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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2024年10月27日日曜日

【10/27(日)予想】天皇賞の全頭評価とねらい目レース(ペルセウスS)

■東京11R/天皇賞(秋)

[1]①ベラジオオペラ(横山和)

極悪馬場のハイペースに巻き込まれた皐月賞以外は安定した走り。ダービーも④着とはいえ前が押し切る展開を4角11番手から33.0の末脚を使ったものですから、決して力負けではありませんでした。小回り向きの脚質であり、その後の古馬とのレースも正直なところ相手関係に恵まれた面が大きいですが、前付けしてひと脚、というレースができる強みは流れ込むタイプの先行馬が多い今回のメンバーの中でなら評価できるはずです。ただし今回は父親が乱ペースに巻き込む可能性があるだけに…

[2]②マテンロウスカイ(横山典)

ギアチェンジができないので、行き切るよりも前に目標を置いた方がよいタイプ。但し前向きな気性故なかなかそれが難しいという現状で、飛ばす馬の後ろが理想ではありますが今回のメンバーではそれは難しそう。となれば7走前のケフェウスS同様ぶっ放してペースをかき乱すだけの存在になる可能性もあり…

[2]③ステラヴェローチェ(佐々木)

ダービー③着が示すように長く良い脚を遣えるタイプ。前走の札幌記念③着も、コーナー径の大きいコースでじわっと加速できたのが向いていたとみてよいでしょう。内枠も引け狙いたいところですが、気になるのは2走前の須貝師のコメント。「脚元に爆弾を抱えており注意しながらになるが、次は天皇賞を目指したい」と語っていた割には中4週でオールカマーに参戦し⑥着。最初から出るつもりならわざわざ間に挟まなかったはずですし、最近騎乗が増えているとはいえテン乗りの佐々木Jが乗る経緯というのも後付けの感。元々2か月以内の間隔で連戦したことが無いだけに、何もなければよいのですが…

[3]④タスティエーラ(松山)

ソラを遣うタイプで皐月賞は離れた外から差されての②着、最後までうまく合わせられたダービーは勝ち切りました。ゆえに小回りの舞台で操縦性の高さを活かしたいクチで、切れ味勝負のこの舞台は分が悪く。

[3]⑤ノースブリッジ(岩田康)

前走の札幌記念は、函館記念の再現かの如くアウスヴァールを行かせて絶妙なタイミングで捉える内容でレースぶりとしては完璧でした。但し、函館記念もそうでしたが2番手で蓋が出来たのはあくまで「馬の力量差が大きい」「ローカルの顔触れで岩田康Jにちょっかいを出せる騎手がいなかった」「プログノーシスの不発」という好条件が重なってのものであり、騎手も馬もレベルが上がるG1戦線で再現が難しいのはこれまでの戦績が物語るところでもあります。

[4]⑥ソールオリエンス(横山武)

器用さに欠けるだけにワンターンの舞台は合っており、新馬勝ち、ダービー②着が示す通り広い東京コースも向いています。ハイペースから脚を遣う競馬は皐月賞で経験済みで、菊花賞で手ごたえの割に止まってしまったあたりからも中距離向きで、このメンバーでどうかという観点はありますが前進は可能な局面でしょう。ただしどうしても序盤置かれてしまうだけに、こちらも父親に引っ掻き回されると間に合わない懸念が。

[4]⑦ドウデュース(武豊)

前走の宝塚記念では思ったより重馬場適性が無いことが露呈しての⑥着。昨年同様秋3戦のローテで、中間も昨年と同様に順調なわけですが、その昨年は急遽の代打を任された戸崎Jでも相当折り合いに苦労し⑦着でした。やはりかなりの乗り難しさがある馬だけに、今年は無事武豊Jが乗れそうな点はプラスと見てよいでしょう。気性的に同じコースで距離が延びるJCは折り合いが難しくなることから、実質的にはここと有馬記念が勝負度合い高めと取れます。まだ人気が上がり切らないここがむしろねらい目かもしれません。

[5]⑧キングズパレス(シュタルケ)

ソラを遣う気性面から出世が遅れましたが、OP入りしてからも②②③着とその勝負弱さは健在。裏を返せばどんなメンバーでも善戦できるのが持ち味で、単なる根性特化型ではなく33秒台の決着でも好走できる鋭い末脚を持っているがゆえに上級戦でもやれています。4勝は何れも中山or東京の地元競馬で、4戦ぶりに地元で走れるここは一概には。

[5]⑨ホウオウビスケッツ(岩田望)

コーナー2回の競馬では①③②着と底を見せていません。ダービーの時にも取り上げましたがこの馬の持ち味は後半でハイラップを刻みながら走れる点にあり、フリージア賞は後半5Fずっと11秒台のラップを刻み逃げ切り。ダービーも後半4Fにわたって11秒台で0.2差⑥着、東京新聞杯は2F目から最後まで11秒台の流れで③着、巴賞は後半4F11秒台で逃げ切り、前走の毎日王冠も後半5Fのうち800-600mの区間だけ12.0がありましたがそれ以外ずっと11秒台で②着と、ゴールまで速い流れが続くときに持ち味を発揮しています。

その前走の毎日王冠は道中ハナに立って一息置いたことでキレに勝るシックスペンスの台頭を許してしまった格好で、後先考えず自ら早目に動いてつぶしにかかっていれば話は違ったかもしれません。キレで負けているのは百も承知ですが、得意と言い切れないコーナー4つのコースで完勝と言ってよい内容だった函館記念の時より状態は上と陣営は語ります。マテンロウスカイがぶっ放すとすれば早目に動き出す展開になることが想定され、スピードの持続力が試される流れになった際には台頭の目が合ってもおかしくないでしょう。

[6]⑩ダノンベルーガ(C.デムーロ)

春のドバイターフ③着以来。昨年は札幌記念から始動しここをステップに香港という青写真でしたが、選出されずJCに回った経緯があります。今年は夏をスキップしここが緒戦ですが、中間はトモが硬くなるなど順調さを欠く過程で実力は認めても強調材料には乏しいです。

[6]⑪ジャスティンパレス(坂井)

昨年の③着は末脚勝負に徹した分、バテた先行馬を交わせた結果でした。前走は馬場が合わず大敗しましたが、兄がアイアンバローズという血統面からもスタミナは豊富で昨年のような消耗戦になれば浮上の目はあります。ただ、これまで中間はウッドと坂路の併用だったのが今回は時計を出しているのは坂路オンリー。トラックコースでマトモに時計を出していないのは気がかりで、もしかしたらここを叩いてJCを見据えている可能性も。

[7]⑫リバティアイランド(川田)

末脚は語るまでもなく、またイメージに反して意外とちゃんと位置もとれるというのを昨秋は見せてくれました。昨年のJCは三冠を走り切った後のお釣りのないコンディションの中で早目の競馬でイクイノックスの②着に食らいつき、現役最強に最も近い位置にいることをアピールする内容でした。帰国後一頓挫あったとはいえ、1週前のウッドでの併せ馬は十分な動きで体調面にケチをつける余地はなく、やはり鍵は久々で気持ちが乗ってきてくれるかでしょう。速目に流れることを考えれば桜花賞のような位置取りでは間に合わない可能性もあり

[7]⑬シルトホルン(大野)

キレる脚が使えないため流れ込んでどこまで、というレースになりがちで、同型も多いここでは自分のレースができたとしても直線で吞まれる懸念が。

[8]⑭レーベンスティール(ルメール)

前走のオールカマーは絶体絶命という進路からゴール前わずかに空いた馬群をこじ開けるように伸びての①着。しかも後半5Fずっと11秒台のラップを刻む流れで前を捉えたのですから、一介の切れ者ではない点は中距離G1に必要な末脚の持久力も示した内容でした。鍵はやはりこの外枠。これまでの5勝は6番枠より内で挙げたもので、まだまだ追い切りでも前進気勢が強い現状でいかにスムーズに内に入れられるかがポイント。尤もこの鞍上でそれを心配するのは野暮な話ではあり、スタートもいい馬であり前が飛ばしてばらければ取るべきポジションには収まるはずで。

[8]⑮ニシノレヴナント(田辺)

勝ち鞍はすべて2400m以上。スタミナ型というより緩い流れでスパッと切れるレースをしたいタイプで、ここは道中の追走が苦しくなりそうです。

<予想>
◎ホウオウビスケッツ
○レーベンスティール
▲ドウデュース
△リバティアイランド
△キングズパレス


■東京12R/ペルセウスステークス ベルダーイメル

東京ダート1400mはスプリンターからマイラーまで多くの馬が参戦する条件で、その割に現状で重賞は根岸Sしか組まれていません。今回のメンバーの中で今年の根岸Sにも出てきた馬は5頭いますが、ベルダーイメルはスタートで後手を踏んだうえ道中では挟まれ頭を上げる場面もあった中前残りの展開を⑥着なら悪くはない内容でした。賞金持ちでハンデがきつくなる傾向にある中、ハンデ戦のここは57.5kgに収まったのは許容範囲。一昨年の福島民友Cを勝った時のように好位のインをうまく立ち回れば勝機があっても。

2024年10月26日土曜日

【10/26(土)予想】スワンS・アルテミスSの注目馬

■京都11R/MBS賞スワンステークス スズハローム

このレースは直近10年でディープインパクト産駒が5勝を挙げており、前走1200m参戦組が過半の9頭を占めるメンバー構成からもここはスピードの裏付けが求められる舞台です。とはいえ今年は直仔の参戦はゼロ。父父ディープインパクトが2頭いますが流石にピンハイはここでは厳しく、サトノダイヤモンド産駒のスズハロームを抜擢します。前走のCBC賞ではインの狭いところを割っての②着。馬群の中での振る舞いに課題があった中、スムーズなら突き抜けていたかと思わせる末脚はやはり重賞級と言えるでしょう。引き続き得意の地元競馬なら人気でも軸は堅いと見ます。


■東京11R/アルテミスS マピュース

前走の新馬戦はスローペースを後方に構えての差し切り。完全に先頭・2番手で決まるかというところを割って抜けてきた末脚と気持ちの強さ、しかも新潟の開催終盤で芝の荒れているところを伸びてきた点はこの時期の牝馬としては武器になるはずです。近親にはレッドルゼルがいる血統でもあり芝の高速決着への対応が鍵ですが、これよりも遅いペースを前から押し切ったに過ぎないブラウンラチェットが人気するのであればこちらから入っても文句はないはずです。

2024年10月20日日曜日

【10/20(日)予想】菊花賞の全頭評価とねらい目レース(新潟牝馬S・ブラジルC)

■京都11R/菊花賞

[1]①ピースワンデュック(柴田善)

東京・新潟で3連勝中。父グレーターロンドンで母父がジャングルポケットですから、いかにも左回りの大箱が合っていそうなタイプ。前走の阿賀野川特別にしてもスタート直後インに入れようとして嫌がる仕草を見せており、鞍上の腕で何とかしてきていますが基本的にごちゃつくのは不向き。3連勝は何れも4角でいったん緩む流れで最後の直線のキレで面倒を見ているという内容で、ロンスパ適性が求められるこの舞台に合っているかと言われると。

[1]②ノーブルスカイ(池添)

2勝は何れも起伏のないラップを流れ込んで勝ったもので、小倉の未勝利戦が芝2000mで2.00.7、前走の札幌戦はいくら重馬場とはいえ62.7-61.2の緩いラップを逃げ切りと強調材料に乏しい現状。時計がかかる決着で浮上する余地はありますが、さすがにG1では重馬場でもそれなりのタイムが求められるだけに。

[2]③アスクカムオンモア(北村友)

稍重以下で(3,0,0,1)と走れていますが、ブリックスアンドモルタル産駒らしく極端なレースが合っているタイプ。前走のtvk賞は7頭立ての6番手から差し切りましたが、最後の3Fまで脚をためて切れ味を活かしたいクチなだけにこの舞台で後ろからとなると流石に間に合わない懸念が。

[2]④ダノンデサイル(横山典)

ダービーではコースロスなくインを立ち回り、早目に動き出す外の各馬を尻目にインが空いたところをキッチリ抜けて完勝。ダービーのレースレベル自体は相当高く、③着のシンエンペラーが愛チャンピオンS③着、⑨着のシックスペンスが毎日王冠を制するなど古馬相手にも伍せるだけの世代レベルがあるとみてよいでしょう。ただ、ダービーにしろその前の京成杯にしろ鞍上が脚の遣いどころを間違えなかったことが勝因として大きく、ここもインベタを運んで最後にひと脚、というレースができるかが鍵になるだけに、展開に左右されやすいタイプでここまで人気してしまうと扱いが難しい、というのが正直なところです。

[3]⑤ハヤテノフクノスケ(岩田望)

速い脚が使えないタイプで、道中から動いていく形が合っているのは長丁場向き。しかしゴールまで12秒台が続いた2勝クラス戦でも勝ち切れないとなると、確実にそれ以上のペースを求められるこの舞台では。

[3]⑥ミスタージーティー(坂井)

昨年のこのレースは丁度折り返し地点を過ぎた8F目から12F目まで5Fにわたって加速が続き、最後の3Fもずっと11秒台が続くタフな流れ。強い逃げ馬がいるでもない限りは菊花賞はこのようなロンスパ適性が求められる舞台で、実際昨年の上位3頭は何れも「5F以上にわたって減速しないラップを勝ち切った経験」がある馬です。特に勝ち馬ドゥレッツァは山吹賞で3F目からゴールまで8Fにわたって減速しないラップを押し切った経験を持っており、メンバー中屈指のロンスパ適性を有していました。

今回のメンバーで上記条件に該当する馬は5頭いますが、ミスタージーティーの若葉Sはその中でも最長の6Fにわたって減速なしのラップでの勝利。ホープフルSでは脚を余して負けたようにエンジンがかかるのに時間は要しますが、スムーズに伸びられれば世代上位と伍せるだけの力はあると見ます。

[4]⑦ビザンチンドリーム(シュタルケ)

ゲートや折り合いに難がある馬で、春先はどうしても大味な競馬しかできませんでした。一方できさらぎ賞を大外から差し切ったように末脚の破壊力も秘めていましたが、前走の神戸新聞杯では折り合って運べたたうえ馬場の良い外目を回ってこれた割に弾けずといった内容。中距離で嵌り待ちという現状で距離延長は?

[4]⑧ウエストナウ(西村淳)

2走前の京都新聞杯は中間でキッチリ緩む区間を作っての②着で、額面通りの評価は難しいところです。かつ跳びの大きなタイプで、前走の神戸新聞杯はソフトな馬場が合わず⑪着といいところなし。明日も雨が残るとなるとパンパンの良馬場は難しく、そうでなくても開催序盤の雨の影響でインが荒れ始めている今の京都は厄介です。

[5]⑨コスモキュランダ(M.デムーロ)

ルメールJやモレイラJがキレを引き出す騎乗に長けているのと対照的に、ノビを活かす戦法を得意とするのがデムーロJです。十八番のまくり戦法が嵌った弥生賞はその象徴ですが、ビッグレッドFの馬は総じて伸びとパワーの方向に能力を伸ばす育成を施されることから、馬の特性と中山コースの形態、騎手の戦法がマッチしたと言えます(丹内Jも「キレよりノビ」という点では合っていますが)。そういう意味では本来取りこぼしていけなかった前走のセントライト記念で、不器用なアーバンシックの差し切りを許してしまったのは成長力に疑問符が付く内容でした。春の実績馬を無理に嫌う必要はないものの、距離が伸びてアーバンシックを逆転できるかと言われると?

[5]⑩メイショウタバル(浜中)

前走の神戸新聞杯は無理に押して出たわけではないながらも、自然とハナに立つ形でそのまま押し切り。鞍上は休養を挟んで精神面もフレッシュだった点を勝因に挙げており、逆に言えば気分よく行った次走で距離延長というのは御しにくい舞台です。ラップ的にも3~4角で一息入れたいタイプで、ロングスパートで押し切れるかは未知数なだけに。

[6]⑪ショウナンラプンタ(鮫島駿)

前走の神戸新聞杯は4角1,2番手がそのまま①②着という流れの中、後方から脚を遣う競馬に徹し③着。但し陣営としては前走を「春の悪癖が解消されているか」を確認する局面ととらえており、長らく指摘されてきた口向きの悪さや折り合いがマシになっていた点を評価。すでに賞金的には菊花賞出走に問題ないレベルだったこともあり、勝ちにいかず結果は二の次のレースだったと見てよいでしょう。

新馬戦で3F目から8F目(残り400m区間)まで加速し続け、最後の2Fもともに11秒台を刻むラップでデビュー勝ち。当時から長めの適性は見せていたものの、前進気勢の強すぎるところが上級戦での活躍を妨げてきました。操縦性が高まった今なら能力的に十分通用してよい舞台ですし、2勝はデビュー戦と2か月半の休み明けのゆきやなぎ賞という経緯から間隔が詰まる点がどうかですが、叩き良化型の調整にシフトチェンジしてきた今の高野厩舎であれば嫌う必要はないでしょう。

[6]⑫シュバルツクーゲル(松山)

前走はそれまでの先行策から一転して後方からのレースで差し切りを決めましたが、Hペースの前崩れ展開に乗じた面は否めません。元々青葉賞の時点で「距離が長い」と指摘されていた馬で、控えるにしろ前をごぼう抜きできるロングスパートのスキルは見受けられないだけに。

[7]⑬アーバンシック(ルメール)

前走のセントライト記念はコスモキュランダの勝ちパターンを粉砕する末脚で快勝。右回りは手前変換のぎこちなさが残りかつ器用さに欠けるだけに、トリッキーな中山コースは鬼門と見られていた中で予想以上のパフォーマンスを見せたのは成長と調教の成果と見てよいでしょう。本質的に使って上向くスワーヴリチャード産駒だけに前走からの上積みも期待でき、中間は格下相手とは言え間隔が詰まる中でも1週前、当週と3頭併せを敢行。輸送さえこなせればここも走れておかしくないでしょう。

[7]⑭メリオーレム(川田→藤岡佑)

勝ったレースはラスト3Fのうち1区間以上で12秒台が入ったときのもので、3F以上11秒台のラップを刻むレースでは取りこぼしていることからも本質的に速い上がりが求められる上級戦での戦いに向いていないと見るべきでしょう。前走について川田Jは馬場が敗因と語っていましたが、もしそうだとすればパンパンの良馬場が望みにくい今回も厳しい戦いになるでしょう。

[7]⑮エコロヴァルツ(岩田康)

3歳シーズンはすべて遠征競馬。前向きな気性のこの馬にとっては試練の連続でしたが、前走のセントライト記念ではピタリと折り合って③着。成長を感じる内容でした。ただ先に被されてしまうと走る気を失くしてしまうようで、好位のインでじっとして最後にもうひと脚、という競馬を身上とする鞍上とこの距離で呼吸が合うかは未知数で。

[8]⑯ヘデントール(戸崎)

青葉賞は日本の芝レースへの適性のなかったオシェアJで引っ掛かってしまい参考外。その他5戦はルメールJが乗って(4,1,0,0)と準パーフェクトの戦績ですが、勝ってきたラップを見るとロンスパというよりは自由自在、ラスト3Fの勝負もできるし中間で緩んだり速くなったりした時でもギアを切り替えられるのが身上のよう。タイプ的にはドゥレッツァに近い感じでしょうか。そうなると優等生騎乗の戸崎Jでは好走パターンに導けない懸念もあり、ルメールJが乗らないのはマイナスと見るべきでしょう。

[8]⑰アドマイヤテラ(武豊)

前走の茶臼山高原特別は後半6Fずっと11秒台が続くラップで勝ち切りましたが、ルメールJが無駄に動かず内が空いたところをキッチリ伸びてきた側面もありました。友道厩舎は1週前にしっかり負荷をかけ直前は軽めにするのが定番ですが、その1週前は骨折明けのストーンズに遅れを取る内容。当のストーンズは土曜の1勝クラス戦で取りこぼしたことからも、間隔が詰まることも含めここではまだ騎手の腕で掲示板を取れるか…という段階でしょう。

[8]⑱アレグロブリランテ(横山和)

速い流れは苦手な馬で、スプリングSのようにスローで流れて前残りを狙うのが精いっぱいな現状。当時の前半が63.1ですが流石に3000mとはいえこれより速くなることは必至なだけに。

<予想>
◎ミスタージーティー
○ショウナンラプンタ
▲アーバンシック
△ダノンデサイル
△コスモキュランダ
△ヘデントール
△アドマイヤテラ


■新潟11R/新潟牝馬ステークス グランスラムアスク

新潟コースは⑤①①①⑤着と好相性。2走前の関越Sは長くいい脚を遣う牡馬に展開が向いたレースで、先行かつ一瞬の脚を活かしたいこの馬にとっては必ずしも流れが向いたと言えない中で掲示板を確保しました。ここは内回りで脚の遣いどころの難易度が下がるうえ、牝馬限定戦ということもあり積極策を仕掛ける同型は見当たらず。まだインが活きている今の新潟なら十分やれるでしょう。


■東京11R/ブラジルカップ ペプチドソレイユ

6戦4勝。敗れた2回は発馬に失敗したものですが、被されずに進めれば走れる馬です。事実2走前の天橋立Sでもスタートで後手を踏みましたが、後方外から被されずにそろそろと位置を上げ、向こう正面からの進出で押し切る勝ち方を見せています。然るにスタートの巧拙が影響しにくい大外枠はプラスで、メイプルリッジより前につけられれば押し切りまで。

2024年10月19日土曜日

【10/19(土)予想】富士Sの注目馬とねらい目レース(北國新聞杯、村上特別)

■東京11R/富士ステークス ジュンブロッサム

このレースはどんなに前半が遅くても決まって差し決着になる年が続いています。特にソングラインが勝った2021年はロータスランドが35.3とだいぶゆったりなペースで入ったにもかかわらず、4角11番手以下の馬が②~⑦着を独占。理由はいろいろ考えられるのですが、夏を越した東京の芝は生育がよくキレを発揮しやすい環境にある、マイルの一線級に近いメンバー構成なのでそもそも紛れが起こりにくい(元々のエンジンがよい馬が多い)などが挙げられます。こうなると安定して末脚を繰り出せる馬、すなわち人気どころから入らざるを得ないのですが、その中でも前走が展開不利の要因が大きかったジュンブロッサムを抜擢します。

元々良馬場ではすべて④着以内という優等生で、前走の関屋記念は前残り展開にも泣かされた③着。トモの嵌りに時間を要するタイプでワンターンの競馬が向いており、かつ外差しが有利なこの舞台なら実績以上の前進が可能と見ます。


■京都9R/北國新聞杯 ノットイナフ

ここ4戦は番組の都合上上級戦に使われ今一つでしたが、ようやく自己条件に戻ってきました。砂を被りたくないタイプにもかかわらずなぜか内枠ばかり引かされており、今回は12頭立ての8番枠と勝ち上がった5走前以来の外目に収まりました。初ブリンカーもプラスに働きそうで、世代限定戦の相手関係を考えればここは通用の器。


■新潟10R/村上特別 プリティユニバンス

ダートに使われた前走は参考外。2走前に現級で0.2差④着があり、3走前はこのコースで勝ち上がりと通用級の力は示しています。人気どころはキレが求められる主場での実績で買われていますが、時計のかかるコンディションになってきた今の新潟なら。

2024年10月14日月曜日

【10/14(月・祝)予想】府中牝馬S・南部杯の注目馬とねらい目レース(新潟1R・信越S)

■東京11R/アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス モリアーナ

前走のクイーンSは大外枠を引き終始外々を回らされた上、壁を作れず末脚を発揮できずの⑫着でした。折り合いの難易度が高い馬ですが紫苑S勝ち・秋華賞⑤着など現4歳世代で一定の戦績を収めており、嵌った時の強さを秘めています。内枠を引け、引っ掛かりもせず流れすぎない東京1800mは絶好の舞台。岩田再生工場にすべてを託します。


