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当ブログは、広尾サラブレッド倶楽部株式会社様のご厚意により、同倶楽部の所有する競走馬の写真及びWebサイト記載情報の転載許可を頂いております。

2023年10月29日日曜日

【10/29(日)予想】天皇賞の全頭評価とねらい目レース(秋嶺S)

■東京11R/天皇賞(秋)

[1]①ノースブリッジ(岩田康)

前走のオールカマーでは半ば強引にインの3番手を取りに行くも、直線で伸びを欠き0.5差⑦着。+12kgで自己最高の500kgという馬体重を見れば決してメイチの仕上げでは無かったでしょうが、春にAJCCを勝った舞台で、先行争いで押し込んだガイアフォースにさえ先着できなかったパフォーマンスはこの馬の現状でしょう。時計勝負に巻き込まれるこの舞台に替わるのもプラスではなく。

[2]②エヒト(横山和)

一瞬の脚を上手く活かすタイプで、良績は内回りやローカルコースに集中しています。長くいい脚を使えることが求められる東京向きではないうえ、11頭立てのここは1頭交わして10着を確保すればそれだけで440万円~の出走奨励金が手に入る舞台。森師の狙いは明らかで、後方インで垂れ待ちでしょう(ただ今回のメンバーはそれすらも難しそうではありますが…)。

[3]③ドウデュース(武豊)

昨年のダービーでイクイノックスを封じましたが、朝日杯FSを制した経歴からも本来ベストは2000m前後でしょう。2走前の京都記念も格下相手とは言え良化途上の中内有利展開を1頭だけ大外を回しての楽勝。春のドバイターフを取り消して以来のレースですが、中間は2週前、1週前とウッドで併せ馬を消化し負荷をかけられており体調面に問題は無さそう。最後の3Fで速い脚を使い続けられるタイプで、あとはダービーの時のようにイクイノックスより前で追い出せれば好勝負は必至でしょう。

[4]④ダノンベルーガ(モレイラ)

前走の札幌記念はここに向けての叩きの意味合いが強く、良化途上の出来の中で特殊な馬場コンディションもあり④着に終わりました。この中間は昨年の皐月賞・ダービーの時のように50秒を切るまでは行かないものの、1週前にウッドで50.0-11.2の動きを披露。陣営は香港を見据えているとのことですが、過去連戦で結果を残せていない点からもまずはここで恰好をつけることが先決のはずで、距離・舞台共に絶好のここは押さえは必要でしょう。

[5]⑤ガイアフォース(西村淳)

前走のオールカマーではスタート直後にインを取りに来たノースブリッジに進路をカットされるなど、道中スムーズさを欠き⑤着。元々道中からスピードに乗って押し切るタイプのレースが身上で自分のタイミングで行けないと難しいのに加え、セントライト記念を勝っているとはいえ急坂を2回上る中山のレイアウトも必ずしも合っているとは言えませんでした。やはり本領を発揮したのは3走前のマイラーズCであり2走前の安田記念で、ワンターンで平坦or緩い坂でスピードに乗れるコースが合っていることを証明しました。今回は距離こそ違えどほぼワンターンのコース設定で、最後の3Fにわたって11秒台前半クラスの末脚が求められる天皇賞のレース傾向を踏まえれば、位置を取ったうえで長くスピードに乗ったレースができるこの馬のチャンスも十分に考えられます。今回、デビュー以来初めてウッドで時計を出しており状態は文句なし。鞍上も前々からのレースを公言しており、2強が互いをけん制しあう展開になれば前で利を得る可能性も。

[6]⑥ジャスティンパレス(横山武)

器用な立ち回りができるタイプではなく、前走の宝塚記念も道中位置取りを落としてしまい③着。それでも3歳時の皐月賞や有馬記念で見せ場を作れなかったことを考えれば成長を感じるレースで、ワンターンの大箱に替わることはプラス。遠征競馬ではなかなか結果を残せていませんが、スピードを持続させられる能力は菊花賞・春の天皇賞で証明済で、あとはコースを知る鞍上がどう導くか。地力では引けは取りません。

[6]⑦イクイノックス(ルメール)

前走の宝塚記念は必ずしも完調とは言えないコンディションの中で、後方から運んでタイム差なしの勝利。②着のスルーセブンシーズは直線で不利を受け切り替えたロスがあってのもので、相手がスムーズならどうだったかというのはありましたがその後スルーセブンシーズは凱旋門賞で④着。改めて世界レベルの水準を示したレースであったことが証明されましたし、今回は時計の出方も昨年の天皇賞や有馬記念の時に近く体調も問題なし。32秒台の脚も持っているだけに、少なくとも実力勝負でこのコースで複勝圏内を外す姿は考えられません。あるとすれば、皐月賞・ダービーの時のように前にいる馬を捉えきれなかったパターンで、敵はドウデュース一択と狙い撃ちした時に他の誰かにやられる可能性くらいでしょうか。

[7]⑧ヒシイグアス(松山)

この中間はいつになく熱心に負荷をかけられていますが、堀厩舎のこのやり方は動きに納得がいっていない時の調整です。最終追いもタイムは出ていましたが、外を通ったダノンベルーガに手応えで劣る内容。タイプ的にも中山や阪神内回りなどで一瞬の脚を活かしたいクチで、ワンターンの瞬発力勝負では分が悪く。

[7]⑨プログノーシス(川田)

前走の札幌記念の価値をどう見るかで評価が分かれますが、現状としては春の金鯱賞のパフォーマンスが参考に。上がりの掛かる中京で33.9の脚で外から差し切った内容は、G2クラスでは一歩抜けた力を示したといってよいでしょう。折り合いに難がありペースが流れるのは好材料で、同じようなレーススタイルのイクイノックス、ドウデュースに混ざってどこまでやれるか、試金石の一戦でしょう。

[8]⑩ジャックドール(藤岡佑)

昨年の天皇賞はパンサラッサを行かせたのは良いとしても、離れた3番手集団につけて最後は瞬発力勝負に巻き込まれ④着。いきなりよそ行きの競馬をした藤岡佑Jへの批判が殺到したことは記憶に新しいですが、今回はそれ以来の騎乗。このコースは得意ではありますが今回はノースブリッジの出方も気にする必要がありますし、速いラップを維持出来るガイアフォースの仕掛けに耐えたうえで後ろの人気馬を待つというのは見た目以上に大変なレースなはずで。

[8]⑪アドマイヤハダル(菅原明)

前走の毎日王冠は溜めに溜めて上がり最速の33.1の脚を繰り出し④着。これだけ見れば距離が伸びてチャンスがあるかに見えますが、流れがきつくなる本番で前回以上に溜められる保証はなく、善戦が続いているとはいえもう2年半勝てていない点から成長力という点でも疑問の現状では。

<予想>
◎ガイアフォース
○ドウデュース
▲イクイノックス
△プログノーシス
△ジャスティンパレス
△ダノンベルーガ


■東京12R/秋嶺S レーヴリアン

左回りに良績が集中しており、1400mだとやや甘くなる面がありベストはこの条件です。毎年9~11月の涼しい時期が合う馬でもあり同時期は(3,3,0,1)でオール掲示板。1週前に速めをやり直前を流すのは毎回のパターンで、その中でも坂路でいずれも加速ラップを踏めているのも好調の証。得意条件のここは好勝負必至です。


2023年10月28日土曜日

【10/28(土)予想】アルテミスS・スワンSの注目馬

■東京11R/アルテミスS ライトバック

G3格付けを得た14年以降、良馬場で行われた8回の内上がり最速の馬は(6,2,0,0)。一にも二にも末脚がモノを言うレースになっています。逆に上がり最速でなかったにもかかわらず勝ったのは16年のリスグラシューと20年のソダシで、先行策で勝てるのは歴史的名牝クラスというわけです。ここはチェルヴィニアが番手から抜け出すレースをしに来るでしょうが、これに出し抜けを食らわせられる存在を考えた時に浮上するのが新潟の新馬戦を32.8の末脚で差し切ったライトバックです。

その新馬戦はスタートで寄れて後方から。終始後方馬群の中で我慢させるレースをさせ、直線でも進路を確保したのは内回りとの合流点を過ぎた300m少々の地点。そこから鋭く伸びたレースぶりは評価してよく、また前走で1800mを経験しているのも好材料。過去10年で距離短縮馬は(5,1,3,20)で勝率17.2%/複勝率31.0%で同距離(勝率6.7%/複勝率22.7%)・距離延長(勝率0.0%/複勝率10.0%)よりも結果の出るローテーションとなっており、大箱の末脚比べならここでも引けは取らないはずで。


■京都11R/MBS賞スワンステークス インダストリア

この馬は爆発力がある一方ダラっと脚を使ってしまうところがあり、理想としては3走前のダービー卿CTのようにギリギリまで追い出しを我慢する競馬が向いています。馬群でレースできる戸崎Jとは手が合っていましたが、ここ2戦の手綱を取ったルメールJはストレスフリーで伸び伸びと脚を使わせる競馬が得意なタイプ。エプソムCは馬場の影響があったとしても前走の京成杯AHのように外を回って進出するような優等生競馬をされてしまい、結果として末脚不発に終わりました。

で、今回はテン乗り丸山Jが宮田厩舎の2頭(新馬戦とスワンS)に乗るためだけに京都遠征。サンデーRの覚えのいい同騎手ですが、騎乗スタイルは「詰まり上等の馬群突っ込み」が特徴です。芝でもダートでも安易に外に出そうとせず馬群をこじ開けるレースができるタイプですが、それだけに末脚の絶対値の高い社台系の有力馬で取りこぼすシーンも少なくありません。ただ今回のインダストリアに限って言えば、詰まって脚が溜まり最後に進路が出来た瞬間に一気に伸びてこられるタイプですから丸山Jと手が合う可能性は高く、ここは名コンビ誕生の瞬間が見られるかもしれません。

2023年10月22日日曜日

【10/22(日)予想】菊花賞の全頭評価とねらい目レース(妙高特別)

■京都11R/菊花賞

[1]①トップナイフ(横山典)

クラシック2走は折り合い面を重視してか後方から運びましたが、元々切れる脚を持っていないだけにこの馬の上がりでは追いつくことができませんでした。前走の札幌記念はスタートはソロっと出すも雨上がりで他の馬が避けるラチ沿いを通ってショートカット、ほぼほぼコーナーワークだけで先頭に立ちましたが最後はプログノーシスに突き放されての②着に敗れました。元々位置取り不問で結果を出してきた馬であり、気分良く走れさえすればキレの問われない舞台なら好走可能なポテンシャルを有してはいますが、一気の距離延長となる今回は皐月賞・ダービー同様の後ろポツンが想定されるだけに、皐月賞でも0.9差⑦着が限界だったことを踏まえれば平坦の京都で捕まえられるかは半信半疑で。

[1]②ウインオーディン(三浦)

2走前の阿賀野川特別はハイペースで折り合いがつき、まくりが決まりやすい展開にも乗じて②着を確保しましたが、前走のセントライト記念では序盤収めるのに苦労しほぼ何も出来ずの⑥着。3000m戦で前走(60.1)以上のハイペースになることは考えにくく、序盤で消耗する懸念が大きいです。

[2]③シーズンリッチ(角田河)

折り合いに難があり、これまでの2勝は何れもワンターンでのもの。前走の神戸新聞杯も序盤から口を割って競馬にならずの⑩着で、距離短縮局面で狙いたい馬につき。

[2]④ダノントルネード(西村淳)

前走の日本海Sは積極策で運ぶも追ってから案外で、デビュー以来最低の1.1差⑪着。ドスローで溜めに溜めて直線向いてから脚を使うレースでは結果を残せていますが、ペースが流れたりなし崩し的に脚を使うレースは向いておらず、ここもコーナーからの仕掛けが必要な舞台につき。

[3]⑤パクスオトマニカ(田辺)

ダービーは最後バッタリ止まってしまい⑬着でしたが、控えても味のないタイプにつき前に行くしか戦法はないでしょう。但しヴィクトワールピサ産駒は長距離実績が皆無で、2600m以上では(0,0,0,4)。ここでどうにかするのは難しそうで。

[3]⑥リビアングラス(坂井)

2013年以降の京都開催で2度複穴を輩出している阿賀野川特別の勝ち馬。その前走は前半58.9というかなりのハイラップを逃げ切る強い内容でした。実はデータが取れる1986年以降で、「芝2200m以上のレースで前半58秒台以下で逃げ切った」例はこのレースを含めたったの4例(減量騎手騎乗を除く)しかなく

1998/7/12 宝塚記念 阪神芝2200m サイレンススズカ 58南井 58.6
2004/9/19 セントライト記念 中山芝2200m コスモバルク 56五十嵐冬 58.8
2007/12/1 美浦特別(3歳上1000万下) 中山芝2500m ネヴァキングダム 55ペリエ 58.3
2023/8/20 阿賀野川特別(3歳上2勝C) 新潟芝2200m リビアングラス 55吉田豊 58.9

と歴史的名馬にも匹敵する好タイムでありました。長い距離のレースは騎手がスタミナを意識してかスローになりがちで本来の力が見えにくい展開が多く、今よりもペース意識が低かった一昔前はステイヤーズSなどの長距離戦はさながら高齢馬の同窓会でありました。逆を言えば、長い距離のレースでもそれなりのスピードで走り切れるということは本質的な強さの証でもあり、これが先行勢が上位を占める決着であったなら馬場に恵まれたという見方もできますがそうではなく、実際このレースは②着以下はまくりか追い込みの馬ばかりで、序盤に先手を取った馬はことごとく沈んでいます。本来後方勢が有利になる展開で逃げ切った価値は大きく、強気に乗れれば十分にチャンスはあるでしょう。

[4]⑦タスティエーラ(モレイラ)

結果的に皐月賞はソラを使った分の②着で、前にも横にも馬を置いて理想的に追い出せたダービーのパフォーマンスが本来のこの馬の強さだったといえます。それだけに真ん中の枠を引けたのは好材料で、状態面から前哨戦を自重した経緯はあるとはいえこの中間は2週連続でウッドで軽快な動きを見せており、ここに向けての仕上がりに問題は無さそうです。

問題は菊花賞が「ぶっつけ本番は来ない」レースだということ。過去10年の勝ち馬の内最も間隔が空いていたのは18年勝ち馬のフィエールマンが辿ったラジオNIKKEI賞からのローテで「中10週」。そもそもダービーからの直行は1例(21年ディープモンスター⑯→⑤着)だけで、どちらかと言えば菊花賞の前哨戦は「賞金が足りないので権利が欲しい」か「距離が問題ないか確認したい」という意図での参戦が多く、この馬自身の能力に問題が無ければ直行ローテ自体は問題視しなくても良いでしょう。仮にそれが理由で人気が落ちているのであればむしろ買いという考え方も。

[4]⑧サヴォーナ(池添)

位置を取る競馬にチェンジして取り口が安定しており、前走の神戸新聞杯も緩い流れで②着に踏ん張りました。但しトライアルで他馬の仕掛けがギリギリになった分もあり、ここは早めに動かざるを得ないレースになることが見込まれるだけに。

[5]⑨ノッキングポイント(北村宏)

前走の新潟記念では広いコースのワンターン、得意の左回りで能力全開と言った走り。コーナー6つの右回りに替わるのはプラスではなく、モーリス産駒も出世した馬の大半は短中距離馬という現状につき。

[5]⑩マイネルラウレア(岩田望)

若駒S後頓挫があり、春2冠は十分とは言えない態勢で⑭⑤着。坂路オンリーの調整過程には攻め切れないもどかしさも滲んでいましたが、復帰してからは前走の神戸新聞杯も含めウッドでの追い切りを再開。状態は良い頃に戻りつつあります。但し気になるのが、2連勝していたころは最終の坂路で加速ラップを踏めていたところ、前走も今回も逆時計になっている点。完調とまでは言えないのか、気持ちの問題なのかは何とも言えませんが、まだ諸手を挙げて買える段階には至っていないと見ます。

[5]⑪サトノグランツ(川田)

前走の神戸新聞杯の時も十分に負荷をかけられての臨戦で勝ち切りましたが、今回も1週前にウッドで3頭併せの真ん中、直前は坂路で52秒台をマークするなど、2走前のダービーより3走前の京都新聞杯に近い調整過程。その京都新聞杯も、前走の神戸新聞杯同様に絶体絶命と思われた位置から馬群をこじ開けての差し切り勝ち。これが出来るのが川田Jの強みであり、理想はもう少し内目かもしれませんがコーナー6つで立ち回りを要求される舞台は得意とするはず。3歳秋に旬を迎えたサトノダイヤモンド産駒らしく、ここでの成長に期待する手は十分にあるでしょう。

[6]⑫ハーツコンチェルト(松山)

前走の神戸新聞杯ではやはり右回りを克服できず⑤着。ダービー時にも述べた通り母ナスノシベリウスの子たちはゆったりローテで結果を出してきており、休み明けという言い訳は通用しなかったはずです。引き続きの右回り+相手強化では手を出しづらく。

[7]⑬ナイトインロンドン(和田竜)

前走の神戸新聞杯はパドックから入れ込み気味で、レースでも直線失速し⑪着。これまで好走は輸送距離の少ない関東圏か滞在で臨める札幌に限られ、輸送をこなす京都で平常心で臨めるかはハードルが高いです。

[7]⑭ソールオリエンス(横山武)

前走のセントライト記念自体は安全策で外を回した分の②着で、勝ったレーベンスティールとは枠も通ったコースも違いました。距離が延びる本番を見据え、気持ちを入れ過ぎないレースをしたと見るべきでここに向けての準備として減点材料ではないでしょう。ただ、ダービーでタスティエーラを目標に進んでおきながら最後差し切れなかった点を踏まえれば、少なくともこの馬の末脚が他より頭一つ抜けているというわけではないことはハッキリしたと思います。距離を考えればあまり最初からポジションは取りたくないですが、かといって控えると間に合わない懸念があり、難しいかじ取りを迫られる舞台ではあります。

[8]⑮ファントムシーフ(武豊)

皐月賞、ダービーで言及した通りなし崩し的に加速するのではなく直線向いての加速が得意な大箱向きタイプです。ハービンジャー産駒なので距離は良いでしょうが、下り坂からの加速が課題につきこの外枠はロスが大きい懸念が。

[8]⑯ショウナンバシット(M.デムーロ)

皐月賞は渋った馬場のわりにペースが速く、後方のインを進み最後はタスティエーラと併せ馬に持ち込むシーンも見せての⑤着と健闘しました。ただダービーはスタートから全く進んでいかず、ほぼ流れ込むだけの⑯着。陣営曰く連戦+輸送続きの疲労を原因に挙げており、-12kgという馬体にもそれは現れていました。前走の神戸新聞杯も夏負けの影響でダービー後の立て直しに時間がかかり、良化途上の中で0.4差⑦着。ただスローの前有利展開で4角10番手から33.2の上がりを使って差を詰めており、状態面も踏まえれば一概に悲観する内容ではありませんでした。ひと叩きされた今回、状態は格段にアップしておりウッドでの最終追いで馬なりで50.9-11.6をマーク。最終でここまで時計が出るのは7走前の未勝利戦時以来で、それも当時は3頭併せの内で強めに追ってのもの。絶対的な上がり勝負では分が悪く、本来なし崩し的に脚を使うレースが向いているタイプで、この枠はどうかも今度こそちゃんと位置を取れれば巻き返しは可能なはずです。

[8]⑰ドゥレッツァ(ルメール)

稍重馬場で取りこぼした新馬戦以降4連勝。連勝中は何れも上がり最速の脚を使えており、良馬場でこそというタイプでしょう。この中間もウッドで好時計を連発しており今の調子と勢いなら同世代戦でなら通用してもおかしくはないですが、2走前と3走前はスローの前付けで勝っておりそれなりにペースが流れるここは後方からのレースになりそうで、そこから届くかどうかは未知数です。

<予想>
◎リビアングラス
○サトノグランツ
▲タスティエーラ
△ソールオリエンス
△ショウナンバシット
△トップナイフ
△ドゥレッツァ
△ファントムシーフ


■新潟10R/妙高特別 オーガスタスカイ

外目の枠を引けることの多い幸運も手伝ってかこのコースは(2,0,1,0)と得意にしており、2走前の新潟戦は不良馬場で先行押し切りと今日の馬場も合っています。おまけに富田Jは今年このコースで(4,1,2,4)と勝ちまくっており、単回289/複回201と妙味も十分。コース実績ある馬が多く人気がばらけそうなのも好都合で、ここはチャンスでしょう。

2023年10月21日土曜日

【10/21(土)予想】富士Sの注目馬とねらい目レース(北陸S)

■東京11R/富士ステークス ダノンタッチダウン

来年2月で定年を迎える安田隆師。春は体調が整わない中で最後のクラシックに間に合わせようと皐月賞に無理遣いしシンガリ負け、続くNHKマイルCもプール+坂路という軽い調整しかできない中で後方有利展開を中団から脚を伸ばし④着に健闘。十分に間隔を取られたこの中間はコースも併用ししっかりと負荷をかけられており、良馬場であればこの馬の末脚を存分に発揮できそうです。現3歳世代はエルトンバローズが毎日王冠で大金星を挙げるなど古馬と伍せるレベルにあると見られ、シャンパンカラーも不在のここなら十分に台頭可能です。


■新潟11R/北陸S オタルエバー

石橋脩Jはこのコースにおける近3年の成績が(3,1,3,9)。勝率18.8%、複勝率43.8%と優秀な上単回146/複回213と馬券的にも頼れる存在です。オタルエバー自身も2歳時には新潟2歳Sでセリフォスと0.3差の③着に好走するなど当地実績(1,0,1,0)で、平坦コースをスピードに乗って走るのが得意なタイプ。前走の佐世保Sで前半32.8という激流を経験したことで行き脚もつくはずで押し切り濃厚と見ます。

2023年10月15日日曜日

【10/15(日)予想】秋華賞の全頭評価

■京都11R/秋華賞

[1]①フェステスバント(酒井)

スロー逃げでしか結果を残せておらず、2000mも未経験。前走で控えて勝ったこともありここも無理にハナは主張しない見通しで、特段の切れ味も見せられていない現状では浮上する要素が見当たりません。

[1]②ハーパー(ルメール)

クイーンC~桜花賞の頃は馬体維持が難しかったりマイルの流れについていけなかったりと未完成ながら①④着と順応し、オークスでも大差をつけられたものの自分のレースに徹して②着。ルメールJは相手に関わらず冷静な判断ができる騎手で、一か八かの騎乗をするタイプではなくこういった力量差のある相手が居てもしっかりと着を拾ってきます。内枠、内回りで立ち回りの不器用さが露見する懸念はありますが、ハーツクライ産駒の成長力を加味すればここでも十分善戦可能でしょう。

[2]③マラキナイア(池添)

