今回のインダストリアに限って言えば、詰まって脚が溜まり最後に進路が出来た瞬間に一気に伸びてこられるタイプですから丸山Jと手が合う可能性は高く、ここは名コンビ誕生の瞬間が見られるかもしれません。

2023年10月22日日曜日

【10/22(日)予想】菊花賞の全頭評価とねらい目レース(妙高特別)

■京都11R/菊花賞

[1]①トップナイフ(横山典)

クラシック2走は折り合い面を重視してか後方から運びましたが、元々切れる脚を持っていないだけにこの馬の上がりでは追いつくことができませんでした。前走の札幌記念はスタートはソロっと出すも雨上がりで他の馬が避けるラチ沿いを通ってショートカット、ほぼほぼコーナーワークだけで先頭に立ちましたが最後はプログノーシスに突き放されての②着に敗れました。元々位置取り不問で結果を出してきた馬であり、気分良く走れさえすればキレの問われない舞台なら好走可能なポテンシャルを有してはいますが、一気の距離延長となる今回は皐月賞・ダービー同様の後ろポツンが想定されるだけに、皐月賞でも0.9差⑦着が限界だったことを踏まえれば平坦の京都で捕まえられるかは半信半疑で。

[1]②ウインオーディン(三浦)

2走前の阿賀野川特別はハイペースで折り合いがつき、まくりが決まりやすい展開にも乗じて②着を確保しましたが、前走のセントライト記念では序盤収めるのに苦労しほぼ何も出来ずの⑥着。3000m戦で前走(60.1)以上のハイペースになることは考えにくく、序盤で消耗する懸念が大きいです。

[2]③シーズンリッチ(角田河)

折り合いに難があり、これまでの2勝は何れもワンターンでのもの。前走の神戸新聞杯も序盤から口を割って競馬にならずの⑩着で、距離短縮局面で狙いたい馬につき。

[2]④ダノントルネード(西村淳)

前走の日本海Sは積極策で運ぶも追ってから案外で、デビュー以来最低の1.1差⑪着。ドスローで溜めに溜めて直線向いてから脚を使うレースでは結果を残せていますが、ペースが流れたりなし崩し的に脚を使うレースは向いておらず、ここもコーナーからの仕掛けが必要な舞台につき。

[3]⑤パクスオトマニカ(田辺)

ダービーは最後バッタリ止まってしまい⑬着でしたが、控えても味のないタイプにつき前に行くしか戦法はないでしょう。但しヴィクトワールピサ産駒は長距離実績が皆無で、2600m以上では(0,0,0,4)。ここでどうにかするのは難しそうで。

[3]⑥リビアングラス(坂井)

2013年以降の京都開催で2度複穴を輩出している阿賀野川特別の勝ち馬。その前走は前半58.9というかなりのハイラップを逃げ切る強い内容でした。実はデータが取れる1986年以降で、「芝2200m以上のレースで前半58秒台以下で逃げ切った」例はこのレースを含めたったの4例(減量騎手騎乗を除く)しかなく

1998/7/12 宝塚記念 阪神芝2200m サイレンススズカ 58南井 58.6
2004/9/19 セントライト記念 中山芝2200m コスモバルク 56五十嵐冬 58.8
2007/12/1 美浦特別(3歳上1000万下) 中山芝2500m ネヴァキングダム 55ペリエ 58.3
2023/8/20 阿賀野川特別(3歳上2勝C) 新潟芝2200m リビアングラス 55吉田豊 58.9

と歴史的名馬にも匹敵する好タイムでありました。長い距離のレースは騎手がスタミナを意識してかスローになりがちで本来の力が見えにくい展開が多く、今よりもペース意識が低かった一昔前はステイヤーズSなどの長距離戦はさながら高齢馬の同窓会でありました。逆を言えば、長い距離のレースでもそれなりのスピードで走り切れるということは本質的な強さの証でもあり、これが先行勢が上位を占める決着であったなら馬場に恵まれたという見方もできますがそうではなく、実際このレースは②着以下はまくりか追い込みの馬ばかりで、序盤に先手を取った馬はことごとく沈んでいます。本来後方勢が有利になる展開で逃げ切った価値は大きく、強気に乗れれば十分にチャンスはあるでしょう。

[4]⑦タスティエーラ(モレイラ)