■新潟1R ベイビーキッス

前走の中山戦は最内枠から果敢に先行するも、3角手前まで7頭による先行争いが続き前半の600mは33.7という超ハイペースで失速止む無しの⑦着でした。1完歩目が遅くゲートが課題ですが二の脚は証明済み。平坦+前走複勝圏内の馬がいないメンバー構成なら。


■新潟11R/信越S マルディランダ

イスラボニータ産駒は芝・ダート問わず1400m以下の適性が高く、特にこのコースは勝率19.0%/複勝率47.6%で単複ともに回収率100超えと優秀。マルディランダは前走が初の1400m戦でしたが、前半32.9のハイペースも合っていたようでピタリと折り合っての快勝を見せました。上級戦の流れが向くタイプと見え、上位人気が割れ加減のここならまだ妙味はあるでしょう。


■盛岡12R/マイルチャンピオンシップ南部杯 タガノビューティー

イメージほど使える脚が長くなく、今年のフェブラリーSでも前をとらえるかという勢いながら最後に止まって④着。一方かしわ記念では2年連続の②着と走れており、今年のさきたま杯でも絶体絶命の位置から脚を余し気味の④着と、むしろ位置取りを落とさず短い直線で決着をつける交流重賞が合っていると言えるでしょう。昨年のこのレースは中間調教再審査などで順調さを欠いた中の④着で、レモンポップの最終追いに疑問符が付く状況であればこの馬からが妙味と見ます。

2024年10月13日日曜日

【10/13(日)予想】秋華賞の全頭評価とねらい目レース(京都9R・テレビ静岡賞)

■京都11R/秋華賞

[1]①ホーエリート(北村友)

不器用かつ使える脚が一瞬というタイプにつき、外を回して間に合う展開にならないと好走が難しいのが現状です。前走の紫苑Sは時計が速くついていけなかったわけですが、引き続きコンディションの良い芝でそれなりに時計が求められる流れが見込まれるうえ、この最内枠は痛恨です。

[2]②ミアネーロ(津村)

前走の紫苑Sは最内枠から中団後ろを追走。馬郡の中で我慢させる走りができたことは収穫で、高速馬場で前を捕まえられなかっただけで勝ちに等しいレースはできました。きょうだいが早枯れ傾向にあることをオークス時に指摘しましたが、目覚ましい成長力を見せるドゥラメンテ産駒のせいなのか現状パフォーマンスの衰えは見られず。栗東前乗りで課題のテンションも落ち着いており、最終追いは3頭併せの最後方からステレンボッシュに先着。間隔が詰まる中時計を出しすぎた感もありますが、枠に恵まれた今回は捌き一つでチャンスがあっても。

[2]②クイーンズウォーク(川田)

前走のローズSは川田Jのコメントを借りれば「前哨戦のつくり」と明言した中で完勝。安全運転に徹した中で勝ち切ったのは確かに能力の証ではあるのですが、1週前にちゃんと50.9-11.1をやっており一定の仕上がりにはありました。それを踏まえての今回ですが、最終追いは前走時と変わらず坂路でサラッと。レースを使って仕上がっているという考えならよいのですが、1週前の動きは川田J曰く「あまり良くなかった」とのことですから、これまで一戦必勝で仕上げてきた中内田厩舎だけにこの調整法が奏功するかは未知数です。加えて不器用なタイプだけに内回りコースの内枠となると捌きも難しく、しまいは伸びるだけに外に出してどこまで、というレースになるでしょうか。

[3]④タガノエルピーダ(団野)

昨年の朝日杯③着。阪神JFを除外になりやむなく紅一点で出走した中、差し有利展開を3番手で追いかけジャンタルマンタルから0.2差に健闘した内容は高いポテンシャルを認められる内容でした。チューリップ賞は大外枠で壁を作れず、オークスは初の遠征とスタンド前発走が災いしたか向こう正面でガス欠の⑯着。前走のローズSは3~4コーナーで馬場の悪いラチ沿いを通ってしまい伸びきれず④着。何れも力負けではなく評価を下げる必要はないと見ます。前に壁を作るうえではベストな枠も引け、一発を狙える素養は十分です。

[3]⑤チェルヴィニア(ルメール)

アルテミスSからの直行&ルメールJが乗れなかった桜花賞を除けばオール連対。元々ハービンジャー産駒で適性がマイルにないのは明らかで、上で述べた理由から右回りがダメというのは早計な気がします。但し、陣営も認めるフットワークのきれいさ=跳びの大きさは本来大箱向きで、内回りのコース形態は必ずしもプラスとは言えません。

[4]⑥ラビットアイ(横山典)

前走のロースSは休み明けの分もあってか3.7秒差のシンガリ負け。鞍上が「自己条件から改めて」とコメントしたにもかかわらず、フルゲート割れで出られるからと言って再度格上挑戦で出てくるのは流石に…

[4]⑦チルカーノ(鮫島駿)

気性面の難しさを抱え、引っかかって大敗した次走はガスが抜けてスムーズに走れて①着、という戦歴を繰り返しています。裏を返せば折り合えれば底を見せていないわけで、ここは大外枠のセキトバイーストが逃げ宣言。クリスマスパレードなど前目につけたい馬が他にもおり、目標を置いて番手競馬が叶うとくれば見方は変わってきます。前走の長久手特別は少頭数の牝馬限定戦とあって緩い流れになってもおかしくないところ、1.59.2の好タイムで上りも33.8でまとめての勝利。最近の高野厩舎は坂路で軽めの調整で本番結果を出すパターンが多く、外傷性鼻出血で最終追いを木曜にスライドした影響も見られず、母アロマティコは12年にこのレースを③着、半兄にジオグリフがおりコーナー4つのコース・距離も本来は向くはずです。

[5]⑧コガネノソラ(丹内→坂井)

手替わり以降は距離の長かったオークスを除きパーフェクト。ただクイーンSも51kgで3歳馬ワンツーの決着の中で勝ったとなるとあまり強調できる戦歴ではなく、経験のない長距離輸送もネック。何せ菊沢徳厩舎は開業以来京都で(0,0,4,44)とJRA全10場で唯一勝っていないのがこの京都という鬼門。輸送の影響を考慮してか最終追いがポリトラックというのもクイーンSからの間隔を考えればプラスとは言えずで(ウッドが重かったため負荷をかけたくなかったという話ですがチェルヴィニアなどは普通に入っています)。

[5]⑨アドマイヤベル(横山武)

オークスは距離で止まってしまった⑨着。適距離はやはりこのくらいと見るべきで、左回りの大箱ばかり使われてきたものの姉のアドマイヤリードがそうであったように本来は一瞬の切れを活かしたいタイプだけにこの舞台は向いているはずです。しかしながら姉も父のスワーヴリチャードも間隔を詰めて好走するタイプで、特にアドマイヤリードは2か月以上の休み明けで(0,0,1,8)とからっきし。中間は十分に動けているだけにここで結果を出せれば今後の見方は変わってきそうですが…

[6]⑩ボンドガール(武豊)

調教の体たらくは各所に譲るとして、2歳時からの気性面の課題が未だに解消していない中で遠征+引き続き2000mというのは自爆に近いかと…

[6]⑪ランスオブクイーン(松山)

オークスは差し勢が上位を独占する中⑤着と健闘。相手なりに走れるタイプである一方で周りに馬がいないとファイトしにくく、キレのある馬にかっさらわてしまう点が上級戦での好走を妨げてもいます。前走にトライアルではなく自己条件を選んだあたりから目標がここになかったのは明らかで、ポリトラックでの最終追いも状態維持に努めている様子が伺えるだけに。

[7]⑫ラヴァンダ(岩田望)

シルヴァーステート産駒が鬼門とする東京でフローラS②着と健闘。ただ好位のインで追い出しをじっと我慢し絶好の展開だったにもかかわらずアドマイヤベルに差されてしまった点はいただけません。上りに限界がありもともと1勝クラス戦も勝ち切れていなかったことを踏まえると、賞金に現状の能力がまだ追い付いていないと見るべきかと。

[7]⑬クリスマスパレード(石川)

3勝は何れも中山。その前走の紫苑Sは超絶内前有利馬場でスピードに乗ってそのまま押し切ったという内容で、1勝クラスすら勝てていないレイククレセントと似たような位置取りで接戦になったことを考えればレースレベルとして強調はしにくいです。環境の変化にカリカリしやすいタイプで、栗東滞在でも気難しさを見せている中間。この枠からだと最初にある程度脚を遣わなければいけない点も気がかりです。

[8]⑭ステレンボッシュ(戸崎)

阪神JF・桜花賞とすでに2回の栗東滞在を経験。今回も最終で3頭併せを敢行しましたがミアネーロに劣勢でフィニッシュ。とはいえ桜花賞時が52.0-11.7という最終追いのタイムだったことを踏まえれば50.6-11.4は十分動けた部類で、相手が動きすぎたと見るべきでしょう。ただそれより問題なのは1週前が坂路だったという点(しかも木曜)。5か月ぶりのレースかつ美浦で乗り込んだわけでもなく手控える必要のない中でこの調整過程はやはり気がかりで、能力は認めてもこの枠も含めてどこまでやれるか、というのが正直なところでしょう。

[8]⑮セキトバイースト(藤岡佑)

元々中京2000mは前半が緩みやすく前有利の傾向があり、前走のローズSにしても楽にハナを叩けて単騎逃げが叶った分の③着でした。大外枠から逃げ宣言ですが他にも前につけたい馬はいるだけに前走ほど楽ができるのかというと疑問符です。

<予想>
◎チルカーノ
○タガノエルピーダ
▲クイーンズウォーク
△チェルヴィニア
△ステレンボッシュ
△アドマイヤベル
△ミアネーロ


■京都9R ドレシャス

関西圏の1200m戦では①⑤着と崩れず走れており、前走の1000m戦にしても距離短縮で行き切れなかった分。地元競馬に戻って得意距離、外枠なら見直せるはずです。


■東京10R/テレビ静岡賞 プラウドヘリテージ

5走前の2勝クラス戦でも紹介した通り、ダートスタートが得意なタイプ。前走の福島戦もスタートで脚を遣った割に0.9差⑧着に踏ん張れており、先行して押し切ったショウナンライシンがグリーンチャンネルCを勝ったことからも当時の先行勢は評価してよいと見ます。隣のユキマルが行こうと思えば行けそうですが、田辺Jがそのような積極策に出るとは思えずここは注文通りの展開に持ち込める公算大で狙いが立ちます。

2024年10月12日土曜日

【10/12(土)予想お休みします】

1日外にいるため、予想記事はお休みさせていただきます。真面目に頑張る人馬に感謝。

2024年10月6日日曜日

【10/6(日)予想】毎日王冠・京都大賞典の注目馬

■東京11R/毎日王冠 ホウオウビスケッツ

ここは展開をどのように読むかによって結論が大きく変わってくるレースで、事実ここ4年逃げ馬は全く馬券に絡めておらず、かつてアエロリットが走っていたころのような前に行く馬が有利なレースではなくなってきています。一方、昨日の東京は力が違えば差し切れるものの、終始水を含んだコンディションで内前を運んだ先行馬が穴を開けるシーンも散見されました。速い脚の遣えないホウオウビスケッツにとっては今日のコンディションは丁度よいはずで、直近2回の休み明けで何れもハナを切っているマテンロウスカイがここも行くようであればハイペースを番手で控えるレースが叶いそう。涼しい方が力を出せるだけにこの時期もプラスで、実績組に割って入るチャンスは十分です。


■京都11R/京都大賞典 スマートファントム

過去10年のうち良馬場で行われた7回のうち、ハービンジャー産駒は2頭が出走し19年にドレッドノータスが11番人気①着、17年にトーセンバジルが6番人気②着と何れも穴を開けています。前走の天皇賞ではブローザホーンとほぼ同じ運びをして0.5差④着(ブローザホーンとは0.2差)と力は見せており、阪神2400mや小倉2600mでも勝っているようになし崩し的に脚を遣うコースは合っています。サトノグランツやディープボンドといった実績馬と同斤というのは(ルールとは言え)確かに厳しいですが、天皇賞時よりも直前の負荷を上げられているのは好材料。キレ味勝負なら引けは取らないでしょう。


2024年10月5日土曜日

【10/5(土)予想】サウジアラビアRCの注目馬とねらい目レース(オパールS・東京12R)

■東京11R/サウジアラビアロイヤルカップ フードマン

前走の新馬戦は自らよどみないペースを刻み、差し有利展開の中逃げ切り勝ち。本来は良い馬場でスピードを活かしたいタイプだけに東京替わりは歓迎のクチ。極端な競馬を好むブリックスアンドモルタル産駒のアルレッキーノが相手ならこちらを取る手も。


■京都11R/夕刊フジ杯オパールステークス チェイスザドリーム

同型の多いレースが続き着を落としていますが、この中で前走逃げた馬はグランテストとこの馬のみ。グランテストの前走は枠なりの競馬をしたまでで、本来は好位から構えたいタイプ。外にはジャスパージャックがいますが去勢明けで身体が戻り切っていない懸念の中往時の行き脚を繰り出せるかは疑問符で、すんなり競馬が叶いそうなここは見直せる出番でしょう。

ちなみに夕刊フジは来年1月での休刊が発表されましたが、これによりオーシャンSの正賞からも外れるため同誌の名を冠したレースはこれが最後。7枠には注意が必要でしょう。


■東京12R ウインダミア

1200mでは忙しく、1400mでは最後に止まるという非常に距離適性が狭いタイプ。本来ベストは東京1300mですが、今日は脚抜きの良い馬場が続きそうで最後まで走り切れる可能性が。内目の枠も引け、スタートを決めそのまま押し切る展開に期待です。

2024年9月29日日曜日

【9/29(日)予想】スプリンターズSの全頭評価

■中山11R/スプリンターズステークス

[1]①オオバンブルマイ(武豊)

前走のキーンランドCでは初の1200mで置かれ加減の追走も、最後に脚を遣い③着。洋芝で1分8秒前後の決着になった分届いた格好で、良馬場で1分7秒台の決着が見込まれるとなるとこの枠からではよほどうまく立ち回らないことには…

[1]②トウシンマカオ(菅原明)

極端な枠を引くことの多い馬ですが、前走のセントウルSは今の中京では不利と言える外枠を克服し差し切り勝ち。ただエンジンの掛かりが悪く本来は東京のような大箱や1400m前後の距離が向いているタイプにつき、トリッキーな中山かつ内枠では動きにくい懸念も。

[2]③ウインマーベル(松山)

内目の枠で好走を続けてきましたが、前走の京王杯SCでは大外枠を克服しての勝利。確かな成長はうかがえるもののこの馬もやはり良績は1400mに集中しており、今の高速馬場ではスピード不足は否めずで。

[2]④エイシンスポッター(シュタルケ)

前走のキーンランドCではモレイラJに導かれアグレッシブな位置取りから脚を遣い②着。但しやはり位置を取りに行った分いつもほどは弾けずといった内容で、やはり末脚に賭けるレースで展開が向くのを待つのがよいタイプなのでしょう。OPでの2勝は不良馬場の鞍馬Sと1400m戦で、まっとうなスプリント戦で伍せるかは未知数なだけに。

[3]⑤ナムラクレア(横山武)

スプリント重賞を4勝していますが、本質的には末脚を活かしたいタイプでHペースだと置かれる分取りこぼすことも。これがレベルの高くないG3クラスであれば前が止まるので間に合いますが、今回はそうもいかなさそうな先行勢が揃っています。加えてこの馬は叩き2走目でほぼ毎回パフォーマンスを落としており、今回も中4週で遠征競馬となるだけに。

[3]⑥ママコチャ(川田)

「暑くなって来ないと本来の走りができない」とは高松宮記念⑧着後の川田Jのコメント。本来血統的にもマイル前後が向いているタイプですが、前向きな気性から距離を詰めながら使われスプリント路線に収まっているという現状。それだけに、絶好の展開と思われた昨年の北九州記念でジャスパークローネを捕まえきれずに②着だったことを考えると本質的にはスピード勝負が向いているタイプとは言い切れません。それでも、叩かれて調子を上げるタイプであるだけに前走以上と考えれば軽視はできないでしょう。

[4]⑦マッドクール(坂井)

重馬場の高松宮記念を制しましたが、本来はスピード勝負で押し切りたいタイプ。もう少し内目の枠が欲しかったところですが、内枠勢に控えたいタイプが多いことを踏まえれば許容範囲でしょう。暑いのは苦手ですが昨年も夏日のコンディションの中行われ②着。インに潜り込めればチャンスは十分です。

[4]⑧モズメイメイ(国分恭)

6戦連続2桁着順のスランプから脱し、この夏はスプリント重賞を③①③着。セントウルSこそイン有利に助けられたものの、小倉、千直での好走はこの馬の良いころの走りに戻ってきた印象です。それでも、1分8秒前後の決着であればまだ出番は望めましたがそうはならなさそうなだけに…

[5]⑨[外]ムゲン(ティータン)

オーストラリア生まれの香港馬。春のチェアマンズスプリントプライズでは③着と日本馬2頭に加えビクターザウイナーにも先着するなど、ここに来ての成長が著しい1頭です。但し、基本的に香港のスプリント戦は1分9秒前後の決着がメインであり、高松宮記念はまだしも今の高速馬場の中山には根本的に向かないと見ています。前走が1400mを使われての参戦という点でも追走力に懸念があり、雨が降った時に押さえようか…といった程度です。

[5]⑩ピューロマジック(横山典)

前向きすぎる気性に対し、とうとう鞍上で抑えようという荒療治。とはいえアサカラキングも居ない今回はどう頑張っても控えるのは難しいと見ています。そうなると今の気分を最優先してぶっ放すのがこの鞍上です。高速決着に花を添えるHペースを演出して終わってしまう懸念が。

[6]⑪ダノンスコーピオン(戸崎)

外枠2頭がワンツーした前走のセントウルSで0.6差の⑫着。流石にスプリント戦は短すぎたとみてよいでしょう。長めの距離適性が求められる中京で見せ場を作れなかった以上、純粋なスピード勝負になると分が悪いです。

[6]⑫サトノレーヴ(レーン)

取りこぼしたのはタイム差なしの②着だった長万部特別と長欠明け+小崎Jが騎乗した阪急杯の④着のみ。母チリエージェは3歳秋にセントウルSで⑤着するなど快速牝馬として名をはせた存在で、母としても13年②着のハクサンムーンを出すなどスプリンターの資質を伝えています。春の春雷Sを1.07.1の好時計で制したようにスピード勝負にも対応できますし、この1鞍のためだけに来日し残りの短期免許期間を使い切るレーンJには敬意を表したいですが、今回デビュー以来初めて最終が坂路というのは気になるところ。堀師も暑さでコンディションが落ちた点を認めており、完調と言えない現状でどこまでやれるか試金石の一戦となりそうです。

[7]⑬ルガル(西村淳)

前走の高松宮記念はレース後に骨折が判明。どのタイミングで折れてしまったのかは判然としないものの、戦前指摘した急坂への対応力は測ることができませんでした。骨折明けでも中間動けてはおりますが、ドゥラメンテ産駒は「距離が延びるほど良い」というタイプにつきスピードが求められる舞台というのは血統的な本質からは外れると考えられるだけに。

[7]⑭[外]ビクターザウイナー(モレイラ)

高松宮記念はテイエムスパーダが蓋をされ前に行けなかったことで単騎逃げが叶ったうえ、無理のないペースで運べたことも大きかったです。ここは道中のペースが一段速くなるうえ、やはり1分7秒台を走れる担保が見いだせないだけに過信は難しいでしょう。

[8]⑮ヴェントヴォーチェ(ルメール)

一昨年の春雷Sではコースレコードにコンマ1秒と迫る1.06.8の高速決着を押し切り勝ち。脚部不安で休養が長くなったものの、8月中旬から坂路でじっくり追い切られ本数に不足はありません。ただ、ここまで極端な枠になってしまうと前半で脚を遣う懸念もあるうえ、芝1200m戦で入りが32秒台の超高速戦では(0,0,0,3)。ピューロマジックが暴走しなければワンチャン、でしょうか。

[8]⑯ウイングレイテスト(松岡)

1200m戦では勝ち切れていないうえこの大外枠。加えて中間外傷を負うアクシデントがあり、調教に騎乗した松岡Jは硬さが気になるとのコメント。動きに問題は無くこれがどこまで影響するのかは未知数も、そもそも今の高速馬場でついていけるかが懸念点です。

<予想>
◎マッドクール
○ママコチャ
▲サトノレーヴ
△オオバンブルマイ
△トウシンマカオ
△ムゲン
△ビクターザウイナー
△ヴェントヴォーチェ

2024年9月28日土曜日

【9/28(土)予想】シリウスSの注目馬とねらい目レース(秋風S)

■中京11R/シリウスS カフジオクタゴン

前走のラジオ日本賞では好位のインを立ち回るも直線で思うように進路ができず⑦着。②③着が差し勢だった展開も思えば度外視してよく、矢作厩舎お得意の叩いて中1週のローテであれば型どおり前進が見込める機会と見ます。8枠を引けたときは何れも重賞で①③着と外枠も問題なく、体力勝負の中京1900mコースなら。


■中山11R/秋風S エンヤラヴフェイス

2走前までは重賞で使われてきましたが大きくは負けてなく、前走のストークSにしても距離短縮で位置取りを下げた分届かなかったものの上り最速タイの脚で⑧着と見どころはあるレースでした。今回は内枠+距離延長で位置取りはマシになるはずで、芝コンディションの良い今の中山でインを突く度胸ある鞍上に代わる点もプラスでしょう。

2024年9月23日月曜日

【9/23(月・祝)地方競馬予想】白山大賞典の注目馬

■金沢11R/白山大賞典 ダイシンピスケス

明後日水曜日に船橋で日本テレビ盃が行われるため中央・地方ともにメンバーが分散することに加え、ここに参戦した中部勢(金沢・名古屋)も実績面で強調できる馬はおらず。ファルコンウイングは今年の佐賀記念で⑤着でしたが勝ったノットゥルノから3.2秒、④着のグランブリッジからも2.2秒離されており、5頭出走していた中央勢のうちとうに旬の過ぎたケイアイパープルが沈んだ代わりに掲示板の残り1枠に滑り込んだにすぎません。ここは素直に中央勢の中から序列をつけて買うべき場面と見ます。

過去5年のうち不良馬場で行われた2021年がメイショウカズサの逃げ切り、それ以外の4年は良ないしは稍重で好位から早目の進出をした馬が勝っています。石川県は先日災害級の豪雨に見舞われたばかりで、今日は昼前から晴れる予報ですが現状重馬場からの回復は難しいでしょう。逃げ切り前提で考えれば前に行く馬という意味ではダイシンピスケスとメイショウフンジンが該当しますが、メイショウフンジンはご存じの通り出足が鈍く、一方でダイシンピスケスは積極策に転じてからこれまでくすぶっていたのがウソのように3連勝。スンナリハナを叩けるのはこちらと見ます。おまけに重馬場以下なら(3,0,0,1)と馬場も問題なし。ほかの馬は渋ると取りこぼすタイプでもあり、実績では見劣っても頭まであり得るでしょう。

2024年9月22日日曜日

【9/22(日・祝)予想】オールカマー・神戸新聞杯の注目馬

■中山11R/産経賞オールカマー ヤマニンサンパ


昨日から4年半ぶりに来日したドイツのシュタルケJ。上記芝コースのコース別実績では中山と好相性で、ベタ買いで儲かるレベルです。当のヤマニンサンパは2走前に鳴尾記念で④着があるものの、飛び級で3勝クラスを勝ったため収得賞金は1,800万と通常の昇級をしたOP馬より少なく、今後上級戦に出ることを考えると賞金の上積みが必要な状況です。先を見据えたレースをしたい実績馬が多い中、ジェラルディーナ等でも良績があり意欲の2頭出しで臨む斉藤崇厩舎でシュタルケJを配してきたこちらが勝負気配と見ます。