控える競馬にチェンジしてから戦績が安定。チューリップ賞でも先行有利の流れの中で0.3差まで迫っており、世代の中では屈指の切れ味を見せています。但しこれまでのキャリアは全てワンターンの1800m以下。母は現役時代マイル専だったカウアイレーンで、ジャスタウェイ産駒のこの馬にコーナー4つの2000mをこなせというのは現時点では酷かもしれません。

[2]④コナコースト(鮫島駿)

前走のオークスではスタートで隣の馬にぶつけられたのもあり、位置を取れず⑦着。桜花賞では早目の流れを2番手から進め、リバティアイランドには屈したものの最後に競りかけてきたペリファーニアを差し返すなど父譲りの勝負根性を見せており、やはり好位を取ってこその馬です。京都開催の秋華賞は最後の3Fだけの勝負になることは無く、直線の短さもあって残り800m、すなわち3コーナーくらいからじわっと加速できるかが鍵となります。切れ味勝負に持ち込まれると厳しいこの馬にとっては脚質的にも合う舞台で、内目の枠を引けた今回も桜花賞のとき同様に好位のインを確保できれば通用してよく、猛時計を連発している中間の動きからももう1段階の成長が見込めそうです。

[3]⑤ドゥーラ(斎藤)

オークスはリバティアイランドが突き抜けた後のズブズブの差し有利展開に乗じての③着確保でしたが、前走のクイーンSは得意のまくり戦法が嵌っての①着。札幌はコース長に対しコーナー径が大きく、まくってもロスの少ない形態をしておりこの馬の脚質に合っています。奇しくも京都内回りもまくり前提のコースレイアウトで、もう少し外枠を引きたかったのが本音でしょうが上手く捌ければここでも再度チャンスありでしょう。

[3]⑥リバティアイランド(川田)

オークスを勝った後は休養に充てられ、当時466kgだった馬体重は調教後時点で490kgとビルドアップ。仮に成長が無かったとしてもこの世代では抜けた存在ですが、型通り成長しているのであればその力量を疑う余地はないでしょう。京都2000mは決して向いているコースではありませんが、桜花賞も絶体絶命の位置から差し切ったように、300mあればこの馬のエンジンなら間に合うはずで。

[4]⑦マスクトディーヴァ(岩田望)

前走のローズSでは自身の持ち時計を4秒以上も短縮するレコード勝ち。過去2勝は何れも渋った馬場で、良馬場のスピード比べにおいてここまでのポテンシャルがあるとは正直思いませんでした。祖母ビハインドザマスクから受け継がれる極上の末脚を発揮したレースでしたが、その祖母は前哨戦を走り切った後の本番でパフォーマンスを落とす傾向にあり重賞は3勝したもののついにG1には手が届きませんでした。デビュー以来最短の中3週で臨む今回、パフォーマンスを上げる期待は持ちにくいです。

[4]⑧モリアーナ(横山典)

前走の紫苑Sは1完歩目で内に寄れてミタマと接触したこともあり、無理せず最後方からの競馬を選択。トライアルですからペースが速くなることは予想できましたが、想定以上に馬場の回復が速く4番手を進んだヒップホップソウルも②着だったことを思えば一概にハイペースとは言えず、直線も何度か進路を切り替えるロスがあっての差し切りですから必ずしも恵まれただけの勝利では無いでしょう。少なくとも、距離は伸びて正解でした。

ただ、陣営コメントで「前走は帰厩後3週間で仕上げる必要があり、今回は5週間(中4週)で余裕があった」と語られていましたがこれは逆で、武藤厩舎では少数派に属するノーザンファーム生産馬ゆえ前走時は天栄で充実した夏休みを過ごせたことも好走の要因だったはずです。阪神JFで大敗した時のように輸送でテンションが上がる面もあり、それがひと夏を経てどこまで解消したかは不透明。コース形態、前走でかなり強い競馬をした反動も含め、ここはオッズほどの妙味がある場面ではないと見ます。

[5]⑨ミシシッピテソーロ(石川)

前走の紫苑Sでは初の2000mに対応し掲示板を確保しましたが、控えた馬が展開利を得る流れの中で末脚にも特に見どころは無く、成長を見せられたレースとは言えませんでした。良績も左回りに集中しており、インを取れれば話は別ですが右回り・内回りで見せ場を作る期待は薄いです。

[5]⑩グランベルナデット(松山)

前走の紫苑Sは確かにハイペースで外を回らされた分はありましたが、それより前にいたヒップホップソウルが0.1差の②着に踏みとどまったことを考えれば案外というレースでした。過去2勝は何れも4角2番手以内の強気のレースをしたときで、本番を見据え控えさせたことも敗因の一つと思われます。陣営は「リズム重視のレース」をさせる方針で、前々で運ばせられれば一変の可能性も。

[6]⑪キタウイング(江田照)

前走のクイーンSはスタートで挟まれ制御不能になったうえ、直線ではイズジョーノキセキに進路を塞がれる不利もあり⑧着。全く競馬にならなかった一戦で参考外と見てよいでしょう。この中間は小島茂厩舎お得意の栗東滞在を敢行しましたが、元々調教は地味なタイプとは言え直前の坂路では最後の1Fで止まってしまうなど、桜花賞や阪神JFと比べても良い内容とは言えず。距離に目途を立てたとも言い切れない現状でどこまで。

[6]⑫ドゥアイズ(西村淳)

オークス以来の一戦ですが、2週前にはCWで50.9-11.5の好時計をマーク。4Fが51秒を切ってくるのは阪神JF③着時以来の良い動きで、直前を手控えたのはテンションに配慮してのもので問題なし。距離短縮となる今回まともなレースが出来れば巻き返しの余地も。

[7]⑬ラヴェル(坂井)

前走のローズSは元々苦手な右回りのうえ、終始包まれスムーズさを欠いての⑭着。距離延長となるここは多少は位置取りも改善するでしょうが、不利もあったとはいえ全く伸びなかった前走を見ると現状右回りでは過度な期待はかけられないでしょう。

[7]⑭コンクシェル(幸)

前走のローズSは控えさせた結果スムーズさを欠き⑫着大敗。母ザナの子供は気持ちの難しい面があり、2つ上の全姉マリーナは短距離専門、1つ上のシンシアウィッシュも気分良く行けないと脆い馬で、コンクシェル自身も夏の連勝は逃げてのもの、アネモネS②着も最後方からという思い切ったレースが向いています。陣営はハナにはこだわらない姿勢を見せていますが、逃げを好まないモレイラJと違い昨日の太秦Sでメイクアリープを逃がすなど臨機応変な騎乗の出来る幸Jに乗り替わったことで、その場の判断で行かせてしまうことも考えられます。上記で挙げた姉たちは道悪巧者で、昨日の雨がどこまで残るかは見通しにくいですがリニューアルでかなり改善されたとはいえ淀川のそばという立地を考えれば劇的に水はけがよくなることは考えにくく、重たい馬場で気分良く行かせればよもやの一発も。

[7]⑮ヒップホップソウル(横山武)

前走の紫苑Sは先行馬が残せない早目の流れの中を最後まで踏ん張り、見せ場十分の②着。リズムよく運べれば強い馬ですが、ダンシングキイ一族らしく気難しい面があり今回初の中4週+初の関西遠征と超えるべきハードルは多いです。

[8]⑯ピピオラ(藤岡康)

阪神・中京で見せ場なく、京都・東京・小倉で3連勝と平坦コースでひと脚というタイプです。内回りコース向きの機動力を持っており、自分のポジションが取れればチャンスはあるでしょうが流石にこのメンバーでは好位を取りたい馬が多く、枠的にも苦戦は免れないでしょう。

[8]⑰ソレイユヴィータ(武豊)

平坦コースで(3,1,0,0)という馬でコース替わりはプラスですが、内枠を引くかスローペースで恵まれないと好走は難しく、この枠とメンバーでは力試しの意味合いが強いです。

[8]⑱エミュー(M.デムーロ)

前走の紫苑Sは得意の急坂コースに後方有利展開とこの馬の走る条件だったはずでしたが見せ場なく⑨着。平坦コースに替わるここでは前進期待は薄いです。

<予想>
◎コンクシェル
○リバティアイランド
▲コナコースト
△ハーパー
△ドゥアイズ
△ドゥーラ
△グランベルナデット

2023年10月14日土曜日

【10/14(土)予想】府中牝馬Sの注目馬とねらい目レース(阪神9R)

■東京11R/アイルランドトロフィー府中牝馬S アンドヴァラナウト

エアグルーヴ牝系らしく左回りが得意で、昨年のこのレースも③着に好走しています。折り合い面からも壁を作りたいタイプで中枠も好材料。マイルだと忙しい一方距離が伸びて良いタイプでもなく、この東京1800mは狙いすました条件で見直し必要でしょう。


■阪神9R シゲルローズマリー

折り合いの難しい馬で、距離短縮時は①①③着とパーフェクトに走れています。外枠を引いたのは少々懸念ではありますが、ワンターンの距離1400mであれば上手く内に入れられるかと…

2023年10月9日月曜日

【10/9(月・祝)地方競馬予想】南部杯の予想

■盛岡12R/マイルチャンピオンシップ南部杯 イグナイター

盛岡ダート1600mコースは2コーナー奥の長い引き込み線からスタートするワンターン。砂質も軽く地方としては割とスピードタイプの馬場が特徴で、過去5年の勝ち馬を見ても1800m以上の中距離馬より1600m以下の短距離~マイル適性を見せている馬が好走しています(昨年②③着のヘリオス・シャマル、一昨年②着のヒロシゲゴールドなど)。加えて、最後の直線で内に押し込められずに運べる「外3番手」くらいのポジションを取れるかが鍵となり、よっぽど内からワープするのが上手い騎手が居れば話は別ですが理想は「1400m以下にも実績のある外枠の先行馬」を狙いたいところです。近3年のフェブラリーSを独占しているレモンポップ・カフェファラオは揃って内枠で、前者はUAE遠征が案外で輸送がどうかで、後者は立ち回りが難しいうえテン乗りの高松Jと不確定要素が大きく、ジオグリフも本来距離はもっとあった方が良いタイプでワンターンのマイルで好走できる絵は描きにくいです。

そんな中この推奨条件にぴったり合致するのがイグナイター。世間的にはマイルは長いと思われていますが短距離馬でも好走できるのがこの南部杯で、昨年も0.2差の④着と健闘しました。中枠の短距離馬が前を取れば砂(泥?)を被らずに運べそうで、夕方から降る雨で脚抜きの良い馬場になればよりプラス。あえて敵なしの園田の重賞を叩いて中2週で挑む点もぶっつけの昨年より良い臨戦で、紛れ無しのスピード勝負になる1200mのJBCスプリントより実はこちらの方がこの馬にとっては勝機と見ます。

【10/9(月・祝)予想】京都大賞典の注目馬とねらい目レース(グリーンチャンネルC)

■京都11R/京都大賞典 ヒンドゥタイムズ

小倉大賞典を勝って以降は展開の向かないレースが続いており、3走前の大阪杯・2走前の鳴尾記念・前走の七夕賞と内前有利を外を回して追い込む競馬で⑯⑦⑦着。京都は開幕週ながら差しの効くコンディションで、昨日のオパールSも逃げ切ったメイショウゲンセンに続いたのは4角10番手以下から追い込んできた2頭でした。ようやくこの馬の脚質が向きそうなレース条件になったといえ、平坦コースで(2,2,1,2)という戦績からも昨年④着だった阪神から京都開催に戻るのはプラス。馬場もよくて稍重、という程度で極端なキレ勝負にはならなさそうで、3角くらいから動き出す展開で最後前が止まれば一発も。


■東京11R/グリーンチャンネルC ハセドン

末脚の爆発力は誰もが知るところですが、いかんせん消耗が激しいタイプで詰めて使えません。それだけに3か月半ぶりのここはいきなりやれる態勢にあり、脚抜きの良い馬場は3走前のバレンタインS①着で適応済。前走のようにコーナー4つの舞台は得意でなく、ワンターン、広い東京コースで巻き返し可能と見ます。

※南部杯は後程更新します。

2023年10月8日日曜日

【10/8(日)予想】毎日王冠の注目馬

■東京11R/毎日王冠 ノースザワールド

昨日から開幕した秋の東京開催。猛暑の影響で芝の生育は非常に良く、びっしりと生えそろった芝コースで騙しなしの瞬発力勝負が繰り広げられました。メインのゴンバデカーブースはわかりやすいですが、芝で行われた9Rのtvk賞も4F通過が49.2というスローペースながら前に行った馬が残せない決着になったことからも、どこにいようが末脚の使えない馬は通用しないというコンディションです。かといって後ろ有利なのかと言われれば必ずしもそうではなく、前にいてもそれなりの脚を持っていれば残せはするわけです。

人気上位の3頭は何れも後ろから行く馬たちですが、3頭とも東京コースで32秒台の脚で勝った実績を有しており、ここで好走する資格は十分と言えます。しかしながら、何れもここが目イチというはずはなく、ソングラインに至っては中3週でBCマイルに遠征する前提ですからここはあくまで本番で折り合わせるための試走という意味合いが強いです。そういった意味では他2頭も含めて無理をせず直線向いてからの脚でどこまで、というレースをすることが想定され、それでも大半の馬たちは交わせるでしょうが唯一ここで残せる可能性があると考えるのがノースザワールドです。

相手なりに好走できるタイプで、前に目標を置いてレースができるのが理想です。3走前のスピカSは離し逃げを打ったテーオーシリウスの2番手を追走し、重馬場で参考程度ではありますが当時⑤着だったローシャムパークに0.6差をつけての快勝。前走のメイSはスタートでアオって先手を取れなかった分の⑦着で参考外。11走前の須磨特別ではスローペースでもない中33.2の脚を使って差し切ったように持てるポテンシャルは高く、バビットがハナを主張して2番手を確保できればじっくり構える人気馬に一泡吹かせられる可能性は十分でしょう。

2023年10月7日土曜日

【10/7(土)予想お休みします】

息子の運動会のため、予想お休みいたします。

好天にも恵まれ絶好の競…運動会日和ですね。全b、いや全員の無事完走を祈ります。

2023年10月1日日曜日

【10/1(日)予想】スプリンターズSの全頭評価

■中山11R/スプリンターズS

[1]①ナムラクレア(浜中)

前走のキーンランドCでは直前の大雨で芝が掘れるコンディションで外目を回り完勝。本来は時計勝負に強いタイプですが、タフな馬場でも結果を残せたのは収穫でしょう。ただこの馬の場合連戦でパフォーマンスを落とすことが課題で、昨年は北九州記念③着から中5週で⑤着。内有利馬場でインに入れなかったりマークしていたメイケイエールが早々と失速したりとツキもありませんでしたが、それ以前にもファンタジーS②着→阪神JF⑤着と中4週で勝ち切れておらず、ここもタフな前走を勝ってからの上積みというのは厳しそうです。枠の利で押さえは必要でしょうが、本来1番人気になる存在なのかと言われると…?

[1]②テイエムスパーダ(富田)

行けなかったことが課題でしたが、前走のセントウルSではノーマークの逃げが叶い久々の勝利。但しこの馬自身は決してゲートが上手いわけではなく、昨年のこのレースでも両隣に出負けして無理やりハナを取り切っての⑮着でしかなく、行きたい馬も居るこのメンバーでは自分の形に持ち込むのは難しそうです。

[2]③ピクシーナイト(戸崎)

いつもは50秒台で坂路を駆け上がってくるはずのこの馬が、中2週とは言えこの中間は時計は54.2-12.1の1本だけ。勝った一昨年も同じローテ、同じ調整過程でしたが当時の方が52.1-12.5と時計水準は二回りは上で、短距離に参戦するきっかけであったはずの気性の荒さもここに来て鳴りを潜めているとなると、本来の血統背景からしてそろそろマイルあたりに回帰すべきタイミングなのかもしれません。

[2]④ナランフレグ(丸田)

昨年③着も前傾戦+内有利展開で上手く後方から馬群を縫い止まったほかの馬を交わしてのもの。ここ2戦は距離マイル+直前の大雨の特殊馬場という理由はあれどキャリアで初めて1秒を超える着差で負けており、これまでコンスタントに末脚を使えていたことを考えれば好走に注文がつく現状は好ましくはありません。但し、元々遠征の苦手な宗像厩舎なだけにホームの中山に戻ってきた点はプラスで、すべてがうまく運んだ時の③着候補には。

[3]⑤ウインマーベル(松山)

前走のキーンランドCはスタートで挟まれ引かざるを得ず、高松宮記念でも苦労した道悪にも泣かされ大敗。そもそも中間に挫石もあって追い不足だった点も災いしました。その点今回は中間も順調に時計を出せてはいますが最終追いは一杯の割には全体時計は平凡で、かつこの馬の本来の調整スタイルはウッドと坂路の併用だけに、先週まで坂路が使えなかったことを思えば前回よりはマシだとしてもどこまで状態が戻っているかは未知数です。

[3]⑥ママコチャ(川田)

掛かる面があり距離を短縮しながらごまかしごまかしやってきている現状で、前走は初の1200m戦で前半32.9という未経験のハイペースでしたがそれでも掛かって②着。今回はハナを切りたい馬が2頭おり前半が速くなる分には歓迎で、自分で勝ちに行けるタイプではないですが「乱ペースでも残せるスピード」を持っている存在としてここでやれても不思議はありません。

[4]⑦オールアットワンス(石川)

スピード自体は短距離戦で通用するものを持っていますが、アイビスSD2勝という実績が示す通り最後に他の馬が止まってくれる展開にならないとなかなか浮上できず。復帰後はテンに行けておらず、そもそも好位を取れていた5走前の京阪杯でも見せ場を作れなかったことを考えればトラックコースに必要な瞬発力は不足しているようです。

[4]⑧メイケイエール(池添)

抑えの利かない気性というのはレース中の折り合いもさることながら、一戦一戦を全力で走ってしまうが故にお釣りを残せないということにも繋がります。昨年はセントウルSを圧勝し、いよいよG1獲りかと期待されましたが結果は12着。香港スプリントは主戦の池添Jが急遽乗れなくなるハプニングがあり5着。間隔を空けて使われた高松宮記念は大雨でスピードを活かせず⑫着とちぐはぐですが、適切に間隔が取られかつスピードの活きる馬場になれば本来の力は一級品です。最近は調教でも抑えが効かないことが問題でしたが今回は1週前、最終と何れもウッド4Fに留めながらも加速ラップで上がれており、内からも外からも行きたい馬が居るここは上手く壁も作れそう。ようやくG1でまともに期待できる体制が整ったと見ます。

なお、09:30時点で単勝は4番人気ですが恐らく応援馬券が大量に売れているせいで、馬単①着総流しベースでは6番人気、複勝では8番人気という状況。年齢的にもこれが最後のG1チャンスと思われ、買い方も考えて攻めたいところです。

[5]⑨アグリ(横山典)

前走のセントウルSではこれまでと一転控える競馬に打って出て、高速決着にも対応し②着。1400m未満では勝ち鞍が無く時計勝負には不安があっただけに、ここに来てのスプリント適性の発揮は流石安田隆厩舎といったところでしょう。馬場が渋ると取りこぼしていただけに良馬場予想は好材料ですが、中2週での中山遠征に加えて最終追いで最後の1Fが最速にならなかったのはやや懸念すべきポイントでしょう。

[5]⑩マッドクール(坂井)

前走のCBC賞では陣営曰く熱中症のような状態になったとのことで、⑨着大敗もやむ無しでしょう。但しそれ以上に気になるのは最終追いで、ラスト2Fで制御不能のような状態になり右に寄れてフィニッシュ。ラップも逆時計で良い頃の刻み方ではなく、ここに来て脆さを見せつつあるのは不安です。

加えて、数は少ないながらもダークエンジェル産駒の傾向として3歳時が成績のピークであるという点が挙げられます。


上記はダークエンジェル産駒の年齢別成績ですが、3歳はサンプルが多いながら抜群の成績でベタ買いで儲かるレベルなのに対し4歳がガクッと成績が落ちます。5歳は一見よく見えますが、シュバルツカイザーの2勝+ホウオウエンジェルの複穴(11番人気③着、8番人気③着)で分母の少なさ故よく見えているのみです。成長力に問題があるのか、はたまた4歳に踊り場があるだけなのか現時点では判断がつきませんが、いずれにしても4歳のダークエンジェル産駒は手を出しにくいタイミングであるとは言えるでしょう。

[6]⑪ジュビリーヘッド(北村友)

良績は北海道や春の中山など、比較的時計を求められない条件に集中。開幕週の函館SSで外からキミワクイーンに差されて②着だったことを考えれば、現状ではここに入っての力不足は否めません。

[6]⑫ドルチェモア(西村淳)

気難しさが顔をのぞかせており、前走のセントウルSもスタートでごちゃついて戦意喪失する現状。そもそも勝った朝日杯FSのレベルも疑問符ですが、このメンタルでは大外枠でも引かない限り難しいでしょう。

[7]⑬ジャスパークローネ(団野)

好走するにはハナを切ることが絶対条件で、テイエムスパーダはゲートが上手いわけではないのでハナ自体はすんなり叩けるでしょう。但しそこからテイエムスパーダが無理やりハナを取り返してきた時が厄介で、控えて味が無いことはわかっているだけにそこで張ってしまうと乱ペースに巻き込まれる懸念が。

[7]⑭エイシンスポッター(角田河)

今回に限って言えばテイエムスパーダとジャスパークローネがともに譲らず先手を主張する可能性があり、そうなると乱ペース+早仕掛け(直近で逃げ切りを許している2騎を行かせてはまずいと後続が早目に捕まえに行く展開)で最後の1Fがかなり掛かる展開も考えられます。鞍上がそこまで我慢できるかは判断難しいですが、自分の乗り方に徹した時には怖い存在です。但し最終追いで追走しておきながら加速ラップを踏めていなかったのはいつもと異なる点で、現状の出来でどこまで。

[8]⑮キミワクイーン(横山武)

走破時計は2走前の函館SSを勝った1.08.2が最高。陣営も坂を不安視しており、高速決着が見込まれる秋の中山という意味でも本質的には向いていないでしょう。

[8]⑯モズメイメイ(武豊)

前走の北九州記念は前半32.9のペースについていけず⑩着。本質的に短いところは合ってはいますが、このメンバーかつ大外で見せ場を作るまでは厳しいでしょう。

<予想>
◎メイケイエール
○ママコチャ
▲ナムラクレア
△アグリ
△エイシンスポッター
△ウインマーベル
△ナランフレグ

2023年9月30日土曜日

【9/30(土)予想】シリウスSの注目馬とねらい目レース(阪神12R)

■阪神11R/シリウスS ニューモニュメント

元々コリアC出走を目指していたものの、日本馬の枠はグロリアムンディとクラウンプライドで埋まってしまい選出ならず。4走前の川崎記念ではウシュバテソーロ、テーオーケインズに続いての③着で重賞戦線では上位の存在ですが、終い一手に限られるためどうしても展開に左右されがちで重賞にはあと一歩手が届きませんでした。阪神ダート2000mは前傾ラップになりやすく決め手が活きるうえ、アイルランド遠征中の小崎Jに代わりコースロスを抑えて回ることにかけては定評のある川田Jが駆るとなればここはチャンス。勝ち切れなさを進路取りで補えればここは賞金加算が可能でしょう。


