Special Thanks

当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2022年10月30日日曜日

【10/30(日)予想】天皇賞(秋)の全頭評価とねらい目レース(新潟12R)

■東京11R/天皇賞(秋)

[1]①マリアエレーナ(松山)

距離を伸ばしてから成績が安定していますが、立ち回りの巧いタイプで前走の小倉記念にしても上手く内を掬えた分の圧勝でありました。左回り自体は問題ないものの、内が伸びにくいコンディションなうえ小柄な馬体で56kgを背負うとなると超えるべきハードルは低くありません。

[2]②カラテ(菅原明)

前走の新潟記念はそれまでほとんど良績の無かった2000m戦での快勝。爪が伸びやすく暖かい時期は調整が難しい馬で、最終追いの栗東坂路53秒というのは以前美浦の坂路を51秒で駆け上がっていた馬とすれば物足りなくも映ったのですが、逆にそういう変化があったからこそ中距離への転向を判断したのかもしれません。

今回も前回同様坂路で53秒台と上々の動き。夏負け気味の調整過程であった前回に比べ、気温が下がった今の方が調子が上向きで、前回時3Fと2Fが逆時計だったのが今回は加速ラップを踏めています。元々マイルの実績馬故、コーナー3回のスピード勝負は歓迎のクチ。58kgも経験済で一発の魅力は十分です。

[2]③パンサラッサ(吉田豊)

最初の一歩目が遅いのは元からですが、前走でも指摘している通りドバイターフの頃からやや出が悪くなっており、ハナを取るのに一苦労しているのが気になります。陣営も「自分のレースをするだけ」とコメントしている通り逃げは揺るぎませんが、叩き2戦目のバビットが外におりスンナリとは行かない可能性も。ただでさえ出脚が悪いのでこの枠では被される懸念が大きいです。

[3]④ポタジェ(吉田隼)

大阪杯を見ていても解る通り、元々瞬発力勝負では分が悪く前目からスピードを生かすレースで勝ってきました。ポリトラックで仕上げられた前走毎日王冠の時に比べれば、坂路で追われた今回は一応の上昇が見込めますが、相変わらず陣営は控えるレースを示唆しており、まっとうな末脚比べではキレ負けするでしょう。

[3]⑤ダノンベルーガ(川田)

皐月賞は内枠が仇となり、ダービーは距離で止まってしまったというのが内外の共通見解。故に今回はベスト距離・ベスト舞台であることは間違いないのですが、気になるのは夏休みを含む中間の調整過程です。

最終追いはダービーも今回も軽めですが、元々右トモに疲れがたまりやすいタイプでそれに配慮していると堀師が詳細を語ってくれています。加えてダービー後、左の飛節球炎を発症しその治療に充てた分、もう少し休養期間が欲しかったというコメント。これを額面通りに捉えれば「天皇賞に出るのは既定路線だけど本当は間に合っていない」とも取れるわけです。名トレーナーをしてもこの馬を仕上げるのは難しいようで、現に中間も川田Jが来ることはなくコメントも無し。その最終追いは格下相手に後れを取る内容で、陣営は「先週びっしりやったので微調整で」と語っていますが、未勝利馬(しかも3歳)を交わすだけの負荷すらかけたくないというのは流石にどうなのかと。

[4]⑥ジオグリフ(福永)

秋初戦。完成度の高い馬で、皐月賞は外枠からスムーズなレースができた分の①着でした。ダービーは多頭数でごちゃついた分もありスムーズに運べずの⑦着で力負けではないものの、多少のロスをカバーできるという意味では2000mの方がやり易いという判断でしょう。但し毎々触れているように、ノド鳴りを抱えており常にそのリスクと戦わなければいけません。特に今週の東京はほとんど雨が降っておらず空気も冷えてカラッカラ。能力は認めても軸にはできないタイプです。

[4]⑦イクイノックス(ルメール)

ダービーは戦前からも懸念されていた通り距離に阻まれた印象で、勝ったドウデュース、③着のアスクビクターモアがスピードの持続力に長けたタイプでもありそちらに軍配が上がったレースになりました。長い直線でエンジンをふかすのが得意なタイプで、ダービーの結果を考えれば先を意識することなくここに全力投球してくるのは当然の流れでしょう。速めのラップを刻まれるとどうかという懸念はありますが、Bコースに替わったものの外差しのトレンドは相変わらずで、自分のレースができればここは好勝負可能でしょう。

[5]⑧シャフリヤール(C.デムーロ)

前走のプリンスオブウェールズSは最後伸びを欠きよもやの④着。元々不良馬場の神戸新聞杯でも④着と取りこぼしており、欧州の馬場は向かなかったのかもしれません。ダービー、ドバイシーマクラシックを勝ってはいますが、昨年のジャパンカップの内容などを見てもやはり理想は2000m前後のスピード勝負。適性舞台に戻ってきたここは無視できない存在です。

但し、気になるのがデビュー時からあまり馬体の成長がみられていない点。陣営も精神面の成長は認めますが、450kgでデビューした馬が今回の調教後馬体重でも462kg。恐らく輸送を経て450kg台前半くらいに収まってくるでしょうが、藤原英師も「能力の限界がわからない」と語る通りまだ伸びしろがあるのか既に完成しきっているのかはジャッジが難しい状況。国内戦では初めて58kgを背負うわけですからその点もクリアする必要があります。

[5]⑨ジャックドール(藤岡佑)

前走の札幌記念は控えて結果を残せたこと自体は大きいですが、パンサラッサが垂れてきた分もあったうえ上りが37.7も掛かった展開で差しのききにくい芝コンディションになったことも幸いしました。本来本領を発揮できるのは左回りの2000m。秋への始動戦と考えれば十分な内容ではありました。

当時と違って今の東京は外差しもバンバン効くコンディションですが、この馬自身も33秒台の上がりを使って逃げきっている経験があり速い脚は持っています。あとは58kgへの対応と逃げが叶わなかったときにそのように自分の能力を発揮できるかがポイントです。追い切り同様にリラックスして走れれば。

[6]⑩ノースブリッジ(岩田康)

前走の毎日王冠は痛恨の出遅れも最後にひと脚を使い0.4差の⑤着。以前は行けないとからっきしだった馬でしたから、地力の強化を感じさせる一戦でした。中間はウッドで3頭合わせを敢行。岩田康Jが駆けつけ、大きく追走し直線で仕掛けられるとすぐに前を捉える抜群の動きを見せました。速い脚を持っていないので上がり勝負になると厳しいですが、飛ばした先行勢を見ながら運べれば浮上の目も。

[6]⑪レッドガラン(横山和)

今年に入って重賞2勝と充実期を迎えていますが、元々は折り合いの関係からマイルを使われていたもののここに来て精神面の不安がなく走れているのも大きいです。但しその2勝はいずれもレースの上がりが35秒台で、流石に7歳でもあり速い上りを求められるこの舞台はパフォーマンスを落とす懸念が。

[7]⑫バビット(横山典)

前走のオールカマーでは1年7か月のブランクをはねのけ④着。キングオブドラゴンが張り合わず楽にハナを取れ理想的な展開を刻みましたが、最後はキレのある差し勢に交わされてしまいました。今度は前回以上に差し勢の台頭が見込める東京替わりで同型もおり、元々気のいいタイプにつき続戦によるメンタルの高ぶりも心配です。

[7]⑬アブレイズ(マーカンド)

前走の府中牝馬Sでは見せ場十分の⑤着。元々上りのかかる展開でないと厳しいと見ていましたが、前目を進み最後も34.3でまとめてきました。休み明けは走らない馬にしてはこれは上出来と言っていい内容で、叩かれての中1週で上積みも期待できます。元々2走前のヴィクトリアマイルでも控えて32.9の脚(メンバー最速)を使い⑦着まで押し上げていますから、5歳を迎えここに来て馬が一皮むけてきた印象すらあります。

何より期待は、今週来日して既に2勝を挙げているイギリスリーディング3位のT・マーカンドJです。

昨日は5鞍に騎乗し③⑤④①④着とオール掲示板。今日も東京2Rで既に勝ち星を挙げており、これを含め5鞍に騎乗します。乗鞍の数自体は本国リーディングでも2位につける妻のH・ドイルJの方が多いのですが、昨日のレースを見て感じたのは「安易に進路を求めず、直線では併せ馬にこだわり1つでも着を拾う」騎乗スタイル。溜めさせることを意識しつつ、かといって下げるのではなく好位で壁を作り直線でしっかり追うというのは我慢も必要ですし詰まりのリスクと表裏一体でもあります。

ただ、海外、特に欧州の競馬は小頭数のレースも多く、馬群が密集しやすいことがこのような騎乗スタイルが求められる一因でもあります。その点日本の馬は切れ味を持つタイプが多く、多少の距離ロスがあっても外に持ち出して脚を伸ばせば勝てることからあまりリスクのある騎乗をする人はいません。この秋は残念ながら騎乗停止になりましたが、スミヨンJが日本で勝ちまくれるのもこういった違いが生んでいるとも言えます。

今回アブレイズに求められるのはまさに「好位で溜めを作り直線でひと脚」という競馬。マイルでも善戦し速い上りに対応できている今なら一発の魅力は十分で、マーカンドJがその良さを引き出せばヘヴンリーロマンスの再現があってもいいでしょう。

[8]⑭ユーバーレーベン(M.デムーロ)

フローラSでさえも取りこぼしたように、2000mは正直距離不足の感が否めません。とはいえ香港ヴァーズが本線であるが故、逆算して酷な斤量を背負わずに使えるのはここぐらいしかないのが正直なところ。外目を無難に回ってくるだけのレースになりそうです。

[8]⑮カデナ(三浦)

今年は得意の小倉でも③⑥⑦着と尻すぼみ。過去4回の天皇賞挑戦と比べればメンバーはまだ与しやすいとはいえ、大外枠を引いてしまったこともあり立ち回りも難しく。

<予想>
◎アブレイズ
○イクイノックス
▲カラテ
△シャフリヤール
△ジャックドール
△ジオグリフ
△ノースブリッジ


■新潟12R アムールマルルー

速い上りが使えず、上りのかかる展開で浮上するタイプ。前走の中山戦は雨の降りしきる中の重馬場でしたがのそっとしたスタートで後方から。結果的に先行勢がそのまま残り出番のないレースになりましたが上りは35.0、2番手が35.7だったことを考えれば1頭だけ違う脚を使っていたと言えます。距離延長で追走が楽になることに加えて、雨の影響もあり新潟芝は上りがかかるようになっており、内枠から上手く立ち回れればチャンスあり。

2022年10月29日土曜日

【10/29(土)予想】アルテミスSの注目馬とねらい目レース()

■東京11R/アルテミスステークス マラキナイア

デビューは中京のマイル戦。中京は3角からなだらかな下り坂が続き直線で急坂を迎えることから上りが掛かりやすく、特に体力面で心もとない2歳牝馬にとってはタフな舞台です。マラキナイアは3番手を進み、メンバートップの34.7の末脚を繰り出し快勝。前半が47.8とそれなりに流れた割に最後まで脚が使えた点は大きく、このコースにおける2歳牝馬のパフォーマンスとしてはかなり高いものがあります。


上記は過去10年(2013年以降)における中京芝1600戦で「4角3番手以内」で「上り35.0未満」で「①着」だった馬です(減量騎手騎乗を除く)。ヌーヴォレコルト、ナミュールの活躍は言わずもがなで、エピファレーヌもこのレースの後両脚の屈腱炎で引退を余儀なくされましたが無事ならいいところまであったはずの馬でした。しかしながらこれらの4鞍を「前後半のタイム」で見ると…

マラキナイア 47.8-46.9
ナミュール 52.7-46.3
エピファレーヌ 48.2-46.8
ヌーヴォレコルト 49.1-47.4

一番前半の流れがきつかったのはマラキナイアの新馬戦で、他3頭は上がり最速でないことからもわかる通り「流れに乗って走っていればそれなりの上がりが出るレース」でもありました。マラキナイアは自力で勝ちに行き、さらにその末脚が他を上回るという文句のつけどころのない内容ですから、これを重視しない手はないでしょう。

もちろん今の東京が外差し傾向で、リバティアイランドが額面通りの末脚を繰り出せばお手上げという見解に異論はありません。しかしながら、姉のロムネヤが新馬勝って以降今ひとつという成績が続いており、リバティアイランドにしても新馬戦のパフォーマンスを果たして維持できるのかどうかは確証が持てない段階。それで一本被りの人気なのであれば他から妙味を探るべきと見ており、ポジションを取れて脚を使えるこの馬の出番があって驚けないでしょう。


■新潟7R リーゼントフラム

2回の直千競馬は6、5番枠とゲートに恵まれず。それでも②⑥着と小差に纏めており適性の高さを見せています。今回は枠順が一気に好転しねらい目です。


■東京9R/伊勢佐木特別 メラーキ

キレ負けするタイプで、2勝は不良馬場の中京芝2200mと良馬場の中山ダ2400mと上がりのかかるときに勝ち切っています。東京は火曜日以降降水がなく、乾燥した秋晴れでダートの含水率は2.1%とパサパサ。半年ぶりではありますが3走前の①着は2か月半ぶりのレースで、休み明け自体は苦にしないタイプ。条件が好転するここはいきなりからやれても。



2022年10月23日日曜日

【10/23(日)予想】菊花賞の注目馬とねらい目レース(新潟6R)

■阪神11R/菊花賞 ジャスティンパレス

平坦の京都開催は切れる脚を持つタイプが台頭する一方で、最後に坂のある阪神は後半5~6Fにかけての加速が求められます。ジャスティンパレスは典型的な「切れる脚を使えないタイプ」で春2冠は出番がありませんでしたが、中京開催の神戸新聞杯でレースラップに合わせて加速する形で完勝。周りが速くなるところで脚を使うと本来は苦しくなるところで、実際同レースの②③着は道中後方を進んだヤマニンゼストとボルドグフーシュ。ああいう競馬しかできないボルドグフーシュはともかく、最後の最後まで脚の使いどころを待ったヤマニンゼストが②着に食い込むレースなのですから、好位を進んだ馬にとってどれだけタフなレースだったかは推して知るべしでしょう。

それでも世間的にはダービー③着のアスクビクターモアを下したガイアフォースのセントライト記念の方が評価が高く、全体的に神戸新聞杯組自体が低評価。3角から下り坂となりロングスパートが必要なこの舞台で、春2冠とは全く違う適性が求められるとくればこの馬を見直すのはありでしょう。デビュー8年目の鮫島駿Jにとっても初G1の大きなチャンス、この流れに乗ってもらいたいものです。


■新潟6R マイネルデステリョ

使われながら良くなるタイプで、3か月ぶりの前走は叩きと割り切れます。元々陣営はこのレースから使い始める予定だったのを2週前倒ししたのが前走で、柴田大Jで叩きを使いここに和田竜Jを配することができたのはひとえに畠山師の計らいもあったでしょうか。若手主体の今週の新潟に1000勝ジョッキーが混ざっていること自体かなり異例(新潟牝馬Sのストリクトコード騎乗のため)ですが、ここは格の違いを見せつけてほしいものです。

2022年10月22日土曜日

【10/22(土)予想】富士Sの注目馬とねらい目レース(阪神12R)

■東京11R/富士S ラウダシオン

「その距離適性に求められるよりも少し早いペースを刻める」というタイプで、例えば「1200m寄りの1400m戦」や「1400m寄りの1600m戦」といった、その距離で実績を残している馬が苦しむようなペースで好走する馬です。例えば一昨年のNHKマイルCはそれこそ「1400m向き」のレシステンシアを競り落としての①着で、昨年・今年の京王杯スプリングCもメイケイエール、トゥラヴェスーラといったスプリントG1の好走馬に混ざって①⑤着と好走しています。

今開催の東京はかなり時計が出ており、先週日曜日の12Rに組まれていた2勝クラスの芝1600mの勝ちタイムが1.32.6。春のNHKマイルC・安田記念の勝ちタイムが何れも1.32.3ですから、ここも1分32秒台の時計はたやすく出てしまいそうなコンディションです。こうなるとマイラーでも緩い流れを差し込んでくるタイプはついていけず、短めの距離適性を持つ基礎的なスピードに長けたタイプの出番。ラウダシオンの今年は④⑨⑤⑫着ですが敗れたのはスプリントとダートを使われた時で敗因は明確。東京マイルに強い菅原明Jへの手替わりで一発を期待です。


■阪神12R メイショウカイト

前走は昇級初戦に加え10か月ぶりのレースで⑮着。しかしながらこの馬は未勝利を脱出した時もそのあと半年休んで⑪着→中1週で続戦し15番人気で③着としたように、叩かれて上向くタイプで前走は度外視可能。連続凡走しないタイプでもあり、続戦のここがねらい目と見ます。

2022年10月16日日曜日

【10/16(日)予想】秋華賞の注目馬とねらい目レース(オクトーバーS)

■阪神11R/秋華賞 ライラック

2000mで争われる秋華賞は牝馬限定戦としては距離の長い部類で、加えて阪神開催となったことで最後の急坂を克服するために基礎的なスタミナが求められるようになりました。昨年札幌記念を勝って臨んだソダシが敗れたように、短距離や平坦と言ったスピード寄りのレースでの良績を鵜呑みにしにくいレースでもあります。

もう1つ、考えるべきは「内で渋滞が起こる可能性」です。同じ舞台で行われる牝馬限定戦と言えば夏のマーメイドSが挙げられますが、最後に力尽きた先行馬がインで下がってくることで詰まりが発生し、結果的に外をスムーズに伸びた差し馬が台頭するケースが多いです(ここ2年は開催日程の変更で開幕週に行われることで内前の馬も多く好走していますが)。今年はラブパイローを筆頭に伏兵勢に先行馬が多いメンバー構成ですが、好位差し勢にはこれを捌くことが求められるうえ先週の京都大賞典を見ても外差しの利くコンディションにつき、外を回せる差し馬の台頭に気を付けるべきと見ています。

ライラックは4走前のフェアリーSで勝った時のように、ごちゃつかずに外をスムーズに回せるレースが理想です。前走の紫苑Sも4角で挟まれる局面があり③着で、ここ3戦はそういったロスの多い戦法を好まない鞍上の分この馬の良さを生かし切れない騎乗でもありました。サークルオブライフの回避により、2勝いずれの手綱も取っていたデムーロJに戻るのは好材料。道中で距離ロスなく運べる内枠も歓迎で、元々は4走前にはスターズオンアースにも先着。相沢師の言う通り、捌き一つで好機でしょう。


■東京11R/オクトーバーS ショウナンマグマ

前走のセントライト記念でも◎を打ちましたが、直線で失速し1.5差の⑨着。ラジオNIKKEI賞の内容から考えても、距離と坂が壁になったと見るべきでしょう。そこから坂の緩い東京替わり・距離短縮となれば前進は可能で、気分良く行ければ少々ペースが速くても残せるタイプ。何が何でも、という馬はおらずで展開利も見込めそうです。

2022年10月15日土曜日

【10/15(土)予想】府中牝馬Sの注目馬とねらい目レース(飛翼特別)

■東京11R/アイルランドトロフィー府中牝馬S クールキャット

母メジロトンキニーズはダイヤモンドS②着等大箱コースで活躍。この馬も立ち回りの課題を持つ分大箱コースでごちゃつかない方がいいタイプです。東京コースは①⑤①⑭着ですが、⑤着のアルテミスSは道中で不利があってのもの。⑭着のオークスは掛かり気味に追いかけてきたソダシとステラリアに終始つつかれる厳しいレースでやむを得ない敗戦と言えるでしょう。

加えて揉まれずに運べることが理想で、過去12戦ほとんどすべてフルゲートのレースに出ておきながら2桁馬番を引けたのがわずか1回。久々に外目の枠を引けたここはチャンスで、ソダシが本番を見据えた仕上げである点も含めねらい目でしょう。


■新潟11R/飛翼特別 ヴィクトワールメイ

前走の驀進特別が初めての千直。着順こそ⑨着でしたが9番枠からのスタートで外に持ち出すのに時間がかかったうえ、直線では挟まれてブレーキを踏む不利も。枠順好転のここはスタート五分ならポジションは取れそうで、芝の生育の違いから夏と比べ内枠・先行勢のアドバンテージが薄れる秋開催なら素直に外枠から妙味を探るべきと見ます。

2022年10月10日月曜日

【10/10(月・祝)予想】京都大賞典・マイルCS南部杯の注目馬とねらい目レース(GCC)

■阪神11R/京都大賞典 キングオブドラゴン

目標レースに間隔を取って臨みたいという最近の傾向もあり、近年の京都大賞典は秋の天皇賞へのステップという位置づけは薄れつつあります。マカヒキ・アリストテレス・キセキという昨年の上位3頭の顔ぶれからもわかる通り長めの距離適性を持ちながら古馬G1では足りなくなっている馬が集まっているのが現状で、今年も悪い意味の混戦と言えます。このメンバーであれば川田Jを配したキングオブドラゴンで足りるでしょう。

ラヴズオンリーユーのイメージとは裏腹に川田Jが矢作厩舎の馬に乗ることは稀で、今年もまだ5回しか機会のないこのコンビですがその戦績は(2,0,0,2)。昨年は(5,4,2,6)、一昨年も(3,2,1,1)と総数こそ多くないですが確実に決めてくる起用です。川田Jの特徴として「逃げを嫌う」ことが挙げられますが、今回は同厩のユニコーンライオンが逃げ宣言をしており隊列はすんなり決まりそうで、番手からでも競馬の出来るタイプで問題は無いでしょう。