■中京11R/神戸新聞杯 ショウナンラプンタ

ダービーではスローペースで折り合いを欠いた上、まくってきたコスモキュランダにつられて制御不能に。インに進路を取った馬が走りきれた流れの中でロスの大きい競馬にもなり、⑮着という数字ほど悲観する内容ではありませんでした。差しの効く中京2200mであれば見直しは可能で、賞金的に今後のことを考えれば本番よりもここで結果を出す必要もあるだけに。

2024年9月21日土曜日

【9/21(土)予想】ねらい目レース(ながつきS・中山12R)

■中山11R/ながつきS シゲルホサヤク

8枠を引いたときは(4,0,0,0)。外目からスムーズに先行したいタイプで、昇級後は1桁馬番を引くことが多く苦戦していましたが今回は約3年ぶりの8枠。2走前の安達太良Sではパウオレとタイム差なしの④着とクラス通用の力は持っており、久々の絶好枠で近走を度外視して買う手はあるでしょう。


■中山12R メイショウホオズキ

昇級後良馬場でなら⑤⑤②③と安定して走れており、前走の交流戦にしても②着だったブシン(次走2勝クラスを勝利)とはタイム差なし。牝馬限定戦の相手関係なら大威張りできる力量で、隣のバガリーロータスを行かせてスンナリ番手なら。

2024年9月16日月曜日

【9/16(月・祝)予想】セントライト記念の注目馬とねらい目レース(JRAアニバーサリーS・中山12R)

■中山11R/朝日杯セントライト記念 ログラール

重賞に出るたびに本命を打っては裏切られ続けていますが、モーリス産駒はこのコースで勝率14.0%、複勝率30.2%とハイアベレージ。前走のラジオNIKKEI賞はスタートで寄られて位置取りを落とした分もあって不完全燃焼でしたが、道中では鞍上の指示に従ってコース取りができており、ここにきての精神面の充実が伺えます。この中間もウッドで調整されていますが、ようやく早目を乗っても逆時計にならずに走り切れるように。母系は古馬になってから花開いたこともあり本当に良くなるのはまだ先なのでしょうが、世代限定の重賞なら十分にやれる力は秘めていると信じています。


■中京11R/JRAアニバーサリーステークス フルオール

前走の柳都Sは骨折休養明けでしたが、2コーナーで行きたがるシーンがあり先団にとりつく形に。直線ではなかなか前が空かず勿体ないレースになったものの、復帰初戦としては十分な内容でした。ムラ駆け気質ですがすでに現級で③着しており力量は通用するはず。ブリンカー着用で押さえて運べれば。


■中山12R パワポケビー

ここ2戦は千直に使われもう一つの成績。上りのかかるレースは得意なものの、芝では周りも早くハナを切るのが難しく、すんなり運べないのが課題でした。今回は前走中央で掲示板に載ったメンバーが2頭しかなく、初ダートの馬も上位人気に顔を出す低レベルな一戦。それならば現級で②着2回・③着2回の実績を有するこの馬で足りないでしょうか。

2024年9月15日日曜日

【9/15(日)予想】ローズSの注目馬とねらい目レース(ラジオ日本賞・レインボーS)

■中京11R/関西テレビ放送賞ローズステークス ラビットアイ

春はつばき賞でのちに毎日杯をぶっちぎりで制すメイショウタバルから0.3差の④着に健闘。フラワーCでも④着に入るなどあと一歩の戦い。爪不安でオークストライアルには進まなかったものの、帰厩後の動きは抜群で1週前に50.9-11.9の自己ベストをマーク。2週前にはラスト1Fを11.4とこれも自己ベストの末脚を披露しており、まだよくなる余地は残しているとはいえここに入っても十分にやれる力は有しています。姉ベリーヴィーナスはこのコースで2勝。得意コースで最低でも権利を確保する走りを。

■中山11R/ラジオ日本賞 カフジオクタゴン

大型馬で絞れる夏場がよく、また3歳時に真夏のレパードSを勝ったように体力勝負に強いタイプです。坂路を51秒台で駆け上がっていた3歳時の勢いには及ばないものの、この中間は昨秋以来に52秒台をマークするなど春と比べての調子の良さが見て取れます。その春シーズンでさえ平安Sで④着できるのですからここに入れば力は上のはず。今日も好天の中山で本領発揮となれば。


■中山10R/レインボーS ミカッテヨンデイイ

先行有利の中山芝ですがここは確たる逃げ馬が不在で、この馬にハナを叩くチャンスが巡ってきそうです。加えて人気が予想されるデコラシオンは天性の勝ち切れなさを有し、先頭に立つとソラを使うだけにギリギリまで追い出しを我慢したいクチ。そうなると目標にしたいほかの馬たちも仕掛けどころをじっくり見定めるはずで、先行勢が甘やかされる流れが期待できます。流石に今年0勝の西村太Jよりはマシな鞍上に代わる分も含めて。

2024年9月14日土曜日

【9/14(土)予想】ねらい目レース(ケフェウスS・初風S)

■中京11R/ケフェウスS マイネルケレリウス

前走のエプソムCは4角10番手以下は出番なしという展開の中、後方のインから脚を遣い0.9差⑬着。着順着差は目立たないものの、マイル寄りの追走力が求められる舞台で33秒台の脚を遣えたのは収穫でした。前半が緩む中京2000mへの舞台替わりは間違いなくプラスで、インが荒れ放題の今の馬場ならチャンス大と見ます。


■中山11R/初風S ロレンツォ

気分に任せた逃げでしか結果を残せていないユリーシャ(いつの間に転厩してたんですね)が出てくるのに加え、ダート1200m戦にもかかわらず前走から距離延長となる馬が7頭もいるメンバー構成となればペースが流れるのは必至でしょう。朝の時点で馬場水分が1.8%ととてもよく乾いたダートコンディションで差しが決まる展開が見込まれ、このコースで2勝を挙げているコース巧者の末脚に期待です。


2024年9月8日日曜日

【9/8(日)予想】セントウルS・京成杯AHの注目馬

■中京11R/産経賞セントウルステークス ストーンリッジ

中京のスプリント戦は「距離短縮組」が有利という話をしましたが、それに加えて内枠有利の傾向が強く出ています。CBC賞は1枠と3枠が3着内を独占し、小倉2歳Sでも1番枠の未勝利馬が連対を果たすなど、枠のバイアスを無視できない近況となっています。そういう意味ではモズメイメイは絶好枠を引いたと言えるのですが、荒れた馬場への対応力が未知数なうえ最近では1400mすら長いようで完全にスプリント馬になっているあたり最後の坂に少々不安も…それならば内から順番に重賞実績のある馬を探して最初にたどり着くのがストーンリッジというわけです。

母クロウキャニオンは4歳時から15世代にわたって中央デビュー、うち14頭が勝ち上がりという驚異的な仔出しの名繁殖ですが、3歳春の重賞で好走するもその後が尻すぼみという馬が多いことがネックでした。しかしながら、晩年のディープインパクト産駒がそうなのか母の傾向が変わってきたのかは定かではないですが、ここ10年近くの子供は古馬になっても好走する例が出ており、例えば1つ下のヨーホーレイクは4歳で日経新春杯を、6歳で鳴尾記念を制するなどまだまだ元気。2つ下のダンテスヴューも4歳で3勝クラスを勝ち上がりOP在厩中で、ストーンリッジ自身も6歳シーズンで北九州記念③着と重賞戦線でやれるところを示しています。一族に付きまとう気性難故この馬も例にもれず距離を縮めて使われていますが、元々はこの兄弟がすっかりおなじみとなったきさらぎ賞の②着馬。中京スプリント戦に向く中距離実績も有しており、久々が苦にならない気性もプラス。実績馬がここまで人気にならないならブランクに目を瞑って買う手も。


■中山11R/京成杯オータムハンデキャップ セルバーグ

異次元の高速決着となっている中山芝の状況から、ここも「行ったもの勝ち」のレースになりそうです。セルバーグは明らかなハイペースを行き切って残すレースが得意で、今年の小倉記念も前半57.2という逃げを刻んで③着に残しています。おまけに番手を固めるのが岩田康Jのディオとくれば、さすがにレジェンドに失礼な絡み方はしないはず。この2頭が可愛がられる展開を想定しますが、これらにちょっかいを出せるとするなら変幻自在の横山典Jが駆るサンライズロナウド、末脚にかける柴田善Jのタイムトゥヴン、あとは距離延長ローテで前々から運びそうな内田博Jのオーキッドロマンスまで押さえたいです。競馬は5爺。

2024年9月7日土曜日

【9/7(土)予想】紫苑Sの注目馬とねらい目レース(中山12R)

■中山11R/紫苑S ホーエリート

昨年のこのレースの時もご紹介しましたが、重賞となり春の実績馬も多く出るようになった今では「春のうちに上級戦に出走していた馬」が好走しています。それを裏付けるかのように昨年はモリアーナ(前走NHKマイルC)・ヒップホップソウル(前走オークス)のワンツー、一昨年も前走オークス組が④着までを独占しています。今回のメンバーでは前走オークス組が2頭、NHKマイルCに出ていたボンドガールを含めると3頭いますが、早枯れ血統のミアネーロや距離延長がプラスに見えないボンドガールよりは適コースに戻るホーエリートが最も信頼できると言えるでしょう。かれこれ3戦連続で◎を打ちますが、さすがに前走のオークスは出遅れからまくりに出て返り討ちにあったもので仕方なし。東京向きの上りの絶対値を持ったタイプではなく、ここぞという時に脚を遣える中山の方が向いているのはフラワーC②着で証明済み。まだこの人気なら積極的に買いたいです。


■中山12R メモリーグラス

長欠明けを叩かれ新潟で④②着。何れも前が止まらない展開であと一歩というレースで、未勝利勝ちは東京でのもので坂も苦にするタイプではありません。中山は4回走って④⑩④④着ですが何れも菅原隆J(キャリア15年で22勝)が騎乗してのもので、この馬の実力を示した結果ではないはず。松永康厩舎は勝負と見るや本気の騎手手配をする傾向があり、未勝利勝ち以来のコンビとなる戸崎Jを配したここは勝負がかりと見るべきでしょう。

2024年9月1日日曜日

【9/1(日)予想】新潟記念・小倉2歳Sの注目馬とねらい目レース(札幌12R)

■新潟11R/新潟記念 ジューンアヲニヨシ

前走の目黒記念は⑫着と大敗しましたが勝ち馬とは0.6差、それも直線では最後の150mほどにわたって前が狭くなりまともに追えなかった分もありました。全4勝を京都外回りで挙げているように、平坦かつ直線が長いコースで能力を発揮できるタイプであることを考えればここは絶好の舞台。新潟記念は最終週の開催となることもあり直線では外を回るため純粋な中距離馬では厳しく、かつ今回はアリスヴェリテがいるため前半が流れると上りのかかるレースになるとみられ、ますますクラシックディスタンスへの適性が問われる一戦になるのは必至です。2200m以上で勝っておりかつ前傾ラップに良績があるこの馬の台頭余地は十分にあるでしょう(アスクワイルドモアも該当はしますが流石にまだ時間がかかるかと…)。


■中京11R/小倉2歳S アブキールベイ

西塚Jは今年29勝を挙げており、既に昨年の勝ち星(15勝)の倍に迫ろうかという好成績を残しています。特にこの中京の芝短距離(コーナー2つ)の条件では(3,2,3,11)で単回167・複回206とベタ買いで儲かるレベル。以前は軽量を活かした先行策でしか好走できていなかったところ、最近では下り坂の3角でしっかり手綱を抑えて坂上で追い出す騎乗ができており進化を感じます。中京の乗り方はベテランでも苦労するところさすが藤原厩舎の英才教育の賜物とでも言いましょうか、本開催は芝短距離で穴好走を連発(アクートゥス8人①着、ウォーターガーベラ14人②着、ユハンヌス7人②着)。馬自身もこのコース得意のファインニードル産駒で、新馬戦はスタートで大きく外に逸走しながらしまい伸ばしての勝利で伸びしろ十分。内枠有利の条件でこのコースの攻め方を理解した鞍上なら。


■札幌12R カリフォルニア

昇級後は早目に絡まれる展開が多く苦しんでいますが、前が止まりにくい重馬場かつハナを奪いやすい内枠の今回は本領発揮のチャンスでしょう。小林大Jが悪いとは思いませんが、わざわざ道営の桑村Jを配してきたあたりは陣営の本気度もうかがえるだけに。

2024年8月31日土曜日

【8/31(土)予想】札幌2歳Sの注目馬とねらい目レース(長篠S)

■札幌11R/札幌2歳S ショウナンマクベス

出世レースとしての色合いの濃いこのレースは、絶対能力もさることながらスローの上り勝負になることが多いです。とはいえ最後方から一気の末脚で差し切るとかいう話ではなく、好位先行勢が速い上がりを使ってそのまま押し切るというレースになりがちで、前半が緩む分適性がマイル寄りの馬でも勝ててしまうのがミソです(ソダシなど)。マイルで勝ち上がったのは2頭いますが、より展開を味方につけられそうなのはショウナンマクベスの方かと。誰かを行かせて2番手で蓋をするでもいいし、場合によっては自分で逃げてもよく、テンションを守って走れればここはチャンスありでしょう。


■中京11R/長篠S シュヴェルトライテ

過去稍重以下では(1,1,1,0)。高速決着に課題を残す反面、時計がかかれば自分の力が発揮できます。流石にこの状況では馬場の回復は見込めなさそうですし、元々1400~1600mを走ってきたこの馬にとって中京1200mも合うはず。ここは改めて走れるチャンスと見ます。

2024年8月25日日曜日

【8/25(日)予想】キーンランドC・新潟2歳Sの注目馬

■札幌11R/キーンランドカップ ダノンマッキンリー

近年の藤原厩舎は「使いながら仕上げる」方針のようで、先週の札幌記念でもシャフリヤールが秋のBCターフを見据えた叩きで凡走したように前哨戦は割り切る必要があります。


上記は今年の藤原厩舎の全出走馬におけるローテーション別成績です。御覧の通り前走からの間隔が短い馬の方が好走できており、叩いての変わり身が期待できる仕上がりになっていることがうかがえます。ダノンマッキンリーもUHB賞からの中1週ですが、予定通りのローテということもあって中間軽めの調整も問題はないと見ます。ファルコンSを制した時のようにインが渋滞しがちな札幌の芝1200m戦なら外をスムーズに回して脚を遣えるレースが期待でき、人気が落ちるようならねらい目でしょう。


■新潟11R/新潟2歳S プロクレイア


このレースは前走でマイル以上を使ってきた馬が好走する傾向にありますが、そもそも今の時代はJRAによる早期デビューを促進する流れもあり2歳夏から有力馬がおろされることが増え、結果として一線級の馬が将来を見据えた際に必然的にマイル以上の距離でデビューを迎える好素材馬が増えた結果、長い距離を使われた馬=水準以上の能力を見込まれた馬、という構図が成り立っている側面もあります。該当馬はそこそこ居ますが、新馬戦で1秒ちぎったマイネルステラートが昨日の未勝利戦で②着したレースレベルの高さを踏まえプロクレイアを狙います。先週月曜に落鉄があり2日ほど調教を休んだものの、すぐに坂路で乗り出せており問題はなさそう。姉は今年の桜花賞にも駒を進めたテウメッサで、東京・新潟で2連勝と左回りへの適性にも血統の裏付けあり。一長一短のメンバー構成で相手が難しく、ここは単複で。

2024年8月24日土曜日

【8/24(土)予想】ねらい目レース(WASJ2、新潟12)

■札幌11R/2024ワールドオールスタージョッキーズ第2戦 マイネルニコラス

5走前の東雲賞でも戸崎Jへの乗り変わりのタイミングで◎指名し③着でしたが、ここもまた横山典Jへ乗り変わりのタイミング(騎手抽選のため当然と言えば当然ですが)。全3勝を柴田大Jで挙げているのは事実ですが、そもそも全17戦のうち13回も乗鞍を与えられていれば当然のこと。時計が速くなりすぎない洋芝は向いており、現級好走組がさして多くないこのメンバーなら手替わりの底上げで足りるとみて。


■新潟12R マイネルディレクト

今週は札幌が騎手余りの状況になり、北海道で乗っていた横山武Jが新潟へ。ビッグレッド系の馬もいくつか担当しますが、その中で期待したいのが最終Rのこの馬です。前走の1勝クラス戦は距離延長で行きたがってしまい失速しての大敗。今回は良績のある1200mに戻り、見ながら運べる大外枠も歓迎のクチ。3走前・2走前は現級で⑥④着と通用のめどは立てており、見直せる舞台でしょう。


2024年8月18日日曜日

【8/18(日)予想】札幌記念・CBC賞の注目馬

■札幌11R/札幌記念 ノースブリッジ

昨年のAJCCを勝って以降はかみ合わないレースが続いていましたが、今年に入って海外遠征で④③着と復調気配をアピール。前走のQE2③着後はキャリアで初めての放牧を経験しましたが、6月下旬に帰厩し中間は週を追うごとに時計を詰めており調整は至って順調な様子です。ここは同じくQE2②着以来となるプログノーシスも居ますが、明らかに仕上がり途上という向こうに対し十分な仕上げを施されたこちらの方を上に取りたいです。


■中京11R/CBC賞 スズハローム


2014年以降のうち中京芝1200mで開催された7回を分析すると、前走で1400mを使われた馬が最も好成績&高い回収率を挙げています(上図)。このコースはスタートしてすぐ下り坂の区間に入るうえ、ゴール前には急坂もあることから一介のスプリンターでは太刀打ちしにくい舞台です。したがって1400mを走れるタイプの出番があるわけですが、今回それに該当する4頭のうち京王杯SC③着と最も中身のあるレースをしたスズハロームを推奨します。元々輸送が苦手で前走は1週前から美浦に移動し最終調整を行いましたが、普段の栗東在厩と比較して攻めきれなかった分前2頭には離される結果に。今回はいつもの栗東調整で2週連続の好時計と調整に抜かりはなく、まだよくなる余地はありますがこのメンバーなら再度の通用期待です。

2024年8月17日土曜日

【8/17(土)予想】ねらい目レース(札幌4R)

■札幌4R リヴィングカラー

2走前と4走前は最後方から急かさず運んだのが奏功し、上り最速で何れも⑥着、勝ち馬から1秒差以内に食い込んでいます。前走は道中促したところ馬がリズムを崩したとのことで、今回は改めてじっくり運ぶことを示唆しています。この時期の未勝利戦は勝ちたいのと権利取りを意識してどうしても動き出しが早くなる傾向にありますが、このような展開で焦らずに末脚勝負ができれば最も恵まれうる存在と見ます。

2024年8月11日日曜日

【8/11(日・祝)予想】関屋記念・小倉記念の注目馬

■新潟11R/関屋記念 ラインベック

昨年も16番枠から③着と好走しており、この時期に調子を上げてくるタイプ。前走の米子Sは⑥着も、相変わらず1.32.0のタイムで走ってきており平坦の高速決着への対応も問題なし。キレるタイプではないもののしぶとく脚を使えるので、出たなりで被されないポジションを取れれば一発残り目も。


■中京11R/小倉記念 ファユエン

前走のマーメイドSでも◎としましたが惜しくも④着。コーナー4つは向いていますが京都では前も止まりませんでした。中京コースで難しいのは3コーナーからの下り坂をいかにこなすかで、ここでスピードに乗ってしまうと最後に止まってしまいます。今回はテーオーシリウスがいるため前は速くなることは確実で、これを追いかけて動き出しが早くなれば最後は差し勢が届く展開にもなり得、このコースで2勝を挙げる巧者の出番と見ます。

2024年8月10日土曜日

【8/10(土)予想】ねらい目レース(中京3R・浦佐特別)

■中京3R ルージュロンサール

砂を被るとよくないタイプで、ダート転向後3戦何れも1桁馬番だったところ今回は大外枠。牝馬限定戦となるここは相手関係も楽になるはずで、スタートさえミスらずに好位の外を運べればチャンスは十分でしょう。


■新潟9R/浦佐特別 セッカチケーン

千直の6番枠を引いた前走は参考外。一本調子な点は否めないですが、2走前は中山ダート1200mで33.4(な阪関無)-37.8の前傾ラップを2番手から押し切る強い内容。最終追いは美浦坂路で51.9-12.2の猛時計を減速なしでマークしており、この暑い中でもここまで負荷をかけられるのも好調の証と言えるでしょう。芝スタートの大外枠、吉原Jが駆るここは何が何でもスタートを決めてくれるはずで、自分の形にさえ持ち込めれば。

2024年8月4日日曜日

【8/4(日)予想】エルムS・レパードSの注目馬

■札幌11R/エルムステークス ユティタム

前走のアハルテケSはスタートで挟まれかけたこともあってか終始カリカリした走りで⑩着と大敗。大外枠からのスタートだった2走前のオアシスSではスムーズに運べていただけに、囲まれるような位置にならずに先行できるかがポイントです。陣営は気性面を考慮し逃げることを示唆していますが、普通に考えればミトノオーやプロミストウォリアもいる中で何が何でもというのは考えづらく、好位の3番手に収まる線が妥当と見ています。逆に前が飛ばして単騎追走が叶えば有難く、2走前に下した相手関係からも力量は通用するはずで見直したいです。


■新潟7R/レパードS アラレタバシル

前走のユニコーンSでも◎を打ちましたが落鉄もあり⑥着。本来圧倒的な先行優位の新潟ダート1800mにあって大外枠から追い込むのはだいぶ不利ですが、ここはブルーサンをはじめ先行タイプが揃っており4角から動き出す展開が想定されます。こうなると、一昨年のような体力勝負で差す側の馬にもチャンスが生まれ得、最後は確実に脚を遣えるだけにここも流れ一つで台頭可能でしょう。

2024年8月3日土曜日

【8/3(土)予想】ねらい目レース(新潟日報賞・苫小牧特別)

■新潟7R/新潟日報賞 ロジシルバー

シルバーステート産駒の鬼門である東京コースで②①着と連続好走しており、ここにきての成長がうかがえます。元々夏場に強く昨年も福島・新潟と転戦し②①②着の好成績を挙げているのに加え、過去二度の昇級戦でも何れも②着しておりクラスの壁を苦にしないタイプ。人気が確実視されるトロヴァトーレは前走ハイペースを差し切った反動も懸念されるだけに、ここは昇級初戦から狙いたい舞台です。


■札幌10R/苫小牧特別 サヴァビアン

3年前は夏の函館で2連勝。一昨年、昨年は何れも滞在2戦目で一変の走りを見せており、今年もここが函館を叩いての滞在2戦目となります。この夏の札幌ダ1700m戦は先週までの14鞍のうち8枠が最多の4勝を挙げており、かつ勝率も他の枠の2倍近いという特異なコンディション(通常、複数頭が入ることの多い外枠は分母が大きくなる分勝率は低く出がち)。その中で大外枠を引けた今回は絶好のねらい目と言えるでしょう。


2024年7月28日日曜日

【7/28(日)予想】アイビスSD・クイーンSの注目馬とねらい目レース

■新潟11R/アイビスサマーダッシュ ディヴィナシオン

時計勝負に強く上りのかかる展開で脚を遣えるタイプ。2走前、前走と行き場をなくし不完全燃焼のレースでしたが、元々前に壁を作って最後に抜け出したいクチだけに今回外枠を引けたのも好都合です。飛ばしたいタイプが多くいつも以上に上りがかかることが予想されるここは展開も味方しそうです。