■阪神12R シンゼンイズモ

使いながら仕上げる荒川厩舎の馬らしく、休み明けは叩き初戦より成績を上げてきています(新馬⑤→①着/5か月ぶり⑥→⑤着/3か月ぶり④→③着)。今回は3か月半ぶりの前走、同じ舞台で0.1差②着と好走しており、そこからの上積み必至となればここは勝ち負けでしょう。

2023年9月24日日曜日

【9/24(日)予想】オールカマー・神戸新聞杯の注目馬

■中山11R/産経賞オールカマー マテンロウレオ

勝ち切るだけの脚が無く、インを取って立ち回りで着を拾うタイプです。4走前の京都記念・3走前の大阪杯はまさにインベタで②④着と善戦しており、春に戦ったメンバーを思えばG2クラスであれば十分食い込める素地はあるはずです。前走の札幌記念は終始外を回らされた上、荒れ馬場+洋芝で進んでいきませんでした。昨日の中山は水を含んでいてもそれなりのタイムが出ており、天候が回復した今日は良馬場まで見込めます。時計が求められる舞台で内目の枠番を引けた今回は好勝負可能と見ます。


■阪神11R/神戸新聞杯 ハーツコンチェルト

ハーツクライ産駒らしく成長度合いの比較で苦戦を強いられてきましたが、青葉賞②着・ダービー③着と連続好走。阪神開催の2013~2019年のデータでは「前走がダービー」かつ「掲示板に入った馬」は(6,3,0,3)で勝率5割、複勝率75%と高い信頼度を誇ることからも、大箱向きの瞬発力タイプが額面通りに走るレースと見て取れるでしょう。但し、該当馬の単複回収率は何れも87。堅い決着を見越した買い方が必要でしょう。

2023年9月23日土曜日

【9/23(土・祝)予想お休みします】

中山の馬場の回復に時間が見込まれ、重馬場だと当たらない予想がさらに当たらなくなるので今日はお休みさせて頂きます。秋の開催は野芝オンリーなので、来週のスプリンターズステークスに向けコンディションが維持できるか気になるところです。

2023年9月18日月曜日

【9/18(月・祝)予想】セントライト記念の注目馬とねらい目レース(中山7R・9R)

■中山11R/朝日杯セントライト記念 ウィズユアドリーム

セントライト記念は過去10年で9回が4角10番手以内の馬の勝利。唯一後方から差し届いたのは一昨年のアサマノイタズラですが、この年は先手を主張したワールドリバイバルにルペルカーリアが掛かり気味に絡んできて先行勢が止まってしまうレースでした。ここ2週の牝馬のトライアル戦と違いある程度の位置を取っている馬が優勢となる背景には中山コースの特性もさることながら、本番と大差ない距離で争われる秋華賞トライアルと違い本番ではさらに800mも距離が延びる菊花賞を意識したレースになることもあるでしょう。

無論、大本命はソールオリエンスであり、調整過程や実績を考えてもケチの付け所はありません。ただ、陣営はあくまで菊花賞を目指しており、さらに距離が延びることを考えればここでポジションを取り過ぎると本番での折り合いに支障が出る可能性があります。これは他の馬についても同様で、本番でも逃げることを想定していない限りはここで積極策を打つメリットはありません(秋の天皇賞を目指していれば話は別ですが)。そうなると、自身の形が決まっているウィズユアドリーム以外に先手を取りそうな馬は見当たりません。

ここ2戦は最後の3Fで11秒台を刻みながら逃げ切っており、特に2走前は上がりの掛かる中京のしかも重馬場で34.9でまとめる好内容。3走前は新装京都の最初のレースという特殊要因もありましたが、59.8-61.1の前傾ラップを逃げ切っており、今の中山のように時計の出る馬場にも対応可能です。この中間も意欲的に併せ馬を消化しており、前走の小倉戦で輸送競馬も対応済。誰もがやりたくないであろう積極策でチャンスありと見ます。


■中山7R ナムラテディー

抜け出すとソラを使う一方で、前に壁があるとやる気を失くすという我儘ホース。それでいてスピードはあるので、うまく番手につけて直線でもたたき合いに持ち込めればやれる力はあります。ここは内~中枠の人気どころに先行タイプが多く、前走時から中間の調整も一歩前進。大敗で人気を失くすようならここは妙味アリでしょう。


■中山9R ガルヴィハーラ

悩めるダノンキングリーに安田記念を勝たせたのをはじめ、調整の難しい馬を勝たせることにかけては一級品の萩原厩舎。現代で主流になっているウッド・坂路に限らず、必要なら古馬でも芝・ダート・ポリトラックを駆使して仕上げます。そのためか調整の順調さが使用コースに現れるとも言え、例えばガルヴィハーラの場合は最終追いが

・トラックコース(ウッド、芝、ダート、ポリトラック):(2,1,1,6)
・坂路(0,0,1,3)

とトラックコースの時に良績が集中しています。着外の6回も内3回は掲示板内(④⑤⑤)で、大敗の3回は全日本2歳優駿③着後の骨折明け3戦で調子が戻り切ってない中でのレースでした。外枠を引ければ枠なりでレースをしても問題なく、昨秋もこのコース・このクラスで④⑤着と目途は立っており、前走(ダート)に続いてトラックコース(ポリトラック)で最終追いをこなせたここは前進期待です。

2023年9月17日日曜日

【9/17(日)予想】ローズSの注目馬とねらい目レース

■阪神11R/関西テレビ放送賞ローズステークス ブライトジュエリー

デビューは3月の未勝利戦。前残り天国で有名な中京の芝2000mで4角12番手から差し切ったというだけでも評価に値するのですが、直線では目の前がずらっと壁になり外まで持ち出すロスがあり、しかも左ムチを入れながらも左に寄れる有様。レースの上がりが36.1、かつ上がり2番手の馬が36.0だったのに対しこの馬1頭だけ34.6という頭一つ抜けた末脚を繰り出しており、中距離適性も相当のものと見ています。2走前のフローラSはゴールデンハインドの逃げ切りを許す流れの中で0.4差まで差を詰めての③着、前走のマカオJCTは逆に差し有利の中京芝2200m戦で3番手を進み堂々の押し切りと底を見せておらず、賞金的に不安な馬が多くトライアルという性質上動き出しが早くなることを考えれば、スタミナと末脚で自信を持って乗れるここはチャンスでしょう。


■阪神10R/仲秋S ロワンディシー

母が札幌日経OPも制したビエンナーレという血統背景から長らく中距離戦を使われてきましたが、折り合い面に苦慮することから距離を短縮。溜めればキレるタイプでもありマイルを使われてからは①③④着と堅実に走れています。前走は極端な戦法を好む藤岡佑Jのテン乗りで、上がり最速も前を捉えきれず④着。どんな癖馬もしっかりと折り合わせて勝たせようとする池添Jへの手替わりはプラスで、気性的に休み明けは苦にしておらずここはいきなりから狙えます。

2023年9月16日土曜日

【9/16(土)予想】ねらい目レース(阪神4R・12R)

■阪神4R レオンバローズ

前走は距離をマイルに詰め後方から運びましたが、流石に開幕週で前も止まらず⑥着。しまいは脚を使えるので引き続きの外回りはプラスで、前走と同じマイル戦なら位置取りもまともになるでしょう。このレースで繰り出した34.1の脚はメンバー3位タイでしたが、当時上り上位3位以内だった他の3頭は次走で③⑤③着と何れも好走。未勝利馬もおり見かけの頭数ほど混戦ではなく、現級に目途を立てている現状からもここはねらい目です。


■阪神12R リシャールケリー

前走は初めての芝レースでしたが、走り自体は悪くありませんでした。凡走の要因はスタート直後に寄られ挟まれ気が抜けてしまった分で、最後直線でもう一度スイッチが入り上がり最速の末脚で⑦着まで押し上げていました。大外枠を引いた今回はその心配もないうえ、芝スタートでスピードに乗って中団外目を運べればここでも通用級でしょう。

2023年9月10日日曜日

【9/10(日)予想】セントウルS・京成杯AHの注目馬

■阪神11R/産経賞セントウルS ジャングロ

先行馬の少ないメンバー構成の中で今回唯一の「距離延長組」。過去10年の内阪神開催の2013~2019の7回における前走距離別成績は

短縮(1,1,1,17)勝率5.0%/複勝率15.0%
同距離(5,4,6,55)勝率7.1%/複勝率21.4%
延長(1,2,0,6)勝率11.1%/複勝率33.3%

となっており、サンプル数が少ないので一概には言えませんが、その分レアキャラであり出てきた時には積極的に狙いたい条件でもあります。ちなみにその距離延長で勝ったのは2013年にアイビスSDから臨戦したハクサンムーン。下した相手は安田記念から3か月ぶりのレースだったロードカナロア(しかも当時はG14つを含む5連勝中の全盛期で、そのあともスプリンターズS・香港スプリントを連勝し引退)でしたから、スプリント適性もさることながらローテの重要性は無視できないといえるでしょう。

ジャングロは1年2か月ぶりとなった前走のアイビスSDで⑥着でしたが、6番枠から中途半端な位置取りになってしまい良さを出し切れませんでした。控えてひと脚、というタイプではないだけに千直は向かなかったとも言えますし、逃げ馬不在のここは楽にハナにも立てそうで見直しは必至でしょう。


■中山11R/京成杯オータムハンデキャップ ラインベック

気難しさ故多頭数競馬を苦手にしており、11頭立て以下では(5,1,2,0)なのに対し12頭以上では(0,1,1,14)と極端です。今回は勝った4走前と同じ中山マイルの11頭立てで、スムーズに好位外目を取れるこの枠も好材料。加えてグラニット、シャイニーロックと行きたい馬がハッキリしており、苦手なスローのキレ勝負にはならなさそうです。走れる条件がそろったここは初タイトルが期待できるでしょう。


2023年9月9日土曜日

【9/9(土)予想】紫苑Sの注目馬

■中山11R/紫苑S モリアーナ

夏の上がり馬も参戦するトライアルということでどうしても近走の馬柱がキレイな馬が人気しがちですが、基本的に春の時点で上級戦に挑んでいた馬が活躍するのが紫苑Sです。


上記は過去10年の出走馬の前走クラス別成績ですが、前走で重賞、特にG1出走馬が最も高いアベレージで走れています。ここで言う「G1」はほぼオークス(4,4,4,20)で、NHKマイルCからの休み明けというのは2000年の創設以降例がありませんが、モリアーナの場合はオークスのボーダーに届かずやむなくNHKマイルCに回った経緯もあり、実質的には前走オークス組と扱ってよいと考えます。

そもそもこういう構図になる根拠としては

・オークスに挑む馬というのは少なくとも1600m以上を走れる適性を持つことが戦歴などからある程度証明されており大崩れしにくい
・夏を休養に充てている分、夏を使ってきた馬と比べて急坂のある2000mを走り切るだけの体力がある
・降級制度の廃止により、世代限定戦と比較して古馬混合の1勝・2勝クラスのレベルが低下した(=夏競馬の勝ち上がりの価値が相対的に下がっている)

ことが挙げられます。ただ、日本においてオッズ形成に大きく影響するのは「競馬新聞の馬柱」であり、直近成績の良い馬が人気しがちなわけです。そのギャップを捉えることがこのレースでは重要と考えれば、その乗り難しさ故2走前までは武藤Jで御しきれず、前走は不本意ながら牡馬混合のG1に出て0.5差⑥着と健闘したモリアーナがここでは最も期待できると見ます。

2023年9月3日日曜日

【9/3(日)予想】新潟記念・小倉2歳Sの注目馬とねらい目レース(札幌12R)

■新潟11R/新潟記念 ファユエン

この馬は道中置かれるところがあり、本来は勝ち上がった前走の中京戦のようにコーナー4つでゆったり流れるコースが向いています。ただ今回のメンバーは逃げ馬不在で、かつ折り合って運びたい馬が多いだけに牽制しあうと前半62秒くらいのスローペースになることが予想されます。そこまで流れが落ち着けばこの馬でも好位を取ることが出来そうで、かつ安定して33秒台の脚を使えている点から新潟外回りコースに必要な末脚の絶対値も持っています。人気のサリエラやノッキングポイントとの比較で言えば、同じだけの脚が使えてこの馬の方が前にいる可能性が高いと考えれば位置取りのアドバンテージで押し切れる可能性も十分でしょう。


■小倉11R/小倉2歳S キャンシーエンゼル

このレースは過去10年で小倉勝ち上がり組が8勝、中京勝ち上がり組が2勝しています。小倉開催なので小倉勝ち上がり組が多いのは当然ですが母数も多く(8,7,6,87)と勝率は7.4%。対象が多く絞りにくい反面、中京勝ち上がり組で勝利した馬の共通点は「中京芝1200m戦で勝ちタイムが1分9秒未満」で全体でも(2,0,0,2)と勝率50%。母数が少ないながら2頭の勝ち馬を輩出しており、今回これに該当するのがキャンシーエンゼルです。前走新馬戦で0.4千切った②着のアートフォームは既に次走で勝ち上がっており、レースレベルの比較ではこの馬が一つ抜けた存在と言えそうです。逃げて勝ちあがった馬が見事に内に固まっており、好位外目を取れそうなのも好都合で。


■札幌12R ミラキュラスライト

滞在競馬では(2,0,1,0)と安定して走れており、前走の大敗は⑭着に敗れた7走前同様福島遠征がマイナスだったことが考えられます。3走前、2走前とこのクラスでの目途は立てており、切れる脚が無いだけに動きたいときに動ける大外枠も好材料で見直し可能でしょう。

2023年9月2日土曜日

【9/2(土)予想お休みします】

出張かつ休日出社のため、土曜予想はお休みさせて頂きます。

ちなみに新潟10R・赤倉特別のロードデルレイは個人的にはダービー馬になっていたはずの逸材と評価しています。ここは人気必至ですが、通過点としての走りを期待したいです。

2023年8月27日日曜日

【8/27(日)予想】キーンランドC・新潟2歳Sの注目馬とねらい目レース(札幌4R、小倉8R)

■札幌11R/キーンランドカップ ゾンニッヒ

芝で稍重以下なら(3,0,0,0)。元々折り合いの難しいタイプで、距離短縮を繰り返しパフォーマンスが上向いており、3走前、2走前と重賞でも小差で好走しクラスの目途もたっています。引き続きのスプリント戦かつ道悪が見込まれるここは好走期待でしょう。


■新潟11R/新潟2歳S シリウスコルト

新馬戦は終始追っつけながらの追走で、開幕週の内前有利展開を外から差し切っての勝利でした。当時のレースぶりを考えれば距離延長+外回りはプラスで、ウッドでの最終追いも新馬戦当時から全体時計を2秒も詰めたうえラストも11.5でまとめており良化は必至。外差しが決まりつつある今の新潟のコンディションならば台頭期待です。


■札幌4R エリム

半兄エフェクトオンは内枠が得意な馬で、エリムもまた1桁馬番では③④⑤着と大きく崩れていません。ダートをこなせるかが鍵ですが、詰めの甘さを補えれば牝馬限定の現級なら上位の存在です。


■小倉8R ベレザニーニャ

前走の筑紫特別は差し決着の前傾戦を2番手につけたもので、直近で逃げた馬のいないメンバー構成+牝馬限定の2000m戦なら流れはそう速くはならないはずです。スイートピーSで0.5差の⑨着だった実績を考えれば現級では威張れるはずで、マイペースで運べれば見直せます。

2023年8月26日土曜日

【8/26(土)予想】ねらい目レース(長岡S、小倉12R)

■新潟10R/長岡S タイゲン

このコースで3戦2勝と好相性で、唯一敗れた8走前もスローペースで馬群の中に閉じ込められ何もできなかった分の⑦着で仕方ありませんでした。昇級初戦となった前走は初の1800m戦でしたが0.8差の⑦着に踏みとどまったうえ、そこから1.0秒差で⑧着のシンボは次走阿武隈Sを勝利するなどメンバーレベルの高い一戦でした。実績ある距離に戻るのもプラスで、外枠先行勢を上手くいなし好位外につけられれば。


■小倉12R タガノスペルノヴァ

このコースで未勝利勝ちと唯一の現級好走(4走前③着)があり、そのいずれも1枠と今回と同じ条件が揃っています。使いながら仕上げる川村厩舎らしくここも中1週の続戦ですが、馬房の都合か一度栗東に戻って再輸送となっており、最終は栗東CW。同じく再輸送で③着した4走前が栗東坂路での最終追いだったことを考えれば体調面の問題も無さそうです。前走でデビュー以来最少タイとなった馬体がこれ以上減ってしまうとどうかですが、維持ないしは回復基調に乗せられていればここは好走期待です。

2023年8月20日日曜日

【8/20(日)予想】札幌記念・北九州記念の注目馬とねらい目レース(小倉7・閃光特別)

■札幌11R/札幌記念 プログノーシス

土曜の札幌芝は先行有利の決着で、今日も良馬場ならジャックドールで堅いかと思われましたが明け方にまとまった雨が降り稍重馬場に。芝で行われた1Rは外差し同士の決着となり、4Rは先行3頭の決着もラチ沿いを通ったドラゴンヘッドは最後に止まってしまいました。メインも差しが届く余地が生まれると見て、ここはプログノーシスを上位にとります。川田Jが騎乗すれば(5,0,0,0)とパーフェクトな上、初戦から力を発揮させる中内田厩舎の休み明けとくれば展開のアヤ以外で負けることは考えにくく、他の馬に休み明け、叩き前提の仕上げ、夏負け不安など割り引く要素が多く、堅い決着もやむなしで最も③着内に入る可能性の高い存在と見ます。


■小倉11R/テレビ西日本賞北九州記念 ママコチャ

ブチコの娘らしく気性難を抱え、過去3度の距離短縮局面では(3,0,0,0)とパーフェクト。折り合えれば確実に好走できる馬で、ここも距離短縮+ペースアップで折り合いは容易なはず。前走の安土城Sを1.19.0で制した点からも高速決着に不安はなく、内目に控えるタイプが多く揃った枠順も好都合で勝ち負けは必至でしょう。


■小倉7R テンジュイン

今開催の小倉は昨年までと違い京都の振り替え(CBC賞など中京開催分の代替)が無く、例年以上に芝は良い状態で高速決着が続いています。昨日の佐世保S(3勝C)が1.07.1という勝ちタイムだったことを踏まえれば、条件戦でも1.07台の決着は覚悟した方がよさそうです。テンジュインは昨夏の秋吉台特別(1勝C)で1.07.1の走破時計(0.1差③着)を持っており、このレースの出走馬では唯一1.07台前半の持ち時計を有しています。

元々この馬はビッグレッドFの所有馬で、転出前は丹内・柴田大Jが16戦の内14戦で手綱を取るも未勝利。転出のタイミングで「マサハヤ」の現オーナーになり再転入後は②着2回③着2回も未だに中央では未勝利です。直近では減量効果を狙ってか若手の起用が多かったですが、今回は平場にもかかわらず全国リーディング4位の岩田望Jを配し勝負気配。内枠も引け好位で立ち回れそうなここは一発期待です。


■新潟9R/閃光特別 イルルージュ

前走初の千直で一発回答を示しましたが、未勝利戦、しかも時計の出にくい春開催で55秒台の勝ち時計は水準以上と言えます。外枠を引け、千直で圧倒的な成績を挙げる津村Jへの乗り替わりであれば本来1倍台もおかしくなく、バレてないようならここは引き続き好走期待です。

2023年8月19日土曜日

【8/19(土)予想】ねらい目レース(新潟12R)

■新潟12R クインズカムイ

オークスにも登録のあった馬(非当選除外)で、両にらみだった前走のカーネーションCは良いところなく⑬着。折り合い面に難があり、道中は後方のインでじっとするも終始カリカリするところを見せており、直線でも全くギアが上がる気配がありませんでした。中間の調整も手控えていたことを考えれば元々連戦に向いてなく、フレッシュな状態の方が走れるタイプと見るべきでしょう。今回は過去2回の好走時と同じように2週前からウッドで時計を出せており、ここは走れる態勢を整えてきたと見てよさそうで巻き返し可能でしょう。

2023年8月13日日曜日

【8/13(日)予想】関屋記念・小倉記念の注目馬

■新潟11R/関屋記念 ミッキーブリランテ

馬群の中でレースしたいタイプなのですが、ここ7戦ずっと2桁枠番を引いてしまい外々を回らされる展開が続いていました。久々の1桁馬番とはいえ理想はもう少し内でしたが、今回のメンバーは行く馬と引く馬がハッキリしておりこの並びなら4~5番手のインを取ることは苦労し無さそうです。中間軽めも矢作厩舎の好走パターンに当てはまる中2週での続戦ですので不安視する必要はなく、戦前のコメントからも陣営もインを取る意識を持っておりテン乗り丸田Jがしっかりその意向を反映する騎乗が出来れば前進可能です。頭は難しくても複勝妙味狙いで。


■小倉11R/小倉記念 カテドラル

ここ2戦はダートへ。半兄にエルムSを制したジェベルムーサが居る血統で適性を期待されての転戦でしたが、砂を被るのを嫌がる様子も見られ気性的にも向かなかったようです。小倉では4戦すべて重賞に出走して②②④②着。前に壁を作って進みたいタイプにつき内枠を引けたことはプラスで、主張したいテーオーシリウスが内枠に入り流れも速くなることは必至。最後に止まったところを捕まえるレースが出来れば台頭可能と見ます。

2023年8月12日土曜日

【8/12(土)予想】ねらい目レース(稲妻S・新潟4・札幌6)

■新潟11R/稲妻S アビエルト

新潟は約3週間にわたり降水が無く、加えて馬場の良いところを走れる千直は時計が出やすいコンディション。ダンシングニードルの勝った新潟開幕週の1勝クラス戦は2F目が9.9という超高速戦で、タイムの出方自体は同じ傾向が考えられるもののここはロサロッサーナが大外を引くなどテンの争いが激しくなりそうで好位で控えてひと差し出来る馬に展開が向きそうです。人気の中心はダンシングニードルでしょうが、格上挑戦のうえ20年以降の千直成績が(0,0,0,15)の木幡巧Jに乗り替わりでは強くは推せません。

アビエルトの2勝クラス勝ちは中京戦で2F目が10.1とかなりの高速戦を4番手追走から前を捉えて押し切ったもの。周回コースながら3角手前から下り坂になり直線に急坂のある中京はラップの刻み方も千直と近く、自身も千直では過去2回走って④②着と好走。中枠から好位の内を進めればチャンスは十分でしょう。


■新潟4R ユイアングレイス

砂を被らずに運びたいタイプで最内枠は一見マイナスですが、メンバーを見渡すと前走中央のダートで初角5番手以内だった馬は外枠の2頭のみ。この並びなら好位の外を取るのには苦労し無さそうです。前走は内目で馬群に入りいったん外に出すロスもあり、先に動いた分セイウンミライズに差されましたが負けて強しの内容と言えます。内枠先行が絶対優位の新潟ダート1800mなら決められるでしょう。