前走のオールカマーは3か月半ぶりのレースだったうえ、スタートでバビットに前をカットされてリズムに乗れず。元々叩いて調子を上げる厩舎でもあるうえ、所属騎手を重用する矢作師にも関わらず坂井Jは重賞勝ち馬のユニコーンライオンに乗せ、重賞勝ちの無いキングオブドラゴンにテン乗りの川田Jを配してきたあたり、ここでタイトルを獲らせたいという意向が伺えます。


■東京11R/グリーンチャンネルカップ サンダーブリッツ

全5勝のうち4勝がこのコース。器用さに欠ける部分があるためワンターンの東京コースが向いていますが、4角で5番手以内にいれば(3,1,0,0)と発馬と位置取りが鍵となります。その点横山武Jへの乗り替わりはこの馬の良さが出せそうで、最終追いで先着した相手のシーズンリッチは月曜の未勝利戦を快勝。動きにも不安はなく得意コースで能力全開なら。


■盛岡11R/マイルチャンピオンシップ南部杯 エアスピネル

左回りワンターンのマイル戦は得意の舞台。9歳シーズンも元気に走っており、前走のさきたま杯はコーナーを4回回る不適舞台にも拘らず、前有利展開を道中じわじわと追い上げての④着と価値のあるレースでした。ここは来月同舞台で行われるJBCへの叩きという見方もでき、有力馬はここから調子を上げていく仕上げを施されている中この馬は最終追いの坂路を単走で52.2-12.2と好時計をマーク。特に2Fの24.3というタイムは秀逸で、最終追いの時計としては2017年の京都金杯①着時に匹敵する水準です。このようなタイムを出せること自体が久々な上、輸送を控えながら直前にここまで負荷をかけられるのも珍しく、それだけ体調が良いことの裏返しと見ます。他馬が調子を上げ切る前のこの舞台でこそチャンス大でしょう。

2022年10月9日日曜日

【10/9(日)予想】毎日王冠の全頭評価とねらい目レース(オパールS)

■東京11R/毎日王冠

[1]①レッドベルオーブ(幸)

距離を詰めても折り合いがどうにもならず、前走の小倉日経OPではついに大逃げを敢行。結果的に気分良く行けたぶん残せましたが、実績あるOP馬は消耗を避ける傾向にある昨今ではOP特別~リステッドのレースレベルの地盤沈下が激しく、このレースもメンバーに恵まれたうえだいぶかわいがられたペースでの結果と言えます。一気の相手強化でノースブリッジのマークもあるであろう今回、色気を出して控えたりすればまた制御不能に陥る恐れもあります。

[2]②ノースブリッジ(岩田康)

逃げなくてもレースができる点は成長で、流れれば控えられるし緩めば行ってもいいというタイプ。一方3走前のように後ろから行っても見せ場がなかったように、本来キレ勝負では分が悪く東京の開幕週で天候悪化が無いとなるとこの馬にとってはやりにくいコンディションと言えます。

[3]③サリオス(松山)

3歳秋以降の戦績を見ると、内目の枠を引いたときに崩れており逆に外枠を引いたときには前走の安田記念③着を含め走れているという現状です。単に被されないというだけであれば下げて後ろを回しても良いのですが、開幕週の東京でそこまでのリスクを負えるかどうか…

[4]④ダノンザキッド(戸崎)

2走前の安田記念、前走の関屋記念と絶対的な上がりが求められる舞台で勝ち切れず。G1勝ちは冬の中山でのものでもあり、本質的に瞬発力勝負には向いていないと見ています。狙うべきはマイルCSでしょう。

[5]⑤レイパパレ(川田)

川田Jはダノンザキッドではなくこちらへ。恐らくですが、川田JはマイルCSでダノンスコーピオンに乗ることからダノンザキッドは前哨戦段階から本番を見据えた騎手起用をしたかった意図もあり戸崎J、もう1頭のお手馬でエリザベス女王杯を見据えるレイパパレに川田Jが収まったと見ます。

それはさておき、レイパパレに関しては本来変に控えるより大阪杯を勝った時のように行き切ったほうが良さが出るタイプと見ています。スタートで落馬寸前の躓きがあった前走のヴィクトリアマイルは参考外としても、前哨戦で思い切るレースは絶対にしないでしょうからここは控えてキレ負けの懸念です。

[6]⑥ポタジェ(吉田隼)

元々「開幕週ハンター」でキレイな馬場を走りたいタイプ。3歳秋からの4連勝はいずれも開幕2週目以内の荒れていない芝を走ってのもので、昨年もこのレースに参戦しシュネルマイスター・ダノンキングリーと0.2差の③着。今週のコンディションは絶好と言えるでしょう。

但し気になるのがOP昇級してから控える競馬を志向するようになっている点。元々レースの上がりから-0.5秒程度の末脚しか使えていないにも関わらず正攻法では上級戦を戦えないと考えているのか、4走前のアメリカJCCも3走前の金鯱賞も控えて不発。ポジションを取りに行って結果を残しているだけに不可解ですが、今回も陣営は控える構え。調子は良いので台頭は可能かと思いますが、ここは天皇賞を見据えた舞台でもあるだけに。

[7]⑦キングストンボーイ(ルメール)

長くいい脚を使うタイプで、青葉賞②着の戦績が示す通り東京コースは向いています。前走の関越Sは道中でインに入れたことで直線前が空かず、進路を探しながらのレースになり前を捉えきれず。実質脚を使えたのは最後の200mのみでしたがそれでも33.5の脚で鋭く追い込んできたあたり、手ごろな頭数+開幕週のキレ勝負となるこの舞台でさらなる上昇が見込めます。

[7]⑧キングオブコージ(横山武)

主戦の横山典Jが乗れないうえ距離不足に映るローテーションですが、これはノドに配慮してのもの。前走の宝塚記念も直線でノドの異常を認め最後は流しての入線で、手綱を使って制御をかけたりができない中でレースに出る現状。ワンペースで道中運べたとしても、東京での重賞勝ちは開催終盤の目黒記念でもあり絶対的な上がり勝負では分が悪いです。

[8]⑨ジャスティンカフェ(福永)

2走前の湘南Sでは32.9の末脚で直線だけで前の14頭を交わし切っての勝利。勝ち時計も1.32.3と今年の安田記念と同タイムで、重賞級のポテンシャルの持ち主であることは疑いようがありません。前走のエプソムCは昼に大雨が降りだいぶ水分を含んた芝コースに切れ味を削がれましたが、開幕週の切れ味勝負ならこの馬の出番でしょう。

しかしながら、やはり懸念は横山典Jからの乗り替わり。これは福永Jがどうこうというのではなく、キングオブコージにも同じことが言えます。


上記は今年「前走で横山典Jが騎乗していた馬の次走成績」です。御覧の通り、継続騎乗であれば高いパフォーマンスが見込める一方で乗り替わってしまうと極端に成績が悪くなります。さらにこれを「前走の位置取り別」に見ていくと、問題の本質が見えてきます。


前走の位置取りが「後方」であった馬は2勝を挙げているものの複勝率は極端に悪く、期待値的にはとても割に合いません。機械的な集計のため厳密には区分けできませんがこの「後方」にはもちろん「ポツン」も含まれます。

以前某メディアのインタビューで「ポツン」をする理由について同騎手は「気性面などを考慮しそれが一番チャンスがあると判断するから」という趣旨のコメントをしていましたが、訳せば「馬込みで掛かるリスクを避け、リラックスして自分のリズムでギアを上げさせたい」という意図が見えます。つまり、ポツンというのは馬にストレスをかけずに勝つ可能性を高めるための戦法であって、決して「折り合わせる」とか「脚を溜めさせる」といった教育の類ではないということです。

しかしながら安田翔師はこの点を勘違いしているようで、例えば先週のシリウスSで⑩着に敗れたハセドンも元々はポツンで青竜Sを勝った馬でしたが「春の経験を活かして秋は少し位置を上げて」と鮫島駿Jでポジションを取りに行った結果、折り合いに苦労し直線でも全く弾けずというレースでした(そもそも鮫島駿Jが折り合いに長けたタイプではないというのもありますが)。ポツンの結果はあくまでポツンでのパフォーマンスであって、そういう意味では横山典Jの起用は後戻りできない「片道切符」なわけです。馬群内で競馬をさせても同じように走れると思っているのであればそれは間違いですし、優等生騎乗をモットーとする福永Jへの手替わりは額面以上に分が悪いと見ています。

[8]⑩ハッピーアワー(川又)

3年前のファルコンSを勝って以降は掲示板にすら入れておらず、理想のローテを組めない現状。ワンターンの1800mなら守備範囲かとは思いますが、ここは出られることを優先しての起用でしょうし無事完走で手当てをもらって帰ってくることが最優先です。

<予想>
◎キングストンボーイ
○ポタジェ


■阪神11R/夕刊フジ杯オパールS スマートリアン

前走のCBC賞では初めての6F戦に臨みましたが、前半が31.8という異次元のペースについていけず。それでも最後まで脚を使っての④着と格好は付け、今回は引き続いての1200m参戦に加え絶好枠も後押し。好位のインからロスなくひと脚を使えればこのメンバーなら十分伍せるはずです。

2022年10月8日土曜日

【10/8(土)予想】サウジアラビアRCの注目馬とねらい目レース(東京3)

■東京11R/サウジアラビアロイヤルカップ ドルチェモア

新馬戦の内容がセンスを感じさせるレースぶり。6番枠ながらも好発からスンナリハナを奪い、スローとはいえ稍重の馬場で最後の2Fを11.5-11.7で逃げ切る内容は力が違いました。ここも開幕週の内有利傾向に加え、エアレーション作業も施され東京らしい末脚が要求される舞台。ポジションを取れる強みで優位に立つのはこちらと見ます。


■東京3R ハルオーブ

前走は3角で前を走っていた馬のあおりを受けて落馬。元々1200mでも先手を取れているようにレースセンスは高く、中4週で再度立ち上げられ仕上がりも良好。まともなら未勝利はすぐに通過できる器で、狙いどころはここでしょう。

2022年10月1日土曜日

【10/2(日)予想】スプリンターズSの全頭評価とねらい目レース

■中山11R/スプリンターズS

[1]①テイエムスパーダ(国分恭)

2走前のCBC賞は前半3F31.8と千直でも珍しいハイラップ。48kgで物理的に速く走れたこの馬がそのまま逃げ切ったという見方が妥当で、時計の出る馬場は歓迎ですが53kgで急坂の中山となると楽ではありません。

[1]②ジャンダルム(荻野極)

2走前の高松宮記念は馬場が合わず、前走の北九州記念は枠に泣きの連続凡走。しかし2走前にも触れた通り荻野極Jに手が変わったことでゲートはちゃんと出るようになっており、あとは好走パターンである「4角4番手以内」を確保するためには枠の利があれば…というところで、テイエムスパーダの1つ外で1枠2番という絶好枠を確保できました。ファストフォースが来ることを加味しても3~4番手は確保できそうなメンバー構成で、自分の形に持ち込めればやれておかしくは無いはずです。

[2]③メイショウミモザ(丹内)

6走前の巌流島Sでロスの大きい競馬ながら1.07.3の好時計で快勝。4走前の阪神牝馬Sでマイルも克服しましたが、有力馬が外を回す中でスルスルと内を立ち回った分もあり、その後正攻法で敗れている点からもやはり適性はスプリンターでしょう。前走のキーンランドCは必要以上に外を回す馬が多く、外枠を引いた分距離ロスが大きかったことも災いしました。時計だけを言えば外を回った巌流島Sから短縮は可能ですが、相手関係に加え急坂を克服できるかがカギとなるでしょう。

[2]④ダイアトニック(岩田康)

2走前の高松宮記念はゲートでガチャガチャしているときにスタートを切られてしまい致命的な出遅れ。直線でも内に進路を取り勝ち馬の後ろを伸びてきてはいたのですが、流石に間に合わず最後は流し加減でした。今年初戦の京都金杯で前が空いても伸びきれなかったのを見れば、前走の安田記念も含め上級戦では1400mが距離の限界と言ったところでしょう。

安田隆師もいう通り、とにかくスタートがカギとなります。逆にそこさえ決まればこの枠ですからインベタ好走というのは十分期待できます。岩田康Jに乗り替わってからは敗因がはっきりしているレースばかりで、阪急杯を勝ち切ったように動き自体はよかった頃のものを取り戻しており軽視はできません。

[3]⑤エイティーンガール(秋山真)

外差し馬場でバイアスに乗っての好走が基本で、このコース(0,0,0,3)の成績が示す通り外を回すロスが大きいコース形態は向いておらず、今の馬場バイアスでは外から差し切るのは至難の業でしょう。

[3]⑥ナランフレグ(丸田)

春の高松宮記念は正直トゥラヴェスーラが鼻血を出していなければ開かなかった位置をこじ開けてのもの。もちろんそれだけのキレる脚がなければ成しえないですし腹を括った丸田Jの思いが通じた勝利でしたが、基本的には控えて外を回して、というレースが得意な馬。最終になっても内が活きている今の中山で春の再現とばかりに内を掬えれば良いのですが、左回りの方が走りはスムーズなだけに。

[4]⑦ウインマーベル(松山)

B着後(4,2,0,1)と変わり身を見せており、大敗したのは直線でぶつけられ挟まれ戦意喪失したファルコンS⑮着のみ。このような経緯が示す通り、馬群の中でレースをすると不安がある一方で、スムーズに外目を回れたり馬群が密集しないレースでは好走できるというのが現状でしょう。前走のキーンランドCは必要以上に外を回す人馬が多く、結果としてこの馬の走っていたあたりが「見えない内ラチ」として機能していたのも大きい好走でした。内が活きているコンディションでフルゲートのG1、この枠となると超えるべき壁は多いです。

[4]⑧ファストフォース(団野)

前走のセントウルSはこの馬が得意とするハイラップに持ち込まれたのが大きく、坂を上っても止まらなかったのはスピード能力の高さ故でしょう。ここも飛ばしたい存在がおり、内を見ながら前に出していけるこの枠順も歓迎。但し前走と比較して調教負荷が2枚も3枚も落ちる調整過程で、前走が目イチでメンバー強化となると恵まれ期待の一戦になりそうです。

[5]⑨ナムラクレア(浜中)

この夏の活躍は高いスプリント適性を示した一方で3歳牝馬の恩恵を活かしたと言え、函館にしろ小倉にしろ平坦コースで軽斤量の機動力に優れるタイプが活躍できる舞台でもありました。勝ち切った3戦は全て滞在競馬で、初めての関東輸送というのも懸念材料です。

[5]⑩タイセイビジョン(福永)

CBC賞、北九州記念といずれも軽ハンデの馬に負けての②着。今回はG1で斤量差が縮まるのは良いのですが、いずれも小倉開催で勝ち方を知る川田Jの手綱の貢献度が大きい好走でもありました。後方からでも馬群を縫って直線ではインにいる、というのは4角で加速のつく小倉のコース形態とその特性をよく知る川田Jあっての特殊要因で、昨年の内容からもそれがそのまま中山でのG1に結び付くかと言われると難しいでしょう。

[6]⑪トゥラヴェスーラ(鮫島駿)

前走の高松宮記念はG前の鼻出血で④着に泣きましたが、外枠をハンデにせず上手く壁を作り馬群を割って伸びる形を作ることができました。この馬が嵌るためには内が活きるコンディションが不可欠で、今の中山はまさに嵌る舞台。中京に良績があることもそうですが、ドリームジャーニー産駒らしく坂のあるコースも得意で久々の中山も問題ないでしょう。

問題は7歳馬にして半年ぶりというレース間隔ですが、これは陣営があえてそうしてきたものでしょう。先に述べた通り高松宮記念は鼻出血を発症したわけで、この馬は実は調教中に鼻出血を発症し休養したことが2度あります。馬の鼻血は(外傷性のものを除き)肺からのもので体質に加え激戦の疲労などが少なからず影響するものです。なるべくフレッシュな状態で出したいものの、賞金がなければ狙ったレースに出すことはできないためこれまでステップを挟んでの参戦となっており、それが鼻出血リスクを高める一因でもありました。しかし昨年に京王杯SCで②着、今年も阪急杯で②着と賞金加算に成功し、ぶっつけでG1に出せるだけの収得賞金になりました。

何より、気性面などの問題で外を回したい馬が多い中で馬群を割れる強みは大きく、平坦コースの時計勝負に強い馬は多くても坂のある消耗戦で走り切れる存在がどこまでいるのかも難しいところ。それならば春の敗因がはっきりしている実績馬から入っていくのが期待値としても高いでしょう。昨春から追いかけている身としては勝ったら泣きます、多分。

[6]⑫ヴェントヴォーチェ(西村淳)

函館SS、アイビスSDとテンのきついレースが続き追走に苦労していたところ、前走のキーンランドCでは34.5という落ち着いた前半になり能力全開。4走前の春雷Sを完勝しているように力はあるのですが、連続好走が難しいタイプなうえこれまで休み休みのローテで、夏2回使っての臨戦というのもこれが初めて。前走比でまた流れてしまうと位置取りを落とす懸念があります。

[7]⑬メイケイエール(池添)

春の高松宮記念は外枠を引いたうえ、イン有利の馬場傾向にも泣いて⑤着。まだ内に入れることの難しさを残しながらで0.1差であれば勝ちに等しいレースだったと言えるでしょう。前走のセントウルSこそが成長を見せた一戦で、馬群で折り合ってしまいを伸ばすという「普通の競馬」が出来ていました。上りのかかりやすい中京にあって32.9の末脚を使ってのレコード勝ちですから、絶対能力の高さを証明したレースでした。

但し、そこからの中2週というのは気性的にも身体的にも反動が気になるところ。これまでも高いパフォーマンスを見せてきたのは休み明けで、そこから連戦での好走実績となると新馬戦から中1週で臨んだ小倉2歳S①着時までさかのぼります。流石にローカル2歳戦と古馬G1を同一視するのは難しそうで、前走の+14kgが余裕残しということであれば杞憂なのですが。

[7]⑭ラヴィングアンサー(菱田)

現状、重賞級のメンバーでは前が止まっても届いておらず、8歳を迎え年々使える脚に限りが出てきているのも気がかりです。加えて外差し有利のバイアスでもない今回は完全に展開待ちのレースになりそうです。

[8]⑮シュネルマイスター(横山武)

前走の安田記念は海外帰りの初戦で調整の難しさもあった中でタイム差なしの②着と地力の高さを示した一戦でした。とはいえ1200mはおろか1400mすら未経験の馬がいきなりスプリントG1、しかもそれなりにテンの速いメンバーが揃っており道中はかなり後ろになってしまいそうです。それでも最後の1F、ゴール前でぐっと時計がかかるような流れになれば台頭はありそうで、馬場悪化が見込めない今回はどれだけ前が飛ばして止まるか、という展開頼みのレースになりそうです。

[8]⑯マリアズハート(菊沢)

元々中山に良績が集中しているタイプですが、昇級後の勝ち星は直線1000m戦で8枠を引いた際の2勝。千直を含め重賞での相手関係には苦しんでいるうえ、試練の大外枠。陣営は戦前「大外とかを引いてしまったらある程度思い切らなければいけない」と語っていましたが、こうなると現実的に採りえるのは終い一手。エイティーンガール同様、今の中山では厳しいと言わざるを得ません。

<予想>
◎トゥラヴェスーラ
○ジャンダルム
▲ダイアトニック
△メイケイエール
△シュネルマイスター


■中京12R タケルラスティ

矢作厩舎勝負の中1週連戦ローテに加え、元々現級でも良績のあるダート替わり。芝への転戦を経て控える競馬が板についており、距離短縮でしまいを活かす作戦が奏功する余地は十分です。

【10/1(土)予想】シリウスSの注目馬とねらい目レース(関ケ原S)

■中京11R/シリウスS ハセドン

2走前の青竜Sの勝ちっぷりが印象的ですが、元々馬群の中では落ち着きを欠きレースにならない馬なのでポツンが嵌ったというものでした。上り34.3と芝並みの末脚を繰り出し勝った反動もあり、前走ユニコーンS後の横山典Jのコメントが「前走(青竜S)あれだけのパフォーマンスをした後だし…」といった趣旨だったことを踏まえれば、それだけ青竜Sが理想的なレース運びでしっかり走り切れた、ということでしょう。そこからの中4週は少々酷だったかもしれません。

今回は3か月の休み明けで体調面の不安も無く、最終追いでは3頭併せの真ん中でカレンルシェルブルにも先着。加えてこれまで5戦は1桁馬番で運びが難しい面がありましたが、7枠14番を引け外目をスムーズに追走できるのも強みです。4走前の未勝利戦を見る限りでも、馬群の外に出した途端にピタリと折り合っていたことから決して最後方から追いかける必要は無さそうで、送り出す安田翔師も「今回は少し位置を取りに行きたい」とポツンにはこだわらない姿勢を示しています。今回ケイアイパープルの回避で繰り上がって出走が叶った背景からも、休み明けのここで全力で賞金を加算し今後のローテを楽にしておきたいところです。


■中京10R/関ケ原S ホウオウエクレール

このレースやたら先行馬が多いわりに逃げ馬不在というメンバー構成。皆ハナは切りたくないという中でポジションを主張しそうなのはホウオウエクレールでしょう。中京芝2000mコースは坂の途中でスタートする形態もあり元々スローになりやすく、重賞でも前半が61秒くらいで運ぶこともザラ。ホームストレッチいっぱいに先行争いが繰り広げられる2200mが差し有利なのに対し、こちらはスローの前残りが多く真逆の性質。実際にこの馬も中京2200mでは⑧④着なのに対し2000mでは②③③③着と明暗が分かれています。