■札幌11R/北海道新聞杯クイーンステークス ラリュエル
輸送が苦手で遠征では馬体を減らしていましたが、前走初の滞在競馬となった函館の巴賞では+10kgと馬体を回復させ⑤着。今回も札幌滞在で中間は順調に乗り込めており、もう一段の上昇が期待できる舞台。母カウアイレーンは2010年のこのレースで③着しているうえ、稍重以下で(2,0,0,1)と渋った馬場も苦にしない血統。牡馬相手に中距離戦で掲示板を確保した前走以上が見込めるならば、牝馬限定戦なら注意が必要でしょう。

2024年7月27日土曜日

【7/27(土)予想】ねらい目レース(札幌12R・新潟11R)

■札幌12R サイレンスゴールド

人気の中心はダートに戻るジョーローリットですが、二の脚で那覇に立つタイプで必ずしもスタートがいいわけではなくこの枠は疑問。それならば1000m戦で①②着と安定感が光るサイレンスゴールドから行きたいです。前走は主張する各馬を遣って4番手追走からしぶとく脚を遣っての②着。重馬場、かつコーナー径のきつい函館で控えての好走は評価してよく、今度は逃げられそうなメンバー構成につき押し切り期待です。


■新潟11R ニシノコニャック

千直は前走で経験したペースが速いほどスタート後のポジション取りが有利になりますが、前走も千直だった馬は揃って内~中枠を引いてしまいました。外目の枠を引いた中では3走前・2走前に千直を走り、かつ前走の中山ダート1200m戦で前半33.4のハイペースを2番手追走したニシノコニャックが出脚がつきそう。その前走はズブズブの差し決着で失速してしまいましたが、元々ダートで好走しているように上りのかかる千直は向いているクチ。中枠勢を行かせて外ラチ沿いでひと溜め出来れば理想です。

2024年7月21日日曜日

【7/21(日)予想】中京記念の注目馬とねらい目レース(札幌4R/12R)

■小倉11R/中京記念 アルナシーム

小倉での開催は2年ぶり。21/22年の同レースは何れも後半4Fがずっと11秒台という後傾戦となり、スピードの持続力が求められることから1800m戦でもマイル寄りの適性を持つ馬が活躍し得る舞台です。加えてテーオーシリウスにセルバーグとハナを叩きたい馬が揃ったため、前半もそれなりのペースで流れることが予想されます。

今回内枠を引いたアルナシームはハイペースを見ながらの3番手が楽に取れそうな構成。もともと気持ちが入りやすくペースが流れた方がレースしやすいうえ、最終追いでは横山典Jが自ら手綱を取りウッドで前半から飛ばす調教を施してきました。この時期は負担と輸送を考えウッドでは4F程度で仕上げる馬も多い中で、あえて輸送前の木曜に長めから飛ばす調教を仕掛けてきたのは本番に向けたガス抜きの意図がくみ取れます。もともと能力は高く評価されてきた馬。得意のスピード勝負に持ち込めれば一介の中距離馬には負けないでしょう。


■札幌4R ドンクロノス

デビュー2戦は東京のダート1400mを使われ、スタート一息から上り最速で追い込むも大敗が続いています。ゲートが安定せずワンターンのコースでは置いて行かれるのもあるのですが、2戦とも鞍上がとても勝ちに行っているとは思えない騎乗で無駄に負けている面もあると考えます。デビュー戦は道中でついていこうとせず直線では申し訳程度に鞭を数発、前走は直線で進路に迷って無駄にウロウロするなど最後方を走っている馬のやることではないというレース。距離延長、コーナー径が大きく差しの決まりやすい札幌替わり、比較的メンバーも落ち着いたここなら巻き返しは可能と見ます。


■札幌12R ワイノナオミ


ドレフォン産駒は札幌芝での成績が抜群に良く、全場で唯一単複いずれの回収率も100を超えています。しらかばSの該当馬(マスクオールウィン、カルネアサーダ)は人気ですが、昨夏の札幌で③④着したこの馬は今のところ人気なし。得意コース替わりで一発秘める存在と見ます。

2024年7月20日土曜日

【7/20(土)予想】ねらい目レース(テレQ杯・TUF杯)

■小倉11R/テレQ杯 シェイクユアハート

先行できれば小差で好走している安定株。この手替わりもプラスでここは好勝負必至でしょう。


■福島11R/TUF杯 ダテボレアス

昇級後大敗続きから立て直され中間は好気配。本当に良くなるのは叩いた次なのでしょうが、良いときは連続好走できるタイプで買い時としては休み明けの今回を狙い打ちます。

2024年7月15日月曜日

【7/15(月・祝)地方競馬予想】マーキュリーCの注目馬とねらい目レース(名港盃)

■盛岡12R/マーキュリーカップ(18:15発走) アラジンバローズ

先ず、帝王賞が終わり有力馬が休みに入るこの時期は中央勢も手薄になりがちで、重賞を勝っているのはクラウンプライドのみというメンバー構成。実際過去10年で地方所属馬が4度馬券に絡んでおり、波乱の目も十分に探せるレースとなっています。

このレースを考えるうえで重要な要素の一つが斤量です。別定戦のここは以下のように負担重量が決められています。

基本:3歳50kg、4歳上54kg、牝馬-2kg
G1勝ち馬:+5kg
G2勝ち馬:+3kg
G3勝ち馬:+1kg
さらに重賞競走3勝ごとに+1kg
(いずれもJpnグレードを含む&2歳戦の成績は除く)

要はいくらOPで勝ちがあっても重賞未勝利馬は加算がなく、中央勢でもクラウンプライド以外は54kgで出られてしまいます。そのクラウンプライドはここはコリアCへの叩きなうえ、前走のかしわ記念は地方馬も混ざる中で大敗しており近走の成績からは強気になれないところ。またこれでしんどくなるのが中央実績のある地方馬で、今回最も重いのがスワーヴアラミス(北海道)の58kg(G2勝ち&重賞3勝で+4kg)ですが、実に1年半以上勝っていない中この斤量は厳しいでしょう。同じくG3勝ちで55kgを背負うケイアイパープルも、最近は自慢のまくりが不発でさすがにピークアウトの感は否めません。ここは54kgを背負う馬から狙いたいところです。

次に、過去10年のうち地方所属で馬券に絡んだ4頭のうち3頭(ユーロビート、タイムズアロー、ランガディア)はいずれも元中央OP馬、残るヴァケーションはJpn1勝ち馬であり何れも確かな実績を有している馬ばかりです。岩手勢からは4頭が参戦していますが、中央でOPだった馬はグローリグローリのみ。ですがヒロシクンやタイセイアベニールに完敗している現状では往時の力を望むのは難しく、これが交流重賞初挑戦というグランコージーも含めてみちのく大賞典組は強調材料に乏しいです。

では他地区に目を移すと、54kgで出られる馬ではアラジンバローズ(兵庫)とパワーブローキング(船橋)がOP在籍経験あり。パワーブローキングは移籍初戦の前走を快勝しましたが、中央時代から重馬場に強いタイプで脚抜きのよい馬場が幸いしたこともありました。それならば、昨年の阿蘇Sでキングズソードから0.3差の③着した実績もあるアラジンバローズを狙いたいです。当時の②着馬スレイマンは先日のプロキオンS②着馬でもあり、今回出ている中央勢と比較しても実績では見劣らず。前走は久々かつデビュー以来最高体重と叩きの一戦であることは明らかで、絞れてスタートが決まれば一発の魅力は十分でしょう。


■名古屋11R/名港盃(16:50発走) トランスナショナル

中央OPでも④⑤着がある実績馬で、金沢移籍後も既に5勝を挙げ昨年のオータムC(笠松)で重賞初制覇。2走前の笠松戦を1.4差で圧勝したようにはまった時の強さは健在で、主戦の松戸Jではなく愛知の丹羽Jを配してきたところも陣営の勝負気配を感じます。2000m実績の乏しい馬も多いここなら台頭余地はあると見ます。

2024年7月14日日曜日

【7/14(日)予想】函館記念の注目馬

■函館11R/函館記念 サンストックトン

よく「巴賞の成績が直結しないレース」と評される函館記念ですが、前有利決着になる巴賞に対し函館記念の行われる最終週は得てして差し決着になりやすいことが要因です。サンストックトンはその巴賞で⑥着でしたが、当時上位入着を果たした馬は4角時点で10番手以内におり早目に脚を遣ったがための結果で、4角11番手以下の馬ではこの馬が最先着でした。今年は比較的馬場が持っており昨日の函館2歳Sも外差し勢は不発に終わりましたが、今回逃げそうなアウスヴァールは一昨年の北海道シリーズで⑬⑫着、番手を取りそうなホウオウビスケッツは昨年放牧先での夏負けが長引き復帰が遅れるなどともに夏場に弱い馬。この馬自身は北海道で(2,2,0,1)と得意にしており、3走前にはAJCCで得意といえない不良馬場を0.4差⑦着と健闘。ここなら足りてもおかしくはありません。

2024年7月13日土曜日

【7/13(土)予想】函館2歳Sの注目馬

■函館11R/函館2歳ステークス ヤンキーバローズ

馬は群れて走る生き物なので、競い合う相手が多ければ多いほど力を発揮しやすくなります。故に少頭数戦は得てして時計は地味になりがちでレベルも高くないと見られがちですが、この馬の勝った新馬戦は5頭立てにもかかわらず1.09.7と水準級の勝ち時計。それもスタートからフワフワして子供な面を見せながらしっかり併せて勝ったあたり、能力の高さを感じる内容でした。中間は明日の函館記念に出走するデビットバローズと併入するなど動きも抜群で、今の幼さなら大外枠も歓迎のクチ。母キャンティバローズはファンタジーSを、その姉ファインチョイスは11年のこのレースを勝つなど仕上がりの早い牝系も後押しです。

2024年7月7日日曜日

【7/7(日)予想】七夕賞・プロキオンSの注目馬とねらい目レース(小倉8R)

■福島11R/七夕賞 ダンテスヴュー

母クロウキャニオンは仔出しに長けた繁殖で、初仔キラウエアから15世代連続で中央デビュー、うち14頭が勝ち上がりと素晴らしい成績。ただ裏を返せば、仕上がりが早く勝ち上がるもその後の成長が追い付かないタイプが多いとも言え、特に2番仔のボレアス以降11世代続いてディープインパクトを付けられた中で古馬重賞を勝ったのはヨーホーレイクのみ。一方でキングカメハメハを付けられたのは1番仔のキラウエアとダンテスヴューのわずか2頭なのですが、そのキラウエアは2歳から6歳まで毎年1つずつ勝ち星を重ねてオープン入りした戦歴の持ち主。ダンテスヴュー自身も昨年夏の博多Sで一変の勝利を挙げており、ディープを付けられた他のきょうだいとは異なる成長曲線を持つ可能性は高いと言えます。

前走の福島民報杯は直線で窮屈なところに入ったうえ外差し決着で内を進まざるを得ず⑦着。それでも勝ったリフレーミングとは0.3差と着差程負けてはおらず、当時同斤だったハンデがここでは2kg貰いとなるのも大きいです。この中間は福島民報杯よりさらに一段動きがよくなっており、暑い時期も問題なし。すっかり中距離で勝てなくなっている鞍上だけが懸念ですが、イン有利でもなくかといって外差しとまではいかない今のコンディションであれば直線で真ん中を伸びてこれそうなこの馬の出番があっても。


■小倉11R/プロキオンS デシエルト

前に行きたい馬がそこそこ揃った中で、ヤマニンウルスの動き出しがポイントになりそうです。ヤマニンウルスが勝つレースは前が掃除された後で後方待機勢が着を拾うのがお決まりのパターンになりつつありますが、下り坂で4角を迎える小倉においてはこれに続いて上がってくる後方待機勢は必然的に外に膨らみ、コースロスの大きい競馬になりがちです。こうなるとヤマニンウルスより後ろかつインを回る意識の強い鞍上が駆るデシエルトにチャンスが生まれ得ます。気持ちの難しいタイプでしたがここにきてようやく落ち着いて走れるようになり、位置を取らなくてもレースできるのは成長と言えます。最終追いもメンタルに配慮してごく軽いものでしたが1週前にしまいを伸ばす形で好時計を見せており、出来は問題なく力を出せると見ます。


■小倉8R シゲルミライ

集中力が続かないタイプで、距離短縮となる今回は最後まで走り切れそう。加えてコースロスなく内を回りたいだけに最内枠も歓迎のクチで、展開や枠順がかみ合わないレースが続き人気を落としたここは妙味ありと見ます。

2024年7月6日土曜日

【7/6(土)予想】ねらい目レース(マリーンS)

■函館11R/デルマーサラブレッドクラブ賞マリーンステークス トウセツ

前走のアンタレスSは向こう正面でニューモニュメントに被されそうになり仕方なく早めに動かざるを得ず、4角までじっくり運びインを進んだ上位勢に対し外を回っての④着でした。キングストンボーイが内に入ったこともあり無茶なまくりをしそうな人馬は見当たらず、自分のタイミングで動き出すレースが出来ればここでも好勝負可能なはずです。

2024年6月30日日曜日

【6/30(日)予想】ラジオNIKKEI賞・北九州記念の注目馬

■福島11R/ラジオNIKKEI賞 ログラール

3歳限定のハンデ戦というのは年間を通じこのレースしかありませんが、そもそもハンデ戦というのが「力量差を補正するために斤量に差をつける」ことが趣旨と考えれば、戦歴が浅く力量差がはっきりしない3歳馬同士のレースというのは、そのハンデが本当の力量を表しているのか疑ってかかる必要があります。なぜならばハンデは「力量差」という建前ですが実際には「実績差」でしかなく、一定の戦歴を経て力のない馬が上級条件から淘汰された古馬戦と違って3歳の重賞は「実際に重賞を走ったことがあって結果を残せなかった馬」と「まだ上級条件を走ったことがないだけの馬」が同列で扱われるために歪みが生じる、というわけです。

例えば今回のメンバーで言えば、京成杯・スプリングSで何れも人気を裏切ったジュンゴールドと1勝クラスを勝ったばかりのヤマニンアドホックが同じ54kg。人気が示す通り、上級戦をまだ戦ったことのないヤマニンアドホックは未知の魅力も込みで評価されている節があるわけで、もしこれがトップハンデのセットアップ相手に圧勝しようものなら「ハンデが軽すぎた」ということで「全馬が横一線でゴールすることが理想」と言われるハンデ戦の趣旨としては大失敗なわけです。これが、ハンデ差はあくまで「実績差」でしかない、という証左です。

もう一つ、好配当を狙ううえで考えるべきは「その敗戦は本当に力負けだったのか?」という観点です。上記の例を見てもわかる通り、同じハンデならより戦歴の浅い(=底を見せていない)馬が人気になる傾向があります。では重賞を勝てなかったからと言ってむやみに嫌うべきかどうかは考える必要があります。

ログラールは2走前のスプリングSでも◎を打ちましたが、当時は直線で進路に前の馬が被さってきた上スローペースで後方待機勢には出番のないレースでした。重賞挑戦はこの1回だけで、これで人気を落としているのであれば盲点と言えます。前向きな気性故距離短縮はプラスで、最低人気に甘んじる馬ではないはずです。


■小倉11R/北九州記念 ディヴィナシオン

スタートが決まらなくなってからはすっかり「ハイペースの追い込み馬」という地位を確立しつつあり、前半が流れた時ほど善戦しています。追い込み馬ゆえにコースロスをもろに受けることも多く、今回4角で前がばらけやすい小倉で最内枠を引けたのは大チャンスでしょう。昨年のオーシャンSで穴をあけたときも1番枠。ここは再現を期待して狙いたいです。

2024年6月29日土曜日

【6/29(土)予想】TVh杯の注目馬

■函館11R/TVh杯 エイシンフェンサー

使い詰めかつ久々のダートだった前走は参考外。4走前のカウントダウンSは前が狭くなり直線でまともに追えなかった分の⑩着で、それ以外は芝で8戦してすべて掲示板という安定株です。現級でも3度の③着があり通用の素地は見せており、洋芝も①③①着と得意のクチ。適度に時計がかかるようになってきた今なら見劣りはしないはずです。

2024年6月23日日曜日

【6/23(日)予想】宝塚記念の全頭評価

■京都11R/宝塚記念

[1]①シュトルーヴェ(レーン)

3連勝でG1初挑戦。緩い流れの上り勝負に強く、その点逃げ馬不在の今回のメンバーは展開が向きそうなのですが、いかんせん京都の2200mコースとなると4角から脚を遣わないと差し勢は厳しいです。加えてこれまでで最長距離の輸送となる点も未知数で。

[2]②ジャスティンパレス(ルメール)

パレスルーマーの仔は時計のかかる馬場が得意ではなく、前走のドバイシーマCも日本との芝の違いもあってか④着に敗れています。尤も、国内でもクラシックディスタンスでは善戦どまりで勝ち切ったのは長距離戦という戦歴からも中距離の純粋な切れ勝負では分が悪く、不器用さを補える大箱もしくは長距離で台頭するというタイプであることを考えればここで強くは推しにくいのは事実です。それでもこのメンバーなら外せはしませんが…

[3]③ベラジオオペラ(横山和)

前走の大阪杯はインが生きる舞台で好位を立ち回れたことが大きく、デビューから1800m戦を3連勝してきた内容からも本質的には1600~2000mが守備範囲の馬とみています。距離延長に加え馬場の悪化が予想されるこの舞台条件はプラスとは言えずで。

[4]④ドウデュース(武豊)

重馬場では(0,0,0,2)。ただし何れもロンシャンでのもので、単純に馬場が合わなかったというのが正しいでしょう。昨年の有馬記念、またその前の勝ち星である京都記念ではいずれも展開不利をものともしない勝利で、現状このメンバーでは力が抜けていることは事実です。本来は位置を取りに行っても差し支えないタイプですし、マイルG1を勝っているように機敏さも備えているとなればこのコースでは信頼度が高い存在と言えます。

[4]⑤ディープボンド(幸)

このコースでは2020年に京都新聞杯を勝っており、前走の天皇賞③着が示す通りタフな展開も向いています。ただ、それなりに流れての体力勝負ならよいのですがスローのよーいドンのレースになってしまうとそこまでの上りを繰り出せないだけに、馬場が重くなった時の抑え要員でしょうか。

[5]⑥ヒートオンビート(坂井)

もともと使える脚が長くないため、前走の目黒記念のようにギリギリまで我慢して脚を遣わせないと止まってしまいます。その前走は詰まった結果の⑦着でそれ自体は度外視できますが、京都でそのような乗り方はできないだけに。

[5]⑦プラダリア(池添)

4角から加速して前をとらえるレースが合っており、京都で重賞2勝という実績も頷けます。3歳時に勝った青葉賞も、大逃げを打ったディライトバローズのおかげで前傾ラップになってはいますが実質的には3角から動き出すレースで、この馬の良さが活きた形になったのが大きかったです。ただ、気性の勝ったタイプで前走の大阪杯は距離短縮で見せ場を作れるかと思いましたが⑥着。さらにメンバーが強化されるここでは。

[6]⑧カラテ(岩田望)

重賞3勝はいずれもワンターンのコース。得意なはずの新潟でも見せ場を作れなかった現状に加え、爪が伸びやすく夏場は調整が難しいタイプでもあります。かつての坂路番長もここ最近は平凡な調教タイムに終始している点からも、ピークアウトの懸念は拭えません。

[6]⑨ソールオリエンス(横山武)

前が止まって一網打尽にした皐月賞以来勝てておらず、負けて強しといえるレースも3走前の有馬記念まで。年明け2戦は成長力の乏しさを示す内容で、母スキアの仔は4歳秋に富士Sを制したヴァンドギャルドを除き古馬になり尻すぼみで終わった馬ばかり。ここから再度日が昇るというシナリオは現状では描けません。

[7]⑩ローシャムパーク(戸崎)

2走前の香港Cで日本馬2頭に大きく後れを取った⑧着という内容からも、現時点では力の差があると言わざるを得ません。大阪杯はメンバーに恵まれた中での②着で、そこからさらにメンバーが強くなるここでは。

[7]⑪ヤマニンサンパ(団野)

前走の鳴尾記念は前が流れて差しが利く展開になった中での④着。OP特別でも足踏みが続く現状ではここを正攻法で勝つのは苦しいでしょう。尤も、思い切りのよい鞍上だけに逃げ馬不在のこのメンバーで主導権を握るようなレースに出れば話は別ですが…

[8]⑫ブローザホーン(菅原明)

ここ2戦は長距離戦を使われてきましたが、いずれも折り合いの不安がある中で③②着と健闘を見せました。日経新春杯を完勝しているように本質的にはこのくらいの距離が向いてもおり、このコースで道悪を勝った経験もあり。キレが求められない舞台条件であれば警戒必要でしょう。

[8]⑬ルージュエヴァイユ(川田)

川田Jは勝率を重視するタイプのため、たとえG1であっても縁がなかったり望みがなかったりする馬には基本的には乗りません。この春は騎乗経験があったり縁の深い中内田厩舎ということでG1の乗鞍が決まっていましたが、今回は特にめぼしいお手馬がいない中で関東馬でテン乗りのルージュエヴァイユを選択。このパターンで思い起こされるのは2021年に安田記念をダノンキングリーで制した時です。当時もテン乗りの関東馬、同じ馬主のダノンプレミアムがいるにも関わらずこちらを選択したのには様々な憶測が飛び交いましたが、終わってみれば川田Jなりに勝つための選択をしたというわけでした。この中間は坂路で抑えきれない手ごたえで余裕の登坂。前走の大阪杯は本来の形ではないイン強襲で③着と健闘しましたが、前が残す流れを考えれば最も強いレースをしたと言ってよく、外差しバイアスが生まれつつある最終週の京都ならむしろこの枠の方がレースしやすいでしょう。

<予想>
◎ルージュエヴァイユ
○ドウデュース
▲ジャスティンパレス
△ブローザホーン

2024年6月22日土曜日

【6/22(土)予想】ねらい目レース(青函S/天保山S/京都8R)

■函館11R/青函ステークス カワキタレヴリー

1200m戦に転じて⑩⑩⑦着と着順こそ冴えませんが、着差・走破時計ともに走るたびに詰められており適応を見せています。前走の春雷Sは外差しの高速決着を内を突いて追い上げての0.3差⑦着。外枠を引いた今回は被されずに運べそうで、スムーズに脚を使えれば通用可能でしょう。


■京都11R/天保山ステークス メイショウテンスイ

脚抜きの良い馬場が向いており、重馬場以下なら(3,1,2,2)とハイアベレージ。サマーチャンピオンで③着があるように暑い時期も向いており、スンナリハナに立てそうな内枠変わりも好都合。外にはピンシャンがいますが以前ほどのテンの速さがない現状では競りかける可能性は低そうで、斤量も落ち着いたここはチャンスと見ます。


■京都8R ナッカーフェイス

一本調子なところがあり、押し引きの必要ないワンターンが向いているタイプ。かつテンションが高くなりやすいため、距離短縮ないしは流れが速くなりやすい時の方が好走しやすいという現状です。3走前の1勝クラス戦もワンターン替わり+距離短縮でインを立ち回って③着に食い込んでおり、今回は距離こそ一緒ですが脚抜きの良い馬場で流れが速くなることは必至。気性的にいきなりも問題なく、スタートさえ決まれば食い込み余地はあると見ます。

2024年6月16日日曜日

【6/16(日)予想】マーメイドSの注目馬

■京都11R/マーメイドステークス ファユエン

最内を引いたベリーヴィーナスは何としても行きたいところですが、すでにハイペース逃げが板についたアリスヴェリテも50kgと来ればそう簡単には引いてくれないでしょう。全体の流れが速くなり前が早めに押し出される展開になると内では渋滞が発生し、外目をスムーズに回った馬が台頭する目が浮上してきます。