結果的に皐月賞はソラを使った分の②着で、前にも横にも馬を置いて理想的に追い出せたダービーのパフォーマンスが本来のこの馬の強さだったといえます。それだけに真ん中の枠を引けたのは好材料で、状態面から前哨戦を自重した経緯はあるとはいえこの中間は2週連続でウッドで軽快な動きを見せており、ここに向けての仕上がりに問題は無さそうです。

問題は菊花賞が「ぶっつけ本番は来ない」レースだということ。過去10年の勝ち馬の内最も間隔が空いていたのは18年勝ち馬のフィエールマンが辿ったラジオNIKKEI賞からのローテで「中10週」。そもそもダービーからの直行は1例(21年ディープモンスター⑯→⑤着)だけで、どちらかと言えば菊花賞の前哨戦は「賞金が足りないので権利が欲しい」か「距離が問題ないか確認したい」という意図での参戦が多く、この馬自身の能力に問題が無ければ直行ローテ自体は問題視しなくても良いでしょう。仮にそれが理由で人気が落ちているのであればむしろ買いという考え方も。

[4]⑧サヴォーナ(池添)

位置を取る競馬にチェンジして取り口が安定しており、前走の神戸新聞杯も緩い流れで②着に踏ん張りました。但しトライアルで他馬の仕掛けがギリギリになった分もあり、ここは早めに動かざるを得ないレースになることが見込まれるだけに。

[5]⑨ノッキングポイント(北村宏)

前走の新潟記念では広いコースのワンターン、得意の左回りで能力全開と言った走り。コーナー6つの右回りに替わるのはプラスではなく、モーリス産駒も出世した馬の大半は短中距離馬という現状につき。

[5]⑩マイネルラウレア(岩田望)

若駒S後頓挫があり、春2冠は十分とは言えない態勢で⑭⑤着。坂路オンリーの調整過程には攻め切れないもどかしさも滲んでいましたが、復帰してからは前走の神戸新聞杯も含めウッドでの追い切りを再開。状態は良い頃に戻りつつあります。但し気になるのが、2連勝していたころは最終の坂路で加速ラップを踏めていたところ、前走も今回も逆時計になっている点。完調とまでは言えないのか、気持ちの問題なのかは何とも言えませんが、まだ諸手を挙げて買える段階には至っていないと見ます。

[5]⑪サトノグランツ(川田)

前走の神戸新聞杯の時も十分に負荷をかけられての臨戦で勝ち切りましたが、今回も1週前にウッドで3頭併せの真ん中、直前は坂路で52秒台をマークするなど、2走前のダービーより3走前の京都新聞杯に近い調整過程。その京都新聞杯も、前走の神戸新聞杯同様に絶体絶命と思われた位置から馬群をこじ開けての差し切り勝ち。これが出来るのが川田Jの強みであり、理想はもう少し内目かもしれませんがコーナー6つで立ち回りを要求される舞台は得意とするはず。3歳秋に旬を迎えたサトノダイヤモンド産駒らしく、ここでの成長に期待する手は十分にあるでしょう。

[6]⑫ハーツコンチェルト(松山)

前走の神戸新聞杯ではやはり右回りを克服できず⑤着。ダービー時にも述べた通り母ナスノシベリウスの子たちはゆったりローテで結果を出してきており、休み明けという言い訳は通用しなかったはずです。引き続きの右回り+相手強化では手を出しづらく。

[7]⑬ナイトインロンドン(和田竜)

前走の神戸新聞杯はパドックから入れ込み気味で、レースでも直線失速し⑪着。これまで好走は輸送距離の少ない関東圏か滞在で臨める札幌に限られ、輸送をこなす京都で平常心で臨めるかはハードルが高いです。

[7]⑭ソールオリエンス(横山武)

前走のセントライト記念自体は安全策で外を回した分の②着で、勝ったレーベンスティールとは枠も通ったコースも違いました。距離が延びる本番を見据え、気持ちを入れ過ぎないレースをしたと見るべきでここに向けての準備として減点材料ではないでしょう。ただ、ダービーでタスティエーラを目標に進んでおきながら最後差し切れなかった点を踏まえれば、少なくともこの馬の末脚が他より頭一つ抜けているというわけではないことはハッキリしたと思います。距離を考えればあまり最初からポジションは取りたくないですが、かといって控えると間に合わない懸念があり、難しいかじ取りを迫られる舞台ではあります。

[8]⑮ファントムシーフ(武豊)