2走前の高山Sでは逃げたいミトノマルーンとかち合ったことで前半が60.7と(このコースの条件戦としては)流れ差し有利の決着の中で0.3差の③着。勝ったのは次走関越Sを制したイクスプロージョンですから善戦と言えるでしょう。好位追走勢がけん制しあうような流れになればこの馬の望むところです。

2022年9月26日月曜日

【一口馬主】パラスアテナ引退、夢を紡ぐ頑張りを見せてくれた人馬に感謝と敬意


(出典:広尾サラブレッド倶楽部Webサイトより)

 出資馬である広尾TCのパラスアテナ(牝5、美浦・高柳瑞厩舎)が先日18日(日)の中山10R・レインボーS(3歳上3勝クラス・芝1800m)に出走し、15頭立ての13着となりました。レース後、左前肢の腱鞘炎が判明し、一定期間の休養を余儀なくされることに加え近走のパフォーマンスも踏まえ、このレースを以て現役を引退することが決まりました。

 2月の初音Sで15着に敗れて以来7か月ぶりとなる復帰戦。昨年の西宮Sに続いて2戦連続での大敗に、陣営はこの中間障害練習を取り入れるなどの工夫を施し心身のリセットを図ってきました。しかしながらレースでは頭の高いままで勝負どころでも全くギアが入らず、ここ2戦と同じような走りでただ回ってくるだけのレースになってしまいました。弟のカイザーノヴァにも見られるようにステラリードの牝系は頭の高いフォームになることが多いのですが、そもそも気持ちの面でオンオフが切り替えられておらず、調教の時計自体も出てはいたのですが実戦でまるで勝負にならないことが続いていました。

 馬の腱鞘炎というのもあまり聞かないですが、けがの程度としては重いものではなく程なくすれば復帰自体は難しくないとのことではありました。しかしながらこのような戦況が続き、なおかつ来春には6歳春を迎える年齢面も考慮し、このタイミングでの決断となりました。個人的にも、ここまで手を尽くして変わらないのであれば無事に次のステージに進めることが大事だと考えておりましたので、この判断を尊重したいと思っています。


 レインボーS当日は現地におり、雨の降りしきる中結果的に最後となったパラスアテナの雄姿を見届けることができました。実は中山に行ったのは彼女のデビュー戦の時以来。パドックの様子もいつも通りで、なぜこの見た目で走れないのかと不思議でなりませんでしたが、性別的なものもきっとあったことでしょう。これまでの頑張りに感謝を申し上げるとともに、良いお母さんになることを祈っています。


 パラスアテナは私が初めて一口馬主として出資を決めた際、広尾TCの4口無料特典で出資したうちの1頭でした。他3口はマミリアス、キャットウォーク、キセキノセンシに使ったためこの馬が一番早いデビューとなり、正真正銘初めての出資馬でした。結果的に初勝利、初重賞挑戦、初G1挑戦と想像をはるかに超える活躍を見せてくれ、勝ち星こそ2勝にとどまりましたが一戦一戦がとにかく楽しみで仕方ありませんでした。

 しかしながら、母ステラリードは函館2歳Sの覇者、弟のキングエルメスも京王杯2歳Sを制したという血統背景や、結局デビュー時から馬体重が大きく変動することなく5歳秋を迎えた点を踏まえれば、競走馬としてのピークは早い段階で迎えていたのかもしれません。その一方で、3歳1月のデビューでクラシック登録すらなかったこの馬が世代G1に出られるまでに出世できたのはその高い完成度故のことでしょうし、一戦一戦大事に使ってきた高柳瑞厩舎の努力の結晶であり、カーネーションCや紫苑S等限られたチャンスを確実にものにしてきた武豊Jはじめこの馬に携わった人々の丁寧な仕事ぶりが伺えました。

 何より、大敗が続き場合によっては今春で引退となっててもおかしくない状況で、ここまで現役を続けてこられたのは厩舎サイドが可能性を信じ再起のチャンスを与えてくれたからにほかなりません。こうして無事に繁殖として上がれることも含め、師を始め厩舎スタッフの皆さんに心から御礼申し上げます。


 私事ですが、最初に一口馬主を始めたときの目標は

 「G1で掲示板に入る出資馬を持つ」

 ことでありました。

 まさか1頭目でそれをなし得るとは思っておらず、今後の出資戦略をどうしようかと悩んでおりました。パラスアテナの引退により、中央現役の出資馬は3頭(アリシアン、セントアイヴス、メグルキセキ)となりこのまま縮小の方向もありかと考えていましたが、家内の「彼女の子供が待ち遠しい」という言葉に、これからも一口馬主ライフをひっそり続けていけたらと思っています。それを叶えてくれたのも、ひとえにパラスアテナのここまでの頑張りが二世への夢を紡いでくれたおかげだと感じる次第です。

 たくさんの感動と喜びをありがとう。お疲れ様でした。

2022年9月25日日曜日

【9/25(日)予想】オールカマーの全頭評価と神戸新聞杯の注目馬

■中山11R/産経賞オールカマー

[1]①ロバートソンキー(伊藤工)

スピードとキレを身上とするタイプですが、2走前の天皇賞(春)では条件馬ながらに⑦着と好走。流石にお釣りは残ってなかったですが垂れてくる先行勢を冷静に捌いて着を拾っており、やはり基礎能力は高い馬です。前走の日本海Sも新潟内回りで4角9番手と絶望的な位置から鮮やかな差し切りを決めたように、長くいい脚を、というよりは鋭い脚が使えるタイプでトリッキーな中山コースは向いているはずです。左回りの方がコーナーワークはスムーズで本線はアルゼンチン共和国杯と思われますが、現状の賞金では出られるか微妙な情勢につきここで加算を目論んでの参戦でしょうし、2週連続で併せ馬で先着しているように状態も万全。馬群の中でレースをさせたいタイプにつき最内も問題にはならないでしょう。

[2]②ジェラルディーナ(横山武)

重賞で僅差の好走が続いていますが、元々折り合い面に難のある馬で前走の小倉記念も福永Jがギリギリ宥めながら我慢させての③着でした。一方でマイルでは溜め切れずに取りこぼすことから現状では1800mがベストであり、さらなる距離延長に加え積極騎乗の横山武Jへの手替わりはこの馬に関しては必ずしもプラスではないと見ています。

[3]③ウインキートス(松岡)

連覇を目指した前走の目黒記念は、昨年ほどではないにしろ前半62.5のスローペースを刻んで逃げて③着。実はデビュー22戦目で逃げたのはこれが初めてでしたが、主張するタイプの逃げ馬が居ない中結果的に4角で前にいた馬が③着内を独占する流れで自分の形に持ち込むには良い判断でした。ただ今回はあくまでエリザベス女王杯を見据えての仕上げであるうえ鞍上も出たなりでのレースを示唆。前付けできないと着を落とすタイプな上、外枠に行きたい馬が勢ぞろいしており位置を落とす懸念があります。

[4]④ソーヴァリアント(川田)

昨年のチャレンジCは好メンバーを相手に強い勝ち方でした。骨折により9か月半ぶりの実戦ですが中間は意欲的に乗られ、3週連続でDWで併せ馬を消化し好時計をマークしており動ける態勢にはあると見ます。もちろん目標は先であり、トリッキーなコースをこなすステイゴールド系の特性を考えれば有馬記念までを逆算してのローテかと思いますが、川田Jがあえてこちらに乗ってきたことも含め格好は付けたいところです。

[4]⑤ヴェルトライゼンデ(戸崎)

大敗を喫したのは中3週で挑んだ皐月賞と菊花賞の2回のみ。ドリームジャーニー産駒故この馬も中山の大舞台から逆算してのローテと推察しますが、前走久々の勝利を飾った鳴尾記念時と同様に中間は坂路で抜群の時計をマーク。幾度となくコントレイルと接戦を演じた力量は疑いようがなく、ここは通用級の1頭です。

[5]⑥クリスタルブラック(吉田豊)

実に2年5か月ぶりの復帰戦。2走前の京成杯は大外を回してスカイグルーヴを差し切る豪快な競馬で勝ったものでポテンシャルの高さは認めるものの、元々足元が丈夫ではなく中間は坂路で3F追いがメインとセーブした内容。時計もさして目立つものではなく、ここは実戦勘を取り戻すための叩きと割り切った方が良いでしょう。

[5]⑦アドマイヤアルバ(原田)

小差の好走は頭数にも恵まれたOP特別でのもの。昨年の目黒記念③着もスローペースで3番手にいたというだけの話で、力で重賞を走れるレベルには現状ないと見ます。

[6]⑧デアリングタクト(松山)

2017年以降の中山芝2200~2500mの重賞全体で牝馬は(6,5,1,28)で勝率15.0%と牡馬(7.4%)の2倍。単回98、複回81と馬券指標で見ても優秀です。中山コースは2200m以上では外回りコースを使用しますが形が非常に特殊で、1コーナーと2コーナーの間がほぼ直線であったり3コーナーの前から下り坂になったりと加減速の頻度が多いことから牝馬らしい俊敏なスピード能力が活きる余地が大きいことが要因と推察されます。現にオールカマーも牝馬の出走の無かった2018・19年を除けば2017・20・21と牝馬が3連勝中。2000m級のレースでの実績がある馬が高い確率で好走しています。

デアリングタクトはこれが秋初戦でエリザベス女王杯から逆算してのローテであることは明らか。前走の宝塚記念は正直タイトルホルダー以外はG2~G3クラスのメンバーで、消耗戦で垂れてきた先行勢を待機策から交わしたまでのレースであったものの、絶対的な距離適性が求められる阪神2200mよりは中山の方がこの馬の操縦性の高さを活かせる舞台であると言えるでしょう。長欠明けを叩かれ半信半疑だった春シーズンと比べれば明らかに状態は良く好戦は必至でしょうが、必ずしも勝ちに行く局面ではないだけに何かに負けるリスクは考慮に入れるべきでしょう。

[6]⑨クレッシェンドラヴ(内田博)

一番良い動きをしていたのは6歳シーズン。年々ズブさに拍車がかかっており立て直しにも時間がかかるようになっているうえ、その6歳シーズンにオールカマーで④着していますがその時から相手も強くなっている分、通用可能性を見出すのは難しいかと。

[7]⑩テーオーロイヤル(菱田)

長距離馬のイメージがありますが、最後の3Fで加速できれば良いダイヤモンドSと800m前後からなし崩し的に脚を使わされる春の天皇賞とでは求められる性質が大きく異なります。テーオーロイヤルは阪神外回りや東京など前者向きの適性で勝ち上がってきた馬で、本質的には中山2200m向きでないと見ています。それでもあえて京都大賞典ではなくここを使ってきたのは力試しの側面に加えアルゼンチン共和国杯を逆算してのことと見られ、目標が先にある前提で不適舞台でパフォーマンスを上げられるかと言われると。

[7]⑪キングオブドラゴン(三浦)

詰めの甘さは相変わらずも、それを積極騎乗でカバーしている昨今。中山にも良績があり行ければ面白いですが、使いながら調子を上げるタイプであるうえ所属の坂井Jを他厩舎のジュンブロッサムに譲っているあたりからも矢作師の勝負度合いは決して高いとは言い切れず、ここを叩いて再来週の京都大賞典が本線と見ています。

[8]⑫フライライクバード(福永)

阪神外回りや東京と言った長くいい脚を使うコースで好走できるタイプで中山は向かないうえ、テンションに気を遣って最終はポリトラックでの仕上げ。坂路で追って東上した前走目黒記念時と比べてもトーンダウンは明らかで。

[8]⑬バビット(横山典)

1年7か月ぶりの実戦ですが、元々気のいいタイプでもあり休み明け自体は苦にしていません。中間もじっくり乗られ追うごとに時計を詰めており、最終追いは横山典Jが騎乗しまさに唸るような動きを披露。坂路52.1-12.3というタイムは休養前でも出ておらず、身体共に仕上がっているようには見えます。何が何でもというタイプもいないだけにハナも楽に叩けそうなうえ、昨日の回復途上のコンディションと違い良馬場でインも活きており、デアリングタクトが負ける可能性があるとすればこういう馬ではないでしょうか。

<予想>
◎バビット
○ヴェルトライゼンデ
▲デアリングタクト
△ロバートソンキー
△ソーヴァリアント


■中京11R/神戸新聞杯 アスクワイルドモア

中京開催に限らず神戸新聞杯は前走ダービー組が優勢。出走頭数も多いですが過去10年で9勝しており、全体でも勝率19.1%、複勝率36.2%と高いアベレージを誇ります。アスクワイルドモアにはそのダービーでも◎を打ちましたが、やはり中2週の東上は容易ではなく陣営も鞍上も状態面を敗因に挙げていました。そこから立て直されてのここは見直せる舞台のはずで、京都新聞杯で先着したヴェローナシチーやボルドグフーシュよりも人気がないとくればねらい目でしょう。

2022年9月24日土曜日

【9/24(土)予想】ねらい目レース(中京6R、ながつきS)

■中京6R セルバーグ

約半年で39勝を積み上げた今村J。コース別の成績を見ると5回以上騎乗機会がある中で最も高い複勝率を誇るのがこの中京マイルです。


通算で(3,2,0,3)としていますが、見てのとおり4角10番手以下では(0,0,0,3)なのに対しそれ以外では(3,2,0,0)とパーフェクト。以前中距離戦の方が成績が良いというお話をさせていただきましたが、その際にも触れた通り今村Jのセールスポイントはペース判断に優れている点。最近では仕掛けを焦らないのに加え、小倉で未勝利勝ちしたタケトンボの時のように道中のペースと馬の脚を鑑みて途中で行き切ってしまうレースも増えており、着実にレース勘を養っているのが見て取れます。

今回騎乗するセルバーグは重賞にも挑戦してきたので馬柱こそ汚れていますが、自己条件ではこれまで①③⑥着と大きく崩れていません。③着の白梅賞はカワキタレヴリーと0.1差、⑥着だった前走じゃ1400m戦で位置を下げてしまった分もありました。距離延長に加え行きたい馬が居なさそうなメンバー構成で、前付け時の信頼度の高い鞍上となれば巻き返しは必至でしょう。


■中山11R/ながつきS ハコダテブショウ

このコースで3勝を挙げる中山巧者。前走の新潟戦は元々走らない休み明け、2走前の京葉Sは単騎逃げの形に持ち込まなかったことで後続に脚を溜めさせてしまい大敗しており、むしろ自滅気味にガンガン飛ばして最後の1Fが14秒近くかかるような消耗戦に持ち込んだほうが良いタイプです。同型不在のここは見直せるはずで、遠慮なく飛ばせる8枠から自分のレースができれば勝機です。

2022年9月19日月曜日

【9/19(月・祝)予想】セントライト記念の注目馬

■中山11R/朝日杯セントライト記念 ショウナンマグマ

レース結果はさておき、昨日のローズSと違いこのレースは実績馬の好走が目立つ舞台です。過去10年のレース結果を前走のクラス別にみると

条件戦(2,4,2,67)勝率2.7%/複勝率10.7% 単回16/複回43
OP(0,0,1,5)勝率0.0%/複勝率16.7% 単回0/複回41
重賞(8,6,7,45)勝率12.1%/複勝率31.8% 単回118/複回88

と圧倒的に重賞出走組が好成績です。

但しその中身を見ると、「前走ダービー」が(6,5,4,21)、「前走ラジオNIKKEI賞」が(2,1,1,11)とこの2レースで好走馬のほとんどを占めています。このレースの軸はそのいずれかから選ぶことが妥当と思われますが、ダービーの内容からもアスクビクターモアが人気面では中心になることが予想されます。

一方で展開面を考えると、控えたい田辺Jより前に行きそうなのは横山武J騎乗のショウナンマグマです。ラジオNIKKEI賞②着から臨む今回ですが、その前走は前半4Fが46.8と淀みない流れを刻み0.2差②着。最後は内を掬ったフェーングロッテンに屈しましたが、自分の形に持ち込めれば多少速いペースでも十分に残せることを証明しました。今回も主導権を握れそうな舞台につき、引き続き好走が可能と見ます。

2022年9月18日日曜日

【9/18(日)予想】ローズSの注目馬とねらい目レース(中山6)

■中京11R/関西テレビ放送賞ローズS メモリーレゾン

重賞とはいえ世代限定戦。出走できる馬が限られ、春の実績馬と夏の上がり馬という構図はどのレースでも一緒です。とはいえ春の実績馬の場合多くが賞金的には問題がなく、ここで権利取りに躍起になる必要はありません。一方で条件戦上がり、特に2勝クラス(賞金900万円組)の馬の場合は賞金的に微妙なためここでぜひ権利を取っておきたいという位置づけのレースになります。事実ローズSの前走ローテで一番多いのは「前走1勝クラスを勝った」馬で、昨年のアンドヴァラナウトもこれに該当します。


上記は過去10年のローズSの前走クラス別成績ですが、1勝クラス組は母数が多いぶん好走馬も多く輩出していますが、ハズレも多く悩みどころです。一方出走数は半分程度になりますが複勝率ベースでは「前走2勝クラス組」のほうが好成績を収めています。但し好走馬に多いのが「前走2勝クラスを勝てなかった馬」。2勝クラスを勝ち準OPに昇級すれば秋華賞へはほぼ確実に出られるため、ここに出るのが必要なのは2勝クラスを勝てなかった本賞金900万円組が主流となるわけです。

以上の背景を踏まえれば、そもそも前走で2勝クラスを勝った馬がここに出てくること自体がレアであるわけで、夏の上がり馬の中では序列は最上位になり得、今回はメモリーレゾンがその立場となるわけです。ではそれが春の実績馬との力量比較でどうなのかという点ですが、アートハウスについては忘れな草賞が実質1勝クラスというレベルの相手関係で、休み明けにも関わらずオークスのときより調教負荷が軽いという点が気になります。フローラS②着のパーソナルハイにしてもこのコースを逃げ切ったのは前半65秒という超スローペースで、春先は完成度でリードしていたぶん多少無理なローテでも走り切れましたがあれだけ使った後の秋にどれだけ伸びしろがあるのかは懐疑的にならざるを得ません。本質的に急坂が得意でないとも見て取れ、この相手関係ならば上がり馬代表のメモリーレゾンに軍配が上がると見ています。


■中山6R リヴェット

前走は初の1700m戦でしたが、流れが速く脚がたまらずの⑧着。しかしながら1800m戦を主戦場にしてきた馬にとって、1400mに近い流れになるローカルの1700m戦は全くの別物で、度外視できる敗戦でありました。頭数も手頃になったここは見直せます。

2022年9月17日土曜日

【9/17(土)予想】ねらい目レース(中京3、ケフェウスS)

■中京3R カンノーリ

新馬戦はフロムダスクの④着。森厩舎だからというのもありますがとにかく稽古からよく走っていた馬で、ここは通過点という勝ち方。これに負けたのは仕方ありません。今回2Fの延長となりますが、注目したいのはこの一族の距離延長時の成績が良い点です。

3代母エイシンギャロップはノーザンテーストを父に持ち、現役生活こそわずか2戦で引退したものの母として小倉3歳S(当時)を勝ったエイシンサンサンを輩出。そこからエイシンニーザン、エーシンリターンズ等の活躍馬が産まれました。一族の傾向として距離延長時の好走(&高配当)が目立ち、距離延長時の全成績は(18,16,20,118)で勝率10.5%/複勝率31.4%で単回110・複回101とベタ買いで儲かるレベル。オジュウチョウサンも出走した19年ステイヤーズSで11番人気③着に激走したエイシンクリックもこの一族で(当たり前ですが)この時も距離延長ローテでした。

これらの顔ぶれからも想像がつく通り、この一族は前向きな気性の持ち主で前々から勝負したいタイプが多いです。カンノーリも叩き2戦目と距離延長で前目のポジションを取れれば、スロー必至の2歳未勝利戦で前残りの恩恵を受けられる期待があります。


■中京11R/ケフェウスS アーデントリー

3走前の中京記念の時にも言及しましたが使いながら仕上がるタイプで、この夏は1年2か月の休みを叩いて⑪⑪⑧⑤着と徐々に上向き加減。この頭数、このメンバーではスローは必至で、外を回して差しに回ったのでは間に合わないでしょう。馬群を割って伸びることができるのがセールスポイントのこの馬にとってはチャンスと言える舞台で、叩き5戦目でそろそろ走り頃でしょう。

2022年9月11日日曜日

【9/11(日)予想】京成杯AH・セントウルSの全頭評価とねらい目レース(中山6)

■中山11R/京成杯オータムハンデキャップ

[1]①ベレヌス(西村淳)

前走の中京記念は暑い時期で調子が良かったのもあるでしょうが、ベステンダンクが思った以上に行き脚がつかず59.9秒で逃げられたことが大きかったです。4~5Fにわたって長くいい脚を使うことのできる馬であり、前半にオーバーペースを回避できたことが勝因でした。ハンデ戦で2kg増となるうえ、本質はスローの逃げ馬であり距離短縮はプラスではないとなると自身のペースに持ち込む難易度はかなり高いと見ます。

[2]②コムストックロード(柴田大)

マイルでは(0,0,0,3)。坂のない新潟でも末が甘くなってしまうあたり、1F長いでしょう。

[3]③インテンスライト(菊沢)