ファユエンは道中置かれるところがあり、本来はコーナー4つの小回りがベター。前走の新潟大賞典は牡馬相手、必ずしも得意とは言えないワンターンで0.6差の⑥着と健闘を見せました。気温の上昇とともに調子を上げるタイプでもあり、牝馬限定かつ外差しの期待値の高いこの舞台でこそ改めて狙いたいです。

2024年6月15日土曜日

【6/15(土)予想お休みします】

今週外出につき、今日の予想はお休みさせていただきます。現地行かれる皆さんは暑さにご注意くださいませ。

2024年6月9日日曜日

【6/9(日)予想】エプソムC・函館スプリントSの注目馬とねらい目レース(東京12R)

■東京11R/エプソムカップ セルバーグ

前走の新潟大賞典は出だしで躓いたことが全て。この馬の場合、開幕週のきれいな馬場を利して逃げ切るというよりはコンディションに関わらず自分の形に持ち込めるかが鍵となるため、めぼしい同型がシルトホルンしかいないここは再度期待をかけられる舞台と見ます。多少の出負けもリカバリーできるワンターンの大外枠はかえってプラスで、流石に前走のあれがあっても継続して丸山Jを配してくるとなれば作戦は決まったも同然。これでダメなら仕方ありません。


■函館11R/函館スプリントS カルネアサーダ

ペースガン無視で逃げてくるであろうアサカラキングの外を引けたのは僥倖で、前走の春雷Sは番手追走から1.07.1の高速決着を0.1差の④着と健闘したようにこちらは元々逃げなくていいタイプ。大外枠+差し決着を先行した昨年のこのレースは度外視できるうえ、福永厩舎への転厩を機にこの馬もまた気持ちの面の成長が見られフラットコースでの動きが良化。福永師を「目標とする騎手」に挙げていた鮫島駿Jの管理馬初騎乗。燃えないわけはないでしょう。


■東京12R カルツァクライン

新馬勝ちの後腱鞘炎での離脱を挟み、前走の1勝クラス戦は7か月ぶりの実戦。ゲートでソワソワしスタートで後手、おまけにスローペースで33秒台の脚を遣っても追いつけない流れで⑩着と色々向きませんでしたが、モタレ癖からデビュー時に着けていたブリンカーも外して走れるなど心身の成長を感じる内容。新馬戦ではエコロブルームを下すなど素質は確かで、その新馬勝ちしたマイルに戻るここは見直せる舞台です。

2024年6月8日土曜日

【6/8(土)予想】ねらい目レース(函館日刊スポーツ杯/京都4R)

■函館11R/函館日刊スポーツ杯 ニシノコウダイ

1Rの未勝利戦が1.07.9の逃げ切り決着と、ご多分に漏れず高速決着の函館開幕週。今回のメンバーで1分7秒台で勝ったことがある2頭のうち、ナリタローゼの勝った未勝利戦はインが悪く外枠でかえってスタートが決まった分の逃げ切りと恵まれた形。ならばHペースながらあわや前残りという流れを差し切って1.07.9のタイムを持つニシノコウダイを上に取りたいです。激化する先行争いを尻目に外目をスムーズに運べれば搔っ攫うシーンもあるでしょう。


■京都4R ムーンセット

1200m戦に慣れてきたかと思ったところで、2走前はデビュー週の吉村誠Jが伸びない内を突くチグハグな内容(あくまで判断ミスであって内を突く度胸自体は評価したいですが)で⑨着、前走はダートで大敗と噛み合わないレースが続いています。西塚Jはテン乗りですが既に昨年の15勝を上回る21勝を挙げており、勝率も倍以上と確変モード。連続開催で差しも決まる今の京都芝であれば見直す手も。

2024年6月2日日曜日

【6/2(日)予想】安田記念の全頭評価

■東京11R/安田記念

[1]①カテドラル(斎藤)

マイルで掲示板に入ったのは21年の京成杯AH①着が最後。他の馬が最後に止まる展開では強いですが、まっとうに流れる東京では厳しいでしょう。

[1]②ガイアフォース(長岡)

スピードに乗れるワンターンのマイルが一番合うタイプで、初ダートとなった前走のフェブラリーSでも②着と健闘しました。ここも舞台は良いですが、何せ長岡Jが重賞で馬券になるケースはぽっかり空いた内を差すか外を回して伸びてくるパターンのみ。インで我慢して最後にちょっと外に出す、というレースが出来ればよいですが、フルゲートでその難易度も高いとなると…

[2]③レッドモンレーヴ(横山和)

前走の京王杯SCは距離短縮で折り合えた部分が大きかったですが、休み明けの分もありウインマーベルを捉えきれず。叩いての上積みが見込める一方で、OP昇級後はマイルでは不完全燃焼のレースが続いており、上級戦に必要な末脚が溜まり切らないのだと推察されます。かといって雨が降るとダメなので…

[2]④ジオグリフ(北村宏)

相変わらず出来はいいのですが、関東圏で展開が向いたはずの中山記念で最後脚が鈍り③着という現状には皐月賞を勝って以降の成長が感じられません。ノドの不安を持つ馬でもあり、ルメールJも戸崎Jも他を選んだという時点で期待度もうかがい知れるだけに。

[3]⑤ナミュール(武豊)

前走のヴィクトリアMは少し伸びあがるようなスタートにもなり、位置取りを落とし⑧着。届かなかったのは仕方がないとはいえ、前にいたテンハッピーローズの方がいい脚を遣っていたとなると本調子ではなかったことが考えられます。中2週という臨戦過程を考えれば元々こうなることは織り込んでいたとも見え、中間は軽めも動き自体は問題ないように見えます。ただその前走のヴィクトリアM自体、ドバイターフからの中5週での参戦で中間は坂路2本のみという過程だったことを考えると良くも悪くも変わっていないわけで、良績が秋から冬に集中していることも考えるとこの時期の調整に苦労している可能性も考えられます。

[3]⑥ドーブネ(菱田)

前半4Fが47~8秒で流れれば残せますが、それより速いと止まってしまう現状。マイルのG1ではペースが厳しいでしょう。

[4]⑦[外]ロマンチックウォリアー(マクドナルド)

QE2を3連覇、昨秋はコックスプレートも勝利するなど今や香港最強馬と言える存在です。但し重賞タイトルは何れも2000m以上でのもので、マイル自体が約1年半ぶり。直前になって陣営は「宝塚記念は登録だけ」という趣旨のコメントをしていますが、本来1戦だけ使うならあちらの方が適鞍のはず。レース間隔や滞在馬房が使えるなどの理由でマイルを選択したのであれば、必ずしも額面通りの評価はしにくいかもしれません。

[4]⑧エアロロノア(幸)

前半が緩まないと好走できないのは相変わらずで、G3でもワンパンチ足りない現状では。

[5]⑨パラレルヴィジョン(ルメール)

中山マイルで連勝中ですが、ニューイヤーSは4角から突然雪が降り出した中でインが開いたもの、ダービー卿CTも渋った馬場での勝利で本質的にはキレ勝負は向かないタイプです。3勝クラス勝ちはダートでのもので、一雨降れば一考、と言ったところでしょうか。

[5]⑩ソウルラッシュ(モレイラ)

時計勝負は対応可能ですが、マイルでの純粋なキレ勝負では他に上りを使える馬が多くあと一歩という状況です。今開催の東京は比較的天候に恵まれたこともあり馬場の傷みは少なく、雨が降っても表面が荒れていないためそれなりに時計が出ることが想定されます。良馬場では善戦候補ですが、雨が降ればその分評価を上げてよいでしょう。

[6]⑪ウインカーネリアン(三浦)

前走高松宮記念は2番手追走から④着と頑張りましたが、内前有利の展開に加え渋ってもマイナスが少ない利点が活きた格好です。距離延長で前に行けはするでしょうが、キレ勝負の東京マイルは基本的には向かないだけに雨が降った時の押さえ候補でしょうか。

[6]⑫フィアスプライド(坂井)

前走のヴィクトリアMでは1400mに近いハイペースを好位3番手から立ち回り②着と、先行勢で唯一上位入線を果たしました。ただ最後の直線で右ムチが入るも右に流れていたように最後にやや苦しくなったのも事実で、ここ1年半ほど2か月以上の間隔で使われ続けてきただけにそこからの中2週は馬にとっては楽ではありません。最終追い後の木曜日に馬場に入らなかったあたりも、疲労の回復を優先していることが見て取れます。

[7]⑬ステラヴェローチェ(横山典)

前走の大阪杯ではG前で前を捉えきれず④着。決して速くない流れの中で位置を取りに行かず、直線でもインが活きるところを外差しして届かずというレースで、器用なタイプではないことは確かですが終始後手に回った印象でした。前走で一発回答した酒井Jを続けて乗せるのは理解できますがOP特別とは舞台が違うわけで、申し訳ないですがG1で買うべき騎手では無かったという話でしょう。ここは鞍上強化となり東京マイルも勝ち鞍がありますが、何せバゴ産駒だけにまっとうなマイルのキレ勝負では分が悪いので雨が降ってどこまで。

[7]⑭コレペティトール(岩田康)

マイルで勝ち切ったのは上がりの掛かる展開の時のみ。京都金杯のようにボコボコ掘れる馬場になれば話は別ですが、きれいな馬場では上りが足りないのが現状です。

[7]⑮[地]ヴォイッジバブル(パートン)

前走のチャンピオンズマイルではゴールデンシックスティに先着する③着と好走。このレース自体は内前有利展開で前々を立ち回ってのものですから過度な評価は出来ませんが、6歳シーズンになって1分33秒台で勝ち切るようになるなど充実ぶりが垣間見える近況。ドバイターフの大敗は直線で隣を走るキャットニップが落馬した際に右後脚を引っかけられたもので、遠征がダメというタイプでもないはずです。来日後はソフト調整に専念も環境の変化に対応できており、ロマンチックウォリアーと違って短距離が主戦場というタイプだけにここが本線。マイル適性だけなら逆転可能で、翻って日本馬がロマンチックウォリアーと勝負付け済と考えるならこの馬の方が上に来るケースも十分考えられます。

[8]⑯エルトンバローズ(西村淳)

元々左回りはスムーズでなく、ラチを頼らせて走らせたいのが本音。枠番決定後に杉山晴師が「どこかで内に入れたい」と言っていたのもそうした事情からでしょう。加えて今回は香港帰国後東京に滞在しての調整で、調教方法も芝ダートに限られる中調子を上げられているのかは怪しく。

[8]⑰セリフォス(川田)

前走のマイラーズCは+12kgと明らかに調整途上という仕上がりの中②着。中内田厩舎もこうした仕上げをするようになってきたのかと思いきや、師曰く「古馬になって良化がスローになっている」というコメント。どうやら思っていた通りの上昇カーブではなかった様子。それでもここに向けては軽めの調整ながら状態は良さそうで、あとは川田Jですら引っ掛かるくらいの前向きさを上手くコントロールできるかにかかっています。

[8]⑱ダノンスコーピオン(戸崎)

前走の京王杯SCでは復活の兆しを見せる④着でしたが、気性面の問題を抱えていたこの馬が中間ウッドで好時計を出せるようになっており転厩効果は大きいと思料されます。加えてこの中間は美浦滞在にもかかわらずわざわざ福永師が駆けつけ、前走同様に自ら調教をつける力の入りよう。復調気配を大いに感じる近況ではありますが、稍重は共同通信杯で⑦着、時計の掛かる香港でも1秒差以上で敗れている経緯からもキレイな良馬場でやりたいタイプなだけに。

<予想>
◎ヴォイッジバブル
○ソウルラッシュ
▲ロマンチックウォリアー
△パラレルヴィジョン
△ステラヴェローチェ
△セリフォス

2024年6月1日土曜日

【6/1(土)予想】鳴尾記念・アハルテケSの注目馬とねらい目レース(京都6R)

■京都11R/鳴尾記念 アウスヴァール

少々ペースが速くなっても行き切れた方が力を出せる馬。先行争いが見込まれるバビットは最近往時の行きっぷりになく、外枠を引いたエアサージュも前走で強引に逃げて止まった反省から無理に競り掛けることはしないでしょう。昨年の但馬Sではリューベック・ゼッフィーロと好走しており通用の素地はあると見ており、コーナー4つの平坦小回りは逃げ馬にとって絶好の舞台。先行力がモノを言う設定なら台頭可能でしょう。


■東京11R/アハルテケS サンライズジーク

前走の欅Sで長欠明けの1400mを叩かれてからの連闘。距離延長でスンナリ前に行けそうなうえ、このコースではユニコーンS②着を含む(2,1,0,0)と好相性。矢作厩舎の連闘策というだけでも警戒は必要ですが、気になるのはオシェアJが直前にはパライバトルマリンの追い切りに乗っていた点。今回三浦Jからの乗り替わりとなるわけですが、当人は前走乗っていた馬が2頭いる中でレオノーレを選択。パライバトルマリンが丸山Jということを考えればオシェアJが最終的にこちらを選んだと考えられ、鞍上の期待度も高いここは一発の気配。


■京都6R スライスヘリテージ

骨折休養明けですが、4歳で未勝利のため節があっても1勝クラスの馬が優先されることから「出られるところに出る」という出走戦略を採らざるを得ません。そのせいもあり前走は牡馬に混じってダート2400mを走るというかなりの無理筋ながら⑤着に踏ん張っており、2走前は今回と同じ牝馬限定の1勝クラス戦で0.4差の④着と現級でもやれるところは見せています。4月中旬に帰厩後は坂路主体の調整も、いつ出られるかわからない中で今の負荷の掛かる美浦の坂路で時計を5本消化できていれば十分。牝馬限定戦なら十分やれるはずです。

2024年5月26日日曜日

【5/26(日)予想】ダービーの全頭評価・目黒記念の注目馬

■東京11R/東京優駿(日本ダービー)

[1]①サンライズアース(池添)

前走の皐月賞は鞍上曰く「元気が良すぎて集中していない」とのことで、輸送で-10kgとなっていたようにまだ精神面の脆さを抱えている現状。元々勝った2戦とも4角先頭から流れ込む勝ち方で、最後の3Fでしっかり脚を遣えることが求められる東京は不向きでしょう。

[1]②レガレイラ(ルメール)

前走の皐月賞は上がり最速の33.9の脚を遣っても届かず⑥着。ただそもそも出脚が早くない馬であるうえ、周りの牡馬が前半57.5秒の超ハイラップを刻む中あの位置から差し切ろうと思ったら上りを33秒台前半でまとめなければならず物理的に無理な話でした。陸上200mで男女が一緒に走れば圧倒的に男子優位なのと同様に、ここは牝馬の性能限界だったと見ています。故にメイショウタバルが回避し乱ペースの目が無くなった今回は改めて本領発揮のチャンスで、ドスローにさえならなければ牡馬に混ざっても十分に渡り合えるはずです。

[2]③ジューンテイク(岩田望)

前走の京都新聞杯は②③着馬が1勝馬という低調なメンバー構成の中、3F目以降1600m通過まで12秒台が続く緩い流れをインから上手く抜け出したもの。実質2000m程度の勝ち方でしかなく、元々短めの距離で実績を上げていた点からもさらなる距離延長はプラスとは言えずで。

[2]④ビザンチンドリーム(西村淳)

皐月賞ではスタートで後ろ脚を突っ張ってしまい最後方から。ハイペースの中道中で取りつくために脚を使ったことに加え、4角ではレガレイラに弾かれたサンライズアースに進路をカットされミスステップする不運も。レガレイラ同様出脚が良くないタイプで、スムーズでも勝てていたかは微妙ですが少なくとも不完全燃焼のレースだったことは確かです。きさらぎ賞で評価すべきはメンバーレベルよりもあの絶体絶命の位置から差し切った爆発力。デビュー戦も阪神内回りのスローペースを4角8番手から差し切ったように、このコースで求められるギアチェンジ能力にも長けています。母父にジャングルポケットを持つ血統背景からも舞台適性が見込め、前走の敗戦を以て過剰に人気が落ちるようであれば狙いたい存在です。

[3]⑤ダノンデサイル(横山典)

京成杯は前が止まるタイミングをギリギリまで待って坂上でひと脚を繰り出した鞍上のファインプレー。左回りになればアーバンシックとの着差は逆転されると考えれば、使える脚に限りがある現状で序列上位の評価は難しいです。

[3]⑥コスモキュランダ(M.デムーロ)

アルアイン産駒らしく中山コースで④②②①②着と好成績ですが、実は他の産駒も含めて東京芝コースでは(0,1,0,23)と下級条件も含め全く勝てていません。父も現役時代のG1勝ちは皐月賞に大阪杯と上がりを求められない舞台でのもので、おまけにビッグレッドF育成とくれば東京でパフォーマンスを上げる期待はしにくいです。

[4]⑦ミスタージーティー(藤岡佑)

皐月賞はポジションを取りに行っての⑩着でしたが、上に菊花賞②着のサトノルークスが居るように本来は低速戦で力を発揮する血統。もとより中山の高速決着は向いていませんでした。距離が延びるここはレースはしやすくなるものの、勝ち切ったのは何れも10頭立て以下のレース。現状ではまだまだ成長待ちといったところです。

[4]⑧アーバンシック(横山武)

右回りだと手前変換が怪しく、皐月賞もコーナーリングで膨れなかなか手前を変えず。進路が出来てからの伸びは良かったですが、こういうタイプ故なし崩し的に脚を遣わされる展開は向いてなく④着は十分善戦の域でしょう。ウッドが左回りになるこの中間は手前変換もスムーズで51.7-10.9と上々の伸びをマーク。脚質的に外を回らされることは必然も、直線でしっかり脚を遣えれば最後は見せ場を作れるはずです。

[5]⑨ダノンエアズロック(モレイラ)

香港を離れ「渡り鳥」となったモレイラJにとっては、オーストラリアやヨーロッパでもそれぞれのシーズンに併せ転々とするために来日の際は都度短期免許の取得が必須となってきます。短期免許は基本的に「所属国での成績上位者」というルールですが、本拠を持たないモレイラJにとっては日本での成績要件(年間でG1を2勝以上)を満たすことが必要。加えて短期免許には制裁要件による制限があり、「累積制裁点が15点以上で翌年は最大2か月、30点以上は1年間申請不可」というルール。

(出典:Wikipedia)

JRAは公式に「各騎手の制裁点」は公表していませんが、制裁点の付与基準は上図の通り定められており制裁情報と照合すれば計算が可能です。元々ゴリゴリに馬を動かす反面際どい進路取りも多く、騎乗停止には至らないまでも細かな制裁を頻繁に受けており昨年は制裁点19点で既に今年は2か月までしか取得が出来ず。今年も既に13点まで来ており、過怠金3万円(斜行による進路妨害など)以上で来年の免許期間も2か月に短縮されるという状況です。

今回、モレイラJのお手馬として身元引受馬主である堀厩舎の2頭がスタンバイしていましたが、最終的にはプリンシパルSを勝ったダノンエアズロックを選択。というよりも、NHKマイルCでも過怠金を食らわされたゴンバデカーブースを避けたという考え方が正しいかもしれません。ゴンバデカーブースは気性面の問題もあり粗削りなレースしかできないタイプで、反面ダノンエアズロックはアイビーSでは先行競馬でレガレイラを封じたように安全運転の出来るタイプ。制裁点を貰うリスクを考えればこちらを選ぶのは正しい判断と言えます。但しアイビーSにしろプリンシパルSにしろ、スローの前付けから末脚を繰り出したまでのレースでありここで通用する内容とは言い切れず。

[5]⑩サンライズジパング(菅原明)

鞍上も語る通り緩い馬場は合わないタイプで、皐月賞ではその最内枠を引いてしまったことが仇となり⑨着。きれいな馬場は合いますが元々ダートで勝ち上がったように末脚を繰り出せるタイプではないだけに上がり勝負となると分が悪いです。そもそも芝を使い始めたのはJBC2歳優駿②着で中途半端に賞金が加算されてしまい(890万)、1勝クラスを勝った馬=900万が上位になってしまうため(3歳馬に2勝クラスができる来週まで)OP馬なのに出られるレースが無いという事情がありました。馬場が良くて上がりの掛かるのが理想となるとやはりダートの方が良いでしょう。

[6]⑪シュガークン(武豊)

2月デビューから4戦3勝。前走の青葉賞では乱ペースを落ち着いて進み、上りも33.9でまとめる優等生の競馬で勝ち切りました。この血統なので良くなるのは先なのでしょうが、3か月で4戦を消化してもなお走れる態勢にあるというのは相当なタフさです。ただその前走の青葉賞はパワーホールが飛ばしても前半が59.5とオーバーペースというほどではなく、シュバルツクーゲル以下の3番手集団は大体61秒くらいのスローペースと言っていいレベル。それを実質3番手のインから押し切ったとなると、後方外を回して②③着だったショウナンラプンタ、デュアルウィルダーの方が評価できるレースでありこの人気に見合うかと言われると…?