皐月賞、ダービーで言及した通りなし崩し的に加速するのではなく直線向いての加速が得意な大箱向きタイプです。ハービンジャー産駒なので距離は良いでしょうが、下り坂からの加速が課題につきこの外枠はロスが大きい懸念が。

[8]⑯ショウナンバシット(M.デムーロ)

皐月賞は渋った馬場のわりにペースが速く、後方のインを進み最後はタスティエーラと併せ馬に持ち込むシーンも見せての⑤着と健闘しました。ただダービーはスタートから全く進んでいかず、ほぼ流れ込むだけの⑯着。陣営曰く連戦+輸送続きの疲労を原因に挙げており、-12kgという馬体にもそれは現れていました。前走の神戸新聞杯も夏負けの影響でダービー後の立て直しに時間がかかり、良化途上の中で0.4差⑦着。ただスローの前有利展開で4角10番手から33.2の上がりを使って差を詰めており、状態面も踏まえれば一概に悲観する内容ではありませんでした。ひと叩きされた今回、状態は格段にアップしておりウッドでの最終追いで馬なりで50.9-11.6をマーク。最終でここまで時計が出るのは7走前の未勝利戦時以来で、それも当時は3頭併せの内で強めに追ってのもの。絶対的な上がり勝負では分が悪く、本来なし崩し的に脚を使うレースが向いているタイプで、この枠はどうかも今度こそちゃんと位置を取れれば巻き返しは可能なはずです。

[8]⑰ドゥレッツァ(ルメール)

稍重馬場で取りこぼした新馬戦以降4連勝。連勝中は何れも上がり最速の脚を使えており、良馬場でこそというタイプでしょう。この中間もウッドで好時計を連発しており今の調子と勢いなら同世代戦でなら通用してもおかしくはないですが、2走前と3走前はスローの前付けで勝っておりそれなりにペースが流れるここは後方からのレースになりそうで、そこから届くかどうかは未知数です。

<予想>
◎リビアングラス
○サトノグランツ
▲タスティエーラ
△ソールオリエンス
△ショウナンバシット
△トップナイフ
△ドゥレッツァ
△ファントムシーフ


■新潟10R/妙高特別 オーガスタスカイ

外目の枠を引けることの多い幸運も手伝ってかこのコースは(2,0,1,0)と得意にしており、2走前の新潟戦は不良馬場で先行押し切りと今日の馬場も合っています。おまけに富田Jは今年このコースで(4,1,2,4)と勝ちまくっており、単回289/複回201と妙味も十分。コース実績ある馬が多く人気がばらけそうなのも好都合で、ここはチャンスでしょう。

2023年10月21日土曜日

【10/21(土)予想】富士Sの注目馬とねらい目レース(北陸S)

■東京11R/富士ステークス ダノンタッチダウン

来年2月で定年を迎える安田隆師。春は体調が整わない中で最後のクラシックに間に合わせようと皐月賞に無理遣いしシンガリ負け、続くNHKマイルCもプール+坂路という軽い調整しかできない中で後方有利展開を中団から脚を伸ばし④着に健闘。十分に間隔を取られたこの中間はコースも併用ししっかりと負荷をかけられており、良馬場であればこの馬の末脚を存分に発揮できそうです。現3歳世代はエルトンバローズが毎日王冠で大金星を挙げるなど古馬と伍せるレベルにあると見られ、シャンパンカラーも不在のここなら十分に台頭可能です。


■新潟11R/北陸S オタルエバー

石橋脩Jはこのコースにおける近3年の成績が(3,1,3,9)。勝率18.8%、複勝率43.8%と優秀な上単回146/複回213と馬券的にも頼れる存在です。オタルエバー自身も2歳時には新潟2歳Sでセリフォスと0.3差の③着に好走するなど当地実績(1,0,1,0)で、平坦コースをスピードに乗って走るのが得意なタイプ。前走の佐世保Sで前半32.8という激流を経験したことで行き脚もつくはずで押し切り濃厚と見ます。

2023年10月15日日曜日

【10/15(日)予想】秋華賞の全頭評価

■京都11R/秋華賞

[1]①フェステスバント(酒井)

スロー逃げでしか結果を残せておらず、2000mも未経験。前走で控えて勝ったこともありここも無理にハナは主張しない見通しで、特段の切れ味も見せられていない現状では浮上する要素が見当たりません。

[1]②ハーパー(ルメール)