暑い時期は良くなく、10-3月が(4,3,3,7)なのに対し4-9月は(0,0,1,5)。今回も暑い夏を越えての復帰初戦につき完調とまでは言い難く、仮にそうだとしても春のダービー卿CTは差し有利展開に乗じての0.4差⑥着。掲示板確保が現実的な目標になるでしょう。

[3]④シャーレイポピー(鮫島駿)

昇級後は案外ですが、3走前の福島牝馬Sでは再三再四不利を受けてのもの。2走前の米子Sでは得意の阪神マイルも落鉄の影響で伸びを欠きまともなレースができていませんでした。前走の中京記念も結果的に1F長かったと言えますが、それ以上に後半加速するタイミングで脚を使ってしまったことで共倒れになった側面が大きく、福永Jが果たしてレースの流れを正しくとらえていたのかどうかは疑問が残ります。

今回は3走ぶりに鮫島駿Jに手綱が戻るわけですが、そもそも福永JはセントウルSにお手馬が居るわけでもなく乗りに来ようと思えば来られるわけでした。2走前は訳アリの敗戦で前走も距離に敗因を求めることはできるはずで、この馬で2勝している立場からすれば本来今回優先的に乗れるはずなのですが、そうでないとすれば「乗せる側の意向」としての交代である可能性を含み置く必要はあるでしょう。通算2500勝のベテランから300勝の若手への交代と字面だけ見ればマイナス要素ですが、背景を鑑みればあながちそうとも言い切れないと見ています。

昨年は紫苑Sに出走し0.4差の④着と健闘。元々4勝全てが阪神マイルと急坂コース向きであるうえ、適性とは言えない2000mでもファインルージュから小差と格好をつけられた走りからして中山コースへの適性はかなり高いと見ます。G3クラスのメンバーに入れば大差はないはずです。

[4]⑤タガノディアマンテ(大野)

近走では掛かる面が出ており、折り合い面の心配のないこの距離を使ってきたという経緯。実は中山コースは皐月賞でサートゥルナーリアの0.8差⑥着するなど相性が良く、その前のスプリングSも含め外々を回らされていなければもっと着は上げられたでしょう。本来連戦向きでなく中3週での続戦がどうかも、3走前の京都記念で中4週を克服しての②着もあり克服の可能性に賭ける手はありそうです。

[4]⑥ミスニューヨーク(M.デムーロ)

前走の中京記念は最後の100mで狭くなってしまい不完全燃焼。上りが掛かる展開で最後まで脚を伸ばす形がセールスポイントなだけにこの不利は痛かったです。小倉巧者のイメージがありますが実は一番良績を残しているのは中山で(3,0,1,1)と成績安定。上りを要する展開が理想につき開幕週の馬場はどうかも、距離短縮でしっかりと溜めを作れれば最後は切れる馬です。

[5]⑦ルークズネスト(戸崎)

良績は中京・阪神と急坂コースに集中しており、初の中山を克服できるポテンシャルは持っています。但しマイルだと現状どうしても末が甘くなってしまう上、関西圏以外では(0,0,0,4)。遠征対応に課題を残す点も気がかりです。

[5]⑧ダーリントンホール(横山武)

3か月ぶりにも拘らず陣営からは「長い休みを取れてないのでフレッシュさに欠ける」というコメント。確かに5走前の富士Sは9か月半ぶりの実戦で⑤着しており長い休みを苦にするタイプではないのでしょうが、これで休みが足りないと言われると陣営にとっては使いどころが難しくなってしまいます。ただでさえ調整力に課題のある木村厩舎なのに…

とは言え、中間の本数・時計共に十分動けており、長らく課題であった発馬も今年に入ってからは安定しています。ジリっぽいところがあり本来は直線の長いコースが理想ですが、今のスタートであれば食い込みは可能でしょう。

[6]⑨シュリ(津村)

前走の関屋記念では会心の好走。現状、上がり33秒台のキレ勝負で勝てる馬ではないので道中に少しペースを落とし過ぎたことが悔やまれますが、あれだけ流れが落ち着いても誰もちょっかいを出さなかったことが好結果につながりました。裏を返せば、誰も行きたくない展開であえて行った津村Jの好判断であり、息を入れられる流れになりダノンザキッドに有利に働いたラップの中でも抜かせなかったあたりは、持てる素質はやはり重賞級であるということを再確認できました。

今回はベレヌスが最内枠を引いておりその点がカギではあるものの、ペースを落としたいベレヌスに対して引っ掛かりたくないシュリは今回もポジションを主張するでしょう。開幕週につき11秒台のラップを刻むことは容易で、阪神・中京で計3勝を挙げており決して平坦巧者というわけでもなく対応は可能と見ます。上級戦で勝ち切れるタイプではありませんが相手なりには。

[6]⑩ルフトシュトローム(横山和)

3歳秋から7戦連続2桁着順。末脚を繰り出せず流れ込むだけのレースが続く現状を打破しようと、陣営は去勢手術を決断。調教の動き自体は変わっておらず、いつも正直な堀師が順調をアピールしているように状態面の問題は無さそう。あとは実戦に行ってどう変わるかは未知数ですが、同厩舎の下級戦や重賞でも人気のない馬などで重用される石橋脩Jではなく、あえて横山和Jを配してきたあたりは堀師もそれなりに手ごたえを感じている証左かもしれません。

[7]⑪ファルコニア(吉田隼)

再三再四述べているようにこの馬は立ち回りの巧さで着を拾うタイプで、勝ち切れなさと表裏一体。そのため器用な立ち回りの得意な川田Jが毎度上手く導いているわけですが、今回はモントライゼに乗るため中京へ。乗り替わり自体はプラスではないものの、名前のせいか吉田隼Jが乗ると(1,1,0,0)。3走前の六甲Sではフルゲートの10番枠から五分のスタートを決め、引っ掛かるレッドベルオーブを前に置いても焦らず待機し、馬場のいい2分どころを通しながらギリギリのコース取りで進路を確保する完璧なエスコート。それでも②着なのがこの馬の勝ち切れなさを示しているのですが、この馬の乗り方を理解している鞍上であれば軽くは扱えません。但し今回は開幕週でインががちがちに密集するだけにポジションを取れるかは運の要素も大きく、複系の軸として信頼できるとまではいかない舞台です。

[7]⑫ミッキーブリランテ(岩田康)

馬群の中で上手く立ち回りたいタイプにつきこの乗り替わりは手が合いそうです。あとはこの馬が「中山マイル」「距離延長ローテ」「中1週」で臨んだ際はニューイヤーS①着・東風S②着で(1,1,0,0)。矢作厩舎の狙いすましたローテーションでありますが理想を言えばもう少し内枠が良かったのと、過去2回の同ローテと比べて坂路の時計が控えめだった点がどうでしょうか。

[8]⑮クリノプレミアム(松岡)

ヴィクトリアマイルは⑯着大敗も、元々キレで勝負する馬では無くワンターンのマイルG1挑戦自体が無謀でした。それでも1.0差に踏みとどまったあたりはむしろ善戦の域で、4か月ぶりの今回は1週前にDWで49.6-11.7を馬なり単走でマークするなど調子は問題なし。3走前の中山牝馬Sも3角から外々を回すロスの大きい競馬で勝ち切っただけに、このコースへの適性を考えれば今回は見直せる舞台です。

[8]⑯レインボーフラッグ(小牧太)

繰り返しになりますが、賞金が足りないため出られるところに出るしかないという現状。前走の中京記念は道中でラップの速くなるところで脚を使いながら0.5差⑧着と善戦を見せましたが、今回は内も止まらない開幕週で距離短縮となると道中置かれる懸念もあります。じっくり構えて1桁着順狙いが妥当かと。

<予想>
◎シャーレイポピー
○クリノプレミアム
▲ミスニューヨーク
△シュリ
△ミッキーブリランテ
△ファルコニア
△タガノディアマンテ
△ダーリントンホール
△ルフトシュトローム


■中京11R/産経賞セントウルS

[1]①ボンボヤージ(川須)

前走勝った北九州記念は、見た目ほど悪くなかったがら空きのインを突いての快勝で小倉をわかっている川須Jならではの好騎乗でした。今回は定量戦でその前走から+3kgとなる54kgを背負う上良績は小倉と京都のみ。左回り・急坂ともに不安要素が大きいです。

[2]②シャンデリアムーン(斎藤)

このコースで開催されたここ2年は、昨年のこの馬も一昨年のセイウンコウセイもシンガリ負け。3角から下り坂でスピードがついたのち直線で急坂を超える中京芝1200mは本質的に距離適性の長い馬の方が好走できており、坂上からのもうひと脚が必要。3走前の春雷Sでも最後にばったり止まってしまっており、スピード一辺倒というタイプには厳しい舞台です。

[3]③ジャスパープリンス(松山)

3連覇のかかるエニフSに出ると59kgを背負うことになるため、3年ぶりに芝のレースへ。とはいえ今回は内のシャンデリアムーンが速く、馬場の渋化も見込みにくい天候につき。

[4]④メイショウケイメイ(古川吉)

定量戦で54kgに戻るうえ、前走の敗因を「(開幕週で)時計が速すぎた」と言っておきながらまた開幕週に使ってくるというのは何かのギャグなのでしょうか…

[4]⑤メイケイエール(池添)

前走の京王杯SCは折り合い面の進境を見せ、鞍上の押し引きにきっちり応えての完勝でした。陣営はその後マイルには進まず秋に備えましたが、この中間はCWで終い重点の追い切りを施され、馬自身もそのアクションに応えられている点成長は確かでしょう。すでにこのコースではシルクロードS①着、高松宮記念⑤着と実績は十分。あとは自分との戦いです。

[5]⑥タイセイアベニール(藤岡康)

タフな流れで差し込んでくるタイプで、このコースでも一昨年のセントウルSで0.3差の④着など小差で好走を続けています。ただ今回は予定していたキーンランドCを除外されてここに回ってきたという過程もあり、状態を維持するレベルの調整に終始している点が気になります。3走前の函館SSも直前軽めの調整過程から③着しているものの、当時は栗東坂路で51秒、52秒台を計時してから当地でサラッと、という流れなだけに今回のそれとは中身が異なります。

[5]⑦サンライズオネスト(横山典)

ここ2戦はスタートがひと息で、元来キレで勝負するタイプでもないため自身の形に持ち込めていませんがいずれも小差の接戦。マイルを使われてきた時期が長かったですが、その分中京のようなタフさが求められるスプリント戦は向いています。この路線においては重賞タイトルがないと好きなレースに使えず、河内師も賞金面の不安から「スプリンターズSに行くためには1着が欲しい」とコメント。中間の坂路も通常運転の50.5-12.5をマークし順調そのもので、初騎乗の横山典Jがしっかり発馬を決めてくれれば台頭の余地はあるでしょう。

[6]⑧モントライゼ(川田)

スピードに任せるレースが奏功せず前走の北九州記念ではブービー人気にまで評価を下げましたが0.4差の⑤着。直線で進路ができさあこれから、というときにボンボヤージに進路をカットされてしまったことが大きく、復調を感じる内容でした。陣営はこの形を板につけたい模様で今回も控えてからのレースになりそうですが、最終週の小倉ではそれで良くても開幕週の中京でどこまでハマるかは展開頼みの部分が大きいです。時計勝負は問題ないのですが。

[6]⑨ダディーズビビッド(竹之下)

左回りの方が走りはスムーズで、ここ2戦は外枠を引け詰まらないレースが出来ていることもあって連続②着と好走中。しかし夏はあまり合わないようで、陣営も帰厩後「良い頃の煩さがない」点を懸念しています。気難しい馬故それが成長であれば良いのですが、暑さゆえ本調子にないとなるとレース当日も30度近い陽気が見込まれる今回の舞台は…

[7]⑩チェアリングソング(坂井)

課題だった時計勝負を徐々に克服している点は好感ですが、右回り(3,0,6,9)に対し左回りは(1,0,0,5)と今ひとつ。このコースで戦う上では1400m以上の実績も欲しいだけに。

[7]⑪ソングライン(ルメール)

馬込みを嫌ったり抜け出すとソラを使ったりと難しいところの多い馬ですが、しっかりエスコートできた時の強さは証明済。1周1400mのキーンランド競馬場で開催される次走のBCマイルを見据え、忙しい流れを経験させる目的で1200m戦へ初参戦という経緯ですが流れが締まった方がレースのしやすいタイプでここでも力は出せるでしょう。但しメンバーのレベルはこれまでとはかなり落ちるため、意図せず早目に先頭に立ってしまうと何かに捕まるリスクはあります。

[8]⑫ファストフォース(団野)

中京では(0,0,0,4)。3走前の高松宮記念では0.3差⑨着と字面だけ見れば悪くはないものの、終始まともに追えなかったサンライズオネストにすら先着されてしまうのではやはりこの坂が合っていないと見るべきでしょう。

[8]⑬ラヴィングアンサー(菱田)

このコースで(0,0,0,4)。自分の脚は使えているもののやはり急坂で鈍ってしまううえ、開幕週でも自分の戦法を変えられるタイプではないだけに。

<予想>
◎サンライズオネスト
○メイケイエール
▲ソングライン
△モントライゼ


■中山6R モモエチャン

中央で9戦して未勝利だった後佐賀に転出。テンにもたつくところがあり、佐賀でも徹底して1750m以上を使われ続けて3勝をマークしましたがいずれも3角から押し上げていく形。嵌った時は強いタイプで勝った時はいずれも②着に0.6差以上をつけた一方で、敗れた5戦はいずれも1.0差以上の大敗。スムーズにいかなかったときの脆さも併せ持っています。再転入初戦となった前走の福島戦は馬体減に加え、3角から押し上げを図るも再三ブレーキを踏まされスムーズに行かなかった中でも直線だけで0.6差⑧着を確保するまずまずの内容。当時②着だったネイリッカも既に勝ち上がっており、ローカルの牝馬限定のダート戦にしては悪くはないメンバーでした。

中央で6戦連続で手綱を取った柴田大Jからの乗り替わりとなりますが、同騎手はこのレース乗鞍なし。今年デビューの佐々木Jはまだ3勝にとどまるものの、春の東京開催以降控えるレースで頭角を現し夏の福島・新潟でもたびたび波乱を演出しています。減量の一押しもさることながら、道中的確に捌ければ牝馬限定戦なら食い込み可能な存在と見ます。

2022年9月10日土曜日

【9/10(土)予想】ねらい目レース(エニフS)

■中京11R/エニフS ボンディマンシュ

昇級後連戦で使われた3戦は案外も、2か月以上の休み明けなら(3,1,1,2)。2度の大敗は苦手な遠征競馬(小倉)でのもので、輸送距離の短い本州圏のレースであれば額面通り走れています。泥をかぶらずに外目をスムーズに運べるこの枠は歓迎で、ボンボンショコラが内枠を引いて先行争いが激化することは必至。中間はコースで負荷をかけ単走でCWで50.3-11.0をマークと好調そのもの。展開利も味方に前進可能と見ます。

2022年9月4日日曜日

【9/4(日)予想】新潟記念・小倉2歳Sの注目馬とねらい目レース(雷光特別)

■新潟11R/新潟記念 プレシャスブルー

デムーロJはこのコースが大得意です。15年以降毎年新潟芝外回り2000mで勝ち星を挙げており、通算成績(8,6,3,9)で勝率30.8%、複勝率は65.4%。およそ3回に2回は馬券になっている計算です。これだけならリーディング上位騎手と大差ありませんが、驚くべきは馬券での貢献度。単勝回収率263、複勝回収率も153と、平均人気4.0に対し実際の着の平均が4.2と乖離が少なく、それだけ人気薄の馬を持ってきている証拠でもあります。

新潟記念も(2,3,0,1)と好相性。昨年①着のマイネルファンロンは12番人気、15年①着のパッションダンス・19年②着のジナンボーはいずれも6番人気と人気以上の走りを見せています。新潟記念が行われるのは毎年夏開催の最終週と決まっており、野芝オンリーで開催されるだけに芝の損耗を勘定に入れて導く必要があり、長い直線を活かせる決め手に加えて騎手の勘所も重要になってきます。そういう意味では、デムーロJはまさに最終週の勝ち方をわかっていると言えるでしょう。

今回コンビを組むプレシャスブルーは昨年0.4差の⑥着。一昨年には春開催の新潟大賞典で0.3差③着に入った実績もあります。時計勝負では分が悪い一方でタフな流れで力を発揮する馬で、ここ2走は新潟でも開幕週の時計の出る馬場を走らされた分着を落としていますが2走前の新潟大賞典でも1.59.2と自身の時計だけは走れており、あとはレースタイムがその水準になってくれば自ずから着は上げてくるはずです。同条件で行われた土曜の2勝クラス戦・赤倉特別は61.9-59.0でレースタイムは2.00.9。前半が59秒台で流れれば1.59.0前後の決着が想定され、この馬でも間に合う水準が期待できます。


■小倉11R/小倉2歳S ロンドンプラン

初戦が好内容。ハイペースを好位追走して外を回って差し切る内容で、開幕週の内有利コンディションを考えれば見た目以上に中身のあるレースでした。当時先着したミカッテヨンデイイは後にフェニックス賞を勝利しここでも人気していますが、行きたい馬を行かせて好位を取れればチャンスあり。


■新潟12R/雷光特別 ローズブルーム

2走前のはやぶさ賞では最内枠を引いてしまい、スタート直後に大外まで持ち出すロスもありました。直線で前が開いたのは最後の100m少々で、それでも鋭い脚を見せて0.6差⑤着まで詰めてきた内容は評価できます。コース実績のある馬がこぞって内枠を引いた今回は逆転のチャンス。

2022年9月3日土曜日

【9/3(土)予想】札幌2歳Sの注目馬とねらい目レース(TVQ杯)

■札幌11R/札幌2歳S シャンドゥレール

札幌2歳Sは札幌続戦組の成績が意外と悪く、同じ北海道でも函館転戦組の方が好成績だったりします。


上記は近10年の成績ですが、最も勝ち馬を輩出しているのは函館です。但し函館の場合何故か新馬戦からの2戦目という馬が(2,1,2,17)とイマイチなのに対し未勝利を使ってきた組が(2,1,0,2)と比較的安定して走れています。今回それに該当する馬はゼロ。となると次に狙いたいのは高いアベレージを誇る東京デビュー組です。

東京で新馬戦を勝ってここに来た馬は5頭、内3頭が連対(14年ブライトエンブレム①着、20年ユーバーレーベン②着、21年ジオグリフ①着)を果たしています。掛かって暴走した20年スライリー⑭着以外は全て掲示板に入っており、高値安定と言えるでしょう。今回唯一該当するのが◎シャンドゥレール。初戦は超スローペースを無理やり折り合わせ、ノーステッキで押し切るなど随所に若さを出しながらも素質だけで勝ち切ったレースでした。中間は3週連続でコースで併せ馬。ハヤヤッコなど年上の馬を毎週相手にし、最終も3歳馬を相手に馬なりで先着と仕上がりに不安はありません。勝ち星のある馬同士の対戦で折り合いがマシになればさらなるパフォーマンスの向上が見込めます。


■小倉11R/TVQ杯 フォイアーロート

小倉1200mで3戦2勝。唯一敗れた5走前の巌流島Sはボロボロの内を走らされ、4角で前をカットされる不利にも見舞われ力を発揮できませんでした。北海道で2戦しての転戦ですが上がりのかかる展開が理想で、前走のしらかばSも上手く脚が溜まりましたがスローペースで末脚を繰り出す間がありませんでした。メイショウハナモリ等ポジションを主張したいメンバーが居るここはまっとうに流れそうで、インの好枠から抜け出せるでしょう。

2022年8月28日日曜日

【8/28(日)予想】キーンランドC・新潟2歳Sの注目馬

■札幌11R/キーンランドC マイネルジェロディ

今週が最終週となる香港のホーJ。来日後既に5勝を挙げていますが、カフジオクタゴンのレパードS以外の4勝は芝でのものです。昨日から始まっているWASJを見ていると、グラハムJのように母国が先行優位の競馬をしていると日本の差し競馬にはなかなか適応が難しい印象。一方で日本と馬場も競馬のスタイルが近い香港を主体にしているだけあって、芝レースにもほどなく順応しています(モレイラJなどにも同じことが言えますが)。

特に印象的だったのはカゼノタニノアヤカでの初勝利。直線1000mは形態が特殊であるうえ、ゴールにかけて各馬の脚が上がるので早仕掛けでは共倒れになってしまいます。いかにアスコットでも経験があるとはいえ、初の新潟の直線競馬で後方待機からしっかり差し切ってしまうあたりは冷静な判断能力の現れと言えるでしょう。マイネルジェロディは控えてひと脚を使いたいタイプですがここ6戦ほど冷静な判断能力に乏しい鞍上起用が続いていただけに、この乗り替わりで能力全開とくればこのメンバーならチャンスありでしょう。


■新潟11R/新潟2歳S キタウイング

デビューの福島芝1200m戦はもっさりとしたスタートでレースを理解していない感じ。加えて前後に馬群が大きく分かれる展開を後方から追走し、開幕週の馬場を考えれば絶望的な位置だったにもかかわらず直線だけで④着まで押し上げてきました。続く前走の新潟戦はマイルに距離を伸ばしましたが、前半4Fが49.8という2歳戦にありがちな超スローペース。ここでもヨレ気味のスタートから後方待機でしたが、前にいたバロックダンスとのマッチレースに持ち込み最後の最後にねじ伏せた末脚は新潟・東京と言った直線の長いコースで活きてくるでしょう。陣営は最後まで出走を迷っていましたが、状態面に問題がないことを踏まえ参戦。そうした経緯にも拘らず戸崎Jが乗ってくる点がポイント高いです(しかも新馬戦勝ったバグラダスが居るのに)。この人気なら頭妙味。