[6]⑫シックスペンス(川田)

3連勝とは言えスローの前付けでひと脚使ったに過ぎず、皐月賞回避は適性の面からも正解ではありました。ではダービーはどうかという話ですが、間隔を開けた割に1週前の木曜にウッドで併せ馬を消化してから金・土と馬場入りを控え、最終は坂路。国枝厩舎がこういう調整をするのは状態面に問題があるサイン(ウッドなら万全)ですが、そこは人気馬を預かる立場でもありコメントには出さず。背景的に人気するのは必至ですが、距離の裏付けも無くペース対応力も未知数。案外な結果になってもおかしくない存在と見ます。

[7]⑬シンエンペラー(坂井)

皐月賞は坂上で伸びあぐねた印象ですが、そもそも欧州血統にあのハイペースは厳しすぎました。距離が延びて本来の前付けが出来れば着は押し上げられそうですが、やはり本質的には上がりを求められると厳しいだけにコース替わりはマイナスと言わざるを得ません。

[7]⑭ゴンバデカーブース(松山)

爪に不安を抱えるうえノドの手術明けだった前走のNHKマイルCは最後に鈍ったものの④着と健闘。世の中的にはモレイラJが乗らないということで格下扱いですが、デビュー戦を逃げ切り、サウジアラビアRCをシンガリ一気で勝ったように思い切ったレースをしたいタイプで腹を括ったレースが出来れば見直せる存在です。中間の追い切りがずっと坂路だったので不安だったものの、最終追いをウッドで負荷をかけてきた点は好感で、あまり一か八かのレースをするタイプではない松山Jなだけにその可能性は低いですが、万が一逃げるor最後方からのレースをするようであれば見せ場も。

[7]⑮ジャスティンミラノ(戸崎)

皐月賞は異次元のスピード勝負となり中距離適性の差で押し切れた印象ですが、本来はスローでも折り合えるタイプです。距離延長自体は問題なく異なるペースを勝ってきている強みはあるものの、当時とは求められる条件が大きく異なります。まさかダービーが前半57秒台で後半も60秒を切る流れで走って来い、というレースになる可能性は少なく当時の実績で人気するのであれば疑ってかかりたいところで、1週前にしっかり負荷をかける友道厩舎にしてはその1週前追いが併走相手に見劣りかねない内容。皐月賞からの上積みという面でも強調はしにくく。

[8]⑯メイショウタバル(浜中)出走取消

[8]⑰ショウナンラプンタ(鮫島駿)

青葉賞はスタートから行きたがり向こう正面で壁が出来てもなお力みながらの走りでした。それでもホープフルSの時のようにコーナーで張る面は見せず、好位のラチ沿いを運んだシュガークンとは通ったコースの差が出た格好で②着とはいえ十分に評価できる内容でした。近年青葉賞組は本番で走れていませんが、高野厩舎は最近実戦を使って本番に向かい仕上げていくやり方を採っています。皐月賞③着からNHKマイルCを制したジャンタルマンタルにしても「皐月賞という最高の追い切りをした」と語り中間は軽めの調教で本番に臨みましたが、この馬にしても「前走の負荷をどう生かすか」をテーマに坂路で伸びやかなフットワークで運ばせることを念頭に調整を重ねています。ビザンチンドリーム同様にこの馬を評価したいのは「大箱向きのギアチェンジ性能」の高さで、前走時も取り上げた通り1秒以上の加速ラップに対応し差し切ったゆきやなぎ賞の勝ち方がまさにそれでした。乱ペースで早目に動き出さざるを得なかった前走は本来の姿ではなく、しっかり溜めて最後の600mで脚を遣うレースが出来ればもう一段の上昇があっても。

[8]⑱エコロヴァルツ(岩田康)

折り合い面に不安を抱えますが、そこさえこなせれば確実に脚は使えます。皐月賞にしてもレガレイラと並ぶ33.9の脚を遣い⑦着まで押し上げてきましたが、超Hペースでスムーズに運べた分もありました。折り合わなければいけない馬が距離延長で大外枠、さらにこの鞍上となると…

<予想>
◎ショウナンラプンタ
○レガレイラ
▲ビザンチンドリーム
△ジャスティンミラノ
△アーバンシック
△ゴンバデカーブース
△シンエンペラー
△シュガークン


■東京12R/目黒記念 ヒートオンビート

ジャスティンミラノの項でも紹介したように友道厩舎は1週前に負荷をかけ当週はサラッと、というパターンですが、この中間は1週前・当週と続けてウッドに入っておりそれほどまでに状態が良いことを示しています。坂を2回上る東京2500mは特集な条件で、過去このコースで(1,1,2,0)と舞台適性も文句なし。59kgも昨年のアルゼンチン共和国杯で経験(③着)済で、この低調メンバーなら。

2024年5月25日土曜日

【5/25(土)予想】葵Sの注目馬とねらい目レース

■京都11R/葵ステークス エポックヴィーナス

今年に入ってからの京都芝1200m戦は一部のスローペース戦を除きほとんどが差し決着となっています。ここもピューロマジックやジョーローリットといったスピードタイプのハナに立ちたい馬が揃っており平均以上の流れは必須。中団以降から運べる馬を選びたいところですが、基本的にスプリントは前に行けないとダメという馬ばかり。であればここは別路線組で一番強いレースをしているエポックヴィーナスから行きたいです。

2走前のチューリップ賞は直線で行くところ行くところ詰まってしまい脚を余しての⑤着。前走のフローラルウォーク賞は一気にスローペースに落ち折り合いが懸念されましたが、外の2番手からしっかりと折り合い完勝と言える内容でした。ここは距離短縮で位置取りは落とすでしょうが、むしろ中団から脚を遣う流れになれば自分のタイミングで追い出せるいい位置に収まりそうです。スウィープフィートがクラシックで善戦したことからもチューリップ賞だけ走れればここでは上位のハズ。


■東京11R/欅ステークス レディフォース

コーナーリングに難があり大箱の外枠が理想という馬。前走の黒船賞はよりによって高知コースの最内枠を引いてしまい④着、2走前の秋嶺Sもすぐにコーナーが来る東京1300mコースの最内枠を引き⑧着と敗因はハッキリしています。大外枠では(2,0,0,0)と結果も出しており、絶好条件のここは変わり身期待です。


2024年5月19日日曜日

【5/19(日)予想】オークスの全頭評価

■東京11R/優駿牝馬(オークス)

[1]①ミアネーロ(津村)

ダートに活路を見出したミファヴォリートを除きミスエーニョの仔(娘)は極端な早枯れ傾向が強く、姉のミスエルテ・ミアマンテは2歳に2連勝したのを最後にサッパリ。ミカリーニョ・ミディオーサも3歳夏に1勝クラスを勝ったまでで引退しており、完成度の高さでキャリア前半に最高打点を叩き出すタイプが並びます。ミアネーロの前走フラワーCにしても、中団のインを立ち回り直線で最内から進路を作って伸びてきたまでで、外を伸びた②③着馬の方が見どころのあるレースでした。ここからの上昇が見込めないとなるとごまかしの効かない東京2400mでは。

[1]②クイーンズウォーク(川田)

前走の桜花賞は終始好位のインを追走しましたが、直線入り口でなかなか進路が出来なかったうえ外が伸びるコンディションもあり⑧着。陣営は元々距離適性の観点でオークス向きと言っていましたが、器用さに欠ける面もあり広い東京コースでレースがしたいというのも本音だったでしょう。追い切りは前走時同様目立たない内容ですが、大きなストライドで登坂出来ており輸送を考えればこの程度でも問題なさそうで、末は確かなだけに馬込みを避けて運べれば。

[2]③エセルフリーダ(武藤)

2走前の1勝クラス戦はコスモキュランダ等弥生賞好走組に混ざっての⑤着健闘。1勝クラスを勝ったのは中山でしたが、3走前の東京の未勝利戦では最後の3Fでギアチェンジが必要な展開で2番手からしっかり再加速して勝ち切っており、ここに臨むだけのスタミナと末脚は十分に備えています。ショウナンマヌエラがハナを切れば目標が出来、追い出すタイミングもある程度測れるはずで、底が割れてない現状なら押さえる手も。

[2]④パレハ(田辺)

大敗した先行2頭に競られて失速した前走の忘れな草賞は参考外にしても、2走前の未勝利戦もスローを逃げ切ったまで。通用の素地は今のところ見えません。

[3]⑤コガネノソラ(石川)

しっかりと脚を引き出せる横山武J・石川Jに乗り替わって3連勝。前走のスイートピーSは展開に恵まれた面もあったとはいえ鮮やかな差し切りを決めており、近親にウインマリリンなどを持つ血統背景からも距離延長は問題ないでしょう。中2週でも調教を手控えずにやれている点も好材料で、必ずしも33秒台のキレが求められないこの舞台はビッグレッドFの牝馬が輝けるチャンス。

[3]⑥サンセットビュー(三浦)

重賞2戦は何れもいいところなし。距離は伸びた方がいいのは確かですが、控えてもレースと同じ上りしか使えていないことにも現れている通り、流れ込むだけのレースしか出来ていない現状では。

[4]⑦ステレンボッシュ(戸崎)

前走の桜花賞では栗東滞在でコンディションを整え、淀みない流れをしっかり走り切っての勝利。近年の桜花賞はスピード対応力もさることながら、道中が緩まないことからある程度の体力・スタミナも求められ距離適性がギリギリというマイラーには厳しいレースになりつつあり、アスコリピチェーノとの0.1差はその分だったとも言えます。無論2400mがベストではないですが地力は最上位。乗り替わりを差し引いても圏内には。

[4]⑧ホーエリート(原)

前走のフラワーCでは2角でハミを噛んでしまうシーンがありましたが、向こう正面で馬群が密集してからは我慢が効いていました。エンジンをふかす必要から外を回して脚を使いましたが、結果的に直線は内が伸びるコンディションで、コースロスと馬場差のぶん届かなかった格好。③着だったカンティアーモが昨日のカーネーションCを勝ち切ったようにこのレースで評価すべきは外差しに回った組で、スムーズに行かなかった中で②着に食い込んだホーエリートが最も強いレースをしたと見ています。東京コース向きのキレを持っているタイプでないことは前走時にも指摘した通りですが、それを踏まえて前を射程圏に入れるレースをするのであれば話は変わってきます。距離不安から押さえて運びたい馬が多い中、ショウナンマヌエラが逃げ、ヴィントシュティレ、エセルフリーダの番手勢を目標に仕掛けて直線半ばで先頭に立つようなレースが出来れば理想で、一発狙って乗ってくるこの鞍上なら魅力は十分です。

[5]⑨ラヴァンダ(岩田望)

前走のフローラSは好位のインを追走し、直線もギリギリまで追い出しを待ったもののアドマイヤベルに差し切られ②着。さらに距離が延びるここでは。

[5]⑩アドマイヤベル(横山武)

上にはヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリードが居る血統。勝ち上がり後は好位からのレースで好走できており、操縦性の高さはここでも武器。初の中3週がどうかも末脚は確実で押さえは必要でしょう。

[6]⑪ヴィントシュティレ(北村宏)

母ピュアブリーゼは2011年のオークスで②着の実績。ドイツ血統でスピードに欠けるところがあり勝ち切れたのは未勝利戦のみでしたが、福島牝馬Sでも③着するなど中距離戦線で見どころを作ってきました。但しこの馬の場合そこに輪をかけてモーリスをつけられたことで重厚な血統に拍車がかかり、未勝利脱出までに5戦を要しました。上がり脚を遣えず流れ込むレースしか出来ていない現状では。

[6]⑫チェルヴィニア(ルメール)

母チェッキーノは2016年のオークスで②着の実績。前走の桜花賞では大外枠を引いたうえルメールJが乗れず、アルテミスSからの直行という過程からも仕上がり途上は明らかでした。直線では挟まれたうえ口向きの悪いところを見せており、右回りも合わなかったかもしれません。ハービンジャー産駒という血統背景からも距離延長は好材料で、主戦に手が戻った以上は押さえは必要でしょう。

[7]⑬スウィープフィート(武豊)

前走の桜花賞では最後方を走っていたライトバックと一緒に流れ込んでの④着。これ自体は道中でスピードに付いて行けなかった馬を大外から拾ってのもので大きく評価はできませんが、得てしてオークスではこうして外を回せる差し馬が台頭するだけに無視は危険でしょう。

[7]⑭ライトバック(坂井)

スウィープフィート同様に桜花賞では大外を回して③着好走。アルテミスSでキレ負けしての④着があるだけにコース適性がどうかも、当時と違って長丁場で最後まで末脚を使えるかどうかが問われる舞台なら見直せてもいいでしょう。

[7]⑮サフィラ(松山)

前走のクイーンCでは輸送で大きく体を減らし⑨着。今回はそれ以来のレースになりますが、サロミナの仔らしく小頭数or外目をスムーズに運びたいタイプだけにこの枠はプラスでしょう。サラキア、サリエラと姉たちは長めの距離で良さを出しており、スムーズならここで化ける可能性も。

[8]⑯ショウナンマヌエラ(岩田康)

前走の桜花賞は行き切れたものの失速。前に行けないと良さが出ないタイプですが、流石に牝馬で2400mを逃げ切るのはハードルが高すぎます。

[8]⑰タガノエルピーダ(M.デムーロ)

前走の忘れな草賞は前の3頭が飛ばして自滅する中を離れた4番手を追走。実質的には5頭立ての平均ペースを逃げ切ったにすぎず額面通りの評価は難しいですが、外を回して脚を遣わせるデムーロJの騎乗はこのレースにはマッチするはず。押さえは必要でしょう。

[8]⑱ランスオブクイーン(横山和)

モレイラJが2回乗ってようやく未勝利を勝ったという現状で、格上挑戦且つ手替わりとなるとここでは厳しいでしょう。

<予想>
◎ホーエリート
○コガネノソラ
▲ステレンボッシュ
△チェルヴィニア
△アドマイヤベル
△クイーンズウォーク
△サフィラ
△スウィープフィート
△ライトバック
△エセルフリーダ

2024年5月18日土曜日

【5/18(土)予想】平安Sの注目馬

■京都11R/平安S カフジオクタゴン

元々ダートは大型馬有利ですが、体力比べの京都ダート1900mでは馬体重と好走率にハッキリとした相関が見て取れます。


上記はリニューアル後のこのコースにおける馬体重別成績で、500kg以上は(21,18,19,143)で複勝内率28%超のハイアベレージ。とはいえ当然ながら今回前走500kg以上の馬体重で臨戦する馬は10頭もおり、これだけでは絞れません。そこで大型馬の叩き2走目で前進が狙える実績馬カフジオクタゴンを狙いたいです。

半年ぶりの前走は+22kgと明らかな太目残り。寒い時期は絞れないこともあり今ひとつですが、元々は3歳夏に古馬2勝クラスを制しレパードSも連勝した実績馬。暑い時期の体力勝負は歓迎のクチで、型通りに絞れてくればこのメンバーでも十分やれるでしょう。

2024年5月12日日曜日

【5/12(日)予想】ヴィクトリアマイルの全頭評価とねらい目レース(栗東S、ウォッカC)

■東京11R/ヴィクトリアマイル

[1]①ライラック(戸崎)

前走の阪神牝馬Sは割とゆったり流れたにもかかわらず、加速に対応できず1.2差の⑩着。本質的に長距離の体力勝負が向いており、マイルG1に対応できるスピードとキレは?

[2]②フィアスプライド(ルメール)

前走のターコイズSはスローペースに耐えかねて途中からまくり上げるも返り討ちに遭い⑨着。溜めを作ってしっかり脚を遣いたいこの馬にとっては展開が向きませんでしたし、柔らかい馬場も合わなかった様子。良馬場で得意のマイルに戻るここは仕切り直しの一戦ですが、陣営はインから進路を探るレースをさせたい構えで、外に進路を確保して伸び伸び脚を遣わせたいルメールJと手が合うのかは疑問があります。加えて元々は前走で引退予定だったわけで、時計面の担保が乏しい中鞍上で過剰人気するのであれば一歩引いて評価すべき舞台と考えます。

[2]③スタニングローズ(西村淳)

前走の大阪杯は流石に長欠明けと言った走りで最後ガス欠の⑧着。それでも0.5差であれば悲観する必要はないでしょう。ただ秋華賞を勝ったように距離適性はマイルではなく中距離タイプで、昨年のこのレースもやや追走に苦労するところがあり見せ場なく⑫着。ここを使って距離延長になる次走(宝塚記念?)がねらい目でしょう。

[3]④コンクシェル(岩田望)

前走の中山牝馬Sは逃げての勝利、2走前の初音Sはセンタースリールの大逃げから離れての2番手追走でしたが、実質3番手集団を従えての単騎逃げに等しい形で快勝。元々アネモネSを追い込んで②着したように周りに馬のいない形で運べた時に好走できており、陣営もようやくその特性を理解してレースを組み立てるようになってきました。7走前の鞍ヶ池特別では1.32.3の時計で逃げ切っており、少々のハイペースでも自分の形に持ち込めた方が好走可能性が高いと言えるでしょう。スンナリハナが切れそうなここでも怖い存在です。

[3]⑤ウンブライル(川田)

前走の阪神牝馬Sはスローペースを追い込んでの0.1差②着と負けて強しの内容でした。昨年の春は稍重馬場でNZT・NHKマイルCを連続②着しましたが、本来は良馬場の大箱でキレを活かしたいタイプ。馬群で集中して走らせたい点からもこの枠と鞍上はプラス評価できます。但し、母ラルケットのきょうだいは3歳にピークを迎えることが多く、上のステルヴィオ、ヒシゲッコウ、グランパラディーゾと何れも3歳を最後に勝ち星から遠ざかった経緯を持つだけに、この馬にしてもそれら兄姉をなぞる戦績をたどりつつある点は気がかりです。

[4]⑥マスクトディーヴァ(モレイラ)

3走前の秋華賞の際にも指摘しましたが、祖母ビハインドザマスクは前哨戦勝利→本番のG1で凡走を繰り返した経歴の持ち主。その秋華賞も②着なら悪くはないのですが、勝ったリバティアイランドは川田Jが必勝を期して4角から仕掛けていった分最後に甘くなったわけで、力が接近しているわけではなく仕掛けたタイミングの差で最後に迫ったように見えただけと見ています。当時のイメージで人気し続けるのであれば前哨戦はともかく本番のG1では割り引いて考えたいです。

[4]⑦ハーパー(池添)

使える上りに限界があり、距離が伸びてタフさの勝負になれば浮上できますが純粋にスピードとキレという意味ではここでは厳しいでしょう。

[5]⑧サウンドビバーチェ(松山)

昨年の阪神牝馬Sはスローの前残り展開を押し切ったもの。この馬もまた使える上りに限界があり、なおかつ復帰後の2戦いずれも4角でスイッチが切れたかのように止まってしまう負け方。馬具に工夫もないここは様子見が妥当でしょう。

[5]⑨テンハッピーローズ(津村)

スローで流れてもマイルでは勝てておらず、腹を括って最後方から末脚に賭けるレースでもすれば話は別ですが、位置を取りに行くタイプの鞍上だけにその期待も薄いでしょう。

[6]⑩ナミュール(武豊)

本来は左回りの方が走りがスムーズで、前走のドバイターフ②着の走りが本来の姿と言えます。逆に3走前のマイルCSは終始外に張る面を見せながら差し切ったあたり成長を窺わせるレースぶりで、ここは間違いなく条件が好転する舞台と言えます。強いて懸念点を挙げるとすれば距離短縮となる今回位置取りを落とした時に届くのかどうかですが、そこは自在に立ち回れる鞍上に任せれば問題ないでしょう。

[6]⑪ルージュリナージュ(横山和)

OP昇級後は3戦して掲示板無し。33秒台の末脚ではこのメンバー相手に後方一気は難しいでしょう。

[7]⑫キタウイング(杉原)

OPではスピード不足なうえ末脚も繰り出せず。割と斤量に恵まれた3歳時の重賞挑戦も不発に終わり、成長もうかがえない現状では。

[7]⑬モリアーナ(横山典)

ここ3戦は先行有利の流れを⑤④③着と自分の走りは出来ていますが、本来は長くいい脚を遣うタイプではなくもう少し位置を取って好位からひと脚を繰り出すレースが理想です。それを阻んできたのは前掛かりな気性と、キャリアの前半を武藤Jで使われてきたことで馬がレースを理解するのに時間がかかったことも挙げられます。秋華賞では13秒台に落ちた2角で行きたがるシーンがあったように、淀みなく流れる東京マイルは絶好の舞台。この枠と仕掛けどころの難しさが鍵ですが、好位を取るレースが出来れば台頭も。

[8]⑭フィールシンパシー(横山琉)

5走前の紅葉Sで1.31.9の好時計で勝ったことを考えればここで通用してもおかしくはないのですが、ベーカバド産駒の不思議な特徴として「3勝クラスが全盛期」という点が挙げられます。


上記は芝レースにおけるベーカバド産駒の戦績ですが、複勝率ベースでは3勝クラスが最も高い成績を挙げている一方、そこが山の頂上という感じでそこからクラスが上下するにつれ成績が下がっていく傾向が見られます(ちなみにダートもほぼ同様)。同産駒の活躍馬としてはダブルシャープやタイセイアベニールが挙げられますが、何れも遅くに出世した一方重賞ではあと一歩という経緯をたどりました。恐らく、完成がゆっくり=新馬に弱く古馬になってから出世するので上級上級戦に強いが、重賞になると足りないというのが産駒傾向と見られ、それと同じ戦績をたどるフィールシンパシーもここで大きな期待となると?

[8]⑮ドゥアイズ(鮫島駿)

斤量54kgでは(2,4,1,0)なのに対し55kgになった途端に(0,0,0,4)。今回初の56kgを背負う点に加え、溜めればキレるもののG1では世代限定戦でも桜花賞の⑤着が限界だったように、高速決着でキレを使えるタイプでもないだけに。

<予想>
◎モリアーナ
○コンクシェル
▲ナミュール
△マスクトディーヴァ
△ウンブライル
△フィアスプライド


■京都11R/栗東S デンコウリジエール

1泊すると落ち着きすぎて走れないタイプで、前走のオアシスSは苦手の東京遠征でしたので度外視できます。間隔を詰めて調子を上げるのが荒川厩舎のスタイルで、この馬も中3週以上では(0,0,1,13)なのに対し中2週以下だと(6,1,1,11)とガラッと戦績が良化。右回り1400mの得意条件で久々に57kgを背負うとなれば見限れません。


■東京10R/JRAウルトラプレミアム ウオッカC ユイノイチゲキ

騎手起用で本気度が測れる馬で、デビューから木幡初⑤→吉田隼①→木幡初⑩→田辺①→長岡⑭と見事に上位騎手の時だけ走っています。再び田辺Jに戻ったここも本気度高い舞台で、相手関係に恵まれた感もあるここなら十分通用するはずです。

2024年5月11日土曜日

【5/11(土)予想】京王杯スプリングCの注目馬とねらい目レース(都大路S、信濃川特別)

■東京11R/京王杯スプリングカップ スズハローム

母アイラインは18年のこのレース⑫着も、紅一点の参戦でレコード決着から0.6差と舞台適性を示す内容でした。この馬もマイルで勝ってはいますがベストは1400m。昨夏のタイラントCでは1400m戦にして前半33.3の前傾ラップを4番手で追いかけ、直線では後方待機勢の追い上げをものともせず0.8差の圧勝劇を演じるなど、ハイラップでも自分の脚を遣えるのは上級戦において大きな強みです。前走のキタサンブラックCは必ずしも得意とは言えない内回りコースで外を回して差し切りましたが、内を突いて②着のブリュットミレジメとは通ったコースが違いすぎ。着差以上に強かったと言え、そのブリュットミレジメは次走の立雲峡Sでも②着とメンバーに恵まれた勝利でもありませんでした。2走前の幕張Sの大敗は輸送の失敗で、今回は1週前に美浦入りし態勢は問題なし。末脚を活かせる東京の1400m戦なら通用あっても驚けません。


■京都11R/都大路S リューベック

昨年の但馬Sを勝ちOP入りを果たすもその後5戦掲示板無し。とはいえ5走前の中山記念では0.2差⑥着と通用級の力は示しており、昨冬に復帰して以来はなかなか調子が戻らず調整も坂路主体だったのが前走のマイラーズCでは久々にウッドで最終追いと復調を見せています。そのマイラーズCは稍重馬場に脚を取られたのが大きく、良馬場で仕切り直しとなれば見限れません。


■新潟11R/信濃川特別 エイトキングゴッド

「平坦の芝2000m」に限れば④①①⑤着と崩れておらず、2勝は何れも渋った馬場で挙げているように時計の掛かるコンディションが理想です。休み明けも(2,0,0,1)と苦にしておらず、ワンターンへの対応が鍵も頭数が落ち着いたここは好位で運べれば粘り込みの目も。

2024年5月5日日曜日

【5/5(日・祝)予想】NHKマイルCの全頭評価・新潟大賞典の注目馬

■東京11R/NHKマイルC

[1]①ダノンマッキンリー(北村友)

前走のファルコンSはハイペースに加えインの大渋滞を横目にスムーズに脚を遣えた側面が大きく、額面通りの評価は難しいレースでした。朝日杯FSの時に手綱を取ったルメールJ曰く「マイルではペースが遅く引っ掛かる」ようで距離も嵌った感がありますが、その朝日杯は34.1-46.1と2歳戦であることを考えれば決して遅いペースではなく、向こう正面で引っ掛かったことを考えれば入りのスピードより4F目・5F目で12秒台に緩んだタイミングでの対応に難儀したことが原因でした。その観点で言えばNHKマイルCというレースは良馬場で行われさえすれば道中はずっと11秒台を刻むラップになるのが一般的で、この馬が走りやすいペースになることが見込まれ、距離延長だからと言って一概に嫌うべき存在ではないかと。

[1]②ノーブルロジャー(松山)

このレースには2頭のパレスマリス産駒が出走しますが、こちらは正真正銘の外国産馬(ジャンタルマンタルは持込馬)。母父モアザンレディはケンタッキーダービー④着の実績もありますが主戦場は7f戦ということで、血統背景からも前走の毎日杯の負けは度外視できるでしょう。ただ、2走前に勝ったシンザン記念が上位入着馬を除けば1勝クラスを勝つのすら苦労しているメンツであるうえ、勝った新馬戦もドスローを2番手から押し切ったもの。これで32秒台の脚を繰り出したなどであれば話は変わってきますが、実際のところ上級戦でハイパフォーマンスを繰り出せる担保はまだないと言えます。