クイーンC~桜花賞の頃は馬体維持が難しかったりマイルの流れについていけなかったりと未完成ながら①④着と順応し、オークスでも大差をつけられたものの自分のレースに徹して②着。ルメールJは相手に関わらず冷静な判断ができる騎手で、一か八かの騎乗をするタイプではなくこういった力量差のある相手が居てもしっかりと着を拾ってきます。内枠、内回りで立ち回りの不器用さが露見する懸念はありますが、ハーツクライ産駒の成長力を加味すればここでも十分善戦可能でしょう。

[2]③マラキナイア(池添)

控える競馬にチェンジしてから戦績が安定。チューリップ賞でも先行有利の流れの中で0.3差まで迫っており、世代の中では屈指の切れ味を見せています。但しこれまでのキャリアは全てワンターンの1800m以下。母は現役時代マイル専だったカウアイレーンで、ジャスタウェイ産駒のこの馬にコーナー4つの2000mをこなせというのは現時点では酷かもしれません。

[2]④コナコースト(鮫島駿)

前走のオークスではスタートで隣の馬にぶつけられたのもあり、位置を取れず⑦着。桜花賞では早目の流れを2番手から進め、リバティアイランドには屈したものの最後に競りかけてきたペリファーニアを差し返すなど父譲りの勝負根性を見せており、やはり好位を取ってこその馬です。京都開催の秋華賞は最後の3Fだけの勝負になることは無く、直線の短さもあって残り800m、すなわち3コーナーくらいからじわっと加速できるかが鍵となります。切れ味勝負に持ち込まれると厳しいこの馬にとっては脚質的にも合う舞台で、内目の枠を引けた今回も桜花賞のとき同様に好位のインを確保できれば通用してよく、猛時計を連発している中間の動きからももう1段階の成長が見込めそうです。

[3]⑤ドゥーラ(斎藤)

オークスはリバティアイランドが突き抜けた後のズブズブの差し有利展開に乗じての③着確保でしたが、前走のクイーンSは得意のまくり戦法が嵌っての①着。札幌はコース長に対しコーナー径が大きく、まくってもロスの少ない形態をしておりこの馬の脚質に合っています。奇しくも京都内回りもまくり前提のコースレイアウトで、もう少し外枠を引きたかったのが本音でしょうが上手く捌ければここでも再度チャンスありでしょう。

[3]⑥リバティアイランド(川田)

オークスを勝った後は休養に充てられ、当時466kgだった馬体重は調教後時点で490kgとビルドアップ。仮に成長が無かったとしてもこの世代では抜けた存在ですが、型通り成長しているのであればその力量を疑う余地はないでしょう。京都2000mは決して向いているコースではありませんが、桜花賞も絶体絶命の位置から差し切ったように、300mあればこの馬のエンジンなら間に合うはずで。

[4]⑦マスクトディーヴァ(岩田望)

前走のローズSでは自身の持ち時計を4秒以上も短縮するレコード勝ち。過去2勝は何れも渋った馬場で、良馬場のスピード比べにおいてここまでのポテンシャルがあるとは正直思いませんでした。祖母ビハインドザマスクから受け継がれる極上の末脚を発揮したレースでしたが、その祖母は前哨戦を走り切った後の本番でパフォーマンスを落とす傾向にあり重賞は3勝したもののついにG1には手が届きませんでした。デビュー以来最短の中3週で臨む今回、パフォーマンスを上げる期待は持ちにくいです。

[4]⑧モリアーナ(横山典)

前走の紫苑Sは1完歩目で内に寄れてミタマと接触したこともあり、無理せず最後方からの競馬を選択。トライアルですからペースが速くなることは予想できましたが、想定以上に馬場の回復が速く4番手を進んだヒップホップソウルも②着だったことを思えば一概にハイペースとは言えず、直線も何度か進路を切り替えるロスがあっての差し切りですから必ずしも恵まれただけの勝利では無いでしょう。少なくとも、距離は伸びて正解でした。

ただ、陣営コメントで「前走は帰厩後3週間で仕上げる必要があり、今回は5週間(中4週)で余裕があった」と語られていましたがこれは逆で、武藤厩舎では少数派に属するノーザンファーム生産馬ゆえ前走時は天栄で充実した夏休みを過ごせたことも好走の要因だったはずです。阪神JFで大敗した時のように輸送でテンションが上がる面もあり、それがひと夏を経てどこまで解消したかは不透明。コース形態、前走でかなり強い競馬をした反動も含め、ここはオッズほどの妙味がある場面ではないと見ます。

[5]⑨ミシシッピテソーロ(石川)