■札幌6R パラダイスシティ

⑧着した前走の福島戦は②~⑨着馬がそろって次走掲示板入りするレベルの高い一戦でした。身体が無いうえカリカリしやすく輸送でテンションが上がってしまうことが課題で、これまで3戦と違って滞在で臨めるのは大きなアドバンテージです。外目に先行馬が多く揃ったメンバー構成もプラスで、動き出しが早くなればロングスパートで届く余地も。

2023年8月6日日曜日

【8/6(日)予想】エルムS・レパードSの注目馬とねらい目レース(札幌4R)

■札幌11R/エルムS ペイシャエス

昨年のユニコーンSで34.3-46.2という芝並みの前半ラップを2番手で先行し、セキフウ以下を抑えたレースぶりは実力の証明でした。その後も不良馬場のJDDを②着、小雨の中のJBCクラシックを③着と流れやすいコンディションで好走を続けており、先行馬ながらにハイペースへの適性が高いタイプと言えます。近2走は地方の深い砂かつ良馬場で全く良さが出せなかったもので、斤量増も500kgの馬格を考えれば克服可能と見ます。ここも先行馬が揃い流れが速くなりそうな中、好位のインを取れれば巻き返しは可能と見ます。


■新潟11R/レパードS エクロジャイト

過去2か月以上の間隔を開けて使われた時は(3,0,0,0)で、ここも2か月半の休み明け。前走の鳳雛Sで下したメンバーには古馬2勝クラス通用級が多数おり、今回ダートで2勝クラスを既に勝っているのはライオットガールのみという相手関係からも素直に実力上位と見ます。揉まれたくないタイプではあるものの必ずしも逃げなくてもよく、パクスオトマニカがここでも飛ばすようなら2番手集団の先頭を進めばよい話。直前も長めからウッドで負荷をかけられており、状態も問題なく人気でも信頼です。


■札幌4R ウインクルティアラ


上記は札幌のダート1700mコースの馬番別成績(20年以降)で、複勝率ベースでは9番・10番枠の好走率が高いことが特徴的です。先行優位のダート戦では中外枠が好走しやすいことは想像がつきますが、「ゲートの造り」にも理由があると考えます。


ご覧のように、札幌(函館も)のゲートは内から8頭分のところにジョイントがあり、緑の線で示したように9番ゲート(フルゲート割れの場合は内から1頭分を空けるので8番ゲート)の馬が最も前方のスペースを広く使えます。そしてそのおこぼれに与りやすいのがすぐ外の10番ゲートというわけで、この2つの馬番の好走率が高い理由の1つと考えられます。

加えて、そもそもジョイントがある理由として、どこの競馬場にも大なり小なり傾斜(バンク)が掛かっており、フルフラットな造りではゲートがひしゃげてしまいます。坂と同じようにその傾斜も競馬場ごとに違ってきますが、上の写真でもわかる通り札幌のバンクは比較的きつく、8番より内の馬はスタートして惰性で走っていれば自ずから内に寄ってしまいます。それもまた9番ゲートの好走率を高める要因になっているでしょう。


(参考)函館と比べるとバンクのきつさがよくわかります。

さて、今回その幸運の9番枠を引いたのはウインクルティアラ。このレースは近5走で逃げた経験のある馬が同馬を含め3頭しかおらず、その他2頭のレッドマグナスは痛恨の最内、グッドルックスは13番枠と流石に好位を取るのは難しそうで、最も枠的に恵まれたのがウインクルティアラと言えるでしょう。ダート1700m戦で⑤③④着と安定して走れており、その前走で③着だったチェイスザウェイは次走で勝ち上がり。脚抜きの良い馬場で行き切れれば簡単には止まらなさそうで、富田Jもペプチドナイルのレースプランを図るためここと8Rのマメコは前に行っておきたいところ。狙うなら今回と見ます。

2023年8月5日土曜日

【8/5(土)予想】ねらい目レース(柳都S・新潟日報賞)

■新潟10R/柳都S タイセイスラッガー

被されずに運びたいタイプで、4角2番手以内なら(3,3,3,0)とパーフェクト。ダート戦においては外目の枠を引けた方が先行しやすく、故にこの馬の好走歴も外目の馬番に集中しています。コーナー径の小さい新潟では差し追い込み勢が外に振られやすく他の競馬場にもまして先行勢が台頭しやすい舞台で、自身も昨年このコースで2勝クラスを勝ち上がった実績の持ち主。絶好枠を引け菅原明Jに手が戻った今回はチャンスです。


■新潟11R/新潟日報賞 メイショウベッピン

現級を2戦して⑦⑭着と一見するとクラスの壁に阻まれているように見えますが、元々平坦コースの方が走れるタイプで阪神・中京での大敗は度外視できます。3年前にも新潟で③着した実績があり、6歳牝馬にして53kgのハンデも恵まれた感。展開の助けが欲しいタイプですが、確たる逃げ馬が居ないメンバー構成ながらハナっ速いニシノラブウインクなど先行争いはそれなりに激化しそうで差し届く流れになれば一発も。

2023年7月30日日曜日

【7/30(日)予想】アイビスSD・クイーンSの注目馬とねらい目レース(ポプラS)

■札幌11R/北海道新聞杯クイーンS キタウイング

今回3歳牝馬は3頭出走しており、何れもオークスに出た馬たちでその中でも③着と最先着を果たしたドゥーラが人気の中心です。但し牝馬限定の2400mという条件はそもそも国内ではオークス以外に設定が無く、成長途上の馬も多い3歳5月の段階では「走り切れた馬がおのずと上位に残る」という構図でしかありません。ドゥーラは札幌2歳Sを勝って以降マイルの流れについていけておらず、距離延長で結果を出した点からも本質的にこの距離が合っていたと見てよいでしょうが、だからと言って敗れた他2頭の評価を著しく下げる理由にはなりません。前日時点ではライトクオンタムが2番人気ですが、この馬にオークスでも先着し重賞2勝と実績でも上回るキタウイングがなぜ8番人気(前日13時時点)なのか理解に苦しみます。

オークスは距離不適、桜花賞は上級戦の経験の少ない杉原Jの判断ミス、チューリップ賞もスローペースで控えた杉原Jの判断ミスと敗れた理由はハッキリしており、手替わりのここは改めて狙えるタイミングでしょう。てか江田照Jって未だに52kg乗れるんですね…


■新潟11R/アイビスサマーダッシュ シンシティ

昨年の②着馬、しかもメンバーは昨年よりも与しやすいと見えるこの舞台で何故か昨年(2番人気)よりも人気を落としています。千直は5回目ですが、決着タイムが54秒台以下だと(0,1,1,0)なのに対し55秒以上かかると(0,0,0,2)。高速決着に強いタイプで、着外に敗れた2回は春と秋の開催で芝の状態が良くない中でのレースでした。野芝オンリーの新潟は芝の生育が最も旺盛になる夏開催がベストコンディションで、昨年同様の時計勝負になれば順当でしょう。


■札幌10R/ポプラS グラスデスティーノ

良績はダートの良馬場に集中しており、ここ最近は芝を使われたり馬場が悪かったりと不適条件でのレースが続いていました。5走前には現3勝クラスのブレイクフォースを完封した実績もあり、松田Jとのコンビでは一昨年の札幌でやはり良馬場のダート1700m戦で③着しています。直近の敗戦がクラスの壁と見られ人気はしないでしょうが、現級で得意条件で走れるのはある意味これが初めてで狙う価値はあると見ます。

2023年7月29日土曜日

【7/29(土)予想】ねらい目レース(関越S・新潟12R)

■新潟11R/関越S ヤマニンサンパ

前走のエプソムCの時にも述べましたが、全3勝をワンターンの1800mで挙げておりこの条件は合っています。そのエプソムCは約1年ぶりのレースでも身体は出来ていましたが、テン乗り杉原Jの経験値不足か外から被されることに対する危機意識が無く、のんびり馬群の中を走っていたらジャスティンカフェなどにあっという間に外を取られて身動き取れず。進路を確保してからの末脚には見どころがあっただけに、0.6差の⑧着とはいえまともな騎手が乗っていればもっと上の着順はあったはずです。その点今回は騎乗経験(⑦①着)のある団野Jへの手替わりで狙える局面で、人気は覚悟のうえで押さえざるを得ません。


■新潟12R テセウス

千直で2桁枠順を引いたときは②⑤②⑤②③③とオール掲示板。好位を取って運びたいタイプで今回はテンの速い馬が内枠に集中したうえ開幕週ということもあり、先行馬は内ラチを進む可能性があります。外ラチを取ることができれば十分巻き返せてよく一発も。

2023年7月23日日曜日

【7/23(日)予想】中京記念の注目馬とねらい目レース(しらかばS)

■中京11R/中京記念 シュリ

このコースで2勝を挙げており、敗れたレースも苦手な上がり勝負に持ち込まれたり後退してきた先行馬のあおりを受けたりと理由のつくものです。昨年の関屋記念の時にも触れた通りこの馬は折り合いに難があり、緩急のつく中距離戦よりも一定のペースで流れるマイル戦の方が力を発揮できるタイプです。平坦の新潟マイルは中間ずっと11秒台が続くコースでこの馬向きなのですが、直線も平坦でキレのない馬には厳しい舞台でした。その点中京は向こう正面から下り坂が始まり早目のラップが刻まれる一方でゴール前の急坂のおかげで適度に上がりの掛かる造りになっています。ホウオウアマゾンが主張すればスンナリ隊列は決まりそうで、最終週で適度に馬群がばらけそうなのも好都合。気性的にも休み明けは問題なく、昨年の関屋記念よりも条件が好転するここなら期待大です。


■札幌11R/しらかばS ルピナスリード

開幕週の短距離戦と聞くと圧倒的に内枠有利と想像されますが、頭数が多くなると内で渋滞が起こりスムーズに外を回れた馬の方が好走するパターンがあり得ます。


上記は過去10年の札幌芝1200m戦のうち「開幕週に16頭立てで行われたレース」に限定した馬番別の成績です。母数が少ないですが、言うほど内枠の恩恵はないばかりか勝ち馬の過半数は2桁馬番から出ており、大外の16番枠が最も高い好走率だったりします。もう一つ注目頂きたいのが「平均人気」。やはり内目の馬番の方が総じて人気しやすく、好走率のわりに外枠勢の人気はさほどでもありません。こうしたイメージと実態のギャップが馬券妙味を生みます。

さて、ルピナスリードの話に戻りますがご存じファントムシーフの姉。こちらはダイワメジャー産駒で距離適性は短め。とはいえコーナー径の大きい中京で3勝を挙げているように大箱向きかつ好位からひと脚を使いたいタイプなのは弟同様で、札幌コースの外枠は好走しやすい条件でしょう。前走は道悪が影響しての大敗で度外視でき、3走前の淀短距離S0.3差④着の時だけ走れればここでも力量差は無いはずで。

2023年7月22日土曜日

【7/22(土)予想お休みします】

出張で競馬場のない県に来ており、土曜も朝から仕事のため予想お休みいたします。

気になるのは函館メインのTVh賞のエクセトラ。待てば新潟に適鞍がありそうなものなのにここに来てあえて1200mを使う意図?

2023年7月16日日曜日

【7/16(日)予想】函館記念の注目馬とねらい目レース(中京スポニチ賞・湯の川温泉特別)

■函館11R/函館記念 ロングラン

前走の新潟大賞典でも◎としましたが、どうもこの馬は左回りを苦手にしているようでその前走含め3回走って何れも1秒以上の大敗。2勝を挙げたダートでも東京戦では4秒差で負けているので根本的に合わないと思われます(今にして思えばそれに気づかず申し訳ございません…)。前走推奨時から繰り返しますが3走前の小倉大賞典0.2差④着だけ走れればここでも力は足りてよいはずです。

加えて週中大雨に見舞われた函館は調教コースのコンディションもイマイチで、16頭中15頭が函館滞在していましたが重くなったウッドで負荷がかかり過ぎることを避けてかローシャムパークやブローザホーンをはじめ実に8頭が最終追いを函館の芝コースで敢行。対してこの馬は元々七夕賞に向け調整されていたところ除外の憂き目に遭い、直前は美浦の南Wで調整。調整過程では唯一難を逃れられたと言え、前走大敗で人気を落とすようなら要注意です。


■中京10R/中京スポニチ賞 エコロデイジー

好走歴は左回りに集中しており、かつ芝1400mなら①④⑥⑤⑥と着をまとめられています。前走の知多特別では距離短縮で位置取りを落とし前を捉えきれなかった分の0.1差④着で評価してよく、絶対的な逃げ馬も見当たらないメンバー構成で中団から流れに乗れれば前進期待です。


■函館12R/湯の川温泉特別 スマートルシーダ

間隔を開けた方が良く、2か月未満の続戦は(0,0,0,9)なのに対しそれ以上なら(2,1,2,2)。前走の福島中央テレビ杯は中3週での続戦でパフォーマンスを落としましたが、約3か月ぶりのここは立て直され巻き返し可能でしょう。昨年の夏も現級で北海道参戦しており、やはり2か月以上の間隔を開けられた時は③②着。テン乗りルメールJで決めてもらいましょう。

2023年7月15日土曜日

【7/15(土)予想】函館2歳Sの注目馬とねらい目レース(中京12R)

■函館11R/函館2歳S コルルディ

函館2歳Sは経験の少ない2歳馬同士かつ1200m戦ということもあり多くの馬は前に行きたいレースですが、その分馬場が重くなると途端にズブズブの差し決着になります。過去10年の内良馬場でなかった2回(何れも稍重)の③着以内馬の4角通過順位は22年(6)(1)(13)/15年(5)(13)(6)と控えた馬が優位。但しここに出てくる馬の大半は函館芝1200mを勝ち上がってきており、明確な差し馬は戦歴からは読み解けません。

コルルディは初戦をやはり同じコースで逃げ切った馬ですが、ハナに立つと周囲を気にしてフラフラ。直線でも今ひとつギアが入りきらない中の辛勝で、レースに集中できていない中で押し切った新馬戦でした。陣営も「あれならハナには立たない方が良い」と言及しており、少なくとも今回この馬は前に馬を置く形でレースするのは確実でしょう。元々2歳戦の隊列なんてゲート出るまで分からないものですが、その中でも今回好走期待値の高い控える競馬をしそうな馬という意味ではこの馬から入るのが安全と見ました。


■中京12R スマイルバック

休み明けの方が好走できるタイプで、2か月以上の間隔を開けて使われた時は④⑤⑦②②着。唯一の着外は前半のペースが速すぎる1000m戦での敗戦で、それを除けば大きく崩れていません。ここ3戦の内容からも牡馬混合戦でも目途は立てており、被されない外枠からスムーズに運べれば上位期待です。

2023年7月9日日曜日

【7/9(日)予想】七夕賞・プロキオンSの注目馬とねらい目レース(五稜郭S)

■福島11R/七夕賞 ヒンドゥタイムズ

先ずこのレース、とにかく先行馬が多く前走逃げた馬だけで4頭、4角5番手以内だった馬は実に9頭も。ただでさえ内が荒れてきている今の福島でこの隊列だと、最後にどれだけスムーズに外を回せるかが勝負のカギになります。必然的に後ろから進むタイプの馬の方が有利ですが、前走で4角10番手以下だった馬の中で最も外枠を引いたのがヒンドゥタイムズというわけです。

昨夏の去勢後は馬が変わったかのよう。3走前の小倉大賞典でようやく初タイトルとなりましたが、以前の難点であった夏の暑さにも負けず連戦使いができるようになったのが大きいです。相変わらず調教は良く動き、最終追いではドンフランキーを置き去りに。なし崩し的に脚を使うレースは向いており天気も不問。差し決着の中で最もチャンスがありそうな存在として中心視します。


■中京11R/プロキオンS メイショウテンスイ

とにかく重馬場で良く走る馬で、全成績(4,4,4,22)のうち重・不良で(3,1,2,2)。OP級でも20年のサマーチャンピオン②着を含め4度の好走があり、このコースも重馬場で行われた昨年のエニフSで③着の実績。被されるとやる気を失くすタイプで、今回はこの馬より外には行きたい馬が見当たらないのも好都合。頭で買えるタイプではないですが、複系の軸としてなら上位人気が相手でも高配当が期待できます。


■函館11R/五稜郭S コーストライン

洋芝では(2,1,0,1)。唯一着外に敗れた昨年のこのレースは内枠を引き掛かり気味のスタートから1角で下がってきた故障馬のあおりを受けたうえ、直線入り口でも挟まれる不利。それでも0.8差⑩着というのは悪くなく、外枠を引いた今回スムーズに運べればここでもチャンスはあるはずです。

2023年7月8日土曜日

【7/8(土)予想お休みします】

年に何回かの土曜出勤のため、お休みいたします。
天気が持ちますように…

2023年7月2日日曜日

【7/2(日)予想】ラジオNIKKEI賞・CBC賞の注目馬とねらい目レース(巴賞)

■福島11R/ラジオNIKKEI賞 コレペティトール

キャリアの浅い3歳馬同士のハンデ戦は似通った戦績の馬が多く、ハンデキャッパーはあくまで勝利度数や収得賞金で画一的に重量を決めますから配当の妙味は「見かけの戦績よりも中身のあるレースをしている馬」に注目すべきです。コレペティトールの前走・共同通信杯は0.6差の⑥着でしたが、勝ったのが皐月賞③着のファントムシーフで当時の④着馬はダービー馬タスティエーラ、⑥着のシーズンリッチも毎日杯を制するなどかなりのメンバー。中盤しっかり緩み差しが決まりにくい流れの中でここに混ざって中団から上り3位タイの脚を繰り出しての好走は評価でき、ハンデも55kgと同じ2勝馬でも恵まれた方。コーナー径の小さい福島で開幕週の内枠を引けたのも大きなアドバンテージで、バレる前のここが買い時でしょう。


■中京11R/CBC賞 ディヴィナシオン

川田Jはピンポイントでディヴィナシオンに7回騎乗しておりますが、その成績は⑤③①②④①①とオール掲示板圏内。森師はあまり騎手を固定せず、交流重賞で地元の騎手を乗せるなどその場その場で最適な打ち手を繰り出すスタイルですが、「ジャスパー」の加藤オーナーの所有馬への起用にも見られる通り特に川田Jの使いどころは心得ていると言えます。森厩舎の馬で重賞で川田Jが乗った時の成績が(3,0,3,17)で単回117/複回99。森厩舎全体が(48,70,46,647)で単回66/複回76であることを考えれば信頼度は格段に上がります。そもそも川田J側も前走で騎乗したサンキューユウガをはじめ同厩舎のジャスパークローネ、騎乗経験のあるスマートクラージュ等選び放題の中であえてこの馬を選んできたわけです。前走の函館スプリントSも不得手な小回りコース+器用さに欠ける松田Jが鞍上で大外を回し0.5差⑥着と健闘しており、広い中京+我慢してこじ開ける川田Jの騎乗でなら前進が可能と見ます。


■函館11R/巴賞 ジェットモーション

前走のメイSは道中後方追走から直線は大外に出して0.9差の⑧着。元々脚比べが得意ではないタイプでしたがメンバー最速の33.7の末脚を繰り出し、内有利決着を外から差し込んだ内容は着順以上に評価できるものでした。元々2年前のこのレースでも詰まりながら0.3差⑦着と小差で走れており、今回は2走前⑤着好走した福島民報杯以来の8枠を引け詰まりのリスクも低くスムーズなら通用の力はあるはずで。

2023年7月1日土曜日

【7/1(土)予想】ねらい目レース(TVh杯)

■函館11R/TVh杯 グランアリエル

ビッグアーサー産駒はこの馬を含む現4歳世代が最初ですが「平坦・小回り」に滅法強く、それは場所別の成績に表れています。


上記のように福島・函館といった平坦小回りコースが抜きんでて好成績で、東京や京都、またローカルでも札幌といった比較的コーナー径の大きいコースは総じて低調(阪神も外回りでは好走ゼロ)です。グランアリエルの3勝は函館と新潟内回りで、ここ4戦は中京・中山・新潟直千(不良馬場)とスピードを活かしにくい舞台での敗戦で度外視できます。5戦ぶりに戻ってきた得意舞台で行き切れれば変わり身があっても。

2023年6月25日日曜日

【6/25(日)予想】宝塚記念の全頭評価とねらい目レース(花のみちS)

■阪神11R/宝塚記念

[1]①ライラック(M.デムーロ)

3走前に同じ舞台のエリザベス女王杯で②着同着。元々まっとうなキレ勝負では分が悪い一方で、昨春にはスターズオンアースを抑えてフェアリーSを制したように急坂で上がりの掛かるコースで良績を残しています。宝塚記念は極端なハイペースにならなくとも上りが35~6秒かかることも珍しくなく、直線の短いこのコース形状も合っていますが、やはり惜しむらくは極端な内枠を引いてしまったこと。ここからだと下げて外を回すしかなく、展開に加えて隊列次第と他力本願な点は否めずで。

[1]②カラテ(菅原明)

前走の鳴尾記念では折り合いこそ問題ありませんでしたが、直線で終始前が詰まってしまい⑨着。当然それが無ければもっと着自体は上に来られたでしょうが、問題はコーナーリング。コーナーに差し掛かるたびにフラフラとした挙動を見せており、あまり得意ではない様子。それを裏付けるかの如く、未勝利以外の勝ち鞍は全てワンターンのコースで挙げたもの。重賞2勝も何れも新潟芝2000mで、コーナー4つの右回りという条件は実力より先に立ち回りの課題が付きまとうだけに。

[2]③ダノンザキッド(北村友)

2走前の大阪杯は中山記念の駐立不良があり当週水曜をゲート再審査に費やさなければならず、異例の調整過程からの③着。そもそもその原因を作った中山記念時は陣営も「気合がみなぎっている」と太鼓判を押すほどの調子の良さだったわけですが、この馬はみなぎっている時ほど空回りするタイプ。実際に休み明けではパフォーマンスを落としており、連戦で適度にガス抜きがされている時の方が好走できます。今回は中7週と間隔を開けられたことに加え初の2200m戦とあって、折り合い面の不安が大きく。

[2]④ボッケリーニ(浜中)

間隔を開けてきた方が走れるタイプで、中2週での続戦でいつもじっくり乗られるのにこの中間は速い時計がたったの2本だけ。流石に斤量も相手関係もきつくなるここでは。

[3]⑤イクイノックス(ルメール)

前走のドバイシーマクラシックで先行策という新境地を拓き、もはや展開のアヤで取りこぼす可能性すら潰す走りを見せました。一見資格は見当たらないものの、強いてあげればこの時期に走れるかどうかという問題。父キタサンブラックは生涯で二度1秒差以上の大敗を喫していますが、ダービーに17年の宝塚記念と何れも暑い時期のレース。陣営も「有馬記念ほどではない」と状態が最高ではないことを認めており、つけ入るスキが無いとは言い切れません。