[2]③ディスペランツァ(鮫島駿)

マイルに転向して2連勝中。2走前の1勝クラス戦の末脚もそうですが、驚いたのは前走のアーリントンC。入りが35.8-48.8とスローになり、レースの上りは33.2と完全な後傾戦。これを中団に控えた時点で勝つのは厳しいと思ったのですが、流石はモレイラJというべきかそこから32.4の末脚を繰り出して快勝。姉ルピナスリードは中京芝で3勝、兄ファントムシーフは共同通信杯を勝つなど直線の長いコースでエンジン全開という走りが得意な兄弟の血を受け継いだか、阪神マイルで高いパフォーマンスを見せています。流石に今の日本競馬でモレイラJ以上に末脚を繰り出すのが上手い騎手は見当たらず、誰に乗り替わっても鞍上弱化となることは明らかなのですが、その中でもインをこじ開ける騎乗の出来る鮫島駿Jに落ち着いたのはベターな部類でしょう。個人的にはデムーロJが大外を回して勝った2走前だけ走れればここでも十分勝負になると考えており、乗り替わりで余計に人気を落とすならむしろ積極的に買いたいです。

[2]④イフェイオン(西村淳)

2走前のフェアリーSが先行勢で唯一上位に残った存在として評価に値するレースでしたが、前走の桜花賞は内枠で寄られてパニックになるシーンもあって良いところなしの⑪着。現状馬群の中でレースをするのはリスクが大きいうえ、ひと脚で決めきるレースが理想につき東京コースも向かないと言わざるを得ません。

[3]⑤ボンドガール(武豊)

このレース(3,2,2,11)で複勝回収率113と相性の良いダイワメジャー産駒。阪神JF前の外傷が思いのほか重傷で復帰に時間を要したものの、途上の仕上がりかつコースも向かないと見られた前走のニュージーランドトロフィーでは②着に好走。中山コースは向こう正面に出るまでにコーナー部分を走るため流れが落ち着きやすくその部分で引っ掛かってしまいましたが、前半が直線の東京コースならスムーズに運べそうです。2走前のサウジアラビアロイヤルCもコーナーで緩んだ時に力んだ分の②着で、良馬場でペースが流れればこの馬の本来の力が発揮できるはず。スンナリ運べばここでも力は通用すると見ます。

[3]⑥ロジリオン(戸崎)

末脚が良いのは事実ですが、差し切ったのは入りの3Fが35秒台掛かった時のみ。鞍上効果か何故か穴人気の気配を漂わせていますが、京王杯2歳Sでコラソンビートに敗れていることを考えれば、ここで強調するほどとは思えず…

[4]⑦チャンネルトンネル(岩田望)

前走のアーリントンCでは上がり勝負に対応し③着好走。溜めればキレるというあたりは父のグレーターロンドンそっくりではありますが、ジュニアカップでキャプテンシーを捉えきれなかったことを踏まえるとペースが流れた時の対応に懸念が残ります。福永師が1週前に直接調教を付けている点は評価したいですが、本質的には1400mの方が向いているかもしれません。

[4]⑧エンヤラヴフェイス(菱田)

ぶっちぎったデビュー戦はドスローを前目から押し切ったもの。デイリー杯②着以降はパフォーマンスを上げられておらず、もう少し長い距離の方で前目につけた方が良いかもしれません。

[5]⑨キャプテンシー(M.デムーロ)

前走のニュージーランドトロフィーはスタートでぶつけられ、立て直そうとしたときに前が壁になりエキサイト。これではまともなレースにはならず、シンガリ負けは鞍上が流した分でもあり過度に悲観する必要はないでしょう。2走前のジュニアCの内容が良く、マイルで34.8の入りから最後も34.6の脚を遣って逃げ切り。途中の区間も11.4-11.7と緩んでおらず、勝ちタイムの1.32.5自体が今年の中山開催の勝ち時計ではトップタイ。母アドマイヤリードはヴィクトリアMの勝ち馬でもあり、初の東京コースとは言えスンナリ逃げられた際のスピード能力はここに入っても通用するはず。暴走懸念のあるシュトラウスが北村宏Jでまともなレースをしてくれることが前提ですが、自分の展開に持ち込めれば2020年のラウダシオンの再現があっても。

[5]⑩ウォーターリヒト(菅原明)

シンザン記念の③着はタフな馬場で体力勝負になった側面が強く、前走の皐月賞で付いて行けていなかったことを踏まえるとG1のまっとうなペースでは厳しいでしょう。そもそもチャンスがあると思うなら幸Jが乗りに来ているはずですし。

[6]⑪アレンジャー(横山和)

前走のアーリントンCは差し勢に混ざって②着に健闘しましたが、スローペースで位置を取りに行った鞍上の好判断も大きかったです。その横山典Jが乗りに来ない(新潟大賞典のデビットバローズに騎乗)時点で勝負度は薄いと言わざるを得ませんし、ペースが流れそうなここでは。

[6]⑫ゴンバデカーブース(モレイラ)

新馬戦は逃げ切り、サウジアラビアロイヤルCは最後方からの追い込みと、ブリックスアンドモルタルの産駒らしく極端な戦法で勝ってきました。それだけに、極端な戦法を好まないモレイラJと手が合うのかというのは疑問ですし、この中間は週末の追い切りをスキップしたうえ最終は坂路で逆時計。美浦の坂路は傾斜がきついうえこの馬自身逆時計はいつものことですが、これまで最終追いをウッドで行ってきたことを考えれば明らかにソフトな調整過程。完調とは言えないうえ流石にシンガリから追い込んで届くような馬場状態では無さそうなだけに。

[7]⑬シュトラウス(北村宏)

暴走した朝日杯FSからの距離短縮で前進を図った前走のファルコンSでしたが、馬群から離して最後方を走らせるもやはり行きたがる面は抑えられず。⑨着という結果自体は詰まったためなので度外視できるのですが、距離延長は明らかにマイナスでしかなく。

[7]⑭アスコリピチェーノ(ルメール)

③着に敗れた前走の桜花賞は位置取りがどうのという声が聞かれますが、素人目にはそこまで問題のある位置では無かったかと思います。むしろ馬群に収まってからはよく持ちこたえていましたし、阪神JFとほぼ同じ走破時計かつ上がりだったことを考えれば、単純に他の馬に成長力で追い越されたと見るのが妥当でしょう。情状酌量の余地があるとすれば、下り坂からなし崩し的に脚を遣わされたことでその分脚を溜められなかったことが考えられますが、緩まずに運ぶのはこのレースも一緒。自分のレースに徹してどこまで、という舞台になるでしょう。

[7]⑮マスクオールウィン(岩田康)

前走の桜花賞では外を突いた差し馬が上位をにぎわす中、外差しに回るも伸びず⑭着。フェアリーSは急坂の中山での体力勝負で相対有利だった②着で、本質的には1f長いでしょう。

[8]⑯ジャンタルマンタル(川田)

前走の皐月賞はまさに朝日杯FSと同じような形で、前が垂れて早目に先頭に立ってしまった分の③着。若干距離が長いと思われた中レコード決着のペースに助けられたのも事実ですが、小細工なしで2000mを走り切った内容は高いスピード能力の証明でもありました。この外枠が鍵ではありますが距離短縮となる今回は上手く目標を置いて運べそうで、あとは馬自身が直線でしっかり追い出しを我慢できるかでしょう。

[8]⑰ユキノロイヤル(石橋脩)

前走のニュージーランドトロフィーは最初の3Fを36.0とスローで入れたにもかかわらず残せずの③着。ハナにはこだわらないタイプですが控えてもキレるというほどの脚は無く、スタートの信頼度の低い鞍上も懸念点。

[8]⑱アルセナール(横山武)

前走のクイーンCでは外差し勢に混じって内から馬群を割って②着と好走。しかしながらルメールJがこのような乗り方をするのは馬の調子が良くないと感じている証左で、実際に陣営も当時はまだひ弱さが残るとコメントしていました。桜花賞をパスしたこともあり体質は改善されてきたようで、1週前にはウッドで50.5-11.3の自己ベストをマークするなど負荷をかけられるようになってきました。大外枠で壁を作れるかは課題ですが、前走以上に走れれば食い込む余地はあっても。

<予想>
◎キャプテンシー
○ディスペランツァ
▲ジャンタルマンタル
△ボンドガール
△ダノンマッキンリー
△アルセナール
△アスコリピチェーノ
△ゴンバデカーブース


■新潟11R/新潟大賞典 セルバーグ

このレースは2000mとはいえワンターンのコース形状につきペースが流れやすいのがポイントで、前半が58秒を切ることも珍しくありません。普通そんなペースで飛ばせば長い直線で垂れるわけで誰も逃げたくはないのですが、そのようなペースでこそ力を発揮しそうなのがセルバーグです。前走の小倉大賞典では前半57.2というハイペースを逃げて③着に健闘。それもただのハイペースではなく、2コーナーを立ち上がった下り坂の始まる地点で11.0とレースで最速のラップを刻んでおり、中盤が最もキツいレースをしての③着ですから評価できます。ここも前半が速くなることは必至ですが、道中が下り坂の小倉に比べれば平坦の新潟はレースがしやすいはず。先行馬は何頭かいますがどれも控えても良いタイプで、再度の単騎逃げが叶いそうなここなら狙えるでしょう。

2024年5月4日土曜日

【5/4(土・祝)予想】ねらい目レース(プリンシパルS)

■東京11R/プリンシパルS キャントウェイト

デビューからずっと厳しい相手関係で走っており、新馬戦は京都新聞杯で上位人気が目されるヴェローチェエラを下しての勝利、前走のひめさゆり賞にしても京都新聞杯で人気の一角を占めそうなキープカルムとタイム差なしの②着と健闘しました。プリンシパルSは①着にしかダービーの優先出走権を与えられず、しかも中2週での参戦が前提のトライアルにつき社台系の良血馬はハナからここを狙っての参戦はあり得ません。それでも人気してしまうのは彼らの方なわけですが、先週のスイートピーSをコガネノソラ(ビッグレッドF生産)が制したことからもこのようなレースでは非社台がその本気度から低評価を覆すことが起こり得ます。接戦してきた相手関係で言えば遜色無く、ここはねらい目になるでしょう。


2024年4月28日日曜日

【4/28(日)予想】天皇賞(春)の全頭評価とねらい目レース(スイートピーS)

■京都11R/天皇賞(春)

[1]①サリエラ(武豊)

揉まれ弱い一族でもありある程度位置取りの自由度の高い中~長距離戦に起用されていますが、京都の長距離は下り坂のロングスパートに対応する持久力も必要です。近10年で京都芝3000m以上で行われたレースでは馬体重440kg未満は(0,0,1,11)と苦戦しており(そもそも出走数が少ないのもありますが)、サリエラにしても前走のダイヤモンドSのように最後の3Fでケリをつけられる条件ならよいですが、このコースは本質的に向いていないと言えます。

[1]②ヒンドゥタイムズ(団野)出走取消

[2]③プリュムドール(和田竜)

脚元に不安を抱え休み休みのローテーション。加えて強い負荷をかけきれない中でも、復帰後は1走ごとに上昇カーブを描いています。ただ、坂があって前が止まりやすい阪神で行われた前走の阪神大賞典が④着止まりだったことを考えると、調子は上向きとはいえここはさらにメンバーが強化される舞台である程度の位置取りを求められる京都では前進は望みにくいです。

[2]④ワープスピード(三浦)

前走の阪神大賞典は文字通りの「ワープ」で向こう正面から押し上げていった結果の②着。小倉での騎乗を見ているかのような川田Jの好判断でしたが、この馬本来の性能としては3勝を挙げている東京のように最後の3F勝負になる舞台が得意なクチ。前走と比してロンスパ性能が求められるここでは。

[3]⑤ブローザホーン(菅原明)

4走前の札幌日経OPを先行策からぶっ放しての圧勝劇。なし崩し的に加速が必要な舞台は向いており、2走前の日経新春杯でも前傾戦の恩恵があったとはいえ1頭だけ違う脚を遣って完勝と言える内容でした。ただ、阪神大賞典はイン有利展開で内からじっとしての③着で、コース替わりは歓迎も同じような位置にいたテーオーロイヤルに0.8差も千切られたのはステイヤー適性の差と言わざるを得ず、さらなる距離延長でパフォーマンスを上げるかと言われると?

[3]⑥ディープボンド(幸)

近走は1秒以上の大敗が続く現状。前走の阪神大賞典も例年より2~3秒は時計がかかり流れが向くかと思われましたが⑦着敗退と往時の力を見せられておらずで。

[4]⑦タスティエーラ(モレイラ)

陣営曰く、前走の大阪杯は輸送後カイバをほとんど食べなかったそうで、体調面に何らかの問題があったことを示唆しています。有馬記念も不利を受けての⑥着だったことを思えばここ2戦は度外視できるのですが、今回も前走時と一緒の直前輸送で工夫している形跡はなく、しかもデビュー以来初めて最終追いを坂路で済ませる調整過程。堀厩舎は勝ち星の大半を地元競馬(東京・中山)で稼ぐ一方遠征で勝ち切れておらず、コメント含め正直なタイプなだけにこの調整過程を素直に読み取れば調整に苦慮していると見るのが筋でしょう。尤も、制裁点の関係でG1に全集中して乗ってくるモレイラJが駆るとあればノーマークは危険ですが…

[4]⑧ゴールドプリンセス(田口)

大箱の長距離戦は得意とは言え、前走の松籟Sは後方有利展開に乗じての差し切り勝ち。ハンデ戦で53kgだった斤量もここでは56kgとなれば、このメンバーでは荷が重いでしょう。

[5]⑨シルヴァーソニック(M.デムーロ)

昨年のこのレースは最初の1000mでアフリカンゴールドとタイトルホルダーが競り合う展開。そこからアフリカンゴールドが最初のゴール前で脱落しタイトルホルダーが代わってハナに立ちましたが、2週目の向こう正面で跛行し競走中止。しかし他の馬はその異常に気付かず、単にタイトルホルダーがペースを落としたと見たのか3角の直前で13秒台にラップが落ちました。そこで先行勢は脚を溜めることができた分最後まで残せたのは大きく、インを通ったとはいえ勝ったジャスティンパレスが4角4番手から34.9の脚を遣えたことからもその展開の特異さがうかがえます。かたやその昨年の天皇賞(春)で外を回して③着だったシルヴァーソニックは、通ったコースの差を考えれば健闘したと言えます。ただ長欠明けを叩かれての2戦目ですが、昨年までのよかった頃は最終の坂路で11秒台フィニッシュで上がれていたところ今回も53.1-12.6と物足りず(しかも逆時計)。元々休み明けは苦にしなかったタイプなだけに、戻り切っていないか年齢によるものか…今の社台RHが上級戦でデムーロJを乗せるのは勝負気配が薄いことの裏返しでもあり、OP以上では19年のエルフィンSをアクアミラビリスが勝って以来17連敗中。これら要素を鑑みればここで強調できる材料には乏しいと言わざるを得ず。

[5]⑩サヴォーナ(池添)

デビュー以来ずっと坂路中心の調整だったところ、今回は初めてウッドで最終追いを行うなど一気の攻め強化。その最終追いはスカーフェイスと併せて突き抜ける好内容で、ここに来ての充実ぶりは確かでしょう。あくまで勝ち鞍は条件戦のみで、世代重賞でも勝ち切れなかった点を見れば能力の上値に疑問符はつきますが、これまでと違う姿を見せるとすれば今回でしょう。

[6]⑪マテンロウレオ(横山典)

昨年⑤着とはいえ坂上で一呼吸を置けた分残せたもので、うまく立ち回って着を拾うというこの馬自身の性質をフルに生かしての善戦でした。ハーツクライにブライアンズタイムの肌という血統背景から長めの距離は向きますが、本質的には古馬上級戦で必要なキレを有してはおらず、前走の日経賞で出していったこと考えればここもぶっ放してどこまで、というレースになるでしょう。

[6]⑫ドゥレッツァ(戸崎)

昨夏までのローテーションと成績を見れば確かに中距離馬なのでしょうが、2走前の菊花賞では2週目の向こう正面で後続を引き付ける逃げを見せての勝利。あれは騎乗馬のスタミナに絶対的な自信が無いとできない乗り方ですし、そもそも本当に中距離馬と思っているならハナから大阪杯を狙っていたはずです。最後の4Fにわたって11秒台を刻んで勝った内容はいかにもここへの適性の高さを伺わせるもので、調子も完調ではなく世代レベル云々はありますがこのメンバーなら格好は付けられるはずです。

[7]⑬スカーフェイス(松若)

元々展開待ちのところはありますが、最近は恵まれてもOPで掲示板が精いっぱいという内容。距離適性も未知数で、恵まれてもG1ではどうか…

[7]⑭テーオーロイヤル(菱田)

前走の阪神大賞典では3番手を運び上がり最速で押し切るという強い内容。ダイヤモンドS2連覇が語る通り瞬発力も備えており、京都開催の天皇賞は待ちに待った舞台と言えます。但し気になるのは最終追い。これまで意図して負荷をかけない場合は直前は坂路を使ってきましたが、今回はウッドで3頭併せ、しかも内を通したにもかかわらず少し仕掛けた程度の格下に後れを取る内容。状態を上げたいという狙いと裏腹に動きが付いてきていない現状を見ると、この馬にとっては最大目標とは言え流石に半年間で中長距離戦を5戦するのは使いすぎだったのかもしれません。実力では最上位と言ってもおかしくないだけに外せはしませんが…

[7]⑮メイショウブレゲ(酒井)

万葉Sは実質準OPというメンバーの中で体力争いに勝ったに過ぎず、ここでどうこうというレベルではないでしょう。

[8]⑯チャックネイト(鮫島駿)

デビューが3歳の2月と遅めで、ノドの手術や去勢など順調に使えない中でもデビュー以来15戦すべてで掲示板を確保している堅実派。堀厩舎には珍しく中京で2勝を挙げるなど遠征競馬も苦にしません。やたらと①着と③着が多いことにも現れている通り勝ち切れない面はあるものの、6走前の長良川特別は上がり勝負、3走前の六社Sは抑揚のないラップを差し切り、前走のAJCCは上がりの掛かる展開と、あらゆるコンディションで勝っているのは展開の不確実性の大きい長距離戦では頼れる要素です。堀師もデビューから「晩成の長距離型」と言及していた通りここに来て成長曲線とローテが嵌りつつあり、大箱で早目にエンジンをかけるレースをしたいタイプでこのコースも向くはず。底を見せていない存在でここでも。

[8]⑰スマートファントム(岩田望)

スローの重馬場を差し切った前走の御堂筋Sの内容はなかなかでした。ただここ2戦は時計の掛かる馬場を味方につけたもので、京都コースも初めて。上りには限界のあるタイプで相手関係も含めてここは力試しといったところでしょう。

[8]⑱ハピ(浜中)

割と後方待機勢に展開が向いたはずの前走でも0.8差の⑩着止まり。元々ダートでも使える脚が一瞬で勝ち切れなかっただけに、芝の良馬場、しかも大外枠では如何ともしがたく。

<予想>
◎チャックネイト
○サヴォーナ
▲タスティエーラ
△テーオーロイヤル
△ドゥレッツァ


■東京11R/スイートピーステークス モアニ

19年の勝ち馬カレンブーケドールがオークス②着したことで何とかリステッドの体裁は保っていますが、ここ2年は勝って権利を取った馬が本番に出走すらしないという異常事態。1勝馬が中心となるメンバー構成は元からですが、そもそもハイレベルのメンバーにもまれた経験を持つ馬自体が少なく、未勝利を勝ち上がったばかりの馬よりレベルの高い条件戦を戦ってきた馬に妙味が生まれ得ます。

モアニの前走はチューリップ賞⑤着のエポックヴィーナスとタイム差なしの②着。スローで行く馬がおらず押し出されての先行策でしたが、本来は2走前のように控えて末脚を活かしたいタイプです。東京の1800mコースはほぼマイルと変わらず、1600mが走れる馬なら十分守備範囲。良馬場の末脚比べなら十分勝負可能でしょう。

2024年4月27日土曜日

【4/27(土)】青葉賞・ユニコーンSの注目馬

■東京11R/テレビ東京杯青葉賞 ショウナンラプンタ

3歳春までは長めの距離のレースは限られますが、そのレアケースである「前走2400m組」が過去10年で5勝を挙げているのが青葉賞。ここでは3頭が該当しますが、スロー展開を差し切るパフォーマンスを見せたショウナンラプンタを最上位に採ります。

この馬にここで◎を打つのは3回目…ホープフルSで盛大に掛かったところを見て前走のゆきやなぎ賞も懸念していたのですが、超スローにもかかわらず馬群の中で我慢し直線では33.4の末脚を繰り出し差し切り勝ち。特筆すべきはギアチェンジ能力の高さで、レースの4F-3Fが12.2-11.0と1秒以上も急加速する流れでは本来後ろにいる馬は物理的に不利なところ、7頭立ての5番手から前を捉えた内容はいかにも大箱向きと言えます。進境がうかがえる今なら改めて重賞でも期待できるでしょう。


■京都11R/ユニコーンS アラレタバシル

条件替わりで全く別のレースになってしまったユニコーンS。京都ダート1900mはこのブログでも再三触れていますが差し有利のコース形態で、なおかつ3歳馬だとレースの経験値が少なく「なんとなく流れに乗って勝ってきた」タイプの先行馬が多いため、余計に差しが決まりそうなレースになると見ています。

アラレタバシルはダートに転向し①②①②着と底を見せておらず、しかも敗れた2戦もタイム差はなし。前走の勝ち馬はケンタッキーダービーに挑戦するテーオーパスワード、3走前の勝ち馬は羽田盃②着のアンモシエラですから、(フォーエバーヤングは別格にしても)現状の3歳ダート戦線では上位に位置する馬と接戦を演じてきたわけです。南関3冠路線はJRA枠が少なく、2勝していないと賞金不足でトライアルすら出られません。その上澄みが走っているのがJpn1級レースと考えれば、そこに出るメンバーと接戦したこの馬の力量を素直に買いたいです。

2024年4月21日日曜日

【4/21(日)予想】フローラS・マイラーズCの注目馬とねらい目レース(福島中央テレビ杯)

■東京11R/サンケイスポーツ賞フローラS ユキワリザクラ

他のトライアルレースにも言えることですが、特にこのフローラSに関しては何らかの問題があって桜花賞に出られなかった馬が集まるわけで、G2という格に対し自ずからレベルは低くなってしまいます。それが例えばウインマリリンのように「桜花賞を目指すほどのスピードが無かった馬」であればまだしも、勝ち上がったものの気性面に課題がある、体質に不安がある等で重賞戦線で結果を残せなかったタイプが、他に適鞍も無いからとここに出てきては人気を吸って敗退するというのが一番厄介です。過去10年で1番人気が馬券圏内に来たのはわずかに3度という結果からも、このレースの見定めの難しさを実感します。今回も2戦2勝のクリスマスパレードにバロネッサ、カニキュル、アドマイヤベル等いかにも人気しそうな良血馬がズラリ。しかしながらこうした馬たちは教育的側面も踏まえ末脚を活かしたいがために控えることが多く、結果としてゴールデンハインドやジョディー等人気薄の先行馬の台頭を許す構図が繰り返されてきました。

では今年先手を取りそうな馬は?と考えましたが、前走逃げた2頭のうちエルフストラックは控える競馬を示唆。一方で前走の未勝利戦で逃げて直線差し返す勝負根性を見せたユキワリザクラは、強みを生かすためにも先行策に出ると見ました。ここまで2戦は坂路での最終追いでしたが、今回はコースで猛時計を披露。6Fのタイムが14.5-12.4-12.2-12.6-12.4-11.9と長くアクセルを踏んで止まらずに走れており、こういうタイプは自ら動いて主導権を握れば「なるべく動きたくない」騎手心理が働くトライアルでは優位に運べるはず。本番につながるかどうかはともかく、自分のレースが出来ればここでは面白い存在です。