2022年8月27日土曜日

【8/27(土)予想】ねらい目レース(小倉6R、釜山S、WASJ第2戦)

■小倉6R エイシングリュック

デビュー2戦はマイルを使って⑤⑤着。しかしそのいずれも直線で坂を迎える際に急に外に寄れる仕草を見せており、まだ腰の甘さを残す現状でした。その点平坦コース替わりはプラスに働きそうで、4角から追いどおしになるところから勝負所でのペースアップにも課題があり、息が入って最後の3Fで加速するマイルの流れよりもゴールに向かって減速する小倉の芝1200mが向いているとも言えるでしょう。前走阪神戦で一緒に走った馬の内、②~⑬着までの実に6頭が次走複勝圏内に走れておりレースレベルも水準以上。デビューから手綱を取る小沢Jの継続騎乗もプラスで、勝てずとも1勝クラスでいずれ勝負になる馬かとは思いますがここはキッチリ勝っておきたいところです。


■小倉11R/釜山S ラホーヤノキセキ

特殊条件でもあり、前走同条件のマレーシアCからの臨戦組が4頭(+その後2戦を消化しているチェリーブリーズ)いますが、ラホーヤノキセキのマレーシアCは脚抜きの良い馬場で道中置かれ気味になったのに加え直線では前が塞がり全く追えず。元々この条件では前走含め②②⑤着と安定して走れており、2度の②着はいずれも良馬場。今日の小倉は降水確率0%につき天気の心配も無さそうで、ここは逆転の期待がかかります。


■札幌11R/2022ワールドオールスタージョッキーズ第2戦 モリノカンナチャン

全成績(3,4,1,10)の内北海道開催で(2,3,1,2)と好相性。2度の着外はここ2戦の函館・札幌戦ですが、怖がりな面がありスタートで隣の馬が寄ってくると引いてしまうため後手を踏みがちで、それが位置取りを下げる要因となっています。そのうえ丸山Jが不必要にインにこだわるレースをするためロスが大きく、追い出しても間に合わなかったというのがオチです。大外枠は絶好と言え、元々は新馬戦でバスラットレオンの②着するなど力は持っています。騎手抽選制のここは能力全開のチャンス。

2022年8月21日日曜日

【8/21(日)予想】札幌記念・北九州記念の注目馬

■札幌11R/札幌記念 フィオリキアリ

有力馬が前に固まりましたが、今開催の札幌は内の傷みが進んでおり向こう正面からゴール前までの内ラチ沿いはCコース替わりでもカバーできていません。一部の実績馬を除けばメンバーレベル的にも大差ない連下候補の中で、ここに食い込む可能性を見出したいのが夏馬フィオリキアリです。

毎年夏場に好走を見せており、一昨年は2勝クラス勝ち、昨年も7~9月で④②③着、今年は2走前に五稜郭Sを制し前走のクイーンSでも0.4差の⑧着と差なく走れています。その前走はスローペースに加えて直線どん詰まりでまともに追えず。一瞬の脚を活かしたいタイプにつき上手く立ち回れるかがポイントで、前後で馬群がばらける今回はスムーズに追える可能性が高いです。昨夏の博多Sではベレヌスと0.3差の②着の実績があるほか、五稜郭Sでは故障馬のあおりを受けてロスがあっても盛り返すなど、牡馬相手でも怯まないハートは上級戦向きと言えます。このメンバーを力でねじ伏せられるかと言われると難しいですが、馬群の中で溜めて一瞬の脚を引き出すことにかけては定評のある鮫島駿J。この乗り替わりはハマる可能性があると見ます。


■小倉11R/北九州記念 チェアリングソング

ここ最近は脚質転換が奏功し安定した末脚を使えているうえ、従来苦手だった時計勝負にも適応。これまで1分9秒台までしか勝てなかったのが4走前のアクアマリンSで1.07.9で差し切るなど、ここに来ての成長が伺えます。流石に3走前の鞍馬Sは上りが速く展開も向きませんでしたが、その後2戦は⑥③着と着実に進境を見せています。一雨降って適度に時計がかかるうえ内の傷みが進行しそうな今の小倉、加えて最後の1Fが掛かるコンディションになれば、もうひと脚が使えるこの馬の出番があって良いでしょう。滞在調整でコンディションの不安がないのも好材料で、ここは一発を期待です。

2022年8月20日土曜日

【8/20(土)予想】ねらい目レース(瀬波温泉特別)

■新潟9R/瀬波温泉特別 カンピオーネ

前走の鳳雛Sは向こう正面でペースが速くなったタイミングで被されまいと早めに動いたことでしまいを失くし⑥着。動じずにいたハピやコースロスなく進んだタイセイドレフォンが上位に入る強豪ぞろいのレースで、ペースの上がる区間で脚を使ってしまっては太刀打ちできません。陣営もその反省を踏まえ今回はマイペースのレースを公言しており、好メンバーの中差し切った2走前の分だけ走れればここでも十分に勝負になるはずです。

2022年8月14日日曜日

【8/14(日)予想】関屋記念・小倉記念の注目馬とねらい目レース(札幌7R、三面川特別、八女特別)

■新潟11R/関屋記念 シュリ

中心視されそうなイルーシヴパンサーの扱いが難しいところですが、尋常に考えて乗り替わってから4連勝で重賞制覇までもっていった鞍上を変える理由はありません。巷では「安田記念で構え過ぎての敗戦に納得がいかず降ろされた」という言説も目にしますが、少なくとも前走までの時点で結果を出している待機策を崩すことはギャンブルですし、この馬自身も32.6の脚は使っており久保田師の言う通り「展開、位置取りすべてが向かなかった」という一言に尽きます。ここ2週田辺Jが騎乗していなかったことを考えれば公衆衛生上のやむを得ない措置だったと見られ、他に騎乗経験のあるJが居ない(大野Jはフランス遠征、横山典Jは小倉)事情もあってか早目に岩田望Jを確保したと見るのが妥当でしょう。それが結果的に木幡巧Jになってしまったのは陣営に同情を禁じえませんが…

さて、別の馬の話が長くなりましたが本命はシュリとします。

5走前に同舞台の谷川岳Sを勝ちましたが、それ以降は大きな着順が続いています。しかしながらこの馬は折り合いに難があり、谷川岳Sこそ小頭数の逃げ切りでしたが本来は前に壁を作って我慢させたいタイプです。4走前のエプソムCと2走前のマイラーズCは外枠で壁を作れず、前走のメイSも馬群に入れられず向こう正面で暴走。3走前の京都金杯こそ内目で我慢できましたが、直線でラチ沿いが渋滞し下がってきた先行馬のあおりを受けてまともに追えずの0.7差⑩着といずれも訳アリの敗戦でした。

この馬のかかるパターンは向こう正面で一時的に区間ラップが緩むタイミングであり、必然的に距離が長くなるほどそのリスクは高まります。マイルへの距離短縮がプラスなのはもちろんのこと、平坦な新潟コースは道中のペースも緩みにくく、実際に関屋記念は2013年から9年連続して2F目~7F目が11秒台以下となっています(うち逃げ切り勝ちも2回)。シュリが折り合うにはベストなラップが新潟マイルと言えます。

イルーシヴパンサーが先述の事情であり、ダノンザキッドは道中で溜めを作れないと脆いところがあります。先行馬が少ない分ウインカーネリアンは目標にされるリスクがあり、上位人気馬にそれぞれ不安要素がある今回はこの馬の一発があってもおかしくはないでしょう。


■小倉11R/小倉記念 アーデントリー

前走の中京記念の際に「使いながら良くなるタイプでもう1~2戦待った方が」という話をさせてもらいましたが、そこから中2週の再輸送で挑む今回は日曜に坂路で51.8-12.8の好時計をマーク。坂路調教で4Fが52秒を切るのは約3年ぶりで、休み明けを2回使われた後でここまで時計を出せるのは好調の証と言えるでしょう。

現に小倉コースは相性が良く、7回走って①③④④①①⑪。唯一崩れたのが前走の中京記念でしたが、好位の外目で溜めを作れなかったことが敗因でした。4走前の大阪城S②着時のように、馬群の中で溜めを作り最後のひと脚で勝負に持ち込むのが好走パターンにつき1番枠は好材料。陣営も今回は控える競馬を示唆しており、2週間のインターバルのあった小倉芝はインもまだ良好。経済コースを回っての一発は十分にあり得ます。


■札幌7R アスクビッグスター

レッツゴードンキ、ストレイトガール等活躍馬多数の廣崎利洋氏。両馬を管理した梅田・藤原の各厩舎への預託に加え、近年は矢作厩舎への預託数も増やしています。今年矢作厩舎所属の所有馬(廣崎利洋HD名義)は21走していますが、うち16走で手綱をとったのが所属の古川奈J。(3,1,3,9)と決して悪い成績ではないものの、ほぼ条件戦が中心で人気以下の着順が大半につき、馬質に見合った成績を上げているとは言い切れません。

今回、アスクビッグスターはそれまで3戦手綱をとった古川奈Jからテン乗りの横山武Jに乗り替わりますが、古川奈Jは札幌におり同レースへの騎乗も無く、本来特に降ろされる理由が無いはずです。とすればここは名を捨て実を取りに来たと見るべきで、2走前の函館戦と同じだけ走ることができれば順当に勝機でしょう。


■新潟10R/三面川特別 アラビアンナイト

前走の松島特別は、外枠を引いたことで最後までロスの多いレースになり0.3差の④着。それでも最後は脚を使えており、今回は内目の枠に加え良績のある左回りに替わるのも好材料。近走成績の良い馬が多いですが、人気ほど差は無いはずで。


■小倉12R/八女特別 ラルフ

荒川厩舎らしく使って使って調子を上げてくる馬で、再々輸送も中間は坂路でびっしり追われ体調は良好です。この条件も④③着と安定して走れており、連軸タイプではありますが内に控えたい馬が多く揃ったここは意外とスンナリ好位も取れそうで、頭期待も込めた買い方をしたいです。

2022年8月13日土曜日

【8/13(土)予想】ねらい目レース(稲妻S)

■新潟11R/稲妻S ヒロノトウリョウ

前走の邁進特別ではスタートで安めを売り500m地点で最後方。しかしそこから進路を探しながらほぼ馬なりで差を詰め、32.6の脚で千直巧者のタピオカを差し切り。同じくこのコースは良く走るトミケンルーアでさえ33.4だったことを考えれば、このコースへの適性がいかに高いかがわかります。昇級し全体のタイムは上がりますが、最後の1Fで時計のかかる構図は千直全般に共通します。今回も好枠を引け人気はするでしょうが、他実績馬も外枠に入ったためオッズは分散しそう。ここは引き続き追いかけても妙味十分と見ます。


2022年8月7日日曜日

【8/7(日)予想】レパードSの注目馬とねらい目レース(驀進特別)

■新潟11R/レパードS メイショウユズルハ

前に目標を置けないと甘くなる面があり勝ち上がりに時間がかかりましたが、前走のわらび賞は抜け出してから遊びながらも0.4差の完勝。当時の②~④着馬はいずれも次走で即勝ち上がりを決めていることからも、メンバーレベルに恵まれた勝利ではないことは明らかです。

今回はブリンカーを着用し集中を図るのに加え、内目の枠が引け同型も多くいることから馬群の中で我慢をさせるにはもってこいの展開となりそうです。人気が予想されるタイセイドレフォンやホウオウルーレットと違い派手さこそありませんが、最後まで集中して走れればこれまで後塵を拝してきた相手にも逆転可能と見ます。


■新潟9R/驀進特別 エスジープリンセス

間隔を空けた時の方が走れる馬で、中3週以下では過去4回走って⑬⑯⑪⑪着。前走は不得意な中2週に加え、進路を確保しようとしたところみんな揃って直線で外に寄ってきて満足に追えないレースで、それでも0.5差まで差を詰めてきたのは及第点でした。2か月半の休み明けだった2走前の1勝クラス戦ではノーステッキの差し切り。気難しいところがある分、千直の外枠で溜めを作って運べるのは好材料。柴田善Jなら発馬の心配も無用で、前が開けば突き抜けるでしょう。

2022年8月6日土曜日

【8/6(土)予想】ねらい目レース(新潟7R、札幌日経OP)

■新潟7R エンロサディラ

ご存じエバーローズの一族。00年代にターフとネットを大いに沸かせたウインクリューガーを母父に持つ貴重な血統ですが、この一族は走るごとにレースぶりが良くなっていく傾向にあります。母エバーローズは新潟千直で三連勝し将来を嘱望されましたが怪我のため無念の引退、しかしながらデビュー当時は有り余るスピードを制御できず、ソラを使ったりなどかなり若さを出したレースぶりでありました。姉のマイヨアポア(3勝C)も今でこそ安定勢力ですがデビュー当時はやはり粗削りなレースが目立ち、先週デビューした妹のイースターエッグも最後の伸びは良かったものの道中は今ひとつリズムに乗れなかったように、この血統はレース慣れが必要と言えます。

エンロサディラは新馬戦で芝を使われた後はダートに転戦。その新馬戦はやはりまだレースを理解していないような走りで⑭着でしたが、その後⑧⑧⑦⑤と着実に進境を見せています。管理する和田正一郎師曰く「使うごとに柔らかさが出ている」とのことで、やはり本来は芝で軽いスピードを生かしたいタイプ。前走は久々の芝レースでしたが、鞍ズレにより大差シンガリ入線につき参考外。但し事象が発生する前の最初の400mくらいを見る限り芝のスピードにはついていけており、明らかに新馬戦の頃と比べてレース慣れが伺える内容でした。この時期の芝の短距離にしては前走掲示板を確保した馬が8頭と半分以下しかおらず、メンバーレベル的にもここなら通用の可能性を見出せそうです。


■札幌11R/札幌日経オープン タイセイモンストル

前走の函館記念の時に「ここは札幌日経OPに向けた叩き」と書かせてもらいましたが、その函館記念はぬかるむ芝コンディションでテンに位置を取るために脚を使った先行馬が4角から失速。抜け出すとソラを使うこの馬にとっては有難くない展開になってしまった分もあり⑦着に敗れましたが、元々6走前、2走前と短期続戦で結果を出しているだけにここを叩いて中2週での続戦は想定内のはず。叩き初戦としては十分な内容で、距離延長で楽に位置を取り前に目標を置きながら走れればOPとはいえこのメンバーなら。

2022年7月31日日曜日

【7/31(日)予想】アイビスSD・クイーンSの注目馬とねらい目

■新潟11R/アイビスSD スティクス

前走のCBC賞でも◎推奨しましたが、テイエムスパーダがあのペースで逃げてしまい流石についていけずの⑦着。それでもあのハイペースを最後まで走り切ったのはやはり元来のスピード能力の証左と言えるでしょう。その時にも言及しましたが、この馬は被されずに自分の形で行けるかが好走のカギを握ります。決して逃げなければいけないわけではないのですが、短距離戦で単独の2,3番手を取れる馬群になるのはレアケースですから、揉まれないようにしようとなると逃げざるを得なくなります。逆を言えば馬群の中で折り合わせたり併せ馬に持ち込む必要がないからこそ、この枠を引いてしまったからには腹を括ってイン逃げ戦法で行けるところまで行ってほしいという淡い期待を込めての本命抜擢です。

それができると考える理由はいくつかあります。

①野芝オンリーで挙行される新潟は、夏開催が最も芝の生育が進むうえ春の開催で使っていなかったAコースを使用するため、開幕週は内ラチと外ラチの差が小さい。

②スティクスはゲートが抜群な一方、内に入ったライオンボス・オールアットワンスは必ずしもゲートの出で先手を取るタイプではないためポジショニングが容易。

③韋駄天Sでも内目の枠を引きハナを切ったが、外ラチに寄せて脚を使ったこともあり失速した経緯があり、2回目の直線競馬となる今回は戦法を変える可能性が高い。

④藤田Jは今回のメンバー中最多の千直騎乗経験&千直勝利数(下図)を有し、このコースの好走パターンをある程度理解している。


⑤内ラチ戦法が取れる馬は「他の馬が居なくてもちゃんと走れるかどうか」等限られるが、揉まれたくないスティクスの場合この戦法の方が合っている可能性が高い


土曜の新潟最終で④着したケイティレインボーも内ラチ作戦を敢行。ただこの馬は決してテンの速いタイプではなく、残り600mの地点から鞭を入れて走らせないといけないくらいのスピード能力でありながら最後は②着争いの一戦に踏みとどまる健闘を見せました。ゴール前で目標とする馬が居ない内ラチ作戦では、いかに前半に気分良く走らせお釣りを残せるかに成否がかかります。スピード能力ではメンバー随一と言っても良いにもかかわらず枠で人気を落とすのであれば、奇襲前提で狙ってみる価値はあると見ます。


■札幌11R/北海道新聞杯クイーンS メイショウミモザ

展開のカギを握るであろうローザノワールが内枠を引き、ハナをとるのはほぼ確実な情勢。しかし厄介なのが今回丹内Jに乗り替わるスライリーの存在です。ご存じのとおりスライリーは極度の気性難でこれまで14戦すべてで厩舎所属の石川Jが跨ってきましたが、出していくと掛かるしそれを恐れて控えると差し届かず…というレースの繰り返し。前走のメイSでも壁を作り中団待機を試みるも激しく行きたがってしまい、観念して向こう正面で暴走気味にハナに立ち⑥着。HBUのクラブ馬で、メイS後に会員向けに相沢師が語ったところによれば、石川Jの騎乗ミスだとしてお詫びしたうえで鞍上交代に言及したいたため今回の乗り替わり自体は既定路線だったと言えます。

但し、ここからは噂&憶測の域を得ないので話半分に聞いてほしいのですが…石川Jの騎乗を師が謝罪したのはこれが最初ではなく、3歳時のクイーンS⑩着の時にも同様の経緯があり鞍上交代が示唆されましたが結局フローラSでも石川Jが継続騎乗し、②着と結果を出していました。実はメイSの前から陣営は乗り役を探していたものの、田辺、津村、大野Jといった関東中堅に断られてしまい元さやに戻った…という話もあります。この馬の気性難は既に多くの人が知るところである故、気心知れた弟子以外今から他の人が乗るのは難しいという事情もあるでしょうが、クラブ馬である以上「気性難故高い能力を活かし切れていない」という状態で真っ先に採るべきは鞍上の交代であり、石川Jが同日の新潟でオールアットワンスに騎乗する事情も手伝い、結果を出すためというよりかは会員の不満を解消する目的で乗り替わったものと見ています。「2場開催にもかかわらず確保できたのが丹内J」というのはそうした事情を映しているとも取れ…

尤も、気性難の助け舟が丹内Jで良いのかというのは大いに疑問で、先日ヒメゴゼンの時にも言及した通り番手で折り合わせるというのは苦手なタイプ。抑えが効かずにローザノワールにちょっかいを出すことになる可能性が高く、そうなると前が速くなり後続の動き出しが早目になることで、後方待機勢が外を回らされることが考えられます。

こうなるとインへの意識のある人馬が台頭する流れが期待でき、そこから抜擢したのがメイショウミモザ&鮫島駿Jです。2走前の阪神牝馬Sはまさしくその運びが嵌っての①着で、ローザノワールの後ろのインを取れれば前述の事情からも労せずして先頭に立てるはずです。時計のかかる今の札幌芝は距離適性の紛れを生みやすく、高速決着が見込まれないからこそ短めの適性のこの馬にもチャンスがあると見ます。

2022年7月30日土曜日

【7/30(土)予想】ねらい目レース(関越S、新潟12R)

■新潟11R/関越S レッドフラヴィア

内枠を引いてラチ沿いを走らせたい馬で、1~2番枠を引いたときは(3,0,0,0)とパーフェクト。前走の小倉大賞典も3番枠につき枠は悪くありませんでしたが、流石に開催最終週の荒れ馬場につきラチ沿いを走るわけにはいかず。今回は開幕週で馬場は段違いに良くなるうえ、1番枠に入ったのが重度の出遅れ癖を持つホウオウイクセル。実質的に1番枠を引けたに等しく、走れる条件が揃ったここは一発も。


■新潟12R ルドラクシャ

新潟直千では(1,1,0,7)ですが枠順に恵まれないことが多く、2桁馬番を引けたときは(1,1,0,1)と堅実です。唯一の着外は昨年のアイビスSDの1.0差⑧着ですが、先手を取りライオンボスの直後につけ最後まで③着争いの一戦に踏みとどまった内容は1勝クラスの馬の格上挑戦としては十分すぎたと言えます。2か月半ぶりの実戦で陣営は慎重ムードも、直前のDWでは51.5-11.8と動けており態勢は整ったと見てよさそうです。時計勝負になった時の懸念はありますが、平場で52kgで出られるのは好材料。好枠から発馬を決めれば通用級の1頭です。

2022年7月24日日曜日

【7/24(日)予想】中京記念(小倉)の全頭評価とねらい目レース(福島8)

■小倉11R/中京記念

[1]①ベステンダンク(和田竜)

前走のマイラーズCではハナを叩いて④着。インが荒れた分他の馬が外を回し、併せ馬に持ち込ませなかった分もありましたが自身のレースができればまだやれるところを示した一戦でした。但し流石に10歳となり切れる脚が使えない分、天候などの助けが必要な近況です。前走は直前からの雨で表面が柔らかくなった芝コンディションの助けもありましたが、今週は降ってもにわか雨程度のようで勝ち切るまで恵まれるかはどうでしょうか。