[3]⑥スルーセブンシーズ(池添)

中山コースで2連勝。前走の中山牝馬Sでは距離短縮による時計対応が課題でしたが、出遅れながらも取りついていき最後は1頭だけ33秒台の脚を使う完勝でした。ドリームジャーニー産駒らしく急坂コースへの適性は高く、産駒出走数が少ないためコース実績自体は振るいませんが本来血統的には阪神2200mという舞台は合っているはずです。この中間は2週前から栗東入りし、最終追いはCW単走で50.2-11.2と好時計をマーク。併せていたらどれだけの時計が出たのかと考えれば出来は非常に良く、一瞬の脚を上手く活かせれば大物食いの可能性も。

[4]⑦プラダリア(菱田)

古馬になってから③③⑤着と見た目崩れてはいませんが、特に日経新春杯と目黒記念は前半が62秒と緩みながら切れる脚を使えずの敗戦。青葉賞当時の得意パターンに該当しても勝ち切れない現状を考えるとここでは荷が重く。

[4]⑧ヴェラアズール(松山)

路線転向後の4勝は何れも阪神外回り・東京と大箱コースでのもの。器用さに欠け小回りコースでの立ち回りに課題を残すうえ、直線向いてからのギアチェンジで勝ってきた馬だけにこのコース替わりはプラスではなく。

[5]⑨ジャスティンパレス(鮫島駿)

前走の天皇賞(春)は先にやった先行勢が続々と脱落し、立ち回りが上手く行ったのが大きかったです。直線向いてから11秒台が続くところでしっかりと加速に対応できたのも収穫で、ステイヤーとしての資質を感じる勝ち方でした。このレースはディープインパクト産駒が苦戦していますが、この馬自身はキレ勝負に弱く「ディープ産駒らしくない」特性の持ち主。トリッキーなコース形態への対応には課題を残しますが、菊花賞同様に先行勢が坂下でばらけるような展開になればロングスパートで対応できる余地も。

[5]⑩ディープボンド(和田竜)

持久力勝負が見込まれる舞台では常に押さえが必要で、昨年のこのレースもハイペースを3番手で追いかけての④着と地力を見せました。流石に今年はそこまでのハイペースにはならないでしょうが、前に行きたい馬が多く仕掛けは早くなりそうでバテ合いにもつれ込んだ時には浮上の目も。

[6]⑪ジェラルディーナ(武豊)

馬場バイアスを味方につけての好走が多いですが、現状2000m以下では流れが速く取りたい位置が取れない問題があります。前走の大阪杯でも理想から2列ほど後ろの運びになってしまい間に合わなかった感じの⑥着で、距離延長となるここは位置取りも改善でき、勝負どころで馬群がばらけそうなのも好材料。あとは伸びどころを伸びてくれば良いわけですが、ここ数年は京都開催が無い分馬場荒れの進行がきつかったのですが今年はそれも無く概ね良好な状態を保てており、昨日のストークS(芝1400m)もよどみなく流れた割には4角1~3番手が③①②着と上位を独占。いつものパターンで勝ち切るには馬場の面でのアシストが足りないという印象です。

[6]⑫アスクビクターモア(横山武)

前走の天皇賞(春)は序盤に先行していた馬たちが総崩れとなる流れで、この馬も下がってきたタイトルホルダーのあおりを受けた影響こそありましたが3角で脚を失くし⑪着。速いラップを刻んで押し切る形が理想でやはり本来は中距離馬でしょう。不良馬場で進んでいかなかった2走前の日経賞も含め近2走は度外視でき、気を遣わずに運べるこの距離に戻れば見直しは必要でしょう。

[7]⑬ジオグリフ(岩田望)

ドレフォン産駒はこの現4歳世代が最初ですが、月齢ごとの成績を見るとここに来ての上昇を見せており、成長力が伺えます。


上記の通り、クォーターごとの成績では4歳に入り2Q連続してハイアベレージ。全体の6割超がダートではありますが、芝でもパーセンテージの上昇具合はほぼ一緒で、米国産馬にありがちな2歳時に完成される早熟タイプとは一線を画しています。ジオグリフ自身はご存じの通り皐月賞でイクイノックス等を封じてG1勝利を挙げており、ここ3戦は海外遠征+ダート使いで参考外と言える臨戦過程。ノドの問題があり全幅の信頼を置けるタイプではないですが力は認めてよく、見かけの着順で人気を落としているなら要注意です。

[7]⑭ブレークアップ(川田)

ここ2戦は長距離戦に転じて③④着と好走していますが、本来純粋なキレ勝負では分が悪いだけに上りが求められない舞台は向いています。ただ今回はそれなりに位置を取りたい馬が多く、この枠からだと位置取りを下げてしまう懸念があり間に合わない可能性が大きく。

[8]⑮ユニコーンライオン(坂井)

一昨年は順調に使えていた中で、最内枠から他に主張する馬も無く逃げられての②着。今回は同型が多いうえ早仕掛けとなる展開が見込まれ、直線までヌルく逃がしてくれるほど楽な流れにはならなさそうで。

[8]⑯モズベッロ(角田河)

2走前の新潟記念で絶好の不良馬場ながらカラテに1.8差千切られての④着。既にこのクラスで通用する力はないと見ます。

[8]⑰ドゥラエレーデ(幸)

4走前の東京スポーツ杯2歳Sでは早目の流れを④着と踏ん張りましたが、次走のホープフルSでは前半が61.5と緩んだうえ、11秒台に入ったのは最後の3Fのみ(それでも11.9-11.2-11.9)。実質最後の3Fだけ頑張ればよいレースを勝ったにすぎず、59秒前後の流れが想定されるここでは流石に勝手が違うかと。

<予想>
◎スルーセブンシーズ
○ジャスティンパレス
▲イクイノックス
△ジェラルディーナ
△アスクビクターモア
△ディープボンド
△ジオグリフ


■阪神10R/花のみちステークス ワイドカント

全3勝は何れも阪神のダート1400m・良馬場で行われたレース。良馬場かつ出入りが激しくなく砂を被らずに運べるレースが理想で、なおかつ外枠を引ければベストという馬。5走前にピッタリの条件がそろった天王寺Sでは差し決着を5番手から運び0.4差④着と好走しており、今回はメンバー構成的にも極端に速くはならなさそうで前残りの目は十分と見ます。

2023年6月24日土曜日

【6/24(土)予想】ねらい目レース(天保山S、東京2R)

■東京2R コルニチェロ

この時期の未勝利戦はいわば「負け残り戦」で、理屈としては走れは走るほどレースレベルは下がり勝利に近づきます。裏を返せば、いくら近走成績が良くてもそれはメンバーレベルに助けられていることが多く、この力関係を逆転できるとすれば「間隔があいているがハイレベルなメンバーを戦ってきた馬」となります。2月の東京戦以来となるコルニチェロですが、その新馬戦は2~5着馬が既に勝ち上がり済とそれなりのレベルの中での⑥着でした。勝ち馬とは3.1差、⑤着馬とも1.1差であり、⑦着以降が未勝利であるためこの馬が勝てる方に属していたかの判定は微妙なところですが、明らかにレースをわかっていなかった風の走りで最後はデムーロJらしく流し気味の入線でした。一度レースを経験したことでの前進は十分に見込め、血統的にも距離は長めがよさそう。いずれ勝ち上がるでしょうが、妙味を狙うならここでしょう。


■阪神11R/天保山S メイショウダジン

前走の欅Sでは道中砂を被り続けるストレスフルな競馬になり、直線でも終始前が開かずまともに追えたのはゴール前100m程度。それでもルコルセールやケイアイロベージと言った人気馬を競り落としての④着は十分に評価できます。元々は一昨年の日本テレビ盃でも③着と好走しておりこのクラスでもやれる力はあるだけに、OP実績のない上がり馬が人気するメンバー構成なら台頭十分でしょう。

2023年6月18日日曜日

【6/18(日)予想】ユニコーンS・マーメイドSの注目馬とねらい目レース(東京12R)

■東京11R/ユニコーンS サンライズジーク

このコースは2戦2勝と得意にしており、大敗したレースは小回り、芝などはっきりした敗因があります。4走前のくすのき賞や前走の兵庫CSの負け方を見る限り、現状では右回りのコーナーワークに課題を残す模様でこの条件替わりはプラスでしょう。時計短縮に課題を抱える馬も多い中1分35秒台で勝ち切った経験も魅力で、ここは見直し必至です。


■阪神11R/マーメイドS サンカルパ

折り合い面が課題で、2000m戦は4走前の紫苑Sで0.7差⑨着があるのみ。ただこの時は向こう正面でモロに掛かってしまった分で、トライアルレースの特性上仕方のない面はあります。対してここはポジションを取りたい馬が多く道中の運びはやり易くなるはずで、こうした「相手が強い方が都合の良いタイプ」こそ格上挑戦の軽ハンデで狙いたい馬です。


■東京12R サトノレギオン

前走の中京戦は中間軽めの調整を余儀なくされ⑬着大敗。しかし当時の②④⑤⑨着は次走で即勝ち上がっており、レベルの高いメンバーが相手でした。立て直されたこの中間はウッドで負荷をかけられ調子に問題は無く、2走前までこのクラスで⑥②④⑥着と既に目途は立てている状態。人気は3歳勢に譲っても、キャリアの少ないこの馬の上昇余地は十分と見ます。

2023年6月17日土曜日

【6/17(土)予想お休みします】

なかなかこれといった妙味馬が無く、今日は大人しくすることとします。

2023年6月11日日曜日

【6/11(日)予想】エプソムC・函館スプリントSの注目馬

■東京11R/エプソムカップ ヤマニンサンパ

昨年1勝クラスを勝った後、一段飛ばしで飛鳥S(3勝C)を制しOP入りした変わり種。しかしながら弟に2戦2勝のヤマニンウルス、妹のヤマニンアンフィルは昇級初戦で(0,2,0,0)ときょうだいそろって昇級即力を出せるタイプです。2走前、昨年のエプソムCではゲリラ豪雨明けで終始馬場の悪い内側に押し込められ⑦着、前走の関越Sでは故障馬のあおりを受けブレーキを踏み⑧着とチグハグですが、何れも0.5差に纏めており着差ほど力量の差は無いはずです。10か月半ぶりの実戦がどうかですが、坂路オンリーの調整はいつものことで最終追いはわざわざ杉原Jが跨り坂路で加速ラップを踏む好内容。人気上位は適性距離が1Fずれていると思われる馬が多く、渋って外差しのバイアスが出てくるならば全3勝を今回と同じワンターンの1800mで挙げているこの馬の見せ場があるでしょう。


■函館11R/函館スプリントステークス ヴァトレニ

阪神メインの三宮S(OP)に出走するメイクアリープは幸Jがデビューから7戦すべてで手綱を取り(4,2,1,0)とパーフェクトな成績。目下3連勝中と快進撃を続けるさなか、幸Jはこちらを選択しメイクアリープは古川吉Jに乗り替わりとなります。幸Jと言えばJRA史上2人しかいない通算22,000回騎乗を達成する働き者(もう1人は武豊J)で有名で、1日12R騎乗もザラ。そんな幸Jが通算で18回しか騎乗経験が無く明日もこれを含めたった3鞍しか乗らない函館に遠征に来たのも、2走前に北九州短距離Sを制したヴァトレニとのコンビで重賞を獲りに来た本気度の現れと見てよいでしょう(もちろん先約だったのでしょうが)。開幕週の函館はインに馬が密集しがちなのに加え、雨が残り例年ほど速くはならなさそうで1分8秒前後の時計に対応できれば間に合う計算。夏場に好走歴が集中するタイプで調子も上向いており、外目をスムーズに運べれば勝機も十分です。


2023年6月10日土曜日

【6/10(土)予想】ねらい目レース(函館日刊スポーツ杯、水無月S)

■函館11R/函館日刊スポーツ杯 アルムファーツリー

初勝利はこのコース、その後の2連対は芝の稍重以下という戦績で時計の掛かる馬場は得意なタイプです。ここ3戦はダート1800m戦を使われ大敗続きですが、再び好走歴のある条件に戻ってきた格好に。函館は開幕週ですが雨が残り、ただでさえ洋芝で時計の掛かるところにクッション値7.3というかなり柔らかい芝コンディションにつき高速決着は見込め無さそうで、1分9秒前後でも間に合う決着になればこの馬の台頭余地も十分です。


■阪神11R/水無月S メイショウドウドウ

父ヴィクトワールピサはオールウェザーのドバイWCを制しましたが、国内では皐月賞・有馬記念と中山でG1を2勝。然るに急坂のあるコースの方が得意なタイプで、平坦コース(福島・新潟・京都・小倉)では(1,1,0,13)なのに対し急坂コース(中京・阪神)では(2,8,2,18)と複勝率4割という走りを見せています。阪神替わりはプラスですし内枠に控えたい馬が多く揃ったここは楽にインも取れそうで、得意舞台で一変は十分可能と見ます。

2023年6月4日日曜日

【6/4(日)予想】安田記念の全頭評価

■東京11R/安田記念

[1]①ナランフレグ(丸田)

前走の高松宮記念はスタートで寄られ位置を悪くしてしまい、それでも直線ではよく追い上げて④着。遠征競馬を苦手とする宗像厩舎でこの成績は評価してよく、マイルでの勝ち星はないものの昨年のこのレースも0.4差⑨着と善戦しており通用するだけの末脚はあります。これで雨が残れば食い込める余地も十分に見えましたが、土曜の午後から天気は回復。府中の水はけを考えれば良馬場開催は避けられず、まっとうな切れ味勝負となるとこのメンバーでは。

[1]②メイケイエール(池添)

前走の高松宮記念は見せ場を作れず⑫着。馬場も合いませんでしたが、それ以上に問題なのがビルドアップにより抑えが効かなくなっている点。今年に入ってから調教で猛時計を連発していますが、調教に跨った池添J曰く「筋肉がより発達し、コントロールがより難しくなった」とのことでこれまでどうにか抑えが効いていたところがもう人間の力ではどうしようも無くなっている状況を示唆しています。武英師も万策尽きたとばかりに当週は時計を出さず「今回は気分良く行かせる」作戦で臨むとコメントしており、暴走させて直線どこまでお釣りを残せるか、というレースになりそうです。

[2]③ジャックドール(武豊)

デビュー以来2000mにしか使われておらず、今回が初のマイル戦。とはいえほぼ同じ形態の東京芝で(2,0,0,2)のオール掲示板と安定しており、ワンターンのレースに不安はありません。前半4Fが47秒未満になると(0,0,0,2)で速い時計の勝負に一抹の不安は残るものの、メイケイエールが暴走して乱ペースになると2番手集団のラップは意外と落ち着くことが予想されます。強引に逃げたパンサラッサを好位からとらえた昨年の札幌記念のように、特殊な展開になった際に最もその利を受けそうな存在ではあります。

[2]④セリフォス(レーン)

2走前のマイルCSでは外差し有利の流れを悠々と大外を回して差し切り。展開だったり馬場の良いところを走れた恩恵はありますが、あれだけのロスを負ってでも勝ち切れてしまうというのは想像以上に強かったと言えます。敗れたレースにはすべて理由があり、6走前の朝日杯FSはスタートで後手、5走前のNHKマイルCは外差し決着で内を突いた分、4走前=昨年のこのレースはスタート直後に寄られ宥めるのに時間がかかりエネルギーをロス、前走のドバイターフは初の1800m戦でした。馬群に包まれると制御不能になるリスクもあり、昨秋は控えて大外を回す安全策で連勝。東京コースは回復途上ですが、特に雨上がりの晴天時は外から乾く傾向にあるのも好材料。乱ペースになっても距離短縮となる今回は自分のレースが出来ればおのずと勝機でしょう。

[3]⑤ソダシ(川田)

前走のヴィクトリアマイルはロータスランドを行かせて2番手を追走。大外枠のスタートながらしっかりと折り合い精神面での進境を見せた一戦でした。キレイな跳びで同じ良馬場でも雨が降る中の悪化段階と晴天の良化段階では後者の方が良いタイプで、阪神JF以降は前半3Fが34秒台まで速くなれば(4,2,1,0)と純粋なスピード争いは望むところ。初の中2週を克服できればチャンスは十分です。

[3]⑥ダノンスコーピオン(M.デムーロ)

32秒台の脚は持っていないタイプで、前走の京王杯SCはキレ負けしての⑪着。上りは掛かった方が良いタイプにつき馬場が回復すると出番は遠のきそうです。

[4]⑦ガイアフォース(西村淳)

前走のマイラーズCが初めてのマイル戦で②着。スタートで後手を踏む展開も、小倉2000mでレコード勝ちした実績が語る通り下り坂から直線平坦でトップスピードを維持するレースになり流れが向きました。戦前杉山晴師が「京都のきれいな馬場を走らせたく、天皇賞かここかの二択だった」と語っていた通り、マイルがどうこうというよりはこういうコースで適性があるということでしょう。流石に東京コースとは求められる適性が違うだけに、前走の好走を以てマイル適性があるかどうかは判断できません。

[4]⑧ドルチェモア(坂井)

前走のNHKマイルCは道中バランスを崩したこともあり流れに乗り切れず⑫着。ルーラーシップ産駒らしくスピードが求められるレースの方が力を出せますが、最後の3Fがずっと11秒台になるレースは未経験。ここは胸を借りる立場でどこまで…でしょう。

[5]⑨シャンパンカラー(内田博)

前走のNHKマイルCは流れを見て控える判断をした内田博Jの好騎乗に尽きます。あれが出来るなら当日の馬場なら間違いなく走れたはずで、何ら不思議のない勝利でした。このコースで3戦3勝という成績が示す通りヨーイドンの展開になれば確実に末脚は使えますが、問題はメイケイエールが暴走してなし崩し的に脚を使わされる展開になった時です。中山コースの2戦で取りこぼしているように早目に動きだすと案外で、久々にG1を制した鞍上がここを辛抱できるかにかかっています。

[5]⑩ソウルラッシュ(松山)

極端に速い時計が求められない限りはコンスタントに走れており、前走のマイラーズCにしても1分31秒台の勝ちタイムの中0.1差③着と高速決着への対応力を見せました。一方で使える上りに限界のあるタイプで、昨年の安田記念は上位馬が軒並み32秒台の末脚を繰り出した中で33.3の脚で⑬着。キレの差がそのまま着順に直結したと言ってよく、馬場が回復すればするほど好走圏内から遠ざかるだけに。

[6]⑪イルーシヴパンサー(岩田望)

昨年のこのレースで1番人気に支持されるも終始前がつかえて⑧着。それでもまともに追えない中で上がり最速タイの32.6の脚を使っており、ソングラインから0.2差まで迫った末脚は東京向きの適性を見せました。前走の中山記念はコース形態を気にしてという事情もあったのでしょうが、中途半端に位置を取りに行った上直線でやはり詰まり通しで⑧着。距離延長で溜めを作るのはたやすく、捌ける岩田望Jに戻るのは好材料。前が開いて能力全開ならここでも引けは取らないはずで。

[6]⑫ナミュール(横山武)

前走のヴィクトリアマイルは向こう正面での不利もそうですが、雨中で上滑りする馬場も合っていなかった印象です。良馬場で巻き返しは可能と見ますが、一方でこの馬は長くいい脚を使うというよりは一瞬のキレを活かしたいタイプ。故に枠順が成績を左右しかねず、1桁馬番で(3,1,1,0)に対し2桁馬番だと(0,1,0,4)。メイケイエールの暴走で乱ペースが予想される中では脚の使いどころは相当難しいはずです。

[7]⑬レッドモンレーヴ(横山和)

前走の京王杯SCは初めての1400m戦にも対応し、上り32.6の脚を使っての差し切り勝ち。エアグルーヴ一族らしく良績が左回りに集中しておりこの舞台は問題ないのですが、ここ2戦ともゲート内での駐立が怪しく後手を踏んでいる点は気がかりです。この中間はレース間隔が詰まることも考慮して芝コースで最終追いを敢行。坂路が閉鎖されている影響もあるのでしょうが、これまで中2週の臨戦でもウッドで追われていたことを考えると状態維持が目的の調整過程はプラスではなく、テンションの面からも懸念材料です。

[7]⑭シュネルマイスター(ルメール)

前走のマイラーズCは1分31秒台の高速決着を制し1年半ぶりの勝利。元々当時のメンバーで31秒台の勝ちタイムを持っているのはこの馬だけという背景もありましたが、常々指摘されてきた「右回りで手前変えない問題」を乗り切っての勝利は見た目以上の価値があります。この中間は2週連続でウッドでマイネルファンロンに先着しており、何れも最後の1Fが11秒台前半を刻んでおりゴールに向かって加速するこの馬の持ち味が出せる状態になってきました。前半が暴走ペースになってG前で掛かる流れになれば一昨年のNHKマイルCの再現とばかりに間に合う可能性も十分です。

[7]⑮マテンロウオリオン(横山典)

最近は溜めても出してももう一歩パンチを欠く現状。昨年のNHKマイルCでは大外ぶん回しての②着がありますが、このメンバーでそれをやるなら32秒台の脚が必要です。現状では東京向きの上がりを使えるイメージは描きにくく。

[8]⑯カフェファラオ(浜中)

2度の芝参戦は何れも1番枠を引いて⑨⑰着。被されると嫌気を出す面がありこの枠は良いのですが、結局この馬の好走パターンはそこそこの位置からひと脚を使うレースで、過去7勝は何れも4角10番手以内の位置取りでした。内目のポジションを取ると被される懸念があり、一方で外を回せばロスが大きいうえ直線で外に出したい馬は他にも多くいるだけに、シュネルマイスターやセリフォスの後ろから差してくるとなると32秒台の脚を使えるギアを持っていない限り流石に現実的な話ではなくなってしまいます。

[8]⑰ウインカーネリアン(三浦)

逃げなくてもレースは出来るタイプですが過去11連対は全て4角3番手以内でのもので、流石にこのメンバーでこの枠を引いてしまうと2~3番手というポジショニングは望めそうになく。

[8]⑱ソングライン(戸崎)

前走のヴィクトリアマイルはソダシの内を掬っての差し切り。先に抜け出すとソラを使う一方で以前は怖がりな面があり囲まれるとパニックになるため乗り方は相当難しかったのですが、ここに来ての心身の成長を窺わせるレースぶりでした。しかしながらヴィクトリアマイルを勝って中2週で臨むこのローテーションはアーモンドアイ・グランアレグリアでさえも②着が精いっぱい。中間もしっかり負荷をかけられているのは良いですが、さらに強い相手が立ちはだかる舞台でどこまで。