■京都11R/読売マイラーズカップ ソーヴァリアント

前走の中山記念は陣営曰く「装鞍所からイレ込みがきつかった」とのことで、距離延長でハミを思い切り噛んでしまった分もあり大敗もやむ無し。その前のマイルCSでもゲートで隣のシュネルマイスターがガタガタしてたのに触発され落ち着きを欠き、リズムに乗れず⑫着敗退。経験自体は少ないものの3走前の富士Sで1.32.0の好時計で③着している内容からもマイル適性は高いと見ており、土曜の2勝クラス戦で1.32.1の勝ちタイムが出たことからも時計勝負は必至。立て直されたここは再度期待できる番でしょう。


■福島11R/福島中央テレビ杯 ショウナンアメリア

今開催の福島芝1200mは逃げ馬が(4,2,1,4)と圧倒。昨年の同開催では(4,1,1,10)だったことを考えれば逃げ有利に拍車がかかっており、今日午前の未勝利戦も逃げ馬が②着するなど最終週もその傾向に変わりはありません。ショウナンアメリアは前走の中山戦で前半33.4という流れを逃げて⑤着。少々無理をしても今のコンディションなら十分残せるはずで、絶好枠から逃げるのみでしょう。

2024年4月20日土曜日

【4/20(土)予想】福島牝馬Sの注目馬とねらい目レース(湘南S)

■福島11R/福島牝馬S エリオトローピオ

福島コース(3,1,1,0)に対しその他は(0,0,0,17)と絶大な当地相性を誇ります。昨年同様に格上挑戦でハンデ戦の福島民報杯を使う予定も除外になりここに回ってきましたが、3歳春までの賞金でここにいる馬も少なくないメンバー構成で近走実績と比して力の差は少ないと見ています。先週の福島はコーナー4つの芝レース(1800~2000m戦)で差し決着が4本というコンディションで、スムーズに外から進出するレースが理想。スタートが不安な鞍上には目を瞑って買いたいです。


■東京10R/湘南S シュヴェルトライテ

前走はキャリア初の1200m戦に使われスピード負けすることなく0.2差の⑥着に健闘。輸送で-18kgと大きく体を減らした中で恰好をつけられたのは大きく、陣営も今後は1200~1400m戦を主戦場にする意向を示しています。距離延長ローテでは昨年のフリーウェイS⑪着→白川郷S③着と結果を残しており、加えて良績は開催前半の良好な馬場状態の時に集中。そういった意味ではじっくり構えていては間に合わないであろう開幕週の東京1400mは絶好の条件で、流れに乗って運べればここは一発期待です。

2024年4月14日日曜日

【4/14(日)予想】皐月賞の全頭評価とアンタレスSの注目馬

■中山11R/皐月賞

[1]①サンライズジパング(菅原明)

2走前のホープフルSでは前半に意識して位置を取ったうえで差し勢が上位を独占する流れの中を③着と健闘。レガレイラに併せようとしたシンエンペラーに進路をカットされる不利もあり、その後に若駒Sを勝ち切ったことからもフロックでないことは明らかです。弥生賞をフレグモーネで回避したもののここ2週の調教を見る限り不安は皆無。最終週で緩い芝のインを引いてしまったことが悔やまれますが、立ち回り一つで進出可能な能力の持ち主と見ます。

[1]②メイショウタバル(浜中)

前走の毎日杯は自ら逃げて最後も34.4に纏め圧勝。重馬場適性の差もあったにせよ無視できないパフォーマンスで、下手に控えるより行ききったほうが良いタイプでもあるでしょう。ただし今回はホウオウプロサンゲが逃げる方針で、潰しにかかられた際にどこまで踏ん張れるかでしょう。

[2]③エコロヴァルツ(武豊)

前走の共同通信杯はスローの影響もあったにせよ終始行きたがる面を見せ、末脚を繰り出せずの⑤着。今回はもう少しペースも流れるでしょうが、ワンターンの1800mでも行きたがってしまったのは懸念材料。コスモス賞、朝日杯FSが必ずしもハイレベルでなかったことも踏まえれば、マイルで展開に恵まれた時にどうか、というレベルなのが現状です。

[2]④シリウスコルト(三浦)

前走の弥生賞では展開のスキを突いての先行策で③着。デビューは1200mでしたが短い距離で急かされると走りがバラバラになり、このくらいの距離でゆったり走らせるのが向いているタイプです。但し今回も陣営は先行策を示唆しており、折角末脚を持っているのにわざわざ馬場の悪いインを自ら取りに行くのは悪手でしょう。

[3]⑤ミスタージーティー(藤岡佑)

2走前の共同通信杯ではモロに掛かって末脚を繰り出せず⑦着、その前のホープフルSでは矢作師がハッキリと「騎乗ミス」と言及するほどの詰まり方で⑤着と敗れたレースはいずれも敗因がハッキリしています。その一方で勝ち切ったのは比較的頭数が落ち着いたレース(新馬:8頭立て、若葉S:10頭立て)でもあり、多頭数戦の捌きには不安を残します。

[3]⑥アレグロブリランテ(横山和)

前走のスプリングSは1000m通過が63.1というトライアルにしても遅すぎるペース。これを仮に勝ち切っていたとしても評価はできませんが、シックスペンスに千切られての②着。土台連対したレースは全て芝1800mで1分50秒台を回っての走破タイムで、ここでついていけるスピード能力は窺えません。

[4]⑦ルカランフィースト(松山)

2走前の若竹賞は前が止まったところを差し切り、前走のスプリングSはスローペースで流れ込んだものでしたがアレグロブリランテさえ捕まえられず。ここで通用する素地は窺えません。

[4]⑧ジャンタルマンタル(川田)

前走の共同通信杯では異次元のスローペースで前を捉えきれずの②着でしたが、道中は行きたがるところを川田Jが必死に抑えながら馬群の中を進ませていました。今回の共同会見でも明かされましたが、これは2000mを走り切ることを見越しての予行演習で、目先の勝利ではなく本番で折り合うことを目的にある意味「捨てに行ったレース」だったという解釈ができます。元々朝日杯FSでもかなり行きたがっており、直線で上手く進路が出来たことが大きかったとはいえペース的には今回の方が流れる上、中枠で馬群に上手く入れられそうなのは好材料。人馬が穏やかに走り切れれば、自ずから結果はついてくるでしょう。

[5]⑨アーバンシック(横山武)

京成杯組は③着以下が次走今ひとつという現状で、立ち回りで勝ち星を拾ったダノンデサイルより不器用ながら最後に脚を使ったアーバンシックの方が評価できるレースでした。特段スローペースでなかった中、今回の方がさらにメンバー強化となるうえ平坦の方が持ち味が生きるタイプにも見えますが、進路が出来れば脚は見せられるだけに押さえは必要でしょう。

[5]⑩レガレイラ(北村宏)

牝馬の皐月賞挑戦と言えば思い出されるのが2017年のファンディーナ(1番人気⑦着)。それまで3戦を危なげなく勝利し「怪物」とまで評されましたが、牡馬相手の締まったペースに手ごたえを失くし直線で失速。これをきっかけに自信を失くしてしまったのか、その後3戦も掲示板すら確保できず引退。主戦だった岩田康Jもこの年を最後に年々勝ち星を減らしていることも含めて、挑戦の難しさを実感した出来事でありました。

レガレイラの場合は既にホープフルSで牡馬相手にG1を勝っておりパフォーマンスを見ればそのような不安はあたらないのでしょうが、そのホープフルS自体が外有利の展開を差し切ってのものであり、アイビーSではスローペースとはいえホウオウプロサンゲに先着も許した過去。1番人気になることは理解できますが、果たして抜けた存在かと言われると疑問も残ります。それでも現状の中山も外差し優位のコンディションは明らかで、伸びどころを的確に把握できる北村宏Jであれば格好は付けられるはずでしょう。

[6]⑪ホウオウプロサンゲ(菱田)

連対したレースは何れも前半が61秒を回るスローペース。ここは無理してハナを取ると返り討ちに遭うでしょう。

[6]⑫コスモキュランダ(モレイラ)

前走の弥生賞は絶妙のタイミングでまくり上げた鞍上の好判断の賜物でしたが、前半5Fは60.4秒での通過と必ずしもスローというわけでは無く、どちらかというと馬場の悪いところを通らずに加速出来た分が大きい勝利でした。そこから中間はさらに一歩強い負荷をかけられ、鞍上も全力でG1を獲りに来るモレイラJとくれば上昇は必至。最後の3Fで決まるレースになると分が悪いですが、早目に動ける強みを活かせればここも好勝負可能でしょう。

[7]⑬ジャスティンミラノ(戸崎)

前走の共同通信杯は他の馬たちが折り合いに苦慮する中、スローと見て2番手を取ってピタリと折り合い、直線でも32.6の末脚を繰り出しての勝利。ただレース自体は新馬戦かと思うほどのペースで、デビューから2戦とも「スローの東京戦で前目から押し切っただけ」のパフォーマンスに過ぎません。締まったペースで揉まれた時に同様のレースができるかは怪しく。

[7]⑭シンエンペラー(坂井)

1頭になるとフワフワする面があり、馬群の中で運びながら併せ馬に持ち込みたいタイプです。ただそれが仇となってか、2走前のホープフルSも前走の弥生賞も内に押し込められ馬場の悪いところを走った形で、直線では外を回ってきた馬にやられての②着というレースが続きました。ホープフルSは外差し決着を思えば悪くなく、前走の弥生賞も最初のホームストレッチでトロヴァトーレにゴリゴリやられてインに追いやられたもの。相当にストレスの高いレースを経験できたのはここへ参戦することを考えれば大きく、まだ機敏さに欠ける面があり外目の枠を引けたのも好材料。兄ソットサスを物差しにする矢作師のコメントは冴えませんが、ここに入れば間違いなくNo.1を争える逸材。タイプ的に勝ち切れるかはどうかも上位候補としては信頼できる存在です。

[7]⑮サンライズアース(M.デムーロ)

前走のすみれSは、道中最もペースが緩んだタイミングでまくり上げた省エネ走法での勝利でした。コスモキュランダの弥生賞もそうですがまくりをやらせればデムーロJの右に出る者はいないと言えるほどで、ペース判断が完璧だったほかありません。逆にこの手の戦法が嵌るのは、各馬が本番を見据えた走りをするためペースが落ち着きやすい前哨戦に多く、流石にこの本番では13秒台の区間ができることは望みにくいだけに。

[8]⑯ダノンデサイル(横山典)

前走の京成杯は前目のポジションから坂上まで追い出しを待ったうえでキッチリ前を捉えた勝利でした。ゴール版から逆算しているのかと思うほどの鞍上の完璧な仕掛けタイミングの賜物で、今回はここからさらに2秒ほど時計を詰めなければいけないと考えると楽ではありません。

[8]⑰ビザンチンドリーム(ムルザバエフ)

前走のきさらぎ賞は到底届かなそうなところからの差しが決まっての勝利。メンバーレベルは確かに強調できませんが、日本競馬への適性に疑問符のあったピーヒュレクJが駆って勝ち切れたのは能力の高さを感じさせるものでした。ただ、テンションが高いことがネックなこの馬が今回初輸送。デビュー戦も厩舎装鞍せざるを得ないほどだったことを思えば、当日のテンション次第でパフォーマンスは大きく左右されかねないだけにアテにはしにくいです。

[8]⑱ウォーターリヒト(幸)

河内厩舎最後のクラシック参戦。前走のスプリングSは究極のスローペースに泣かされての⑨着でしたが、上りは33.5と自分の脚は使えていました。シンザン記念で速めの流れを差し込むレースも経験しており、どんな競馬にも対応できるのは強みでしょう。ただ、ここまで戦ってきた相手は強調しにくく。

<予想>
◎シンエンペラー
○コスモキュランダ
▲レガレイラ
△ジャンタルマンタル
△サンライズジパング
△アーバンシック
△メイショウタバル
△ビザンチンドリーム


■阪神11R/アンタレスS ケイアイパープル

サウジC・ドバイWCへの参戦が増えたことに加え、昨年まで2月に実施されていた川崎記念が4月に移行。このアンタレスSの立ち位置は年々微妙になりつつあり、実績馬と呼べる存在が少ないメンバー構成に。ケイアイパープルはご存じの通り交流重賞2勝の実績馬でここに入れば十分に威張れますが、近走は状態が整わず。ここに来てようやく体調が上向いてきたこともあって、この中間は久々に加減せずに調教が出来ており復調を伺わせます。藤岡康Jはこの馬と手が合っており、ここも無事なら乗っていたであろうことを思えば何ともやるせない気持ちになりますが、復活のチャンスがあるならここでしょう。

2024年4月13日土曜日

【4/13(土)予想】アーリントンCの注目馬

■阪神11R/アーリントンカップ ケイケイ

前走の1勝クラス戦は35.5-34.9の後傾戦を差し切ってのもので、その上で勝ち時計1.33.7はなかなか優秀。レースに集中しきれない部分がありデビュー前から去勢されたほどですが、前走はブリンカーを外しての一戦でも馬群の中でしっかり折り合い脚を使えたように、精神面での進境は目を見張るものがあります。姉にはアルテミスS・ローズS③着で秋華賞⑤着のラテュロスがいる血統で仕上がりの早さも裏付けられており、時計だけなら上位人気と引けは取りません。遠征の意欲も買って一発期待です。

2024年4月7日日曜日

【4/7(日)予想】桜花賞の全頭評価

■阪神11R/桜花賞

[1]①ワイドラトゥール(北村友)

新馬戦、紅梅Sはかなり恵まれたメンバー構成で、前走のチューリップ賞は労せずして先手を取れたかに見えましたが直線でサッパリ。紅梅Sで先着したセキトバイーストを捕らえられなかったばかりかイン有利にもかかわらず伸びが無く⑬着に敗れたあたり、現状まともにペースが流れると1600mは厳しい印象です。

[1]②クイーンズウォーク(川田)

前走のクイーンCはラスト3F目が11.1と最も速くなるラップで、後方から押し上げる馬にとっては一番キツイところで脚を遣わされたレースでした。それを外からまくり上げたこの馬(とルージュスエルテ)は強いレースをしたと言ってよく、坂下から動き出さなければいけない桜花賞に向いた走りができるタイプです。但しその前走は器用さに欠けるところを大外枠でリカバリーできた部分が大きく、昨年のリバティアイランド同様内枠からどのように立ち回るかが課題です。調教で良く見せるタイプではないとは言え1週前、最終と併せ馬で遅れたあたりも気がかりで、やはり次を見据えた仕上げであることは否めないでしょう。

[2]③イフェイオン(西村淳)

前走のフェアリーSでは外枠で壁を作れず力みながらの追走でしたが、直線で一足を使い後続を完封。この馬以外の上位馬は差し勢が独占したことからも決して展開に恵まれた勝利ではなく、好位から上手く脚を使える強みが活きました。ただ、デビューから3戦何れも直線の短いコース(京都内回り&中山)しか経験がなく、母のイチオクノホシも内回り巧者でした。この枠なので上手く立ち回れればチャンスはありますが、長い直線でどこまで脚を使えるのかは未知数という存在です。

[2]④キャットファイト(松山)

アスター賞の勝ち方からも持てるポテンシャルは高いのですがいかんせんテンションが上がりやすく、初めての関西圏での競馬となった阪神JFでもスタートが決まらず大敗。2走前のフェアリーSでもテン乗りの坂井Jで御しきれず⑥着と、関東圏+乗り慣れた鞍上(現状では大野J)が理想というタイプ。輸送に加え大野Jがアクシデントで乗り替わりとなった今回は厳しいでしょう。

[3]⑤シカゴスティング(浜中)

前走のフィリーズレビューは前半33.8のハイペースの中、控える競馬を試みましたが折り合いを欠き⑫着大敗。ファンタジーSでは上手く前に壁を作り③着に好走、阪神JFでは行く気に任せてハナを切り⑤着と、位置取りどうこうというより喧嘩せずに走れるかがポイントです。そういった意味では連勝は何れも距離短縮ローテでのもので、距離延長となるここは再び折り合いの懸念が。

[3]⑥ハワイアンティアレ(池添)

ゲートがもっさりしていて左に張る癖があり、それを何とか矯正しながら走っている現状。まともに追えない中でも新馬戦では33.8の末脚を繰り出しており力はあるのですが、真っすぐ走れないのでは馬群に入れて運ぶのはリスクが高く、この枠からだと一旦下げて直線で捌けるかどうかというレースになりそうです。前走のチューリップ賞では直線で上手く捌いて脚を使いましたが、外を回して距離ロスの大きかったスウィープフィートとは脚色の差が歴然。ゴール前で鈍っていたことを考えれば坂があるコースは現状不得手のようです。

[4]⑦スウィープフィート(武豊)

前走のチューリップ賞は開幕2週目でまだインが活きるコンディションでしたが、後方から大外を回す大味なレースで差し切り勝ち。3角で噛んでしまいスムーズさを欠いた阪神JF⑦着以外は全て③着以内という堅実派で毎度末脚は確実に使いますが、ちょっとここでは力が違ったというレベルの勝利でした。スイープトウショウの孫らしく外回り向きのエンジンを持っており、スタートが悪くてもレースを組み立てられる強みは多頭数戦向き。昨夏のデビューから2か月以内の間隔でここが7戦目というローテはプラスではないものの、動き出しが早くなり上り35秒台の決着となれば出番も。

[4]⑧コラソンビート(横山武)

前走のフィリーズレビューは陣営曰く仕上がり途上で、好位のインを進む絶好の展開ながら伸びきれず②着。元々賞金的には足りておりわざわざトライアルを使う必要のない中で、初めてでもない輸送競馬を使ったのは叩きの目的もあったと考えれば悲観する内容ではないでしょう。引き続き栗東滞在で調整された今回はコース追いに戻して動きの良さを取り戻しており、前走以上の出来にあると言えるでしょう。ただ完成度の高さを考えれば阪神JFでの上位2頭との末脚の違いは歴然で、1F延長となるここは好位を取ってどこまで、というレースになるでしょう。

[5]⑨アスコリピチェーノ(北村宏)

熱発で帰厩が遅れたとはいえ、コースを中心に熱心に追われ週ごとに時計も良化。前走の阪神JFでは道中馬群に押し込められる窮屈なレースながら我慢を利かせて直線ひと足という優等生な競馬で勝ってもおり、操縦性の高さという意味では伸びどころにきちんと誘導できる北村宏Jとも手が合っています。3歳にピークを迎えることの多いダイワメジャー産駒でもあり、現時点での完成度でも一歩リード。極端に位置を落としさえしなければ堅実に上位争いできる存在でしょう。

[5]⑩セキトバイースト(藤岡佑)

前走のチューリップ賞は想定よりも速いペースながらハナを取り切って②着好走。稍重馬場+内有利のコンディションが手伝った面は大きいものの、これまで逃げたことが無かった中で新たな一面を見せました。その前走で初コンビを組んだ藤岡佑Jがエトヴプレを蹴っての継続騎乗で、中間も2週連続で攻めに跨るなど力を込めています。デクラレーションオブウォー産駒はどういうわけか多頭数戦に弱いというデータが出ており、仮説として揉まれ弱さを内包する可能性が考えられます。そういった意味では無駄に控えるレースをしていたこれまでではなく、前走のように極端なレースをした方が気分良く走れるということも言え、引き続きハナに立つレースが出来た時には注意が必要な存在かもしれません。

[6]⑪ライトバック(坂井)

2走前のアルテミスSでは力んだ分もあり伸びきれず④着。前走のエルフィンSでも向こう正面で怪しい部分はありましたが馬群の中で辛抱して直線でも間を割っての差し切り勝ち。精神面での進境がうかがえるレース内容でした。ただ勝った2つのレースは前半の入りが36秒以上かかった平坦コースでのもので、坂のあるコース且つまともにペースが流れた時にどこまで脚を使えるかは未知数です。

[6]⑫ステレンボッシュ(モレイラ)

前走の阪神JFではデビュー以来初めて最終追いを単走で済ませての臨戦。陣営曰く、初の栗東調整でカイ食いが細ってしまったとのことでレースも-6kgでの出走でしたが、直線では進路を見つけると鋭く伸びてタイム差なしの②着に好走。ルメールJが馬群の中に進路を求めるときは調子の悪いサインで、今回は2回目の栗東で中間も順調、最終追いもウッドで併せ馬とくれば本領発揮のタイミングでしょう。

[7]⑬テウメッサ(岩田望)

2走前の未勝利戦は坂上まで進路を探りながらのレースで、いざ追い出されるとぐんぐん伸びての圧勝でした。ただ前走のアネモネSはほとんどが1勝馬という組み合わせの中キャットファイトを捉えきれずの②着で、加えて2代母のライラプスは春2冠で前哨戦好走→本番凡走を繰り返したトライアルホース。ここでの上がり目はと言われると?

[7]⑭ショウナンマヌエラ(岩田康)

前走のチューリップ賞は出遅れが全ての敗戦でしたが、切り替えて後ろから脚を遣い上り34.9はメンバー中3位。但しハワイアンティアレ同様坂で鈍っていたのに加え、新潟・東京での2戦はキレ負けを露呈してのもの。位置取りが改善すれば見せ場は作れそうですが、阪神外回り向きの末脚は現状見せられておらずで。

[7]⑮エトヴプレ(藤岡康→鮫島駿)

前走のフィリーズレビューでは前半3F33.8のハイペースを逃げ切り勝ち。イン有利のコンディションに加えてコラソンビートが本調子になかったなどアシスト要素はありましたが、スプリント戦とあまり変わらないペースで押し切ったのはスピード能力を示した一戦でした。父のトゥーダーンホットはドバウィ産駒で、デットーリJを背にサセックスSを制するなど1400~1600mで活躍した快速馬。ここはセキトバイーストがハナに立つと見られ下手に競り合ってしまうと共倒れの懸念がありましたが、元来逃げを好まない鮫島駿Jへの手替わりで状況は一変。元々番手からのレースで勝っており、2番手で折り合い後続に蓋をする役目が果たせればセキトバイーストのアシストになるばかりか自身も残せる可能性が。

[8]⑯セシリエプラージュ(M.デムーロ)

前走のフィリーズレビューは内有利の馬場コンディションながら外を回して脚を遣い③着に好走。インがごちゃつく中で外に進路を取った鞍上の判断が嵌った格好ですが、不自由なく追えた割にはもうひと足が欲しかったところ。母アットザシーサイドも4勝中3勝が平坦コースであったように、本来は2走前に上がり最速をマークした京都や前走のような内回りコースなどの方が向いているタイプ。ここも外枠は歓迎ですが、坂で鈍る分をカバーするという乗り方は出来ない鞍上だけに。

[8]⑰マスクオールウィン(津村)

500kg近い馬体の持ち主で、前走のフェアリーSでは急坂向きのパワーが活きての②着。先行馬が止まった分でもあり、お構いなしに脚を使えるメンバーが揃ったここでは前進は難しいでしょう。

[8]⑱チェルヴィニア(ムルザバエフ)

父ハービンジャー、母はフローラS勝ちのチェッキーノという血統背景からも適性がマイルにないのは明らかで、代役の選定が抽選結果が出るまでずれ込んだのも「ここで勝つため」のチョイスではなく「手戻りする前提でいかにスムーズにやり過ごせるか」を模索した線が強く、手は合っていそうですがここで全力、という態勢では無いでしょう。

<予想>
◎ エトヴプレ
◯ステレンボッシュ
▲セキトバイースト
△アスコリピチェーノ
△スウィープフィート
△クイーンズウォーク
△チェルヴィニア
△コラソンビート