[1]②ミスニューヨーク(M.デムーロ)

デムーロJに乗り替わってからは⑫①③⑩着。大敗した2走はいずれも東京戦で、走りのスムーズさを見ても右回りの平坦コースがあっています。それが証拠に小倉1800m戦は①②④③着と崩れなく走れており、前半置かれても最後に上りが掛かる展開になれば台頭は可能でしょう。

[2]③コルテジア(松山)

2年ぶりを叩いた前走のエプソムCは⑨着も、トーラスジェミニの2番手を追走し0.7差と踏ん張りました。一度使われたおかげか追い切りの動きも良くなっており、力を出せる出来にはあると見ます。とはいえ、仮に力を出したところでこの馬の勝ったきさらぎ賞のメンツを見ると当時②着のストーンリッジがこの前ようやく3勝クラスを勝ったというレベルで、通用の根拠とまではいかないのが正直なところです。

[2]④ダブルシャープ(幸)

絶対的なキレ勝負では分が悪いものの、上りが掛かる展開で突っ込んでくる小倉巧者。どうしても展開待ちになる部分はありますが、最後までしぶとく脚を使えるタイプです。但しその特徴も含め多頭数の時の捌きが難しく、故にこの枠では一旦下げて外を回すしかなさそうです。晴雨兼用タイプにつき、押さえは必要でしょう。

[3]⑤カイザーミノル(横山典)

一発を狙って逃げた天皇賞の⑭着以外は大崩れなく走れており、昨年の毎日王冠で0.3差の⑤着もあり距離自体に問題はありません。但し器用さに欠けるためワンターンのコースばかりを走っており、コーナー4回のコースはデビューの中山戦⑧着と19年8月の小倉芝1700m(!)①着の2回のみ。4角で勢いのつく小倉コースも本質的には苦手な部類でしょう。

[3]⑥アーデントリー(坂井)

使いながら仕上がるタイプで、一昨年、昨年と連戦の中で連続好走しています。1年2か月ぶりを1回叩いただけではまだ足りなさそうで、逆に一度好走できれば「もう一丁」がある馬。本領発揮にはもう1~2レース待った方が良いでしょう。

[4]⑦スーパーフェザー(川須)

川須Jはこれまで4頭の馬(エーシンジーライン、ダイワファルコン、エーシンメンフィス、レッドアリオン)で重賞6勝を挙げていますが、このうちの3頭はテン乗りでの重賞制覇でした。唯一テン乗りでなかったレッドアリオンも初騎乗機会のフローラルウォーク賞で勝利しており、テン乗りを苦にしない騎手と言えます。

但しこの馬自身が多頭数戦を苦手にしており、11頭立て以上で(1,1,2,12)。4歳春まではパーフェクトに走れていたのが、それ以降は全くもって走れず。現に昨年の小倉記念も取り消し込みの8頭立てで上手く立ち回っての③着ですから、捌く頭数が多いここでは。

[4]⑧モズナガレボシ(荻野極)

前走の七夕賞は流石に位置取りが後ろ過ぎて⑦着。名前のせいもあり人気していましたが、4角10番手以下では勝ち星なしという戦績が示すように元々速い上りを使える馬ではないだけに、奇策を好まない戸崎Jとはいえ結果的に自らノーチャンスの位置取りに陥ってしまいました。


今回は中1週での臨戦ですが、荒川厩舎は間隔を詰めて使えている方が成績が良く、上記の通り連闘~2週(=中1週)の時の成績が非常に高いです。昨年の小倉記念①着時も直前に新潟の自己条件を使ってからの中1週でした。但しその小倉記念当時は輸送トラブルに見舞われた他馬を尻目に金曜輸送で難を逃れたうえ頭数も手ごろでレベルも微妙、おまけに雨で重くなった外差し馬場というすべてが好転した結果で、道中が流れると前走同様に位置取りを落とす懸念があります。

[5]⑨ワールドウインズ(田中勝)

気性面の問題から、以前は極端な競馬でしか結果を出せていませんでしたが田中勝Jが一瞬の脚を活かすことを心掛けて乗るようになりプチ復活。昨秋のキャピタルS、前走のメイSと掲示板を確保する走りを見せています。小倉は(2,0,0,1)で得意としており、唯一敗れた昨年の関門橋Sは早目に追い出さざるを得ない展開でこの馬の力を発揮できるレースにならなかったことが大きいです。ブリンカーを外すとなると控えるレースをしたいのでしょうが、うまく馬群を捌けさえすればこのメンバーならワンチャンスはあるでしょう。

[5]⑩シャーレイポピー(福永)

前走の米子Sでは落鉄の影響もあり直線で伸びを欠き⑦着。4勝は全てマイル戦で、紫苑S④着時の止まり方を見ても距離はマイルまでがよさそうと見ております。ここはギリギリかと思われますが、一方で先週の降雨を経て小倉は再度時計が速くなっており、マイルでの高いパフォーマンスを思えばスピードが求められる舞台と考えれば注意が必要でしょう。

[6]⑪カテドラル(団野)

上りを要する展開かつ馬群の中でギリギリまで溜めを作れるときに好走できるタイプ。近4走大敗していますがうち3回はレースの上がりが34秒台前半以下で速すぎ、唯一35秒台だったダービー卿CTは15番枠だったこともあり縦長馬群の最後方で壁を作れず。馬群をうまく立ち回りたいこの馬にとっては絶好の枠を引けた今回、昨年はスムーズさを欠いた中でも②着したことを思えば十分それ以上は望める舞台と言えます。

[6]⑫ヴァリアメンテ(岩田望)

前走の米子Sは直線で行き場を失くし不完全燃焼の⑥着。スムーズならもっとやれていい馬ではありますが連戦でパフォーマンスを落とすタイプにつき、中4週で川田Jも乗らないここは前走以上は望みにくく。

[7]⑬カデナ(今村)

直前の坂路で4F49.8という猛時計。ラップタイムでは13.0-11.9-11.9-13.0と失速していますがこの馬が坂路に入った時は必ずと言っていいほど逆時計になるのがお約束です。


上記はカデナの坂路調教でラップが12.0を切った区間が1つ以上あったものを抜き出したものですが、5歳の夏以降逆時計が定番化していることが見て取れます。そのためこの時計の出方自体は特に気にするほどではないと考えており、今村J本人が騎乗し時計の出やすい追い切りだったことを加味しても状態は上がっていると言えます。

過去小倉コースはいずれも重賞で②①⑥③着。調教時計が示す通り助走をつけて4角から加速しかつ最後の1Fが掛かるコース形態が嵌っているタイプです。今の小倉は流れが速くなりがちですが、開幕週のきれいな馬場というわけではなく先週踏み固められたラチ沿いを中心に硬化が進んでおり、特に上級戦になれば必ずしも行ったもの勝ちではない状態です。加えて今回は上手く立ち回りたいタイプが多数おり、スムーズに外を上がってくることのできるメンバー構成に恵まれたことも大きいです。雨が心配でしたが降雨は夕方以降の予報につき、能力を出し切れば好勝負可能です。

[7]⑭ベレヌス(西村淳)

前半が60秒を切る流れでは(0,0,1,5)。スローの逃げ馬タイプにつき、同型がおりかつ時計が速くなりそうな今の小倉は厳しいでしょう。

[8]⑮ファルコニア(川田)

前走のマイラーズCでは③着に好走。本来渋った馬場は得意ではないですが、道中はギリギリ馬場の良いところを通らせる理想的な競馬が叶いました。直線でホウオウアマゾンの外に出せたのも理想通りで、こういう操縦性の高いタイプはキッチリ走らせられる川田Jが合っています。但しそれゆえ好枠を取れないと厳しいことも事実で、現に全成績(5,4,4,4)のうち15番より大きな馬番の時は(0,0,0,2)。同じように立ち回りたい馬も多い中で、この枠から好位のインを取れるかは少々難易度が高いと言わざるを得ません。尤も、川田Jにはそれができると見られているからこそこの人気なのであり、押さえる必要性はあるでしょう。

[8]⑯レインボーフラッグ(小牧太)

調教からも以前のキレが鳴りを潜めており、新味を求めての距離延長ですが浮上できる要素は見当たりません。小牧太Jが芝の古馬重賞に乗るのは1年ぶりですが、近年は乗鞍を絞っているうえダートでズブい馬を追って追って届かせる騎乗に活路を見出しており、2016年以降は乗鞍に占めるダートの割合が芝を逆転。恐らくここも追って追って…の騎乗で馬に喝を入れるのでしょうが、先行する奇策を演じようにも同型が居るここではそれも難しく。

<予想>
◎カデナ
○ミスニューヨーク
▲カテドラル
△ファルコニア
△カイザーミノル
△シャーレイポピー
△ワールドウインズ
△ダブルシャープ


■福島8R リヴェット

前走の1勝クラス戦はスタート直後に落馬したカラ馬を気にしてか終始スムーズでない走りで、直線に向いた段階ですでにガス欠という状態で⑧着。ただこのレース自体は勝ったマイネルクロンヌが次走で連勝を決め、ほか掲示板に入った上位5頭が何れも次走でも掲示板を確保するなど好メンバーが揃っていました。休み明けは3度走りいずれも現級で②④②着。前走時後れを取っていた中間の併せ馬も今回は併入に持ち込んでおり、現級のメドを立てている立場で巻き返しに期待です。

2022年7月23日土曜日

【7/23(土)予想】ねらい目レース(福島7、8)

■福島7R ヒメゴゼン

前走は逃げて僅差の②着でしたが、元々逃げなくても良いタイプ。結果的にその前走は前半が61.9というスローに落とせたことが奏功しました。一方で主戦の柴田大Jは同じくラフィアン馬の騎乗の多い丹内Jとともに番手で折り合わせるということが苦手なタイプで、きょうだいのマイネルプリンチペ(柴田大⑫→宮崎③)、ステラドーロ(丹内④→斎藤①)、ヒットザシーン(丹内⑥→森裕②)とこぞって「乗り替わって好成績」のケースが多いです。

今回は柴田大J自ら体調不良で今週の騎乗をすべてキャンセルしていますが、土曜の福島では早速2Rでゴールデンハインド(戸崎)、3Rでラブミードゥ(M.デムーロ)と柴田大Jから乗り替わった馬が連勝、早くもボーナスステージの様相を呈しています。このレースにはもう1頭同騎手から乗り替わるチューウィーもおりますが、こちらは初の1800mで良績も東京に集中しており、コーナー4つのレースへの対応力が未知という点で一枚割引。先に決めるのはこちらと見ます。


■福島8R ニシノコニャック

前走は勝ったイグザルトが強すぎたレース。そのイグザルトに直後につけられた先行勢にとっては厳しい展開で、2.4差の⑬着とはいえ悲観する内容ではありませんでした。このとき1.7差の⑦着だったゼンカイテンも次走を快勝しており、逃げて1.9差⑨着のニシノアナも次走で④着。この馬自身1200mでは(1,1,1,0)でもあり、大敗は1300m以上のレース。距離短縮と斤量減で前進可能でしょう。

2022年7月17日日曜日

【7/17(日)予想】函館記念の全頭評価

■函館11R/函館記念

[1]①ハヤヤッコ(浜中)

ダートでもレパードS以降は距離不足気味で東京2100m以外では勝ち切れず。流石に天皇賞は距離が長すぎましたが、適距離だった2走前の日経賞でもコースロスなく完璧に立ち回って0.4差⑤着。勝ったタイトルホルダーが完調でなかったことを考えれば本来はもっと差が開いていてもおかしくはなく、現状2200~2500mくらいの距離でじっくり運べないと厳しいでしょう。

[1]②ジェネラーレウーノ(丹内)

長欠明け以降は本来のパフォーマンスを取り戻せておらず、加えて元々間隔を空けて使えた方が良いタイプ。中1週で相手も強化されるここでは。

[2]③フェアリーポルカ(武豊)

紫苑S②着、愛知杯④着と2000mで走れないことはないのですが、小回りコースで立ち回りを活かすというこの馬の得意条件を考えればどうしても挙行距離は1800mがメインとなってきます。ここがポイントで、本来牝馬なら無理してここを使わなくてもあと2週待てばクイーンSが行われるのでそれを待てばよいはずですが、切れる脚のないこの馬が自身のセールスポイントで勝ち負けに持ち込むためには(主戦の三浦Jが乗れなくても)コーナー径の大きい札幌より函館を使った方が勝負になるという判断あってのものでしょう。

但し、気になるのがだんだんと末が甘くなっている点。前走の福島牝馬Sでは確かに直線で最後に2回ほどブレーキを踏んだのが直線の敗因でしたが、それ以前に4角から押し上げるでもなく直線に向いてからカタをつけようとしているのでは間に合わず、意図的に溜めるレースをさせてあの結果だった可能性が考えられます(意図しない位置取りだったとしたらもっと焦って早目に追い出すはず)。そもそも絶好の条件だった昨年のクイーンSでも、出して言ったせいか末が甘くなり④着、力量的にはやや陰りが見えていると考えます。キレ勝負になりやすい牝馬戦を避けた意図はここにもあると思われますが、好位のインから抜け出したいこの馬にとっては内が残せる馬場かどうかが取捨のカギとなるでしょう。

[2]④アイスバブル(水口)

昨年②着。その昨年は結果的には勝ったトーセンスーリヤの力が抜けていたわけですが、例年の函館記念の傾向とやや異なり差し有利の決着になった点も後押しでした。カギとなるのは「開催週とコース替わり」です。


表で示したのは函館記念の上位入線馬と開催週およびコース替わりの図です。注目していただきたいのは上位入線馬の位置取りで、開催日程の変更で一昨年はBコース2週目、昨年はAコース3週目の開催となり4角10番手以下の差し勢も台頭するレースになりました(14年、12年も同様)。それまではBコース替わりの最初の週に函館記念が行われており、4角5番手以内でないと上位には来られませんでした。

今年も結局五輪対策を引き継ぎ真夏は2場開催となり、函館2歳Sと函館記念が同じ週に行われるスケジュールも変わらず。Bコース替わり2週目で差し勢の台頭が見込まれる舞台となります。その昨年よりは与しやすいであろう相手に加え、何故か昨年より1kg軽い54kgのハンデも考えれば注意が必要でしょう。

[3]⑤マイネルウィルトス(M.デムーロ)

昨夏までは折り合いの関係で2000m以内を使われてきましたが、その後2500mの重賞で2度の②着。馬の成長、鞍上強化というのは確かですがそれ以上にこの馬の苦手とするキレ勝負に持ち込まれにくい距離だったことも大きいと見ます。決して不器用というタイプではないのですが、現状2000mでは距離不足で追走に脚を使う懸念があり、何かにやられる可能性は懸念しておく必要がありそうです。

[3]⑥タイセイモンストル(高倉)

典型的な叩き良化型で好走歴は中3週以下の臨戦時に集中。ここは叩きで、中2週で臨める札幌日経OPが本線でしょう(昨年のタイセイトレイルの時も同じ話をしましたが…)。

[4]⑦スマイル(坂井)

4勝はいずれも前半が62秒以上かかった時のもの。機敏に動けるタイプでもなく、距離はもう少しあった方が良いでしょう。

[4]⑧スカーフェイス(岩田康)

前走の大阪杯はザ・岩田父という騎乗で0.5差の⑥着でした。元々最後の1Fがかかる展開が得意なわけですが、それは道悪だったり最後の直線に坂があったりで物理的に時計のかかる状況ができた時です。馬場はタフになりそうですが、コース形態的には平坦の函館は本来合う舞台とは言えずで。

[5]⑨アラタ(横山武)

函館で2戦2勝。自在性の高さが売りで昨年の福島記念でも③着に入ったようにペース不問で走れるタイプです。但し裏を返せば重賞で勝ち切るにはパンチ不足は否めずで、重馬場になり決め手を削がれる展開になれば台頭は可能でしょう。逆に決め手が活きるまっとうな馬場になると脆い可能性はありますが…

[5]⑩ウインイクシード(藤岡佑)

賞金不足で満足に使えずにいませんでしたが、ポジションを取れなかった福島民報杯以外は安定して走れています。前走の巴賞では先行馬群から垂れてきた馬を冷静に捌いて④着でしたが、馬場差などを考えれば本来もう少し良い着順であったべきかと思います。流石に8歳を迎え衰えは否めずですが、ブリンカーとひと叩きの効果に期待です。

[6]⑪レッドライデン(丸山)

逃げ切って連勝した2戦はいずれも62秒台のスローペースを逃げ切ってのもの。ハナを切れる可能性こそありますが流石にこのメンバーで62秒で楽逃げできるとは思えずで。

[6]⑫サンレイポケット(鮫島駿)

左回り+上がりのかかる展開が理想で、今回右回りではありますが馬場次第ではタフな上がりは期待できそうです。3走前の京都記念は久々の右回りながらメンバー弱化にも助けられ③着。今回のメンバーを考えれば右回りだからと言って切るのは早計でしょう。

[7]⑬ギベオン(池添)

逃げ切った昨年の金鯱賞は、デアリングタクトにマークが集中して前半が61.4という楽逃げが叶った結果でした。いずれにしても流れが向かないと好走できておらず、今回の追い切りも芝コースで57.2-12.3とまるで追い切りと呼べないレベルの調整でしかなく、本領発揮すら怪しく。

[7]⑭サトノクロニクル(斎藤)

前走の巴賞でも最後に見せ場を作ったように、今もなお条件が嚙み合えば上位台頭は可能な実力の持ち主ではあります。但し斎藤Jの傾向として逃げ先行以外では信頼度がガクンと下がるため、この条件で来るかどうかは相当なギャンブルと言わざるを得ません。

[8]⑮アドマイヤジャスタ(吉田隼)

一昨年の勝ち馬。今年はノドの手術明けを叩いて、当時と同様に鳴尾記念から中5週のローテで臨んできました。外差しが決まる展開であればやれるだけの力はありますが、何分前走が何も出来ずの敗戦で、中間の本数もさして重ねている気配もなく中身が戻ってるかは微妙です。

[8]⑯ランフォザローゼス(柴山)

超ハイレベルメンバーで0.6差⑤着だった3歳時(2019年)の毎日王冠がベストパフォーマンスでしたが、元々切れるタイプというよりしぶとさが売りの馬。ダイヤモンドS②着も長距離戦でその良さが活きた結果でした。前走の巴賞は直線で外に出そうとしたところをロードマックスに阻まれ内に切り返すロスがあり0.4差の⑥着。一瞬のキレに乏しいこの馬にとっては致命的な展開をよく盛り返しました。成績が低迷してからは藤沢和厩舎出身騎手の練習台のような使われ方が多かったですが、粘り強く伸び脚を引き出す柴山Jはこの馬に合っていると言えるでしょう。このメンバーなら展開一つで台頭もあるでしょう。但し今日再び雨が降る予報につき、再度の馬場悪化はプラスではなく…

<予想>
◎アイスバブル
○マイネルウィルトス
▲ランフォザローゼス
△サンレイポケット
△スカーフェイス
△ウインイクシード
△アラタ
△サトノクロニクル

2022年7月16日土曜日

【7/16(土)予想】函館2歳Sの注目馬

■函館11R/函館2歳S ブトンドール

週末の函館は金曜から断続的に雨が降る予報で、この最終週はタフな芝コンディションになりそうです。人気を分け合うであろう2頭について、クリダームは良馬場でスピードが活きるタイプでしょうしスプレモフレイバーも然り。新馬戦をタフなコンディションで勝ち切ったブトンドールを中心視します。

その新馬戦ではまだ馬がレースを覚えていないのか道中追っつけながらの追走で、4角から早くも手が動く等だいぶ忙しそうな走りでしたが時計は水準級。伸びしろを感じさせる内容で一度使っての上積みは大きいと見ます。このレースでは前走鮫島駿Jが手綱をとって勝った馬が4頭いるのですが、そこから選ばれたのがこの馬でもあり「最も選べる立場」にある鞍上のチョイスを信じたいです。

2022年7月10日日曜日

【7/10(日)予想】七夕賞の全頭評価とプロキオンSの注目馬

■福島11R/七夕賞

[1]①シークレットラン(柴田善)

約1年ぶり。元々順調に使えない馬ではありましたが、球節の不安から長期休養していた経緯がありました。コーナー4つの小回りコースが得意で、3走前の中山金杯は好メンバーの中で唯一大外から足を伸ばし0.7差の⑦着。本来この馬はもう少し前につけて勝負したいタイプで、枠順や4角でスムーズさを欠いたことを考えれば評価できるものでした。当時だけ走れればこの舞台でなら勝負になるかと思いますが、問題はどこまで中身が戻っているか。ここ3週コースで追われ格下馬にやっとこ併入という追い切りですが、元々調教ではあまりよく見せない馬でその3走前の金杯の時も手ごたえからして見劣りしており、マイナスに扱う必要は無さそうです。枠自体は絶好につき、ポジションを取れればいきなりがあっても。

[1]②ロザムール(丸田)

前走の福島牝馬Sでは外差し有利展開にして自ら58.6のラップを刻んでしまい自滅。ただこの馬は「他の馬が苦労するような変な馬場」で好走する特徴があり、昨年のこのレースも雨が残る内前有利展開を味方につけてのものでした。とにかく行くことが前提ですが、今年はトーラスジェミニは控えない想定でこの馬のレースに持ち込むのは難しそうです。

[2]③ヒュミドール(M.デムーロ)