<予想>
◎セリフォス
○シュネルマイスター
▲イルーシヴパンサー
△ソングライン
△ソダシ
△ソウルラッシュ
△ジャックドール

2023年6月3日土曜日

【6/3(土)予想】鳴尾記念の注目馬

■阪神11R/鳴尾記念 マイネルファンロン

昨秋以降は調子が戻らず大敗を続けていましたが、この中間は昨春以来のCW51秒台をマークするなど良い頃のものに近づいてきました。併せ馬は2週連続して遅れてはいるものの、いずれも相手はシュネルマイスターでしたから仕方ありません。相手が揃ったように見えますがこの馬も昨年の宝塚記念⑤着の実績馬で、上位人気にG1実績のある馬も少ないここでなら十分に伍せるはずです。

2023年5月28日日曜日

【5/28(日)予想】日本ダービーの全頭評価・目黒記念の注目馬とねらい目レース(與杼特別、安土城S)

■東京11R/東京優駿(日本ダービー)

[1]①ベラジオオペラ(横山和)

前走の皐月賞はグラニットの番手で収まろうとしたところでタッチウッドのまくりに遭い被される格好となり、息も入らず3コーナーで脱落。外枠を引いたうえ余計にスタミナを消費させられる馬場も堪えました。本来デビューからの2連勝時のように切れ味で勝負するタイプで東京は歓迎のクチ。血統背景から距離の不安はありますが前走だけではまだ見限れません。

[1]②スキルヴィング(ルメール)

前走の青葉賞はトライアルの性質上動き出しが早くなり、差し勢有利の展開にも恵まれたことも事実でしたがキタサンブラック産駒らしくじわっとアクセルを踏み加速するレースで強さを発揮しました。さらに評価できるのは2走前のゆりかもめ賞で、1角から4角までずっと12秒台が続き最後の直線部分のみの勝負となった中で後方2~3番手からの差し切りを見せ非凡な瞬発力を見せつけました。このどちらのパターンにも対応できるのは大きな強みで、距離の不安が無い分ポジションを取れれば頭があってもおかしくはありません。

[2]③ホウオウビスケッツ(丸田)

ここ2戦は精彩を欠く走りですが、2走前のスプリングSにしても前走の皐月賞にしてもグラニットが居たためハナを取れず、スピードを活かせない重馬場だったこともあり良さを出せませんでした。この馬の真骨頂は3走前のフリージア賞のパフォーマンスで、自ら逃げて「12.7-11.7-12.1-12.5-12.6-11.8-11.6-11.2-11.2-11.8」というラップを刻みました。後傾ラップであることは間違いないのですが、注目すべきは後半5Fずっと11秒台で走っている点。逃げ馬が自ら加速しなおかつ最後まで止まらないのであれば後ろは届くはずが無く、逆にここ2戦は重馬場で急坂の中山でしたのでこういった走りができなかったことも頷けます。近5年のダービー出走馬で同様に「後半5Fすべて11秒台のレースを勝ったことのある馬」は6頭いたのですが、それがそうそうたる顔ぶれ。

2022
イクイノックス②(東スポ杯)
アスクビクターモア③(未勝利@中山)

2021
シャフリヤール①(毎日杯)
バスラットレオン止(NZT)

2020
コントレイル①(東スポ杯)

2019
ニシノデイジー⑤(東スポ杯)

4頭のG1馬+海外G2勝ち馬+JG1勝ち馬というラインナップで、かつ(完走していれば)何れもダービーで掲示板という優秀な成績。ダービーのペースは「玉砕覚悟で逃げるマイラー」が居るかいないかで大きく左右されますが、パクスオトマニカは距離を考えて積極的にはハナを取らなさそうですのでスタートさえ決まればこの馬がハナを奪える可能性は高いです。3戦ぶりに良馬場の大箱で走れる点は間違いなくプラスで、持てるポテンシャルを出し切れれば大駆けがあっても。

[2]④トップナイフ(横山典)

前走の皐月賞ではスタートでトモを落とし後方から。大体ソールオリエンスと同じようなコースを進んで0.9差の⑦着でしたが、結果的には馬場の悪い内目を通った馬たちが全滅した中で終始馬場の良いところを走れたメリットがありました。それで⑦着となるとキレが求められる東京でさらに成績を上げてくるイメージは描けずで。

[3]⑤ソールオリエンス(横山武)

ここ2戦は上がりの掛かる展開を差し切っていますが、元々は東京でのデビュー戦で33.3の脚を使って勝っているだけに一概に中山巧者とは片づけられません。操縦の難しいところもあり大箱コースに替わるのもプラスで、皐月賞がロスの大きい競馬だったことを考えても距離延長にも問題は無いしょう。ただ、しいてケチを付けるとすればそのデビュー戦は②着に下したレーベンスティールの方が速い上りを使えていたわけで、良馬場の東京で前走と同じようなレースをしようと思ったときに果たしてそこまでキレるのか?というのは現時点で裏付けはなく、そのデビュー戦は前半5Fが65.0というドスローで繰り出した末脚。もしかしたら上がりの絶対値がさほど高くないタイプの可能性もあり、実力だけでは決まらないダービーで1倍台の人気となると積極的に買いたい馬ではないと言えます。

[3]⑥ショウナンバシット(M.デムーロ)

前走の皐月賞はスタートは無理に行かずインをそつなく進み、4角で外に進路を取ったレースぶりはドゥラメンテの再来かと見まがうほど。タスティエーラとの併せ馬に持ち込んだところまで完璧でしたが、馬場の悪いところを走った分最後は止まってしまいました。内目を通った馬の中では唯一掲示板を確保しており見た目以上にはコース取りの恩恵を受けたわけではなかったと考えれば善戦と言えます。33秒台の上がりを求められたレースで勝ち切れていないように本質的には東京向きではないのでしょうが、前目につけてひと脚というダービーで穴を開けうる適性は持っており位置を取れれば一概には。

[4]⑦フリームファクシ(吉田隼)

前走の皐月賞は道悪で進みが悪かったことも堪え、内枠から被されたタイミングで頭を上げ制御不能に。ルーラーシップ産駒らしく大トビで大箱の良馬場に替わるのはプラス材料で、前に馬を置く形で折り合えれば見直す手も。

[4]⑧メタルスピード(津村)

前走の皐月賞を含め一連の好走は何れも中山でのもの。東京コースは6走前に未勝利戦で③着していますが、重賞で歯が立たなかったシルバースペードを捉え損ねたもので評価は出来ず、折り合い面からも距離延長はプラスではないでしょう。

[5]⑨グリューネグリーン(石川)

5走前に東京で未勝利戦を勝っていますが、当時はエエヤンが暴走気味に逃げた前傾戦でこの馬が先頭に立った最後の2Fは25.2も掛かっていました。今回も誰かが掛からない限りはこのような特殊ラップになることは考えにくく、4走前の京都2歳Sのように恵まれたとしてもこれ以上の上がりを使える先行馬は多いだけに。

[5]⑩シャザーン(岩田望)

前走の皐月賞は自慢の末脚が繰り出せず⑥着に敗れましたが、やはりそれまでのレースよりも前半が5秒以上早くなったレースでそこまでの溜めを作れなかったと考えます。既にOPに上がってしまった以上、今後前半が64~65秒も掛かることは長距離戦以外では考えられず先行勢がやりあっての自滅展開に嵌るのを待つか、血統的に距離を短くしてスタミナを末脚に振り分けるくらいしかないかと…

[6]⑪ハーツコンチェルト(松山)

母ナスノシベリウスからは5頭JRA出走馬が出ていますが、内3頭がハーツクライ産駒(全きょうだい)+父父ハーツクライのジャスタウェイ産駒が1頭。そのいずれもが2か月以内の臨戦で勝ち星を挙げられていません。この馬は本来東スポ杯で賞金加算が出来ればもっとゆったりしたローテが組めたはずなのでしょうが、まだ成長が追い付いていない様子で止む無く青葉賞からの中3週。元々ダービーを意識していた馬なので意地でも出さざるを得なかったのでしょうが、このローテで結果を出せるのなら元々こんな成績にはなっていなかったはずで。

[6]⑫タスティエーラ(レーン)

前走の皐月賞は道中ギリギリ馬場の良いところを回ってこられましたが、先行勢が4角で止まったことで早めに脚を使わされた分最後は失速。それでも他の先行馬が全滅する流れの中で勝ちに行っての②着は立派でした。ただ共同通信杯で案外だったようにキレ勝負に持ち込まれると厳しく、折り合い面に気を付ける必要もある中で距離延長のこの局面でレーンJへの乗り替わりというのは明らかにマイナス。ここでパフォーマンスを上げる期待は持ちにくいです。

[7]⑬シーズンリッチ(戸崎)

今回の出走馬の中で戸崎Jが騎乗経験があるのはこの馬のほかにはソールオリエンスとメタルスピードのみ。確かに他2頭はここで戸崎Jに手戻りとなったら暴動が起きるレベルですし、絶妙なタイミングで角田河Jが騎乗停止になったこともあってのコンビ復活ですが、百日草特別、共同通信杯と末脚の限界を露呈しての負け方だっただけに再度の東京戻りはプラスとは言えずで。

[7]⑭ファントムシーフ(武豊)

前走の皐月賞は落鉄の影響がありながらの③着。そもそもコーナーを回りながらの加速はやはり苦手なようで、4角時点ではメタルスピードに対し劣勢。ルメールJが馬群を捌くのはよっぽど切羽詰まった時の戦法で、直線だけでよくあそこまで追い上げてきました。2走前の共同通信杯もラスト800-600m区間12.4から次の200mで一気に11.3まで加速するレースをモノにしており、大箱向きのギアチェンジ戦が得意なタイプ。ハービンジャー産駒だけに高速決着には課題を残しますが、距離適性が固まっていない世代限定戦ならば押さえは必要かと。

[7]⑮ノッキングポイント(北村宏)

2400mはおろか2000mの経験すらない中で、陣営はNHKマイルCに登録すらせずここへの参戦を選択。トビが大きいので距離延長の方が力を出せそうとの見解ですが、例えば東京1600→2000とかならまだしも単純にコーナー回る回数が増える2400mへの距離延長は理屈としてどうなのかと。北村宏J自体は良いのですが、急遽参戦が決まったわけでもないのに前走の毎日杯で乗った藤岡佑Jすら確保できなかった点からも本気度は見えません。

[8]⑯パクスオトマニカ(田辺)

前走のプリンシパルSは1996年の施行以来最少の7頭立て。前半62.4という超スローペースで逃げ切ったまでで、ここでどうこう言えるレベルにはないかと。

[8]⑰ドゥラエレーデ(坂井)

2走前のホープフルSは終始2番手を進み、トップナイフとの叩き合いを制し大金星。元々3走前の東スポ杯が差し決着を0.2差④着に残したように、自分の形に持ち込めればしぶといタイプです。キレでは劣るもののペースが落ち着き競り合いが長く続く展開になれば浮上の目も。

[8]⑱サトノグランツ(川田)

ここに来て取り口が安定しての3連勝。前走の京都新聞杯も先行勢がそのまま残そうかというところをまとめて差し切るレースぶりで、高い素質を感じさせる勝ち方でした。一方ここまでは中間もコースで早目の時計を出して追えていましたが、流石に今回は中2週というローテもあり調教は手控え気味。少なくとも前走以上の状態とは言えないうえ大外枠を引いたロスは大きく、菊花賞まで楽しみは取っておいた方が良さそうです。

<予想>
◎ホウオウビスケッツ
○スキルヴィング
▲ソールオリエンス
△ショウナンバシット
△ベラジオオペラ
△フリームファクシ
△タスティエーラ
△ファントムシーフ
△ドゥラエレーデ
△サトノグランツ


■東京12R/目黒記念 アーティット

東京2500mはダービーのスタート地点から100m4角寄りにゲートが移動するわけですが、そこは丁度坂の下。つまりレース中に2回坂を上る必要があり、ただの平坦巧者だと苦戦するコースでもあります。同様の形態を持つコースには中山・阪神の2000m以上戦も該当しますが、より東京に近いのが同じ左回りの中京2200mコース。阪神より下り坂に入るタイミングが早く、かつ中山より直線が長いので良い脚を持続できるかが問われます。故に先行馬は苦戦を強いられることが多いコースですが、アーティットはこのコースで2戦2勝。しかも何れも2番手から勝っており差し有利の恩恵を受けておらず、タフさと末脚を併せ持つタイプでこのコースは向いているはずです。この中間はヒートオンビート、ユーキャンスマイルとともに十分に負荷をかけられ好時計をマークしており出来も問題なし。今の調子と適性を考えればここでも十分にやれるはずです。


■京都9R/與杼特別 キタノセレナード

前走の阪神戦は重馬場発表も、内から乾き始めており実際にラチ沿いは稍重レベルまで回復していました。上位2頭は外の脚抜きの良いところを伸びた分でインを立ち回っての③着は十分に評価でき、おまけに勝ったエナハツホは次走の三条Sを連勝、当時の2~7着馬の次走も(2,1,1,1)とレベルの高いメンバー構成でした。函館で2勝しており平坦コースも問題なく、力量通りなら順当でしょう。


■京都10R/安土城S ルプリュフォール

京都コースは2戦2勝。得意の舞台に戻ってきたうえ折り合い面からも1400mへの距離短縮はプラスです。阪神の1400mは内回りですが京都は外回りで4角で助走をつけて加速できるコース形態も向いており、昨秋のスワンS③着の実績からも決め手は重賞級。距離を延ばしてくるレッドベルオーブが引き離して逃げる隊列が想定され、ゴール前の混戦を断ち切れるキレを持つこの馬の出番と見ます。

2023年5月27日土曜日

【5/27(土)予想お休みします】

朝から出かけるため、予想お休みいたします。帰ったらダービーの全頭評価をば…

2023年5月21日日曜日

【5/21(日)予想】オークスの全頭評価

■東京11R/優駿牝馬(オークス)

[1]①ラヴェル(坂井)

デビュー以来ずっと2桁馬番を引かされ続け、特にここ2戦は多頭数の8枠で壁を作りにくい隊列になったこともあり⑪⑪着。内枠を引け理想的な運びは叶いそうですが、母のサンブルエミューズは現役時代の好走歴はマイル以下。ノヴェリスト産駒の半兄ヴェスターヴァルト、ハービンジャー産駒の半姉ナミュールも勝ち切れたのはマイル以下までのレースで、父がサンデー系に替わるこの馬が距離延長で見せ場を作れる期待は薄く、仮にアルテミスSと同じだけ走れたとしても進路が無く差し損ねたリバティアイランド以外は1勝クラスレベルの相手関係でギリギリ勝ったという内容につき…

[1]②ライトクオンタム(田辺)

前走の桜花賞は多頭数の内枠を引いてしまい、案の定馬群の中に押し込められ折り合いを欠くシーンが。その割にバテずに走り切っての⑧着は悪くはないのですが、元々小頭数の前傾戦という特殊な展開で大味な勝ち方だったシンザン記念の内容を評価できないだけに、G1でどうこうというレベルにはないと見ています。加えて、武幸師の傾向として「短距離馬に育ってしまう」点が挙げられます。開業以来平地のOP競走は重賞3勝を含め7勝していますがうち6勝がマイル以下で、それ以上の距離になると(1,3,3,51)と極端に成績が低下。2000mを超える距離では勝ち鞍自体がありません。折り合わせる調教が苦手なのか成長につれ距離適性が短くなる傾向にあるため、ここも距離延長への対応は難しいでしょう。

[2]③キタウイング(杉原)

前走の桜花賞ではスタートして一旦は外に行こうとするも、中団より後ろの馬たちが内を空けるのを見て切り替えた途端コーナーで各馬がラチ沿いに殺到して押し出されるような格好で後方へ。12年のキャリアでG1騎乗4回目という杉原Jの経験不足と言えばそれまでですが、これまでも立ち回りの良さで勝ってきた馬ですからすべてが裏目に出るとこういうこともあり得るという証左でしょう。未知の距離かつ根本的に体力が持たない馬が多いオークスは最後の直線で外にいる馬がスムーズに伸びて好走するのが恒例パターンになりつつあり、内を回って立ち回りの巧さを活かそうにもこの鞍上では先行勢の屍を越えられない可能性の方が高いかと。

[2]④キミノナハマリア(三浦)

前走のフローラSもそうですが、2000mでは思ったほど切れず。現状1800m以下の方が良いでしょう。

[3]⑤リバティアイランド(川田)

桜花賞のレース後川田Jは「道中全く進んでいかなかった」とコメントしており、あの位置取りは意図したものではなかったことを明かしていました。一方で、焦りはなかったかという問いに対して「彼女が選んだ位置取りなので…」と言葉を濁したりジョッキーカメラでは入線後「お嬢さん、終わったよ」と声をかけていた様子からも、戦前語っていたように気持ちの面が相当難しい馬。結果として異次元の末脚で勝ち切りましたが、あそこまで強い勝ち方をしてからの中5週。これで勝ち切ってしまえば連戦でパフォーマンスを落としたアーモンドアイをも超えられる可能性はありますが…

[3]⑥ゴールデンハインド(菅原明)

前走のフローラSでは久々にハナを切り最後の3Fも34.1でまとめ逃げ切り。1分59秒を切っての勝ち時計自体は20年のウインマリリンに匹敵するものですが、ご存じの通り特に芝の馬場は年々整備技術の向上により時計が出やすくなっていること、ウインマリリンの年は強烈な横風が向こう正面から正面に向かって吹いており内ラチ沿いを進んだ残り400mほどはずっとそれを受けながら走っていたこと、おまけにムチも落としてあの内容ですから単純に勝ち時計の比較でウインマリリンに相当する力量を認めるのは無理があります。急坂の中山・阪神よりはマシでしょうが、ハナにこだわらない姿勢を示している以上誰かにスムーズに行かれてしまっては良さが出ず、この馬が真価を発揮できるのは3年ぶりに京都開催に戻る秋華賞かもしれません。

[4]⑦ヒップホップソウル(津村)

ダンシングキイの一族は気性難が付きまとい、なかなか距離延長に対応できません。レッドガラン、バジオウ等牡馬のOPクラスでも距離は2000mが限界で、この馬にしても前走のフラワーCは不良馬場で外をスムーズに回ってこれたものでここで通用する力量の担保にはなりにくいです。社台F×木村厩舎で津村Jというのも明らかに勝負気配ではなく。

[4]⑧レミージュ(荻野極)

前走のチューリップ賞はスタートまずまずも控えて見せ場を作れず。溜めてもキレなかった内容から現状11秒台が続くような上がりのレースには対応できないため、正攻法で挑んでも跳ね返されるだけでしょう。ゴールデンハインドは前に馬を置いての調教を施されるなどハナにこだわらない姿勢を示しておりこの馬がハナを切る可能性は高そうですが、溜め逃げしても良さが出ないとなるとそれなりに引き離しての逃げを打つ可能性はあります。ここで参考となるのは3走前に逃げ切ったエリカ賞の内容。フォトンブルー(のちに弥生賞⑤着)がまくり気味に進出したおかげでラップが「12.5-10.9-13.2-12.9-12.3-11.5-11.8-11.5-12.0-12.1」と向こう正面の地点が最速になっており、本来こんなところで動かざるを得ないと逃げ馬にとっては相当厳しいはずでした。それを牡馬を相手に逃げ切ったのは評価してよく、当時の②③着馬は既に勝ち上がり済とメンバーレベルも一概には片づけられないものでした。4戦連続で手綱を取る荻野極Jは以前はあまりポジションを取る騎手では無かったですが、昨秋ジャンダルムでスプリンターズSを制して以降重賞でも積極騎乗が見られるようになり愛知杯ではそれまで逃げたことの無かったアブレイズで果敢にハナを切り④着好走。ノースヒルズの信頼を勝ち取ったように見え、ここもこれまでの負け方を踏まえて思い切って乗るようなら怖い存在になるかもしれません。

[5]⑨コナコースト(レーン)

前走の桜花賞は前半3F34.0という通過タイムは近10年では2014のハープスターの年に次ぐ速いペース。それでも残せたのは思ったより内枠勢が競りかけなかったことからインの2番手を確保できたのが大きかったです。最後も止まりかけながらペリファーニアを交わしたのは父譲りの勝負根性で、普通の年なら勝っていました。ただキタサンブラック産駒らしくじわっとアクセルを踏むレースが向いていたことも事実で、上がり勝負の東京では正攻法ではキレ負けの懸念もあるうえ、デビュー以来ずっと手綱を取ってきた鮫島駿Jからこの距離延長局面でわざわざ折り合えないレーンJへのスイッチ。中間も同騎手はコンタクトをとっておらず1週前は見習Jが稽古をつける始末。軽量の見習Jを乗せて速い時計が出るのは当たり前で、デビューからずっと体重が減っており今回も輸送でさらにマイナスが見込まれる点を踏まえても、見かけの調整過程ほど順調には見えません。

[5]⑩ソーダズリング(武豊)

前走のフローラSは内枠から好位を奪い最後まで走り切っての②着確保でしたが、スタート直後前に壁ができるまではかなり怪しい挙動を見せていました。ゴールデンハインドに被される格好になったことで馬ごみの中で我慢が利きましたが、あそこまで隊列に恵まれるのは2番枠を引けたからこそ。この枠からだとまず壁を作るのに苦労しそうなうえ、前走にしても上手く運べた割にはそこまで切れず。新馬・未勝利とそれなりのメンバーの中で好走してきたことを考えれば、ハーツクライ産駒らしく急坂のあるコースの方が強さを発揮できそうです。

[6]⑪ミッキーゴージャス(戸崎)

2連勝は事実ですが、前走の1勝クラス戦は10頭立てとはいえ半分が未勝利馬。上位入線勢もスイートピーSで着外となるようなメンバーばかりでおよそ評価できるレースではありませんでした。デビューの未勝利戦にしても18頭立てでこの馬以外はその後誰も勝てておらず、単にレース選びの上手さで見かけの馬柱がきれいに見えているだけです。血統背景からも過剰人気するでしょうが、少なくとも正攻法で挑む限りはこの舞台においては可能性を見出すのは難しいかと…

[6]⑫ハーパー(ルメール)

クイーンCで-12kg、桜花賞で-4kgと走るごとに馬体重を減らしており、前走は中間の併せ馬で遅れるなどなかなか攻め切れない過程でありながら④着と地力を見せました。今回は中間ウッドで意欲的に追われ、日曜にもユーキャンスマイルと併せて先着。最終追い後の馬体重が前走比+10kgの472kgとなっており、負荷を強めながらも馬体は維持できています。ここ2戦は流れが速く位置取りを落としており、ルメールJも「マイルの馬ではない」と語っている通りやや忙しいレースになっていた分距離延長は歓迎で、ルメールJの乗り方的にも直線外に進路を作ってしっかり脚を使わせられる大箱コースもプラス。キレるタイプでない分大外ズドンは難しいですが、先団から早めに外に進路を確保できれば長く脚を使えるので善戦可能でしょう。

[7]⑬ドゥーラ(斎藤)

ここ3戦はマイルに使われ追走に手いっぱい。札幌2歳Sをまくりで勝ったように一瞬のキレより長く良い脚を使いたいタイプで、距離延長+手替わりで位置取りが改善すれば通用しても良いはずです。ただ陣営は控える競馬を示唆しているだけに、正攻法ではキレ負けの懸念が。