前走の紫苑Sでは初の2000mに対応し掲示板を確保しましたが、控えた馬が展開利を得る流れの中で末脚にも特に見どころは無く、成長を見せられたレースとは言えませんでした。良績も左回りに集中しており、インを取れれば話は別ですが右回り・内回りで見せ場を作る期待は薄いです。

[5]⑩グランベルナデット(松山)

前走の紫苑Sは確かにハイペースで外を回らされた分はありましたが、それより前にいたヒップホップソウルが0.1差の②着に踏みとどまったことを考えれば案外というレースでした。過去2勝は何れも4角2番手以内の強気のレースをしたときで、本番を見据え控えさせたことも敗因の一つと思われます。陣営は「リズム重視のレース」をさせる方針で、前々で運ばせられれば一変の可能性も。

[6]⑪キタウイング(江田照)

前走のクイーンSはスタートで挟まれ制御不能になったうえ、直線ではイズジョーノキセキに進路を塞がれる不利もあり⑧着。全く競馬にならなかった一戦で参考外と見てよいでしょう。この中間は小島茂厩舎お得意の栗東滞在を敢行しましたが、元々調教は地味なタイプとは言え直前の坂路では最後の1Fで止まってしまうなど、桜花賞や阪神JFと比べても良い内容とは言えず。距離に目途を立てたとも言い切れない現状でどこまで。

[6]⑫ドゥアイズ(西村淳)

オークス以来の一戦ですが、2週前にはCWで50.9-11.5の好時計をマーク。4Fが51秒を切ってくるのは阪神JF③着時以来の良い動きで、直前を手控えたのはテンションに配慮してのもので問題なし。距離短縮となる今回まともなレースが出来れば巻き返しの余地も。

[7]⑬ラヴェル(坂井)

前走のローズSは元々苦手な右回りのうえ、終始包まれスムーズさを欠いての⑭着。距離延長となるここは多少は位置取りも改善するでしょうが、不利もあったとはいえ全く伸びなかった前走を見ると現状右回りでは過度な期待はかけられないでしょう。

[7]⑭コンクシェル(幸)

前走のローズSは控えさせた結果スムーズさを欠き⑫着大敗。母ザナの子供は気持ちの難しい面があり、2つ上の全姉マリーナは短距離専門、1つ上のシンシアウィッシュも気分良く行けないと脆い馬で、コンクシェル自身も夏の連勝は逃げてのもの、アネモネS②着も最後方からという思い切ったレースが向いています。陣営はハナにはこだわらない姿勢を見せていますが、逃げを好まないモレイラJと違い昨日の太秦Sでメイクアリープを逃がすなど臨機応変な騎乗の出来る幸Jに乗り替わったことで、その場の判断で行かせてしまうことも考えられます。上記で挙げた姉たちは道悪巧者で、昨日の雨がどこまで残るかは見通しにくいですがリニューアルでかなり改善されたとはいえ淀川のそばという立地を考えれば劇的に水はけがよくなることは考えにくく、重たい馬場で気分良く行かせればよもやの一発も。

[7]⑮ヒップホップソウル(横山武)

前走の紫苑Sは先行馬が残せない早目の流れの中を最後まで踏ん張り、見せ場十分の②着。リズムよく運べれば強い馬ですが、ダンシングキイ一族らしく気難しい面があり今回初の中4週+初の関西遠征と超えるべきハードルは多いです。

[8]⑯ピピオラ(藤岡康)

阪神・中京で見せ場なく、京都・東京・小倉で3連勝と平坦コースでひと脚というタイプです。内回りコース向きの機動力を持っており、自分のポジションが取れればチャンスはあるでしょうが流石にこのメンバーでは好位を取りたい馬が多く、枠的にも苦戦は免れないでしょう。

[8]⑰ソレイユヴィータ(武豊)

平坦コースで(3,1,0,0)という馬でコース替わりはプラスですが、内枠を引くかスローペースで恵まれないと好走は難しく、この枠とメンバーでは力試しの意味合いが強いです。

[8]⑱エミュー(M.デムーロ)

前走の紫苑Sは得意の急坂コースに後方有利展開とこの馬の走る条件だったはずでしたが見せ場なく⑨着。平坦コースに替わるここでは前進期待は薄いです。

<予想>
◎コンクシェル
○リバティアイランド
▲コナコースト
△ハーパー
△ドゥアイズ
△ドゥーラ
△グランベルナデット