G1~G2では流石に厳しいですが、G3やメンツの薄い長距離戦では小差の好走を続けています。但し3走前の福島記念にしろ5走前の小倉記念にしろ、馬券圏内に来たレースは展開利もしくは外差し有利バイアスを味方につけてのもの。長くいい脚を使いたいタイプにつき多頭数の内枠も本来はベターではなく。

[2]④エヴァーガーデン(松岡)

一見、善戦タイプに見えますが好走のためには4角で3番手以内にいることが絶対条件で、それ未満だと⑪⑬着。関東の2~3勝クラスは中距離戦の頭数が少なくこの馬でも与しやすかったですが、流石に重賞となるとそうもいかずで。

[3]⑤マウントゴールド(永野)

この馬もまた先行できるかが好走のカギで、芝のレースで4角3番手以内なら(4,2,2,3)。ただ本来休み明けは苦にしないこの馬が、間隔を空けて使われたここ2戦は精彩を欠く内容。年齢的なものもありここで再度先手を奪うのは難しいと見ます。

[3]⑥ヒートオンビート(池添)

前走の天皇賞は流れを読んだ池添Jのファインプレーもあり④着。器用さがあり大崩れしないタイプの一方で、使える脚が一瞬のため取りこぼしも多く昇級後7戦して(0,3,2,2)。大味な競馬では届かない懸念があるだけに立ち回りが求められるこの舞台は合っており、極端なスローも見込まれないこのメンバーなら上位評価はできるでしょう。但し繰り返しますが勝ち切れないタイプにつき…

[4]⑦レッドジェネシス(三浦)

特殊な馬場だった昨年の神戸新聞杯を除き、休み明けは(0,0,0,3)。強敵相手のレースが続き自らやめる面も出てきているため、ここはまずキッカケづくりが優先でしょう。

[4]⑧フォルコメン(石橋脩)

前走のダービー卿CTでは最内枠から思い切って下げ、ストレスのかからない乗り方に徹しての②着でした。陣営は距離適性を重視しての参戦を明言しておりますが、ポジションを取りに行く戦法を示唆しており馬群の中ではストレスをためてしまう懸念があること、一方で大外を回そうとすれば距離ロスが大きく、いずれにしても立ち回りが難しい一戦です。

[5]⑨ショウナンバルディ(菅原明)

緩いペースで前付けできるかが好走条件ですが、昨年のこのレースでは同型が多く展開不利が見込まれた中で、岩田康Jが前目のインを確保し直線で差を詰めての③着と好走しました。ただ昨年は雨が残り内前しか残せない特殊なコンディションになったことも幸いし、それほどの降雨も見込まれない今年は再現は難しそうです。

[5]⑩ヤマニンデンファレ(江田照)

先週のCBC賞のおかげで軽ハンデの先行馬が人気する傾向は頷けるのですが、この馬の場合勝った3戦は前半1000mの通過が61.7以上というスローペースの逃げ切りないしは押し切りで、60秒を切るようなレースでは控えても大敗。同型もいる今回はそう楽な展開は望めないでしょう。

[6]⑪アンティシペイト(武藤)

前走の福島民報杯ではウインアグライアが暴走気味に逃げ57.7という乱ペースに。後方待機していた馬たちが上位独占した中で、スタミナと持久力で勝るこの馬が大勝したという背景もありました。パンサラッサでもいれば話は別ですが、馬も人も前走とは大きく違う中で同じようなハマり方をする可能性は低いと言わざるを得ません。ただでさえ重賞で(0,1,4,58)という武藤Jゆえ…

[6]⑫モズナガレボシ(戸崎)

前走の目黒記念は着順だけ見れば大敗も、直線入り口では見せ場を作り苦手な上がり勝負で0.8差に踏ん張りました。元々レースの上がりが36~37秒台に乗るような展開が向いている馬で、距離もありますが東京のキレ勝負は向いていませんでした。

昨年の小倉記念は陣営も語っている通り頭数、ハンデ、馬場、ペースすべてが嵌っての①着。重賞を勝っていないヒュミドール・ヴァンケドミンゴよりもハンデが軽い55kgというのもそこがフロック視されている証左ですが、その後のレースはいずれも訳アリの敗戦でした。5走前の福島記念は乱ペースで後方待機勢にはノーチャンス、4走前のチャレンジCと前走目黒記念は苦手な上がり勝負、3走前の日経新春杯は差し有利コースで先行してのもので2走前の新潟大賞典は差し勢有利の流れを0.3差④着ですから十分に走れています。昨日のレースを見る限り外差しにもチャンスが出てきており、前に行った馬が垂れて直線で馬群が広がればひと差しが決まる期待も。

[7]⑬プリマヴィスタ(内田)

1勝クラス以降の3勝は重馬場、乱ペースと特殊条件でのもの。途中からなし崩し的に脚を使わされる持久力争いなら台頭の目もありますが、まっとうに流れる2000mの重賞では流石に間に合わないでしょう。

[7]⑭トーラスジェミニ(原)

前走のエプソムCはしっかりハナを叩け、1000mも59.7と理想的なラップを刻みながら残せず⑪着。ただ先行勢の中でも外目を回したノースブリッジが勝ったのに対しラチ沿いを進んだ馬はこの馬含めコルテジアなども大敗しており、もとよりゲリラ豪雨後の上滑りする馬場を考えれば結果的にはペースが速かった可能性も捨てきれません。内有利と言い切れないうえロザムールが主張すればハナは難しいですが、復調気配はうかがえるが故ノーマークまでは危険でしょうか。

[8]⑮ヴァンケドミンゴ(津村)

4勝は全て福島。4走前・昨年の七夕賞は特殊馬場でノーチャンス、2走前の福島記念も乱ペースで後方待機勢に出番なしのレースで止む無しの敗戦でした。じわっとポジションを上げていきたいタイプにつき枠は不問で、小回り向きの一瞬のキレも持ち合わせています。流石に絶好調だった一昨年の頃の勢いとまではいきませんが、極端なハイペースにならなければ押さえは必要でしょう。

[8]⑯エヒト(田中勝)

昇級後の2戦が⑨⑦着ですが、AJCCは伸びかけたところで前が壁になり京都記念はスローペースのノーチャンス戦。タイム差は小さく善戦は可能と見ます。但しこの馬の好走パターンは内目で脚を溜める形が取れた時で、2桁馬番では(0,0,0,4)。思い切って下げて内を取れれば話は別ですが、そうすると今度は後ろ過ぎて一瞬の脚では届かない懸念もあります。

<予想>
◎モズナガレボシ
○ヒートオンビート
▲シークレットラン
△ヒュミドール
△ヴァンケドミンゴ
△エヒト
△トーラスジェミニ


■小倉11R/プロキオンS エクレアスパークル

メイショウウズマサ、トップウイナーが飛ばす想定なうえ、被されたくないエアアルマスも積極策をとる可能性。ただでさえコース形態的に前半が流れ短距離戦のようなペースになりやすい小倉ダート1700mですから、芝の1200~1400mあたりで好走したことのあるくらいの馬の方が与しやすいコースです。今回該当条件の好走歴があるのはこの馬とエアアルマスのみですが、痛恨の最内枠を引いたあちらに対し前を見ながら運べるエクレアスパークルは絶好枠と言えるでしょう。良馬場ダート1700mなら(2,1,0,0)。馬場の回復が急ピッチで進み、レースまでには良馬場が見込まれるこのコンディションなら狙いが立ちます。

2022年7月9日土曜日

【7/9(土)予想】ねらい目レース(函館4)

■函館4R マルアズール

前走は初めて試したダートが合わず大敗。それまでは芝を4回走って⑤④⑦⑥着、いずれも1.0差以内に着をまとめています。特に4走前の東京戦は勝ったのがラズベリームース(アネモネS②着)で②着がニシノラブウインク(フラワーC②着)、③着のファロロジーも既に2勝を挙げており④着のこの馬がいつ勝ち上がってもおかしくはありません。

加えて今回内に入ったユイ、シャノワールは先行タイプ。フレイムリリーも菱田Jなら積極策が見込まれ、岩田康Jのお家芸であるインベタが叶いそうな枠の並び。函館は今週からBコース替わりでラチ沿いの傷みがカバーされ、経済コースから一押しを効かせるには絶好のコンディションです。血統的にも1F延長は問題ないはずで、芝の未勝利戦は挙行数も限られます。決めるなら今回でしょう。

2022年7月3日日曜日

【7/3(日)予想】ラジオNIKKEI賞・CBC賞の全頭評価

■福島11R/ラジオNIKKEI賞

[1]①サトノヘリオス(岩田望)

前走の皐月賞では中3週での再輸送と苦手な多頭数戦ということもあり⑰着大敗。13頭立ては微妙なところですが内枠は有難いところで、皐月賞以来で十分に間隔を取られており体調面の不安はないと見てよいでしょう。ただ臨戦過程を踏まえれば前走の方が調教の動きは良く、輸送も込みでの仕上げかと思いますが当日の馬体を見ないと何とも。

[1]②ホウオウノーサイド(永野)

母ツーデイズノーチスは同じ斎藤誠厩舎の所属で、アネモネSを制し牝馬クラシックに駒を進めました。ただ距離実績はその1600mまでで、ホウオウノーサイドもここまで1400m以下を中心に使われてきており、1400m戦で中距離戦のようなラップを先行した前走の内容からもこの距離を克服できる道筋は描けません。

[2]③フェーングロッテン(松若)

白百合Sは近年地盤沈下が激しく、先ずここ3年連続して8頭以下と頭数が揃わないことに加えて特に中京開催のここ2年は実質1勝クラスのようなメンバー構成。実際に20年の勝ち馬ヒュッゲ、21年の勝ち馬セファーラジエルはその後1勝も出来ずで、事実今年の白百合S組もここまで次走の自己条件(1勝クラス)でいずれも⑤着以下。リステッド勝ち馬にも拘らずハンデが55kgと前走より軽くなっているのは白百合Sの相手関係を考えれば妥当な判断ですが、1勝クラスを勝ってきた馬がもっと軽くなっていることを踏まえればここで足りるかは怪しいと言わざるを得ません。

[4]④オウケンボルト(M.デムーロ)

2走前のスプリングSでは出遅れもさることながら距離不足も露呈した格好。前走の青葉賞はディライトバローズの暴走でペースが上がったもので度外視できますが、いずれにしても開幕週のこの距離では追走は厳しいでしょう。

[4]⑤クロスマジェスティ(三浦)

この馬の勝った2走前のアネモネSもほとんどが1勝馬という「名ばかりリステッド」。但し掛かり気味に上がってきたヴィズグレイスを凌いで押し切った内容は評価でき、今回は上級戦でからっきしの武藤Jから三浦Jへの乗り替わり。距離延長で位置取りが改善すれば一発は見込めるでしょう。ますが内田博Jは1600m以上では基本的に「行くか溜めるか」の両極端な競馬でしか結果を残せないタイプです。折り合わせて距離を持たせるという細工は苦手で、仕方ないにしてもこのチョイスは少々ミスマッチかと。

[5]⑥ボーンディスウェイ(石橋脩)

前走の皐月賞は自分の競馬に徹した結果残らない内を通り⑭着。同じような位置にいたアスクビクターモアはダービーで③着しており、こちらは4角で囲まれ動けない場面がありながらそれでも1.0差にまとめた内容は評価できます。皐月賞後一息入れて立て直され、1週前にはDWでしまい11.1秒の好時計をマーク。元々先行力があるうえ課題だったキレが出てくれば開幕週の時計勝負にも対応可能で、このメンバーなら堂々の中心を張れる存在です。

[5]⑦ショウナンマグマ(菅原明)

OP級に出走した2回はいずれも気の悪さを見せ大敗も、ハナにこだわらなくなってきた点は成長と言えます。多頭数で極端な内枠だった前走を度外視すれば見限れず、2走前のように気分良く行けさえすればチャンスも。

[6]⑧タガノフィナーレ(吉田豊)

前走の1勝クラス戦はスローペースの単騎逃げ。開幕週のマイル戦で5F60.3というのは恵まれ過ぎで、距離も伸び強力な同型も多いここでは厳しく。

[6]⑨ベジャール(戸崎)

前走の毎日杯は向こう正面でペースが落ち、ステップレースという性質もあってそこからギリギリまでペースが上がらなかった結果内前の2頭によるワンツーが決まったという内容。あまり評価できるレースではなく、フットワークの大きいタイプでもあり小回りコースでパフォーマンスを上げられるかと言われると…?

[7]⑩ミッキーブンブン(菊沢)

1年前にこのコースで新馬戦を勝ったもののその後は尻すぼみ。昨秋に増えた体重が3歳になってからは横ばいで、2か月半ぶりのこの中間も特に変わってはいない様子。走るたびに成績を落とす格好になっているのは成長力で他の馬の後塵を拝している証左で。

[8]⑪ソネットフレーズ(津村)

前走のNHKマイルCは脚部不安で春のひと叩きを自重しての一戦で、直前の動き自体は悪くなかったもののまだ良化途上という出来でした。加えて2番枠ですぐに囲まれてしまいスムーズさを欠き、直線ではお釣りなく⑰着大敗。これ自体は度外視できるものの、デイリー杯の頃からどれだけの成長があるのかという点がポイントです。足元を気遣いながらの調整だった前走ですら+8kgに留まっていたことを踏まえれば、当時からの顕著な成長は見られずで1F延長も低くないハードルに映ります。

[8]⑫グランディア(坂井)

ピースオブエイトが勝ちボルドグフーシュが③着だった新馬戦②着が実質的に一番良いパフォーマンスでした。この辺りは一発勝負に強い中内田厩舎らしく、当時のパフォーマンスを考えれば若駒SもプリンシパルSも物足りない内容。そこからの続戦で上積みが見込みにくいとなると、重賞好走組もいるここでは。

[8]⑬ゴーゴーユタカ(田辺)

ここまで4戦すべて中山マイルを使われてきました。中山マイルはコーナー3つのトリッキーなコースで、東京や阪神のワンターンのマイルとは明らかに性質が異なる故上手く潜り込めれば距離は何とかなるでしょう。ただ、この中間の動きは確かにやや不安で、1週前のグランシエロは動きすぎと言えますが最終の2頭併せはデビュー前の2歳馬2頭が相手。先着したとはいえ内のハルオーブには途中まで劣勢で最後に仕掛けてようやく交わしたという内容。相手なりと言えばそれまでですが、重賞となると善戦マンでは押し切れずで。

<予想>
◎ボーンディスウェイ
○サトノヘリオス
▲ショウナンマグマ


■小倉11R/CBC賞

[1]①レインボーフラッグ(国分優)

ベストは左回りの平坦。右回りは割引なうえ1200mでは追走にも苦労しそうです。

[1]②アネゴハダ(藤懸)

桜花賞は1F長かった分で、前走は実績のある距離でもあり完勝と言える内容でした。ただそこからさらに1F短縮が良いかと言われると必ずしもそうではなく、昨年の小倉2歳Sが1.08.5だったことを考えればそこから一回り以上の時計短縮は必要でしょう。当時から5kgも軽い斤量であればそれも可能と見ることもできますが…

[2]③レジェーロ(団野)

ここ12戦の戦績が②⑨⑰⑭①⑨⑭⑪②⑯⑯⑯と4走ごとに好走する不思議な並び。この流れなら今回は好走の番ですが、いずれも速めの時計で決着するタイミングで馬格のないこの馬にとって走りやすいレースであったとも言えます。今回も開幕週の高速馬場で走れる条件ではあり、アクシデント起因ではありますが団野Jへの乗り替わり自体はプラスでしょう。但し前半が32秒台になるようなレースでは⑭⑨着と好走実績がなく、追走力に不安の残る舞台です。

[2]④シホノレジーナ(角田河)

色々と注文のつく馬で、マイペースでスムーズに先行したうえで被されないのが理想。そのため芝ではスピードが足りず、ダートでは砂被りのリスクと戦わなければいけないという現状でここでそれができる可能性は限りなく低いでしょう。

[3]⑤テイエムスパーダ(今村)

2走前の葵Sでは内枠から被され直線で行き場を失くしての⑪着。それ以外芝の1200mでは(3,1,0,0)と崩れていません。ただ今回は外枠にハナを叩きたい馬が多く、いくら48kgとはいえスムーズに前目を運びたいこの馬にとっては試練の枠順です。尤も、今村Jであれば前目にこだわらずラチ沿いのエアポケットを進み最後にひと脚使わせる騎乗も可能そうで、腕を見込んで買う選択肢もありますがそれにしては人気し過ぎで。

[3]⑥メイショウケイメイ(小沢)

シンガリ一気の嵌り待ちタイプ。前が早くなるのは良いですが全体の決着時計も速いので間に合うかと言われると…

[4]⑦スナークスター(富田)

ダート短距離は恒常的に供給過少で、出られそうな番組に出るということ自体は間違いではないのですが芝コースもこの時計も対応できる根拠に乏しく…

[4]⑧タイセイビジョン(川田)

昨年の超高速決着を④着していますが、前提としてここまで時計が速くなると体力的に牝馬や格下馬が淘汰されるわけで、現に前走の春雷Sも超高速決着を差し込んでの②着。スタートに難のあるこの馬は後ろから行ってバテた馬を交わしてどこまでという戦い方にならざるを得ません。複の相手にマークは必要ですが、頭があるタイプかと言われると…?

[5]⑨ロードベイリーフ(和田竜)

このコースでは4回走って④①②⑯。⑯着としたのは今年の北九州短距離Sですが、これは馬場の悪い内を避けて進む展開をコースロスを嫌って1頭だけ内を進んだもの。当然伸びるはずもなく度外視していいレースでした。

前走の韋駄天Sでは待機策から勝ち馬の後ろを通り末脚を伸ばしての②着。今回はその前走同様にテンの入りは32秒台が見込まれるレースにつき持ち味の活かせるレースにはなるでしょう。気になるのは夏場の実績がないこと。3歳以降は梅雨明け後の酷暑を避けて使われており、良績も冬~春に集中。直前の調整がだいぶ軽いことも含め、コンディションの不安は残ります。

[5]⑩メイショウチタン(荻野極)

休み明けは4回走っていずれも着外。現状1400mの方が置かれずにレースができることも含め、この舞台では。

[6]⑪カリボール(西村淳)

前走は初の1200m戦で決め手を活かし久々の勝利。この馬は菊花賞に使われたあたりから気性難が酷くなった印象で、その後は距離短縮局面でしか好走できていません。前走にしても②着以下の馬のほとんどは次走で着外となっておりレベルの高いメンバーとは言えず、同距離でメンバーが強化されるここで通用するかと言われると?