[7]⑭ペリファーニア(横山武)

前走の桜花賞ではスタートも決まりトーセンローリエの後ろで壁を作って進めたことで、理想的なレースが出来③着。まだ素質だけで走っており伸びしろの大きさは期待大ですが、仕方ないとはいえこのタイミングで距離延長となるのは折り合い教育を考えると難しい一戦です。最終追いも3頭併せの真ん中で我慢させたかったのでしょうが行きたがるところを抑えきれず先頭に立ち先着。簡単には追い負けない勝負根性を持っていますが逆に目標や壁が無いと抑えが利かない懸念もあり、ポジションを主張する馬が居ればその後ろについていくので良いですがそれが居ない時の身のこなしが課題です。

[7]⑮エミュー(M.デムーロ)

桜花賞は距離もペースも合わなかった中での⑧着で悲観する必要はないのですが、フラワーC、桜花賞と中2週が連続ししかも前走は初輸送と酷な条件が重なりました。馬体のないこの馬にとって長距離輸送の無い東京戦はプラスですが、この中間は和田郎厩舎にしてはかなり攻めており、普段ウッドで57~8秒程度が常のところ50秒台というのはそうそうお目にかかれないタイム。出来が良いという言い方もできますがやや急仕上げにも映るだけに、テンションに影響しなければ良いのですが。

[8]⑯ドゥアイズ(吉田隼)

前走の桜花賞では前を走るライトクオンタムがふらふらしていたこともあって位置取りを落としてしまい、直線でも前が狭くなる一幕が。最後は馬群を縫って伸びてきていただけに、もう1列前が取れていれば結果は違ったでしょう。距離延長で位置取りが改善すればしぶとく脚は使えるタイプだけにここも要注意です。

[8]⑰シンリョクカ(吉田豊)

スタートでバランスを崩しかけ、立て直して取りつこうとするも後方から。4角で外に進路を求めたこともあり及びませんでしたが、中間難しい調整を強いられ輸送もあったことを考えれば⑥着はよく走れています。元々デビューの東京戦でドスローの上がり勝負を0.6突き放して圧勝しており、舞台替わりは歓迎のクチ。馬群を捌くセンスの高さも阪神JFで証明済で、大外まで持ち出さずとも末脚を使えるのはアドバンテージ。スムーズなら上位争い可能でしょう。

[8]⑱イングランドアイズ(横山和)

前走のフローラSでは14番枠から後方を進んで④着。レース後横山和Jは「外枠ではやれることが限られた」とコメントしておりそれはその通りなのですが、ちょうど1か月前にダノンザキッドの大阪杯(13番枠から③着)でも同じようなコメント。枠の有利不利をよく考えてレースをするタイプで、実際芝コースの枠番別騎乗成績では8枠の連対率・複勝率が最高になっています(下表)。


この馬にとっての理想は新馬勝ちの時のように馬群で折り合わせたいところですが、キタウイングの見解の際も述べましたがオークスは最後に外を突いて伸びてくるのが好走パターンで、今回の大外枠は展開を利するという意味では決して悪いわけではありません。終始大外を回ってしまっては距離ロスの懸念もありますが、うまく馬群に収められれば最後は見せ場を作れるはずです。

<予想>
◎レミージュ
○イングランドアイズ
▲リバティアイランド
△シンリョクカ
△ハーパー
△ドゥアイズ

2023年5月20日土曜日

【5/20(土)予想お休みします】

外出の用があるため、本日分の予想はお休みさせていただきます。オークスの全頭評価は何とかしたい…です。

2023年5月14日日曜日

【5/14(日)予想】ヴィクトリアマイルの注目馬とねらい目レース(栗東S)

■東京11R/ヴィクトリアマイル ロータスランド

前走の高松宮記念は道中で他の馬に前に入られたり狭くなったりで何度か手綱を引く場面もあり⑥着。それでも0.5差ですから大きく負けてはいないのですが、元々雨馬場は苦にしないタイプだけに荒れた馬場が堪えたと見るのが良さそうです。元々昨年のマイルCSでも外差し決着の中4番手追走から一旦先頭に立つ場面を作り0.4差⑧着(③着だったソダシとは0.1差)、安田記念でも0.4差⑩着と一線級のマイラーに混ざって善戦しており、ポテンシャルはG1でも通用すると踏んでいます。中間は単騎放牧を挟みタフなレースの疲れを抜いたうえで、直前はいつも通り1週前ウッドで併せ馬→当週単走で坂路追いというルーティーンを踏めており状態に問題はありません。距離延長+内枠で好位を取れればこのメンバーでも。


■京都11R/栗東S デンコウリジエール

元々荒川厩舎らしく間隔を詰めて使いながら調子を上げるタイプですが、OPを既に2勝しており斤量の関係で適鞍が限られる現状。全6勝は全て1400m以下で挙げたものでここ2戦は明らかに不適距離で使われており、前日輸送も合わないクチで前走は東京遠征もマイナスでした。この後阪神でダ1200m・1400m戦は組まれていますが毎年夏場は休養に充てているため、中2週・叩き3走目で1400m戦に戻ってきたここは狙っていた番組のはずです。坂路で最終追い53秒を切る仕上げは4走前に勝ったギャラクシーSの時と同じ臨戦過程。このデキならば再度の好走があっても。

2023年5月13日土曜日

【5/13(土)予想】京王杯SCの注目馬とねらい目レース(はやぶさ賞)

■東京11R/京王杯スプリングカップ ホープフルサイン

このコースは好相性で過去5回走って②③①④⑧着。着外に敗れた20年の雲雀Sは外差し決着で内を突いたもので0.5差と着順程負けておらず、その他のレースも0.2差以内に走れています。短距離のOPは賞金持ちが多くなかなか思うような番組に使えませんでしたが、3走前に淀短距離Sを勝ち切ったことで賞金面の余裕が生まれようやく適条件での重賞参戦となりました。馬群の中で脚を溜めたいタイプにつき内目の枠を引けたのは歓迎で、前走の春雷Sはゲート内でガチャガチャしたところでスタートが切られ馬込みに入れられなかったのが敗因。速めの流れを経験しての距離延長で位置取りも容易になりそうで、Bコース替わりの東京は午前のレースを見てもインが伸びる状況。ペースも落ち着く想定につき中団勢にチャンスが生まれる流れなら。


■新潟9R/はやぶさ賞 ダンスインザリング

初勝利を挙げた6走前が33,5-39.2、②着した8走前も34.1-38.5という超後傾戦で最後まで脚を使ってのものでした。新潟は先週の雨中の開催で芝の傷みが進行したこともあり時計がかかる傾向にあり、今回は前走4角5番手以内だった馬が16頭中12頭もおり消耗戦となることは必至。好枠から中団で控えるレースが出来れば最後馬群がばらけた隙を狙っての一発は十分期待できるでしょう。

2023年5月7日日曜日

【5/7(日)予想】NHKマイルCの全頭評価・新潟大賞典の注目馬

■東京11R/NHKマイルC

[1]①フロムダスク(横山和)

二の足でハナを奪えるもののゲートに課題があり、サウジダービーから帰国後のこの中間も対策をしながらの調整。ただ仮に行き切れても1400m戦でいずれも終いが甘くなって差されているのを踏まえるとやはり1600mは現状では長いと判断せざるを得ず、京王杯2歳S②着時には直線でも50秒切りの坂路がやれていたことを踏まえると最終追いの時計も控えめで、ここに来ての上積みは厳しいでしょう。

[1]②モリアーナ(横山典)

川崎のヘルシェイクは矢野Jが乗ってはじめて「ヘルシェイク矢野」となるわけですが、この馬も武藤Jが乗ってはじめて物語がスタートする馬でありました。しかしながら超Hペースを追いかけた阪神JFはともかくとして、クイーンC、NZTと使える脚の限界を露呈しての③④着。ロスの大きい競馬になったことは事実ですが、正直脚の使いどころがあまりにも難しすぎ現状ではデビュー2連勝時のようにスローで前付けが叶うようなレースにならないと良さを活かせません。雨でペースが多少緩むうえ鞍上交代で好位のインを取る競馬が出来れば前進は見込めますが、そもそも34秒台の前半を追いかける脚力が備わっているのかが鍵で、もしかしたらオークスに行った方が良かったということも考えられるだけにここは試金石でしょう。

[2]③ウンブライル(横山武)

走りに集中しきれない面があり、前走のNZTからブリンカーを着用。それでも3角から手が動くなど反応がイマイチな中直線だけで②着に食い込んできました。ステルヴィオの全妹にあたる血統でバネの効いた走りをする一方で、やはり理想は良馬場の大箱コース。かなりの降雨量が見込まれる今回、脚元を気にせず集中して走り切れるかは未知数の部分が大きいです。

[2]④ショーモン(鮫島駿)

前走のアーリントンCではユリーシャの後ろにポジションを取ったつもりが、どんどん離され2番手集団の先頭に。壁を作れず、かといって前を潰そうにもユリーシャもエルフィンSの勝ち馬と力はあるわけでやりにくいレースになってしまいましたが、直線では一旦差されたシルヴァーデュークを差し返すなど勝負根性を見せました。切れる脚はないものの長くいい脚を使える上差し返す強さを持っているのは雨の府中では魅力的で、今回は先行馬も多く壁を作ってレースが出来そうなのもプラス。ペース一つで前走の上位勢とは逆転も可能で、このメンバーなら狙いは立つはずです。

[3]⑤シングザットソング(吉田隼)

2走前のフィリーズレビューが速い流れを外から押し切る良い勝ち方でマイルでも、と思わせましたが、前走の桜花賞では直線も伸びず⑦着。現状では流れがタイトな1400m戦の方が向いており、使える脚が長くないため東京替わりもマイナスです。

[3]⑥エエヤン(戸崎)

中山で3連勝中。4走前の東京戦は掛かり気味に暴走した分の⑤着で度外視可能ですし、折り合い重視の戸崎Jに手が替わり同型も多い今回は折り合い面もマシにはなるはずです。決め手勝負では分が悪いですが、これも雨が降れば相殺。あとは3連勝中何れも35秒台だった前半がさらに早くなる分お釣りを残せるかがポイントで、参考としては半姉のカイトゲニーが1600m以下成績(3,1,1,2)のところ前半35秒未満のレースだと(0,0,1,2)と走れておらず、適性という観点からは未知数です。

[4]⑦オールパルフェ(大野)

前走のスプリングSは距離もさることながら馬場も影響したとのこと。かといって東京コースは新馬戦でノッキングポイントの決め手に屈し②着とキレを活かしたいタイプでもなく、どっちに振れてもこのコースの適性は期待できずで。

[4]⑧セッション(団野)

前走のアーリントンCで初のマイル戦を経験し②着。最後はオオバンブルマイに離れた外を差されたまででほぼ勝ちに等しいレースは出来ていましたが、ユリーシャが想像以上のペースで飛ばした分壁を作れなかったのは痛かったです。マイルでも流れに乗れる点は示せましたし、同型が多くなる分レースはしやすく、先行馬群の中でギリギリまで我慢させるレースが出来ればここも善戦あっても。

[5]⑨ナヴォーナ(田辺)

2走前に東京で新馬勝ちしたように決め手は証明済。ただ前走のアーリントンCが明らかに馬場を気にしての負け方だっただけに、再度の雨予報は歓迎ではなく。

[5]⑩オオバンブルマイ(武豊)

唯一敗れた2走前の朝日杯FSはスタートのタイミングが合わなかったうえ、隣のグラニットに前に入られやむなく後ろから運ぶ形となったものでそれ以外の3戦は位置を取りに行って勝ち切っています。重馬場への対応も前走のアーリントンCでこなしましたし、3勝は何れも前半34秒台の速い流れで中団に取りついて脚を使うレース。この東京マイルに求められる適性は高く、あとはマイルになった時に最後の1Fまで11秒台を求められるような馬場状態にならなければここも最後は見せ場を作れるでしょう。

[6]⑪シャンパンカラー(内田博)

前走のNZTではポジションを取ろうとスタートから促すも位置を取れず、向こう正面では挟まれたうえ直線入り口でも一瞬前が塞がる不利。4角から手が動く展開で最後は勝ち馬の内に進路を求めざるを得ない中でも③着を確保したのはマイル適性の高さでしょう。一番見どころのあるレースをしたと言ってよく、2戦2勝の東京に替わる本番は期待大です。但し今回はこれまでよりさらに前半が早くなるうえ、前目にこだわって最初に脚を使いすぎてしまうと重たい馬場で消耗する可能性があります。内田博Jは大井で鍛えた粘り強い追い味が魅力もゲートや短距離戦のポジショニングに課題を残し、マイル以下の重賞を勝ったのは19年NZTのワイドファラオが最後。控えて末脚を使わせるレースをするのであれば期待大ですが、ポジションを取りに行くと返り討ちに遭う懸念も。

[6]⑫クルゼイロドスル(M.デムーロ)出走取消

[7]⑬ドルチェモア(三浦)

2走前の朝日杯FSは好位3番手のインという絶好の位置を取り難なく勝利しましたが、当時のメンバーは明確に敗因のあったオオバンブルマイを除けば次走1勝クラスの勝ち負けすら出来ていない馬が多く、レースレベルには疑問が残ります。加えてその前のサウジアラビアロイヤルCにしても、前半34.8というのは大逃げを打ったグラニットのタイムで2番手のこの馬はそこから2秒ほど離れての追走でしたから、実質デビュー戦の37-35のラップを再度なぞっただけでした。前走のNZTでプレッシャーを受ける展開になりアッサリ敗れてしまったところを見ると、現状ここでは力が足りないと見ます。

[7]⑭ユリーシャ(松山)

前走のアーリントンCは重馬場で34.1の大逃げを打ち⑪着でしたが、道悪自体は4走前に稍重で未勝利戦を逃げ切っているので敗因はペースにあったと見るべきでしょう。ハナを切れないと良さが出ないため行きたいところですが、最内のフロムダスクという難敵を抑えてハナを取ってしまえば自滅の流れにつき。

[7]⑮カルロヴェローチェ(レーン)

折り合い難があり距離を短くしたここ2戦で好内容。前走のファルコンSでは4番手の内で控えさせ、最後はインからの捌きに苦労しながらも②着と結果を残し先を見据えた内容ではありました。しかしながら馬群に入れた道中も頭を上げながらの走りで、武豊Jが御して何とか持たせていたことを考えると距離延長+レーンJへの手替わりは折り合い崩壊の懸念が。

[8]⑯タマモブラックタイ(幸)

前走のファルコンSを含め、連対した4戦は何れも最後の1Fが12秒台と掛かるレース。小倉や中京、北海道と言ったタフなスプリント戦で活躍が見込めますが一方で大箱向きのキレとスタミナは不足気味。牝系の活躍馬にはタマモブリリアンなどが居ますがいずれも勝ち鞍は1400mまでで、自身も6走前に新潟2歳Sで0.8差⑨着だったことを踏まえればここは適性外でしょう。

[8]⑰ミシシッピテソーロ(柴田大)

力んで走ってしまう面があったとのことで、前走のNZTからハミをトライアビットに変えリラックスして走れるように促したところ最後まで脚を使え⑤着。但し上がりの掛かる展開に助けられた分もあったうえ、最後の1Fで甘くなってしまい似たような位置にいたウンブライルとは差を詰められず。東京コースに替わって前進とまでは期待しにくいのですが、今回のメンバーで唯一大外一気を決め込んでいる存在。混戦で最後の一押しが届けば複系の相手には。

[8]⑱ダノンタッチダウン(川田)

前走で皐月賞を使うに至った背景の考察は省略しますが、道悪と距離のダブルパンチで大敗。鞍上曰く「今の精いっぱい」とコメントしていましたが、この中間もプールを併用しながらの調整とダメージが無かったとは言い切れない過程。再度道悪が想定されるのもマイナスで。

<予想>
◎ショーモン
○オオバンブルマイ
▲セッション
△モリアーナ
△エエヤン
△シャンパンカラー
△ミシシッピテソーロ


■新潟11R/新潟大賞典 ロングラン

前走の福島民報杯は3角から狭いところに押し込められ動くに動けずの⑥着。広い新潟コースではその心配もなくなるうえ、雨中の重馬場は4走前のレインボーSで豪快な差し切り勝ちを決めており問題なし。2走前の小倉大賞典でもタフな展開の中最後まで脚を使い0.2差④着とクラスの目途が立つ内容で、今の新潟が外を回して差せる馬場につきこの馬の戦法ともマッチするコンディションならチャンスはあるでしょう。

2023年5月6日土曜日

【5/6(土)予想】京都新聞杯の注目馬とねらい目レース(新潟12R)

■京都11R/京都新聞杯 リビアングラス

3月デビューから連闘→中3週→中2週の臨戦ですが、短期間の連戦は矢作厩舎の得意パターン。とはいえ流石にここからダービーとなるとかなり強行軍となるため、ここで賞金を加算して秋へ、というのが理想のはずです。メンバー的に流れが落ち着きそうな構成の中で、ダービーを見据えている馬も混ざっており後々の折り合いに影響を与えないようじっくり運びたい人馬も多いはずでスローは必至。開催が進んでいるとはいえまだまだ状態の良い京都はインを取れたものが強く、ここで最も恵まれうるのはこの馬と見ています。


■新潟12R ケヴィンズクロス

喉に不安のある馬で、終日雨予報の今日の新潟は最良のコンディション。加えて一息で行き切りたいタイプにつき最近は1200m戦でもコーナーで止めていたとのことで、直線競馬は気性的にも合う期待があります。唯一の勝ち星は新潟ダート1200m戦を逃げ切ったもので、ゴール前に急減速するラップにも対応済。外過ぎない枠も好材料で上手く目標を置いて運べれば一発も。

2023年4月30日日曜日

【4/30(日)予想】天皇賞の全頭評価とねらい目レース(邁進特別)

■京都11R/天皇賞(春)

[1]①ジャスティンパレス(ルメール)

ディープインパクト産駒ながら最後の3Fだけのキレ勝負は苦手で、実際昨年の牡馬クラシックでも皐月賞・ダービーでは出番が全くないながらも最後の菊花賞で見せ場を作りました。後半5F~6Fにかけてのロングスパートが求められる阪神に対し、京都は最後の直線でギアチェンジできる中距離適性が求められる舞台。2走前の有馬記念のように内に押し込められた時の機動力にも課題があるタイプなだけに、前走の内容を鵜呑みにしてここでも、とは推しにくいのが正直なところです。

[1]②ディープモンスター(浜中)

3歳時のひ弱さが抜け、古馬になってからは最終追いをコースで出来るようになり成績も安定。最後の3Fに脚を使うタイプのレースが向いており、菊花賞⑤着の実績からもこの舞台は合うはずです。但し今回は久しぶりに最終追いが坂路。中4週の前走でさえCWで最終追いをしていたことを考えれば、連戦につきコンディションは必ずしも万全とは言えない可能性が高そうです。

[2]③タイトルホルダー(横山和)

タフな場面でバテずに脚を使える馬で、阪神開催の菊花賞、昨年のこのレースと後半5Fを59~60秒で逃げ切ったように長めにアクセルを踏めるレースに持ち込めれば強いです。一方で京都は3コーナーに上り坂があり基本的には最後の3Fの瞬発力が勝負を分けます。中盤で溜めすぎると逆にキレで勝る馬たちの台頭を許す余地が生まれますが、この馬自身一昨年の日経賞で最後の3Fを34.7でまとめており、中距離戦でも対応しうるスピードは持っています。間隔が詰まっても問題なく走れるタイプで天気も不問。少なくともこの馬自身に減点する要素は見当たらず、あとは同型との兼ね合いでしょう。

[2]④メロディーレーン(幸)

平坦の長距離はこの馬の最も得意とするところで、3年前のこのレース⑪着は前残り展開で差し込めなかった分もありました。このメンバーで勝ち負けは厳しいですが、先行争いが厳しくなれば掲示板はあっても。

[3]⑤アイアンバローズ(坂井)

前走の阪神大賞典のように脚があると思って控えてしまうと案外な結果に。溜めて切れさせるというよりは前目につけて最後まで叩き合うレースが向いており、芝レースで4角4番手以内なら(2,3,1,2)で昨年のこのレース含めすべて掲示板を確保している隠れた安定勢力です。タイトルホルダーが居る以上これに鈴をつけたい馬は居ないはずでポジションは取りやすく、ノーマークで好位から運べれば残り目は十分です。

[3]⑥アスクビクターモア(横山武)

不良馬場で進んでいかなかった前走は参考外。スピードで押し切った2走前の菊花賞が秀逸で、脚質的にもタイトルホルダーとはがっぷり四つ。ただこちらの場合は上級戦で34秒台の脚を使ったことが無く、最後に加速できるギアは持ち合わせてない分京都コースへの対応が鍵になりそうです。平坦コースの経験こそないものの東京で(0,0,3,0)と取りこぼしが目立ち、ダービー③着も先行馬に有利な舞台でのもの。この馬自身が止まるというわけではないですが、末脚比べになった時にどこまでこらえられるか…

[4]⑦ディープボンド(和田竜)

宝塚記念、有馬記念でも僅差の好走があるようにこの馬自身は元来中距離適性が高く、一方で長く脚を使える点から長距離戦でもそれなりの成績を残せていると見ています。ただ京都向きのキレを有しているタイプではなく、京都開催の京都新聞杯(2020年)を勝っていますが当時は上りが36.2も掛かる消耗戦で、この馬が得意とする展開になったことが大きかったです。3連覇の掛かっていた阪神大賞典で⑤着に敗れるなどここに来て往時の末脚が見られなくなっており、過去2年より上のパフォーマンスを求めるのは難しいでしょう。

[4]⑧トーセンカンビーナ(岩田望)

3年前、京都開催の天皇賞では0.7差⑤着と健闘を見せましたがこれを境に成績は右肩下がり。ようやく京都に戻ってきましたが最近は走りが一本調子で3000m超のレースでも見せ場を作れなくなっており、ここは参加賞でしょう。

[5]⑨ヒュミドール(武豊)

前走のダイヤモンドSは先行勢が壊滅した流れの中で効率よく内を回っての②着で、この馬の立ち回りの巧さが奏功した格好でした。元来は中距離馬で3勝クラス勝ちも東京の芝1800mコースで挙げたもの。ひと脚を使えるタイプではあるのですが今回は輸送を考慮してか最終追いが坂路で単走とかなりソフト。ここ3年ほ最終は必ずコースに入れていたことを考えるとこの大一番で手控えてしまったのは割り引かざるを得ないでしょう。

[5]⑩サンレイポケット(M.デムーロ)

前走の阪神大賞典は上がりの掛かる展開で浮上を期待しましたが、スローの瞬発力勝負になってしまい⑥着。舞台が京都に替わり上がりの掛かるレースにはまずならなさそうなため、ここも前走以上は望めないでしょう。

[6]⑪ディアスティマ(北村友)

前走の日経賞では2番手から運び最後までしぶとく脚を使っての③着でしたが、レース上り36.8(=逃げ切ったタイトルホルダーの使った上がり)に対し38.0も上りを要していた点を考えれば渋った馬場は得意ではなく、やはりディープインパクト産駒らしく良馬場でキレが求められる展開の方が合っています。ただこの馬の場合間隔を開けた方が走れており、長欠明けだった昨年の京都大賞典で⑤着した一方でそこから中7週のステイヤーズSでは逃げて⑨着に沈むなど、叩き2戦目でパフォーマンスを下げる傾向にあります。この中間も坂路で軽めの調整に終始しており、上がり目の薄い中でどこまで健闘できるかでしょう。

[6]⑫ブレークアップ(松山)

昨秋に東京で2連勝しましたが、六社Sは稍重馬場で他の馬のキレ味が削がれたところを押し切ったもので、アルゼンチン共和国杯にしてもアクシデントをうまく避けた分スムーズに走れたのが大きかったです。それ以前の3勝は何れも中山で挙げたもので、前走の阪神大賞典で③着に食い込んだように本質的には急坂コースを得意とするタイプ。雨が残れば浮上の目はあるでしょうが、改装後の京都は相当水はけがよいといううわさもあり、馬場が回復すると不向きのコンディションになってしまうでしょう。

[7]⑬ボルドグフーシュ(川田)

スタートで突っ張る癖がありこれは未だに解消していないのですが、前走の阪神大賞典では内枠の利も活かしポジションを落とさずに運べ②着。これまでの追い込み一辺倒のスタイルを崩しての好走となりましたが、一方で8走ぶりに上がり最速の時計を使えなかったように出していったことの弊害も見受けられ、恐らく川田Jは本番を見据え脚を計ったレースをしたものと見られます。父スクリーンヒーローという血統背景からはイメージしにくいですが、昨年のゆきやなぎ賞では33.3の末脚を繰り出して差し切るなど元々最後の3Fで切れる脚を使えるタイプ。これが中京や阪神等3角から下り坂が始まるコースだと置かれ気味になってしまうのですが、京都のコース形状は4角から進出したいこの馬の脚の使い方にピッタリと言えます。前走の収穫を活かして本番で末脚勝負に徹するようなら能力全開が期待でき、あとはどれだけ前がやりあってくれるかで着が上下するでしょう。

[7]⑭マテンロウレオ(横山典)

前走の大阪杯では好位のインを取れ理想的な展開でしたが、直線向いてからが案外で④着。鞍上は「負けただけ。馬は頑張っている」という趣旨のコメントをしていましたが私には「ベストな競馬をしたが実力が足りなかった」という意図に見て取れます。初の58kgという要素もあったかと思いますが、あそこまで完璧に立ち回って③着に入れないのでは適性以前に現状の力量の問題でしょう。外枠を引いたうえ距離も伸びるここでは。

[8]⑮エンドロール(永野)

昨春に連勝したのは小頭数で相手関係に恵まれた分で、未勝利脱出に11戦、2勝クラス勝ちも8戦を要したように基本的にはクラス慣れの時間を必要とするタイプです。遠征競馬の良績も乏しく、血統背景からも距離が伸びるのはどうか…

[8]⑯シルヴァーソニック(レーン)

長距離戦でも詰めの甘さがネックとなり勝ち切れない現状ですが、その分位置を取れれば安定して走れています。ただ前走のレッドシーターフHは好枠を利していい位置が取れた分で、今回レーンJが継続騎乗となるとこの枠から出していくと掛かる懸念があります。京都コース自体は合いそうですが、うまく運んでどこまで。

[8]⑰アフリカンゴールド(国分恭)

前走の阪神大賞典は最初の1000mが64.9と緩みに緩んでようやくハナを奪えたという競馬。タイトルホルダーが居る以上そこまで緩くはならないはずで、陣営は向こう正面からのロングスパートに賭ける作戦を示唆していますが、坂のある阪神と違って最後まで11秒台のラップが必要な京都でその作戦がどこまで通用するか…

<予想>
◎ボルドグフーシュ
○タイトルホルダー
▲アイアンバローズ
△ジャスティンパレス
△アスクビクターモア
△ブレークアップ


■新潟10R/邁進特別 シゲルセンム

過去2勝はダートと上がりの掛かる重馬場でのもの。ここ2戦は上がりの速い展開になったうえ道中で被されてしまい気性面の脆さを出したのも大きかったです。今回直千コースの大外枠で同様の懸念はありますが、枠の並び的にこの馬に被せてまでハナを奪いそうな馬は居なさそうです。3走前に10か月半ぶりのレースで勝ったように長欠明けは問題なく、この馬向きの流れになる直線競馬はチャンス。人気必至でも頭で狙います。

2023年4月29日土曜日

【4/29(土・祝)予想お休みします】

東京・京都共に紛れの少ない順当決着が見込まれるうえ、新潟も開幕初日で傾向を見極める必要があるため本日のレースは見送らせていただきます。3年ぶりの京都開催となる明日の天皇賞の予想を今から始めます…

2023年4月23日日曜日

【4/23(日)予想】フローラS・マイラーズCの注目馬

■東京11R/サンケイスポーツ賞フローラステークス バロッサヴァレー

全兄にJC等を制したスワーヴリチャードが居る血統ですが、同馬以降の兄弟に共通するのが「左回り巧者」というポイントです。言わずもがなスワーヴリチャードは東京コースでパフォーマンスを上げるタイプでしたし、姉のルナステラは左回り(2,3,1,0)で生涯連対率100%、その下のルナシオンも全3勝が東京コースと左回りにめっぽう強い血統です。バロッサヴァレー自身も中京の新馬戦を勝った後は牡馬相手にエリカ賞⑤着、あすなろ賞④着と右回りで小差のレースを続けており、特にその前走あすなろ賞は61.1-59.7という小倉らしいラップの中で向こう正面からまくり気味に進出、後半5Fが12.1-12.0-11.9-11.9-11.8と加速し続ける流れの中で自ら動いて一番きついレースをしたと言ってよく、控える競馬をしたアウフヘーベンに差されたのはやむを得ないところ。むしろ0.3差に踏みとどまったのは長く脚を使える適性を示した点で収穫の大きいレースでした。左回り+直線の長い東京コースに替わるのは間違いなくプラスで、差しの利く芝コンディションも好材料。中団外目をスムーズに回って脚を使えれば権利取り圏内は十分期待できます。


■京都11R/読売マイラーズC マテンロウオリオン

京都の外回りコースはきつい勾配で知られていますが、基本的なレイアウト自体はリニューアル前と変わりません。今回唯一コースの作りで変更があったのはこの3~4コーナーの内ラチの角度が緩やかになった点。坂を下りながらコーナーを曲がるのは阪神なども同じですが京都のコーナーは径が小さく、これまでは角度のキツイコーナーで馬群がばらけることで外に振られたり内ががら空きになったりしていましたが、緩やかになったことでより加速を付けながらコーナーを回りやすくなったと言えるでしょう。東京や阪神と言った大箱では直線向いてヨーイドン、のレースで間に合いますが、加速を付けながらコーナーを回り直線が平坦な京都ではそれなりの位置にいないと差しも厳しくなります。直線が長いのでそういった大箱の実績がイコールになりそうに見えますが、実は適性的には中山のようなタイトにコーナーを回るスキルが求められ、かつそれなりに長く脚を使えるタイプだとなお良いと言ったおころでしょう。これに合致するのがマテンロウオリオンであるわけです。

前走のダービー卿CTでは4角13番手というかなり厳しい位置から脚を使い④着まで追い上げましたが、加速をつけて直線入り口に入ったところで前が塞がり伸びない内に入れざるを得なかった経緯がありました。同じコースのニュージーランドトロフィーでは②着の実績もあり中山向きの機動力を持つ一方で、NHKマイルCでダノンスコーピオンとタイム差なしの②着と長くいい脚も使えるタイプ。この両者の特性が発揮できる京都マイルは能力全開の舞台のはずで、スムーズなら通用してもおかしくありません。

2023年4月22日土曜日

【4/22(土)予想】福島牝馬Sの注目馬とねらい目レース(京都6R)

■福島11R/福島牝馬S ニシノラブウインク

道悪の前走や距離2000m超の不適条件を使われた3走前、5走前を除けば堅実に走れており、2走前のカウントダウンSにしても⑫着とはいえインダストリアと0.6差、6走前のフラワーCと4走前の紫苑Sではスタニングローズにそれぞれ0.1差、0.3差と好走。その紫苑Sで道中挟まれてストレスがかかったことがきっかけでここ最近は集中しきれない走りが続いていましたが、今回よりチークピーシーズを着用し気性面の改善を図ることに。外目の枠を引け揉まれる可能性は低いのと、コーナー4つの1800mは②着したフラワーC以来で好位で息を入れられるレイアウトは向いています。意外にもテン乗りの勝浦Jは芝コースでは福島が最も成績が良く、3歳時の相手関係を考えればここでも引けは取らないはずで。


■京都6R コスモミローディア

前走の金山特別は前半5F63.6という超スローペースにしびれを切らしてか向こう正面からまくり気味に進出しましたが、後半加速する一番キツイところで脚を使ってしまい直線で失速。このレースは結果としてまくりの直撃を受けなかった4角3番手・2番手の馬が①②着で、この馬より後ろにいた最後方待機の馬が③着と言う決着となり、まくった側もまくられた側も厳しいレースでした。現級で4年勝てていないものの4走前の函館で④着、5走前の札幌で②着と平坦コースに良績が集中しており京都替わりはプラス。徹底先行タイプもおらず好位を取れさえすれば一発も。

2023年4月16日日曜日

【4/16(日)予想】皐月賞の全頭評価・アンタレスS:・福島民報杯の注目馬

■中山11R/皐月賞

[1]①ソールオリエンス(横山武)

前走の京成杯は4角で外に膨れながらもしっかり脚を使い1頭違う決め手を見せ、中山向きのキレを持ち合わせているのは強みです。ただ気になるのがデビュー2連勝が何れも9頭立てのレースで多頭数戦の経験が無いということ。2歳重賞体系の整備が進んだ弊害とも言え同例は多くはないのですが、過去10年で見ると2014年3番人気に支持されたトーセンスターダムもデビュー3連勝が何れも9頭立て以下というキャリアで⑪着。揉まれ強さ云々は個体の事情を重視すべきですが、一般論で考えれば初めてのフルゲートが最内枠というのは相当な試練のはず。この馬自身新馬戦ではゲートで隣の馬に接触しエキサイトしながら走っていた経緯もあり、半兄のヴァンドギャルドも周りを気にする性格であったことを考えればここで能力全開というのは難しいかもしれません。

[1]②ワンダイレクト(藤岡佑)

デビュー3戦ずっと2000mを使われ、2戦目の若駒Sではモロにかかるところを見せながらの②着、前走の弥生賞では初の右回り+遠征も③着にまとめており収穫のある内容でした。ただその2戦目が前に壁が無いタイミングで掛かったもので、内枠を引けたので好位のインでじっとしていられれば良いのですが今回は藤岡佑Jに乗り替わり。最近はビアンフェやセリフォス等極端なレースで嵌る馬でしか結果を出せておらず、ジャックドールを控えさせて負けるなどストレスの溜まるレースが苦手。厩舎ゆかりの血統でもあり自身も祖母ワンカラット、母ワントゥワンの背中を知るだけにその起用自体は理解できますが、求められる脚質との相性があまり良いとはいえずで。

[2]③グリューネグリーン(石川)

最後の3Fの決め手勝負が苦手で、イーブンないしは前傾のタフな流れの方が結果を出せるタイプ。初勝利を挙げた東京の未勝利戦はエエヤンが道中11秒台のラップで暴走気味に逃げる展開を2番手で追いかける難しい展開を早目の追い出しから前を捉えたもの。ここ2戦はスロー気味に流れたうえ、ホープフルSは1角で不利、前走の弥生賞は前に行かせず脚を計るかのようなレースをしましたが案の定見せ場なく敗れておりやはりポジションを取りに行くレースをしてこその馬でしょう。通常の年なら向こう正面でちゃんと息が入りますが、今年は溜め逃げの出来ないグラニットが居るため未勝利戦当時のような前傾戦になる可能性もあり、前目のレースを示唆していることからも2番手集団の先頭でグラニットを早目に捉えるような仕掛けが出来れば最も恵まれうる存在になります。

[2]④ショウナンバシット(M.デムーロ)

4走前の未勝利戦以外はスローの前付けで好走しているまででまともなレースをしているとは言い難いのですが、裏を返せば普通なら逃げ切りを許してしまいそうな展開でもしっかり前を捉えています。今回はデムーロJがテン乗りになりますが、1週前追い切りでコンタクトを取りフリームファクシとの併せ馬で51.9-11.4の好時計をマーク。時計を見るとかなり動かしているようにも見えますが鞍上はほぼ何もせず回ってきただけで、これはデムーロJが追い切りで好気配を感じている時のサインです(調子が悪いと動かすが調子が良ければ何もしない)。長らく主戦だったラウダシオンでもただ回ってくるだけの調教時は好結果を出していましたし、逆にモズアスコットの高松宮記念では指示に反し強めに追ってしまい(⑬着)矢作師と絶縁に。デビューから手綱を取ってきたグリューネグリーンではなくこちらに乗るという点からも期待の高さがうかがえ、騎手として最多の皐月賞4勝を誇る鞍上のチョイスは無視できません。

[3]⑤フリームファクシ(レーン)

ルーラーシップ産駒の勝気なところが早くから現れているタイプで、前走のきさらぎ賞も外から進路をカットされかけてエキサイトするなど気難しい面を見せながら辛勝。教育的観点から逃げを好まない川田Jがデビューの新馬戦で逃げを選んだという事実からもその難しさが見え隠れします。好位で控える競馬を覚えさせながらの3連勝は立派ですが、その川田Jではなく折り合えないタイプのレーンJが跨るとなるとこれまでの教育が水泡に帰す可能性すらあり、危険な組み合わせと言わざるを得ません。

[3]⑥ウインオーディン(三浦)

前走の共同通信杯では出遅れて最後方からのレースとなりましたが上り最速となる33.6の脚を繰り出し⑤着まで追い上げてきました。メンバーの厚さを考えれば十分ではありますが、新潟2歳Sでの走りからも現状ではワンターンで決め手を活かす方が向いており、コーナー4つ+距離延長はプラスではなく。

[4]⑦ファントムシーフ(ルメール)

2走前のホープフルSでは内枠から窮屈なところに入ってしまい、ポジションを取れなかった分の④着。前付けして最後の3Fでギアチェンジできるレースぶりは大舞台向きで、ルメールJがその素質を評価するのも頷けます。普通なら確かにこの馬が中心になるのですが、グラニットがペースを崩しそうな展開が予想される今回に限っては大箱向きでなし崩しに脚を使えるタイプでないがゆえ難しいレースを迫られそうです。

[4]⑧トップナイフ(横山典)

3走前の京都2歳Sでは内から差し込んできての②着、ホープフルSではハナに立ちタイム差なしの②着、前走の弥生賞では輸送で-10kgと体を減らすも好位のインでじっと我慢しての②着と異なる戦法で結果を残しています。横山典Jが騎乗した最終追いがだいぶ軽かったことが話題ですが、これは京都2歳Sでも同様。テンションに配慮したソフト調教と考えれば今回は控えるないしはポツンまであり得ます。キレるタイプではないだけに嵌るかと言われるとどうかも、馬場の良い外目を回るという考えならばそこにチャンスを見出すのはありでしょう。両G1馬が居ないここでは実績上位で注意は必要です。

[5]⑨ホウオウビスケッツ(横山和)

スピードに乗ると強く、フリージア賞の1.59.3という勝ちタイムは逃げ馬のものとしては立派です。一方で気性的な危うさも持ち合わせており、1週前追いに騎乗した横山和Jも「自分との戦いになる」とコメント。中間は単走で5F程度にとどめている点からも気を遣いながらの調整が伺えます。馬なり調教ながらウッドチップの蹴り上げが強く、キレイな芝でグリップを効かせて走るタイプからも馬場悪化はマイナスで、前走のスプリングSも馬場の悪い内を通って手ごたえが今ひとつだった様子からも今回は力試しでしょう。

[5]⑩ラスハンメル(石橋脩)

主戦の藤岡康JはアンタレスSでケイアイパープルに騎乗。現状前半5Fが63秒以上かかるレースでないと好走できておらず、前走も本来なら逃げ切っていなきゃいけないスローペース。この舞台で求められる適性は見出せません。

[6]⑪シャザーン(岩田望)

前走のすみれSでは前半が64.4という超スローペースを差し切り勝ち。阪神内回りでのパフォーマンスですから持てる能力は高いと見ますが、逆にそうしたドスローのレースしか経験していないのが難点。現時点ではこの切れ味がいつも使えるのか、ドスローで溜まりに溜まってたまたまこれだけの末脚が繰り出せたのかは判然としないだけに…

[6]⑫ダノンタッチダウン(川田)

朝日杯FSから直行というローテですが、ここまで3戦は何れもマイル。クラシックを意識するなら半兄ダノンザキッドのようにホープフルSを使ってくるはずで、今年が最後のクラシック挑戦となる安田隆師の管理馬で牡馬クラシックに出せそうなのがこの馬しかいないという事情もあっての参戦でしょう。川田Jがフリームファクシなどを断りこちらに乗るのも恩義を優先する同騎手らしい選択で、これがまだスローペース見込みならギリギリ我慢させて末脚に賭ける手はあるでしょうが、そうはならなさそうなメンバー構成。ここを叩いてNHKマイルCへ、というのが本音でしょうか。

[7]⑬グラニット(嶋田)

ミルファームはG1になると突然よそ行きの騎手起用をしていましたが、阪神JFのキタウイングも朝日杯FSのこの馬も良いところが出せずに敗退。かといって手を戻せば大舞台での経験の浅さを露呈するわけで、桜花賞のキタウイングは明らかに杉原Jの進路選択ミスで大きくロスをしてしまいました。嶋田JもG1は一昨年の皐月賞(アサマノイタズラ⑯着)以来二度目ですが、この馬に関しては変に折り合わせたり溜めても良いことが無いのはこれまでのレースで証明済ですからもう行くしかありません。前走のスプリングSでも重馬場ながらに前半59.4のラップで逃げあわや優先圏内という0.4差④着に健闘。距離が長いことは承知の上で使ってくるのですから、結果はともかく小細工なしに逃げるだけでしょう。

[7]⑭タスティエーラ(松山)

弥生賞は危なげないレースぶりでしたが、本来なら共同通信杯を勝って余裕をもってここに臨みたかったはずでしょう。その共同通信杯は向こう正面半ばでタッチウッドがまくり気味にハナに立つも、その後の4角までの区間で12.4-12.8-12.4としっかり溜めを作れた分前目につけた馬の独壇場になってしまいました。ある意味東京コースの形態ゆえの不利な展開でしたが、父サトノクラウンは宝塚記念勝ちの他不良馬場の天皇賞(秋)でキタサンブラックの②着するなどトリッキーかつタフなレースで結果を残してきた馬。この馬も東京より中山でパフォーマンスを上げる期待が持てます。この中間はさらに一段攻めを強化し、ウッドで自己ベストをマークするなど調子も上向き。骨っぽいメンバーが揃っていた弥生賞組の中では最も外の枠を引け、壁を作れずとも走れるのは前走で経験済。好位の外目を回れればチャンスは十分です。

[7]⑮ベラジオオペラ(田辺)

デビューからの2戦は上がり勝負でしたが、前走のスプリングSでは重馬場の前傾戦を差し切っての勝利。内枠を引きながらも馬場の良い外を通らせた鞍上の好騎乗が光りましたが、500kg前後の好馬体ながらに器用さも持ち合わせているタイプです。一方でエアデジャヴーの牝系は上級戦で間隔を詰めて連続好走できないタイプが多く、ダート転向後○×ホースと化したエアスピネルや昨年スプリングS③着→皐月賞⑰着のサトノヘリオスなどがその典型例。この馬自身も中間ははじめての在厩調整となり、開業6年目でこの馬の前走がようやく初めての重賞タイトルという上村厩舎の力が試される舞台でしょう。

[8]⑯タッチウッド(武豊)

前走の共同通信杯はスタートのタイミングが合わず後方から運ぶも、ファントムシーフの項でも述べた通りまくり気味に先頭に立ち息を入れる完璧なリカバリーを見せ②着。ただ結局のところ新馬戦も含めスローでハナに立つ競馬しか経験していないうえ、半兄ノースブリッジ同様にゲート難が付きまとうのは厄介なところ。番手で折り合えるかは未知の世界な上、530kg近い馬格と血統背景からは大箱向きでしょう。

[8]⑰メタルスピード(津村)

前走のスプリングSでは距離延長に対応し坂上でグラニットを交わしての③着。ただ上位2頭とは力の差を感じる内容で、今回はグラニットを交わす程度では太刀打ちできない相手が揃っており現状ではマイルの方が良さそうです。

[8]⑱マイネルラウレア(戸崎)

2戦ともスローな流れを末脚だけで2連勝。逃げ先行天国ともいえる中京芝2000mコースで前半63.4という流れを最後方から差し切ったのは相当強いです。立ち回りの負担が少ない大外枠も魅力でこれが順調であれば重く扱いたいところだったのですが、中間頓挫があり弥生賞・毎日杯をいずれも回避。今回ここに至るまでの調教は坂路オンリーで、これまで2戦のようにコースで追えていないのもマイナス。これが個人の馬であれば青葉賞などに向かう選択肢もあったでしょうが、クラブ馬で戸崎Jも押さえており「使えるのに使わない」とは行きません。無理をせず回ってきたうえでダービーの権利を取れれば御の字でしょう。

<予想>
◎タスティエーラ
○ショウナンバシット
▲グリューネグリーン
△ベラジオオペラ
△トップナイフ
△ファントムシーフ
△シャザーン
△ソールオリエンス


■阪神11R/アンタレスS オセアダイナスティ

被されると脆く逃げもしくは外に馬を置かずに先行できる時が好走パターンで、2桁枠番を引けた際は①①⑤着と崩れていません。ここ2戦は追い込み決着を終始突かれたりスタートが決まらなかったりとまともに走れていませんが、前走からブリンカーを着用し気性面の課題を克服しつつあり枠順好転のここは一発あっても。


■福島11R/福島民報杯 バイオスパーク

当地では3年前に福島記念を勝利。3番枠から好位のインを上手く立ち回っての勝利でしたが、元々内目を引いたときに好走歴が集中するタイプでした。最近はなかなか内枠を引けておらず、5走前のメイSは向こう正面でまくりが発生する特殊な流れで位置取りを落とし参考外のレース。4番枠ですがプレシャスブルーは後ろから、テーオーシリウスは大逃げタイプにつきスタートを決められれば好位のインにつけるのはたやすく、前走の金鯱賞も0.8差⑨着なら衰えはなしと見てよいでしょう。2年半ぶりに56kgを背負う斤量面でも恵まれ一発を。