[6]⑫スマートリアン(秋山真)

本来は先週のパラダイスSが本線だったものの除外の憂き目に遭いここへ。折り合いの難しい馬で距離短縮はプラスに作用しそうですが、よりによって激流の小倉で1200mとなると流石に1600~1800mを主戦場としているこの馬にとっては楽ではないでしょう。

[7]⑬モントライゼ(北村友)

3歳以降は精彩を欠く内容。いろいろと条件を変えながら使われていますが、京王杯を勝った時の体重が496kgで4歳春の前走が500kgと、馬体の成長が一向に見られないことが気がかりです。やはりこの馬も成長力のアドバンテージの消失に伴い成績を下げているという見方ができるでしょう。

[7]⑭タマモティータイム(国分恭)

格上挑戦ですがこのコースに良績が集中しており、先行馬総崩れになるような展開以外ではしっかり走れています。ただ昨年の冬の小倉までは厳しいペースでも踏ん張れていたのですが、以降は注文がつくことが多くなった印象。前走のダートは度外視しても久しくハナを叩けていないのが懸念点で、テンの速い馬の多いここは楽なレースは出来なさそうで。

[8]⑮スティクス(幸)

このコースで3戦2勝と相性良く、3走前の北九州短距離Sこそ⑱着に大敗しましたが、元々被されると脆いところがあり2番枠からのスタートでは厳しいものがありました。勝っている2回はそれぞれ18/18番、12/14番と外目の枠を引けたときで、今回も15/17番と外目の好枠。元々このコースで1勝クラスを1.06.9という驚異的な時計で勝っており、開幕週の速い馬場は大好物。OP実績がなくハンデ据え置きの52kgも好材料で、発馬決めて自分の形に持ち込めれば巻き返しは必至でしょう。あとは雨は苦手なので天気が持ちこたえてくれれば…

[8]⑯アンコールプリュ(藤岡康)

4年半勝ってないうえ重賞に出てくるのも3年半ぶりですが、7歳の今年もOPで小差のレースを続けています。前走の韋駄天Sは直線では前が詰まりながらも盛り返し32.7の末脚。スムーズなら掲示板もあったのではと思えますし、最後まで前に目標を置けたことで近走見せていた舌を出して走る悪癖が見られなかったことも大きいです。

中間の負荷自体は軽めですが前走後1か月間丹念に乗られ、1週前には重いウッドで51.3-11.2と単走ながら好時計をマーク。両隣がハナを主張するタイプにつきスタートで難儀する懸念が少なく、距離延長で流れに乗れればこのメンバーでも引けは取らないでしょう。

[8]⑰ファストフォース(松山)

昨年は究極の時計勝負を逃げ切りましたが、頭数が落ち着いたうえ内目の枠を引け、52kgの軽量で体力勝負を凌ぎ切れたことも大きかったです。今年もハナを主張すると見られますが、斤量も増え大外枠、他に行きたい馬も複数いるとなると自分の形に持ち込むには少々難易度が高そうです。

<予想>
◎スティクス
○タイセイビジョン
▲アンコールプリュ
△ロードベイリーフ
△ファストフォース

2022年7月2日土曜日

【7/2(土)予想】ねらい目レース(小倉3、函館12)

■小倉3R イダマンテ


上記の通り好走と凡走を繰り返すタイプで、このコースは2回走って0.2差、0.4差と小差で走れています。この時期の未勝利戦はただでさえ頭数が多いのですがここもご多分に漏れず18頭立てで、内枠を引けたのは好材料。幸いにして前走同距離で逃げている馬はおらずポジションは比較的楽に取れそうで、メンバーも手ごろなここはチャンスでしょう。


■函館12R シャインフォール

前走で勝ったイグザルトは次走2勝クラスを連勝。当時⑦着のゼンカイテンも次走で勝ち上がったのをはじめ②④⑨着馬も次走で掲示板を確保する好メンバーでした。その中でこの馬はあおり気味のスタートから後手を踏み、直線でも外を回すロスがありながら⑤着まで追い上げてきました。発馬がカギですが、前走の内容からも小回り1700mに対応できるスピードは持っておりまともなら頭まで。

2022年6月26日日曜日

【6/26(日)予想】宝塚記念の全頭評価&ねらい目レース(東京12R)

■阪神11R/宝塚記念

[1]①オーソリティ(ルメール)

間隔を空けたローテーションで走れているため3か月ぶりの実戦は良いですが、右回りでパフォーマンスが1段階下がるうえ昨春の天皇賞でサッパリだったように直前輸送も得意ではないタイプ。東京のような大箱が向いているだけに阪神内回りもプラスとは言い難く、買えてもここは押さえまで。

[1]②アフリカンゴールド(国分恭)

決してハナにはこだわらないタイプですが、前半が61秒を回るようなスローペースが条件。パンサラッサが飛ばすここはその望みは薄くて。

[2]③メロディーレーン(団野)

この馬の場合適条件が限られるうえ、きっかり4勝分の賞金しかないためこのように賞金以外で出走順が決まるレースの方が予定を組みやすい側面があります。前半62~3秒の入りから前で運び他がバテたところを捕まえるレースが理想ですが、このメンバーではそれを望めないでしょう。

[2]④エフフォーリア(横山武)

前走の大阪杯は輸送の影響もあってかゲート内でチャカつくなど本来の姿にあらず。最終追い後のコース入りを手控えるなど陣営なりに工夫をしてはいたものの、本来の操縦性が全く見られず負け過ぎの感もありました。

この中間は2週連続で3頭併せの真ん中を割らせる調教を施され、最終追いではブリンカーを装着し最後の1Fで併走馬を突き放すパフォーマンスを見せました。但し、1週前はランドオブリバティとウインカーネリアンというOP馬が相手だったのに対し最終は古馬条件クラスの2頭と併せる相手がそもそも違うため先着は当たり前で、しまいの伸びは同じでもOP馬と併せた1週前の方が全体時計は良かったわけです。最終的には本番でもブリンカーをすることとなりましたが、速めのペースが見込まれる今回、集中して前を追いかけるとガス欠になる危険があります。ここ一本でローテーションを組まれた点は他の有力馬と比べて有利ではありますが、この過程を以てまだ復活とは言い切れないと見ます。

[3]⑤アイアンバローズ(石橋脩)

前走の天皇賞では鞍上が脚を計るレース運びをした分で⑤着。確かに条件戦時代は控えて勝っていますがそもそもキレ勝負では分が悪い馬で、今回は上村師も積極的な運びを示唆しています。但し前前で運ぼうとしても前半が60秒を切るような一線級のペースで走れたことがなく、追走に手いっぱいになる懸念が。

[3]⑥タイトルホルダー(横山和)

前走の天皇賞では菊花賞同様に1000m基準で60秒-63秒(1200m換算75秒)-60秒で逃げることができての圧勝。3角前で捕まえに動く馬は何頭かいましたが、この時点ですでに再加速できていましたから結果的には2番手以下の馬は遅きに失した格好です。アイアンバローズが控え、ディバインフォースは落鉄、シルヴァーソニックは落馬と長距離重賞で実績のある馬が誰も鈴をつけに行けなかったことも想定外で、予想以上の大勝を生むこととなりました。

但しそれも含めハナに行けてこその馬で、2回目の再戦となるパンサラッサが厄介です。自らペースを落とすことができないメンバー構成でどこまで食い下がれるかでしょう。

[4]⑦デアリングタクト(松山)

1年ぶりの実戦となった前走のヴィクトリアマイルは⑥着と上々の復帰戦となりましたが、1番枠からのスタートで無駄なく1600mを走ってきた割には同じく経済コースを通ったローザノワールすら捉えられなかった内容は実績から考えるとおよそ物足りないと言わざるを得ません。追い切りは元々この程度で軽くても気になりはしませんが、オークス・JCを振り返って陣営は2400mが長いという認識を示しており、2200mというのは守備範囲のボーダーライン。構えて乗ることで漁夫の利を得る可能性はありますが、それにしては売れ過ぎかと。

[4]⑧ステイフーリッシュ(坂井)

サウジ・UAEで3000m超のレースを連勝して帰国してきましたが、追い切りは相変わらず格下に見劣りする内容。国内中距離戦線で勝負になるレベルにはないと見ます。

[5]⑨マイネルファンロン(M.デムーロ)

元々折り合いが課題でハナを切るか極端に後方から進むかで馬込みを避けざるを得なかったのですが、前走の天皇賞は馬群の中で折り合い最後まで脚を使って⑥着にまとめてきました。精神面の進境が伺えるうえ、昨年新潟記念を制したデムーロJを手配しここを目標に進めてきたローテーションも好感です。スタートしてからの直線の長い阪神2200mコースでパンサラッサのいる今回は60秒を切る淀みない流れが想定され、先行勢が早めに前を捕まえに行くとなると自ずから最後の1Fの勝負になってきます。まさしく大外一気を決めた新潟記念と同じような展開になるうえ、内目が活きており外を回して上がってもさほどコースロスは無さそうなのも助けです。いくら実績面で劣るとはいえ、G1でこの騎手が単勝万馬券というのは流石に舐められすぎです。

[5]⑩ヒシイグアス(レーン)

調整が難しくなかなか順調に使えない馬で、今年は香港国際競走が外国馬の受け入れを中止したことを受け急遽大阪杯から始動することに。まだ途上の出来だったことを思えば前走の④着は上出来で、図らずもここまで3か月の間隔を取れたこともプラスでしょう。中間はレーンJが4週連続で跨り意思疎通に努めており、時計的にも調整は上手くいっているようですがやはり気になるのは遠征競馬と経験のない暑さ。変にテンションが上がるようなことがなければ力はあるだけに、取捨を問われればパドックまで見極めが必要でしょうか。

[6]⑪パンサラッサ(吉田豊)

前走のドバイターフでは初のナイター競馬ということもあり鞍上曰く「進みが悪かった」とのことでしたが、ロードノースの猛追にも負けず①着同着。決して国内で勝ってきた時と同じスタイルにはなりませんでしたが、地力の強化を見せつけた一戦でした。

ただ、ここ2走1800mを使ってきたこともあり陣営は2200mに対し「やや長い」というスタンスを崩していません。それがブラフである可能性もありますしこの馬に関してはついていって潰すこともできないので皆自滅待ちのスタイルにならざるを得ず、結果としてスムーズに運べて逃げ切れる可能性は十分に考えられますが、現に2000mを超えて使われた2戦はハナを切って大敗。変に距離を気にして溜めて良さの出るタイプではないため、行って垂れたらそれまでという乗り方でこのレースの流れを大きく左右する1頭ですが、本来マイラーでもなんとかなる中山2500mで止まってしまったことを考えれば、まっとうにスタミナの必要なこの舞台では最後に垂れると見ます。

[6]⑫ウインマリリン(松岡)

1週前に好時計を出し直前は軽くにとどめるのは前走の大阪杯と一緒ですが、その前走は病み上がりの一戦とはいえ直前の出来を思えば負けすぎです。ここも一段階上向きとは言っていますが、上半期に現実的に使えるレースがここしかないという事情も。秋以降、中山に戻って見直したい馬です。

[7]⑬アリーヴォ(武豊)

小倉巧者ということでその適性が半信半疑だった前走の大阪杯では、よどみなく流れ先行勢が潰れる小倉2000mに近いラップ構成になったことでこの馬の走りの出来る展開になりました。今回も前半が流れ展開は向きそうで、複系の相手には押さえが必要でしょう。

[7]⑭キングオブコージ(横山典)

長くいい脚を…というよりは一瞬のキレを生かして勝つタイプで、このコース自体は初めても自身の力は出せるはずです。あとはG1でやる気のないことの多い鞍上が色気を持って乗ってくれればというところですが、18頭立てで大外を回して差せるだけの脚があるわけでもなく、かといって一昨年の目黒記念の時のように好位で死んだふりをするのも難しい枠順。上手く立ち回れれば複穴はあってもとは思いますが…

[7]⑮ディープボンド(和田竜)

持久力勝負が向いている馬で、有馬記念②着が示す通り中距離戦に求められるスピードも兼ね備えています。この舞台でならタイトルホルダーを逆転することはたやすいでしょうが、理想を言えば自ら他の馬をバテさせるような展開に持ち込みたいところ。そのためにはどこで前を捕まえに行くかの判断が必要ですが、パンサラッサの出方を伺いながら、後ろにもそれなりに脚を使わせなければいけないとなるとその難易度の高いレースになりそうです。

[8]⑯グロリアムンディ(福永)

芝では新馬戦を勝ったのみ。その新馬戦は京都芝2000mで2.05.8と時計も平凡で、当時からの成長は見込めるとはいえまっとうな良馬場では流石に出番は厳しいでしょう。

[8]⑰ギベオン(西村淳)

2000m超の距離は3歳時のセントライト記念⑬着時以来。2000m以内のレースでも流れが向かないと好走できておらず、距離・ペース共にここは向きにくいでしょう。

[8]⑱ポタジェ(吉田隼)

控えて案外だった2走前の金鯱賞の反省を生かし、前走の大阪杯では意識的にポジションを取ったことで先行勢が総崩れとなる展開を絶好のタイミングで受け止められました。馬場の良いところを通し、追って味のないレイパパレ、急坂不安のアリーヴォと併せたのでは勝つのも納得です。

ただ今回の中間は動きは今ひとつ。1週前には一杯に追われるもジュンライトボルト・ウーリリに後れを取り、最終はポリトラックで55.9-13.0とおよそ稽古とは言えないレベル。絡まれない大外枠は良さそうですが、既に2週目にしてラチ沿いはギリギリのコンディションにつき経済コースを通るのは得策とは言えずで。


<予想>
◎マイネルファンロン
○ヒシイグアス
▲アリーヴォ
△ディープボンド


■東京12R ハッピーアナザー

7走前の未勝利勝ちが東京ダ1400mでのもので、逃げて後続を突き放し0.7差の圧勝。ここ6戦中5戦が稍重以下で、唯一良馬場でやれた3走前はスタートで躓いたうえ何故かそこから外を回そうとした柴田大Jの謎判断の分もあり大敗。実績ある舞台に戻ればこのメンバーなら通用あって驚けずで。

2022年6月25日土曜日

【6/25(土)予想】ねらい目レース(東京7R、青函S)

■東京7R スイーツビュッフェ

前走の新潟戦でも推奨しましたが、その前走は武藤Jが露骨に進路選択に失敗し脚を余し⑧着。完全な騎乗ミスでした。2走前の中京戦④着だけ走れれば牝馬限定戦のここならやれてよく、お手馬アラカザームではなくテン乗りのこちらを選択した田中勝Jのチョイスを信用したいです。


■函館11R/青函S マイネルアルケミー

暖かい時期に好走が集中しており、近3戦は昨年12~今年1月のもので度外視できます。加えて上がりのかかるレースの方が良く、昨年連勝でOP入りを決めた時も稍重で時計を要する決着でした。函館は金曜に50mmの大雨が降り、良馬場までの回復は難しいとなればこの馬の出番があっても良いでしょう。

2022年6月19日日曜日

【6/19(日)予想】ユニコーンS・マーメイドSの注目馬とねらい目レース(東京2)

■東京2R ミニョンルミエール

1200mで③②②②③着とした後で1300mに距離を伸ばして④着。4角でやや狭くなる場面がありそこで砂を被ったことで嫌気が差し、勝負所で位置取りを下げてしまったのが直接の敗因でしたが、元々柴田大Jは折り合わせることが苦手でその傾向が今年は特に顕著です。今年、前走から距離が伸びた馬に乗った時の成績が(1,1,1,59)と散々たるもの。そこからデムーロJへの乗り替わりは純粋に鞍上強化で、今回直近成績の良い馬は他にもいますが牝馬限定戦ながら決め手に欠ける馬ばかり。しっかり溜めてひと脚を使わせられれば決められるでしょう。


■阪神11R/マーメイドS クラヴェル

1000m台のレースがほとんどな牝馬戦で2000mというのは長距離に分類され、例年のこのレースでは直線で脱落する馬が続出することで内が渋滞し、外を突いた差し勢の漁夫の利が生まれ得ます。昨日の阪神芝の傾向を見るに、時計は出ているもののエアレーション効果か必ずしも前が有利というわけではない模様で、昨年と同じ変則開催でも今年は従前の日程時と同様に渋滞を避けられる外目の差し馬が有利と見ています。これに該当する馬の中では、エリザベス女王杯③着以外にも牡馬相手の重賞で好走歴もあるクラヴェルが最もチャンスある立場でしょう。但し鼻出血持ちのため惨敗リスクは含み置く必要アリです。


■東京11R/ユニコーンS セキフウ

国内では昨年の全日本2歳優駿④着以来。その間サウジ、UAEと転戦しサウジダービーでは直線鋭く追い込んで僅差の②着でしたが、従前からの課題としてこの馬はスタートがもっさりしておりどうしても道中で置かれてしまいます。そのため息の入る流れや距離だと前が残るので追いつけないという話で、現に全日本2歳優駿も川崎コースで4角10番手からよく④着まで追い上げました。サウジダービーと同じマイルに戻るのは好材料ですし、ワンターンで流れればこの馬にとってはむしろ好都合。実績は見劣りしないだけこの人気なら大きく狙えます。

2022年6月18日土曜日

【6/18(土)予想】ねらい目レース(米子S、函館1、東京7)

■阪神11R/米子S シャーレイポピー

前走の福島牝馬Sは終始馬場の悪いインを走らせられ、向正面ではエヴァーガーデンが邪魔で位置を上げられず。おまけに3角でエンジンをかけ始めた時にバテて下がったロザムールのせいでブレーキを踏み、4角では渋滞にはまる始末。直線では止む無くラチ沿いを進むも伸びきれずで全くレースをさせてもらえませんでした。元々マイルで(4,0,0,1)に対しそれ以外で(0,1,0,4)という明らかなマイラーで、牝馬限定のマーメイドSではなくあえて牡馬混合でも適条件を選んできたあたりに陣営の明確な意志が伺えます。人気上位は確実でしょうがここは好勝負可能と見ます。


■函館1R メイショウオオルリ

3走前の新馬戦は②③⑤着が既に2勝を挙げている好メンバーの中を④着。2走前は距離が長くお釣りが残らなかったレースで、前走はスタートで挟まれるような形になり後方から。前にいないとほぼノーチャンスというレースで外枠も仇となりました。今回は最内枠を引けたうえ、牝馬限定の芝1200mと相手関係も易化。菱田Jが函館1200mで1枠に入ると(3,4,3,23)で単回160/複回170と非常に優秀なのも好材料。ここはチャンスです。


■東京7R クラリティスケール

砂を被ると良くないうえ折り合い面に難があるため、外枠で短めの距離が適している現状。1桁馬番を引いた2回は③②着だったのに対し、2桁馬番で⑪⑧④とゲート位置が顕著に成績に現れています。今回は15番枠でスムーズに出せそうで、強力な同型も見当たらない中ノープレッシャーで運べれば勝機あり。


2022年6月12日日曜日

【6/12(日)予想】エプソムC・函館スプリントSの注目馬とねらい目レース(恵那特別)

■東京11R/エプソムC トーラスジェミニ

一部では、原JがまだG1に乗れない(30勝していない)ため安田記念を回避してここを使ってきたことが美談チックに語られていますが勝率2%台の騎手の取り上げ方としてそれが正しいのか?という疑問はあります。本来「勝ち星が足りないから乗れない」ってのは騎手としては恥ずべき話のはずです。

ただこれは原Jの腕どうこうというよりは「騎手育成に熱心でないばかりか所属騎手は調教助手かなにかと勘違いしている美浦のリーディング上位厩舎」に問題の端緒は存在します。キムテツの話は極端だとしても、国枝厩舎で鳴かず飛ばずだった中谷Jが矢作厩舎に移籍して多少なりとも出番を得たというエピソードもあるわけで、むしろそういう厩舎が多いせいで「成績は芳しくないが競馬界の将来を想い積極的に弟子を受け入れる良心のある厩舎」(弟子を3人抱える小桧山・根本厩舎等)が割を食い、結果的に下位厩舎が所属に少ない勝ち星を割り振っていく構造ですからそりゃ勝ち星も伸びるはずはありません。預託希望の馬主に「泉谷に乗ってほしくないなら預けるな」とまで迫った本田師のようにとまでは言いませんが、サークル全体で人を育てる気概のあるなしが将来の趨勢を左右するという気がしているのです。

本題とそれましたが、原Jは有力な乗鞍が増えればもっと勝てる騎手だと思っています。トーセンメラニーで散々勝ちあぐねたように差し追い込みの騎乗には課題が残るものの、逃げ先行でのコース取りなどは冷静そのもの。減量騎手にありがちな「行くだけ言ってあとは神頼み」みたいな騎乗とは一線を画す存在と見ています。昨年の東風Sで直前で負傷した田辺Jの代打でトーラスジェミニに騎乗し58kgを背負って鮮やかに逃げ切った時もそうですが、見た目に走りにくそうな荒れた内をコースロスなく運び結果的にそれを嫌った外差し勢を振り切った騎乗ぶりには、見た目やイメージにとらわれずその馬のベストを引き出す感性を感じました。

そのトーラスジェミニと2戦連続のコンビ。前走のダービー卿CTは⑫着大敗も、前傾戦を2番手から自ら捕まえに行くレースを見せ外差し決着を0.8差ならむしろ中身のあった敗戦と言えます。頭数が落ち着き逃げたい馬が居ないメンバー構成なうえ、ここ2週外差しが続き内外はフラットになりつつあります。外差しイメージで有力馬が差し損ねれば、単騎で気分良く行けた際の恐ろしさは鞍上が一番わかっているはずです。


■函館11R/函館スプリントS ヴェントヴォーチェ

昨日の函館開催の特徴は「内有利」「高速決着」の2点に尽きます。1Rの未勝利戦で1番枠のバンデルオーラが勝ちましたが、そのタイムは1.08.5。一昨年(昨年は札幌開催)の同日の1Rに組まれた3歳未勝利が1.09.2だったことを考えてもかなりスピードの出る馬場で、この時計勝負をそれなりに前から勝負できる強さがないと難しいと言えます。

ヴェントヴォーチェの前走の春雷Sは、シャンデリアムーンが33.2で飛ばすかなりの高速戦でした。こうなると差し勢に流れが向きやすいのですが、それを5番手から追いかけ上りも33.1でまとめて突き放す強い勝ちっぷり。1.06.8の勝ち時計もさることながら、ひと月前のオーシャンSと比べても前半も勝ち時計も上回る内容。展開のカギを握るビアンフェが外に回ったのも好都合で、相手に出足を使わせて最後の最後に前を捉える展開が待っているはずです。


■中京9R/恵那特別 メサテソーロ

だいぶ昔にカーンテソーロを推奨したときに説明した了徳寺健二氏の話題。最近ではまた違った意味で注目されることとなりました。


この「関連会社の事業資金」に使ったというのが詳細が掛かれていないので謎なのですが、あくまで個人的な想像として了徳寺健二HDリョーケンファーム(氏の元所有馬が繁殖生活を送る日高町の牧場)に使ったんじゃないかと思います。馬主業というのは製造業と同じで初期投資(=馬代)が莫大で、生産牧場にしても土地の確保や整備で多額の費用が掛かります。○外含め年間30頭ほどをコンスタントに送り出す同氏ですからそのくらいのお金は使っていても不思議はないのですが、こうした好き勝手をいつまでやれるのか…


↑最近めっちゃよく電車内の広告に出てくるウルフ・アロン選手(了徳寺大職員)

それはさておき、今回紹介したいのがこの追徴課税のニュースが流れた5月下旬を境に同氏の馬の成績が急に良くなったという事実。


5月22日週まで3勝しかしていなかったのが、国税の指摘が発覚した5月29日(これが取材日なので実際の指摘はこの少し前にあったと思われる)の週に2勝、先週も2勝を挙げており勝ち星をリョーケン、もとい量産。今週は計5頭がスタンバイするも土曜出走の4頭は⑪②④⑧着。日曜唯一の出走となるこのメサテソーロは、3走前西塚Jを背に積極策に出て13番人気③着と波乱を演出しましたが、元々位置がとれさえすればやれる馬で4角5番手以内なら(2,1,2,2)※2回の着外は④⑤着。オールダートの中京ダ1200mなら内枠で流れに乗れれば問題ないですし、松山Jへの鞍上強化も好感。テソーロ軍団の命運はこの馬に託されました。